JP5127465B2 - 密封ガラスパッケージおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

関連出願の説明
本出願は、米国法典第35編第199条(e)項の下で、ここにその内容の全てを引用する、2005年12月6日に出願された米国仮特許出願第60/748300号の優先権の恩恵を主張するものである。
本発明は、周囲の環境に敏感な薄膜素子を保護するのに適した密封されたガラスパッケージに関する。そのようなガラスパッケージの例としては、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、センサ、光電池および他の光学素子が挙げられる。本発明を、例としてOLEDディスプレイを用いて説明する。
OLEDは、様々なエレクトロルミネセント素子において使用されていることや使用される可能性のために、近年、重要な研究の課題となっている。例えば、1つのOLEDを、別個の発光素子に使用でき、またはOLEDのアレイを、発光ディスプレイまたはフラットパネルディスプレイの用途(例えば、OLEDディスプレイ)に使用できる。OLEDディスプレイは、非常に明るく、良好な色の対比および広い視覚を有することが知られている。しかしながら、他方で、OLEDディスプレイ、特に、その中に配置された有機層と電極は、周囲の環境からOLEDディスプレイ中に漏れる水分および酸素との相互作用から生じる劣化を受けやすい。OLEDディスプレイの寿命は、その中に配置された有機層と電極が周囲の環境から密封されていれば、著しく増加させることができる。残念ながら、OLEDディスプレイを密封する封止プロセスを開発することは非常に難しかった。OLEDディスプレイを適切に封止するのを難しくする要因のいくつかを以下に手短に挙げる:
・ 気密シールは、酸素のバリア(10-3cc/m2/日)と水のバリア(10-6g/m2/日)を提供すべきである。
・ 気密シールは、ディスプレイの使用中に受ける、携帯電話を地面に落としたときに生じる衝撃などの衝撃に耐えるべきである。
・ 気密シールの幅は、OLEDディスプレイのサイズに悪影響を与えないように小さい(例えば、<2mm)であるべきである。
・ 封止プロセス中に生じる温度は、OLEDディスプレイ内の材料(例えば、電極および有機層)を損傷しないべきである。例えば、典型的なOLEDディスプレイにおいて、OLEDの第1のピクセルは、気密シールの近くに位置しており、封止プロセス中に約85〜100℃より高くに加熱されるべきではない。
・ 封止プロセス中に放出されるどのようなガスも、OLEDディスプレイ内の材料を汚染すべきではない。
・ 気密シールは、OLEDディスプレイに進入するための電気接続(例えば、薄膜電極)を可能にするべきである。
今日、OLEDディスプレイを密封するための1つの様式は、2枚の基板を互いに結合するために、特定の波長の光でエネルギー吸収性の高い材料がドープされた低温フリットを軟化させることによって、気密シールを形成することである。特に、フリットが、以後「フリットパターン」と称される、閉じたパターンで基板上に堆積され、レーザを用いてフリットを加熱し、軟化させ、フリットがその上に配置されている基板またはカバーガラス板と、OLEDがその上に配置されている基板またはガラス板との間に気密シールを形成する。
従来のフリットのレーザ加熱により形成されたOLEDにおいて生じ得る問題は、封止中にフリットパターンにレーザが入る/出る地点、すなわち、フリットパターンの入口/出口地点でのフリットシール内の残留応力、すなわち、シールが冷却された後にシールに残ったままの応力の発生である。この残留応力により、非気密シールが形成されて、使用できない製品が得られるか、またはシールの初期破損が生じて、ディスプレイの初期故障が起こることがある。それゆえ、フリットパターンの入口/出口地点で残留応力を被らないガラスパッケージを封止する方法が必要とされている。この必要性は、本発明の封止技法の1つ以上を使用することによって満たされる。
本発明は、密封されたOLEDディスプレイおよび密封されたOLEDディスプレイを製造する方法を含む。基本的に、本発明の密封されたOLEDディスプレイは、第1の基板と第2の基板を提供することによって製造される。OLEDは、第1の基板上に堆積されており、フリットは第2の基板上に堆積されて、フリットパターン108を形成している。フリットがそれらの間に位置するように第1と第2の基板を位置決めした後、フリットを第1と第2の基板に結合させ、第1と第2の基板を連結しかつOLEDを保護する機密シールを形成するのに十分にフリットを加熱しそれを軟化させるために、レーザが用いられる。明瞭にするために、「フリットを第1と第2の基板に結合させるのに十分にフリットを加熱しそれを軟化させる」という概念は、以後、単に、「フリットの軟化」、「軟化されているフリット」などと称する。フリットは、レーザがフリットに向けられたときに、フリットが軟化し、基板との結合を形成するように、レーザがフリットに吸収されるように、少なくとも一種類の遷移金属、または他の無機エネルギー吸収成分、および随意的なCTE低下充填剤がドープされたガラスである。これにより、フリットが、OLEDパッケージ全体ではなく、フリットのみを直接加熱することよって、OLEDに熱的損傷を与えずに、気密シールを形成する。気密シールに残留応力が生じるのを防ぐために、本発明においては、レーザ経路と出力、または出力プロファイルが制御される。それゆえ、レーザ経路は、レーザがフリットパターンに入りまたは向けられ、フリットパターンをトレースし、フリットパターンの一部分を再トレースし、次いで、フリットパターンを出るように制御される。レーザ出力は、1)レーザが、フリットに2枚の基板を連結する気密シールを形成させるのには不十分なレーザ出力でフリットパターンに入り、2)レーザ出力を、フリットに2枚の基板を連結する気密シールを形成させるのに十分な目的のレーザ出力となるまで、レーザにフリットパターンをトレースさせながら、増加させ、3)次いで、レーザ出力を、レーザがフリットパターンを出る前に、フリットに2枚の基板を連結する気密シールを形成させるのには不十分なレーザ出力まで、フリットパターンの選択された位置で減少させるように、制御される。
本出願において、「フリットに気密シールを形成させるのには不十分なレーザ出力」などの語句は、レーザ出力が、フリットに、レーザの一回の通過で気密シールを形成させるのには不十分であるのを意味することが意図されている。「フリットに気密シールを形成させるのには不十分なレーザ出力」を有するレーザを二回通過させると、フリットに気密シールを形成させるのに十分な熱がフリットに与えられるであろう。「フリットに気密シールを形成させるのには不十分なレーザ出力」を有するレーザの二回の通過が記載されている本発明において、二回の通過によりフリットに与えられる追加のエネルギーが、フリットに気密シールを形成させるのに十分であり、実際に、フリットが気密シールを形成することが意図されている。
以下の詳細な説明を、添付の図面と一緒に参照することによって、本発明がより完全に理解されるであろう。
図3は、本発明の新規の態様を含んでいない、ガラスパッケージを封止する方法を示している。この方法において、レーザ132は、同じ位置306でフリットパターンに入って出るレーザ経路136に沿って方向付けられる。レーザ出力は、変動されないという意味で制御されていない。むしろ、レーザ出力は、フリットを軟化させ、2枚の基板を連結する気密シールを形成させる出力に設定されている。
図1および2を参照すると、本発明の第1の実施の形態により製造された密封されたOLEDディスプレイ100が開示されている。本発明の封止プロセスは、密封されたOLEDディスプレイ100の製造に関して以下に記載されているが、同じまたは類似の封止プロセスを、2枚のガラス板を互いに封止する必要のある他の用途に使用しても差し支えないことを理解すべきである。したがって、本発明は、制限された様式で考えられるべきではない。
図1および2は、密封されたOLEDディスプレイ100の基本構成部材、OLED素子を封止するために用いられるレーザ発生器128およびレーザ132を示す平面図と側面断面図である。OLEDディスプレイ100は、第1の基板112、OLED104のアレイ、閉じたフリットパターン108に堆積されたドープトフリット120および第2の基板116の多層積層体を備えている。本発明の方法の適用に従えば、OLEDディスプレイ100は、第1の基板112と第2の基板116(例えば、ガラス板112および116)の間に位置するOLED104を保護するフリット120から形成された気密シール124を有している。気密シール124は、一般に、OLEDディスプレイ100の周囲に位置しており、OLED104は、気密シール124の周囲の内部に位置している。気密シール124が、フリット120およびレーザ発生器128などの補助的な構成要素からどのように形成されるかが、以下詳細に説明されている。
本発明のある実施の形態において、第1と第2の基板112および116は、コード1737(商標)ガラスまたはEagle1120(商標)ガラスの商標名でコーニング社(Corning Incorporated)により製造販売されているものなどの透明ガラス板であって差し支えない。あるいは、第1と第2の基板112および116は、例えば、旭硝子社により製造販売されているもの(例えば、OA10ガラスおよびOA21ガラス)、日本電気硝子社、NHテクノ社およびサムソン・コーニング・プレシジョン・ガラス社(Samsung Corning Precision Glass Co.)により製造販売されているものなどの透明ガラス板であって差し支えない。OLED用途において、第1と第2のガラス板が、同じ熱膨張係数(CTE)を有する、またはCTEにおける差がほとんどないことが非常に望ましい。
OLED104および他の回路が第1の基板112上に堆積されている。一般的なOLED104は、陽極電極、1つ以上の有機層および陰極電極(図示せず)を備えている。しかしながら、OLEDディスプレイ100において、どのような公知のOLED104または将来のOLED104も使用できることが当業者には容易に認識できるはずである。再度、OLEDディスプレイ100が製造されているのではなく、代わりに、本発明の封止プロセスを用いて非OLEDガラスパッケージが製造されている場合、OLEDおよび他の回路を堆積させる工程を省けることを認識すべきである。
一般に、フリット120が第2の基板116上に堆積されてフリットパターン108が形成される。例えば、フリット120は、第2の基板116の縁から約1mm離れて配置することができる。ある実施の形態において、フリット120は、例えば、鉄、銅、バナジウム、ネオジムなどを含む群より選択される一種類以上のレーザエネルギー吸収種を含有する低溶融温度ガラスフリットである。フリット120には、2枚の基板112および116の熱膨張係数と一致するか実質的に一致するように、フリット120の熱膨張係数を変化させる充填剤、またはCTE充填剤(例えば、逆転(inversion)充填剤、付加(additive)充填剤)をドープしてもよい。CTEを一致させることは、得られるシールにおいて冷却時に導入される応力を避けるために重要であり得る。いくつかの例示のフリット106の組成が以下の表1に与えられている。
本発明は、気密ガラスパッケージのレーザ封止に適していることが、現在知られている、もしくはまだ発見されていない任意のフリットに使用してよい。
随意的な工程において、フリット120を第2の基板116上で予備焼結しても差し支えない。これを実施するためには、第2の基板116上に堆積されたフリット120は、焼結され、第2の基板116に付着するように加熱される。
次いで、基板112および116を、基板116上に堆積されたフリットが、両方の基板に接触するように配置する。次いで、フリット120が、第1の基板112を第2の基板116に連結して結合する気密シール124を形成するような様式で(以下に詳しく説明する)、フリット120をレーザにより加熱する(図2参照)。第1の基板112を第2の基板116に結合することに加え、気密シール124は、周囲の環境中の酸素と水分がOLEDディスプレイ100中に入るのを防ぐことによって、OLED104を保護する。図1および2に示されているように、気密シール124は、一般に、完成したOLEDディスプレイ100の縁の丁度内側に位置している。
図4および5は、本発明のある実施の形態の気密性および封止強度の利点を与える追加の工程を示している。図4は、フリットパターン108を形成するフリット120が、基板112/116の間に挟まれるように、第1の基板112が第2の基板116上に載せられたOLEDデバイスの平面図を示している。この図を用いて、本発明の2つの特徴、レーザ経路制御およびレーザ出力制御を説明する。
フリットを加熱するレーザ132は、レーザが経路136に従うように制御される。この経路は、フリットパターン108の外側で始まることが好ましいが、フリットパターン108の内側で始まっても差し支えない。それゆえ、例えば、図4において、レーザ132の経路は参照番号136で示されている。レーザ経路136の点線部分は、フリットパターン108から外れているレーザ経路136の部分であり、一方で、経路の実線部分は、フリットパターン108と一致するレーザ経路の部分に相当する。レーザは、フリットパターン入口位置140でフリットパターンに入り、フリットパターン全部をトレースし、そのパターンの一部を再トレースし、最終的に、フリットパターン出口位置144でフリットパターンを出る。フリットパターン入口位置140とフリットパターン出口位置144の間にあるフリットパターンの部分は、二度トレースされ、ここでは、「再トレースされるフリットパターンの部分」148などと称される。フリットパターン入口位置140およびフリットパターン出口位置144は、フリットパターンの再トレース部分148が直線であり、フリットパターン108の1つの側部全てを包含するように配置されているのが図4に都合よく示されているが、フリットパターン入口位置140およびフリットパターン出口位置144は、フリットパターンの再トレース部分148が、フリットパターン108の1つの側部全てよりもフリットパターンの多くまたは少なく包含し、またフリットパターンの角部または他の非直線部148を包含するように配置されていても差し支えないことを理解すべきである。
レーザ132の経路を制御することに加え、本発明の方法は、レーザ132からフリットに与えられるエネルギーの制御、または言い換えれば、フリットの加熱の制御を含む。フリットに与えられるまたは吸収されるエネルギーの量は、以下に限られないが、フリットをトレースするときのレーザスポットの並進速度(レーザスポットが、レーザ132とフリットパターンとの交点と定義される場合)、レーザ132のワット数、レーザスポットのサイズ、レーザスポットの形状を含む、いくつかのパラメータの内の1つ以上を変化させることによって、またフリットをマスキングすることによって、制御できる。本発明の説明を容易にするために、「フリットに与えられ、それにより、フリットによって吸収されるエネルギーの制御」は、ここでは、「レーザ出力の制御」と称されるが、これは、レーザのワット数を制御することに制限されると考えるべきではない。レーザのワット数の制御は、都合よいが、フリットに与えられ、フリットによって吸収されるエネルギーを制御する単に1つの手段である。
図4および5を参照すると、本発明の方法は、レーザ132がフリットパターンの入口位置140に入るときに、レーザ出力が、フリットに2枚の基板を連結する気密シールを形成させるのには不十分なようにレーザ出力を制御することを含む。この不十分なレーザ出力状態は、レーザ発生器128がオフにされているゼロ出力状態を含む。フリットパターン入口位置140でフリットパターン108に入った後で、フリットパターンの再トレース部分148の上を最初にトレースしている最中に、レーザ出力が、フリットに一回の通過で2枚の基板を連結する気密シールを形成させるのに十分になるように選択された目的出力に到達するまで、そのレーザ出力が上昇区間152に亘り増加せしめられる。この上昇区間152は、レーザ出力が、最初に増加せしめられるフリットパターン位置156で始まり、目的のレーザ出力の制御に到達したフリットパターン位置160で終わる。上昇区間152の長さは、少なくとも約3mmであることが好ましく、少なくとも10mmであることが都合よい。
目的出力は、両方の基板112/116を濡らすようにフリット120を一回の通過で十分に軟化させるのに十分なレーザ出力であるが、基板112/116またはそれに取り付けられたOLED104を望ましくないほど加熱するのには不十分なレーザ出力として定義できる。したがって、目的出力は、ある範囲のレーザ出力から選択できる。また、目的出力は、レーザの一回の通過で、フリットに気密シールを形成させ、2枚の基板を連結させるのに十分なレーザ出力であるが、基板またはそれに取り付けられたOLEDを望ましくないほど加熱するのには不十分なレーザ出力としても定義できる。このレーザ出力は、常に、フリットに気密シールを形成させるのに要求される最小のレーザ出力であることが都合よい。この範囲は、例えば、基板のガラスまたはOLEDを損傷せずに、一貫した湿潤が得られるまで、レーザ出力を変動させることによって、容易に決定できる。
本発明のこの実施の形態において、目的出力に一旦到達したら、レーザ132は、レーザ出力が最初に目的出力に到達したフリットパターン位置160に到達するまで、1つ以上の選択された目的出力でフリットパターン108をトレースし続け、到達したら、レーザ出力が、フリットに気密シールを形成させるのに不十分な選択された出力に到達するまで、降下区間164に亘りレーザ出力を減少させる。フリットパターンの降下区間164は、レーザ出力が最初のトレースで最初に目的出力に到達し、レーザ出力が2回目のトレースで目的出力未満に減少されるフリットパターン位置160で始まり、レーザ出力が、一回の通過で、フリットに気密シールを形成させるのには不十分な選択された出力まで減少させられるフリットパターン位置168で終わる。降下区間164の長さ、すなわち、レーザ出力が目的出力から、フリットに気密シールを形成させるのに不十分な選択された出力まで減少させられる距離は、少なくとも約5mm、都合よくは少なくとも約7mm、より都合よくは少なくとも約10mmである。次いで、レーザ132は、フリットパターン出口位置144から出る。
本発明のこの実施の形態におけるレーザ出力制御が、フリットパターン上のレーザ132の位置の関数としてレーザ出力をプロットした図5にさらに示されている。図4を参照して上述したように、レーザ132は、フリットパターン108にフリットパターン入口位置140で入り、フリットパターン108全体をトレースし、次いで、フリットパターン入口位置140でフリットパターン108の再トレースを始め、次いで、最終的に、フリットパターン108フリットパターン出口位置144で出る。このグラフは、フリットパターンの再トレース部分148に亘るレーザ132の最初と2回目のトレース中のレーザ出力を示している。実線180は、フリットパターン位置156および160の間の上昇を含む、最初のトレース中のレーザ出力プロファイルを示しており、点線184は、フリットパターン位置160および168の間の降下を含む、2回目のトレース中のレーザ出力プロファイルを示している。レーザ132がフリットパターン入口位置140で入るときに、レーザ出力は、フリットに気密シールを形成させるのには不十分な選択された出力に維持される。レーザ出力が最初に増加させられるフリットパターン位置156で始まり、レーザ132が、レーザ出力が目的出力196に到達したフリットパターン位置160に到達するまで、レーザ出力が増加せしめられる。レーザ出力は、フリットパターンに入ったら直ちに増加させても差し支えなく、この場合、フリットパターン位置140と156が一致することに留意されたい。レーザ132がフリットパターン108の最初のトレースを完了した後、フリットパターン入口位置140でフリットパターン108を再トレースし始める。次いで、レーザ132が、レーザ出力が最初に目的出力196に到達したフリットパターン位置160に到達したときに、レーザ出力は、フリットパターン位置168で、一回の通過でフリットに気密シールを形成させるのに不十分な第2の選択されたレーザ出力まで徐々に減少させられる。フリットに気密シールを形成させるのに不十分な第1と第2の選択されたレーザ出力(176および192)は、同じ(図5および7に示されたように)であっても、異なっていても差し支えないことに留意されたい。次いで、レーザ132は、フリットパターン108を、フリットパターン出口位置144で去る。レーザ132は、レーザ出力が、フリットを軟化させるのに不十分な選択されたレーザ出力に到達するのと同じ位置でフリットパターンを去っても差し支えなく、この場合、フリットパターン位置168および144は一致することに留意されたい。
フリットパターン108の再トレース部分148の最初のトレース中のレーザ出力プロファイルが、線形上昇を有するものとして、図5に都合よく示されている。しかしながら、本発明は、線形上昇に制限されるものと考えるべきではない。徐々の変化を含む限り、すなわち、フリットの加熱速度対距離が約100℃/mmを超えない限り、どのようなプロファイルを用いても差し支えない。
図6および7に示された本発明の第2の実施の形態は、以下の様式で、図4および5に示された第1の実施の形態とは異なっている。
第1の実施の形態において、目的出力に最初に到達するフリットパターン位置およびレーザ出力が最初に減少する位置は、上昇区間と降下区間が重複しない目的レーザ出力の「ゼロ重複」と称されるように、同じ位置である。第2の実施の形態において、上昇区間はフリットパターン位置156で始まり、フリットパターン位置160で終わり、一方で、降下区間は、フリットパターン位置172で始まり、フリットパターン位置168で終わるため、フリットパターン位置172と160との間で、上昇区間と降下区間が重複する。この重複により、第1のトレース中と第2のトレース中のいずれもレーザ132が目的出力にはないフリットパターンの部分が生じる。この重複が図7にグラフで示されている。
それゆえ、例えば、図6において、レーザ132の経路は参照番号136により示されている。レーザ経路136の点線部分は、フリットパターン108から外れたレーザ経路136の部分であり、一方で、経路の実線部分は、フリットパターン108と一致するレーザ経路に相当する。
レーザ132は、フリットに気密シールを形成させるのに不十分な選択されたレーザ出力でフリットパターン入口位置140で入る。次いで、レーザ出力は、フリット位置156で上昇し始め、レーザ出力がフリットパターン位置160で選択された目的出力に到達するまで上昇する。次いで、レーザは、フリット位置156を通過し、フリットパターン位置172に到達するまで、1つ以上の選択された目的出力でフリットパターン108をトレースし続け、フリットパターン位置172に到達した際に、レーザ出力は、フリット位置168でフリットに気密シールを形成させるのに不十分な選択された出力に到達するまで、減少させられる。レーザ出力が目的出力から、フリットに気密シールを形成させるのに不十分な選択された出力まで減少させられるフリット位置172と168との間の距離は、少なくとも約5mmである。次いで、レーザ132はフリットパターン出口位置144から出る。フリット位置172と160の間に位置するフリットパターン108の区間は、目的出力でトレースされていないフリットパターン108の重複部分である。番号の付されたフリット位置の順序は図6に正確に示されているが、番号の付されたフリット位置の間の距離は、正しい縮尺で描かれておらず、その距離が変動することも本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
本発明のこの実施の形態のレーザ出力の制御が、フリットパターンの再トレース区間148上のレーザ132の位置の関数としてレーザ出力をプロットした図7にさらに示されている。実線180は、フリットパターン位置156と160の間の上昇区間を含む最初のトレース中のレーザ出力プロファイルを示し、点線188は、フリットパターン位置172と168の間の降下区間を含む2回目のトレース中のレーザ出力プロファイルを示す。レーザ132はフリットパターン入口位置140でフリットパターンに入るときに、レーザ出力は、フリットに気密シールを形成するのに不十分な第1の選択された出力176にある。次いで、レーザ出力は、レーザ132がフリットパターン位置160で選択された目的出力192に到達するまで、フリットパターン位置156で徐々に上昇し始める。レーザ132は、フリットパターン108(図示せず)をトレースし続ける。レーザ132がフリットパターン108の最初のトレースを完了した後、点線188により示されるように、フリットパターン108を再トレースし始める。次いで、レーザ132が、レーザ出力を最初に増加させたフリットパターン位置156を通過した後であって、選択された目的出力に最初に達したフリットパターン位置160に到達する前に、フリットパターン位置172で、レーザ出力を減少させ始める。レーザ出力は、フリットパターン位置172と168の間で、フリットを軟化させるのには不十分な第2の選択されたレーザ出力192まで減少させられる。フリットを軟化させるのには不十分な第1と第2の選択されたレーザ出力176および192は、図7に示されたように同じであっても、異なっていてもよいことに留意されたい。次いで、レーザ132は、フリットパターン出口位置144で、フリットパターン108を去る。フリットパターン位置156と160の間で増加するときのレーザ出力プロファイルが、線形増加として図7に都合よく示されている。しかしながら、本発明は、線形増加に制限されるものと考えるべきではない。加熱変化率対距離が約112℃/mmを超えない限り、どのようなプロファイルを用いても差し支えない。
レーザ132が最初の目的出力196に到達する位置は、フリットパターンの再トレース区間に位置するが、レーザ出力が目的出力から減少し始める位置の後にあるのが分かる。これは、重複と称される。この重複は、フリットの温度を、余計な残留応力を生じさせるかもしれない温度、例えば、約500℃に上昇させるのを防ぐのに都合よい。
図5および7の両方は、単位距離当たりのレーザ出力の増加と減少の線形比率と等比率を示しているが、多数の線形、非線形および不等の比率、すなわち、増加率と減少率との間で等しくないことも、本発明の教示に含まれることを理解すべきである。それゆえ、例えば、レーザ出力の増加率または減少率は、複数の別個の線形率を有していても、まったく線形でなくともよい。さらに、レーザ出力が増加している距離は、レーザ出力が減少している距離より短くても、等しくても、長くてもよい。
本発明のOLEDディスプレイ100が、図1、4および6において単独のOLEDディスプレイとして示されているが、商業上は、図8に示すように、いくつかのOLEDディスプレイが1枚の基板に形成されていることに留意すべきである。OLEDディスプレイ100を封止し、次いで、個々のディスプレイに切断することができる。
本発明の都合の良い実施の形態において、フリットパターン入口位置140および出口位置144は、レーザの「フリットパターンから外れた」動き、すなわち、個々のフリットパターンの間のレーザの動きを最小にするような様式でフリットパターン上に位置している。これは、多数のOLEDディスプレイ100を封止するのにかかる時間を最小にするのに役立つ。
本発明の特別な実施の形態を論じてきたが、本発明の範囲および精神から逸脱しないこれらの実施の形態への様々な改変は、ここの開示から当業者には明白である。添付の特許請求の範囲は、ここに述べられた特別な実施の形態、並びにそのような改変、変更および同等物を包含することが意図されている。
本発明による密封されたOLEDディスプレイの基本構成部材を示す平面図 本発明による密封されたOLEDディスプレイの基本構成部材を示す側面断面図 ドープトフリットを用いてガラスパッケージを封止する従来技術の方法を説明するために用いられるガラスパッケージの平面図 本発明の第1の実施の形態を説明するために用いられるガラスパッケージの平面図 図4に示された本発明の第1の実施の形態に関する、レーザ出力とフリットパターンの一部分上のレーザ位置との関係を示すグラフ 本発明の第2の実施の形態を説明するために用いられるガラスパッケージの平面図 図6に示された本発明の第2の実施の形態に関する、レーザ出力とフリットパターンの一部分上のレーザ位置との関係を示すグラフ 基板112および116の間に挟まれた多数のフリットパターン108の平面図
符号の説明
100 OLEDディスプレイデバイス
112,116 基板
120,124 フリット
104 OLED
108 フリットパターン
132 レーザ
140 フリットパターン入口位置
144 フリットパターン出口位置
148 フリットパターンの再トレース区間

Claims (10)

  1. 2枚の基体の間にパターン状に配置されたフリットをレーザにより加熱して、該2枚の基体間に素子を密封した気密シールが形成されたパッケージを製造する方法であって、前記フリットのパターンをトレースするレーザの経路および該フリットに与えるレーザのエネルギーを制御して、前記気密シール内に残留応力を生じさせないようにして前記パッケージを製造する方法において、
    レーザを前記フリットパターンに向けて移動する工程、
    前記レーザが前記フリットパターンに到達した際に前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルを、前記フリットが気密シールを形成するのには不十分な初期エネルギーレベルとする工程、
    前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルを前記初期エネルギーレベルから、前記フリットが気密シールを形成し前記2枚の基体を連結させるのに十分であるが該2枚の基体または前記素子に悪影響を与えない程度の大きさの目的エネルギーレベルまで上げながら、前記フリットパターンをトレースする工程、
    前記目的エネルギーレベルを保持しながら、前記レーザで前記フリットパターンのトレースを続ける工程、
    前記フリットパターン全部の1回目のトレースが終了した後、前記レーザで前記フリットパターンの一部を再トレースする間に前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルを、前記目的エネルギーレベルから、前記フリットが気密シールを形成するのには不十分なレベルまで下げる工程、
    前記レーザを前記フリットパターンから離す工程、
    の各工程を有してなり、
    前記フリットパターンの全ての箇所において、前記レーザにより前記フリットに与えられるエネルギーが前記気密シールを形成するのに十分となるようにし、
    前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルが前記目的エネルギーレベルから前記フリットが気密シールを形成するのには不十分なレベルまで下がる際にトレースされるフリットパターンの箇所が、前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルが前記初期エネルギーレベルから前記目的エネルギーレベルまで上がる際にトレースされるフリットパターンの箇所と少なくとも一部重なることを特徴とする方法。
  2. 2枚の基体の間にパターン状に配置されたフリットをレーザにより加熱して、該2枚の基体間に素子を密封した気密シールが形成されたパッケージを製造する方法であって、前記フリットのパターンをトレースするレーザの経路および該フリットに与えるレーザのエネルギーを制御して、前記気密シール内に残留応力を生じさせないようにして前記パッケージを製造する方法において、
    レーザを前記フリットパターンに向けて移動する工程、
    前記レーザが前記フリットパターンに到達した際に前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルを、前記フリットが気密シールを形成するのには不十分な初期エネルギーレベルとする工程、
    前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルを前記初期エネルギーレベルから、前記フリットが気密シールを形成し前記2枚の基体を連結させるのに十分であるが該2枚の基体または前記素子に悪影響を与えない程度の大きさの目的エネルギーレベルまで上げながら、前記フリットパターンをトレースする工程、
    前記目的エネルギーレベルを保持しながら、前記レーザで前記フリットパターンのトレースを続ける工程、
    前記フリットパターン全部の1回目のトレースが終了した後、前記レーザで前記フリットパターンの一部を再トレースする間に前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルを、前記目的エネルギーレベルから、前記フリットが気密シールを形成するのには不十分なレベルまで下げる工程、
    前記レーザを前記フリットパターンから離す工程、
    の各工程を有してなり、
    前記フリットパターンの全ての箇所において、前記レーザにより前記フリットに与えられるエネルギーが前記気密シールを形成するのに十分となるようにし、
    前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルが前記目的エネルギーレベルから前記フリットが気密シールを形成するのには不十分なレベルまで下がる際にトレースされるフリットパターンの箇所が、前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルが前記初期エネルギーレベルから前記目的エネルギーレベルまで上がる際にトレースされるフリットパターンの箇所の終点の位置で始まることを特徴とする方法。
  3. 前記基体が基板からなることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルが前記初期エネルギーレベルから前記目的エネルギーレベルまで上がる際にトレースされるフリットパターンの箇所が少なくとも約3mmの長さであることを特徴とする請求項1からいずれか1項記載の方法。
  5. 前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルが前記初期エネルギーレベルから前記目的エネルギーレベルまで上がる際にトレースされるフリットパターンの箇所が少なくとも約5mmの長さであることを特徴とする請求項1からいずれか1項記載の方法。
  6. 前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルが前記初期エネルギーレベルから前記目的エネルギーレベルまで上がる際にトレースされるフリットパターンの箇所が少なくとも約10mmの長さであることを特徴とする請求項1からいずれか1項記載の方法。
  7. 前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルが前記目的エネルギーレベルから前記フリットが気密シールを形成するのには不十分なレベルまで下がる際にトレースされるフリットパターンの箇所が少なくとも約5mmの長さであることを特徴とする請求項1からいずれか1項記載の方法。
  8. 前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルが前記目的エネルギーレベルから前記フリットが気密シールを形成するのには不十分なレベルまで下がる際にトレースされるフリットパターンの箇所が少なくとも約7mmの長さであることを特徴とする請求項1からいずれか1項記載の方法。
  9. 前記レーザが前記フリットに与えるエネルギーレベルが前記目的エネルギーレベルから前記フリットが気密シールを形成するのには不十分なレベルまで下がる際にトレースされるフリットパターンの箇所が少なくとも約10mmの長さであることを特徴とする請求項1からいずれか1項記載の方法。
  10. 請求項1からいずれか1項記載の方法により製造された、気密シールに残留応力のないパッケージ。
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