JP2002540396A - 半導体ウェーハの活性ドーパントのプロファイルを決定するための装置及びその方法 - Google Patents

半導体ウェーハの活性ドーパントのプロファイルを決定するための装置及びその方法

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JP2002540396A JP2000606984A JP2000606984A JP2002540396A JP 2002540396 A JP2002540396 A JP 2002540396A JP 2000606984 A JP2000606984 A JP 2000606984A JP 2000606984 A JP2000606984 A JP 2000606984A JP 2002540396 A JP2002540396 A JP 2002540396A
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Abstract

(57)【要約】 時間によって周期的に変化する濃度に電荷担体を生成し、半導体材料の様々な深さにおける電荷担体によって反射される探査ビームと基準ビームとの干渉信号を測定して電荷担体の数を決定し、測定値とシミュレーションによって得られた対応する値とを比較する方法。出力や位相などの探査ビームの反射部分の様々な特性は、反射が起こる地点の深さに関係する。別法では、前面によって反射された探査ビームと可変位相ビームとの干渉によって得られた第1干渉信号と、様々な深度における電荷担体によって反射された探査ビームと可変位相ビームとの干渉によって得られた第2干渉信号との位相差が、接合深さを示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連技術 集積回路を製造するための半導体ウェーハの製造工程のイオン注入工程で、荷
電原子や荷電分子をウェーハの中に直接導入する。通常はイオン注入によってウ
ェーハの格子構造に損傷が発生するため、通常はウェーハを約600℃から11
00℃に加熱する熱処理によって損傷部分を取り除く。また、この熱処理によっ
て、注入した原子が結晶格子の変位した位置から置換位置に移動する(原子は電
気的に活性となるために置換部位に位置していなければならない)。熱処理の前
に、ウェーハの表面の材料特性を、イオン注入によって生じる損傷を用いて測定
することができる。
【0002】 例えば、Rosencwaig他に付与された米国特許第4,579,463号に、ウェーハの表
面温度の周期的な変化によって起こる反射の変化を測定する方法が開示されてい
る(コラム1の7〜16行目を参照)。詳細には、この方法は「周期的に加熱さ
れたサンプルの表面上の領域の一部に放射線探査ビーム・・・をあてる」ことに
よって、サンプルの表面にあるスポットに周期的に局部的な熱を発生させて生成
された熱波を利用する(コラム3の54〜56行目)。またこの方法は、周期的
な加熱によって起こる反射された放射線探査ビームの強度の変化を測定する(コ
ラム3の52〜66行目)。
【0003】 別の例として、言及することをもって本明細書の一部とするOpsal他による米
国特許第4,854,710号に、正孔プラズマの拡散の密度のばらつきをモニタリング
して、半導体の特性についての情報を得る(コラム1の61〜63行目)。詳細
には、Opsal他が、「プラズマ密度のばらつきによる屈折率の変化を、励起され
た領域内のサンプルの表面で探査ビームが反射されることによって検出できる(
コラム2の23〜31行目)」と述べている"Picosecond Ellipsometry of Tran
sient Electron-Hole Plasmas in Germanium," by D. H. Auston et al., Physi
cal Review Letters, Vol. 32, No. 20, May 20, 1974)。更にOpsal他は、「放
射線探査は強度及び位相の両方において変化を受ける」と述べている(米国特許
第4,854,710号のコラム5の25〜31行目)。好適な実施例では、サンプルの
反射率の変化によって起こる強度の変が光検出器を用いてモニタリングされる。
干渉計技術或いは探査ビームの周期的な偏向角のモニタリングによって、位相の
変化を検出することが可能である。
【0004】 Therma-Wave, Inc., 1250 Reliance Way, Fremont, CA 94539によって199
6年4月に発行された、"TP-500: The next generation ion implant monitor"
と題する小冊子に、注入後工程が必要なく(2ページのコラム1の6〜7行目)
格子の損傷を測定する(2ページのコラム2の32行目)測定装置TP-500が記載
されている。TP-500には、注入によって生じたシリコン格子の表面下の損傷を測
定する被変調反射信号を発生される2つの低出力レーザーを含む。ドーパントの
注入量が増えると、TW信号の強度及び損傷が増大する。この非接触技術は、ウェ
ーハの製造に悪影響を及ぼすものではない(2ページのコラム1及び2)。この
小冊子によれば、熱処理の後にTP-500を用いて、「均一な熱処理及び再現性を高
める・・・・システムを最適化する」ことが可能である(4ぺージのコラム2の
下部)。
【0005】 要約 本発明に従った装置及びその方法は、初めに第1の数の電荷担体を有する半導
体ウェーハ(「半導体基板」とも呼ぶ)の領域を刺激して、刺激中の電荷担体の
数を第2の数の電荷担体にする。この刺激は、例えば電磁波のビーム或いは電子
ビームなどの様々な方法によって行うことができる。この装置及び方法は、測定
装置(例えば、一実施例では干渉計)を用いて刺激によって影響を受けた信号の
測定値を求める。一実施例では、影響を受けた信号が電荷担体によって反射され
た探査ビームであるが、別の実施例では他の信号を用いるここともできる。
【0006】 また、この装置及び方法は、シミュレータ(例えば、シミュレーションソフト
ウエアでプログラムしたパーソナルコンピュータ)を動作させて、測定した信号
のシミュレーション値を生成する。このシミュレーション値は、(1)上記した刺
激中の条件と(2)刺激下の領域の活性ドーパントの濃度の所定のプロファイルに
基づいている。測定値がシミュレーション値と一致した場合、シミュレーション
に用いた所定のプロファイルを領域内活性ドーパントの基準プロファイルとして
用いる。多数のこのような所定のプロファイルでシミュレーションを繰り返すこ
とができる。
【0007】 一実施例では、刺激の前にシミュレーションを繰り返して、このような一連の
プロファイルを求め、後に対応するシミュレーション値を用いて、例えば測定値
に最も近いシミュレーション値を探すなどして領域の活性ドーパントの基準プロ
ファイルを求める。別の実施例では、一致しない場合に限ってシミュレーション
値と測定値との差が所定の値(例えば1%未満)より小さくなるまで、シミュレ
ーションを1回或いは複数回行い、対応する所定のプロファイルを領域内活性ド
ーパントの基準プロファイルとして用いる。
【0008】 活性ドーパントの測定プロファイルを様々に用いることができる。一実施例で
は、測定プロファイルを用いて接合深さを決定し、仕様と比較してウェーハが適
格であるかどうか判断する。接合深さが仕様内であれば、ウェーハを次の工程(
例えば、基板の上に別の層を形成するウェーハ処理ユニットまたは基板の熱処理
をする熱処理装置)に進め、接合深さが仕様外の場合は、基板は不適格として不
良品用の基板のビンに移す。
【0009】 一実施例では、本装置及び方法は、時間に対してのみ周期的変化(「変調」と
も呼ぶ)する濃度で電荷担体を半導体材料の領域(「担体生成領域」とも呼ぶ)
に生成する。この後、この装置及び方法によって、(1)電荷担体によって反射さ
れた探査ビームと基準ビームとの干渉によって得られる干渉信号の測定及び(2)
この測定値と所定のデータ(例えば接合深さに対して描かれたこのような測定値
のグラフ)との比較を行って、担体生成領域に生成された電荷担体の数を決定す
る。
【0010】 上記したように生成された電荷担体(「過剰担体」とも呼ぶ)は、照明が存在
しない時に半導体材料に通常存在する多数の過剰な電荷担体(「バックグラウン
ド担体」とも呼ぶ)である。過剰担体の濃度は、濃度の変化が非周期的(即ち振
動ではなく、例えば指数的な減衰或いは単調関数など)となるように、充分に低
い周波数で時間で変化する。詳細には、半径方向に沿った波のない過剰担体濃度
のプロファイルが、担体生成領域から移動する電荷担体の少なくとも過半数(即
ち50%より多い)が拡散によって移動する時にここに記載するように生成され
る。
【0011】 拡散条件の下でのこのような一時的な変化(「拡散変化」とも呼ぶ)を利用し
て干渉信号を測定する(例えば、位相及び振幅の両方が測定される)。この測定
値を用いて、半導体材料の1つ或いは複数の特性(「半導体特性」とも呼し、接
合深さなど)を例えばグラフや表を用いて決定する。上記したように測定された
半導体材料の前面からの深さの関数として過剰担体の濃度を用いて、半導体材料
の活性ドーパントの濃度を決定することもできる。詳細には、過剰担体濃度の深
さのプロファイルは、活性ドーパント(ドープされた半導体材料を形成する)に
より生じる電界の深さのプロファイルの関数である。
【0012】 深さの関数である過剰担体が増加すると、半導体材料の屈折率がそれに応じて
高くなる。従って、半導体材料の表面に当てられるレーザビーム(「探査ビーム
」と呼ぶ)が反射され(バックグラウンド担体及び過剰担体の両方によって反射
されるが、過剰担体による反射のみが変調周波数に周期的に変化する)、反射さ
れた部分と基準ビームとの干渉によって生成された変調周波数の信号が上記した
ように測定される。干渉信号(振幅や位相など)の様々な特性は反射がおこる深
さの関数であるため、この特性を測定して接合深さを決定することができる。こ
こに記載する接合とは、任意のドープされた領域の境界である(n型基板の中へ
のp型ドーパントの注入或いはp型基板の中へのp型ドーパントの注入、またはそ
の逆であっても構わない)。
【0013】 第1の実施例(「前面実施例」とも呼ぶ)では、探査ビームの反射された部分
が前面によって反射された探査ビームの別の部分(以降この部分を「前面ビーム
」と呼ぶ)からなる基準ビームで干渉されることによって得られる干渉信号の強
さを測定する。前面実施例の一変更例では、あるレーザを用いて、過剰担体を生
成するために用いる別のビーム(「生成ビーム」と呼ぶ)を生成する。生成ビー
ムの強さは、過剰担体濃度の多様な位相が拡散長さ(過剰電荷担体の濃度が1/e
に低下する長さ)に渡って生成ビームの位相と同じ(例えば10%以内)になる
ように、充分に低い固定周波数に変調される。従って、過剰担体濃度は、生成ビ
ームの強さの変化と概ね同期して変化する。この条件から、過剰担体の分布を主
に、波による解法ではなく波によらない解法によって設計可能な拡散によって実
施することができる。この変更例では、干渉計が、生成ビームの出力及び変調の
関数である干渉信号の振幅及び位相を測定し、測定値を用いて過剰担体の濃度を
測定する。上記したような過剰担体濃度の時間の変化によって、干渉計がロック
イン増幅器を用いて、過剰担体濃度が一定の時には不可能な正確さで探査ビーム
の反射された部分を測定することが可能となる。
【0014】 一実施例では、接合深さ及び生成ビームの出力と干渉信号測定値との関係を示
す多数のグラフが作成される(シミュレーション或いは経験的に)。この後、所
定のウェーハ(製造ウェーハとも呼ぶ)に対して、異なった生成ビーム出力に対
する干渉信号の測定(干渉測定とも呼ぶ)を行い、その測定結果を1或いは複数
の上記したグラフと比較して、接合深さを示すグラフを決定する。詳細には、所
定のグラフは、多数のドーパントプロファイルが製造ウェーハの予想ドーパント
プロファイルに近づくように作成される。
【0015】 任意の方法或いは装置を用いて、所定のグラフを作成するためのシミュレータ
(シミュレーションプログラムを実行するようにプログラムされたコンピュータ
)に入力するドーパントプロファイルを作成することができる。例えば、広がり
抵抗プロファイルは、既知の条件で製造された既知の特性を有するウェーハ(基
準ウェーハとも呼ぶ)に形成することができる。別法では、ドーパントのプロフ
ァイルは、市販のシミュレータ(拡散による担体生成領域からの電荷担体の移動
を推定する)を用いてシミュレーションを実行することができる。
【0016】 次に、所定のドーパントプロファイルを求めるために、多数の生成ビーム出力
のそれぞれに対して、シミュレータを用いて深さの関数である過剰担体濃度のプ
ロファイルを決定する。次に、前面からの深さzの関数である過剰担体プロファ
イルの導関数にcos(2knz)を乗じる。この時、k=2π/λであり、λは探査ビーム
の波長であり、nはシリコンの屈折率である。乗じて得た積を深さに対して積分
し、1或いは複数の定数因子(既知の物理乗数及び測定システムのカリブレーシ
ョンに関連する)を乗じて、干渉測定のシミュレーション値を求める。この後、
干渉測定のシミュレーション値を選択された生成ビーム出力に対する深さzの関
数としてグラフにプロットする。生成ビーム出力の他の固定した値(例えば2つ
の追加の値)に対するグラフを得るためにこのステップを繰り返す。このような
追加のグラフは、様々なドーパントプロファイルに対して作成される。
【0017】 このようなグラフを作成した後、選択された生成ビーム出力における製造ウェ
ーハの干渉測定値を用いて、グラフを使って接合深さを求める。このステップを
異なった出力の生成ビームを用いて得た異なった干渉測定値に対して繰り返し、
2つのウェーハが同じ測定値であるが異なった接合深さを有することから起こる
曖昧さを排除する(例えば、2つ数値の積が変化するとき、即ち(1)導関数と(2)
上記したようなコサイン関数とが2つのウェーハにおいて互いに補償し合う時に
発生し得る)。この後、表から得た接合深さと同じ接合深さを有するドーパント
プロファイルを、製造ウェーハに存在する活性ドーパントのプロファイルとして
用いる。
【0018】 ここに記載した干渉信号の位相及び振幅の測定は、一実施例の重要な点である
。一或いは複数のこのような測定値によって、ウェーハ製造中の半導体材料の基
準となる特性(または製造条件)を得ることができる。別の実施例(「スキャニ
ング実施例」とも呼ぶ)では、生成ビームの出力を一定に保った状態で、あるウ
ェーハの異なった位置でこのような測定を何回か実行する。このような測定値に
おける変化は全て、前面からの所定の深さにおける活性ドーパントの濃度の対応
する変化を表す。従って、このような干渉測定(これによって活性ドーパントの
プロファイルが決定される)が、本発明の一変更例においてウェーハ製造中にモ
ニタリングされ(必ずしも必要ではない)、例えばイオンが注入されたウェーハ
の熱処理を制御するなどウェーハの製造工程を制御するのが望ましい。
【0019】 製造中のウェーハ(製造の段階によって「パターン形成されたウェーハ」或い
は「熱処理されたウェーハ」とも呼ぶ)に対して接合深さ及び接合プロファイル
を直接測定すると、オフラインでウェーハの特性を検査する場合より生産効率が
高まる。更に、このような測定によって、ウェーハの検査自体にかかる従来のコ
ストを削減できる。一実施例では、このような測定は、ドーパントを活性にする
製造ウェーハの熱処理の後に行なわれるため、熱処理の前に測定する特性よりも
詳細な製造中のデバイスの電気的な行動を示す特性を得ることができる(米国特
許第4,854,710号に開示されている)。
【0020】 第2の実施例(「位相実施例」とも呼ぶ)では、上記した干渉信号ではなく、
別の干渉信号が上記した探査ビームの反射された部分と、探査ビームの位相とは
独立して変化可能な位相を有する別の基準ビーム(以下、「可変位相ビーム」と
呼ぶ)との干渉によって得られる。2つの干渉信号間の位相差(例えば位相検出
器を用いて検出される)は接合深さを示す。これら2つの干渉信号の第1の干渉
信号は、(1)可変位相ビームと(2)前面によって反射された探査ビームの一部であ
る上記した前面ビームとの干渉によって得られ、第2の干渉信号は、(1)可変位
相ビームと(2)探査ビームの反射された部分との干渉によって得られる。
【0021】 第2の実施例において、探査ビームは偏光されているだけではなくコヒーレン
ト(即ち、例えば単一波長などの単一クロミナンス)であるため、可変位相ビー
ムとの干渉が起こりうる。探査ビームとは独立した第2の実施例の基準ビームを
用いることによって、干渉信号を測定するために第2の実施例で用いられる位相
検出器の感度が高まるため、第1の実施例と比べ材料特性の測定の感度が高まる
。独立した基準ビームを用いることによって、半導体の波長の関数である接合深
さの絶対測定も可能となる。
【0022】 詳細な説明 本発明に従ったウェーハ製造システム100(図1A)を用いて、ウェーハ(
半導体基板とも呼ぶ)を加工してパターン形成されたウェーハにし、パターン形
成したウェーハの材料特性を測定し、必要であればリアルタイムで工程を調節し
て集積回路(以下省略してIC)ダイを形成する。このような工程には熱処理が含
まれ、熱処理の後にパターン形成されたウェーハ上で材料特性を測定することが
可能であり、それによって例えば熱処理したウェーハの測定から熱処理温度を決
定するなど、従来技術では不可能であった工程条件を決定する。
【0023】 本明細書に記載するように製造中のパターン形成したウェーハを測定すること
によって、従来技術では製造工程をモニタリングするためだけに必要なウェーハ
の検査を省略でき、それによって製造コストを削減することができる。更に、本
明細書に記載するように熱処理されたウェーハの測定によって、熱処理によって
デバイスに用いられるドーパントの活性が決まるため、製造中のデバイスの工程
速度などの電気特性に関連する一或いは複数の特性の基準を得ることができる。
【0024】 システム100は、損傷を与えることなく様々な材料特性を測定する活性ドー
パントプロファイラ(単にプロファイラとも呼ぶ)103を含む。このプロファ
イラ103は、シミュレーションソフトウェアでプログラムされ所定のデータを
生成するコンピュータ103Cを含む(図1Bの動作110を参照)。一実施例
では、動作110には、(1)刺激中の条件と、(2)刺激を受けている領域の活性ド
ーパントの濃度の所定のプロファイルとに基づいて、コンピュータ103Cがシ
ミュレーション値を生成するステップ111が含まれる。この後のステップ11
2で、コンピュータ103Cが、ウェーハが有する可能性のある一連のプロファ
イルの全ての所定のプロファイルがステップ111で用いられたかどうかをチェ
ックする。全プロファイルが用いられていない場合は、コンピュータ103Cは
ステップ113に進み、用いられる所定のプロファイルを変え、ステップ111
に戻る。全てのプロファイルが用いられると、動作110は終了する。
【0025】 ウェーハ処理ユニット101及び急速熱処理装置102は、ウェーハの一或い
は複数の層を形成して半導体ウェーハ(例えばウェーハ104−106の内の1
つ)を準備するステップ125を実行する。この後プロファイラ103が、初め
は第1の数の電荷担体を有するウェーハの領域を刺激することによって、刺激中
は第2の数の電荷担体が存在するようになる(図1Bのステップ126を参照)
。この刺激は、電磁波のビーム或いは電子ビームを用いるなどの任意の方法で行
うことができる。
【0026】 次に動作140で、プロファイラ103が刺激による影響を受けた領域の特性
を測定する。一実施例では、プロファイラ103が干渉計などの測定装置を用い
て、刺激による影響を受けた電荷担体によって反射された探査ビームなど信号の
一或いは複数の測定値(例えば振幅や位相)を求める(ステップ141)。次に
プロファイラ103は、測定値を動作110で生成された一或いは複数のシミュ
レーション値と比較し、測定値に最も近いシミュレーション値を決定する(ステ
ップ142)。この後プロファイラ103は、ウェーハのプロファイルとして最
も近いシミュレーション値を生成するために用いた所定のプロファイルを利用す
る。例えば、プロファイラ103は、最も近いシミュレーション値を生成するた
めに用いたプロファイルに基づいて、領域の半導体特性の値(例えば接合深さ)
を決定する。プロファイラ103は、対応する半導体特性の値に対して各プロフ
ァイルに関係する表や図を読む或いは計算するなどの任意の方法で値を決定する
ことができる。
【0027】 次に、ステップ160で、特性値がウェーハの仕様条件と一致するかどうかを
チェックする。一致する場合は、プロファイラ103はステップ125に戻り、
そうでない場合はステップ161に進む。ステップ161では、プロファイラは
、一或いは複数の線108及び107で示されているように制御信号を熱処理装
置102及びウェーハ処理ユニット101に送ることによって、ウェーハ製造中
の一或いは複数の工程条件を制御する。この後プロファイラ103は動作125
に戻る。
【0028】 ステップ111−113を参照して説明する一実施例では、刺激の前に一連の
プロファイルに対するシミュレーションを繰り返すが、図1Cに例示した別の実
施例では、刺激の後に1回或いは複数回のシミュレーションを行う。例えば、ウ
ェーハ処理ユニット101及び急速熱処理装置102は、動作120を実行し、
図1Bを用いて説明するようにプロファイラ103がステップ126を実行し、
次に動作170を実行する。動作170では、プロファイラ103は測定装置を
用いて、ステップ141を用いて説明するように測定値を求め、次にステップ1
72に進む。ステップ172では、プロファイラ103がシミュレータを動作さ
せ、ステップ111を用いて説明したように所定のプロファイルに基づいて、信
号のシミュレーション値を生成する。次にステップ173で、プロファイラ10
3が、シミュレーション値が測定値と一致する(例えば1%などの所定のパーセ
ント内)かどうかチェックする。一致しない場合は、プロファイラ103がステ
ップ174に進み、ステップ172のシミュレータの動作に用いた所定のプロフ
ァイルを変え、ステップ172に戻る。一致した場合には、プロファイラ103
がステップ175に進み、ステップ143を用いて上述したように、半導体の特
性値を決定する。次にプロファイラ103は、図1Bを用いて上述したようにス
テップ160及び161を実行する。
【0029】 一実施例では、プロファイラ103が、検査予定のウェーハに多数の電荷担体
を生成する刺激動作を実行する。プロファイラ103によって生成された電荷担
体は、照明を受けてない半導体材料(半導体材料の結晶格子の位置を専有する原
子と定義されるドーパントが材料に導電性を与える)に通常存在する「バックグ
ラウンド担体」とも呼ぶ電荷担体の数より多い。
【0030】 一実施例で生成された過剰な担体が、ドーパント原子によって材料156内に
生成された照明などの刺激を受けていない担体のレベルを超えるプロファイル1
58(図1D参照、1cmあたりの担体の数を表す濃度で示されている)で半
導体材料156(図1B)に分布する。詳細には、過剰担体濃度neは、半導体材
料156の前面153(図1E)の外側のゼロから半導体材料156の内側の有
限値に変化する(従って前面153の濃度が上昇するステップである)。
【0031】 前面153(図1E)からの深さzが深くなると、自由空間波長/屈折率であ
る材料153内の探査ビーム152の波長(例えば4×10−5cm)より少な
くとも短い深さ(例えば2×10−6cm未満)に渡って過剰担体濃度neが上昇
する。この深さを超えると、過剰担体濃度neは接合深さZjのドープされた領域の
縁部、即ち深さZに到達するまで、ドーパント原子の濃度の変化に比例して変化
する。ドーピングプロファイルの詳細な形状によって、例えばある場合には、ド
ーパントの濃度が上昇し、別の場合にはドーパントの濃度が最初低下してから上
昇する。
【0032】 接合深さZjを超えると、過剰担体濃度neは実質的に一定に戻り、ドープされた
領域の深さの約10倍の深さまで一定である(即ち、変化は10%未満であり、
特にドープされた領域が浅い場合は深さが約0.1μm以下)。上記されたよう
に生成された上記プロファイルは、変調周波数と同期して時間によって周期的に
変化するが、半径r(図1D)の関数として空間で周期的に変化するわけではな
い。その代わりに濃度neは、図1Dに例示したように、単に領域120の外側の
半径方向に向かって低下する(例えば、半径rの単調関数)。詳細には、変調周
波数の逆である時間に対して、プロファイラ103は、nea〜nen値の範囲で濃度
neを変化させる(図1D)。この時のnea−nenの関係はnen<_nej<_nei<_neaであ
る。
【外1】 従って、任意の時間tiにおいて、半導体材料156の担体濃度の値neiは半径r
の関数として低下するが、領域120の外側の空間に波を生成するこはない。半
径rに沿った波のない過剰担体濃度neのプロファイルは、領域120の外側に移
動する電荷担体(過剰単体及びバックグラウンド担体の双方と定義される)の大
多数(例えば50%より多い)が拡散によって移動したときに、上記したように
形成される。照明された領域120内では、担体濃度は、(1)生成レーザビーム
のプロファイルの変化(通常その効果は小さい)と(2)ドーピングプロファイル
の変化によって空間的に変化し得る。
【0033】 このような過剰電荷担体の拡散変化は、半導体特性を調べるときに用いる所定
のデータが領域120(「担体生成領域」とも呼ぶ)からの電荷担体の移動を表
す以下に記載する式15による拡散解法に基づいているため、本発明の重要な点
である。波による解法を拡散解法に重ね合わせると、波解法が過剰担体プロファ
イルを乱して、拡散解法によって想定される非周期的プロファイルから逸脱する
ため、所定のデータの正確さが低下する。
【0034】 一実施例では、生成ビーム151の強度が固定周波数に変調される。この固定
周波数は、濃度neの多様な位相が拡散長さ(電荷担体が1/eの値にまで低下する
長さ)に渡って生成ビーム151の位相と同じ(例えば10%以内)となるよう
に充分に低い。従って、濃度neは、生成ビーム151の強度の変化と概ね同時に
変化する。この条件によって、過剰担体の分布が、波解法ではなく主に波解法で
はない解法によって設計されうる拡散によって成されることが確実となる。
【0035】 空間に波が存在しないようにするために、濃度neの変調周波数は、例えば米国
特許第4,854,710号に記載されたような波を生成する従来技術に用いられる変調
周波数より数倍(例えば1或いは複数オーダー)低く選択される。詳細には、本
発明の一実施例では、変調周波数は約1KHzであり、Opsalによる米国特許第4,85
4,710号のコラム15の18行目に記載された1MHz周波数より1000倍(3オ
ーダー)小さい。このように低い変調周波数を用いることは、図1Aのプロファ
イラ103の一実施例において極めて重要な点であり、Opsalが記載した「波」
などの空間における波の排除によって予期しない結果に繋がった。
【0036】 別の実施例では、プロファイラ103は、上記した周波数より高い周波数に生
成ビームを変調する。詳細には、この別の実施例によって、領域120の外側の
空間で周波が起こる。しかしながら、この別の実施例では、空間の周波の波長を
拡散長さの10倍以上に選択するため、領域120内では空間の周波の影響を無
視できる。
【0037】 生成ビーム151に応答して過剰担体が領域120に分布するときに発生する
図1Gのプロファイル164によって例示されたような濃度neの上昇によって、
半導体材料156の屈折率nが正比例して増大する。従って、深さに対する屈折
率の勾配が領域120に形成される。過剰担体濃度と屈折率が線形に比例するた
め、プロファイル164はまた、深さの関数として屈折率を表す。
【0038】 詳細には、過剰担体プロファイル164(図1G)は層164A−164D(
A<_J<_T)などの一組の過剰担体の薄い層として形成され得る。ここで、Tは
層の総数であり、各層164Jは一定の担体濃度を有する。シリコンの屈折率は
、担体濃度の関数であるため、各相164Jは僅かに異なった屈折率を有する。
従って、探査ビーム152の少量のエネルギーが、層164Jと層164J+1
との各境面165Jから反射される。この時の反射量は、境面165Jの上に位
置する層164Jの担体濃度に比例する。
【0039】 傾斜した屈折率を有する領域130内のこのような反射の総量が、ビーム15
2の反射の別の成分162より小さい成分163を形成する。詳細には、成分1
62はビーム152が前面153で反射された部分であり、以下の3つの小成分
の合計である。(1)空気とシリコンとの間の不連続性による小成分。(2)表面にお
けるドーピングプロファイルの突然の上昇による小成分。(3)表面における過剰
担体濃度の突然の上昇による小成分。前面153からの反射162の最も強い小
成分は(1)であり、(2)及び(3)の数倍のオーダーである。
【0040】 成分163は、屈折率分布型領域130から反射された光が半導体の中の更な
る距離Zjに伝播し後退するため、成分162に対して遅延した位相を有すること
に注意されたい。従って、成分162は成分163と干渉するが、その干渉は屈
折率に勾配がある深さZjに渡って、強める或いは弱める、またはその両方である
。従って、前面153からの反射成分162と屈折率分布型領域130からの反
射成分163とを合わせることによって得られた信号は、その振幅や位相の中に
過剰担体濃度のプロファイル164の深さや形状についての情報を含んでいる。
【0041】 システム100は、ステップ201で1或いは複数の初めの動作を実行し(例
えばウェーハの受け取り)、次に上記した動作110に類似した或いは同一の動
作210(図2A)に進むウェーハ処理ユニット101を含む。次に(或いはス
テップ201の直後に)、半導体ウェーハを準備する(動作220)。動作22
0で、ユニット101は、例えば、ウェーハ104(図1A)にドーパント原子
(例えばシリコンにおけるホウ素原子)を有する一或いは複数の領域(例えば図
1Cのドープされた領域130)を形成するために、例えばイオン注入装置10
1Iを動作するなどして、ドープされた領域を形成するステップ221を実行す
る。イオン注入の代わりに、例えばイオン蒸着やエピタキシャル漕の被着、蒸着
、拡散、プラズマ被着などのドープされた領域を形成する任意の方法でユニット
101(図1A)がステップ202を実行することができる。
【0042】 この後、ドープされた領域の一或いは複数のパターンを有するパターン形成さ
れたウェーハ105が、システム100に含まれ得る急速熱処理装置102(図
1A)に送られる。急速熱処理装置(「アニール装置」とも呼ぶ)102は、例
えば、イオン注入装置101によってウェーハ105のドープされた領域の半導
体材料の結晶格子に生じた損傷を取り除くために、所定温度(「熱処理温度」と
も呼ぶ)までウェーハ105(図1A)を加熱するなどして、熱処理ステップ2
22(図2A)を実行する。急速熱処理装置の代わりに、システム100に含ま
れ得る電気炉を用いてステップ222(図2A)のウェーハ105の熱処理を行
うこともできる。
【0043】 ステップ222に例示された熱処理は、通常はアニール装置102(図1A)
においてランプ(図示せず)で急速にウェーハを加熱することによって行われる
。アニール装置102におけるランプによる照明は均一でない可能性があり、任
意の位置のパターン形成されたウェーハ105に入る熱量は、誘電体層(表面1
53に形成される二酸化けい素や窒化けい素など)の厚さ及びそこにパターン形
成された集積回路の関数であり得る。詳細には、ウェーハ105のドープされた
領域の異なった層(図示せず)が異なった熱量を反射するため、ウェーハ105
の加熱量にばらつきが生じる。従って、イオン注入されたウェーハ105の熱処
理は均一ではない可能性があり、熱処理されたウェーハ106の接合部(表面1
53から深さZjのドープされた領域130と半導体材料156(図1E)の境界
に形成された)の特性が各点によって異なり得る。
【0044】 ステップ222の熱処理によって、ドーパント原子(「ドーパント」とも呼ぶ
)が供与体(n型材料を形成する)或いは受容体(p型材料を形成する)となる
ドープされた領域130の半導体材料の格子の中にドーパント原子が移動する。
ステップ222でドーパントが格子構造に組み込まれる程度は、ステップ222
が実行される時の温度及び時間の関数である。組み込みは、温度が高く時間が長
い方が完全となる。
【0045】 しかしながら、ステップ222でドーパントはまた拡散(すなわち移動)する
ため、接合深さが深くなる。温度を高くすると拡散の速度が速くなり、熱処理の
温度調節には充分注意を払う必要がある。従って、深さの関数であるドーパント
の濃度のプロファイルや接合深さは、ステップ222の後に測定され、その測定
値を所定の情報(例えば、好適なウェーハのプロファイル/接合深さから得た仕
様や情報)と比較して、必要があれば熱処理工程の変更を決定する。ここに記載
するように実時間での熱処理工程の変更の動的なフィードバックによって、従来
技術では不可能であった方法で熱処理して高品質のウェーハの生産性を高めるこ
とができる。
【0046】 熱処理の後、ウェーハ106(図1A)は急速熱処理装置102からプロファ
イラ103に送られ、プロファイラ103の中に配置される(図2Aのステップ
224を参照)。別の実施例では、活性ドーパントプロファイラは、急速熱処理
装置に含まれ、熱処理の後に移動させて配置する必要がない。一実施例では、ウ
ェーハ104を動かすのではなく、プロファイラ103をウェーハ106に対し
て移動させる。
【0047】 また、例えば、拡散(ドーパントが熱によってウェーハ105の中に拡散され
、ドーパントが活性であり、イオン注入による損傷を熱処理によって取り除く必
要がない)などのイオン注入以外の方法を用いることでドーパント領域の熱処理
が必要でない場合は、非熱処理ウェーハ105を図2Aの分岐223に例示され
ているように用いることができる(図1Aの経路109に沿って進む)。プロフ
ァイラ103によって、熱処理されたウェーハ106用の上記した方法と類似の
方法で非熱処理ウェーハ105のドーパントの効果を評価する。
【0048】 開始ウェーハ104もまた、図1Aの経路112及び図2Aの分岐205に例
示されたように用いることができる。従って以下の記載において、104/10
5/106の表示は、それぞれのウェーハ104及び105,106に同等に適
用できることを意味する。同様に、表示105/106は、それぞれのウェーハ
105及び106に適用できることを意味する。
【0049】 次に、ウェーハ104/105/106が適切に配置された後(例えば、中央
或いはウェーハ内の所定のパターンに整合する位置)、プロファイラ103は、
所定の周波数で変調される多数の電荷担体をウェーハの領域122に生成する(
図2Aの動作230を参照)などして、ウェーハの領域120を刺激する。所定
の周波数は、測定中に電荷担体の波が担体生成領域内に発生しないように選択さ
れる(図2Aの動作240を参照)。例えば、所定の周波数を、式f<_ (1/2πτ
)と一致する任意の周波数に選択することができる。この式において、fは周波数
であり、τは基板内の過剰電荷担体の寿命である。米国特許第4,854,710号に開
示されているように、プロファイラ103が「プラズマ波」を用いないため、プ
ロファイラ103は非熱処理ウェーハ104/105の特性測定と同様に孤立的
に熱処理したウェーハ106の特性を測定することができる。
【0050】 プロファイラ103(図1A)は、ウェーハ105/106のドープされた領
域130(図1C)に存在する電荷担体によって影響を受けた特性(図2Aの動
作240)を測定する。一実施例では、測定した特性が複合反射(すなわち反射
部分の振幅及び位相)及であり、プロファイラ103はその測定値を用いて、ウ
ェーハ105/106の表面153からの深さZの関数である活性ドーパントの数
及び接合深さなどの様々な特性(「半導体特性」とも呼ぶ)を決定する。測定に
基づいた関係(「活性ドーパントプロファイル」とも呼ぶ)は、以下に記載する
図4Aに例示されたグラフで示すことができる。動作240の別の実施例では、
複合反射の代わりにプロファイラ103は、屈折率などの生成された電荷担体に
よって影響を受ける他の特性を測定することができる。
【0051】 一或いは複数のこれらの測定値を用いて(図2Aのステップ246を参照)、
図2Cを用いて以下に説明するように、所定の情報(「所定のデータ」とも呼ぶ
)から材料の特性を調べることができる。
【0052】 ステップ246は随意選択のステップであり、別の随時選択動作210の実行
後にのみ一実施例で実行され、良好なウェーハの測定値の形で(即ち、許容され
るウェーハの所定の仕様に合ったウェーハの期待測定値)、経験的或いはシミュ
レーション、またはその組み合わせの何れかによって所定のデータを生成する。
動作210については、図2B−図2Fを用いて以下に詳細に説明する。
【0053】 一或いは複数のこれらの測定値を用いて(図2Aのステップ260を参照)、
一或いは複数の所定の制限値と比較して、熱処理したウェーハ106が良好なウ
ェーハの仕様と一致するかどうかを決定する。ウェーハ106が仕様と一致する
場合は、ウェーハ106はステップ262で適格であると決定され(例えば、更
なる工程に進める)、ウェーハ処理ユニット101(図1A)及び急速熱処理装
置102の条件は変更しないでそのままにしておく。この後、分岐263に示さ
れているように別のウェーハについて上記したステップが繰り返されるか、或い
は同じウェーハが更なる工程に進められる。
【0054】 ウェーハ106が仕様と一致しない場合は、ウェーハ106は不適格(例えば
破棄)と決定され(ステップ261)、随意選択でプロファイラ103が、(1)
図1Aの線107で信号を送ってユニット101の条件(例えばドーパントの量
)、或いは(2)線108で信号を送って熱処理装置102の条件(例えば熱処理
温度)の一方、或いはその両方を自動或いは手動で調節する。
【0055】 以下に記載するように、プロファイラ103によって実行される測定は、損傷
を与えることなく数μmにおいて実行され、比較的短時間(例えばウェーハの
1領域に対して5秒、即ち10領域に対して50秒)で実行することができる。
ここに記載するように製造中或いは製造の直後における熱処理したウェーハ10
6の特性測定によって、オフラインでの検査用ウェーハの特性の測定と比べ生産
効率を上げることができる。
【0056】 動作240を実行して材料の特性を測定する前に、プロファイラ103がウェ
ーハ106の領域120(「電荷生成領域」とも呼ぶ)に濃度neの過剰担体を生
成し、時間tの関数として濃度を変化(即ち、上昇或いは低下)させる。過剰担
体は任意の方法で生成することができるが、一実施例では、過剰担体は電磁波の
ビームをからなり得る生成ビーム151によって生成される。別の実施例では、
過剰担体は電子ビームから生成される。
【0057】 一実施例では、探査ビーム152は、収束レンズ(例えば図5のレンズ515
)の色収差によって生成ビーム151(図1Eに例示されている)の直径より小
さい。更に、探査ビーム152の波長は、探査ビーム152による担体の生成の
割合(生成比率とも呼ぶ)が、生成ビーム151による生成割合より著しく低く
なるように、生成ビーム151の波長より長くすることができる。一実施例では
、生成ビーム151及び探査ビーム152はそれぞれ、第1の波長λg及び第2
の波長λpを有し、第2の波長λpは以下の式から求めることができる。
【0058】 λg>_[(10αpPpλp)/(αgPg)] [wg/wp] 上式において、αp及びαgはそれぞれ、探査ビーム152及び生成ビーム151
の半導体材料156の吸収係数であり、Pp及びPgはそれぞれ、探査ビーム152
及び生成ビーム151の出力であり、wg及びwpはそれぞれ、ビーム152及び1
51の前面153の焦点スポットの半径である。この式によって、前面153に
おける生成ビーム151による生成割合が、探査ビーム152による生成割合よ
り少なくとも1オーダー高いことが分かる。
【0059】 図1Eに例示されている探査ビーム152の波長は、通常は生成ビーム151
の波長より長い。表面153におけるレンズの焦点スポットの大きさが波長に比
例するため、通常、探査ビーム152は生成ビーム151より大きいスポットに
収束する。図1Eに示されているように、探査ビーム152の焦点が生成ビーム
151の焦点より小さく、探査ビーム152が生成ビーム151の内側に位置す
る反対の関係が望ましい。これによって、測定による過剰担体濃度の半径方向へ
の低下が緩和される。
【0060】 ビーム151と152との好適な関係は、収束レンズ515(図5)の色収差
を用いて達成できる。探査ビーム152の焦点においては、生成ビーム151の
焦点が僅かにずれるため、その焦点時の直径よりやや大きくなる。探査ビーム1
52のスポットは直径が最小となる焦点であり、生成ビーム151のスポットは
焦点が僅かにずれ、探査ビーム152のスポットの直径よりやや大きくなるよう
に配置され、測定が行われる。
【0061】 一実施例では、プロファイラ103は、ドープされた領域130の半導体材料
のバンドギャップエネルギーより大きなエネルギーを有するフォトンのビーム1
51(図1E)を生成し、上記したような波が生成されないように選択された周
波数にビーム151を変調し(図2Bのステップ223)、ドープされた領域1
30にビーム151を収束させて(図2Bのステップ233)、上記したステッ
プ230(図2A)を実行する。しかしながら、非晶質層の深さの測定について
の後述する別の実施例では、プロファイラ103は、ドープされた領域130の
半導体材料(アモルファスシリコン)のバンドギャップエネルギーより低いエネ
ルギーを有するフォトンのビーム151を生成して上記したステップ231(図
2B)を実行する。
【0062】 実施例によっては、プロファイラ103は、1Hz〜20,000Hzの範囲の任意の周
波数に生成ビーム151の強さを変調する。変調周波数は、例えば、1000Hzにす
ることができ、ロックイン増幅器が(ステップ242を参照して以下に説明する
ように探査ビームに基づいて)測定反射率を生成するために少なくとも10周期
、或いは各反射率測定を実行するために10ミリ秒が必要となり得る。一実施例
では、スループットは、1時間あたり30ウェーハ即ち1ウェーハあたり120
秒である。このとき、各ウェーハの少なくとも10の領域において測定が行われ
る。
【0063】 幾つかの反射率測定(例えば、1つの領域120には、生成ビーム151の出
力範囲で得られうる対応する多数の平均担体濃度のそれぞれに対して多数の反射
率測定が必要である(例えば、10の出力が5mWと10mWの平均出力の間で線形
))が材料特性の測定に必要な場合、プロファイラ103は各ウェーハ104/
105/106に対して数秒(例えば10〜100秒)必要となる。従って、一
領域あたり10ミリ秒で反射率測定を行うことによって、方法200(図2A)
を用いて装置100(図1A)によってリアルタイムでウェーハの製造を制御す
ることができる。
【0064】 ステップ230の別の実施例では、フォトンのビーム151を用いるかわりに
、プロファイラ103は、電子やイオンなどの荷電粒子のビームを用いる。この
荷電粒子のビームを、ビーム151を用いて説明したのと同じ方法で変調及び収
束させ、ドープされた領域130に電荷担体を生成する。フォトンのビームや電
子のビームのかわりに、フォトンと電子の組み合わせなどの他の任意の仕組みを
用いて、ステップ230(図2A)で電荷担体を生成することができる。
【0065】 一実施例では、ステップ240でプロファイラ103が、ビーム151によっ
て照明される領域120(担体生成領域とも呼ぶ)に、ビーム151によって照
明された場合は、ウェーハ104/105/106の電荷担体の数を検出するた
めに用いられる別のビーム152(図1E)を収束させる。一実施例では、ビー
ム152(探査ビームとも呼ぶ)は、担体生成領域120の半導体材料のバンド
ギャップエネルギーより低いエネルギーを有するフォトンを含む。このような探
査ビーム152は、担体生成領域120に入射する時の(測定関連担体とも呼ぶ
探査ビームによって)追加の担体の生成を制限するため、後述するような干渉信
号の測定前と測定中(図2Aのステップ243を参照)の電荷担体濃度を実質的
に同一に維持する。
【0066】 次に、プロファイラ103は、領域156内の過剰電荷担体(図1E)によっ
て反射された探査ビーム152(図1E)と基準ビーム(前面153から反射さ
れた探査ビームの一部或いは後述するステップ244のように位相が変化する可
変位相を有する探査ビームの別の一部を用いることができる)との干渉によって
生成された信号の振幅及び位相を測定する。測定された干渉信号が、担体生成領
域120の電荷担体の変調周波数に変調されるため、ロックイン増幅器(以下に
説明する)を用いて測定の精度を高めることが可能である。
【0067】 図2Aのステップ243の測定によって、表面153に近接したドープされた
領域130の電荷担体の平均濃度navが示される。この平均濃度navは、生成ビー
ム151の変調周波数で1(或いは複数の)変調サイクルに対して測定された2
乗平均平方根平均値である。濃度navは、以下に記載するある条件下での例えば
ドープされた領域130の接合深さなどの材料特性を示す。
【0068】 一実施例では、電荷担体が生成される位置は、2回或いはそれ以上の測定の間
変更されない。一実施例では、その代わりにプロファイラ103が、ウェーハ1
05/106の同じ位置(例えば、2つの異なった出力の生成ビーム151に対
して少なくとも2回の測定)で何回も測定を実行するが、電荷担体を発生させる
ために用いるパラメータを変更する。例えばこのパラメータは、領域120の平
均担体濃度navである。
【0069】 生成ビーム151の強さを変更して(例えば出力や直径を変えて)濃度nav
変えて、ステップ243を繰り返す。別法では、プロファイラ103は、担体生
成領域120の位置を変え、多数のこのような測定を実行することができる。一
実施例では、各探査ビーム152及び生成ビーム151の位置を変えて、ウェー
ハ104/105/106全体を直線的にスキャンできるようにする。この時、
ビーム151と152が互いに同時に入射するように保持される。また、ステッ
プ241のかわり或いはそれに加えて、プロファイラ103は、例えば基準ビー
ムの位相を変化させるなど、図2Aのステップ244に例示されているように、
測定に用いられるパラメータを変える。
【0070】 上記した実施例では、ウェーハ156のバンドギャップエネルギーより低いエ
ネルギーのフォトンを有する探査ビーム152が用いられるが、別の実施例では
、探査ビーム152は、バンドギャップエネルギーに等しい或いは僅かに高い(
例えば5%より高い)エネルギーのフォトンを有する。探査ビーム152によっ
て生成される測定関連担体と呼ぶ追加の担体の割合は、適度に正確な測定値(例
えば5%以内)が得られるように充分に低い(例えば、生成ビームによって生成
された数より1オーダー小さい)。ここに記載したような測定の総合的な確度は
、ロックイン増幅器などの測定装置の誤差など測定中に起こる他の誤差に左右さ
れる。
【0071】 従って、一実施例では、測定関連担体によって起こる誤差は、全体の正確さを
所定の範囲より低く維持するために必要な分だけ小さくする。詳細には、生成ビ
ーム151によって生成される担体の単位体積あたりの割合(単位面積あたりの
フォトン流入量を吸収長さで除して得られる)が、探査ビーム152のそれより
少なくとも1或いは複数オーダー大きい時に、測定関連担体の割合が充分に低く
維持される。
【0072】 生成ビーム151による領域120の単位面積あたりのフォトン流入量は、生
成ビーム151の出力Pを照明の面積(πW0 )で除し、更にプランクの常数h及び
波長λに対する光の速度cの割合で除して得られる単位面積あたりの光子の数で
ある。式で表すと、フォトン流入量= (P/πW0 )x(1/h(c/λ))となり、W0は生成
ビーム151の半径である。吸収長さは、生成ビーム151の強度が表面153
で(1/e)の強度に低下する深さである(式23を参照)。
【0073】 一実施例では、探査ビーム152は、生成ビーム151の生成割合より1或い
は複数オーダー小さい生成割合を有する。上記したように、生成割合の違いは、
ウェーハ156の半導体材料の異なる吸収長さを有するビーム151及び152
を用いることによって、或いは異なった出力や異なった直径の生成ビーム151
及び152によって、または上記した全てを用いて得ることができる。様々な実
施例において、ビーム151と152の組が、(AlGaAs系, InGaAs系)及び(アル
ゴン, InGaAs系)、(Nd:ヤグ, InGaAs系)、(Nd:ヤグ, AlGaAs系)のレーザの組み
合わせの内の1つによって生成される。
【0074】 一或いは複数の実施例では、例えばレーザ(Nd:ヤグ, AlGaAs系)を使用するた
めに、探査ビームの吸収長さが生成ビームの吸収長さの一部分(例えば、1/10)
であるため、探査ビームのレーザ(例えばAlGaAs系)の出力が、生成ビームのレー
ザ (例えばNd:YAG)の出力より低く維持される。別の例では、HeNeレーザによっ
て生成される探査ビーム152は、Arレーザ(HeNeレーザビームの3.0μmの長さ
の1/4である1.2μmの吸収長さを有する)によって生成される生成ビーム151
の出力の1/4或いはそれ未満の出力に維持される。上記した実施例では、探査ビ
ーム152に反射された部分の出力が、ここに記載した反射率の測定に必要な充
分な正確さ(例えば、5%或いはそれ以下の誤差)で検出されるように、探査ビ
ーム152の出力より充分に大きくして充分に大きく維持される。
【0075】 この実施例の一変更例では、ビーム151と152の生成割合の違いは、表面
153(図1C)において僅か1オーダーである。第二変更例では、そのオーダ
ーの違いは、ウェーハ105/106のドープされた領域130の接合深さZj
(例えば0.3μm)の全てにおいて維持される。第三変更例では、そのオーダーの
違いは、接合深さZjの所定の部分(例えば1/2)において維持される。
【0076】 一実施例では、ウェーハ104/105/106のそれぞれの測定値は、所定
の範囲と比較し(図2Aのステップ260)、測定値が範囲外であった場合には
そのウェーハは不合格となる。一実施例では、コンピュータ103Cは、測定値
によってウェーハ104/105/106が不適格になったことを示すメッセー
ジをモニタ103Mに表示し、別の実施例では、コンピュータ103Cは、ウェ
ーハ104/105/106を不合格用のウェーハのビンに移動するようにロボ
ット(図示せず)に信号を送る(不合格の場合)。合格したウェーハは通常の方
法で次の工程に進められる(図2Aのステップ262)。
【0077】 更に、一実施例では、ステップ240でベアシリコン(bear silicon)からな
る開始用ウェーハをスクリーニングする。開始時にこのようなベアシリコンに欠
陥が見つかった場合、本方法では、欠陥の比率が十分に低くなるようにウェーハ
製造工程を変更し、エピタキシャル層からなる開始用ウェーハ106のコストを
削減し、かつ欠陥ウェーハが使用されないようにする。純粋なシリコンからなる
開始用ウェーハは(プライムウェーハとも呼ぶ)、上記した開始用ウェーハ10
4と同一の方法でプロファイラ103によって製造される。
【0078】 ウェーハ104/105/106の材料特性をルックアップするために、ステ
ップ243(図2A)で干渉の測定を2回或いはそれ以上行う(動作250)。
例えば、一実施例において、前面でプロファイラ103が図2Cに明示されたス
テップ251−253を実行する。詳細には、ステップ251で、プロファイラ
103が、例えばある定数を乗じて干渉測定値を変換する。ステップ251は、
例えば所定のデータが縮小された場合の随意選択のステップである。
【0079】 次にステップ252で、プロファイラ103が、線255上の測定値(所定の
データが縮小されたかどうかによって、そのままの測定値を用いたり縮小された
測定値を用いたりする)の位置255I(図2D)を決定して所定のデータのル
ックアップを実行する。このルックアップの実行において、測定された振幅は、
測定された位相から決まる符号を用いる。例えば、位相の測定値が180度未満
であれば、測定された振幅が+の値となり、そうでない場合は−の値となる。こ
の実施例では、特定の位相測定値を用いないが(符号を決定する以外の)、この
ような値は別の実施例(図6を用いて以下に記載する)に実際に用いられる。
【0080】 プロファイラ103は、接合深さ(この例では、10 mWの生成ビーム出力によ
って決定される過剰担体の選択されたノードnに対する)等の材料特性の関数
(x軸に沿った)として、測定された信号(例えばμV)のプロット(y軸に沿
った)である線(或いは曲線255とも呼ぶ)を用いる。詳細には、ステップ2
53で、プロファイラ103が決定された位置の材料特性の値v1(又は第1の
値)を読む。図2Dに示された例では、信号S1(前面による反射と過剰担体と
の干渉によって得られる)は、10μVの値を有し、プロファイラ103は接合深
さに対する値v1=0.04μmを見つける。
【0081】 この実施例では、プログラムされたコンピュータ103Cが、ウェーハが許容
できるかどうかを決定するために(ステップ262)、S1或いはv1のどちら
かを好適な範囲40〜20及び0.03〜0.05μmと比較する(図2Aのステップ260
)。プロファイラ103(図1A)は、ステップ241を実行し(生成ビームの
出力を40 mWに増大させて)、ステップ252及び253を繰り返し、別の線2
56(図2E)の材料特性の第2の値v2を見つける。図2Eに示された例では
、プロファイラ103は、接合深さに対する値v2=0.04μmを見つけるために
、値150μVの干渉信号S2を用いる。また、図2Eの例では、値S1の干渉信号
を得るために用いた10 mWから生成ビーム151の強度を40 mWに上げて信号S2
を得る。
【0082】 グラフ2D−2Fは、推定ドーピングプロファイルが示されている図3を用い
て、以下に説明するタイプの1或いは複数の方法を用いて算出する。振幅及び位
相両方のシミュレーション値(例えば、位相0度では強さが+の値になり、位相
180度では−の値になる)は、グラフ2D−2Fから得られる生成レーザ出力
及びプロファイル深さの関数として計算する(例えば、以下に記載するステップ
315を参照)。実際には、真のドーピングプロファイルは、推定プロファイル
から逸脱する可能性がある。この場合、v1及びv2、v3の値は、同一ではな
い可能性があり、3つの値を平均化することができる。
【0083】 一実施例では、測定結果は3つの値v1−v3の平均va及び範囲vr(値v
1−v3の最大と最小の差から求める)として報告される。別の実施例では、測
定結果は、3つの値v1−v3の平均va及び平均vaからの標準偏差vsdと
して報告される。即ち、vsdは、(((va−v1)2+(va−v2)2+(va−v
3)2)/9)の平方根である。範囲や標準偏差もまた、製造仕様書に記載され得る範
囲や標準偏差の許容値と比較される。
【0084】 上記したように、接合深さの測定によって、少なくとも1つの従来技術、例え
ばOpsalに付与された米国特許第4,854,710号からは予想しなかった値
になることもある。この米国特許には、プラズマ波が存在しないと深さの情報を
得ることができないと開示されている。詳細には、コラム4の33〜35行目に
Opsalが、「しかしながら、深さの関数としてサンプルの多様性を調べなければ
ならない場合は、プラズマ波を生成して調べる必要がある」と述べている。
【0085】 材料特性或いは工程条件を決定するために用いられるグラフ(例えば、図2D
−図2Fの線255−257を参照)は、様々な方法で作成できる。第1の実施
例では、注入エネルギーや注入量、または熱処理温度などの様々な工程条件によ
ってある範囲の材料特性を有する基準ウェーハとも呼ぶ一組のウェーハを選択即
ち準備し、次にプロファイラ103を用いてここに記載したように干渉測定値を
得て、各測定条件(例えば上記したような各生成ビームの出力に対する)に対し
て最適な線を作成する。第2の実施例では、基準ウェーハとも呼ぶ多数のウェー
ハを上記するようにプロファイラ103で強度測定し、広がり抵抗プロファイル
(SRP)等の従来の測定技術を用いて、実際のドーピングプロファイルを測定す
る。
【0086】 双方の実施例において、プログラムされたコンピュータ103Cが、例えば拡
散制御などの同じ条件の下で、異なった材料特性(例えば、接合深さの範囲が0.
02〜0.08μmであって、増分が00.05μm)を有する一組の基準ウェーハの強度測
定値からそれぞれの線255−257を作成する。基準ウェーハは、0.2〜5Kev
のエネルギー範囲で、1×1015/cmのドープ量でBoronまたはArsenic、Phosp
horous、BF2等のイオン注入を行い、900〜1050℃の範囲で50℃ずつ温度を上昇さ
せ、各温度で例えば10秒の熱処理を行うことによって作製することができる。
【0087】 この後、材料特性が未知の場合は、ウェーハを壊してイオン注入層を露出させ
てSRPを行い、次にラベルラッピング及びプロービング(probing)を行い、深さ
の関数である活性ドーパントの濃度のプロファイルを測定する。この後、SRPの
最後で、例えば図4Aのグラフが、x軸に沿った深さ(μmの単位)の関数とし
てy軸に沿った活性ドーパントの濃度(原子/cm)のプロットを示す。
【0088】 この後、プロファイラ103が、ビーム151及び152が各基準ウェーハの
同じ領域120(図1C)に同時に入射する各点255A−255N(A<_I<_
N、Nは測定の合計回数)に対する多数の測定値SA−SN(図2D)を求める
。この後、プロファイラ103が、各点255A−255Nを曲線255にする
(例えば、図2Dのy=−3.016x+130.88の一次近似によって表す)。同様に
、プロファイラ103が生成ビーム出力40 mW及び100 mWのそれぞれに対して点
256A−256N及び257A−257Nを取る。それぞれの曲線255−2
57は、図2Dの例に示されるように曲線の一部を直線にすることによって近似
可能な正弦曲線である。
【0089】 別法では、点255A−255N及び256A−256N、257A−257
Nの各点上の曲線から得た正弦曲線255−257を、直線にしないで直接用い
ることもできる。
【0090】 一次近似した直線より正弦曲線255−257の方がより正確であるが、一次
近似した直線の方が実施が単純である。また、直線の式で直線255を近似する
代わりに、2次或いは高度な別の式を用いることもでき、この別の式を用いて特
性の測定値を求めることができる(プログラマーには明らかであろう上記した方
法によって)。更に、反射率測定を用いて半導体材料の特性を調べる代わりに、
屈折率の変化を用いて同様に測定することもできる。
【0091】 上記した1或いは複数のグラフ(図2D−図2F)を作成した後、製造中のウ
ェーハの材料特性を、ウェーハを破壊或いはラッピングしないで上記した方法2
00(図2A)によって決定する。これは、プロファイラ103が、材料特性の
測定値を得るために上記グラフのみを使うためである。従って、プロファイラ1
03が、ウェーハの破壊やラッピングなど従来の方法では必要なウェーハの検査
に係わるコストを削減できる。
【0092】 上記した説明では、コンピュータ103Cが材料特性を調べる曲線(例えば図
2Dの曲線255)を作成するために様々な計算を実行すると記載されているが
、このようなグラフは別のコンピュータで作成してもよく、また手動で同様に作
成することもできる。
【0093】 更に、一実施例では、上記した曲線(例えば図2D−図2F)が描かれている
が、別の実施例では、そのようなグラフを作成しないで反射測定値を単に用いて
、そのようなグラフに関連する式を利用して方法200の様々なステップを実行
することができる。例えば、曲線255(図2D)を描く代わりに、曲線の式が
上記したように決定され、その式を用いて材料特性を求める。
【0094】 一実施例では、探査ビーム152(図1E)の波長は、1.05μmより長いレー
ザビームである(フォトンがシリコンのバンドギャップエネルギーと概ね同じエ
ネルギーを持つ波長)。探査ビーム152の波長は、バンドギャップエネルギー
即ちウェーハ105/106の材料により、ゲルマニウムではない。
【0095】 1つの実施例に於いて、ステップ246(上述)に於ける使用のための所定の
データは、ステップ111を実現する方法310(図3)を実行することによっ
て準備される。明確には、ステップ311(図3のステップ311をご覧頂きた
い)に於いて、コンピュータ103C(図1A)が選択された接合深さ(例えば
図4Aに於いて示されている0.035μmの深さ)のためにドーパントプロフ
ァイル401(図4A)をレシーブする。ドーパントプロファイル401は、い
ずれかのシミュレーション(例えば共にSilvaco International, Santa Clara,
Californiaより入手可能なAtlas及びAthenaシミュレーターの使用)、若しくは
拡がり抵抗プロファイル(SRP)若しくは二次的イオン質量分光測定法(SI
MS)のような従来技術の方法によって達成されてもよい。次に、コンピュータ
103Cは例えば10mWの過剰担体の選択平均濃度のために過剰担体のプロフ
ァイル402J(図4B)を決定するべくシミュレーターを用いる。(図3のス
テップ312を御覧頂きたい。) その後、複数のポイント403JAより403JRの各々(ここでA<_K<_
Rであって、Rはそのようなポイントの全体数である)のために、コンピュータ
103Cは(図3に於いてステップ313によって示されるように)次の2つの
被乗数を掛け合わせ積を得る。ここで2つの被乗数とは、(1)前表面よりの深
さに関するプロファイル402Jの導関数(即ちdy/dz)、及び(2)co
s(2knz)であって、zは深さ、k=2π/λ、λはプローブビーム波長で
あり、またnは基板の屈折率を表す。
【0096】 次に、コンピュータ103Cは、(各々のポイント403JA−403JRに
於ける)積を深さzに関して積分し(図3のステップ314を御覧頂きたい)、
表面の過剰の担体濃度の値を加え、積分の結果に係数を掛ける(図3中のステッ
プ315を御覧頂きたい)。係数はプロファイラ103のキャリブレーションを
元にしており、過剰担体及び前表面153によって反射されたプローブビーム1
52の一部の間の干渉によって得られる信号のシミュレートされた値を提供する
。コンピュータ103Cは、(図3で示されていない追加的なステップで)x軸
に沿った生成ビームの出力の関数としてy軸に沿ってシミュレートされた値を表
すグラフ中に、ポイント404J(図4C)をプロットしてもよい。
【0097】 複数の生成ビーム151の選択出力が(図1E)処理された場合、その時コン
ピュータ103Cは、上述したようにプロファイル403Jのためにチェックす
る(図3のステップ316)。Notの場合、コンピュータ103Cは別のプロフ
ァイルのために(生成ビーム151の別の選択された出力のために)ステップ3
12に戻る(ステップ313−315を行う)。1つの実施例に於いて、コンピ
ュータ103はステップ312−315を、0.1、0.2、1、2、4、6、
8、10、14、20、40、60、80、及び100mW(製造ビームの出力
が様々であることを期待される幅)セットに於ける各々の出力のために動作させ
、それによって400A−400Pの対応する数のポイントを得ることとなる。
ここでA<_J<_Pであり、Pがそのようなプロファイルの全体数である。
【0098】 それ故コンピュータ103Cは、ポイント404A−404Pに適合する線4
04(図4C)を描く。コンピュータ103Cは、複数の異なった接合深さの各
々のために方法310(即ち上述されたステップ311−316のことである)
を繰り返す。SRP若しくはシミュレーションによって各々の異なった接合深さ
のための深さのプロファイルを生成することを除けば、ステップ312の過剰担
体プロファイルが接合深さに於ける増分で各々のプロファイル402A−402
P(図4B)を単純に相殺することで生成され得ることに注目して頂きたい。(
例えば図4Dのプロファイル403Jによって示されるように、x軸上で0.0
05μmの距離ずつ、各々のプロファイル402Jを右へとシフトさせる。)そ
の後、シフトされたプロファイルは上述されたようなステップ313−315(
図3)に関して処理され、生成ビームの出力を干渉信号のシミュレートされた値
と関連付ける別の線(例えば図4Eに描かれたライン405)を得る。この規則
で複数のライン404−409が得られる(図4E参照)。
【0099】 次に生成ビーム151(例えば出力90mW)の所与の出力のために、コンピ
ュータ103Cは各々の複数の接合深さのために干渉信号のシミュレート値を決
定するべく複数のライン404−409上のポイントを読み取る。例えばシミュ
レートされたポイント404L−409Lの値は、0.005μmずつ増加しな
がら各々の接合深さ0.020−0.080μmに渡り読み取られる。その後、
コンピュータ103Cは接合深さの関数として妨害信号のシミュレートされた値
のグラフ上に404L−409Lのポイントをプロットし(例えば図2Eを参照
して頂きたい。ここで404L−409Lのポイントは256A−256Nのポ
イントに対応している)、ポイントに最適なラインを描く(例えばライン256
)。コンピュータ103Cは、過剰担体の各々の濃度のための類似グラフを準備
し(例えば複数の生成ビーム出力の各々に対して)、その後ステップ246(図
2A)に関して上述したようにグラフを用いる。
【0100】 コンピュータ103Cはまたオリジナルのプロファイル401(図4A)に類
似するが、オリジナルプロファイルをより深く(例えば図4Fのプロファイル4
10を参照)若しくはより浅くすることで変更されるドーピングプロファイルの
ための類似グラフを準備する。或る実施例では、オリジナルプロファイル401
(図4A)は再び、次の手続きに倣いより深い若しくはより浅い類似プロファイ
ルを準備するべく用いられる。深さの値はx軸に沿って深さを拡張させるべく定
数で乗算される(実施例では定数は1.25であった)。このことは基準化プロ
ファイル(図示せず)をより深くし、各々のドーピングポイントはオリジナルの
プロファイル401に於けるそれよりも1.25倍深い。深さの値はその時、定
数(例えばこのケースでは70×10−10m)によってシフトされ、変更され
たプロファイル410(図4F)はオリジナルのプロファイル401と同様のポ
イントで開始する。
【0101】 或る実施例に於いて、生成ビーム出力に対する干渉信号を表すライン225(
図2D)が、例えば直径200mmのウェーハの中心に於いて測定されることで
得られる。干渉信号はその時、例えば1mmの間隔を置かれたポイントや、10
、40、及び100mWである各々の3つの生成ビーム出力で、ウェーハの直径
スキャンに沿って多くのポイントに於いて測定される。ライン255−257(
図2D−2F)は、その後スキャンに於ける各々のポイントでのウェーハ中のド
ーピングプロファイルを決定するべく用いられる。この規則でウェーハのプロフ
ァイルが規則正しくなるべく決定され得る。(例えば立方センチメートル当たり
1018の濃度のドーパント原子が存在する深さに於ける10%の幅に収まる一
定のプリセット限界に落ちる。) 更には、ピークドーピングレベルに於けるシフトは、活動化状態のドーパント
のプロファイル401(図4A)のスロープ中の変化に等しい。例えばピークド
ーピングに於ける10%の増加は、プロファイル401(図4A)のスロープに
於ける10%の増加と等しい。よって干渉信号のピークのドーピング感度は、接
合深さに於ける変化を測定するために図3を参照して上述されているものと同様
の方法で特徴付けられ、ピークドーピングが測定されるのに用いられ得る。
【0102】 前表面153(図1E)によって反射されたプローブビーム152の一部が過
剰な担体によって反射されたその他の部分に干渉するような第一の実施例に於い
て、プローブビーム152はレーザー501(図5)で生成され、それはHewlet
t-Packard of Palo Alto, CA.によって製造された最大出力が70mWである1.
48mm波長InGaAsダイオードのような従来のレーザーダイオードであってもよい
。プローブビーム152が位相可変ビームで干渉されるような第二の実施例に於
いて、レーザー501は(Spectra Diode Labs, San Jose,CAの)波長1083n
m及び出力50mWの分散ブラッグリフレクタ(DBR)AlGaAsレーザーである。
【0103】 DBRレーザーは一メーター以上のコヒーレンスな長さを有することから第二
の実施例に於いて用いられる。このことは干渉計のデザインを平易にする。なぜ
なら参照ビームの長さは、参照ビームの経路及びプローブビームの経路の間の経
路長差がコヒーレンス長さと比較して短い間は限界ではないからである。(プロ
ーブビーム経路長はウェーハ516に向かってビームスプリッタ512よりの距
離の二倍であり、参照ビームの経路長はビームスプリッタ512よりミラー51
3に至る距離の二倍である。) レーザー501の出力は直径3mmのコリメートビーム503を生成する目的
でレンズ502を用いてコリメートされる。レンズ502は例えばWave Optics,
Mountain View, Californiaより入手可能な部品番号WT-CY3-163-1OB-0.5であり
得る。或る実施例に於いて、生成ビーム151はSpectra Diode Labs, San Jose
, Californiaより入手可能な830nmの波長及び202Wの出力を備えたAlGa
Asダイオードレーザのような上方バンドギャップレーザー505によって生成さ
れる。プロファイラ103はレンズ507を有し、それはMilles Griot Corpora
tion, Irvine, Californiaより入手可能な部品番号06GLC002/810である。レンズ
507は直径3mmのコリメートビーム151を生成するべくレーザー505より
のビームをコリメートする。レンズ507はビーム152に関してビーム151
に対する動きを提供するために位置決め装置(図示せず)上にマウントされる。
【0104】 レーザー501及び505によって提供されるビーム151及び152の波長
の間の関係は、或る実施例に於いて限界アスペクトであり、例えばそれはビーム
151がシリコンのバンドギャップエネルギーを越えたエネルギーを有するフォ
ートンを含み、ビーム152がそのようなバンドギャップエネルギーと比較しほ
ぼ同じかそれより少ないエネルギーを有する原子を含む場合予期せぬ結果を導く
。このような例では、シリコンウェーハのための830nm及び1083nmの
波長のビームがここで述べたような1つ若しくは複数の利益を提供する。波長8
30nmは、シリコンに於ける吸収長さが約15ミクロンであることから生成ビ
ーム151のために特に適していると考えられている。そのような訳で吸収長さ
は接合深さと比較して非常に大きく、過剰の電荷担体の生成は測定に於いて関連
の深さにほぼ規則的である。原子エネルギーがバンドギャップエネルギーに近い
ので、フォトンの生成がより効率的であり、より少ないエネルギーが半導体の加
熱に直接的に向かう。
【0105】 また波長1083nmに於ける吸収長は凡そ300ミクロンで、それ故そのよ
うなプローブビームによって生成された過剰担体数は、過剰担体分布に対する最
小の摂動を確実にするべく十分に低い。更には波長1083に於ける吸収長がウ
ェーハの後面よりの非常に小さな反射が見られるように十分に短く(ウェーハは
典型的には600−800μの厚さである)、それは後面の反射が潜在的に仮の
信号を引き起こし得るからである。
【0106】 ビーム151及び152は、(例えばDominar of Santa Clara, CAより入手可
能なポートナンバー1918−bのような)部分的に透過性のミラーのような二
色スプリッタ510を用いて混合され、上位のビーム511を形成する。ビーム
511は、干渉信号の測定に用いられるために(フィルタ520及び偏光ビーム
スプリッタ521を経由して)ディテクタ522a及び522bへとビームの一
部を導く50:50ビームスプリッタ512(例えばDominarより入手可能な製
品番号2005)を通過する。ビーム511の残りは、(Precision Applied Pr
oducts of Fullerton, CAより入手可能で0.83μの波長では93.3%の透
過率また1.48μの波長では90%の透過率を示す)90:1ビームスプリッ
タ514を通過し、対物レンズ515(Olympus of Tokyo Japan製の100X、
0.8NAレンズのような)対物レンズ515を通過する。対物レンズ515は
混合されたビーム511をウェーハ516上に焦点合わせする。
【0107】 ビームスプリッタ514のための仕様が、出力の大部分が透過し出力のより少
ない量(例えば10%)が反射されることを確実にするために生成の波長及びプ
ローブビームを基に選択されていることに注意して頂きたい。またプローブビー
ム152が、焦点生成ビーム151(図5)によって焦点あわせされた担体生成
領域120(図1E)に於いてのみ焦点合わせされることに注目して欲しい。色
収差により、特定にはビーム151及び152の焦点面は僅かに異なる。ビーム
152のための焦点スポットの大きさは、ビーム151のより短い波長の効力で
151の焦点スポットのサイズよりも小さい。もしウェーハ516がビーム15
2の焦点面上に配置された場合、ビーム151は僅かに焦点よりずれてもよく、
ウェーハ516(図5)の表表面153(図1E)上のスポットは直径がより大
きくまたビーム152の焦点を完全にオーバーレイする。
【0108】 ウェーハ516より反射された光は反射レンズ515、90:10ビームスプ
リッタ514を透過して戻り、また50:50ビームスプリッタ512へと向か
う。ビームスプリッタ512に到達する光の半分は、フィルタ520を通過して
戻るように向けられる。(フィルタ520はビーム511からの光をブロックし
ビーム512からの光をパスするバンドパスフィルタである。)フィルタ520
は例えばSpindler & Hoyer Corporation of Goettingen, Germanyより入手可能
なSchott glass RG830であってもよい。代用としては、フィルタ520はMelles
Griot of Irvine, CAより入手可能な1080nmの中心部波長のナローバンド
パスフィルタであってもよい。
【0109】 フィルタ520は反射ビームより生成ビーム151のフォトンを取り除き、そ
れによってディテクタ522aがプローブビーム152のフォトンのみを見られ
るようにする。フィルタ520は或る実施例に於いて限界(critical)構成要素
であり、先行技術のシステムを用いる場合別に存在するようなディテクタ522
aに向けた変更信号(ビーム151によって生成されたもの)のフィードスルー
の削除という予期しない結果を生み出す。この特殊な実行に於いて、ゲルマニウ
ムがレーザー501によって生成される波長1083nmのフォトンに対する感
度を提供するべく光ディテクタ522aで用いられる。
【0110】 第一の実施例に於いて、参照ビームは前面153(図1E)より反射するプロ
ーブビーム152の一部によって形成され、50:50ビームスプリッタ512
は反射されたビームの50%を前面153よりディテクタ522aに向かって進
路変更する。第一の実施例に於いて、ビームスプリッタ521、ディテクタ52
2b、及びアンプ523bが用いられていない(即ち存在しない)ことに注目し
て欲しい。
【0111】 ディテクタ522aは入射干渉信号を電流に変換する光セル(例えばEG&G Jud
son of Montgomeryville, PA, USAより入手可能なJ16-8SP-RO5M-FISのようなフ
ォトダイオード若しくは光トランジスタ)である。アンプ523aは電流を増幅
された電流へと変換し、それはその時次にロックインアンプ525(例えばStan
ford Research Systems, Sunnyvale, Californiaより入手可能なモデル830)
へと接続されているアンプ524へと送られる。
【0112】 ロックインアンプ525はロックイン検出周波数の参照オシレーターを含む。
このオシレーターは、ロックインアンプ525によって提供された信号と同じ周
波数で変更されたレーザー505に信号を提供するべく、レーザードライバ52
6と接続される。
【0113】 ロックインアンプ525は、適切な規則(例えばグラフ)の信号を取り込みま
たディスプレイするためのソフトウェアを走らせるパーソナルコンピュータのよ
うな、プロセッサ527に対するレーザードライバ526による偏光に関して反
射ビームの位相は勿論のこと振幅を表す信号を提供する。信号は後の処理のため
にパーソナルコンピュータ(例えばハードディスク上のデータベース)にストア
されてもよい。
【0114】 或る実施例に於いて、パーソナルコンピュータ527は(上述した図1Aを参
照して)ライン107及び108と接続されたライン528を有し、それによっ
てここに述べられた1つ若しくは複数の物質特性測定を基にしたイオンインプラ
ンター101及び高速熱処理装置102によって実行されるステップを制御する
【0115】 ビームスプリッタ514は、戻りビームの10%を(Nikon of Tokyo, Japan
より入手可能なチューブレンズ81845のような)レンズ517を介してウェ
ーハ516より、(FJW Industries of Palatine, ILより入手可能なモデル85
400のようなCCDカメラ)カメラ518へと進路変更する。カメラ518に
よって提供された信号は、(図5中には示されていないが)視覚システムへと送
られ、それはCognex Corporation, Boston, Massachusettsより入手可能なモデ
ルASP-60CR-11-Sのようなものである。
【0116】 混合されたビーム511に関しウェーハ516の位置決めは、ステージ529
、対物レンズ515、ビームスプリッタ514、レンズ517、及びカメラ51
8を有するマイクロスコープを用いて達成される。用いられ得るステージ529
はX、Y、及びZの各方向でビーム511に対してウェーハ106を移動させる
のに用いられる。具体的に言うと、ステージ529は焦点を合わせるべくZ軸上
に沿って垂直方向にウェーハ516を動かすことに用いられ、ビーム511に対
して図1Eの領域120の位置を調整するべく水平面で動かすことに用いられ得
る。
【0117】 第二の実施例に於いて、可変の位相を有する独立したビーム531は参照ビー
ムとして用いられる(前面153より反射された一部162の使用は除く)。具
体的に言うと参照ビーム531はプローブビーム152の一部であり、コンペン
セイタ506は偏光を90度回転させ、そして参照ビーム531の偏光をウェー
ハ表面153より反射された部分162の偏光に直交する。或る具体例に於いて
、コンペンセイタ506はNew Focus Inc., Santa Clara, Californiaから入手
可能な5540モデルである。参照ビーム531の位相は、ミラー513の背部
に配置された圧電ポジショナ504を用いて経路長を調整することによって可変
である。ビーム531の位相及び偏向はプローブビーム部分162とは独立して
変化してもよい。
【0118】 参照ビーム及び前面よりの反射間の干渉測定(“前面参照”とも呼ばれる)は
、例えばミラー513を動かす圧電装置504で、参照ビームの経路長(“参照
アーム長”とも呼ばれる)の変化と同一のレートで変化する非波形信号(“dc
”信号として参照される)である。図5に示された実施例に於いて、前面参照測
定は加算ディテクタ522aによって提供される。
【0119】 参照ビーム及び過剰担体による反射の間の干渉の別の測定(“過剰担体参照測
定”とも呼ばれる)は、生成ビーム151と同様の周波数に於いて変更され前面
の反射と比較して位相で遅れている信号である。2つの測定の間の相違は、以下
に述べるように完全な接合深さを表す位相の相違を提供する。図5に於いて描か
れた実施例に於いて、過剰担体参照測定はロックインアンプ525によって提供
される。
【0120】 とりわけ第二の実施例に於いて、参照ビーム531(前面153に向かってま
た前面153より至るもの)の経路長(参照アーム長とも呼ばれる)は、複数の
プローブビーム波長の積分であるようにセットされる。このことは圧電要素50
4に電圧を適用することでミラー513の位置を調節することによってなされ、
加算ディテクタ522a中の信号は最大となる。この最大は、ビーム531及び
前面153よりのプローブビーム152の反射162との間の強め合う干渉が存
在する場合に起こる。
【0121】 次に加算ディテクタ522a及びロックインアンプ525に於ける測定が記録
される(ロックインアンプ信号がディテクタ522a及び522bの出力間の相
違に一致することに注目して欲しい)。その後参照アーム長は波長の小さな部分
を増分され、これら2つの測定が再び記録される。参照アーム長は、ミラー51
3の位置を制御する、圧電要素504に用いられる電圧を変化させることで変化
される。
【0122】 そのような測定はプローブビーム152の波長の複数のインターバルに渡り繰
り返されてもよく、滑らかな曲線が得られる。(半波長インターバルに渡って、
10:1より大きな信号−ノイズ比を有する曲線が、或る実施例に於いて滑らか
であると考えられる。)ロックインアンプ525及びディテクタ522aの各々
による測定は、2つのカーブを得るべくプロットされ、図7bに示されるように
、標準化された参照アーム長(プローブビームの波長で参照アーム長を除算し半
導体物質の反射率によって乗算されることによって得られる)に対してプロット
されるような、各々前面参照測定及び過剰担体参照測定の1つである。
【0123】 その後位相の相違θが例えば73度で測定され、360度で除算され定数で乗
算された場合(プローブビーム波長が半導体中の反射率で除算され)、位相の相
違が接合深さ(ドーパントの濃度が所定の濃度例えば1018/cmに等しい
場合の深さ)の絶対値を生じる。73度の位相シフトは0.044μmの接合深
さと一致し、プロファイル701(上述)とよく一致する。
【0124】 レーザーの出力はその時変化してもよく、上の測定は異なった活動化ドーピン
グ濃度で接合深さを測定することを繰り返されてもよい。この規則でドーピング
プロファイルは異なったレーザー出力に於ける測定の結果のプロットとして決定
される。
【0125】 第二の実施例に於いて、操作246は図6に示されたステップによって動作す
る。明確には2つの干渉信号が同時に測定される。ステップ621に於いて加算
ディテクタ522aの出力は(図5を参照)、ウェーハの前面153に関して参
照ビームの位相の測定を提供する。(図1Eを参照。)更にはステップ622に
於いてロックインアンプ525(図5を参照)の出力が、接合の過剰担体による
反射163及び参照ビーム531間の干渉を基とした異なった信号を与える。
【0126】 ステップ623に於いて双方の出力は同一のグラフ(例えば図7B)上にプロ
ットされ、2つの出力間の位相シフトが測定される。ステップ624に於いて位
相シフトはレーザー波長の認識を基とした接合深さに変換され、半導体反射率は
次の式、
【数6】 となる。
【0127】 ここでnは半導体の反射の指数でありk=(2π)/λであり、ここでλはプ
ローブビーム152の波長である。
【0128】 ステップ625に於いて参照アーム位相はその時、ディテクタ522aに於け
る最大信号の位置にセットされ、前面反射経路長に等しい参照ビーム経路長と一
致する。このことは前面反射法(第一実施例)を用いて得られるものに等しい測
定出力を作り出す。操作626に於いて、1つ若しくは複数のステップ(第一の
実施例に関して上述されている)は、接合深さを確認し、ドーピングプロファイ
ルに対する最良の適合を決定するべく用いられる。
【0129】 ライン701(図7A)は、1×1015ions/cmの適応量で100
0度で10秒間熱処理された、500evのホウ素イオンの条件下でイオンイン
プラントよりSRPを用いて測定された典型的なドーピングプロファイルを表す
。カーブ702A−702Cは、スポットの直径が2μmで各々のレーザー出力
が5mW(カーブ702A)、20mW(702B)及び50mW(702C)
であるようなプロファイル701のためのシミュレートされた過剰担体濃度/c
を表している。5、20、及び50mWに於ける過剰担体分布のためのプロ
ファイルに対しeqn(16)を適用することで、各々カーブ712A、712B
、及び712Cの参照アーム位相の関数として予想される信号が提供される。カ
ーブ711はまた、zref=zで定義されるゼロポイントと共に式(19)
に相当する参照アーム位相のコサインを示す。
【0130】 θ=73度の位相シフトが、図7Bに於いて見られる。上述された手続きを用
いて説明すると、
【数7】 となる。ここでn=3.42でありそれはシリコンの反射率である。またk=(
2π)/λであり、ここでプローブビーム波長λ=1.48μmであり、440
×10−10mの上述の値を提供する。
【0131】 表反射法(第一実施例)を越える第二実施例の利点は、参照アーム長に対する
信号のプロットに於けるコサイン形状の信号の位相シフトに関して、指定の生成
レーザー出力レベルのセットに相当する活動化担体濃度深さの確固たる測定を提
供することである。その不利益は2つの干渉型のアーム間の物理的長さに於ける
相違よりも長いコヒーレンス長を備えたレーザーを用いる必要性、及び参照アー
ムの付加された複雑性である。2つのアームとは参照アーム及び測定アームであ
る。
【0132】 しかし1つの特殊な実施例に於いて、様々な位相を有する参照ビームは2つの
アームを有する干渉計によって生成されるように描かれてきており、その他の可
変位相参照ビームを生成し得る装置は、ここに述べられた原理に基づいて用いら
れてもよいことに注目して欲しい。
【0133】 上に述べたように、第二の実施例に於いて可変位相を有する参照ビーム531
の干渉が用いられ、プローブビーム152に於ける光の50%がコンペンセイタ
506及びミラー513に転送され、それにより干渉計の参照ビームアームを形
成する。コンペンセイタ506は対物レンズ515及びウェーハ516に転送さ
れたプローブビーム152の残留部分に関し参照ビーム531の偏光をセットす
るのに用いられる。ミラー513は圧電要素504上にマウントされ、それによ
って参照ビーム経路の長さが少なくとも1つの波長(若しくは信号が複数のサイ
クルに渡って平均される場合複数の波長)に渡って電気的に調整される。
【0134】 参照ビーム531の偏光は、プローブビーム152に対して(コンペンセイタ
506によって)直交してセットされる。プローブビーム152及び参照ビーム
531は偏光ビームスプリッタ521に於いて干渉し、2つのビーム532及び
531の偏光に関して45度の角度で配向する(ここでビーム532はウェーハ
の前面153に対する経路を含む干渉計のアームを表す)。このことは、ディテ
クタ523a及び523bに於ける和及び差のビームを提供する。ディテクタの
出力に比例したディテクタ電流は、トランスインピーダンスアンプ523a及び
523bに於いて電圧へと変換される。アンプ524はアンプ523a及び52
3bよりの電圧に於ける差を取る。差信号はロックインアンプ525へと供給さ
れ、それによりプロセッサ527へと供給される干渉信号を生成する。
【0135】 上述した方法に関連する物理的原理を以下に述べる。各々のディテクタ522
a及び522bの電場は、
【数8】 となる。ここでEは前面153より反射されたプローブビーム152の一部1
62(表面に於ける過剰の担体濃度を含まず)、Eは接合に於ける過剰担体に
よって反射されたプローブビーム152の一部163(表面近くの過剰の担体を
含む)、またErefは可変位相参照ビームよりの構成要素であり、ここで可変
式の位相参照ビームがなければゼロである。
【0136】 式1中の±は、2つのディテクタ522a及び522bに対し和及び差の構成
要素を提供する偏光ビームスプリッタ521(図5)より得られるものである。
それらのディテクタに於ける出力は、
【数9】 で表される。式2を乗算し、ディテクタ522a及び522bの和及び差に於け
る信号は、
【数10】 で表される。第一の実施例に於いて表面の反射162は過剰担体によって反射1
63で干渉され、よって参照場(field)はErefがゼロとなる。それ故、接
合深さよりの反射163の振幅の二乗は無視してよく、また前面153よりの反
射162の振幅の二乗は変調周波数に於いて現れてこない。このようにロックイ
ンアンプ525(図5)に於いて唯一見られる構成要素として、
【数11】 が挙げられる。第二の実施例に於いて、ミラー513による参照ビーム531の
反射は接合よりの反射163で干渉され、ロックインアンプ525に於ける信号
はプラス及びマイナスのディテクタ(例えばディテクタ522a及び522b)
よりの信号間の差である。差を取り、変調周波数に於いて(E* ref+E *
ref)項が現れないことを認識した上で、結果的な信号は次の、
【数12】 となる。最後に接合項は連続分布として考えられてもよい。代わりに、表面及び
プロファイル項を含むと考えられてもよく次の、
【数13】
【数14】 のようになる。波動の時間依存部分を無視しプローブビーム152よりの入射光
が表面に於いて位相を有し次の、
【数15】 のようになる。ここで振幅は
【外2】 であり、Pはウェーハ表面に於けるプローブビーム152の出力であり、波の番
号はk=(2π)/λであり、ここでλはプローブビーム152の波長を表す。
空気及びシリコン表面153(図1E)の間の境界線よりの反射された電界は、
【数16】 として表される。ここで振幅は
【外3】 であり、このPはウェーハ表面153に於けるプローブビーム152の出力を表
し、ns0はシリコンの反射率であり、zはシリコン表面に対する経路長であ
り、波の番号はk=(2π)/λであり、このλはプローブビーム152の波長
を表す。
【0137】 上で述べたように、過剰の担体プロファイル164(図1D)は層164A−
164T(図1E)のような過剰担体の薄い層のセットとして象られる。jth 層164J及び(j+1)th層164J+1間のインタフェース165Jより
の反射は、次の、
【数17】 で表される。ここで層の反射率はn=ns0+Δnとなり、過剰の担体濃度
に依存する指数の変化はΔn=βNとなり、このNは層164Jに於ける
過剰の担体濃度である。また要素βは次の式、
【数18】 で表される。ここでq=1.602×10−19は電子の電荷を表し、Nはcm 当たりの担体濃度であり(ここでMKS単位の使用を許可するべく10とい
う要素が/mへと変換される)、ε=8.86×10−12Farad/m
eterは真空の誘電率であり、ε=11.7はシリコンの相対的な誘電率で
あり、m=5×10−31kgは効果的担体の質量であり、ω=2πc/λは
ラジアル周波数を表し、ここでc=3×1010cm/secは光の速度を表す
。濃度Nが上述された濃度nと同様であることに注目して頂きたい。反射され
た電場は全ての層164A−164Tの合計であり、
【数19】 で表される。ここでzは表面までの距離を表し、
【外4】 は表面の透過率を表す。層164Jの厚さがゼロに近付く限界に於いて、式8を
式10に代入し、
【数20】 となる。表面の過剰担体濃度が波長と比較して短い距離zを越えてゼロよりn へと増加する場合、式11に於ける積分は2つの部分に分けられ、次の、
【数21】 となり、これは
【数22】 のように削除される。上の式13中には2つの項が存在する。1つは表面近辺か
らのものであり、表面Nに於ける過剰担体濃度にのみ依存する。第二の項は過
剰担体プロファイルNの微分のフーリエ変換である。参照ビーム531の電場振
幅は、
【数23】 のようになり、ここでzrefは参照アーム長である。上述の式への代入によっ
て表面及び過剰担体プロファイル間の干渉のための信号出力が次の式、
【数24】 として表される。また参照アーム及び過剰担体プロファイル間の干渉に関しては
次の、
【数25】 として表される。
【0138】 式(15)及び(16)を比較すると、zrefがゼロの場合2つの式が同一
であることが分かる。このような状況は、参照ビームのための経路長が前面15
3への経路長(図1E)と等しい場合に起こる。このことはディテクタ523a
若しくは523bのどちらかの出力を同時にモニタすることによって測定される
。この出力は参照ビーム及び表面反射の間の干渉である信号を与える。この項は
式(3)の右より2番目の項であり、次の形、
【数26】 を取る。参照及び表面反射の経路が等しい場合、半導体の特性を決定するための
解析は双方の実施例のために同一である。
【0139】 上述した方法は非ドーパント非結晶インプラント(ダメージを引き起こすがシ
リコンをドープしないようなイオンのインプラントとして定められる)の測定の
ために用いられてもよい。非ドーパント非結晶インプラントの例としては、高エ
ネルギーイオンが結晶に衝突し停止する場合ダメージを引き起こすインプラント
である。イオンは数千eVのエネルギーを有し、結晶中の化学結合は数eVであ
る。故に高いエネルギーのイオンは結晶の格子結合を破壊することが可能であり
、シリコン若しくはゲルマニウムのダメージを引き起こす。
【0140】 これらインプラントの目的は以下のようである。ホウ素のようなドーパント原
子を備えた浅いイオンインプラント層を形成するために、非常に浅い表面層に(
例えば数オングストロームの厚さしかない)に酵素イオンインプラントを閉じこ
めることが必須である。典型的にはホウ素原子は非常に低い電位(例えば数百e
V)へと促進され、表面の数オングストローム中に止まる。しかしシリコンが結
晶構造を有するため、或る方向が、整列したシリコン原子間の空間中の結晶を介
した長いオープンパスである"channels"を表す。(典型的にはchannelsが結晶の
固有の特性であるので結晶構造の長さである。)同一のホウ素原子はシリコン表
面に入り込むようにシリコン原子を散在させ、所望よりもよりかなり深い深さに
チャネルを追従させる。
【0141】 チャネリングを防ぐべく、非ドーパントインプラントがホウ素インプラントに
しばしば優先される。非ドーパントインプラントは結晶構造を破壊するために十
分なダメージを作り出し、非結晶深さによって特徴付けられたアモルファス層を
形成する。(深さは結晶構造がイオンインプラントダメージで破壊されアモルフ
ァス層によって置き換えられたようなものである。)非結晶化深さは、従来の手
段では測定することが困難である。非結晶化深さを測定するための典型的な方法
は非常に薄い断面の薄片を作り、それを透過電子顕微鏡法を用いて調べることで
ある。これは遅く、時間が掛かり、また破壊的な処理手順である。
【0142】 アモルファス層は高バンドギャップ層として設計されてもよい。Szeによって"
Physics of Semiconductor Devices,"の827ページで定められるように、結晶
化及び非結晶化ケイ素間の差は劇的であり、フォーマは1.1eVの間接バンドギャ
ップを有し、ここで水素化a-Siは光吸収特性を有し、それは1.6eVの直接バンド
ギャップを有する結晶のために予想される特性をに類似する。従来技術の図8A
(Szeの828ページの図34を御覧頂きたい)は、好適な生成レーザー波長
830nmに於いて、アモルファスシリコン(ライン801)に於ける吸収がシ
リコン(ライン802)に於けるそれの約10%しかないことを表している。こ
のようにアモルファスシリコンは、或る実施例に於いて透過性層として設計され
てもよい。
【0143】 表面との干渉のケース(第一の実施例)に於ける信号のための式15に換えて
、次の式、
【数27】 が与えられる。ここでdはアモルファス層の厚さであり、またアモルファス層の
下のシリコン中の過剰担体濃度は、1/2kns0と比較して非常に小さな距離
にレベルでΔNまで上がると仮定される。ここでns0はシリコンの反射率であ
りkは波の番号でありそれは2π/λと等しく、ここで言うλは波長である。こ
こでシリコン及び非結晶化層の反射率はほぼ等しく、ns0は双方の層を表す。
【0144】 上述した反応は信号が2kn倍された層の厚さのコサインとして変化し得るこ
とを示す。キャリブレーションカーブは、それ故深さの関数として信号を決定す
るべく、参照サンプルの測定を基に確立され得る。図8Bに於けるカーブは、G
e(ライン810)及びSi(ライン811)[これらの指示子は図8Bに加え
られることを必要とし、ここでラインは"Siインプラント"及び"Geインプラ
ント"とラベルされる]のシリコンへのインプラントのキャリブレーションカーブ
の例を表す。これらカーブは、イオンインプラントシリコン若しくはシリコンへ
のゲルマニウムによって生成された参照サンプル上の信号を測定することで作成
される。非結晶化深さは、J. F. Ziegler, Mail Stop 28-024, IBM-Research, Y
orktown, NY, 10598, USAより入手可能なプログラム、TRIMを用いることで
計算され得る。例えばシリコンでインプラントされたサンプル上で測定がなされ
ると過程して頂きたい。90mWの生成レーザー出力に於いて測定された信号は
、460μVである。このことは320×10−10mの非結晶化深さを示し得
る。
【0145】 上述した方法は、大凡5×1010から5×1012ions/cmの適用
量の範囲で(しばしば"low dose"レンジと呼ばれる)形成された別の特別なケー
スに於いて、活動化ドーパントプロファイルを測定することに用いられてもよい
。それらインプラントの量を制御することは、電界効果トランジスタのターンオ
ン電圧(しきい値電圧)を調節するべく用いられる事を理由として重要である。
これら"low dose"インプラントに於ける小さな変化は、積分化回路の操作範囲以
外のターンオン電圧という結果であり得る。
【0146】 出願人は、そのような方法がイオンインプラントの結果としてのダメージに相
当する熱波の波動の減衰に依存しているので、"low dose"インプラントが高い感
度を備えたOpsal(US Patent 4,854,710)によって述べられているタイプの熱波
方法では測定され得ないことを認識している。しかしlow doseインプラントは相
対的に殆どダメージを生成せず、Opsalの熱波方法は低い適応量レンジに於ける
非常に弱い感度を一般的に有する。(適用量中の変化百分率によって除算された
信号に於ける変化百分率として定められる感度は、典型的には熱波方法のために
は約0.2である。ここで感度0.5は通常最小の可能レベルと考えられており
、1.0より大きな感度が望ましいと考えられている。) Opsalの熱波方法の弱い感度の重要な理由は、それらが移動度に対しては感度
を有するが寿命に対して感度を有さないことである。このことは以下で示される
。担体の分布は時間依存拡散式の解法であり、次の、
【数28】 となる。ここでnは過剰の担体の濃度であり、Dは拡散定数D=(kT/q)
μであり、kはボルツマン定数であり、Tは温度、qは電子電荷、またμは移
動度である。τは寿命である。ラジアル周波数ωに於ける周期的に励起された担
体濃度のために、担体濃度は、n(z,t)=n(z)ejωtとなる。ここで
tは時間である。このことは次の形の拡散方程式を提供する。すなわち、
【数29】 である。高い周波数に於いて、ω>>1/τである。(10−4量の過剰担体寿
命の間このことは約15kHzよりも大きい周波数を示す)この解法はn(z,
t)=nj(ωtーkz)の形を取り、ここでk=ω/Dである。このこ
とは伝搬定数が移動度の関数である波の伝搬の解法であり、D=(kT/q)
μである。このことは熱波方法が働く領域であるので、方法は伝搬する波に依存
する。
【0147】 逆に低い周波数に於いて、解法は次の式、
【数30】 となる。このことは移動度及び寿命両方の関数である静的空間変化を表す。この
結果のインポート(import)は、半導体の寿命が移動度よりも欠陥濃度に対して
より感度の高い複数の桁(order)の大きさである事である。よって寿命に対し
て感度が高い測定は、移動度に関して感度の高い測定よりも、低い適応量のイオ
ンインプラントで引き起こされるダメージに、より高い感度を示し得る。
【0148】 それ故ω=1/τ、即ちf=(1/2πτ)の場合、波から拡散への挙動の変
化(担体寿命に対して高い感度を有する)が存在する。それ故或る実施例に於い
て、モジュレーション周波数はf<_(1/2πτ)と一致するどのような周波
数でもあるように予め選択される。
【0149】 図9Aで示されるグラフは、表面に於けるイオンインプラント層がインプラン
トされた領域の下部のバルクシリコンと比較して減少した寿命を有すると見なす
拡散方程式に対する解法を基とした計算の結果を示している。水平軸は深さをミ
クロンで示しており、垂直方向の軸は担体濃度をcmあたりで表している。イ
ンプラントされた層中の寿命に於ける小さな変化のために、担体濃度がほぼ一定
であることに注目して欲しい。しかしインプラント層中の寿命が短くなればなる
程、表面濃度は早く落ち始める。このレンジを通して、表面濃度は素早く落ちる
。或るポイント(このモデルに於いては約10−11秒)に於いて、担体濃度は
再び寿命より相対的に独立するようになる。しかし反射のポイントは、表面から
境界へとインプラント層及びバルクシリコンとの間でシフトする。この様式では
信号は平らになる。
【0150】 図9Bに示された別のグラフは、適応量の関数として様々な種(B−ホウ素、
As−ひ素、P−リン含有物、及びBF−弗化ホウ素)を含む様々な低適応量
インプラントのための信号を示す。より低適応量では、信号は比較的早く落ちる
ように見える。より高い適応量では信号はフラットになる。この事は、上のモデ
ルと矛盾しない。急勾配部分の信号は表面の反射よりもたらされ、式15に於け
る括弧内の第一項である。信号が平坦になり、インプラント及びバルク間のイン
ターフェイスよりの干渉より至るようになると、干渉の項が一因となる。この事
は、何故信号が位相を変化させるのかについて、また何故より高い適応量の値で
は信号がネガティブであるのかについて説明する。
【0151】 図9Bに於けるグラフは、アモルファス測定のための方法に類似する方法に於
ける測定を調整するべく用いられ得る。適応量の関数としての信号は、図9Bと
類似したグラフとして測定されストアされる。例えばホウ素インプラントのため
の100の信号は、5e11の適応量に相当する。
【0152】 或る実施例では、ソフトウェアは生成ビーム151の出力の関数として干渉信
号(振幅及び位相であって、ここで位相は振幅と共に用いられるサインを決定す
るべく用いられる)の測定によって得られた出力カーブ(図4Cのカーブ404
を参照)を用いる。具体的にソフトウェアは、一致を見つけだすべくシミュレー
ションによって得られた複数の前から存在する出力カーブ(図4Eのカーブ40
4−409をご覧頂きたい)と測定された出力カーブとを比較する。シミュレー
ションによって得られた一致した出力カーブが、接合深さを決定する。前より存
在する出力カーブは、上述するように図4D及び4Eを参照することで得られる
【0153】 上述された実施例の多くの変更及び調節は、半導体物理学の分野でスキルを有
するものには明白であり得る。例えばコンピュータ103Cが、1つ若しくは複
数の特殊な方程式でプログラムされて述べられているが、コンピュータ103C
は、測定条件下でウェーハに於ける電荷担体拡散変調を生成する間、プロファイ
ラ103で動作する測定を伴う使用のために、ここで言及されたような物質特性
の間のどのような関係も近似するようなここに述べられた別の方程式または一つ
若しくは複数の方程式でプログラムされてもよい。例えば、物質特性を測定する
ためのプロファイラ103によって用いられる近似方程式は、参照ウェーハより
の測定データに曲線近似することによって得られてもよく、数値モデルより得ら
れたデータに曲線近似することによって得られてもよく、特殊な実施に共に依存
するようなものでもよい。
【0154】 それ故上述した実施例の多くのその様な修正及び適応は、付随の請求の範囲に
包含される。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明に従った活性ドーパントプロファイラと呼ぶ装置を含むシステムの高度
なブロック図を例示する。
【図1B】 図1Aの装置によって実行される方法の高度なフローチャートを例示する。
【図1C】 図1Aの装置によって実行される方法の高度なフローチャートを例示する。
【図1D】 電荷担体の波が生成されない図1Aの活性ドーパントプロファイラの一実施例
による電荷担体の一時的な変調のグラフを例示する。
【図1E】 上記した様々な実施例における図1Aの活性ドーパントプロファイラに用いら
れる探査ビーム及び生成ビーム、随意選択の基準ビームを含む半導体の断面図を
例示する。
【図1F】 過剰担体が半導体の層に生成された別の断面図を例示する。
【図1G】 前面153からの深さzの関数として過剰電荷担体の濃度を例示するグラフで
ある。
【図2A】 一実施例の図1Aのプロファイラによって実行される各ステップを例示するフ
ローチャートである。
【図2B】 図1Aのプロファイラによって実行されるステップ230(図2A)における
電荷担体の生成を例示するフローチャートである。
【図2C】 図1Aのプロファイラによって実行される随意選択のステップ250(図2A
)における電荷担体の生成を例示するフローチャートである。
【図2D】 図2Aのステップ230の一実施例で用いられる所定のデータを例示するグラ
フである。
【図2E】 図2Aのステップ230の一実施例で用いられる所定のデータを例示するグラ
フである。
【図2F】 図2Aのステップ230の一実施例で用いられる所定のデータを例示するグラ
フである。
【図3】 図1Aのプロファイラによって実行される随意選択のステップ210(図2A
)における所定のデータの生成を例示するフローチャートである。
【図4A】 図2Bのステップ211を実行して得られる所定のデータの生成に用いられる
半導体材料(「活性ドーピングプロファイル」とも呼ぶ)の前面からの深さの関
数として活性ドーパントの濃度を例示するグラフである。
【図4B】 図2Aのステップ241を実行して得られる図4Aのドーパントプロファイル
に対する多数の過剰担体プロファイル(即ち、深さの関数である過剰担体の濃度
)を例示するグラフである。
【図4C】 図3のステップ313−315を実行して得られる生成ビームの強さ(「出力
」とも呼ぶ)の関数として干渉測定のシミュレーション値を例示するグラフであ
る。
【図4D】 ドーピングプロファイルが半導体の深さ方向に進行する時の、図4Aのドーピ
ングプロファイルに対する多数の過剰担体プロファイルを例示するグラフである
【図4E】 異なった接合深さにおける異なった生成ビームの強度に対する干渉測定のシミ
ュレーション値を示す多数の曲線を例示するグラフである。
【図4F】 図4Aに示されたプロファイルと同一のドーピングプロファイルと、図4Aに
示されたプロファイルよりやや傾斜が緩いドーピングプロファイルとの類似した
2つのドーピングプロファイルを例示するグラフである。
【図5】 図1Aの活性ドーパントプロファイラの一実施例に用いられる様々な要素を例
示するブロック図である。
【図6】 図1Aのプロファイラによって実行される随意選択のステップ250(図2A
)における別の測定を例示するフローチャートである。
【図7A】 通常のイオン注入(ホウ素、500 eV、1×1015イオン/cm2、1000℃で10秒間の
熱処理)の様々な生成レーザー出力における深さの関数として過剰担体濃度及び
活性ドーパントプロファイルを例示するグラフである。
【図7B】 図7Aに示される出力レベルが5 mW及び20 mW、50 mWの基準アーム位相(refe
rence arm phase)の関数として過剰担体の反射の強度測定、及び前面の反射の
強度測定を例示するグラフである。
【図8A】 数μmの波長の関数としてシリコン及びアモルファスシリコン(a-Si)の吸収
係数(吸収長さとは反対)を例示する従来技術のグラフである。
【図8B】 様々なシリコン及びゲルマニウム注入に対する表面アモルファス層の厚みの関
数として90 mWの生成レーザ出力で得られたμV(位相が0°)の信号を例示する
本発明に従ったグラフである。
【図9A】 厚さが約0.08μmのイオン注入層内の担体の寿命の様々な値に対して深さ(数
μm)の関数として算出した1 cm3当たりの過剰担体濃度を例示するグラフである
【図9B】 図9Cのキーによって示された様々なイオン注入における注入量の関数として
測定したロックイン信号の値を例示するグラフであって、何れの場合も、組みに
なった3点が2.5×1011イオン/cm2及び5×1011イオン/cm2、1×1012イオン/cm 2 の名目注入量(注入量は名目注入量の±5%)における注入の信号を示す。
【図9C】 図9Bのグラフのキーを示す表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2F065 AA25 BB05 CC17 FF51 GG04 GG22 LL12 LL32 4M106 AA01 BA02 BA03 BA05 CA48 CB02 DH60 DJ05 DJ18 DJ19

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバックグラウンド担体を有するウェーハの或る領域に
    おいて測定を行う方法であって、 拡散によって大部分の担体が前記領域から確実に出て行く程度に十分小さい所
    定の周波数で、その数が時間的に変調されるような複数の過剰担体を前記領域内
    で作成する過程と、 干渉信号の振幅及び位相を測定する過程とからなり、前記干渉信号が 基準ビームと、 前記複数の過剰担体の変調と同位相で前記探査ビームの一部分が変調される
    ような、前記領域内の複数の過剰担体に反射される輻射線の探査ビームの一部分
    との干渉によって得られる信号であることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記基準ビームが、前記基板の前面から反射される前記探査
    ビームの別の部分によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 所定のデータを用いて、「振幅及び位相の測定」によって得
    られる振幅及び位相の実測値に対応する接合深さを調べる過程を更に有し、 前記所定のデータが前記実測値を所定の基板の或る既知の接合深さと関連させ
    ることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 シミュレータを作動させることによって所定のデータを生成
    し、前記基板内の所与のドーパントプロファイルについて深さの関数として過剰
    担体のプロファイルを決定する過程を更に有することを特徴とする請求項3に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 前記生成過程が、 前記前面からの深さについての過剰担体プロファイルの導関数とcos(2knz)を
    乗算する過程と、 前記前面の深さについての乗算の積を積分する過程と、 前記積分の結果を或る定数と乗算して、前記干渉信号の振幅及び位相のシミュ
    レーション値を決定する過程を更に有することを特徴とする請求項4に記載の方
    法。 ここで、zは深さ、k=2π/λ、λは探査ビームの波長、nは基板の反射指数であ
    る。
  6. 【請求項6】 前記変調の間に測定を複数回繰り返す過程と、 前記繰り返し過程中に得られる特性の複数の実測値から前記領域の特性の平均
    値を計算する過程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 所定のデータを用いて前記実測値に対応する接合深さを調べ
    る過程を更に有することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記領域をここからは第1領域と称し、 前記領域に隣接する第2領域において複数の過剰担体を作成過程と、 前記第2領域内で「振幅及び位相の測定」を繰り返す過程と、 前記繰り返し過程中に得られる前記第2領域における第2実測値と前記「振幅
    及び位相の測定」中に得られる前記第1領域内の第1実測値との差を計算する過
    程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記差を所定の限界と比較する過程と、 前記差が前記所定の限界を超える場合には、基板を製作する際に用いられる処
    理パラメータを変更する過程を更に有することを特徴とする請求項8に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 活性なドーパントに基板を熱処理する過程を更に有し、該
    熱処理後に測定が行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 複数の過剰担体の平均数を変化させる過程と、 「振幅及び位相の測定」を繰り返す過程と、 所定のデータに適合する複数の所定の曲線を用いて、「振幅及び位相の測定」
    によって決定される第1実測値と繰り返し過程によって決定される第2実測値と
    を最良適合させる接合深さを調べる過程を更に有し、 各所定の曲線が所定の基板の複数ある既知の接合深さの1つと前記振幅及び位
    相を関連させていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記所定の周波数が、式 【数1】 に一致することを特徴とする請求項1に記載の方法。 ここで、fは周波数、τは前記基板内の或る過剰担体の寿命である。
  13. 【請求項13】 前記複数の過剰担体が、レーザによって形成される生成ビ
    ームによって作成されるものであり、該生成ビームが第1波長λgを有し、前記
    探査ビームが第2波長λpを有し、該第2波長λpが、次式 【数2】 に一致することを特徴とする請求項1に記載の方法。 ここで、αp、αgは各々前記探査ビーム、前記生成ビームの基板における吸収
    係数であり、Pp、Pgは各々前記探査ビーム、前記生成ビームの出力であり、wg
    wpは前記ウェーハの前面における前記生成ビーム、前記探査ビームのフォーカル
    スポットの半径である。
  14. 【請求項14】 前記生成ビームが、前記ウェーハのバンドギャップエネル
    ギーより高いエネルギーを有する複数のフォトンを有することを特徴とする請求
    項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記生成ビームが、結晶シリコンのバンドギャップエネル
    ギーよりは高いがアモルファスシリコンのバンドギャップエネルギーよりは低い
    エネルギーを有する複数のフォトンを有することを特徴とする請求項13に記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 前記探査ビームが、前記ウェーハのバンドギャップエネル
    ギーより低いエネルギーを有する複数のフォトンを有することを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記探査ビームが、前記ウェーハのバンドギャップエネル
    ギーにほぼ等しいエネルギーを有する複数のフォトンを有することを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記周波数が、式 【数3】 に従うことを特徴とする請求項1に記載の方法。 ここで、fは周波数、τは1つの過剰担体の寿命である。
  19. 【請求項19】 前記探査ビームがコヒーレントであって、 前記基準ビームが前記探査ビームに関してコヒーレントであって、 前記基準ビームが、前記探査ビームの位相から可変独立している位相を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記基準ビームの位相を変化させる過程と、 測定を繰り返す過程を更に有することを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記測定する過程が、位相検出器を用いて 前記基準ビームと前記前面に反射される前記探査ビームの別の部分との干渉
    によって得られる第1干渉信号と 前記基準ビームと複数の過剰担体に反射される前記探査ビームの前記部分と
    の干渉によって得られる第2干渉信号 の位相差を検出する過程を有することを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 第1の数の電荷担体からなる複数の電荷担体を有するウェ
    ーハの或る領域において測定を行う方法であって、 前記領域を刺激する間に、第2の数の電荷担体からなる複数の電荷担体の領域
    を刺激する過程と、 測定装置を用いて、前記刺激過程に影響される信号の実測値を得る過程と、 シミュレータを作動させ、 (i) 前記領域における活性ドーパント濃度の所定のプロファイルと、 (ii) 刺激の条件 に基づき信号のシミュレーション値を生成する過程と、 前記シミュレーション値を前記実測値と比較し、前記シミュレーション値が前
    記実測値と一致するかを決定する過程を更に有することを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 所定のプロファイルを含む所定のプロファイル一式のため
    に前記作動過程を繰り返し、前記シミュレーション値を含むシミュレーション値
    一式を生成する過程と、 前記シミュレーション値一式の各シミュレーション値と比較する過程を繰り返
    し、実測値に最も近似するシミュレーション値を合うように決定する過程を更に
    有することを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 追加シミュレーション値と前記実測値の差が所定の量より
    小さくなるまで複数の追加所定のプロファイルを用いて前記作動過程を繰り返す
    過程と、 前記追加シミュレーション値を合うように決定する過程を更に有することを特
    徴とする請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記所定のプロファイルに基づく前記領域の特性の値を計
    算する過程を更に有することを特徴とする請求項22に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記比較過程の結果に基づき、ウェーハ処理ユニット及び
    熱処理装置からなるグループから選択する装置へ制御信号を送る過程を更に有す
    ることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記測定装置が干渉計を有し、 前記信号が、 基準ビームと 前記領域内の、前記刺激過程によって作成される複数の過剰担体に反射され
    る輻射線の探査ビームの一部分との干渉から得られる干渉信号であることを特徴
    とする請求項22に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記基準ビームが、前記基板の前面から反射される前記探
    査ビームの別の部分によって形成されていることを特徴とする請求項27に記載
    の方法。
  29. 【請求項29】 前記刺激過程が、前記領域内で複数の過剰担体を作成し、
    複数の過剰担体の過半数が、大部分の担体が拡散によって前記領域から確実に出
    て行く程度に十分小さい所定の周波数において変調されることを特徴とする請求
    項22に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記作動過程が、前記基板における深さの関数として過剰
    担体のプロファイルを決定する過程を有することを特徴とする請求項29に記載
    の方法。
  31. 【請求項31】 過剰担体の前記プロファイルを用いて前記シミュレーショ
    ン値を決定する過程を更に有することを特徴とする請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 複数のバックグラウンド担体を有するウェーハの或る領域
    において測定を行う装置であって、 拡散によって大部分の担体が前記領域から確実に出て行く程度に十分小さい所
    定の周波数で、その数が時間的に変調されるような複数の過剰担体を前記領域内
    で作成する手段と、 輻射線の探査ビーム源と、 複数の過剰担体の変調によって位相において変調される、基準ビームと前記領
    域内で複数の過剰担体に反射される前記探査ビームの一部分との干渉によって得
    られる信号の経路に設置された干渉計とを有することを特徴とする装置。
  33. 【請求項33】 前記干渉計が、 前記複数の過剰担体に反射される前記探査ビームの前記部分と 前記基板の前面に反射される前記探査ビームの別の部分 との干渉によって得られる信号の振幅及び位相を検出するロックインアンプを有
    することを特徴とする請求項32に記載の装置。
  34. 【請求項34】 前記干渉計に接続された検出器を更に有し、該検出器を用
    いて 前記基準ビームと前記基板の前面に反射される探査ビームの別の部分との干
    渉によって得られる第1干渉信号と 前記基準ビームと前記複数の過剰担体に反射される前記探査ビームの前記部
    分との干渉によって得られる第2干渉信号 との位相差を測定することを特徴とする請求項32に記載の装置。
  35. 【請求項35】 干渉計に接続されたコンピュータを更に有し、該コンピュ
    ータが、所定のデータを用いて前記干渉計により測定した探査ビームの一部分の
    出力に対応する接合深さを調べるようにプログラムされていることを特徴とする
    請求項32に記載の装置。
  36. 【請求項36】 所定の周波数が、式 【数4】 に一致することを特徴とする請求項32に記載の装置。 ここで、fは周波数、τは1つの過剰担体の寿命である。
  37. 【請求項37】 前記作成手段としては、第1波長λgを有する輻射線の生
    成ビームを生成するレーザがあり、 前記探査ビームが第2波長λpを有し、該第2波長λpが式、 【数5】 に従うことを特徴とする請求項32に記載の装置。 ここで、αp、αgは各々前記探査ビーム、前記生成ビームの基板における吸収
    係数であり、Pp、Pgは各々前記探査ビーム、前記生成ビームの出力であり、wg
    wpは前記ウェーハの前面における前記生成ビーム、前記探査ビームのフォーカル
    焦点半径である。
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