JP2002517512A - ピラジノンプロテアーゼインヒビター - Google Patents

ピラジノンプロテアーゼインヒビター

Info

Publication number
JP2002517512A
JP2002517512A JP2000553454A JP2000553454A JP2002517512A JP 2002517512 A JP2002517512 A JP 2002517512A JP 2000553454 A JP2000553454 A JP 2000553454A JP 2000553454 A JP2000553454 A JP 2000553454A JP 2002517512 A JP2002517512 A JP 2002517512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethyl
methyl
amino
pyrazinone
carbonylmethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000553454A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4554077B2 (ja
Inventor
ティアンバオ ル,
ブルース イー. トムクザック,
トーマス ピー. マーコタン,
Original Assignee
3−ディメンショナル ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3−ディメンショナル ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド filed Critical 3−ディメンショナル ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
Publication of JP2002517512A publication Critical patent/JP2002517512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4554077B2 publication Critical patent/JP4554077B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/06Dipeptides
    • C07K5/06139Dipeptides with the first amino acid being heterocyclic
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/02Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 式(I)の化合物、ならびにその水和物、溶媒和物または薬学的に受容可能な塩を含む、ピラジノン化合物が記載され、ここで、Xは、O、NR11またはCH=Nであり、R3〜R11、Ra、Rb、Rc、W、mおよびnは、明細書中に記載される。本発明の化合物は、プロテアーゼ(特に、例えば、キモトリプシン、トリプシン、トロンビン、プラスミンおよび第Xa因子のようなトリプシン様セリンプロテアーゼ)の強力なインヒビターである。ある種の化合物は、トロンビンの直接的で選択的な阻害を介して抗トロンビン活性を示す。血小板の損失を阻害する(血小板凝固の形成の阻害、フィブリン形成の阻害、血栓形成の阻害および塞栓形成の阻害)ための組成物が記載される。本発明の化合物の他の使用は、血液採取、血液循環、および血液保存において使用され得る材料(例えば、カテーテル、血液透析機、血液採取シリンジおよび管、血統およびステントにおいて使用されるデバイスの製造)中に包埋されるか、またはそれに物理的に関連するかのいずれかである抗凝固剤である。さらに、この化合物は、検出可能に標識され得、そしてトロンビンのインビボ画像化のために使用され得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) (発明の分野) 本発明は、タンパク質分解酵素インヒビターとして機能する新規化合物、特に
新規クラスのトロンビンインヒビターに関する。
【0002】 (関連技術) プロテアーゼは、タンパク質を、単一の特定のペプチド結合において切断する
酵素である。プロテアーゼは、以下の4つの一般的クラスに分類され得る:セリ
ンプロテアーゼ、チオールプロテアーゼまたはシステイニルプロテアーゼ、酸性
プロテアーゼまたはアスパルチルプロテアーゼ、およびメタロプロテアーゼ(C
uypersら,J.Biol.Chem.257:7086(1982))。
プロテアーゼは、種々の生物学的活性(例えば、血餅の消化、形成および溶解、
生殖、ならびに外来細胞および外来生物に対する免疫反応)に必須である。異常
なタンパク質分解は、ヒトおよび他の哺乳動物の多数の疾患状態と関連する。ヒ
トの好中球プロテアーゼ、エラスターゼおよびカテプシンGは、組織破壊により
特徴付けられる疾患状態に寄与すると推定されている。これらの疾患状態として
は、気腫、慢性関節リウマチ、角膜の潰瘍および糸球体腎炎が挙げられる(Ba
rret,Enzyme Inhibitors as Drugs,Sand
ler編,University Park Press,Baltimore
(1980))。さらなるプロテアーゼ(例えば、プラスミン、C−1エステラ
ーゼ、C−3コンバターゼ、ウロキナーゼ、プラスミノーゲンアクチベーター、
アクロシンおよびカリクレイン類)は、哺乳動物の正常な生物学的機能において
重要な役割を果たす。多くの例では、哺乳動物を治療的に処置する過程で1以上
のタンパク質分解酵素の機能を破壊することが有益である。
【0003】 セリンプロテアーゼとしては、エラスターゼ(ヒト白血球)、カテプシンG、
プラスミン、C−1エステラーゼ、C−3コンバターゼ、ウロキナーゼ、プラス
ミノーゲンアクチベーター、アクロシン、キモトリプシン、トリプシン、トロン
ビン、第Xa因子およびカリクレイン類のような酵素が挙げられる。
【0004】 ヒト白血球エラスターゼは、炎症部位で多形核白血球によって放出され、従っ
て多数の疾患状態に寄与する原因である。カテプシンGは、別のヒト好中球セリ
ンプロテアーゼである。これらの酵素の活性を阻害する能力を有する化合物は、
痛風、慢性関節リウマチおよび他の炎症性疾患の処置、ならびに気腫の処置にお
いて有用な抗炎症作用を有すると期待される。キモトリプシンおよびトリプシン
は、消化酵素である。これらの酵素のインヒビターは、膵炎を処置する際に有用
である。ウロキナーゼおよびプラスミノーゲンアクチベーターのインヒビターは
、過剰細胞増殖疾患状態(例えば、良性前立腺肥大、前立腺癌および乾癬)を処
置する際に有用である。
【0005】 セリンプロテアーゼトロンビンは、止血および血栓症において中心的な役割を
占め、そして多因子性タンパク質として、血小板、内皮細胞、平滑筋細胞、白血
球、心臓、およびニューロンに対する多数の効果を誘導する。内因性経路(接触
活性化)または外因性経路(非内皮表面に対する血漿の曝露による活性化、血管
壁に対する損傷または組織因子放出)のいずれかを通しての凝固カスケードの活
性化は、トロンビンに収束する一連の生化学的事象をもたらす。トロンビンは、
最終的にフィブリノーゲンを切断し、止血性栓子(凝塊形成)をもたらし、細胞
表面トロンビンレセプターの独特のタンパク質分解性切断を通して血小板を強力
に活性化し(Coughlin,Seminars in Hematolog
y 31(4):270−277(1994))、そしてフィードバック機構を
通してそれ自体の生成を自己増幅する。従って、トロンビン機能のインヒビター
は、心血管疾患および非心血管疾患の宿主において治療の可能性を有する。
【0006】 第Xa因子は、凝固経路における別のセリンプロテアーゼである。第Xa因子
は、リン脂質膜上で第Va因子およびカルシウムと会合し、それによってプロト
ロンビナーゼ複合体を形成する。次いで、このプロトロンビナーゼ複合体は、プ
ロトロンビンをトロンビンへと変換する(Claeson,Blood Coa
gulation and Fibrinolysis 5:411−436(
1994);Harker,Blood Coagulation and F
ibrinolysis 5(補遺1):S47−S58(1994))。第X
a因子のインヒビターは、トロンビンを直接阻害する薬剤を超える利点を提供す
ると考えられる。なぜなら、直接的なトロンビンインヒビターは、依然として有
意な新たなトロンビン生成を可能にするからである(Lefkovitsおよび
Topol、Circulation 90(3):1522−1536(19
94);Harker,Blood Coagulation and Fib
rinolysis 5(補遺1):S47−S58(1994))。
【0007】 血管内血栓についてのインビボ診断画像化方法が以前に報告されている。これ
らの画像化方法は、放射性原子または常磁性原子で検出可能に標識されている化
合物を使用する。例えば、γ放射体であるIn−111で標識された血小板は、
血栓を検出するための画像化剤として用いられ得る(Thakur,M.L.ら
、Thromb Res.9:345(1976);Powersら、Neur
ology 32:938(1982))。Tc−99mで標識した血栓崩壊性
酵素ストレプトキナーゼは、画像化剤として提唱されている(Wong,米国特
許第4,418,052号(1983))。γ放射体であるI−125およびI
−131で標識された、Staphylococcus aureus由来のプ
ロテインAのフィブリン結合ドメインは、画像化剤として提唱されている(Pa
ng,米国特許第5,011,686号(1991))。(フィブリノーゲンと
は対照的に)フィブリンについての特異性を有し、かつTc−99mで標識され
たモノクローナル抗体は、画像化剤として提唱されている(Bergerら,米
国特許第5,024,829号(1991);Deanら,米国特許第4,98
0,148号(1990))。急性心筋梗塞について血栓崩壊によって処置され
た患者の磁気共鳴画像化における常磁性造影剤であるガドリニウムジエチレント
リアミン五酢酸の使用が報告されている(De Roos,A.ら、Int.J
.Card.Imaging 7:133(1991))。放射性標識および常
磁性標識α−ケトアミド誘導体もまた、血栓画像化剤として提唱されている(A
belmanら、米国特許第5,656,600号)。
【0008】 強力かつ選択的であって、現在利用可能なプロテアーゼインヒビターよりも高
い生物学的利用能および少ない副作用を有する、プロテアーゼインヒビターにつ
いての非ペプチド性化合物についての必要性が存在し続けている。従って、強力
な阻害能力および低い哺乳動物毒性によって特徴付けられる、新規なクラスの強
力なプロテアーゼインヒビターは、種々の状態について潜在的に有益な治療剤で
ある(多数の哺乳動物のタンパク質分解性疾患状態の処置を含む)。
【0009】 (発明の要旨) 本発明は、式I(下記)を有する、新規アミノグアニジン(ヒドラジノアミジ
ン)およびアルコキシグアニジン(アルコキシアミノアミジン)ピラジノンに関
する。式Iの化合物を調製するためのプロセスもまた提供される。本発明の新規
化合物は、プロテアーゼ、特にトリプシン様セリンプロテアーゼ(例えば、キモ
トリプシン、トリプシン、トロンビン、プラスミンおよび第Xa因子)の強力な
インヒビターである。この化合物のうちのいくつかは、トロンビンの直接的な選
択的阻害によって抗血栓症活性を示すか、または抗血栓症活性を有する化合物を
形成するために有用な中間体である。哺乳動物における異常なタンパク質分解を
阻害または治療する方法、ならびに有効量の式Iの化合物を投与することにより
、哺乳動物における以下を処置する方法もまた提供される:血栓症、虚血、発作
、再狭窄または炎症。
【0010】 本発明は、哺乳動物における、血液の血小板の損失を阻害するための、血液の
血小板凝集物の形成を阻害するための、フィブリンの形成を阻害するための、血
栓形成を阻害するための、および血栓形成を阻害するための、組成物を含む。こ
の組成物は、薬学的に受容可能なキャリア中に本発明の化合物を含む。これらの
組成物は、必要に応じて抗凝固剤、抗血小板剤および血栓崩壊剤を含み得る。こ
の組成物はまた、所望の阻害をもたらすために、血液、血液製剤、または哺乳動
物器官に添加され得る。
【0011】 哺乳動物における異常なタンパク質分解を阻害または処置する方法、ならびに
以下を処置するための方法もまた提供される:心筋梗塞;不安定狭心症;発作;
再狭窄;深静脈血栓症;外傷、敗血症もしくは腫瘍転移により引き起こされる汎
発性血管内凝固症;血液透析;心肺バイパス手術;成人呼吸窮迫症候群;内毒素
性ショック;慢性関節リウマチ;潰瘍性大腸炎;硬変;転移;化学療法の間の凝
固能亢進;アルツハイマー病;ダウン症候群;眼におけるフィブリン形成;およ
び創傷治癒。本発明の化合物の他の用途は、血液収集、血液循環および血液貯蔵
において用いられるデバイス(例えば、カテーテル、血液透析機、血液収集シリ
ンジおよびチューブ、血液ラインおよびステント)の製造において用いられる材
料に包埋されるかまたは物理的に結合されるかのいずれかの抗凝固剤としてであ
る。
【0012】 本発明はまた、本発明の化合物を、哺乳動物における表面に共有結合または非
共有結合のいずれかによって結合させることにより、この表面のトロンボゲン形
成性を減少させるための方法を含む。
【0013】 別の局面では、本発明は、哺乳動物における血栓のインビボ画像化に有用であ
る組成物を含む。この組成物は、身体の外側で検出され得る本発明の化合物を含
む。好ましくは、本発明の化合物および検出可能な標識(例えば、放射性原子ま
たは常磁性原子)を含む組成物である。
【0014】 別の局面では、本発明は、哺乳動物における血栓のインビボ画像化に有用であ
る診断用組成物を提供する。この組成物は、薬学的に受容可能なキャリアおよび
診断的有効量の本発明の化合物または組成物を含む。
【0015】 別の局面では、本発明は、哺乳動物における血栓のインビボ画像化に有用であ
る方法を含む。
【0016】 (好適な実施態様の詳細な説明) 本発明の化合物は、式I:
【0017】
【化10】 ここで、Wは、水素、R1、R1OCO、R1CO、R1(CH25NHCO、も
しくは(R12CH(CH25NHCOであり、ここで、sは0〜4であり; R1は、以下: R2、 R2(CH2tC(R122(ここで、tは0〜3であり、各R12は、同じ
であっても異なってもよい)、 (R2)(OR12)CH(CH2p(ここで、pは1〜4である)、 (R22(OR12)C(CH2p(ここで、pは1〜4である)、 R2C(R122(CH2t(ここで、tは0〜3であり、各Rl2は同じで
あっても異なってもよく、そしてここで(R122はまた、C3-7シクロアルキル
によって表されるCと環を形成し得る)、 R2CF2C(R122(CH2q(ここで、qは0〜2であり、そして各
l2は、同じであっても異なってもよく、そしてここで、(R122はまた、C3 -7 シクロアルキルによって表されるCと環を形成し得る)、 R2CH2C(R122(CH2q(ここで、qは0〜2であり、そして各
l2は同じであっても異なってもよく、そしてここで、(R122はまた、C3-7 シクロアルキルによって表されるCと環を形成し得る)、 (R22CH(CH2r(ここで、rは0〜4であり、そして各R2は同
じであっても異なってもよく、そしてここで(R22はまた、C3-7のシクロア
ルキル、C7-12の二環式アルキル、C10-16の三環式アルキル、あるいはN、O
、およびSからなる群より選択される1〜3個のヘテロ原子を有する、五員環か
ら七員環の飽和もしくは不飽和の単環式複素環式環または五員環から七員環の飽
和もしくは不飽和の二環式複素環式環によって表されるCHと環を形成し得る)
、 R2O(CH2p(ここで、pは2〜4である); (R22CF(CH2r(ここで、rは0〜4であり、そして各Rl2は、
同じであっても異なってもよく、そしてここで、(R122はまた、C3-7のシク
ロアルキル、C7-12の二環式アルキル、C10-16の三環式アルキル、あるいは飽
和もしくは不飽和であり得、かつN、O、およびSからなる群より選択される1
〜3個のヘテロ原子を含む五員環から七員環の単環式複素環式環または単環式複
素環式環によって表されるCと環を形成し得る)、
【0018】
【化11】
【0019】
【化12】 (ここで、sは0または1である)、または R2CF2C(R122 であり; R2は、以下: フェニル、ナフチルまたはビフェニル(これらの各々は、置換されていな
いか、あるいはC1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、CF 3 、OCF3、COOH、CONH2、またはSO2NH2の1つ以上で置換されて
いる)、 飽和もしくは不飽和であり得る五員環から七員環の単環式または九員環か
ら十員環の二環式の複素環式環、あるいは非複素環式環(この複素環式環は、N
、O、またはSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、そして
この複素環式環または非複素環式環は、ハロゲンもしくはヒドロキシ置換されて
いないか、または置換される)、 ヒドロキシ、COOH、アミノ、アリール、C3-7シクロアルキル、CF3 、N(CH32、−C1-3アルキルアリール、ヘテロアリール、またはヘテロシ
クロアルキルの1つ以上で置換されていないか、あるいは置換された、C1-7
ルキル、 CF3、 アリールで置換されていないか、または置換されたC3-7シクロアルキル
、 C7-12二環式アルキル、または C10-16三環式アルキル であり; R3は、以下: 水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、必要に応じ
て置換型アリール、必要に応じて置換型アラルキル、必要に応じて置換型ヘテロ
アリール、トリフルオロメチル、ハロゲン、ヒドロキシアルキル、シアノ、ニト
ロ、カルボキサミド、−CO2x、−CH2ORx、または−ORx(ここで、Rx は、各場合において、独立して、水素、アルキル、またはシクロアルキルのうち
の1つであり、ここでこのアルキルまたはシクロアルキル基は、必要に応じて1
つ以上の不飽和を有する) であり; R4は、水素またはハロゲンであり; R12は、以下: 水素、 フェニル、ナフチルまたはビフェニル(これらの各々は、C1-4アルキル
、C1-4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、CF3、OCF3、COOH、また
はCONH2の1つ以上で置換されていないか、あるいは置換されている)、 飽和もしくは不飽和であり得る五員環から七員環の単環式複素環式環また
は九員環から十員環の二環式複素環式環(これは、N、O、またはSからなる群
より選択される1〜4個のヘテロ原子を有する)、 ヒドロキシ、COOH、アミノ、アリール、ヘテロアリール、またはヘテ
ロシクロアルキルの1つ以上で置換されていないか、あるいは置換された、C1- 4 アルキル、 CF3、 C3-7シクロアルキル、 C7-12二環式アルキル、もしくは; C10-16三環式アルキル であり; R5は、水素、C1-4アルキル、もしくはC2-4アルケニルであり; R6は、水素、アルキル、アルケニル、アラルキル、アリール、ヒドロキシア
ルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノ (C2-10) アルキル、ジアル
キルアミノ (C2-10) アルキル、またはカルボキシアルキルであり; R7、R8、R9およびR10は、独立して、水素、アルキル、アラルキル、アリ
ール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジ
アルキルアミノアルキル、もしくはカルボキシアルキルであり、 あるいはR7およびR8は、一緒になって−(CH2u−を形成し、ここで
uは、2〜7、好ましくは2〜5であり、かつR9およびR10は、上記で規定さ
れたとおりであり、 あるいはR9およびR10は、それらが一緒になって、−(CH2v−を形
成し、ここでvは、2〜7、好ましくは2〜5であり、かつR7およびR8は、上
記で規定されたとおりであり、 あるいはR7およびR9は、それらが一緒になって、−(CH2y−を形成
し、ここでyは、0(1つの結合)または1〜7、好ましくは4であり、かつR 8 およびR10は、上記で規定されたとおりであり; Xは、酸素、NR11もしくはCH=N(Nは、NR6に結合される)(ここで
11は、水素、アルキル、シクロアルキル、もしくはアリールであり、ここで、
該アルキル、シクロアルキルまたはアリールは、必要に応じてアミノ、モノアル
キルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、アルコ
キシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アリー
ル、ヘテロアリール、アシルアミノ、シアノもしくはトリフルオロメチルで置換
されている)であり; Ra、RbおよびRcは、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ
、アリールオキシ、アラルコキシ、アルコキシカルボニルオキシ、シアノ、もし
くは−CO2Wであり、 ここで、RWは、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、
【0020】
【化13】 (ここで RdおよびReは、独立して、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル
もしくはフェニルであり、Rfは、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニルもし
くはフェニルであり、Rgは、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニルもしくは
フェニルであり、そしてRhは、アラルキルもしくはCl-6アルキルである)であ
り; nは、0〜8であり;そして mは、0〜6である、 化合物または溶媒和物、水和物もしくはそれらの薬学的に受容可能な塩を含む。
【0021】 化合物およびその薬学的に受容可能な塩の1つのクラスにおいて、R3は、水
素、Cl-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはCF3であり;好ましくは、Cl -4 アルキルであり、そしてmおよびnの各々は、0〜4である。
【0022】 このクラスの化合物およびその薬学的に受容可能な塩のサブクラスにおいて、
4は、水素またはハロゲンである。
【0023】 このサブクラスの化合物およびその薬学的に受容可能な塩において、Wは、H
またはR1である。
【0024】 この群の化合物およびその薬学的に受容可能な塩のサブクラスにおいて、R1
は、以下: R2、 R2(CH2tC(R122(ここで、tは0〜3であり、各R12は、同じ
であっても異なってもよい)、 R2C(R122(CH2t(ここで、tは0〜3であり、各Rl2は同じで
あっても異なってもよく、そしてここで(R122はまた、C3-7シクロアルキル
によって表されるCと環を形成し得る)、 R2CH2C(R122(CH2q(ここで、qは0−2であり、そして各
l2は、同じであっても異なってもよく、そしてここで、(R122はまた、C3 -7 シクロアルキルによって表されるCと環を形成し得る)、 (R22CH(CH2r(ここで、rは0〜4であり、そして各R2は同
じであっても異なってもよく、そしてここで(R22はまた、C3-7のシクロア
ルキル、C7-12の二環式アルキル、C10-16の三環式アルキル、あるいはN、O
、およびSからなる群より選択される1〜3個のヘテロ原子を有する、五員環か
ら七員環の飽和もしくは不飽和の単環式複素環式環または五員環から七員環の飽
和もしくは不飽和の二環式複素環式環によって表されるCHと環を形成し得る)
、 R2CF2C(R122(CH2q(ここで、qは0〜2であり、そして各
l2は同じであっても異なってもよく、そしてここで、(R122はまた、C3-7 シクロアルキルによって表されるCと環を形成し得る)、または R2O(CH2p(ここで、pは2〜4である)であり; R2は、以下: フェニルまたはナフチル(これらの各々は、C1-4アルキル、C1-4アルコ
キシ、ハロゲン、ヒドロキシ、CF3、OCF3、またはSO2NH2の1つ以上で
置換されていないか、置換されている)、 飽和もしくは不飽和の五員環から七員環の単環式複素環式環または九員環
から十員環の二環式複素環式環(ここで、この複素環式環は、N、O、またはS
からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、そしてここで、該複素
環式環または非複素環式環は、ハロゲンもしくはヒドロキシルで置換されていな
いか、置換されている)、 ヒドロキシ、COOH、C3-7シクロアルキル、CF3、N(CH32、−
1-3アルキルアリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルの1つ
以上で置換されていないか、置換されているC1-7アルキル、 CF3、または アリールで置換されていないか、置換されているC3-7シクロアルキル、
であり;そして R12は、以下: 水素、あるいは ヒドロキシ、COOH、アミノ、アリール、ヘテロアリール、またはヘテ
ロシクロアルキルの1つ以上で置換されていないか、置換されているC1-4アル
キル、 である。
【0025】 このサブグループの化合物およびその薬学的に受容可能な塩のファミリーにお
いて、 R3は、H、CH3またはCH2CH3であり; R4は、Hまたはクロロであり;そして Wは、PhCH2CH2、(CH33C、HOOCCH2、CF3CH2、(CH32N(CH22、PhCH2O(CH22、PhCH(CH3)、PhCH2CH
(COOH)、CH3(CH25、PhCH2、H、CH3(CH24、CH3CH 2 CH(CH3)CH2、(Ph)2CHCH2、PhCH2CH(CH3)、PhC
H(CH3)CH2、(CH32CH、PhCH(OH)CH2、PhC(CH3 2 CH2、(Ph)2CHCH2であるか、または:
【0026】
【化14】 である。
【0027】 好ましいR5基は、水素である。
【0028】 Xが、NR11である場合の好ましい化合物は、R11が、水素、または必要に応
じて、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、ヒドロキ
シ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニ
ル、カルボアルコキシ、フェニル、シアノ、トリフルオロメチル、アセチルアミ
ノ、ピリジル、チオフェニル、フリル、ピロリルもしくはイミダゾリルのうちの
1つ、2つまたは3つ(好ましくは1つ)で置換されたC1-6アルキルである化
合物である。
【0029】 R11の適切な値(value)としては、水素、メチル、エチル、プロピル、
n−ブチル、ベンジル、フェネチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプ
ロピル、4−ヒドロキシブチル、カルボキシメチルおよびカルボキシエチルが挙
げられる。
【0030】 最も好ましい化合物は、Xが酸素である化合物である。
【0031】 好ましい化合物は、式Iの化合物であり、ここでR6は、水素またはC1-6アル
キルである。
【0032】 好ましい化合物は、式Iの化合物であり、ここで、R7、R8、R9およびR10
が、独立して、水素、C1-6アルキル、C6-10アリール(ar)(C1-6)アルキ
ル、C6-10アリール、C2-10ヒドロキシアルキルまたはC2-7カルボキシアルキ
ルのうちの1つである。有用な値のR7、R8、R9およびR10として、水素、メ
チル、エチル、プロピル、n−ブチル、ベンジル、フェニルエチル、2−ヒドロ
キシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−カルボキシ
メチル、3−カルボキシエチルおよび4−カルボキシプロピルが挙げられる。
【0033】 R7およびR8、またはR9およびR10のいずれかが、それぞれ、アルキレンリ
ンカー、−(CH2u−および―(CH2v―として合わせる化合物もまた好ま
しく、ここで、uおよびvは、各々2〜5であり、最も好ましくは、2または3
である。
【0034】 式IのRa、RbおよびRcの好ましい値は、水素、ヒドロキシ、C1-6アルキル
、C1-6アルコキシ、シアノ、もしくは−CO2Wであり、ここで各場合におい
て、RWが、C1-4アルキル、C4-7シクロアルキルもしくはベンジルオキシカル
ボニルの1つである。Ra、RbおよびRcの適切な値としては、水素、メチル、
エチル、プロピル、n−ブチル、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、シアノ、−
CO2CH3、−CO2CH2CH3および−CO2CH2CH2CH3が挙げられる。
最も好ましい実施態様において、Ra、RbおよびRcは、各々水素である。
【0035】 Ra、RbおよびRcにおいては、基−CO2Wもまた好ましく、ここでRWは、
以下:
【0036】
【化15】 のうちの1つであり、 ここで、Rd〜Rhは上記のとおりである。Ra、RbおよびRcが、−CO2W
とき(RWが、これらの部分のうちの1つである)、得られる化合物は、望まし
い処方物およびバイオアベイラビリティー特徴を有するプロドラッグである。各
d、ReおよびRgについての好ましい値は水素であり、Rfはメチルであり、そ
してRhについての好ましい値は、ベンジルおよびtert−ブチルが挙げられ
る。
【0037】 式Iのnの好ましい値は、0〜6であり、より好ましくは、0〜4であり、そ
して最も好ましくは、0、1または2である。
【0038】 mの好ましい値は、0〜4であり、より好ましくは、0、1または2である。
【0039】 特に好ましい化合物は、式II、IIIおよびIVにより示されるか、または
それらの溶媒和物、水和物、もしくは薬学的に受容可能な塩である:
【0040】
【化16】 ここで、Wは、上記の式Iと同様であり、そして好ましい値を有し; Xは、―O―、―NH―または―CH=N―(アミジノヒドラゾン基、ここで
、該NHは、親式のNH基に結合している)である。Xは、好ましくは、環の3
位または4位に結合している。最も好ましくは、4位に結合している。
【0041】 R3は、水素、C1-3アルキル、ハロゲンまたはC1-2アルコキシであり; R4は、水素またはハロゲンであり; nは、0、1、2または3(好ましくは0、1または2)であり; mは、0、1、2または3(好ましくは0または1)であり; n’は、0、1、2または3(好ましくは0、1または2)であり;そして m’は、0、1、2または3(好ましくは0または1)である。
【0042】 本発明の範囲内の具体的な化合物としては、以下が挙げられる: 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(フェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2,2−ジフェニルエチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(4−メチルフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(4−メトキシフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(1−フェニルシクロブチル)メチルアミノ−ピラジノ
ン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−[2−(1−ナフタレン)エチル]アミノ−ピラジノン
、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−フェニル−1−ブチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[3,4−メチレンジオキシフェニル]エチルア
ミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[2−ピリジル]エチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[2−メチルフェニル]エチルアミノ)−ピラジ
ノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[3−メチルフェニル]エチルアミノ)−ピラジ
ノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[2−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミ
ノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[3−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミ
ノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミ
ノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[3,5−ジメチルフェニル]エチルアミノ)−
ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−インダニルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[3,4−ジフルオロフェニル]エチルアミノ)
−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[5−インダニル]エチルアミノ)−ピラジノン
、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−フルオロフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−ピラジノン
、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(4−フルオロフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(4−エチルフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−フェニルプロピルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(3,4−ジメチルフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−ナフタレンエチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2,2−ジフェニルプロピルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−(3−インドリル)−エチルアミノ−ピラジノン
、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[1−(4−メチルナフタレン)]エチルアミノ
)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−[2,4−ジフルオロフェニル]エチルアミノ)
−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノ−N’−メチルアミノオキシ)エチル]アミノ
}カルボニルメチル−6−メチル−3−(2−[4−メチルフェニル]エチルア
ミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−5−クロロ−6−メチル−3−(フェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−5−クロロ−6−メチル−3−(2,2−ジフェニルエチルアミノ)−ピ
ラジノン、 1−{N−[2−(アミジノヒドラジノ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(フェネチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノヒドラジノ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(1−メチル−2−フェニルエチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノヒドラジノ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−エチル−3−(フェネチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノヒドラジノ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(4−メチルフェニルエチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(1−メチル−2−(4−メチルアミノ−3−ピリジル
)エチル−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(1−メチル−2−(3−ピリジル)エチル−ピラジノ
ン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−シクロプロピル−2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−シクロブチルエチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−シクロブチル−2,2−ジフルオロエチル)−ピ
ラジノン、 l−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−(3−フルオロフェニル)エチル)−ピラジノン
、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチル)−ピラジ
ノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−フェニルシクロプロピル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−(4−クロロフェニル)−2−シクロプロピルエ
チル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−シクロプロピル−2−(3−ピリジル)エチル)
−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−ベンジルシクロプロピル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−シクロピロピル−2−(3−フルオロフェニル)
エチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2−シクロプロピル−2−(3,4−ジフルオロフェ
ニル)エチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
チル−6−メチル−3−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチルアミノ)−
ピラジノン、 ならびにそれらの薬学的に受容可能な塩、例えば、それらの塩酸塩、酢酸塩およ
びトリフルオロ酢酸塩。
【0043】 本発明は、立体異性体ならびに光学異性体(例えば、鏡像異性体の混合物なら
びに個々の鏡像異性体およびジアステレオマー)を含むと考えられることがまた
、理解される。この立体異性体ならびに光学異性体は、本系列の選択された化合
物における構造的不斉の結果として生じる。本発明の化合物はまた、同質異像結
晶形態を有し、全ての同質異像形態が本発明において含まれる。
【0044】 式Iの化合物はまた、溶媒和、特に水和され得る。水和は、この化合物を含む
化合物の製造の間に生じ得るか、または水和は、この化合物の吸湿性に起因して
、時間が経つと生じ得る。
【0045】 式Iの範囲内にある特定の化合物は、プロドラッグと呼ばれる誘導体である。
表現「プロドラッグ」は、直接作用する既知の薬物の誘導体を示す。この誘導体
は、この薬物と比較して増強された送達の特性および治療的価値を有し、そして
酵素的プロセスまたは化学的プロセスによって活性薬物に変換する。有用なプロ
ドラッグは、Ra,Rbおよび/またはRcが、−CO2W(ここで、RWは、上記
で規定される)であるプロドラッグである。米国特許第5,466,811号お
よびSaulnierら、Bioorg.Med.Chem.Lett.4:1
985〜1990(1994)を参照のこと。
【0046】 任意の変数が、任意の成分において、または式Iにおいて1回より多く出現す
る場合、その各発生に対する規定は、あらゆる他の発生においてその規定が独立
である。また、置換基および/または変数の組合せは、このような組合せが安定
な化合物を生じる場合にのみ許容可能である。
【0047】 別の局面において、本発明は、哺乳動物における血栓のインビボ画像化のため
に有用である組成物を含む。この組成物は、体外で検出され得る本発明の化合物
を含む。本発明の化合物および検出可能な標識(例えば、放射性原子または常磁
性原子)を含む組成物が、好ましい。
【0048】 別の局面において、本発明は、哺乳動物の血栓のインビボ画像化のために有用
な診断組成物を提供する。この組成物は、薬学的に受容可能なキャリアおよび診
断的に有効量の本発明の化合物または組成物を含む。
【0049】 別の局面において、本発明は、哺乳動物における血栓のインビボ画像化のため
に有用な方法を包含する。
【0050】 好ましい局面に従って、有用な化合物は、R1置換基が検出可能な標識(例え
ば、I−125、I−131またはI−123のような放射性ヨウ素原子)で置
換される化合物である。この局面において、R1は、好ましくは、パラI−12
3、パラI−125もしくはパラI−131置換を有するフェニル、またはメタ
I−123、メタI−125もしくはメタI−131置換を有するベンジルであ
る。
【0051】 検出可能な標識はまた、放射性キレートまたは常磁性キレートであり得る。こ
こで、適切なリガンド(L)が、直接的にまたは二価の結合基A”を介してR1
置換基に付着される。あるいは、−A”−L基は、式IにおいてW基に置換され
る。適切なリガンドとは、放射性金属イオンまたは常磁性金属イオンをキレート
化し得る有機部分を意味する。
【0052】 これらの化合物において、二価のリンカー基A”は、保護されていないアミノ
基およびキレート化手段を用いて共有結合し得る基を含む。例えば、A”は、−
C(=S)−、−C(=O)−、−(C=NH)−(CH26−C(=NH)−
、−(C=O)−(CH26−C(=O)−、
【0053】
【化17】 などであり得る。
【0054】 また、式Iによって表される化合物において、キレート化リガンドLは、放射
性原子または常磁性原子のいずれかに共有結合または非共有結合し得る基を含む
。キレート化手段は、放射性原子または常磁性原子を複合化するために通常使用
される手段である。これらは、3〜12個、好ましくは3〜8個のメチレンホス
ホン酸基、メチレンカルボヒドロキサム酸(methylene carboh
ydroxamic acid)基、カルボキシエチリデン基、または特にカル
ボキシメチレン基を含む、キレート化手段を含み、これは、窒素原子に結合され
る。1または2の酸性基のみが窒素原子に結合されている場合、その窒素は、必
要に応じて置換されたエチレン基によるか、または窒素もしくは酸素もしくは硫
黄原子により離された4つまでの離れたエチレン単位によって、このような基を
有する別の窒素原子に結合される。完了する手段としては、ジエチレントリアミ
ン(diethylenetrimine)−N,N,N’,N”,N”−五酢
酸(DTPA)が好ましい。DTPAは、放射性原子インジウム−111(In
−111)、テクネチウム−99m(Tc−99m)、および常磁性原子である
ガドリニウム(Gd)についてのキレート化手段として当該分野で周知である。
Khawら、Science 209:295(1980);Paik C.H
.ら、米国特許第4,652,440号(1987);Gries,H.ら、米
国特許第4,957,939号(1990)。好ましいキレート化リガンド(L
)は、1−(p−アミノベンジル)−ジエチレントリアミン五酢酸である。スル
フヒドリル(sulfhdryl)部分またはアミン部分を含む化合物もまた、
キレート化手段として挙げられ、任意の組合せにおいてその部分の合計は、少な
くとも4つである。これらのスルフヒドリル部分またはアミン部分は、少なくと
も2つの原子によって離される。この原子は、炭素、窒素、酸素、または硫黄の
いずれかであり得る。キレート化手段(L)として特に好ましいのは、メタロチ
オネインであり、これは、Tc−99mについてのキレート化手段として当該分
野で周知である。
【0055】 本明細書中で使用される場合、用語「アルキル」は、単独で、または別の基の
一部として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、
イソブチル、ペンチル、へキシル、イソへキシル、ヘプテル、4,4−ジメチル
ペンチル、オクチル、2,2,4−トリメチルペンチル、ノニル、デシル、ウン
デシル、ドデシルのような、12個までの炭素の直鎖ラジカルおよび分枝鎖ラジ
カルの両方をいう。
【0056】 用語「アルケニル」は、2〜20個の炭素原子(ただし、その鎖長はその長さ
に限定されない)の直鎖ラジカルまたは分枝鎖ラジカルを意味するように、本明
細書中で使用される。これらには、以下が挙げられるがこれらに限定されない:
エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1
−ブテニル、2−ブテニルなど。好ましくは、アルケニル鎖は、2〜10個の炭
素原子の長さであり、より好ましくは、2〜8個の炭素原子の長さであり、最も
好ましくは、2〜4個の炭素原子の長さである。
【0057】 用語「アルキニル」は、鎖中の2つの炭素原子間で少なくとも1つの三重結合
が存在する、2〜20個の炭素原子(ただし、その鎖長はその長さに限定されな
い)の直鎖ラジカルまたは分枝鎖ラジカルを意味するように、本明細書中で使用
される。これらには、アセチレン、1−プロピレン、2−プロピレンなどが挙げ
られるがこれらに限定されない。好ましくは、アルキニル鎖は、2〜10個の炭
素原子長であり、より好ましくは、2〜8個の炭素原子鎖長であり、もっとも好
ましくは、2〜4個の炭素原子鎖長である。
【0058】 置換基としてアルケニルまたはアルキニル部分が存在する本明細書中の全ての
例示において、不飽和結合(すなわち、ビニレンまたはアセチレン結合)は、好
ましくは、窒素、酸素または硫黄部分に直接的に付着しない。
【0059】 用語「アルコキシ」は、酸素原子に結合されている1〜20個の炭素原子(た
だし、鎖長はこの長さに限定されない)の直鎖ラジカルまたは分枝鎖ラジカルを
意味するように、本明細書中で使用される。これらには、メトキシ、エトキシ、
n−プロポキシ、イソプロポキシなどが挙げられるがこれらに限定されない。好
ましいアルコキシ鎖は、1〜10個の炭素原子長であり、より好ましくは、1〜
8個の炭素原子長である。
【0060】 本明細書中で使用される場合、用語「アリール」は、単独で、または別の基の
一部として、環部分中に6〜12個の炭素、好ましくは環部分中に6〜10個の
炭素を含む単環式または二環式芳香族基(例えば、フェニル、ナフチルまたはテ
トラヒドロナフチル)をいう。
【0061】 本明細書中で使用される場合、用語「ヘテロアリール」とは、5〜14個の環
原子;環式アレイにおいて共有される6個、10個または14個のπ電子を有し
;ならびに炭素原子および1個、2個または3個の酸素、窒素または硫黄ヘテロ
原子を含有する基をいう(ここで、ヘテロアリール基の例は、以下である:チエ
ニル、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3−b]チエニル、チアントレニル
、フリル、ピラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、クロメニル、
キサンテニル、フェノキサチイニル、2H−ピロリル、ピロリル、イミダゾリル
、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリ
ジニル、イソインドリル、3H−インドリル、インドリル、インダゾリル、プリ
ニル、4H−キノリジニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリ
ジニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4αH−カルバゾリル、
カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミ
ジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、イソチアゾリル、フェノチアジニ
ル、イソオキサゾリル、フラザニルおよびフェノキサジニル基)。
【0062】 本明細書中で使用される場合、用語「アラルキル」または「アリールアルキル
」は、単独で、または別の基の一部として、上記のようにアリール置換基(例え
ば、ベンジル、フェニルエチルまたは2−ナフチルメチル)を有するC1-6アル
キル基をいう。
【0063】 本明細書中で使用される場合、用語「シクロアルキル」は、単独で、または別
の基の一部として、3〜9個の炭素原子、好ましくは、3〜7個の炭素原子を含
むシクロアルキル基をいう。代表的な例は、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよびシクロ
ノニルである。
【0064】 用語「C7-12二環式アルキル」は、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル(ノルボ
ルニル)、ビシクロ[2.2.2]オクチル、1,1,3−トリメチルビシクロ
[2.2.1]ヘプチル(ボルニル)などが挙げられることが意図される。
【0065】 用語「C10-16三環式アルキル」は、トリシクロ[5.2.1.02,6]デシル
、アダマンチルなどが挙げられることが意図される。
【0066】 本明細書中で使用される場合、用語「ハロゲン」または「ハロ」は、単独で、
または別の基の一部として、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素をいい、塩素が好
ましい。
【0067】 本明細書中で使用される場合、用語「モノアルキルアミン」は、単独で、また
は別の基の一部として、1〜6個の炭素原子を有する1つのアルキル基によって
置換されたアミノ基をいう。
【0068】 本明細書中で使用される場合、用語「ジアルキルアミン」は、単独で、または
別の基の一部として、各々1〜6個の炭素原子を有する2つのアルキル基によっ
て置換されたアミノ基をいう。
【0069】 本明細書中で使用される場合、用語「ヒドロキシアルキル」は、1つ以上のヒ
ドロキシル部分によって置換された上記の任意のアルキル基をいう。
【0070】 本明細書中で使用される場合、用語「カルボキシアルキル」は、1つ以上のカ
ルボン酸部分によって置換された上記の任意のアルキル基をいう。
【0071】 本明細書中で使用される場合、用語「複素環」または「複素環式環」は、注記
される場合を除いて、安定な5員環〜7員環の単環式または二環式あるいは安定
な7員環〜10員環の二環式の複素環式環系を表し、この任意の環は、飽和であ
ってもよいし、または不飽和であってもよい。そして、これは、炭素原子および
N、OおよびSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子からなる。そし
て、ここで、窒素および硫黄ヘテロ原子は、必要に応じて、酸化され得、そして
窒素へテロ原子は、必要に応じて、四級化され得、そして任意の二環式基を含む
。ここで、上記で規定された任意の複素環式環は、ベンゼン環と縮合される。特
に有用なものは、1個の酸素または硫黄、1〜3個の窒素原子、または1または
2個の窒素原子を合わせた1個の酸素または硫黄を含む環である。複素環式環は
、任意のヘテロ原子または炭素原子に付着され得、これは、安定な構造の作製を
生じる。このような複素環式基の例としては、ピペリジニル、ピペラジニル、2
−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2
−オキソアゼピニル、アゼピニル(azepinyl)、ピロリル、4−ピペリ
ドニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾ
リニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニ
ル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニ
ル、モルホリニル、チアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリジ
ニル、イソチアゾリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズ
イミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオ
キサゾリル、フリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエニル、
ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモル
ホリニルスルホン、およびオキサジアゾリルが挙げられる。モルホリノは、モル
ホリニルと同一である。
【0072】 用語「ヘテロ原子」は、本明細書中で使用されて、酸素原子(「O」)、硫黄
原子(「S」)または窒素原子(「N」)を意味する。ヘテロ原子が窒素である
場合、NRab部分を形成し得ることが理解される。ここで、RaおよびRbは、
互いに独立して、水素またはC1〜C8アルキル、あるいはこれらが結合する窒素
とともに、飽和または不飽和の5員環、6員環または7員環を形成する。
【0073】 スキーム1および2は、式Iの化合物を生成するための合成工程の概要である
【0074】
【化18】
【0075】
【化19】 スキーム1および2において、W、R3、R7、R8、R9、R10、Ra、Rb、R c 、nおよびmは、上記で規定される通りである;R4は、ClまたはBr;Pは
、アミノ保護基(例えば、ベンジルオキシカルボニル(Cbz))、およびP’
は、エステル保護基(例えば、ベンジル)である。
【0076】 スキーム1において、保護されたアミノアルコール1は、Mitsunobu
結合手順(Mitsunobu,O.Synthesis 1(1981))を
使用して、N−ヒドロキシフタルイミド2に結合されて化合物3を提供する。好
ましい結合条件は、適切な溶媒(例えば、テトラヒドロフランまたは塩化メチレ
ン)およびジアルキルアゾジカルボキシレート(例えば、ジエチルアゾジカルボ
キシレート)中でトリアルキルホスフィンまたはトリアリールホスフィン(例え
ば、トリフェニルホスフィン)を使用することが含まれる。フタルイミド保護基
を取ることは、当該分野において周知の標準的な条件を使用して達成される(G
reene,T.W.、Wuts,P.G.M.、Protective Gr
oups in Organic Synthesis、第2版、John W
iley and Sons,Inc.New York(1991))(例え
ば、適切な溶媒(例えば、エタノールまたはイソプロパノール)中でのメチルア
ミンまたはヒドラジン)。得られたアルコキシアミンの4へのグアニジン化(g
uanidinylation)は、置換グアニジン化試薬(例えば、N,N’
−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−S−メチルイソチオウレア(Ber
geron R.J.およびMcManis,J.S.、J Org.Chem
.52:1700(1987))またはN−Ra、N−Rb、N−Rc−1H−ピ
ラゾール−1−カルボキサミジン(Bernatowicz,M.S.ら、Te
trahedron Letter 34:3389(1993))を使用する
。中間体5を与えるアミノ基の脱保護は、当該分野で周知の標準的手順(例えば
、適切な溶媒(例えば、メタノールまたはエタノール)中での炭素上のパラジウ
ム)を使用して達成される(Greene,T.W.、Wuts,P.G.M.
、Protective Groups in Organic Synthe
sis、第2版、John Wiley and Sons,Inc.New
York(1991))。いくつかの場合において、塩酸のような酸を添加する
ことが利点である。
【0077】 スキーム2において、エステル保護されたグリシン(例えば、P’=ベンジル
、またはエチル)を、アルデヒド(例えば、アセトアルデヒド)およびシアニド
(例えば、シアノトリメチルシラン(TMSCN))と、適切な溶媒(例えば、
塩化メチレン)中で縮合して、アミノニトリル6を得る。このアミノニトリルを
、オキサリルクロリドまたはオキサリルブロミドと、適切な溶媒(例えば、1,
2−ジクロロベンゼン)中で反応させて、ピラジノン7を得る。次いで、ピラジ
ノン7の3−クロロまたは3−ブロモを、適切な溶媒(例えば、酢酸エチル)中
で、適切なアミン(例えば、フェネチルアミン、2,2−ジフェニルエチルアミ
ンまたは4−メトキシフェネチルアミン)によって置換して、化合物8を得る。
エステル8は、当該分野で周知の標準的手順(例えば、適切な溶媒(例えば、テ
トラヒドロフラン/メタノール/水)中で塩基(例えば、LiOHまたはNaO
H)を使用する加水分解)によって酸9に変換される(Greene,T.W.
、Wuts,P.G.M.、Protective Groups in Or
ganic Synthesis、第2版、John Wiley and S
ons,Inc.New York(1991))。次いで、残りの塩素または
臭素は、必要に応じて、適切な溶媒(例えば、水)中で触媒(例えば、炭素上の
パラジウムまたはRaneyニッケル)を使用する水素化分解によって除去され
て、9を与える。あるいは、P’=ベンジルの場合、ベンジルエステルの脱保護
および残りの塩素または臭素の除去は、適切な溶媒(例えば、テトラヒドロフラ
ン/エタノール)中で炭素上のパラジウム同時に使用して達成され得て、9を与
える。次いで、酸は、適切な溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)、
および塩基(例えば、ジ−イソプロピルエチルアミン(DIEA)中で、代表的
なアミノ酸結合手順(例えば、BOPまたはPyBOP)を使用して、アミン5
に結合され、続いて、RaおよびRb=tert−ブチルオキシカルボニル(Bo
c)およびRc=水素の場合において、必要に応じてRa、Rb、Rcを除去する。
Boc基は、適切な溶媒(例えば、塩化メチレンまたはジオキサン)中で、酸(
例えば、トリフルオロ酢酸または塩酸)を用いる処理によって除去されて、標的
化合物10を提供する。
【0078】 Xが−CH=NR11−、またはNR11である化合物は、スキーム3に示される
工程を使用して形成され得る。
【0079】
【化20】 酸9(スキーム2において合成された通り)は、適切な溶媒(例えば、N,N
−ジメチルホルムアミド)、および塩基(例えば、DIEA)中で標準的なアミ
ノ酸結合手順(例えば、BOPまたはPyBOP)を使用して、アミノアルコー
ル11と結合されて、化合物12を形成する。対応するアルデヒド13は、Sw
ern酸化(Mancuso,A.J.ら、Journal of Organ
ic Chemistry 3329(1976))、ピリジニウムクロロクロ
メート(Corey,E.J.およびSuggs,J.W.Tetrahedr
on Letters 2647(1975))、ピリジニウムジクロメート(
Corey,E.J.およびSchmidt,G.Tetrahedron L
etters 339(1979))、または三酸化硫黄ピリジン複合体/ジメ
チルスルホキシド(Tetrahedron Letters 28:1603
(1987))のような、アルコールの酸化のための慣用的手順を使用して合成
される(例えば、Carey,F.A.およびSundberg,R.J.Ad
vanced Organic Chemistry、Part B:Reac
tions and Synthesis、第3版、Plenum Press
、New York(1990)を参照のこと)。
【0080】 次いで、アルデヒド13は、適切な溶媒(例えば、エタノールまたはメタノー
ル)(これは、さらにジクロロメタンまたはテトラヒドロフランのような他の溶
媒を含み得る)中で、標準的な条件(例えば、アミノグアニジンまたは2−ヒド
ラジノイミダゾリンのようなアミノグアニジンまたは置換されたアミノグアニジ
ン)を用いた処理(必要に応じて、例えば、硝酸、塩化水素または臭化水素のよ
うな酸の存在下で)を使用して、アミジノヒドラゾン14に転換される。
【0081】 アミジノヒドラゾン14のアミノグアニジン15への転換は、当該分野におい
て周知の還元条件下(例えば、還流するまでの種々の温度でテドラヒドロフラン
またはメタノールのような適切な溶媒中の水素化ホウ素リチウム)で達成される
。代替方法として、炭素担持パラジウム触媒を用いた触媒的水素化が用いられ得
る。
【0082】 化合物14および15中のRa、Rb、およびRcは、必要に応じて、当該分野
において周知の条件を用いて除去され得る。RaおよびRb=tert−ブチルオ
キシカルボニル(Boc)ならびにRc=水素の場合、Boc基は、適切な溶媒
(例えば、メチレンクロリドまたはジオキサン)中で、酸(例えばトリフルオロ
酢酸または塩酸)を用いた処理により除去され、それぞれ化合物16および17
を提供する。
【0083】 式Iの化合物の薬学的に受容可能な塩(水溶性もしくは油溶性または水分散性
もしくは油分散性の産物の形態)としては、従来の無毒性塩または第四級アンモ
ニウム塩(これらは、例えば無機酸もしくは有機酸または無機塩基もしくは有機
塩基から形成される)が挙げられる。そのような酸付加塩の例としては、アセテ
ート、アジペート、アルギネート、アスパルテート、ベンゾエート、ベンゼンス
ルホネート、ビスルフェート、ブチレート、シトレート、カンホレート、カンホ
スルホネート、シクロペンタンプロピオネート、ジグルコネート、ドデシルスル
フェート、エタンスルホネート、フマレート、グルコヘプタノエート、グリセロ
ホスフェート、ヘミスルフェート、ヘプタノエート、ヘキサノエート、ヒドロク
ロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオダイド、2−ヒドロキシエタンスルホネー
ト、ラクテート、マレアート、メタンスルホネート、2−ナフタレンスルホネー
ト、ニコチネート、ニトレート、オキサレート、パモエート(pamoate)
、ペクチネート、ペルスルフェート、3−フェニルプロピオネート、ピクレート
、ピバレート、プロピオネート、スクシネート、スルフェート、タータラート、
チオシアネート、トシレートおよびウンデカノエートが挙げられる。塩基性塩と
しては、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩およびカリウ
ム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩およびマグネシウム塩)、
有機塩基との塩(例えば、ジシクロヘキシルアミン塩、N−メチル−D−グルカ
ミン)およびアミノ酸(例えばアルギニン、リジン)との塩などが挙げられる。
また、塩基性窒素含有基は、低級アルキルハライド(例えば、メチル、エチル、
プロピル、およびブチルのクロリド、ブロミドならびにヨード);ジメチル、ジ
エチル、ジブチルのようなジアルキルスルフェート;ならびに、ジアミルスルフ
ェート)、長鎖ハライド(例えばデシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリ
ルのクロリド、ブロミドならびにヨード)、ベンジルおよびフェネチルブロミド
のようなアラルキルハライドなどのような薬剤で、四量体化され得る。酸付加塩
を形成するために好ましい酸には、HClおよび酢酸が含まれる。
【0084】 本発明の化合物は、新規クラスの、メタロプロテアーゼ、酸プロテアーゼ、チ
オールプロテアーゼおよびセリンプロテアーゼの強力なインヒビターを示す。本
発明の範囲内の化合物により阻害されるセリンプロテアーゼの例としては、白血
球好中球エラスターゼ(気腫の病因に関連するタンパク質分解酵素);キモトリ
プシンおよびトリプシン(消化酵素);膵臓のエラスターゼおよびカテプシンG
(白血病にまた関連するキモトリプシン様プロテアーゼ);トロンビンおよび第
Xa因子(血液凝固経路におけるタンパク質分解酵素)が挙げられる。メタロプ
ロテアーゼであるサーモリシン、および酸プロテアーゼであるペプシンの阻害は
また、本発明の化合物の使用が意図される。本発明の化合物は、好ましくは、ト
リプシン様プロテアーゼを阻害するために使用される。
【0085】 それらの最終用途適用について、本発明の化合物の、酵素阻害の特徴の効力お
よび他の生化学的パラメーターは、当該分野で周知の標準的な生化学的技術によ
り容易に確認される。例えば、キモトリプシンおよびトリプシンを阻害する化合
物の最終用途適用は、膵臓炎の処置である。それらの特定の最終用途適応につい
ての実際の用量範囲は、もちろん、かかりつけの診断医によって決定されるよう
に、処置される患者または動物の性質および疾患状態の重篤度に依存する。有効
な治療効果のための有用な用量範囲は、1日に1kgあたり約0.01〜10m
gであると予測される。
【0086】 本発明の化合物がトロンビンを阻害する能力によって区別される本発明の化合
物は、多くの治療目的に使用され得る。トロンビンインヒビターのように、本発
明の化合物は、トロンビンの生成を阻害する。従って、これらの化合物は、トロ
ンビンの生成または作用のいずれかに関連する異常な静脈または動脈の血栓症に
より特徴付けされる状態の処置または予防に有用である。これらの状態には、深
静脈血栓症;敗血症ショックの間に起こる散在性脈管内凝固障害;ウイルス感染
および癌;心筋梗塞;発作;冠状動脈バイパス;眼内のフィブリン形成;股関節
部置換、ならびに血栓崩壊治療または経皮的経管的冠状動脈形成術(PCTA)
のいずれかより生じる血栓形成が含まれるが、これらに限定されない。他の用途
は、抗凝固剤としてこのトロンビンインヒビターの使用を含む。これは、血液採
取、血液循環、および血液保存において使用されるデバイス(例えば、カテーテ
ル、血液透析機、血液採取用注射筒およびチューブ、ならびに血液ライン)の製
造において使用される材料中に組込まれるかまたは物理的に結合されるかのいず
れかである。本発明の化合物はまた、体外血液回路において抗凝固剤として使用
され得る。
【0087】 金属ステントは、再狭窄を減少するがトロンボゲン形成性であることが示され
た。ステントのトロンボゲン形成を減少させるための戦略は、トロンビン阻害剤
をステントの表面にコートするか、包埋するか、吸着させるか、または共有結合
的に接着させることである。本発明の化合物は、この目的に使用され得る。本発
明の化合物は、ステント材料として、そしてその後ステント材料上でコートされ
る可溶性ポリマーおよび/または生分解性ポリマーに接着され得るか、または包
埋され得る。そのようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ポリヒドロキシ
−プロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチル−アスパルタ
ミド−フェノール(polyhydroxyethyl−aspartamid
e−phenol)、またはパルミトイル残基で置換したポリエチレンオキシド
−ポリリジン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸およびポリグリコール酸
のコポリマー、ポリε−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエス
テル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、および
ヒドロゲルの架橋したまたは両親媒性ブロックコポリマーが、挙げられ得る。欧
州特許出願第761,251号、欧州特許出願第604,022号、カナダ国特
許第2,164,684号、およびPCT公開番号WO96/11668、WO
96/32143およびWO96/38136を参照のこと。
【0088】 宿主の細胞型(例えば、平滑筋細胞、内皮細胞、好中球)に対するトロンビン
の効果により、本発明の化合物は、成体の呼吸窮迫症候群;炎症性応答;創傷治
癒;再灌流損傷;アテローム性動脈硬化症;ならびにバルーン血管形成術、じゅ
く腫切除術、および動脈性ステント配置のような、損傷後の再狭窄の処置または
予防における、さらなる用途を見出す。
【0089】 本発明の化合物は、新形成および転移ならびに神経変性疾患(例えば、アルツ
ハイマー病およびパーキンソン病気)の処置に有用であり得る。
【0090】 トロンビンインヒビターとして使用される場合、本発明の化合物は、約0.1
〜約500mg/体重kg、好ましくは0.1〜10mg/体重kgの投薬量範
囲内の有効量で、1日の用量を単回または2〜4回に分けるレジメにおいて投与
され得る。
【0091】 トロンビンのインヒビターとして使用される場合、本発明の化合物は組織プラ
スミノゲン活性化因子、ストレプトキナーゼ、およびウロキナーゼのような血栓
崩壊剤と組み合わせて使用され得る。さらに、本発明の化合物は、他の抗血栓剤
または抗凝固剤(例えば、フィブリノーゲンアンタゴニストおよびトロンボキサ
ンレセプターアンタゴニストであるが、これらに限定されない)と組み合わせて
使用され得る。
【0092】 トロンビンインヒビターはまた、標的可能な薬物キャリアとして可溶性ポリマ
ーと結合され得る。そのようなポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ピラ
ンコポリマー、ポリヒドロキシ−プロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリ
ヒドロキシエチル−アスパルタミド−フェノール、またはパルミトイル残基で置
換されたポリエチレンオキシド−ポリリジンが挙げられ得る。さらに、トロンビ
ンインヒビターは、薬物の徐放を達成する際に有用な、生分解性ポリマー(例え
ば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸およびポリグリコール酸のコポリマ
ー、ポリε−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリ
アセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、およびヒドロゲル
の架橋したコポリマーまたはヒドロゲルの両親媒性ブロックコポリマー)のクラ
スに結合され得る。
【0093】 ヒト白血球エラスターゼは、炎症部位で多形核白血球により放出され、従って
、これは多くの疾患状態を補助する原因である。本発明の化合物は、痛風、慢性
関節リウマチおよび他の炎症性疾患の処置においてならびに気腫の処置において
、有用な抗炎症性効果を有すると予測されている。本発明の化合物の白血球エラ
スターゼ阻害特性は、以下に記載の方法により決定される。カテプシンGはまた
、関節炎、痛風および気腫の疾患状態、さらに糸球体腎炎および肺での感染によ
り引き起こされる肺の外寄生において示されている。それらの最終用途適用にお
いて、式Iの化合物の酵素阻害特性は、当該分野において周知の標準的な生化学
的技術により容易に確認される。
【0094】 本発明の範囲内の化合物のカテプシンG阻害特性は、以下の方法により決定さ
れる。部分的に精製されたヒトカテプシンGの調製物は、Baughら、Bio
chemistory、15:836(1979)の手順により得られる。白血
球顆粒は、白血球エラスターゼおよびカテプシンG(キモトリプシン様活性)の
調製のための主な供給源である。白血球を溶解し、そして顆粒が単離される。白
血球顆粒は、0.20M酢酸ナトリウム(pH4.0)で抽出され、そしてその
抽出物は、0.05MのNaClを含む0.05M Tris緩衝液(pH8.
0)に対して4℃で一晩透析する。タンパク質画分は透析の間に沈殿し、そして
遠心分離により単離される。この画分は、大部分の白血球顆粒のキモトリプシン
様活性を含む。特定の基質、すなわち、N−Sue−Ala−Ala−Pro−
Val−p−ニトロアニリドおよびSuc−Ala−Ala−Pro−Phe−
p−ニトロアニリドが各酵素について調製される。後者は、白血球エラスターゼ
により加水分解されない。酵素調製物は、2.00mLの0.10M Hepe
s緩衝液(pH7.5)(0.05MのNaCl、10%ジメチルスルホキシド
および0.0020MのSuc−Ala−Ala−Pro−Phe−p−ニトロ
アニリドを基質として含む)中でアッセイされる。p−ニトロアニリド基質の加
水分解は405nm、および25℃でモニターされる。
【0095】 好中球エラスターゼインヒビターとしておよびカテプシンGインヒビターとし
ての本発明の化合物の適用に有用な用量範囲は、かかりつけの診断医により決定
されるように、疾患状態の性質および重篤度に基づき、1日当たり0.01〜1
0mg/体重kgの範囲が前記の疾患状態に有用である。
【0096】 ウロキナーゼまたはプラスミノゲン活性化因子を阻害する本発明の化合物は、
過剰細胞増殖疾患状態を処置する際に潜在的に有用である。本発明の化合物自体
としてはまた、良性の前立腺肥大および前立腺癌腫の処置、乾癬の処置において
、ならびに流産をうながす薬剤として有用であり得る。それらの最終用途の適用
について、本発明の化合物の特徴を阻害する酵素の効力および他の生化学的パラ
メーターは、当該分野において周知の標準的な生化学的技術により容易に確認さ
れる。この適用についての実際の用量範囲は、かかりつけの診断医により決定さ
れるように、処置される患者または動物の性質および疾患状態の重篤度に依存す
る。一般的な用量範囲は、有効な治療効果について、1日で1kgあたり約0.
01〜10mgであると予測される。
【0097】 本発明の化合物についてのさらなる用途は、活性部位濃度についての市販の試
薬酵素の分析を含む。例えば、キモトリプシンは、膵液および便におけるキモト
リプシン活性の臨床的定量における使用のための標準試薬として供給される。そ
のようなアッセイは、胃腸の障害および膵臓障害についての診断である。膵臓エ
ラスターゼはまた、血漿中におけるα1−アンチトリプシンの定量のための試薬
として市販されている。血漿α1−アンチトリプシンは、いくつかの炎症性疾患
の経過の間濃度が上昇し、そしてα1−アンチトリプシン欠乏は、肺の疾患の発
生率の増大と関連する。本発明の化合物は、試薬として提供される市販のエラス
ターゼの滴定(titrametiric)標準化によりこれらのアッセイの正
確さおよび再現性を増大するために使用され得る。米国特許第4,499,08
2号を参照のこと。
【0098】 特定のタンパク質の精製の間の、あるタンパク質抽出物におけるプロテアーゼ
活性は、タンパク質単離手順の結果を複雑にし、かつ欠陥を生じさせ得る問題を
繰り返し発生させる。そのような抽出物中に存在する特定のプロテアーゼは、精
製工程の間、種々のタンパク質分解性酵素にしっかりと結合する本発明の化合物
により、阻害され得る。
【0099】 本発明の薬学的組成物は、本発明の化合物の有益な効果を経験し得る任意の動
物に投与され得る。そのような動物は、とりわけヒトであるが、本発明は、これ
に限定されることは意図されない。
【0100】 本発明の薬学的組成物は、それらの意図される目的を達成する任意の手段によ
り投与され得る。例えば、投与は、非経口、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、経
皮、頬または眼経路により行われ得る。あるいは、または同時に、投与は、経口
経路により行われ得る。投与される投薬量は、レシピエントの年齢、健康および
重さ、併用する治療の種類、もしあれば、処置の頻度、所望の効果の性質に依存
する。
【0101】 薬理学的に活性な化合物に加え、新規の薬学的調製物は、薬学的に使用され得
る調製物中への活性化合物の加工を容易にする賦形剤および補助剤を含む、適切
な薬学的に受容可能なキャリアを含み得る。
【0102】 本発明の薬学的調製物は、例えば、従来の混合、顆粒化、糖剤作製、溶解また
は凍結乾燥過程によりそれ自体公知である様式において製造される。従って、経
口使用のための薬学的調製物は、所望の場合または必要である場合、適切な補助
剤の添加の後に、活性化合物を、固体賦形剤と組み合わせて(必要に応じて得ら
れた混合物を粉砕し、そして顆粒混合物を加工する)、錠剤または糖剤コアを得
ることによって得られ得る。
【0103】 適切な賦形剤は、詳細には、サッカライド(例えば、ラクトースもしくはスク
ロース、マンニトールもしくはソルビトール、セルロース調製物)および/また
はリン酸カルシウム(例えば、リン酸トリカルシウムまたはリン酸水素カルシウ
ム)ならびに結合剤(例えば、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、コメデ
ンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ヒ
ドロキシポリピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、
および/またはポリビニルピロリドンを使用する、デンプンペースト)のような
充填剤である。所望される場合、崩壊剤(例えば、上記のデンプン、そしてまた
カルボキシメチルデンプン、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギニ
ン酸、またはアルギニン酸ナトリウムのようなそれらの塩)が添加され得る。と
りわけ、補助剤は、フロー調節剤および滑沢剤(例えば、シリカ、タルク、ステ
アリン酸、またはステアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸カルシウムの
ようなそれらの塩、ならびに/あるいはポリエチレングリコール)である。糖剤
コアに、所望ならば、胃液に対して耐性である適切なコーティングが提供される
。この目的のために、濃縮した多糖溶液が使用され得、この溶液は、必要に応じ
て、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、
および/または二酸化チタン、ラッカー溶液および適切な有機溶媒もしくは溶媒
混合物を含み得る。胃液に耐性であるコーティングを生成するために、適切なセ
ルロース調製物(例えば、アセチルセルロースフタレートまたはヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースフタレート)の溶液が使用される。染料または顔料は、例
えば、活性化合物の用量の組み合わせを同定するためにか、または特徴付けるた
めに、錠剤または糖剤コーティングに添加され得る。
【0104】 経口的に使用され得る他の薬学的調製物は、ゼラチン製のプッシュ−フィット
(push−fit)カプセル、ならびにゼラチンおよび可塑剤(例えば、グリ
セロールまたはソルビトール)により作製されたやわらかな、封入されたカプセ
ルを含む。プッシュ−フィットカプセルは、賦形剤(例えば、ラクトース)、結
合剤(例えばデンプン)、および/または滑沢剤(例えば、タルクまたはステア
リン酸マグネシウム)および必要に応じて安定剤と混合され得る顆粒形態の活性
化合物を含み得る。やわらかいカプセルにおいて、活性化合物は,好ましくは、
適切な液体(例えば、脂肪油または流動パラフィン)中に溶解または懸濁される
。さらに安定剤が添加され得る。
【0105】 非経口投与のための適切な処方物は、水溶性形態(例えば、水溶性塩、アルカ
リ溶液およびシクロデキストリン包接化合物)での活性化合物の水溶液を含む。
特に好ましいアルカリ塩は、例えば、Tris、水酸化コリン、Bis−Tri
sプロパン、N−メチルグルカミン、またはアルギニンで調製されるアンモニウ
ム塩である。1つ以上の改変されたまたは改変されていないシクロデキストリン
は、本発明の化合物の水可溶性を安定および増大させるために使用され得る。こ
の目的に有用なシクロデキストリンは、米国特許第4,727,064号、同第
4、764、604号、および同第5,024,998号において開示される。
【0106】 さらに、適切な油状注射用懸濁液として、活性な化合物の懸濁液が投与され得
る。適切な親油性溶媒またはビヒクルは、脂肪油(例えば、ゴマ油)、または合
成脂肪酸エステル(例えば、オレイン酸エチル)またはトリグリセリドもしくは
ポリエチレングリコール−400(これらの化合物は、PEG−400に可溶性
である)。水溶性注射懸濁液は、懸濁液の粘性を増大させる物質(例えば、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトールおよび/またはデキストラン
)を含み得る。必要に応じて、この懸濁液はまた、安定剤を含み得る。
【0107】 式Iの化合物は、交換反応を利用して放射性ヨウ素で標識され得る。非放射性
ヨウ素の放射性ヨウ素への変換は、当該分野において周知である。あるいは、放
射性ヨウ素で標識される化合物は、トリブチルスタンニル中間体を介する対応す
る臭化化合物から調製され得る、米国特許第5,122,361号(本明細書中
に参考として援用される)を参照のこと。
【0108】 本発明はまた、哺乳動物における血栓のインビボ画像化に有用である組成物を
含み、ここで、この組成物は、放射性原子を錯体化した式Iの化合物からなる。
【0109】 式1の化合物について、適切な放射性原子としては、Co−57、Cu−67
、Ga−67、Ga−68、Ru−97、Tc−99m、In−111、In−
113m、Hg−197、Au−198、およびPb−203が挙げられる。い
くつかの放射性原子は、放射性化学画像技術における使用のための優れた特性を
有する。詳細には、テクネチウム−99m(Tc−99m)は、その核特性のた
め、画像化に理想的な放射性原子である。これはγエミッターであり、そして1
40ke Vの単一光子エネルギー、約6時間の半減期を有し、そしてこれは、
Mo−99/Tc−99発生装置により容易に入手可能である。レニウム−18
6およびレニウム−188もまた、画像化され得るγ線放射を有する。好ましい
組成物は、放射性原子、Tc−99mを含む。
【0110】 本発明の組成物は、式Iの化合物を、外面的な検出に適切である放射性同位体
と錯体化することにより、都合よく調製される。γエミッターである、インジウ
ム−111mおよびテクネチウム−99mは、放射性原子といわれる。なぜなら
ば、それらは、γカメラで検出可能であり、かつインビボで都合の良い半減期を
有するからである。
【0111】 式Iの化合物は、本発明の組成物を提供するために、当該分野において公知の
任意の多くの技術により標識され得る。例えば、これらの化合物は、ジエチレン
トリアミン五酢酸(DTPA)またはメタロチオネイン(これらは両方とも式I
の化合物に共有結合され得る)のようなキレート剤により標識され得る。
【0112】 一般に、テクネチウム−99mを含む本発明の組成物は、テクネチウム−99
mおよび還元剤および水溶性リガンドの水溶性混合物を形成し、次いでこの混合
物を式Iで示される本発明の化合物と接触させることによって、調製される。例
えば、本発明の画像化合物は、還元状態(IVまたはV価状態)のテクネチウム
−99mの間で安定した錯体を形成するために還元剤の存在下で、テクネチウム
−99m(酸化状態)を、キレート手段を有する本発明の化合物と反応させるこ
とによって生成され得る。
【0113】 本発明の組成物の1つの実施態様は、テクネチウム99mを用いるDTPAキ
レート手段を有する式Iの化合物を標識することによって調製され得る。これは
、所定量(例えば、5μg〜0.5mg)の本発明の化合物と、クエン酸緩衝液
およびスズ還元剤を含む水溶液とを合わせ、次いで所定のレベルの放射能(例え
ば、15mCi)を含む新鮮に溶出した過テクネチウム酸ナトリウムを加えるこ
とによって達成され得る。室温でこの混合物をインキュベートさせた後、この反
応混合物を遮蔽したシリンジに、滅菌フィルター(0.2〜0.22μm)を通
じて装填し、次いで、所望される場合、注射のために0.9%の生理食塩水中に
分配される。
【0114】 本発明の組成物の別の実施態様は、テクネチウム99mを用いて、メタロチオ
ネインキレート手段を有する式Iの化合物を標識することによって調製される。
これは、過テクネチウム酸99mナトリウム水溶液と、グルコヘプタン酸スズ水
溶液とを合わせて、テクネチウム99m(還元状態)と2分子のグルコヘプタン
酸分子との可溶性の錯体を形成し、次いでこの溶液と、それに付着したメタロチ
オネインを有する式Iの化合物とを合わせることによって達成され得る。テクネ
チウム99mのグルコヘプタン酸錯体から式Iの化合物のメタロチオネイン錯体
への交換を可能にする期間および条件下でこの混合物をインキュベートした後、
テクネチウム標識された本発明の組成物が形成される。
【0115】 テクネチウム99mの供給源は、好ましくは、水溶性であるべきである。好ま
しい供給源は、アルカリ金属およびアルカリ土類金属である過テクネチウム酸(
TcO4 -)である。テクネチウム99mは、滅菌されたテクネチウム99m生成
器(例えば、従来のMo−99/Tc−99m生成器)から新鮮な過テクネチウ
ム酸ナトリウムの形態で最も好ましく得られる。しかし、生理的に受容可能なテ
クネチウム99mの任意の他の供給源が使用され得る。
【0116】 本発明の方法において使用するための還元剤は、テクネチウム99mを、その
酸化状態からIV価状態またはV価状態へと還元する、またはレニウムをその酸
化状態から還元することについて、生理的に受容可能である。使用され得る還元
剤は、塩化スズ、フッ化スズ、グルコヘプタン酸スズ、酒石酸スズ、および亜ジ
チオン酸ナトリウムである。好ましい薬剤は、スズ還元剤であり、特に塩化スズ
またはグルコヘプタン酸スズである。還元剤の量は、テクネチウム99mを還元
してこの放射性同位体の還元状態における式Iの化合物のキレート手段への結合
を提供するのに必要な量である。例えば、塩化スズ(SnCl2)が還元剤であ
ると、その塩化スズは、1〜1000μg/mLの範囲で使用され得る。特に好
ましい濃度は、約30〜500pg/mLである。
【0117】 クエン酸錯体は、テクネチウム99mと錯化して安定なテクネチウム99mク
エン酸錯体を迅速に形成する。式Iの化合物と接触すると、そのクエン酸錯体か
ら式Iの化合物のキレート手段への実質的な量のテクネチウム99mの遷移が迅
速におよび緩和な条件下で達成される。クエン酸(例えば、クエン酸ナトリウム
)の量は、約0.5mg/mlからその溶媒に可溶性である最大の量までの範囲
であり得る。クエン酸の好ましい量は、15〜30μg/mlの範囲である。
【0118】 キレート手段を有する式Iの化合物の量は、0.001〜約3mg/mL、好
ましくは約0.017〜約0.15mg/mLの範囲であり得る。最終的には、
過テクネチウム酸の形態のテクネチウム99mは、好ましくは約1〜50mCi
の量で使用され得る。本発明の化合物1mgあたりのmCi量は、好ましくは、
約30〜150である。
【0119】 式Iの化合物と、その金属イオン遷移配位子錯体との間の反応は、好ましくは
、式Iの化合物が安定であるpHの水溶液中で行われる。「安定な」とは、その
化合物が可溶性のままであり、そしてαトロンビンに対するその阻害活性を維持
することを意味する。通常、その反応についてのpHは、約5〜9であり、好ま
しいpHは約6〜8である。テクネチウム99m−クエン酸錯体および式Iの化
合物は、好ましくは、約20℃〜約60℃の温度、最も好ましくは約20℃から
約37℃で、その金属イオンがそのクエン酸錯体から式Iの化合物のキレート手
段へ遷移するに充分な量の時間インキュベートされる。一般に、1時間未満がこ
れらの条件下で遷移反応を完了するに充分である。
【0120】 本発明の代替の組成物は、In−111標識された本発明の化合物を含む。
【0121】 本発明はまた、哺乳動物における血栓のインビボ画像化のために有用であり、
常磁性原子と錯化された、式Iにより表される化合物を含む、本発明の化合物の
組成物を含む。
【0122】 好ましい常磁性原子は、原子番号21〜29、42、44および58〜70の
元素の二価または三価のイオンである。適切なイオンとしては、クロム(III
)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケ
ル(II)、銅(II)、プラセオジム(III)、ネオジム(III)、サマ
リウム(III)およびイッテルビウム(III)が挙げられる。その非常に強
い磁性モーメントのために、ガドリニウム(III)、テルビウム(III)、
ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)、およびエルビウム(III
)が好ましい。常磁性元素について特に好ましいのはガドリニウム(III)で
ある。
【0123】 本発明の組成物は、式Iの化合物と常磁性元素とを合わせることによって調製
され得る。例えば、適切な常磁性元素の金属酸化物または金属塩(例えば、硝酸
塩、塩化物または硫酸塩)が、水およびアルコール(例えば、メチルアルコール
、エチルアルコールまたはイソプロピルアルコール)を含む媒体中に溶解または
懸濁される。この混合物を、類似の水性媒体中の等モル量の式Iの化合物の溶液
に添加し、そして攪拌する。この反応混合物は、その反応が完了するまで緩和に
加熱され得る。形成される不溶性の組成物は、濾過によって単離され得るが、可
溶性の組成物は、溶媒のエバポレーションによって単離され得る。キレート手段
の酸基が本発明の組成物においてなおも存在する場合は、無機塩基もしくは有機
塩基およびアミノ酸さえまでをも添加して、酸性複合体を中性の複合体に変換し
て、均質な組成物の単離または精製を容易にし得る。有機塩基または塩基性アミ
ノ酸は、ならびにナトリウム、カリウムまたはリチウムの水酸化塩、炭酸塩また
は重炭酸塩のような無機塩基は、中和剤として使用され得る。
【0124】 本発明はまた、診断組成物を包含する。この組成物は、哺乳動物における血栓
のインビボ画像化に有用である。この組成物は、薬学的に受容可能なキャリアお
よび式Iの化合物に由来する組成物の診断的に有効な量を含有する。
【0125】 用量として必要とされるこの組成物の「診断的に有効な量」とは、投与経路、
処置される哺乳動物の型、および考慮されるべき特定の哺乳動物の身体的特徴に
依存する。これらの因子およびこの用量を決定することとのその関係は、医療診
断分野の当業者に周知である。また、診断的に有効な量および投与方法は、最適
な効力を達成するために改変され得るが、体重、食餌、併用する医薬、および医
療分野の当業者が認識する他の因子のような因子する。いずれにせよ、画像化の
ための用量は、問題の血栓の部位において造影剤の存在を検出するために充分で
あるべきである。代表的に、放射線画像化は、本発明の薬学的組成物位置によっ
て提供される用量は約5〜20μCiであり、好ましくは約10μCiであるこ
とを要求する。磁気共鳴画像化は、提供される用量が約0.001〜5mmol
/kg、好ましくは約0.005〜0.5mmol/kgの、常磁性原子と錯化
された式Iの化合物であることを必要とする。いずれにせよ、実際の用量は、血
栓の位置に依存することは当該分野において公知である。
【0126】 インビボでの使用のための「薬学的に受容可能なキャリア」は、薬学分野にお
いて周知であり、そして例えば、Remington’s Pharmaceu
tical Sciences、Mack Publishing Co.(A
.R.Gennaro編 1985)に記載されている。本発明の薬学的組成物
は、薬学的に受容可能なキャリアを用いて処方されて、注射可能物質の投与のた
めの無菌の液剤または懸濁剤が提供され得る。特に、注射可能物質は、従来の形
態において、液剤の溶液もしくは懸濁剤、注射の前の液体中の液剤もしくは懸濁
剤に適切な固体形態、または乳剤のいずれかとしてで調製され得る。適切な賦形
剤は、例えば、水、生理食塩水、デキストロース、マンニトール、ラクトース、
レクチン、アルブミン、グルタミン酸ナトリウム、塩酸システインなどである。
さらに、所望である場合、注射可能な薬学的組成物は、微量の非毒性の補助物質
(例えば、湿潤剤、pH緩衝剤など)を含み得る。所望される場合、吸収増強調
製物(例えば、リポソーム)が利用され得る。
【0127】 本発明はまた、保存または投与のために調製された診断組成物を包含する。こ
れらは、さらに、保存料、安定化剤および色素を含む。例えば、安息香酸ナトリ
ウム、ソルビン酸およびp−ヒドロキシ安息香酸のエステルが保存料として添加
され得る。同上1449頁。さらに、抗酸化剤および懸濁剤が使用され得る。
【0128】 本発明のインビボ画像化方法はまた、これまでの画像化技術よりも、血栓の存
在、サイズ、回復または増加の検出もしくは監視について、いくつかの利点を提
供する。特に、本発明は、化合物、組成物および診断組成物を提供する。これら
は、血栓と結合したトロンビンに非常に強固に結合し、それによって、結合して
いない造影剤から生じる循環する放射能または常磁性に起因する「バックグラウ
ンド」を減少させるように設計されている。さらに、本発明の化合物、組成物ま
たは診断組成物の冠状内へ注射によるインビボ画像化は、殆ど瞬間であると予測
される。なぜなら、これらの造影剤は、血栓に結合したトロンビンを即座に飽和
させるからである。
【0129】 したがって、本発明はまた、哺乳動物における血栓のインビボ画像化のための
方法を包含する。この方法は、以下の工程:(1)本発明の化合物、組成物また
は診断組成物の診断的に受容可能な量を、哺乳動物に投与する工程;および(2
)血管における血栓を検出する工程、を包含する。
【0130】 本明細書において使用される用語「インビボ画像化」とは、哺乳動物における
血栓の検出、ならびに哺乳動物における血栓の大きさ、位置および数のモニタリ
ング、ならびに血栓を解離または成長させる方法に関する。
【0131】 この方法によって、インビボで、この化合物、組成物または診断組成物を使用
するにおいて、「投与(する)」は、全身的に、または局所的に標的化された様
式のいずれかにおいて、非経口的に達成される。全身投与は、本発明の化合物、
組成物または診断組成物を、簡便かつ接近可能な静脈または動脈へ注射すること
によって達成される。これは、肘前静脈による投与を包含するが、それに限定さ
れない。局所標的化投与は、本発明の化合物、組成物または診断組成物を、注射
部位からは遠い血栓を含むと予測される静脈または動脈への血流の近位に注射す
ることによって達成される。これは、冠状血栓を画像化するために冠状動脈の血
管系に、脳血管系における血栓を画像化するために頚動脈に、または脚の深静脈
の血栓症を画像化するために足の静脈に、直接注射することを包含するが、それ
らに限定されない。
【0132】 また、血栓の部位への本発明の組成物の送達の様式は、用語「投与」の範囲内
と考えられる。例えば、キレート手段が結合した、式Iにより表される化合物は
、その哺乳動物に注射され得、次いで、後の時点で、放射性原子が注射され、そ
れによって、放射性原子と錯化された式の化合物を含む組成物を血栓部位にイン
ビボで形成させ得る。あるいは、放射性原子と錯化された式の化合物を含む組成
物がその哺乳動物に注射され得る。
【0133】 本発明の方法において使用される、化合物、組成物または診断組成物の「診断
的に有効な量」とは、以前に言及されるように、投与の経路、処置される哺乳動
物の型、および処置される特定の哺乳動物の身体的特徴に依存する。これらの因
子およびこの用量を決定することとそれらの関係は、医療診断分野の当業者には
周知である。いずれにせよ、インビボ画像化のための用量は、問題の血栓の部位
において造影剤の存在を検出するために充分であるべきである。代表的に、放射
線画像化は、本発明の診断組成物位置によって提供される用量は約5〜20μC
iであり、好ましくは約10μCiであることを要求する。磁気共鳴画像化は、
診断組成物によって提供される用量が約0.001〜5mmol/kg、好まし
くは約0.005〜0.5mmol/kgの、常磁性原子と錯化された式Iの化
合物であることを必要とする。いずれにせよ、実際の用量が、血栓の位置に依存
することは当該分野において公知である。
【0134】 画像化による血栓の検出は、そのような血栓に局在する放射性原子または常磁
性原子の存在により、なされ得る。
【0135】 本発明の組成物および診断組成物と会合した放射性原子は、好ましくは、γ線
カメラなどのようなガンマ線を検出し得る放射線検出手段を用いて、画像化され
る。代表的には、放射線画像化カメラは、変換媒体(ここで、高エネルギーγ線
が吸収され、軌道状態への返還の際に光子を放出する電子を置換する)、空間検
出チャンバに配置された光電気検出器(放出された光子の位置を決定する)およ
びチャンバの中で検出された光子を分析し、そして画像を作成する回路を備える
【0136】 本発明の組成物および診断組成物と会合する常磁性原子は、磁気共鳴画像(M
RI)システムにおいて検出される。そのようなシステムにおいて、強力な磁場
を使用して、患者の身体中の原子の核スピンベクトルを整列する。この磁場は、
血栓に位置する常磁性原子の存在によって障害され、そして患者の画像が、その
平衡状態の配置へ戻った核として読まれる。
【0137】 下記の実施例は、本発明の方法および組成物の例示であり、限定ではない。当
業者が通常遭遇しそして自明である種々の条件およびパラメータの他の適切な改
変および適用は、本発明の趣旨および範囲内にある。
【0138】 (実施例1) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(フェネチルアミノ)ピラジノントリフルオロアセテート
【0139】
【化21】 (a.N−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]フタルイミド
【0140】
【化22】 テトラヒドロフラン(100mL)中のベンジルN−(2−ヒドロキシエチル
)カルバメート(5.9g、30mmol)、N−ヒドロキシフタルイミド(4
.9g、30mmol)、およびトリフェニルホスフィン(7.9g、30mm
ol)の溶液中に、ジエチルアゾジカルボキシレート(5.2g、30mmol
)を加えた。この反応混合物を、室温で一晩攪拌した。酢酸エチル(200mL
)を添加し、飽和NaHCO3(2×100mL)およびブライン(100mL
)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして濾過した。濾過物をエバポレート後、
残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレンから塩化メチレン中
の4%酢酸エチル)により精製して、白色固体として標記化合物を得た(9.3
g、91%)。
【0141】
【数1】 (b.2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシアミン)
【0142】
【化23】 エタノール(20mL)およびテトラヒドロフラン(20mL)中の、上記工
程において調製されたN−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ
]フタルイミド(1,36g、4.0mmol)の溶液に、40%のメチルアミ
ン(2.0mL、25mmol)を加え、そして室温で1時間攪拌した。溶媒を
エバポレート後、残渣をシリカゲル(3:1の酢酸エチル:ヘキサンから酢酸エ
チルへ)を通して、白色固体として標記化合物を得た(800mg、95%)。
【0143】
【数2】 (c.[N,N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)]2−(ベンジルオ
キシカルボニルアミノ)エトキシグアニジン)
【0144】
【化24】 N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の、上記工程において調製され
る2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシアミン(780mg、3.
7mmol)の溶液に、[N、N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)]ア
ミジノピラゾール(1.25g、4.0mmol)を加えた。この混合物を、室
温で一晩攪拌し、そしてこの溶媒を高い減圧下でエバポレートした。残渣を、フ
ラッシュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン中の0−5%酢酸エチル)で
精製して、無色油状物として標記化合物を得た(1.55g、93%)。
【0145】
【数3】 (d.[N、N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)]2−アミノエトキ
シグアニジン)
【0146】
【化25】 上記工程において調製された[N、N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル
)]2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシグアニジン(730mg
、1.5mmol)、エタノール(20mL)の炭素上の10%パラジウム(7
0mg)およびテトラヒドロフラン(20mL)の混合物を、水素(バルーン)
のもとで30分間水素化した。触媒を、セライトを通じた濾過により除去し、そ
して濾過物を減圧下で濃縮した。残渣を、Waters Sep−Pak(10
g、95:5の塩化メチレン:アンモニアで飽和したメタノール)を用いて精製
して、無色油状物として標記化合物を得た(290mg、61%)。
【0147】
【数4】 (e.ベンジル−N−(1−シアノエチル)グリシン塩酸塩)
【0148】
【化26】 トリメチルシリルシアニド(TMSCN)(4.0mL、30mmol)を、
注意深く、アルゴン雰囲気下で、塩化メチレン(15mL)中のベンジルグリシ
ンの遊離塩基(5.0g、30mmol)およびアセトアルデヒド(1.7mL
、30mmol)の攪拌した溶液中に加えた。15時間後、揮発成分を減圧下で
除き、そして残渣を、酢酸エチル(200mL)に溶解し、ブライン(100m
L)で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そしてエバポレートして油状物とした。
この油状物を、再度、エーテル(30mL)およびエタノール(30mL)に溶
解し、そしてエーテル(33mL)中の1M HClを、滴下して加えて、オフ
ホワイトの結晶沈澱として標記化合物を得た(6.60g、100%)。mp: 137−138℃
【0149】
【数5】 (f.1−ベンジルオキシカルボニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチル
ピラジノン)
【0150】
【化27】 1,2−ジクロロベンゼン(30mL)中の、塩化オキサリル(5.3mL,
60mmol)および前述の工程で調製したベンジル−N−(1−シアノエチル
)グリシン塩酸塩(3.82g,15mmol)の攪拌した混合物を100℃ま
で一晩加熱した。溶媒を減圧下でエバポレートし、この残渣をフラッシュカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン中の20−30%の酢酸エチル)によって精製し
、固体を得た。ヘキサン(100mL)中の10%酢酸エチルを加え、この固体
を収集して、橙色結晶固体として標的化合物を得た(2.7g,55%)。
【0151】
【数6】 (g. 3−(2−フェネチルアミノ)−5−クロロ−6−メチル−1−(ベ
ンジルオキシカルボニルメチル)ピラジノン)
【0152】
【化28】 酢酸エチル(10mL)中の、前述の工程で調製した1−ベンジルオキシカル
ボニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン(1.31g,4.0
mmol)の攪拌溶液に、フェネチルアミン(1.5mL,12mmol)を加
え、得られた混合物を窒素下で加熱還流した。2時間後、この反応混合物を冷却
し、塩化メチレン(100mL)で希釈し、5%クエン酸(2×50mL)、ブ
ライン(50mL)で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そして濾過した。この濾
液を減圧下でエバポレートした後、固体を収集し、そしてヘキサン中の20%酢
酸エチルで洗浄し、結晶固体として標題化合物を得た(1.5g,91%)。
【0153】
【数7】 (h. 3−(2−フェネチルアミノ)−6−メチル−1−カルボキシメチル
ピラジノンおよび3−(2−フェネチルアミノ)−5−クロロ−6−メチル−1
−カルボキシメチルピラジノンの混合物)
【0154】
【化29】 テトラヒドロフラン(10mL)およびエタノール(40mL)中の、前述の
工程で調製した3−(2−フェネチルアミノ)−5−クロロ−6−メチル−1−
(ベンジルオキシカルボニルメチル)−ピラジノン(412mg,1.0mmo
l)および炭素担持パラジウム(10%,100mg)の混合物を2日間水素(
バルーン)下で攪拌した。この反応物をCeliteを通して濾過し、このフリ
ットをエタノールで洗浄し、そして濾液を減圧下でエバポレートし、僅かに赤味
がかった固体として、3−(2−フェネチルアミノ)−6−メチル−1−カルボ
キシメチルピラジノンおよび3−(2−フェネチルアミノ)−5−クロロ−6−
メチル−1−カルボキシメチルピラジノンの混合物を得て(210mg)、これ
をさらなる精製なしで次の工程で使用した。
【0155】 (i. 1−{N−[2−(N’,N”−ビス(tert−ブトキシカルボニ
ル)アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル−6−メチル−
3−(フェネチルアミノ)−ピラジノンおよび1−{N−[2−(N’,N”−
ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ
}カルボニルメチル−5−クロロ−6−メチル−3−(フェネチルアミノ)−ピ
ラジノン)
【0156】
【化30】 N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の、前述の工程で調製した3−
(2−フェネチルアミノ)−6−メチル−1−カルボキシメチルピラジノンおよ
び3−(2−フェネチルアミノ)−5−クロロ−6−メチル−1−カルボキシメ
チルピラジノン(200mg)、実施例1の工程dで調製した[N,N’−ジ(
tert−ブトキシカルボニル)]2−アミノエトキシグアニジン(225mg
,0.7mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(180μL,1.0mmo
l)の溶液にCastro試薬(BOP)(442mg,1.0mmol)を加
えた。この混合物を室温で一晩攪拌し、溶媒を高減圧下で除去し、そして残渣を
塩化メチレン(100mL)に溶解し、10%クエン酸(2×50mL)および
ブライン(50mL)で洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥した。減圧下で溶媒を
エバポレートした後、残渣をカラムクロマトグラフィー(2:1〜3:1酢酸エ
チル:ヘキサン)によって精製し、無色泡状物として1−{N−[2−(N’,
N”−ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミジノアミノオキシ)エチル]
アミノ}カルボニルメチル−5−クロロ−6−メチル−3−(フェネチルアミノ
)−ピラジノンを得た(100mg、23%)。
【0157】
【数8】 無色泡状物として、1−{N−[2−(N’,N”−ビス(tert−ブトキ
シカルボニル)アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル−6
−メチル−3−(フェネチルアミノ)−ピラジノンもまた単離した(130mg
、32%)。
【0158】
【数9】 (j. 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボ
ニルメチル−6−メチル−3−(フェネチルアミノ)−ピラジノントリフルオロ
アセテート)
【0159】
【化31】 塩化メチレン(4mL)中の、前述の工程で調製した1−{N−[2−(N’
,N”−ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミジノアミノオキシ)エチル
]アミノ}カルボニルメチル−6−メチル−3−(フェネチルアミノ)−ピラジ
ノン(120mg,0.2mmol)、およびトリフルオロ酢酸(2mL)の混
合物を室温で1時間攪拌した。減圧下で溶媒をエバポレートした後、残渣をWa
ters Sep−Pak(5g,塩化メチレン中の10%メタノール)上で精
製し、白色固体として標題化合物を得た(90mg、89%)。
【0160】
【数10】 (実施例2) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル
−5−クロロ−6−メチル−3−(フェネチルアミノ)−ピラジノントリフルオ
ロアセテート
【0161】
【化32】 実施例1の工程jの手順を使用して、実施例1の工程iで調製した1−{N−
[2−(N’,N”−ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミジノアミノオ
キシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル−5−クロロ−6−メチル−3−(フ
ェネチルアミノ)−ピラジノンから標題化合物を調製した。
【0162】
【数11】 (実施例3) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル
−6−メチル−3−(2,2−ジフェニルエチルアミノ)−ピラジノントリフル
オロアセテート
【0163】
【化33】 実施例1の工程g−jの手順を使用して、実施例1の工程fで調製した1−ベ
ンジルオキシカルボニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、お
よび2,2−ジフェニルエチルアミンから、標題化合物を調製した。
【0164】
【数12】 (実施例4) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル
−5−クロロ−6−メチル−3−(2,2−ジフェニルエチルアミノ)−ピラジ
ノントリフルオロアセテート
【0165】
【化34】 実施例1の工程g−jの手順を使用して、実施例1の工程fで調製した1−ベ
ンジルオキシカルボニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、お
よび2,2−ジフェニルエチルアミンから、標題化合物を調製した。
【0166】
【数13】 (実施例5) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル
−6−メチル−3−(4−メチルフェネチルアミノ)−ピラジノントリフルオロ
アセテート
【0167】
【化35】 実施例1の工程g−jの手順を使用して、実施例1の工程fで調製した1−ベ
ンジルオキシカルボニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、お
よび4−メチルフェネチルアミンから、標題化合物を調製した。
【0168】
【数14】 (実施例6) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル
−6−メチル−3−(4−メトキシフェネチルアミノ)−ピラジノントリフルオ
ロアセテート
【0169】
【化36】 実施例1の工程g−jの手順を使用して、実施例1の工程fで調製した1−ベ
ンジルオキシカルボニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、お
よび4−メトキシフェネチルアミンから、標題化合物を調製した。
【0170】
【数15】 (実施例7) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル
−6−メチル−3−(1−フェニルクロロブチル)メチルアミノ−ピラジノント
リフルオロアセテート
【0171】
【化37】 (a. (1−フェニルクロロブチル)メチルアミン) テトラヒドロフラン(40mL)中の1−フェニルシクロブタンカルボニトリ
ル(0.96g,6.09mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(12mL
,12mmol)中の水素化アルミニウムリチウム(LAH)の1N溶液を加え
た。室温で2時間攪拌後、過剰のLAHを徐々に水(10mL)でクエンチし、
追加のテトラヒドロフラン(20mL)で希釈した。次いで、これを室温で0.
25NのNaOH水溶液(5mL)と20時間反応させ、濾過し、濾液を減圧下
で濃縮し、そして残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(アンモニアガス
で飽和した、ジクロロメタン中の10%メタノール)で精製し、黄色油状物とし
て標題化合物を得た(0.52g,53%)。
【0172】
【数16】 (b. 3−(1−フェニルシクロブチル)メチルアミノ−5−クロロ−6−
メチル−1−(ベンジルオキシカルボニルメチル)ピラジノン) 酢酸エチル(15mL)中の、前述の工程の生成物(0.52g,3.21m
mol)、および実施例1の工程fで調製した1−ベンジルオキシカルボニルメ
チル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン(0.36g,1.08mmo
l)の溶液を、3時間還流し、そして減圧下で溶媒を除去した。残渣をジクロロ
メタンに溶解し、10%水性クエン酸およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾
燥し、そして濾過した。次いで、エバポレートした濾液をフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン中の20%酢酸エチル)によって精製し、黄色油状物
として標題化合物を得た(0.35g,71%)。
【0173】
【数17】 (c. 3−(1−フェニルシクロブチル)メチルアミノ−6−メチル−1−カ
ルボキシメチル−ピラジノン) 前述の工程の生成物(0.33g,0.74mmol)、10%炭素担持パラ
ジウム(0)(0.13g)、および固体の水酸化カリウム(0.2g,3.6
mmol)をメタノール、水、およびテトラヒドロフラン(60mL)の1:1
:1混合物中に溶解し、窒素でのバブリングによって脱気し、アスピレーター圧
下に置き、次いで室温で水素バルーン下で攪拌した。24時間後、この反応物を
Celiteで濾過し、濾液をエバポレートし、そして残渣をフラッシュカラム
クロマトグラフィー(ジクロロメタン中の20%メタノール)によって部分的に
精製し、固体として標題化合物(0.16g,65%)を得、これをさらなる精
製なしで使用した。
【0174】 (d. 1−{N−[2−(N’,N”−ビス{tert−ブトキシカルボニ
ル}アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル−6−メチル−
3−(1−フェニルシクロブチル)メチルアミノ−ピラジノン) 前述の工程の生成物(0.16g,0.48mmol)、Castro試薬(
0.24g,0.54mmol)、および実施例1の工程dで調製した[N,N
’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)]−2−アミノエトキシグアニジン(
0.16g,0.52mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)
中に溶解し、そして室温でトリエチルアミン(0.25mL,1.80mmol
)と反応させた。24時間後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をジクロロメタン中
に溶解し、そしてこの溶液を10%水性クエン酸、飽和NaHCO3、およびブ
ラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして濾過した。エバポレートした濾液
をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の33%酢酸エチル
)によって精製し、透明な固体として標題化合物を得た(0.11g,37%)
【0175】
【数18】 (e. 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボ
ニルメチル−6−メチル−3−(1−フェニルシクロブチル)メチルアミノ−ピ
ラジノントリフルオロアセテート) 前述の工程の生成物(0.10g,0.17mmol)をジクロロメタン(5
mL)に溶解し、そして室温でトリフルオロ酢酸(2mL)と反応させた。6時
間後、この揮発性物を減圧下で除去し、そしてこの残渣をWater sili
ca Sep−Pak(勾配溶出:ジクロロメタン中の10−20%メタノール
)で精製して、吸湿性の単黄色の固体として標題化合物を得た(0.10g,1
00%)。
【0176】
【数19】 (実施例8) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル
−6−メチル−3−[2−(1−ナフタレン)エチル]アミノ−ピラジノン塩酸
【0177】
【化38】 (a. 2−(1−ナフタレンエチル)フタルイミド) テトラヒドロフラン(120mL)中の1−ナフタレンエタノール(2.51
g,14.6mmol)、トリフェニルホスフィン(4.57g,17.4mm
ol)、およびフタルイミド(2.37g,16.1mmol)の溶液を、室温
で2時間、ジエチルアゾジカルボキシレート(2.80mL,17.8mmol
)と反応させた。エバポレートした生成物をジエチルエーテルで洗浄し、そして
真空デシケータ内で一晩乾燥し、象牙色の固体として標題化合物(4.34g,
99%)を得た。
【0178】
【数20】 (b. 2−(1−ナフタレン)エチルアミン) 前述の工程の生成物(4.30g,14.3mmol)をメタノール(30m
L)中に溶解し、そして40%水性メチルアミン(20mL)と70℃で20時
間反応させた。この反応物を減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタンに溶解し、
そして得られた溶液を10%水性HClおよび水で抽出した。この水層を固体K
OHで塩基性化し、得られた溶液をジクロロメタンで抽出した。後者の有機層を
ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濾液をエバポレート
して茶色の油状物として標題化合物を得た(0.83g,34%)。
【0179】
【数21】 (c.3−[2−(1−ナフタレン)エチル]アミノ−5−クロロ−6−メチ
ル−1−(ベンジルオキシカルボニルメチル)ピラジノン) 酢酸エチル(80mL)中の、前述の工程の生成物(0.82g,4.76m
mol)、トリエチルアミン(2.0mL,14mmol)、および実施例1の
工程fで調製した1−ベンジルオキシカルボニルメチル−3,5−ジクロロ−6
−メチルピラジノン(1.05g,3.21mmol)の溶液を20時間還流し
た。エバポレーション後、残渣をジクロロメタンに溶解し、そして10%水性ク
エン酸、飽和NaHCO3、およびブラインで洗浄し、NaSO4で乾燥し、そし
て濾過した。次いで、濾液を減圧下でエバポレートし、黄褐色の固体として標題
化合物を得た(1.49g,68%)。
【0180】
【数22】 (d.3−[2−(1−ナフタレン)エチル]アミノ−6−メチル−1−カル
ボキシメチル−ピラジノン テトラヒドロフラン/メタノール/水2:1:1中の、前述の工程(1.48
g,3.20mmol)の生成物、10%炭素担持パラジウム(0)(500m
g)、および固体KOH(2.05g,36.5mmol)の混合物を窒素ガス
でバブリングし、アスピレートし、そして室温で水素(バルーン)下で激しく撹
拌した。16時間後、この反応物をCeliteで濾過し、フリットをメタノー
ル/水で洗浄し、そして濾液をエバポレートした。残渣を10%水性HClで処
理し、冷却し、そして濾過し、沈殿物を水およびエーテルで洗浄し、減圧下で一
晩乾燥させ、NMRによって5−クロロ生成物および5−ヒドロ生成物のTLC
で分離不可能な混合物であるように出現した金色固体として標題化合物(0.8
4g,78%)を得た。
【0181】
【数23】 (e.1−{N−[2−(N’,N’’−ビス{tert−ブトキシカルボニ
ル}アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチル−6−メチル−
3−[2−(1−ナフタレン)エチル]アミノピラジノン) 先の工程の生成物(0.84g、2.49mmol)、Casto試薬(1.
15g、2.60mmol)、および実施例1の工程dで調製した[N,N’−
ジ(tert−ブトキシカルボニル)]−2−アミノエトキシグアニジン(0.
91g、2.55mmol)を、周囲温度でN,N−ジメチルホルムアミド(5
0mL)に溶解し、そしてトリエチルアミン(1.0mL、7.2mmol)で
処理した。一晩撹拌した後、この反応系を真空下でエバポレートし、そして残渣
をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製して表題化合
物(0.79g、50%)を明橙色(light orange)の固体として
得た。
【0182】
【数24】 (f.1−{N[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニル
メチル−6−メチル−3−[2−(1−ナフタレン)エチル]アミノ−ピペラジ
ノンヒドロクロリド) 先の工程の生成物(0.79g、1.25mmol)をジクロロメタン(10
mL)に溶解し、そして一晩周囲温度でトリフルオロ酢酸(5mL)を用いて処
理した。この反応系を減圧下で濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(アンモニアガスで飽和させた、ジクロロメタン中15%メタノール)によ
り精製し、そしてエバポレートしたカラム画分をエタノール中の4N HClで
処理し、そして高真空下で濃縮して表題化合物(0.43g、73%)を淡黄色
の固体として得た。
【0183】
【数25】 (実施例9) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−フェニル−1−ブチルアミノ)−ピラジノントリフ
ルオロアセテート
【0184】
【化39】 表題化合物を、接触水素化の間にシクロプロパン環を開環することを除いて、
実施例7と類似の様式で1−フェニル−シクロプロパンカルボニトリルから淡黄
色固体として調製した。
【0185】
【数26】 (実施例10) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−[3,4−メチレンジオキシフェニル]エチルアミ
ノ)−ピラジノントリフルオロアセテート
【0186】
【化40】 表題化合物を、実施例1と類似の様式で3,4−メチレンジオキシフェネチル
アミンヒドロクロリドから淡黄色油状物として調製した。
【0187】
【数27】 (実施例11) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−[2−ピリジル]エチルアミノ)−ピラジノントリ
フルオロアセテート
【0188】
【化41】 表題化合物を、実施例1と類似の様式で2−(2−アミノエチル)ピリジンか
ら橙色油状物として調製した。
【0189】
【数28】 (実施例12) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3(2−[2−メチルフェニル]エチルアミノ)−ピラジノン
トリフルオロアセテート
【0190】
【化42】 表題化合物を、実施例7と類似の様式で2−メチルベンジルシアニドから淡橙
色(pale orange)固体として調製した。
【0191】
【数29】 (実施例13) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−[3−メチルフェニル]エチルアミノ)−ピラジノ
ンヒドロクロリド
【0192】
【化43】 表題化合物を、実施例7と類似の様式で3−メチルベンジルシアニドから淡黄
色固体として調製した。
【0193】
【数30】 (実施例14) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3(2−[2−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)
−ピラジノンヒドロクロリド
【0194】
【化44】 表題化合物を、実施例8と類似の様式で、2−(トリフルオロメチル)フェネ
エチルアルコールから淡黄色固体として調製した。
【0195】
【数31】 (実施例15) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−[3−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ
)−ピラジノントリフルオロアセテート
【0196】
【化45】 表題化合物を、実施例8に類似の様式で3−(トリフルオロメチル)フェネチ
ルアルコールから白色固体として調製した。
【0197】
【数32】 (実施例16) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ
)−ピラジノントリフルオロアセテート
【0198】
【化46】 表題化合物を、実施例7に類似の様式で4−(トリフルオロメチル)フェニル
アセトニトリルから黄褐色固体として調製した。
【0199】
【数33】 (実施例17) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−[3,5−ジメチルフェニル]エチルアミノ)−ピ
ラジノントリフルオロアセテート
【0200】
【化47】 表題化合物を、実施例7に類似の様式で3,5−ジメチルフェニルアセトニト
リルから淡黄色固体として調製した。
【0201】
【数34】 (実施例18) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−インダニルアミノ)−ピラジノンヒドロクロリド
【0202】
【化48】 表題化合物を、実施例1に類似の様式で2−アミノインダンヒドロクロリドか
ら白色固体として調製した。
【0203】
【数35】 (実施例19) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−[3,4−ジフルオロフェニル]エチルアミノ)−
ピラジノンヒドロクロリド
【0204】
【化49】 表題化合物を、実施例7に類似の様式で3,4−ジフルオロフェニルアセトニ
トリルから白色固体として調製した。
【0205】
【数36】 (実施例20) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−[5−インダニル]エチルアミノ)−ピラジノンヒ
ドロクロリド
【0206】
【化50】 表題化合物を、実施例7に類似の様式で、5−インダニル−アセトニトリル(
F.LauriaおよびW.Logemann、米国特許第3,452,085
号)から淡黄色固体として調製した。
【0207】
【数37】 (実施例21) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−フルオロフェネチルアミノ)−ピラジノントリフル
オロ酢酸塩
【0208】
【化51】 表題化合物を、実施例1の工程fにおいて調製した1−ベンジルオキシカルボ
ニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、および2−フルオロフ
ェネチルアミンから実施例1、工程g〜jの手順を用いて調製した。
【0209】
【数38】 (実施例22) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−ピラジノント
リフルオロ酢酸塩
【0210】
【化52】 表題化合物を、実施例1の工程fにおいて調製した1−ベンジルオキシカルボ
ニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、および3、4−ジメト
キシフェネチルアミンから実施例1、工程g〜jの手順を用いて調製した。
【0211】
【数39】 (実施例23) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(4−フルオロフェネチルアミノ)−ピラジノントリフル
オロ酢酸塩
【0212】
【化53】 表題化合物を、実施例1の工程fにおいて調製した1−ベンジルオキシカルボ
ニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、および4−フルオロフ
ェネチルアミンから実施例1、工程g〜jの手順を用いて調製した。
【0213】
【数40】 (実施例24) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(4−エチルフェネチルアミノ)−ピラジノントリフルオ
ロ酢酸塩
【0214】
【化54】 表題化合物を、実施例1の工程fにおいて調製した1−ベンジルオキシカルボ
ニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、および4−エチルフェ
ネチルアミンから実施例7、工程b〜eの手順を用いて調製した。
【0215】
【数41】 (実施例25) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−フェニルプロピルアミノ)−ピラジノントリフルオ
ロ酢酸塩
【0216】
【化55】 表題化合物を、実施例1の工程fにおいて調製した1−ベンジルオキシカルボ
ニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、および(−メチルフェ
ネチルアミンから実施例7、工程b〜eの手順を用いて調製した。
【0217】
【数42】 (実施例26) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(3,4−ジメチルフェネチルアミノ)−ピラジノントリ
フルオロ酢酸塩
【0218】
【化56】 表題化合物を、実施例7、工程a〜eの手順を用いて3,4−ジメチルベンジ
ルシアニドから調製した。
【0219】
【数43】 (実施例27) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−ナフタレンエチルアミノ)−ピラジノントリフルオ
ロ酢酸塩
【0220】
【化57】 表題化合物を、実施例8、工程a〜fの手順を用いて2−ナフタレンエタノー
ルから調製した。
【0221】
【数44】 (実施例28) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2,2−ジフェニルプロピルアミノ)−ピラジノントリ
フルオロ酢酸塩
【0222】
【化58】 表題化合物を、実施例1の工程fにおいて調製した1−ベンジルオキシカルボ
ニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、および2,2−ジフェ
ニルプロピルアミンヒドロクロリドから実施例1、工程g〜jの手順を用いて調
製した。
【0223】
【数45】 (実施例29) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−(3−インドリル)−エチルアミノ)−ピラジノン
トリフルオロ酢酸塩
【0224】
【化59】 表題化合物を、実施例1の工程fにおいて調製した1−ベンジルオキシカルボ
ニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、およびトリプタミンか
ら実施例1、工程g〜jの手順を用いて調製した。
【0225】
【数46】 (実施例30) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−[1−(4−メチルナフタレン)]エチルアミノ)
−ピラジノントリフルオロアセテート
【0226】
【化60】 表題化合物を、実施例7に類似の様式で、1−(4−メチルナフタレン)アセ
トニトリルから白色固体として調製した。
【0227】
【数47】 (実施例31) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2−[2,4−ジフルオロフェニル]エチルアミノ)−
ピラジノントリフルオロアセテート
【0228】
【化61】 表題化合物を、実施例8に類似の様式で、2,4−ジフルオロフェニルエタノ
ールから白色固体として調製した。
【0229】
【数48】 (実施例32) 1−{N−[2−(アミジノ−N’−メチルアミノオキシ)エチル]アミノ}
カルボニルメチル−6−メチル−3−(2−[4−メチルフェニル]エチルアミ
ノ)−ピラジノンヒドロクロリド
【0230】
【化62】 実施例5の生成物(0.09g、0.19mmol)と炭酸水素ナトリウム(
0.53g、6.30mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)
中の混合物に、エタノール中4NのHClを2mL添加し、メタノール/ジクロ
ロメタンに溶解し、そして再び濾過した。次いで、この濾液を減圧下で濃縮し、
黄色固体として表題化合物を得た(0.08g、86%)。
【0231】
【数49】 (実施例33) 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
ル−6−メチル−3−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチルアミノ)−ピ
ラジノントリフルオロ酢酸塩
【0232】
【化63】 表題化合物を、実施例1の工程fにおいて調製した1−ベンジルオキシカルボ
ニルメチル−3,5−ジクロロ−6−メチルピラジノン、および2,2−ジフル
オロ−2−フェニルエチルアミンから実施例1、工程g〜jの手順を用いて調製
した。
【0233】
【数50】 (実施例34) (錠剤調製) それぞれ、25.0mg、50.0mgおよび100.0mgの以下の活性化
合物を含有する錠剤を、以下に例示するように調製する: a.1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニル
メチル−6−メチル−3−(4−メトキシフェネチルアミノ)ピラジノン;およ
び b.1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニル
メチル−6−メチル−3−(2,2−ジフェニルエチルアミノ)ピラジノン。
【0234】 (25〜100mgの活性化合物を含有する用量のための錠剤)
【0235】
【表1】 活性化合物、セルロースの全ておよびコーンスターチの一部を混合し、そして
10%コーンスターチペーストまで粒状化する。得られた造粒物を篩い分けし、
乾燥し、そしてコーンスターチの残りおよびステアリン酸マグネシウムとブレン
ドする。次いで、得られた造粒物を、錠剤1錠あたり、活性成分をそれぞれ25
.0mg、50.0mgおよび100.0mg含有する錠剤に圧縮する。
【0236】 (実施例35) (静脈内溶液の調製) 上記の活性化合物の静脈内投薬形態を以下のように調製する:
【0237】
【表2】 上記の量を使用して、先に調製した、注射用水(USP、United St
ates Pharmacopeia/National Formulary
for 1995(United States Pharmacopeia
l Convention.Inc.,Rockville,Maryland
により発行(1995)の1636頁を参照のこと)中の塩化ナトリウム、クエ
ン酸およびクエン酸ナトリウムの溶液に活性化合物を室温で溶解する。
【0238】 (実施例36) (精製した酵素のインビトロ阻害) (試薬) 全ての緩衝液塩をSigma Chemical Company(St.L
ouis,MO)から入手し、そしてそれらは入手できる中でも最も高純度のも
のであった。酵素基質である、N−ベンゾイル−Phe−Val−Arg−p−
ニトロアニリド(Sigma B7632)、N−ベンゾイル−Ile−Glu
−Gly−Arg−p−ニトロアニリドヒドロクロリド(Sigma B229
1)、N−p−トシル−Gly−Pro−Lys−p−ニトロアニリド(Sig
ma T6140)、N−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Phe−p−
ニトロアニリド(Sigma S7388)およびN−CBZ−Val−Gly
−Arg−p−ニトロアニリド(Sigma C7271)をSigmaから入
手した。N−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Arg−p−ニトロアニリ
ド(BACHEM L−1720)およびN−スクシニル−Ala−Ala−P
ro−Val−p−ニトロアニリド(BACHEM L−1770)を、BAC
HEM(King of Prussia,PA)から入手した。
【0239】 ヒトα−トロンビン、ヒト第Xa因子およびヒトプラスミンを、Enzyme
Research Laboratories(South Bend,In
diana)から入手した。ウシα−キモトリプシン(Sigma C4129
)、ウシトリプシン(Sigma T8642)およびヒト腎細胞ウロキナーゼ
(Sigma U5004)を、Sigmaから入手した。ヒト白血球エラスタ
ーゼをElastin Products(Pacific,MO)から入手し
た。
【0240】 (Kiの測定) 全てのアッセイは、ペプチドp−ニトロアニリド基質の酵素触媒加水分解を試
験化合物が阻害する能力に基づく。代表的なKiの測定において、基質を、DM
SO中で調製し、そして50mM HEPES、200mM NaCl(pH7
.5)からなるアッセイ緩衝液に希釈する。各基質の終濃度を以下に列挙する。
一般に、基質濃度は実験的に決定されたKmについての値よりも低い。試験化合
物をDMSO中で1.0mg/ml溶液として調製する。DMSO中で希釈物を
調製し、200倍の濃度範囲を含む8つの終濃度を得る。以下に列挙した濃度で
、アッセイ緩衝液中で酵素溶液を調製する。
【0241】 代表的なKi測定において、280mLの基質溶液、10mLの試験化合物溶
液を96ウェルプレートの各ウェルにピペッティングし、そしてプレートをMo
lecular Devicesプレートリーダー中で15分より長く、37℃
で熱的に平衡化させる。酵素の10mLアリコートを添加することにより反応を
開始し、そして405nmでの吸光度の増加を15分間記録する。全基質加水分
解の10%未満に対応するデータを計算に使用した。試験化合物を含有しないサ
ンプルに対する速度比(時間の関数としての吸光度の変化の割合)を、試験化合
物を含有するサンプルの速度で除算し、そして試験化合物濃度の関数としてプロ
ットする。このデータを線形回帰に適合させ、そして直線の傾きの値を算出する
。傾きの逆数が、実験的に決定したKi値である。
【0242】 (トロンビン) トロンビン活性を、基質、N−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Arg
−p−ニトロアニリドを加水分解する能力として評価した。基質溶液をアッセイ
緩衝液中で32mM(32mM<<Km=180mM)の濃度で調製した。最終
DMSO濃度は4.3%であった。精製ヒトα−トロンビンをアッセイ緩衝液に
15nMの濃度まで希釈した。最終試薬濃度は:[トロンビン]=0.5nM、
[基質、N−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Arg−p−ニトロアニリ
ド]=32mMであった。
【0243】 (第X因子[FXa]) FXa活性を、基質であるN−ベンゾイル−Ile−Glu−Gly−Arg
−p−ニトロアニリドヒドロクロリドを加水分解する能力として評価した。基質
溶液をアッセイ緩衝液中で51mM(51<<Km=1.3mM)の濃度で調製
した。最終DMSO濃度は4.3%であった。精製した活性型ヒト第X因子をア
ッセイ緩衝液中に300nMの濃度まで希釈した。最終試薬濃度は:[FXa]
=10nM、[N−ベンゾイル−Ile−Glu−Gly−Arg−p−ニトロ
アニリドヒドロクロリド]=51mMであった。
【0244】 (プラスミン) プラスミン活性を、N−p−トシル−Gly−Pro−Lys−p−ニトロア
ニリドを加水分解する能力として評価した。基質溶液をアッセイ緩衝液中で37
mM(37mM<<Km=243mM)の濃度で調製した。最終DMSO濃度は
4.3%であった。精製ヒトプラスミンをアッセイ緩衝液中に240nMの濃度
まで希釈した。最終試薬濃度は:[プラスミン]=8nM、[N−p−トシル−
Gly−Pro−Lys−p−ニトロアニリド]=37mMであった。
【0245】 (キモトリプシン) キモトリプシン活性を、N−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Phe−
p−ニトロアニリドを加水分解する能力として評価した。基質溶液をアッセイ緩
衝液中で14mM(14mM<<Km=62mM)の濃度で調製した。最終DM
SO濃度は4.3%であった。精製ウシキモトリプシンをアッセイ緩衝液中に8
1nMの濃度まで希釈した。最終試薬濃度は:[キモトリプシン]=2.7nM
、[N−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Phe−p−ニトロアニリド]
=14mMであった。
【0246】 (トリプシン) トリプシン活性を、N−ベンゾイル−Phe−Val−Arg−p−ニトロア
ニリドを加水分解する能力として評価した。基質溶液をアッセイ緩衝液中で13
mM(13mM<<Km=291mM)の濃度で調製した。最終DMSO濃度は
4.3%であった。精製ウシトリプシンをアッセイ緩衝液中に120nMの濃度
まで希釈した。最終試薬濃度は:[トリプシン]=4nM、[N−ベンゾイル−
Phe−Val−Arg−p−ニトロアニリド]=13mMであった。
【0247】 (エラスターゼ) エラスターゼ活性を、N−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Val−p
−ニトロアニリドを加水分解する能力として評価した。基質溶液をアッセイ緩衝
液中で19mM(19mM<<Km=89mM)の濃度で調製した。最終DMS
O濃度は4.3%であった。精製ヒト白血球エラスターゼをアッセイ緩衝液中に
750nMの濃度まで希釈した。最終試薬濃度は:[エラスターゼ]=25nM
、[N−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Val−p−ニトロアニリド]
=19mMであった。
【0248】 (ウロキナーゼ) ウロキナーゼ活性を、N−CBZ−Val−Gly−Arg−p−ニトロアニ
リドを加水分解する能力として評価した。基質溶液をアッセイ緩衝液中で100
mM(100mM<<Km=1.2mM)の濃度で調製した。最終DMSO濃度
は4.3%であった。精製ヒト腎臓ウロキナーゼをアッセイ緩衝液中に1.2m
Mの濃度まで希釈した。最終試薬濃度は:[ウロキナーゼ]=40nM、および
[N−CBZ−Val−Gly−Arg−p−ニトロアニリド]=100mMで
あった。
【0249】 実施例1〜6の化合物の結果を以下の表に示す。
【0250】
【表3】 結果は、本発明の化合物が強力かつ非常に選択的なトロンビンのインヒビター
であることを示す。
【0251】 ここに本発明を十分に記載したので、本発明の範囲またはその任意の実施態様
に影響を与えることなく広範かつ等価な範囲の条件、処方および他のパラメータ
内で本発明が行なわれ得ることを当業者は理解する。本明細書中に引用される全
ての特許および刊行物は、その全体において本明細書中において参考として完全
に援用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 トムクザック, ブルース イー. アメリカ合衆国 ペンシルベニア 19426, カレッジビル, ソネット レーン 333 (72)発明者 マーコタン, トーマス ピー. アメリカ合衆国 ペンシルベニア 19543, モーガンタウン, ウェイバー ロード 132 Fターム(参考) 2G045 AA28 DA20 DA23 DA41 FA19 FA36 FB01 FB06 FB07 JA04 JA20 4C084 AA02 AA07 BA01 BA14 CA59 DC02 MA52 MA55 NA14 ZA152 ZA162 ZA332 ZA362 ZA542 ZA592 ZA682 ZA892 ZA962 ZB112 ZB152 ZB262 ZB332 4H045 AA10 AA20 AA30 BA11 BA50 DA56 EA20 EA50 FA10

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式1の化合物: 【化1】 ここで、Wは、水素、R1、R1OCO、R1CO、R1(CH25NHCO、また
    は(R12CH(CH25NHCOであり、ここで、sは0〜4であり; R1は、以下: R2、 R2(CH2tC(R122(ここで、tは0〜3であり、各R12は、同じ
    であっても異なってもよい)、 (R2)(OR12)CH(CH2p(ここで、pは1〜4である)、 (R22(OR12)C(CH2p(ここで、pは1〜4である)、 R2C(R122(CH2t(ここで、tは0〜3であり、各Rl2は同じで
    あっても異なってもよく、そしてここで(R122はまた、それらが結合するC
    と一緒になって、三員環から七員環のシクロアルキル環を形成し得る)、 R2CH2C(R122(CH2q(ここで、qは0〜2であり、そして各
    l2は、同じであっても異なってもよく、そしてここで、(R122はまた、そ
    れらが結合するCと一緒になって、三員環から七員環のシクロアルキル環を形成
    し得る)、 R2CF2C(R122(CH2q(ここで、qは0〜2であり、そして各
    l2は同じであっても異なってもよく、そしてここで、(R122はまた、それ
    らが結合するCと一緒になって、三員環から七員環のシクロアルキル環を形成し
    得る)、 (R22CH(CH2r(ここで、rは0〜4であり、そして各R2は同
    じであっても異なってもよく、そしてここで(R22はまた、それらが結合する
    Cと一緒になって、C3-7のシクロアルキル、C7-12の二環式アルキル、C10-16 の三環式アルキル、あるいはN、O、およびSからなる群より選択される1〜3
    個のヘテロ原子を有する、五員環から七員環の飽和もしくは不飽和の単環式複素
    環式環または五員環から七員環の飽和もしくは不飽和の二環式複素環式環である
    )、 R2O(CH2p(ここで、pは2〜4である); (R22CF(CH2r(ここで、rは0〜4であり、そして各Rl2は、
    同じであっても異なってもよく、そしてここで、(R122はまた、それらが結
    合するCと一緒になって、三員環から七員環のシクロアルキル、C7-12の二環式
    アルキル、C10-16の三環式アルキル、あるいは飽和もしくは不飽和であり得、
    かつN、O、およびSからなる群より選択される1〜3個のヘテロ原子を含む五
    員環から七員環の単環式複素環式環または二環式複素環式環を形成し得る)、 【化2】 【化3】 (ここで、sは0または1である)、または 【化4】 であり; R2は、以下: フェニル、ナフチルまたはビフェニル(これらの各々は、必要に応じて、
    1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、CF3、OCF3、C
    OOH、CONH2、またはSO2NH2の1つ以上で置換されている)、 N、O、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を必要に応じて有
    し、そして必要に応じてハロゲンもしくはヒドロキシで置換された、飽和もしく
    は不飽和の五員環から七員環の単環式環または九員環から十員環の二環式環、 ヒドロキシ、COOH、アミノ、アリール、C3-7シクロアルキル、CF3 、N(CH32、−C1-3アルキルアリール、ヘテロアリール、またはヘテロシ
    クロアルキルの1つ以上で必要に応じて置換された、C1-7アルキル、 CF3、 必要に応じてアリールで置換されたC3-7シクロアルキル、 C7-12二環式アルキル、または C10-16三環式アルキル であり; R3は、以下: 水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、必要に応じ
    て置換されたアリール、必要に応じて置換されたアラルキル、必要に応じて置換
    されたヘテロアリール、トリフルオロメチル、ハロゲン、ヒドロキシアルキル、
    シアノ、ニトロ、カルボキサミド、−CO2x、−CH2ORx、またはORx
    ここで、Rxは、各場合において、独立して、水素、必要に応じて不飽和アルキ
    ル、または必要に応じて不飽和シクロアルキルの1つである) であり; R4は、水素またはハロゲンであり; R12は、以下: 水素、 フェニル、ナフチルまたはビフェニル(これらの各々は、必要に応じて、
    1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、CF3、OCF3、C
    OOH、またはCONH2の1つ以上で置換されている)、 N、O、またはSから選択される1−4個のヘテロ原子を有する、五員環
    から七員環の単環式複素環式環または飽和もしくは不飽和の九員環から十員環の
    二環式複素環式環、 必要に応じてヒドロキシ、COOH、アミノ、アリール、ヘテロアリール
    (heteoaryl)、またはヘテロシクロアルキルの1つ以上で置換された
    、C1-4アルキル、 CF3、 C3-7シクロアルキル、 C7-12二環式アルキル、もしくは; C10-16三環式アルキル であり; R5は、水素、C1-4アルキル、もしくはC2-4アルケニルであり; R6は、水素、アルキル、アルケニル、アラルキル、アリール、ヒドロキシア
    ルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノ (C2-10) アルキル、ジアル
    キルアミノ (C2-10) アルキル、またはカルボキシアルキルであり; R7、R8、R9、R10は、独立して、水素、アルキル、アラルキル、アリール
    、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアル
    キルアミノアルキル、もしくはカルボキシアルキルであり、 あるいはR7およびR8は、それらが結合したCと一緒になって、三員環か
    ら八員環のシクロアルキル基を形成し、かつR9およびR10は、上記で規定され
    たとおりであり、 あるいはR9およびR10は、それらが結合したCと一緒になって、三員環
    から八員環のシクロアルキル基を形成し、かつR7およびR8は、上記で規定され
    たとおりであり、 あるいはR7およびR9は、それらが結合したCと一緒になって、三員環か
    ら八員環のシクロアルキル基を形成し、かつR8およびR10は、上記で規定され
    たとおりであり; Xは、酸素、−NR11−もしくは−CH=N−(ここでR11は、水素、アルキ
    ル、シクロアルキル、もしくはアリールであり、そして該アルキル、シクロアル
    キルおよびアリールは、必要に応じてアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキル
    アミノ、アルコキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリー
    ルオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール、ア
    シルアミノ、シアノもしくはトリフルオロメチルで置換されている)であり; Ra、RbおよびRcは、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ
    、アリールオキシ、アラルコキシ、アルコキシカルボニル、シアノ、もしくは−
    CO2Wであり、 ここで、RWは、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、 【化5】 (ここで RdおよびReは、独立して、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル
    もしくはフェニルであり、Rfは、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニルもし
    くはフェニルであり、Rgは、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニルもしくは
    フェニルであり、そしてRhは、アラルキルもしくはCl-6アルキルである)であ
    り; nは、0〜8であり;そして mは、0〜6である、 化合物またはそれらの溶媒和物、水和物もしくは薬学的に受容可能な塩。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物であって: ここで、R3は、水素、Cl-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはCF3であ
    り; mは、0〜4であり;そして nは、0〜4である、 化合物。
  3. 【請求項3】 R3がC1-4アルキルである、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R4が水素またはハロゲンである、請求項2に記載の化合物
  5. 【請求項5】 WがHまたはR1である、請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の化合物であって、ここで: R1は、以下: R2、 R2(CH2tC(R122(ここで、tは0〜3であり、そして各R12
    同じであっても異なってもよい)、 R2C(R122(CH2t(ここで、tは、0〜3であり、各R12は同じ
    であっても異なってもよく、そしてここで(R122はまた、それらが結合した
    Cと一緒になって、三員環から七員環のシクロアルキル環を形成し得る)、 R2CH2C(R122(CH2q(ここで、qは0〜2であり、そして各
    12は、同じであっても異なってもよく、そしてここで、(R122はまた、そ
    れらが結合したCと一緒になって、三員環から七員環のシクロアルキル環を形成
    し得る)、 (R2)CH(CH2r(ここで、rは0〜4であり、R2は、同じであっ
    ても異なってもよく、そしてここで、(R22はまた、それらが結合したCと一
    緒になって、C3-7シクロアルキル、C7-12ビシクロアルキル、N、O、もしく
    はSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する、C10-16トリシクロアルキ
    ルまたは五員環から七員環の飽和もしくは不飽和の単環式複素環式環または二環
    式複素環式環である)、 R2CF2C(R122(CH2q(ここで、qは0〜2であり、そして各
    12は、同じであっても異なってもよく、そしてここで、(Rl22はまた、そ
    れらが結合したCと一緒になって、三員環から七員環のシクロアルキル環を形成
    し得る)、または R2O(CH2p(ここで、pは2〜4である)であり; R2は、以下: フェニルもしくはナフチル(これらの各々は、必要に応じて、C1-4アル
    キル、C1-4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシCF3、OCF3もしくはSO2
    2の1つ以上で置換されている)、 0〜4個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を有する、飽和もし
    くは不飽和の、五員環から七員環の単環式環または九員環から十員環の二環式環
    (そしてここで、該環は、ハロゲンもしくはヒドロキシで、必要に応じて置換さ
    れている) 必要に応じてヒドロキシ、COOH、C3-7シクロアルキル、CF3、N(
    CH32、−C1-3アルカリル、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクロアルキ
    ルの1つ以上で置換されているC1-7アルキル、 CF3、または 必要に応じてアリールで置換されたC3-7シクロアルキルであり;そして R12は、以下: 水素、または 必要に応じてヒドロキシ、COOH、アミノ、アリール、ヘテロアリール
    、もしくはヘテロシクロアルキルの1つ以上で置換されているC1-4アルキルで
    ある、 化合物。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の化合物であって、ここで: R3は、水素、CH3またはCH2CH3であり; R4は、水素またはクロロであり;そして Wは、PhCH2CH2、(CH33C、HOOCCH2、CF3CH2、(CH32N(CH22、PhCH2O(CH22、PhCH(CH3)、PhCH2CH
    (COOH)、CH3(CH25、PhCH2、H、CH3(CH24、CH3CH 2 CH(CH3)CH2、(Ph)2CHCH2、PhCH2CH(CH3)、PhC
    H(CH3)CH2、(CH32CH、PhCH(OH)CH2、PhC(CH3 2 CH2、(Ph)2CHCH2であるか、または、Wは、以下: 【化6】 である、化合物。
  8. 【請求項8】 R5が水素である、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物
  9. 【請求項9】 Xが、NR11または−CH=N−である、請求項1〜7のい
    ずれかに記載の化合物であって、ここで: R11が、水素、または必要に応じて、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキ
    ルアミノ、アルコキシ、ヒドロキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカ
    ルボニル、アラルコキシカルボニル、カルボアルコキシ、フェニル、シアノ、ト
    リフルオロメチル、アセチルアミノ、ピリジル、チオフェニル、フリル、ピロリ
    ルもしくはイミダゾリルのうちの1〜3個で置換されたC1-6アルキルである、
    化合物。
  10. 【請求項10】 Xが酸素である、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物
  11. 【請求項11】 R6が、水素またはC1-6アルキルである、請求項1〜7の
    いずれかに記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R7、R8、R9およびR10が、独立して、水素、C1-6アル
    キル、C6-10アリール(C1-6)アルキル、C6-10アリール、C2-10ヒドロキシ
    アルキルまたはC2-7カルボキシアルキルのうちの1つである、請求項1〜7の
    いずれかに記載の化合物。
  13. 【請求項13】 R7、R8、R9およびRl0が、独立して、水素、メチル、
    エチル、プロピル、n−ブチル、ベンジル、フェニルエチル、2−ヒドロキシエ
    チル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−カルボキシメチル
    、3−カルボキシエチルもしくは4−カルボキシプロピルのうちの1つであり、
    またはここで、R7およびR8、もしくはR9およびR10のいずれかが、それらが
    結合したCと一緒になって、三員環から七員環の炭素環式環を形成する、請求項
    12に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 Ra、RbおよびRcが、独立して、水素、C1-6アルキル、
    1-6アルコキシ、シアノ、もしくは−CO2Wのうちの1つであり、ここで各
    場合において、RWが、C1-4アルキル、C4-7シクロアルキルもしくはベンジル
    オキシカルボニルである、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  15. 【請求項15】 Ra、RbおよびRcが、独立して、水素、メチル、エチル
    、プロピル、n−ブチル、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、シアノ、−CO2
    CH3、−CO2CH2CH3もしくは−CO2CH2CH2CH3のうちの1つである
    、請求項14に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 Ra、RbおよびRcが、各々水素である、請求項15に記
    載の化合物。
  17. 【請求項17】 Ra、RbおよびRcが、独立して、以下: 【化7】 のうちの1つであり、 ここで、Rd〜Rhが、請求項1に規定されるとおりである、 請求項14に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の化合物であって、ここで: Rd、ReおよびRgが、各々水素であり; Rfがメチルであり;そして Rhが、ベンジルもしくはtert−ブチルである、 化合物。
  19. 【請求項19】 以下の式II、IIIまたはIV: 【化8】 のうちの1つを有し、ここで、n’およびm’は、各々独立して0〜3であり、
    そしてR3、R4、W、X、nおよびmは、請求項1に規定された通りである、請
    求項1に記載の化合物またはそれらの溶媒和物、水和物もしくは薬学的に受容可
    能な塩。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の化合物であって、ここで: Wは、PhCH2CH2、(CH33C、HOOCCH2、CF3CH2、(CH32N(CH22、PhCH2O(CH22、PhCH(CH3)、PhCH2CH
    (COOH)、CH3(CH25、PhCH2、H、CH3(CH24、CH3CH 2 CH(CH3)CH2、(Ph)2CHCH2、PhCH2CH(CH3)、PhC
    H(CH3)CH2、(CH32CH、PhCH(OH)CH2、PhC(CH3 2 CH2、(Ph)2CHCH2であるか、またはWは、以下: 【化9】 である、化合物。
  21. 【請求項21】 以下: 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(フェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2,2−ジフェニルエチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(4−メチルフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(4−メトキシフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(1−フェニルシクロブチル)メチルアミノ−ピラジノ
    ン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−[2−(1−ナフタレン)エチル]アミノ−ピラジノン
    、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−フェニル−1−ブチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[3,4−メチレンジオキシフェニル]エチルア
    ミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[2−ピリジル]エチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[2−メチルフェニル]エチルアミノ)−ピラジ
    ノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[3−メチルフェニル]エチルアミノ)−ピラジ
    ノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[2−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミ
    ノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[3−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミ
    ノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミ
    ノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[3,5−ジメチルフェニル]エチルアミノ)−
    ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−インダニルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[3,4−ジフルオロフェニル]エチルアミノ)
    −ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[5−インダニル]エチルアミノ)−ピラジノン
    、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−フルオロフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−ピラジノン
    、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(4−フルオロフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(4−エチルフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−フェニルプロピルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(3,4−ジメチルフェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−ナフタレンエチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2,2−ジフェニルプロピルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−(3−インドリル)−エチルアミノ−ピラジノン
    、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[1−(4−メチルナフタレン)]エチルアミノ
    )−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−[2,4−ジフルオロフェニル]エチルアミノ)
    −ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノ−N’−メチルアミノオキシ)エチル]アミノ
    }カルボニルメチル−6−メチル−3−(2−[4−メチルフェニル]エチルア
    ミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−5−クロロ−6−メチル−3−(フェネチルアミノ)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−5−クロロ−6−メチル−3−(2,2−ジフェニルエチルアミノ)−ピ
    ラジノン、 1−{N−[2−(アミジノヒドラジノ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
    ル−6−メチル−3−(フェネチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノヒドラジノ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
    ル−6−メチル−3−(1−メチル−2−フェニルエチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノヒドラジノ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
    ル−6−エチル−3−(フェネチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノヒドラジノ)エチル]アミノ}カルボニルメチ
    ル−6−メチル−3−(4−メチルフェニルエチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(1−メチル−2−(4−メチルアミノ−3−ピリジル
    )エチル−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(1−メチル−2−(3−ピリジル)エチル−ピラジノ
    ン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−シクロプロピル−2−(3,4−ジメトキシフェ
    ニル)エチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−シクロブチルエチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−シクロブチル−2,2−ジフルオロエチル)−ピ
    ラジノン、 l−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−(3−フルオロフェニル)エチル)−ピラジノン
    、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチル)−ピラジ
    ノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−フェニルシクロプロピル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−(4−クロロフェニル)−2−シクロプロピルエ
    チル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−シクロプロピル−2−(3−ピリジル)エチル)
    −ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−ベンジルシクロプロピル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−シクロピロピル−2−(3−フルオロフェニル)
    エチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2−シクロプロピル−2−(3,4−ジフルオロフェ
    ニル)エチル)−ピラジノン、 1−{N−[2−(アミジノアミノオキシ)エチル]アミノ}カルボニルメ
    チル−6−メチル−3−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチルアミノ)−
    ピラジノン、 のうちの1つである、請求項1に記載の化合物、およびそれらの薬学的に受容可
    能な塩。
  22. 【請求項22】 R1が放射活性原子を含む、請求項1〜7のいずれかに記
    載の化合物。
  23. 【請求項23】 前記放射活性原子が、I−125、I−131およびI−
    123から選択される放射性ヨウ素原子である、請求項22に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャリ
    アを含む、薬学的組成物
  25. 【請求項25】 請求項19に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャ
    リアを含む、薬学的組成物。
  26. 【請求項26】 請求項21に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャ
    リアを含む、薬学的組成物。
  27. 【請求項27】 プロテアーゼを阻害する方法であって、該方法は、該プロ
    テアーゼと、請求項1に記載の化合物とを接触させる工程を包含する、方法。
  28. 【請求項28】 前記プロテアーゼが、白血球好中球エラスターゼ、キモト
    リプシン、トリプシン、膵臓エラスターゼ、カテプシンG、トロンビン、第Xa
    因子、サーモリシン、またはペプシンである、請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記プロテアーゼが、トロンビンである、請求項27に記
    載の方法。
  30. 【請求項30】 表面の血栓形成性を低減する方法であって、該表面に請求
    項1に記載の化合物をコーティングする工程、包埋する工程、吸着させる工程ま
    たは共有結合させる工程を包含する、方法。
  31. 【請求項31】 哺乳動物における異常なタンパク質分解を処置する方法で
    あって、該方法は、請求項1に記載の化合物を哺乳動物に投与する工程を包含す
    る、方法。
  32. 【請求項32】 哺乳動物における虚血、ウイルス感染、卒中、ガン、再狭
    窄、心筋梗塞、敗血性ショックの間に生じる散在性の筋肉内凝固障害、不安定な
    狭心症、外傷によって生じる散在性筋肉内血液凝固、冠動脈バイパス、股関節置
    換、血栓溶解治療、敗血症、血液透析、成人の呼吸窮迫症候群、慢性関節リウマ
    チ、潰瘍性大腸炎、硬化(induration)、転移(metastasi
    s)、化学療法の間の凝固亢進、アルツハイマー病、ダウン症候群、眼における
    フィブリン形成、創傷治癒、または炎症と関連する血栓症を処置する方法であっ
    て、請求項1に記載の化合物を哺乳動物に投与する工程を包含する、方法。
  33. 【請求項33】 哺乳動物における血液凝固を低減する方法であって、該方
    法は、請求項1に記載の化合物を哺乳動物に投与する工程を包含する、方法。
  34. 【請求項34】 哺乳動物におけるトロンビンを検出する方法であって、該
    方法は、 (a)請求項22に記載の化合物を哺乳動物に投与する工程;および (b)該トロンビンに結合した該化合物を検出する工程 を包含する、方法。
  35. 【請求項35】 前記表面がステントである、請求項30に記載の方法。
  36. 【請求項36】 約0.1〜約500mgの、請求項1に記載の化合物を含
    む、薬学的投薬量形態。
  37. 【請求項37】 非経口投与または経口投与のために適合された、請求項3
    6に記載の投薬量形態。
JP2000553454A 1998-06-11 1999-06-11 ピラジノンプロテアーゼインヒビター Expired - Fee Related JP4554077B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US8898998P 1998-06-11 1998-06-11
US60/088,989 1998-06-11
PCT/US1999/013228 WO1999064446A1 (en) 1998-06-11 1999-06-11 Pyrazinone protease inhibitors

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002517512A true JP2002517512A (ja) 2002-06-18
JP4554077B2 JP4554077B2 (ja) 2010-09-29

Family

ID=22214697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000553454A Expired - Fee Related JP4554077B2 (ja) 1998-06-11 1999-06-11 ピラジノンプロテアーゼインヒビター

Country Status (21)

Country Link
US (2) US6204263B1 (ja)
EP (2) EP1589029B1 (ja)
JP (1) JP4554077B2 (ja)
KR (1) KR100669953B1 (ja)
CN (2) CN1769274A (ja)
AT (2) ATE302794T1 (ja)
AU (1) AU759427B2 (ja)
BR (1) BR9911100A (ja)
CA (1) CA2334679C (ja)
DE (2) DE69942159D1 (ja)
DK (1) DK1086122T3 (ja)
EA (1) EA004884B1 (ja)
ES (2) ES2343120T3 (ja)
HU (1) HUP0103283A3 (ja)
IL (1) IL139867A0 (ja)
NO (1) NO20006300L (ja)
NZ (1) NZ508669A (ja)
PL (1) PL344749A1 (ja)
SI (1) SI1086122T1 (ja)
WO (1) WO1999064446A1 (ja)
ZA (1) ZA200007306B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019604A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Kanto Chem Co Inc ガドリニウムの影響を回避したカルシウムの測定試薬

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL340560A1 (en) * 1997-11-26 2001-02-12 Dimensional Pharmaceuticals 3 Heteroaryl aminoguanidines and alkoxyguanidines and their application as protease inhibitors
EP1586565A1 (en) * 1999-05-19 2005-10-19 Pharmacia Corporation Substituted polycyclic aryl and heteroaryl pyrazinones useful for selective inhibition of the coagulation cascade
SK15872001A3 (sk) * 1999-05-19 2002-10-08 Pharmacia Corporation Polycyklické aryl a heteroaryl pyrazinóny vhodné na selektívnu inhibíciu koagulačnej kaskády
US6653316B1 (en) 1999-05-19 2003-11-25 Pharmacia Corporation Substituted polycyclic aryl and heteroaryl pyrimidinones useful for selective inhibition of the coagulation cascade
US6458952B1 (en) 1999-05-19 2002-10-01 Pharmacia Corporation Substituted polycyclic aryl and heteroaryl uracils useful for selective inhibition of the coagulation cascade
US7015230B1 (en) 1999-05-19 2006-03-21 Pharmacia Corporation Substituted polycyclic aryl and heteroaryl uracils useful for selective inhibition of the coagulation cascade
US6867217B1 (en) 1999-05-19 2005-03-15 Pharmacia Corporation Substituted polycyclic aryl and heteroaryl pyridones useful for selective inhibition of the coagulation cascade
US6750342B1 (en) 1999-05-19 2004-06-15 Pharmacia Corporation Substituted polycyclic aryl and heteroaryl pyrimidinones useful for selective inhibition of the coagulation cascade
US6664255B1 (en) 1999-05-19 2003-12-16 Pharmacia Corporation Substituted polycyclic aryl and heteroaryl pyrazinones useful for selective inhibition of the coagulation cascade
US6716838B1 (en) 1999-05-19 2004-04-06 Pharmacia Corporation Substituted polycyclic aryl and heteroaryl uracils as anticoagulative agents
US6660885B2 (en) 2000-03-13 2003-12-09 Pharmacia Corporation Polycyclic aryl and heteroaryl substituted benzenes useful for selective inhibition of the coagulation cascade
JP2004505013A (ja) 2000-04-05 2004-02-19 ファルマシア・コーポレーション 凝固カスケードを選択的に阻害するのに有用な多環式アリール及びヘテロアリール置換4−ピリドン類
EP1268463B1 (en) 2000-04-05 2005-02-16 Pharmacia Corporation Polycyclic aryl and heteroaryl substituted 4-pyrones useful for selective inhibition of the coagulation cascade
JP2004501077A (ja) 2000-04-17 2004-01-15 ファルマシア・コーポレーション 凝固カスケードの選択的阻害に有用な多環式アリールおよびヘテロアリール置換1,4−キノン
MXPA03000512A (es) * 2000-07-17 2003-10-06 Dimensional Pharm Inc Oxiguanidina-pirazinonas ciclicas como inhibidores de proteasas.
MXPA03004458A (es) 2000-11-20 2005-01-25 Pharmacia Corp Arilpiridinas y heteroarilpiridinas sustituidas utiles para inhibicion selectiva de la cascada de coagulacion.
US7015223B1 (en) 2000-11-20 2006-03-21 Pharmacia Corporation Substituted polycyclic aryl and heteroaryl 1,2,4-triazinones useful for selective inhibition of the coagulation cascade
US7119094B1 (en) 2000-11-20 2006-10-10 Warner-Lambert Company Substituted polycyclic aryl and heteroarpyl pyrazinones useful for selective inhibition of the coagulation cascade
WO2003029216A1 (en) 2001-10-03 2003-04-10 Pharmacia Corporation 6-membered heterocyclic compounds useful for selective inhibition of the coagulation cascade
WO2003093242A2 (en) 2001-10-03 2003-11-13 Pharmacia Corporation Substituted 5-membered polycyclic compounds useful for selective inhibition of the coagulation cascade
US7262211B2 (en) 2001-12-04 2007-08-28 Dendreon Corporation Aromatic heterocyclic non-covalent inhibitors of urokinase and blood vessel formation
PT1569912E (pt) 2002-12-03 2015-09-15 Pharmacyclics Llc Derivados 2-(2-hidroxibifenil-3-il)-1h-benzoimidazole-5- carboxamidina como inibidores do fator viia
JP2005213213A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Fuji Oil Co Ltd 大豆トリプシンインヒビター濃縮物の製造法
US7678767B2 (en) 2004-06-16 2010-03-16 Pneumrx, Inc. Glue compositions for lung volume reduction
US7468350B2 (en) 2004-06-16 2008-12-23 Pneumrx, Inc. Glue composition for lung volume reduction
WO2006014567A2 (en) 2004-07-08 2006-02-09 Pneumrx, Inc. Pleural effusion treatment device, method and material
US8070678B2 (en) * 2005-10-05 2011-12-06 Gurbel Paul A Detection of restenosis risk in patients receiving a stent by measuring the characteristics of blood clotting including the measurement of maximum thrombin-induced clot strength
US8815804B2 (en) 2006-02-06 2014-08-26 Sanford-Burnham Medical Research Institute Methods and compositions related to targeting tumors and wounds
WO2007137216A2 (en) * 2006-05-22 2007-11-29 Janssen Pharmaceutica, N.V. Gastroretentive sustained release formulations
US20080021044A1 (en) * 2006-05-22 2008-01-24 Patel Mitul N N-[2-[[(diaminomethylene)amino]oxy]ethyl]-3-[(2,2-difluoro-2-phenylethyl)amino]-6-methyl-2-oxo-1(2h)-pyrazineacetamide
EP2117575A4 (en) 2007-01-03 2013-06-05 Burnham Inst Medical Research METHODS AND COMPOSITIONS RELATED TO CLAY ADHESIVES
JP2013507365A (ja) 2009-10-07 2013-03-04 サンフォード−バーナム メディカル リサーチ インスティテュート 血餅結合脂質化合物に関する方法および組成物
WO2011049964A1 (en) 2009-10-19 2011-04-28 Lab Scientific Group Rna detection and quantitation
CA2784145A1 (en) 2009-12-18 2011-06-23 Sanford-Burnham Medical Research Institute Methods and compositions related to clot-binding compounds
WO2011079304A1 (en) 2009-12-23 2011-06-30 Sanford-Burnham Medical Research Institute Methods and compositions related to annexin 1-binding compounds
US20110262347A1 (en) 2010-04-08 2011-10-27 The Salk Institute For Biological Studies Methods and compositions for enhanced delivery of compounds
CA2824599C (en) * 2010-12-31 2020-03-10 Corridor Pharmaceuticals, Inc. Arginase inhibitors and methods of use thereof
US9609861B2 (en) 2011-05-17 2017-04-04 Velico Medical Inc. Platelet additive solution having a β-galactosidase inhibitor
US9788539B2 (en) 2011-05-17 2017-10-17 Velico Medical, Inc. Platelet protection solution having beta-galactosidase and sialidase inhibitors
WO2012158983A2 (en) 2011-05-17 2012-11-22 Qiyong Peter Liu Improved platelet storage using a sialidase inhibitor
CA2838188C (en) 2011-06-04 2017-04-18 Rochester General Hospital Research Institute Compositions and methods related to p6 of haemophilus influenzae
WO2014120886A1 (en) 2013-01-30 2014-08-07 Velico Medical, Inc. Platelet additive solution having a self-assembling hydrogel-forming peptide
ES2861180T3 (es) 2013-03-13 2021-10-05 Forma Therapeutics Inc Derivados de 2-hidroxi-1-{4-[(4-fenil)fenil]carbonil}piperazin-1-il}etan-1-ona y compuestos relacionados como inhibidores de sintasa de ácido graso (FASN) para el tratamiento del cáncer
CN106379607A (zh) * 2016-10-08 2017-02-08 周末 一种瓶身机械印模制药装置
TWI767148B (zh) 2018-10-10 2022-06-11 美商弗瑪治療公司 抑制脂肪酸合成酶(fasn)
CN113382633A (zh) 2018-10-29 2021-09-10 福马治疗股份有限公司 (4-(2-氟-4-(1-甲基-1H-苯并[d]咪唑-5-基)苯甲酰基)哌嗪-1-基)(1-羟基环丙基)甲酮的固体形式

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996018644A1 (en) * 1994-12-13 1996-06-20 Corvas International, Inc. Aromatic heterocyclic derivatives as enzyme inhibitors
WO1998023565A2 (en) * 1996-11-26 1998-06-04 3-Dimensional Pharmaceuticals, Inc. Aminoguanidines and alkoxyguanidines as protease inhibitors

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4418052A (en) 1980-08-12 1983-11-29 Wong Dennis W Diagnostic compositions and method for radiologic imaging of fibrinogen deposition in the body
US4980148A (en) 1985-02-06 1990-12-25 Mallinckrodt, Inc. Methods for enhancing magnetic resonance imaging
US5011686A (en) 1987-09-21 1991-04-30 Creative Biomolecules, Inc. Thrombus specific conjugates
ZA897514B (en) 1988-10-07 1990-06-27 Merrell Dow Pharma Novel peptidase inhibitors
US5024829A (en) 1988-11-21 1991-06-18 Centocor, Inc. Method of imaging coronary thrombi
US5122361A (en) 1989-04-17 1992-06-16 Trustees Of The University Of Pennsylvania Dopamine receptor ligands and imaging agents
EP0604022A1 (en) 1992-12-22 1994-06-29 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Multilayered biodegradable stent and method for its manufacture
US5656600A (en) 1993-03-25 1997-08-12 Corvas International, Inc. α-ketoamide derivatives as inhibitors of thrombosis
GB9318637D0 (en) 1993-09-08 1993-10-27 Ferring Res Ltd Enzyme inhibitors
US6087479A (en) 1993-09-17 2000-07-11 Nitromed, Inc. Localized use of nitric oxide-adducts to prevent internal tissue damage
US5466811A (en) 1994-07-18 1995-11-14 Merck & Co., Inc. Dioxolenylmethyl carbamates pro moieties for amine drugs
US5643580A (en) 1994-10-17 1997-07-01 Surface Genesis, Inc. Biocompatible coating, medical device using the same and methods
ATE434423T1 (de) 1994-10-17 2009-07-15 Igaki Iryo Sekkei Kk Medikamentenfreisetzender stent
US6011158A (en) 1994-12-13 2000-01-04 Corvas International, Inc. Aromatic heterocyclic derivatives as enzyme inhibitors
US5637113A (en) 1994-12-13 1997-06-10 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Polymer film for wrapping a stent structure
DE19514104C2 (de) 1995-04-13 1997-05-28 Behringwerke Ag Beschichtung für in den Blutstrom oder in das Gewebe des menschlichen Körpers einbringbares Biomaterial
WO1997001338A1 (en) * 1995-06-27 1997-01-16 Merck & Co., Inc. Pyridinone-thrombin inhibitors
CA2233344A1 (en) 1995-09-29 1997-04-03 3-Dimensional Pharmaceuticals, Inc. Guanidino protease inhibitors
WO1997030708A1 (en) 1996-02-22 1997-08-28 Merck & Co., Inc. Pyridinone thrombin inhibitors
ATE341317T1 (de) 1996-03-29 2006-10-15 Ortho Mcneil Pharm Inc Amidinohydrazone als protease-inhibitoren
CA2252964A1 (en) 1996-04-23 1997-10-30 Merck & Co., Inc. Pyrazinone thrombin inhibitors
AU724191B2 (en) * 1996-08-29 2000-09-14 Merck & Co., Inc. Integrin antagonists
AU723234B2 (en) * 1996-09-06 2000-08-24 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Novel acetamide derivatives and protease inhibitors
WO1998009987A1 (en) * 1996-09-06 1998-03-12 Biochem Pharma, Inc. Lactam inhibitors of thrombin
EP1017393A4 (en) * 1997-09-05 2002-01-23 Merck & Co Inc PYRAZINONE-BASED THROMBIN INHIBITORS
PL340560A1 (en) * 1997-11-26 2001-02-12 Dimensional Pharmaceuticals 3 Heteroaryl aminoguanidines and alkoxyguanidines and their application as protease inhibitors
AU2001278997A1 (en) * 2000-07-28 2002-02-13 Merck And Co., Inc. Thrombin inhibitors

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996018644A1 (en) * 1994-12-13 1996-06-20 Corvas International, Inc. Aromatic heterocyclic derivatives as enzyme inhibitors
WO1998023565A2 (en) * 1996-11-26 1998-06-04 3-Dimensional Pharmaceuticals, Inc. Aminoguanidines and alkoxyguanidines as protease inhibitors

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019604A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Kanto Chem Co Inc ガドリニウムの影響を回避したカルシウムの測定試薬

Also Published As

Publication number Publication date
ATE302794T1 (de) 2005-09-15
DE69926884T2 (de) 2006-06-14
ZA200007306B (en) 2001-06-13
BR9911100A (pt) 2001-02-13
CN1305492A (zh) 2001-07-25
US20010021713A1 (en) 2001-09-13
IL139867A0 (en) 2002-02-10
ATE461210T1 (de) 2010-04-15
ES2249012T3 (es) 2006-03-16
DE69926884D1 (de) 2005-09-29
US6204263B1 (en) 2001-03-20
CN1224629C (zh) 2005-10-26
DE69942159D1 (de) 2010-04-29
WO1999064446A1 (en) 1999-12-16
AU759427B2 (en) 2003-04-17
EP1589029A3 (en) 2006-01-18
HUP0103283A3 (en) 2002-05-28
AU4561899A (en) 1999-12-30
CN1769274A (zh) 2006-05-10
NO20006300L (no) 2001-02-12
KR20010052772A (ko) 2001-06-25
EP1086122A1 (en) 2001-03-28
CA2334679A1 (en) 1999-12-16
NO20006300D0 (no) 2000-12-11
KR100669953B1 (ko) 2007-01-18
EA200100025A1 (ru) 2001-06-25
EP1086122B1 (en) 2005-08-24
EP1589029B1 (en) 2010-03-17
EA004884B1 (ru) 2004-08-26
ES2343120T3 (es) 2010-07-23
CA2334679C (en) 2012-10-23
PL344749A1 (en) 2001-11-19
US6514978B2 (en) 2003-02-04
EP1589029A2 (en) 2005-10-26
DK1086122T3 (da) 2006-01-09
HUP0103283A2 (hu) 2002-04-29
NZ508669A (en) 2003-06-30
JP4554077B2 (ja) 2010-09-29
SI1086122T1 (sl) 2006-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1086122B1 (en) Pyrazinone protease inhibitors
US6521663B2 (en) Aminoguanidinyl- and Alkoxyguanidinyl-substituted phenyl acetamides as protease inhibitors
JP2002510673A (ja) プロテアーゼインビターとしての、ベンズアミドおよびスルホンアミド置換アミノグアニジンならびにアルコキシグアニジン
JP2003501352A (ja) プロテアーゼ阻害剤としてのオキサザ複素環
US6420397B1 (en) Heteroaryl protease inhibitors and diagnostic imaging agents
US7030110B2 (en) Cyclic oxyguanidine pyrazinones as protease inhibitors
EP1613319B1 (en) Substituted phenyl acetamides and their use as protease inhibitors
EP1073449A1 (en) Amino acid amidinohydrazones, alkoxyguanidines and aminoguanidines as protease inhibitors
AU2003213524B2 (en) Thromboresistant materials incorporating pyrazinone protease inhibitors as thromboresistant surfaces and for medical devices
KR20060103963A (ko) 피라진온 프로테아제 억제제
MXPA00011612A (en) Pyrazinone protease inhibitors

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20060530

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070316

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070511

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100308

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100706

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees