JP2002515316A - アイロンのハウジング部の当該アイロンの水タンクへの取り付け方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、アイロンのハウジング部(1)を、水タンク(2)と接続する方法に関するものである。水タンク(2)は上部(3)および底部(4)を具える。本方法は、これら上部と底部との間の防水性の接続を含む。ハウジング部(1)と水タンク部分(3,4)と、ハウジング部(1)の縁部(15)との間の接続を単純かつ安価に実現するため、水タンク(2)の上部(3)の縁部(10)と水タンク(2)の底部(4)の縁部(8)を、ミラー溶接によって単一の工程により相互に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、アイロンのハウジング部と、水タンクとを接続する方法であって、
前記水タンクが上部および底部を具え、前記上部の周縁部分と前記底部の周縁部
分との間の防水性の接続および、前記ハウジング部の縁部と前記水タンクとの接
続を含む方法に関するものである。

【０００２】 こうした方法は、商品名Calor Aquagliss 200で販売されているアイロンによ
り公知である。この公知の方法においては、水タンクの第一の上部は成型により
作られている。この上部は金型内に維持され、続いて、両者の適合する部分での
密接な接続が得られるように、ハウジング部が成型される。適合する部分とは、
ハウジング部の縁部と前記上部の縁部のことである。この方法は、「ダブルショ
ット成型」と呼ばれる。次に、もう一つの工程において、前記上部の周縁部で水
タンクの底部の周縁を密封する。このことは、二つの工程を具える、これら三つ
の部品の接続方法を意味する。第一の工程において、二つの部品を共に成型し、
第二の工程において第三の部品で他の二つの部品を密封する。この二つの工程は
、アイロンをより高価なものとする。

【０００３】 本発明の目的は、アイロンのハウジング部、水タンクの上部および底部を接続
する、単純で安価な方法を見出すことにある。

【０００４】 本発明によれば、この方法は、前記ハウジング部の縁部、前記水タンクの上部
の縁部および前記水タンクの底部の縁部を、ミラー溶接によって１回の工程で相
互に接続させることを特徴とする。ミラー溶接、すなわち溶融接合としても知ら
れているこの方法は、プラスチック部品の相互接続の方法として公知である。プ
ラスチック部品は、しばしば、複雑過ぎるために適切な成型装置では製造できな
いことがある。それゆえ、まず多数のプラスチック製の小部品(sub-parts)を成
型し、その後溶融接合によって、一体化した構造を形成するために溶接される。
この小部品は、これらを支持するための保持具内へ導入される。対向する部品の
縁部を可塑化するために、保持具はこれら縁部を、これら縁部が所定の深さに可
塑化するまで、加熱用プラテンに対して加圧する。その後保持具は解放されて加
熱用プラテンが取り除かれ、保持具は再度閉鎖されて二つの縁部を共に加圧下で
押圧し、かつ、溶融した材料が冷却されて共に接合するのが可能となる。この方
法は、例えば、Machine Design/November 13, 1986, p.40〜48の、「プラスチッ
クの接合」の表題以下で述べられている。上述したアイロンの場合、ハウジング
と、水タンクの両部品は、一つの製造工程で共に接合される。その結果、小部品
が弱く、可撓性を有するものであっても、強い複雑な部品が得られる。

【０００５】 本発明のこれらおよび他の特徴は、後述する実施形態を参照して明確になり、
かつ解明されよう。

【０００６】 本アイロンは以下の主要部品を具える。上側ハウジングまたは握り部１、上部
３および底部４を有し、図１では上部３のみが見えている水タンク２、下側ハウ
ジング５および、ソールプレート６である。本方法は、ハウジング／握り部１と
水タンク２の上部および底部３，４との接着または溶接方法に関するものである
。図２の断面図は、これらの部品をどのようにして接合するかを示すものである
。水タンクの底部４は、上縁部８を有する周縁の壁部分７を有し、水タンクの上
部３は、下縁部10を有する周縁の壁部分９を有する。ハウジング／握り部１は小
さな帯状の部分11を両側に有し、これらは、ハウジング／握り部の前部12から後
部13へと繋がっている。この帯状の部分は比較的可撓性を有している。帯状の部
分の内側には、下縁部15を有する壁部分14が設けられている。水タンクの上部３
およびハウジング／握り部１は、上側保持具（図示せず）によって、水タンクの
上部４およびハウジング／握り部１の下縁部15が等しい水準になるように支持さ
れている。水タンクの底部４は、下側保持具（図示せず）によって支持されてい
る。これらの保持具は互いに相対的な位置決めがなされており、そのため下縁部
10，15は上縁部８と対向する。このことは、保持具の正確な調整と移動を必要と
する。周縁部10，15の形状と一致する形状を有する、金属製の閉じた帯状をなす
加熱用プラテンが、対向する縁部の間に導入され、続いて保持具が縁部を加熱用
プラテンに対して加圧する。縁部は、所定の溶融深さに達するまで溶融する。保
持具は解放され、加熱用プラテン16は除去される。次に、保持具は、対向する縁
部８および10，15を短時間互いに加圧するように、互いに向かい合う方向に移動
し、それによって、図３に示すように、縁部が冷却され、また一体に接合するこ
とができるようになる。水タンクの部分３および４は、水密となるように共にシ
ールされる。ハウジング／握り部１は水タンクに強固に固定され、それによって
可撓性のある帯状の部分11に良好な剛性を与える。本方法により、ハウジング／
握り部と水タンクとの間の単純で良好かつ安価な接続が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による方法を用いるアイロンの斜視図である。

【図２】 溶接工程中の状態を、図１のＩ−Ｉ線に沿って示す断面図である

【図３】 完成品を、図１のＩ−Ｉ線に沿って示す断面図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 Ｇｒｏｅｎｅｗｏｕｄｓｅｗｅｇ １， 5621 ＢＡ Ｅｉｎｄｈｏｖｅｎ， Ｔｈ ｅ Ｎｅｔｈｅｒｌａｎｄｓ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アイロンのハウジング部と、当該アイロンの水タンクとを接続す
   る方法であって、前記水タンクが上部および底部を具え、前記上部の周縁部分と
   前記底部の周縁部分との間の防水性の接続および、前記ハウジング部の縁部と前
   記水タンクとの接続を含み、 前記ハウジング部の縁部、前記水タンクの上部の縁部および前記水タンクの底
   部の縁部を、ミラー溶接によって１回の工程で相互に接続させることを特徴とす
   る、アイロンのハウジング部と水タンクとの接続方法。