JP2002517377A - 負の膨張材料、その調製方法および使用方法 - Google Patents

負の膨張材料、その調製方法および使用方法

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Abstract

(57)【要約】 負の膨張材料、その調製方法および使用方法が開示されている。この材料は、光ファイバグレーティングに用いられる基板のような負の熱膨張基板に用いられる。例えば、負の熱膨張基板は、地点(39および32)で基板に取り付けられたファイバ(24)、および低弾性率減衰材料(62)により緩衝された中間ファイバ長さ部分(60)を有する光ファイバグレーティングにおいて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は、その内容をここに引用する、米国仮特許出願第60/086,053号の特恵
を主張する。
【0002】発明の分野 本発明は、負の熱膨張材料、それから作製された装置、および前記材料を製造
する方法に関する。より詳しくは、本発明は、断熱化された(athermalized)光
ファイバ反射グレーティング装置用の基板の製造に用いられる、ジルコニウムホ
スフェートタングステート(zirconium phosphate tungstates)を含む組成物に関
する。
【0003】発明の背景 負の熱膨張(温度が増加するにつれ減少する)は、固体材料にとってまれかつ
潜在的に有用な特性であり、ごくわずかの結晶質材料しか、広い温度範囲に亘り
強烈に負の膨張を有さない。少なくとも1つの結晶軸に沿った負の熱膨張係数(
「CTE」)および少なくとも1つの他の軸に沿った実質的に異なるCTEの理
由で、広範囲に亘る微小亀裂のために負の膨張を示す材料としては、いくつかの
アルミノケイ酸リチウム、「NZP」(NaZr2312のものと似た結晶構造
を有する化合物)、およびTa25−WO3化合物が挙げられる。一方で、負の
バルクセラミックCTEのために微小亀裂を必要としない負の平均格子膨張を有
する材料は、より一層限られており、アルミニウムの含有量が低いある合成アル
カリフリーゼオライト、ZrW28、HfW28、ZrV2−xPxO7(約100℃
よりも高い)、およびNbZrP312(NZP型化合物)を含む。
【0004】 負の平均格子膨張を有する化合物の中で、25℃から100℃までのゼオライトの
膨張は、-20×10-7/℃から-40×10-7/℃までの範囲にあるが、ゼオライト中の
吸着水の量に依存する欠点を有しており、それらのCTE曲線は著しいヒステリ
シスを示すことがある。100℃未満のNbZrP312のCTEは約-27×10-7
℃であり、一方でZrW28、およびHfW28のCTEは約-90×10-7/℃で
ある。したがって、ZrW28およびHfW28は、微小亀裂なくして-40×10- 7 /℃よりも負の大きいCTEを示す材料として現在大変珍しいものである。
【0005】 MartinekおよびHummel(1960, J.Amer.Ceram.Soc., 53, 159-161)が最初に、
1125℃でのZrO2−WO3−P25系における相関係の研究においてZr22
12の存在を報告した。XRD粉末パターンが、1750℃よりも高い融点を有する
と報告されているこの新しい化合物に関して示されたが、1600℃の空気中で激し
い揮発が生じる。Zr22WO12の合成は、炭酸ジルコニウム水和物、タングス
テン酸、およびリン酸一水素アンモニウムの混合物をか焼することにより行われ
た。
【0006】 TsvigunovおよびSirotinkin(1990, Russ.Jour.of Inorg.Chem., 35, 1740)
はその後、ZrO2、WO3、およびNH42PO4の混合物から合成したこの化
合物に関するより完全で正確な粉末XRDパターンを報告した。Evans等(1995,
Jour.Solid State Chem., 120, 101-104)は、Zr22WO12(Zr2(WO) 4 (PO42とも称される)の構造がWO4およびPO4の四面体と角を共有する
ZrO6八面体からなることを示した。それらの研究者は、膨張および変動する
温度のX線回折研究により、Zr22WO12が広い温度範囲に亘り負の熱膨張を
有することが示されたのを報告している。ごく最近、Evans等(1997, Journal S
olid State Chem., 133, 580-83)は、Zr22WO12が約-30×10-7/℃の平均
格子CTEを有することを報告した。
【0007】 上記文献において報告された方法により合成されたZr22WO12物体は、約
25%より大きい、典型的に30%より大きい多孔度を有する。そのような高多孔質
物体は一般的に工業用途には有用ではない。したがって、低い、好ましくは負の
熱膨張を有し、Zr22WO12、またはZrがHfにより完全にまたは一部置換
されたその類似体からなり、約20%未満、好ましくは約10%未満、より好ましく
は約5%未満の多孔度を有する組成物を提供することが有用であろう。
【0008】 -30から-100×10-7/℃のような負の大きいCTEを有する物体には、ファイ
バブラッググレーティング(FBG)の断熱化のための基板として用途を見出す
ことができる。後者の用途において、FBGは、負の膨張を有する基板上に引っ
張られた状態で取り付けられる。FBGの用途としては、能動波長分割多重化お
よび稠密なWDMシステムにおけるフィルタリング、並びに橋、建物、および幹
線道路をモニタするスマートシステム用の分散型ファイバセンサが挙げられる。
【0009】 そのような用途に関して、ファイバの熱膨張およびガラスの屈折率の変動によ
る、温度に関するファイバブラッググレーティング(FBG)の中心波長の変動
を最小化しなければならない。例えば、1550nmのブラッグ波長において、λB
の熱変動は0.012nm/℃であると予測されるが、0.002nm/℃未満の値が望ま
しい。温度によるλBの変動は、その範囲に-70から-80×10-7/℃まで、-75から
-82×10-7/℃までもが含まれる約-70から-85×10-7/℃の負の熱膨張を有する
基板上に引っ張られた状態でFBGを取り付けることにより、0.002nm/℃よ
りずっと低く減少させることができる。基板の収縮に関連して増大する温度によ
る張力の減少は、熱膨張およびガラスの屈折率の変化により生じる増大した光路
長への寄与を部分的にまたは完全に相殺する。
【0010】 焼結されたアルミノケイ酸リチウムガラスの制御された失透により形成される
βユークリプタイトベースのセラミックが、FBG基板として研究されており、
Beall等の「断熱性光学装置」と題する国際特許出願第PCT/US/13062号に開示さ
れている。βユークリプタイト物体において-70から-85×10-7/℃のCTEを達
成するには広域に亘る微小亀裂が必要である。微小亀裂のないβユークリプタイ
トは、-5×10-7/℃に近いCTEを示す。この微小亀裂は、結晶の粗い粒度とと
もに、結晶のc軸とa軸に沿ったCTEの大きな差(それぞれ、約-176および+7
8×10-7/℃)に関連する内部応力から生じる。
【0011】 Fleming等に発行された米国特許第5,694,503号には、温度補償ファイバブラッ
ググレーティング用の基板を形成するために負の熱膨張係数材料であるZrW2
8を使用することが開示されている。ZrW28の熱膨張係数は負が大きすぎ
て、ブラッググレーティングのための温度補償を提供できないかもしれないので
、Fleming等の特許は、ZrW28を、熱膨張係数を上昇させる量の、アルミナ
、シリカ、ジルコニア、マグネシア、カルシア、またはイットリアのような正の
熱膨張係数材料と混合することを提案している。
【0012】 しかしながら、Fleming等の特許において提案されたZrW28の正の膨張係
数材料との混合物にはいくつかの欠点がある。ZrW28および正のCTE材料
の熱膨張係数の差が比較的大きいことにより、複合体材料の加熱と冷却の際にそ
の材料に微小亀裂が生じることがある。そのような微小亀裂により、熱膨張曲線
にヒステリシスや、湿度の変化による物体の寸法変化が生じることがあり、それ
らの特徴はファイバブラッググレーティング基板においては望ましくない。さら
に、Fleming等の特許において推薦されている正のCTE成分の多くは、焼結中
にZrW28と反応して、多量の液体を形成してしまう。そのような反応および
液体の形成により、焼成中に物体が撓んでしまう傾向にある。あるいは、Fleimn
g等の特許に推薦された正のCTE成分のいくつかはZrW28と反応して、セ
ラミック物体が焼成後に望ましい負の大きなCTEを有さないような他の高いC
TE結晶相を形成してしまう。その上、ZrW28およびZrO2から構成され
るセラミックは、85%の相対湿度および85℃での700時間に亘り、500ppmより
も大きい絶対値を有する長さの変化を経験する。これは、望ましくなく大きい。
【0013】 FBG基板に微小亀裂が存在するには、ファイバと基板のパッケージを気密封
止して、湿度の変動により生じる微小亀裂の開閉による基板の寸法変化を防ぐこ
とが必要である。気密封止により組立ての費用が著しくかさみ、装置の信頼性は
、気密封止の長期信頼性に依存するようになる。
【0014】 したがって、約25%未満、好ましくは約10%未満、より好ましくは約5%未満
の多孔度を有する微小亀裂のない材料を提供することが望ましいであろう。さら
に、気密封止は長期安定性には必要とされないので、FBG基板を製造するのに
使用できる現在関心のあるグレーティングに関する温度補償を提供するために約
-70×10-7/℃から-85×10-7/℃までのCTEを有する物体が必要とされている
。その上、85℃および85%の相対湿度での700時間に亘り500ppm未満の絶対値
を有する長さ変化を有する材料を提供することが望ましいであろう。
【0015】発明の概要 本発明は、負の熱膨張を有する少なくとも1つの相を含有する低多孔度物体、
その相を製造する方法、およびその相から作製された装置を提供する。ある実施
の形態において、その物体は、約-40×10-7/℃の室温CTE、および約-25×10 -7 /℃の約25から800℃までのCTEを示す化合物Zr22WO12から構成され
る。ジルコニウムの代わりにハフニウムで一部または全部を置換してもよい。前
記物体は、ガラス相を含んでもよく、アルカリ土類金属、アルカリ金属、マンガ
ン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、アルミニウム、ガリウム、およびビスマスからな
る群より選択される金属を含有する、結晶または非結晶酸化物相から構成される
。この酸化物相は、ジルコニウム、タングステンおよびリンからなる群より選択
される金属を1つ以上含んでもよい。
【0016】 別の実施の形態において、本発明は、2つの負のCTE相から構成されるセラ
ミック物体であって、好ましくは、それらの相の内の少なくとも1つが-50×10- 7 /℃よりも負の大きい室温CTEを有するセラミック物体を含む。例としての
実施の形態において、1つの相は、Mがアルミニウム、スカンジウム、インジウ
ム、イットリウム、ランタニド金属、ジルコニウム、およびハフニウムからなる
群より選択され、Bがタングステン、モリブデン、およびリンからなる群より選
択され、MおよびBが、化合物M2312が負のCTEを有するように選択され
た組成M2312を有し、Aがジルコニウムおよびハフニウムからなる群より選
択され、Xがタングステンおよびモリブデンからなる群より選択される組成AX 28の第2の相が含まれる。
【0017】 例えば、セラミック物体は、ZrW28およびZr22WO12の混合物を含ん
でもよく、ここで、Zr22WO12およびZrW28におけるジルコニウムがハ
フニウムにより一部または全部が置換されていてもよい。好ましい実施の形態に
おいて、セラミック物体は微小亀裂を有さない。セラミック物体はさらに、ガラ
ス相を含んでもよく、アルカリ土類金属、アルカリ金属、ランタン群金属、ニオ
ブ、チタン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、イットリウム、ス
カンジウム、アルミニウム、ガリウム、およびビスマスからなる群より選択され
る金属を含有する、結晶または非結晶酸化物相を含んでもよい。この酸化物相は
、ジルコニウム、タングステンおよびリンからなる群より選択される金属を1つ
以上含んでもよい。
【0018】 本発明はまた、本発明のセラミック物体を製造する方法であって、Zr22
12の粉末またはZr22WO12の前駆体粉末またはZrがHfにより置換され
ているこれらの粉末の類似体、もしくはこれらの混合物、並びにアルカリ土類金
属、アルカリ金属、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、アルミニウム、ガリウ
ム、およびビスマスからなる群より選択される金属の少なくとも1つの酸化物ま
たは酸化物前駆体を互いに混合する工程を含む方法を含む。
【0019】 本発明の別の実施の形態は、-50×10-7/℃よりも負の大きい室温での熱膨張
係数を有する相を含むそれほど負が大きくないセラミック物体の負の熱膨張を上
昇させ、製造する方法であって、この第1の相を、-50×10-7/℃よりも負の小
さい負の熱膨張を有する少なくとも第2の相または第1の相および少なくとも第
2の相の前駆体と互いに混合する工程を含む方法を含む。本発明の方法により製
造された物体は、好ましくは、微小亀裂を示さない。あるいは、本発明の方法は
、好ましくは、層の一方の室温のCTEが-50×10-7/℃よりも負が大きく、他
方の相が、-50×10-7/℃よりも負が小さい、2つの負のCTE相から構成され
るセラミック物体を形成して、-50×10-7/℃よりも負の小さいCTEを有する
物体を提供する工程を含む。
【0020】 例としての実施の形態において、1つの相は、Mがアルミニウム、スカンジウ
ム、インジウム、イットリウム、ランタニド金属、ジルコニウム、およびハフニ
ウムからなる群より選択され、Bがタングステン、モリブデン、およびリンから
なる群より選択され、MおよびBが、化合物M2312が負のCTEを有するよ
うに選択された組成M2312を有し、Aがジルコニウムおよびハフニウムから
なる群より選択され、Xがタングステンおよびモリブデンからなる群より選択さ
れる組成AX28の第2の相が含まれる。別の例の実施の形態において、本発明
の方法は、ZrW28またはZrW28の前駆体またはZrがHfにより置換さ
れているこれらの材料の類似体を、Zr22WO12またはZr22WO12の前駆
体粉末またはZrがHfにより置換されているこれらの粉末の類似体と混合する
工程を含む。必要に応じて、これらは、アルカリ土類金属、アルカリ金属、マン
ガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、アルミニウム、ガリウム、およびビスマスから
なる群より選択される金属の少なくとも1つの酸化物または酸化物前駆体と混合
されていてもよい。これらの混合された粉末は、セラミック形成方法を用いて互
いに固結され、加熱されて、セラミック物体を形成する。好ましくは、加熱は、
約1050℃から1300℃、より好ましくは約1分間から10時間までに亘り1120℃から1
230℃までの温度で行われる。ZrW28相がセラミック物体中に存在すること
が好ましい場合には、好ましくは、加熱は約1150℃から1230℃までの温度で行わ
れる。
【0021】 本発明の別の態様は、2つの負のCTE相を含む組成を有する負の膨張基板を
備えた光学装置であって、好ましくは、前記層の内の少なくとも1つが-50×10- 7 /℃よりも負の大きい室温でのCTEを有し、該相の内の1つが-50×10-7/℃
よりも負の小さい熱膨張を有する装置を含む。例えば、この基板組成物は、Zr
28およびZr22WO12の混合物を含んでもよい。Zr22WO12およびZ
rW28におけるジルコニウムがハフニウムにより一部または全部が置換されて
いてもよい。好ましい実施の形態において、前記基板は微小亀裂を有さない。こ
の基板はさらに、ガラス相を含んでもよく、アルカリ土類金属、アルカリ金属、
ランタン群金属、ニオブ、チタン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜
鉛、イットリウム、スカンジウム、アルミニウム、ガリウム、およびビスマスか
らなる群より選択される金属を含有する、結晶または非結晶酸化物相を含んでも
よい。この酸化物相は、ジルコニウム、タングステンおよびリンからなる群より
選択される金属を1つ以上含んでもよい。
【0022】 前記装置はさらに、前記基板に取り付けられた感熱性の正の膨張の光学部材を
含む。ある実施の形態において、この光学部材は光ファイバグレーティングであ
り、前記基板は、約-40℃から85℃までの温度範囲に亘り約-40×10-7/℃から-8
5×10-7/℃までの平均線熱膨張係数を有する。本発明の別の態様は、ガラス相
を含んでもよく、アルカリ土類金属、アルカリ金属、マンガン、鉄、コバルト、
銅、亜鉛、アルミニウム、ガリウム、およびビスマスからなる群より選択される
金属を含有する、結晶または非結晶酸化物相およびZr22WO12を含む組成を
有する負の熱膨張基板に関する。ジルコニウムがハフニウムにより一部または全
部が置換されていてもよい。この酸化物相は、ジルコニウム、タングステンおよ
びリンからなる群より選択される金属を1つ以上含んでもよい。
【0023】 したがって、本発明は、概して、Zr22WO12またはHf22WO12または
それらの混合物のような、負のCTEを有する相から構成され、25℃ほど低い温
度から少なくとも500℃ほどの高い温度までの全ての温度で負の熱膨張係数(C
TE)を示す新規のセラミック物体を提供する。室温近くの平均CTEは約-40
×10-7/℃であるが、25℃から800℃までの平均CTEは約-25×10-7/℃である
。Zr22WO12またはHf22WO12相は、少なくとも-50℃ほど低い温度か
ら少なくとも1150℃ほど高い温度までの全ての温度で安定である。
【0024】 ある実施の形態において、焼結助剤として機能する添加剤を少量、Zr22
12またはHf22WO12またはそれらの混合物またはそれらの前駆体に加える
ことを伴う、焼結セラミック物体の製造方法も開示されている。これらの添加剤
としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリ
ウム、マンガン、鉄、銅、および亜鉛の化合物が挙げられる。アルミニウム化合
物を焼結助剤として用いてもよいが、効果的ではない。ルビジウム、セシウム、
およびストロンチウムの化合物は、密度を高めるのに効果的なようである。
【0025】 本発明はまた、-40℃から+85℃までの温度範囲に亘り約-40×10-7/℃から-85
×10-7/℃までの平均線熱膨張を有する、相ZrW28とZr22WO12および
それらのハフニウム類似体およびそれらの混合物から主に構成されるセラミック
物体を含む。これらの物体はまた、同様により高い温度まで負のCTEを示す。
本発明の好ましい実施の形態は、10%未満の全孔隙率、特に5%未満の多孔度を
有する。ある実施の形態において、低多孔度は、アルカリ(IA族)金属、アルカ
リ土類(IIA族)金属、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、イット
リウム、スカンジウム、ランタニド金属、ニオブ、チタン、アルミニウム、ガリ
ウム、およびビスマスの酸化物または酸化物形成化合物のような、ある焼結添加
剤を少量(0.01から5.0重量%)加えることにより達成される。これらの材料の
多くは、85℃および85%の相対湿度での優れた寸法安定性を有し、微小亀裂は全
く有さないという望ましい特性を持ち、したがって、それらの熱膨張曲線におい
てヒステリシスは示さない。そのようなセラミックは、ファイバブラッググレー
ティング用の断熱基板として適している。
【0026】 本発明の追加の特徴および利点を以下の説明に述べる。上述した一般的な記載
および以下の詳細な記載の両方は、例示的および説明的であり、請求項に記載し
た本発明をさらに説明することを意図したものであることが理解されよう。
【0027】 添付した図面は、本発明をさらに理解するために含まれ、本明細書に含まれ、
その一部を構成し、前記記載とともに本発明の原理を説明するように機能する。
図面において、同じ参照番号は同様の要素を意味する。図面の様々な要素は、一
定の縮尺比で描かれることを意図していないが、その代わりに、ある場合には本
発明を説明する目的のために故意に歪められていることが理解されよう。
【0028】詳細な説明 ここで、本発明の現在好ましい実施の形態を詳細に言及する。その具体例が添
付の図面に示されている。
【0029】 本発明のある実施の形態によれば、焼結助剤として機能する少量の添加剤をZ
22WO12粉末または反応によりZr22WO12を形成できる前駆体化合物の
混合物と混合する。前駆体の例としては、ZrO2、Zr(NO34・xH2O、
ZrOCl2・xH2O、Zr(SO42・xH2O、WO3、H2WO4・xH2
、P25、ZrP27、Zr229、Zr(HPO42・xH2O、ZrW28 、NH42PO4、(NH42HPO4、(NH43PO4・3H2O、リンタング
ステン酸等が挙げられる。ジルコニウムがハフニウムにより一部または全部置換
されていてもよい。前記混合物は、ドライブレンドまたは適切な有機または無機
の液体媒質を用いてブレンドしてもよい。前駆体の水溶性が低い場合には、水を
用いてもよい。流体媒質中で混合する場合には、前駆体は、当該分野に知られた
方法(例えば、ボールミル磨砕、アトリッションミル磨砕、振動ミル磨砕等)の
いずれにより磨砕してもよい。前駆体の内のいくつかまたは全てが水溶性である
場合には、それら前駆体を水に溶解させ、その後、ともに沈殿させて、より一層
均質な混合物を形成してもよい。
【0030】 前記混合物は、必要に応じて、乾燥させ、か焼させ、その後に粉砕しても、ま
たは所望の形状に直接「未焼成状態で」形成してもよい。必要に応じて、ポリエ
チレングリコールまたはメチルセルロースのような有機結合剤を加えて、その未
焼成物体に強度を与えてもよい。次いで、この物体を、1150℃で4時間のような
、高密度化が起こるのに十分な温度まで上昇させ、その温度で保持する。
【0031】 本発明の別の態様において、セラミック物体は、ZrW28とZr22WO12 またはそれらのハフニウム類似体またはそれらの混合物のような負のCTEを有
する2つの材料から主に構成され、その物体は、-40℃から+85℃までの間で-40
から-85×10-7/℃までのCTEを示す。ある実施の形態において、それらの材
料の内の1つは、約-50×10-7/℃よりも負の大きい室温でのCTEを有する。
2つの負のCTE材料の比率に依存して、微小亀裂を生じさせずに物体中でこれ
らのCTEを達成することができる。微小亀裂に依存せずにこの範囲内の負のC
TEを有するセラミック物体は、以前には文献に報告されておらず、特有の発明
を示す。
【0032】 ZrW28を含有する2相セラミックにおいて、第2の相は焼結温度でZrW 28と化学的平衡状態になければならないか、または第2の相とZrW28との
間の反応が、該第2の相のほとんどが焼成プロセス中に亘り維持されているほど
十分に遅くなければならない。また、微小亀裂を避けるために、これら2つの相
のCTE間の差ΔCTEは最小化されてなければならず(それでもまだ約-70×1
0-7/℃から-85×10-7/℃までの所望のバルクCTEを達成するのに十分である
一方で)、成分の平均粒度は、ΔCTEの値により決定されるいくつかの臨界値
よりも微細でなければならない。「粒度」という用語は、主結晶のサイズ、また
は同一の相の2つ以上の隣接結晶のクラスターまたは凝集体のサイズいずれかを
意味する。
【0033】 ZrSiO4、ZrO2、またはWO3のような正のCTEを有する化学的に相
溶性のある相をZrW28ベースのセラミックに加えて、純粋なZrW28の膨
張よりも小さい負の膨張を有する材料を形成しても差し支えないが、それら2つ
の相の粒子が焼結中に約1マイクロメートル未満に維持されなければ、2つの成
分の間のCTEにおける大きな相違により微小亀裂が生じてしまうであろう。
【0034】 本発明は、微小亀裂を防ぐための代替案の発見を含む。本出願人は、負の大き
いCTEを有する材料、例えば、-50×10-7/℃よりも負の大きい室温でのCT
Eを有するZrW28のような第1の材料の、そのCTEもまた負であるが、第
1の材料のCTEほどは負が大きくない第2の相との組合せにより、それらの相
間のCTEのずれからの応力が小さくなることを発見した。したがって、本発明
は、約15マイクロメートル未満、好ましくは約10マイクロメートル未満の粒度の
ために微小亀裂を避ける物体を提供する。追加の代わりの実施の形態において、
粒度は1マイクロメートルよりも大きい。
【0035】 本出願人は、化合物Zr22WO12の室温のCTEが約-40×10-7/℃である
ことを最近測定した。本出願人は、この化合物のCTEがZrW28のものとは
極端には違わないので、2つの成分の粒度が約10マイクロメートル未満であると
すれば、両方の相を含有するセラミック物体が、微小亀裂を経験せずに中間値の
CTEを示すことができるのを発見した。この粒度への制限は、出発材料および
焼結条件を適切に選択することにより容易に満たすことができる。
【0036】 本発明の例としての実施の形態によれば、ZrW28およびZr22WO12
または焼成の際の反応によりZrW28およびZr22WO12を形成する前駆体
、もしくはそれらのハフニウム類似体またはそれらの混合物の粉末を、当該分野
に知られたセラミックプロセス、例えば、乾式加圧成形、射出成形、押出成形、
スリップキャスティング等により所望の形状に形成する。混合は乾燥粉末に行っ
ても、または粉末を液体と混合し、必要に応じて、ボールミル磨砕、アトリッシ
ョンミル磨砕、振動ミル磨砕等により、粒径をさらに減少させてもよい。有機結
合剤を粉末に加えて、未焼成(焼成前)状態における取扱い強度を増大させても
よい。必要に応じて、高密度化助剤として機能する無機または有機金属化合物を
、出発材料の混合物に少量加えてもよい。アルカリ(IA族)金属、アルカリ土類
(IIA族)金属、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、イットリウム
、スカンジウム、ランタニド金属、ニオブ、チタン、アルミニウム、ガリウム、
およびビスマスの酸化物または酸化物形成化合物が、焼成中にセラミック物体の
多孔度を減少させるのに特に効果的であることが分かった。焼成助剤の量は好ま
しくは、そのような添加剤を多量に加えると、焼成中にその物体に大規模な亀裂
を生じる傾向にあることが分かったので、高密度化に必要とされる最小量である
【0037】 前記物体を、ガラスまたはセラミックのセッターパレット(setter pallet)上
またはガラスまたはセラミック材料の部分的に閉じられた容器内に配置し、約11
20℃から1230℃まで、好ましくは約1150℃から1200℃までの最大温度に加熱し、
1分間から10時間までのような、反応および焼結が生じるのに十分な時間に亘り
保持してもよい。ガラスまたはセラミック粉末もしくは「砂」を物体とパレット
との間に配置して、焼成中に物体が収縮している間のかじりを減少させてもよい
。酸化ジルコニウムすなわちジルコン粉末またはシリカ粉末もしくは砂がこの役
割において特に好ましい。ピーク温度で保持した後、この物体を数分間で約500
℃未満の温度まで急激に冷却して、ZrW28相の分解を最小にする。ZrW2
8は、約1140℃未満では不安定であるが、約800℃未満の温度では分解は非常に
ゆっくりとしか起こらない。焼成された物体には、必要に応じて、所望であれば
、表面研磨または他の機械加工を行ってもよい。
【0038】 以下の非限定的具体例により本発明を説明する。
【0039】 具体例1−18 具体例1−18は、焼成後に化合物Zr22WO12を生じるのに必要とされる
比率で、酸化ジルコニウム、酸化タングステン、およびリン酸水素ジルコニウム
、Zr(HPO42・0.93H2Oの粉末を互いに混合することにより調製した。
具体例2−18の混合物は、金属酸化物、または金属酸化物形成源も1重量パー
セント含有していた。粉末を十分な量のイソプロパノールと混合してスラリーを
調製し、このスラリーを、酸化ジルコニウムミル磨砕媒質を用いて約16時間に亘
り振動ミル磨砕機中でミル磨砕した。その後、このスラリーを約85℃で皿中にお
いて乾燥させ、再度微粉砕し、この粉末を、約70Mpa(10,000ポンド/平方イ
ンチ)の圧力でスチール金型中において1.2cmの直径で0.4cmの厚さのピル、
または7.6cm×1.3cm×0.4cmの棒材に加圧成形した。これらのピルおよび
棒材を、電気加熱された炉の内側にある蓋のされた酸化アルミニウムセッターボ
ックス中の粗い酸化ジルコニウム砂上に配置した。炉の温度を約30℃/時間の速
度で350℃まで上昇させて、リン酸水素ジルコニウムから水を蒸発させ、次いで
、約100から200℃/時間の速度で1150℃の最大温度まで加熱した。4時間に亘り
1150℃で保持した後、炉の出力を切り、試料を室温まで徐々に冷まさせた。
【0040】 焼成した棒材を、熱膨張の測定のために5cmの長さに切断した。多孔度をア
ルキメデス法により測定し、焼成後に存在する相を粉末X線回折法(XRD)に
より測定した。熱膨張係数は、膨張法により測定した。
【0041】 具体例1は、焼結助剤が存在しない状態で、Zr22WO12セラミックがそれ
ほど高密度化されず、約32パーセントの多孔度であったことを示す。25から50℃
までの平均熱膨張係数(CTE)は-32×10-7/℃であり、25から500℃までのも
のは-30×10-7/℃であった。この検体は、所望のZr22WO12相から完全に
なっていた。
【0042】 具体例2−4は、ほんの1%のみのアルカリ(IA族)金属の炭酸塩の添加が、
Zr22WO12セラミックの高密度化を促進するのに非常に効果的であることを
示す。これらの試料は開放多孔度を実質的に全く含まず、全孔隙率は約1-5%ま
で減少されている。熱膨張は室温で負が大きいままである。XRDにより、これ
らのセラミック物体は、ほとんどがZr22WO12であり、試料2−4において
、それぞれ、LiZr2312、NaZr2312、およびKZr2312を少
量含んでいることが示された。これらの第2相は、具体例2および3に関して、
25から500℃までのいくぶん負の小さいCTEの原因である。
【0043】 具体例5−7は、ほんの1%のみのアルカリ土類(IIA族)金属の酸化物または
炭酸塩の添加も、Zr22WO12セラミックの多孔度を減少させるのに非常に効
果的であることを示す。全孔隙率は3%未満であり、実質的に開放多孔度はない
。焼成された物体は、主にZr22WO12を含んでいた。具体例5は非常に微量
のMgWO4を、具体例6は非常に微量のCaZr4624およびCaWO4を、
そして具体例7は、非常に少量のBaZr4624を含んでいた。CTEは、25
から50℃(-27から-35×10-7/℃まで)および25から500℃(-24から-26×10-7
/℃まで)で非常に負が大きかった。
【0044】
【表1】 具体例8−11は、ほんの1%のみのマンガン、鉄、銅、および亜鉛の酸化物
または炭酸塩の添加が、Zr22WO12セラミックを4%未満の全孔隙率で、実
質的に開放多孔度のない状態に高密度化するのに非常に効果的であることを示す
。具体例8は微量のMnWO4を、具体例9は非常に微量の未確認相を含んだ。
具体例10および11は、それらのXRDパターンにおいてZr22WO12のみ
を示した。全ての試料は、25から50℃で-29×10-7/℃の、そして25から500℃で
-26から-28×10-7/℃の負の大きいCTEを有した。
【0045】 具体例12は、酸化アルミニウムもZr22WO12セラミックの多孔度を低下
させるように機能するが、全孔隙率はまだ約20%であることを示す。XRDは、
Zr22WO12のみの存在を示した。熱膨張は測定しなかった。
【0046】 具体例13−18は、全ての酸化物がZr22WO12セラミックのための焼結
助剤として効果的であるわけではないことを証明している。したがって、例えば
、チタン、ニッケル、イットリウム、ケイ素、スズ、およびニオブの酸化物を1
%添加すると、30%より大きい多孔度を含むセラミック物体が得られる。
【0047】 具体例19−28 具体例19および21−28の粉末の調製は、出発材料の比率が、表2に示し
た比率でZr22WO12およびZrW28を生成するように調節されて、具体例
1−18と同様の様式で行った。これらの具体例において、Zr22WO12およ
びZrW28の重量百分率は、Zr22WO12およびZrW28成分の重量のみ
の合成に対するものである。添加剤の重量パーセントは、出発材料の全重量パー
セントに対するものである。
【0048】
【表2】
【表3】 具体例20は、ZrOCl2・8H2O、NH42PO4、およびH2WO4の水
溶液からの沈殿により調製した。この方法にしたがって、79.18グラムの塩化ジ
ルコニル(以前に塩1グラム当たり2.739×10-3モルのZrであると検定されてい
る)を161グラムの水に溶解させて、第1の溶液を調製した。第2の溶液は、16.
63グラムのリン酸二水素アンモニウムを73グラムの水中に溶解させることにより
調製した。第3の溶液は、54.19グラムのタングステン酸を、152グラムの水およ
び54グラムの14.8Nの水酸化アンモニウム溶液中に溶解させ、95℃まで加熱する
ことにより作製した。このタングステンおよびリン酸塩の溶液を互いに混合し、
次いで、ジルコニウム溶液に加えた。さらに水酸化アンモニウムをこの混合物に
加えて、懸濁液を解膠させた。このスラリーを撹拌し、乾燥するまで85℃まで加
熱した。次いで、この固体を4時間に亘り900℃でか焼し、続いて、砕いて、ジ
ルコニア媒質により14時間に亘りイソプロパノール中で振動ミル磨砕した。
【0049】 具体例19−28のための混合粉末を70Mpaで7.6cmの長さの棒材に加圧
成形した。試料を蓋のされたアルミナボックス中のジルコニア砂上に固定し、約
30℃/時間で350℃まで焼成し、次いで、25℃/時間から200℃/時間に亘る速度
で1150℃まで加熱し、その温度で4時間保持した。4時間後、アルミナボックス
を炉から取り出し、試料を直ちにそのボックスから取り出して、室温にあったジ
ルコニア砂で覆われたアルミナパレットに移した。試料を急激に冷却することに
り、準安定なZrW28相が約1140℃未満でZrO2+WO3に分解するのを防い
だ。
【0050】 焼成後、試料を外観について検査し、ある場合には、多孔度、相の形態、およ
びCTEについて特徴付けた。焼成した試料の特性が表3に報告されている。
【0051】
【表4】
【表5】 Zr22WO12へのZrW28の添加を増大させると、セラミック物体におけ
る多孔度の量が減少し、熱膨張が累進的により負が大きくなり、図1に示すよう
に、100%のZrW28に関して-90×10-7/℃に到達する。ファイバブラッググ
レーティングの断熱化に望ましい-70から-85×10-7/℃までの間のCTEの好ま
しい範囲に関して、Zr22WO12の量は約5%から40%までの間であり、Zr
28の量は約60%から95%までの間である。ファイバブラッググレーティング
の断熱化に望ましい-65から-80×10-7/℃までの間のCTEの好ましい範囲に関
して、Zr22WO12の量は約10%から50%までの間であり、ZrW28の量は
約50%から90%までの間である。
【0052】 具体例29から88 具体例29から88までの粉末の調製は、以下の例外を除いて、出発材料の比
率が、表2に示した比率でZr22WO12およびZrW28を生成するように調
節されて、具体例1−18と同様の様式で行った:具体例68は、ZrO2、W
3、および4時間に亘る1050℃でのリン酸水素ジルコニウムのか焼により調製
されたZrP27を用いて調製し、具体例69および73−78は、ZrO2
WO3、および予め反応させたZr22WO12から調製した。予め反応させたZ
22WO12は、ZrO2、WO3、およびリン酸水素ジルコニウムの混合物を乾
式ボールミル磨砕し、この混合物を4時間に亘る1050℃でのか焼により調製した
。また、具体例72から78の粉末は、イソプロパノールの代わりに水中でミル
磨砕した。具体例29から88を配合して、-65から-85×10-7/℃までの熱膨張
係数を有するセラミックを生成した。
【0053】 これらの具体例において、Zr22WO12およびZrW28の重量百分率は、
Zr22WO12およびZrW28の成分のみの重量合計に対するものである。添
加剤の重量パーセントは、出発材料の全重量パーセントに対するものである。
【0054】 具体例29は、0.25%のアルミニウム一水和物が、68%ZrW28−32%Zr 22WO12セラミックの多孔度を4.6%まで減少させるのに効果的な焼結助剤で
あることを示す。焼成された試料は結合性が良好であり、亀裂は形成されなかっ
た。
【0055】 具体例30は、チタニアを0.25%加えると、亀裂を形成せずに68%ZrW28 −32%Zr22WO12セラミックの多孔度が約12%まで減少することを示す。
【0056】 具体例31は、酸化ニオブを0.25%加えると、亀裂を形成せずに68%ZrW2
8−32%Zr22WO12セラミックの多孔度が約14%まで減少することを示す
【0057】 具体例32は、0.25%のシリカの添加は、68%ZrW28−32%Zr22WO 12 セラミックにとっての焼結助剤としては効果的ではないことを示す。
【0058】 具体例33は、0.05%の炭酸リチウム(0.02%のLi2Oと同等)により68%
ZrW28−32%Zr22WO12セラミックの多孔度は減少するが、添加剤のこ
の量により、亀裂が散在することを示す。
【0059】 具体例34は、0.10%の炭酸ナトリウム(0.06%のNa2Oと同等)により、
亀裂が形成せずに、68%ZrW28−32%Zr22WO12組成物の多孔度が6%
しか減少しないことを示す。具体例35は、Na2CO3の量を0.05%(0.03%の
Na2O)まで減少させても、多孔度を17.8%まで減少できることを示す。しか
しながら、具体例36は、0.01%の炭酸ナトリウム(0.006%のNa2O)はこの
セラミック組成物の多孔度を減少させるのには十分ではないことを示す。
【0060】 具体例37は、0.25%の炭酸カリウム(0.17%のK2Oと同等)が、多孔度を5
.4%まで減少させて、68%ZrW28−32%Zr22WO12組成物にとって非常
に効果的な焼結助剤であるが、このセラミック物体は、焼成後に極度の亀裂が形
成されることを示す。具体例38は、加熱速度を1100℃より高い温度で25℃/時
間まで遅くすることにより、この組成物の亀裂が減少しないことを示す。したが
って、68%ZrW28−32%Zr22WO12セラミック中に存在するK2Oの量
は、亀裂を避けるために0.17%未満でなければならない。具体例39は、0.05%
のK2CO3(0.034%のK2O)でさえこれらのセラミックにとっての高密度化助
剤として効果的であることを示す。
【0061】 具体例40および41は、0.25%の炭酸カルシウム(0.14%のCaO)の添加
は、多孔度を減少させるのには非常に効果的であるが、それらの試料には焼成後
に極度に亀裂が形成されることを示す。したがって、68%ZrW28−32%Zr 22WO12セラミック中のCaOの量は、亀裂を避けるために0.14%未満でなけ
ればならない。具体例42は、0.05%のCaCO3(0.03%のCaO)でさえこ
れらのセラミックにとって多孔度を実質的に減少させるのに十分であることを示
す。
【0062】 具体例43および44は、0.25%の炭酸バリウム(0.19%のBaO)の添加が
、多孔度を2.0%まで減少させるのに効果的であるが、焼結された物体には少量
の亀裂が形成されることを示す。具体例45は、炭酸バリウムの量を0.1%(0.0
8%のBaO)まで減少させてもまだ、多孔度を4%未満まで低下させるのに効果
的であり、亀裂のない物体が形成されることを示す。したがって、BaOの量は
、亀裂を避けるために約0.19%未満であるべきである。
【0063】 具体例46は、68%ZrW28−32%Zr22WO12組成物に酸化マグネシウ
ム、MgOを添加すると過剰な液体が形成され、そのために、物体は著しいスラ
ンプ(slumping)を経験したことを示す。具体例47および48は、MgOの濃度
を0.25%まで減少させると、そうしなければ良好に高密度化された亀裂のある物
体が形成されたことを示す。具体例49は、0.05%のMgOのみを添加してもま
だ、亀裂のない低多孔度物体が形成されることを示す。したがって、MgOの量
は、亀裂を避けるために0.25%未満でなければならない。
【0064】 具体例50および51は、1.0%または0.25%の酸化第二銅が、68%ZrW2 8 −32%Zr22WO12組成物の多孔度を低下させるのに効果的であることを示
す。しかしながら、XRDは、負の大きいCTEにとっては望ましくない、著し
く多量の酸化ジルコニウムおよび酸化タングステンが焼成物体中にあることを示
した。しかしながら、0.05%のCuO(具体例52)の添加でもまだ、実質的に
酸化ジルコニウムまたはタングステンの第2相を有さずにZrW28およびZr 22WO12相を維持しながら、低多孔度セラミックが生成される。したがって、
CuOの量は、焼成セラミック中に過剰な量のZrO2およびWO3の形成を防ぐ
のに約0.25%未満であるべきである。
【0065】 具体例53および54は、1.0%の酸化亜鉛、ZnOの68%ZrW28−32%
Zr22WO12組成物への添加が多孔度を減少させるのに効果的であるが、物体
中に亀裂が形成されることを示す。具体例55および56は、ZnOの量を0.25
%まで減少させてもまだ、セラミックを高密度化するのに有用であるが、1100℃
より高い温度での加熱速度が100℃/時間未満の場合には、亀裂のない物体が得
られることを示す。ZnOの量を0.1%までさらに減少させると、100℃/時間(
具体例57)の加熱速度に関してでさえ密な亀裂のない物体が得られる。
【0066】 具体例58および59は、1.0%の炭酸マンガン(0.62%のMnOを生成する
)が、68%ZrW28−32%Zr22WO12セラミックを高密度化するのに効果
的であるが、焼成物体中に亀裂が生じることを示す。具体例60および61は、
0.25%のMnCO3(0.15%のMnO)でもまだ多孔度を低レベルまで減少させ
るが、亀裂が存在することを示す。具体例62は、0.05%のMnCO3(0.03%
のMnO)が焼成助剤としてまだ効果的であり、亀裂を生じないことを示す。し
たがって、68%ZrW28−32%Zr22WO12セラミック中のMnOの量は、
焼結中に亀裂の形成を防ぐのに約0.15%未満でなければならない。
【0067】 具体例63および64は、1.0%の酸化第二鉄、Fe23が68%ZrW28−3
2%Zr22WO12セラミック用の焼結助剤として効果的であるが、亀裂が形成
されることを示す。具体例65は、0.25%のFe23により亀裂のない低多孔度
物体が生成されることを示す。したがって、68%ZrW28−32%Zr22WO 12 組成物用の焼結助剤として使用すべきFe2O3の量は、亀裂を避けるために、
好ましくは、1.0%未満である。
【0068】 具体例66は、0.50%の酸化イットリウム、Y23の添加により、68%ZrW 28−32%Zr22WO12組成物の亀裂のある物体が形成されることを示す。具
体例67は、イットリアを0.25%まで減少させると、亀裂がなくなり、それでも
まだ多孔度が5.4%まで減少することを示す。具体例68は、リンをZrP27
粉末として供給できることを示す。具体例69は、リンを予め反応させたZr2
2WO12として供給できることを示す。具体例70は、イットリアの量を0.12
%まで減少し、それでもまだ、亀裂がなく低多孔度の68%ZrW28−32%Zr 22WO12セラミックが生成されることを示す。具体例71は、イットリアの量
を0.05%のみまで減少させると、粉末がイソプロパノール中にミル磨砕されたと
きに多孔度が18.1%まで増加することを示す。しかしながら、具体例72は、粉
末が水中で磨砕された場合には、0.05%のイットリアが効果的な高密度化助剤と
して機能するのに十分であることを示す。具体例73は、リンは、減量混合物中
に予め反応されたZr22WO12粉末として供給してもよいことを示す。
【0069】 具体例74は、0.05%のイットリア添加剤を含んで、75%のZrW28および
25%のZr22WO12からなるセラミックが、亀裂を有さず、-68×10-7/℃の
CTEを有することを示す。具体例75および76は、この組成物を4から8時
間に亘り1175℃で焼成してもよいことを示す。
【0070】 具体例77は、ZrW28の量を、焼結助剤としての0.05%のイットリアを含
む状態で85重量%まで上昇させて、-79×10-7/℃のCTEを有する亀裂のない
試料が得られることを示す。
【0071】 具体例78は、ZrW28の量を、焼結助剤としての0.05%のイットリアを含
む状態でさらに88重量%まで上昇させて、-84×10-7/℃のCTEを有する亀裂
のない低多孔度試料が得られることを示す。具体例78はまた、10重量%のZr 22WO12に加えて、分離相として約2重量%の過剰の酸化タングステンが加え
られている。
【0072】 具体例79および80は、希土類金属ランタンおよびセリウムの酸化物を0.25
%添加することが、68%ZrW28および32%Zr22WO12物体の多孔度を3
%未満まで減少させるのに非常に効果的であることを示す。これらの組成物のわ
ずかな亀裂は、La23またはCeO2添加剤の量が好ましくは0.25%未満であ
ることを示す。
【0073】 具体例81は、0.25%のMoO3の添加が、68%ZrW28−32%Zr22
12セラミック用の焼成助剤として効果的ではないことを示す。
【0074】 具体例82は、0.25%の酸化ビスマスが、68%ZrW28−32%Zr22WO 12 物体の多孔度を著しく低下させ、亀裂が存在していないことを示す。
【0075】 具体例83は、68%ZrW28−32%Zr22WO12物体への0.25%のB23 の添加が多孔度を著しく減少させないことを示す。
【0076】 具体例84は、0.25%の酸化ガリウムが、68%ZrW28−32%Zr22WO 12 セラミックの多孔度を低下させるのに非常に効果的であることを示す。しかし
ながら、0.25重量%未満の量が亀裂を避けるために好ましい。
【0077】 具体例85、86、および87は、インジウム、またはスズ、またはクロムの
酸化物を0.25%添加することが、68%ZrW28−32%Zr22WO12物体の多
孔度を減少させるのに非常に効果的というわけではないことを示す。
【0078】 具体例88は、68%ZrW28−32%Zr22WO12組成物への0.25%の酸化
ニッケルの添加が、多孔度を非常に低レベルまで減少させるが、NiOの量は好
ましくは、セラミックの亀裂を避けるために0.25%未満であることを示す。
【0079】 比較用具体例 タングステン酸ジルコニウムの熱膨張係数が、ファイバブラッググレーティン
グの断熱化に必要とされるものよりも負が大きいが、所望の熱膨張を有するセラ
ミック物体は、そのCTEが正であるかまたはタングステン酸ジルコニウムのC
TEよりも負が小さい1つ以上の追加の相とZrW28との混合物から調製でき
る。特定のCTEを有するセラミックを生成するのに必要とされるであろう追加
の相の量は、関係式: (方程式1)αm=V1α1+V2α2+V3α3+…+Vnαn ここで、αmは混合物の熱膨張係数であり、α1はZrW28であるように選択さ
れた成分1のCTEであり、α2はn相に関する成分2等のCTEであり、V1
2、...Vnは、成分1(ZrW28)、2等の容積分画である、 から推測することができる。方程式1は、様々な相の異なる弾性率の影響、また
は微小亀裂の可能性を考慮していないので、近似のみである。
【0080】 方程式1の項は、焼成セラミック中に存在する相の実際の容積分画を示す。出
発材料の所定の混合物について、物体が焼成される温度でのその系に関する相の
関係を理解しなければならない。金属酸化物のZrW28前駆体への添加(Zr
2+WO3のような)は、焼成セラミックがその金属酸化物とZrW28のみか
らなることを保証しない。多くの例において、金属酸化物の添加剤は、タングス
テン酸ジルコニウムと反応して、2つ以上の新たな相を形成する。焼成セラミッ
クにおいて所望のCTEを達成するために、金属酸化物の添加剤の量を確実に選
択できるように、形成される相、これらの相の容積分画、およびそれらのCTE
を知る必要がある。
【0081】 以下に説明する比較用具体例において、正の熱膨張係数を有する酸化物化合物
を、酸化物添加剤がセラミックの焼成中に未反応のままである場合に、約-75×1
0-7/℃の平均CTEを有するZrW28ベースのセラミックを通常生成するで
あろう量のジルコニウムとタングステンの酸化物に加えた。このCTEを有する
セラミックを生成するのに必要とされるであろう金属酸化物の第2相の量を以下
の関係式: (方程式2)αm=−75×10-7-1=Vzwαzw+Vmoαmo ここで、αmは-75×10-7/℃であるように選択された25℃近くの混合物の平均熱
膨張係数であり、αzwは約-90×10-7/℃である25℃近くのZrW28の平均C
TEであり、αmoは酸化物として加えられたまたはその前駆体として加えられた
金属酸化物の平均CTEであり、VzwおよびVmoはそれぞれ、ZrW28および
金属酸化物の容積分画である、 から計算した。
【0082】 具体例の組成が表4に示されている。表5は、試料の外観およびX線回折法に
より測定された焼成後のそれらの相組成を列記している。CTEは膨張法により
測定した。
【0083】
【表6】
【表7】 試料は、粉末を16時間に亘り水中で振動ミル磨砕し、ポリエチレングリコール
結合剤を加え、このスラリーを乾燥させ、乾燥したケーキを粒状化し、7.6cm
長の棒材に加圧成形した具体例C13を除いて11.4cm長の棒材に単軸的に加圧
成形することにより調製した。これらの棒材をアルミナボックス中の酸化ジルコ
ニウム「砂」上に配置し、1150℃または1175℃で焼成した、またはアルミノケイ
酸塩パレット上のジルコン「砂」上に配置し、1200℃で焼成した(表4)。
【0084】 具体例C1およびC2を調製して、88容積%ZrW28+12容積%(9.6重量
%)Al23の公称組成を有するセラミックを生成した。しかしながら、表5の
結果は、ZrW28は、アルミナとともに焼成した場合には不安定であり、反応
して、Al2(WO43+ZrO2を形成することを示す。これにより、この材料
に関して+100×10-7/℃の正のCTEが得られる。したがって、ZrW28+A
23セラミックを形成する概念は、そのようなセラミックはアルミナとタング
ステン酸ジルコニウムとの反応のために製造できないので実施できない。しかし
ながら、少量のAl2(WO43を有するZrW28からなるセラミック製品は
、ZrW28前駆体粉末にアルミニウムおよびタングステンの酸化物を加えるこ
とにより製造でき、そのようなセラミック中のAl2(WO43の量は、-90×10 -7 /℃よりも負の小さいCTEを有する物体を生成するように選択できると考え
られる。また、-90×10-7/℃よりも負の小さいCTEを有する、ZrW28
Al2(WO43+ZrO2から構成される物体は、アルミナの添加が9.6重量%
よりもずっと少ないとすると、アルミナのみを添加することにより調製できると
考えられる。
【0085】 具体例C3は、91容積%ZrW28+9容積%(6.5重量%)MgOの公称組成
を有するセラミックを生成するように調製した。しかしながら、表5に示したよ
うに、この組成物は、1150℃(ZrW28のより低い熱安定性限界のちょうど上
)で焼成した場合でさえ、ZrW28およびMgOの間での反応を経て、MgW
4+ZrO2+未確認相を形成する。さらに、このセラミック物体は、焼成中に
液体が過剰に形成されたために、ジルコニア砂への粘着およびスランプを経験し
た。したがって、ZrW28+MgOセラミックの形成は、そのようなセラミッ
クは製造できないので不可能である。代わりに、MgOはZrW28と反応して
、MgO以外の相を形成する。数重量パーセントよりも多くの量でMgOをZr
28に加えることは望ましくない。
【0086】 具体例C4は、CaOが10.3重量%のCaCO3として提供された、91容積%
ZrW28+9容積%CaOの公称組成を有するセラミックを生成するように調
製した。しかしながら、表5から分かるように、この組成物は、たった1150℃で
焼成された場合でさえも、ZrW28およびCaOの間での反応を経験して、C
aWO4+ZrO2+未確認相を形成する。その物体中にはZrW28が残ってお
らず、残りの相の全ては大きな正のCTE(CaWO4のCTEは約100×10-7
℃である)を有し、このセラミックが、ファイバブラッググレーティング用の基
板として使用するのには不適切となる。さらに、このセラミック物体は、焼成中
に液体が過剰に形成されたために、ジルコニア砂への酷い粘着およびスランプを
経験した。したがって、ZrW28+CaOセラミックの形成は、そのようなセ
ラミックは製造できないので不可能である。代わりに、CaOはZrW28と反
応して、CaO以外の相を形成する。数重量パーセントよりも多くの量でCaO
、またはCaCO3のようなCaO源をZrW28に加えることは望ましくない
【0087】 具体例C5およびC6は、88容積%ZrW28+12容積%(11.9重量%)Y2
3の公称組成を有するセラミックを生成するように配合した。しかしながら、
表5は、焼成後に、そのセラミックがZrW28を含有しなかったことを示す。
代わりに、出発材料の反応により、ZrO2、およびいくつかの未確認相が生成
された。この反応により得られた高いCTE、+101×10-7/℃は、タングステン
酸ジルコニウム中のイットリアの量を数パーセント未満に維持すべきであること
を示す。
【0088】 具体例C7およびC8は、88容積%ZrW28+12容積%(13.7重量%)Zr
2の公称組成を有するセラミックを生成するように調製した。焼成試料のX線
回折法(表5)は、これら2つの相が実際に共存することを示す。焼成された棒
材は、酸化ジルコニウムからほぼ完全になることが分かった、焼成後の非常に粉
っぽい表面を有した。そのような表面は、ファイバグレーティングの直接の取付
けにとっては適しておらず、試料を低多孔度の内側部分を露出するには機械加工
が必要であろう。表面層の除去後に、この試料のCTEは、予測値の-75×10-7
/℃よりもわずに負が小さい-68×10-7/℃であると測定された。15重量%のZ
rO2を有するZrW28の類似のセラミックの寸法安定性は、85℃、85%の相
対湿度の環境で、時間の関数として2つの焼結棒材の長さをモニタすることによ
り測定した。これらの棒材の寸法変化が表6(具体例D4およびD5)に与えら
れ、図2に示されている。
【0089】
【表8】 比較的短期間に亘るこれらのセラミックの重大な収縮のために、それらのセラ
ミックは、ファイバグレーティング用基板として使用するのには不適切となる。
比較のために、本発明の組成物68%ZrW28+32%Zr22WO12+0.25%Y 23(具体例D1およびD2)および本発明の組成物68%ZrW28+32%Zr 22WO12+0.10%BaCO3(具体例D3)の棒材は、同一の温度および湿度
の条件下でわずかしか寸法変化を経ない。
【0090】 具体例C9およびC10は、SiO2が溶融シリカとして加えられた、81容積
%ZrW28+19容積%(9.2重量%)SiO2の公称組成を有するセラミックを
生成するように調製した。表5は、この組合せにより、ZrW28がSiO2
反応して、それぞれ、約40×10-7/℃および約160×10-7/℃の25℃でのCTE
を有する、ジルコン(ZrSiO4)+酸化タングステンを形成することを示す
。その結果、このセラミック物体のCTEは、正で大きい64×10-7/℃である。
シリカの結晶形態であるクリストバライトが少量存在することが、許容された時
間中には反応が完了するほど進行しなかったことを示す。したがって、ZrW2
8+溶融SiO2セラミックの形成は、そのようなセラミックはシリカとZrW 28との反応のために製造できないので不可能である。
【0091】 具体例C11およびC12は、SiO2がシリカの結晶形態である石英として
加えられた、91容積%ZrW28+9容積%(4.9重量%)SiO2の公称組成を
有するセラミックを生成するように調製した。石英は溶融シリカよりもずっと大
きい熱膨張を有しており、そのため、方程式2により混合物のCTEを相殺する
のにわずかしか必要とされないので、SiO2が溶融シリカとして加えられた場
合よりも少ない容積パーセントのこの形態のシリカが加えられた。表5から分か
るように、石英もZrW28と反応して、ジルコンおよび酸化タングステンを形
成するが、これらの2つの具体例において、より少量のシリカにより、いくらか
のZrW28が焼成後の物体中に残留できる。しかしながら、この混合相セラミ
ックのCTEは、所望のものよりも負が小さく、シリカのZrW28との反応の
ために方程式2から予測したものよりも負が小さい、たった-61×10-7/℃であ
る。
【0092】 具体例C13は、ケイ酸塩が非常に微細なジルコン粉末として加えられた、85
重量%(83.6容積%)ZrW28+15重量%(16.5容積%)ZrSiO4からな
るセラミックを生成するように調製した。焼成後、このセラミックはZrW28 +ZrSiO4からなり、わずかに微量しかZrO2およびWO3が残留しなかっ
た。この組成物について予測された公称CTEは-69×10-7/℃であるが、-40℃
から+40℃までの測定された膨張は-51×10-7/℃であった。さらに、膨張CTE
曲線は、+90℃までの加熱および20℃までの冷却の際にヒステリシスを示し、試
料長さの増大が400ppmに亘るΔL/Lに対応した。走査電子顕微鏡による試
料の調査により、この試料は、ZrW28マトリクス全体に亘り広がった微小亀
裂を有することが示された。この試料の、室温よりも高い熱周期による寸法不安
定性のために、この組成物は、ファイバグレーティング用基板としての用途には
不適切となる。
【0093】 本発明の材料および方法は、グレーティングのような光学装置にとっての温度
補償を提供するような、負の熱膨張材料を必要とする様々な用途に用いることが
できる。本発明の材料は、そのような装置のための支持部材を製造するのに用い
ても差し支えない。
【0094】 例えば、図3を参照すると、本発明の第1の実施の形態が示されている。光フ
ァイバ反射グレーティング装置20は、本発明の材料のような負の膨張材料の平ら
なブロックから形成された基板22を有する。その中に少なくとも1つの紫外線誘
起反射グレーティング26が書き込まれた光ファイバ24が、表面28に取り付けられ
、地点30および32でその表面のいずれかの端部に接着されている。ファイバが真
っ直ぐであり、負の膨張の結果として圧縮にさらされておらず、したがって、フ
ァイバが通常張力のもとで取り付けられていることが重要である。接着の前に、
ファイバは重り34の使用により図示されているように、制御された張力の元に置
かれている。張力を適切に選択することにより、全ての予測される使用温度でフ
ァイバが圧縮下にないことを保証する。しかしながら、ファイバは、全ての予測
される使用温度でファイバが張力下にあっても差し支えない。特定の用途におけ
る負の膨張を相殺するのに必要とされる張力の程度は、当業者が容易に計算する
ことができる。
【0095】 接着材料は、有機高分子、例えば、エポキシセメント、無機フリット、例えば
、磨砕ガラス、セラミックまたはガラスセラミック材料、もしくは金属であって
差し支えない。ある実施の形態において、ファイバは紫外線硬化性エポキシ接着
剤により基板に接合される。ファイバを固定するための機械的手段を用いても差
し支えない。
【0096】 一般的に、光ファイバ反射グレーティングは、ファイバを囲むコーティング材
料により提供される。好ましい包装手法において、コーティングは、ファイバの
グレーティング領域においては無傷のまま残されているが、グレーティングの各
々の端部の基板固定領域においては除去されている。しかしながら、その装置で
は、固定位置の間のコーティングが完全に除去されていても差し支えない。コー
ティングの除去は、以下の2つの方法:非接触で非化学的剥離機構、または従来
の化学的剥離のうちの一方により行うことができる。
【0097】 図4に示した別の実施の形態において、ファイバは基板には直接的に固定され
ていない。基板とは異なる材料、例えば、ガラスまたはセラミックから作製され
た結合パッド40、42が、両端で基板に固定されている。ファイバ26は、地点44、
46でそれらのパッドに取り付けられている。これらのパッドは、大きな熱膨張の
不一致のためにファイバに対して直接的に基板から行えたよりも良好な、ファイ
バに対するパッドの固定特性を与える。適切なパッド材料は、ファイバのものと
基板のものの中間の熱膨張係数、例えば、-50および+5×10-7/℃、好ましくは
約-20×10-7/℃の間の熱膨張係数を有する。あるいは、そのパッドは、ファイ
バの膨張係数に緊密に一致した膨張係数を有する溶融シリカであっても差し支え
ない。そのパッドにより、熱膨張の不一致およびファイバの張力の両方により誘
発されるこの接合部の応力が、広い区域に亘り広がることができ、亀裂および分
離の可能性が少なくなる。ファイバとパッドの接続のための固定材料は、ファイ
バを基板に直接的に取り付けるために用いられる材料に似ている、例えば、エポ
キシセメント、無機フリット、例えば、磨砕ガラス、セラミックまたはガラスセ
ラミック材料、もしくは金属である。
【0098】 図5に示した別の実施の形態において、ファイバ上に締付力を生じるのに、基
板材料22の負の膨張が用いられる。基板の隆起部分54、56内にある孔または溝50
、52であってもよい、固定特徴部が、ファイバよりもごくわずかに小さい間隔で
基板に室温において形成される。図6を参照すると、温度を予測される任意の使
用温度よりも低い温度まで低下させることにより、基板が膨張し、ファイバ24を
溝50中に挿入することができる。次いで、基板を暖めると、基板が収縮し、ファ
イバを溝内に保持する締付力が生じる。
【0099】 図7に示した別の実施の形態において、ファイバ24は地点30、32で基板に固定
され、中間のファイバの長さ部分60が低弾性率減衰材料62により緩衝される。フ
ァイバと基板との間にあるこの低弾性率材料、例えば、ファイバを囲むシリコー
ンゴムコーティングもしくはシリコーンゴム、天然または合成ゴムまたはそれら
の混合物のパッドが、そのような機械的衝撃または振動のような外部の摂動から
ファイバ反射グレーティングを保護する。ファイバの弓そりも最小にされる。あ
る実施の形態において、低弾性率材料が、ファイバおよび基板に接着剤により固
定されている。
【0100】 張力下にファイバを取り付けることにより、その装置の光学的特性(例えば、
グレーティングの中心波長)が変えられる。このことは、張力を計算に入れて、
その中に反射グレーティングが書き込まれた装置を偏らせることにより対処して
も、または、その中に反射グレーティングが書き込まれていないファイバ、例え
ば、ゲルマニアドープシリカファイバを張力下に取り付け、次いで、その装置内
にグレーティングをその場で製造するためにファイバを紫外線に露出することに
より行っても差し支えない。
【0101】 本発明の典型的な実施の形態において、中心波長の温度感受性は、未補償グレ
ーティングについては0.0125nm/℃であり、中心波長の応力感受性は、9gの
張力について0.125nmのシフトであり、コーティングのないファイバは、125マ
イクロメートルの直径を有し、被覆ファイバは250マイクロメートルの直径を有
する。ファイバの強度は、200kpsi(1.378×106kPa)よりも大きく、し
たがって、非常に高い信頼性を有する。
【0102】 本発明を紫外線誘起グレーティングについて説明してきたが、他の熱感受性装
置の包装に適用することもできる。例えば、光ファイバカプラおよび光導波路を
、負の膨張基板への固定により断熱化しても差し支えない。
【0103】 光ファイバ溶融カプラは、その長手方向に沿って1つ以上の地点で互いに融着
された2つ以上のファイバを有し、基板に取り付けられている。そのようなカプ
ラは熱感受性であり、それによって、ある量の熱不安定性が生じる。緩衝効果が
用いられる二円錐形テーパー状(biconically tapered)カプラ、例えば、マッハ
・ツェンダー干渉計が特に感受性がある。そのようなカプラは、そのカプラを負
の膨張基板に取り付けることにより断熱化することができる。図8は、そこに2
つのファイバ74、76が取り付けられた負の膨張基板72を含む融着された二円錐形
カプラ装置70を示す。これらのファイバは領域78、80で互いに融着されている。
ファイバは、光ファイバ反射グレーティングについて上述したのと同じ様式で位
置82、84で端部近くにおいて基板に固定されている。
【0104】 例えば、光ファイバまたはプレーナ基板中に導波路を画定することができる。
そのような導波路は熱感受性であり、これによって、ある量の熱不安定性が生じ
る。そのような導波路は、その導波路を負の膨張基板に取り付けることにより断
熱化することができる。図9は、その中にプレーナ導波路96が当業者によく知ら
れた方法で製造される材料の層94が接着によりその上に取り付けられた負の膨張
基板92を含むプレーナ導波路装置90を示す。導波路材料は、例えば、ゲルマニア
シリケートのようなドープシリカ、レーザダイオードのような利得を有する半導
体を含む、他の適切な半導体、ガラス組成物および高分子であって差し支えない
【0105】 温度の依存性が著しく減少したファイバブラッググレーティング装置を、45重
量%のピロリン酸コバルトマグネシウム充填剤を含有するリン酸亜鉛スズガラス
フリットを用いて、表2および3の具体例78の基板にファイバブラッググレー
ティングを張力下で取り付けることにより製造した。図10は、本発明の有益な
断熱化特性を示しており、このファイバブラッググレーティング装置の中心波長
がその装置の温度に対してプロットされている。-5℃でのグレーティングの中心
波長は1531.353nmであり、75℃での中心波長は1531.277nmであった。したが
って、この温度範囲に亘り、前記装置は、固定されていないグレーティングに関
する+0.012nm/℃と比較して、-0.00095nm/℃の波長対温度の変動を示した
。好ましい実施の形態において、前記装置は、一方が-50×10-7/℃よりも負の
大きい室温での熱膨張係数を有する、負の熱膨張係数を有する2つの相を含む組
成をもつ負の膨張基板およびこの基板に固定されたファイバブラッググレーティ
ングを備え、ここで、0℃および70℃の間のブラッグ波長の平均温度依存性の絶
対値は、約0.0025nm/℃以下である。さらなる実施の形態において、前記装置
は、一方が-50×10-7/℃よりも負の大きい室温での熱膨張係数を有する、負の
熱膨張係数を有する2つの相を含む組成をもつ負の膨張基板およびこの基板に固
定されたファイバブラッググレーティングを備え、ここで、0℃および70℃の間
のブラッグ波長の平均温度依存性の絶対値は、約0.001nm/℃以下である。
【0106】 例としての装置の実施の形態は平らな基板を備えていたが、本発明は特定の形
状の基板に限定されないことが理解されよう。例えば、本発明のセラミック物体
を用いて、管状および円柱型基板、もしくはV型、U型、または矩形の谷部すな
わち溝を含む基板を製造しても差し支えないと考えられる。
【0107】 本発明の装置は、完全に受動的なシステムであり、機械的に単純で、かつ断熱
化を示す。前記装置を製造する方法は、それによって、衝撃および振動を許容し
、熱安定性の温度補償光学装置が提供されるので都合よい。
【0108】 本発明の精神すなわち範囲から逸脱せずに本発明に様々な改変および変更を行
えることが当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、本発明の改変お
よび変更が、添付した特許請求の範囲およびそれらの同等物に包含されるのであ
れば、それらを含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、Zr22WO12およびZrW28から主に構成されたセラミック物体
におけるZr22WO12の重量パーセントへの25℃での熱膨張係数の依存関係を
示す
【図2】 図2は、同一条件下で本発明の物体の寸法変化と比較した、85℃および85%の
相対湿度での15重量パーセントのZrO2を有するZrW28の試料棒材の寸法
変化を示す
【図3】 図3は断熱性の光ファイバグレーティング装置の実施の形態の概略図である
【図4】 図4は断熱性の光ファイバグレーティング装置の実施の形態の概略図である
【図5】 図5は断熱性の光ファイバグレーティング装置の実施の形態の概略図である
【図6】 図6は図5に示した固定溝の拡大図である
【図7】 図7は断熱性のファイバグレーティング装置の実施の形態の概略図である
【図8】 図8は断熱性の光ファイバ融着カプラー装置の実施の形態の概略図である
【図9】 図9は断熱性のプレーナ導波路装置の実施の形態の概略図である
【図10】 図10は断熱性のファイバブラッググレーティング装置の実施の形態の中央波
長(nm)対温度(℃)のプロットである
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AL,AM,A T,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA ,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES, FI,GB,GE,GH,GM,HR,HU,ID,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZW Fターム(参考) 4G030 AA01 AA05 AA11 AA12 AA16 AA17 AA18 AA20 AA23 AA24 AA25 AA27 AA28 AA29 AA31 AA32 AA34 AA36 AA41 AA43 BA14 BA21 BA24 CA07 CA08 GA08 4G031 AA01 AA02 AA07 AA08 AA10 AA11 AA12 AA14 AA17 AA18 AA19 AA21 AA22 AA23 AA25 AA26 AA27 AA29 AA33 AA35 BA14 BA21 BA24 CA07 CA08 GA01

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A22WO12と、アルカリ土類金属、アルカリ金属、マンガ
    ン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、アルミニウム、ガリウム、およびビスマスからな
    る群より選択される金属を含有する、ガラス相を含む結晶または非結晶酸化物相
    とを含むセラミック物体であって、AがZrおよびHfからなる群より選択され
    ることを特徴とするセラミック物体。
  2. 【請求項2】 前記A22WO12が約95重量パーセントよりも多い量で存在
    し、前記物体が約5%未満の多孔度を有することを特徴とする請求項1記載のセ
    ラミック物体。
  3. 【請求項3】 AW28を含み、前記酸化物相の金属が、イットリウム、ラ
    ンタニド金属、スカンジウム、ニオブ、チタン、およびニッケルからなる群より
    選択されることを特徴とする請求項1記載のセラミック物体。
  4. 【請求項4】 重量パーセントで表して、前記AW28が約1%から約95%
    までの量で存在し、前記A22WO12が約5%から約99%までの量で存在し、前
    記金属酸化物が約0.01%から約7%までの量で存在することを特徴とする請求項
    3記載のセラミック物体。
  5. 【請求項5】 重量パーセントで表して、前記AW28が約50%から約90%
    までの量で存在し、前記A22WO12が約10%から約50%までの量で存在し、前
    記金属酸化物が約0.01%から約3%までの量で存在することを特徴とする請求項
    3記載のセラミック物体。
  6. 【請求項6】 重量パーセントで表して、前記AW28が約65%から約90%
    までの量で存在し、前記A22WO12が約10%から約35%までの量で存在し、前
    記金属酸化物が約0.01%から約1%までの量で存在することを特徴とする請求項
    3記載のセラミック物体。
  7. 【請求項7】 前記AW28が約80%から約88%までの量で存在し、前記A 22WO12が約12%から約20%までの量で存在し、前記金属酸化物が約0.01%か
    ら約0.50%までの量で存在することを特徴とする請求項6記載のセラミック物体
  8. 【請求項8】 前記セラミック物体が、約4重量%未満の酸化タングステン
    相の量および約5重量%未満の酸化ジルコニウム相の量を有することを特徴とす
    る請求項6記載のセラミック物体。
  9. 【請求項9】 前記セラミック物体が、約3重量%未満の酸化タングステン
    相の量および約4重量%未満の酸化ジルコニウム相の量を有することを特徴とす
    る請求項7記載のセラミック物体。
  10. 【請求項10】 前記物体が約10%未満の全孔隙率を有することを特徴とす
    る請求項4記載のセラミック物体。
  11. 【請求項11】 前記物体が約5%未満の全孔隙率を有することを特徴とす
    る請求項4記載のセラミック物体。
  12. 【請求項12】 前記物体が、約-50×10-7/℃から約-88×10-7/℃までの
    範囲にある約-50℃から約100℃までの温度範囲に亘る熱膨張係数を有することを
    特徴とする請求項4記載のセラミック物体。
  13. 【請求項13】 前記物体が、85℃および85%の相対湿度で700時間に亘り1
    50ppm未満の絶対値を有する長さ変化を示すことを特徴とする請求項4記載の
    セラミック物体。
  14. 【請求項14】 前記物体が、85℃および85%の相対湿度で700時間に亘り3
    5ppm未満の絶対値を有する長さ変化を示すことを特徴とする請求項4記載の
    セラミック物体。
  15. 【請求項15】 前記物体が、85℃および85%の相対湿度で700時間に亘り2
    0ppm未満の絶対値を有する長さ変化を示すことを特徴とする請求項4記載の
    セラミック物体。
  16. 【請求項16】 負の熱膨張係数を有する2つの相を含むセラミック物体で
    あって、前記相の内の1つが-50×10-7/℃よりも負の大きい室温での熱膨張係
    数を有することを特徴とするセラミック物体。
  17. 【請求項17】 前記物体が微小亀裂を示さないことを特徴とする請求項1
    6記載のセラミック物体。
  18. 【請求項18】 第1の相が、Mがアルミニウム、スカンジウム、インジウ
    ム、イットリウム、ランタニド金属、ジルコニウム、およびハフニウムからなる
    群より選択され、Bがタングステン、モリブデン、およびリンからなる群より選
    択され、MおよびBが、組成物M2312が負のCTEを有するように選択され
    た組成物M2312を有し、第2の相が、Aがジルコニウムおよびハフニウムか
    らなる群より選択され、Xがタングステンおよびモリブデンからなる群より選択
    された組成物AX28を有することを特徴とする請求項16記載のセラミック物
    体。
  19. 【請求項19】 前記第1の相がA22WO12であり、前記第2の相がAW 28であり、AがZrおよびHfからなる群から選択され、前記物体が、85℃お
    よび85%の相対湿度で700時間に亘り150ppm未満の絶対値を有する長さ変化を
    示すことを特徴とする請求項17記載のセラミック物体。
  20. 【請求項20】 前記第1の相がA22WO12であり、前記第2の相がAW 28であり、AがZrおよびHfからなる群から選択され、前記物体が、85℃お
    よび85%の相対湿度で700時間に亘り35ppm未満の絶対値を有する長さ変化を
    示すことを特徴とする請求項17記載のセラミック物体。
  21. 【請求項21】 前記第1の相がA22WO12であり、前記第2の相がAW 28であり、AがZrおよびHfからなる群から選択され、前記物体が、85℃お
    よび85%の相対湿度で700時間に亘り20ppm未満の絶対値を有する長さ変化を
    示すことを特徴とする請求項17記載のセラミック物体。
  22. 【請求項22】 10%未満の多孔度を有するセラミック物体を製造する方法
    であって、 A22WO12の粉末またはA22WO12の前駆体粉末と、アルカリ土類金属、
    アルカリ金属、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、アルミニウム、ガリウム、
    およびビスマスからなる群より選択される金属の少なくとも1つの酸化物または
    酸化物前駆体とを互いに混合し、ここで、AがZrおよびHfからなる群から選
    択されており、 セラミック形成方法を用いて前記粉末を互いに固結させ、 約1分間から約10時間までに亘り約1050℃から約1300℃までの温度で前記固結
    された粉末を加熱する、 各工程を含むことを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 前記混合工程が、前記AW28の粉末またはAW28の前
    駆体粉末を互いに混合する工程を含み、前記酸化物相の金属が、イットリウム、
    ランタニド金属、スカンジウム、ニオブ、チタン、およびニッケルからなる群よ
    り選択されることを特徴とする請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記金属酸化物または金属酸化物前駆体が2重量パーセン
    ト未満の量で存在することを特徴とする請求項22記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記金属酸化物または金属酸化物前駆体が2重量パーセン
    ト未満の量で存在することを特徴とする請求項23記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記AW28の粉末またはAW28の前駆体粉末が約50重
    量パーセントから約95重量パーセントまでの量で存在し、前記AP2WO12の粉
    末またはAP2WO12の前駆体粉末が約5重量パーセントから約50重量パーセント
    までの量で存在することを特徴とする請求項23記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記加熱工程が、約1分間から約10時間までに亘り約1150
    ℃から約1220℃までの温度で行われることを特徴とする請求項23記載の方法。
  28. 【請求項28】 -50×10-7/℃よりも負の大きい室温での熱膨張係数を有
    する第1の相を含むセラミック物体の負の熱膨張を上昇させる、すなわち、その
    熱膨張の負を大きくする方法であって、前記第1の相を、少なくとも第2の相ま
    たは該第1の相の前駆体および少なくとも該第2の相と互いに混合する工程を含
    み、該第2の相が-50×10-7/℃よりも負の小さい負の熱膨張を有することを特
    徴とする方法。
  29. 【請求項29】 前記物体が微小亀裂を示さないことを特徴とする請求項2
    8記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記第1の相が、Aがジルコニウムおよびハフニウムから
    なる群より選択され、Xがタングステンおよびモリブデンからなる群より選択さ
    れた組成物AX28を有し、前記第2の相が、Mがアルミニウム、スカンジウム
    、インジウム、イットリウム、ランタニド金属、ジルコニウム、およびハフニウ
    ムからなる群より選択され、Bがタングステン、モリブデン、およびリンからな
    る群より選択され、MおよびBが、組成物M2312が負のCTEを有するよう
    に選択された組成物M2312を有することを特徴とする請求項28記載の方法
  31. 【請求項31】 一方が-50×10-7/℃よりも負の大きい室温での熱膨張係
    数を有する、負の膨張係数を有する2つの相を含む組成物を有する負の膨張の基
    板、および 該基板に固定される熱感受性の正の膨張の光学部材、 を含むことを特徴とする光学装置。
  32. 【請求項32】 第1の相が、Mがアルミニウム、スカンジウム、インジウ
    ム、イットリウム、ランタニド金属、ジルコニウム、およびハフニウムからなる
    群より選択され、Bがタングステン、モリブデン、およびリンからなる群より選
    択され、MおよびBが、組成物M2312が負のCTEを有するように選択され
    た組成物M2312を有し、第2の相が、Aがジルコニウムおよびハフニウムか
    らなる群より選択され、Xがタングステンおよびモリブデンからなる群より選択
    された組成物AX28を有することを特徴とする請求項31記載の光学装置。
  33. 【請求項33】 前記第1の相がA22WO12であり、前記第2の相がAW 28であり、AがZrおよびHfからなる群から選択されることを特徴とする請
    求項31記載の光学装置。
  34. 【請求項34】 前記基板が微小亀裂を示さないことを特徴とする請求項3
    3記載の光学装置。
  35. 【請求項35】 前記基板が、アルカリ土類金属、アルカリ金属、マンガン
    、鉄、コバルト、銅、亜鉛、アルミニウム、ガリウム、ビスマス、イットリウム
    、ランタニド金属、スカンジウム、ニオブ、チタンおよびニッケルからなる群よ
    り選択される金属を含有する、ガラス相を含む結晶または非結晶酸化物相を含む
    ことを特徴とする請求項33記載の光学装置。
  36. 【請求項36】 重量パーセントで表して、前記AW28が約50%から約95
    %までの量で存在し、前記A22WO12が約5%から約50%までの量で存在する
    ことを特徴とする請求項34記載の光学装置。
  37. 【請求項37】 前記光学部材が光ファイバグレーティングであることを特
    徴とする請求項31記載の光学装置。
  38. 【請求項38】 前記基板が、約-40℃から約85℃までの温度範囲に亘る約-
    40×10-7/℃から-88×10-7/℃までの平均線熱膨張係数を有することを特徴と
    する請求項34記載の光学装置。
  39. 【請求項39】 前記装置が気密封止されていないことを特徴とする請求項
    33記載の光学装置。
  40. 【請求項40】 一方が-50×10-7/℃よりも負の大きい室温での熱膨張係
    数を有する、負の膨張係数を有する2つの相を含む組成物を有する負の膨張の基
    板、および 該基板に固定されるブラッグ波長を有するファイバブラッググレーティングで
    あって、0℃および70℃の間の前記ブラッグ波長の平均温度依存性の絶対値が約0
    .0025nm/℃以下であるファイバブラッググレーティング、 を含むことを特徴とする光学装置。
  41. 【請求項41】 第1の相が、Mがアルミニウム、スカンジウム、インジウ
    ム、イットリウム、ランタニド金属、ジルコニウム、およびハフニウムからなる
    群より選択され、Bがタングステン、モリブデン、およびリンからなる群より選
    択され、MおよびBが、組成物M2312が負のCTEを有するように選択され
    た組成物M2312を有し、第2の相が、Aがジルコニウムおよびハフニウムか
    らなる群より選択され、Xがタングステンおよびモリブデンからなる群より選択
    された組成物AX28を有することを特徴とする請求項40記載の光学装置。
  42. 【請求項42】 前記第1の相がA22WO12であり、前記第2の相がAW 28であり、AがZrおよびHfからなる群から選択されることを特徴とする請
    求項40記載の光学装置。
  43. 【請求項43】 前記基板が微小亀裂を示さないことを特徴とする請求項4
    2記載の光学装置。
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