JP2009512180A - 極浅半導体構造での活性キャリアプロファイルを定量化する方法および装置 - Google Patents

極浅半導体構造での活性キャリアプロファイルを定量化する方法および装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、非破壊方法で、未知の半導体基板から少なくとも活性キャリアプロファイルを決定するための方法および装置を提供する。該方法は、m個の反射信号から2m個の独立した測定値を生成すること、これらの2m個の測定値を2m個の独立したキャリアプロファイル値と相関させることを含む。該方法は、追加の2m個の測定値を生成し、4m個の測定値を4m個のプロファイル値と相関させることによって、活性キャリアプロファイルおよび第2パラメータプロファイルを決定することをさらに含む。該方法は、全部で2m[n,k]個の測定値を生成し、[n,k]個の独立した材料パラメータ深さプロファイルを決定することをさらに含み、各材料パラメータプロファイルはm個のポイントからなる。

Description

本発明は、半導体層での活性キャリアプロファイルを決定するための、非破壊の光学測定技術、装置およびシステムに関し、特に、これらの半導体層に電荷キャリアを生成して、これらの電荷キャリアによって生成される反射率の変化を、キャリアが動揺する半導体層での深さの関数として探知するための光学エネルギーの使用に関する。
より詳しくは、本発明は、特定の半導体基板での極浅接合(ultra shallow junctions)における活性キャリアプロファイルを取り出すための方法、装置およびシステムに関し、特に、半導体基板での単一の測定値セットから、こうした情報を取り出すことに関する。本発明はまた、こうした方法を実行するための装置およびソフトウエアに関する。
半導体プロセスにおいて、例えば、Si,SiGe,GaAsなどの半導体材料の特性およびプロセス条件へのこれらの依存性を決定する方法が要求される。例えば、イオン注入によって半導体材料に核種(species)を導入すると、バルク材料の特性を変化させることがある。バルク材料の特性を変化させる他の方法は、基板の製造や、例えば、急速加熱処理(RTP:Rapid Thermal Process)や急速加熱アニーリング(RTA:Rapid Thermal Annealing)等のアニーリングである。例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Silicon)デバイスにおいて、半導体基板に形成された接合深さ、ソース領域およびドレイン領域のプロファイルを決定できることは重要である。
最新の高性能CMOS技術では、例えば、極浅接合を迅速かつ高信頼性で特徴付けできることは非常に重要である。特に、CMOS構造、例えば、トランジスタがより小型になるほど、それに応じてドーピングプロファイル、特に、活性キャリアプロファイルが小さくなる。最新のCMOS構造は、50nm未満のゲート長さおよび70nm未満の接合深さを有するようになる。これらのプロファイルの正確な決定は、より困難になるとともにより重要になる。プロセス条件は、所望の接合深さおよびプロファイルを実現し、必要なデバイス特性を作り出すために最適化する必要がある。
最新のCMOSトランジスタを製造する際に多くの重大な問題の1つは、ソース/ドレインおよびエクステンション(extension)領域の位置決めおよび電気的特性についての正確な制御である。現在使用している低エネルギーイオン注入および高速アニーニング技術の他に、例えば、レーザアニーニング(LTA)、低温の固相エピタキシャル再成長(SPER)などの新しい技術において多くの努力がなされ、より高濃度レベル(溶解度を超える)および急峻なプロファイル(より小さい熱収支)を達成している。
一般に、例えば、温度や温度勾配での小さい変化は、例えば、接合深さにおいて許容できない変化を生じさせる。半導体の活性キャリアプロファイルの性質を調査するために、種々の方法がある。しかしながら、これらの技術の幾つかは破壊的である。現時点では、ドーピング特徴付けのために、典型的には、例えば、全体プロファイルのための二次イオン質量分析(SIMS)、電気的活性キャリアプロファイルのための広がり抵抗測定(SRP)、シート抵抗のための4点プローブ(FPP)測定などの1次元的な手法の組合せを使用している。
SIMSおよびSRPは、オフライン技術であり、小さい材料片にしか適用できないという不具合がある。SRPの場合、特徴付けされる半導体基板は、対角線の劈開ラインに沿って劈開し、この劈開ラインに沿った後の2点で2点電気測定を行う。SIMSでは、試験対象である基板から材料が局所的に除去され、更なる分析にかけられる。さらに、ウエハ上の1つの特定位置での測定は、鋸挽き(sawing)、サンプル調製、測定、計算などを考慮すると、ほぼ1日を要する。
従来のFPPは、ウエハ全体を迅速に測定できるが、何れのプロファイル情報をも与えず、しかもかなり大きな分析面積、典型的には1mmより大きい面積を必要とする。さらに、プローブ侵入は、特に、深さ30nm未満のとき、極浅プロファイルについて信頼できない結果をもたらす。
近年、幾つかの新しい有望な技術が出現している。例えば、走査型容量顕微鏡法(SCM)や走査型広がり抵抗顕微鏡法(SSRM)などの2次元キャリア画像化技術であるが、測定用に小片を必要とし、複雑かつ極めて重要なサンプル調製が必要であり、深さ分解能も改良を要する(5〜10nm)。さらに、これらの2次元技術は、より信頼できる1次元の較正プロファイルの利用に大きく依存している。
他の知られた技術は、非破壊であり、例えば、米国特許第6049220号、米国特許第6323951号に開示されているキャリア照射(CI:Carrier Illumination)技術や、文献「Nicolaides et al, "Non-destructive analysis of ultra shallow junctions using thermal wave technology", Review of Scientific Instruments, volume 74, number 1, January 2003」に開示されているサーマプローブ(TP:Therma Probe)技術、いわゆるサーマウェーブ(Thermawave)技術、あるいは熱波技術などがある。これらの文献全体は参照によりここに組み込まれる。
図1を参照すると、CI、TPおよび類似の非破壊光学技術において、典型的には、2つのレーザ(6,3)を使用する。第1のレーザ(6)は、集光したポンプレーザまたは生成レーザであり、「ポンプ」レーザビームまたは生成ビームを発生する。第1のレーザは、調査対象である半導体材料のバンドギャップより大きいエネルギーを持つ固定波長で動作する。このポンプレーザ(6)は、調査対象である半導体材料のバルク内に過剰キャリアプロファイルを生成するために用いられ、深さに依存した、材料の屈折率を生じさせる。ポンプレーザの変調周波数に依存して、準静的な過剰キャリアプロファイルが生成されると、過剰キャリア数の変動はポンプレーザの変動と一致し、あるいは、動的な過剰キャリアプロファイルが生成されると、過剰キャリア数の変動はポンプレーザの変動と一致しない。
CIでは、ポンプレーザの周波数がkHz範囲内、典型的には1kHzであり、準静的な過剰キャリアプロファイルを生じさせる。一方、TPでは、ポンプレーザの周波数が典型的にはMHz範囲内、典型的には1MHzであり、過剰キャリアの寿命が全体キャリアレベルに反比例することから、全体キャリアレベルに依存した動的な過剰キャリアプロファイルを生じさせる。
こうして生成された過剰キャリアは、過剰キャリア濃度として定義され、刺激なしで半導体基板内に存在するキャリアレベルを超えたキャリア数/cmで表されるプロファイルに従って半導体材料内に分布する。後者は、例えば、照射なしのバックグランドキャリア濃度またはプロファイルと称される。このバックグランドキャリア濃度は、ドーパント原子濃度に依存している。具体的には、過剰キャリア濃度は、半導体材料の表面外のゼロから半導体材料内の有限値まで変化する。過剰キャリア濃度のこの変化は、半導体基板表面での過剰キャリア濃度に急峻な増加をもたらす。調査対象である半導体材料とその周囲、例えば、空気との間の界面での過剰キャリア濃度のこの急峻な増加は、表面近傍成分を生じさせる表面近傍成分と称されることになる。
半導体基板の照射表面から半導体基板までで定義された深さzが増加すると、過剰キャリア濃度は、ドーパント原子濃度の変化または再結合中心の存在に比例して変化する。例えば、ある場合にはドーパント濃度が上昇するが、他の場合にはドーパント濃度は、ドーパントプロファイルの詳細な形状に依存して、最初に低下し、そして上昇する。
光学的に刺激された半導体材料を、第2の「プローブ」レーザ(3)を用いて照射することによって、反射信号が生成される。第2の「プローブ」レーザ(3)は、分析ビームとも称されるプローブレーザビームまたはプローブビームを発生し、典型的には、「ポンプ」レーザの固定波長より高い(CIの場合)または低い(TPの場合)固定波長を有する。
このプローブレーザビームは、図1に示すように、サンプル表面、及び/又は過剰キャリアプロファイルに比例した屈折率での大きな変化を持つ何れかの領域で反射される。第2のレーザ(3)から反射した光(4)は、プロファイル深さに依存した信号を供給する。現在、反射信号は、CIまたはTPの測定値と広い注入領域でのSRP測定値との広範囲の相関によって得られたアルゴリズムを用いて、接合深さを表す値に変換されている。
図1は、半導体基板(1)と、ポンプレーザビーム(6)と、周囲(2)から半導体基板(1)に衝突するプローブレーザビーム(3)とを示している。入射したプローブレーザビーム(3)および反射したプローブレーザ信号(4)は、それぞれ矢印(3)(4)で示している。半導体基板(1)は、図示した例において、アンドープまたは低ドープの領域(1b)に形成されたドープ層(1a)を備える。基板(1)は、その場(in-situ)ドープ層(1a)を層(1b)の上に堆積することによって形成可能であり、領域(1a)に渡って均一なドーピングプロファイルを作り出す。あるいは、ドーパントを基板(1)に注入することによって形成可能であり、ドープ領域(1a)およびアンドープ領域(1b)を作り出す。
例えば、ドーパントを基板(1)に注入するためのイオン注入を用いることによって、使用する注入核種、エネルギーおよび注入量の選択に依存して、何れかの種類のドーピングプロファイルが得られる。層1aは、下地層1bをドープするために用いたドーパントと同じまたは反対の導電型のドーパントを用いてドープすることができる。
図1においてグラフ5で示すように、過剰キャリアプロファイルN(z)も基板(1)への深さzの関数として示している。プローブレーザビーム(矢印3)が反射すると、反射プローブレーザ信号(矢印4)を半導体基板(1)上の種々の位置で発生する。例えば、プローブレーザビーム(3)が表面で反射して、反射プローブレーザ信号(4)での表面成分を作り出すことがある。それは、過剰キャリアプロファイルの変化によっても反映され、表面で発生すると、表面近傍成分を作り出し、ドープ部分(1a)とアンドープ部分(1b)の界面で発生すると、N(z)の勾配に応じてバルク(または界面)成分を作り出す。
両方のレーザ、ポンプレーザ(6)およびプローブレーザ(3)からのレーザビームが互いに重なり合って、同じまたは異なるエリアで半導体基板(1)と接触する。典型的には、両方のレーザは、固定した測定設定にあり、両方の入射レーザビームは、ウエハ表面または基板表面に対して垂直な方向を有し、ウエハ表面の法線に対してゼロ度で入射することを意味する。
上述したように、TPおよびCIは、2つのレーザ、ポンプ(CIは830nm、TPは790nm)およびプローブレーザ(CIは980nm、TPは670nm)を使用する。活性化した基板では、ポンプレーザの役割は、深さとともに変化する充分な量の過剰キャリア(典型的には1018/cmより大きい)を生成することであり、対応する屈折率変動がプローブレーザに見えるようになり、充分なコントラストが得られる。
最終の過剰キャリアプロファイルは、半導体基板(1)での発生、吸収および再結合の機構の畳み込み演算(convolution)であり、とりわけオージェ(Auger)再結合が、基礎となるドーパントプロファイルに強く依存する。この測定信号へ関与分は電子的成分と称される。さらに、高い局所エネルギー密度(800kW/cm)によって生ずるレーザ下方の局所加熱(5〜15°K)に起因した、考慮すべき熱的成分が存在する。電子的成分および熱的成分は、反対の符号を有する。
活性化したソース/ドレイン注入では、高ドープ領域での過剰キャリア量は、かなり低く、典型的には、基板に対して1桁のオーダーだけ低く、「接合」領域では基板レベルに向けて急峻に上昇し始める。その結果、反射プローブ信号全体のかなりの部分が、接合近くから生ずる。この信号部分は、界面成分Einterfaceと称される。重要なことは、この「接合」が、冶金的または電気的な接合とは直接関連しておらず、約1018at/cmのドーパントレベル、即ち、基板内の過剰キャリアレベルに対応したSIMSプロファイル上の深さと関連している点である。
反射信号−接合深さのコサイン形状は、深さに依存した建設的または破壊的な、プローブレーザ反射とサンプル表面との界面成分の干渉に起因しており、これは表面成分Esurfaceと称される。
小さなサイズの信号、典型的には、純粋シリコンでの反射の0.001%に起因して、変調したポンプレーザは「ロックイン」技術との組合せで使用する必要がある。CIは、キロヘルツ範囲、典型的には1kHzという低い変調周波数を用いており、これは準静的な動作モードに対応しており、過剰キャリアプロファイルはポンプレーザの変調周波数に追従できる。TPは、メガヘルツ範囲、典型的には1MHzという高い変調周波数を用いて、波形成を生じさせており、過剰キャリアおよび温度プロファイルは、図2aに示すように、ポンプ信号と位相ずれになる。
過剰キャリアおよび誘起した温度差によって、ポンプ信号(6)と反射プローブ信号(4)との間に位相差Φが存在する。実際は、図2bに示すように、同相成分(I=A.cos(Φ))と直角位相成分(Q=A.sin(Φ))がそれぞれ記録される。ここで、Aは反射信号(4)の振幅である。
非活性化構造では、反射信号と注入量との相関関係が確立している。例えば、市販のTP/CIツールが、注入/アニールサイクルの再現性のインライン定量的監視用に、世界中で多くの重要なマイクロエレクトロニクス会社や研究室で使用されている。現在、これらの定量的分析技術をより定量的な方法で使用する傾向がある。未知のサンプルに関して、界面信号が由来する深さは、固定したポンプレーザパワーおよび対応した過剰キャリアレベルで、CI信号の振幅EまたはTP信号のQ成分−実際の注入深さでのSIMSをプロットし、コサイン形状のカーブをもたらす早期に確立した相関カーブに基づいて原理的に決定できる。
CVD(化学気相成長)成長層に関するこうした相関カーブは、到達可能な1〜2Åという深さ分解能を示す。しかしながら、これらの相関カーブを用いた大きな問題は、多くの要因、例えば、使用する注入核種、注入/アニールプロセスのタイプ等に依存しており、未知のサンプルについてどの相関カーブを用いるべきかという大きな不確定性をもたらす点である。
本発明の目的は、未知の半導体サンプル、特に、極浅い半導体構造について少なくとも活性キャリアプロファイルを決定するための非破壊の方法、装置やシステムを提供することである。
本発明の目的は、未知の半導体サンプル、特に、極浅接合について、活性キャリアのプロファイルおよび材料の屈折率に影響を及ぼす他の材料パラメータのプロファイルを、例えば、温度変化および過剰キャリアプロファイルを通じて決定するための非破壊の方法、装置やシステムを提供することである。
本発明の目的は、パターンなしまたはパターン形成されたウエハでの任意の場所で、数μm未満の面積を有する小さな構造であっても、高い再現性を有する半導体基板の定量的な分析を可能にする非破壊の方法、装置やシステムを提供することである。
本発明の目的は、各測定点について相関カーブを使用することなく、深さ依存の反射信号の基礎となる未知の半導体基板についての活性キャリアの電荷プロファイルを少なくとも再構築できる非破壊の方法、装置やシステムを提供することである。
一態様において、本発明は、半導体基板の活性キャリアプロファイルを決定する光学測定方法に関し、該方法は、mを整数値として、各測定ポイントが2つの独立した測定信号を含むようなm個の測定ポイントを生成することと、これらのm個の測定ポイントと、各プロファイルポイントが活性キャリア濃度および対応した深さを含むようなm個のプロファイルポイントとを相関させることとを含む。従って、本発明は、非破壊光学測定技術を用いて得られた2m個の独立した測定値を、2m個の独立したキャリアプロファイル値と相関させることが可能になる。
他の態様において、本発明は、半導体基板の活性キャリアプロファイルを決定するための装置に関し、該装置は、mを整数値として、過剰キャリアを生成するための手段、および前記過剰キャリアによって少なくとも部分的に反射するレーザビームを半導体基板に衝突させて、反射信号を生成するためのプローブレーザを含む照射装置と、反射信号が由来する深さを変化させるための手段と、反射信号を測定するための手段と、各反射信号が2つの独立した信号を含むようなm個の測定した反射信号を格納するための格納手段と、m個の測定した反射信号を、各プロファイルポイントが活性キャリア濃度およびその対応した深さを含むようなm個のプロファイルポイントと相関させるための手段とを備える。
反射信号が由来する深さを変化させるための手段は、生成レーザのパワーを変化させたり、各反射信号を測定する時間を変化させたり、または過剰キャリアを生成するための手段とプローブレーザとの間の距離(オフセット)を変化させることを含んでもよい。測定信号が由来する深さを変化させることによって、活性キャリアプロファイルが走査可能である。
他の態様において、本発明はまた、半導体基板の活性キャリアプロファイルおよび少なくとも1つの他の材料パラメータプロファイルを同時に決定するための光学測定方法に関し、他の材料パラメータは、過剰キャリアの再結合プロセスに影響を与える欠陥関連のものとすることができ、該方法は、mを整数値として、各測定ポイントが2つの独立した測定信号を含むような2m個の測定ポイントを生成することと、これらの2m個の測定ポイントと、各プロファイルポイントが活性キャリア濃度およびその対応した深さならびに第2のパラメータ濃度およびその対応した深さを含むような2m個のプロファイルポイントとを相関させることとを含む。従って、本発明は、非破壊光学測定技術を用いて得られた4m個の独立した測定値を、4m個の独立したパラメータプロファイル値と相関させることが可能になる。
他の態様において、本発明はまた、半導体基板の活性キャリアプロファイルおよび複数の材料パラメータプロファイルを同時に決定するための光学測定方法に関し、材料パラメータは、過剰キャリアの再結合プロセスに影響を与える欠陥関連のものとすることができ、該方法は、各データプロファイルがm個の測定ポイントを含み、各測定ポイントが2個の独立した測定信号を含むような[n,k]個のデータプロファイルを生成することとを含む。これらの[n,k],m個の測定ポイントは、[n,k],m個までの材料パラメータプロファイルとの相関がとられ、各プロファイルポイントは、濃度値およびその対応した深さ値を含む。従って、本発明は、非破壊光学測定技術を用いて得られた[n,k][m,2]個の独立した測定値を、[n,k][m,2]個の独立したパラメータプロファイル値と相関させることが可能になる。
数m,n,kは、深さ変化手段について設定された値に対応しており、それぞれポンプレーザビームのパワー、ポンプレーザビームとプローブレーザビームとの間のオフセット、反射プローブ信号が測定される測定時間である。数m,n,kは整数である。
さらに他の態様において、本発明は、半導体基板の活性キャリアプロファイルおよび第2のパラメータプロファイル、例えば、欠陥/再結合プロファイル、を決定するための装置に関し、該装置は、mを整数値として、過剰キャリアを生成するための手段、および前記過剰キャリアによって少なくとも部分的に反射するレーザビームを半導体基板に衝突させて、反射信号を生成するためのプローブレーザを含む照射装置と、反射信号が由来する深さを変化させるための手段と、反射信号を測定するための手段と、各反射信号が2つの独立した信号を含むような2m個の測定した反射信号を格納するための格納手段と、2m個の測定した反射信号を、各プロファイルポイントが活性キャリア濃度およびその対応した深さを含むような2m個のプロファイルポイントと相関させるための手段とを備える。
反射信号が由来する深さを変化させるための手段は、生成レーザのパワー、各反射信号を測定する時間、及び/又は過剰キャリアを生成するための手段とプローブレーザとの間の距離(オフセット)を含んでもよい。測定信号が由来する深さを変化させることによって、活性キャリアプロファイルおよび他のパラメータプロファイルが走査可能である。
さらに他の態様において、本発明は、活性キャリアプロファイルおよび材料の屈折率に影響を及ぼす複数の他の材料パラメータプロファイルを、例えば、温度変化および過剰キャリアプロファイルを通じて決定するための装置に関し、該装置は、過剰キャリアを生成するための手段、および前記過剰キャリアによって少なくとも部分的に反射するレーザビームを半導体基板に衝突させて、反射信号を生成するためのプローブレーザを含む照射装置と、反射信号が由来する深さを変化させるための手段と、反射信号を測定するための手段と、各反射信号が2つの独立した信号を含むような[n,k],m個の測定した反射信号を格納するための格納手段と、[n,k],m個の測定した反射信号を、各プロファイルポイントが、レベル値、例えば、濃度、速度、温度など、およびその対応した深さを含むような[n,k],m個のプロファイルポイントと相関させるための手段とを備える。
反射信号が由来する深さを変化させるための手段は、生成レーザのパワー、各反射信号を測定する時間、及び/又は過剰キャリアを生成するための手段とプローブレーザとの間の距離(オフセット)を含んでもよい。測定信号が由来する深さを変化させることによって、活性キャリアプロファイルおよび他のパラメータプロファイルが走査可能である。
他の態様において、本発明はまた、コンピュータ装置で実行した場合、本発明に係る取り出し方法を実行するためのコンピュータプログラム製品に関する。
本発明はまた、コンピュータ装置で実行した場合、本発明に係る方法を実行するためのコンピュータプログラム製品を格納する機械読み取り可能なデータ格納装置に関する。
本発明は、特定の実施形態に関して一定の図面を参照して説明するが、本発明はこれに限定されず、請求項によってのみ限定される。記載した図面は、概略的かつ非限定的なものである。図面において、幾つかの要素のサイズは、説明目的のために誇張したり、縮尺どおり描写していないことがある。寸法および相対寸法は、本発明の実際の具体化に対応していない。
請求項で使用した用語「備える、含む(comprising)」は、それ以降に列挙された手段に限定されるものと解釈すきべきでなく、他の要素またはステップを除外していないことに留意すべきである。参照したように、記述した特徴、整数、ステップまたは構成要素の存在を特定するものと解釈され、1つ又はそれ以上の他の特徴、整数、ステップまたは構成要素、あるいはこれらのグループの存在や追加を排除するものでない。そして「手段A,Bを備えるデバイス」という表現の範囲は、構成要素A,Bだけからなる素子に限定すべきでない。本発明に関して、デバイスの関連した構成要素だけがA,Bであることを意味する。
本発明について、本発明の幾つかの実施形態の詳細な説明によって説明する。明らかに、本発明に係る他の実施形態は、本発明の真の精神または技術的教示から逸脱することなく当業者の知識に従って構成することができ、本発明は添付請求項の用語によってのみ限定される。
本発明の第1態様において、測定データを、調査対象である半導体基板の活性キャリアプロファイルと相関させる方法を開示している。
高い周波数(>>1kHz)で変調されたポンプレーザビームが半導体サンプルに集光すると、熱的な過剰キャリアプラズマ波が生成される。上述したように、サーマプローブ(Therma Probe)技術では、790nm「ポンプ」レーザビームが、1MHzで変調された周期的な加熱を生成する。670nm「プローブ」レーザビームが、サンプル表面でポンプレーザと同じスポットに共軸で集光され、試料の反射率の周期的変化を測定する。
半導体では、変調した反射率信号が、プローブビーム上で熱的かつ電子−正孔プラズマ密度に関連した効果から生ずる。これは、材料の光学パラメータが材料の表面近傍の温度および電子−正孔プラズマ密度に依存するためである。従って、ポンプレーザ(6)が試料表面近傍の温度および電子−正孔プラズマ密度を変調すると、プローブビームの反射率が相応の変調を受ける。それが、報告された「TW信号」値を与えるプローブ反射率信号での時間変動成分である。
反射したプローブレーザビーム(E)の電界は、元のポンプレーザ光学信号(3)に対する変調反射率の振幅(A)(従来のTW信号)およびその位相角(Φ)によって完全に特徴付けられる。振幅および位相角に基づいて、下記式によって定義されるように、同相成分(I)と直角位相成分(Q)を定義することができる。
Figure 2009512180
従って、基本的に2つの独立したパラメータ、AとΦ、あるいはIとQを測定できる。各測定ポイントについてこうした2つの独立したパラメータを有することは、反射信号の深さ依存性の基礎となる活性キャリア深さプロファイルのユニークな畳み込み演算(convolution)の要件である。
基礎となる活性ドーパント深さプロファイルが、箱形状(CVD成長のように)、即ち、そのキャリア濃度レベル(C)およびその接合(界面)深さ(Z)によってユニークに特徴付けられる場合、図3に示すように、下記のステップが、測定ツールの所定の設定についての単一TP測定(Q,I)から、何れか未知の箱型プロファイルについてのこれら2つの変数(C,Z)のユニークな取り出しを導くことになる。
(i)箱型プロファイルを備えた未知の基板について、実験的な反射信号Iexp+iQexpを測定する。
(ii)未知の変数(C,Z)について、キャリア濃度および接合深さの初期値(C,Z)を選択する。
(iii)デバイスシミュレータを使用し、先行技術で知られているような、特にポアソン方程式、流れ方程式および温度拡散方程式の解および、必要な発生、吸収および再結合を包含する適切な物理モデルに基づいて、ドープ構造内部における光誘起された深さ変動の過剰キャリア(N(z))および温度プロファイル(T(z))を計算する。
(iv)上記計算した過剰キャリア(N(z))および温度(T(z))の深さプロファイルの存在に起因した、特に、ドルーデ(Drude)モデルの適用に基づいて、(複素)屈折率プロファイル(非線形関数Fを備えた、n(z)=F(N(z),T(z))を決定する。
(v)n(z)の形状に基づいて多層反射理論から、対応した(予想される)TP信号I+iQを計算する。
(vi)初期にシミュレートした信号I+iQを、実験的に記録した信号Iexp+iQexpと比較して、幾つかの適切な数学的手段によって2次元空間での両者間の誤差(差分)を決定し、2つの独立した変数C,Zを採用して、未知のキャリア濃度Cおよび接合深さZに関する初期の推測を改善する。これは、商業的に入手可能である専門の数学的非線形問題解法によって実行できる。
(vii)上記ステップ(iii)へ移行して、ユニークな解(C,Z)が見つかるまで、この反復した非線形処理を続行する。一連の中間解(C,Z)(収束に達するまで)は、2次元平面I+iQまたは(C,Z)(図4を参照)での非線形カーブによって表される。箱型プロファイルについて2つだけ未知の変数が存在するとすると、その2つの独立した信号Q,Iを用いた単一のTP測定は、必要な特性(キャリア濃度と接合深さ)を取り出すのに充分である。
基礎となる活性ドーパント深さプロファイルが、より一般的な形状(例えば、ガウシアン(Gaussian))を有する場合、より一般的な手法が必要になる。後者の場合、サンプル(4)によって反射したプローブレーザ信号のパラメータ、振幅(A)および位相角(Φ)(そして、パワー)での変動が、第3の特定のツールパラメータの関数としてプロットすることができる。第3の特定のツールパラメータは、印加されたポンプレーザ(3)パワー(Pgen)(パワーカーブ)、両方のレーザビーム(3,6)間のオフセット(d)(オフセットカーブ)、または反射信号(4)が監視される時間(tmeas)(投入(charge)カーブ)であり、これらのパラメータは、界面信号が由来する深さを変化させる。
従って、これらのツールパラメータを変化させることによって、活性キャリアプロファイルは所定の深さ範囲に渡って走査可能になる。その結果、図5aに示すように、m個のデータポイント{Q,I}のセットが、これらのパラメータの各々の値について得られる。こうして本取り出し方法は、m個の測定ポイントJについて2m個の測定値の生成を含む。m個の測定ポイントJの各々において、即ち、測定したそれぞれの深さにおいて、この測定時に得られた2つの独立した値Q,Iは、2つの未知の活性キャリアプロファイルパラメータZ(位置jでの深さ)および、その測定深さに対応したC(=位置jでのキャリア濃度)との相関がとられる。こうして本取り出し方法は、2m個の独立した測定値{Q,I)(jは0→m)のセットを、2m個の独立したキャリアプロファイル値{C,Z)(jは0→m)のセットと相関させることを含む。
2m個の未知の値{C,Z)(jは0→m)は、下記の反復解法に従って、2m個の測定値{Q,I)(jは0→m)からユニークに取り出すことができる。
(i)一般的なプロファイルを備えた未知の基板について、選択したツールパラメータを変化させることによって、2m個の実験的な反射信号I+iQ(jは0→m)を測定する。
(ii)2m個の未知の変数(Cj,)の各々について、キャリア濃度および接合深さの初期値(C ,Z )を選択する。
(iii)デバイスシミュレータを使用し、特にポアソン方程式、流れ方程式および温度拡散方程式の解および、必要な発生、吸収および再結合モデルを包含する適切な物理モデルに基づいて、ドープ構造内部における光誘起された深さ変動の過剰キャリア(N(z))および温度プロファイル(T(z))を計算する。
(iv)上記計算した過剰キャリア(N(z))および温度(T(z))の深さプロファイルの存在に起因した、特に、ドルーデ(Drude)モデルの適用に基づいて、(複素)屈折率プロファイル(非線形関数Fを備えた、n(z)=F(N(z),T(z))を決定する。
(v)n(z)の形状および第3の特定のツールパラメータ(ポンプレーザパワー、ビームオフセット、時間)の値に基づいて多層反射理論から、2m個の対応した(予想される)TP信号I +iQ を計算する(jは0→m)。
(vi)初期にシミュレートした2m個の信号I +iQ を、実験的に記録した信号I+iQと比較して、幾つかの適切な数学的手段によって2m次元空間での両者間の誤差(差分)を決定し、2m個の独立した変数C ,Z (jは0→m)を採用して、未知のキャリア濃度Cおよび接合深さZの値に関する初期の推測を改善する。これは、商業的に入手可能である専門の数学的非線形問題解法によって実行できる。
(vii)上記ステップ(iii)へ移行して、全ての未知のキャリア深さプロファイルを定義するユニークな解(C,Z)が見つかるまで、この反復した非線形処理を続行する。一連の中間解(C ,Z )(収束に達するまで)は、2m次元平面での非線形カーブによって表される。m個の異なる深さ場所で決定される一般的なプロファイルについて2m個だけ未知の変数が存在するとすると、第3のツールパラメータの関数として、それぞれ2つの独立した信号を用いたm個の異なるTP測定は、必要な特性(m個の異なる深さの各々に関するキャリア濃度と接合位置)を取り出すのに充分である。
上述の取り出し手順では、反射信号を活性キャリアプロファイルの特性と相関させるために数値的な方法を使用したが、こうした相関関係を確立するために分析公式が適用可能である。フェビアンドルツ(Fabian Dortu)等は、文献「"Progress in the physical modeling of carrier illumination", Proceedings Eight international workshop on fabrication, characterization and modeling of ultra-shallow doping profiles in semiconductors, June 5-8, 2005, Daytona Beach, Florida, USA」(これは参照により全てがここに組み込まれる)において、反射信号を活性キャリアプロファイルの特性と相関させるモデルを展開する方法を議論している。
1つの濃度Cおよび固定した接合(界面)深さによって特徴付けられる箱形状プロファイルに関して、反射信号を、過剰キャリア(N(z))および温度(T(z))のプロファイルの形状と関係付ける分析的表現が導出された。過剰キャリアのみを考慮すると、この分析的表現は下記の式によって与えられる。
Figure 2009512180
ここで、θ,θはn型およびp型キャリアについて表面関与分と関係した位相角であり、δ,δはn型およびp型キャリアについて界面関与分と関係した位相角であり、Ψ,Ψはn型およびp型キャリアについて基板関与分と関係した位相角であり、Zは(固定の)接合(界面)深さであり、Cはキャリア濃度レベル(のみ)であり、Nsub,Psubはn型およびp型基板過剰キャリア濃度の係数であり、Nsurf,Psurfはn型およびp型表面過剰キャリア濃度の係数であり、Nint,Pintはn型およびp型界面過剰キャリア濃度の係数であり、Aは反射プローブ信号(4)の振幅であり、κは真空中でのプローブ波長ベクトルであり、γは屈折率nの温度依存性であり、nは調査対象の半導体基板(1)の屈折率であり、Bは、例えば、ドルーデ(Drude)理論を用いて、屈折率変化と過剰キャリア濃度とが関係する比例係数である。
式(2)は、サーマプローブ測定ポイントI+iQと、そのキャリア濃度および界面深さ(C,Z)によって識別される対応した箱型プロファイルとの間の非線形の関係を表している。これらの式において、反射信号のDC成分、即ち、空気−半導体界面でのプローブ信号の反射が既に除去されており、AC成分のみを示している。
温度プロファイルT(z)に関して、式(2)と同様な式が記述できる。
Figure 2009512180
ここで、θは温度の表面関与分と関係した位相角であり、δは温度の界面関与分と関係した位相角であり、Ψは温度の基板関与分と関係した位相角であり、Zは(固定の)接合(界面)深さであり、Cはキャリア濃度レベル(のみ)であり、Tsubは基板温度の係数であり、Tsurfは表面温度の係数であり、Tintは界面温度の係数であり、Aは反射プローブ信号(4)の振幅であり、κは真空中でのプローブ波長ベクトルであり、γは屈折率nの温度依存性であり、nは調査対象の半導体基板(1)の屈折率であり、Bは屈折率変化と温度変化とが関係する比例係数である。
式(3)は、サーマプローブ測定ポイントI+iQと、そのキャリア濃度レベルCおよび界面深さZによって識別される対応した温度プロファイルとの間の非線形の関係を表している。これらの式において、反射信号のDC成分、即ち、空気−半導体界面でのプローブ信号の反射が既に除去されており、AC成分のみを示している。
一般に、3次元空間での測定カーブが得られる。この空間は、さらに後述するようにパワーカーブを用いた場合、例えば、Q,I,Pgen(またはA,Φ,Pgen)によって定義できる。このツールパラメータPgenの変動は、「接合」深さ、即ち、反射プローブ信号の主たる変動が半導体サンプルの表面近傍の位置から由来する主反射の深さを変化させることを可能にする。Zは、高いポンプレーザパワーでゼロで、最大深さ(低いポンプレーザパワー)までである。
活性キャリアプロファイルが走査可能である最大測定可能深さおよび深さ範囲は、ツールの測定感度に依存する。典型的には、この最大深さは、低いポンプレーザパワーで約1017〜1018/cmになる。単一の箱型プロファイル(CVD)では、理想的な場合、接合深さzが、ドーパントプロファイルの大きな急峻さに起因して、バックグランド過剰キャリアレベルに依存しないため、(Q,I,Pgen)空間では、コントラストの一様な増加により準線形のカーブが得られるようになる。
活性キャリアプロファイルは、上述した反復手順または箱型プロファイルの式(2)を用いて、2つの測定値の各セットを、活性キャリアプロファイルの各セットと順次相関(2m次元空間における1回反復の代わりに、2次元空間におけるm回の反復)させることによって、半導体基板の表面からバルクに向けてポイントごとに再構築可能である。
代替として、活性キャリアプロファイルの最も深い測定可能ポイントに対応したPgenについて最も低いパワーレベルから着手できる。活性キャリアプロファイルは、上述した手順または箱型プロファイルの式(2)を用いて、2つの測定値の各々を、活性キャリアプロファイルの各々と相関させることによって、半導体基板のバルクから表面に向けてポイントごとに再構築可能である。
代替として、全ての未知の2m個の変数、即ち、キャリアレベルCおよびこれらの対応した深さZは、m個の異なる位置で、既知の数値分析技術、例えば、マトリクス計算を用いて、2m個の利用可能な測定値、即ち、Q(Pgen,j)とI(Pgen,j)(j=1,…,m)に基づいて同時に相関させることができ、同時に、大きい数(k=50〜100)の複素非線形方程式の反転(inversion)を可能にする。
一方、前回の再構築方法において、3次元空間Q,I,Pgenで得られた測定カーブの較正は行わず、好ましくは、第1の測定ポイントが較正される。ツールパラメータの変動、例えば、ポンプレーザビーム(6)の直径、実際のパワーレベル等は、同じ半導体基板(1)で測定が繰り返された場合でも測定結果のオフセットを生じさせる。
ホウ素(Boron)ドープの単一箱型プロファイルでの接合深さの変動が、Q信号−SIMS深さに関するコサイン相関カーブを生成することは知られている。しかしながら、この相関カーブの位置は、表面成分に影響を与えるため、濃度レベルに依存する。従って、m個のデータポイントのうち第1のデータポイントは、好ましくは、既知の活性キャリアプロファイルを有する基板について得られるQ信号、I信号を用いて較正される。
クラリッセ(T. Clarysse)等は、文献「"Towards non-destructive carrier depth profiling", Proceedings Eight international workshop on fabrication, characterization and modeling of ultra-shallow doping profiles in semiconductors, June 5-8, 2005, Daytona Beach, Florida, USA, p. 38」(これは参照により全てがここに組み込まれる)において、2セットの相関カーブを用いて、1つの所定の測定ポイント、即ち、所定のツール設定での一対のQ−I値について、対応した濃度Nおよび接合深さZを決定する方法を議論している。この方法は、第1の測定ポイントを較正するために使用できる。
代替として、調査対象の半導体基板とともに、既知の活性キャリアプロファイルを有する較正サンプルのセットを測定する。この較正サンプルセットは、少なくとも1つの較正サンプルを含む。典型的には、これらの較正サンプルは、箱形状のプロファイルを有し、それぞれ異なるピーク濃度および接合深さを備える。調査対象の基板およびツールパラメータの第1の値のための較正サンプルの両方について非線形方程式を同時に解くことによって、未知のツール変動が除去でき、活性キャリアプロファイルの第1のポイントが得られる。
前方のこの較正したポイントから、活性キャリアプロファイルは、測定値を、前段で議論したようなt個の活性キャリアプロファイルと相関させることによって、再構築することができる。
本発明の第2態様において、mを整数値として、各測定ポイントj(jは0→m)において、2m個の独立したデータ値(Q,I)を得る種々の方法を開示している。ツールパラメータの設定を変化させることによって、界面信号が由来する深さが変化して、活性キャリアプロファイルが走査可能になる。
本発明の第1態様において、ポンプレーザ(6)のパワーが変化し、一方、プローブレーザ(3)とポンプレーザ(6)との間のオフセット、およびm個の各測定を行う時間が一定に維持されている。最新のTPシステムは、ポンプレーザパワーの増減が可能なように変更されている。ポンプレーザの変化を両方向で可能にすることによって、図7に示すように、充分に大きなダイナミックレンジが得られる。
ここで、ツールパラメータPgenの各設定について、対応する過剰キャリアプロファイル(7)が生成され、これはドーピングプロファイル(5)と交差する。また、図7では、この交点Einterfaceでのプローブ信号の反射および表面Esurfaceまたはその近傍での反射も示している。このツールパラメータ変化は、Q(Pgen,j),I(Pgen,j)で表される3次元測定カーブをもたらす。但し、Pgenは、図5aに示すようなポンプレーザパワーである。
本発明の第2実施形態において、プローブレーザ(3)とポンプレーザ(6)との間の間隔が、図8に示すように変化する。プローブ信号(3)のパワーおよびm個の各測定を行う時間は、一定に維持される。プローブレーザ(3)とポンプレーザ(6)との間のオフセット(d)を変化させることによって、3次元空間Q,I,dでの測定カーブが得られる。大きなオフセットdは、過剰キャリアにはほとんど対応しておらず、信号はほとんど無いか皆無である。
オフセットが小さいまたはゼロであること、即ち、両方のレーザビーム(3,6)が半導体基板(1)でほぼ同じスポットに衝突することは、最大数の過剰キャリアに対応しており、従って高い信号となる。固定したポンプレーザパワーが充分に高い場合、ビームオフセットdを増加させることによって、内部の過剰キャリアレベルおよび界面成分の原点を変化させることができる。最新のTPシステムは、ビームオフセットを、ある範囲、典型的には、数マイクロメータより大きく、数ミリメータまでの範囲に渡って変化させることが可能なように変更されている。
図9は、基板内への深さzおよびポンプレーザ(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセット(d)の関数として、過剰キャリア濃度の等高線プロットを表す。これらの等高線は、図6と図8で示した方法を用いて得られる。考慮したドーパントプロファイルは、ガウシアン形状であった。
各オフセット(d)に関して、各等高線の対応する値は、水平点線および垂直点線で示すように、深さzで生成され、プローブレーザ(3)の選択した位置dでの基板の反射特性に影響を及ぼす過剰キャリア数を示している。大きなオフセット値dでは、基板内の深部から由来する過剰キャリアの関与分は、プローブ信号(3)の反射率を支配することになる。より低いドーパント濃度に起因して、こうした過剰キャリアの寿命は、これらの過剰キャリアの拡散がより大きな距離に渡って可能になるほど充分に長くなる。
図10は、基板(1)内の所定深さzから由来する過剰キャリア濃度を、オフセット(d)の関数として表している。これらのカーブは、図6と図8で示した方法を用いて得られる。これらのカーブは、深さzの4つの値、即ち、z=0ミクロン(ポンプレーザ(3)の衝突ポイントで生成された過剰キャリアに対応)、z=0.5ミクロン、z=1.0ミクロン、z=1.5ミクロンについてプロットしている。過剰キャリア濃度は、z=0での値に対して正規化している。考慮したドーパントプロファイルは、ガウシアン形状であった。
短い寿命を有する過剰キャリア、即ち、基板の表面により接近した、より高くドープされた基板部分から由来するものは、ポンプレーザ(3)に接近したエリアでの反射率について関連性があるに過ぎない。
図11は、基板(1)内の所定深さzから由来する過剰キャリア濃度を、オフセット(d)の関数として表している。これらのカーブは、図6と図8で示した方法を用いて得られる。これらのカーブは、深さzの4つの値、即ち、z=0ミクロン(ポンプレーザ(3)の衝突ポイントで生成された過剰キャリアに対応)、z=0.5ミクロン、z=1.0ミクロン、z=1.5ミクロンについてプロットしている。過剰キャリア濃度は、z=0での値に対して正規化している。考慮したドーパントプロファイルは箱形状であり、これは接合深さZになるまではドーパント濃度が値Cでほぼ一定であることを意味する。
従って、この箱型プロファイルでの異なる深さから由来する過剰キャリアは、ほぼ同じ寿命および、ほぼ同じ横方向距離についての拡散を有することになる。これは、図11において、z=0,0.5,1.0μmに対応したカーブが数ミクロンのオフセット(d)に渡ってほぼ一致している点で判る。
本発明の第3実施形態において、反射プローブ信号(4)が観測される期間tmeasは変化し、一方、プローブ信号(3)のパワーおよびプローブレーザ(3)とポンプレーザ(6)との間のオフセット(d)が一定に維持されている。測定信号Q,Iは時間依存であり、即ち、測定信号Q,Iの間の強い非線形の増加が測定時間tmeasの関数として観測される。これは、おそらく半導体基板から、この半導体基板(1)の表面を覆う誘電体層、例えば、シリコン酸化物層へのキャリア注入に起因している。典型的には、測定信号Q,Iの飽和レベルが約1000秒後に到達するが、回復時間は数週間となることがある。独立した信号Q,I−時間のプロットは、3次元空間Q,I,tmeasでの測定カーブを提供する。
上記3つの実施形態では、1つのツールパラメータだけを変化させてm個の測定を行っているが、当業者は、ツールパラメータ設定の組合せを用いて2m個の測定値を生成できることを理解するであろう。例えば、プローブレーザ(3)のパワーを変化させて、これにより測定時間tmeasおよびオフセットdを一定に維持して、m個の測定の幾つかを実施できるとともに、その後、例えば、オフセットdを変化させて、これにより測定時間tmeasおよびプローブレーザパワーを一定に維持して、m個の測定の他の幾つかを実施できる。必要に応じて、2つ又はそれ以上のツールパラメータの設定を1つの測定から他の測定へ変化させて、m個の測定ポイントを生成することが可能である。
本発明の第3態様において、少なくとも2つの独立したプロファイル、即ち、活性キャリアプロファイルおよび第2のパラメータプロファイル、例えば、欠陥/再結合レートプロファイルが取り出される。本発明の前回の態様に開示された方法は、充分な数の測定ポイントを生成して、これらの測定ポイントを、取り出すプロファイルと相関させるために適用可能である。
何れかの形状の両方のプロファイル、例えば、ガウシアン形状のプロファイルでは、サンプルで反射したプローブレーザ信号(4)のパワーパラメータ振幅(A)および位相角(Φ)は、反射信号(4)が由来する深さを変化させるための2つのツールパラメータの関数としてプロットできる。例えば、印加されるポンプレーザ(3)パワー(Pgen)および両レーザビーム(3,6)間のオフセット(d)を変化させることができる。ポンプレーザ(3)のパワーを変化させることによって、パワーカーブが得られ、一方、ポンプレーザパワーのm個の値の各々についてオフセット(d)を変化させることによって、少なくとも2つのオフセットカーブのセットが得られる。従って、これら2つのツールパラメータを独立に変化させることによって、活性キャリアプロファイルおよび第2のパラメータプロファイルの両方が、所定の深さ範囲に渡って同時に走査可能である。
その結果、2つの測定値{Q,I}のセットが、これらのパラメータPgen,dの各組合せについて得られる。こうして本取り出し方法は、m個の測定ポイントP(パワーカーブ)およびm個の測定ポイントJ(オフセットカーブ)について4m個の測定値の生成を含む。
2m個の測定ポイントd,Pの各々において、即ち、測定した深さの各々において、これらの測定時に得られた4つの独立した値Q(P),I(P),Q(d),I(d)は、4つの未知のパラメータ、即ち、活性キャリアプロファイルZ(位置jでの深さ)およびC(=位置jでのキャリア濃度)ならびに、その測定深さに対応した第2のパラメータ(例えば、欠陥密度/再結合レート)プロファイルW(位置jでの深さ)およびD(=位置jでの第2パラメータ濃度)との相関がとられる。こうして本取り出し方法は、4m個の独立した測定値のセット{Q(P),I(P),Q(d),I(d)}(jは0→m)と、4m個の独立したキャリアプロファイルのセット{C,Z,D,W}(jは0→m)との相関がとられる。
4m個の未知の値{C,Z,D,W}(jは0→m)は、下記の反復解法に従って、4m個の測定値{Q(P),I(P),Q(d),I(d)}(jは0→m)からユニークに取り出すことができる。
(i)一般的なプロファイルを備えた未知の基板について、2つの独立かつ選択したツールパラメータ、例えば、ポンプレーザパワー(P)およびビームオフセット(d)を変化させることによって、4m個の実験的な反射信号I(P)+iQ(P),I(d)+iQ(d)(jは0→m)を測定する。
(ii)4m個の未知の変数(C,Z,D,W)の各々について、キャリア濃度および対応した接合深さ、ならびに第2パラメータ濃度および対応した接合深さの初期値(C ,Z ,D ,W )を選択する。
(iii)デバイスシミュレータを使用し、特にポアソン方程式、流れ方程式および温度拡散方程式の解および、必要な発生、吸収および再結合モデルを包含する適切な物理モデルに基づいて、ドープ構造内部における光誘起された深さ変動の過剰キャリア(N(z))および温度プロファイル(T(z))を計算する。
(iv)上記計算した過剰キャリア(N(z))および温度(T(z))の深さプロファイルの存在に起因した、特に、ドルーデ(Drude)モデルの適用に基づいて、(複素)屈折率プロファイル(非線形関数Fを備えた、n(z)=F(N(z),T(z))を決定する。
(v)n(z)の形状および2つの選択したツールパラメータ(ポンプレーザパワー、ビームオフセット、時間)の値に基づいて多層反射理論から、4m個の対応した(予想される)TP信号I(P) +iQ(P) ,I(d) +iQ(d) を計算する(jは0→m)。
(vi)初期にシミュレートした4m個の信号I(P) +iQ(P) ,I(d) +iQ(d) を、実験的に記録した4m個の信号I(P)+iQ(P),I(d)+iQ(d)と比較して、適切な数学的手段によって4m次元空間での両者間の誤差(差分)を決定し、4m個の独立した変数C ,Z ,D ,W (jは0→m)を採用して、未知のキャリア濃度Cおよびその接合深さZならびに未知の第2パラメータ濃度Dおよびおよびその接合深さWの値に関する初期の推測を改善する。これは、商業的に入手可能である専門の数学的非線形問題解法によって実行できる。
(vii)上記ステップ(iii)へ移行して、全ての未知のキャリア深さプロファイルおよび未知の第2パラメータ(例えば、欠陥密度/再結合レート)深さプロファイルを定義するユニークな解(C,Z,D,W)が見つかるまで、この反復した非線形処理を続行する。一連の中間解(C ,Z ,D ,W )(収束に達するまで)は、4m次元平面での非線形カーブによって表される。m個の異なる深さ場所で決定される2つの一般的なプロファイルについて4m個だけ未知の変数が存在するとすると、2つの独立したツールパラメータの関数として、それぞれ2つの独立した信号を用いたm個の異なるTP測定は、必要な特性(m個の異なる深さの各々に関するキャリア濃度、第2パラメータ濃度およびこれらの接合位置の両方)を取り出すのに充分である。
図12に示すように、2つの独立したツールパラメータとして、パワーカーブを生成するためのポンプパワー、およびオフセットカーブを生成するためのビームオフセットを選択できる。過剰キャリアの密度は、基板(1)への深さzで変化するようになる。過剰キャリアの横方向拡散のこれらの密度に対する依存性、即ち、高密度ではより低い横方向拡散に起因して、オフセットカーブは、ポンプレーザビーム(6)とプローブレーザビーム(3)との間のオフセット(d)の変更により、全体深さプロファイルを走査することができる。
例えば、注入したドーパントプロファイルを極めて短時間だけアニールを行う場合に生成される局所化した欠陥密度深さプロファイルの存在は、ショックレー−リード−ホール(SRH:Schockley-Read-Hall)再結合レートに主として影響を与える。従って、ポンプパワーを変化させることは、過剰キャリアレベルを、SRH再結合が支配する低い値から、オージェ(Auger)再結合が支配する高い値までの走査を可能にする。オフセット(d)を変化させて基板(1)を異なる接合深さで同時に探知することにより、基礎となる欠陥関連の情報D(z)および過剰キャリアプロファイルC(z)の同時畳み込み演算(convolution)が得られる。
本発明のこの態様の第1実施形態では、ポンプレーザ(6)のパワーおよび、プローブレーザ(3)とポンプレーザ(6)との間のオフセットが変化し、一方、4m個の各測定を行う時間は一定に維持されている。最新のTPシステムは、ポンプレーザパワーの増減およびオフセットの変化が可能なように変更されている。ポンプレーザの変化を両方向で可能にすることによって、図7に示すように、充分に大きなダイナミックレンジが得られる。
ここで、ツールパラメータPgenの各設定について、対応する過剰キャリアプロファイル(7)が生成され、これはドーピングプロファイル(5)と交差する。また、図7では、この交点Einterfaceでのプローブ信号の反射および表面Esurfaceまたはその近傍での反射も示している。このツールパラメータ変化は、Q(Pgen,j,d),I(Pgen,j,d)で表される、オフセット(d)の第1の値dでの3次元測定カーブをもたらす。但し、Pgenは、図13aに示すようなポンプレーザパワーである。
オフセット(d)を変化させることによって、図13aに示すように、Q(Pgen,j,d),I(Pgen,j,d)で表される他の3次元測定カーブが得られる。図12のフローチャートで示した取り出し手順を同時に使用することによって、図13bでそれぞれ左右に示すように、活性キャリアプロファイル(C,Z)および第2パラメータプロファイル(D,W)が決定できる。
図14a〜図14bに示すように、最初にパワープロファイルカーブ(図14aの左)を一定のオフセット(d=d)で測定することによって、2m個の測定ポイントが得られ、これによりm個の測定ポイントQ(Pgen,j,d),I(Pgen,j,d)が得られる。続いて、オフセットプロファイルカーブが、一定のポンプレーザパワーP=Pで測定される(図14aの右)。
ポンプレーザパワーのレベルは、基板内に多数の過剰キャリアを生成するように選択可能であり、この場合、オージェ再結合だけが考慮される。低いレベルのポンプレーザパワーでは、少数の過剰キャリアが基板内に生成され、この場合、ショックレー−リード−ホール(SRH)再結合機構が再結合プロセスを支配することになる。図12のフローチャートで示した取り出し手順を同時に使用することによって、図14bでそれぞれ左右に示すように、活性キャリアプロファイル(C,Z)および第2パラメータプロファイル(D,W)が決定できる。
本発明のこの態様の第2実施形態では、反射プローブ信号(4)が観測される期間tmeasおよびプローブ信号(3)のパワーが変化し、一方、プローブレーザ(3)とポンプレーザ(6)との間のオフセットが一定に維持されている。測定信号Q,Iは時間依存であり、即ち、測定信号Q,Iの間の強い非線形の増加が測定時間tmeasの関数として観測される。これは、おそらく半導体基板から、この半導体基板(1)の表面を覆う誘電体層、例えば、シリコン酸化物層へのキャリア注入に起因している。典型的には、測定信号Q,Iの飽和レベルが約1000秒後に到達するが、回復時間は数週間となることがある。独立した信号Q,I−時間のプロットは、3次元空間Q,I,tmeasでの測定カーブを提供する。例えば、ポンプレーザパワーのm個の各値で、少なくとも2つの反射率測定を異なる測定期間tmeasで行うことができる。
本発明のこの態様の第3実施形態では、反射プローブ信号(4)が観測される期間tmeasおよびプローブレーザ(3)とポンプレーザ(6)との間のオフセットが変化し、一方、プローブ信号(3)のパワーが一定に維持されている。測定信号Q,Iは時間依存であり、即ち、測定信号Q,Iの間の強い非線形の増加が測定時間tmeasの関数として観測される。これは、おそらく半導体基板から、この半導体基板(1)の表面を覆う誘電体層、例えば、シリコン酸化物層へのキャリア注入に起因している。典型的には、測定信号Q,Iの飽和レベルが約1000秒後に到達するが、回復時間は数週間となることがある。独立した信号Q,I−時間のプロットは、3次元空間Q,I,tmeasでの測定カーブを提供する。例えば、オフセット(d)のm個の各値で、少なくとも2つの反射率測定を異なる測定期間tmeasで行うことができる。
本発明の第4態様において、複数の材料パラメータ、即ち、活性ドーパントプロファイル、温度、欠陥密度、電子の再結合速度、正孔の再結合速度、…、に関する[n,k]個までの独立したプロファイルが、同時に取り出される。各パラメータプロファイルが、m個までのプロファイルポイントを有するようになる。本発明の前回の態様で開示された方法は、充分な数の測定ポイントを生成して、これらの測定ポイントを、取り出すプロファイルと相関させるために適用可能である。
[n,k]個の測定カーブを生成可能であり、これにより各測定カーブは、m個の測定ポイントを含み、各測定ポイントは、2つの独立した測定信号、例えば、TP信号の(Q,I)成分を含む。これらの[n,k],m個の測定ポイントは、[n,k]個のパラメータプロファイルの[n,k],m個までのプロファイルポイントとの相関がとられ、m個のプロファイルポイントの各々が濃度値Cおよびその対応した深さ値Zを含む。従って、本発明は、非破壊光学測定技術を用いて得られた[n,k][m,2]個の独立した測定値を、[n,k][m,2]個の独立したパラメータプロファイル値と相関させることが可能になる。
数m,n,kは、深さ変化手段について設定された値に対応しており、それぞれポンプレーザビームのパワー、ポンプレーザビームとプローブレーザビームとの間のオフセット、反射プローブ信号が測定される測定時間である。数m,n,kは整数である。
何れかの形状のパラメータプロファイル、例えば、ガウシアン形状のプロファイルでは、サンプルで反射したプローブレーザ信号(4)のパワーパラメータ振幅(A)および位相角(Φ)は、反射信号(4)が由来する深さを変化させるためのツールパラメータの関数としてプロットできる。例えば、印加されるポンプレーザ(3)パワー(Pgen)[m]、両レーザビーム(3,6)間のオフセット(d)[n]および反射プローブ信号が測定される時間tmeas[k]を変化させることができる。ポンプレーザ(3)のパワー(P)を変化させることによって、m個の測定ポイントを持つパワーカーブが得られ、ポンプレーザパワーのm個の値の各々についてオフセット(d)を変化させることによって、n個のオフセットカーブのセットが得られ、測定時間tmeasを変化させることによって、k個の時間カーブのセットが得られる。従って、これら3つのツールパラメータを独立に変化させることによって、[n,k]個までの材料パラメータプロファイルが、所定の深さ範囲に渡って同時に走査可能である。
その結果、2[m,n,k]個の測定値{Q,I}のセットが、これらのパラメータPgen,d,tmeasの各組合せについて得られる。こうして本取り出し方法は、m個の測定ポイントP(パワーカーブ)、m個の測定ポイントJ(オフセットカーブ)およびk個の測定ポイントL(時間カーブ)について2[m,n,k]個までの測定値の生成を含む。
[m,n,k]個の測定ポイントP,d,tmeasの各々において、即ち、測定した深さの各々において、これらの測定時に得られた独立した値Q(P,d,tmeasjr,I(P,d,tmeasjrは、各パラメータがレベル値C(位置jでのレベル)および深さ値Zを有するような[n,k],m個の未知のパラメータプロファイルポイントとの相関がとられる。こうして本取り出し方法は、[n,k],m,2個の独立した測定値のセット{Q(P,d,tmeasjr,I(P,d,tmeasjr}(jは0→m,rは0→n,k)と、[n,k],m,2個の独立したキャリアプロファイル値のセット{C,Z(jは0→m,rは0→n,k)との相関がとられる。
[n,k],m,2個の未知の値{C,Z(jは0→m,rは0→n,k)は、図15に示すように、下記の反復解法に従って、[n,k],m,2個の測定値{Q(P,d,tmeasjr,I(P,d,tmeasjr}(jは0→m,rは0→n,k)からユニークに取り出すことができる。
(i)一般的なプロファイルを備えた未知の基板について、3つの独立かつ選択したツールパラメータ、例えば、ポンプレーザパワー(P)、ビームオフセット(d)および測定時間tmeasを変化させることによって、[n,k],m,2個の実験的な反射信号Q(P,d,tmeasjr,I(P,d,tmeas)ijr(jは0→m,rは0→n,k)を測定する。
(ii)[n,k],m,2個のパラメータ値変数{(C,Z}の各々についてのレベル値Cおよび対応した接合深さZの初期値{(C ,Z }を、[n,k]個のパラメータ各々について選択する。
(iii)デバイスシミュレータを使用し、特にポアソン方程式、流れ方程式および温度拡散方程式の解および、必要な発生、吸収および再結合モデルを包含する適切な物理モデルに基づいて、ドープ構造内部における光誘起された深さ変動の過剰キャリア(N(z))および温度プロファイル(T(z))を計算する。
(iv)上記計算した過剰キャリア(N(z))および温度(T(z))の深さプロファイルの存在に起因した、特に、ドルーデ(Drude)モデルの適用に基づいて、(複素)屈折率プロファイル(非線形関数Fを備えた、n(z)=F(N(z),T(z))を決定する。
(v)n(z)の形状および3つの選択したツールパラメータ(ポンプレーザパワー、ビームオフセット、時間)の値に基づいて多層反射理論から、[n,k],m,2個の対応した(予想される)TP信号Q(P,d,tmeasjr,I(P,d,tmeasjrを計算する(jは0→m,rは0→n,k)。
(vi)初期にシミュレートした[n,k],m,2個の信号Q(P,d,tmeasjr,I(P,d,tmeasjrを、実験的に記録した[n,k],m,2個の信号Q(P,d,tmeasjr,I(P,d,tmeasjrと比較して、適切な数学的手段によって[n,k],m,2−次元空間での両者間の誤差(差分)を決定し、[n,k],m,2個の独立した変数({C ,Z }(jは0→m,rは0→n,k)を採用して、未知のレベル値Cおよびその接合深さZに関する初期の推測を改善する。これは、商業的に入手可能である専門の数学的非線形問題解法によって実行できる。
(vii)上記ステップ(iii)へ移行して、全ての未知のパラメータプロファイルを定義するユニークな解(C,Zが見つかるまで、この反復した非線形処理を続行する。一連の中間解(C ,Z )(収束に達するまで)は、[n,k],m,2−次元平面での非線形カーブによって表される。m個の異なる深さ場所で決定される[n,k]個の異なるプロファイルについて[n,k],m,2個だけ未知のパラメータ値が存在するとすると、3つの独立したツールパラメータの関数として、それぞれ2つの独立した信号を用いたm個の異なるTP測定は、必要な特性(m個の異なる深さの各々に関する[n,k]個の異なるプロファイルの濃度レベルおよび接合深さ)を取り出すのに充分である。
本発明に係るデバイスとして、好ましい実施形態、特定の構造および構成、そして材料についてここで説明したが、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、形態および詳細での種々の変化や変更が可能であると理解すべきである。
例えば、上記説明で用いた基板は、シリコンであるが、何れか他の適切な半導体材料、例えば、ゲルマニウム(Ge)、シリコン−ゲルマニウム(SiGe)、またはガリウムヒ素(GaAs)などのIII−V族材料の組合せでもよい。
バルク半導体ウエハを分析する代わりに、他の基板タイプ、例えば、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)基板やゲルマニウム・オン・インシュレータ(GOI)基板を本技術を用いて分析することができる。
従来のサーマプローブ(Therma Probe)技術の説明図である。 従来のサーマプローブ(Therma Probe)技術の説明図であり、図2(a)はポンプ信号(点線)と反射プローブ信号(実線)であり、図2(b)は反射プローブ信号の成分Q,Iである。 本発明の実施形態に係る1つの測定ポイントでの取り出し方法を説明するフローチャートである。 図3の取り出し方法を示す。 本発明の実施形態に係る、(a)測定カーブと、(b)調査対象である半導体基板の活性ドーパントプロファイルとの間の相関関係を示す。 本発明の実施形態に係る、全キャリアプロファイルの取り出し方法を説明するフローチャートである。 プローブ信号(3)のパワーを変化させることによって、活性ドーパントプロファイルC(z)を走査する一方法を示す。 ポンプレーザ(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセットdを変化させることによって、活性ドーパントプロファイルC(z)を走査する他の方法を示す。 ポンプレーザ(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセット(d)の関数として、基板(1)での異なる深さzから由来する過剰キャリア濃度の等高線プロットを表す。 ガウシアン形状のドーパントプロファイルについて、ポンプレーザ(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセット(d)の関数として、基板(1)での異なる深さzでの横方向過剰キャリア濃度を表す。 箱形状のドーパントプロファイルについて、ポンプレーザ(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセット(d)の関数として、基板(1)での異なる深さzでの横方向過剰キャリア濃度を表す。 本発明の実施形態に係る、全キャリアプロファイル(C,Z)および第2のパラメータプロファイル(D,W)の取り出し方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る、(a)オフセットについて2つの値でポンプレーザパワーを変化させた測定カーブと、(b)調査対象である半導体基板の活性ドーパントプロファイル(左)、第2のパラメータプロファイル(右)との間の相関関係を示す。 本発明の実施形態に係る、(a)所定のオフセットについてポンプレーザパワーを変化させたもの(左:パワーカーブ)、および所定のポンプレーザパワーについてオフセットを変化させたもの(右:オフセットカーブ)の測定カーブと、(b)調査対象である半導体基板の活性ドーパントプロファイル(左)、第2のパラメータプロファイル(右)との間の相関関係を示す。 本発明の実施形態に係る、全[n,k]個のパラメータプロファイル(C,Z)の取り出し方法を説明するフローチャートである。

Claims (27)

  1. 半導体基板の活性キャリアプロファイルを決定する光学測定方法であって、該プロファイルは、濃度値Cおよび対応した深さZのセットとして表されるものであり、
    mを整数値として、各測定ポイントが2つの独立した測定信号を含むようなm個の測定ポイントを生成することと、
    これらのm個の測定ポイントと、各活性キャリアプロファイルポイントが活性キャリア濃度Cおよび対応した深さZを含むようなm個の活性キャリアプロファイルポイントとを相関させることとを含む方法。
  2. m個の測定ポイントを生成することは、
    ポンプレーザ(6)を用意することと、
    プローブレーザ(3)を用意することと、
    ポンプレーザ(6)およびプローブレーザ(3)を半導体基板(1)に集光して、ポンプレーザは、前記ポンプレーザが接触し、深さプロファイルを有する半導体基板(1)のエリアにおいて多くの過剰電荷キャリアを生成し、前記生成された過剰電荷キャリアは、プローブレーザのビームを反射することと、
    反射したプローブレーザ(4)の2つの独立した所定の特性を検出することを含む請求項1記載の方法。
  3. ポンプレーザ(6)は、過剰キャリアプラズマ波を生成するように選択され、
    2つの独立した信号は、反射したプローブレーザ(4)の振幅および位相である請求項2記載の方法。
  4. m個の測定ポイントを生成することは、
    プローブレーザ(3)のm個の異なる値のパワーを適用することを含む請求項2または3記載の方法。
  5. m個の測定ポイントを生成することは、
    ポンプレーザ(6)とプローブレーザ(3)との間のm個の異なるオフセット(d)を適用することを含む請求項2または3記載の方法。
  6. m個の測定ポイントを生成することは、
    m個の異なる期間中に、反射したプローブレーザ(4)の2つの独立した所定の特性を検出することを含む請求項2または3記載の方法。
  7. m個の測定ポイントとm個のプロファイルポイントとを相関させることは、
    ・m個のプロファイルポイントの各々について、活性濃度および対応した深さに関する値を選択することと、
    ・これらの選択した値を用いて、過剰キャリア濃度のシミュレーションを行って、基板の複素屈折率プロファイルを決定することと、
    ・シミュレーションした屈折率プロファイルを用いて、2つの独立した測定信号の各々に関するm個の値を決定することと、
    ・2つの独立した測定信号の各々について、m個の決定値とm個の測定値との間の差分を決定することと、
    ・活性キャリアプロファイルに関するユニークな解が得られるまで、上記ステップを繰り返すこととと、を含む請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 半導体基板の少なくとも他の材料パラメータプロファイルを決定することをさらに含み、mを整数値として、
    各追加の測定ポイントが2つの独立した測定信号を含むようなm個の追加の測定ポイントを生成することと、
    これらの2m個の測定ポイントを、各活性キャリアプロファイルポイントが活性キャリア濃度Cおよび対応した深さZを含むようなm個の活性キャリアプロファイルポイントと、各材料パラメータプロファイルポイントが濃度Dおよび対応した深さWを含むようなm個の材料パラメータプロファイルポイントと同時に相関させることとを含む請求項2または3記載の方法。
  9. m個の追加の測定ポイントを生成することは、
    ポンプレーザ(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセット(d)を変化させるm個のパワー値の各々について、プローブレーザ(3)のm個の異なる値のパワーを適用することを含む請求項7記載の方法。
  10. m個の追加の測定ポイントを生成することは、
    反射したプローブレーザビーム(4)の2つの独立した所定の特性を検出するための期間tmeasを変化させるm個のパワー値の各々について、プローブレーザ(3)のm個の異なる値のパワーを適用することを含む請求項7記載の方法。
  11. m個の追加の測定ポイントを生成することは、
    反射したプローブレーザビーム(4)の2つの独立した所定の特性を検出するための期間tmeasを変化させるm個のオフセット値の各々について、ポンプレーザ(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセット(d)のm個の異なる値を適用することを含む請求項7記載の方法。
  12. 2m個の測定ポイントと2m個のプロファイルポイントとを相関させることは、
    ・m個の活性キャリアプロファイルポイントの各々について、活性濃度および対応した深さに関する値を選択することと、
    ・m個の材料パラメータプロファイルポイントの各々について、材料パラメータ濃度および対応した深さに関する値を選択することと、
    ・これらの選択した値を用いて、過剰キャリア濃度のシミュレーションを行って、基板の複素屈折率プロファイルを決定することと、
    ・シミュレーションした屈折率プロファイルを用いて、2つの独立した測定信号の各々に関する2m個の値を決定することと、
    ・2つの独立した測定信号の各々について、2m個の決定値と2m個の測定値との間の差分を決定することと、
    ・活性キャリアプロファイルおよび第2のパラメータプロファイルに関するユニークな解が得られるまで、上記ステップを繰り返すこととと、を含む請求項7〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 半導体基板の複数の材料パラメータプロファイルを決定することをさらに含み、m,n,kを整数値として、
    各追加の測定ポイントが2つの独立した測定信号を含むような([n,k]−1),m個の追加の測定ポイントを生成することと、
    これらの[n,k],m個の測定ポイントを、各活性キャリアプロファイルポイントが活性キャリア濃度Cおよび対応した深さZを含むようなm個の活性キャリアプロファイルポイントと、各材料パラメータプロファイルポイントが濃度Dおよび対応した深さWを含むような([n,k]−1),m個の材料パラメータプロファイルポイントと同時に相関させることとを含む請求項1,2または3記載の方法。
  14. [n,k],m個の測定ポイントを生成することは、
    ポンプレーザ(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセット(d)のn個の異なる値を適用するm個のパワー値の各々について、および、反射したプローブレーザビーム(4)の2つの独立した所定の特性を検出するための期間tmeasについてk個の異なる値を適用するn個のオフセット値の各々について、プローブレーザ(3)のm個の異なる値のパワーを適用することを含む請求項13記載の方法。
  15. [n,k],m個の測定ポイントと[n,k],m個のプロファイルポイントとを相関させることは、
    ・m個の活性キャリアプロファイルポイントの各々について、活性濃度および対応した深さに関する値を選択することと、
    ・([n,k]−1),m個の材料パラメータプロファイルポイントの各々について、材料パラメータ濃度および対応した深さに関する値を選択することと、
    ・これらの選択した値を用いて、過剰キャリア濃度のシミュレーションを行って、基板の複素屈折率プロファイルを決定することと、
    ・シミュレーションした屈折率プロファイルを用いて、2つの独立した測定信号の各々に関する[n,k],m個の値を決定することと、
    ・2つの独立した測定信号の各々について、[n,k],m個の決定値と[n,k],m個の測定値との間の差分を決定することと、
    ・活性キャリアプロファイルおよび第2のパラメータプロファイルに関するユニークな解が得られるまで、上記ステップを繰り返すこととと、を含む請求項13または14記載の方法。
  16. 半導体基板の少なくとも活性キャリアプロファイルを決定する装置であって、mを整数値として、
    過剰キャリアを生成する手段(6)、および前記過剰キャリアによって少なくとも部分的に反射するレーザビーム(3)を半導体基板(1)に衝突させて、反射信号(4)を生成するプローブレーザを含む照射装置と、
    反射信号(4)を測定する手段と、
    反射信号(4)を測定する際、活性キャリアプロファイルを走査する手段と、
    各反射信号が2つの独立した信号を含むような少なくともm個の測定した反射信号を格納する格納手段と、
    少なくともm個の測定した反射信号を、各プロファイルポイントが活性キャリア濃度Cおよび対応した深さZを含むようなm個のプロファイルポイントと相関させる手段とを備える装置。
  17. 反射信号を測定する際、活性キャリアプロファイルを走査する手段は、
    プローブレーザ(3)のパワーを変化させる手段を含む請求項16記載の装置。
  18. 反射信号を測定する際、活性キャリアプロファイルを走査する手段は、
    過剰キャリアを生成する手段(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセットdを変化させる手段を含む請求項16記載の装置。
  19. 反射信号を測定する際、活性キャリアプロファイルを走査する手段は、
    各反射信号を測定する時間を変化させる手段を含む請求項16記載の装置。
  20. mを整数値として、
    格納手段は、2m個の測定した反射信号を格納するように構成され、
    相関手段は、2m個の測定した反射信号を、m個の活性キャリアプロファイルポイントと、m個の第2のパラメータプロファイルポイントと相関させるように構成され、
    各プロファイルポイントが濃度および対応した深さを含むようにした請求項16記載の装置。
  21. 反射信号を測定する際、活性キャリアプロファイルを走査する手段は、
    プローブレーザ(3)のパワーを変化させる手段と、
    過剰キャリアを生成する手段(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセットdを変化させる手段を含む請求項20記載の装置。
  22. 反射信号を測定する際、活性キャリアプロファイルを走査する手段は、
    プローブレーザ(3)のパワーを変化させる手段と、
    各反射信号を測定する時間を変化させる手段を含む請求項20記載の装置。
  23. 反射信号を測定する際、活性キャリアプロファイルを走査する手段は、
    過剰キャリアを生成する手段(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセットdを変化させる手段と、
    各反射信号を測定する時間を変化させる手段を含む請求項20記載の装置。
  24. m,n,kを整数値として、
    格納手段は、[n,k],m個の測定した反射信号を格納するように構成され、
    相関手段は、[n,k],m個の測定した反射信号を、m個の活性キャリアプロファイルポイントと、([n,k]−1),m個の材料パラメータプロファイルポイントと相関させるように構成され、
    各プロファイルポイントが濃度および対応した深さを含むようにした請求項16記載の装置。
  25. 反射信号を測定する際、活性キャリアプロファイルを走査する手段は、
    プローブレーザ(3)のパワーを変化させる手段と、
    過剰キャリアを生成する手段(6)とプローブレーザ(3)との間のオフセットdを変化させる手段と、
    各反射信号を測定する時間を変化させる手段とを含む請求項24記載の装置。
  26. コンピュータ装置で実行した場合、請求項1〜15のいずれかに記載の方法を実行するためのコンピュータプログラム製品。
  27. 請求項26記載のコンピュータプログラム製品を格納する機械読み取り可能なデータ格納装置。
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