JP2002524571A - VIIa因子阻害剤 - Google Patents
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Abstract
Description
栓症作用を有する新規化合物、それらの製造、それらの使用、およびそれらを含
有する医薬組成物に関する。
、創傷の治癒において血液の流れを遅らせたり、妨げたりする。アテローム性動
脈硬化症および炎症のような組織損傷と直接関係のない他の因子もまた血液凝固
カスケード反応を開始したり、病的状態をもたらしうる。
増幅機構の酵素活性化反応を含む複雑な過程である。機構的に、血液凝固カスケ
ード反応は内因系および外因系の経路に分かれて、X因子の活性化で一点に集ま
り、その後のトロンビン生成は共通の経路により進行する(スキーム1参照)。
役割を果たし、外因系の系路が血液凝固の初期段階で決定的であることを示唆し
ている(H. ColeのAust. J. Med. Sci, 16, 87(1995年);G.J. Brozeの「血液凝
固およびフィブリン溶解」、6、補足1、S7〜S13(1995年))。一般に
、血液凝固は組織因子(TF)/VIIa因子複合体の生成により物理的に開始す
ると理解されている。いったん生成すると、この複合体はIXおよびX因子を活性
化することにより迅速に血液凝固を開始する。新しく生成した活性化X因子、す
なわちXa因子は次にVa因子およびリン脂質と1対1複合体を生成して、その
前駆体プロトロンビンからのトロンビンの活性化により可溶性フィブリノーゲン
を不溶性フィブリンに変換するのに関与するプロトロンビナーゼ複合体を生成す
る。時間が経つにつれて、VIIa因子/組織因子複合体(外因系の系路)の活性
はKunitz型プロテアーゼ阻害タンパク質TFPIにより抑制され、それはXa因
子と複合体を生成するとVIIa因子/組織因子のタンパク質分解活性を直接阻害
することができる。抑制された外因系の存在下で凝固過程を維持するために、内
因系の系路のトロンビンが関与する活性により追加のXa因子が生成する。この
ように、トロンビンは2つの自己触媒的役割をはたす、すなわちそれ自体の生成
とフィブリノーゲンのフィブリンへの変換に関与する。
あり、所定の閾値のプロトロンビナーゼが存在すると確実に血液凝固が行なわれ
る。血餅を形成する能力は生命の維持に絶対必要である。しかしながら、特定の
疾患状態では、循環系での血餅形成そのものが病因である。にも関わらず、この
ような疾患状態では生命を脅かす出血が後から起こるため、血餅形成系を完全に
阻害することは望ましくない。したがって、トロンビンを直接阻害することなく
VIIa因子を阻害することにより血液凝固を阻害する薬剤を開発することが最も
望ましい。
置を行なう必要が大いにある。現在入手できる薬剤は多くの特定の臨床応用にお
いて不十分なものである。例えば、全股関節置換術を受けた患者のほぼ50%が
深静脈血栓症(DVT)を発生する。現在認められている治療法は固定投与量の
低分子量ヘパリン(LMWH)および変動投与量のヘパリンである。これらの薬
物療法でさえ、10%〜20%の患者がDVTを発生し、5%〜10%が出血を
併発する。
受ける患者および心筋梗塞の恐れのある、または次第に強くなる狭心症にかかっ
ている患者と関係がある。ヘパリンおよびアスピリンを投与することからなる、
現在の慣用的に受け入れられている治療法は処置後24時間以内に突然起こる血
管閉鎖の割合が6%〜8%である。また、ヘパリンを使用する輸血療法が必要な
出血を併発する割合は約7%である。さらに、血管閉鎖を遅らせることが有意で
あっても、処置終了後のヘパリン投与は価値が小さく、そして有害でさえありう
る。
LMWHおよびヘパリン硫酸である。これらの分子は血餅形成過程の天然調節物
質、抗トロンビンとトロンビンおよびXa因子との結合を促進することにより抗
血餅形成作用を発揮する。ヘパリンの阻害活性は主としてトロンビンに向けられ
ており、それはXa因子より約100倍速く失活する。ヒルジンおよびヒルログ
は臨床試験で現在使用されている他の2種のトロンビン特異的抗凝血剤である。
しかしながら、トロンビンを阻害するこれらの抗凝血剤もまた出血を併発する。
ヒヒおよびイヌによる前臨床試験は凝固カスケード反応の初期段階で関与する標
的酵素、例えばXa因子またはVIIa因子が直接トロンビン阻害剤で観察される
副作用の出血をひき起こすことなく血餅形成を予防することを明らかにした(T.
Yokoyama, A.B. Kelly, U.M. Marzec, S.R. Hanson, S. Kunitada, L.A. Harke
rの「循環」, 92, 485〜491(1995年);L.A. Harker, S.R. Hanson, A.B. Kell
yのThromb. Hemostas, 74, 464〜472(1995年);C.R. Benedict, J. Ryan, J.
Todd, K. Kuwabara, P. Tyburg, Jr., J. Cartwright, D. Sternの「血液」, 81
, 2059〜2066(1993年))。
メチルケトン失活FVIIaのようなタンパク質(国際特許出願番号WO 96/1
2800およびWO 97/47651)を使用するVIIa因子/TF触媒複合体
の特異的阻害は急性の動脈損傷によりひき起こされる血栓形成または細菌性敗血
症と関係がある血栓症合併症を抑制する極めて有効な手段である。また、VIIa
因子/TF活性の阻害がバロン血管形成術後の再発狭窄症を抑制することを示唆
している実験的証拠もある(L.A. Harker, S.R. Hanson, J.N. Wilcox, A.B. Ke
llyの「止血」, 26, S1:76〜82(1996年))。出血試験はヒヒで行なわれており、
VIIa因子/TF複合体の阻害がトロンビン、血小板およびXa因子阻害を含む
試験したどの抗凝血剤アプローチについても治療的有効性および出血の恐れに関
して幅広い安全窓を有することを示している(L.A. Harker, S.R. Hanson, A.B.
KellyのThromb. Hemostas., 74, 464〜472(1995年))。
、VIIa因子阻害剤は現在選択されている薬剤、すなわちヘパリンおよび関連す
る硫酸化多糖類が効果のない、または少ししか有効でない状況下で効果的である
。したがって、有効であるが、望ましくない副作用をひき起こさない低分子量の
VIIa因子特異的血餅形成阻害剤が必要とされる。本発明はVIIa因子活性を阻害
する式Iの誘導体、さらに関連する利益を提供することによりこの必要性を満た
す。
Iの化合物の製造法、VIIa因子活性を阻害する方法、血餅形成を阻害する方法
、VIIa因子活性の阻害により治療または予防することができる疾患、例えば血
栓症、再発狭窄症、梗塞および狭心症を含む血栓塞栓症性疾患の治療および予防
における式Iの化合物の使用、並びにこのような疾患に適用することができる薬
剤の製造における式Iの化合物の使用に関する。さらに、本発明は式Iの化合物
を不活性担体と混合または会合して含有する組成物、特に式Iの化合物を薬学的
に許容しうる担体物質または賦形剤および/または補助物質または添加剤を含有
する医薬組成物に関する。
の対象は式I R1−A−B−D−En−R2 (I) [式中、R1は R13、 R12C(O)、または N−末端基がR14C(O)、R15S(O)2およびアミノ保護基からなる群よ
り選択される置換基で置換されうる1〜3個のアミノ酸であり、ここで R12はそれぞれ置換されうるアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル
オキシ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、アルケニルオ
キシ、アルキニルオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、
アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、
ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルおよびヘテロアルキニルからなる群より選択
され、 R13はアミノ保護基、水素、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテ
ロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシク
ロアルキルアルキルからなる群より選択され、 R14およびR15は独立してアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテ
ロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシク
ロアルキルアルキルからなる群より選択され;
、 B2はCHR97であり、R97は2−位がヒドロキシカルボニル、アルキル
オキシカルボニルおよびアリールアルキルオキシカルボニルからなる群より選択
される置換基により置換されるエチルであり、 B3はC(O)であり; DはD1−D2−D3基であり、ここで D1はNHであり、 D2はCR81R82であり、R81およびR82は独立して水素、それぞれ
未置換または置換されたアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリー
ル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキ
ルアルキルからなる群より選択され、 D3はC(O)であり; Enは(E1−E2−E3)nであり、ここで nは0、1、2または3であり、
ル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘ
テロシクロアルキルアルキルからなる群より選択され、 E2はCR71R72であり、R71およびR72は独立して水素、それぞれ
未置換または置換されたアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリー
ル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキ
ルアルキルからなる群より選択され、 E3はC(O)であり; R2はNR21R22、OR23およびR24からなる群より選択され、ここ
でR21、R22、R23およびR24は独立して水素、それぞれ未置換または
置換されたアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロア
リールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルアルキルか
らなる群より選択され; アルキルおよびヘテロアルキルは1〜13個の炭素原子を含有し、ヘテロアル
キル基の1個またはそれ以上の炭素原子はN、OおよびSからなる群より選択さ
れるヘテロ原子で置換され;
3個の炭素原子を含有し、ヘテロアルケニルおよびヘテロアルキニル基の1個ま
たはそれ以上の炭素原子はN、OおよびSからなる群より選択されるヘテロ原子
で置換され; アリールおよびヘテロアリールは5〜13個の環炭素原子を含有し、ヘテロア
リール基の1個またはそれ以上の炭素原子はN、OおよびSからなる群より選択
されるヘテロ原子で置換され; ヘテロシクロアルキルは3〜8個の環炭素原子を含有し、そのうち1〜3個の
炭素原子はN、OおよびSからなる群より選択されるヘテロ原子で置換される)
の化合物の何れかの立体異性体形態または任意の比率のその混合物、またはその
薬学的に許容しうる塩である。
ーゼの活性を実質的に阻害しない化合物である式I R1−A−B−D−En−R2 (I) (式中、R1、R2、A、B、D、Eおよびnは上記で定義された通りである)
のペプチドを提供する。式Iの化合物において、例えばA、B、DまたはE基、
あるいはR1が1、2または3個のアミノ酸を表わす場合はR1基に、アミノ酸
またはその誘導体またはアミノ酸類似体または模擬体であり、このようなアミノ
酸などのカルボキシ基間で形成されるアミド結合C(O)−Nを介して隣接する基
とペプチド様に結合している構造単位が含まれる。ペプチド化学で一般的である
ように、式Iに存在するアミノ酸あるいはA、B、DまたはEのような基の二価
基はそれぞれのアミノ酸から形式的に水素原子をアミノ基より、またヒドロキシ
基をカルボキシ基より除去して得られる。
の天然に存在するアミノ酸を意味し、それらは遺伝子コードから翻訳され、特に
断りがなければL−アミノ酸およびD−アミノ酸、並びにアミノ酸類似体のよう
な化学的に修飾されたアミノ酸、ノルロイシンのような一般にタンパク質に取込
まれない天然に存在するアミノ酸、およびアミノ酸の特性を示すことが当該技術
分野で知られている化学的に合成された化合物を含むタンパク質の構成単位であ
る。例えば、ペプチド化合物の配座制限について天然のPheまたはProと同
じであるフェニルアラニンまたはプロリンの類似体または模擬体は「アミノ酸」
の定義に包含され、当業者に知られている。本明細書において、このような類似
体および模擬体はアミノ酸の「機能性等価物」と呼ばれる。他のアミノ酸および
アミノ酸類似体の例はRobertsおよびVellaccioによりリストされている(ペプチ
ド:分析、合成、生物学;GrossおよびMeienhofer編、第5巻、第341頁、アカ
デミックプレス(1983年);これは参照により本明細書に加入される)。
に他の略語を表1に示す。
のアミノ酸は3文字表記を使用して前にDを付けて表示される(例えばD−Al
a、D−Cys、D−Asp、D−Trp、D−pAph)。例えばPhe(4
−CN)およびPhe[4−C(−S−CH2−CH2−S−)−Ph]のような略
語はフェニル基の4−位がそれぞれシアノ置換基または2−フェニル−1,3−
ジチオラン−2−イル置換基を有するアミノ酸フェニルアラニンの残基を意味す
る。例えばDap[−C(=NH)−NH2]のような略語は側鎖のアミノ基、す
なわち3−位のアミノ基がアミジノ基−C(=NH)−NH2(カルバムイミドイ
ル基)で置換され、それによりプロピオン酸ユニットの3−位と結合したグアニ
ジノ基−NH−C(=NH)−NH2が得られるアミノ酸2,3−ジアミノプロピオ
ン酸の残基を意味する。例えばOrn[−C(=NH)−NH2]またはCys(M
e)のような略語はそれぞれ側鎖のアミノ基がアミジノ基を有するアミノ酸オル
ニチンの残基、またはメルカプト基がメチル基を有するアミノ酸システインの残
基を意味する。TOTU、HATUおよびBOPなる用語はそれぞれO−[シア
ン(エトキシカルボニル)メチレンアミノ]−1,1,3,3−テトラメチルウロ
ニウムテトラフルオロボレート、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル
)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、およ
び1−ベンゾトリアゾリルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘ
キサフルオロホスフェートを意味する。
用語は式Iの化合物が(同じ濃度の阻害剤を使用して)プラスミンおよびトロン
ビンなどの他の特定のプロテアーゼの活性を実質的に阻害することなくVIIa因
子活性を阻害することができることを意味する。このようなプロテアーゼは血液
凝固およびフィブリン溶解カスケード反応に関与している。
ペプチド類似体、模擬体または有機化合物のペプチド主鎖または側鎖に置換され
る様々な化学基の何れかを意味する。置換基は当業者に知られている多種多様の
部分を含有することができる(例えばGiannisおよびKolterのAngew. Chem. Int.
Ed. Engl. 32, 1244〜1267(1993年)を参照;これは参照により本明細書に加
入される)。
13個の炭素原子からなる直鎖状、分枝状または環状の飽和または不飽和炭素鎖
を意味し、もちろん不飽和アルキル基は少なくとも2個の炭素原子、また環状ア
ルキル基は少なくとも3個の炭素原子を含有する。不飽和基は1個以上の2重結
合および/または3重結合を含有する。したがって、「アルキル」なる用語は例
えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、t−ブチル、1−メチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2−メ
チルフェニル、2,2−ジメチルプロピル、n−ペンチルおよびn−ヘキシル基
、アルキレン基、環状炭素鎖、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル基、並びに直鎖状または分枝状炭
素鎖および環状炭素鎖の組み合わせ、例えばメチルシクロヘキシル−、シクロヘ
キシルメチル−、1−シクロヘキシルエチル−、2−シクロヘキシルエチル−、
シクロペンチルメチル−、1−シクロペンチルエチル−、2−シクロペンチルエ
チル−、シクロプロピルメチル−、1−シクロプロピルエチル−、2−シクロプ
ロピルエチルまたはシクロプロピルメチレン基を含む。したがって、アルキルは
また1個以上のアルキル置換基を有する環状アルキル基を含む。他のアルキルの
例は下記の特定の不飽和基である。さらに、上記で定義されたようなアルキルは
1個以上の同一または異なる置換基、例えば1、2、3または4個の置換基で置
換することができ、それらの置換基は所望の適当な位置に存在することは理解さ
れよう。
は分枝状の飽和炭素鎖、2〜6個の炭素原子からなる直鎖状または分枝状の不飽
和炭素鎖、あるいは3〜8個の炭素原子、特に3〜6個または4〜6個の環炭素
原子からなる環状アルキル基を意味する。不飽和アルキル炭素鎖に関して、(C2 −C6)−アルケニルおよび(C2−C6)−アルキニルが好ましい。不飽和アルキル
基の例はビニル、プロパ−1−エニル、プロパ−2−エニル(=アリル)、ブタ
−2−エニル、ブテン−3−イル、3−メチルブタ−2−エニル、エチニル、プ
ロパ−2−イニル、ブタ−2−イニルなどのようなアルケニルおよびアルキニル
基である。
O)−と結合しており、このカルボニル基を介して結合する約1〜13個の炭素
原子からなる直鎖状、分枝状または環状の飽和または不飽和炭素鎖、あるいは5
〜13個の環炭素原子を有するアリール基を意味する。アシル基はそれぞれカル
ボキシル基C(O)−OHを含有する化合物から形式的にヒドロキシ基を除去する
ことにより誘導されると考えられる。したがって、「アシル」なる用語は例えば
ホルミル、アセチル、ベンゾイルなどのような基を含む。アシル基の好ましい基
には、好ましい数の炭素原子を有し、さらにそれを介して結合するカルボニル基
を含有する上記の直鎖状、分枝状または環状の飽和または不飽和炭素鎖が含まれ
る。
系を有する少なくとも1個の“環”基を含有する芳香族基を意味する。好ましく
は、「アリール」なる用語は6〜10個の環炭素原子を有する芳香族基を意味す
る。アリールの例にはフェニル、ナフチル、例えば1−ナフチルおよび2−ナフ
チル、フルオレニル、ビフェニリル基、その類似体および誘導体が含まれ、これ
らはすべて場合により1個以上、例えば1、2、3または4個の同一または異な
る置換基で置換することができ、その置換基は所望の適当な位置に存在する。例
えば、一置換フェニル基は2−、3−または4−位で、二置換フェニル基は2,
3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−位で置換される。
異なるアリール基で置換された、上記で定義されたようなアルキルを意味する。
適当なアリールアルキル基にはベンジル、フェニルエチル、例えば1−フェニル
エチルおよび2−フェニルエチル、ジフェニルメチル、ジフェニルエチル、例え
ば1,2−ジフェニルエチルおよび2,2−ジフェニルエチル、フェニルプロピル
、例えば1−フェニルプロピル、2−フェニルプロピルおよび3−フェニルプロ
ピル、ジフェニルプロピル、例えば2,3−ジフェニルプロピルおよび3,3−ジ
フェニルプロピル、ナフチルメチル、ナフチルエチル、例えば1−ナフチルエチ
ルおよび2−ナフチルエチル、ナフチルプロピル、例えば1−ナフチルプロピル
、2−ナフチルプロピルおよび3−ナフチルプロピル、1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−1−ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチルなどが含まれ
、これらはすべて場合により置換されうる。
アルキニル」、「ヘテロアリールアルキル」および「ヘテロアリール」なる用語
はそれぞれ1個以上の炭素原子、例えば1、2または3個の炭素原子がN、Oま
たはSのような同一または異なるヘテロ原子で置換されたアルキル、アリールア
ルキルおよびアリール基を意味する。さらに、「ヘテロシクロアルキル」なる用
語は1個以上の環炭素原子がヘテロ原子で置換された環状アルキル基に関して使
用される。好ましくは、「ヘテロシクロアルキル」なる用語は3〜8個の環炭素
原子を有し、そのうち1、2または3個がN、OまたはSのような同一または異
なるヘテロ原子で置換された環状アルキル基を意味する。これらの基はすべて所
望の適当な位置で結合することができ、例えば窒素ヘテロ環の場合は適当な環窒
素原子である。適当なヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロア
ルキル基およびヘテロシクロアルキル基には例えば2−ピリジル、3−ピリジル
、4−ピリジル、2−チエニル、3−チエニル、インドリル、イミダゾリル、フ
リル、ピペロニル、2−ピリジルメチル、3−ピリジルメチル、4−ピリジルメ
チル、1−(2−ピリジル)エチル、1−(3−ピリジル)エチル、1−(4−
ピリジル)エチル、2−(2−ピリジル)エチル、2−(3−ピリジル)エチル
、2−(4−ピリジル)エチル、ピコリル、ピロリジニル、ピペリジニル、テト
ラヒドロフリル、テトラヒドロフラン−2−イルメチル、モルホリニル、4−モ
ルホリニル、2−(4−モルホリニル)エチル、ピペラジニル、2−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)エチルなどが含まれ、これらはすべて場合により1個
以上、例えば1、2、3または4個の同一または異なる置換基で置換することが
できる。
ることにより、あるいはそれぞれアミノ保護基またはカルボキシ保護基を導入す
る(または存在させる)ことにより修飾することができる。ペプチドまたはペプ
チド類似体のN−末端はN−末端のアミノ基が例えばアシル基(例えばアセチル
、シクロペンチルカルボニル、イソキノリルカルボニル、フロイル、トシル、ベ
ンゾイル、ピラジンカルボニルまたは他のこのような基)により;イソシアネー
ト、クロロホルメート、アルキル化剤と反応させることにより;または上記のよ
うな置換基により置換されうる他のこのような基を導入することにより置換され
るように化学的に修飾することができる。本明細書において、「アミノ基」なる
用語は幅広く使用され、ペプチドに存在する遊離アミノ基、例えば第1、第2ま
たは第3アミノ基を意味する。比較して、「N−末端」なる用語は慣用的に記載
されたペプチドに存在する第1アミノ酸のα−アミノ基を意味する。
護することができる。本明細書において、「アミノ保護基」なる用語は幅広く使
用され、例えば本発明のペプチドのN−末端に存在するα−アミノ基などの遊離
アミノ基と反応することができる化学基を意味する。それと反応することにより
、アミノ保護基は例えば合成工程中に、または最終化合物のエキソペプチダーゼ
活性により起こるような望ましくない反応に対して反応性のアミノ基を保護する
。アミノ基の修飾はまた、別の利点、例えば化合物の溶解度または活性の増加を
もたらしうる。様々なアミノ保護基は本明細書で開示されているか、または当該
技術分野で知られており、例えばアセチル、t−ブチルオキシカルボニル、アリ
ルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル基またはベンゾイル基のような
アシル基、さらにそれ自体アミノ保護基により修飾することができるアミノアシ
ル基である。他のアミノ保護基は例えば「ペプチド」、GrossおよびMeienhofer
編、第3巻(アカデミックプレス社、1981年);GreeneおよびWutsの「有機
合成の保護基」、第2版、第309〜405頁(John Wiley & Sons, 1991
年)に記載されており、それぞれ参照により本明細書に加入される。本発明のペ
プチドまたはペプチド類似体のN−末端アミノ基のこのような修飾の生成物は「
N−末端誘導体」と呼ぶ。
カルボキシ保護基を使用して化学的に修飾することができる。「カルボキシ基」
および「C−末端」なる用語は上記で定義された「アミノ基」および「N−末端
」なる用語と一致して使用される。ペプチドのC−末端に存在する基のようなカ
ルボキシ基はC−末端カルボキシ基のアルコールまたはアルデヒドへの還元によ
り、あるいはオーラル(oral)エステルの生成により、あるいはチアゾリルシク
ロヘキシルまたは他の基のような置換基でのカルボキシ基の置換により修飾する
ことができる。オーラルエステルは当該技術分野でよく知られており、例えばメ
トキシメチル、エトキシメチル、イソプロポキシメチルなどのようなアルキルオ
キシメチル基;メトキシエチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、イソプロ
ポキシエチルなどのような1−((C1−C4)−アルキルオキシ)エチル基;5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチル、5−フェニル−
2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチルなどのような2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イルメチル基;メチルチオメチル、エチルチオメチ
ル、イソプロピルチオメチルなどのような((C1−C3)−アルキルチオ)メチル
基;ピバロイルオキシメチルアセトキシメチルなどのようなアシルオキシメチル
基;エトキシカルボニルメチル基;1−アセトキシエチルのような1−アシルオ
キシ−1−置換メチル基;3−フタリジルまたは5,6−ジメチルフタリジル基
;1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル基のような1−(((C1−C4)−アル
キルオキシ)カルボニルオキシ)エチル基;および1−(メチルアミノカルボニル
オキシ)エチル基のような1−(((C1−C4)−アルキルアミノ)カルボニルオキ
シ)エチル基である。
ことができる。カルボキシ保護基は当該技術分野でよく知られており、ペプチド
と結合することによりカルボキシ基を望ましくない反応から保護する(例えば上
記のGreeneおよびWutsの文献、第224〜276頁(1991年)を参照;これ
は参照により本明細書に加入される)。当業者ならば、ペプチドのN−末端アミ
ノ基またはC−末端カルボキシ基に対して有効である上記のような修飾は例えば
本発明のペプチドのアミノ酸またはアミノ酸類似体の側鎖に存在する反応性アミ
ノ基またはカルボキシ基に対しても有効であることは理解されよう。このような
修飾を行なうための方法は本明細書で開示されているか、または当該技術分野で
知られている。
性に依存する。例えば、1種以上のD−アミノ酸の組込みは試験管内または生体
内での化合物の安定性を高めることができる。1種以上のD−アミノ酸の組込み
は化合物の薬理活性を増加または減少することもできる。化合物を短時間だけ活
性にすることが望ましい場合もある。このような場合、化合物中への1種以上の
L−アミノ酸の組込みは個体の内因性ペプチダーゼによる生体内での化合物の消
化を可能にし、それにより活性化合物に対する個体の露出が制限される。当業者
は例えば個体の年令および健康状態を考慮することにより本発明の化合物の必要
な望ましい特性を決定することができる。一般に、本発明はすべての立体異性体
およびすべての比率の2種以上の立体異性体の混合物、例えば純粋なエナンチオ
マー、純粋なジアステレオマー、すべての比率の2種のエナンチオマーの混合物
、例えばラセミ化合物、ジアステレオマー、シス異性体、トランス異性体、E異
性体またはZ異性体の混合物としての式Iの化合物に関する。本発明はまた、す
べての互変異性体としての式Iの化合物に関する。さらに、本発明は式Iの化合
物のプロドラッグ、例えば上記のようなカルボキシ基から得られるエステル、ア
ミド、アルデヒドまたはアルコールあるいはアミノ基、イミノ基、グアニジノ基
およびアミジノ基を含むアシル化可能な基から得られる(C1−C6)−アルキルカ
ルボニル、(C1−C6)−アルキルオキシカルボニルまたはアリール−(C1−C4)
−アルキルオキシカルボニル誘導体のようなアシル誘導体に関し、また本発明は
式Iの化合物の活性代謝物質に関する。
わす基はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルオキシ、アルキルアミノ
、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ
、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールアルキル
、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルおよびヘ
テロアルキニル基であり、これらの基はすべて未置換であるか、または置換され
ている。好ましくは、R12はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルオ
キシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルアミノ、アルケニルアミ
ノ、アルキニルアミノ、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルまたはヘ
テロアリールアルキルであり、より好ましくはアルケニルオキシ、アルケニルア
ミノまたはアリールであり、これらの基はすべて未置換であるか、または置換さ
れている。特に好ましくは、R12はそれぞれ1個の2重結合を含有する(C2−
C6)−アルケニルオキシまたは(C2−C6)−アルケニルアミノのようなアルケニ
ルオキシまたはアルケニルアミノ、例えばアリルオキシまたはアリルアミノであ
る。さらに、好ましくはR12は(C2−C6)−アルケニルオキシである。R12
を表わす基は未置換であるか、または置換されている。R12基が置換されてい
る場合、それは好ましくはハロゲン、すなわちフッ素、塩素、臭素または沃素、
トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、カルボキシ、アミ
ノカルボニル、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、アルキルオキシ、アル
キルカルボニルアミノおよびモノ−またはジアルキルアミノからなる群より選択
される1個以上の同一の置換基で置換される。同様に、R13、R14およびR
15を表わす基は未置換であるか、または例えばR12に存在しうる置換基によ
り置換されており、R14およびR15は互いに独立して同一または異なる基で
ある。
(4−C(=NH)−NH2)]−C(O)−である式Iの化合物中のA基は好ましく
は(L)−4−アミジノフェニルアラニン残基(=(S)−4−アミジノフェニルア
ラニン残基)である。二価のグルタミン酸残基−NH−CH[−CH2−CH2−
C(O)OH]−C(O)−またはその薬学的に許容しうる塩またはエステルである
B基は好ましくは(L)−グルタミン酸残基(=(S)−グルタミン酸残基)または
その薬学的に許容しうる塩またはエステルである。 R95は好ましくは水素または(C1−C4)−アルキル、より好ましくは水素ま
たはメチル、特に好ましくは水素である。
換されうるアミノ、アミノカルボニル、アミジノ、グアニジノ、アミノアルキル
、ヒドロキシ、メルカプト;アセトイミド(−C(=NH)−CH3)、ニトロお
よびシアノからなる群より選択される1個以上、例えば1、2、3または4個の
同一または異なる基を有する。ニトロ基に関して、本発明の式Iの化合物では好
ましくは2個以下のニトロ基が存在する。列挙した基の適当な保護基は当業者に
知られており、GreeneおよびWutsの「有機合成の保護基」、第2版(John Wiley
& Sons, 1991年)のような上記文献に記載されている;これは参照により
本明細書に加入される。保護基の例は上記のアミノ保護基であり、例えばアミジ
ノ基およびグアニジノ基の保護基でもあるt−ブチルオキシカルボニル、ベンジ
ルオキシカルボニルおよびアリルオキシカルボニル;グアニジノ基を保護するた
めに使用することができるニトロ基;ヒドロキシ、メルカプトなどのような基を
保護するために使用することができるベンジル、メチル、トリチルまたはアセチ
ルアミノメチルのような基である。好ましくは、R81およびR82は水素、(
C1−C6)−アルキルのようなアルキル、フェニルのようなアリール、フェニル
−(C1−C2)−アルキルのようなアリールアルキル、およびヘテロアリール−(
C1−C2)−アルキルのようなヘテロアリールアルキルからなる群より選択され
、これらはすべて未置換であるか、または置換されており、ヘテロアリールは好
ましくはN、OまたはSのような1または2個の同一または異なる環ヘテロ原子
を含有する単環式または二環式芳香環系の基である。より好ましくは、R81は
水素であり、R82は上記で定義されたような未置換または置換された基である
。
−C(=NH)−NH2]、Dab[−C(=NH)−NH2]、Lys[−C(
=NH)−NH2]、Lys[−C(=NH)−CH3]、Orn[−C(=NH
)−CH3]、Dab[−C(=NH)−CH3]、Dap[−C(=NH)−C
H3]、Dab(Alloc)、Asn、Gln、Met、Ser、Thr、S
er(Bzl)、Thr(Bzl)、Cys(Me)、Cys(Bzl)、Cy
s(Acm)、Arg(NO2)、His、Trp、Phg、Gly、Ala、
Val、Ile、Leu、Phe、Phe(4−NO2)、Phe(4−NH−
C(=NH)−NH2)、2−Abu、Ala(3−CN)、Ala[3−C(
=NH)−NH2]、2−Abu(4−CN)および2−Abu[4−C(=N
H)−NH2]からなる群より選択される基である。それから特に好ましいD基
が選択されるサブグループはArg、Dap、Dab、Orn、Lys、Dap
[−C(=NH)−NH2]、Dab[−C(=NH)−NH2]、Lys[−C
(=NH)−NH2]、Asn、Ser、Thr、Ser(Bzl)、Arg(
NO2)、Trp、Phg、Ala、Val、Ile、Leu、Phe、2−A
bu、Ala(3−CN)、Ala[3−C(=NH)−NH2]、2−Abu
(4−CN)および2−Abu[4−C(=NH)−NH2]からなる群より形
成される。
が0である場合、R2基はD3を表わすカルボニル基と直接結合している。nが
0でない場合、R2基は末端基E3を表わすカルボニル基と結合している。nが
2または3である場合、E基はすべて同一または異なる基である。
されうるアルキル、アルキルオキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、
シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、フェニルカルボニルおよび
2−フェニル−1,3−ジチオラン−2−イルからなる群より選択される1個以
上、例えば1、2、3または4個の同一または異なる基を有する。R71および
R72に存在しうる置換基のサブグループはそれぞれさらに置換されうるアルキ
ル、アルキルオキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、アルキ
ルスルホニルおよびアルキルカルボニルからなる群より形成される。好ましくは
、R71は水素であり、R72は上記で定義されたような未置換または置換され
た基である。R72は好ましくはアルキル、特にシクロアルキルアルキル、例え
ばシクロアルキル−(C1−C2)−アルキルのような環状アルキルを含む(C3−C8 )−アルキル;アリール、特にフェニル;アリールアルキル、特にフェニル−(
C1−C2)−アルキル;またはヘテロアリールアルキル、特にヘテロアリール−(
C1−C2)−アルキルであり、これらの基はすべて未置換であるか、または置換
されており、ヘテロアリールは好ましくはN、OおよびSのような1または2個
の同一または異なる環ヘテロ原子を含有する単環式の5員または6員の芳香環で
ある。E基(複数可)は特に数字nが1である場合、好ましくは未置換の、また
はフェニル基が置換されたPhe、ChaおよびChgからなる群より選択され
る。特に好ましくは、EはCha、ChgおよびPhe[4−C(−S−CH2
−CH2−S−)−Ph]からなる群より選択される。E基に存在するR70基
は好ましくは水素、アルキル、特に(C1−C4)−アルキル、例えばメチル、ある
いはアリールアルキル、特にフェニル−(C1−C4)−アルキル、例えば未置換の
またはフェニル基が置換されたベンジルおよび2−フェニルエチルである。特に
好ましくは、R70は水素である。
ぞれさらに置換されうるハロゲン、特にF、Cl、Br、ヒドロキシ、トリフル
オロメチル、ニトロ、シアノ、ジアルキルアミノ、アルキルオキシ、例えばメチ
ルオキシ、アルキレンジオキシ、アルキルスルホニル、アミノスルホニルおよび
オキソ(=O)からなる群より選択される1個以上、例えば1、2、3または4
個の同一または異なる基を有する。アルキレンジオキシの例はメチレンジオキシ
(O−CH2O−O)または1,2−エチレンジオキシである。ジアルキルアミノ
の例はジメチルアミノ、ジエチルアミノまたはジブチルアミノであり、アルキル
スルホニルの例はメチルスルホニル、エチルスルホニルまたはブチルスルホニル
である。R2は好ましくはR21およびR22が上記で定義された通りであるN
R21R22である。R21は好ましくは水素、(C1−C4)−アルキル、あるい
は未置換の、またはフェニル基が置換されたフェニル−(C1−C4)−アルキルで
ある。特に好ましくはR21は水素であり、すなわち特に好ましくはNR21R
22はNHR22であり、したがって特に好ましくはR2はNHR22である。
R22は好ましくは水素、アルキル、特にシクロアルキルアルキル、例えばシク
ロアルキル−(C1−C4)−アルキルのような環状アルキルを含む(C1−C12)−
アルキル;アリール、特に(C6−C13)−アリール;アリールアルキル、特に1
または2個の(C6−C12)−アリール基で置換された(C1−C4)−アルキル;ヘ
テロアリールアルキル、特にN、OまたはSのような1または2個の同一または
異なるヘテロ原子を含有する単環式または二環式ヘテロアリール基で置換された
(C1−C4)−アルキル;およびヘテロシクロアルキルアルキル、特にN、Oまた
はSのような1または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有する単環式の4
、5、6または7員のヘテロシクロアルキル基で置換された(C1−C4)−アルキ
ルからなる群より選択される基であり、これらの基はすべて未置換であるか、ま
たは上記のように置換されている。
、フェニルエチル、ナフチルエチル、ピリジルエチル、フェニルプロピル、ナフ
チルプロピル、ピリジルプロピル、フルオレニル、ジフェニルメチル、ジフェニ
ルエチルおよびジフェニルプロピルからなる群より選択される基であり、これら
の基は未置換であるか、または好ましくはそれぞれさらに置換されうるF、Cl
、Br、ヒドロキシ、メトキシ、メチレンジオキシ、ニトロ、シアノ、ジアルキ
ルアミノ、アルキルスルホニル、アミノスルホニルおよびトリフルオロメチルか
らなる群より選択される1個以上、例えば1、2、3または4個の同一または異
なる置換基で置換されている。一連の特に好ましい式Iの化合物群は同時に数字
nが0ではなく、R2がNHR22であり、そしてR22が水素ではない化合物
により形成され、これらの化合物においてD基の好ましい表示はAsnである。 好ましい式Iの化合物は1種以上の基または残基が好ましい表示である化合物
であり、すべての好ましい表示の組み合わせは本発明の対象である。
であり、ここでR97は2−位がヒドロキシカルボニルまたはその塩または(C1 −C4)−アルキルオキシカルボニルのようなアルキルオキシカルボニルにより置
換されるエチルであり、 DはNH−CHR82−C(O)であり、R82は上記で定義された通りであり
、 Enは(E1−E2−E3)nであり、ここで nは0、1または2であり、 E1はNHであり、 E2はCHR72であり、R72基は互いに独立して同一または異なって上記
で定義された通りであり、 E3はC(O)であり、そして R2は上記で定義された通りである、何れかの立体異性体または任意の比率の
その混合物としての式Iの化合物、その薬学的に許容しうる塩、アミドおよびエ
ステルにより形成される。
塩またはエステルの残基であり、 DはArg、Dap、Dab、Orn、Lys、Dap[−C(=NH)−N
H2]、Dab[−C(=NH)−NH2]、Lys[−C(=NH)−NH2]
、Lys[−C(=NH)−CH3]、Orn[−C(=NH)−CH3]、Da
b[−C(=NH)−CH3]、Dap[−C(=NH)−CH3]、Dab(A
lloc)、Asn、Gln、Met、Ser、Thr、Ser(Bzl)、T
hr(Bzl)、Cys(Me)、Cys(Bzl)、Cys(Acm)、Ar
g(NO2)、His、Trp、Phg、Gly、Ala、Val、Ile、L
eu、Phe、Phe(4−NO2)、Phe(4−NH−C(=NH)−NH2 )、2−Abu、Ala(3−CN)、Ala[3−C(=NH)−NH2]、
2−Abu(4−CN)および2−Abu[4−C(=NH)−NH2]からな
る群より選択される基であり、 nは0または1であり、 EはCha、ChgおよびPhe[4−C(−S−CH2−CH2−S−)−P
h]からなる群より選択される基であり、 R2はNHR22であり、 R22は水素、またはそれぞれ未置換またはF、Cl、Br、ヒドロキシ、メ
トキシ、メチレンジオキシ、ニトロ、シアノ、ジアルキルアミノ、アルキルスル
ホニル、アミノスルホニルおよびトリフルオロメチルからなる群より選択される
1個またはそれ以上の同一または異なる置換基で置換されるベンジル、ナフチル
メチル、ピリジルメチル、フェニルエチル、ナフチルエチル、ピリジルエチル、
フェニルプロピル、ナフチルプロピル、ピリジルプロピル、フルオレニル、ジフ
ェニルメチル、ジフェニルエチルおよびジフェニルプロピルからなる群より選択
される基である、何れかの立体異性体または任意の比率のその混合物としての式
Iの化合物、その薬学的に許容しうる塩、アミドおよびエステルにより形成され
る。 特定の本発明の化合物の例には下記の表2および実施例部分に記載した化合物
、それらの薬学的に許容しうる塩、アミドおよびエステルが含まれる。
物を樹脂、一般には固体支持体と結合した酸感受性リンカーと結合させ、保護基
Fmocを除去し、式 Fmoc−D1−D2−C(O)OHの化合物を得られた
遊離アミノ基と結合させ、再び保護基Fmocを開裂除去するか、またはnが0
である式Iの化合物を製造する場合は式 Fmoc−D1−D2−C(O)OHの
化合物を樹脂、一般には固体支持体に結合した酸感受性リンカーと結合させ、保
護基Fmocを開裂除去し、 a2) 式 Fmoc−B1−B2−C(O)OHの化合物を工程a1)で得ら
れた遊離アミノ基と結合させ、保護基Fmocを開裂除去し、 a3) 式 R1−A1−A2−C(O)OHの化合物を工程a2)で得られた
遊離アミノ基と結合させ、そして a4) トリフルオロ酢酸を使用して工程a1)〜a3)に従って得られた化
合物を樹脂から分離する ことからなる方法により製造することができる。
せる化合物のカルボキシ基がアミド基C(O)−NH2に変換されるようなタイプ
のもの、例えばクノールリンカーまたはリンクアミド樹脂である。数字nが2ま
たは3である化合物の製造もまた、次のようにしてEn単位を段階的に構成する
ことにより行なうことができる。工程a1)において、最初に式 Fmoc−En −OH(式中、nは2または3である)の化合物の代わりに式 Fmoc−En−
OH(式中、nは1である)の化合物を樹脂に結合した酸感受性リンカーと結合
させ、次に保護基Fmocを開裂除去し、第2の式 Fmoc−En−OH(式中
、nは1である)の化合物を得られた遊離アミノ基と結合させる。nが3である
化合物を製造する場合、保護基Fmocを除去し、第3の式 Fmoc−En−O
H(式中、nは1である)の化合物を得られた遊離アミノ基と結合させる。最後
に保護基Fmocを開裂除去し、工程a2)〜a4)を行なう。
−ヒドロキシカルボニルエチルであり、PGは保護基である)の化合物の側鎖カ
ルボン酸をアミノ官能化樹脂と結合した酸感受性ベンジルアルコール型のリンカ
ーと結合させ、 b2) 保護基PGを除去し、 b3) 式 H2N−D2−D3−En−R2(式中、nは0、1、2または3
である)の化合物を工程b2)で得られた遊離カルボン酸と結合させ、 b4) 保護基Fmocを開裂除去し、 b5) 式 R1−A1−A2−C(O)OHの化合物を工程b4)で得られた
遊離アミノ基と結合させ、そして b6) トリフルオロ酢酸を使用して工程b1)〜b5)に従って得られた化
合物を樹脂から分離する ことからなる。
En−R2を樹脂上で段階的に構成することができる。本法と似ている別の方法
に従って、最初にD基のD2基側鎖に存在する、すなわちR81およびR82基
の一方に存在するカルボン酸基を樹脂に結合したリンカーと結合させることによ
り式Iの化合物を製造することもできる。式 Fmoc−B1−CHR97−C(
O)OPGの上記化合物と同様に、このような化合物は例えば式 Fmoc−NH
−CR81R82−C(O)OPG(式中R82は上記で定義された通りであるが
C(O)OH基を含有し、そしてR81は上記で定義された通りである)を有する
。例えば、R81が水素であり、R82がヒドロキシカルボニルメチルである場
合、式 Fmoc−NH−CR81R82−C(O)OPGの化合物は保護アスパ
ラギン酸誘導体である。式IのD3基であるカルボニル基のC(O)OPG基を脱
保護した後、得られた遊離カルボン酸基をH2N−En−R2またはH−R2のよ
うな化合物と結合させる。次に、保護基Fmocを脱保護した後、得られたアミ
ノ基を式 Fmoc−B1−B2−C(O)OHの化合物と結合させ、そしてアミ
ノ基を脱保護した後、その生成物を式 R1−A1−A2−C(O)OHと結合さ
せる。また、使用される樹脂またはリンカーは樹脂またはリンカーと結合させる
化合物のカルボキシ基がアミド基C(O)−NH2に変換されるようなタイプのも
のである。例えば、アミド樹脂を使用して、樹脂と結合したアスパラギン酸単位
を最終化合物のアスパラギン単位に変換することができる。
(実施例1参照)。ペプチドのアミノ酸側鎖に存在する基のような反応性基、あ
るいはN−末端またはC−末端の反応性基の選択的修飾は増加した溶解度または
高められた阻害作用のような望ましい特性を本発明の化合物に付与することがで
きる。固相合成法が使用される場合、化合物の化学組成を操作することができ、
発生期のペプチドを樹脂と結合させて、またはペプチドを樹脂から分離した後、
例えばN−末端アシル化、例えばアセチル化化合物のようなN−末端誘導体を得
る。また、C−末端カルボキシ基などの化合物のカルボキシ基に対しても同様の
修飾を行なうことができ、例えばアミド化することができる。
ノ酸を標的分子と結合させ、当該技術分野で知られている標準法により脱保護し
て製造することができる。一般に、固相法または溶液相法により式Iの化合物を
合成するのに適した反応、並びにカルボジイミド、TOTUまたはHATUのよ
うな適当なカップリング剤、または溶媒および反応温度のような実験条件は当業
者によく知られており、本明細書で引用した文献などの標準的な文献に記載され
ている。また、下記で例示する。
1参照)あるいは例えば化合物の大きさ、電荷または疎水性に基づく他の分離法
のようなよく知られている方法を使用して精製することができる。同様に、アミ
ノ酸配列分析法または質量分析法(MS)のようなよく知られている方法を使用
して本発明の化合物の構造を決定することができる(実施例1参照)。
ルの阻害活性を示す。例えば、置換基の選択は化合物の結合親和性に影響を与え
る。これらの化合物を実施例に記載の手順に従って合成した。ペプチドの阻害活
性試験は実施例22に記載のアッセイを使用して行なった。このような方法を使
用して当業者はその修飾化合物を含む本明細書で開示した化合物を合成すること
ができ、また化合物のVIIa因子阻害活性を測定することができる。本発明の組
成物は均質組成物として、または様々な組み合わせの置換基を含有する化合物の
混合物として提供することができる。置換基の選択により可能になった適応性は
本発明の化合物および組成物の生物学的および物理化学的特性を大幅にコントロ
ールする。
物はVIIa因子活性に対して好ましくは500nM以下、より好ましくは50nM以
下のKiを有し、(同じ濃度の阻害剤を使用する)VIIa因子の阻害に関して血
液凝固およびフィブリン溶解カスケード反応に関与する他のプロテアーゼの活性
を実質的に阻害しないこのような他のプロテアーゼの例はXa因子、トロンビン
およびプラスミンである。 次の表2に本発明を例示する式Iの選択化合物のVIIa因子阻害活性を示す(
Kiを測定する方法については実施例22を参照)。
記のVIIa因子阻害活性より相当高く、例えばVIIa因子阻害活性の約200また
は約500または約1000倍高い。また、測定した上記化合物のXa因子阻害
活性もKi値で表わすことができ、それは一般に上記のVIIa因子阻害活性より相
当高く、例えばVIIa因子阻害活性の約100倍高い。 これらの結果から、式Iの化合物はVIIa因子阻害剤として有用であり、血液
凝固およびフィブリン溶解のプロセスに関与するXa因子またはセリンプロテア
ーゼ例えばトロンビンの活性を実質的に阻害しないことがわかる。
する血液試料と接触させることができる。例えば、有効量の本発明の化合物を取
ったばかりの血液試料と接触させて血液試料の凝固を防止することができる。本
明細書で本発明の化合物に関して使用される「有効量」なる用語はVIIa因子活
性を阻害する化合物の量を意味する。当業者ならば、本明細書で開示した方法(
実施例22参照)または当該技術分野で知られている方法を使用して本発明の化
合物の有効量を決定することができることは理解されよう。本発明の化合物の開
示した有用性を考慮して、当業者ならばヘパリンのような物質の代わりに本発明
の化合物を使用できることも理解されよう。本発明の化合物のこのような使用は
例えば他の抗凝血剤と比べてコストの節約をもたらす。
疾患、あるいは例えば感染または手術による合併症を治療するために個体に投与
することができる。心臓血管疾患の例は血管形成術後の再発狭窄症、成人呼吸障
害症候群、多臓器不全、卒中および散在性血管内血餅形成疾患である。手術に伴
う関連する合併症の例は手術後に起こりうる深静脈および近静脈血栓症である。
したがって、本発明の化合物は個体の望ましくない血液凝固を軽減または阻害す
るための医薬として有用である。
個体の血餅形成を軽減または阻害するのに有用である。本明細書で使用される「
個体」なる用語はVIIa因子が血餅形成カスケード反応に関与するヒトのような
哺乳動物を含む脊椎動物を意味する。
より軽減または阻害することができる。本明細書で使用される「治療的に有効な
量」なる用語は個体のVIIa因子活性を阻害するため個体に投与する必要のある
化合物の量を意味する。さらに詳しくは、治療的に有効な量の本発明の化合物は
プロトロンビナーゼ複合体中で、または可溶性サブユニットとして直接的に、あ
るいはプロトロンビナーゼ複合体へのVIIa因子の組込みを阻害することにより
間接的にVIIa因子触媒活性を阻害する。好ましい化合物は500nM以下のKiで
、より好ましい化合物は50nM以下のKiでVIIa因子活性を阻害する。治療的に
有効な量は例えば実施例22に記載の、または当該技術分野で知られている方法
を使用して決定することができる。
するための用量は例えば疾患の性質または程度、投与スケジュール、個体の年令
および身体的特徴を含む様々な要因に応じて変動する。適当な投与量は医療分野
でよく知られている臨床アプローチを使用して確定することができる。したがっ
て、本発明はVIIa因子を式 R1−A−B−D−En−R2の化合物と接触させ
ることによりVIIa因子活性を特異的に阻害する方法を提供する。さらに、本発
明は治療的に有効な量の本発明の化合物を投与することにより個体の血餅形成を
軽減または阻害する方法を提供する。
容しうる担体を含有する組成物として個体に投与される。「薬学的に許容しうる
担体」なる用語は個体にとって非毒性である、または適当な取り締まり機関によ
り決定されたような許容毒性を有する媒質または組成物を意味する。本明細書で
使用される「薬学的に許容しうる担体」なる用語はコーンスターチ、ラクトース
、脂肪、ロウなどのような固体担体物質;例えばリン酸塩緩衝剤で処理した生理
的食塩水;水のような液体;油/水型または水/油型乳濁液のような乳濁液;お
よび/または通常の添加剤、例えば種々の湿潤剤からなる標準的な薬用担体を含
む。適当な薬用担体およびそれらの配合はMartinの「レミントンの医薬サイエン
ス」、第15版(Mack出版社、1975年)に記載されており、これは参照によ
り本明細書に加入される。このような組成物は一般に治療的に有効な量の本発明
の化合物を個体に投与するための最適投与量となるような適当量の担体と一緒に
含有する。したがって、特許請求した化合物はVIIa因子活性および個体の血餅
形成を阻害するための医薬として有用である。
ーチング錠、顆粒剤、硬質および軟質ゼラチンカプセル剤、液剤、シロップ剤、
乳剤、懸濁剤またはエアゾル剤の形態で経口的に投与することができる。しかし
ながら、投与は例えば座剤の形態で経腸的に;あるいは例えば注射剤、注入剤、
マイクロカプセル剤、移植錠またはロッド剤の形態で非経口的に、例えば静脈内
的に、筋肉内的に、または皮下的に;あるいは例えば軟膏剤、液剤またはチンキ
剤の形態で経皮的に;あるいは他の方法により、例えばエアゾル剤または鼻内噴
霧剤の形態で行なうこともできる。医薬組成物の投与単位における式Iの活性成
分またはその薬学的に許容しうる塩または誘導体の量は通常約0.5mg〜約10
00mg、好ましくは約1mg〜約500mgであるが、医薬組成物の種類に応じてそ
の量は高めになる。投与する式Iの化合物の1日量は1回で、あるいは数回、例
えば2、3または4回に分けて投与することができる。
因子阻害剤の他の媒質、化合物または修飾化合物を含む。薬学的に許容しうる媒
質は例えば薬学的に許容しうる塩である。式Iの化合物の酸付加塩は例えば塩酸
、臭化水素酸、リン酸、硫酸または過塩素酸のような無機酸、あるいは酢酸、シ
ュウ酸、マレイン酸、リンゴ酸、ギ酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸また
はマロン酸のような有機カルボン酸、あるいはメタンスルホン酸またはp−トル
エンスルホン酸のような有機スルホン酸を用いて製造することができる。式Iの
化合物の酸基、例えばカルボン酸基はそのカチオンがナトリウム、リチウム、カ
リウム、カルシウムまたはマグネシウムのようなアルカリおよびアルカリ土類金
属に基づく金属塩として、あるいは第4アンモニウム塩およびアミンとの酸付加
塩を含む非毒性アンモニウム塩、例えばアンモニウム、メチルアンモニウム、ジ
メチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、エ
チルアンモニウム、トリエチルアンモニウムまたはテトラメチルアンモニウム塩
として存在することができる。
(C1−C6)−アルキルエステル、好ましくは(C1−C4)−アルキルエステルの生
成のようなエステル化である。他の許容しうるエステルには、例えば(C5−C7)
−シクロアルキルエステル、およびベンジルエステルのようなアリールアルキル
エステルが含まれる。このようなエステルはペプチド化学分野でよく知られてい
る慣用の方法を使用して本明細書で開示した化合物から製造することができる。
の化合物について行なうことができるこのようなアミド修飾は例えば第1(C1−
C6)−アルキルアミンおよび第2ジ−(C1−C6)−アルキルアミン(ここでアル
キル基は直鎖または分枝鎖であり、またアリールアミンは様々な置換基を有する
)から誘導されるものを含む。第2アミンの場合、そのアミンはアミド窒素原子
の他に未置換のまたは置換された窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含有する
ことができる5または6員の複素環の形態であってもよい。このようなアミドを
製造するための方法は当該技術分野でよく知られている。
確認するために、またはVIIa因子を実質的に純粋な形態で単離するために使用
することができる。好ましくは、本発明の化合物は例えば放射性同位体で標識さ
れ、その標識化合物は特定の標識を検出するのに有用な常法を使用して検出され
る。さらに、本発明の化合物は生体内、試験管内または生体外でVIIa因子活性
の位置または量を検出するプローブとして有利に使用することができる。
に含まれることは理解されよう。したがって、次の実施例は本発明を詳しく説明
するものであって、制限するものではない。
anced Chemtechのような化学薬品製造会社から入手した。合成中、使用したアミ
ノ酸誘導体の官能基をブロッキング基により保護して結合工程の間の副反応を防
止した。適当な保護基の例およびそれらの使用は上記の「ペプチド」(1981年)並
びに同第9巻、UdenfriendおよびMeienhofer編(1987年)に記載されている(これ
は参照により本明細書に加入される)。
法は例えばStewardおよびYoungの「固相ペプチド合成」(Freeman & Co., サンフ
ランシスコ(1969年))に記載されている(これは参照により本明細書に加入される
)。
)で合成した。酸感受性リンカーp−[(R,S)−α−[1−(9H−フルオレン
−9−イル)メトキシホルムアミド]−2,4−ジメトキシベンジル]フェノキシ
酢酸(クノールリンカー)を固体支持体に結合させた(BernatowiczらのTetr. Lett
. 30, 4645(1989年);これは参照により本明細書に加入される)。別法として、
ペプチドを酸感受性リンカーで修飾された1%ジビニルベンゼンと架橋したポリ
スチレン樹脂(リンク樹脂)で合成した(リンク、Tetr. Lett. 28, 3787(1987年)
;Sieber, Tetr. Lett. 28, 2107(1987年);それぞれ参照により本明細書に加入
する)。最初に式 Fmoc−B1−CHR97−C(O)OPGの化合物の側鎖カ
ルボン酸を樹脂と結合させることによりペプチドを合成する場合、HMPAリン
カーの結合により修飾されたTentaGel S NH2樹脂を使用した。結合は1当量のH
OBtの存在下でN,N′−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)を使用し
て行なった(但し、Alloc−pAph−OHの場合は2当量のHOBtを使
用した)。すべての結合を室温(RT)においてN,N−ジメチルホルムアミド(
DMF)またはDMF/DMSO(1/1混合物)中で行なった。結合の終了を
ニンヒドリン試験により監視した。最初の結合が不完全な場合は再び(2回目)
結合を行なった。
なった。分離したFmocの量を脱保護後の溶液の300nmにおける吸光度、洗
浄液の容量および合成に使用した樹脂の重量から測定した。
なった。特に断りがなければ、次にペプチド樹脂をDMFおよびDCMで連続し
て洗浄し、ペプチドをTFA/チオアニソール(95/5)混合物により1.5
時間分離および脱保護した。樹脂をDCMで洗浄し、DCM洗浄液をTFA分離
物と合一した。溶液を蒸発させ、無水ジエチルエーテルにより沈殿した生成物お
よび固体沈殿物をろ過または遠心分離により単離し、KOH固体のペレット上で
真空乾燥した。固体を水およびアセトニトリルの混合物に再溶解し、凍結乾燥し
た。
リル(ACN)を使用するHPLC精製に付した。目的の合成生成物を含有する
ピークフラクションを集めた後、ペプチド溶液を凍結乾燥し、ペプチドをエレク
トロスプレー質量スペクトル(MS)および/またはNMRおよび/またはアミ
ノ酸分析を含む確認工程に付して目的化合物が合成されたことを確認した。
n HPLCシステム(Gold Nouveauソフトウエアを用いたデータステーションに
より制御された126溶媒供給システム、166プログラム可能な検出モジュー
ル507eオートサンプラーからなる)およびYMC ODS−AM 4.6×2
50mmカラムを使用して分析した。
を含有する0.1%TFA水溶液の混合物に溶解した。ペプチド溶液は通常、0.
45μm“ACRODISC”13 CR PTFE(Gelman Sciences;Ann Arbo
r MI)ろ過器に接続したシリンジを通してろ過した。適当な量のろ過ペプチド溶
液を半分取用C18カラム(VydacプロテインおよびペプチドC18,218T
P1022(22×250mm);分離グループ;Hesperia CA,またはYMC O
DS−Aカラム(20×250mm),YMC,ウィルミントン,NC)に注入し
た。Beckman“システムゴールド”HPLC(“システムゴールド”ソフトウエ
アにより制御されたBeckman, システムゴールド,プログラム可能な溶媒モジュ
ール126およびプログラム可能な検出モジュール166)を使用し、溶離剤と
しての0.1% TFA緩衝液およびACN(HPLCグレード)のグラジエント
またはイソクラチック混合物の流量を維持した。ペプチドの溶離を230nmでの
UV検出により監視した。MSを使用して合成する化合物に相当するピークを確
認した後、化合物を集め、凍結乾燥し、生物学的に試験した。ES+モードでV
Gプラットフォーム(Fisons Instrument)測定器を使用してMSを測定した。
NMRでは、典型的に試料をBruker Avance DPX 300測定器を使用してDMSO
−d6(Aldrich)中で測定した。
NaOHに溶解し、氷冷しながら2M NaOHを加えてpH=10にした。激し
く攪拌しながらアリルクロロホルメート(7.5ml)をゆっくりと加えた(2M
NaOHによりpHを10に維持した)。反応混合物を0℃で15分間、室温で3
0分間攪拌し、HClで酸性にしてpH=2にし、酢酸エチルで抽出(3回)し、
MgSO4で乾燥し、蒸発させた。残留物を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し
て白色の固体を得た。収量:7.0g(85%)。
よびトリエチルアミン(20ml)の混合物に溶解し、H2Sを30分間通した。
反応混合物を室温で一晩保持した。高真空下で乾燥して3.21gの泡状固体の
粗製チオアミドを得、それを直接メチルチオイミデートに変換した。 Alloc−Phe[4−C(=NH)−SCH3]−OH・HI 1gのAlloc−Phe[4−C(=S)−NH2]−OHをアセトン(50m
l)に溶解し、沃化メチル(5ml)を加えた。反応混合物を室温で一晩保持し、
揮発性溶媒を蒸発(速い、最高35℃)させ、残留物をジエチルエーテルで処理
した。0℃で1時間後、エーテルをデカントし、生成物をジエチルエーテルで洗
浄し、真空下で乾燥した。黄色の泡状固体を得、それを直接アミジンに変換した
。 Alloc−pAph−OH すべての上記Alloc−Phe(4−C(=NH)−SCH3)−OH・HI
を300μlの酢酸と一緒に50mlのメタノールに溶解し、0.5gの酢酸アンモ
ニウムを加えた。混合物を55℃で3時間加熱し、蒸発させ、10mlのアセトン
を加えた。0℃で2時間後、固体生成物をろ過し、少量の冷アセトン、少量の冷
メタノールおよびジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥して黄色がかった固
体を得た。収量:0.53g。
ドリンカーを結合させた。実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護アミノ
酸を結合させた:Fmoc−Cha−OH、Fmoc−Arg(Pmc)−OH
、Fmoc−Glu(OtBu)−OHおよびAlloc−pAph。ペプチド
を分離し、TFA/チオアニソール(95/5)により3時間脱保護し、実施例
1に記載のようにして処理した。粗製化合物を実施例1に記載のようにHPLC
を使用して精製し、MSにより特性決定した。(M+H)+:実測値729.1、計
算値729.4。
ミドリンカーを結合させた。実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護アミ
ノ酸を結合させた:Fmoc−Cha−OH、Fmoc−Arg(Pmc)−O
H、Fmoc−Glu(OtBu)−OHおよびFmoc−Phe(4−CN)
。N−末端Fmocの脱保護後、樹脂を3mlのDMF中における1ミリモルのア
リルイソシアネートの溶液で2時間処理した。次に、樹脂をDMFおよびトリエ
チルアミン/ピリジン(1/2)で洗浄し、ピリジン/トリエチルアミン中の飽
和H2S溶液で一晩処理した。樹脂をアセトンで洗浄し、チオアミド樹脂を沃化
メチル(アセトン中の10%沃化メチル溶液;3ml)と6時間反応させた。メチ
ルチオイミデート樹脂をアセトン、メタノールで洗浄し、55℃において3mlの
メタノール中における0.2gの酢酸アンモニウムおよび100μlの酢酸の溶液
で3時間処理した。樹脂をメタノール、DMFおよびDCMで洗浄し、ペプチド
を分離し、TFA/チオアニソール(95/5)により3時間脱保護し、実施例
1に記載のようにして処理した。粗製物質を実施例1に記載のようにHPLCを
使用して精製し、MSにより特性決定した。(M+H)+:実測値728.3、計算
値728.4。
ドリンカーを結合させた。実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護アミノ
酸を結合させた:Fmoc−Chg−OH、Fmoc−Arg(Pmc)−OH
、Fmoc−Glu(OtBu)−OHおよびAlloc−pAph。ペプチド
を分離し、TFA/チオアニソール(95/5)により3時間脱保護し、実施例
1に記載のようにして処理した。粗製化合物を実施例1に記載のようにHPLC
を使用して精製し、MSにより特性決定した。(M+H)+:実測値715.8、計
算値715.4。
ドリンカーを結合させた。実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護アミノ
酸を結合させた:Fmoc−Cha−OH、Fmoc−Arg(Pmc)−OH
、Fmoc−Glu(OtBu)−OHおよびAlloc−D−pAph−OH
(実施例2のAlloc−pAph−OHと同じ手順に従って合成した)。ペプ
チドを分離し、TFA/チオアニソール(95/5)により3時間脱保護し、実
施例1に記載のようにして処理した。粗製化合物を実施例1に記載のようにHP
LCを使用して精製し、MSにより特性決定した。(M+H)+:実測値729.2
、計算値729.4。
合成 0.25gのTentaGel S NH2樹脂(置換度0.23ミリモル/g)に、クノール
アミドリンカーを結合させた。実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護ア
ミノ酸を結合させた:Fmoc−Cha−OH、Fmoc−Phe(4−NH−
C(=NBoc)−NH−Boc)−OH、Fmoc−Glu(OtBu)−OH
およびAlloc−pAph−OH。ペプチドを分離し、TFA/チオアニソー
ル(95/5)により1時間脱保護し、実施例1に記載のようにして処理した。
粗製化合物を実施例1に記載のようにHPLCを使用して精製し、MSにより特
性決定した。(M+H)+:実測値777.1、計算値777.4。
NH2の合成 0.25gのTentaGel S NH2樹脂(置換度0.23ミリモル/g)に、クノール
アミドリンカーを結合させた。実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護ア
ミノ酸を結合させた:Fmoc−Cha−OH、Fmoc−Dap[−C(=N
−Boc)−NH−Boc]−OH、Fmoc−Glu(OtBu)−OHおよ
びAlloc−pAph−OH。ペプチドを分離し、TFA/チオアニソール(
95/5)により1時間脱保護し、実施例1に記載のようにして処理した。粗製
化合物を実施例1に記載のようにHPLCを使用して精製し、MSにより特性決
定した。(M+H)+:実測値729.1、計算値729.4。
NH2の合成 0.25gのTentaGel S NH2樹脂(置換度0.26ミリモル/g)に、クノール
アミドリンカーを結合させた。実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護ア
ミノ酸を結合させた:Fmoc−Cha−OH、Fmoc−Dap(Alloc
)−OHおよびFmoc−Glu(OtBu)−OH。N−末端Fmoc−保護
基を結合させ、樹脂をDMF/NMM/AcOH(5/0.5/1)混合物で洗
浄し、そしてアルゴン流下で絶えず混合しながら100mgのPd(P(Ph)3)4を
3時間にわたって加えることによりAlloc基を脱保護した。樹脂をDMFで
洗浄し、4mlのエタノール/DMSO(3/1)中における150mgの2−メチ
ルナフチルアセトチオイミデートの溶液で1時間処理した。DMFで洗浄した後
、Fmoc基を脱保護(1+5分)し、N−末端のAlloc−pAph−OH
を結合させた。ペプチドを分離し、TFA/チオアニソール(95/5)により
1時間脱保護し、実施例1に記載のようにして処理した。粗製化合物を実施例1
に記載のようにHPLCを使用して精製し、MSにより特性決定した。(M+H)+ :実測値700.1、計算値700.4。
−NH2の合成 0.25gのTentaGel S NH2樹脂(置換度0.26ミリモル/g)に、クノール
アミドリンカーを結合させた。実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護ア
ミノ酸を結合させた:Fmoc−Cha−OH、Fmoc−Ala(3−CN)
−OH、Fmoc−Glu(OtBu)−OHおよびAlloc−Phe(4−
CN)−OH。ピリジンおよびトリエチルアミンの混合物(2/1)をH2S(
室温、15〜30分)で飽和させ、この溶液をピリジン/トリエチルアミン(2
/1)で予め洗浄した樹脂に加えた。一晩放置した後、樹脂をアセトンで洗浄し
、アセトン中の20%沃化メチル溶液で一晩処理した。次に、樹脂をアセトンお
よびメタノールで洗浄した。5%酢酸を含有するメタノール中における10当量
の酢酸アンモニウムの溶液と一緒に樹脂を加熱(水浴、55℃、3時間)するこ
とにより、樹脂と結合したメチルチオイミデートをアミジンに変換した。この最
終変換後、樹脂をメタノール、DMF、DCMで洗浄した。ペプチドを分離し、
TFA/チオアニソール(95/5)により1時間脱保護し、実施例1に記載の
ようにして処理した。粗製化合物を実施例1に記載のようにHPLCを使用して
精製し、MSにより特性決定した。(M+H)+:実測値685.9、計算値686
.4。
護後、実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護アミノ酸を結合させた:F
moc−Cha−OH、Fmoc−Asn−OH、Fmoc−Glu(OtBu
)−OHおよびAlloc−pAph−OH。ペプチドを分離し、TFA/チオ
アニソール(95/5)により1時間脱保護し、実施例1に記載のようにして処
理した。粗製化合物を実施例1に記載のようにHPLCを使用して精製し、MS
により特性決定した。(M+H)+:実測値686.9、計算値687.3。
アミドリンカーを結合させた。実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護ア
ミノ酸を結合させた:Fmoc−Cha−OH、Fmoc−Dab(Boc)−
OH、Fmoc−Glu(OtBu)−OHおよびAlloc−pAph。ペプ
チドを分離し、TFA/チオアニソール(95/5)により1時間脱保護し、実
施例1に記載のようにして処理した。粗製化合物を実施例1に記載のようにHP
LCを使用して精製し、MSにより特性決定した。(M+H)+:実測値673.2
、計算値673.4。
合成 0.25gのTentaGel S NH2樹脂(置換度0.26ミリモル/g)に、クノール
アミドリンカーを結合させた。実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護ア
ミノ酸を結合させた:Fmoc−Ala(3−CN)−OH、Fmoc−Glu
(OtBu)−OHおよびAlloc−Phe(4−CN)−OH。ピリジンお
よびトリエチルアミンの混合物(2/1)をH2S(室温、15〜30分)で飽
和させ、この溶液をピリジン/トリエチルアミン(2/1)で予め洗浄した樹脂
に加えた。一晩放置した後、樹脂をアセトンで洗浄し、アセトン中の20%沃化
メチル溶液で一晩処理した。次に、樹脂をアセトンおよびメタノールで洗浄した
。5%酢酸を含有するメタノール中における10当量の酢酸アンモニウムの溶液
と一緒に樹脂を加熱(水浴、55℃、3時間)することにより、樹脂と結合した
メチルチオイミデートをアミジンに変換した。この最終変換後、樹脂をメタノー
ル、DMF、DCMで洗浄した。ペプチドを分離し、TFA/チオアニソール(
95/5)により1時間脱保護し、実施例1に記載のようにして処理した。粗製
化合物を実施例1に記載のようにHPLCを使用して精製し、MSにより特性決
定した。(M+H)+:実測値533.3、計算値533.2。
護後、実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護アミノ酸を結合させた:F
moc−Cha−OH、Fmoc−Gly−OH、Fmoc−Glu(OtBu
)−OHおよびAlloc−pAph−OH。ペプチドを分離し、TFA/チオ
アニソール(95/5)により1時間脱保護し、実施例1に記載のようにして処
理した。粗製化合物を実施例1に記載のようにHPLCを使用して精製し、MS
により特性決定した。(M+H)+:実測値630.1、計算値630.3。
H2の合成 N−置換グリシンの場合、Zuckermannらの方法(J. Am. Chem. Soc. 114, 106
46(1992年);これは参照により本明細書に加入される)を使用した。0.1g
のリンク樹脂(置換度0.78ミリモル/g)に、Fmoc−脱保護後、ブロモ
酢酸をDCM/DMF中の対称無水物によって結合させた。10分後、樹脂をD
CMで洗浄し、結合をもう1回行なった。DCMおよびDMFで洗浄した後、樹
脂をDMSO中における2−フェニルエチルアミンの1M溶液で一晩処理した。
DMFで洗浄した後、リンカーと結合した(Ph−CH2−CH2−)NH−CH2 −C(O)基を有する樹脂をDCM/DMF中のFmoc−Asn(Trt)−
OHの対称無水物と反応させた。Fmoc−脱保護後、実施例1に記載の一般手
順に従って、次の保護アミノ酸を結合させた:Fmoc−Glu(OtBu)−
OHおよびAlloc−pAph−OH。ペプチドを分離し、TFA/チオアニ
ソール(95/5)により1時間脱保護し、実施例1に記載のようにして処理し
た。粗製化合物を実施例1に記載のようにHPLCを使用して精製し、MSによ
り特性決定した。(M+H)+:実測値694.9、計算値695.3。
(Ph)2の合成 H−Thr(Bzl)−NH−CH2−CH2−CH(Ph)2・HCl 0.62g(2ミリモル)のBoc−Thr(Bzl)−OHを10mlのDC
Mに溶解し、2ミリモルのトリエチルアミンを加え、溶液を0℃まで冷却した。
攪拌しながら、2ミリモルのイソブチルクロロホルメートをゆっくりと加えた。
冷却浴を取り外し、溶液を15分間攪拌し、2mlのDMF中の2.5ミリモルの
3,3−ジフェニルプロピルアミンを加え、室温で1時間攪拌した。溶液を蒸発
させ、酢酸エチルに溶解し、そして0.5M KHSO4溶液、飽和NaHCO3溶
液およびブラインで抽出し、MgSO4で乾燥し、蒸発させた。油状生成物を1
0mlのDCMに溶解し、ジオキサン中の4M塩酸溶液(10ml)を加えた。10
分後、溶媒を蒸発させ、生成物の塩酸塩をジエチルエーテルで沈殿させ、ろ過し
、ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥して白色の固体を得た。MS分析:
(M+H)+:実測値403.1、計算値403.2。
(Ph)2 0.5gのTentaGel S NH2樹脂(置換度0.26ミリモル/g)に、4−ヒドロ
キシメチルフェノキシ酢酸を結合させた(3当量、DIC/HOBtで1.5時
間活性化した)。DMF中のDIC/HOBt/NMIを一晩使用して、Fmo
c−Glu(OH)−O−アリルを側鎖を通して樹脂に結合させた。アルゴン下
で樹脂をDMF/AcOH/NMM(10/2/1)中のPd(PPh3)4と一緒
に4時間振騰することによりアリル保護基を除去した。脱保護したカルボキシ基
を1.5mlのDMF中における0.5ミリモルのBOP、0.5ミリモルのHOB
t、1.5ミリモルのDIEAおよび0.5ミリモルのH−Thr(Bzl)−N
H−CH2−CH2−CH(Ph)2・HClの溶液で2時間活性化した。Fmoc
脱保護後、Alloc−pAph−OHを実施例1に記載の一般手順に従って結
合させた。ペプチドを分離し、TFA/チオアニソール(95/5)により1.
5時間脱保護し、実施例1に記載のようにして処理した。粗製化合物を実施例1
に記載のようにHPLCを使用して精製し、MSにより特性決定した。(M+H)+ :実測値805.0、計算値805.4。
キシメチルフェノキシ酢酸を結合させた(2.5当量、DIC/HOBtで4時
間活性化した)。DCM中のCBr4(5当量)/PPh3(5当量)で樹脂を4
時間処理することによりヒドロキシ基を臭素で置換した。臭素誘導体樹脂をDC
M中の2Mフェニルエチルアミン溶液で一晩処理した。TFFH/DIEA(現
場で生成したフッ化アシル)を使用してFmoc−Dab(Boc)−OHを樹
脂と結合させた。実施例1に記載の一般手順に従って、次の保護アミノ酸を結合
させた:Fmoc−Glu(OtBu)−OHおよびAlloc−pAph−O
H。ペプチドを分離し、TFA/トリイソプロピルシラン(99/1)で2時間
脱保護した。TFAを蒸発させ、ペプチドをH2O/ACNに溶解し、凍結乾燥
した。粗製化合物を実施例1に記載のようにHPLCを使用して精製し、MSに
より特性決定した。(M+H)+:実測値624.2、計算値624.3。
キシメチルフェノキシ酢酸を結合させた(3当量、DIC/HOBtで1.5時
間活性化した)。DMF中のDIC/HOBt/NMIを一晩使用して、Fmo
c−Glu(OH)−O−アリルを側鎖を通して樹脂に結合させた。アルゴン下
で樹脂をDMF/AcOH/NMM(10/2/1)中のPd(PPh3)4と一緒
に4時間振騰することによりアリル保護基を除去した。脱保護したカルボキシ基
をDIC(3当量)/HOBt(3当量)で10分間活性化し、DMF中の2−
シアノエチルアミン(3当量)を樹脂に3時間加えた。Fmoc脱保護後、Al
loc−pAph−OHを実施例1に記載の一般手順に従って結合させた。ペプ
チドを分離し、TFA/トリイソプロピルシラン(99/1)で2時間脱保護し
た。TFAを蒸発させ、ペプチドをH2O/ACNに溶解し、凍結乾燥した。粗
製物質を実施例1に記載のようにHPLCを使用して精製し、MSにより特性決
定した。(M+H)+:実測値473.1、計算値473.2。
ミドリンカーを結合させた。Fmoc−Asp(OH)−O−アリルを側鎖を通
してリンカーに結合させ、アリル保護基を実施例18に記載のようにして除去し
た。脱保護したカルボキシ基をDIC(5当量)/HOBt(5当量)で活性化
し、DMF中のシクロヘキシルメチルアミン(5当量)を2.5時間加えた。F
moc脱保護後、Fmoc−Glu(OtBu)−OHおよびAlloc−pA
ph−OHを実施例1に記載の一般手順に従って結合させた。ペプチドを分離し
、TFA/トリイソプロピルシラン(99/1)で2時間脱保護した。TFAを
蒸発させ、ペプチドをH2O/ACNに溶解し、凍結乾燥した。粗製物質を実施
例1に記載のようにHPLCを使用して精製し、MSにより特性決定した。(M
+H)+:実測値629.9、計算値630.3。
イミドイル−フェニル)−プロピオニルアミノ]−ペンタン二酸5−t−ブチル
エステル1−メチルエステル塩酸塩 20mlのDMF中の2−(S)−アリルオキシカルボニルアミノ−3−(4−
カルバイミドイル−フェニル)−プロピオン酸塩酸塩(3.48g、10.6ミリ
モル)および2−(S)−アミノ−ペンタン二酸5−t−ブチルエステル1−メ
チルエステル塩酸塩(2.7g、10.6ミリモル)に−15℃でTOTU(3.
83g、11.67ミリモル)およびN−エチルモルホリン(2.7ml、21.2
ミリモル)を加えた。混合物を1時間攪拌し、次に室温まで加温した。蒸発させ
た後、酢酸エチルを残留物に加え、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、硫酸水
素カリウム水溶液および水で抽出した。有機層を蒸発させた。収量:2.8g(
50%)。MS:m/z=491.3(M+H)+。
イミドイル−フェニル)−プロピオニルアミノ]−ペンタン二酸5−t−ブチル
エステル 100mlの水および30mlのTHF中の2−(S)−[2−(S)−アリルオ
キシカルボニルアミノ−3−(4−カルバイミドイル−フェニル)−プロピオニ
ルアミノ]−ペンタン二酸5−t−ブチルエステル1−メチルエステル塩酸塩(
3.06g、5.8ミリモル)に水酸化リチウム水和物(0.49g、11.6ミリ
モル)を加えた。溶液を室温で12時間攪拌し、蒸発させ、凍結乾燥した。残留
物を溶離剤としてn−ブタノール/氷酢酸/水(17/1/2)を使用するセフ
ァデックスLH20上のクロマトグラフィーにより精製した。純粋なフラクショ
ンを合一した。溶媒を蒸発させ、残留物を水に取り、水溶液を凍結乾燥した。収
量:2.7g(97%)。MS:m/z=477.4(M+H)+。
ドイル−フェニル)−プロピオニルアミノ]−4−(2−カルバモイル−1−(
S)−(2−フェニルエチルカルバモイル)−エチルカルバモイル)−酪酸塩酸
塩(Alloc−pAph−Glu−Asn−NH−CH2−CH2−Ph) 5mlのDMF中の2−(S)−[2−(S)−アリルオキシカルボニルアミノ
−3−(4−カルバイミドイル−フェニル)−プロピオニルアミノ]−ペンタン
二酸5−t−ブチルエステル(48mg、0.1ミリモル)および2−(S)−ア
ミノ−N1−フェニルエチル−スクシンアミド塩酸塩(27mg、0.1ミリモル
)に0℃でHATU(39mg、0.1ミリモル)およびコリジン(24.2mg、0
.2ミリモル)を加えた。混合物を1時間攪拌し、次に室温まで加温した。蒸発
させた後、残留物を溶離剤としてn−ブタノール/氷酢酸/水(17/1/2)
を使用するセファデックスLH20上のクロマトグラフィーにより精製した。純
粋なフラクションを合一した。溶媒を蒸発させ、残留物を水に取り、水溶液を凍
結乾燥した。収量:45mg(66%)。MS:m/z=638.4(M+H)+。
−3−(4−カルバイミドイル−フェニル)−プロピオニルアミノ]−ペンタン
二酸5−t−ブチルエステル(50mg、0.105ミリモル)および2−(S)
−アミノ−N1−(3−クロロベンジル)スクシンアミドトリフルオロ酢酸塩(
61mg、0.16ミリモル)に0℃でTOTU(36mg、0.11ミリモル)およ
びN−エチルモルホリン(57μl、0.4ミリモル)を加えた。混合物を1時間
攪拌し、次に室温まで加温した。蒸発させた後、残留物を溶離剤としてn−ブタ
ノール/氷酢酸/水(17/1/2)を使用するセファデックスLH20上のク
ロマトグラフィーにより精製した。純粋なフラクションを合一した。溶媒を蒸発
させ、残留物を水に取り、水溶液を凍結乾燥した。4−(S)−[2−(S)−
アリルオキシカルボニルアミノ−3−(4−カルバイミドイル−フェニル)−プ
ロピオニルアミノ]−4−(2−カルバモイル−1−(S)−(3−クロロベン
ジルカルバモイル)−エチルカルバモイル)−酪酸(Alloc−pAph−G
lu−Asn−NH−(3−クロロベンジル)またはAlloc−pAph−G
lu−Asn−3−クロロベンジルアミド)の収量:28mg(41%)。MS:
m/z=658.3(M+H)+。 上記実施例と同様にして製造した別の実施例化合物を上記表2に記載した。
に対する各化合物の阻害活性(Ki)を測定した(J.A. Ostrem, F. Al-Obeidi, P
. Safar, A. Safarova, S.K. Stringer, M. Patek, M.T. Cross, J. Spoonamore
, J.C. LoCascio, P. Kasireddy, D.S. Thorpe, N. Sepetov, M. Lebl, P. Wild
goose, P. Stropの「組合わせ化学による強力で特異的な新規Xa因子阻害剤の
発見」、生化学37、1053−1059(1998年))。反応速度試験を25
℃において反応プレート読取り器(分子装置スペクトラマックス250)を使用
して半領域マイクロタイタープレート(Costar社製)で行なった。典型的な試験
液は25μlのヒトVIIa因子およびTF(それぞれの最終濃度5nMおよび10nM
)を10% DMSO/TBS−PEG緩衝液(50mMのトリス、15mMのNa
Cl、5mMのCaCl2;0.05% PEG 8k、pH8.15)中における40
μlの阻害剤希釈液と化合させたものである。予め15分間インキュベートした
後、35μlの色素形成基質S−2288(D−lle−Pro−Arg−pN
A、Pharmacia Hepar社製、最終濃度500μM)を加えて試験を開始した。見掛
けの阻害定数を所定時間の直線部分、典型的には基質を試験液に加えた後1〜5
分間の反応曲線の傾きから計算した。次に、各化合物についての真のKiを式Ki=
見掛けのKi/(1+(S)/Km)を使用して基質濃度(S)およびKmを補正すること
により求めた(I.H. Segalの「酵素速度論」、第100−125頁(John Wiley
& Sons, 1975年))。
Claims (21)
- 【請求項1】 式I R1−A−B−D−En−R2 (I) [式中、R1は R13、 R12C(O)、または N−末端基がR14C(O)、R15S(O)2およびアミノ保護基からなる群よ
り選択される置換基で置換されうる1〜3個のアミノ酸であり、ここで R12はそれぞれ置換されうるアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル
オキシ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、アルケニルオ
キシ、アルキニルオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、
アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、
ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルおよびヘテロアルキニルからなる群より選択
され、 R13はアミノ保護基、水素、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテ
ロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシク
ロアルキルアルキルからなる群より選択され、 R14およびR15は独立してアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテ
ロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシク
ロアルキルアルキルからなる群より選択され; AはA1−A2−A3基であり、ここで A1はNHであり、 A2はCHR93であり、R93は4−アミジノフェニルメチルであり、 A3はC(O)であり; BはB1−B2−B3基であり、ここで B1はNR95であり、R95は水素およびアルキルからなる群より選択され
、 B2はCHR97であり、R97は2−位がヒドロキシカルボニル、アルキル
オキシカルボニルおよびアリールアルキルオキシカルボニルからなる群より選択
される置換基により置換されるエチルであり、 B3はC(O)であり; DはD1−D2−D3基であり、ここで D1はNHであり、 D2はCR81R82であり、R81およびR82は独立して水素、それぞれ
未置換または置換されたアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリー
ル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキ
ルアルキルからなる群より選択され、 D3はC(O)であり; Enは(E1−E2−E3)nであり、ここで nは0、1、2または3であり、 E1はNR70であり、R70は水素、アルキル、アリール、アリールアルキ
ル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘ
テロシクロアルキルアルキルからなる群より選択され、 E2はCR71R72であり、R71およびR72は独立して水素、それぞれ
未置換または置換されたアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリー
ル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキ
ルアルキルからなる群より選択され、 E3はC(O)であり; R2はNR21R22、OR23およびR24からなる群より選択され、ここ
でR21、R22、R23およびR24は独立して水素、それぞれ未置換または
置換されたアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロア
リールアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルアルキルか
らなる群より選択され; アルキルおよびヘテロアルキルは1〜13個の炭素原子を含有し、ヘテロアル
キル基の1個またはそれ以上の炭素原子はN、OおよびSからなる群より選択さ
れるヘテロ原子で置換され; アルケニル、アルキニル、ヘテロアルケニルおよびヘテロアルキニルは2〜1
3個の炭素原子を含有し、ヘテロアルケニルおよびヘテロアルキニル基の1個ま
たはそれ以上の炭素原子はN、OおよびSからなる群より選択されるヘテロ原子
で置換され; アリールおよびヘテロアリールは5〜13個の環炭素原子を含有し、ヘテロア
リール基の1個またはそれ以上の炭素原子はN、OおよびSからなる群より選択
されるヘテロ原子で置換され; ヘテロシクロアルキルは3〜8個の環炭素原子を含有し、そのうち1〜3個の
炭素原子はN、OおよびSからなる群より選択されるヘテロ原子で置換される]
の化合物の何れかの立体異性体形態または任意の比率のその混合物、またはその
製薬上許容しうる塩。 - 【請求項2】 R12を表わす基はハロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロ
キシ、ニトロ、アミノ、シアノ、カルボキシ、アミノカルボニル、アルキルスル
ホニル、アミノスルホニル、アルキルオキシ、アルキルカルボニルアミノおよび
モノまたはジアルキルアミノからなる群より選択される置換基で置換されうる請
求項1記載の化合物。 - 【請求項3】 R81およびR82を表わす基は独立してそれぞれ保護基で
置換されうるアミノ、アミノカルボニル、アミジノ、グアニジノ、アミノアルキ
ル、ヒドロキシ、メルカプト;並びにアセトイミド、ニトロおよびシアノからな
る群より選択される置換基で置換されうる請求項1または2記載の化合物。 - 【請求項4】 R71およびR72を表わす基は独立してアルキル、アルキ
ルオキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、アルキルスルホニ
ル、アルキルカルボニル、フェニルカルボニルおよび2−フェニル−1,3−ジ
チオラン−2−イルからなる群より選択される置換基で置換されうる請求項1〜
3の何れかの項記載の化合物。 - 【請求項5】R21、R22、R23およびR24を表わす基は独立してハ
ロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アルキルオキシ、
アルキレンジオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルスルホニル、アミノスルホニ
ルおよび=Oからなる群より選択される置換基で置換されうる請求項1〜4の何
れかの項記載の化合物。 - 【請求項6】 直鎖状または分枝鎖状の飽和アルキルは1〜6個の炭素原子
を有し、直鎖状または分枝鎖状の不飽和アルケニルおよびアルキニルは2〜6個
の炭素原子を有し、そして環状アルキル基は3〜8個の炭素原子を有する請求項
1〜5の何れかの項記載の化合物。 - 【請求項7】 R1はR12C(O)(ここで、R12は上記で定義された通
りである)であり、 DはNH−CHR82−C(O)(ここで、R82は上記で定義された通りであ
る)であり、 Enは(E1−E2−E3)n(ここで、nは0、1または2であり、 E1はNHであり、 E2はCHR72(ここで、R72は上記で定義された通りである)であり、 E3はC(O)である)である請求項1〜6の何れかの項記載の化合物。 - 【請求項8】 nは0または1であり、R2はNHR22であり、そしてR
22は上記で定義された通りである請求項1〜7の何れかの項記載の化合物。 - 【請求項9】 R1はアリルオキシカルボニルまたはアリルアミノカルボニ
ルである請求項1〜8の何れかの項記載の化合物。 - 【請求項10】 Aは(L)−4−アミジノフェニルアラニンの残基である請
求項1〜9の何れかの項記載の化合物。 - 【請求項11】 Bは(L)−グルタミン酸またはその製薬上許容しうる塩ま
たはエステルの残基である請求項1〜10の何れかの項記載の化合物。 - 【請求項12】 DはArg、Dap、Dab、Orn、Lys、Dap[
−C(=NH)−NH2]、Dab[−C(=NH)−NH2]、Lys[−C(=N
H)−NH2]、Lys[−C(=NH)−CH3]、Orn[−C(=NH)−CH3 ]、Dab[−C(=NH)−CH3]、Dap[−C(=NH)−CH3]、Dab
(Alloc)、Asn、Gln、Met、Ser、Thr、Ser(Bzl)
、Thr(Bzl)、Cys(Me)、Cys(Bzl)、Cys(Acm)、
Arg(NO2)、His、Trp、Phg、Gly、Ala、Val、Ile
、Leu、Phe、Phe(4−NH−C(=NH)−NH2)、Phe(4−
NO2)、2−Abu、Ala(3−CN).Ala[3−C(=NH)−NH2 ]、2−Abu(4−CN)および2−Abu[4−C(=NH)−NH2]か
らなる群より選択される基である請求項1〜11の何れかの項記載の化合物。 - 【請求項13】 EはCha、ChgおよびPhe[4−C(−S−CH2
−CH2−S−)−Ph]からなる群より選択される基である請求項1〜12の
何れかの項記載の化合物。 - 【請求項14】 R22は水素、それぞれさらに置換されうるハロゲン、ヒ
ドロキシ、アルキルオキシ、アルキレンジオキシ、ニトロ、シアノ、ジアルキル
アミノ、アルキルスルホニル、アミノスルホニルおよびトリフルオロメチルから
なる群より選択される置換基で置換されうるアルキル、アリール、アリールアル
キル、ヘテロアリールアルキルおよびヘテロシクロアルキルアルキルからなる群
より選択される基である請求項1〜13の何れかの項記載の化合物。 - 【請求項15】 R1はアリルオキシカルボニルまたはアリルアミノカルボ
ニルであり、 Aは(L)−4−アミジノフェニルアラニンの残基であり、 Bは(L)−グルタミン酸または(L)−グルタミン酸の製薬上許容しうる塩
またはエステルの残基であり、 DはArg、Dap、Dab、Orn、Lys、Dap[−C(=NH)−N
H2]、Dab[−C(=NH)−NH2]、Lys[−C(=NH)−NH2]
、Lys[−C(=NH)−CH3]、Orn[−C(=NH)−CH3]、Da
b[−C(=NH)−CH3]、Dap[−C(=NH)−CH3]、Dab(A
lloc)、Asn、Gln、Met、Ser、Thr、Ser(Bzl)、T
hr(Bzl)、Cys(Me)、Cys(Bzl)、Cys(Acm)、Ar
g(NO2)、His、Trp、Phg、Gly、Ala、Val、Ile、L
eu、Phe、Phe(4−NO2)、Phe(4−NH−C(=NH)−NH2 )、2−Abu、Ala(3−CN)、Ala[3−C(=NH)−NH2]、
2−Abu(4−CN)および2−Abu[4−C(=NH)−NH2]からな
る群より選択される基であり、 nは0または1であり、 EはCha、ChgおよびPhe[4−C(−S−CH2−CH2−S−)−P
h]からなる群より選択される基であり、 R2はNHR22であり、 R22は水素、またはそれぞれ未置換またはF、Cl、Br、ヒドロキシ、メ
トキシ、メチレンジオキシ、ニトロ、シアノ、ジアルキルアミノ、アルキルスル
ホニル、アミノスルホニルおよびトリフルオロメチルからなる群より選択される
置換基で置換されるベンジル、ナフチルメチル、ピリジルメチル、フェニルエチ
ル、ナフチルエチル、ピリジルエチル、フェニルプロピル、ナフチルプロピル、
ピリジルプロピル、フルオレニル、ジフェニルメチル、ジフェニルエチルおよび
ジフェニルプロピルからなる群より選択される基である、請求項1〜14の何れ
かの項記載の式Iの化合物の何れかの立体異性体形態または任意の比率のその混
合物、またはその製薬上許容しうる塩。 - 【請求項16】 Alloc−pAph−Glu−Arg−Cha−NH2
、 アリルアミノカルボニル−pAph−Glu−Arg−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Arg−Chg−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Dap[−C(=NH)−NH2]−Cha−
NH2、 Alloc−pAph−Glu−Ala[3−C(=NH)−NH2]−Ch
a−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Asn−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Dab−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Dap[−C(=NH)−NH2]−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Gly−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Thr(Bzl)−NH−(CH2)2−CH(
Ph)2、 Alloc−pAph−Glu−Dab−NH−(CH2)2−Ph、 Alloc−pAph−Glu−Asn−NH−CH2−Chx、 Alloc−pAph−Glu−Dap[−C(=NH)−CH3]−Cha
−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Dab[−C(=NH)−NH2]−Cha
−NH2、 Alloc−pAph−Glu−2−Abu(4−CN)−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Ala(3−CN)−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Asn−1−ナフチルメチルアミド、 Alloc−pAph−Glu−Asn−1−(1−ナフチル)エチルアミド
、 Alloc−pAph−Glu−Asn−2−ナフチルメチルアミド、 Alloc−pAph−Glu−Asn−3,4−ジクロロベンジルアミド、 Alloc−pAph−Glu−Asn−2−(3−クロロフェニル)エチル
アミド、 Alloc−pAph−Glu−Arg(NO2)−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Cys(Bzl)−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Trp−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Phg−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Asn−9−フルオレニルアミド、 Alloc−pAph−Glu−Asn−3,5−ビストリフルオロメチルベ
ンジルアミド、 Alloc−pAph−Glu−Dap[−C(=NH)−NH2]−Phe
[4−C(−S−(CH2)2−S−)−Ph]−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Cys(Bzl)−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Thr(Bzl)−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Phe(4−NO2)−Cha−NH2、 Alloc−pAph−Glu−Asn−3,4−メチレンジオキシベンジル
アミド、 Alloc−pAph−Glu−Asn−2−(2−ナフチル)エチルアミド、 Alloc−pAph−Glu−Asn−2−(1−ナフチル)エチルアミド、 Alloc−pAph−Glu−Asn−2−(2−ピリジル)エチルアミド、 Alloc−pAph−Glu−Asn−2,2−ジフェニルエチルアミド、 Alloc−pAph−Glu−Asn−2,4−ジフルオロベンジルアミド
、または Alloc−pAph−Glu−Asn−4−ジメチルアミノベンジルアミド
である請求項1〜14の何れかの項記載の式Iの化合物またはその製薬上許容し
うる塩、アミドまたはエステル。 - 【請求項17】 a1) 式 Fmoc−En−OH(式中、nは1、2また
は3である)の化合物を樹脂に結合した酸感受性リンカーと結合させ、保護基F
mocを開裂除去し、式 Fmoc−D1−D2−C(O)OHの化合物を得られ
た遊離アミノ基と結合させ、再び保護基Fmocを開裂除去するか、またはnが
0である式Iの化合物を製造する場合は式 Fmoc−D1−D2−C(O)OH
の化合物を樹脂に結合した酸感受性リンカーと結合させ、保護基Fmocを開裂
除去し、 a2) 式 Fmoc−B1−B2−C(O)OHの化合物を工程a1)で得ら
れた遊離アミノ基と結合させ、保護基Fmocを開裂除去し、 a3) 式 R1−A1−A2−C(O)OHの化合物を工程a2)で得られた
遊離アミノ基と結合させ、そして a4) トリフルオロ酢酸を使用して工程a1)〜a3)に従って得られた化
合物を樹脂から開裂させるか、または b1) 式 Fmoc−B1−CHR97−C(O)OPG(式中、R97は2
−ヒドロキシカルボニルエチルであり、PGは保護基である)の化合物の側鎖カ
ルボン酸をアミノ官能化樹脂に結合した酸感受性ベンジルアルコール型のリンカ
ーと結合させ、 b2) 保護基PGを開裂除去し、 b3) 式 H2N−D2−D3−En−R2(式中、nは0、1、2または3
である)の化合物を工程b2)で得られた遊離カルボン酸と結合させ、 b4) 保護基Fmocを開裂除去し、 b5) 式 R1−A1−A2−C(O)OHの化合物を工程b4)で得られた
遊離アミノ基と結合させ、そして b6) トリフルオロ酢酸を使用して工程b1)〜b5)に従って得られた化
合物を樹脂から開裂させるか、または c1) 保護アミノ酸を従来の医療化学法により標的分子と結合させ、当該技
術分野で知られている標準法により脱保護する(ここで、R1、R2、A1、A
2、B1、B2、D1、D2、D3およびEは請求項1〜16で定義された通り
であり、Fmocは9−フルオレニルメチルオキシカルボニルである) ことからなる請求項1〜16の何れかの項記載の化合物の製造法。 - 【請求項18】 医薬として使用される請求項1〜16の何れかの項記載の
化合物またはその製薬上許容しうる塩。 - 【請求項19】 有効量の請求項1〜16の何れかの項記載の化合物または
その製薬上許容しうる塩および製薬上許容しうる担体を含有する医薬組成物。 - 【請求項20】 VIIa因子阻害剤として使用される請求項1〜16の何れ
かの項記載の化合物またはその製薬上許容しうる塩。 - 【請求項21】 血餅形成、炎症反応、血栓塞栓症または血管再狭窄症の阻
止または軽減に使用される請求項1〜16の何れかの項記載の化合物またはその
製薬上許容しうる塩。
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