JP2002520612A - 非線形振動顕微鏡法 - Google Patents

非線形振動顕微鏡法

Info

Publication number
JP2002520612A
JP2002520612A JP2000560422A JP2000560422A JP2002520612A JP 2002520612 A JP2002520612 A JP 2002520612A JP 2000560422 A JP2000560422 A JP 2000560422A JP 2000560422 A JP2000560422 A JP 2000560422A JP 2002520612 A JP2002520612 A JP 2002520612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
laser beams
beams
signal beam
focal spot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000560422A
Other languages
English (en)
Inventor
ハルトム,ゲイリー・アール
シィエ,シィアオリアン・スンニー
ツムブッシュ,アンドレーアス
Original Assignee
バッテル・メモリアル・インスティチュート
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バッテル・メモリアル・インスティチュート filed Critical バッテル・メモリアル・インスティチュート
Publication of JP2002520612A publication Critical patent/JP2002520612A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/28Investigating the spectrum
    • G01J3/44Raman spectrometry; Scattering spectrometry ; Fluorescence spectrometry
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/65Raman scattering
    • G01N2021/653Coherent methods [CARS]
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/65Raman scattering
    • G01N2021/653Coherent methods [CARS]
    • G01N2021/656Raman microprobe

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明はコヒーレント反ストークスラマン散乱又は総周波数発生を使用する顕微鏡振動作像のための方法及び装置である。空間解像度はサンプル上の光学尋問ビームのスポット寸法を最小にすることにより達成される。スポット寸法の最小化は、a)サンプル上に焦点スポットを提供する顕微鏡対物レンズを通して少なくとも2つの実質上同軸のレーザービーム(尋問ビーム)を導くこと;b)サンプルを通過した後の少なくとも2つの同軸のレーザービームから残留ビームと一緒に信号ビームを収集すること;c)残留ビームを除去すること;d)信号ビームを検出して、画素を生じさせること;に頼る。方法は、一層小さな平均励起パワーで、IR顕微鏡法よりも顕著に高い空間解像度及び自然ラマン顕微鏡法よりも一層高い感度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は非線形振動顕微鏡法による画像画素の取得に関する。
【0002】 発明の背景 三次元光学作像のための2光子蛍光顕微鏡法(米国特許第5,034,613
号)及び共焦点顕微鏡法(原本及び特許としてバリー・マスター(Barry Master)
により編集された1996年発行の「共焦点顕微鏡法」なる名称のSPIEマイ
ルストーン・シリーズ(SPIE Milestone Series) ISBN 0−8194−23
72−6参照)は、多くの専門分野、特に細胞生物学に顕著な影響を及ぼすよう
になっている。蛍光顕微鏡法は固有の蛍光発光又は蛍光染料での着色のいずれか
を必要とする。これら両方の方法は普遍性に乏しく、染料の付加は生物学的試料
の特性に影響を及ぼす。共焦点顕微鏡法においては、光学経路内のピンホールが
小さな焦点容積素子に対する検出を制限し、信号背景を有効に減少させ、画像の
コントラストを改善する。2光子顕微鏡法においては、パルスレーザー源からの
2つの光子が同時に吸収されるような非線形プロセスのために、励起容積が制限
される。これら両方の技術は三次元画像の再構築を許容する。
【0003】 蛍光を発光しないか又はラベル分類(labeling)を許容できないかのいずれかで
ある化学種又は細胞素子に対しては、赤外(IR)顕微鏡法又は自然ラマン顕微
鏡法を使用できる。これらの場合において、振動分光学がコントラストメカニズ
ムを提供する。顕微鏡においてIR光の吸収を使用する直接作像が使用されてい
る。しかし、この技術の空間解像度は、使用する光の波長が長いため、低い(〜
10μm)。生物学的サンプルの三次元自然ラマン顕微鏡法は、「共焦点ラマン
顕微分光学による生きた細胞及び染色体の研究」(Nature347,301
−303(1990年))としてPuppels,G.J.、de Mul,F
.F.M.、Otto,C.、Greve,J.、Robert−Nicoud
,M.、Arndt−Jovin,D.J.及びJovin,T.M.により報
告され、「共焦点直接作像ラマン顕微鏡:生物学における設計及び応用」(Sp
ectrosc.,52,348−355(1998年))としてSijtse
ma,N.M.、Wouters,S.D.、De Grauw, C.J.、
Otto,C.及びGreve,J.により報告されたような共焦点顕微鏡によ
り論証された。本質的に弱いラマン信号は大きなレーザーパワー(典型的には1
0mW以上)を必要とし、サンプルの蛍光背景にしばしば飲み込まれる。
【0004】 振動分光学について2つの非線形技術が論証されている。第1の技術は、例え
ば、SHen,Y.R.による「非線形光学の原理(ニューヨークのジョンウイ
リー・アンド・サンズ社(John Wiley & Sons Inc.)、 1984年)(267−
275)に記載されたコヒーレント反ストークスラマン散乱(CARS)であり
、振動分光情報を含んだ非線形4波混合プロセスである。このプロセスを図1A
(従来技術)に略示する。CARS分光学に対しては、ωp及びωsの中心周波
数をそれぞれ有するポンプレーザー及びストークスレーザービームが空間的に重
ねられる。周波数差Vp−Vsがサンプルの振動遷移の周波数と一致したとき、V as =2Vp−Vsでの強力なCARS信号が位相整合条件(図1A)により決定さ
れた方向において発生する。感知された信号IASの強度は、分子項χ(3)の二乗
係数×ポンプ強度IPの二乗×ストークス波強度ISに比例する。
【0005】 IAS=IP 2・IS・|χ(3)2 χ(3)はある分子振動周波数での共振増強のための項を含む。プロセスがレーザ
ーパワーにおいては三次であるから、信号は高励起強度でのみ有効に発生する。
それ故、10-15秒(フェムト秒)又は10-12秒(ピコ秒)の光パルスから容易
に入手できる高ピークパワーを使用するのが有利である。
【0006】 米国特許第4,405,237号明細書は生きたサンプル内の細胞成分を顕微
鏡作像又は観察するためのコヒーレント反ストークスラマン分光装置を述べてい
る。その提案された体系においては、2つの平行だが重ならないレーザービーム
は共通の焦点スポットに合焦される。2つのレーザービームはMD Dunca
n, J Reintjes, TJ Manuccaiaによる光学書簡「コ
ヒーレント反ストークスラマン顕微鏡の走査」(第7巻、No.8、1982年
8月)に報告されているような565−620nm及び620−700nmの波
長にそれぞれ調整できる2つのレーザーにより提供される。これらは位相整合状
態で信号ビームを収集し、検出する。しかし、この場合、2つのビームの円錐角
は小さく、これは、焦点スポットの寸法が大きく(1982年のDuncan等
によると10ミクロン)、空間解像度が小さいことを意味する。これは共焦点構
成ではなく、それ故、高解像度の三次元断面切り(sectioning)能力を達成できな
かった。更に、CARS顕微鏡法の感度は非共振背景信号により制限された。非
共振背景信号の大きさは励起レーザーの波長に依存する。可視波長レーザーでは
、CARS信号は非共振背景信号により支配される。これらの固有の困難性はこ
の提案された体系の実験的な論証及び応用を制限していた。
【0007】 Zhao等による論説「波混合近視野光学増幅器:生物学、化学及び物質科学
における非線形NFOのための理論的な可能性の研究」(Elsevier,U
ltramicroscopy61(1995年)69−80)は、コヒーレン
ト反ストークスラマン分光学を含む非線形分光学を取り扱うために近視野光学を
使用する方法を述べている。ZHao等は、両者共にサンプル板に衝突する第1
の周波数での第1のレーザー光及び第2の周波数での第2のレーザー光との波混
合を提案した。第1のレーザー光がアパーチュアプローブから出現し、第2のレ
ーザー光が非垂直角で入射するような状況に対して可能性が検討された。回折限
界を越える高空間解像度のために意図された近視野CARSのためのこの形状は
プローブサンプル距離を規制するフィードバック装置を必要とし、いまだ実験的
に論証されていない。
【0008】 第2の非線形振動分光技術は、例えば、Shen,Y.R.による「非線形光
学の原理」(ニューヨークのジョンウイリー・アンド・サンズ社(John Wiley &
Sons Inc.)、1984年)(67−85)に記載されたような和周波数発生(S
FG)である。和周波数発生は、共通の地点に合焦されるVs及びVpの周波数を
有する2つの入射レーザービームを必要とし、Vsf=Vs+Vpの新たな周波数を
発生させ、Vsが分子振動と共振したときに振動コントラストを提供する非線形
プロセスである。エネルギ図式(diagram) 及び位相整合図式を図1Bに示す。C
ARSからのSFGの区別は、(1)SFGプロセスがχ(2)効果であり、各入
射ビームの強度に線形的に依存すること、(2)振動に対するSFGの感度は、
その周波数(V1)がサンプルの振動遷移の周波数と共振するように、レーザー
の1つが赤外(IR)であることを必要とすること、(3)IRビームがサンプ
ルにより吸収されること、及び(4)他の手段によっては一般に得られない表面
特殊情報にとって極めて有用である信号ビームがその表面でのみ発生すること、
を含む。SFGでの顕微鏡法は論証されていない。
【0009】 他のコヒーレント4波混合プロセスである第3調波発生での作像は、Bara
d,Y.、Eisenberg,H.、Horowitz,M.及びSilbe
rberg,Y.による「第3調波発生による非線形走査レーザー顕微鏡法」(
Appl.Phys.Lett.70,922−924(1997年))、及び
、Muller,M.、Squier,J.、Wilson,K.R.及びBr
akenhoff G.J.による「第3調波発生を使用する透明物体の三次元
顕微鏡法」(J.Microsc.,191,266(1998年))により論
証されている。この技術は、信号が三次分極率χ(3)に依存する点で、CARS
顕微鏡法に類似するが、これが振動特性に特に敏感でないχ(3)への電子的な寄
与を探る点で、異なる。χ(3)への電子的な寄与はCARS顕微鏡法での弱い非
共振背景信号として表される。
【0010】 これ故、当分野において、振動特性に対して敏感で、高感度及び高空間解像度
を有し、簡単に実行できる、非線形振動顕微鏡法のための方法及び装置の要求が
ある。
【0011】 発明の概要 本発明は非線形顕微鏡振動作像のための方法及び装置である。振動分光情報を
組み込んだ顕微鏡作像は一度に1画素の検出信号の空間解像度により達成される
。空間解像度はサンプル上の光尋問ビーム(optical interogation beam)のスポ
ット寸法を最小にすることにより達成される。非線形顕微鏡法は次のものに依存
する。
【0012】 a. サンプル上に共通の焦点スポットを提供する顕微鏡対物レンズを通して
第1及び第2の周波数(異なる色又は波長)を有する少なくとも2つの実質上同
軸のレーザービーム(尋問ビーム)を導くこと; b. サンプルを通過した後の少なくとも2つの同軸のレーザービームから、
少なくとも2つの残留ビームと一緒に信号ビーム(例えば、CARS又はSFG
)を収集すること; c. 少なくとも2つの残留ビームを除去すること;及び d. 信号ビームを検出し、画素を生じさせること。
【0013】 各レーザービームが残留ビームを生じさせるので、すべての残留ビームを除去
するのが好ましい。除去は信号ビームからの残留ビーム(単数又は複数)の分光
的分離として特に定義される。
【0014】 本発明の別の実施の形態は、第1及び第2の周波数を有する少なくとも2つの
レーザービームから画素即ち空間的に解像された画像素子を生じさせる工程の改
良であり、少なくとも2つのレーザービームは新たな周波数の信号ビームを生成
するサンプル上で空間的に一致し、方法は、 a. サンプル上に共通の焦点スポットを提供するレンズを通して少なくとも
2つのレーザービームを導く工程と; b. サンプルを通った後の少なくとも2つのレーザービームから少なくとも
2つの残留ビームと一緒に信号ビームを収集する工程と; c. 少なくとも2つの残留ビームを除去する工程と; d. 信号ビームを検出して、画素を生じさせる工程と; を有し、改良点は、少なくとも2つのレーザービームのうちの少なくとも1つが
深赤色(0.7ミクロン以上)から近赤外(2ミクロン)までの範囲の波長を有
することである。
【0015】 好ましい装置は(a)ポンプビームを発生させるために250kHzで作動す
る再生増幅器で増幅されたTi:Sモードロックレーザーであるポンプ波レーザ
ーと、(b)再生増幅器によりポンピングされた光学パラメトリック増幅器で増
幅される光学パラメトリック発振器により提供される第2のビームと、(c)ビ
ームをコリメートし、拡張するための望遠鏡及びビームを同軸にするためのダイ
クロイックミラーと、(d)上記ポンプ波レーザー及び上記第2の波レーザーを
サンプル上に合焦させるための顕微鏡対物レンズと、(e)信号ビームを検出器
へ通過させるブロッキングフィルタと、(f)信号ビームを検出するための検出
器とを有する。
【0016】 本発明によれば、入射レーザービームは対物レンズの裏面アパーチュア(back
aperture)を満たすように拡張される。対物レンズはサンプル上又はサンプル内
に小さな焦点スポットを得るように大きな開口数を有する。小さな励起容積を生
じさせると、有効な背景信号排除及びサンプルに対する小さな光損傷が得られ、
異なる焦点面での断面切りにより三次元顕微鏡法を可能にする。非線形強度依存
性は、2光子蛍光顕微鏡法と同様、レーザー焦点で小さな容積に励起を制限する
。焦点での有効な励起容積は普通に定義されるような回折限界よりも幾分小さい
【0017】 検流計スキャナーを使用してサンプルにわたって焦点スポットをラスター走査
するか、又は、xy遷移ステージで固定の焦点スポットを通してサンプルをラス
ター走査するかのいずれかにより、画像を発生させることができる。この方法に
おいては、二次元画像を形成するために一連の画素が発生される。焦点スポット
に関してz軸に沿ってサンプルを移動させることにより、異なる深さでの面画像
を生じさせることができ、三次元画像の構築を許容する。
【0018】 CARS顕微鏡法に対しては、可視から近赤外(0.4−1.5μmの波長)
を使用することができる。しかし、近赤外から深赤色(0.7−1.5μmの波
長よりも大きい)の励起ビームが好ましい。その理由は、これらのビームが通常
サンプル内に電子励起を生じさせず、それ故、光漂白による光化学的な損傷を回
避するからである。長い励起波長はまた、不均質サンプル内でのレイリー散乱を
最少にし、その結果、生医学応用を含む(ただし、これに限定されない)多くの
応用にとって望ましい厚いサンプルのための大きな侵入深さを提供する。
【0019】 本発明のCARS顕微鏡法は、信号が顕微鏡対物レンズの焦点スポットにおい
てのみ発生する点で、共焦点2光子蛍光顕微鏡法に類似し、三次元作像を許容す
る。CARS顕微鏡法は、CARSが振動コントラストを提供し、蛍光孔(fluor
opores)を必要としない点で、共焦点2光子蛍光顕微鏡法とは異なる。
【0020】 CARS顕微鏡法と自然ラマン顕微鏡法との間の主な違いは、CARSが励起
容積内での分子振動が位相となって振動し、構造的に干渉するようなコヒーレン
トプロセスであることである。それ故、CARS信号は振動モードの密度の二乗
に比例する。これに反し、自然ラマン即ち蛍光信号がコヒーレントではなく、線
形密度依存性を有する。自然ラマン顕微鏡法より秀れたCARS顕微鏡法の主な
利点は、CARS顕微鏡法が一層敏感で、平均励起パワーが一層少なくて済むこ
とである。
【0021】 本発明のCARS顕微鏡法は、2つの入来ビームが一層小さなスポットを形成
するように密に合焦され、高感度及高空間解像度を生じさせる点で、CARS作
像のための先の体系とは異なる。位相整合条件は波ベクトルの大きな円錐及び短
い相互作用長さ故に緩和され、(空間的ではなく)分光的にポンプ及びストーク
スビームから分離される信号ビームの大きな円錐を発生させる。
【0022】 本発明は種々の応用にとって有用である。CARS及びSFG顕微鏡法は、少
しの例を挙げれば生科学、物質科学、医療診断又は食品処理の如き種々の異なる
分野で使用できることが分かる。例えば、生物学的な応用は多くの新しい可能性
を広げる。大半の生物学的なサンプルはかなりの水を含有し、水性媒体である。
これは2つの理由で幸運である。水は弱いラマン信号を有し、水はレーザービー
ムにより与えれれることのある熱を除去するための秀れた媒体である。更に、1
-15秒のTi:Sレーザーを使用する生きた細胞培養での実験に基づき、作像
プロセスが使用する平均パワーレベルにおいて生きた細胞に害を及ぼさないこと
を期待できる。表面感応性であるため、SFG顕微鏡法は生物学的な膜に対して
幅広く応用できることが分かる。同様に、ポリマー又はセラミック材料はCAR
S及びSFG顕微鏡法により尋問することができる。有機又は無機サンプルは化
学的な特定のためにCARS及びSFG顕微鏡法により分析でき、多位相即ち多
重素子を特徴づけるために作像される。
【0023】 本発明の要旨は本明細書の結論部分において特に指摘され、明確に主張される
。しかし、構成及び作動方法の双方は、その更なる利点及び目的と共に、同じ符
号が同じ素子を示す添付図面に関連しての以下の説明を参照することにより、良
好に理解できよう。
【0024】 好ましい実施の形態の説明 本発明は非線形顕微鏡振動作像のための方法及び装置である。振動分光情報を
組み込んだ顕微鏡作像は、サンプル上の光尋問ビームのスポット寸法を最小にす
ることにより最適化された検出信号の空間解像度により達成される。各スポット
は位置に相関する画像画素を生じさせ、複数のスポット即ち画素を収集すること
により、二次元又は三次元画像を提供することができる。画像の取得は以下に頼
る。
【0025】 a. サンプル上に共通の焦点スポットを提供する顕微鏡対物レンズを通して
第1及び第2の周波数(異なる色又は波長)を有する少なくとも2つの実質上同
軸のレーザービームを導くこと; b. サンプルを通過した後の少なくとも2つの同軸のレーザービームから残
留ビームと一緒に信号ビームを収集すること; c. 残留ビームを除去すること;及び d. 信号ビームを検出して、画素を生じさせること。 「実質上同軸」は、ビームの半径以内で離れている2つのビームの長手軸線とし
て定義される。ビーム半径内の軸線の場合は、2つのビームは重なる。同軸の長
手軸線が100%重なるのが好ましい。「実質上同軸」は出発点の一端又は他端
或いはビームの運行の端部から見てビームの運行の全長に沿って少なくとも一部
の重なりが存在するような実質的な平行を含む。これらのビームは対物レンズの
同じ側又は両側から対物レンズに近づくことができる。
【0026】 各レーザービームが残留ビームを生じさせるので、すべての残留ビームを除去
するのが好ましい。「除去」は信号ビームからの残留ビーム(単数又は複数)の
分光的な分離として定義される。
【0027】 非拡張ビームセットよりも一層大なる対物レンズの裏面アパーチュアの領域を
満たすために、ビームを拡張及びコリメートできる。対物レンズは、ビームを約
0.4ミクロンの直径に合焦するように、例えば油浸1.4NAの如き高開口数
のものとすることができる。油浸及び水浸レンズはサンプルを取り巻く媒体に応
じて使用される。厳密な焦点により、波ベクトルの大きな円錐及び短い相互作用
長さのために、位相整合条件が緩和される。非線形強度依存性は励起をレーザー
焦点での小さな容積に制限する。これは、有効な背景信号排除を与え、サンプル
の光損傷を減少させ、異なる焦点面での断面切りにより三次元顕微鏡法を可能に
する。従来の顕微鏡法に比べて横方向解像度の僅かな改善も得られる。
【0028】 当業者なら、レーザービームの寸法が対物レンズの裏面アパーチュアに実質上
適合するように対物レンズと組み合わせてレーザービームの寸法を選択すること
により、レーザービームの拡張を不必要にすることができることを認識できよう
。更に、当業者なら、レンズを簡単なレンズにすることができることを認識でき
よう。ビームの寸法、レンズの型式及び開口数の種々の組み合わせが種々の解像
度を提供する。もちろん、所望の解像度は観察又は作像すべき特徴の寸法に依存
する。
【0029】 サンプルにわたって焦点スポットをラスター走査し、検流計スキャナーを使用
してレーザービームを操縦するか又はxy遷移ステージで固定の焦点スポットを
通してサンプルをラスター走査するかのいずれかにより、画像を発生させること
ができる。このようにして、二次元画像を形成するために一連の画素を発生させ
る。
【0030】 代わりに、又はこれに加えて、サンプルの振動特性を得るために、2つのレー
ザービームの周波数差(vp−vs)により与えられる観察されたラマンシフト
の変更を行うことができる。
【0031】 ラマンシフトは4000cm-1(4000波長数)よりも小さく、アクセス可
能な範囲が使用されるレーザー装置によってのみ決定されるのが好ましい。 方法は好ましくは、少なくとも2つのレーザービームのためのパルス幅を選択
する更なる工程を含み、パルス幅は無限(連続波励起)、好ましくは、無限より
も短いが、1×10-9秒よりも長く、一層好ましくは、1×10-9秒と1×10 -12 秒との間であり、最も好ましくは、1×10-12秒よりも短い。光学遅延ライ
ン(図示せず)は少なくとも2つのレーザービームのパルス列を一時的に重ねる
ために使用される。一層短いパルスはサンプルでの同じ量の平均パワーに対して
一層大きな信号強度を与え、サンプル内で拡張される同じ量のエネルギに対して
、サンプルからの増大した検出信号を提供する。
【0032】 本発明の別の実施の形態は、第1及び第2の周波数を有し、新たな周波数の信
号ビームを生成するサンプル上で空間的に一致する少なくとも2つのレーザービ
ームから画素即ち空間的に解像された画像素子を生じさせる方法を改善し、その
方法は、 a. サンプル上に共通の焦点スポットを提供するレンズを通して少なくとも
2つのレーザービームを導く工程と; b. サンプルを通った後の少なくとも2つのレーザービームから少なくとも
2つの残留ビームと一緒に信号ビームを収集する工程と; c. 少なくとも2つの残留ビームを除去する工程と; d. 信号ビームを検出して、画素を生じさせる工程と; を有し、改良点は、 少なくとも2つのレーザービームのうちの少なくとも1つが深赤色(0.7ミ
クロン以上)から近赤外(2ミクロン)までの範囲の波長を有することである。
【0033】 少なくとも2つのレーザービームが深赤色から近赤外までの範囲の波長を有す
る場合に、更なる改善が実現される。好ましい実施の形態においては、深赤色な
いし近赤外の波長の使用は、少なくとも2つのレーザービームが同軸で、好まし
くはレンズの裏面アパーチュアを満たし、10ミクロンよりも小さな寸法の共通
焦点スポットを提供するような第1の実施の形態と組み合わされる。
【0034】 本発明の装置は第1及び第2の周波数を有し、第3の周波数の信号ビームを生
成するサンプル上で空間的に一致する少なくとも2つのレーザービームから画素
を生じさせる。この装置は、 a. 実質上同軸関係で少なくとも2つのレーザービームを通過させて導くた
めの光学ビーム合波器及びディレクターと; b. サンプル上に焦点スポットを提供する顕微鏡対物レンズと; c. サンプルを通った後の少なくとも2つのレーザービームから少なくとも
2つの残留ビームと一緒に信号ビームを収集するための収集レンズと; d. 少なくとも2つの残留ビームを除去するためのブロッキングフィルタと
; e. 信号ビームを検出して、画素を生じさせるための検出器と;を有する。
【0035】 少なくとも2つの平行なパルスレーザービームは好ましくは、サンプル上で最
小の可能な共通の焦点スポットを得るために、実質上同軸である。 装置は更に、焦点スポットに関してサンプルを幾何学的に走査すること、デー
タに関して既知の幾何学的な空間関係の複数の画素を得ること、及び、そこから
画像を発生させること、を有する。
【0036】 装置は好ましくは、また、サンプルの振動特性のスペクトル情報を得るために
、少なくとも2つのパルスレーザービームの少なくとも2つのラマン振動周波数
分離を変化させるためのセパレータ制御を含む。
【0037】 信号ビームの生成は、(1)間接共振方法及び(2)直接共振方法の2つの方
法のうちの1つにより達成できる。間接共振方法(CARS)は少なくとも2つ
のレーザーを有し、この方法では、2つのレーザービーム間の周波数差はサンプ
ルの分子振動、好ましくは分子振動共振に対応する。直接共振方法(AFG)も
また少なくとも2つのレーザーを有し、この方法では、一方のビームの周波数は
サンプルの分子振動に対応する。間接共振方法及び装置 CARSで顕微鏡作像を得るために、2つのレーザービームは、−OH、−C
H及び−NH含有分子の基本的なIR吸収区域をカバーする2600ないし35
00cm-1のラマン振動周波数により分離される。また、サンプルを通しての伝
達を可能にし、サンプルの電子状態での強い吸収及び共振効果を回避するため、
レーザービームを深赤色ないし近IR(赤外)内にするのが有用である。補助的
には、実質的なピークパワーを有するために亜ピコ秒(sub-picosecond)(ps)
[ピコ秒=10-12秒]のパルス幅を有することが有益であることが判明した。
顕微鏡作像のための装置(図2)は、(a)ポンプ波P1を発生させるために再
生増幅器で増幅されるTi:Sモードロックレーザーであるポンプ波レーザー(
図示せず)と;(b)ストークス波Sを発生させるためにポンプ波の一部により
増幅されるKNbO3の結晶を有する光学パラメトリック発振器である第2波レ
ーザー(図示せず)と;(c)ビームをコリメート及び合波するための望遠鏡/
ミラー(図示せず)と;(d)ポンプ波レーザー及び第2波レーザーをサンプル
202上に合焦するための顕微鏡対物レンズ200と;(e)検出器208へ検
出信号を通過させるブロッキングフィルタ206の手前の収集レンズ204とを
有する。ストークスビームS及びポンプビームP1はビーム合波ダイクロイック
光学素子210内で合波され、これらを実質上同軸に伝播する。実質上同軸のビ
ームをサンプル202へ導き、作像ビームを受け取るために、ビーム分割ダイク
ロイック212を使用することができる。サンプルは一連の画素の位置を得るた
めに可動ステージ214を介して走査される。ポンプ波レーザーとしてTi:S
モードロックレーザーを使用する場合、第2波レーザーは1000nmよりも長
い波長で作動しなければならず、この波長は、KNbO3結晶を使用する光学パ
ラメトリック発振器/増幅器(OPO/OPA)により便宜的に発生され、安定
していて調整可能である。
【0038】 更に、Ti:Sレーザー及びOPOビームの双方は、250kHzの減少反復
率で一層大きな次元のパルスエネルギを提供するように、再生増幅器を使用して
増幅される。高い平均パワーからサンプルの損傷無しに強い信号を発生させるた
めには、一層大きなピークパワー及び一層小さな反復率の双方が必要である。光
の短いパルスの結果は実質的な周波数帯域幅である。100fsパルスの帯域幅
に対するフーリエ変換限界は約150cm-1であり、これは大半の振動帯域に匹
敵するか又はそれよりも広い。このスペクトル幅は一層長いパルス幅を使用する
ことにより又はフィルタを使用することにより減少することができる。(パルス
エネルギ及びピークパワーを犠牲にして)スペクトル帯域幅を減少させると、一
層高いスペクトル解像度の画像が生成される。
【0039】 代わりに、一層大きな反復率の装置は十分なパルスエネルギを提供できるが、
あるサンプルに対するある平均パワーでの高いピークパワーを得るためには、反
復率を減少させる体系が必要になるかもしれない。音響光学シャッターは、少な
い損失で、任意の反復率でのパルスを生成できる。更に、fsパルスではなくて
ピコ秒(ps)パルスを使用すると、スペクトル解像度において利点が得られる
が、信号強度において欠点が生じる。250kHzでのフェムト秒(10-15
)体系におけるCARS顕微鏡法は適度な励起平均パワー(〜0.1mW)のみ
を必要とする。フェムト秒体系又は同様の検出レベルでの連続波レーザーにおけ
るものよりも一層長いパルスに対しては、1mW以上が必要になることがある。
【0040】 例えばモノクロメーターで信号ビームのスペクトル特性を分析する場合に、詳
細なスペクトル情報を生み出すために、短いそれ故大きな帯域幅のパルスを利用
できる。例1 本発明を論証するために実験を行った。図2に示す上述のような装置を使用し
た。特に、オンアクシス(on-axis) 構成を必要とした。干渉フィルタ及び(又は
)フィルタガラスで構成されたブロッキングフィルタを使用して、反ストークス
ビームを伝達しながら、ポンプ及びストークスビームを排除させた。対物レンズ
を静止させ、xy(z)ステージの可動の内側部分によりサンプルを支持し、サ
ンプルをラスター走査することにより作像を許容した。
【0041】 試験サンプルはガラスカバースリップ(glass cover slip)上のポリスチレンビ
ードの部分単層とした。これらは種々の厳密に制御された寸法として入手でき、
この論証のために使用した寸法は910nmであった。これらのビードは、光学
的に不活性であるがカバースリップに対して改善された接着性を有するカルボキ
シル化した表面を有していた。これらのビードは2900cm-1シフト区域内の
強いラマン信号を有していたが、レーザービームとの電子的な1光子又は2光子
共振を生じるようないかなる染料(dyes)をも有しなかった。ビードの表面が波形
とされ、顕微鏡対物レンズが普通170ミクロン厚のカバーガラスと共に機能す
るように設計されたので、サンプルの製造では、屈折率整合流体でコーティング
し、ビードの頂部に第2のカバースリップを置いた。このサンドイッチ構造は安
定しており、容易に取り扱えた。普通の屈折率整合油内の−CH基からの信号を
回避するために、フッ素化した油を使用してビードを包囲した。この油は透明で
あり、この区域内でラマン共振を有しなかった。
【0042】 855nmでのTi:サファイア(Ti:S)レーザー(ポンプビーム)及び
一層長い波長でのパラメトリック的に発生されたビーム(ストークスビーム)を
サンプル上に入射した。大きな反復率(250kHz)での2つの同期されたフ
ェムト秒のパルス列が、855nmの中心波長で作動するTi:サファイア再生
増幅器、及び、1.1μmないし1.2μmで作動する国産の光学パラメトリッ
ク発振器及び光学パラメトリック増幅器から発生された。レーザー装置はC−H
及びN−H振動にとって典型的な区域であるラマンシフトに対する2600cm -1 ないし3300cm-1の周波数範囲に限定する。しかし、1000cm-1ない
し2000cm-1での指紋区域(fingerprint region)の如き他のスペクトル区域
への拡張はいかなる顕著な問題をも生じさせない。2つのパルス列は帯域幅(各
ビームに対して50cm-1)のために個々に調整され、光学遅延ラインにより一
時的に重ねられ、光学顕微鏡内へ共線形的に結合され、油浸対物レンズ(ニコン
製のPlan Apo、60×、1.4NA(開口数))によりサンプルの同じ
スポット上に合焦される。サンプルはコンピュータ作動のxyステージ(フィジ
ック・インストラメンテ社(Physik Instrumente)のE−500)によりラスター
走査され、独立圧電気素子によりz方向の位置決めを行う。CARS信号は別の
同形の対物レンズで前方方向に収集され、665−700nmでの放射のために
濾波され、光子計数により検出される。
【0043】 共振させるべき分子グループに応じて、ビーム間の周波数差は約2900cm -1 の分子共振に対応する。このプロセスにおいては、約670nmでの新たな反
ストークス光子と一緒にストークスビーム内に付加的な光子を生じさせるために
、2つのポンプ光子を使用した。250kHzの反復率での約100フェムト秒
(fs)の極めて短い光パルスを発生させ、強い信号及びサンプルに入射する損
傷させない低い平均パワーでのデータ収集を許容した。更に、異なる振動周波数
の選択を許容して、振動スペクトル解像度での作像方法を提供するために、スト
ークス波の周波数(約1150nm)を調整可能とした。
【0044】 強力に合焦され、1.4の開口数(NA)を有する油浸顕微鏡対物レンズによ
り達成されるビームでは、0.5ミクロンよりも小さな直径及び約1.5ミクロ
ンの高さを有する楕円焦点区域から、全体の信号が発生された。10×10ミク
ロンの寸法をカバーする512×512の画素のラスター走査を約10分間行い
、図3に示す顕微鏡画像を生成した。
【0045】 図4の実線は焦点にセンタリングされたガラスカバースリップ上の直径910
nmの単一のカルボキシル化されたポリスチレンビードのCARSスペクトルを
示す。スペクトルを記録するために、ポンプ波長を一定(λp=854nm)に
保持し、その間、2781cm-1から3163cm-1までのラマンシフトに対応
して、ストークス波長をλs=1.12μmから1.17μmまで2nm段階で
調整した。共振CARS信号と同じ方法で強度により目盛りづけされた弱い非共
振CARS背景が現れた。ストークスビームの波長変化に関連する強度変化を補
償するため、この背景信号により共振CARS信号を正規化した。2つの励起レ
ーザービームのスペクトル幅のコンボリューションにより与えられるスペクトル
解像度が50cm-1のまわりに生じる。一層狭いスペクトルを有する一層長いレ
ーザーパルスを使用すると、一層鮮明なスペクトル特性の区別が可能になる。比
較のために、同じビードの自然ラマンスペクトルをも破線即ち点線として図4に
示す。2851cm-1及び2902cm-1でのピークは脂肪族C−H伸縮振動(s
tretching vibration)に割り当てられ、一方、3054cm-1での帯域は芳香族
C−H伸縮振動のためのものである。脂肪族及び芳香族C−H振動のためのピー
クはまた、CARSスペクトルにより再生され、これは、ポリスチレン内のこれ
らのスペクトル特性間に差異を生じさせるCARS顕微鏡法の能力を証明する。
3110cm-1でのCARS スペクトル内のディップは再生可能であり、非共振背景を有する共振CARS信
号の弱め合い干渉により生じる。
【0046】 三次元CARS作像は図5に示され、直径910nmのポリスチレンビードに
より囲まれ、ガラスカバースリップの表面から1.2μmの増分での5つの連続
する高さにより記録された直径4.3μmのポリスチレンビードの画像を表示す
る。画像面に対して出入りする一層小さなビードの運動及び画像面内の大きなビ
ードの増大する直径が明確に分かる。
【0047】 感度及び横方向の解像度の決定において、ビードの寸法を減少させた。直径1
10nmのポリスチレンビードを容易に作像できた。図6に示すように、110
nmのビードに対する既知の横断面はまた、励起波長のためのλ/2よりも良好
である302nmのFWHMでの横方向地点拡張機能(lateral point spread fu
nction)を決定することができる。3.2×106の芳香リングに含まれたこれら
のビードの1つは使用される適度なパワーレベル及び遂行されるべき実験条件の
下でCARS検出感度のための上限を与える。小さなサンプルの作像における制
限因子は基体により発生される非共振信号及び取り巻き媒体である。例2 生きた細胞を作像するための本発明を論証するために実験を行った。シェワネ
ラ・プトレファシエンス(Shewanella putrefaciens) 種族CN−32はグラム(G
ram)陰性バクテリアである。図7及び図8は、レーザー周波数が脂肪族C−H伸
縮振動の周波数である2878cm-1へのラマンシフトに調整された場合の、個
々のシェワネラ・プトレファシエンス細胞のCARS画像を示す。脂肪族C−H
は細胞膜の脂質二重層内で豊富であると予期された。バクテリアはD2Oで含浸
され、別のカバースリップで覆われたガラスカバースリップ上で成長した。H2
Oが1.15μm付近で攻撃(onset) を伴う弱い倍音(overtone)吸収を有する場
合にサンプルの加熱を回避するために、D2Oを使用した。もし有った場合の加
熱の問題は両方のレーザービームの波長を僅かにシフトさせることにより容易に
克服できた。しかし、他の装置に対しては、なんらの加熱効果をも観察すること
なく、H2Oを溶剤として使用できることが判明した。脂肪族C−H伸縮周波数
から離れるようにラマンシフトを調整したとき、すべての画像コントラストが失
われた。図7における小さなバクテリア細胞内の詳細な特徴は、2光子顕微鏡法
(細胞幅が500nmよりも小さい)に比べて横方向の解像度が不十分であるた
め、解像できなかった。しかし、CARS画像は未着色の生きたバクテリア細胞
の作像を可能にする高い感度を示す。
【0048】 生物学的な試片上でのCARSのための空間分解能はまた、真核生物の細胞の
ために図8で論証される。図8は、再度脂肪族C−H伸縮区域へ調整されたラマ
ンシフトでの、水成HEPESバッファ溶液内の生きたヘラ(HeLa)細胞の画像を
示す。脂肪族C−H内で豊富なミトコンドリアは細胞内でほぼ1μmの寸法の明
るい特徴として現れる。脂肪族C−H伸縮振動の周波数から離れるようにラマン
シフトを調整すると、コントラストが完全に失われる。図8に示す画像を記録す
るために使用される平均パワーレベルは853nmで50μWであり、1.13
5μmで50μWであった。画像取得(43分間)中、生きた細胞の光損傷は観
察されなかった。
【0049】 直接共振方法及び装置 SFGプロセスはCARSに使用される周波数差と同じである分子振動周波数
での赤外ビームを必要とする。サンプルを通してのIRビームの伝達は実質上極
めて制限される。その理由は、分子振動とのビームの共振が極めて強い吸収を伴
うからである。これは表面特徴の特定に対しては問題とならないが、もちろん、
容積即ち三次元情報の取得を妨害する。例3 SFGを使用する本発明を論証するために実験を行った。
【0050】 炭化水素化合物と共振する3.5ミクロンの波長でのOPO/OPAからのI
Rビームを使用した。Ti:サファイアレーザー(約850nm)からの近IR
ビームを使用して、赤色(約670nm)内で和周波数即ち信号ビームを生成し
た。IRビームのエネルギは他の分子との共振を達成するために大幅に変化でき
るが、これは光を発生させるために使用されるOPO/OPAへの変化を必要と
することがある。
【0051】 和周波数ビームは顕微鏡を使用して明確に確認され、χ(2)効果としてのその
原点は、図9に示すように、周波数測定により及び線形パワー依存性により立証
された。例4 スペクトル選択力を論証するために実験を行った。2つのレーザー間の波長差
を変化させることにより、異なる種類が選択された。数個の周波数分離で得られ
たポリスチレンビードの画像の区分を図10に示す。異なる周波数シフトでのデ
ータセットに対して同じになるようにレーザーパワーを調整した。最も強い信号
は3054cm-1でのポリスチレンの−CH共振周波数に等しいストークスビー
ムの周波数差を有した。強度はビード間の背景レベル近くまで下がり、画像内で
観察される空間解像度を論証する。
【0052】 結び 本発明の好ましい実施の形態を図示し、説明したが、当業者なら、最も広い態
様において本発明から逸脱することなく多くの変更及び修正が可能であること明
らかである。それ故、特許請求の範囲は本発明の真の精神及び範囲内に入るよう
なすべてのこのような変更及び修正をカバーすることを意図する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1aはCARS(従来技術)に使用されるレーザービームのエネルギレベル
及び位相整合を示す線図であり、図1bはSFG(従来技術)に使用されるレー
ザービームのエネルギレベル及び位相整合を示す線図である。
【図2】 本発明の装置の概略線図である。
【図3】 910nm直径のポリスチレンビードのCARS顕微鏡作像を示す図である。
【図4】 脂肪族CH(2851cm-1及び2902cm-1)及び芳香族CH(3054
cm-1)振動を有する910nm直径のポリスチレンビードの自然ラマンスペク
トル(点線)と比較したCARSスペクトル(十字と実線)を示す図である。
【図5】 焦点面に対して出入りする一層小さなビードの運動が明確に見えるような1.
2μmのサンプル高さ増分での一連の二次元画像を示す図である。ここで、これ
らのデータから軸方向における1.61μmのFWHMでの機能の地点拡張を推
論する。
【図6】 適しているガウス関数(実線)での直径110nmのポリスチレンビードのC
ARS画像からの強度プロフィールを示す図である。ここで、各画素のための収
集時間を13msとした。
【図7】 水成HEPESバッファ溶液内の3つの生きた着色されていないヘラ細胞のC
ARS画像を示す図である。ここで、サンプルに入射する平均パワーを853n
mで50μW及び1.135μmで50μWとした。脂肪族CH振動のスペクト
ル区域におけるラマンシフトは2913cm-1である。取得時間を43分とし、
走査寸法を30μmとし、縦線の目盛りを5μmとした。明るい特性はミトコン
ドリアの如き脂肪族CH内で細胞成分が豊富であることを示す。
【図8】 重水素化された水内でのシェワネラ・プトレファシエンス種族CN−32型式
の6つの生きた着色されていないバクテリアのCARS画像を示す図である。こ
こで、サンプルに入射する平均パワーを855nmで100μW及び1.134
μmで100μWとした。脂肪族CH振動のスペクトル区域におけるラマンシフ
トは2878cm-1である。取得時間を85分とし、走査寸法を6μmとし、縦
線の目盛りを1μmとした。 図である。
【図9】 それぞれ855nm及び3.42μmでの2つのレーザービームでのガラスカ
バースリップの励起の結果のSFGスペクトルを示す図である。
【図10】 数個の周波数分離での作られたポリスチレンビード画像の部分の強度を示す図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CA,JP (72)発明者 シィエ,シィアオリアン・スンニー アメリカ合衆国マサチューセッツ州01238, ケンブリッジ,オックスフォード・ストリ ート 12,ハーバード・ユニバーシティ, デパートメント・オブ・ケミストリー・ア ンド・ケミカル バイオロジー (72)発明者 ツムブッシュ,アンドレーアス ドイツ連邦共和国デー−80333 ミュンヘ ン,ゾフィーンシュトラーセ 11,ルート ヴィヒ−マクシミーリアン・ウニヴェルズ ィテート・ミュンヘン,インスティトゥー ト・フューア・フュズィカーリッシュ・ヒ ュミー Fターム(参考) 2G020 AA03 AA04 BA20 CA04 CB23 CB42 CC26 CC31 CC47 2G043 AA03 BA16 BA17 CA03 DA06 EA03 FA02 GA01 GA02 GA07 GB01 GB19 HA01 HA09 JA02 JA03 KA01 KA02 KA09 LA03 LA05 NA05 2G059 AA05 BB04 CC16 DD13 EE03 FF03 GG01 HH01 HH02 JJ02 JJ03 JJ11 JJ15 JJ22 KK04 KK07 MM09

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の周波数を有し、新たな周波数の信号ビームを
    生成するサンプル上で空間的に一致する少なくとも2つのレーザービームから画
    素即ち空間的に解像された画像素子を生じさせる方法において、 a. 上記サンプル上に共通の焦点スポットを提供するレンズを通して実質上
    同軸関係で上記少なくとも2つのレーザービームを導く工程と; b. 上記サンプルを通った後の上記少なくとも2つのレーザービームから少
    なくとも2つの残留ビームと一緒に上記信号ビームを収集する工程と; c. 上記少なくとも2つの残留ビームを除去する工程と; d. 上記信号ビームを検出して、上記画素を生じさせる工程と; を有することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 上記レンズが対物レンズであることを特徴とする請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記対物レンズの裏面アパーチュアを満たすために上記少な
    くとも2つのレーザービームを拡張する工程を更に有することを特徴とする請求
    項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記生成は、上記少なくとも2つのレーザービーム間の周波
    数差が上記サンプルの振動周波数と共振するようなコヒーレント反ストークスラ
    マン散乱で行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記少なくとも2つのレーザービームが近赤外内の波長を有
    することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記生成は、上記少なくとも2つのレーザービームのうちの
    1つの周波数が上記サンプルの分子振動と共振するような和周波数発生で行われ
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記共通の焦点スポットに関して上記サンプルを幾何学的に
    走査し、複数の画素を得て、そこから画像を発生させる工程を更に有することを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記少なくとも2つのレーザービームを操縦することにより
    、上記サンプルにわたって上記共通の焦点スポットを走査する工程を更に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記サンプルの振動特性を得るために上記少なくとも2つの
    パルスレーザービームの少なくとも2つのラマン振動周波数分離を変化させる工
    程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 上記振動周波数分離が4000cm-1よりも小さいことを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 上記少なくとも2つのレーザービームのためのパルス幅を
    選択する工程を更に有し、上記パルス幅が無限(連続波)であることを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 a. 上記少なくとも2つのレーザービームの少なくとも
    1つを有限パルス幅でパルス発信させ、有限であるパルス幅を選択する工程と; b. 上記少なくとも2つのレーザービームを一時的に重ねるように当該少な
    くとも2つのレーザービームの少なくとも1つを遅延させる工程と; を更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 上記パルス幅が無限よりも小さいが、10×10-15秒よ
    りも長いことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 上記パルス幅が1×10-12秒よりも短いことを特徴とす
    る請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 第1及び第2の周波数を有し、第3の周波数の信号ビーム
    を生成するサンプル上で空間的に一致する少なくとも2つのレーザービームから
    画素を生じさせる装置において、 a. 実質上同軸関係で上記少なくとも2つのレーザービームを通過させて導
    くための光学ディレクターと; b. 上記サンプル上に焦点スポットを提供する顕微鏡対物レンズと; c. 上記サンプルを通った後の上記少なくとも2つのレーザービームから少
    なくとも2つの残留ビームと一緒に上記信号ビームを収集するためのレンズと; d. 上記少なくとも2つの残留ビームを除去するためのブロッキングフィル
    タと; e. 上記信号ビームを検出して、上記画素を生じさせるための検出器と; を有することを特徴とする装置。
  16. 【請求項16】 上記レンズが対物レンズであることを特徴とする請求項1
    5に記載の装置。
  17. 【請求項17】 上記対物レンズの裏面アパーチュアを満たすために上記少
    なくとも2つのレーザービームを拡張する望遠鏡を更に有することを特徴とする
    請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 上記信号ビームが周波数差又は和周波数から得られること
    を特徴とする請求項15に記載の装置。
  19. 【請求項19】 上記パルス信号ビームに関して上記サンプルを幾何学的に
    走査し、複数の画素を得て、そこから画像を発生させるスキャナーを更に有する
    ことを特徴とする請求項15に記載の装置。
  20. 【請求項20】 上記少なくとも2つのレーザービームを操縦することによ
    り、上記サンプルにわたって上記共通の焦点スポットを走査することを更に有す
    ることを特徴とする請求項15に記載の装置。
  21. 【請求項21】 上記サンプルの振動特性を得るために上記少なくとも2つ
    のパルスレーザービームの少なくとも2つの振動周波数分離を変化させるための
    セパレータ制御を更に有することを特徴とする請求項15に記載の装置。
  22. 【請求項22】 上記振動周波数分離が4000cm-1よりも小さいことを
    特徴とする請求項15に記載の装置。
  23. 【請求項23】 上記パルス幅が無限よりも小さいが、1×10-9秒よりも
    長いことを特徴とする請求項15に記載の装置。
  24. 【請求項24】 上記パルス幅が約1×10-9秒から約1×10-12秒まで
    であることを特徴とする請求項23に記載の装置。
  25. 【請求項25】 上記パルス幅が1×10-12秒よりも短いことを特徴とす
    る請求項23に記載の装置。
  26. 【請求項26】 コヒーレント反ストークスラマン拡散顕微鏡作像のための
    装置において、 a. ポンプ波を発生させるために再生増幅器で増幅されたTi:Sモードロ
    ックレーザーであるポンプ波レーザーと; b. ポンプ波の一部で増幅されるKNbO3の結晶を有する光学パラメトリ
    ック発振器である第2波レーザーと; c. レーザービームの寸法及びコリメーションを調整するための少なくとも
    1つの望遠鏡、及びこれらのレーザービームを実質上同軸にするためのダイクロ
    イックビーム合波器と; d. サンプル上に上記ポンプ波レーザー及び上記第2波レーザーを合焦させ
    るための顕微鏡対物レンズと; e. 検出信号を検出器へ通過させるブロッキングフィルタと; を有することを特徴とする装置。
  27. 【請求項27】 サンプル上で一致するラマン振動周波数により分離された
    少なくとも2つの実質上同軸のパルスレーザービームであって、当該少なくとも
    2つの同軸のパルスレーザービーム間の周波数差が上記サンプルの振動分子共振
    に対応するような少なくとも2つの同軸のパルスレーザービームを有するコヒー
    レント反ストークスラマン散乱により画素を生じさせる方法において、 a. 上記サンプル上に焦点スポットを提供する顕微鏡対物レンズを通して上
    記少なくとも2つの同軸のパルスレーザービームを導く工程と; b. 上記サンプルを通った後の上記少なくとも2つの同軸のパルスレーザー
    ビームから残留ビームと一緒にパルス信号ビームを収集する工程と; c. 上記残留ビームを除去する工程と; d. 上記パルス信号ビームを検出して、上記画素を生じさせる工程と; を有することを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】 上記パルス信号ビームに関して上記サンプルを幾何学的に
    走査し、複数の画素を得て、そこから画像を発生させる工程を更に有することを
    特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 上記共通の焦点スポットに関して上記サンプルを幾何学的
    に走査し、複数の画素を得て、そこから画像を発生させる工程を更に有すること
    を特徴とする請求項27に記載の方法。
  30. 【請求項30】 上記少なくとも2つのレーザービームを操縦することによ
    り、上記サンプルにわたって上記共通の焦点スポットを走査する工程を更に有す
    ることを特徴とする請求項27に記載の方法。
  31. 【請求項31】 上記サンプルの振動特性を得るために上記少なくとも2つ
    のパルスレーザービームの少なくとも2つのラマン振動周波数分離を変化させる
    工程を更に有することを特徴とする請求項27に記載の方法。
  32. 【請求項32】 サンプル上で一致するラマン振動周波数により分離された
    少なくとも2つの平行なパルスレーザービームであって、当該少なくとも2つの
    平行なパルスレーザービーム間の周波数差が上記サンプルの振動分子共振に対応
    するような少なくとも2つの平行なパルスレーザービームを有するコヒーレント
    反ストークスラマン散乱により画素を生じさせる装置において、 a. 上記少なくとも2つの平行なパルスレーザービームを通過させるように
    導く光学ディレクターと; b. 上記サンプル上に焦点スポットを提供する顕微鏡対物レンズを通して上
    記サンプル上に焦点スポットを提供する顕微鏡対物レンズと; c. 上記サンプルを通った後の上記少なくとも2つの平行なパルスレーザー
    ビームから残留ビームと一緒にパルス信号ビームを収集するための収集レンズと
    ; d. 上記残留ビームを除去するためのブロッキングフィルタと; e. 上記パルス信号ビームを検出して、上記画素を生じさせる検出器と; を有することを特徴とする装置。
  33. 【請求項33】 上記パルス信号ビームに関して上記サンプルを幾何学的に
    走査し、複数の画素を得て、そこから画像を発生させるスキャナーを更に有する
    ことを特徴とする請求項32に記載の装置。
  34. 【請求項34】 上記共通の焦点スポットに関して上記サンプルを幾何学的
    に走査し、複数の画素を得て、そこから画像を発生させることを更に有すること
    を特徴とする請求項32に記載の装置。
  35. 【請求項35】 上記少なくとも2つのレーザービームを操縦することによ
    り、上記サンプルにわたって上記共通の焦点スポットを走査することを更に有す
    ることを特徴とする請求項32に記載の装置。
  36. 【請求項36】 上記サンプルの振動特性を得るために上記少なくとも2つ
    のパルスレーザービームの少なくとも2つのラマン振動周波数分離を変化させる
    ためのセパレータ制御を更に有することを特徴とする請求項32に記載の装置。
  37. 【請求項37】 第1及び第2の周波数を有し、新たな周波数の信号ビーム
    を生成するサンプル上で空間的に一致する少なくとも2つのレーザービームから
    画素即ち空間的に解像された画像素子を生じさせる方法において、 a. 上記サンプル上に共通の焦点スポットを提供するレンズを通して少なく
    とも2つのレーザービームを導く工程と; b. 上記サンプルを通った後の上記少なくとも2つのレーザービームから少
    なくとも2つの残留ビームと一緒に上記信号ビームを収集する工程と; c. 上記少なくとも2つの残留ビームを除去する工程と; d. 上記信号ビームを検出して、上記画素を生じさせる工程と; を有し、 上記少なくとも2つのレーザービームの少なくとも1つが深赤色(0.7ミク
    ロン)から近赤外(2ミクロン)までの範囲の波長を有することを特徴とする方
    法。
  38. 【請求項38】 上記少なくとも2つのレーザービームが深赤色から近赤外
    までの範囲の波長を有することを特徴とする請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 上記少なくとも2つのレーザービームが同軸であることを
    特徴とする請求項37に記載の方法。
  40. 【請求項40】 上記少なくとも2つのレーザービームが上記レンズの裏面
    アパーチュアを満たして、10ミクロンよりも小さな寸法の上記共通の焦点スポ
    ットを提供することを特徴とする請求項39に記載の方法。
JP2000560422A 1998-07-20 1999-07-20 非線形振動顕微鏡法 Pending JP2002520612A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12003598A 1998-07-20 1998-07-20
US09/120,035 1998-07-20
US09/294,834 US6108081A (en) 1998-07-20 1999-04-19 Nonlinear vibrational microscopy
US09/294,834 1999-04-19
PCT/US1999/016389 WO2000004352A1 (en) 1998-07-20 1999-07-20 Nonlinear vibrational microscopy

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002520612A true JP2002520612A (ja) 2002-07-09

Family

ID=26818001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000560422A Pending JP2002520612A (ja) 1998-07-20 1999-07-20 非線形振動顕微鏡法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6108081A (ja)
EP (1) EP1099100A1 (ja)
JP (1) JP2002520612A (ja)
CA (1) CA2338291A1 (ja)
WO (1) WO2000004352A1 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006023387A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Olympus Corp 顕微鏡
WO2006104237A1 (ja) * 2005-03-29 2006-10-05 Osaka University 空間情報検出装置
JP2008529062A (ja) * 2005-01-21 2008-07-31 プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ オフィス オブ テクノロジー アンド トレードマーク ライセンシング 非線形振動分光法および顕微鏡法のための2周波出力を提供する同調可能な光パラメトリック発振器レーザシステムを提供するシステムおよび方法
JP2009535629A (ja) * 2006-05-04 2009-10-01 ヴェストフェーリッシェ ヴィルヘルムス−ウニヴェルズィテート ミュンスター 動きを検出するモジュール式顕微鏡システム
JP2009222531A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Univ Of Tokyo 非線形分光計測システム用の光源装置、非線形分光計測システム及び方法
EP2124040A1 (en) 2008-05-23 2009-11-25 Olympus Corporation Laser microscope apparatus
WO2010095263A1 (ja) * 2009-02-23 2010-08-26 オリンパス株式会社 レーザ顕微鏡
WO2010140614A1 (ja) * 2009-06-03 2010-12-09 国立大学法人大阪大学 光学顕微鏡、および光学計測
US8487271B2 (en) 2008-09-12 2013-07-16 Olympus Corporation Optical microscope configured to simultaneously irradiate the erase light and the stimulation light
CN110006874A (zh) * 2019-04-21 2019-07-12 吉林大学 一种共轴飞秒时间相关相干反斯托克斯拉曼散射测试系统

Families Citing this family (100)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6608670B2 (en) 1999-03-16 2003-08-19 Wizard Of Ink & Co. Laser verification and authentication raman spectrometer (LVARS) detecting the stokes and/or anti-stokes emission
ATE543080T1 (de) * 2000-07-13 2012-02-15 Harvard College System und verfahren für die epidetektions- kohärenz-anti-stokes-raman-streumikroskopie
US6661509B2 (en) * 2001-02-07 2003-12-09 Thermo Electron Scientific Instruments Corporation Method and apparatus for alignment of multiple beam paths in spectroscopy
US6992819B2 (en) * 2000-12-01 2006-01-31 Auburn University High-resolution optical microscope for quick detection of pathogens
EP1384103A2 (en) 2000-12-01 2004-01-28 Auburn University High-resolution optical microscope
US6859313B2 (en) * 2001-03-23 2005-02-22 Japan Science & Technology Corporation Super resolution microscope
JP2003066338A (ja) * 2001-08-28 2003-03-05 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡
JP4854878B2 (ja) * 2001-07-03 2012-01-18 オリンパス株式会社 レーザー顕微鏡
US6798507B2 (en) * 2001-07-03 2004-09-28 President And Fellows Of Harvard College System and method for polarization coherent anti-stokes Raman scattering microscopy
FR2839552B1 (fr) * 2002-05-07 2004-07-30 Fastlite Procede et dispositif pour la mesure de la phase et de l'amplitude des impulsions lumineuses ultra breves
US6795175B2 (en) * 2002-05-21 2004-09-21 The Boeing Company System and method for imaging contamination on a surface
DE10228374A1 (de) 2002-06-25 2004-01-15 Leica Microsystems Heidelberg Gmbh Verfahren zur Mikroskopie und Mikroskop
DE10243449B4 (de) 2002-09-19 2014-02-20 Leica Microsystems Cms Gmbh CARS-Mikroskop und Verfahren zur CARS-Mikroskopie
US7623908B2 (en) 2003-01-24 2009-11-24 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Nonlinear interferometric vibrational imaging
US7256885B2 (en) * 2003-01-29 2007-08-14 Yeda Research And Development Company Ltd. Coherently controlled nonlinear Raman spectroscopy and microscopy
WO2005031301A2 (en) * 2003-07-10 2005-04-07 Parallax Biosystems, Inc. Raman signature probes and their use in the detection and imaging of molecular processes and structures
WO2005029149A1 (de) * 2003-09-25 2005-03-31 Leica Microsystems Cms Gmbh Mikroskop mit evaneszenter beleuchtung
US7966034B2 (en) * 2003-09-30 2011-06-21 Sony Ericsson Mobile Communications Ab Method and apparatus of synchronizing complementary multi-media effects in a wireless communication device
US20050088654A1 (en) * 2003-10-27 2005-04-28 Excel/Quantronix, Inc. Apparatus for combining multiple lasers and methods of use
US7286210B2 (en) * 2003-12-31 2007-10-23 Pettit John W Passive optical sensor using carbon nanotubes
US7610074B2 (en) * 2004-01-08 2009-10-27 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Multi-functional plasmon-resonant contrast agents for optical coherence tomography
US7919325B2 (en) 2004-05-24 2011-04-05 Authentix, Inc. Method and apparatus for monitoring liquid for the presence of an additive
US7826051B2 (en) * 2004-05-27 2010-11-02 Yeda Research And Development Company Ltd. Coherently controlled nonlinear raman spectroscopy
US7388668B2 (en) * 2004-06-09 2008-06-17 President & Fellows Of Harvard College Phase sensitive heterodyne coherent anti-Stokes Raman scattering micro-spectroscopy and microscopy
JP2006047912A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Olympus Corp 超解像顕微鏡
US7586618B2 (en) * 2005-02-28 2009-09-08 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Distinguishing non-resonant four-wave-mixing noise in coherent stokes and anti-stokes Raman scattering
US7725169B2 (en) * 2005-04-15 2010-05-25 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Contrast enhanced spectroscopic optical coherence tomography
US7696479B2 (en) * 2005-06-03 2010-04-13 Massachusetts Institute Of Technology Method and apparatus for frequency-converting infrared light
US10052497B2 (en) 2005-07-22 2018-08-21 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University System for optical stimulation of target cells
US8926959B2 (en) 2005-07-22 2015-01-06 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University System for optical stimulation of target cells
EP1919497B1 (en) 2005-07-22 2020-02-12 The Board of Trustees of the Leland Stanford Junior University Light-activated cation channel and uses thereof
US9274099B2 (en) 2005-07-22 2016-03-01 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Screening test drugs to identify their effects on cell membrane voltage-gated ion channel
US9238150B2 (en) 2005-07-22 2016-01-19 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Optical tissue interface method and apparatus for stimulating cells
DE102005044422A1 (de) * 2005-09-16 2007-03-29 Carl Zeiss Jena Gmbh Kohärente anti-Stokes'sche Ramanstreuungs-(CARS)-Mikroskopie
US7414729B2 (en) * 2005-10-13 2008-08-19 President And Fellows Of Harvard College System and method for coherent anti-Stokes Raman scattering endoscopy
US7352458B2 (en) * 2005-10-26 2008-04-01 President And Fellows Of Harvard College System and method for high sensitivity vibrational imaging with frequency modulation coherent anti-stokes Raman scattering analyses
US7298545B2 (en) * 2005-12-23 2007-11-20 Academia Sinica High repetition rate visible optical parametric oscillator
US7787129B2 (en) 2006-01-31 2010-08-31 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Method and apparatus for measurement of optical properties in tissue
US7659977B2 (en) * 2006-04-21 2010-02-09 Intel Corporation Apparatus and method for imaging with surface enhanced coherent anti-stokes raman scattering (SECARS)
EP2076172A4 (en) * 2006-10-27 2012-03-21 Aretais Inc USE OF COHERENT RAMAN PROCEDURES FOR MEDICAL DIAGNOSTIC AND THERAPEUTIC PURPOSES AND CALIBRATION METHOD THEREFOR
CN101617407A (zh) * 2006-10-27 2009-12-30 阿里戴斯公司 使用量子系统识别和量子控制技术用于医疗诊断和治疗目的
US7480045B2 (en) * 2006-10-31 2009-01-20 Academia Sinica Controlling pulses in optical microscopy
WO2008086470A1 (en) 2007-01-10 2008-07-17 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University System for optical stimulation of target cells
US7869051B2 (en) * 2007-01-19 2011-01-11 Stc. Unm System and method for ratiometric non-linear coherent imaging
US8401609B2 (en) 2007-02-14 2013-03-19 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University System, method and applications involving identification of biological circuits such as neurological characteristics
WO2008106694A2 (en) 2007-03-01 2008-09-04 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Systems, methods and compositions for optical stimulation of target cells
DE102007021378A1 (de) * 2007-05-04 2008-11-06 Ape Angewandte Physik Und Elektronik Gmbh Verfahren und optische Anordnung zum Erzeugen eines nicht-linearen optischen Signals an einem durch ein Anregungsfeld angeregten Material sowie Verwendung des Verfahrens und der optischen Anordnung
KR100829439B1 (ko) * 2007-06-08 2008-05-15 한국표준과학연구원 적외선 사광파 혼합 편광 이미징 장치
US20090114859A1 (en) * 2007-06-15 2009-05-07 Paras Prasad Use of ZnO Nanocrystals For Imaging and Therapy
US10434327B2 (en) 2007-10-31 2019-10-08 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Implantable optical stimulators
US10035027B2 (en) 2007-10-31 2018-07-31 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Device and method for ultrasonic neuromodulation via stereotactic frame based technique
US8983580B2 (en) 2008-01-18 2015-03-17 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Low-coherence interferometry and optical coherence tomography for image-guided surgical treatment of solid tumors
US8115934B2 (en) 2008-01-18 2012-02-14 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Device and method for imaging the ear using optical coherence tomography
US7751057B2 (en) 2008-01-18 2010-07-06 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Magnetomotive optical coherence tomography
WO2009131837A2 (en) 2008-04-23 2009-10-29 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University. Systems, methods and compositions for optical stimulation of target cells
JP5887136B2 (ja) 2008-06-17 2016-03-16 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー 細胞発達を制御するための装置および方法
US9101759B2 (en) 2008-07-08 2015-08-11 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Materials and approaches for optical stimulation of the peripheral nervous system
NZ602416A (en) 2008-11-14 2014-08-29 Univ Leland Stanford Junior Optically-based stimulation of target cells and modifications thereto
US9285575B2 (en) * 2009-01-26 2016-03-15 President And Fellows Of Harvard College Systems and methods for selective detection and imaging in coherent Raman microscopy by spectral excitation shaping
WO2011152834A1 (en) * 2009-06-05 2011-12-08 The Penn State Research Foundation Coherent anti-stokes raman holography
WO2011038508A1 (en) 2009-09-30 2011-04-07 Genia Photonics Inc. Spectrometer
US8911145B2 (en) * 2009-11-20 2014-12-16 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Method to measure the characteristics in an electrical component
AU2011227131B2 (en) 2010-03-17 2014-11-13 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Light-sensitive ion-passing molecules
US8441630B2 (en) * 2010-04-30 2013-05-14 Newport Corporation System and method for monitoring in-situ processing of specimens using coherent anti-Stokes Raman scattering (CARS) microscopy
DE102010047578A1 (de) 2010-10-07 2012-04-12 Jenlab Gmbh Verwendung einer Kombination von Auswertungsverfahren in einer Vorrichtung zur Detektion von Tumoren sowie Vorrichtung zur Detektion von Tumoren
JP6276591B2 (ja) 2010-11-05 2018-02-07 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー 光活性化キメラオプシンおよびその使用方法
CN103298480B (zh) 2010-11-05 2016-10-12 斯坦福大学托管董事会 记忆功能的控制和表征
JP6002140B2 (ja) 2010-11-05 2016-10-05 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー 安定化階段関数オプシンタンパク質及びその使用方法
JP6355335B2 (ja) 2010-11-05 2018-07-11 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー 報酬関連行動の光遺伝学的制御
AU2011323231B2 (en) 2010-11-05 2016-01-07 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Upconversion of light for use in optogenetic methods
CA2816968C (en) 2010-11-05 2019-11-26 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Optically-controlled cns dysfunction
US8696722B2 (en) 2010-11-22 2014-04-15 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Optogenetic magnetic resonance imaging
CN102116929B (zh) * 2011-01-30 2013-03-27 中国科学院西安光学精密机械研究所 高速宽视场相干反斯托克斯拉曼散射显微系统及方法
US8810561B2 (en) * 2011-05-02 2014-08-19 Microvision, Inc. Dual laser drive method. apparatus, and system
US20130267855A1 (en) * 2011-10-28 2013-10-10 Kazuo Tsubota Comprehensive measuring method of biological materials and treatment method using broadly tunable laser
JP6406581B2 (ja) 2011-12-16 2018-10-17 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー オプシンポリペプチドおよびその使用法
DE102011122230B8 (de) 2011-12-23 2023-07-06 Menlo Systems Gmbh Optikanordnung und Verfahren zum Untersuchen oder Bearbeiten eines Objekts
US9634454B1 (en) 2012-01-17 2017-04-25 President And Fellows Of Harvard College Laser illumination systems and methods for dual-excitation wavelength non-linear optical microscopy and micro-spectroscopy systems
US8792156B1 (en) 2012-01-17 2014-07-29 President And Fellows Of Harvard College Laser illumination systems and methods for dual-excitation wavelength non-linear optical microscopy and micro-spectroscopy systems
WO2013126521A1 (en) 2012-02-21 2013-08-29 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Compositions and methods for treating neurogenic disorders of the pelvic floor
US9636380B2 (en) 2013-03-15 2017-05-02 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Optogenetic control of inputs to the ventral tegmental area
US10974064B2 (en) 2013-03-15 2021-04-13 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Optogenetic control of behavioral state
WO2014162744A1 (ja) * 2013-04-05 2014-10-09 株式会社ニコン 細胞観察方法、細胞観察装置、細胞観察プログラム、細胞シート製造方法および細胞シート製造装置
JP6549559B2 (ja) 2013-04-29 2019-07-24 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー 標的細胞における活動電位の光遺伝学的調節のための装置、システム及び方法
WO2015060921A2 (en) 2013-08-02 2015-04-30 Board Of Trustees Of Michigan State University Laser system for standoff detection
JP6621747B2 (ja) 2013-08-14 2019-12-18 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー 疼痛を制御するための組成物及び方法
CA2927868A1 (en) 2013-10-21 2015-04-30 Genia Photonics Inc. Synchronized tunable mode-locked lasers
JP6357245B2 (ja) 2014-10-20 2018-07-11 株式会社日立製作所 光学分析装置及び生体分子解析装置
CN104330398B (zh) * 2014-11-20 2017-03-29 福建师范大学 一种多模式非线性光学显微成像方法及装置
DE112015006288B4 (de) 2015-03-11 2023-12-28 Hitachi High-Tech Corporation Optische Messvorrichtung und optisches Messverfahren
CN104697967B (zh) * 2015-03-17 2017-07-11 北京理工大学 高空间分辨激光双轴共焦光谱‑质谱显微成像方法与装置
WO2016209654A1 (en) * 2015-06-22 2016-12-29 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Methods and devices for imaging and/or optogenetic control of light-responsive neurons
US10184835B2 (en) * 2015-09-23 2019-01-22 Agilent Technologies, Inc. High dynamic range infrared imaging spectroscopy
WO2017053825A1 (en) 2015-09-25 2017-03-30 The Regents Of The University Of Michigan Biopsy device for coherent raman imaging
US10866189B2 (en) 2015-11-24 2020-12-15 Hitachi, Ltd. Optical measurement apparatus and optical measurement method
DE102015225871B4 (de) 2015-12-18 2017-07-27 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Verfahren der Stimulierten Raman-Mikroskopie und Mikroskop
CN107036972B (zh) * 2016-10-21 2019-07-02 华南师范大学 一种各向异性物质的双模成像方法及装置
US11294165B2 (en) 2017-03-30 2022-04-05 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Modular, electro-optical device for increasing the imaging field of view using time-sequential capture
US11262309B2 (en) * 2018-07-11 2022-03-01 Advanced Cytometry Instrumentation Systems, Llc Methods for lipid measurement in cells
CN114994017B (zh) * 2022-06-20 2024-05-03 榆林学院 一种相干反斯托克斯拉曼散射显微成像装置及方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1523222A (en) * 1975-04-21 1978-08-31 Allied Chem Apparatus for and method of spectroscopic analysis
US4405237A (en) * 1981-02-04 1983-09-20 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Coherent anti-Stokes Raman device
US4512660A (en) * 1983-04-14 1985-04-23 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Picosecond broadband cars probe using the picosecond continuum

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7436501B2 (en) 2004-07-06 2008-10-14 Olympus Corporation Microscope
JP2006023387A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Olympus Corp 顕微鏡
JP2012113316A (ja) * 2005-01-21 2012-06-14 President And Fellows Of Harvard College Office Of Technology And Trademark Licensing 非線形振動分光法および顕微鏡法のための2周波出力を提供する同調可能な光パラメトリック発振器レーザシステムを提供するシステムおよび方法
JP2008529062A (ja) * 2005-01-21 2008-07-31 プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ オフィス オブ テクノロジー アンド トレードマーク ライセンシング 非線形振動分光法および顕微鏡法のための2周波出力を提供する同調可能な光パラメトリック発振器レーザシステムを提供するシステムおよび方法
JP2015096857A (ja) * 2005-01-21 2015-05-21 プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ 非線形振動分光法および顕微鏡法のための2周波出力を提供する同調可能な光パラメトリック発振器レーザシステムを提供するシステムおよび方法
WO2006104237A1 (ja) * 2005-03-29 2006-10-05 Osaka University 空間情報検出装置
JP2009535629A (ja) * 2006-05-04 2009-10-01 ヴェストフェーリッシェ ヴィルヘルムス−ウニヴェルズィテート ミュンスター 動きを検出するモジュール式顕微鏡システム
JP2009222531A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Univ Of Tokyo 非線形分光計測システム用の光源装置、非線形分光計測システム及び方法
EP2124040A1 (en) 2008-05-23 2009-11-25 Olympus Corporation Laser microscope apparatus
JP2009281923A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Olympus Corp レーザ顕微鏡装置
US8159663B2 (en) 2008-05-23 2012-04-17 Olympus Corporation Laser microscope apparatus having a frequency dispersion adjuster
US8487271B2 (en) 2008-09-12 2013-07-16 Olympus Corporation Optical microscope configured to simultaneously irradiate the erase light and the stimulation light
WO2010095263A1 (ja) * 2009-02-23 2010-08-26 オリンパス株式会社 レーザ顕微鏡
WO2010140614A1 (ja) * 2009-06-03 2010-12-09 国立大学法人大阪大学 光学顕微鏡、および光学計測
US8629980B2 (en) 2009-06-03 2014-01-14 Canon Kabushiki Kaisha Optical microscope and optical instrumentation
JP5501360B2 (ja) * 2009-06-03 2014-05-21 キヤノン株式会社 光学顕微鏡およびその制御方法
US9109954B2 (en) 2009-06-03 2015-08-18 Canon Kabushiki Kaisha Optical microscope and optical instrumentation
CN110006874A (zh) * 2019-04-21 2019-07-12 吉林大学 一种共轴飞秒时间相关相干反斯托克斯拉曼散射测试系统
CN110006874B (zh) * 2019-04-21 2021-07-30 吉林大学 一种共轴飞秒时间相关相干反斯托克斯拉曼散射测试系统

Also Published As

Publication number Publication date
US6108081A (en) 2000-08-22
WO2000004352A1 (en) 2000-01-27
EP1099100A1 (en) 2001-05-16
CA2338291A1 (en) 2000-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002520612A (ja) 非線形振動顕微鏡法
EP1311813B1 (en) System and method for epi-detected coherent anti-stokes raman scattering microscopy
Zumbusch et al. Three-dimensional vibrational imaging by coherent anti-Stokes Raman scattering
Hashimoto et al. Molecular vibration imaging in the fingerprint region by use of coherent anti-Stokes Raman scattering microscopy with a collinear configuration
Volkmer et al. Vibrational imaging with high sensitivity via epidetected coherent anti-Stokes Raman scattering microscopy
US9618445B2 (en) Optical microscopy systems based on photoacoustic imaging
JP5100461B2 (ja) 非線形分光計測システム用の光源装置、非線形分光計測システム及び方法
JP5208825B2 (ja) 光学顕微鏡
US8064053B2 (en) 3-color multiplex CARS spectrometer
Kumar et al. Single-pulse CARS based multimodal nonlinear optical microscope for bioimaging
JP6357245B2 (ja) 光学分析装置及び生体分子解析装置
US11604144B2 (en) Total internal reflection enabled wide-field Coherent anti-Stokes Raman scattering microscopy
US20150008340A1 (en) Fluorescence observation method and fluorescence observation apparatus
Pillai et al. Multiplexed two-photon microscopy of dynamic biological samples with shaped broadband pulses
EP3775851B1 (en) Method and apparatus for simultaneous nonlinear excitation and detection of different chromophores across a wide spectral range using ultra-broadband light pulses and time-resolved detection
Lee et al. Three-color multiplex CARS for fast imaging and microspectroscopy in the entire CHn stretching vibrational region
US9097674B2 (en) Method for detecting a resonant nonlinear optical signal and device for implementing said method
Yakovlev Advances in real-time nonlinear Raman microscopy
Andreana et al. Multimodal nonlinear optical microscopy: from biophotonics to geophotonics
Labarthet et al. Nonlinear optical microscopy
Hashimoto Coherent anti-Stokes Raman scattering microscopy
Török et al. Nonlinear optical microscopy
Simanovskii et al. Solid state lasers for wide-field CARS microscopy
Hashimoto et al. High-speed CARS spectral imaging using acousto optic tunable filter
RECCHIA A multimodal nonlinear optical microscope for biological applications

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060608

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20060907

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20060914

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061204

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20061204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071024