JP2002517915A - 半導体ウェーハ評価装置及び方法 - Google Patents

半導体ウェーハ評価装置及び方法

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JP2002517915A JP2000553820A JP2000553820A JP2002517915A JP 2002517915 A JP2002517915 A JP 2002517915A JP 2000553820 A JP2000553820 A JP 2000553820A JP 2000553820 A JP2000553820 A JP 2000553820A JP 2002517915 A JP2002517915 A JP 2002517915A
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Abstract

(57)【要約】 本発明の装置及び方法は、半導体ウェーハを評価する際に用いられる物性値(例えば、移動度、ドーピング及び寿命のうちの1つ或いは複数)を測定するために拡散変調(キャリアの波を生成することなく)を用いる。その測定は、集積回路ダイ用のパターンを有するウェーハ上で用いるための、小さな領域において実行される。その測定は、例えばキャリア濃度の関数としての、反射度の測定に基づいている。一実施形態では、半導体ウェーハ(106)は、2つのビーム(151、152)で照射される。ビームの一方は、半導体のバンドギャップエネルギより高いエネルギのフォトンを有し、もう一方は、バンドギャップ近傍、或いはそれ以下のエネルギのフォトンを有する。互いに対する2つのビームの直径は、例えば寿命を測定する際に用いるための、半導体材料についての付加情報を抽出するために、変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は全般に半導体材料のウェーハの評価に関し、詳細には半導体材料の特
性の測定に関する。 2.従来技術の説明 半導体ウェーハを処理して集積回路を形成する際に、イオン注入と呼ばれるプ
ロセスにおいてウェーハ内に電荷を持つ原子或いは分子が直接導入される。通常
、イオン注入はウェーハの格子構造に損傷を与え、その損傷を取り除くために、
ウェーハは高温、典型的には600℃〜900℃において焼きなまされる。特に
、イオン注入によって引き起こされる損傷を用いることによって、焼きなまし前
に、ウェーハの表面の特性を測定することもできる。
【0002】 例えば、Rosencwaig等に付与された米国特許第4,579,463号(全体を
参照して本明細書の一部としている)は、ウェーハ表面の周期的な温度変化によ
って引き起こされる反射度の変化を測定するための方法を記載する(第1欄、7
〜16行参照)。具体的には、その方法は、放射プローブビームをサンプル表面
上の周期的に加熱される領域の部分に配向し、サンプル表面上のあるスポットに
おいて、周期的に局部加熱を行うことにより形成される「熱波」(第3欄、54
〜56行)を用いて、周期的な加熱によって生じる、反射された放射プローブビ
ームの強度の変化を測定する(第3欄、52〜66行)。
【0003】 別の例として、Opsal等に付与された米国特許第4,854,710号(同様
に全体を参照して本明細書の一部としている)は、拡散電子−ポールプラズマの
濃度の変化をモニタし、半導体の機構に関する情報を生成する方法を記載する(
第1欄、61〜63行)。具体的には、Opsal等による明細書は、「Picosecond
Ellipsometry of Transient Electron-Hole Plasmas in Germanium」(D.H. Aus
ton等、Physical Review Letters, Vol. 32, No. 20, May 20, 1974)に記載さ
れるように、「プラズマ密度の変動による屈折率の変化が、励起されている領域
内のサンプルの表面からプローブビームを反射させることにより検出することが
できる(第2欄、23〜31行)」ことを述べている。
【0004】 Opsal等の明細書はさらに、「放射プローブは、強度及び位相の両方において
変化を受けることになる。好ましい実施形態では、強度の変化は、サンプルの反
射度の変化によって引き起こされ、光検出器を用いてモニタされる。干渉測定技
術を用いて、或いはプローブビームの周期的な偏角をモニタすることにより、位
相の変化を検出することができる。」ということにも言及している(米国特許第
4,854,710号の第5欄、25〜31行)。
【0005】 Therma-Wave社(1250 Reliance Way, Fremont, CA)から1996年4月に発
行された「TP−500:次世代のイオン注入モニタ」というタイトルの小冊子
には、「注入後処理を必要とせず」(2ページ、第1欄、6〜7行)、「格子損
傷を測定する」(2ページ、第2欄、32行)測定装置TP−500が記載され
る。TP−500は、イオン注入によって形成されるシリコン格子の部分表面損
傷を測定する変調反射信号を供給する、2つの低パワーレーザを含む。ドース量
が増加すると、損傷も大きくなり、TW信号の強度も強くなる。この非接触型の
技術はウェーハ製造物に有害な影響を与えない(2ページ、第1及び2欄)。そ
の小冊子によれば、TP−500は、焼きなまし後に、特に、焼きなましを一様
に行うためにシステムを最適化し、良好な再現性を実現するために用いることが
できる(4ページ、第2欄下側参照)。
【0006】 発明の開示 本発明に基づく方法は、(1)ウェーハの或る領域(照射領域)に時間のみに
ついて周期的に変化する濃度の電荷キャリアを発生させ、(2)前記電荷キャリ
アを、ステップ(1)により前記照射領域に形成された前記電荷キャリアの数を
表す測定の前後に渡って同一(概ね同一、即ち10%以下の変化)の平均濃度に
維持する。
【0007】 或る実施例(スキャン実施例)では、1つ又は複数の測定値を互いに比較して
、測定値の急激な変化を検知する。別の実施例(測定実施例)では、1つ又は複
数の測定値を、既知の条件下で処理され、既知の物性値を有する所定のウェーハ
(基準ウェーハ)の同様の測定値と比較して、製造されたウェーハの1つ又は複
数の処理条件又は物性値を決定する。
【0008】 或る実施例では、ウェーハを測定して得られた属性を、既知の物性(処理条件
)を有する半導体材料の対応する複数の属性に対して内挿して、測定されたウェ
ーハの物性(処理条件)を決定する。処理条件の一例としては、ウェーハを焼き
なます温度(焼きなまし温度)がある。物性の例としては、表面濃度、移動度、
接合深さ、寿命或いは(逆バイアスされた)接合に於ける漏洩電流の原因となる
欠陥がある。
【0009】 上記したように形成され、測定される電荷キャリア(過剰キャリア)は、非照
射状態下に半導体材料中に、通常(ドーパント原子により)存在する電荷キャリ
ア(バックグラウンド電荷キャリア)の数に対する過剰分である。従って、上記
した第1ステップでは、上記した領域(照射領域)にレーザビーム又は電子ビー
ムを照射して、或る数の過剰キャリアが形成される。過剰キャリアの濃度は、時
間のみの関数として、表面及びバルクに於いて変調される(発生ビームとよばれ
る上記したレーザビーム又は電子ビームを変調する)。
【0010】 過剰キャリアの濃度の変調周波数は、空間的に変調されないように(即ち、電
荷キャリアの波が発生しない程度に)、十分に低く定められる。空間的に波を含
まないキャリア濃度は、電荷キャリアの少なくとも大部分(50%以上)が、照
射領域から拡散により出てくる場合に実現する。このような拡散条件下(拡散変
調)に於ける一時的変調は、例えば変調周波数にて照射された領域から反射され
るビーム(プローブビーム)の強度の検出により、過剰キャリアに起因する反射
度を測定するために用いられる。
【0011】 第2ステップでは、過剰キャリアの平均(例えば、二乗平均)濃度が、変調サ
イクルに渡る上記反射度の測定値から決定される。平均濃度は、反射度の測定の
前後に渡って、一定(又は近似的に一定)に維持される。反射度の測定時に、バ
ックグラウンドキャリア及び過剰キャリアに加わる新たな電荷キャリア(測定関
連キャリア)の形成が最小化或いは回避され、全電荷キャリアの濃度を、測定前
の前記した平均値或いはそれに近い値に維持することができる。
【0012】 上記した方法を実行する装置(プロファイラ)は、或る実施例に於いては、 半導体材料のバンドギャップエネルギよりも低いエネルギを有するフォトンから
なるプローブビームを発生するソースを有する。このようなプローブビームを用
いることにより、(USP4,854,710号のコラム15、第56行に記載
されているHe−Neレーザプローブビームなどのような)従来技術に於いて、
シリコンのバンドギャップエネルギよりも高いエネルギを有するフォトンからな
るプローブビームにより反射度を測定する際になどに不可避であった測定関連キ
ャリア及び、そのために生じる誤差を解消することができる。
【0013】 上記したプローブビームソースに加えて、プロファイラは、照射領域により反
射されたプローブビームの一部分の光路内に配置された光電性素子(フォトダイ
オード)をも備えている。光電性素子は、照射領域により反射されたプローブビ
ーム部分の強度を示す電気信号(電圧レベル)を発生する。強度は、(発生ビー
ムの照射により形成される)過剰キャリアにより引き起こされる反射度を示す。
【0014】 従って、或る実施例では、強度測定値は、プロファイラによって、照射領域に
於ける過剰電荷キャリアの濃度の指標として利用される。本実施例では、プロフ
ァイラは、また、電気信号を受けるべく前記光電性素子に接続され、そのような
一つ又は複数の測定値から、照射領域の物性値を決定するべくプログラムされた
コンピュータを有する。
【0015】 別の実施例では、プロファイラは、半導体材料のバンドギャップエネルギより
も僅かに高いエネルギを有するフォトンを有するビームを用いて測定関連電荷キ
ャリアを形成する。このような測定関連電荷キャリアが存在しても、プロファイ
ラは、測定関連電荷キャリアの数を、過剰キャリアの小さな部分内(10%以下
)に留め、上記したように、物性値の全体的な測定誤差を所定範囲内(10%以
下)に抑えることができる。
【0016】 上記した実施例では、電荷キャリアの拡散変調は、或る波長及びパワーを有す
る発生ビームを用いて達成され、これらの波長及びパワーは、発生ビームにより
形成されたキャリアの発生率が、プローブビームにより発生するキャリアの発生
率よりも1桁(好ましくは2桁)大きくなるように、十分に大きくなるように選
択される。
【0017】 或る実施例では、上記したプローブビームソースに加えて、プロファイラは、
電荷キャリアの波を発生することなく十分に低い周波数をもって変調された強度
を有する発生ビーム(フォトン)を発生するソースをも含む。両ビームのパワー
は、プロファイラによって、少なくとも近似的に等しくなるように維持される。
別の実施例では、両ビームは互いに異なるパワーを有するが、(プローブビーム
により形成される)測定関連電荷キャリアは無視できる割合に維持される。例え
ば、プローブビームは、バンドギャップエネルギよりも高いエネルギを有するフ
ォトンを有するが、発生ビームの半分或いは4分の1のパワーを有する。ここで
、プローブビームの反射成分のパワーは、上記したように、十分に高い精度で検
出されるものとする。
【0018】 (1)拡散変調を利用して、及び(2)無視できる程度の割合(好ましくは皆
無)の測定関連電荷キャリアを発生するのみで、プローブビームの反射成分の強
度を測定することは、本発明の或る実施例の重要なポイントである。このような
1つ或いは複数の測定値は、照射領域の処理条件又は物性値の指標を提供する。
或る実施例では、このような測定が、ドーパントを活性化するための焼きなまし
の後に実行され、(USP4,854,710号に開示されているように)焼き
なまし前に測定する場合よりも、製造された素子の電気的特性のより正確な指標
を得ることができる。
【0019】 (反射度の測定値の基礎となる)上記した強度の測定値及び一つ又は複数の特
性(物性)は、(必須ではないが)好ましくは、製造中にモニターされ、ウェー
ハの製造に際して、処理ステップ(イオン注入されたウェーハの焼きなまし温度
)を制御するために利用される。(製造段階に応じて、「パターン化されたウェ
ーハ」或いは「焼きなまされたウェーハ」と呼ばれる)製造中のウェーハの物性
を直接測定する間の、上記したような測定は、ウェーハの特性をオフライン測定
する場合よりも、歩留まりを向上させる。
【0020】 上記したプロファイラは、作動中に、いくつかの反射度の測定を行い、各測定
は、(1)過剰キャリアの形成、又は(2)過剰キャリアの濃度の測定に用いら
れるパラメータの異なる値について行われる。或る実施例では、プロファイラは
、2つ以上の測定を、一つ又は複数の直線又は曲線にフィットさせ、フィットさ
れた線の属性を、既知の物性値を有するウェーハの、そのような測定から得られ
る対応する線の属性に対して比較し(例えば、フィットされた線の「勾配」或い
は「傾き」と呼ばれる1次係数を比較し)、フィットされた線に対応する物性が
決定される。
【0021】 更に、処理条件が半導体材料に対して影響を及ぼすものであれば、このような
反射度の測定値の比較から、(パターン化されたウェーハが焼きなまされた温度
などの)処理条件をも決定することができる。実施例によっては、比較をマニュ
アルにより或いはコンピュータにより行うことができる。
【0022】 第1の実施例では、測定の間に変更されるパラメータは、例えば電荷キャリア
を発生するために用いられる発生ビームのパワー或いは直径を変更することなど
により制御される電荷キャリアの平均濃度からなる。それに続いて、移動度(接
合深さ)等の物性が、強度の測定値から、既知の移動度(接合深さ)を有するウ
ェーハの対応する属性に、上記した属性を比較することにより決定される。
【0023】 或る実施例では、ウェーハはドープされておらず、移動度は、強度の測定値の
、発生ビームのパワーに対するプロットの勾配を計算することにより決定される
。別の実施例では、ウェーハはドープされた領域を有し、移動度は、(上記した
ドープされていないウェーハについて前記した勾配と同様にして)測定から得ら
れた勾配を、既知の移動度を有するウェーハの勾配と比較することにより決定さ
れる。
【0024】 第2の実施例では、測定の間に変更されるパラメータは、強度の測定を行うた
めに用いられた2つのビーム間の距離からなる。この実施例に対する2つの変形
実施例では、(1)発生ビーム、又は(2)プローブビームの位置が、ウェーハ
に対して移動される。このような強度測定から得られる物性としては、寿命があ
る。
【0025】 第3の実施例では、測定の間に変更されるパラメータは、強度の測定を行うた
めに用いられた2つのビームの相対的な大きさからなり、例えば、(プローブビ
ームのパワーを一定にする間に、)プローブビームの直径が変更される。この実
施例でも、このような強度測定から得られる物性としては、寿命がある。
【0026】 更に別の実施例(偏光実施例)では、直線偏光されたレーザビームがプローブ
ビームとして用いられる。直線偏光されたプローブビームは、半導体材料のバン
ドギャップエネルギよりも低いエネルギのフォトンを有する必要がなく、例えば
、偏光されていれば、(上記したように)バンドギャップエネルギの、或いはそ
れより僅かに高いエネルギのフォトンのビームからなるものであって良い。
【0027】 照射領域から反射するとき、プローブビームの偏光面が、以下の2つの反射係
数に基づいて、2つの異なる角度を介して回転する。一方は、照射領域の表面に
平行な主面についての反射係数であり、他方は、照射領域の表面に直角な法面に
ついての反射係数である。
【0028】 反射後は、反射したプローブビームの一部は、反射しない別の部分と干渉する
。次に、2つの測定を行う。即ち、干渉により発生する和及び差の成分の測定で
ある。続いて、電荷キャリアの変調と同位相の両測定値の差(インフェーズ差)
を位相ディテクタにより決定する。インフェーズ差信号は、照射領域内の過剰キ
ャリアの濃度の指標を提供する。
【0029】 次に、上記した物性の一つ又は複数が、(上記した強度測定の代わりに)イン
フェーズ差信号を用いて決定される。(上記したように)偏光したプローブビー
ムを用いることにより、非偏光ビームを用いた場合に比較して、物性の測定に於
いて約2倍に感度を増大させることができる。これは、(さもなければ用いられ
るべき振幅ディテクタに対して、)プローブビームの反射した成分を測定するた
めに偏光実施例で用いられる位相ディテクタの高感度に拠るものである。
【0030】 発明の詳細な説明 本発明によるウェーハ製造システム100(図1A)を用いて、「パターン形
成されたウェーハ」を形成するためにウェーハを処理し、そのパターン形成され
たウェーハの物性値を測定し、必要ならリアルタイムでその処理を調整すること
によって、集積回路(「IC」と省略する)が製造される。上記の処理は焼きな
ましを含むことができ、物性値の測定は、焼きなまし後のパターン形成されたウ
ェーハにおいて実行され、それにより従来の方法によっては得られなかったプロ
セス条件を判定することができ、例えば焼きなまされたウェーハの測定値から焼
きなまし温度を判定することができる。ここに記載されるような製造中のパター
ン形成されたウェーハの測定によって、製造プロセスをモニタするためだけに従
来必要とされていた試験ウェーハをなくし、それにより製造コストが低減される
。さらに、ここに記載される焼きなまされたウェーハの測定値によって、製造中
の素子の電気的特性に関係がある1つ或いは複数の特性(例えば、処理速度)の
測定が行われる。それは、焼きなましの結果、素子において用いられるドーパン
トが活性化されるためである。
【0031】 システム100は動作211(図2A)を実行するウェーハ処理装置101を
備え、例えばイオン注入装置101Iを作動させることにより、ドーパント原子
(例えば、シリコン内のホウ素原子)を有する1つ或いは複数の領域(例えば図
1Cのドープされた領域130)がウェーハ104(図1A)において形成され
る。イオン注入の代わりに、ドープされた領域を形成するための任意の他のプロ
セス、例えば化学気相成長、エピタキシャル成長、蒸着、拡散或いはプラズマ堆
積を装置101(図1A)において用いて、動作211を実行することができる
【0032】 その後、ドープされた領域の1つ或いは複数のパターンを有するパターン形成
されたウェーハ105は、システム100に備えられる場合もある、急速焼きな
まし装置102(図1A)に移送される。急速焼きなまし装置(「焼きなまし装
置」とも呼ばれる)102は、例えばウェーハ105(図1A)を所定の温度(
「焼きなまし温度」とも呼ばれる)まで加熱することにより、例えば通常、イオ
ン注入装置101によって形成される、ウェーハ105のドープされた領域にお
ける半導体材料の格子構造への損傷を除去するために焼きなまし動作213を実
行する。急速焼きなまし装置の代わりに、システム100に加熱炉が備えられ、
動作213(図2A)においてウェーハ105を焼きなますために用いられる場
合もある。
【0033】 動作213の焼きなましによって、ドーパント原子(「ドーパント」とも呼ば
れる)は、ドープされた領域130において半導体材料の格子内に移動できるよ
うになり、その場合には、ドーパントはドナー(n型材料を形成する)或いはア
クセプタ(p型材料を形成する)として動作する。動作213の間に格子構造に
ドーパントが取り入れられる範囲は、動作213が実行される温度及び時間の関
数である。その取り込みは、高温において、或いは長時間経過した後より完全に
なる。
【0034】 しかしながら、ドーパントは動作213の間に拡散(すなわち移動)する場合
もあり、それにより接合部深さが大きくなる。その拡散は高温においてより急速
に進むため、焼きなまし温度を注意深く制御する必要がある。それゆえ深さの関
数としてドーパント濃度のプロファイルが動作213後に測定され、そのプロフ
ァイルが所定の情報(例えば良好な特性を示すことが知られているウェーハの仕
様或いはプロファイル)と比較され、(もしある場合には)焼きなましプロセス
において受けた変化が判定される。ここに記載するように、リアルタイムで、焼
きなまし処理において受けた変化を動的にフィードバックすることにより、従来
技術では実現きなかった、焼きなましから得られる良好なウェーハの歩留まりが
改善される。
【0035】 それゆえ焼きなまされたウェーハ106(図1A)は、急速焼きなまし装置1
02から測定装置(これ以降「活性ドーパントプロファイラ」、或いは「プロフ
ァイラ」とする)103に移送され、その中に置かれる(図2Aの動作220を
参照)。別の実施形態では、活性ドーパントプロファイラは急速焼きなまし装置
と一体化されており、焼きなましを終了した後にウェーハを移送する必要はない
。一実施形態では、ウェーハ104を移動する代わりに、プロファイラ103が
ウェーハ106に対して移動する。
【0036】 また焼きなまされていないウェーハ105は、例えば拡散のような、イオン注
入以外の方法を用いることによりドーパント領域を焼きなます必要がない場合に
は、図2Aの分岐212によって示されるように用いることができる(図1Aの
経路109を介して移動させることができる)(その場合には、ドーパントは熱
によってウェーハ105内に拡散され、活性化されており、注入による損傷を焼
きなます必要はない)。プロファイラ103は、焼きなまされたウェーハ106
の場合に上に記載したのと同様にして、焼きなまされていないウェーハ105に
おいてドーパントの効率を高める。開始ウェーハ104は、図1Aの経路112
によって示されるように、また図2Aの分岐215によって用いることができる
。それゆえ、以下の記載においては、表記「104/105/106」を用いて
、その説明がウェーハ104、105及び106それぞれに同じく適用できるこ
とを示す。同様に表記「105/106」は、ウェーハ105及び106それぞ
れについて示す。
【0037】 次に、ウェーハ104/105/106が適切に配置された後、プロファイラ
103はウェーハのある領域において、所定の周波数で変調される多数の電荷キ
ャリアを形成する(図2Aの動作230を参照)。所定の周波数は、測定動作中
(図2Aの動作240を参照)に、電荷キャリアの波が形成されることのないよ
うに選択される。プロファイラ103は、米国特許第4,854,710号に示
されるような「プラズマ波」を用いないので、プロファイラ103は、焼きなま
されていないウェーハ104/105の特性を測定する場合と同様に、焼きなま
されたウェーハ106の特性を測定する際に有効である。
【0038】 プロファイラ103(図1A)は、ウェーハ105/106内のドープされた
領域130(図1C)に存在する電荷キャリアによって影響を受ける特性を測定
する(図2Aの動作240)。一実施形態では、プロファイラ103は、移動度
、接合部深さ、表面キャリア濃度、ドーピング濃度、寿命及びウェーハ105/
106の表面153からの深さ「d」の関数としての活性ドーパントの数を判定
するために後に用いられる反射度を測定する。以下に記載する図6Aにおいて示
されるようなグラフにおいて、ある関数(「活性ドーパントプロファイル」と呼
ばれる)をプロットすることができる。動作240では反射度の代わりに、プロ
ファイラ103は、屈折率のような、形成された電荷キャリアによって影響を受
ける他の特性を測定することができる。
【0039】 これらの測定値のうちの1つ或いは複数の測定値を用いて、焼きなまされたウ
ェーハ106が、そのウェーハに対する仕様に従うか否かを判定する(図2Aの
動作260を参照)。ウェーハ106がその仕様に従う場合には、ウェーハは許
容されるものと特定され(例えば、さらに処理を進めることによって)、ウェー
ハ処理装置101(図1A)及び急速焼きなまし装置102の条件は変更しない
でおく。その後、別のウェーハにおいて、或いは同じウェーハにおいてさらに処
理した後に、上記の動作が(分岐275によって示されるように)繰り返される
【0040】 ウェーハ106がその仕様に従わない場合には、ウェーハ106は許容されな
い(例えば、廃棄される)ものと特定され、選択によってはプロファイラ103
を用いて、(1)線107(図1A)上に信号を送出することにより、装置10
1内の条件(例えば、ドーパントのドーズ量)を、或いは(2)線108上に信
号を送出することにより、焼きなまし装置102内の条件(例えば、焼きなまし
温度)を、又はその両方を(自動或いは手動制御の何れかを用いて)調整する(
図2Aの動作263を参照)。その後上記の動作が(分岐275により示される
ように)再び繰り返される。
【0041】 プロファイラ103は、任意の時点で(例えば、図2Aの動作270によって
示されるように、ウェーハが許容/拒否ものと特定された後に)アライメントを
実行することができる。一実施形態では、プロファイラ103はビーム151及
び152の位置を制御する2つの圧電性アクチュエータを備える。具体的には、
アクチュエータ(図示せず)は、生成ビーム151の軸155に何れにも垂直な
2つの直交する軸x、yそれぞれに沿って、プローブビーム152を生成するレ
ーザのコリメーティングレンズを移動し、それにより生成ビーム151に対して
プローブビーム152の位置をシフトさせる。
【0042】 この特定の実施形態では、プロファイラ103は、以下のように同時に生起さ
れるビーム151及び152を配列する(図2Aの動作270を参照)。具体的
には、プロファイラ103は、図1F及び図1Gに示されるように軸(例えばx
軸)に沿って、プローブビーム151に対してプローブビーム152を繰返し移
動して、移動後にそれぞれ強度測定値を取得する。その後、選択によってはプロ
ファイラ103は、図1Dに示されるような相対的な位置の関数として強度測定
値をプロットし、その強度測定値が最大、例えば図1Dでは25Vになる位置(
この実施形態では、その電圧は圧電性アクチュエータに加えられる)を判定する
【0043】 一実施形態では、プロファイラ103は、インクリメントされた距離Δx(例
えば、0.1μm)だけ第1の方向だけ(例えば、正のx軸に沿って)生成ビー
ム151に対してプローブビーム152を移動させ(図2Cの動作271を参照
)、測定された強度が最大強度より非常に大きい場合には測定を行い(動作27
2を参照)、その場合には、ビーム151と152との間の現在の全距離を保持
するために用いられた電圧信号をセーブし(動作274を参照)、また同様に最
大強度として測定された強度をセーブする。その後プロファイラは、ビーム15
1と152との間の全距離が所定の距離を、例えばビーム151及び152の内
の大きい方の直径の1/2を越えるまで動作271〜274を繰り返す。インク
リメントされる距離Δxは大きい方の直径の1/10である。
【0044】 次に、プロファイラ103は、第1の方向とは反対側の第2の方向において(
例えば負のx軸に沿って)生成ビーム151に対してプローブビーム152を移
動させ、動作271〜274を実行する。プロファイラ103は、第1の時間中
に実行される第2の方向における動作273において最初に、以前の動作271
〜274性能から得られた最大強度の値を利用し、例えば負及び正のx軸への移
動を連続しているものとして処理し、x軸に沿った最大強度測定値に対応する2
5V(図1D)の電圧信号を得る。
【0045】 同様にプロファイラ103は、上記の移動と直交する別の軸(例えばy軸)に
沿って生成ビーム151に対してプローブビーム152を移動させ、再び強度測
定値が最大、例えば図1Eの40Vになる圧電性アクチュエータにかけられる電
圧を決定する。それゆえプロファイラ103は、動作270を実行することによ
って、光学的なアライメントのシフトを自動的に結び付ける。
【0046】 その後プロファイラ103は、上記の電圧レベルを用いて2つのビームを配列
させ、次の測定の組においてもビーム151及び152が同時に生起されること
を確保する。プロファイラ103は、システムによって必要とされる精度の範囲
内で強度測定値を得るために必要とされる頻度、例えば一度にN個の全測定値で
(例えばプロファイラ103が、N個の測定値の場合に、必要とされる精度内の
配列を保持することが知られている場合)、ビーム151及びビーム152のア
ライメントを実行する。ある特定の例では、2つのアライメント動作間の移動数
Nは1000である。
【0047】 以下に記載するように、プロファイラ103によって実行される測定は有害で
はなく、数μm2内で実行され、比較的短時間(例えば1つの領域において5秒
、すなわち1枚のウェーハ上の10ヶ所の領域において50秒)で実行すること
ができる。ここに記載されるように製造中(或いは製造直後)に焼きなまされた
ウェーハ106の特性を測定することにより、試験ウェーハの特性をライン外で
測定する場合と比べて、歩留まりが向上する。
【0048】 動作240を実行することによって物性を測定する前に、プロファイラ103
はウェーハ106の領域120(「照射領域」とも呼ばれる)において濃度ne
の過剰なキャリアを形成し、領域120の中心軸155(図1C)からの距離x
の関数としてではなく、時間tの関数として濃度neを調節(すなわち増減)す
る。具体的には、変調周波数の逆数である時間に渡って、プロファイラ103は
値nea−nenの間で濃度neを変化させる。ここでnen≦nej≦nei≦neaであ
る(図1B)。それゆえ所与の時間tiにおいて、半導体材料156内のキャリ
ア濃度の値neiは、空間内に波を形成することなく、距離xの関数として減少す
る。プロファイラ103により、濃度neの値の空間内に周期性がないことが確
実になる。それよりも図1Bに示されるように、濃度neは単に領域120の外
側に向かって径方向に(例えば径方向距離の関数として概ね指数関数的に)減少
する。
【0049】 空間内に波が存在しないことを確実にするために、キャリア濃度Cの変調の周
波数は、例えば米国特許第4,854,710号に記載されるような波を生成す
るために従来技術において用いられる変調周波数より数倍低い値(例えば1桁或
いは2桁以上)になるように選択される。具体的には、本発明の一実施形態では
、変調周波数は約1KHzであり、その周波数はOpsalによる米国特許第4,8
54,710号の第15欄、11行に記載される1MHzの周波数の1/100
0である(3桁小さい)。そのような低い変調周波数を用いることは、一実施形
態では重要な態様であり、Opsalによって記載されるような「波」のような空間
内の波を排除することに起因して、意外な結果が導かれる。別の実施形態では、
変調周波数は1000KHzより低い任意の周波数(例えば900KHz)であ
り、それでもプロファイラ103は、ここで記載されるような物性の測定を行う
【0050】 一実施形態では、プロファイラ103は、ドープされた領域130内の半導体
材料のバンドギャップエネルギより大きなエネルギを有するフォトンのビーム1
51(図1C)を生成し(図2Bの動作231)、(上記のような)波の形成を
避けるために選択された周波数でビーム151を変調し(図2Bの動作232)
、さらにドープされた領域13にビーム151を集束することにより(図2Bの
動作233)、上記の動作230(図2A)を実施する。
【0051】 その実施形態によれば、プロファイラ103は、図4Bを参照して以下に記載
するように、1Hz〜20000Hzの範囲内の任意の周波数で生成ビーム15
1の強度を変調する。この変調周波数は、例えば1000Hzにすることができ
、ロックイン増幅器が反射測定値を生成するために少なくとも10サイクル(動
作242を参照して以下に記載されるように、プローブビームに基づく)、或い
は各反射測定を実行するために10nsecを必要とする場合もある。一例では
、そのスループットは、各ウェーハが少なくとも10カ所の領域において測定さ
れた測定値を有する場合、時間当たり30ウェーハ、すなわちウェーハ当たり1
20秒である。
【0052】 物性値の測定が、いくつかの反射測定値を必要とする(例えば、1つの領域1
20が、対応する数の平均キャリア濃度それぞれの場合に、多数の反射測定値を
必要とする)場合には、プロファイラ103は各ウェーハ104/105/10
6当たり数秒(例えば、10秒)かかるようになる。それゆえ一領域当たり10
nsecの反射度測定速度によって、方法200(図2A)を用いて、装置10
0(図1A)によるウェーハ製造中のリアルタイム制御が可能になる。
【0053】 動作230の別の実施形態では、フォトンのビーム151を用いる代わりに、
プロファイラ103は原子或いはイオンのような荷電粒子のビームを用いる。そ
の荷電粒子のビームは、ビーム151を参照して先に記載したのと同様に変調及
び集束され、ドープされた領域130に電荷キャリアを生成する。フォトンビー
ム或いは電子ビームの代わりに、他の任意のメカニズム(フォトン及び電子の組
み合わせのような)を用いて、動作230(図2A)において電荷キャリアを形
成することもできる。
【0054】 動作240では、プロファイラ103の一実施形態では、ビーム151によっ
て照射される領域(「照射領域」とも呼ばれる)120上に、ビーム151によ
る照射の際にウェーハ104/105/106内の電荷キャリアの数を検出する
ために用いられる別のビーム152(図1C)が集束される。一実施形態では、
ビーム152(「プローブビーム」とも呼ばれる)は、照射領域120内の半導
体材料のバンドギャップエネルギより低いエネルギを有するフォトンを含む。そ
のようなプローブビーム152によって、ビーム152が照射領域120に入射
する際に測定の関連してキャリアが形成がされるのを避け、それにより以下に記
載するような特性の測定前及び測定中に電荷キャリア濃度を保持する(図2Aの
動作243を参照)。
【0055】 次にプロファイラ103は、照射領域120における電荷キャリアの変調周波
数で変調されるビーム152(図1C)の反射された部分の強度を測定する(図
2Aの動作243を参照)。この強度測定により、表面153付近のドープされ
た領域130内の電荷キャリアの平均濃度navが指示される。平均濃度navは、
生成ビーム151の変調周波数において1(或いは複数)変調サイクルの時間に
渡って測定される二乗平均値である。濃度navは同様に、以下に記載するような
一定の条件下で、物性、例えばドープされた領域内の電荷キャリアの移動度を示
す。各強度測定は、生成ビーム151のパワーが一単位(例えば、1W)である
場合には、反射度の測定である。
【0056】 図1Cでは、ビーム151及び152は同時に、共通軸155で生起するもの
として示されているが、別の実施形態では、ビームの一方、例えばプローブビー
ム152を他のビームに対して変位させて強度測定値が得られる。例えば生成ビ
ーム151の位置が、動作244(図2A)の一変形形態の動作に関して変更さ
れる。ビーム151及び152は、図1Fの各軸162と161との間の距離Δ
x(0ではない)によって示されるように互いに離隔される。
【0057】 生成ビーム151に対して、そのようにプローブビーム152をオフセットし
た位置(図1F)において得られる強度測定値を用いて、同時に生起するビーム
(図1C)から得られる測定値と同様にして、ドープされた領域130内の半導
体材料の種々の特性を測定する。オフセット位置(図1F)において得られる測
定値は、キャリア濃度の指標を与える。それは、その濃度が照射領域120から
距離dと共に減少するためである。オフセット位置における強度測定値及び同時
に生起する位置(図1C)における別の強度測定値からの寿命の判定が、図7B
を参照して以下に記載される。
【0058】 別の実施形態では、ビーム151及び152の長さの差、或いは直径及び中心
軸からの広がり角のようなビームの特性のいずれかに起因して、プローブビーム
152は生成ビーム151より直径が大きくなる(図1Hに示される)。具体的
には、プローブビーム152は生成ビーム151より長い波長を有し、プローブ
ビーム152に起因するキャリアの生成の速度(「生成速度」とも呼ばれる)が
、生成ビーム151に起因する生成速度よりも著しく小さくなるようにする。
【0059】 ビーム151及び152が同じ直径のレンズを用いるとき、レンズにより照射
されるビームの直径は波長と共に線形に拡大するため、表面153におけるプロ
ーブビーム152の直径は、図1Cに示されるように生成ビーム151の直径よ
り大きくなる。上記のようにプローブビーム152の直径が大きいことにより、
同じ直径を有するビームの配列に比べて、プローブビーム152で生成ビーム1
51を完全に覆うために必要とされる配列は簡単になる。
【0060】 一実施形態では、プローブビーム152の直径は、上記のキャリア生成の速度
の差を得るために必要とされる直径より大きくなり、例えば生成ビーム151の
直径の2〜50倍になる(図2Aの動作244を参照)。プローブビーム152
の直径が大きくなると、プローブビーム152の反射された部分は、図1Bに示
されるように、照射領域120の外側に向かうキャリア濃度158の径方向の減
少に対してより影響を受けやすくなる。本発明の一態様に従えば、減少率の変化
は、図7A及び7Bを参照して以下に記載されるように、キャリアの寿命の劣化
の指標を与える。そのようなビーム151及び152の構成を用いて生成された
強度測定値の例が、図5Aの点502A〜502Nによって示される。
【0061】 一実施形態では、プローブビーム152はレンズ815の概ね同じ直径D1で
ある初期直径Dpを有し(図8Aを参照して以下に記載される)、生成ビーム1
51は、表面153における生成ビーム151の半径Wg(図1C)が(表面1
53における)プローブビーム152の半径Wpより大きく(或いは概ね等しく
)なるようにするために、著しく大きい初期直径Dgを有する。
【0062】 別の実施形態では、プローブビーム152は生成ビーム151の直径以下の直
径を有し、それを用いて、移動度及びドーピング濃度の測定値における寿命の変
動の影響を排除する。プローブビーム152のサイズを小さくすることは、生成
ビーム151の直径及びまたは広がり角を拡大することにより、例えば生成ビー
ム151を用いるためにレンズを移動させることにより達成される(図1Cに示
される)。
【0063】 強度測定において用いられるパラメータを変更する代わりに(動作244を参
照して上に記載した)、プロファイラ103は、照射領域120における電荷キ
ャリアの生成において用いられるパラメータを変更し(図2Aの動作147を参
照)、多数の強度測定値を得ることができる(動作243を参照)。例えば、プ
ロファイラ103は生成ビーム151のパワーを変更することにより(その場合
には、全ての他のパラメータは一定に保持される)、或いは生成ビーム151の
直径を変更することにより(その場合には、他のパラメータ、例えばパワーは一
定に保持される)、図7Aを参照して以下に記載されるように領域120内のキ
ャリア生成の速度を変更することができる。別法では、プロファイラ103は、
照射領域120の位置を変更し、多数の強度測定を行うことができる。
【0064】 またプロファイラ103は、本開示の観点から半導体物理の当業者には明らか
なように、両方のパラメータ、すなわち電荷キャリアを形成する際に用いられる
パラメータと電荷キャリアの濃度を測定する場合に用いられるパラメータとの両
方を変更することができる。図2Cを参照して以下に説明される一実施形態では
、プローブビーム152及び生成ビーム151それぞれの位置は、ビーム151
及び152を互いに同時に生起させつつ、ウェーハ104/105/106に渡
って線形のスキャンを得るために変更される。
【0065】 上記実施形態では、ウェーハ156のバンドギャップエネルギより低いエネル
ギのフォトンを有するプローブビーム152が用いられるが、(測定中に測定に
関連するキャリアの形成を避けるため)別の実施形態では、生成ビーム151に
よって形成される電荷キャリアに加えて、少量の電荷キャリアが、バンドギャッ
プエネルギと同等か、わずかに高いエネルギのフォトンを有するプローブビーム
152を使用することにより形成される(便宜上、同じ参照符号が用いられる)
。そのようなプローブビーム152によって形成される測定に関連するキャリア
は、適当な精度の反射測定値(例えば5%以内)を与えるために、十分に小さな
割合である(例えば生成ビームにより生成される数より2桁小さい)。ここで記
載されるような測定の全精度は、測定の動作に含まれる他の誤差、例えば増幅検
出器818のような測定装置の誤差によっても支配されることに留意されたい。
【0066】 それゆえ一実施形態では、測定に関連するキャリアによって生じる誤差は、所
定の限界下に全誤差を保持するために必要最小限にされる。具体的には、測定に
関連するキャリアの割合は、生成ビーム151によって生成されるキャリアの単
位体積当たりの割合(単位面積当たりのフォトン束を吸収長で割ることにより得
られる)が、プローブビーム152の場合より少なくとも1桁(或いはそれ以上
)大きい時に、十分に低い値に保持される。
【0067】 上記の単位面積当たりのフォトン束は、以下の式に示されるように、生成ビー
ム151のパワーPを照射の面積(πW0 2)で割り、プランク常数h及び波長λ
と光の速度cとの比で割ることにより得られる単位エネルギ当たりのフォトンの
数である。すなわちフォトン束=(P/πW0 2)(1/h(c/λ))である。
吸収長は、生成ビーム151の強度が、表面153における強度の(1/e)に
まで降下する表面153からの深さである(式23を参照)。
【0068】 一実施形態では、ビーム151及び152の強度は概ね等しい値(例えば10
0mW/cm2)に保持され、ビーム152により形成される電荷キャリアの数
(「測定関連キャリア」とも呼ばれる)は、吸収長の差に起因して、生成ビーム
151により形成される電荷キャリア(「過剰なキャリア」とも呼ばれる)の数
の10%未満である。式(5)を参照して以下に記載されるように、キャリア濃
度のビーム151及び152の直径への依存度は小さくなるので、ウェーハ10
4のドープされていない層の場合には、強度の代わりに、ビーム151及び15
2のパワーが同じ値に保持されるようになる。
【0069】 他の実施形態では、ビーム151及び152は互いに異なるパワーを有するこ
とができ(例えばそれぞれ100mW及び25mW)、依然として測定に関連す
るキャリアの数を無視し得るほど小さな割合に保持することができることに留意
されたい。例えば、プローブビーム152のパワーが生成ビーム151のパワー
より十分に小さい場合には(測定に関連するキャリアを無視し得るほどの小さな
割合に保持するため)、プローブビーム152はバンドギャップエネルギより高
いエネルギのフォトンを有することができる。
【0070】 一実施形態では、プローブビーム152は、生成ビーム151の生成率より1
桁或いはそれ以上小さい生成率を有する。上記のように、生成率の差は、ウェー
ハ156の半導体材料において異なる吸収長を有するビーム151及び152を
用いることにより、或いは異なるパワー又は異なる直径でビーム151及び15
2を生成することにより、若しくは上記の全てを行うことにより得られる。種々
の実施形態では、ビーム151及び152の対は、(AlGas, InGaAs)(Ar, InG
aAs)(NdiYAG, InGaAs)(NdiYAG, AlGaAs)のレーザの対の1つにより生成さ
れる。
【0071】 1つ或いは複数の実施形態、例えばレーザ(NdiYAG, AlGaAs)を使用する場合
には、プローブビームのレーザ(例えばAlGaAs)のパワーは生成ビームのレーザ
(例えばNdiYAG)のパワーより低い値に保持される。それは、プローブビームの
吸収長が生成ビームの吸収長の分数(例えば1/10)であるためである。別の
例では、HeNeレーザにより形成されるプローブビーム152は、Arレーザ
(HeNeレーザビームの3.0μm長の1/4である吸収長1.2μmを有す
る)により形成される生成ビーム151の1/4以下のパワーに保持される。上
記の実施形態では、プローブビーム152の反射された部分のパワーは、ここに
記載されるような反射測定値のために必要とされる十分な精度で(例えば、5%
以下の誤差で)検出されるように、(プローブビーム152の十分に大きなパワ
ーを有することにより)十分に大きな値に保持される。
【0072】 本実施形態の一変形形態では、ビーム151及び152の間の生成率の差は、
表面153(図1C)においてのみ1桁である。第2の変形形態では、その大き
さの差は、ウェーハ105/106のドープされた領域130の接合部深さ「X
j」、例えば0.3μmの深さに渡って保持される。第3の変形形態では、その
大きさの差は、接合部深さXjの所定の分数(例えば1/2)に渡って保持され
る。
【0073】 一実施形態では、動作243において得られる上記の強度測定値は、ウェーハ
105内の表面153(図1C)付近(例えば1〜2μm以内)の種々の深さd
において存在するようになる電気的に活性の欠陥を検出するために直接用いられ
る。具体的には、ウェーハ105/106に当たる強度測定値の変動により、ビ
ーム151及び152により照射される領域130が変更され(図2Aの動作2
47によって示される)、その新しい領域において測定を繰り返すことにより検
出される。新しい領域に集束される場合に、ビーム151及び152は同時に生
起されたままであることに留意されたい(図1Cに示されており、図1Dとは異
なる)。
【0074】 第1の実施形態では、(「スキャンの実施形態」とも呼ばれる)、測定された
強度は、ウェーハ105/106に渡って、同時に生起したビーム151及び1
52を移動させるのに応じて、x軸(図3Aを参照)に沿った位置の関数として
y軸に沿って(グラフとして)プロットされ、ウェーハ105/106が、その
仕様の範囲内にあるか否かを判定する(図2Aの動作260により示される)。
一実施形態では、コンピュータ103Cが、モニタ103M(図1A)上に、線
形スキャン(図3Aに示される)或いは面積スキャン(図3Bに示される)の何
れかの場合の種々のグラフを表示する。
【0075】 具体的には、図3Aの線370、380及び390は以下のウェーハ(図示せ
ず)を20μm移動させながら、μm単位の位置の関数として、μV単位の測定
された強度値を示す。(1)パターン形成されていない第1のウェーハは、急速
焼きなましを特徴付けるために用いられる線380を生成し、(2)高エネルギ
のシリコンの打ち込み(例えば一様な損傷を引き起こすために、100KeVの
エネルギでcm2当たり5×1014シリコン原子の一様なドーズ量で、10秒間
、1000℃で焼きなまされ、部分表面の欠陥を除去する)で予めアモルファス
化された第2のウェーハは線370を生成し、(3)一様なエピタキシャル領域
(例えば、4μmの厚さ及びcm3当たり1×1015ホウ素原子のドーピング濃
度で成長させた)第3のウェーハは線390を生成する。
【0076】 図3Aから明らかなように、強度測定値は予測される欠陥レベルの関数として
変化する。図3Aの実験データは、式(12a)を参照して以下に説明される。
具体的には、接合部を持たないウェーハ104内の欠陥に起因して寿命が低下す
るとき、キャリア濃度(強度測定値により示される)が低下する。接合部を有す
るウェーハ105/106の場合の解析も同様であるが、より複雑な解析手段が
必要とされる。そのような解析手法の代わりに、以下に示されるようなコンピュ
ータ103においてAtlasソフトウェアを用いる実施形態では、数値モデルが準
備される。
【0077】 具体的には、上記3枚のウェーハの中で第1のウェーハが最も低い品質を有す
るため、欠陥レベルは第1のウェーハにおいて最も高くなるものと予想される(
図3Aの線380を参照)。線380は(線370及び390と比べて)最も大
きな変動を有し、底部380A〜380Pのそれぞれにおいて欠陥を有する(こ
こでA?I?Pであり、Pは底部の数であり、この例ではP=8である)。
【0078】 焼きなまされたシリコン打ち込み部を有する第2のウェーハは、(焼きなまし
に起因して)より少ない欠陥を有するものと予想され、線370により示される
ように、線380より変動が少なく、より少ない底部310A〜310Pを有す
る(この実施例ではP=5である)。エピタキシャル層は、その表面において純
粋なシリコン結晶層を含み、その結果、その表面は残留性の研磨損傷がないため
、最も低い欠陥レベルは、第3のウェーハにおいて予想される。線390によっ
て示されるように、その付近の小さな(例えば100Å未満の寸法を有する)欠
陥は(図1Cの表面153から1〜2μmの深さ以内にある)は、強度測定値に
おいて小さな変動しか生じない(図3Aに示される)電気的な活性を有する(そ
のような欠陥は、逆の極性を有する電荷キャリアが再結合するための部位として
作用し、それにより寿命を低減する)。
【0079】 一実施形態では、頂上部(すなわち局所的な最大値、例えばSh1の信号値を
有する頂上部372)における信号値を、底部(すなわち局所的な最小値、例え
ばSl1の信号値を有する底部370A)における信号値で割ることにより比(
「頂上部−底部」比とも呼ばれる)が決定され、線370の場合の比、例えばS
h1/Sl1が得られる(また同様に線380の場合の比Sh2/Sl2及び線
390の場合の比Sh3/Sl3も得られる)。その後、同じ製造プロセスで製
造されるウェーハに対する比が、所定の比以下である場合には、許容可能なウェ
ーハと特定する。例えば、ウェーハ105/106の比(Sh1/Sl1)が図
3Aに示されるように所定の比(Shm/Slm)より大きい場合には、ウェー
ハ105/106は、許容できないウェーハと(廃棄されるウェーハと)特定さ
れる。
【0080】 一実施形態では、コンピュータ103Cがモニタ103M上に、測定値がウェ
ーハ104/105/106を許容できないものと特定したことを示すメッセー
ジを表示し、一方、別の実施形態では、コンピュータ103Cはロボット(図示
せず)に信号を送出し、ウェーハ104/105/106を廃棄場所(廃棄され
る場合には)に移動させる。許容可能なウェーハは、通常通りにさらに処理され
る(図2Aのウェーハ262を参照)。
【0081】 所定の比(Shm/Slm)は、1枚或いは複数枚の基準ウェーハと上記の比
を比較することにより実験的に設定され(その基準ウェーハは、そのウェーハの
仕様に準拠する電気的な試験に基づいて、良好か良好でないかが知られている)
、それにより許容可能なウェーハに対する極値を特定する。用いられる実験的な
方法は、AT&T Technologies社(Commercial Sales Clerk, Select Code 700-444
, P.O. Box 19901, Indianapolis, Indiana 46219, phone 1-800-432-6600, sec
ond edition, 1958)から市販されるSTATISTICAL QUALITY CONTROL HANDBOOKに
記載される方法の1つのような任意の方法を用いることができる。
【0082】 具体的には、そのような頂上部−底部比の変動は、(良好な)基準ウェーハを
測定する電気的な試験の間に、その基準ウェーハの性能と相関が取られる。一例
では、4枚の異なるウェーハが、頂上部−底部比Sh3/Sl3(例えば、比1
.2)から1%、5%、10%、及び20%変動し、そのウェーハからそれぞれ
形成される集積回路ダイの電気的な試験中に、それぞれ8%、10%、20%及
び25%の動作速度の変動を有する。
【0083】 速度が10%以上変動する場合に許容できないものと仮定すると、所定の比は
この例の場合5%変動に設定される。それゆえ、5%未満の頂上部−底部比の変
動を有する全てのウェーハは許容可能なウェーハと特定される(図2Aの動作2
62により示される)。
【0084】 連続して処理されている多くのウェーハの頂上部−底部比が、所定の比に接近
している場合(例えば上記の例において全て4.5%より大きい場合)には、ウ
ェーハが全く廃棄されない場合であっても、ウェーハを処理する際に用いられる
1つ或いは複数のパラメータが調整される場合もある(例えば、図2Aの動作2
63を参照)。
【0085】 別の実施形態では、比を計算して、その比を所定の極値と比較する代わりに、
局所的な最大値372と局所的な最小値371との間の差(「測定された差」と
も呼ばれる)Sh1−Sl1が、そのような差における所定の極値Shm−Sl
mと直接比較され、(単位距離に渡って)測定された差が所定の極値を越えた回
数が、ウェーハの欠陥の数を指示する際に用いられる。焼きなまされているウェ
ーハ内の欠陥の数が検出され(例えば、図3Aの底部380A〜380P)、欠
陥の数に対する所定の極値(例えば0)と比較され、ウェーハを許容或いは拒否
する。一実施形態では、コンピュータ103Cがモニタ103M上に欠陥の数を
示すメッセージを表示する。
【0086】 さらに別の実施形態では、ウェーハ104/105/106の場合の測定され
た強度が、それぞれ所定の範囲(例えば、図3Aの範囲Shm−Slm3)と比
較され、任意の強度がその範囲外に入る場合には、そのウェーハは拒否される。
それゆえ一例では、線380及び390によって表される2つのウェーハが同じ
プロセスによって形成される場合には、線380によって表されるウェーハは拒
否され、線390によって表されるウェーハは許容される。
【0087】 さらに、焼きなまされたウェーハ106内の欠陥によって、測定強度値対生成
ビームパワーのプロットの形状が変化するようになる(以下に記載する図3Aを
参照)。それゆえ一実施形態では、欠陥の位置(例えば、図3Aの各底部380
A〜380Mのx軸)を特定した後に、各位置において多数の強度測定が実行さ
れ、それを用いてその位置における物性値或いはプロセス条件が得られる。
【0088】 そのような物性値は、ここに記載されるような反射測定値の、焼きなましのよ
うな処理による欠陥の除去或いは形成への反応のために、ウェーハの処理におい
て関心が示される。具体的には、上記の動作240(図2A)が、ウェーハ処理
装置101(図1A)による処理前にウェーハ104上で実行される際に、欠陥
があるウェーハは初めに、すなわちここで記載するような任意の処理(例えば、
ドープされた領域の形成)前に排除され、それにより2つのタイプの欠陥、(1
)研磨により引き起こされるウェーハ内の欠陥及び(2)エピタキシャル材料の
欠陥が排除される。さらに、動作240がウェーハ105/106において実行
される際に、製造プロセス(例えばイオン注入、焼きなまし、エッチング或いは
パターン形成)により引き起こされる任意の欠陥が(上記のように)特定される
【0089】 さらに一実施形態では、動作240を用いて、ベアシリコンから形成される開
始ウェーハを排除する。そのようなベアシリコンの欠陥が開始時に特定されると
き、その方法によってウェーハ製造プロセスを補正する結果、十分に低い欠陥レ
ベルを確保し、エピタキシャル材料から形成される開始ウェーハ106のコスト
及び使用を排除する。ベアシリコンから形成される開始ウェーハ(「プライムウ
ェーハ」とも呼ばれる)は、ここに記載したような開始ウェーハ104の処理と
同様にプロファイラ103によって処理される。
【0090】 焼きなましは典型的には、装置102(図1A)のランプ(図示せず)で急速
にウェーハを加熱することにより行われる。焼きなまし装置102のランプによ
る照射は一様ではない場合もあり、任意の点においてパターン形成されたウェー
ハ105に入る熱量は、(表面153上に形成される二酸化シリコン或いは窒化
シリコンのような)誘電体層厚及び集積回路のパターン厚の関数となる場合があ
る。具体的には、ウェーハ105内の種々の層(図示せず)が異なるパワー量を
反射し、それによりウェーハ105の加熱量を変化させるようになる。
【0091】 従って、打ち込みを行ったウェーハ105の焼きなましは一様ではなく、焼き
なまされたウェーハ106内の接合部(表面153から深さxjにおいて、図1
C内のドープされた領域130と半導体材料156との間の境界面において形成
される)の特性は場所によって変動する場合がある。線370、380及び39
0(図3A)は、半導体物理の当業者に対して、μm及びμm未満のスケールの
接合部特性の変化を示している。それゆえ、そのような線は、プロファイラ10
3を操作する作業者によって用いられ、形成されたトランジスタが全て、ウェー
ハ105/106の全面に渡って一様であるか否かを検査し、ウェーハ内のトラ
ンジスタの仕様に(例えば焼きなまし、打ち込み或いは回路設計を調整すること
によって)準拠させることができる。
【0092】 作業者が操作する代わりに、別の実施形態では、そのような検査はコンピュー
タ103により自動化される。例えば、ディスプレイ(図3A及び図3Bに示さ
れる)を構成する代わりに、コンピュータ103Cは、(1)自動的に各ウェー
ハの測定値を用いて、多数のウェーハに渡って(典型的には数百以上)その平均
値と標準偏差値とを計算し、(2)これらの平均値と標準偏差値とを用いて、装
置101或いは焼きなまし装置102に与えられる制御パラメータを自動的に生
成する典型的なプロセス制御方法(上記AT&T Technologiesから市販される書籍
の5〜30ページに記載されており、ここで参照して本明細書の一部としている
)を利用して、打ち込み或いは焼きなましプロセスが仕様から外れる時点を特定
する。
【0093】 上記のように、図3Aでは線形スキャンが示されており、図3Bは別の実施形
態において面積スキャンが実行されている。具体的には、プロファイラ103(
図1A)は、接近して配置されたグリッド(例えばウェーハ105/106を多
数の領域に分割するためのグリッドであり、その領域はそれぞれ10μm×10
μmの面積を有している)の対応する数の領域において多数の反射度測定を実行
する。その反射度測定値はプロットされ、測定された強度対x−y位置のグラフ
(例えば、図3Bに示されるように、或いは好ましくは三次元画像として、種々
のタイプの影付きの領域の形で)形成される。その後面積スキャンのグラフは、
半導体物理のエンジニアによって用いられ、走査型電子顕微鏡を使用する場合と
同様にしてウェーハ105/106を評価する。
【0094】 グラフをプロットして目測で検査する代わりに、別の実施形態では、上記のよ
うな統計的なプロセス制御方法を用いて、自動的に反射度測定値を検査する。ま
た動作243(図2A)によって得られる反射度測定値は、それぞれウェーハ1
05/106(図11A)内の物性値(例えば電荷キャリアの移動度)を指示す
る。具体的には、プロファイラ103をプログラミングして、物性に対する測定
値を構成するために(例えば反射度測定値をドーピング濃度に変換するための、
或いはその測定値からの傾きを移動度に変換するためのスケールファクタを得る
ために)用いられる(図5A〜図5Hを参照して以下に記載される)、多数の測
定値(少なくとも1つの領域301において)を取得する。
【0095】 一実施形態では、プロファイラ103はウェーハ105/106の各領域にお
いて一群の測定(例えば、2つの異なるパワーの生成ビーム151の場合に少な
くとも二回の測定)を実行する。それゆえ上記の実施形態では、プロファイラ1
03は、ウェーハ104/105/106における種々の領域の濃度をモニタ1
03Mに表示する走査型移動度顕微鏡として機能し、走査型電子顕微鏡を使用す
る場合と同様に用いることができる。一例では、100μm×100μmの面積
において400個の測定値が得られ、三次元グラフに表示される。ここでx及び
yは二次元においてパターン形成されたウェーハ105上の領域を確定し、斜線
のパターン(第3の次元においてモニタ103M上に表示される)は、測定され
た反射度を示す。
【0096】 別の実施形態では、電荷キャリアが形成される位置は、2つ或いはそれ以上の
測定時に変更されない。代わりに、動作241(図2A)を実行する際に、プロ
ファイラ103(図1A)は同じ位置に電荷キャリアを形成し、その電荷キャリ
アを形成するために用いられるパラメータを変更する。そのパラメータは例えば
、領域120における平均キャリア濃度navである。濃度navは、図5Aを
参照して以下に記載されるように、生成ビーム151の強度を変更することによ
り(例えばそのパワー或いは直径を変更することにより)変更される。
【0097】 また、動作241の代わりに、或いはその動作に加えて、プロファイラ103
は図2Aの動作244によって示されるような測定において用いられるパラメー
タを変更する、例えばプローブビーム152の直径、又は図1Fを参照して上記
したようにビーム151に対するビーム152の位置をオフセットすることによ
り反射度が測定される場所を変更する。
【0098】 一実施形態では、動作243(図2A)において行われる反射度測定のうちの
2回或いはそれ以上の回数を用いて、1つ或いは複数の動作451〜455(図
4A)によってウェーハ104/105/106の物性値を測定する。具体的に
は、動作451において、プロファイラ103はその反射度測定値を曲線471
(図4B)のような線に一致させる。曲線471は、変更されるパラメータ(x
軸)、例えば領域120に入射する生成ビーム151のパワーの関数として、領
域120によって反射された後のプローブビーム152(図1C)の強度を(y
軸に沿って)プロットしたものである。プロファイラ103(図1A)は各強度
測定値によって得られる471A〜471Nを用いて、あるウェーハの場合の曲
線471(図4B)に(例えば点471A〜471Nを線分で接続することによ
り)一致させる。
【0099】 次に動作252(図4A)では、プロファイラ103は、曲線471を示す1
つ或いは複数の曲線を判定する。例えば、プロファイラ103は、曲線471の
種々の部分(例えば、2つの部分が以下に記載される)を近似する1つ或いは複
数の直線の一次係数(「傾き」とも呼ばれる)及び0次係数(「切片」とも呼ば
れる)を判定し、及び/又は変曲点(例えば二次或いは高次の導関数が0になる
点)を判定する。図4Bに示される例では、曲線471は、曲線471Hによっ
て近似される変曲点IPにおける測定値より大部分(50%以上)の強度測定値
が大きくなるように傾きが変化する点(これ以降「変曲点」)を有する。同様に
、変曲点IPにおける測定値より小さい大部分の強度測定値は、別の曲線471
Lによって近似される。
【0100】 従って、曲線471は、「高レベル注入」と呼ばれる条件に対応する高パワー
部分HPを有し、生成ビーム151(図1C)によって形成される過剰なキャリ
アの濃度は、活性化されたドーパントによってドープされた領域130内に通常
存在する背景電荷キャリアの濃度より大きくなる。また線471は、「低レベル
注入」と呼ばれる条件を表す低パワー部分LPを有し、部分HPにおけるパワー
より小さい生成ビーム151のパワーの場合、ドープされた領域130における
過剰なキャリアの生成速度は、活性化されたドーパントによって背景電荷キャリ
アの濃度より小さくなる。低パワー部分LP及び高パワー部分HPはそれぞれ、
上記の変曲点IPにより互いに分離される。
【0101】 線471H及び471Lは、測定の範囲の極値において2つ或いはそれ以上の
強度測定値を用いることにより、変曲点IPを知しらなくても、コンピュータ1
03C(図1A)によって得られる。例えば、最大強度測定値及び2番目に大き
い強度測定値を表す2つの点471A及び471Bを用いて、線471Hを決定
することができ、一方最小の強度測定値及び2番目に小さい強度測定値を表す2
つの他の測定値471N及び471Mを用いて(コンピュータ103Cによって
)線471Aを決定する。2つの点を用いる代わりに、別の実施形態では、その
範囲の上限における3つの隣接する点、例えば、471A〜471Cを用いて、
最も良く一致する線471Hを取得し、一方その範囲の最も下側において隣接す
る3つの点471K〜471Dを用いて最も良く一致する線471Lを取得する
。一実施形態では、変曲点471Iは、線471L及び471Hの交点に最も近
い曲線471上の点として、上記の線471L及び471Hから見いだされる。
【0102】 上記のように、図4Bでは、動作244或いは動作247(図2A)において
変更されるパラメータは、x軸に沿ってプロットされる。それゆえ、その実施形
態によれば、強度測定値(y軸を参照)は、生成ビーム151のパワー(図5A
に示される)、プローブビーム152のパラメータ(図7Aに示される)及びビ
ーム151と152との間のオフセット距離(図7Bに示される)の位置の1つ
に対してプロットされる。
【0103】 一対の直線471L及び471Hを用いて一実施形態においては曲線471を
近似しているが、別の実施形態は他の数(例えば全曲線471に対して一本の直
線、または3本或いはそれ以上の直線)の直線を用いている。別の実施形態では
、直線を用いる代わりに、コンピュータ103が、直線471を近似する二次関
数或いは三次以上の関数を用いて、例えば3つ或いはそれ以上のそのような係数
が得られる。
【0104】 一実施形態では、プログラミングされたコンピュータ103Cが、4枚の異な
るウェーハにおける強度測定値から多数の曲線501〜504(図5A)を生成
する。例えば、プロファイラ103は、生成ビーム151のパワーを変更するこ
とにより、同じ領域120(図1C)において同時に生起するビーム151及び
152を用いて多数の測定値502A〜502Nを取得する。その後、コンピュ
ータ103Cは、図4Bを参照して上に記載したように、線502H及び502
Lを生成し、動作246A及び246B(図4A)を実行することによりそれぞ
れ傾きmH及びmL、並びにy切片YH及びYLを決定する。上記の例では、線5
01、502及び503によって表されるウェーハは知られている物性値を有し
、一方、線502によって表されるウェーハの物性値は知られていない。
【0105】 一実施形態では、線501、502及び503によって表されるウェーハの物
性値及びプロセス条件は、1つ或いは複数の上記の係数、例えば図5B、5C、
5D及び5Eに示されるような高パワー切片YH及び低パワー傾きmLの関数と
してプロットされる。その後線502の対応する係数を用いて、その物性値及び
/または処理条件をそれぞれ探索する。
【0106】 具体的には、図5Aに示される濃度は、曲線501〜502は表1に示される
以下の係数を有する。
【表1】
【0107】 それゆえ、コンピュータ103Cは、図5Bに示されるような高パワーの切片Y
Hの値89.1を用いて、線501、503及び504によって表されるウェー
ハのそれぞれ知られている焼きなまし温度から得られる線510から焼きなまし
温度を999℃として得る。同様にコンピュータ103Cは、図5Cの低パワー
の傾きmLの値4.05を用いて、知られている焼きなまし温度から再び得られ
る線309から1000℃の焼きなまし温度を得る。図5B及び図5Cはそれぞ
れ線302によって表されるウェーハの同じ情報、すなわち約999.5℃の焼
きなまし温度(図5B及び図5Cから得られる2つの測定値の平均値)を与える
が、図5Bが不明瞭な情報を与える場合には図5Cが有効である。例えば図5C
は、高パワーの切片が60である時、2つの焼きなまし温度980℃及び104
0℃を示す。低パワーの傾きを用いて、2つの値980℃及び1040℃の1つ
が取り出される。例えば、低パワーの傾きが4.0未満である時に980℃が取
り出される。
【0108】 曲線302によって表されるウェーハの上記の例では、プログラミングされた
コンピュータ103Cは、測定値999.5℃と仕様値975℃(図2Aの動作
260によって示される)とを比較し、そのウェーハを(例えば、そのウェーハ
を廃棄場所に移動させることにより)廃棄されるものと特定し、その後処理パラ
メータを調整する。例えば線108(図1A)上に信号を送出し、温度を25℃
まで低下させる。
【0109】 処理条件(例えば図5B及び図5Cを参照して上に記載したような焼きなまし
温度)を判定する代わりに、或いはそれに加えて、強度測定値から導かれる上記
の特性を用いて、照射領域120内の半導体材料の1つ或いは複数の特性を判定
することができる。具体的には、プロファイラ103は低パワーの傾きmLを用
いて、知られている特性を有するウェーハの接合部深さに対してプロットされた
、そのような傾きのグラフ(図5D)を探索することにより、接合部深さXj(
図1C)を判定する。上記の例では、低パワーの傾きmLは4.05の値を有し
、線511(図5D)は580オングストローム(10-10m)の接合部深さを
与える。
【0110】 その後プロファイラ103は、580オングストロームの値と、受容可能な接
合部深さの所定の範囲、例えば400〜600オングストロームの範囲と比較す
る。580の値はその範囲内に入るので、ウェーハ105/106は許容可能な
ものと特定され、さらに通常通りに処理される(図2Aの動作262によって示
される)。測定された接合部深さが所定の範囲外にある場合には、ウェーハ10
5/106は拒否され(図2Aの動作260によって示される)、1つ或いは複
数の処理条件、例えばドーパントの添加量を調整することにより調整される(動
作263に示される)。
【0111】 ウェーハが許容される場合であっても、例えば測定された特性(例えば接合部
深さ)が、その範囲の限界値に接近している、例えばその上限値の5%以内(上
記の例では、400〜408の範囲内、或いは475〜500の範囲内)に入る
場合には、処理条件の調整を行うこともできることに留意されたい。上記のよう
に、処理条件を調整するために、プロファイラ103は、装置101及び焼きな
まし装置202のいずれか、或いは両方に信号を与え、測定された特性の値を所
定の範囲の中央値(例えば500オングストローム)に戻す。
【0112】 図5Dを参照して上に記載したように、接合部深さを測定することによって、
予測されない結果が与えられる場合には、Opsalに付与された米国特許第4,8
54,710号は、深さ情報はプラズマ波が存在しない場合には得ることはでき
ない(具体的には、Opsalは第4欄、33〜35行において、「しかしながら、
サンプルが調査される必要がある深さの関数として変動する応用形態では、プラ
ズマ波を生成し、調査する必要がある」と述べている)ことを教示していること
を考慮する。
【0113】 同様に、プロファイラ103は別の属性、具体的には高パワーの切片YHを用
いて、表面153(図1C)における活性ドーパントの濃度を探索する。具体的
には、プロファイラ103は高パワーの切片YHの値89.1を用いて、知られ
ている表面濃度を有する多数のウェーハの高パワーの切片をプロットすることに
よって形成された線512(図5E)から7×1019原子/cm3の表面濃度を
得る。
【0114】 (図5Aを参照して上に記載したように)表面のドーパントの濃度を測定する
ために係数(例えば上記の傾き或いは切片の別の1つ)を用いる代わりに、或い
はそれに加えて、プロファイラ103は曲線502の別の属性、具体的には二次
或いはより高次の導関数が0に接近する1502の変曲点IPを用いることがで
きる。具体的には、一実施形態では、プロファイラ103は変曲点IPのx座標
XIを用いて、生成ビーム151のパワーを決定するとともに、別のグラフ(図
5F)を用いて、材料の活性ドーパントの濃度156(図1C)を探索する。
【0115】 曲線514(図5F)は、ドーピング濃度を探索するために図5Aから判定さ
れるような変曲点IPの生成ビームのパワーで直接用いられる。例えば、変曲点
IPのx座標の値が43であるとき、曲線154はそのドーピングに対して7×
1019原子/cm3の値を生成する。線514(図5F)は、上記のようなシミ
ュレータを構成するためにコンピュータ103CにAtlasソフトウェアをプログ
ラミングすることにより、また種々のドーピング濃度及びパワーの場合に、その
シミュレータに、材料の構造(ドープされた層の記述)及び生成ビーム151(
直径、パワー及び波長の記述)についての情報を与えることにより得られる。
【0116】 領域130(図1C)のシート抵抗Rsは、図5Gに示されるような傾き対シ
ート抵抗のプロットからの線502(図5A)の高次の傾きmHから判定するこ
とができる。具体的には、プロファイラ103は、プローブビーム152が直径
2μm及びパワー41.5mVを有し、生成ビーム151が直径2μmを有し、
パワーが0〜90mVの範囲で変化する場合に、ステップ接合部、0.2μmの
深さのドープされた領域130を有し、1.5×1015原子/cm3のドーズ量
で20KeV打ち込みでドープされ、N型のepiウェーハになるウェーハの傾
きに対して、その測定された傾きを正規化する。
【0117】 それゆえ一実施形態では、線381(図5G)は、Silvaco社(Sunnyvale, Ca
lifornia)から市販されているソフトウェアAtlasでプログラミングされるコン
ピュータ103C(図1A)のような有限要素シミュレータを用いて、シート抵
抗Rsをモデル化することにより得られる。そのようなシミュレータを(本開示
内容を鑑みて、当業者が明らかな方法において)セットアップして、生成ビーム
151による照射に応じて半導体材料156の表面153(図1C)におけるキ
ャリア濃度をモデル化し、それによりそのモデルに従って、ステップ接合部0.
2μmの深さを有し、N型ウェーハ上で20Kevの打ち込みでn型のepiに
ドープされるウェーハから得られる反射度に対して正規化された反射度を決定す
る。
【0118】 その正規化された反射度は、線516を生成するためにシート抵抗Rsの関数
としてプロットされ、その測定された値は線516と同時に線515(図5G)
を生成するために(正規化することにより)スケーリングされる。シート抵抗R
sは、ドーピング濃度(図5F)及び接合部深さXj(図5D)とそれぞれ反比
例する。それゆえ接合部深さXjは、ドーズ量及びそれゆえドーピング濃度を変
化させながら一定のエネルギで注入を行うことにより一定に保持され、シート抵
抗Rsの変化を引き起こす。
【0119】 高パワー部分HP(図4B)の傾きmHは、移動度の逆数に比例し、移動度は
ドーピング濃度に比例する(図6Bにより示される)。それゆえ、正規化された
高パワーの傾きmH(上記)は、実験及びシミュレータの両方によって示される
ように(図5Gに示される)、シート抵抗Rsに反応する。
【0120】 プロファイラ103は以下のようにしてシート抵抗Rsを抽出する。具体的に
は、プロファイラ103は知られているシート抵抗Rsを有するウェーハの場合
に、高パワー部分HPにおいて上に述べたような(図5G)高パワーの傾きmH
を測定し、例えばそのような基準ウェーハは500Ω/□のシート抵抗値を有す
る場合、それにより0.6の傾きの値を較正する。その後プロファイラ103は
較正された値を用いて、シート抵抗に対して高パワーの傾きをプロットし、線5
15が得られる。
【0121】 次にプロファイラ103は反射パワーを測定し、線515及び516を較正す
るために用いられる知られた特性を有するウェーハと同じ注入レベルを有するウ
ェーハの場合の傾きを決定する。例えば、シート抵抗が知られていないウェーハ
は0.8の傾きを有し、それゆえプロファイラ103はそのシート抵抗を100
0Ω/□であるものと判定する(図5G)。
【0122】 ステップ接合部(表面から接合部深さまでの深度に対して一定のドーピングレ
ベルを有し、接合部深さより深い場所では第2の一定のドーピングレベルを有す
る接合部)の場合、シート抵抗は以下の式によって与えられる。
【数1】
【0123】 ただしρは抵抗率であり、Xjは接合部深さであり、μは移動度であり、nは
活性キャリア濃度である。従ってシート抵抗Rsは移動度と、活性ドーピング濃
度と、接合部深さとを組み合わせた値であり、これらの内の1つを他の値から判
定することができる。例えばプロファイラ103は、上記のようにシート抵抗(
図5Gから)、ドーピング(図5Pから)及び接合部深さ(図5Dから)を判定
した後に、上記式を用いて移動度を決定する。
【0124】 生成ビームのパワーの関数としての強度のプロット(例えば、図5Aの線50
1〜504)の高パワーの傾きmHを用いて、以下の式に示されるように、基準
ウェーハの対応する傾きでその傾き(高注入の場合)を割り、知られている移動
度を掛け合わせることだけで移動度が得られる。
【数2】
【0125】 特に、ハイレベル注入の場合、図9Bについて後記するように電流は半径方向
に流れる。従って、キャリアの濃度は、同じく後記する式(5)により与えられ
る。以下の式(5)、(21)及び(22)を組み合わせることにより、以下の
高パワー傾きが与えられる。
【数3】
【0126】 但し、mHは、X軸に沿ってプロットされた発生ビーム151のパワーの関数と
しての絶対反射量に対して正規化された反射信号を、Y軸に沿ってプロットして
得られた線の高パワー部の傾斜であって、qは電荷、R0は絶対反射量、αは吸
収係数であって、吸収長さm0の逆数はシリコンの屈折率に等しく、εs及びε0
はそれぞれ自由空間及びシリコンの誘電率であり、meはキャリアの有効質量、
ωはプローブビームのラジアル周波数、kはボルツマン定数、Tは温度、Eph
発生ビームの波長に於けるフォトン一つあたりのエネルギ、μは移動度である。
【0127】 図5Hの線517などの曲線は上記した式から求められる。より複雑な状況に
於いては、線517を数値モデルにより求めることができる。線517も、mH
を測定し、例えば同一材料によりトランジスタを形成し、このトランジスタの動
作特性に基づき移動度を測定することにより得られた移動度に対する相関を求め
ることにより実験的に求めることができる。従って、プロファイラ103は、製
造中のウェーハの高パワー傾きmHを利用して、線517を利用して移動度を求
めることができる。
【0128】 図5B〜5Fにおける線509〜513等の、物性や処理条件を決定するため
に利用されたグラフは、二つの異なる実施例について以下に説明するように二つ
の方法のいずれかにより得られる。第一の実施例に於いては、基準ウェーハとも
呼ばれる一組のウェーハを選択或いは準備し、注入エネルギ、注入量或いは焼き
なまし温度といった処理状況を変更することによりある範囲の物性値を有するよ
うにし、プロファイラ103を用いて上記したように各基準ウェーハについて強
度測定値を得たり、近似フィット用係数或いは他の属性を得ることとなる。続い
て、近似フィット係数或いは属性を用いて線509〜513及び515をプロッ
トする。第二の実施例に於いては、同じく基準ウェーハと呼ばれるいくつかのウ
ェーハについて、上記したようにプロファイラ103により強度測定を行い、分
散抵抗プロファイリングなどの従来から知られた測定手法を用いて実際のドープ
プロフィールを決定する。
【0129】 ある実施例に於いては、図5Aの線501〜504は、1×1015の量のボロ
ンを2KeVのエネルギをもってイオン注入し、線501の場合には905℃、
線502の場合は1000℃、線503の場合は1050℃及び線504の場合
は900℃で焼きなましを行って得られたウェーハを表す。続いて、上記したよ
うに強度測定を行い、図5Aに示されたグラフがプロットされる。次に、SRP
と略称される分散抵抗プロフィール(spreading resistance profiles)が図6
Aに示されるように用意される。ここで、図5Aの符号に対して100を加算し
た符号により示される線は、それぞれ対応するウェーハを表す。即ち図5Aに於
ける線501は、図6Aに於ける線601に対応する。
【0130】 図6Aに示されたSRP線601〜604は、ウェーハを破壊してイオン注入
層を露出させ、エッジを面取りし、深さの関数として活性ドーパントの濃度のプ
ロフィールを測定するためのプロービングを行うことにより得られる。従って、
SRPの準備する過程の完了時には、図6Aのグラフは、X軸に沿う深さ(μ)
の関数として、Y軸に沿う活性ドーパント濃度(原子/cm3)のプロットを与
える。プログラムされたコンピュータ103Cは、線601〜604から表面濃
度601Y〜604Yを決定し、これらは図5Eに示された線512を得るため
に利用される。更に、プログラムされたコンピュータ103Cは、ドーパント濃
度値が1×1019となる深さを、点106J〜604JのX座標として決定する
。これらの値は、図5Dに線511として示された、接合深さに対する低パワー
傾きのプロットを得るために利用される。上記した方法により得られる直線は、
「曲線フィット」と呼ばれる方法を用いて測定値に良く合致し、図5D及び5E
に於いてはR2の値が0.95より大きい。
【0131】 従って、図5B〜5Gに示されるような上記したグラフの一つ又は複数が用意
されると、製造されたウェーハの物性が、ウェーハを破壊したり研磨することを
必要とすることなく、図2Aに示される上記した方法200により決定される。
なぜなら、プロファイラ103は、単に物性値の測定値を得るために上記したグ
ラフを利用するのみであるからである。従って、プロファイラ103は、ウェー
ハを破壊したり研磨するなど、従来技術に於いて必要とされた試験ウェーハに関
連するコストを不要とすることができる。
【0132】 上記実施例に於いては、コンピュータ103Cは物性を測定するために利用さ
れる図5Eの線512などの線を用意するための様々な演算を行うものとして記
述されたが、このようなグラフを別のコンピュータにより用意したり、上記した
ステップをマニュアルで行うことも可能である。
【0133】 更に、図5A〜5Gにより示されるように、上記した線はある実施例に於いて
は用意されるが、別の実施例では、このようなグラフを用意することなく、代わ
りにこのようなグラフに関連する式を用いることにより、方法200の様々なス
テップを実施するために、単に反射度の測定値を用いることもできる。例えば、
図5Eの線512を引く代わりに、このような線の傾き及び切片を求め、このよ
うな傾き及び切片を有する方程式を利用して、高パワー切片から表面濃度を得る
ことができる。
【0134】 また、線512を直線であるとする代わりに、曲線であるとすることもでき、
或いはコンピュータプログラムの技術に通じた同業者であれば容易に理解できる
ように、上記した要領をもって物性値の測定値を得るために、2次あるいは更に
高次の微分方程式によって強度の測定値を近似することができる。
【0135】 更に、図6Bに於いて線611により示されるように、ドーパントの濃度に対
する移動度の関係を、図5B〜5Gに示された上記グラフに加えて、或いはそれ
に代えて利用することができる。特に、ある実施例に於いては、プロファイラ1
03は、集積回路の処理に於いて常用される範囲であるところの1016から10 19 /cm3の範囲の図6Bに示される線611を用いて、図5Eについて上記し
たようにして得られたドーパント濃度4.2×1019原子/cm3から、毎秒1
00cmの値の移動度を得ている。図5Eから得られた表面濃度は、バルク内の
ドーパント濃度よりも高いが、線611から得られた移動度は、バルクに於ける
移動度に概ね等しい。なぜなら、図9Cについて後記するように、1019〜10 20 原子/cm3の範囲のドーピングであれば、移動度の低下がわずかであるから
である。
【0136】 既知のドーパンド濃度からバルク寿命を推定するために、図6Cに於ける線6
13により表される良く知られた関係を次のようにして利用することができる。
特に、プロファイラ103は、ドーパント濃度即ち4.2×1019の値から、線
613を利用して、バルク寿命値として1.1×10-5msecを得ることがで
きる。表面ドーパント濃度は、バルク材料156(図1C)内の寿命の推定値を
与える。
【0137】 図6B及び6Cに於ける線611及び613等のような良く知られた関係を利
用する代わりに、製造されるべきウェーハに固有の関係を、図5Hについて上記
したように、従来から知られた方法を用いた移動度及び寿命の適当な測定値から
用意することができ、これらの関係を、製造されるべきウェーハの移動度及び寿
命を測定するためにプロファイラ103に於いて利用することができる。
【0138】 上記したような知られた関係(図6Bについて前記したような移動度及びドー
パント濃度との間の関係)は、表面粗さやドーパントの遊離など、移動度を減少
させるような効果が存在しない場合にのみ正確な推定値を与える。特に、表面粗
さは散乱を引き起こし、表面移動度の値をバルク移動度のレベルよりも引き下げ
、図5Aの線502を決定する表面移動度は、図5Aの変曲点IPを決定するキ
ャリア濃度に対応するバルク移動度とは必ずしも同一とならない。
【0139】 従って、ある実施例に於いては、物性を得るために2つの属性を同時に利用す
る。その一方は、(1)図5Fについて上記したように、ドーパント濃度を求め
るために変曲点IPを利用するものであり、その他方は、(2)表面粗さとは無
関係にドーピング濃度の変化を決定するために、図5Eについて前記したように
、表面濃度を得るために、特に高パワー切片YHについて線502を利用するこ
とである。特に、変曲点は、過剰キャリアの濃度がドーピング濃度に等しくなる
ときの状態を表す。例えば、表面移動度が、バルク移動度の半分である場合、移
動度100から抽出されるドーピング濃度は、点612を利用して、4×1019 として与えられるが、図5Fを利用した変曲点から抽出されたドーピング濃度は
1×1018となる。
【0140】 発生ビーム151のパワーを変更する前後に反射度を測定して線501〜50
4(図5A)を求める代わりに、図2Aについて上記したステップ244に示さ
れるように、他のパラメータを変更することもできる。特に、ある実施例に於い
ては、プローブビーム152或いは発生ビーム151の直径を変更する前後に反
射度を測定し、それによって図1Bにより示されるようにキャリア濃度158の
変化率dnei/dxに応じた測定値を得ることもできる。図7A及び7Bに示さ
れるように、neiの変化率を利用してキャリアの寿命の劣化を測定することもで
きる。
【0141】 特に、図7Aの線701および702は、製造されるべきウェーハの寿命の許
容範囲の限界を表しており、正規化された強度の測定値がY軸に沿って表され、
図1Hにより示されるようなプローブビーム152の半径との関係がプロットさ
れている。図7Aに示された強度の測定値は、0.2μmの深さの階段状接合部
を有し、5×1018の量のP型ドーパントによりドープされたウェーハ105、
106について寿命の劣化が見られないという条件下に於いて、直径1μmのプ
ローブビーム152を用いて得られた強度測定値に対して正規化されている。
【0142】 従って、プロファイラ103は、単に製造中のウェーハについて得られた測定
値から図7Aのグラフに点703をプロットするのみで、点703が限界701
及び702間の許容領域として与えられる領域704内に点703が位置するか
否かをチェックすることができる。限界内である場合には、プロファイラ103
は、この測定値703を与えたウェーハ105、106が許容範囲内の寿命を有
すると判断する。点703により表される測定値は単一の測定値であって、ウェ
ーハの合否を判断するために一回の測定で十分であることを留意されたい。
【0143】 更に、ある実施例に於いては、線700I〜700J等のいくつかの追加の線
が含まれ、プロファイラ103は、例えば点703に於ける寿命が500倍劣化
していることを内挿により求める。なぜなら、点703は、100倍劣化の線7
00Iと、1000倍劣化の線700Jとの間に位置するからである。正規化さ
れた強度測定値対プローブビーム直径のプロットは、ウェーハ105、106の
寿命をチェックするための正確なテストを提供する。なぜなら、強度測定値は、
上記した線701及び702に対応する図7Bの線711及び712により示さ
れるように、面153に於いて発生ビーム151により発生したキャリアの濃度
に線形に比例するからである。
【0144】 図7Bに於いては、X軸は発生ビーム151の図1Hに於ける軸線155から
の半径方向距離を表すことに留意されたい。強度測定値と表面濃度との間の関係
を、式(21)及び(22)について以下に説明する。方程式(21)及び(2
2)を考慮すると、半導体材料の物性を測定するために反射度の測定値を用いる
代わりに、同様の要領をもって屈折率の変化を利用し得ることに留意されたい。
【0145】 ある実施例に於いては、図1Cに示されたビーム152は1μmよりも長い波
長を有する。1μm程度の波長に於いては、フォトンは概ねシリコンのバンドギ
ャップエネルギに等しいエネルギを有する。ビーム152の波長はバンドギャッ
プエネルギに依存し、即ちウェーハ105、106の材料に依存し、ゲルマニウ
ムの場合には異なることを留意されたい。
【0146】 ある実施例に於いては、オランダのフィリップスにより市販されている最大出
力パワー70mWを有するモデルCQF756/D等の1480nmファイバ結
合レーザダイオード等のような図8Aに示されるレーザ801により発生する。
レーザ801は、プロファイラ103に於いて<他の部品とは別に取り付けられ
、ビーム152を伝達するファイバ802によりコリメータ803に接続される
。コリメータ803は、例えばカリフォルニア州のWave Opticsによ
り市販されている部品番号WT−CY3−163−10B−0.5からなるもの
であってよい。
【0147】 本実施例に於いては、カリフォルニア州のSan JoseのSpectra
Diode labsにより市販されている最大出力パワー200mWを有する
レーザダイオードモデルSDL−5432−H1等のような830nmのバンド
ギャップレーザ805により得られる。プロファイラ103は、カリフォルニア
州IrvineのMiles Griot Corporationにより市販さ
れている部品番号06GLC002/810からなるレンズ806を有する。レ
ンズ806は、発生ビーム151をコリメートし、ビーム152に対しビーム1
51を移動し得るように、図示されていない位置決め装置上に取り付けられてい
る。
【0148】 レーザ801及び805により発生するビーム151及び512の波長間の関
係は、ある実施例に於いては重要な点であって、例えば、ビーム151がシリコ
ンのバンドギャップエネルギを越えるエネルギを有するフォトンを含み、ビーム
152がバンドギャップエネルギに概ね等しい或いはそれ以下のエネルギを有す
るフォトンを含む場合には予期しない結果が生じ得る。ある実施例に於いては、
シリコンウェーハに於いて、83nm及び1480nmの波長のビームは、上記
した一つ或いは複数の利点を実現する。即ち、これによれば、測定に関連するキ
ャリアの割合を無視し得る程度にすることができる。
【0149】 プロファイラ103は更に、イリノイ州シカゴのKarl−Lambrech
tにより市販されている部品番号OIM−12−812等のアイソレータ807
をも含む。アイソレータ807は、再反射光がレーザ805に進入するのを阻止
する。また、プロファイラ103は、ウェーハ106により反射されたビーム1
51の強度を測定するためのフォトダイオード821Aを有する。更に、図示さ
れないアナモフィックプリズムがビーム151内に挿入され、レーザ805によ
り偏光した状態で発生したビーム151を円偏光する。
【0150】 プロファイラ103は更に、それぞれ2Xビームレジューサとして機能する。
それぞれ37.5mm及び75mmの焦点距離を有するレンズ808及び809
を含む。レンズ808は、図示されないステージ上に取り付けられ、レーザ80
5に対してX軸線方向に調節可能であって、従ってビーム151をデコリメート
し、それによってビーム152に対するスポットのサイズを変化させることがで
きる。プロファイラ103は、ビーム151及び152を組み合わせるダイクロ
イックミラー等の半透過性ミラー810を含み、それによって組み合わせビーム
811を形成する。ダイオード821B及び821Cは基準ダイオードであって
、プローブビーム152の透過及び反射パワーの絶対較正のために利用される。
【0151】 プロファイラ103は、ミラー810に於けるリークを検出するためのフォト
ダイオード等からなるフォトセル821Bを含み、それによってビーム151の
前方パワーを測定する。ビーム811は50対50ビームスプリッタ813を通
過し、更に90対10ビームスプリッタ814を通過して対物レンズ815に至
る。対物レンズ815は、例えば日本国横浜市のニコンにより市販されている部
品番号81814の100X、0.9NAレンズからなるのもであってよい。レ
ンズ815は、組み合わせビーム811をウェーハ106の表面上にフォーカス
する。
【0152】 プロファイラ103は更に、ビーム811の前方パワーを測定するために用い
られるフォトダイオードとも呼ばれるフォトセル821Cを含む。プロファイラ
103は更に、ウェーハ106をビーム812に対してX、Y及びZ方向に移動
させるために用いられるステージ829を含む。特に、ステージ829は、Z軸
方向に垂直に移動可能であって、それによってフォーカスを調節することができ
、更に水平面内で調節可能であることにより、図2Aのステップ244に於いて
も必要となるように、ビーム812に対する図1Bの領域120の位置を調節す
ることができる。
【0153】 ビーム812は、領域120により反射された後、再び対物レンズ815を経
て、90対10ビームスプリッタ814に到達する。スプリッタ814は、戻っ
たビームの10パーセントを変向し、顕微鏡のアイピースとして機能する第2の
レンズ819に至るようにする。レンズ819は、例えば日本国横浜市のニコン
により市販されている部品番号81845の10Xレンズからなるのもであって
よい。
【0154】 変向されたビーム812の一部は、レンズ819を通過した後に、イスラエル
国PalatineのFJW Industriesにより市販されているモデ
ル85400などのカメラ820に入射する。レンズ819及びカメラ820は
互いに協働して顕微鏡として機能し、マサチューセッツ州BostonのCog
nes Corporationにより市販されているASP−60CR−11
−Sなどの撮像システムを利用して、フォーカス、ビームサイズ及びビームオー
バーレイ等の測定を可能にする。
【0155】 反射されたビーム812Rの90パーセントはビームスプリッタ813を通過
し、ドイツ国GoettingenのSpindler & Hoyer Cor
porationにより市販されているSchott glass RG830等
のフィルタ817を通過し、米国ペンシルバニア州Montgomeryvil
leのEG&G Judsonにより市販されているJ16−8SP−R05M
−HS等のフォトセル818に到達する。
【0156】 フィルター817は、組み合わせビーム812Rから発生ビーム151のフォ
トンを除去し、ディテクタ818がプローブビーム152のフォトンのみを見る
ようにする。フィルタ817はある実施例に於いては重要な部品であって、上記
したようにSmithにより開示された形式の従来技術のシステムを用いた場合
に発生するようなディテクタ818への、ビーム181により発生する変調信号
のフィードスルーを除去するという予想外の結果をもたらす。この実施例に於い
ては、フォトディテクタ818にゲルマニウムが用いられ、レーザ801により
発生する波長1480nmのフォトンに対する感度を提供する。
【0157】 プロファイラ103は、それぞれ反射された部分812Rを処理し、発生ビー
ム151を発生するために用いられる信号処理回路830及び駆動回路840を
有する。特に、レーザ駆動回路842(例えば、カリフォルニア州Irvine
のNewport Corporationにより市販されているモデル800
0)はレーザ805を駆動し、変調入力端子842M上の信号に応じてビーム1
51を発生する。レーザ駆動回路842は、レーザダイオード805及び801
の安定性を維持するために熱電クーラパワーサプライ(図示せず)を含む。駆動
回路840は、ベンチ可変周波数発振器等のような基準発振器843を有し、こ
れを変調入力端子842M上の信号を駆動するために用いる。基準発振器843
は、ビーム151に対して100パーセント変調を提供する。基準発振器843
は、図1Cに示される領域130に於いて、キャリアの波を発生しないように1
Hz〜2万Hzの範囲の値に手動設定可能な周波数を有する。
【0158】 組み合わせビーム812は、領域120により反射された後に、信号処理回路
830に含まれるフォトセル818に入射する。フォトセル818は入射ビーム
のパワーを、同じく信号処理回路830に含まれる電流−電圧変換器833に供
給されるべき電流に変換する。変換器833は、例えばアリゾナ州Tescon
のBurr−Brown社により市販されているOP−27A集積回路を用いた
単一段OPアンプトランスインピダンス増幅器からなるものであってよい。
【0159】 変換器833は、フォトセル818からの電流を、同じく回路830に含まれ
る単一ゲインステージ834に供給されるべき電圧に変換する。ゲインステージ
834は、変換器833が数キロオームに限られるため、変換器833により提
供されるゲインに対して追加の信号ゲインを提供する。変換器833に於けるゲ
インは、それがDC結合されていることから限られており、反射部分812Rの
パワーは十数mWに過ぎないため、過剰なトランスインピダンスゲインは変換器
833を飽和させる原因となる。
【0160】 変換器833は増幅器834にAC結合されている。ある実施例に於いては、
変調周波数における反射度要素と異なり、反射度の一定要素は、変換器833と
増幅器834との間に位置するノード838に於ける信号から測定される。プロ
ファイラ103は、この一定要素を利用して、強度測定値を正規化し、例えば製
造中のウェーハと基準ウェーハとの間のように、異なるウェーハ間について正規
化された測定値を比較する。増幅器834により提供される電圧信号は、カリフ
ォルニア州SunnyvaleのStanford Research Syst
emsにより市販されているモデル830のようなロックイン増幅器835によ
り利用される。ロックイン増幅器835は、レーザ駆動回路842の変調端子8
42M上の信号と同一の周波数により変調された信号を提供する基準発振器84
3に接続されている。ロックイン増幅器835は、ソフトウェアにより作動する
PC等のようなプロセッサ836に、発振器843から供給される周波数をもっ
て変調された反射部分812Rの強度を示す信号を提供し、この信号を捕捉し、
適当に表示する。
【0161】 ある実施例に於いては、PC836は、(図1Aについて前記したように)ラ
イン107及び108に接続されたライン837を有し、上記したような一つ又
は複数の物性測定値に基づいてイオン注入装置101或いは急速熱焼きなまし装
置102の作動を制御する。
【0162】 寿命は物性及び処理汚染の敏感なインジケータである。表面153の近傍に於
いて(図1C)、寿命は、シリコン酸化物層とシリコンとの間の境界面における
トラッピングセンタにより支配される。表面153の近傍の寿命は、この境界面
の質のインジケータとなる。
【数4】
【0163】 但し、Jは電流密度、nはキャリア濃度、Eは電界強度、kはボルツマン定数、
qは電荷、Tは温度、μは移動度である。式(1)の両方の項に現れる移動度μ
は、電流を規定する根本的な物性値である(Szeによる「Physics o
f Semiconductor Devices」の50〜51頁参照。本文献
は、それに言及することをもって、本明細書の一部をなすものとする。)。
【0164】 移動度μは、速度やパワー消費などの素子の性能に根本的に関連する。例えば
、近代的な集積回路に於ける基本構成要素となっているFETに於いては、印加
ゲート電圧に対する電流の変化であるトランスコンダクタンスgmは、移動度に
対して、以下の係数を介して線形的に比例する。
【数5】
【0165】 但し、Z及びLは、それぞれチャネル幅及び長さ、C0はゲート容量である。表
面153(図1C)の近傍(キャリアの平均自由行程よりも小さい深さ内)では
、移動度は、表面粗さ、ドープ濃度及び欠陥の密度など、プロセスの影響を受け
るいくつものパラメータに依存する(Groveによる「Physics an
d Technology of Semiconductor Devices」
の326頁参照。本文献は、それに言及することをもって、本明細書の一部をな
すものとする。)。
【0166】 寿命は、キャリアが再結合するまでにどのくらいの時間がかかるかを表す指標
であり、図7A、7Bについて前記したように、過剰キャリアの濃度のラジアル
減衰の測定値により決定される。汚染は、欠陥の密度の増大と同様に、寿命を急
激に低下させる。従って、寿命は、材料の品質及びプロセス汚染の敏感なインジ
ケータである。表面153(図1C)の近傍では、寿命は、二酸化シリコン層と
シリコン層との間の境界に於けるトラッピングセンタにより支配される。従って
、表面153の近傍の寿命は、この境界材料の質のインジケータである。
【0167】 活性ドーパントは、半導体材料156(図1C)の導電特性を変化させ、トラ
ンジスタ等の素子を形成可能とする。活性ドーパントは、デバイスを分離したり
、コンタクトを形成したり、作動電圧レベルを調整するためにも利用される。プ
ロファイラ103は、注入されたドーパントがどの程度電気的に活性となるかを
示し、このような構造の効率を示す。多くの場合、処理上の問題は、焼きなまし
及び活性化の均一性に関連するもので、焼きなましされていないウェーハ105
に於ける注入量を測定するのみではあまり意味がなく、図6Aに於いて線601
〜604により示されるように、活性ドーパントのプロフィールを、焼きなまし
されたウェーハ106に於いて測定する必要がある。
【0168】 図1Cに示されるビーム151のフォトンは、自由電子−ホール対を形成する
。半導体材料156の屈折率は、自由空間よりも大きいことから(例えば、シリ
コンは3.42の相対屈折率を有する)、入射ビームは法線155に対して大き
く屈折し、ビームの形状は(例えば表面から5μm等のような)数μmの深さに
於いてシリンダ157のような形状をとる。
【0169】 ある処理過程に於いては一般的であるように、拡散長さL(L2=(kT/q
)μτにより与えられるような、過剰キャリアが再結合するまでに移動する距離
。但し、τは寿命、kはボルツマン定数、Tは温度、qは電荷)が、照射された
領域120の半径w0に比較して長い場合には、この円筒内のキャリアの濃度は
、半径w0とは無関係であって、移動度μの逆数に応じて変化する。更に、反射
度は、キャリアの濃度Cに直接的に関連しており、反射パワーの測定値は移動度
の直接的な指標を与える。
【0170】 照射されたシリンダの外側に於いては、キャリア濃度Cは急激に低下し、この
低下の度合いは、概ねr/Lの対数関数に従って減少する。円筒形の形状のため
に、この低減の度合いはベッセル関数により示される。ベッセル関数は、対数関
数と等価な円筒対称性を有する。このように、照射領域120内に於ける(図2
Aのステップ243のような)強度の測定から得られた移動度μの知識は、照射
領域120からの距離の関数としてのキャリア濃度の別の強度測定と組み合わせ
ることにより、図7A及び7Bについて上記したように寿命τを決定することが
できる。
【0171】 更に、集積回路のような半導体素子を製造するために用いられる形式のシリコ
ンに於いては、活性ドーパントの濃度は移動度に直接的に関連している。このよ
うに、移動度を測定すれば、図6Aのように活性ドーパント濃度601Y〜60
4Yを決定することができる。最後に、上記したようなイオン注入や焼きなまし
等により、バルクとは異なるドーパント濃度を有する材料の層を追加することは
、図1Cのビーム151のパワーの関数としての反射度に対して影響を及ぼし、
この関数は追加層の活性ドーパントプロファイルを決定するために利用すること
ができる。
【0172】 均一にドープされた材料などのようなバルク材料に於けるキャリア濃度は、円
筒の直径に比較して拡散長さLが十分に長いと仮定して(Dτ>>w0 2)計算す
ることができる。即ち、シリンダ内に於いては再結合がないものとする。この公
式に於いて、D(=(kT/q)μ)は拡散係数を表し、μは移動度を表す。こ
のように拡散係数及び移動度は直接的に関連している。更に、キャリアを発生す
るために用いられる図1Cのビーム151の吸収長さα-1は、シリンダの直径に
比較して十分長いと仮定し、発生量が深さdに於いて概ね一定であると仮定する
【0173】 このような仮定の下では、シリンダ157内に形成されたすべてのキャリアは
側方から外に出て、シリンダ157の軸線である法線155方向に沿ってほとん
ど電流が流れない。なぜなら、半径w0は通常0.5〜3μmであって、一般に
拡散長さLは20μm以上であり、吸収長さα-1は5〜20μmであるため、通
常は、状態が当てはまる。前者はλが670nmの場合であり、後者はλが81
0nmの場合である。
【0174】 (スポットサイズとも呼ばれる)半径w0のシリンダ157内の、深さzから
z+dzの範囲の、単位体積あたりの発生キャリアの割合Gは、次の式により表
される。
【数6】
【0175】 但し、rは法線155からの距離、Rは表面反射度、Fはビーム151の入射フ
ォトンフラックス、w0はシリンダ157の半径、αは材料156の吸収係数で
ある。
【0176】 半径rのシリンダからのフラックスFは、式(3)から得られる単位体積あた
りの発生キャリアの数Gをシリンダ157の壁の面積で除したものである。
【数7】
【0177】 式(4)に於ける最後の2つの等式は、フラックスFが、波がない場合には拡
散に限られ、拡散係数Dと移動度μとの間の関係が、後記するように式(6)か
ら得られるからである。
【0178】 式(4)におけるこの解は、電荷キャリアの表面に於ける再結合を無視してい
る。本発明のある実施例は、集積回路のための処理が行われている半導体ウェー
ハについて適用されるが、その場合のウェーハは通常、表面に於ける再結合を抑
制するような表面パッシベーションが施されている。
【0179】 シリンダにおけるキャリア濃度は、以下に説明するように上記した条件下では
シリンダの直径に依存しない。式(4)の両側を、rについて0からシリンダの
直径に渡って積分することにより次の式を得る。
【数8】
【0180】 但し、P1は発生ビーム151のパワー、Epは1つのフォトンの電荷である。の
た、移動度と拡散率との間には以下の関係が成立する。
【数9】
【0181】 但し、k、T及びqは、拡散長さLについて前記したとおりである。式(5)は
、スポットサイズ即ちビームの直径w0が小さい場合、いずれのシリンダに於け
る過剰キャリア濃度neも、半径に無関係であって、式(5)に於いて角括弧に
より示された定数であるところの物理パラメータ及び移動度μの逆数の関数とな
るのみであることを示している。
【0182】 従って、半導体材料156の表面153の照射領域120(図1C)の任意の
場所に於ける電荷キャリアによる反射の後のプローブビーム152の強度の測定
値は、発生ビーム151のパワーP1が1ワットであるとすると、上記した定数
によりスケーリングされた移動度の直接的な指標を与える。
【0183】 ある実施例に於いては、ビーム152の反射強度を、ビーム151のパワーの
関数として測定する。後記するように、反射強度はキャリア濃度neに対して線
形的に変化する。従って、図9Aに於いて線901により示されるように、表面
にドープされた層を有さないウェーハについての反射強度対発生ビームパワーの
プロットは近似的に直線となる。線801の傾きは、既知の物理パラメータと移
動度の逆数との積である。
【0184】 従って、式(5)は照射領域内に於いてプロファイラ103によって得られる
キャリア濃度neの測定値の物理的な基礎を表している。キャリア濃度neについ
ての正確な解は、円筒座標系に於ける拡散方程式を用いることにより求めること
ができる。
【数10】 但し、neは過剰キャリア濃度、Gは単位体積当たりの発生率であり、
【数11】 なる関係がある。但し、Φは単位面積当たりの入射フォトンフラックス、αは吸
収係数である。
【0185】 周期的に変化する放射入射の場合、全ての量はexp(jωt)として時間的
に変化し、式(7)は次のように単純化される。
【数12】
【0186】 上記したように、電荷キャリアの波が発生するのを回避するために、式(9)
の第2の項における実数部が、虚数部よりもかなり大きくなければならず、この
条件は周波数ωについてω=2πf=1/10τ0であることを必要とする。寿命
が10μsecである場合には、変調周波数fは1600Hzよりも小さくある
べきである。式(9)の虚数部は実数部よりもかなり大きい場合には、高周波域
に於ける波状の解を導き出すものであって、上記したような条件下に於いては回
避されるべきである。従って、本発明は、虚数部が無視し得るように十分に低い
周波数で作動するようになっている。この仮定により、式(9)は次のように単
純化される。
【数13】 但し、r2=r2/Dt0=r2/L2であって、n=ne−Gt0である。
【0187】 式(10)の解は、0次の双曲ベッセル関数で表される。
【数14】
【0188】 但し、k0は無限遠で0、0で無限大となる。逆に、I0は、rが無限遠に近付く
と発散し、rが小さいと0に近付く。従って、図1Cのビーム151により形成
されるシリンダ157内では、Aは有限で、Bは0である。シリンダの外では、
Bは有限で、Aは0である。A及びBの係数は、キャリア濃度及びその変化率が
シリンダの壁(r=w0)に於いて連続的であるという知見に基づくものである
【0189】 上記した条件を適用して、次のように厳密な解が得られる。ここで、nは、照
射の無い場合のキャリア濃度を越えるキャリア濃度である。
【数15】 また、
【数16】
【0190】 図9Aは、照射領域120についての内側方程式(12a)及び外側方程式(
12b)の解を示す。w0<<Lであれば、式(12a)は、式(5)と同一の結
果を与える。特に、図9Aは、グラフに於いて、ウェーハにイオン注入がなされ
ていない場合に於いて、(図1Cの)中心軸線115からのX軸に沿う半径方向
距離の関数として、(対応するドープ濃度についての)キャリア濃度の(Y軸に
沿う)対数値を示す曲線901〜904を示している。曲線901〜904のド
ープ濃度は、それぞれ1019、1018、1017及び1016原子/cm3に対応し
、ビーム151及び152(図1C)が互いに重なり合うr=0に於いて測定さ
れる。ビーム151が円筒対称形であることから、(角座標θに対して)線形座
標は深さD及び半径rである。
【0191】 図9Aに於いて、垂直軸に示されるキャリア濃度が、空間的に均一な強度を有
する図1Cの発生ビーム151により照射されることにより、表面153(深さ
=0)の近傍に於いて半径の関数として示されている。空間的に均一な強度とは
、例えば、ビーム軸線に於ける半径0とビームの半径w0との間に於いて、ビー
ム強度が一定であって、ビームの半径w0を超えた領域では強度は0でることを
意味する。ある実施例に於けるビーム半径w0は0.5μmで、パワーは20m
Wで、波長はシリコンの場合で810nmである。
【0192】 図示されているように、図1Cの領域120に於けるキャリア濃度は一定であ
って、ビームの半径に依存することなく、電荷キャリアの移動度に反比例する。
移動度は、ドープ濃度に反比例することから、キャリア濃度はドープ濃度に応じ
て増大する。また、反射度の測定値は、キャリア濃度に対して比例的に増大し、
従って反射度の測定値は移動度の逆数の指標を与える。
【0193】 図1Cの照射領域外に於ける濃度neの減少率は、寿命τ及び拡散長さL(=
(Dτ)1/2)の関数である。Dが照射領域120内の反射度の測定値から知ら
れていることにより、シリンダのエッジから半径方向外側に於ける反射度の測定
値の組が、寿命を決定する。
【0194】 キャリア濃度neは、表面153からドーパント原子を導入することにより形
成される図9Bに示される浅いドープ層911を有する材料に於いても決定する
ことができる。図9Cは、照射対象となるウェーハ105、106の半導体構造
、該構造を横切るようにして低下するポテンシャル及び照射対象たる浅いドープ
層の領域から外に向けて流れる電流を示している。領域912〜914は、それ
ぞれ浅いドープ層、低ドープエピタキシャル層及び高度ドープ基層からなる。こ
の場合、すべてP型ドープされているものと仮定されるが、N型ドープ或いはN
及びP型ドープの組み合わせであっても同様の結果が得られる。接合916が浅
いドープ層912とエピタキシャル層913との間に存在している。
【0195】 半導体表面923はレーザビーム911により照射され、基層内に円筒形の照
射領域及び浅いドープ層912の照射された領域915を画定している。この照
射により、表面が最も負の点となるように構造を横切るようなポテンシャルの降
下が引き起こされる。このポテンシャル降下の大部分は、エピタキシャル層91
3と基層914との間に発生し、この電圧降下918以外にも、浅いドープ層9
12とエピタキシャル層913との間の境界面に電圧降下919が引き起こされ
る。より小さな電圧降下が基層912、エピタキシャル層913及び浅いドープ
層912に於いても発生し、これらが電圧降下920、921及び922として
図示されている。
【0196】 浅いドープ層913から二つの電流の流れが発生する。第1は、表面に対して
直交する垂直電流917である。第2は、表面に対して平行に流れる半径電流9
16である。これらの電流は、拡散のためであると仮定される。この場合、4つ
の成分が存在する。垂直ホール電流、垂直電子電流、半径ホール電流及び垂直電
子電流である。これらは次のように表される。
【数17】
【0197】 但し、qは電荷、Dp及びDnはそれぞれホール及び電子拡散係数、pはホール濃
度、nは電子濃度、zは深さ方向の変数、rは半径方向の変数である。Dp及び
nは、Dn(p)=(kT/q)μn(p)により表されるように、ホール及び電子の
移動度に関連し、kはボルツマン定数、Tは温度、μn(p)は電子(ホール)の移
動度である。
【0198】 図9Cに示された構造の以下に説明する定性的分析から、表面キャリア濃度即
ち反射信号が、いかに発生ビームのパワーの関数であるかが明らかとなる。定性
分析は更に、曲線が、上記した図4Bの線471により示されるように、いかに
変曲点や傾きが異なる領域を有するかを、或いは浅いドープ領域912に於ける
ドーパントのプロフィールに関連する物性が、曲線471から、いかに抽出され
るかを明らかにする。
【0199】 電流916及び917は、上記式(13a)〜(13d)により示されるよう
に、キャリア濃度の勾配によって駆動される。垂直方向についての勾配は、接合
深さによってキャリア濃度が除されることにより目盛り付けされ、半径方向の勾
配は、キャリア濃度が層912に於ける拡散長さにより除されることにより目盛
り付けされる。一般に、接合深さは0.02〜0.1μmであって、拡散長さは
数μmである。従って、低レベル接合の場合は、垂直電流が支配的となる。
【0200】 表面に於けるキャリア濃度は、式(13A)、(13B)により与えられる電
流917を、表面923から接合916に渡って積分することにより得られる。
この場合の境界条件として、ポテンシャル降下919のために接合916が逆バ
イアスされていることから、接合916に於けるキャリア濃度は0でなければな
らない。この積分値は接合深さに応じて増大する。従って、低レベル注入におけ
る信号は、接合深さに敏感である。上記した図5Dに於ける線511に示される
ような実験的な結果はこの依存関係を実証している。
【0201】 高レベル注入の場合、バックグラウンドドーピング濃度の効果が消え、領域9
12及び913間の接合に於けるポテンシャル降下919が消える。この場合、
垂直方向についてのキャリア濃度の勾配は、フォトンの光学的吸収のために引き
起こされ、距離は吸収長さにより特徴付けられる。半径方向についてのキャリア
濃度の勾配は、依然として層912の拡散長さによる。
【0202】 830nmの放射の場合、吸収長さは約20μmとなる。半径方向の勾配は、
2〜4μmのオーダとなる。例えば、図7Aに於ける半径方向電子濃度ライン7
01,702の減衰曲線を参照されたい。この場合は、半径電流916が垂直電
流917よりも大きい。表面のキャリア濃度は表面に近い領域の移動度に敏感で
あって、接合深さに対する感度は消滅する。
【0203】 上記した説明によれば、図4Bの線471を図4Bの変曲点IPの下側の領域
にフィットさせると、直線471Lにより図示されるように、低レベル注入に対
応し、変曲点471Iの上方の領域にフィットされた場合には、直線471Hに
対応する。線471Lの傾き及び切片はそれぞれ接合深さを特徴づけるために用
いられ、線417Hの勾配及び切片はそれぞれ表面近くの移動度を特徴づけるた
めに利用される。図4Bについて上記したように、変曲点IPが、低レベルから
高レベル注入にかけての変位点に於いて発生することから、この点に於いては、
過剰キャリアはドープ濃度に概ね等しい濃度を有することとなる。従って、変曲
点IPのシフトは、ドープ濃度のシフトに対応する。
【0204】 図9Aに於いて領域912〜914により示された上記モデルと比較すると、
実際にドープ層を支配する方程式が複雑であることから、過剰キャリアの濃度は
、分析的な方程式よりも、むしろコンピュータ103Cによる数値モデルから求
めることになる。図5Bにより示される実際の測定値と同じく、このような解は
、上記したように表面濃度、移動度及び接合深さなど様々な物性を決定するため
に用いられる変曲点など様々な属性を有する。
【0205】 図9Bの線951〜953は、数値モデルから求められる、発生ビーム151
のパワーの関数として照射領域122に於ける表面キャリア濃度Cを示している
。特に、線951〜953はドープ濃度1016,1017及び1018原子/cm3
に対応し、この場合、1016原子/cm3のレベルでP型ドープされたエピタキ
シャル層の上の注入層の厚さは0.2μmであって、ビーム151の半径は0.
5μmで、構造910のための波長は810nmである。
【0206】 線951については、領域912及び913が同一のドープ濃度を有し、発生
ビーム151のパワーの関数としての(表面923に於ける)キャリア濃度は直
線となり、その傾きは移動度により決定される。変曲点912I及び913Iは
、ドープ濃度が増大するに伴い発生ビーム151のパワーのより高いレベルに移
動し、高レベル注入(領域912H及び913Hの傾き)における傾きはドープ
濃度の増大に伴い減少し、それによって移動度を低下させる。線951及び領域
952Hの傾きは概ね互いに等しい。なぜなら、1016〜1017原子/cm3
度のドーピングの場合には、移動度の低下は、例えば5パーセント以下といった
極めて軽微なレベルであるからである。
【0207】 上記したバルク材料912と同様に、層911の移動度及び寿命を求めること
もできる。多層構造910により引き起こされる複雑さに対応するために、コン
ピュータ103Cにより数値モデルが形成され、キャリア濃度対レーザパワー或
いはキャリア濃度対図1Cの光学軸線155からの半径等のようなデータにフィ
ットさせて、移動度及び寿命などのような物性を決定する。例えば、数値モデル
は、あるドープ層から、強度測定値が「期待値」と呼ばれるある値を示すことが
予想される。表面近くの移動度が劣化すると、測定値は期待値から離れ、それに
よって問題があることが示される。
【0208】 図2Aのステップ243に於いて測定される反射信号は、図1Cのビーム15
1により引き起こされる過剰キャリアの濃度のために引き起こされる(反射度と
も呼ばれる)表面反射係数の変化により引き起こされる。図示されない過剰キャ
リアは、図1Cの表面153を照射するビーム151の電界内に於いて振動する
。振動するキャリアはビーム152からの光を放射する。この再放射された光は
、過剰キャリアが存在しない場合でも、通常発生するビーム152の反射に追加
されることとなる。
【0209】 反射信号の解は、Drudeの伝導理論を用いて、以下に記載するように、解
析的に求められる。Handbook of Optics, Vol II, p
ages 35.3−35.7及びJackson,”Classical El
ectrodynamics” sec. 7.7, 7.8を参照されたい。ガ
ウス単位による非良導体(4ps/we<<1)の伝播係数は、次の式により与
えられる。
【数18】
【0210】 但し、sは導電率、ωは光のラジアル周波数、cは光速、mは屈折率、μmは透
磁率、εは誘電率である。第1の項は、複素屈折率である。本実施例の場合、透
磁率μm=1、ε=m0 2であって、m0は、シリコンの場合3.42となるような
、照射がない状態の屈折率である。
【0211】 Drudeの伝導理論から、赤外線に於ける導電率は以下の式により表される
【数19】
【0212】 但し、qは電荷、me *及びmh *は電子及びホールの質量、ne及びnhは電子及び
ホールの濃度である。
【0213】 シリコンの場合、ホールの有効質量は向きに依存しない。しかしながら、電子
の有効質量は向きに依存し、電子の質量の0.19倍から0.98倍の間で変化
する。集積回路の処理に於いて最も一般的な(100)結晶面を照射する光につ
いては、有効質量は4重の対称性を有する。従って、周波数fで回転する偏光ベ
クトルによる照射から得られる反射信号は、電子のために4fの周波数成分を有
することとなり、これによって電子の濃度を測定する手段を提供する。
【0214】 虚数の導電率とは、式(14)の伝播係数が実数であることを意味する。なぜ
なら、光学的周波数があまりにも高いため、電界はキャリアを小さな距離移動さ
せるのみで、格子に衝突させないからである。その結果、エネルギを放出せず、
吸収が引き起こされない。
【0215】 式(14)及び(15)を組み合わせ、導電率に1/4pe0を乗じてMKS
単位系に変換すると、屈折率が次の式で与えられる。
【数20】
【0216】 屈折率=1である空気から、導電媒体に法線方向の入射を行うと、屈折率が次
の式で与えられる。
【数21】
【0217】 この式は近似式である。なぜなら、プローブビーム152は、図1Cの表面1
53にフォーカスされ、入射が法線方向でないからである。しかしながら、プロ
ファイラ103の性能を評価し、分析を単純化する上では、近似式で十分である
【0218】 式(17)の変数は、次の式により屈折率mに関連付けられている。
【数22】
【0219】 虚数(吸収)項は、次の式により媒体の吸収係数に関連付けられている。
【数23】
【0220】 屈折率の変化Δmによる反射度の変化Δmの形式は、次のようにして求められ
る。吸収による反射度の成分は、通常小さいので無視し、反射度が次の式により
与えられる。
【数24】 ここで、近似値は、m=m0+Δmなる形式の屈折率を代入し、Δmの項までを
維持して得られる。式(20)から、
【数25】
【0221】 Drudeの伝導理論(上記した式(20))から、屈折率の変化の形式は次
の式により与えられる。
【数26】
【0222】 但し、q(=1.602×10-19クーロン)は電荷、ε0(=8.86×10-1 2 F/m)は自由空間の誘電率、εs(=11.7)はシリコンの相対誘電率、m * はキャリアの有効質量、wは赤外線ビームののラジアル周波数である。また、
ω=2pc/lで、c(=3×108m/sec)は光速、lは波長である。式
(22)に於いて、発生ビーム151により照射された領域120内では式(1
2a)により、照射領域外121では式(12b)により与えられ、或いは数値
モデルを利用して求められるn(rr)は、ラジアルキャリア分布である。
【0223】 従って、ある実施例に於いては、図1Aのコンピュータ103Cは、式(21
)及び(22)を用いてキャリア濃度を決定するべくプログラムされている。コ
ンピュータ103Cは、上記した定数を用いた場合には、キャリア濃度分布に対
して106を乗じて/cm3を/m3に変換し、有効質量はキログラムで与えられ
ることに留意されたい。
【0224】 式(22)に於いて、フォトンは電子−ホールの対として形成されることから
、電子及びホール濃度が等しく、従って全体的な電荷が通常0となることが仮定
されている。便宜上、必ずしも正しいとは限らないが、電子及びホールの有効質
量が互いに等しいものと仮定する。
【0225】 従って、キャリア濃度Cは、図1Cに示されるように、(1)過剰キャリアを
発生する発生ビーム151と、(2)過剰キャリアに起因する反射度を測定する
ためのプローブビーム152とを互いに重ね合わせることにより、図1Aのプロ
ファイラ103を用いて測定される。発生ビーム151の波長は、ある実施例に
於いては、プローブビーム152の波長よりも短い。なぜなら、フォトンのエネ
ルギは以下の式に従って、波長の逆数に比例するからである。
【数27】 但し、hはプランク定数、cは光速である。
【0226】 更に、最小スポットサイズw0は、波長に従って次の式で表されるように変化
する。
【数28】 但し、NAは、図8Aのフォーカスレンズ415の開口数である。
【0227】 これらの関係が示すように、両ビーム151,152が同一のレンズを用い、
同一の直径を有するとした場合に、プローブビーム152は、発生ビーム151
よりも大きな最小スポットを有することとなる。しかしながら、上記したように
相対的にビームの直径を適当に選ぶことにより、図1Iの表面153に於ける両
ビーム151,152の直径を等しくすることができる。ある実施例に於いては
、コンピュータ103Cにより、式(24)を使用して、図1Cの半導体材料1
56の寿命を測定することができる。なぜなら、キャリア濃度は、発生ビーム1
51により照射された領域から離隔するに従って、
【数29】 の関数として減衰するからである。ここでτは寿命である。
【0228】 第2の方法に於いては、プロファイラ103は両ビーム151、152の軸線
に重ね合わされ、当初プローブビーム152が発生ビーム151よりも大きくさ
れる。続いて、プロファイラ103は、発生ビーム151のサイズを徐々に増大
させ、最終的にはビーム151がプローブビーム152と同じ大きさにされる。
この間に、プロファイラ103は発生ビーム151の様々なサイズのそれぞれに
ついて反射度を測定し、これらの測定値をプロットして曲線を得て、更にこの曲
線について係数その他の様々な属性を決定する。従って、プロファイラ103は
グラフを介して、ある領域の係数値を、既知の物性を有する領域の係数値と比較
することにより、この領域の1つ又は複数の物性を内挿によって求めることがで
きる。
【0229】 第2の方法に於いては、プロファイラ103は、両ビーム151、152に対
して、それらのサイズが最も小さい状態に於いて重ね合わせられる。続いてプロ
ファイラ103は、直線に沿って発生ビーム151を繰り返しスキャンし、この
時、スキャンの振幅をプローブビーム152の直径にほぼ等しくする。このスキ
ャンの間に、プロファイラ103は反射強度を測定し、AC信号を提供する。こ
のAC信号は、DC信号に比較すると、より良好なSN比をもって検出すること
ができる。
【0230】 図1Bは、表面153に沿う距離の関数として、過剰キャリアの濃度のプロフ
ールを決定するために、一方のビームを他方のビームに対してスキャンする際の
幾何学的関係を示す。プローブ及び発生ビーム152、151の半径はそれぞれ
Wp及びWgである。発生ビーム151の軸線は、プローブビーム152の軸線
に対して、X軸に沿ってDX変位しており、この場合X、Y軸はウェーハ105
,106の表面の面を画定する。
【0231】 プローブビーム152の反射された部分のパワーは、プローブビーム152の
面積にわたって反射係数を積分することにより得られる。円筒座標により定義さ
れるプローブビーム152内の位置(r,φ)は、次の式により表されるように
、発生ビーム151の原点からの距離として与えられる。
【数30】 反射されたパワーは次の式により与えられる。
【数31】 但し、Ii(r)はプローブビーム152の入射強度である。均一なビームの場
合、Ii(r)=PIR/(pwir 2)であって、更に、
【数32】
【0232】 式(27)を用いて物性を測定する方法を、図7Bについて上記した。例えば
、図7Bは、過剰キャリア濃度(Y軸)を、発生ビーム151の軸線からの半径
方向距離の関数として示している。上記した手順に従ってプローブビーム152
を移動させるに伴い、プローブビーム152はより少ない数のキャリアを有する
領域を照射するようになり、反射信号が低下する。この低下の度合い及びピーク
信号の大きさは寿命の関数である。劣化した寿命を有するウェーハ(線712)
に比較して、劣化していないウェーハの寿命(線711)からより大きな信号が
得られる。
【0233】 SN比はまた、ここで説明する測定方法例えば方法200により決定すること
ができる。屈折率の実数部については式(20)を用いて、虚数部については式
(23)を用いて反射信号が与えられ、式(21)は反射されたパワーの成分を
表すこととなる。
【数33】 但し、
【数34】 lwは、表面153(図1C)に於けるプローブビーム152のパワーである。
【0234】 システムのノイズの大部分は、ディテクタフォトセル818のショットノイズ
からなる。フォトセル818に於けるRMSショットノイズパワーは次の式によ
り与えられる。
【数35】
【0235】 BWはバンド幅、Aはフォトセルの変換効率、Lは光学系における伝達損失であ
る。反射度R0=0.35、レーザパワーPlw=100mW、損失L=0.20
、ロックイン増幅器のノイズバンド幅0.3Hz、変換効率A=0.6amps
/Wの場合、ノイズパワーPnoise=34となる。典型的な反射度信号ΔR/R
=10-6について、信号パワーは20nanoW、SN比(SNR)は588と
なる。但し、ΔRは、表面に於ける過剰キャリアの濃度のための反射度の変化で
ある。これは、±1%の精度を得るために必要となるSNR=100を十分に超
えている。
【0236】 発生ビーム151は変調されているが、プローブビーム152は変調されるこ
となく一定パワーで連続的に発生する。上記したビーム151,152に関する
ステップにより、2種の反射度を互いに区別することができる。なぜなら、バッ
クグラウンド反射度からの過剰キャリアに起因する反射度は変調周波数によって
変化し、同期的な検知が可能であるからである。
【0237】 上記した計算は、発生ビーム151からのエネルギの吸収による表面153の
加熱を考慮していない。このような加熱は、移動度を減少させる効果を有する。
図1Cの領域120の温度は、半径方向拡散方程式を用いることにより計算する
ことができる。シリコンの場合、発生ビーム151の入射パワーを100mWの
オーダーに限定することにより、加熱を、数℃(即ち10℃以下)に押さえるこ
とができ、上記した計算が依然として成立することになる。
【0238】 或いは、発生ビーム151のパワーを増大させることにより、プロファイラ1
03は、温度の関数として移動度を測定し、ウェーハ105,106が作動する
筈の集積回路に於ける温度に於けるその移動度を測定することができる。
【0239】 上記したように、キャリアを発生するために用いられるビーム151は、半導
体材料のバンドギャップエネルギよりも高いエネルギ即ちフォトンエネルギを有
しており、反射を測定するためのビーム152は、バンドギャップエネルギより
も低いフォトンエネルギを有する。従って、バンドギャップエネルギは、或る実
施例に於いては、用いられる両ビームのフォトンエネルギの境界線を画定するこ
とになる。境界線のそれぞれの側に位置する2つのビームを用いることは、この
実施例に於いて極めて重要な点である。300゜Kに於いては、境界ラインは、
シリコンについては1.12eV(波長1.11μm)に、GaAsについては
1.42eV(波長0.87μm)に、Geについては0.66eV(波長1.
88μm)に、InPについては1.35eV(波長0.92μm)に、それぞ
れ境界ラインが位置する。
【0240】 別の方法の場合、図11のステップ1800に於いて、上記したように変調さ
れた発生ビーム151(図1C)をフォーカスすねことにより電荷キャリアが発
生した(ステップ1802)半導体材料166の表面163(図10A)に向け
てフォーカスされた(ステップ1801)図示されない偏光ビームが用いられる
。この偏光ビームは反射され(図11のステップ1803)、反射時に回転偏光
される。回転偏光は、表面に対して平行する偏光成分と直交する偏光成分との間
で反射係数が異なることにより引き起こされる。回転は、屈折率の関数である。
従って、プロファイラ103は、入射ビームの反射した部分と反射しない部分と
を互いに干渉させ(ステップ1804)、変調周波数に於ける和及び差成分間の
振幅の差を測定する(ステップ1805)。
【0241】 その次に、プロファイラ103は、測定された差を半導体材料の物性に関連づ
ける(ステップ1806)。ステップ1806は、図2Aについて前記したステ
ップ250と同様である。しかしながら、ステップ1800に於いては、プロフ
ァイラ103は、ステップ244及び241に代えて、それぞれステップ180
7及び1808を実行し、上記したようにステップ1806に於いて測定された
差を利用して物性を決定する。
【0242】 屈折率は、式(22)について前記したように、キャリアの濃度の変化に応じ
て変化する。表面163により反射された偏光ビームは、表面163に於ける屈
折率の関数としての回転偏光を行う。この回転を測定することにより、屈折率の
変化を測定することができ、式(22)を用いれば、表面163に於ける過剰キ
ャリアの濃度を決定することができる。
【0243】 特に、回転偏光の測定は、図5A〜5Hについて前記したような反射度の測定
と同様にして物性を測定するために利用される。従って、ステップ1800(図
11)が、ステップ240の代わりに、プロファイラ103(図1A)により実
行される。即ち、プロファイラ103は、ステップ210、211、213、2
20及び230を、ステップ1800に先立って実行し、ステップ250及び2
60をステップ1800の後に実行し、更に強度測定の代わりに回転偏光測定を
行う。
【0244】 更に、プロファイラ103は、上記したように(ドーパント濃度、移動度、接
合深さ、寿命或いはFETの動作に於ける漏洩電流の原因となる欠陥等の)半導
体材料の様々な物性を測定するが、プロファイラ103は、強度測定の代わりに
回転偏光測定を行う。例えば、上記したステップ243(図2A)と同様なステ
ップに於いて、発生ビーム151のパワーを変えて、一定の部分に対して複数の
回転偏光測定を行い、これらの測定値を図5Aと同様のグラフに於いて対応する
パワーに対してプロットする。その後に、測定値を接続する線の傾きを求めれば
、この傾きの逆数が上記したように移動度を示すことになる。
【0245】 特に、(上記したように強度測定値を移動度に変換する場合と同様に、)基準
サンプルの測定値に基づいてスケールファクタを決定し、信号の単位からドーピ
ングの単位に変換する。回転偏光測定をオフセット位置に於いても実施すること
が出来(図1F)、或いは異なるサイズの発生ビーム及びプローブビームに対し
て行い(図1G)、いずれの場合にも寿命を求めることができる。更に、整合さ
れたビーム151,152をもって(図1C)、図3A及び図3Bについて前記
したのと同様の要領をもってウェーハをスキャンし、ウェーハの物性の変化を特
定することもできる。
【0246】 図示されないプローブビームが法線方向以外から入射する場合には、2つの異
なる反射係数がある。一方はS成分と呼ばれる表面の面内に形成される電界につ
いてのものであり、他方はP成分と呼ばれ表面の面に対して直交する面内に於け
る成分についてのものである。S及びP成分についての反射係数は、いずれも半
導体材料166の屈折率及び角度の関数であるが(図10)、それぞれ異なる形
式を有する。従って、S及びP成分の比は反射の前後に渡って異なる。レンズ1
68を出る反射光は、入射光とは異なる偏光特性を有する。
【0247】 この回転偏光は、入射ビームとコヒーレントな基準ビームに対して反射光を干
渉させることにより測定することができる。このような測定により、式(48)
について前記したような非偏光ビームを用いた場合に比較して約2倍に感度を増
大させることができる(図2Aのステップ240)。
【0248】 X軸に沿って偏光された平面波がレンズ168を照射する(図10A)。この
入力平面波は、電界強度Eixを有する。レンズ168を照射する平面波は、幾つ
かの光の束の組からなる。回転偏光を検出するために、以下の分析が、これらの
光の束の1つが境界面168から反射されるのをトレースする。
【0249】 偏光ビームの束Riは、X軸線に対して半径r及び角度φの位置にてレンズ1
68に交差する。レンズ168は、束Riを回折し、回折光の束Rdは焦点fに
向けて伝搬される。焦点は、Z軸に沿ってレンズ168から距離fの位置の原点
に位置する。回折光の束Rdは、XY面に対して即ちウェーハ面に対して平行を
なす電界成分Eisを有し、EipはXY面に対して直交する面内に位置する。Z軸
に対する回折光の束Rdの角度はqである。
【0250】 反射された後、光の束Rrは、電界強度成分Ers=rsis及びErp=rpip を有する。ここで、rs及びrpは、振幅反射成分である。これらの成分は、図1
0Bのグラフに於いて角度の関数として示されている。rs及びrpは、q=0に
於いてのみ等しいことから(Z軸に沿う光の束について)、比Eix/Eiy及びE rx /Eryは等しくなく、反射光の束RRの偏光方向は、入射光RIの偏光方向に
対して回転する。偏光とは、電界ベクトルの方向であり、それは、図10Cのグ
ラフに示されるように、S及びP成分のベクトル和である。
【0251】 図10Aの反射された光の束rrは、半径rにてレンズ168に入射する。レ
ンズは、反射された光の束をZ軸に対して平行に屈折する。屈折された光の束R
は、入射光に対して平行に現れるが、その偏光方向が変わっている。
【0252】 反射係数rs及びrpは入射光の角度及び屈折率の関数である。屈折率の変化は
、図10Bのグラフに於いて破線により定性的に示された両反射係数に於いてシ
フトを引き起こす。従って、屈折率が変化すると、出射光の束RPの偏光方向も
変化する。干渉計により、シリコンの屈折率の変化により引き起こされる回転偏
光を測定する。
【0253】 上記したように偏光を利用する図12のプロファイラ1900は、互いに協働
して干渉計を構成する要素1918,1930,1931,1932a及び19
32bを含む。プロファィラ1900は、上記したプロファイラ103と同様に
作動するが、以下の点に於いて異なっている。
【0254】 50:50ビームスプリッタ1913は、反射ビームの50%を左方向に、検
出器の方向に送り出す。スプリッタ1913はまた、レーザ1901及び190
5から入射するビームの50%の向きを右方向に変え、基準ビームを形成する。
位相板1930は、基準ビームの偏光方向を整合するべく回転を引き起こすリタ
ーダからなる。ミラー1931は、基準ビームを検出器に向けて反射する。基準
ビームの正味の遅れ量は、位相板1930を1回通過する際の遅れ量の倍である
。基準ビーム及び反射ビームはいずれも、ナローバンドフィルタ1917を通過
し、レーザ1905からの発生ビーム放射を取り除き、レーザ1901からのプ
ロームビーム波長に於ける照射のみが検知器に到達し得るようにする。
【0255】 偏光ビームスプリッタ1918は、両ビームを互いに干渉させる。スプリッタ
1918は、反射及び基準ビームの偏光軸に対して約45度をなす偏光軸線に整
合している。従って、反射及び基準ビーム電界の和及び差を表す成分は、検知器
1932a及び1932bに送られる。ゲルマニウムフォトダイオードからなる
検知器1932a及び1932bからの電流は、トランスイーピーダンス増幅器
を用いて電圧に変換される。両増幅器からの電圧は、互いに減算され、ロックイ
ン増幅器に送られるべき信号を提供し、ポンプレーザ1905の変調を基準とし
て検出される。
【0256】 入射電界はX軸に沿って以下の振幅をもって偏光されているとする。
【数36】 ここで、P1は対物レンズに入射するプローブレーザのパワーであり、wは、ビ
ームの半径である。光の束のトレーシングにより、レンズ168(図10A)か
ら現れる反射ビームベクトルは次の式により表される。
【数37】
【0257】 ここでrs及びrpは、S及びP偏光成分の振幅反射係数であり、レンズに於け
る伝達ロスは無視される。振幅反射係数は次の関係により与えられる。
【数38】 及び
【数39】 1は次の式により表面の法線qに対する入射角に依存する。
【数40】 sはシリコンの屈折率であり、入射媒体は空気であって、その屈折率が1であ
ると仮定する。
【0258】 キャリア濃度は振幅反射係数rs及びrpを介して導かれる回転偏光に依存し、
これらの係数は複素屈折率の関数である。
【数41】
【0259】 半導体に於いては、実数部は次の式により与えられる。
【数42】
【0260】 但し、nsはキャリア濃度Nが存在しない場合の屈折率、qは電荷、ε0は自由空
間の誘電率、m*はキャリアの有効質量、cは光速、lは波長、wはプローブ光
の周波数である。式(37)は、Jacksonに記載されたDrude理論を
用いて導くことができる。
【0261】 虚数部kは、吸収係数a及び波長λに対して、次の式により表わされる関係を
有する。
【数43】
【0262】 シリコンの場合、aは2つの主成分を有する。第1はバンド対バンド吸収であ
り、第2は自由キャリアに拠るものである。
【数44】
【0263】 αbbは一般的な参考書から得ることができる。0.4から1.5μmの波長の範
囲に当てはまるフィットは次の通りである。
【数45】
【0264】 シリコンに於ける自由キャリア吸収項の近似形式は次の通りである。
【数46】 但し、波長λの単位はμmであり、自由キャリア濃度Nの単位は1/cm3であ
る。
【0265】 式(37)及び(41)から、屈折率の実数部及び虚数部はいずれもキャリア
濃度の関数であることが分かる。波長が長くなるに従ってこの依存関係が強くな
り、それだけより長い波長のブローブビームが望ましいことに留意されたい。
【0266】 プローブビームスポットのサイズは自由に大きくすることができない。なぜな
らスポットが過大であると、集積回路内のパターンに収まりきれないからである
。ガウスビームのスポットの直径は次の式により表される
【数47】
【0267】 但し、波長lの単位はμmであり、NAはレンズの開口数である。波長が0.8
μmで、NAが0.9の場合、スポットサイズは、約1μmとなる。
【0268】 回転偏光は、反射ビームを基準ビームと干渉させることにより測定される。基
準及び反射ビームは、同じ軸線に沿って偏光ビームスプリッタ1918に伝搬さ
れ、これによって和及び差成分が2つの検知器1932a及び1932bに送ら
れる。和成分のための電界は次の式で与えられる。
【数48】 差成分のための電界は次の式で与えられる。
【数49】
【0269】 各検知器に於ける電流は入射パワーに比例し、入射パワーは電界の2乗値であ
る。差成分を受光するフォトセルの表面の各照射点のパワー密度は次の式により
与えられる。
【数50】
【0270】 和成分を受光するフォトセルの表面の各照射点のパワー密度は次の式により与
えられる。
【数51】 正味の信号電流は、各フォトセルについてこれらのパワー密度を積分し、(通
常Amps/Wattsにより表される)変換係数Aを乗じ、更に互いに減算す
ることにより得られる。
【数52】
【0271】 ここで、Erx 2及びEry 2の項は、小さいので無視される。信号電流は、正味信号
電流と、発生ビームパワーが0である場合の信号電流との差であって、次の式に
より与えられる。
【数53】
【0272】 ショットノイズは、通常ノイズの主な原因である。
【数54】
【0273】 2のファクターが得られるが、これは基準ビームが2つのフォトセルに分割さ
れるからである。SN比(SNR)はIsig/Ishotである。
【0274】 図13は、ドープ濃度のlog10の関数としてSNRをdB(1デケード当た
り10dB)の単位で示したものである。NAは0.9であって、シリコンに於
けるプロープザーパワー及び基準ビームパワーはいずれも1mWである。ビーム
の半径は0.35cmで、フォトディテクタの変換効率は0.4A/Wであり、
単純化のために波長に依存しないものとする。ノイズバンド幅は0.3Hzであ
る。1016ドープ点については、バックグラウンドドープ濃度は1015で、それ
以外のポイントについては1016である。
【0275】 添加量のlogの関数としてのSNRのグラフが、4つの波長について図13
に示されている(線2004については0.53μm、線2003については0
.67μm、線2002については0.83μm、線2001については1.4
8μm)。ドープに対する反応は線形であって、波長の影響は小さい。最も低い
ドープ濃度の場合でも、SNRは10〜20dBの範囲であって、ドープ濃度が
1017/cm3を越えると、20dBよりも大きくなる。ライン2001が線形
であることから、図5A〜5Hについて前記した幾つかの方法のそれぞれについ
て偏光ビーム測定法が適用し得ることが分かる。
【0276】 半導体物理学に於ける当業者であれば、上記した実施例に対して様々な変形及
び変更を加え得ることは明らかである。例えば、コンピュータ103Cは1つ又
は複数の特定の方程式をもってプログラムされているとしたが、コンピュータ1
03Cは他の方程式によりプログラムされていたり、上記した物性間の関係を近
似的に記述するような1つ或いは複数の関数によりプログラムされているもので
あって良い。これはプロファィラ103により実行される測定に関連して利用さ
れ、同時に測定中のウェーハに於ける電荷キャリアの拡散変調を形成する。例え
ば、プロファイラ103が物性を測定するために用いる近似方程式は、基準ウェ
ーハからの測定値を曲線フィットしたり、数値モデルから得られたデータに対し
て曲線フィットを行ったり、場合によってはこれら両者を併用することができる
【0277】 このように、上記した実施例の様々な変形変更は添付のクレームによりカバー
されている。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明による装置(活性ドーパントプロファイラと呼ばれる)を備えるシステ
ムの上位レベルのブロック図である。
【図1B】 一実施形態の重要な態様における、波を形成しない、図1Aの活性ドーパント
プロファイラによる電荷キャリアの時間的な変調のグラフである。
【図1C】 図1Aの活性ドーパントプロファイラによってそれぞれ同時に集束されるプロ
ーブビーム及び生成ビームの使用時の断面図である。
【図1D】 図8Aに示されるx軸に沿って図1Cの2つのビームの間の距離を制御する圧
電電圧の関数として、図1Cのウェーハにより反射されるプローブビームの一部
の強度測定値の変化を示すグラフである。
【図1E】 図8Aに示されるy軸に沿って図1Cの2つのビームの間の距離を制御する圧
電電圧の関数として、図1Cのウェーハにより反射されるプローブビームの一部
の強度測定値の変化を示すグラフである。
【図1F】 互いからオフセットされている図1Cのビーム151及び152の断面図であ
る(生成ビーム151の軸161からの距離の関数としての過剰な電荷キャリア
の濃度164のグラフが重ね合わされる)。
【図1G】 互いからオフセットされている図1Cのビーム151及び152の平面図であ
る。
【図1H】 図1Cに示される直径と比べて、プローブビーム152の直径が(例えば1桁
だけ)大きくなっている場合の図1Cのビーム151及び152の断面図である
【図1I】 ウェーハ表面153において生成ビーム151より小さな直径を有するプロー
ブビーム152を形成するための共通レンズ815の使用形態の断面図である(
その直径の関係は、レンズ815を通過する前には逆である)。
【図2A】 一実施例形態において図1Aのシステムにより実行される動作を示す流れ図で
ある。
【図2B】 図1Cの生成ビームによる電荷キャリアの形成を示す流れ図である。
【図2C】 同時生起するビームで反射測定を行う際に用いるための2つのビームを配列さ
せるために図1Aのプロファイラ103によって実行される動作を示す流れ図で
ある。
【図3A】 3枚のウェーハの場合に、x軸に沿った位置の関数としてy軸に沿ってプロッ
トされる強度測定値のグラフである(その測定は、スキャンの実施形態では図1
Aのプロファイラによって行われる)。
【図3B】 焼きなまされて、イオン注入された面積95×95μm2のウェーハのスキャ
ンすることにより得られる強度測定値の二次元のマップ図である。
【図3C】 図3Bのマップ図に示される強度測定値(μV単位)の凡例である。
【図4A】 ウェーハの製造中に物性値或いはプロセス条件を判定するための強度測定(図
1Aのプロファイラによる)において実行される動作を示す流れ図である。
【図4B】 測定値を得るために変更されるパラメータ(例えば、生成ビームのパワー)の
関数としての強度測定値、並びに半導体物性値及びプロセス条件を測定する際に
用いられる係数(例えば、傾き及び切片)を得るための強度測定値の2つの近似
的な直線471L及び471Hを示すグラフである。
【図5A】 4つの異なる温度で焼きなまされたウェーハの場合の、x軸に沿ってプロット
された生成源での生成ビーム151(図1C)のパワーの関数として、y軸上に
プロットされた強度測定値を示すグラフである。
【図5B】 x軸に沿ってプロットされた、ウェーハが焼きなまされた温度の関数として、
係数(具体的には、高パワーの切片)の変化を示すグラフである。
【図5C】 x軸に沿ってプロットされた、ウェーハが焼きなまされた温度の関数として、
係数(具体的には、低パワーの傾き)の変化を示すグラフである。
【図5D】 接合部深さの関数としてy軸に沿ってプロットされた低パワーの傾きを示すグ
ラフである。
【図5E】 表面濃度の関数としてy軸に沿ってプロットされた高パワーの切片を示すグラ
フである。
【図5F】 4つの異なる接合部深さを有するウェーハの場合の、x軸上のドーピング濃度
の関数としてy軸に沿ってプロットされた、図5Aの線の別の属性(具体的には
、変曲点)を示すグラフである。
【図5F−1】 図5Fの接合部深さの値を示す凡例である。
【図5G】 x軸に沿ってプロットされたシート抵抗(Ω/□)の関数としてy軸に沿って
プロットされた正規化された属性(具体的には、正規化された高パワーの傾き)
を示すグラフである。
【図5H】 x軸に沿ってプロットされた移動度の関数としてy軸に沿ってプロットされた
高パワーの傾きmHの変化を示すグラフである。
【図6A】 ウェーハ表面153(図1C)からの深さd(x軸に沿ってプロットされた)
の関数としての広がり抵抗プロファイルSRP(y軸に沿ってプロットされた)
を示すグラフである。
【図6B】 プロファイラ103の一実施形態において用いるためのバルク移動度について
の従来技術において知られている関係を示すグラフである。
【図6C】 プロファイラ103の一実施形態において用いるためのバルク寿命についての
従来技術において知られている関係を示すグラフである。
【図7A】 正常な寿命及び劣化した寿命を有する材料の場合に、x軸に沿ってプロットさ
れたプローブビーム(単位μm)の半径の関数としてy軸に沿ってプロットされ
た正規化された強度測定値を示すグラフである。
【図7B】 正常な寿命の材料及び寿命が劣化した材料(10,000分の1に劣化してい
る)の2つの材料の場合に、x軸に沿ってプロットされた生成ビーム151の軸
155(図1C)からの距離の関数としてy軸に沿ってプロットされた過剰なキ
ャリアの単位体積当たりの濃度(その濃度は図1Cのウェーハ表面153での濃
度であり、「表面濃度」と呼ばれる)を示すグラフある。
【図8A】 図1Aの活性ドーパントプロファイラの一実施形態において用いられる種々の
構成要素のブロック図である。
【図8B】 図1Aの活性ドーパントプロファイラの一実施形態において用いられる種々の
構成要素のブロック図である。
【図9A】 数値モデル化によって得られた、x軸に沿ってプロットされた径方向の距離(
図1Cに示される生成ビーム151の中心軸155からの距離)の関数としてy
軸に沿ってプロットされた表面濃度の対数の変化を示すグラフである。
【図9B】 バルク材料のドーパント濃度より高い濃度のドーパントの層を有する半導体材
料に入射するビームの断面図である(その断面図にビームを照射することによっ
て生成される電位分布のグラフが重ね合わせられる)。
【図9C】 種々のドーピング濃度の場合に、x軸に沿ってプロットされた生成ビームのパ
ワーPの関数(数値モデル化によって得られた)としてy軸に沿ってプロットさ
れたキャリア濃度neを示すグラフである。
【図10A】 半導体材料によって反射された後のプローブビームの偏光面の回転を示す概略
図である。
【図10B】 x軸に沿ってプロットされたプローブビームの入射角度の関数としてy軸に沿
ってプロットされた反射測定値を示すグラフである(実線及び破線は、2つの偏
光成分rf及びrpの表面キャリア濃度の増加に起因する、屈折率のわずかな増
加(破線は実線より高い屈折率である)に関する相対的な影響を示す)。
【図10C】 図10Aに示されるような、反射の後にその偏光面が回転される角度を示すベ
クトル図である。
【図11】 図10Aに示される偏光されたプローブビームを用いて、図1Aの活性ドーパ
ントプロファイラによって実行される種々の動作を示す流れ図である。
【図12】 図1Aの活性ドーパントプロファイラの別の実施形態のブロック図である。
【図13】 プローブビームの4つの異なる波長の場合に、x軸に沿って直線としてプロッ
トされたキャリアの濃度の関数としてy軸に沿ってプロットされた信号対雑音比
を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 リー、ジーピング アメリカ合衆国カリフォルニア州94043・ マウンテンビュー・#0・セントラルアベ ニュー 511 Fターム(参考) 2G059 AA03 AA05 BB16 CC20 EE02 EE05 FF01 FF03 FF08 GG01 GG03 GG04 HH01 HH06 JJ02 JJ07 JJ11 JJ19 JJ22 JJ30 KK03 KK04 MM01 MM05 MM07 MM09 MM14 PP04 4M106 AA01 BA04 BA14 CA10 CB02 CB11 CB12 DH01 DH12 DH31

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーハを評価するための装置であって、 第1のフォトンビームを発生し、かつ該第1フォトンビームがウェーハの或る
    領域に入射したときに、電荷キャリアの波が前記領域に発生しない程度に十分に
    低い周波数をもって変調された第1の強度を前記第1フォトンビームに与えるよ
    うな第1のソースと、 第2のフォトンビームを発生し、かつ該第2フォトンビームがウェーハの前記
    領域に入射したときに、無視し得る数を超えないような電荷キャリアが前記領域
    に発生する程度に、前記第1ビームのフォトンよりも十分に低いエネルギを前記
    第2ビームのフォトンに与えるような第2のソースと、 前記第2ビームの、前記領域により反射された後に前記周波数にて変調された
    部分の光路内に配置された光電性素子とを有し、 前記光電性素子が、前記第1ビームの入射により前記領域内に形成された電荷
    キャリアの第1の濃度を表す第1の信号を発生することを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記光電性素子に接続され、前記第1信号並びに、前記第1
    及び第2ビームの少なくとも一方の発生に関連するパラメータの変化に応じて前
    記光電性素子から得られる第2の信号を用いて前記領域の物性値を決定するべく
    プログラムされたコンピュータをさらに有することを特徴とする請求項1に記載
    の装置。
  3. 【請求項3】 前記パラメータが前記第1ビームの強度からなり、 (a)第1及び第2の信号の差と(b)前記第1及び第2ビームの強度の差と
    の間の比を演算し、 該比を、既知の移動度を有する所定のウェーハに於ける対応する比に対して比
    較して、前記領域内の移動度を決定するべく前記コンピュータがプログラムされ
    ていることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記コンピュータが或る属性の値を決定し、前記属性が、第
    1信号の単位変化当りの前記第2信号の変化からなり、前記領域内の移動度を決
    定する際に前記コンピュータが μunk=(mref/munk)μref なる式を用い、ここで、munkが前記属性値からなり、mrefが基準ウェーハの前
    記属性の別の値からなり、μrefが前記基準ウェーハの移動度からなることを特
    徴とする請求項2に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記第2信号が前記領域から或る距離にて発生し、前記パラ
    メータが前記距離からなり、 前記コンピュータが、許容できるウェーハの寿命の範囲と、前記領域から前記
    距離離れた、既知の寿命を有する部分に於ける対応する強度測定値の範囲とを用
    いて、ウェーハが許容範囲内の寿命を有するかを決定することを特徴とする請求
    項2に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記パラメータが前記両ビームの一方の直径からなり、 前記コンピュータが、許容できるウェーハの寿命の範囲と、前記ビーム直径に
    ついての、対応する強度測定値の範囲とを用いて、ウェーハが許容範囲内の寿命
    を有するかを決定することを特徴とする請求項2に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記パラメータの対応値に対してプロットして得られる、前
    記信号のグループの少なくとも1つのグループの複数の係数を演算し、 前記複数の係数の少なくとも1つを、既知の物性の値を有する所定のウェーハ
    に於ける対応する係数に対して比較して、前記領域内の前記物性値を決定するべ
    く前記コンピュータがプログラムされていることを特徴とする請求項2に記載の
    装置。
  8. 【請求項8】 前記パラメータが前記第1ビームの強度からなり、前記係数
    が1次係数からなり、前記物性が接合深さからなることを特徴とする請求項7に
    記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記パラメータが前記第1ビームの強度からなり、前記係数
    が1次係数からなり、前記物性が移動度からなることを特徴とする請求項7に記
    載の装置。
  10. 【請求項10】 前記パラメータが前記第1ビームの強度からなり、前記係
    数が0次係数からなり、前記物性が表面濃度からなることを特徴とする請求項7
    に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記パラメータが前記第1ビームの強度からなり、前記係
    数が1次係数からなり、前記物性がシート抵抗からなることを特徴とする請求項
    7に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記第1ビームの強度からなる前記パラメータの対応値に
    対してプロットして得られる、前記信号の複数の係数を演算し、 前記複数の係数の少なくとも1つを、既知の処理条件値をもって或る処理が施
    された所定のウェーハに於ける対応する係数に対して比較して、前記領域内の前
    記物性値を決定するべく前記コンピュータがプログラムされていることを特徴と
    する請求項2に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記信号の値の範囲の第1の境界部に於ける前記信号の第
    1のグループにより形成される高パワー部分を近似する第1の線と、前記範囲の
    第2の境界部に於ける前記信号の第2のグループにより形成される低パワー部分
    を近似する第2の線との交点を決定し、 前記交点の座標を、既知の活性ドーパント濃度を有する所定のウェーハに於け
    る対応する交点の座標とを比較して、前記領域の活性ドーパント濃度を決定する
    べく前記コンピュータがプログラムされていることを特徴とする請求項2に記載
    の装置。
  14. 【請求項14】 前記パラメータが前記両ビームの一方の直径からなり、前
    記物性が寿命からなることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記パラメータが前記両ビーム間の距離からなり、前記物
    性が寿命からなることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  16. 【請求項16】 ウェーハ処理ユニットと、 前記ウェーハ処理ユニット及び前記光電性素子に接続され、少なくとも前記第
    1信号に基づき前記ウェーハ処理ユニットの作動を制御するべくプログラムされ
    たコンピュータとを更に有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  17. 【請求項17】 急速焼きなまし装置を更に有し、 前記ウェーハ処理ユニットがイオン注入装置を備え、 前記コンピュータが前記急速焼きなまし装置に接続され、かつ少なくとも前記
    第1信号に基づき、前記イオン注入装置及び前記急速焼きなまし装置の少なくと
    も一方の作動を制御するべくプログラムされていることを特徴とする請求項16
    に記載の装置。
  18. 【請求項18】 急速焼きなまし装置と、 前記急速焼きなまし装置に接続され、少なくとも前記第1信号に基づき前記急
    速焼きなまし装置の作動を制御するべくプログラムされたコンピュータとを更に
    有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  19. 【請求項19】 測定されたウェーハの合否を示すメッセージをモニタ上に
    表示するべくプログラムされたコンピュータを更に有することを特徴とする請求
    項1に記載の装置。
  20. 【請求項20】 ウェーハ処理手段と、 前記ウェーハ処理手段及び前記光電性素子に接続され、少なくとも前記光電性
    素子から得られる前記第1信号に応じて、前記ウェーハ処理手段の作動を制御す
    るべくプログラムされたコンピュータとを更に有することを特徴とする請求項1
    に記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記両ソースに対して前記ウェーハを移動可能なステージ
    を更に有し、 前記ステージにより前記ウェーハが移動したときに、前記光電性素子が、前記
    ウェーハ上の対応する複数の領域に関連する複数の信号を発生することを特徴と
    する請求項1に記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記光電性素子に接続され、前記複数の信号の極小値と前
    記複数の信号の極大値との間の比を演算し、該比を所定限界値と比較し、前記ウ
    ェーハの合否を示すメッセージをモニタ上に表示するべくプログラムされたコン
    ピュータを更に有することを特徴とする請求項21に記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記光電性素子に接続され、前記複数の信号に所定範囲外
    のものがあるかをチェックし、前記ウェーハの合否を示すメッセージをモニタ上
    に表示するべくプログラムされたコンピュータを更に有することを特徴とする請
    求項21に記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記光電性素子に接続され、前記第1ビームの強度の変化
    の後に前記領域について前記光電性素子から得られる前記第1及び第2の信号を
    利用して、前記領域に於ける物性値を決定するべくプログラムされたコンピュー
    タを更に有することを特徴とする請求項21に記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記ステージが前記ウェーハを二次元的に移動可能であっ
    て、 前記光電性素子が、前記複数の領域のそれぞれに於いて前記複数の信号の少な
    くとも1つを発生することを特徴とする請求項21に記載の装置。
  26. 【請求項26】 急速焼きなまし装置を更に有し、 前記コンピュータが、前記複数の信号の1つに基づき、前記急速焼きなまし装
    置の作動を制御するべくプログラムされていることを特徴とする請求項21に記
    載の装置。
  27. 【請求項27】 前記第1のソースが、前記領域の半導体材料のバンドギャ
    ップエネルギよりも高いエネルギを有する第1のフォトンを発生し、前記第2の
    ソースが、前記バンドギャップエネルギよりも低いエネルギを有する第2のフォ
    トンを発生することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  28. 【請求項28】 前記第1フォトンが、950nmよりも短い第1の波長を
    有し、前記第2フォトンが、950nmよりも長い第2の波長を有することを特
    徴とする請求項27に記載の装置。
  29. 【請求項29】 前記第1ビームが前記ウェーハの表面にて第1の直径を有
    し、前記第2ビームが前記ウェーハの表面にて第2の直径を有し、前記第1直径
    が、前記第2直径以上であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  30. 【請求項30】 ウェーハに於いて半導体材料を含む或る領域の特性を表す
    電気信号を発生するための装置であって、 作動中に1,000kHよりも低い周波数をもって発振する発振器と、 前記周波数をもって変調された第1の強度を有する第1のビームを発生するべ
    く前記発振器に接続され、前記第1ビームが前記半導体材料のバンドギャップエ
    ネルギよりも高いエネルギを有する複数の第1のフォトンを含み、前記第1ビー
    ムが前記領域に入射したときに複数の電荷キャリアを発生し、前記電荷キャリア
    の数が、波を発生することなく前記周波数をもって変調されるようにした第1の
    ソースと、 前記バンドギャップエネルギよりも低いエネルギを有する複数の第2のフォト
    ンを含む第2のビームを発生するための第2のソースと、 前記第1及び第2のビームのそれぞれの光路内に配置され、前記両ビームの一
    方を、前記両ビームの他方に沿うように反射させて組合わせビームを発生する部
    分透過性ミラーと、 前記一致光路に配置されたビームスプリッタと、 前記領域から反射した第2フォトンのグループを受光するべく、前記ビームス
    プリッタに結合された、第2フォトンを検出可能なセンサと、 前記発振器及び前記センサに接続され、かつ出力ラインを有するロックイン増
    幅器とを有し、 前記ロックイン増幅器が、前記周波数をもって変調され、前記領域から反射し
    た前記第2フォトンの数の平均値を表す信号を、前記出力ライン上に発生するこ
    とを特徴とする装置。
  31. 【請求項31】 前記センサがゲルマニウムを含むことを特徴とする請求項
    30に記載の装置。
  32. 【請求項32】 前記第1ビームが、前記第1ソースにより調節可能なパワ
    ーを有し、 当該装置が、前記出力ラインに接続され、前記第1ビームのパワーを複数のレ
    ベルに調節することにより発生する前記第2信号の複数の値に応じて、前記領域
    の物性値を決定するべくプログラムされたコンピュータを更に有することを特徴
    とする請求項30に記載の装置。
  33. 【請求項33】 前記第1ソースに於ける変調周波数が10kHよりも低い
    ことを特徴とする請求項30に記載の装置。
  34. 【請求項34】 ウェーハに於いて半導体材料を含む或る領域の特性を表す
    電気信号を発生するための装置であって、 作動中に1,000kHよりも低い周波数をもって発振する発振器と、 前記周波数をもって変調された第1の強度を有する第1のビームを発生するべ
    く前記発振器に接続され、前記第1ビームが前記半導体材料のバンドギャップエ
    ネルギよりも高いエネルギを有する複数の第1のフォトンを含み、前記第1ビー
    ムが前記領域に入射したときに複数の電荷キャリアを発生し、前記電荷キャリア
    の数が、波を発生することなく前記周波数をもって変調されるようにした第1の
    ソースと、 前記バンドギャップエネルギよりも低いエネルギを有する複数の第2のフォト
    ンを含む第2のビームを発生するための第2のソースと、 前記第1及び第2のビームのそれぞれの光路内に配置され、前記両ビームの一
    方を、前記両ビームの他方に沿うように反射させて組合わせビームを発生する部
    分透過性ミラーと、 前記第2ビームの前記ウェーハからの反射光路内に配置された偏光ビームスプ
    リッタと、 前記偏光ビームスプリッタからの電磁放射の第1の部分を受光するべく前記偏
    光ビームスプリッタに結合された第1のセンサと、 前記偏光ビームスプリッタからの電磁放射の第2の部分を受光するべく前記偏
    光ビームスプリッタに結合された第2のセンサとを有し、 前記第1及び第2の部分が、それぞれ、前記ウェーハからの反射前の前記第2
    ビームの或る部分と前記ウェーハからの反射後の前記第2ビームの他の部分との
    間の干渉の和及び差成分からなることを特徴とする装置。
  35. 【請求項35】 前記第1及び第2のセンサに接続されたロックイン増幅器
    を更に有し、 該ロックイン増幅器が、前記第1センサからの第1の信号及び前記第2センサ
    からの第2の信号を受信したときに、前記第1及び第2の信号の差を示す、前記
    発振器の発振と同位相の第3の信号を発生することを特徴とする請求項34に記
    載の装置。
  36. 【請求項36】 前記第1ソースより発生する前記第1ビームのパワーが調
    節可能であって、 当該装置が、前記ロックイン増幅器に接続され、前記第1ビームのパワーを複
    数のレベルに調節することにより発生する前記第3信号の複数の値に応じて、前
    記領域の物性値を決定するべくプログラムされたコンピュータを更に有すること
    を特徴とする請求項34に記載の装置。
  37. 【請求項37】 ウェーハを評価するための方法であって、 ウェーハの或る領域に複数の電荷キャリアを発生させ、前記電荷キャリアの数
    を、前記電荷キャリアの波が発生しない程度に十分に低い周波数をもって変調す
    る過程と、 前記領域の前記半導体材料のバンドギャップエネルギよりも低いエネルギを有
    する複数の第1のフォトンからなる第1ビームを前記領域にフォーカスする過程
    と、 前記領域により反射された後に、前記周波数にて変調された第1ビームの一部
    分の第1の強度を測定する過程とを有することを特徴とする方法。
  38. 【請求項38】 前記電荷キャリア発生過程に於いて用いられたパラメータ
    を変更する過程と、 前記変更後の第2の強度を測定する過程と、 前記第1及び第2の強度のそれぞれを利用して前記領域の物性を決定する過程
    とを有することを特徴とする請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記パラメータが、前記第1ビームと前記領域との間の距
    離からなり、 前記領域が寿命からなることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記パラメータが、前記両ビームの一方の直径からなり、 前記領域が寿命からなることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記電荷キャリア発生過程が、前記周波数にて変調された
    第2の強度を有する複数の第2のフォトンからなる第2ビームを前記領域にフォ
    ーカスする過程を含み、前記パラメータが、前記周波数の1サイクルの間の前記
    第2強度の平均値からなることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記変更の前後に渡って、前記第1強度及び前記第2強度
    の平均値を、前記パラメータの対応値に対して、少なくとも近似的に関連付ける
    関数の属性を決定する過程と、 既知の物性を有する半導体材料の対応する関数の複数の属性に対して、前記属
    性を内挿して、前記領域の物性値を決定する過程とを更に有することを特徴とす
    る請求項41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記属性が、前記関数の少なくとも一部を近似する直線の
    係数からなり、前記物性が、接合深さ、表面濃度、シート抵抗及び移動度のいず
    れかからなることを特徴とする請求項42に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記係数が傾きからなり、前記一部分が、前記複数の信号
    の範囲の高端に於ける信号のグループを近似し、前記物性が移動度からなること
    を特徴とする請求項43に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記係数が傾きからなり、前記一部分が、前記複数の信号
    の範囲の低端に於ける信号のグループを近似し、前記物性が接合深さからなるこ
    とを特徴とする請求項43に記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記係数が切片からなり、前記物性が表面濃度からなるこ
    とを特徴とする請求項43に記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記属性が、前記複数の信号の値の範囲の第1の端部に於
    ける前記信号の第1のグループにより形成される高パワー部分を近似する第1の
    線と、前記範囲の第2の端部に於ける前記信号の第2のグループにより形成され
    る低パワー部分を近似する第2の線との交点の座標からなり、前記物性がドープ
    濃度からなることを特徴とする請求項42に記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記ウェーハがパターン化されたウェーハからなり、当該
    方法が、 前記測定過程に先立って、前記ウェーハを焼きなます過程と、 少なくとも前記第2の強度に応じて、別のパターン化されたウェーハの焼きな
    ましを調整する過程とを更に有することを特徴とする請求項42に記載の方法。
  49. 【請求項49】 前記ウェーハの複数の領域に於いて、前記電荷キャリア発
    生過程及び前記フォーカス過程を繰り返す過程と、 前記複数領域に対応する複数の強度を測定する過程とを更に有することを特徴
    とする請求項42に記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記複数強度を、それぞれ所定の限界と比較して、欠陥の
    数を決定する過程を更に有し、前記欠陥のそれぞれが、前記所定限界を超える強
    度により示されることを特徴とする請求項49に記載の方法。
  51. 【請求項51】 前記複数強度の極大値と前記複数強度の極小値との間の比
    を演算する過程と、 前記比を所定の限界と比較して、前記ウェーハの合否を判定する過程とを更に
    有することを特徴とする請求項49に記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記領域内の電荷キャリアの平均濃度を変更する過程と、 前記変更過程の後に第2の強度を測定する過程と、 前記第1及び第2の強度のそれぞれを利用して前記領域に於ける物性値を決定
    する過程と、 前記ウェーハの複数の領域に於いて、前記電荷キャリア発生過程及び前記フォ
    ーカス過程を繰り返す過程と、 前記複数の領域に対応する複数の強度を測定する過程とを更に有することを特
    徴とする請求項37に記載の方法。
  53. 【請求項53】 ウェーハを評価するための方法であって、 前記ウェーハの或る領域に、該領域の半導体材料のバンドギャップエネルギよ
    りも低いエネルギを有する複数の第1のフォトンからなる第1の偏光ビームを前
    記領域にフォーカスする過程と、 前記バンドギャップエネルギよりも高いエネルギを有する複数の第2のフォト
    ンからなり、所定の周波数をもって変調された強度を有し、前記領域に入射した
    ときに複数の電荷キャリアを発生する第2の偏光ビームを、前記所定周波数が前
    記電荷キャリア波を発生しない程度に十分低いようにして、前記領域にフォーカ
    スする過程と、 前記電荷キャリアを利用して、前記所定周波数の前記第1ビームを反射する過
    程と、 前記第1ビームの反射成分を前記第1ビームの非反射成分と干渉させることに
    より、和成分及び差成分を得る過程と、 前記和成分の第1の振幅と前記差成分の第2の振幅との間の差を測定する過程
    とを有することを特徴とする方法。
  54. 【請求項54】 前記干渉過程に先立って、前記反射成分及び前記非反射成
    分に、前記第2ビームの通過を阻止するフィルタを通過させる過程を更に有する
    ことを特徴とする請求項53に記載の方法。
  55. 【請求項55】 前記フォーカス過程に先立って前記ウェーハを焼きなます
    過程と、 前記差に応じて別のウェーハの焼きなましを調整する過程とを更に有すること
    を特徴とする請求項53に記載の方法。
  56. 【請求項56】 既知の物性値を有する半導体材料の複数の差の測定値につ
    いて前記差を内挿して、前記領域の物性値を決定する過程を更に有することを特
    徴とする請求項53に記載の方法。
  57. 【請求項57】前記領域上に対する前記フォーカス過程に用いられるパラメ
    ータを変更する過程と、 前記変更過程の後に別の差を測定する過程とを更に有することを特徴とする請
    求項53に記載の方法。
  58. 【請求項58】 前記変更過程の前後に渡って、前記差及び前記別の差を前
    記パラメータの対応する値に関連付ける関数の係数を決定する過程と、 既知の物性値を有する半導体材料の複数の対応する関数の係数について前記係
    数を内挿して、前記領域の物性値を決定する過程とを更に有することを特徴とす
    る請求項53に記載の方法。
  59. 【請求項59】 前記ウェーハが複数のドープ領域を有することを特徴とす
    る請求項53に記載の方法。
  60. 【請求項60】 ウェーハを評価するための方法であって、 ウェーハの或る領域に複数の電荷キャリアを発生させ、前記電荷キャリアの数
    を、前記電荷キャリアの波が発生しない程度に十分に低い周波数をもって変調す
    る過程と、 前記領域の前記半導体材料のバンドギャップエネルギよりも低いエネルギを有
    する複数の第1のフォトンからなるプローブビームを前記領域にフォーカスする
    過程と、 前記領域により反射された後に、前記周波数にて変調された前記プローブビー
    ムの一部分の第1の強度を測定する過程と 前記ウェーハの表面の電荷キャリアの濃度を変更する過程と、 前記変更後に、前記周波数にて変調された前記プローブビームの一部分の第2
    の強度を測定する過程と、 前記変更過程の前後に渡って、前記第1及び第2の強度を少なくとも近似的に
    前記濃度の対応値に関連付ける関数の属性値を決定する過程と、 既知の物性値を有する半導体材料の対応する関数の複数の属性に対して、前記
    属性を内挿して、前記領域の物性値を決定する過程とを有することを特徴とする
    方法。
  61. 【請求項61】 前記属性が移動度からなり、前記内挿過程が、 μunk=(mref/munk)μref なる式を用いて移動度を求め、ここで、munkが前記属性値からなり、mrefが基
    準ウェーハの前記属性の別の値からなり、μrefが前記基準ウェーハの移動度か
    らなることを特徴とする請求項60に記載の方法。
  62. 【請求項62】 前記電荷キャリア発生過程が、前記周波数にて変調された
    強度を有する発生ビームを前記領域にフォーカスする過程を含み、当該方法が、 プローブビームを前記発生ビームに対して移動させる過程と、 前記過程後に強度を測定する過程と、 少なくとも1回前記移動及び測定過程を繰り返す過程と、 前記強度が最大となる前記距離の値を求める過程と、 前記値を利用して前記プローブビームを前記発生ビームに対して整合し続ける
    過程とを更に有することを特徴とする請求項60に記載の方法。
  63. 【請求項63】 前記ウェーハが高純度材料からなることを特徴とする請求
    項60に記載の方法。
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