JP2001307633A - フラットディスプレイパネル、フラットディスプレイ装置およびフラットディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents

フラットディスプレイパネル、フラットディスプレイ装置およびフラットディスプレイパネルの製造方法

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JP2001307633A
JP2001307633A JP2000119304A JP2000119304A JP2001307633A JP 2001307633 A JP2001307633 A JP 2001307633A JP 2000119304 A JP2000119304 A JP 2000119304A JP 2000119304 A JP2000119304 A JP 2000119304A JP 2001307633 A JP2001307633 A JP 2001307633A
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flat display
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glass paste
sealing
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Shunichi Iketa
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/10AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 封着工程中および冷却後に生じる両基板の内
部応力に起因する両基板間の歪み応力を、充分に封着層
において緩和、吸収でき、さらに、非晶質ガラスペース
トおよび結晶化ガラスペーストの弱点を補えるフラット
ディスプレイパネルおよびフラットディスプレイ装置を
実現し、また、封着層に圧力が印加されすぎず、かつ不
充分となることのないフラットディスプレイパネルの製
造方法を実現する。 【解決手段】 少なくとも2枚の基板1A,1Bを封着
して成るフラットディスプレイパネルにおいて、封着層
21aを複数の積層構造または複数の帯状領域に形成す
ることで、安定した封着状態を得る。封着層21aに
は、結晶化ガラスペースト2Aおよび非晶質ガラスペー
スト2Bを採用する。また、封着の際に印加する押圧力
の位置を封着層近傍であって封着層の位置よりも内側に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイパネル等の、密閉容器であるフラットディスプレ
イパネル、およびフラットディスプレイパネルを備える
フラットディスプレイ装置、およびフラットディスプレ
イパネルの形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラットディスプレイ装置の一例とし
て、図15にAC型プラズマディスプレイ装置の構造を
示す。
【0003】図15において、AC型プラズマディスプ
レイ装置201は、プラズマディスプレイパネル11
1、プラズマディスプレイパネル用駆動回路202、ア
ドレス電極204、X電極205およびY電極206を
備えている。アドレス電極204、X電極205および
Y電極206はいずれも複数存在する。そして、プラズ
マディスプレイパネル111の画像表示部111a内に
格子状に複数設けられた放電セル203においてアドレ
ス電極204とX電極205およびY電極206とが直
交するように、各電極が配置されている。
【0004】また、アドレス電極204、X電極205
およびY電極206は、いずれもプラズマディスプレイ
パネル用駆動回路202に接続され、プラズマディスプ
レイパネル用駆動回路202から各電極に対し駆動用電
圧が供給される。
【0005】このAC型プラズマディスプレイ装置20
1においては、所望の画像を得る為に、まず、プラズマ
ディスプレイパネル用駆動回路202にアドレス動作を
行わせる。具体的には、アドレス動作としてアドレス電
極204と例えばY電極206との間で書き込み電圧を
印加する。これにより、両電極間で書き込み放電を行わ
せ、表示に関わる放電セル203を設定する。これは、
一般的に良く知られているとおり、AC型プラズマディ
スプレイ装置におけるプラズマディスプレイパネル中の
誘電体に壁電荷を蓄えさせる書き込み動作のことであ
る。
【0006】その後、プラズマディスプレイパネル用駆
動回路202に放電維持動作(表示動作)を行わせる。
具体的には、放電維持動作として、アドレス動作によっ
て設定された放電セル203に表示の為の放電を行わせ
る。そのため、X電極205とY電極206との間に維
持電圧を交互に印加する。この放電維持動作によって、
放電セル203のX電極205とY電極206との間に
おいて放電が発生し、画像表示部111aに画像の表示
が行われる。
【0007】所定の放電維持動作が完了すると、画像表
示部111aの表示画像を変更する為の消去動作(前述
の壁電荷を消失させる動作)をプラズマディスプレイパ
ネル用駆動回路202に行わせる。具体的には、消去電
圧をX電極205とY電極206との間に印加して壁電
荷を消去する。
【0008】さて、図16に、プラズマディスプレイパ
ネル111等の従来のフラットディスプレイパネル11
の構造を示す。図16は、フラットディスプレイパネル
11の上面図を示している。また、図17は、図16中
の切断線B−Bにおける断面図である。また、図18
は、図17の状態に至る前の加熱工程前のフラットディ
スプレイパネル11の断面図を示している。
【0009】フラットディスプレイパネル11は、ガラ
ス等からなる2枚の基板1A,1Bと基板1A,1Bを
貼り合わせる封着層12とを備えている。ここで、基板
1A,1Bは、例えばプラズマディスプレイパネルの場
合、表示面側ガラス基板、およびそれに対向して設けら
れる背面ガラス基板である。また、封着層12は、基板
1A,1Bの周辺部に配置され、画像表示部11aを気
密状態に保つ。
【0010】なお、図16においては、封着層12を示
すために基板1Bを破線で表示している。また、図17
においては、プラズマディスプレイパネルの各放電セル
を区分する隔壁13を、画像表示部11a内の構造の一
例として表示している。
【0011】さて、封着層12の材料には、例えば熱可
溶性材料としては、PbO−B23−SiO2系ガラス
やPbO−B23−ZnO系ガラス等の低融点ガラス
(フリットガラス)の粉体を、ニトロセルロースやアク
リル系樹脂からなるバインダや基板1A,1Bの熱膨張
係数に合わせるためのセラミックス粉末のフィラ等とと
もに溶剤に混ぜ込んだガラスペーストを用いる場合が多
い。なお、以下、本願にいうフリットガラスとは、その
融点が通常のガラスの融点より低い、例えば摂氏400
℃程度の融点を有するガラス材料であって、より広義の
解釈では、上述の基板1A,1Bよりも低い温度で溶融
するガラス材料を意味するものである。
【0012】以下に、プラズマディスプレイパネルの場
合を例にとって一般的な封着工程の手順を説明する。
(1)まず、隔壁13等の内部構造が予め形成された表
示面側ガラス基板または背面側ガラス基板のどちらか一
方(図18では例として基板1B)に封着層12を形成
する。(2)次に、封着層12中のバインダ成分を脱離
させるために仮焼成を行う。(3)そして、表示面側ガ
ラス基板と背面側ガラス基板とを向かい合わせにして、
位置合せを行う。(4)両ガラス基板をクリップ等の治
具にて固定し、封着層12に適当な圧力を印加する。
(5)パネル全体を加熱する。(6)パネルを冷却さ
せ、クリップ等の治具を外す。(7)封着が完了する
と、パネル内部に吸着している不純物ガスを除去する目
的から、パネル全体を再び加熱しながらパネルに予め備
えつけられていた排気管を介して真空排気を行う。
(8)なおパネルが所定の温度に達した時点で、放電の
為のガス(NeやXe等を含む混合ガス)を封入する。
(9)そして、排気管を封止する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一般に、封着層12に
要求される条件とは、(a)封着時の温度において、外
部からの圧力により容易に変形し融合する流動性を有す
ること、(b)真空排気時の温度において、大気圧の作
用で変形しないだけの剛性を有すること、(c)封着工
程中および冷却後に基板の割れが生じないように表示面
側ガラス基板と背面側ガラス基板と同レベルの熱膨張係
数を有すること等が挙げられる。
【0014】前述の条件に適うものとして、封着層12
としては従来、非晶質フリットガラスを含む非晶質ガラ
スペースト、または、結晶化フリットガラスを含む結晶
化ガラスペーストのどちらか一方を用いることが多かっ
た。非晶質ガラスペーストは、比較的温度条件に左右さ
れ難く流動性に富むという性質を有している。また、結
晶化ガラスペーストは、流動性には乏しいものの封着後
の耐熱安定性に優れているという性質を有している。
【0015】しかし、いずれのガラスペーストを用いる
場合であっても、封着工程中および冷却後に生じる両基
板の内部応力に起因する両基板間の歪み応力を、充分に
封着層において緩和、吸収できているとはいえなかっ
た。そのため、気密性が充分に確保されたフラットディ
スプレイパネルを多量に得ることは困難であり、例えば
フラットディスプレイ装置の組み立て工程や冷却後の運
搬時等において振動や衝撃等の外力がフラットディスプ
レイ装置に加わった際にフラットディスプレイパネルの
気密性の維持が困難となり、歩留まりが低くなるという
問題があった。
【0016】また、非晶質ガラスペーストの場合、その
軟化点が結晶化ガラスペーストよりも低いため、封着後
に行われる排気時において、結晶化ガラスペーストに比
べて低い温度設定しかできず、不純物ガスの除去が十分
にできないという問題があった。温度設定を低くせざる
を得ないのは、接合した封着部が排気時の加熱により再
軟化を起こして、貼り合わせの力学的強度が低下した
り、気密性の維持が困難となって放電用ガスのリークが
発生したりするなどの問題を防ぐためである。
【0017】また、結晶化ガラスペーストでは、その軟
化点が非晶質ガラスペーストよりも高いため、結晶化を
起こす為の加熱時間を非晶質ガラスペーストに比べて長
くする必要があった。また、加熱時の温度分布のバラツ
キが大きいと、先に温度の上がった箇所で融解と結晶化
による硬化とが完了するという材料自体の特性のため、
後から追随して温度が上がる箇所では、先に硬化した箇
所に発生する応力(歪)の影響を受けながら融解してい
た。これにより、パネル全体での均一な貼り合わせが困
難となるという課題もあった。
【0018】また、画像表示部の面積を最大限に確保し
ながら封着層の幅(基板上の占有面積)を小さくするこ
とが、貼り合わせ部分には要求される。封着層の幅が大
きいと、画像表示部の面積の減少を招いたり、画像表示
部内の隔壁等と封着層とが接触してしまい、排気時のガ
スの流路を確保できなくなる可能性があるからである。
このため封着層の加熱後の幅も出来るだけ均一にする必
要がある。
【0019】ところが、結晶化ガラスペーストの場合、
流動性に乏しいことから、外部から圧力を印加する場合
の条件についてもその設定が難しく、封着層の加熱後の
厚み(潰れ具合)にバラツキが生じることもあった。
【0020】また、上記の封着工程のうち(4)の、両
ガラス基板を治具にて固定して、封着層12に適当な圧
力を印加する工程においては、治具の位置を両ガラス基
板上のどの位置に配置すればよいのか必ずしも明らかで
はなかった。
【0021】例えば図19および図20は、基板1A,
1Bの外部から圧力PSを加えながら加熱炉に入れる前
の加圧位置と封着層12の形成位置の関係の一例につい
て示したものである。
【0022】図19においては、基板1Aの端部から圧
力PSの印加位置までの距離aと、基板1Aの端部から
封着層12の形成幅の中心まで距離bとの比が、a=b
となる場合を示している。このa=bの関係となる場合
には、必要以上に大きい圧力が封着層12にかかってし
まい、加熱後にガラス基板1A,1Bの端部が変形して
しまう。この結果、封着層12の幅が大きくなり、画像
表示部内の隔壁等との距離が小さくなるので、排気時の
ガスの流路を確保できなくなる可能性がある。
【0023】また、図20においては、基板1Aの端部
から圧力PSの印加位置までの距離aと、基板1Aの端
部から封着層12の形成幅の中心まで距離bとの比が、
abとなる場合を示している。このa bの関係となる
場合には、封着層12への圧力が不足する結果、基板1
A,1B間の貼り合わせ条件が整わず、最悪の場合には
隙間GPが発生し、放電用ガスがリークする可能性があ
る。
【0024】この発明は以上の問題点を解決することを
目的とし、封着工程中および冷却後に生じる両基板の内
部応力に起因する両基板間の歪み応力を、充分に封着層
において緩和、吸収でき、さらに、非晶質ガラスペース
トおよび結晶化ガラスペーストの弱点を補えるフラット
ディスプレイパネルおよびフラットディスプレイ装置を
実現し、また、封着層に圧力が印加されすぎず、かつ不
充分となることのないフラットディスプレイパネルの製
造方法を実現する。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1および第2基板と、互いに隣接する複数の封着
層とを備え、前記第1および第2基板が前記複数の封着
層により封着され、前記複数の封着層のそれぞれの熱膨
張係数は互いに異なるフラットディスプレイパネルであ
る。
【0026】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のフラットディスプレイパネルであって、前記複数の封
着層は前記第1および第2基板の間で積層構造を形成し
ているフラットディスプレイパネルである。
【0027】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のフラットディスプレイパネルであって、前記複数の封
着層は前記第1および第2基板の間で並列に配置されて
いるフラットディスプレイパネルである。
【0028】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のフラットディスプレイパネルであって、前記複数の封
着層は前記第1および第2基板の間で一列に配置されて
いるフラットディスプレイパネルである。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
のフラットディスプレイパネルであって、前記複数の封
着層は、結晶化ガラスペーストを有する第1封着層と非
晶質ガラスペーストを有する第2封着層とを含むフラッ
トディスプレイパネルである。
【0030】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
のフラットディスプレイパネルであって、前記複数の封
着層は、第1熱膨張率を有する第1封着層、および前記
第1熱膨張率よりも低い第2熱膨張率を有する第2封着
層、および前記第1封着層と前記第2封着層との間に設
けられた、前記第1熱膨張率よりは低く前記第2熱膨張
率よりは高い第3熱膨張率を有する第3封着層を含むフ
ラットディスプレイパネルである。
【0031】請求項7に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載のフラットディスプレイパネルであっ
て、前記複数の封着層は、第1軟化点を有する第1封着
層と、前記第1軟化点よりも低い第2軟化点を有する第
2封着層とを含むフラットディスプレイパネルである。
【0032】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
のフラットディスプレイパネルであって、前記複数の封
着層は、前記第1封着層と前記第2封着層との間にさら
に、前記第1軟化点よりは低く、前記第2軟化点よりは
高い第3軟化点を有する第3封着層を含むフラットディ
スプレイパネルである。
【0033】請求項9に記載の発明は、請求項1に記載
のフラットディスプレイパネルであって、前記複数の封
着層の境界面には凹凸が存在するフラットディスプレイ
パネルである。
【0034】請求項10に記載の発明は、請求項1ない
し請求項9のいずれかに記載の前記フラットディスプレ
イパネルと、前記フラットディスプレイパネルの駆動を
制御するフラットディスプレイパネル用駆動回路とを備
えたフラットディスプレイ装置である。
【0035】請求項11に記載の発明は、第1および第
2基板間に封着層を配置して、前記第1および第2基板
に外部から前記第1および第2基板を挟みこむ押圧力を
印加することにより前記第1および第2基板を封着する
工程を備え、前記封着の際に印加する前記押圧力の位置
が、前記封着層の近傍であって前記封着層の位置よりも
内側であるフラットディスプレイパネルの製造方法であ
る。
【0036】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図2は、この発
明の実施の形態1に係るフラットディスプレイパネル1
0aの構造を示す断面図である。また、図1は、図2の
状態に至る前の加熱工程前のフラットディスプレイパネ
ルの断面図を示している。
【0037】本実施の形態に係るフラットディスプレイ
パネル10aは、従来のフラットディスプレイパネル1
1と同様、ガラス等からなる2枚の基板1A,1Bと基
板1A,1Bを貼り合わせる封着層21aとを備えてい
る。ここで、基板1A,1Bは、例えばプラズマディス
プレイパネルの場合、表示面側ガラス基板、およびそれ
に対向して設けられる背面ガラス基板である。また、封
着層21aは、基板1A,1Bの周辺部に配置され、画
像表示部を気密状態に保つ。そして、密封容器を構成す
る基板1A,1Bおよび封着層21aで区切られた空間
に、プラズマディスプレイ装置の電極等の画像表示に必
要な構成要素が収納される。
【0038】なお、以下の説明でも密封容器の対象製品
としてプラズマディスプレイ装置を例に取り上げること
があるが、フラットディスプレイパネルという本発明の
性格上、プラズマディスプレイ装置に限定されるもので
はない。また、封着層の材料として、結晶化ガラスペー
ストおよび非晶質ガラスペーストにて説明を行うが、所
望の目的を果たす材料であれば、適用できる材料はこれ
らに限るものではない。
【0039】さて、本実施の形態においては、従来のフ
ラットディスプレイパネル11と異なり、封着層21a
が結晶化ガラスペースト2Aおよび非晶質ガラスペース
ト2Bを含む積層構造を有している。
【0040】なお、この積層構造においては、結晶化ガ
ラスペースト2Aおよび非晶質ガラスペースト2Bに混
合する材料を調節して、両基板1A,1B間の封着が破
れない程度に、結晶化ガラスペースト2Aおよび非晶質
ガラスペースト2Bのそれぞれの熱膨張係数を、両基板
1A,1Bのそれぞれの熱膨張係数に略等しくしてお
く。ただし、結晶化ガラスペースト2Aおよび非晶質ガ
ラスペースト2Bのそれぞれの熱膨張係数については、
互いに異なる値となるようにしておく。
【0041】また、積層構造を構成する材料としては、
結晶化ガラスペースト2Aと非晶質ガラスペースト2B
のように、熱膨張係数および軟化点が互いに異なる材料
であればよい。
【0042】また、ここでは例として結晶化ガラスペー
スト2Aおよび非晶質ガラスペースト2Bの二層を形成
する場合について説明するが、より複数の層を有する場
合であってもよい。その場合も、以上のような熱膨張係
数および軟化点が互いに異なる材料であればよい。
【0043】さて、図1に示すように、例えば基板1A
側に結晶化ガラスペースト2Aを、結晶化ガラスペース
ト2A上に非晶質ガラスペースト2Bを各々形成する。
この状態で封着を行うと、複層化した封着部の間で封着
時に生じる応力を緩和・吸収させることが可能となり、
封着後においても気密性の安定した密閉容器を形成する
ことができる。その理由は以下のとおりである。
【0044】封着層21aの結晶化ガラスペースト2A
および非晶質ガラスペースト2Bのように、両基板1
A,1Bのそれぞれの熱膨張係数に略等しく、しかも熱
膨張係数の値が互いに異なる別々の材料が互いに隣接し
て封着層が形成されておれば、封着工程中および冷却後
に両基板1A,1Bに生じる内部応力に起因する両基板
間の歪み応力を封着層に段階的に緩和、吸収させること
ができる。
【0045】例えば、基板1Aが図1中に示した方向Z
(基板1Aの厚み方向)のうち上方向への内部応力を有
し、基板1Bが図1中に示した方向Z(基板1Bの厚み
方向)のうち下方向への内部応力を有し、基板1Aの内
部応力に比べ基板1Bの内部応力が小さいとすると、熱
膨張係数を調節することにより結晶化ガラスペースト2
Aおよび非晶質ガラスペースト2Bに圧縮応力を持たせ
て、結晶化ガラスペースト2Aの圧縮応力が、非晶質ガ
ラスペースト2Bの圧縮応力よりも大きくなるようにし
ておけばよい。そうすれば、両基板間の歪み応力を封着
層21aに段階的に緩和、吸収させることができる。
【0046】その結果、1つの封着層しかない従来のフ
ラットディスプレイパネルの場合に比べ、気密性を向上
させることができ、より気密性の安定したフラットディ
スプレイパネルを得ることができる。そうすれば、例え
ばフラットディスプレイ装置の組み立て工程や冷却後の
運搬時において振動や衝撃等の外力がフラットディスプ
レイ装置に加わったとしても、フラットディスプレイパ
ネルの気密性を維持することができる。
【0047】本実施の形態において、結晶化ガラスペー
スト2Aおよび非晶質ガラスペースト2Bを混合して1
種類のペーストを形成することなく、あくまで別々の材
料のままで封着層21aを構成したのは、上記の理由か
らである。
【0048】また、本実施の形態のように、封着層21
aを構成する複数の材料が両基板1A,1B間で積層構
造を形成しておれば、特に、両基板1A,1Bの厚み方
向の内部応力に起因する両基板間の歪み応力を段階的に
緩和、吸収させることができる。
【0049】さらに、結晶化ガラスペースト2Aおよび
非晶質ガラスペースト2Bのように、軟化点の異なる材
料が封着層に含まれておれば、冷却工程時に、軟化点の
高い結晶化ガラスペースト2Aが先に固化して、軟化点
の低い非晶質ガラスペースト2Bがその後固化する。よ
って、結晶化ガラスペースト2Aが緩和、吸収しきれな
い両基板間の歪み応力を非晶質ガラスペースト2Bに緩
和、吸収させることができる。
【0050】また、本実施の形態のように、結晶化ガラ
スペースト2Aおよび非晶質ガラスペースト2Bを含む
封着層とすることで、両ペーストの弱点を互いに補いつ
つ両ペーストの利点を活かすことができる。
【0051】すなわち、非晶質ガラスペーストを単独で
用いる場合には、結晶化ガラスペーストを単独で用いる
場合に比べて排気時において低い温度設定にせざるを得
なかった。しかし、本実施の形態のように結晶化ガラス
ペースト2Aおよび非晶質ガラスペースト2Bを含む封
着層とすることで、結晶化ガラスペースト2Aが再軟化
することなく気密性の維持の役割をある程度になうの
で、従来より多少温度設定を高くしても、気密性の維持
をある程度保証することができる。もちろん力学的強度
低下等も補えることから、前述の排気後においても、よ
り安定した密閉容器とすることができる。
【0052】また、結晶化ガラスペーストを単独で用い
る場合では、その軟化点が非晶質ガラスペーストよりも
高いため、結晶化を起こす為の加熱時間を非晶質ガラス
ペーストに比べて長くする必要があった。しかし、本実
施の形態のように結晶化ガラスペースト2Aおよび非晶
質ガラスペースト2Bを含む封着層とすることで、結晶
化ガラスペースト2Aおよび非晶質ガラスペースト2B
の分量の配分を調節して結晶化を起こす為の加熱時間を
短くすることが可能となる。
【0053】また、結晶化ガラスペーストを単独で用い
る場合、加熱時の温度分布のバラツキが大きいと、後か
ら追随して温度が上がる箇所では、先に硬化した箇所に
発生する応力(歪)の影響を受けながら融解し、パネル
全体での均一な貼り合わせが困難であった。また、結晶
化ガラスペーストの場合、流動性に乏しいことから、外
部から圧力を印加する場合の条件についてもその設定が
難しく、封着層の加熱後の厚みにバラツキが生じること
もあった。しかし、本実施の形態のように結晶化ガラス
ペースト2Aおよび非晶質ガラスペースト2Bを含む封
着層とすることで、結晶化ガラスペーストの均一な貼り
合わせが困難な部分に非晶質ガラスペースト2Bが入り
込み、これにより、均一な貼り合わせを実現することが
可能となる。
【0054】なお、図3は、基板1A,1Bの両方に封
着層を形成した場合の一例である。このように両基板に
それぞれ、結晶化ガラスペースト2Aおよび非晶質ガラ
スペースト2Bを含む封着層22a,22bを形成し、
両者を貼り合わせて図4に示すようなフラットディスプ
レイパネル10bを得るようにしてもよい。なお、図4
では、両封着層22a,22bの非晶質ガラスペースト
2Bが一体化して封着層22cとなった場合について示
した。また、ここでは基板1A,1Bとも基板側に結晶
化ガラスペースト2Aを配置し、結晶化ガラスペースト
2A上に非晶質ガラスペースト2Bを配置する場合を例
示したが、その逆でもよく、また、一方の基板のみその
配置を逆転させるようにしてもよい。
【0055】以下に、フラットディスプレイパネル10
aの場合を例にとって本実施の形態に係るフラットディ
スプレイパネルの封着工程の手順を説明する。(1)ま
ず、隔壁等の内部構造が予め形成された基板1Aに封着
層21aを形成する。そのため、結晶化ガラスペースト
2Aを基板1A上に塗布し、乾燥させた後、仮焼成を行
う。(2)次に、同様にして、非晶質ガラスペースト2
Bについても、結晶化ガラスペースト2A上に塗布し、
乾燥させた後、仮焼成を行う。なお、封着材料をガラス
基板上に形成する手法として、ノズルから吐出して描画
するディスペンサ法、所定のパターンのスクリーン版越
し転写する印刷法、予め所定の形に成形した封着材料を
ガラス基板上に設置するプリフォームによる方法等が一
般的である。また、乾燥は120℃〜150℃で10分
程度、仮焼成は、結晶化ガラスペースト2Aの場合は3
80℃〜400℃で10分〜15分程度、非晶質ガラス
ペースト2Bの場合は380℃程度で10分〜15分程
度、行えばよい。(3)そして、基板1Aと基板1Bと
を向かい合わせにして、位置合せを行う。(4)両基板
をクリップ等の治具にて固定し、封着層21aに適当な
圧力を印加する。(5)パネル全体を加熱する。(6)
パネルを冷却させ、クリップ等の治具を外す。(7)封
着が完了すると、パネル内部に吸着している不純物ガス
を除去するために、パネル全体を再び加熱しながらパネ
ルに予め備えつけられていた排気管を介して真空排気を
行う。(8)なおパネルが所定の温度に達した時点で、
放電の為のガス(NeやXe等を含む混合ガス)を封入
する。(9)そして、排気管を封止する。
【0056】なお、本実施の形態にかかるフラットディ
スプレイパネルにおいて、結晶化ガラスペースト2Aお
よび非晶質ガラスペースト2B間に、両者の応力を緩和
させる応力緩和層を配置するようにしてもよい。
【0057】図5は、応力緩和層2Cを有する封着層2
1bを含むフラットディスプレイパネル10cの加熱、
冷却後の拡大図である。異なる封着材料である結晶化ガ
ラスペースト2Aおよび非晶質ガラスペースト2Bを基
板1Aの厚み方向に積層して封着する場合、予め両材料
の内部応力を緩和・吸収すべく別の封着材料を応力緩和
層2Cとして形成する。
【0058】その形成方法としては、図1の様に積層す
る際に、応力緩和層2Cを結晶化ガラスペースト2Aお
よび非晶質ガラスペースト2Bの間に形成する。なお応
力緩和層2Cには、その熱膨脹率および軟化点の値が、
結晶化ガラスペースト2Aおよび非晶質ガラスペースト
2Bの両者の熱膨脹率および軟化点の値の中間に位置す
るようなものを選択すればよい。具体的には、結晶化ガ
ラスペースト2Aおよび非晶質ガラスペースト2Bの両
者の混合物などが考えられる。
【0059】このように、結晶化ガラスペースト2Aお
よび非晶質ガラスペースト2Bの両者の熱膨脹率の中間
に位置するような熱膨脹率の値を有する応力緩和層2C
を設けることで、両基板1A,1Bの内部応力に起因す
る両基板間の歪み応力をより段階的に緩和、吸収させる
ことができる。その結果、より気密性の安定したフラッ
トディスプレイパネルを得ることができる。また、結晶
化ガラスペースト2Aおよび非晶質ガラスペースト2B
の両者の軟化点の中間に位置するような軟化点の値を有
する応力緩和層2Cを設けることで、結晶化ガラスペー
スト2Aが緩和、吸収しきれない両基板間の歪み応力を
応力緩和層に緩和、吸収させることができ、さらに応力
緩和層が緩和、吸収しきれない両基板間の歪み応力を非
晶質ガラスペースト2Bに緩和、吸収させることができ
る。
【0060】なお、図5に示すように、結晶化ガラスペ
ースト2Aおよび非晶質ガラスペースト2Bの両者の境
界部分は、平面状というよりは実際には凹凸の状態とな
っている。よって、各材料の境界部分においては、結晶
化ガラスペースト2Aの内部応力STAと非晶質ガラス
ペースト2Bの内部応力STBとが、様々な方向に向き
合っており、両材料の応力が打ち消し合って各材料間で
の剥離が発生しにくい。よって、より気密性の安定した
フラットディスプレイパネルを得ることができる。この
ことは、応力緩和層2Cの有無に関わらずあてはまるこ
とである。
【0061】なお、本実施の形態に係るフラットディス
プレイパネルは、例えば図15に示したプラズマディス
プレイ装置201のプラズマディスプレイパネル111
に適用することができる。そして勿論、DC型のプラズ
マディスプレイ装置にも適用可能である。また、蛍光表
示管等、フラットディスプレイパネルの範疇に属するも
のにも広く適用できる。その場合、上記のフラットディ
スプレイパネルの有する効果を備えたフラットディスプ
レイ装置を得ることができる。
【0062】<実施の形態2>本実施の形態に係るフラ
ットディスプレイパネルは、実施の形態1に係るフラッ
トディスプレイパネルの変形例であって、基板の厚さ方
向に結晶化ガラスペーストおよび非晶質ガラスペースト
を配置するのではなく、基板の面方向に結晶化ガラスペ
ーストおよび非晶質ガラスペーストを並置して、二列の
帯状に配置するものである。
【0063】図7は、この発明の実施の形態2に係るフ
ラットディスプレイパネル10dの構造を示す断面図で
ある。また、図6は、図7の状態に至る前の加熱工程前
のフラットディスプレイパネルの断面図を示している。
【0064】本実施の形態に係るフラットディスプレイ
パネル10dは、実施の形態1に係るフラットディスプ
レイパネル10aと同様、ガラス等からなる2枚の基板
1A,1Bと基板1A,1Bを貼り合わせる封着層23
aとを備えている。
【0065】ただし、本実施の形態においては、実施の
形態1に係るフラットディスプレイパネル10aと異な
り、封着層23aの含む結晶化ガラスペースト2Dおよ
び非晶質ガラスペースト2Eが並置する、二列の帯状の
配置構造となっている。
【0066】なお、本実施の形態においても、結晶化ガ
ラスペースト2Dおよび非晶質ガラスペースト2Eに混
合する材料を調節して、両基板1A,1B間の封着が破
れない程度に、結晶化ガラスペースト2Dおよび非晶質
ガラスペースト2Eのそれぞれの熱膨張係数を、両基板
1A,1Bのそれぞれの熱膨張係数に略等しくしてお
く。ただし、結晶化ガラスペースト2Dおよび非晶質ガ
ラスペースト2Eのそれぞれの熱膨張係数については、
互いに異なる値となるようにしておく。
【0067】また、二列の帯状の配置構造を構成する材
料としては、結晶化ガラスペースト2Dと非晶質ガラス
ペースト2Eのように、熱膨張係数および軟化点が互い
に異なる材料であればよい。
【0068】また、ここでは例として結晶化ガラスペー
スト2Dおよび非晶質ガラスペースト2Eの二列を形成
する場合について説明するが、より複数の列を有する場
合であってもよい。その場合も、以上のような熱膨張係
数および軟化点が互いに異なる材料であればよい。
【0069】さて、図6に示すように、例えば基板1A
側に結晶化ガラスペースト2Dおよび非晶質ガラスペー
スト2Eを並置するようにして形成する。この状態で封
着を行うと、封着部の間で封着時に生じる応力を緩和・
吸収させることが可能となり、封着後においても気密性
の安定した密閉容器を形成することができる。その理由
は以下のとおりである。
【0070】封着層23aの結晶化ガラスペースト2D
および非晶質ガラスペースト2Eのように、両基板1
A,1Bのそれぞれの熱膨張係数に略等しく、しかも熱
膨張係数の値が互いに異なる別々の材料が互いに隣接し
て封着層が形成されておれば、封着工程中および冷却後
に両基板1A,1Bに生じる内部応力に起因する両基板
間の歪み応力を封着層に段階的に緩和、吸収させること
ができる。
【0071】例えば、基板1Aが図6中に示した方向X
(基板1Aの面方向)のうち右方向への内部応力を有
し、基板1Bが図6中に示した方向X(基板1Bの面方
向)のうち左方向への内部応力を有し、基板1Aの内部
応力に比べ基板1Bの内部応力が小さいとすると、熱膨
張係数を調節することにより結晶化ガラスペースト2D
および非晶質ガラスペースト2Eに圧縮応力を持たせ
て、結晶化ガラスペースト2Dの圧縮応力が、非晶質ガ
ラスペースト2Eの圧縮応力よりも小さくなるようにし
ておけばよい。そうすれば、両基板間の歪み応力を封着
層23aに段階的に緩和、吸収させることができる。
【0072】その結果、1つの封着層しかない従来のフ
ラットディスプレイパネルの場合に比べ、気密性を向上
させることができ、より気密性の安定したフラットディ
スプレイパネルを得ることができる。そうすれば、例え
ばフラットディスプレイ装置の組み立て工程や冷却後の
運搬時において振動や衝撃等の外力がフラットディスプ
レイ装置に加わったとしても、フラットディスプレイパ
ネルの気密性を維持することができる。
【0073】さらに、結晶化ガラスペースト2Dおよび
非晶質ガラスペースト2Eのように、軟化点の異なる材
料が封着層に含まれておれば、排気時の加熱中に軟化点
の低い非晶質ガラスペースト2Eが再軟化する場合であ
っても、軟化点の高い結晶化ガラスペースト2Dを再軟
化させないようにすることで、安定した加熱排気を行う
ことができる。
【0074】すなわち、排気時の加熱中において非晶質
ガラスペースト2Eが軟化しても、耐熱的に安定してい
る結晶化ガラスペースト2Dがバリアする形となり、排
気時の封着材料の軟化に起因する封着材料の吸込み(形
状変化)を抑制できる。これにより、安定した加熱排気
ができフラットディスプレイパネル内の不純物ガス除去
が促進される。
【0075】また、本実施の形態のように、結晶化ガラ
スペースト2Dおよび非晶質ガラスペースト2Eを含む
封着層とすることで、両ペーストの弱点を互いに補いつ
つ両ペーストの利点を活かすことができる。
【0076】すなわち、非晶質ガラスペーストを単独で
用いる場合には、結晶化ガラスペーストを単独で用いる
場合に比べて排気時において低い温度設定にせざるを得
なかった。しかし、本実施の形態のように結晶化ガラス
ペースト2Dおよび非晶質ガラスペースト2Eを含む封
着層とすることで、結晶化ガラスペースト2Dが再軟化
することなく気密性の維持の役割をある程度になうの
で、従来より多少温度設定を高くしても、気密性の維持
をある程度保証することができる。もちろん力学的強度
低下等も補えることから、前述の排気後においても、よ
り安定した密閉容器とすることができる。
【0077】また、結晶化ガラスペーストを単独で用い
る場合では、その軟化点が非晶質ガラスペーストよりも
高いため、結晶化を起こす為の加熱時間を非晶質ガラス
ペーストに比べて長くする必要があった。しかし、本実
施の形態のように結晶化ガラスペースト2Dおよび非晶
質ガラスペースト2Eを含む封着層とすることで、結晶
化ガラスペースト2Dおよび非晶質ガラスペースト2E
の分量の配分を調節して結晶化を起こす為の加熱時間を
短くすることが可能となる。
【0078】また、結晶化ガラスペーストを単独で用い
る場合、加熱時の温度分布のバラツキが大きいと、後か
ら追随して温度が上がる箇所では、先に硬化した箇所に
発生する応力(歪)の影響を受けながら融解し、パネル
全体での均一な貼り合わせが困難であった。また、結晶
化ガラスペーストの場合、流動性に乏しいことから、外
部から圧力を印加する場合の条件についてもその設定が
難しく、封着層の加熱後の厚みにバラツキが生じること
もあった。しかし、本実施の形態のように結晶化ガラス
ペースト2Dおよび非晶質ガラスペースト2Eを含む封
着層とすることで、結晶化ガラスペーストの均一な貼り
合わせが困難な部分に非晶質ガラスペースト2Eが入り
込み、これにより、均一な貼り合わせを実現することが
可能となる。
【0079】なお、図8は、基板1A,1Bの両方に封
着層を形成した場合の一例である。このように両基板に
それぞれ、結晶化ガラスペースト2Dおよび非晶質ガラ
スペースト2Eを含む封着層23c,23dを形成し、
両者を貼り合わせて図7に示したフラットディスプレイ
パネル10dを得るようにしてもよい。
【0080】また、ここでは基板1A,1Bとも外周側
に結晶化ガラスペースト2Dを配置し、内部側に非晶質
ガラスペースト2Eを配置する場合を例示したが、その
逆でもよい。
【0081】以下に、フラットディスプレイパネル10
dの場合を例にとって本実施の形態に係るフラットディ
スプレイパネルの封着工程の手順を説明する。(1)ま
ず、隔壁等の内部構造が予め形成された基板1Aに封着
層23aを形成する。そのため、結晶化ガラスペースト
2Dを基板1A上に塗布し、乾燥させた後、仮焼成を行
う。(2)次に、同様にして、非晶質ガラスペースト2
Eについても、結晶化ガラスペースト2Dに隣接して塗
布し、乾燥させた後、仮焼成を行う。また、乾燥は12
0℃〜150℃で10分程度、仮焼成は、結晶化ガラス
ペースト2Dの場合は380℃〜400℃で10分〜1
5分程度、非晶質ガラスペースト2Eの場合は380℃
程度で10分〜15分程度、行えばよい。(3)そし
て、基板1Aと基板1Bとを向かい合わせにして、位置
合せを行う。(4)両基板をクリップ等の治具にて固定
し、封着層21aに適当な圧力を印加する。(5)パネ
ル全体を加熱する。(6)パネルを冷却させ、クリップ
等の治具を外す。(7)封着が完了すると、パネル内部
に吸着している不純物ガスを除去するために、パネル全
体を再び加熱しながらパネルに予め備えつけられていた
排気管を介して真空排気を行う。(8)なおパネルが所
定の温度に達した時点で、放電の為のガス(NeやXe
等を含む混合ガス)を封入する。(9)そして、排気管
を封止する。
【0082】なお、本実施の形態にかかるフラットディ
スプレイパネルにおいて、結晶化ガラスペースト2Dお
よび非晶質ガラスペースト2E間に、両者の応力を緩和
させる応力緩和層を配置するようにしてもよい。
【0083】図9は、応力緩和層2Fを有する封着層2
3eを含むフラットディスプレイパネル10eの加熱、
冷却後の拡大図である。異なる封着材料である結晶化ガ
ラスペースト2Dおよび非晶質ガラスペースト2Eを基
板1A,1Bの面方向に並置して封着する場合、予め両
材料の内部応力を緩和・吸収すべく別の封着材料を応力
緩和層2Fとして形成する。
【0084】その形成方法としては、図6の様に並置す
る際に、応力緩和層2Fを結晶化ガラスペースト2Dお
よび非晶質ガラスペースト2Eの間に形成する。なお応
力緩和層2Fには、その熱膨脹率および軟化点の値が、
結晶化ガラスペースト2Dおよび非晶質ガラスペースト
2Eの両者の熱膨脹率および軟化点の値の中間に位置す
るようなものを選択すればよい。具体的には、結晶化ガ
ラスペースト2Dおよび非晶質ガラスペースト2Eの両
者の混合物などが考えられる。
【0085】このように、結晶化ガラスペースト2Dお
よび非晶質ガラスペースト2Eの両者の熱膨脹率の中間
に位置するような熱膨脹率の値を有する応力緩和層2F
を設けることで、両基板1A,1Bの内部応力に起因す
る両基板間の歪み応力をより段階的に緩和、吸収させる
ことができる。その結果、より気密性の安定したフラッ
トディスプレイパネルを得ることができる。また、結晶
化ガラスペースト2Dおよび非晶質ガラスペースト2E
の両者の軟化点の中間に位置するような軟化点の値を有
する応力緩和層2Fを設ければ、排気時の加熱中に非晶
質ガラスペースト2Eが再軟化する場合であっても、結
晶化ガラスペースト2Dおよび応力緩和層2Fを再軟化
させないようにすることで、より安定した加熱排気を行
うことができる。
【0086】なお、結晶化ガラスペースト2Dおよび非
晶質ガラスペースト2Eの両者の境界部分は、平面状と
いうよりは実際には凹凸の状態となっている。よって、
各材料の境界部分においては、結晶化ガラスペースト2
Dの内部応力と非晶質ガラスペースト2Eの内部応力と
が、様々な方向に向き合っており、両材料の応力が打ち
消し合って各材料間での剥離が発生しにくい。よって、
より気密性の安定したフラットディスプレイパネルを得
ることができる。このことは、応力緩和層2Fの有無に
関わらずあてはまることである。
【0087】なお、本実施の形態に係るフラットディス
プレイパネルは、例えば図15に示したプラズマディス
プレイ装置201のプラズマディスプレイパネル111
に適用することができる。そして勿論、DC型のプラズ
マディスプレイ装置にも適用可能である。また、蛍光表
示管等、フラットディスプレイパネルの範疇に属するも
のにも広く適用できる。その場合、上記のフラットディ
スプレイパネルの有する効果を備えたフラットディスプ
レイ装置を得ることができる。
【0088】<実施の形態3>本実施の形態に係るフラ
ットディスプレイパネルは、実施の形態1に係るフラッ
トディスプレイパネルの変形例であって、基板の厚さ方
向に結晶化ガラスペーストおよび非晶質ガラスペースト
を配置するのではなく、基板の面方向に結晶化ガラスペ
ーストおよび非晶質ガラスペーストを交互に一列に配置
するものである。
【0089】図10は、この発明の実施の形態2に係る
フラットディスプレイパネル10fの構造を示す上面図
である。また、図11は、図10中の切断線A−Aにお
ける断面図を示している。
【0090】本実施の形態に係るフラットディスプレイ
パネル10fは、実施の形態1に係るフラットディスプ
レイパネル10aと同様、ガラス等からなる2枚の基板
1A,1Bと基板1A,1Bを貼り合わせる封着層24
aとを備えている。
【0091】ただし、本実施の形態においては、実施の
形態1に係るフラットディスプレイパネル10aと異な
り、封着層24aの含む結晶化ガラスペースト2Gおよ
び非晶質ガラスペースト2Hは交互に一列に(図10中
のY方向に)配置されている。
【0092】なお、本実施の形態においても、結晶化ガ
ラスペースト2Gおよび非晶質ガラスペースト2Hに混
合する材料を調節して、両基板1A,1B間の封着が破
れない程度に、結晶化ガラスペースト2Gおよび非晶質
ガラスペースト2Hのそれぞれの熱膨張係数を、両基板
1A,1Bのそれぞれの熱膨張係数に略等しくしてお
く。ただし、結晶化ガラスペースト2Gおよび非晶質ガ
ラスペースト2Hのそれぞれの熱膨張係数については、
互いに異なる値となるようにしておく。
【0093】また、一列の配置構造を構成する材料とし
ては、結晶化ガラスペースト2Gと非晶質ガラスペース
ト2Hのように、熱膨張係数および軟化点が互いに異な
る材料であればよい。
【0094】また、ここでは例として結晶化ガラスペー
スト2Gおよび非晶質ガラスペースト2Hを交互に配置
する場合について説明するが、より複数の材料を有する
場合であってもよい。その場合も、以上のような熱膨張
係数および軟化点が互いに異なる材料であればよい。
【0095】このように、結晶化ガラスペースト2Gお
よび非晶質ガラスペースト2Hを交互に一列に配置して
封着を行うと、封着部の間で封着時に生じる応力を緩和
・吸収させることが可能となり、封着後においても気密
性の安定した密閉容器を形成することができる。その理
由は以下のとおりである。
【0096】封着層24aの結晶化ガラスペースト2G
および非晶質ガラスペースト2Hのように、両基板1
A,1Bのそれぞれの熱膨張係数に略等しく、しかも熱
膨張係数の値が互いに異なる別々の材料が互いに隣接し
て封着層が形成されておれば、封着工程中および冷却後
に両基板1A,1Bに生じる内部応力に起因する両基板
間の歪み応力を封着層に段階的に緩和、吸収させること
ができる。そして封着層の配置された列方向における一
列上で、その応力を意図的に分散させることができる。
この応力分散は、パネルの表示面積が大型化するほど効
果的である。
【0097】その結果、1つの封着層しかない従来のフ
ラットディスプレイパネルの場合に比べ、気密性を向上
させることができ、より気密性の安定したフラットディ
スプレイパネルを得ることができる。そうすれば、例え
ばフラットディスプレイ装置の組み立て工程や冷却後の
運搬時において振動や衝撃等の外力がフラットディスプ
レイ装置に加わったとしても、フラットディスプレイパ
ネルの気密性を維持することができる。
【0098】また、本実施の形態を実施の形態1および
形態2との組み合わせで用いても構わない。
【0099】すなわち、実施の形態1と本実施の形態と
を組み合わせて、図12に示すフラットディスプレイパ
ネル10gのように、一列の配置構造中に積層構造を取
り入れた封着層24bを形成してもよい。この封着層2
4bでは、結晶化ガラスペースト2Jおよび非晶質ガラ
スペースト2Iが積層構造を有しつつ、一列(図12に
示すY方向)上でその上下が交互に反転している。
【0100】また、実施の形態2と本実施の形態とを組
み合わせて、図13に示すフラットディスプレイパネル
10hのように、一列の配置構造を二列並置した封着層
24cを形成してもよい。この封着層24cでは、結晶
化ガラスペースト2Lおよび非晶質ガラスペースト2K
が一列(図13中のY方向)の配置構造中で交互に配置
され、かつ、(図13中のX方向に)並置する部分にも
両材料が並ぶようにしている。
【0101】<実施の形態4>本実施の形態は、両基板
を治具にて固定して封着層に適当な圧力を印加する工程
において治具を最適な位置に配置するフラットディスプ
レイパネルの製造方法について示すものである。
【0102】図14は、実施の形態1にかかるフラット
ディスプレイパネル10aを例として、両基板1A,1
Bの外部から治具(クリップ)CLa,CLbにて両基
板を挟みこむ圧力PSを加えながら加熱炉に入れる際
の、加圧位置と封着層の形成位置との関係について示し
たものである。
【0103】本願発明者は、治具の最適位置を求める実
験を多数回行ったところ、圧力PSの印加される位置
が、封着層21aの近傍であって封着層の位置よりもパ
ネルの内側であるのがよいことを突き止めた。そして、
最適位置として、基板1Aの端部から圧力PSの印加位
置までの距離aと、基板1Aの端部から封着層12の形
成幅の中心までの距離bとの比が、およそa:b=2:
1〜10:1に収まる範囲とすることで、前述の基板端
部の変形や放電用ガスのリークの問題がいずれも最も発
生しにくいことが判明した。これにより基板端部とパネ
ル中央部での基板1A,1B間の間隔はほぼ一定とな
り、表示の均一性が重視されるフラットディスプレイパ
ネルの特性を満足することが可能となる。
【0104】すなわち、封着層21aに圧力が印加され
すぎて封着層21aの幅が不必要に広がることを抑制で
きる。よって、両基板内部のガスの排気時の流路を確保
しやすい。また、封着層21aへの圧力が不充分となる
ことを抑制できる。よって、両基板間に隙間が発生しに
くい。
【0105】また、封着後の封着層の幅が全周でほぼ均
一になることで、内部応力の不均一も解消できる。更
に、表示部面積を最大限に確保しながら封着層の幅(占
有面積)を小さくすることも可能となり、貼り合わせ部
に要求されている封着後の封着幅も均一にすることが出
来る。
【0106】なお、本実施の形態は、上述の各実施の形
態に組み合わせてもよく、さらには、従来のフラットデ
ィスプレイパネルに適用してもその効果がある。
【0107】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、互いに
隣接する複数の封着層のそれぞれの熱膨張係数は互いに
異なる。よって、複数の封着層のそれぞれの熱膨張係数
と第1および第2基板のそれぞれの熱膨張係数とを、第
1および第2基板間の封着が破れない程度に略等しくし
つつ、複数の封着層を第1および第2基板間で適切に配
置することにより、第1基板の内部応力と第2基板の内
部応力とに起因する両基板間の歪み応力を複数の封着層
に段階的に緩和、吸収させることができる。その結果、
1つの封着層しかない場合に比べ、より気密性の安定し
たフラットディスプレイパネルを得ることができる。そ
うすれば、例えばフラットディスプレイ装置の組み立て
工程や冷却後の運搬時等において振動や衝撃等の外力が
フラットディスプレイ装置に加わったとしても、フラッ
トディスプレイパネルの気密性を維持できる。
【0108】請求項2に記載の発明によれば、複数の封
着層は第1および第2基板の間で積層構造を形成してい
るので、特に、第1および第2基板の厚み方向の内部応
力に起因する両基板間の歪み応力を段階的に緩和、吸収
させることができる。
【0109】請求項3に記載の発明によれば、複数の封
着層は第1および第2基板の間で並列に配置されている
ので、特に、第1および第2基板表面のうち封着層を横
切る方向における内部応力に起因する両基板間の歪み応
力を段階的に緩和、吸収させることができる。
【0110】請求項4に記載の発明によれば、複数の封
着層は第1および第2基板の間で一列に配置されている
ので、特に、第1および第2基板表面のうち封着層の配
置された列方向における内部応力に起因する両基板間の
歪み応力を段階的に緩和、吸収させることができる。
【0111】請求項5に記載の発明によれば、結晶化ガ
ラスペーストを有する第1封着層と非晶質ガラスペース
トを有する第2封着層とを含むので、両ペーストの弱点
を互いに補いつつ両ペーストの利点を活かすことができ
る。
【0112】請求項6に記載の発明によれば、第1熱膨
張率よりは低く第2熱膨張率よりは高い第3熱膨張率を
有する第3封着層が、第1封着層と第2封着層との間に
設けられているので、第1基板の内部応力と第2基板の
内部応力とに起因する両基板間の歪み応力をより段階的
に緩和、吸収させることができる。その結果、より気密
性の安定したフラットディスプレイパネルを得ることが
できる。
【0113】請求項7に記載の発明によれば、複数の封
着層は、第1軟化点を有する第1封着層と、第1軟化点
よりも低い第2軟化点を有する第2封着層とを含むの
で、複数の封着層の形成における冷却工程時に、第1封
着層が先に固化して第2封着層がその後固化する。よっ
て、請求項2に記載のフラットディスプレイパネルの場
合は、第1封着層が緩和、吸収しきれない両基板間の歪
み応力を第2封着層に緩和、吸収させることができる。
また、請求項3に記載のフラットディスプレイパネルの
場合は、排気時の加熱中に第2封着層が再軟化する場合
であっても、第1封着層を再軟化させないようにするこ
とで、安定した加熱排気を行うことができる。
【0114】請求項8に記載の発明によれば、第1軟化
点よりは低く第2軟化点よりは高い第3軟化点を有する
第3封着層が、第1封着層と第2封着層との間に設けら
れているので、請求項2に記載のフラットディスプレイ
パネルの場合は、第1封着層が緩和、吸収しきれない両
基板間の歪み応力を第3封着層に緩和、吸収させること
ができ、さらに第3封着層が緩和、吸収しきれない両基
板間の歪み応力を第2封着層に緩和、吸収させることが
できる。また、請求項3に記載のフラットディスプレイ
パネルの場合は、排気時の加熱中に第2封着層が再軟化
する場合であっても、第1および第3封着層を再軟化さ
せないようにすることで、より安定した加熱排気を行う
ことができる。
【0115】請求項9に記載の発明によれば、複数の封
着層の境界面には凹凸が存在するので、境界面における
各封着層の応力が打ち消し合って各封着層間での剥離が
発生しにくい。よって、より気密性の安定したフラット
ディスプレイパネルを得ることができる。
【0116】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1ないし請求項9のいずれかに記載の前記フラットディ
スプレイパネルの有する効果を備えたフラットディスプ
レイ装置を得ることができる。
【0117】請求項11に記載の発明によれば、封着の
際に印加する押圧力の位置が、封着層の近傍であって封
着層の位置よりも内側であるので、封着層に圧力が印加
されすぎて封着層の幅が不必要に広がることを抑制でき
る。よって、第1および第2基板内部のガスの排気時の
流路を確保しやすい。また、封着層への圧力が不充分と
なることを抑制できる。よって、第1および第2基板間
に隙間が発生しにくい。また、封着後の封着層の幅が全
周でほぼ均一になることで、内部応力の不均一も解消で
きる。更に、表示部面積を最大限に確保しながら封着層
の占有面積を小さくすることも可能となり、貼り合わせ
部に要求されている封着後の封着幅も均一にすることが
出来る。また、基板の端部から押圧力の印加位置までの
距離と、基板の端部から封着層の形成幅の中心までの距
離との比が、およそ2:1〜10:1に収まる範囲とす
れば、基板端部の変形や放電用ガスのリークの問題が最
も発生しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るフラットディ
スプレイパネルの加熱工程前の構造を示す断面図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るフラットディ
スプレイパネルの構造を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るフラットディ
スプレイパネルの変形例の加熱工程前の構造を示す断面
図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係るフラットディ
スプレイパネルの変形例の構造を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係るフラットディ
スプレイパネルの変形例の構造を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係るフラットディ
スプレイパネルの加熱工程前の構造を示す断面図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態2に係るフラットディ
スプレイパネルの構造を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係るフラットディ
スプレイパネルの変形例の加熱工程前の構造を示す断面
図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係るフラットディ
スプレイパネルの変形例の構造を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3に係るフラットデ
ィスプレイパネルの構造を示す上面図である。
【図11】 この発明の実施の形態3に係るフラットデ
ィスプレイパネルの構造を示す断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態3に係るフラットデ
ィスプレイパネルの変形例の構造を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態3に係るフラットデ
ィスプレイパネルの変形例の構造を示す上面図である。
【図14】 この発明の実施の形態4に係るフラットデ
ィスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図15】 フラットディスプレイ装置の一例としてプ
ラズマディスプレイ装置の構造を示す図である。
【図16】 従来のフラットディスプレイパネル11の
構造を示す上面図である。
【図17】 従来のフラットディスプレイパネル11の
構造を示す断面図である。
【図18】 図17の状態に至る前の加熱工程前のフラ
ットディスプレイパネル11の断面を示す図である。
【図19】 基板1A,1Bの外部から圧力PSを加え
ながら加熱炉に入れるときの加圧位置と封着層12の形
成位置との関係の一例について示した図である。
【図20】 基板1A,1Bの外部から圧力PSを加え
ながら加熱炉に入れるときの加圧位置と封着層12の形
成位置との関係の一例について示した図である。
【符号の説明】
1A,1B 基板、21a〜21c,22a〜22c,
23a〜23e,24a〜24c 封着層、2A,2
D,2G,2J,2L 結晶化ガラスペースト、2B,
2E,2H,2I,2K 非晶質ガラスペースト、2
C,2F 応力緩和層、201 プラズマディスプレイ
装置、202 プラズマディスプレイパネル用駆動回
路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2基板と、 互いに隣接する複数の封着層とを備え、 前記第1および第2基板が前記複数の封着層により封着
    され、 前記複数の封着層のそれぞれの熱膨張係数は互いに異な
    るフラットディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフラットディスプレイ
    パネルであって、 前記複数の封着層は前記第1および第2基板の間で積層
    構造を形成しているフラットディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のフラットディスプレイ
    パネルであって、 前記複数の封着層は前記第1および第2基板の間で並列
    に配置されているフラットディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のフラットディスプレイ
    パネルであって、 前記複数の封着層は前記第1および第2基板の間で一列
    に配置されているフラットディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のフラットディスプレイ
    パネルであって、 前記複数の封着層は、結晶化ガラスペーストを有する第
    1封着層と非晶質ガラスペーストを有する第2封着層と
    を含むフラットディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のフラットディスプレイ
    パネルであって、 前記複数の封着層は、 第1熱膨張率を有する第1封着層、および前記第1熱膨
    張率よりも低い第2熱膨張率を有する第2封着層、およ
    び前記第1封着層と前記第2封着層との間に設けられ
    た、前記第1熱膨張率よりは低く前記第2熱膨張率より
    は高い第3熱膨張率を有する第3封着層を含むフラット
    ディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 請求項2または請求項3に記載のフラッ
    トディスプレイパネルであって、 前記複数の封着層は、第1軟化点を有する第1封着層
    と、前記第1軟化点よりも低い第2軟化点を有する第2
    封着層とを含むフラットディスプレイパネル。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のフラットディスプレイ
    パネルであって、 前記複数の封着層は、前記第1封着層と前記第2封着層
    との間にさらに、前記第1軟化点よりは低く、前記第2
    軟化点よりは高い第3軟化点を有する第3封着層を含む
    フラットディスプレイパネル。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のフラットディスプレイ
    パネルであって、 前記複数の封着層の境界面には凹凸が存在するフラット
    ディスプレイパネル。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の前記フラットディスプレイパネルと、 前記フラットディスプレイパネルの駆動を制御するフラ
    ットディスプレイパネル用駆動回路とを備えたフラット
    ディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 第1および第2基板間に封着層を配置
    して、前記第1および第2基板に外部から前記第1およ
    び第2基板を挟みこむ押圧力を印加することにより前記
    第1および第2基板を封着する工程を備え、 前記封着の際に印加する前記押圧力の位置が、前記封着
    層の近傍であって前記封着層の位置よりも内側であるフ
    ラットディスプレイパネルの製造方法。
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