JP2012113316A - 非線形振動分光法および顕微鏡法のための2周波出力を提供する同調可能な光パラメトリック発振器レーザシステムを提供するシステムおよび方法 - Google Patents

非線形振動分光法および顕微鏡法のための2周波出力を提供する同調可能な光パラメトリック発振器レーザシステムを提供するシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】CARS顕微鏡法または分光法システムなどにおいてより効率的でかつ経済的な分析システムを提供する。
【解決手段】第1電磁界および第2電磁界を、第1電磁界の第1周波数と第2電磁界の第2周波数との差に応答する振動分析機器に提供するシステムが開示される。システムは、信号電界周波数のパルス信号電界およびアイドラ電界周波数のパルスアイドラ電界を出力として提供するために、高い繰返しレートでポンピングされてもよい非線形結晶を含む。信号電界は第1電磁界を提供し、アイドラ電界は第2電磁界を提供する。システムはまた、信号電界周波数とアイドラ電界周波数との差が変更されることを可能にする同調システムを含む。システムはまた、第1および第2電磁界を振動分析機器に提供する出力ユニットを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に、レーザ源に関し、特に、コヒーレント反ストークスラマン散乱顕微鏡法(CARS)などの用途に対して2周波出力を提供するレーザ源に関する。
本発明の開発は、スペイン教育科学省と共同のフルブライトプログラム下で、米国国立衛生研究所からの認可第ROI GM062536号、米国科学財団からの認可第DBI0138028号、および、米国国務省によって部分的に支援される。
本出願は、2005年1月21日に出願された米国仮特許出願第60/645,890号に対する優先権を主張する。
CARS顕微鏡法は、コントラストメカニズムとして分子振動を使用することによって、化学的および生物学的試料のイメージングを可能にする。従来のCARS顕微鏡法は、3次非線形プロセスであり、2つのレーザ電界、すなわち、ωに中心周波数を有するポンプ電磁界とωに中心周波数を有するストークス電磁界を使用する。ポンプ電界とストークス電界は、試料と相互作用し、ωAS=2(X)−ωの周波数を有するコヒーレント反ストークス電界を生成する。ω−ωのラマンシフトが、所定の振動モードで共鳴するように同調されると、増大したCARS信号が、反ストークス周波数ωΛsで観測される。たとえば、米国特許第6,809,814号および第6,798,507号(その開示は、参照により組み込まれる)は、それぞれ、エピ検出されたCARS信号と偏光CARS信号を採用するCARS顕微鏡法システムを開示する。
CARS顕微鏡法用の従来のレーザ源は、たとえば、電子的に位相同期される2モードロックチタンサファイア(Ti:Sapphire)レーザを使用して、広い同調範囲を提供する。こうした電子的にロックされた光源は、広い同調範囲、高いスペクトル分解能を提供し、種々の用途について、超短パルス状態で機能することができるが、こうした光源はまた、電子的位相同期化の難しさによるタイミングジッタを示し、比較的複雑で、かつ、費用がかかるとみなされる。
CARS顕微鏡法用の別の従来のレーザ源は、モードロックNd、すなわち、高スペクトル分解能(約1cm−1)を提供し、タイミングジッタがない、YVO4ポンプレーザ(1064nm)および位相同期ポンピング光パラメトリック発振器(OPO)を含む。OPOは、CARS顕微鏡法用のポンプビームを提供するためにキャビティ内部で倍化される。Nd:YVO4レーザのごく一部分が、ストークスビームを提供する。しかし、こうしたレーザ源は、間隙を含んでもよい狭い同調範囲を含み、複数の結晶が、ラマンスペクトル範囲全体をカバーするために必要とされることがあり、空間モード品質は、キャビティ内部での倍化のために、望まれるよりも低い場合があり、ポンプおよびストークス波長は、望まれるより短い場合がある。
生物学的および分子用途における生きた組織などの、ある用途の共鳴のほとんどをカバーするラマン周波数の領域(たとえば、500cm−1〜3500cm−1)について、連続同調可能性を提供するCARS顕微鏡法用のレーザ源を提供することが望ましい。他の望ましい特徴は、わずか数cm−1の周波数を有する高スペクトル分解能、低い強度ノイズ(高安定性)、ポンプパルスとストークスパルスとの非常に良好な位相同期、高フレームレートイメージングについての高い繰返しレート、および、光損傷を回避するかまたは減少させ、より深い侵入深さを得るための有利な波長を含む。したがって、本発明のいくつかのシステムにおいて、動作波長が、900〜1300nmの間で変わってもよいため、システムは、CARSについて、大きな柔軟性および機能性を提供する。これは、細胞および光学的に密な軟部組織についての侵入深さおよび非侵襲性を含む、システムの能力に著しく影響を及ぼす。光源はまた、コンパクトで、使用するのが容易でかつ信頼性があり、コストが安くあるべきである。
CARSは、生物学的用途についての非線形分析プロセスであるため、生物学的試料を劣化させることなく、要求される信号を生成するために、平均パワーが低くピークパワーが高いことを要求される。したがって、高いパワーのピコ秒またはフェムト秒パルスが望まれる。米国特許第5,017,806号は、フェムト秒パルス列を提供し、フェムト秒パルス駆動式ダイレーザによってポンピングされる位相同期ポンピング光パラメトリック発振器を開示する。広い同調範囲に関して使用するのに適したシステムが、開示されるが、ダイレーザは、使用中に比較的不安定であり、振動性の生物学的分析での使用にとって、所定期間の間、あまりにも信頼性が低いと考えられる。
モードロック式チタン:サファイア(Ti:Sa)レーザもまた、光パラメトリック発振器をポンピングするのに使用されることが知られているが、こうしたシステムはまた、生物学的試料の振動性分析についてスペクトル範囲全体をカバーすることができる十分に広いスペクトル範囲の出力を提供しない。たとえば、P.E.パワーズ(P.E.Powers)、R.J.エリントン(R.J.Ellington)、およびW.S.ペロウチ(W.S.Pelouch)著「Recent Advances of the Ti:sapphire−pumped high−repetition−rate femtosecond optical parametric oscillator」J.Opt.Soc.Am.vol.10,No.11,November 1998を参照されたい。
可視範囲(約400〜約700nm)の周波数の連続波長(CW)レーザによってポンピングされる非線形結晶は、固体レーザを使用して提供されてもよいことも知られている。たとえば、R.G.バチコ(R.G.Batchko),D.R.ワイズ(D.R.Weise),T.プレトナー(T.Plettner),G.D.ミラー(G.D.Miller),M.M.フェジャ(M.M.Fejer),およびR.L.バイヤ(R.L.Byer)著「Continuous−Wave 532−nm−Pumped Singly Resonant Optical Parametric Oscillator Based on Periodically Poled Lithium Niobate」Optics Letters,Vol.23,No.3,(Feb.1 1998)を参照されたい。しかし、こうしたシステムは、平均パワーが高過ぎて、振動性の生物学的分析に使用することができないCW信号を提供する。可視範囲の周波数のピコ秒Nd:YLFレーザによって位相同期してポンピングされる光パラメトリック発振器もまた報告された。たとえば、P.ハインツ(P.Heinz),A.シールマイヤ(A.Seilmeier),およびA.ピスカルスカス(A.Piskarskas)著「Picosecond Nd:YLF laser−multipass amplifier source pumped by pulsed diodesfor the operation of powerful OPOS」Optics Communications,v.136,pp.433−436(1997)を参照されたい。しかし、これらのシステムの低い繰返しレートは、振動性の生物学的分析に適さない。
したがって、CARS顕微鏡法または分光法システムなどの、振動性の生物学的分析システムにおいて照明を提供する、より効率的でかつ経済的な分析システムについての必要性が存在する。
一実施形態によれば、本発明は、第1電磁界および第2電磁界を、第1電磁界の第1周波数と第2電磁界の第2周波数との差に応答する振動分析機器に提供するシステムを提供する。システムは、ピコ秒の信号電界周波数のパルス信号電界およびピコ秒のアイドラ電界周波数のパルスアイドラ電界を出力として提供するために、反復してポンピングされてもよい非線形結晶を含む。信号電界は第1電磁界を提供し、アイドラ電界は第2電磁界を提供し、前記パルス信号電界は前記アイドラ電界とが前記振動分析機器上においてコリニアとする。システムはまた、信号電界周波数とアイドラ電界周波数との差が変更されることを可能にする同調システムを含む。システムはまた、パルス信号電界及びアイドラ電界との少なくとも一つに可変遅延を与える可変遅延手段を含む。システムはまた、第1および第2電磁界をコリニアに振動分析機器に提供する出力ユニットを含む。
別の実施形態によれば、本発明は、コヒーレント反ストークスラマン散乱システムのための、第1周波数のポンプ電界および第2周波数のストークス電磁界を提供するシステムを提供する。システムは、少なくとも2つのミラーで構成される共鳴キャビティ内に配置され、信号電界周波数のパルス信号電界およびアイドラ電界周波数のパルスアイドラ電界を出力として提供するために、約400nm〜約700nmの波長を有する信号によって反復してポンピングされてもよい非線形結晶を含む。信号電界はポンプ電界を提供し、アイドラ電界はストークス電界を提供し、前記パルス信号電界は前記アイドラ電界とが前記共鳴キャビティ上においてコリニアとする。システムはまた、信号電界周波数とアイドラ電界周波数との差が、約50cm−1〜約3500cm−1のラマン共鳴をもたらすことができるようにその差を変更する同調手段を含む。システムはまた、パルス信号電界及びアイドラ電界との少なくとも一つに可変遅延を与える可変遅延手段を含む。
さらなる実施形態によれば、本発明は、第1周波数の第1電磁界および第1周波数と異なる第2周波数の第2電磁界を、第1周波数と第2周波数との差に応答する振動分析機器に提供する方法を提供する。この方法は、信号電界周波数のポンピングされた信号電界およびアイドラ電界周波数のポンピングされたアイドラ電界を出力として提供するように、リングキャビティ内に配置された非線形結晶を少なくとも80MHz以上の周波数でポンピングするステップを含む。信号電界は第1電磁界を提供し、アイドラ電界は第2電磁界を提供し、前記パルス信号電界は前記アイドラ電界とが前記リングキャビティ上においてコリニアとする。この方法はまた、信号電界とアイドラ電界をコリニアに焦点エリアに提供するステップと、焦点エリアにおける信号電界周波数とアイドラ電界周波数との差が変化するように、信号電界周波数とアイドラ電界周波数を同調するステップとを含む。この方法は、さらに、パルス信号電界及びアイドラ電界との少なくとも一つに可変遅延を与えるステップとを含む。この方法は、さらに、前記焦点エリアから検出された電磁界を振動分析機器に提供するステップと含む。
以下の説明は、添付図面を参照してさらに理解されることができる。
本発明によれば、CARS顕微鏡法または分光法システムなどの、振動性の生物学的分析システムにおいて照明を提供する、より効率的でかつ経済的な分析システムを提供することができる。
本発明のある実施形態によるシステムの例示的な線図である。 本発明のある実施形態によるシステムについての波長同調の例示的なグラフである。 本発明のある実施形態によるシステムについてのパワー伝達の例示的なグラフである。 本発明のある実施形態によるシステムについての信号パルスパワースペクトルの例示的なグラフである。 本発明のある実施形態によるシステムについての自己相関トレースの例示的なグラフである。 本発明のある実施形態によるシステムによる、異なる同調波長での異なる被検体のCARSイメージの例示的な図である。 本発明のある実施形態によるシステムによる、異なる同調波長での異なる被検体のCARSイメージの例示的な図である。 本発明のある実施形態によるシステムによる、異なる同調波長での異なる被検体のCARSイメージの例示的な図である。 本発明のある実施形態によるシステムによる、異なる同調波長での異なる被検体のCARSイメージの例示的な図である。 本発明のある実施形態によるシステムによる、2つの異なる試料についての脂質構造に富む組織のCARSイメージの例示的な図である。 本発明のある実施形態によるシステムによる、2つの異なる試料についての脂質構造に富む組織のCARSイメージの例示的な図である。 本発明の別の実施形態によるシステムの例示的な線図である。 本発明のさらなる実施形態によるシステムの例示的な線図である。 本発明のさらなる実施形態によるシステムの例示的な線図である。 本発明のさらなる実施形態によるシステムの例示的な線図である。
いくつかの実施形態によれば、本発明は、非侵襲的コヒーレント反ストークスラマン散乱顕微鏡法のための、同調可能なピコ秒2周波近赤外光パラメトリック発振器(OPO)を提供する。
OPOは、光子の周波数を信号およびアイドラ電界に変換する非線形結晶を使用する受動デバイスである。OPOデバイスでは、各ポンプ光子の光子エネルギーは、低い周波数の2つの光子に分割される。これらの周波数の1つまたは2つは、パワーを増大するために、共鳴するようにされてもよい。しかし、全エネルギーは、ポンプエネルギーが、信号光子エネルギーとアイドラ光子エネルギーに等しくなるように保存される。本発明は、レーザによって生成される2つのビームが、ある実施形態によるラマンプロセス(ポンプおよびストークス用の信号およびアイドラ)で使用される、位相同期ポンピングOPOを含むレーザ源を提供する。出願人は、所望の範囲内でラマン共鳴をカバーするために、いくつかの実施形態では、532nmの波長が適切であることを発見した。そのため、システムは、ラマン周波数が、数百cm−1の周波数から数千cm−1の周波数をカバーすることができる、中間点の近くでレーザを同調してもよい。
いくつかの実施形態では、本発明は、性能の高いCARS顕微鏡法用の新規なピコ秒OPOに基づくコンパクトなレーザ源を提供する。安定した動作、非侵襲性、単一の非線形結晶によるラマン周波数領域全体にわたる広い同調可能性、および改善された侵入深さは、本システムを、化学的および生物学的研究におけるCARSイメージングのための最適な光源にする。結晶は、可視範囲(約400nm〜約700nm)の周波数でポンピングされてもよい。レーザ源は、非侵襲イメージングにとって重要な900nm〜1300nm範囲で動作してもよい。50cm−1〜3500cm−1のラマン共鳴の連続カバーを可能にするOPOの同調可能な2波長出力が使用されてきた。より長い波長は、近赤外ポンプおよびストークス波長において、生物学的試料の光損傷の低減、および、近赤外波長の光散乱の低減による、CARSイメージングのための深い侵入深さをもたらす場合がある。
ある実施形態によれば、周期分極反転チタン酸リン酸カリウム(PP−KTP)結晶に基づく、広く同調可能なピコ秒OPOが、モードロック式Nd:YVOレーザの第2高調波(532nm)出力によって位相同期してポンピングされる、CARS顕微鏡法用のレーザ源が提供される。OPOは、ほぼ縮退点(1064nm)から、信号ビーム用の890nmまで、また、アイドラビーム用の1325nmまで、連続して温度同調可能である。ある実施形態では、システムは、80MHz繰返しレートで発生した3〜5psパルスなどのパルスを提供する。さらなる実施形態では、繰返しレートは、使用される波長、たとえば、532nmについてのポンプ光源特徴に応じて、約1MHz〜約1GHzの範囲にあってよい。CARSのために、ポンプおよびストークスビームとして、それぞれ、OPOからの信号およびアイドラビームを使用することによって、100cm−1〜3700cm−1の化学的に重要な振動周波数範囲全体をカバーすることが可能である。この新しいシステムを用いて、化学的および生物学的システムにおいて波長以下の分解能を有するCARSイメージングが達成されてもよい。既存のシステムで使用されるよりもポンプおよびストークス波長が長いために、組織イメージングにおける深い侵入深さもまた得られる。
図1は、OPO共鳴器10が、約1100nm〜約1350nmのアイドラビーム波長範囲内で共鳴する、本発明の実施形態によるシステムを示す。OPO設計は、合焦レンズ12と14、凹面ミラー16と18、ミラー20と22、および結晶24を含む。ポンプレンズLは、532nmであり、f=50mmを有する。CM凹面ミラーは、アイドラビーム波長範囲内で高い反射率(R>99%)を有するr=100mmのミラーである。CMミラーは、信号ビーム波長(約850nm〜約1020nm)において70〜80%透過度を有する。Mミラー20は、高反射(high reflecting)ミラーであり、Mミラー22は、アイドラビームについて10%出力カプラである。アイドラビーム26は、ストークスビームを提供するために使用され、信号28ビームは、ポンプビームを提供する。システムはまた、ダイクロイックミラー30、可変遅延ユニット32、レンズ34、およびミラー36と38を含む。2つのビームは、同時伝播ビームであり、OPOの動作条件によって設定された調整可能な発散を共有するように、結晶から出力結合される。ポンプおよびストークスビームは、従来の光学機器および/または光ファイバを介してCARS顕微鏡または分光計35に提供される。顕微鏡における反ストークス信号の検出は、米国特許第6,809,814号に開示されるように、前方向か、エピ方向のいずれかであってよい。以下でより詳細に説明するように、システムは、熱源37およびフィードバックユニット39を使用して共鳴器10の温度を調整することによって同調されてもよく、または、図1のAで示す光学ビーム経路に対して結晶24を回転させることによって同調されてもよい。
532nmでかつ80MHz繰返しレートの6ピコ秒パルスは、周波数2倍受動モードロック式Nd:YVOHi−Qレーザによって送出された。レーザの最大利用可能平均パワー(5W)は、外部可変減衰器によって低減された。OPO利得材料は、約41℃における2次高調波発生についての1次位相整合条件を満たす、Λ=8.99μmの単一回折格子周期を有する、Z軸カットでかつ分極した、フラックス法成長KTiOPO結晶、0.5×2.8×10.8mm(T×H×L)である。PP−KTP結晶は、1064nmのターゲット波長で反射防止コーティングされ(R<0.2%)、約1300nmにおいて1%までの残留反射があった。結晶の長さは、6psポンプパルスとアイドラパルスとの時間的ウォークオフ相互作用長をわずかに超える。同調曲線の縮退点(2重共鳴動作)近くで1mW未満、および、924nm/1254nm信号/アイドラ波長について約40mWの非常に低いポンピング閾値が発見された。結晶の温度は、たとえば、熱源37および共鳴器10に結合したセンサ39を使用して、サーモスタットによって制御された環境において、電気誘導または流体加熱によって変えられてもよい。さらなる実施形態では、システムは、図1のAで示す光学軸に対して結晶24を回転させることによって同調されてもよい。
図2Aは、40(空白の円)のPP−KTP結晶についての、温度の関数としての波長同調実験結果を示し、KTP材料の屈折率データに基づく、実線の40の理論計算値を示す。図2Aはまた、42(閉じた円)での温度の関数としての対応するアクセス可能なラマン周波数を示し、実線の42の理論計算結果を示す。180℃の最大設定結晶温度において、対応するOPO信号(ポンプ)およびアイドラ(ストークス)対の波長は、それぞれ、8S9.4nmおよび1323.9nmであり、3690cm−1のラマンシフトに相当する。
図2Bは、温度T=132℃のときの、結晶の入口における入力パワーの関数としての出力OPOパワーを示す。アイドラについての出力パワーは、50で示され、信号の出力パワーは、52で示され、総合の出力パワーは、54で示される。50、52、および54の黒塗りの正方形は、測定されたパワー結果を示し、実線は、それぞれについて線形にフィッティングしたものである。
出力信号、アイドラ、および総合パワーの入力ポンプパワーに対する依存性は、図2Bの、それぞれ、50、52、および54で示され、この時、OPO結晶は、それぞれ、921nmおよび1260nmの波長で信号およびアイドラビームを送出するために、温度132℃に維持される。それぞれ、43%、28%、および71%から最大ポンプパワーレベルまで、信号パワー、アイドラパワー、および総合パワーについて線形傾斜効率が観察される。両方のビームについての出力パワーは、固定ポンプパワーにおける同調範囲全体を通して、かなり一定であり、約10%〜約15%の余裕があった。
最大OPO出力パワーにおいて、OPOは、約100cm−1の典型的なパワースペクトル(FWHM)および約7.5psのパルス幅を有するパルスを送出する。群速度不整合の適切な状態の場合、かつ、一定のパラメトリック利得値では、種々の強度プロファイルおよびスペクトルが観察される場合がある。たとえば、715mWの入力ポンプパワーレベルで、かつ、36μmの負の単一パスキャビティ離調下で、約11cm−1以下へのスペクトル狭化が起こり、共鳴高コントラストCARSイメージングのために、チャープが小さいパルスおよび許容可能でないパルススペクトル帯域幅に通じる。図2Cに示すように、特徴的なパルスパワースペクトルは、信号60のスペクトル狭化を示す。図2Dの62で示すように、36μmの負の単一パスキャビティ離調について、132℃における自己相関トレース(ピコ秒単位の遅延時間の関数)は、より短いパルスを示す。実際に、ほぼ2.5分の1に短くなった信号パルスが、図2Dの62に示すように観察される。負の離調は、最大レベルから20%のパワー低下をもたらした。したがって、CARSイメージングのためのほぼ最適な性能、および、異なる結晶温度における信頼性のある長期にわたる毎日の動作が、キャビティ内に受動スペクトルフィルタリング素子を用いずに可能である。
信号およびアイドラビーム26および28は、それぞれ、図1に示すようにキャビティから出力結合された。アイドラパルスは、可変遅延ユニット32によって遅延され、ダイクロイックミラー(DM)30上で空間的に結合された。2つのビームは、1.2開口数の水浸漬対物レンズを利用する走査型顕微鏡内に送られる。PP−KTP結晶内でいくつかの非位相整合非線形相互作用が起こるため、短い(<850nm)波長のOPO出力を阻止するために、ロングパスフィルタ(F、F)が使用された。ビーム経路内の2つのレンズ(L、L、f=150mm、およびf=1000mm)は、対物レンズ入射瞳のビームについて最適スポットサイズを達成するために使用された。顕微鏡の像面における総合平均パワーは、20〜30mW未満に減衰した。異なる周波数における2つの出力ビームは、よく相関した空間的および時間的特徴を有していると仮定すると、こうした顕微鏡に非常に適している。
システムの空間分解能を求めるために、多くの生きた細胞および組織構成要素の主要な化学結合である、CH芳香族帯(約2850cm−1)をコヒーレントに励起することによって、異なるサイズのポリスチレンビーズを有する試料の一連の共鳴CARSイメージスキャンが実施された。この実験条件は、信号−アイドラ対のパルスを、それぞれ、924nmと1254nmの波長に選択することによって達成された。特徴的な横方向(x−y)分解能は、約420nmであると判定され、一方、縦方向(z)分解能は、回折限界から予想されるように、約1.1μmであった。
図3Aおよび図3Bは、異なるラマン帯にわたるCARSイメージを示す。図3Aは、1.5ミクロン径のポリスチレンビーズクラスタのイメージを70に示す。OPO波長は、ターゲットC=C伸縮振動周波数(ω−ω=1600cm−1)に同調された。図3Bは、(CD基がCH基を置換えるため)ω−ω=2100cm−1のC−D伸縮振動を使用して、重水素でラベルした脂肪酸で培養した線維芽細胞NIH3T3−L1を示す。イメージサイズは、47μm×47μmである。強い信号が、高密度脂質構造から生じる。図3Cは、CHについて、ω−ω=2850cm−1のC−D伸縮振動を用いて、重水素なしの媒体内で培養された同じ細胞タイプ(NIH3T3−L1)を74に示す。イメージサイズは、78μm×78μmである。図3Dは、ラメラ間の水の(ω−ω=3375cm−1の)OH伸縮振動によって得られる脂質と水の5ミクロンサイズのPOPS(1−パルミトール−2−オレオイル−sn−グリセロ−3−フォスフォ−L−セリーン)複数ラメラ小胞イメージを76に示す。
したがって、システムは、非常に不均質な組織試料をイメージングしてもよい。波長以下のサイズ特徴部を有する媒体についてのレイリー散乱断面は、波長の4乗に逆比例することが知られている。したがって、より長いポンプおよびストークス波長は、組織内への侵入深さを増加させるはずである。900〜1300nm範囲で動作する本発明のシステムを用いると、直接IR遷移による水吸収は無視してよい。しかし、より深い侵入深さは、空間分解能の低下を伴う場合がある。
図4Aおよび図4Bは、ω−ω=2850cm−1の脂肪族C−H伸縮振動周波数における脂質構造に富む組織の前方向伝播CARS信号イメージを示す。図4Aは、10ミクロンの侵入深さにおける腸間膜の大網からの被検者の白色脂肪組織を80に示す。イメージサイズは、117μm×117μmである。このイメージは、表面エリアから10μmの一定深さにおける、大網からの被検者の白色脂肪組織の場合について、C=H振動共鳴による、かき乱されない脂質に富む組織構造の高コントラスト共鳴イメージングの例を立証する。OPOシステム用の、ポンプ、ストークスパルスについての対応する波長のセットは、924nm、1254nmである。
対照的に、同じラマンシフトの場合、2つの位相同期したTi:sapphireレーザは、通常、ポンプおよびストークスビームについて、711nmおよび892nmの波長を有することになる。しかし、こうしたシステムは、不均質な組織内でずっと強い散乱を生じることになる。たとえば、OPOおよび電子的に位相同期したTi:sapphireパルス列を用いた、被検者の耳からのエクスビボ組織のCARSイメージは、図4Bに示される。特に、図4Bは、OPOレーザを使用してC=H伸縮振動周波数に同調することによる、130μmの皮膚からの侵入深さにおけるエクスビボ被検者耳組織を82に示し、皮下層内の脂質に富む脂肪細胞の共鳴特徴部を示す。2つの電子的に位相同期したTi:sapphireパルス列からのポンプおよびストークスビームに関して、コントラストは検出されない。しかし、OPOベースレーザシステムは、Ti:sapphireレーザベースシステムによってかすかに見える特徴部よりも、少なくとも70ミクロン深くに配置された共鳴特徴部の検出を可能にした。
先に採用された励起パワーにおいて、試料のいずれについての光損傷も観察されなかった。モードロック式パルス列によって誘導される多光子プロセスは、試料の光損傷の主な原因となることが知られており、試料の光損傷は、長い波長で大幅に低減される。したがって、本発明の種々の実施形態によるシステムは、CARS顕微鏡法において光損傷を低減するのに有利である場合がある。
2、3の例について、可視レーザ源によってポンピングされるOPOの近赤外/赤外波長動作範囲は、以下の表1に示される。信号ビームとアイドラビームとの周波数差は、約100cm−1〜約3700cm−1まで変わることが予想される。
Figure 2012113316
別の実施形態によれば、本発明は、光源自体から直接に、コリニアなポンプおよびストークスビームを提供するシステムを提供してもよい。図5は、本発明のある実施形態によるシステムを示し、結晶100、凹面ミラー102と104、ミラー106と108、レンズ110と112、フィルタ114、および顕微鏡116を含む。やはり、システムは、熱源およびフィードバックユニットを使用して共鳴器の温度を調整することによって同調されてもよく、または、図1を参照して先に説明した光学軸に対して結晶100を回転させることによって同調されてもよい。図5のシステムにおいて、全体の調整の容易性が得られないため、アイドラビームの光学経路が、正確に設計されなければならないことを除いて、素子は、図1を参照して先に説明した素子と類似であってもよい。さらに、ミラー104は、図1でミラー14がそうであるように高反射性であるのと対照的に、部分的に反射性があってもよく、ミラー108は、図1のミラー22がそうであるように部分的に反射性がある出力カプラであるのと対照的に、高反射性であってもよい。信号およびアイドラビームは、従来の光学機器および/または光ファイバを介してCARS顕微鏡116に、それぞれ、ポンプおよびストークスビームを提供する。やはり、顕微鏡内での反ストークス信号の検出は、米国特許第6,809,814号に開示されるように、前方向か、エピ方向のいずれかであってよい。
さらなる実施形態では、共鳴器は、リングキャビティ構成か、線形キャビティ構成のいずれかを含んでもよい。リングキャビティ構成は、低利得材料が使用されてもよいことを可能にする。線形キャビティ構成は、リングキャビティ構成に比較して2倍の損失を伴い、したがって、高利得材料用に適する。同調は、信号周波数とアイドラ周波数との差を変えるように温度を調整することによって達成されてもよく、または、ニオブ酸リチウムなどの一定の複屈折材料の入射角を変えることによって達成されてもよい。たとえば、図6は、共鳴器が、リングキャビティ構成として構成される、図5に示すシステムと類似のシステムを示す。特に、図6のシステムは、結晶130、凹面ミラー132と134、ミラー136と138、レンズ140と142、フィルタ144、および顕微鏡146を含む。やはり、システムは、熱源およびフィードバックユニットを使用して共鳴器の温度を調整することによって同調されてもよく、または、図1を参照して先に説明した光学軸に対して結晶130を回転させることによって同調されてもよい。共鳴器内の光学経路が、キャビティを出る前に結晶を通過することがそれほど多くないことを除いて、素子は、図1および図5を参照して先に説明した素子と類似であってもよい。信号およびアイドラビームは、従来の光学機器および/または光ファイバを介してCARS顕微鏡146に、それぞれ、ポンプおよびストークスビームを提供する。やはり、顕微鏡内での反ストークス信号の検出は、米国特許第6,809,814号に開示されるように、前方向か、エピ方向のいずれかであってよい。
本発明のシステムはまた、フェムト秒パルスで動作してもよい。特に、以下の構成のいずれかが、可視範囲のフェムト秒パルスによってポンピングされた位相同期ポンピングOPOを使用して、要求される波長範囲内で同調可能な超短パルスを提供してもよい。たとえば、図7は、結晶160、凹面ミラー162と164、ミラー166と168、レンズ170、および顕微鏡174を含むシステムを示す。システムはまた、一対のチャープ誘電体コーティングミラー176および178を含む。やはり、システムは、熱源およびフィードバックユニットを使用して共鳴器の温度を調整することによって同調されてもよく、または、図1を参照して先に説明した光学軸に対して結晶130を回転させることによって同調されてもよい。線形共鳴器内の光学経路が、単一パスで多数回、ミラー176と178との間を通過することを除いて、素子は、図1を参照して先に説明した素子と類似であってもよい。信号およびアイドラビームは、従来の光学機器および/または光ファイバを介してCARS顕微鏡174に、それぞれ、ポンプおよびストークスビームを提供する。やはり、顕微鏡内での反ストークス信号の検出は、米国特許第6,809,814号に開示されるように、前方向か、エピ方向のいずれかであってよい。
図8は、結晶190、凹面ミラー192と194、ミラー196と198、レンズ200、および顕微鏡204を含むシステムを示す。システムはまた、一対のプリズム206および208を含む。やはり、システムは、熱源およびフィードバックユニットを使用して共鳴器の温度を調整することによって同調されてもよく、または、図1を参照して先に説明した光学軸に対して結晶190を回転させることによって同調されてもよい。線形共鳴器内の光学経路が、線形共鳴器内のパスごとにプリズム206と208を通過することを除いて、素子は、図1を参照して先に説明した素子と類似であってもよい。信号およびアイドラビームは、従来の光学機器および/または光ファイバを介してCARS顕微鏡204に、それぞれ、ポンプおよびストークスビームを提供する。やはり、顕微鏡内での反ストークス信号の検出は、米国特許第6,809,814号に開示されるように、前方向か、エピ方向のいずれかであってよい。
プリズム対を利用するキャビティの場合、対間の距離およびビーム内へのプリズム(図8)挿入深さは、最も短い可能なパルスを達成するために変わる。特別に設計されたチャープ誘電体コーティング(図7)の場合、ビーム跳ね返り数は、可変パラメータである。結晶内での群速度不整合(GVM)による、可視ポンプおよび近赤外信号とアイドラパルスとの間で時間的ウォークオフを整合させるために、結晶長が低減される。
他のタイプの結晶が使用されてもよい。たとえば、X−Y平面(角度<9=90°)でカットされた、ノンクリティカルに位相整合された三ホウ酸リチウム(LBO)結晶が、著しく広い範囲の波長同調を実施するために使用されてもよい。結晶の温度を変えることによって、数百cm−1〜数千cm−1のラマン周波数が得られてもよい。100〜150℃の温度範囲についての同調曲線全体は、リング構成を有するこうした結晶を用いて達成されてもよい。パルスの線幅は、20cm−1より大きくてもよいが、生成される線幅が狭化されるように、複屈折フィルタを内部で使用することによって、線幅が減らされてもよい。バルク特徴によって、LBOの利点は明らかである。4ワットほどのポンプパワーの場合、結晶は、安定であり、抑制した外部変化効率は、50%より大きい。これは、KTPと対照的であり、KTPは、高い非線形性と著しく低い閾値を持っていても、2ワットのパワーに耐えられない場合がある。すなわち、結晶は、損傷するであろう。実現することができる最大出力パワーは、500mWである(各ビームは250mWである)。
したがって、結晶は、たとえば、1)バルクまたは周期分極反転KTP結晶(チタン酸リン酸カリウム)、2)バルクまたは周期分極反転ニオブ酸リチウム、3)酸化マグネシウム(MgO)をドープした周期分極反転ニオブ酸リチウム(PP−LNB(MgO))、4)三ホウ酸リチウム(LBO)結晶、5)周期分極反転タンタル酸リチウム(PPLT)、および6)バルクまたは周期分極反転チタン酸ヒ酸カリウム(PP−KTA)からなってもよい。KTPは、有用な低パワー出力範囲を提供してもよいが、結晶は、約2000mWのポンプパワーレベルで過剰の損傷を受ける場合がある。他方、LBOは、閾値が高い(約1000mW)が、より大きなパワー(たとえば、3500mWまで)が得られてもよい。
いくつかの実施形態では、信号およびアイドラビームは、バルク複屈折位相整合KTP結晶(0=90°、φ−2?>°)によって、差が40cm−1に過ぎない場合がある。信号およびアイドラビームについての自己相関トレース幅(FWHM)は、約1ps〜約6psであってよい。いくつかの用途の場合、誘導光学機器は、同時伝播ビームを分離し、次に、同時伝播ビームが、顕微鏡内で一致する焦点を生成するように同時伝播ビームを成形してもよい。望遠鏡は、これを達成するための光学機器処理を行うために使用されてもよい。
本発明の思想および範囲から逸脱することなく、先に開示した実施形態に対して、多数の変更および変形が行われてもよいことが当業者は理解するであろう。

Claims (23)

  1. 第1周波数の第1電磁界および第2周波数の第2電磁界を、前記第1周波数と前記第2周波数との差に応答する振動分析機器に提供するシステムにおいて、
    ピコ秒の信号電界周波数のパルス信号電界およびピコ秒のアイドラ電界周波数のパルスアイドラ電界を出力として提供するために、反復してポンピング可能な非線形結晶であって、前記信号電界が前記第1電磁界を提供し、前記アイドラ電界が前記第2電磁界を提供し、前記パルス信号電界は前記アイドラ電界とが前記振動分析機器上においてコリニアとする非線形結晶と、
    前記信号電界周波数と前記アイドラ電界周波数との差が変更されることを可能にする同調手段と、
    前記パルス信号電界及び前記アイドラ電界との少なくとも一つに可変遅延を与える可変遅延手段と、
    前記第1および第2電磁界をコリニアに前記振動分析機器に提供する出力手段とを備えることを特徴とするシステム。
  2. 請求項1に記載のシステムであって、前記第1電磁界は、コヒーレント・アンチ−ストローク・ラマン散乱(CARS)システム内のポンプ電界として使用され、前記第2電磁界は、CARSシステム内のストークス電界として使用されることを特徴とするシステム。
  3. 請求項1に記載のシステムであって、前記非線形結晶は、約400nm〜約700nmの波長を有する信号によってポンピングされることを特徴とするシステム。
  4. 請求項1に記載のシステムであって、前記非線形結晶は、チタン酸リン酸カリウム、ニオブ酸リチウム、三ホウ酸リチウム、およびタンタル酸リチウムの少なくとも1つからなることを特徴とするシステム。
  5. 請求項1に記載のシステムであって、前記非線形結晶は、バルク材料であることを特徴とするシステム。
  6. 請求項1に記載のシステムであって、前記非線形結晶は、周期分極反転材料であることを特徴とするシステム。
  7. 請求項1に記載のシステムであって、前記同調手段は、前記非線形結晶の温度を変化させる手段を含むことを特徴とするシステム。
  8. 請求項1に記載のシステムであって、前記同調手段は、前記非線形結晶へのポンプ電界の入射角度を変化させる手段を含むことを特徴とするシステム。
  9. 請求項1に記載のシステムであって、光学パラメトリック発振器キャビティを含むことを特徴とするシステム。
  10. コヒーレント反ストークスラマン散乱システムのための、第1周波数のポンプ電界および第2周波数のストークス電磁界を提供するシステムにおいて、
    少なくとも2つのミラーで構成される共鳴キャビティ内に配置され、信号電界周波数のパルス信号電界およびアイドラ電界周波数のパルスアイドラ電界を出力として提供するために、約400nm〜約700nmの波長を有する信号によって反復してポンピング可能な非線形結晶であって、前記信号電界が前記ポンプ電界を提供し、前記アイドラ電界が前記ストークス電界を提供し、前記パルス信号電界は前記アイドラ電界とが前記共鳴キャビティ上においてコリニアとする非線形結晶と、
    前記信号電界周波数と前記アイドラ電界周波数との差が、約50cm−1〜3500cm−1のラマン共鳴をもたらすように前記差を変更する同調手段と、
    前記パルス信号電界及び前記アイドラ電界との少なくとも一つに可変遅延を与える可変遅延手段と、
    を備えることを特徴とするシステム。
  11. 請求項10に記載のシステムであって、前記非線形結晶は、532nmの波長を有する信号によってポンピングされることを特徴とするシステム。
  12. 請求項10に記載のシステムであって、前記非線形結晶は、チタン酸リン酸カリウム、ニオブ酸リチウム、三ホウ酸リチウム、およびタンタル酸リチウムの少なくとも1つからなることを特徴とするシステム。
  13. 請求項10に記載のシステムであって、前記非線形結晶は、バルク材料であることを特徴とするシステム。
  14. 請求項10に記載のシステムであって、前記非線形結晶は、周期分極反転材料であることを特徴とするシステム。
  15. 請求項10に記載のシステムであって、前記同調手段は、前記非線形結晶へのポンプ電界の入射角度を変化させる手段を含むことを特徴とするシステム。
  16. 請求項10に記載のシステムであって、光学パラメトリック発振器キャビティを含むことを特徴とするシステム。
  17. 請求項10に記載のシステムであって、コヒーレント・アンチ−ストローク・ラマン散乱(CARS)顕微鏡法を実施するために顕微鏡に結合されることを特徴とするシステム。
  18. 請求項17に記載のシステムであって、光ファイバを介して前記顕微鏡に結合されることを特徴とするシステム。
  19. 第1周波数の第1電磁界および前記第1周波数と異なる第2周波数の第2電磁界を、前記第1周波数と前記第2周波数との差に応答する振動分析機器に提供する方法において、
    信号電界周波数のポンピングされた信号電界およびアイドラ電界周波数のポンピングされたアイドラ電界を出力として提供するように、リングキャビティ内に配置された非線形結晶を少なくとも80MHz以上の周波数でポンピングするステップであって、前記信号電界が前記第1電磁界を提供し、前記アイドラ電界が前記第2電磁界を提供し、前記パルス信号電界は前記アイドラ電界とが前記リングキャビティ上においてコリニアとするステップと、
    前記信号電界と前記アイドラ電界をコリニアに焦点エリアに提供するステップと、
    前記焦点エリアにおける前記信号電界周波数と前記アイドラ電界周波数との差が変化するように、前記信号電界周波数と前記アイドラ電界周波数を同調するステップと、
    前記パルス信号電界及び前記アイドラ電界との少なくとも一つに可変遅延を与えるステップと、
    前記焦点エリアから検出された電磁界を前記振動分析機器に提供するステップとを含むことを特徴とする方法。
  20. 請求項19に記載の方法であって、前記第1電磁界は、コヒーレント・アンチ−ストローク・ラマン散乱(CARS)システム内のポンプ電界として使用され、前記第2電磁界は、CARSシステム内のストークス電界として使用されることを特徴とする方法。
  21. 請求項1に記載のシステムであって、
    コリニアな前記第1電磁界及び前記第2電磁界は、少なくとも80MHz以上の繰り返しレートの3〜5ピコ秒のパルスであることを特徴とするシステム。
  22. 請求項10に記載のシステムであって、
    前記共鳴キャビティは、4つのミラーで構成されることを特徴とするシステム。
  23. 請求項19に記載の方法であって、
    組織の画像化において透過深さが少なくとも10μm以上であることを特徴とする方法。
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