JP2002516939A - 削岩装置用ブーム装置 - Google Patents
削岩装置用ブーム装置Info
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Abstract
Description
ームは、少なくとも2つの互いに間接で連結されたブーム部品を含み、ブームの
一端にはアクチュエータがあり、ブームは、このアクチュエータを所望の位置ま
で回転させるために垂直方向および水平方向に動く関節を有する。さらに、ブー
ム装置は、実質的に水平な第1ブーム部品を含み、当該第1ブーム部品の一端は
、垂直軸に対して回転できるように削岩装置に連結している。
乗せるために、ブームと、ブームの自由端にある乗員室とを含む。これらの装置
の使用は、特にトンネルを掘るときに一般的である。乗員室からは、ロックボル
ト打ち、測定および測量、ならびに作業時に物に近づくことが必要なこともある
その他の作業が行われる。さらに、削岩装置の使用時に、整備や修理作業を乗員
室から便利に行うことができる。削岩装置の前部には一般的に少なくとも1つの
独立した作業ブームがあり、このブームの自由な端部に、削岩機とその補助装置
、もしくはその他の必要な装置がある。乗員室のブームの公知の方式として、レ
ール、もしくはこれと同等の案内面が、削岩装置の両垂直面に、すなわち動作の
方向にあるものがある。このバーもしくは案内面に沿ってブームが移動する。複
数のブームとその乗員室の両方とも独立して削岩装置の長手方向に、削岩装置の
後部から前部へ、および逆方向に駆動することができる。しかしながら、このタ
イプの構造には、ブームが制御デッキのごく近くを通るように駆動されるという
欠点がある。これは、装置の使用者の安全に対して深刻な危険性がある。さらに
、このようなブーム構造のため、装置を制御したり操縦したりする制御デッキへ
のアクセスが制限される。この方法の他の不利益としては、案内装置を堅固なも
のにしなければならないため、案内装置が同時に重くなり、この結果、案内装置
が削岩装置全体の重さを大きくするという不利益があることである。また、別の
ブームを乗員室に用いることが知られている。この方法では、複数のブームが、
削岩装置の後部の両側に独立して配置される。このブームは削岩装置の後部から
前部へ、およびその逆の方向に、リンク機構を用いて移動させることができる。
ブームの関節は、さまざまなブーム部品が垂直方向に回転できるように、すなわ
ちブーム部品がその支点の周りに上昇および下降することができるように、配置
される。乗員室を側方に移動させるために、ブーム構体全体を回転ベースの上に
配置することができ、もしくは全体を、ブームの基底部にある垂直な関節に対し
て回転させる。しかしながら、この方法も、制御デッキで働く削岩機の安全性を
低くするため好ましくない。なぜならば、この場合もブームは制御デッキのすぐ
近くを通るからである。公知の方法では、このように作業者はブームと削岩装置
のフレームとの間で押されてしまう危険があり、また、このような構造は削岩装
置の使用を他の点でも、より複雑にする。
このブームは従来技術の欠点を防ぎ、構造を従来よりも、より単純に、その結果
より軽くする。
、垂直な軸は削岩機の制御デッキ、すなわち削岩ワークトップの背後に配置し、
他のブーム部品は、これに対応して、垂直な軸に対して回転可能なように第1ブ
ーム部品の自由な端部に配置し、ブーム装置の輸送位置から作業位置への移動お
よび逆方向の移動を、第1ブーム部品を垂直な軸に対して回転させることにより
行い、第1ブーム部品に連結した他のブーム部品は、削岩装置の側方を制御デッ
キから離れたところで移動し、アクチュエータは輸送位置において制御デッキの
近くで駆動することができる。
含み、このブーム自体は、互いに回転可能なように関節で連結された少なくとも
2つのブーム部品を含み、アクチュエータ、好ましくは乗員室が、最も外側のブ
ーム部品の自由な端部にあることである。本発明によれば、ブームは実質的に水
平に配置された第1ブーム部品を含み、このブーム部品は、削岩装置に一番近い
ところに配置され、第1関節によって削岩装置の垂直な軸に対して回転可能なよ
うに削岩装置に取り付けられる。さらに、第2関節が第1ブーム部品と第2ブー
ム部品との間に設けられ、この関節により第2ブーム部品は第1ブーム部品に対
して少なくとも水平に回転可能である。このようにしてブームを、削岩装置とブ
ームの間にある関節の垂直な軸に対して水平に輸送位置から作業位置へと移動さ
せることができる。ブームを削岩装置に連結する関節は、削岩機の制御デッキ、
すなわち、いわゆる削岩ワークトップの背後に配置され、ブームの移動可能な部
品は、削岩装置の側方を、横方向に制御デッキから少し離れたところを移動し、
その時にブームは輸送位置と作業位置との間を移送される。本発明の実施例では
、第2関節により、第2ブーム部品は実質的に水平方向にのみ回転することがで
きる。この方式は、さらに、少なくとも第3ブーム部品を含み、この部品は、今
度は第2ブーム部品に対して、少なくとも垂直に回転可能なように関節で連結さ
れる。さらに、本発明の他の実施例の本質的な着想は、第2ブーム部品は、第2
関節によって第1ブーム部品に対して関節で連結され、この関節によって、第2
ブーム部品は、第1ブーム部品に対して水平方向および垂直方向の両方について
回転ができることである。また、本発明の第3の実施例の本質的な着想は、この
実施例は1つのブームを含み、このブームの第1部品は第1関節に対して実質的
に水平方向に回転し、ブームが削岩装置の第1の側面から他の側面へ回転するこ
とができるようにすることである。これによって、独立した複数のブームとそれ
らのアクチュエータを装置の長手方向の側面に配置する必要がなくなる。
の使用者の安全性が実質的に改善されるという利点がある。ブームの移動機構は
もはや使用者のすぐ近くにはない。ブームを削岩装置に連結する関節は削岩機の
制御デッキ、すなわちいわゆる削岩ワークトップの背後にあり、ブームの移動部
品は制御デッキから側方に離れた所にある。別の利点として、本発明のブーム構
造によれば、輸送位置が従来よりも低く、かつ横方向に狭くなるように削岩装置
を構成することができ、鉱山の狭い地下道で削岩装置を操作することが、より容
易になることもある。したがって、輸送や移動のためにブーム構体を分解せずに
、削岩装置をそのまま作業場所まで移送することができる。さらに本発明の方法
は安定性をより高める。なぜならば、公知の方法と比較して、ブーム構体の支点
が、削岩装置の中央に、より近く位置するからである。また、削岩装置の前の車
軸と後ろの車軸との間の重量の分布が、さらに均等になる。これらの要因を考慮
すると、装置の運転および使用が容易である。制御デッキから乗員室へ直接移動
できるように乗員室を回転させることが簡単にかつ安全に行えるという事実から
、さらに、使用が容易になる。本発明のブームは、その補助装置を含めて全体と
して公知の方式より軽いということも利点の1つである。本発明の実施例には、
削岩装置の両側へ回転させることができる1つのブームを削岩装置へ取り付ける
ことにより、2つの独立したブームとそのアクチュエータは、もはや必要とされ
ないという利点もある。このような解決策は、削岩装置の重さや、削岩装置が必
要とする空間の点から好ましい。また、構造が既述のように、より単純であるた
め、点検すべき部品が、より少なく、潜在的な欠点も、より少ない。さらに、ブ
ームが削岩装置から側方および後方に十分遠くまで届くようにできる。
関節によって連結される部品間での水平移動を可能にする部品を意味する。同様
に、水平な関節の回転軸は水平である、これによって、この関節は、部品がお互
いに垂直に回転することを可能にする。
発明のブーム1が取り付けられる。この場合は乗員室であるアクチュエータ2が
ブームの自由端にある。アクチュエータは、例えば削岩機、ボルト打ち装置、そ
の他の削岩作業に使われる装置でもよい。アクチュエータはブームの先端にある
ことが好ましい。明確化のために図には、削岩装置の前部に通常配置する作業用
ブームは示さない。この作業用ブームに、作業それ自体のために必要な実際の削
岩機その他の装置が通常は配置される。図1aではブームが、2つの異なる作業位
置で例示されている。図1bの装置ではブームは輸送位置に置かれている。これら
の図においては、明確化のためにブームは1個のみが示されているが、別の類似
のブームおよび乗員室を削岩装置の他方の長手方向の側面に配置して、同一の関
節の周りにもしくは2つの異なる関節の周りに回転させることは、完全に可能で
ある。図に示すように、ブーム1は、3個のブーム部品1a〜1cを含む。削岩装置
に一番近いところにある第1ブーム部品1aは、実質的に水平方向に配置され、第
1関節3aに対して実質的に水平に回転するように連結される。削岩装置の削岩先
端部から見て、ブームの第1関節3aは、ブームの荷重が前輪と後輪との間ででき
るだけ均等に分布するように、後輪の位置に、かつ実質的に装置の中心線に配置
することが好ましい。また、第1関節が実質的に中心線にあるため、車両の荷重
も横方向に均等に分布する。さらに、第1関節が後輪もしくは後輪のすぐ近くに
位置するため、ブームの荷重を考慮して通常よりもフレームを丈夫にかつ重く構
成する必要はない。第1回転装置4aが第1関節3aに関して配置され、この回転装
置は1つの圧力媒体シリンダもしくはいくつかのシリンダであることが好ましい
。しかし、必要ならば、当該装置は、例えば作動液もしくは電気で駆動される回
転モータ、もしくは他の適切な装置とすることもできる。この装置は、回転装置
が生成する運動を伝達して、適切な回転要素、例えばレバー、旋回サークル、そ
の他の要素を用いて第1ブーム部品を動かす。第2関節3bにより第2ブーム部品
1bは第1ブーム部品1aの延長として連結される。関節3aと同様に、第2関節3bも
垂直であるため、第2関節により、第2ブーム部品1bを第1ブーム部品1aに対し
て実質的に水平に回転させることができる。第2回転装置4bは第2ブーム部品1b
を回転させる。第1回転装置と同様に、第2回転装置は圧力媒体シリンダ、もし
くはモータ、もしくは他の適切なアクチュエータとすることができる。これらの
シリンダ等は、適切な回転要素により第2ブーム部品1bを移動させる。また、ブ
ーム1は第3ブーム部品1cを含み、当該部品の自由端にアクチュエータ2がある
。第3回転装置4cにより第3ブーム部品は、第2ブーム部品の一番外側の先端に
ある水平な第3関節3cに対して、上昇および下降をすることができる。これによ
って、アクチュエータ2を上昇および下降させることができる。第3ブーム部品
とアクチュエータとの間に、第3ブーム部品の一番外側の先端に対してアクチュ
エータを移動させるための手段があってもよい。これにより、たとえば、ブーム
それ自体は全く動かす必要なしにアクチュエータを曲げること、もしくは回転さ
せることができる。図1aは、また限界の回転位置にある第2ブーム部品のいくつ
かの例も、破線5aおよび5bにより示す。位置5aは、図1bに示す輸送位置に相当し
、当該部品に対する位置5bは、反対方向における限界の回転位置に相当する。図
中の参照符号Aは第2関節3b周りの回転角の例を示す。さらに、参照符号Bは第
1関節3aに対する回転角を示す。関節の回転角およびさまざまなブーム部品の長
さおよび重さはさまざまに変えられることは当然理解されるべきである。ブーム
の大きさは少なくとも、削岩装置の大きさと重さおよび必要な到達距離の影響を
受ける。第2および第3ブーム部品を削岩装置と平行に、輸送位置から作業位置
まで回転させる手段をブームは含んでもよい。このような手段は、回転装置に対
して配置することができ、機械的に、もしくは液圧により動作することができる
。平行に回転移動するため、ブームが他のブームと、もしくは削岩装置の構体、
例えば制御室と衝突する危険を低くすることができる。
よび垂直方向の両方向に回転できるように、第2関節3bを配置することができる
。したがってブームを、次のような2つの部品のみを含むように構成することが
できる。すなわち、第1部品は、第1支点の垂直軸に対して実質的に水平に回転
し、この場合第2ブーム部品の自由端に乗員室があり、すでに述べたように、第
2ブーム部品は第2支点に対して水平方向および垂直方向の両方向に回転する。
心線に関して非対称に配置して、削岩装置のブームの無い側に近く配置すること
ができる。関節をこのように配置することにより、ブームを使用しているにもか
かわらず、削岩装置を横方向に安定化させることができる。
ームと他の構体との衝突を防止することができるように、センサーをブームと接
触させてセンサーがブームの位置を認識することができる。第1関節を後方に曲
げることにより衝突の危険性を低減することができ、この結果、ブームを輸送位
置に置いたとき、ブームは、より低い位置にくる。そして、これに対応して、ブ
ームを、後方に曲げられた関節に関して前方に回転させたときはブームの自由端
は自動的に、この回転運動の結果として上昇する。明確化のために、図1bおよび
2は回転装置もしくはブームの回転要素を示さない。
ームのみが使われ、ブームは削岩装置の両側へ回転可能である。この場合、1つ
のブームが2つのブームのように少なくとも等しく遠くまで到達する。しかし、
このブームはあまり多くの空間を占めることは無く、またあまり重くない。この
方法では、水平に回転する第1ブーム部品1aは削岩装置の後部の回りを、削岩装
置の一方の側方から他方の側方へと回転することができる。このことから当然、
第1支点3aの背後にある削岩装置の部品は、ブームがこれらの部品の上を回転す
るために十分な空間があるように、水平に回転するブームの下に配置されること
になる。したがって、第1支点は削岩装置の後部より高い。これは通常かなり容
易に達成される。なぜならば、低く構成することが容易な動力ユニット6をその
モータや補助装置とともに削岩装置の後部に配置することは一般的だからである
。必要ならば、少なくともブームを削岩装置の一方の側方から他方の側方へ移動
させるときに第1関節を上昇させる手段を設けることができる。これは、たとえ
ば、第1関節を、上下に移動できる土台に液圧装置を使って配置することにより
、もしくは第1関節を直接、液圧シリンダに接触させることにより達成できる。
ブームを削岩装置の一方の側方から他方の側方へ移動させるということは、必然
的に、第2ブーム部品や他のブーム部品が削岩装置の上を移動できることをも必
要とする。他のブーム部品1bおよび1cは移動時に上昇させることができる。この
ような構造の結果、さらに、ここでは説明しない回転装置や回転要素が、このよ
うなブームの使用を考慮して配置されることが必要になる。ある場合には、第1
関節に接触する水平関節を設けて、ブームを削岩装置の一方の側方から他方の側
方へと回転させるときには少なくとも、第1ブーム部品を斜め上に曲げることが
できるようにすることも可能である。さらに、ブームが削岩装置から後方へ向か
うように、ブームを配置することができる。したがって、前部において他の作業
が作業用ブームを用いて行われているときに、削岩装置の背後でブームを操作す
ることは危険ではない。
る。本発明の詳細については、本発明は特許請求の範囲内で変わりうるものであ
る。したがって、ブームは、図面や説明で述べたよりも多くのブーム部品を含む
ことができる。水平に回転する部品の延長に、いくつかの垂直におよび/または
水平に回転可能なブーム部品を設けることができ、これによってブームを、さら
に多くの方法で回転させることができる。したがって、容易にアクセスすること
ができる乗員室をブームの先端に有する削岩装置を提供することができる。
略平面図を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 互いに関節で連結された少なくとも2つのブーム部品(1a〜1
c)を含むブーム(1)を含み、該ブームの一端にはアクチュエータ(2)があり、該ブ
ーム(1)には該アクチュエータ(2)を所望の位置まで回転させるための垂直および
水平な関節を設け、実質的に水平な第1ブーム部品(1a)を含み、該部品の一端は
、垂直な軸に対して回転可能なように削岩装置に連結されている削岩装置用ブー
ム装置において、該削岩装置では、前記垂直な軸は、削岩機の制御デッキ、すな
わち削岩ワークトップの背後に配置され、他のブーム部品(1b,1c)は同様に、第
1ブーム部品の自由端に、前記垂直軸に対して回転可能なように配置され、該ブ
ーム装置を輸送位置から作業位置へ、および逆方向に移送することは、前記第1
ブーム部品(1a)を前記垂直な軸に対して回転させることにより行い、前記第1ブ
ーム部品(1a)に連結された他のブーム部品(1b,1c)は前記削岩装置の側方を制御
デッキから離れて移動し、前記輸送位置において前記アクチュエータ(2)は制御
デッキの近くで駆動できることを特徴とする削岩装置用ブーム装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の削岩装置用ブーム装置において、前記ブー
ム(1)の自由端にあるアクチュエータ(2)は乗員室であり、該ブーム装置は乗員リ
フターとして使用されることが意図されていることを特徴とする削岩装置用ブー
ム装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の削岩装置用ブーム装置において、
実質的に水平な前記第2ブーム部品(1b)は第2関節(3b)によって前記第1ブーム
部品(1a)に該第1ブーム部品の一番外側にある先端において連結され、前記第2
関節(3b)により、前記第2ブーム部品(1b)を該関節の垂直軸の周りに実質的に水
平に回転させることができることを特徴とする削岩装置用ブーム装置。 - 【請求項4】 請求項1または2に記載の削岩装置用ブーム装置において、
前記第2ブーム部品(1b)は前記第2関節(3b)により前記第1ブーム部品(1a)に連
結し、該第2関節(3b)により前記第2ブーム部品(1b)は垂直および水平に回転す
ることができることを特徴とする削岩装置用ブーム装置。 - 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の削岩装置用ブーム装
置において、前記ブーム(1)は前記第1関節(3a)に対して前記削岩装置の一方の
側から他方の側へ回転させることができることを特徴とする削岩装置用ブーム装
置。 - 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の削岩装置用ブーム装
置において、該ブーム装置は少なくとも2つのブームを含み、該ブームの端部に
は乗員室があることを特徴とする削岩装置用ブーム装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の削岩装置用ブーム装置において、前記複数
のブームは、同一の前記第1関節(3a)に対して回転することを特徴とする削岩
装置用ブーム装置。 - 【請求項8】 請求項6に記載の削岩装置用ブーム装置において、前記複数
のブームは、異なる前記第1関節(3a)に対して回転することを特徴とする削岩
装置用ブーム装置。
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