JP2002525312A - 医薬投与剤形においてコーティング剤、結合剤および/またはフィルム形成助剤として使用される水溶性または水分散性のポリエーテル含有重合物の適用 - Google Patents
医薬投与剤形においてコーティング剤、結合剤および/またはフィルム形成助剤として使用される水溶性または水分散性のポリエーテル含有重合物の適用Info
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Abstract
Description
おいてコーティング剤、結合剤および/またはフィルム形成賦形剤として使用す
ることに関する。
医薬投与剤形は、多種多様な理由により、フィルムコーティングを施して提供さ
れる。このようにすると、例えば、不快な臭気または味を覆い隠したり嚥下性を
改良したりすることが可能である。コーティングによって有効成分の安定性を増
大させることができる。なぜなら、錠剤の内部に達する水蒸気や酸素が減少する
からである。この投与剤形は、より良好な外観を有しており、染料を組み込むこ
とによって、より良好な識別が可能である。このほか、フィルムコーティングに
よって、特に、有効成分の放出速度を調節することができる。
能な限りコーティングの影響を受けないようにすべきであり、そのため、フィル
ムコーティングは胃液中で迅速に溶解しなければならない。このほか、コーティ
ングは、良好なフィルム特性を有していなければならない。製剤加工時−特に包
装時−ならびに輸送時および貯蔵時に生じるような機械的作用にフィルムコーテ
ィングが耐えるように、引張強度および極限伸びは高くなければならない。
プロピルメチルセルロース(HPMC)である。ヒドロキシプロピルメチルセルロース
は、水溶液中の濃度の増加に伴って粘度の急激な上昇を示す。ヒドロキシプロピ
ルセルロース(HPC)もまた類似の挙動を示す。
ればならず、しかも形成される液滴は、錠剤の表面を充分に湿潤させ、更に、よ
く展着しなければならないため、粘度は、スプレーノズルのタイプおよび装置に
よって決まる特定の範囲(150〜250mPasの間)を超えてはならない。従って、HPMC
の場合、比較的低いフィルム形成剤濃度が利用できるにすぎない。
は5〜7重量%である(Pharmaceutical Coating Technology, Graham Cole編, Tayl
or and Francis Ltd. 1995年および製造業者の技術データシート)。こうした低
いスプレー濃度を用いると、処理時間が比較的長くなり、従って、コストが高く
なる。
潤特性、錠剤表面への接着性、顔料結合容量、フィルムの機械的性質、吸湿性お
よび水蒸気や酸素の透過性、溶解の速度、ならびにフィルムコーティング錠の崩
壊時間とコアの崩壊時間の差に問題がある。
合、湿った条件で貯蔵するとコアの膨潤の結果としてフィルムコーティング錠が
亀裂を生じて開放状態になる。可塑剤を使用した場合でさえも、この問題はほと
んど改善されない。それどころか、可塑剤を使用すると、フィルムが粘着性にな
り、更に、移行によって錠剤の性質が変化する可能性がある。
形(一般的には遅延放出薬剤形)は、ますます重要になってきている。こうした剤
形は、服用頻度の減少による患者の服薬遵守の改善、血漿ピークの回避による副
作用の低減、薬物のより一様な血中濃度、および局所刺激の回避という利点と関
連づけられる。水に不溶性であるが半透性であるかまたは薬物が拡散して通り抜
ける細孔を含有するフィルムでコーティングされる薬物含有コアの処方のほかに
、薬物をマトリックス中に包埋することによって、放出を制御および持続させる
ことができる。更に、イオン交換樹脂および治療システム(例えば、OROS)を使用
することも可能である。
用は起こりえないため、製造が単純で低コストになり、薬物の安全度が高くなる
。この目的に通常利用される賦形剤、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸またはアルギネート、
およびキサンタンは、使用上の欠点を有する。こうした欠点としては、流動性が
不充分で直接打錠することが難しいこと、薬物の放出がモル浸透圧濃度(塩含有
量)および放出媒体のpHに依存することが挙げられる。このことは、HPMCにも、
ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンおよびアルギネートにも同様に当て
はまる。その上、キサンタンを使用すると、硬度の低い錠剤が得られ、そしてア
ルギネートを直接打錠すると、ごく僅かな放出遅延性を有する圧縮物が得られる
(最大8時間)。天然の膨潤性物質(例えばアルギネート)は、全体的にバッチ間で
広範なばらつきを示す。
口医薬製剤中の有効成分を放出するためのマトリックスとして使用するのに有利
であることを見いだした。
される。それらは、通常、錠剤、顆粒剤およびペレット剤で利用され、その結果
として、流動性が改良され、硬度が増大し、そして摩損性が低減する。
ロリドンでは、多くの場合、満足な硬度および摩損度が得られない。デンプンの
りおよびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のような他の結合剤は、そ
れらの粘度が高いため、低濃度でのみ利用可能である。
身的に体内に導入される液剤およびスプレー剤で利用される。その例としは、創
傷治療用の製剤およびスプレーオン包帯が挙げられるほかに、無傷の皮膚もしく
は粘膜に適用するための製剤が挙げられる。この場合、皮膚は、フィルムによっ
て保護され、そして有効成分は、皮膚中へまたは皮膚を貫通して浸透することが
できる。
剤の場合、大きな可撓性が必要であるが、現在利用可能な製品はこれを有してい
ない。必要な可撓性を達成しうる可塑剤を使用することは、毒物学的および薬理
学的な理由により、望ましくない。
、結合剤および/またはフィルム形成賦形剤としての水溶性または水分散性ポリ
マーを提供することである。
よび/またはフィルム形成賦形剤としてポリマーを使用することによって、特に
、 a) 脂肪族C1〜C24-カルボン酸のビニルエステル少なくとも1種を、 b) 一般式I
ル残基; R8は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-、R9-NH-C(=O)-; R2〜R7は、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-CH2-CH(CH3)-、-CH2-CH(CH2-C
H3)-、-CH2-CHOR10-CH2-; R9は、C1〜C24-アルキル; R10は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; Aは、-C(=O)-O-、-C(=O)-B-C(=O)-O-、-C(=O)-NH-B-NH-C(=O)-O-; Bは、場合により置換されている-(CH2)t-、アリーレン; nは、1〜8; sは、0〜500; tは、1〜12; uは、1〜5000; vは、0〜5000; wは、0〜5000; xは、1〜5000; yは、0〜5000; zは、0〜5000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られる水溶性および水分散性のポリマーを使用すること
によって、達成されることを見いだした。
補助物質として既に開示されている。
剤を製造するためにポリエチレングリコールと酢酸ビニルとの部分的加水分解グ
ラフトコポリマーを使用することが記載されている。グラフトコポリマーから製
造されるこれらのカプセル剤は、例えば、Pharmazie in unserer Zeit, 23(4),
226-229 (1994)に記載されているように、公知の硬ゼラチンカプセル剤の代替物
として利用することが意図されている。この出版物には、医薬投与剤形用のコー
ティング剤または結合剤としてグラフトコポリマーを使用することについての記
載はない。
グラフトコポリマーを製造するプロセスならびに水溶性包装フィルムとしてのお
よび化粧品中の補助物質としてのそれらの使用が記載されている。
組成物および例えばパッキング材料としてのそれらの使用が記載されている。
ンオキシドおよびブチレンオキシドをベースとしたポリアルキレンオキシドなら
びにポリグリセロールからなる群より選ばれる一般式Iのポリエーテルがグラフ
トベースb)として使用されているグラフトコポリマーである。モノマー構成ブロ
ックの性質に応じて、得られるポリマーは次の構造単位を有する。 -(CH2)2-O-、-(CH2)3-O-、-(CH2)4-O-、-CH2-CH(CH3)-O-、-CH2-CH(CH2-CH3)-
O-、-CH2-CHOR7-CH2-O-; これらはホモポリマーおよびコポリマーのいずれであってもよく、そしてコポリ
マーはランダム分布を有していてもよいしブロックコポリマーの形態であっても
よい。
フトコポリマーが包含されるとともに、上記のグラフトコポリマーと、式Iで表
される非グラフト化ポリエーテルならびにモノマーa)および適切な場合には他の
モノマーc)のホモポリマーまたはコポリマーとの混合物も包含される。
ル中の末端第一級ヒドロキシル基および更にはポリグリセロールの第二級OH基は
、遊離の非保護形態で存在することも、また鎖長C1〜C24を有するアルコールで
エーテル化するかまたは鎖長C1〜C24を有するカルボン酸でエステル化すること
も可能である。
ブチル、1-メチルプロピル-、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、n-ペン
チル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピ
ル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロ
ピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペン
チル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジ
メチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-
エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチ
ル-1-メチルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピル、n-ヘプチル、2-エチルヘキ
シル、n-オクチル、n-ノニル、n-デシル、n-ウンデシル、n-ドデシル、n-トリデ
シル、n-テトラデシル、n-ペンタデシル、n-ヘキサデシル、n-ヘプタデシル、n-
オクタデシル、n-ノナデシルまたはn-エイコシルが挙げられる。
、特に好ましくはC1〜C6-アルキル鎖が挙げられる。
の範囲、特に好ましくは500〜20000の範囲、最も好ましくは800〜15000の範囲で
ある。
を有するコポリマーを使用することが有利である。従って、エチレンオキシドポ
リマー中で利用される好ましいエチレンオキシド単位の含有率は、40〜100モル%
である。これらのコポリマーに対するコモノマーとして好適なのは、プロピレン
オキシド、ブチレンオキシドおよび/またはイソブチレンオキシドである。好適
な例は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、エチレンオキ
シドとブチレンオキシドとのコポリマー、およびエチレンオキシドとプロピレン
オキシドと少なくとも1種のブチレンオキシドとのコポリマーである。コポリマ
ー中のエチレンオキシド含有率は、好ましくは、40〜99モル%であり、プロピレ
ンオキシド含有率は、1〜60モル%であり、そしてコポリマー中のブチレンオキシ
ド含有率は、1〜30モル%である。直鎖状だけでなく分枝状のホモポリマーまたは
コポリマーも、グラフトベースとして使用することができる。
、具体的には、例えば、ペンタエリトリトール、グリセロールあるいはスクロー
ス、D-ソルビトールおよびD-マンニトールのような糖または糖アルコール)に、
エチレンオキシドならびに適切な場合には更にプロピレンオキシドおよび/また
はブチレンオキシドあるいはポリグリセロールを付加することによって生成する
ことができる。
キシル基のうちの少なくとも1個、好ましくは1〜8個、特に好ましくは1〜5個が
、式I中に示されている次のポリエーテル残基Pにエーテル結合の形態で連結可能
なポリマーである。
ックの形態で存在していてもよい。
C6-ジカルボン酸または芳香族ジカルボン酸、例えば、シュウ酸、コハク酸、ア
ジピン酸またはテレフタル酸との分子量1500〜25000を有するポリエステルをグ
ラフトベースとして使用することも可能であり、これについてはEP-A-0 743 962
に記載されている。
ートあるいはポリアルキレンオキシドと脂肪族C1〜C12-、好ましくはC1〜C6-ジ
イソシアネートまたは芳香族ジイソシアネート、例えば、ヘキサメチレンジイソ
シアネートまたはフェニレンジイソシアネートとから得られるポリウレタンをグ
ラフトベースとして使用することも可能である。上記のポリエステル、ポリカー
ボネートまたはポリウレタンには、500個まで、好ましくは100個までのポリアル
キレンオキシド単位が含まれていてもよく、しかもポリアルキレンオキシド単位
は、ホモポリマーおよび異なるアルキレンオキシドのコポリマーのいずれからも
構成することが可能である。
H3)-、-CH2-CHOR10-CH2-; R9は、C1〜C24-アルキル; R10は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; nは、1〜8; sは、0; uは、1〜5000; vは、0〜5000; wは、0〜5000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られる。
H3)-、-CH2-CHOR10-CH2-; R10は、水素、C1〜C12-アルキル; nは、1〜5; sは、0; uは、2〜2000; vは、0〜2000; wは、0〜2000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られる。
(CH2)2-; R10は、水素、C1〜C6-アルキル; nは、1; sは、0; uは、5〜500; vは、0〜500、特に0; wは、0〜500、特に0である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られる。
共重合性モノマーが挙げられる: 脂肪族飽和または不飽和C1〜C24-カルボン酸、具体的には、例えば、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプ
リン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミト
レイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸
、セロチン酸およびメリシン酸のビニルエステル。
ステルを使用する。
ことも可能である。
えば、不飽和カルボン酸の難加水分性エステルおよび/またはアルキルエーテル
と混合して利用してもよく、この場合、これらの追加モノマーの最大含有率を30
%に制限する必要がある。含有率1〜20%が好ましい。
エステル; c3) C1〜C24-アルキルビニルエーテル; c4) N-ビニルラクタム; c5) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸; からなる群より選ばれる少なくとも1種の他の成分c)が含まれる。
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸またはアコニット酸である。
、メチル、エチル、n-プロピル、1-メチルエチル、n-ブチル、1-メチルプロピル
、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、n-ペンチル、1-メチルブチル、2-メ
チルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、n-ヘ
キシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチルペンチル、2-
メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、
1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチル
ブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメ
チルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル、1-エ
チル-2-メチルプロピル、n-ヘプチル、2-エチルヘキシル、n-オクチル、n-ノニ
ル、n-デシル、n-ウンデシル、n-ドデシル、n-トリデシル、n-テトラデシル、n-
ペンタデシル、n-ヘキサデシル、n-ヘプタデシル、n-オクタデシル、n-ノナデシ
ルまたはn-エイコシルおよびそれらのヒドロキシル化誘導体が挙げられる。
、n-プロピル、1-メチルエチル、n-ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピ
ル、1,1-ジメチルエチルおよびそれらのヒドロキシル化誘導体が好ましい。
アクリレート、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、メチルビニルエーテルおよびエチルビニルエーテルである。
してもよい。使用可能なコモノマーは、モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン
酸、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
アコニット酸、ならびにN-ビニルラクタム、例えば、N-ビニルピロリドン、N-ビ
ニルイミダゾールまたはN-ビニルカプロラクタムである。
ある。
に好ましくは15〜100、特に非常に好ましくは20〜80の範囲である。各場合の所
望のK値は、出発原料の組成によってそれ自体公知の方法で調節可能である。K値
は、Fikentscher, Cellulosechemie, Vol. 13, pp. 58-64および71-74 (1932)
の方法によって、N-メチルピロリドン中、25℃、およびK値の範囲にもよるが0.1
重量%〜5重量%のポリマー濃度で決定される。
含まれると考えられる高エネルギー放射線の作用を用いて、ポリエーテルの存在
下で成分a)のモノマーを重合することによって、ポリマーを調製することができ
る。
、逆相懸濁重合または沈殿重合であってよいが、使用可能な方法は、それらに限
定されるものではない。
少なくとも1種のモノマーに溶解され、かつ重合開始剤の添加後に混合物が完全
に重合されるように行うことができる。また、グラフト共重合は、ポリアルキレ
ンオキシドと、グループa)の少なくとも1種のモノマーと、開始剤とからなる重
合される混合物の一部分、例えば10%を最初に混合し、混合物を重合温度まで加
熱し、そして重合が始まった後、重合の進行に応じて、重合される混合物の残り
を添加することによって、半連続的に行うことが可能である。グラフトコポリマ
ーはまた、グループb)のポリアルキレンオキシドを反応器に導入して重合温度ま
で加熱し、そしてグループa)の少なくとも1種のモノマーおよび重合開始剤を、
すべて1回で、バッチ方式で、または好ましくは連続的に、添加して重合するこ
とによって、得ることも可能である。
ルの量との比は、1:0.5〜1:50の範囲、好ましくは1:1.5〜1:35の範囲、特に好ま
しくは1:2〜1:30の範囲である。
ド、ジベンゾイルペルオキシド、スクシニルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペル
オキシド、tert-ブチルペルベンゾエート、tert-ブチルペルピバレート、tert-
ブチルペルマレエート、クメンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシ
ジカーボネート、ビス(o-トルオイル)ペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド
、ジオクタノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、tert-ブチルペル
イソブチレート、tert-ブチルペルアセテート、ジ-tert-アミルペルオキシド、t
ert-ブチルヒドロペルオキシド、および該開始剤の混合物、レドックス開始剤な
らびにアゾ開始剤である。
〜10重量%、好ましくは0.3〜5重量%である。
しくは60〜110℃の範囲の温度で行われる。それは、通常、大気圧下で実施され
るが、減圧下または高圧下で、好ましくは1〜5バールで行ってもよい。
の例は、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタ
ノール、sec‐ブタノール、tert-ブタノール、n-ヘキサノールおよびシクロヘキ
サノールのようなアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコールおよ
びブチレングリコールのようなグリコール、ならびに二価アルコールのメチルも
しくはエチルエーテル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリ
セロールおよびジオキサンである。グラフト共重合はまた、水を溶剤として行う
こともできる。この場合、成分a)のモノマーの添加量にもよるが、ある程度容易
に水に溶解する溶液が、最初に存在する。重合中に生じる可能性のある水不溶性
の生成物を溶液に変換するために、例えば、1〜3個の炭素原子を有する一価アル
コール、アセトンまたはジメチルホルムアミドのような有機溶剤を添加すること
が可能である。しかしながら、水中でのグラフト共重合の手順は、従来の乳化剤
または保護コロイド、例えば、ポリビニルアルコールを添加することによって水
不溶性グラフトコポリマーを微粒子分散物に変換するように行うこともできる。
面活性剤である。HLBの定義については、W.C. Griffin, J. Soc. Cosmetic Chen
i., Volume 5, 249 (1954)の刊行物が参考になる。
グラフトコポリマーの溶液または分散物は、溶剤として水を用いて得られる。有
機溶剤中または有機溶剤と水との混合物中にグラフトコポリマーを含有する溶液
を調製する場合、グラフトコポリマー100重量部あたり5〜200、好ましくは10〜1
00重量部の有機溶剤または溶剤混合物が使用される。
ステル基を(部分的に)加水分解することができる。加水分解は、10〜50℃の範囲
、好ましくは15〜30℃の範囲に温度において、塩基を添加することによって、好
ましくは、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムのメタノール性溶液を添加す
ることによって、それ自体公知の方法で行われる。加水分解度は、利用する塩基
の量、加水分解温度および加水分解時間に依存する。
好ましくは20〜100%の範囲、特に好ましくは40〜100%の範囲、とりわけ65〜100%
、特に非常に好ましくは80〜100%の範囲である。
ましくは15〜65重量%、特に好ましくは20〜60重量%である。
分散物または溶液は、1000mPas未満の粘度、好ましくは5〜400mPasの粘度、特に
好ましくは10〜250mPasの粘度、20重量%のポリマー濃度で得られる。
結乾燥のような種々の乾燥プロセスによって粉末形態に変換可能である。ポリマ
ー溶液または分散物は有利な低粘度を有するため、好ましくは、乾燥プロセスと
して噴霧乾燥が利用される。水性分散物または溶液は、生成した乾燥ポリマー粉
末を水中に再分散することによって新たに調製可能である。粉末形態への変換に
は、貯蔵性が改良され、輸送適性が単純化され、そして微生物によって攻撃され
る傾向が減少するという利点がある。
ポリマーは、医薬投与剤形に対して胃液に溶解可能または分散可能なフィルム形
成剤、結合剤、湿潤助剤および/または可溶化剤としてきわめて好適である。
味する。
賦形剤として少なくとも1種の水溶性または水分散性ポリマーを含んでなる医薬
投与剤形に関する。このポリマーは、 a) 脂肪族C1〜C24-カルボン酸のビニルエステル少なくとも1種を、 b) 一般式I
残基; R8は水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-、R9-NH-C(=O)-; R2〜R7は-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-CH2-CH(CH3)-、-CH2-CH(CH2-CH3 )-、-CH2-CHOR10-CH2-; R9はC1〜C24-アルキル; R10は水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; Aは-C(=O)-O-、-C(=O)-B-C(=O)-O-、-C(=O)-NH-B-NH-C(=O)-O-; Bは場合により置換されている-(CH2)t-、アリーレン; Nは1〜8; Sは0〜500; tは1〜12; uは1〜5000; vは0〜5000; wは0〜5000; xは1〜5000; yは0〜5000; zは0〜5000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られる。
より詳細な説明については、冒頭に与えられた記載内容が参考になると思われる
。
ルムコーティングミクロ錠、糖衣錠、コーティングパステル剤、カプセル剤、結
晶剤、顆粒剤またはペレット剤である。
剤またはペレット剤である。
が可能であり、これを皮膚または粘膜に適用するとフィルムが形成される。並外
れた弾性および接着性のおかげで、フィルムは長期間にわたり皮膚または粘膜に
接着する。従って、適用頻度を低減させることが可能であり、使用時の快適さが
増大する。その例は、創傷用のスプレーオン包帯、消毒スプレー剤、制真菌薬含
有溶剤、口腔用の抗生物質含有スプレー剤または液剤などである。また、可撓性
とは、経皮吸収治療システムに使用することが有利であることを意味する。
せ、優れた保護コロイド性を有する。懸濁剤および乳剤に組み込んだ場合、それ
らは、それ自体で分散相の粒子に付着してそれを安定化させる。従って、それら
は、分散系において湿潤助剤および安定剤として使用可能である。
および溶解速度を改良するので、薬物の吸収能および生物学的利用能が改良され
る。有効成分が、例えば、錠剤、顆粒剤、懸濁剤などのように溶液で存在しない
投与剤形の場合などでは、この有利な効果は明白である。
場合についても同様に、有効成分と一緒に加工することによって、ポリマー/有
効成分溶融体にすることが可能である。この溶融体は、押出およびカレンダー処
理を行って医薬製品にするか、または押出後、顆粒剤もしくは粉末剤に変換し、
その直後、薬剤形態に加工する、例えば、圧縮して錠剤にする。これらの場合、
グラフトコポリマーによって、先に詳述した性質が投与剤形に導入される。
能を満足することができる: 分散助剤、懸濁助剤、湿潤剤、低溶解性薬物用の可溶化剤、乳化剤、結晶化抑
制剤、凝結防止助剤、保護コロイド、粘膜との接触を持続および強化するための
生体付着剤、展着助剤、粘度調節剤、薬物含有固溶体を作製するための賦形剤、
遅延放出製剤中の有効成分の放出を調節するための賦形剤。
ポリマーはまた、放出遅延ポリマーとしておよび有効成分硬膏剤用の接着剤とし
て使用可能である。
投与剤形の可撓性を確保し、他方では、崩壊および有効成分の溶解を促進する。
また、該ポリマーは、吸収を増大させる有効成分含有フィルムとして粘膜を覆う
。
の水溶液は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの対応する溶液よりも明らか
に低い粘度を有する。
ー製剤を利用することが可能であり、更に、結合剤用途では、プロセスの費用効
果をかなり高くしかつ時間を節約することが可能になる。
を作製する処理は、他のフィルム形成剤または結合剤を用いる場合よりもかなり
迅速に行われる。なぜなら、本発明に係るポリマーは、水によって充分に湿潤さ
れ、凝集をほとんど起こさず、しかも非常に高い溶解速度を示すからである。
解性錠剤は、コアよりもわずかに長い崩壊時間を示す。すなわち、フィルムコー
ティングは、シミュレートされた胃液に非常に迅速に溶解する。
ルロースを用いた場合、崩壊は、明らかにより長時間にわたって行われる(実施
例7および8ならびにそれらのそれぞれの比較例を参照されたい)。このほか、錠
剤の機械的強度は、本発明に従ってポリマーを使用した場合、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースを使用した場合よりも、著しく増大する。
、温度および湿度に依存して、様々な大きさに膨張する。コアが膨張すると、硬
質フィルムコーティングに亀裂が生じる。従って、フィルム形成剤の弾性は、重
要な測度である。グラフトコポリマーは、並外れて高い可撓性および弾性を有す
る。この場合、極限伸びは、300%までに達する可能性がある。従って、たとえコ
アが大きく膨張したとしても、亀裂は形成されないと予測される。
分を含有するコアに適用することができる。従来の賦形剤の例は、着色用の着色
顔料、隠蔽力を増大させるための二酸化チタンのような白色顔料、非粘着剤とし
てのタルクおよび二酸化シリコン、可塑剤としてのポリエチレングリコール、グ
リセロール、プロピレングリコール、トリアセチン、トリエチルシトレート、な
らびに湿潤特性を改良するための種々の界面活性物質、例えば、ラウリル硫酸ナ
トリウム、ポリソルベート80、PluronicsおよびCremophorsである。例として記
載されている物質に限定されるものではない。胃液溶解性フィルムコーティング
に好適であることが知られている添加剤はいずれも使用可能である。
9〜9:1の比で組み合わせることも可能である。
誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アクリレートおよ
びメタクリレートコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール
、ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドブロックコポリマー。
水平ドラムコーターを用いるコーティングプロセス、浸漬コーティングプロセス
およびパンコーティングプロセスである。錠剤に使用するほかに、本発明に係る
ポリマーはまた、顆粒剤、ペレット剤、結晶剤またはカプセル剤のような他の医
薬製剤をコーティングするために利用することも可能である。新規なコーティン
グ剤は、従来の方法により、5〜200μm、好ましくは10〜100μmの厚さで適用さ
れる。
剤との識別が行われる。後者は、特に、直接打錠法に、および乾式造粒法または
圧縮法に使用される。これらの場合、結合剤は、有効成分および適切な場合には
他の賦形剤と混合され、次に直接打錠されるかまたは造粒および圧縮される。
で、有効成分/賦形剤混合物を湿潤させ、そして湿潤組成物をふるいに通してか
ら乾燥させる。また、湿潤および乾燥は、例えば、流動床造粒法の場合のように
、並行して行ってもよい。
い。なぜなら、粘稠な溶液では、顆粒剤が不均一になるからである。
ばならない。錠剤の場合、硬度は特に重要である。 なぜなら、多くの有効成分
は圧縮することが困難であり、従って、得られる錠剤は不適切な機械的安定度を
有するからである。
無視しうるものでなければならない。
ル/ビニルピロリドンコポリマー、ゼラチン、デンプンのり、マルトデキストリ
ン、ヒドロキシアルキル化またはカルボキシアルキル化セルロース誘導体、例え
ば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ナトリウムカル
ボキシメチルセルロース、ならびに天然ゴムタイプ、例えば、アラビアゴム、ペ
クチンまたはアルギネートである。
ある。粘度が高いということは、造粒される粉末粒子が不充分かつ不均一に湿潤
され、結果として弱すぎる顆粒剤強度および望ましからぬ粒径分布になることを
意味する。
て、顆粒剤および錠剤の性質は劇的に変化する可能性がある。
そして更に、製剤の全量の0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%の濃度範囲にお
いて、崩壊に及ぼす影響が無視しうることを見いだした。グラフトコポリマーは
良好な湿潤特性を有するため、更に、溶解性の低い有効成分の放出を改良するこ
とが可能である。
は、機械的に並外れて安定であるとともに、長期間にわたる貯蔵に対しても安定
である。
; c2) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C24-ヒドロキシアルキ
ルエステル; c3) C1〜C24-アルキルビニルエーテル; c4) N-ビニルラクタム; c5) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸; より選ばれる少なくとも1種のモノマーと一緒に、 重合することによって得られるポリマーに関する。
; c2) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C12-ヒドロキシアルキ
ルエステル; c3) C1〜C12-アルキルビニルエーテル; c4) N-ビニルラクタム; c5) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸; より選ばれる少なくとも1種のモノマーと一緒に、 重合することによって得られる。
; c5) (メタ)アクリル酸; より選ばれる少なくとも1種のモノマーと一緒に、 グラフト化することによって得られる。
環状ポリグリセロールをグラフトベースとして使用することも可能である。 ポリグリセロールをベースとしたグラフトコポリマーは、グラフトするために
、ビニルエステルのほかに、 c1) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C24-アルキルエステル; c2) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C24-ヒドロキシアルキル
エステル; c3) C1〜C24-アルキルビニルエーテル; c4) N-ビニルラクタム; c5) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸; からなる群より選ばれる少なくとも1種の他のモノマーc)を使用することによっ
て、製造可能である。
ルキルエステル、N-ビニルピロリドン、N-ビニルイミダゾール、N-ビニルカプロ
ラクタムおよび(メタ)アクリル酸である。
としたグラフトコポリマーの詳細な説明については、好ましい実施形態を含めて
、冒頭に与えられた説明が参考になると思われる。 本発明に係るグラフトコポリマーの製造および使用について、次の実施例で詳
細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
重合容器に導入し、そして穏やかな窒素流の下で攪拌しながら80℃まで加熱した
。攪拌して80℃に保持しながら、酢酸ビニル410gを3時間かけて滴下し、それと
同時に、tert-ブチルペルピバレート1.4gをメタノール30gに加えた溶液を、同様
に、3時間かけて滴下した。添加が終了した後、80℃で混合物を2時間攪拌した。
冷却後、ポリマーをメタノール450mlに溶解させた。加水分解するために、30℃
において濃度10%のメタノール性水酸化ナトリウム溶液を50ml添加した。約40分
後、濃度1%の酢酸を750ml添加することによって反応を停止させた。溶液を水蒸
気蒸留してメタノールを除去した。次に、清澄な溶液を凍結乾燥させて白色粉末
を得た。得られたポリマーの20%水溶液は、124mPasの粘度を有していた。K値は5
4であり、極限伸びは74%であった。
に導入し、そして穏やかな窒素流の下で攪拌しながら80℃まで加熱した。攪拌し
て80℃に保持しながら、tert-ブチルペルピバレート2gをメタノール45gに加えた
溶液と同時に、酢酸ビニル570gを3時間かけて滴下した。添加が終了した後、80
℃で混合物を2時間攪拌した。冷却後、ポリマーをメタノール550mlに溶解させた
。加水分解するために、30℃において10重量%のメタノール性水酸化ナトリウム
溶液を65ml添加した。約40分後、濃度1%の酢酸を500ml添加することによって反
応を停止させた。溶液を水蒸気蒸留してメタノールを除去した。次に、清澄な溶
液を凍結乾燥させて白色粉末を得た。得られたポリマーの20重量%水溶液は、46m
Pasの粘度を有していた。K値は73であり、極限伸びは171%であった。
穏やかな窒素流の下で攪拌しながら80℃まで加熱した。攪拌して80℃に保持しな
がら、tert-ブチルペルピバレート1.5gをメタノール30mlに加えた溶液と同時に
、酢酸ビニル300gを3時間かけて滴下した。添加が終了した後、80℃で重合を2時
間継続させた。冷却後、ポリマーをメタノール400mlに溶解させた。加水分解す
るために、30℃において10重量%のメタノール性水酸化ナトリウム溶液を40ml添
加した。約40分後、濃度1%の酢酸を550ml添加することによって反応を停止させ
た。溶液を水蒸気蒸留してメタノールを除去した。次に、清澄な溶液を凍結乾燥
させて白色粉末を得た。得られたポリマーの20重量%水溶液は、199mPasの粘度を
有していた。K値は58であり、極限伸びは225%であった。
な窒素流の下で攪拌しながら80℃まで加熱した。攪拌して80℃に保持しながら、
tert-ブチルペルピバレート1.2gをメタノール30mlに加えた溶液と同時に、酢酸
ビニル340gを3時間かけて滴下した。添加が終了した後、80℃で重合を2時間継続
させた。冷却後、ポリマーをメタノール400mlに溶解させた。加水分解するため
に、30℃において10重量%のメタノール性水酸化ナトリウム溶液を40ml添加した
。約40分後、濃度1%の酢酸を640ml添加することによって反応を停止させた。溶
液を水蒸気蒸留してメタノールを除去した。次に、清澄な溶液を凍結乾燥させて
白色粉末を得た。得られたポリマーの20重量%水溶液は、199mPasの粘度を有して
いた。K値は66であり、極限伸びは313%であった。
均分子量約8000)60gを重合容器に導入し、そして穏やかな窒素流の下で攪拌し
ながら80℃まで加熱した。攪拌して80℃に保持しながら、tert-ブチルペルピバ
レート1.2gをメタノール30mlに加えた溶液と同時に、酢酸ビニル340gを3時間か
けて滴下した。添加が終了した後、80℃で重合を3時間継続させた。冷却後、ポ
リマーをメタノール400mlに溶解させた。加水分解するために、30℃において10
重量%のメタノール性水酸化ナトリウム溶液を40ml添加した。約40分後、濃度1%
の酢酸を650ml添加することによって反応を停止させた。溶液を水蒸気蒸留して
メタノールを除去した。次に、清澄な溶液を凍結乾燥させて白色粉末を得た。得
られたポリマーの20重量%水溶液は、145mPasの粘度を有していた。K値は45であ
り、極限伸びは110%であった。
て穏やかな窒素流の下で攪拌しながら80℃まで加熱した。攪拌して80℃に保持し
ながら、酢酸ビニル332gおよびメチルメタクリレート8gを3時間かけて滴下し、
それと同時に、tert-ブチルペルピバレート1.2gをメタノール30mlに加えた溶液
を、同様に、3時間かけて滴下した。添加が終了した後、80℃で重合を2時間継続
させた。冷却後、ポリマーをメタノール400mlに溶解させた。加水分解するため
に、30℃において10重量%のメタノール性水酸化ナトリウム溶液を40ml添加した
。約40分後、濃度1%の酢酸を600ml添加することによって反応を停止させた。溶
液を水蒸気蒸留してメタノールを除去した。次に、清澄な溶液を凍結乾燥させて
白色粉末を得た。得られたポリマーの20重量%水溶液は、144mPasの粘度を有して
いた。K値は56であり、極限伸びは122%であった。
製 水平ドラムコーター(Accela-Cota 24"、Manesty製)を用いて、プロプラノロー
ルHCl (Knoll AG製) 40mg、Ludipress(登録商標) (BASF AG製) 195.0mg、Kollid
on(登録商標) VA 64 (BASF AG製) 12.50mgおよびステアリン酸マグネシウム2.50
mgを含有する9mm両凸錠剤コア上に、次の組成
およびタルクを添加し、続いてコランダムディスクミル中で均質化することによ
って、スプレー分散物を調製した。圧力2.0バールならびに入口空気温度60℃お
よびスプレー速度30g/分の条件で幅1.0mmのスプレーノズルを用いて、1260g(ス
プレー損失に対する10%増加分を含む)をコア5000gに塗布した。スプレーした後
、60℃で5分間乾燥させた。 生成した赤色フィルムコーティング錠は、非常に滑らかで光沢があり、そして
次の性質を有していた: 外観:表面が非常に滑らかで、刻印がうまく形成される 崩壊(シミュレートされた胃液):5分26秒 崩壊時間の差(フィルムコーティング錠/コア):57秒 硬度:92N 硬度の差(フィルムコーティング錠/コア):23N
商標)606 (ヒドロキシプロピルメチルセルロース、Shin-etsu製)を使用し、そし
て製造業者の薦めに従って1.0重量%のポリエチレングリコール6000 (Lutrol(登
録商標) 6000、BASF AG製)を添加した。 次の性質を有する錠剤が得られた: 外観:表面がわずかに粗く、刻印がぼやける 崩壊(シミュレートされた胃液):11分12秒 崩壊時間の差(フィルムコーティング錠/コア):6分43秒 硬度:87N 硬度の差(フィルムコーティング錠/コア):18N
実施例1の場合と同じようにして調製した)を加工した。使用したスプレー溶液は
、次の組成を有していた:
られた。 外観:表面が滑らかで、刻印がうまく形成される 崩壊(シミュレートされた胃液):5分35秒 崩壊時間の差(フィルムコーティング錠/コア):1分06秒 硬度:94N 硬度の差(フィルムコーティング錠/コア):25N
録商標) 606を使用した。Pharmacoat(登録商標) 606の粘度がきわめて高かった
ので、溶液をスプレーすることはできなかった。
mittelwerk Dresden製)30gを0.8mmふるいに通し、そしてTurbulaミキサー(Bacho
fen製)中で5分間混合した。Stephanミキサー(Stephan製)中で攪拌しながら、PEG
1500/VAcグラフトコポリマー(実施例2の場合と同じようにして調製した)の25
重量%水性調製物119gを用いて、この粉末混合物を徐々に湿潤させた。湿潤を完
了させるために、結合剤調製物の添加後2分間にわたり800rpmで攪拌を続けた。
次に、湿潤組成物を0.8mmふるいに通し、そして25℃のトレイ上で20時間乾燥さ
せた。Kollidon(登録商標)CL (BASF製)45gおよびステアリン酸マグネシウム(Bar
locher製)5gを添加した後、再び、Turbulaミキサー中で最終混合を5分間行った
。次に、Korsch PH 106ロータリプレス(Korsch製)で10kN〜18kNの加力を行って
この打錠混合物を圧縮することにより、直径12mmおよび全重量500mgを有する面
取りされた二平面錠剤を得た。 性質: 加力10 kN 加力18 kN 硬度: 28N 53N 摩損度: 0.7% 0% 崩壊: 29秒 37秒
キシプロピルメチルセルロース(Pharmacoat(登録商標)603、Shin-etsu製)を用い
た。粘度に問題があり、溶液中の結合剤濃度を20重量%まで低下させる必要があ
った。 性質: 加力10 kN 加力18 kN 硬度: 16N 40N 摩損度: 8.0% 0.6% 崩壊: 35秒 58秒
とヒドロクロロチアジド(Chemag製)350gとKollidon(登録商標)CL(BASF製)350gと
の混合物を、ポリグリセロール2200/VAcグラフトコポリマー(実施例4)350gと水3
000gとからなる結合剤調製物と共にスプレーし、次いで流動床で造粒した。 プロセスパラメータの設定値は次の通りであった: 入口空気温度: 90℃ 出口空気温度: 37℃ スプレー速度: 143g/分 スプレー圧力: 4バール 造粒に続いて、90℃の装置で2.5分間乾燥させた。顆粒を0.8mmふるいに通し、
ステアリン酸マグネシウム(Barlocher製)5gと一緒にしてTurbulaミキサー(Bacho
fen製)中で5分間混合した。Korsch PH 106(Korsch製)ロータリープレスで18kNの
加力を行って打錠することにより、直径10mmおよび全重量300mgを有する面取り
された二平面錠剤を得た。 顆粒の性質: 安息角: 30° 外観: 非常に均一で、微細物は無視しうる 錠剤の性質: 硬度: 186N 摩損度: <0.1% 崩壊: 4分20秒 シミュレートされた胃液(Ph. Eur.)中での放出: 15分後、92%
キシプロピルメチルセルロース(Pharmacoat(登録商標)603、Shin-etsu製)を用い
た。 顆粒の性質: 安息角: 33° 外観: いくらか不均一であり、いくつかの比較的大きな凝集体を生じた 錠剤の性質: 硬度: 175N 摩損度: 0.2% 崩壊: 5分10秒 シミュレートされた胃液(Ph. Eur.)中での放出: 15分後、82%
、攪拌しながら、ポリアクリル酸(Carbopol(登録商標)940、Goodrich製)6gおよ
びPEG 9000/VAcグラフトコポリマー(実施例3)15gを仕込んだ。脱塩水200gおよ
び濃度4%の水酸化ナトリウム水溶液50gを添加し、続いて、空気が混入しないよ
うに注意しながら、15分間攪拌した。得られたゲル剤は、非常に心地よい皮膚感
触および良好な接触特性を有していた。
およびクエン酸ナトリウム20gを脱塩水に溶解させた。次に、架橋されたポリビ
ニルピロリドン(Kollidon(登録商標)CL-M、BASF AG)80gおよびイブプロフェン50
(Knoll AG)40gを攪拌混合し、更に、脱塩水を用いて容量を1000mlにした。生成
した低粘度の均一な白色懸濁剤は、沈降安定性を示し、数週間にわたって凝集も
ケーク形成も起こさなかった。
そしてエタノール375gを添加した。次に、このポリマー溶液に攪拌しながらポリ
ビニルピロリドン-ヨウ素(PVP-ヨウ素30/06、BASF AG)100gを溶解させ、この調
製物を用いてポンプスプレーボトルを満たした。消毒スプレー剤は、皮膚上で非
常に良好なフィルム特性を示し、応力条件下で貯蔵した後(52℃において7日間)
、ヨウ素の損失を生じなかった。
ル残基; R8は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-、R9-NH-C(=O)-; R2〜R7は、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-CH2-CH(CH3)-、-CH2-CH(CH2-C
H3)-、 -CH2-CHOR10-CH2-; R9は、C1〜C24-アルキル; R10は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; Aは、-C(=O)-O-、-C(=O)-B-C(=O)-O-、-C(=O)-NH-B-NH-C(=O)-O-; Bは、場合により置換されている-(CH2)t-、アリーレン; nは、1〜8; sは、0〜500; tは、1〜12; uは、1〜5000; vは、0〜5000; wは、0〜5000; xは、1〜5000; yは、0〜5000; zは、0〜5000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られる水溶性または水分散性グラフトポリマーの、医薬
投与剤形におけるコーティング剤、結合剤および/またはフィルム形成賦形剤と
しての使用。
H3)-、 -CH2-CHOR10-CH2-; R9は、C1〜C24-アルキル; R10は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; Aは、-C(=O)-O-、-C(=O)-B-C(=O)-O-; Bは、場合により置換されている-(CH2)t-、アリーレン; nは、1〜8; sは、1〜500; tは、1〜12; uは、1〜5000; vは、0〜5000; wは、0〜5000; xは、1〜5000; yは、0〜5000; zは、0〜5000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られる水溶性または水分散性グラフトポリマー。
H3)-; R9は、C1〜C24-アルキル; nは、1〜8; uは、1〜5000; vは、0〜5000; wは、0〜5000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 c) 次の群: c1) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C24-アルキルエステル
; c2) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C24-ヒドロキシアルキ
ルエステル; c3) C1〜C24-アルキルビニルエーテル; c4) N-ビニルラクタム; c5) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸; より選ばれる少なくとも1種のモノマーと一緒に、 重合することによって得られる水溶性または水分散性グラフトポリマー。
Claims (22)
- 【請求項1】 a) 脂肪族C1〜C24-カルボン酸のビニルエステル少なくとも1
種を、 b) 一般式I 【化1】 〔式中、置換基および変数は、互いに独立して、次の意味を有する: R1は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-、R9-NH-C(=O)-、ポリアルコー
ル残基; R8は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-、R9-NH-C(=O)-; R2〜R7は、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-CH2-CH(CH3)-、-CH2-CH(CH2-C
H3)-、-CH2-CHOR10-CH2-; R9は、C1〜C24-アルキル; R10は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; Aは、-C(=O)-O-、-C(=O)-B-C(=O)-O-、-C(=O)-NH-B-NH-C(=O)-O-; Bは、場合により置換されている-(CH2)t-、アリーレン; nは、1〜8; sは、0〜500; tは、1〜12; uは、1〜5000; vは、0〜5000; wは、0〜5000; xは、1〜5000; yは、0〜5000; zは、0〜5000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られるポリマーの、医薬投与剤形におけるコーティング
剤、結合剤および/またはフィルム形成賦形剤としての使用。 - 【請求項2】 a) 脂肪族C1〜C24-カルボン酸のビニルエステル少なくとも1
種を、 b) 一般式I 〔式中、置換基および変数は、互いに独立して、次の意味を有する: R1は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-、ポリアルコール残基; R8は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; R2〜R4は、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-CH2-CH(CH3)-、-CH2-CH(CH2-C
H3)-、-CH2-CHOR10-CH2-; R9は、C1〜C24-アルキル; R10は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; nは、1〜8; sは、0; uは、1〜5000; vは、0〜5000; wは、0〜5000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られる請求項1に記載のポリマーの、医薬投与剤形にお
けるコーティング剤、結合剤および/またはフィルム形成賦形剤としての使用。 - 【請求項3】 a) 脂肪族C1〜C12-カルボン酸のビニルエステル少なくとも1
種を、 b) 数平均分子量300〜100,000を有する一般式I 〔式中、置換基および変数は、互いに独立して、次の意味を有する: R1は、水素、C1〜C12-アルキル、ポリアルコール残基; R8は、水素、C1〜C12-アルキル; R2〜R4は、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-CH2-CH(CH3)-、-CH2-CH(CH2-C
H3)-、-CH2-CHOR10-CH2-; R10は、水素、C1〜C12-アルキル; nは、1〜5; sは、0; uは、2〜2000; vは、0〜2000; wは、0〜2000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られる請求項1または2に記載のポリマーの使用。 - 【請求項4】 a) 脂肪族C1〜C6-カルボン酸のビニルエステル少なくとも1
種を、 b) 数平均分子量500〜20,000を有する一般式I 〔式中、置換基および変数は、互いに独立して、次の意味を有する: R1、R8は、水素、C1〜C6-アルキル; R2〜R4は、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-CH2-CH(CH3)-、-CH2-CHOR10-CH2-; R10は、水素、C1〜C6-アルキル; nは、1; sは、0; uは、5〜500; vは、0〜500; wは、0〜500である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られる請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリマーの
使用。 - 【請求項5】 前記ビニルエステルa)のほかに、 c1) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C24-アルキルエステル; c2) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C24-ヒドロキシアルキル
エステル; c3) C1〜C24-アルキルビニルエーテル; c4) N-ビニルラクタム; c5) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸; からなる群より選ばれる少なくとも1種の他のモノマーc)が重合に利用される請
求項1〜4のいずれか1項に記載のポリマーの使用。 - 【請求項6】 ポリビニルエステル基に対して加水分解度20〜100%を有する
請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリマーの使用。 - 【請求項7】 K値10〜200を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のポ
リマーの使用。 - 【請求項8】 水に溶解可能または分散可能である請求項1〜7のいずれか
1項に記載のポリマーの使用。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に規定されているポリマーのう
ちの少なくとも1種を含んでなる医薬投与剤形。 - 【請求項10】 a) 脂肪族C1〜C24-カルボン酸のビニルエステル少なくと
も1種を、 b) 一般式I 【化2】 〔式中、置換基および変数は、互いに独立して、次の意味を有する: R1は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-、ポリアルコール残基; R8は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; R2〜R7は、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-CH2-CH(CH3)-、-CH2-CH(CH2-C
H3)-、-CH2-CHOR10-CH2-; R9は、C1〜C24-アルキル; R10は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; Aは、-C(=O)-O-、-C(=O)-B-C(=O)-O-; Bは、場合により置換されている-(CH2)t-、アリーレン; nは、1〜8; sは、1〜500; tは、1〜12; uは、1〜5000; vは、0〜5000; wは、0〜5000; xは、1〜5000; yは、0〜5000; zは、0〜5000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 重合することによって得られるポリマー。 - 【請求項11】 a) 脂肪族C1〜C24-カルボン酸のビニルエステル少なくと
も1種を、 b) 一般式Ia 【化3】 〔式中、置換基および変数は、互いに独立して、次の意味を有する: R1は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-、ポリアルコール残基; R8は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; R2〜R4は、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-CH2-CH(CH3)-、-CH2-CH(CH2-C
H3)-; R9は、C1〜C24-アルキル; nは、1〜8; uは、1〜5000; vは、0〜5000; wは、0〜5000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 c) 次の群: c1) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C24-アルキルエステル
; c2) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C24-ヒドロキシアルキ
ルエステル; c3) C1〜C24-アルキルビニルエーテル; c4) N-ビニルラクタム; c5) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸; より選ばれる少なくとも1種のモノマーと一緒に、 重合することによって得られるポリマー。 - 【請求項12】 a) 脂肪族C1〜C12-カルボン酸のビニルエステル少なくと
も1種を、 b) 一般式Ia 〔式中、置換基および変数は、互いに独立して、次の意味を有する: R1は、水素、C1〜C12-アルキル、ポリアルコール残基; R8は、水素、C1〜C12-アルキル; R2〜R4は、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-CH2-CH(CH3)-、-CH2-CH(CH2-C
H3)-; nは、1〜5; uは、2〜2000; vは、0〜2000; wは、0〜2000である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 c) 次の群: c1) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C12-アルキルエステル
; c2) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C12-ヒドロキシアルキ
ルエステル; c3) C1〜C12-アルキルビニルエーテル; c4) N-ビニルラクタム; c5) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸; より選ばれる少なくとも1種のモノマーと一緒に、 重合することによって得られる請求項11に記載のポリマー。 - 【請求項13】 a) 脂肪族C1〜C6-カルボン酸のビニルエステル少なくとも
1種を、 b) 一般式Ia 〔式中、置換基および変数は、互いに独立して、次の意味を有する: R1およびR8は、水素、C1〜C6-アルキル; R2〜R4は、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-CH2-CH(CH3)-、-CH2-CH(CH2-C
H3)-; nは、1; uは、2〜500; vは、0〜500; wは、0〜500である〕 で表されるポリエーテルの存在下で、 c) 次の群: c1) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C6-アルキルエステル; c4) N-ビニルピロリドン、N-ビニルイミダゾール、N-ビニルカプロラクタム
; c5) (メタ)アクリル酸; より選ばれる少なくとも1種のモノマーと一緒に、 重合することによって得られる請求項11または12に記載のポリマー。 - 【請求項14】 ポリビニルエステル基に対して加水分解度20〜100%を有す
る請求項10〜13のいずれか1項に記載のポリマー。 - 【請求項15】 K値10〜200を有する請求項10〜14のいずれか1項に記
載のポリマー。 - 【請求項16】 a) 脂肪族C1〜C24-カルボン酸のビニルエステル少なくと
も1種を、 b) 一般式Ib 【化4】 〔式中、置換基および変数は、互いに独立して、次の意味を有する: R1は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-、ポリアルコール残基; R8およびR10は、水素、C1〜C24-アルキル、R9-C(=O)-; R9は、C1〜C24-アルキル; nは、1〜8; uは、1〜2000である〕 で表されるポリグリセロールの存在下で、 重合することによって得られるポリマー。 - 【請求項17】 a) 脂肪族C1〜C12-カルボン酸のビニルエステル少なくと
も1種を、 b) 一般式Ib 〔式中、置換基および変数は、互いに独立して、次の意味を有する: R1は、水素、C1〜C12-アルキル、ポリアルコール残基; R8およびR10は、水素、C1〜C12-アルキル; nは、1〜5; uは、1〜500である〕 で表されるポリグリセロールの存在下で、 重合することによって得られる請求項16に記載のポリマー。 - 【請求項18】 a) 脂肪族C1〜C6-カルボン酸のビニルエステル少なくとも
1種を、 b) 一般式Ib 〔式中、置換基および変数は、互いに独立して、次の意味を有する: R1、R8およびR10は、水素、C1〜C6-アルキル; nは、1; uは、1〜100である〕 で表されるポリグリセロールの存在下で、 重合することによって得られる請求項16または17に記載のポリマー。 - 【請求項19】 前記ビニルエステルのほかに、 c1) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C24-アルキルエステル; c2) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C24-ヒドロキシアルキル
エステル; c3) C1〜C24-アルキルビニルエーテル; c4) N-ビニルラクタム; c5) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸; からなる群より選ばれる少なくとも1種の他のモノマーc)が重合に使用される請
求項16〜18のいずれか1項に記載のポリマー。 - 【請求項20】 前記ビニルエステルのほかに、 c1) モノエチレン性不飽和C3〜C8-カルボン酸のC1〜C6-アルキルエステル; c4) N-ビニルピロリドン、N-ビニルイミダゾール、N-ビニルカプロラクタム; c5) (メタ)アクリル酸; からなる群より選ばれる少なくとも1種の他のモノマーc)が重合に使用される請
求項16〜19のいずれか1項に記載のポリマー。 - 【請求項21】 ポリビニルエステル基に対して加水分解度20〜100%を有す
る請求項16〜20のいずれか1項に記載のポリマー。 - 【請求項22】 K値10〜200を有する請求項16〜21のいずれか1項に記
載のポリマー。
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