JP2002506757A - 彫刻機構部材の位置を求める方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、凹版印刷用の圧胴の彫刻のための電子的彫刻機にて少なくとも１つの彫刻機構部材の軸方向位置を求める方法に関する。前記電子的彫刻機は、位置固定の歯付き櫛状体（１７）を有し、該歯付き櫛状体（１７）では各歯（２１）の有意の関連歯面（２３）が歯付き櫛状体の歯ピッチの倍数として軸方向基準点（２４）からの軸方向距離間＊隔（Ｄ）を表すものである。彫刻機構部材（３）に、基準マークのため用いられる光電検出系（１６）が設けられており、位置固定の歯付き櫛状体（１７）が光電検出系（１６）に対し、シェーディングエレメントとして用いられる。彫刻機構部材（３）は、光電検出系（１６）を用いて、それの瞬時位置から、歯付き櫛状体（１７）の最も近い有意の関連ある歯面（２３）のほうに向かって彫刻機構部材（３）の求めるべき軸方向位置へ移動シフトせしめられる。基準点（１６）の大体凡その距離間隔（Ｄ′）を距離間隔測定器（２５）を用いて測定する。それにひきつづいて、測定された大体凡その距離間隔（Ｄ′）を歯付き櫛状体（１７）の歯ピッチの倍数と比較し、基準点（２４）からの、彫刻機構部材（３）の位置の精確な距離間隔（Ｄ）を比較により求める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は電子的複製技術の分野に係わるものであり、凹版印刷用の圧胴の彫刻
のための電子的彫刻機にて少なくとも１つの彫刻機構部材の軸方向位置を求める
方法及び装置並びにその種の装置を有する彫刻機に関する。

【０００２】 電子的彫刻機にて圧胴の彫刻の際は軸方向で回転圧胴に沿って移動し、この彫
刻機構部材は、例えばカッティング工具として電気機械的彫刻機構部材の彫刻針
を有する。彫刻制御信号により制御される彫刻針は圧胴の套面内に種々の深さの
、彫刻ラスタスクリーンで配されたインクセルの列をカッティングする。彫刻制
御信号は、画像スクリーンーこれは“明”（白）と“暗”（黒）との間の彫刻す
べき階調値を表す画像信号を周期的ラスタ信号と重畳することにより形成される
。周期的ラスタ信号は、彫刻ラスタを生成するため彫刻針の振動的ストローク運
動を生じさせるのに対して、画像信号値は、圧胴の套面内に彫刻されるインクセ
ルの深さ、ひいては彫刻された階調値を定める。

【０００３】 彫刻の前に彫刻機を位置定めし、彫刻期間中軸方向に圧胴に沿って動かすため
彫刻機構部材はスピンドル駆動部により駆動され、このスピンドル駆動部は屡々
ステップモータ駆動部として構成される。ステップモータ駆動部は、モータクロ
ック列により駆動され、このモータクロック列の各々のクロックが彫刻機構部材
の辿った軸方向変位インクリメントに相応する。従って、モータクロック列のク
ロックのカウントにより彫刻機構部材のその都度の軸方向位置を検出し、ないし
彫刻機構部材を所定数のクロックのカウントにより所定の軸方向位置にシフトで
きる。

【０００４】 彫刻スタート前、ステップモータ駆動部の位置カウンタをリセットし、リセッ
トの際の彫刻機構部材のその都度の軸方向の実際値位置−零位置と称されるーを
検出しなければならず、このことにより彫刻機構部材を、ひきつづいて、検出さ
れた零位置から出発して所望の軸方向規定位置へシフトできるようにするもので
ある。

【０００５】 彫刻機構部材の零位置を求めるための従来の方法プロセスは、第１の光電検出
系又は絶対値発生器を用いて行われ、前記の第１の光電検出系は、彫刻機構部材
に配されたシェーディングエレメント−零フラグと称されるーを検出する。従来
の方法は、ことに複数の彫刻機構部材での同時の彫刻の際次のような欠点を有す
る、即ち、零位置の検出の際、十分な精度を得るのに複数の彫刻機構部材に相応
する数の零フラグを速やかに精確に調節、調整しなければならないという欠点が
ある。さらに多数の絶対値発生器を使用することは高価である。

【０００６】 従って、本発明の課題とするところは、凹版印刷用の圧胴の彫刻のための電子
的彫刻機において少なくとも１つの彫刻機構部材の軸方向位置を求めるための方
法及び装置並びにそのような装置を有する電子的彫刻機次のように改良すること
にある、即ち、比較的僅かなコストで、位置検出の際の高い精度が達成され、自
動的実施が可能であるように改良することにある。

【０００７】 前記課題はクレームに記載された構成要件により解決される。

【０００８】 次に図１〜図４を用いて本発明を詳述する。

【０００９】 各図は次の通りである。

【００１０】 図１は、圧胴の彫刻機の基本的ブロック接続図である。

【００１１】 図２は、彫刻機構部材の軸方向位置を求めるための装置の側面図である。

【００１２】 図３は、彫刻機構部材の軸方向位置の求めるための装置の第１実施例の概略図
である。

【００１３】 図４は、彫刻機構部材の軸方向位置を求めるための装置の第２実施例の概略図
である。

【００１４】 図１のブロック接続図に示す凹版彫刻用の彫刻機の例は、Ｆｉｒｍａ Ｈｅｌ
ｌ Ｇｒａｖｕｒｅ Ｓｙｓｔｅｍｓ ＧｍｂＨのヘリオクリショグラフＨｅｒ
ｉｏＫｌｉｓｈｏｇｒａｐｈである。

【００１５】 圧胴シリンダ駆動部２により回転駆動される圧胴１上での彫刻は、殊に梱包凹
版印刷にて個々の彫刻機構部材３を用いて行われる。上記彫刻機構部材３は、例
えばカッティング工具として彫刻針４を有する電磁的彫刻機構部材として構成さ
れている。

【００１６】 図示の実施例中、彫刻機構部材はその彫刻支持体サポートが彫刻車５上に設け
られ、この彫刻車５上では彫刻機構部材３がそれの彫刻支持体上にて圧胴１の軸
方向に手動的に移動可能、且つ停止可能である。彫刻車５はそのスピンドル６を
介して彫刻車駆動部５により圧胴１の軸方向に駆動され、それにより、彫刻機構
部材３を有する彫刻車５を位置定めし、彫刻期間中圧胴１に沿って動かすもので
ある。

【００１７】 彫刻車駆動部７は、例えばステップモータ駆動部として構成されている。ステ
ップモータは、モータクロック列により制御される。そのモータクロック列の各
クロックは、彫刻機構部材の辿った軸方向変位量インクリメントに相応する。従
って、位置カウンタを用いてのモータクロック列のクロックのカウントにより、
彫刻機構部材のその都度の軸方向位置を検出し、ないし彫刻機構部材を、所定数
のクロックのカウントにより所定の軸方向位置にシフト移動できる。

【００１８】 彫刻機構部材３の彫刻針４は、彫刻線ラインごとに、１つの印刷ラスタにて配
されたインキセルの列を回転圧胴１の套面内にカッティング形成し、一方、彫刻
車５は彫刻針３と共に送り方向に圧胴１に沿って動く。代替選択的に、彫刻機構
部材３をスピンドルナットを用いて回転スピンドル６に連結することもできる。
この場合，共通の彫刻車５は省かれる。

【００１９】 彫刻機構部材３の彫刻針４は彫刻制御信号（ＧＳ）により制御される。彫刻制
御信号（ＧＳ）は彫刻アンプ８にて、線路９上での周期的ラスタ信号Ｒの画像信
号Ｂとの重畳により形成され、前記画像信号Ｂは、“明”（白）と“暗”（黒）
との間の彫刻すべきインキセルの階調値を表す。周期的ラスタ信号Ｒは、彫刻ラ
スタの生成のための彫刻針４の振動的ストローク運動を行わせるのに対し、画像
信号値Ｂは、彫刻すべき階調値に相応して、それぞれの幾何学的寸法、例えば、
圧胴の套面内に彫刻されるインキセルの侵入深度、横方向対角線、縦方向対角線
を規定する。

【００２０】 アナログ画像信号は、Ｄ／Ａ変換器１０にて彫刻データＧＤから得られ、該彫
刻データＧＤは彫刻データメモリ１１内に記憶され、ここから彫刻線ないし彫刻
ラインごとに読出され、Ｄ／Ａ変換器１０に供給される。ここで、圧胴１上のイ
ンキセルに対する各彫刻個所に少なくとも１バイトの彫刻データが割り当てられ
、この彫刻データは、殊に彫刻情報として、“明”と“暗”との間の彫刻すべき
階調値を含む。

【００２１】 制御装置１２は、線路９上にラスタ信号Ｒを生じさせ、彫刻データメモリ１１
から彫刻データＧＤを読出すための読出クロック列Ｔを線路１３上に生じさせ、
線路１４上には、彫刻車５の歩進的送りの制御のための彫刻駆動部７に送り命令
を生じさせる。

【００２２】 彫刻スタート前には、彫刻車駆動部７にて図示されていない位置カウンタがリ
セットされ、リセット後、彫刻車３のその都度の零位置を求め、それにより、彫
刻機構部材３を、検出された零位置から出発して、例えば所望の彫刻スタート点
上に位置定めし得なければならない。

【００２３】 彫刻機構部材３の軸方向位置、例えば零位置を求めるため、本発明によれば彫
刻機は装置１５を有し、該装置１５は、基準マークとしての、彫刻機構部材ない
し彫刻支持体に取り付けられた光電検出系１６及び光電検出系１６に対するシェ
ーディングエレメントとしての位置固定の歯付き櫛状体１７から成る。

【００２４】 光電検出系１６は、例えばフォーク形光電検出系として構成されており、光源
１８及び対向する光検出器１９を有し、それの間に、位置固定歯付き櫛状体１７
が位置付けられる。光源１８及び光検出器１９の光学軸は、１つの平面内に位置
し、この１つの平面は彫刻車５の送り方向に対して垂直であり、彫刻針４を通っ
て延びる零位置を求めるため彫刻機構部材３は多重線路２０を介して制御装置１
２へ相応の信号を供給する。彫刻機のベース上に取り付けられた歯付き櫛状体１
７は、彫刻車５の送り方向に配向されており、それの長手方向寸法を以て、少な
くとも、彫刻機構部材３の最大の軸方向シフト移動領域に亘って圧胴１に沿って
延在する。歯付き櫛状体１７は、例えば削成された金属レールとして構成されて
いる。

【００２５】 図２は、彫刻機構部材３の軸方向位置を求めるための装置１５の側面図を示す
。図示されているのは、位置固定の歯付き櫛状体１７の横断面及びフォーク状の
光電検出系１６及び光源１８並びに光検出器１９を有する彫刻機構部材３である
。

【００２６】 図３は、彫刻機構部材３の軸方向位置を求めるための装置の前面図を示す。図
示されているのは、その長手方向の拡がりのある歯２１及び歯空隙２２を有する
位置固定の歯付き櫛状体１７及び歯付き櫛状体１７をおおう光電検出系１６を有
する彫刻機構部材３である。彫刻機構部材３は彫刻車５と共に歯付き櫛状体１７
の長手方向拡がりの方向にスピンドル６及び彫刻車駆動部７を用いて移動する。
各歯２１の歯面２３のうちの１つ、例えば各々の負方向の歯面２３は、彫刻機構
部材３の零位置ないし移動領域の縁における軸方向基準点２４からの零位置の距
離間隔Ｄを歯付き櫛状体１７の歯ピッチの倍数として表し、ここで、歯ピッチは
、２つの有意の関連歯面２３相互間の距離間隔に相応する。

【００２７】 瞬時の位置からの、歯付き櫛状体１７に沿っての彫刻車駆動部７を用いる彫刻
機構部材３のシフト移動の際、光電検出系１６は、最も近い有意の関連有意歯面
２３を、歯２１と歯空隙２２との間の明るさ移行部として“サーチ”し、彫刻機
構部材３は、スタートストップ信号を、多重線路２０を介して制御装置１２へ供
給する。スタートストップ信号により彫刻機構部材３は歯付き櫛状体１７の当該
の有意の関連有意歯面２３上で零位置にて停止される。どの有意の関連有意歯面
２３上に停止された彫刻機構部材３が存在しているか分からないので、基準点２
４からの彫刻機構部材３の零位置までの実際の距離間隔Ｄは未だ分からない。例
えば、１０ｃｍの仮定された歯ピッチのもとでの実際の距離間隔Ｄは次のような
大きさになり得る。Ｄ＝１０ｃｍ又はそれの倍数、即ち、２０ｃｍ，３０ｃｍ，
４０ｃｍ等々であり得る。

【００２８】 図３は、装置１５の第１実施例を示し、この第１実施例では、本発明により距
離間隔測定器２５を有し、該距離間隔測定器２５は、基準点２４からの彫刻機構
部材３の零位置の大体凡その距離間隔Ｄ′を測定する。距離間隔測定器２５は、
例えば超音波センサである。彫刻機構部材３の零位置は、例えば、彫刻機構部材
３に取り付けられた超音波に対する反射器２６によりマーキングされる。距離間
隔測定は、彫刻車に取り付けられた軸方向測定チャネルにて行い得る。

【００２９】 大体凡その測定結果は、多重線路２０を介して制御装置１２へ転送され、この
制御装置にて、大体凡その距離間隔Ｄ′を用いて零位置と基準点２４との間の精
確な距離間隔Ｄが検出される。例えば、大体凡その距離間隔Ｄ′がＤ′≒２２ｃ
ｍである場合、真の精確な距離間隔Ｄ＝２０ｃｍであり、ここで、実際の距離間
隔の精度は、真の距離間隔の精度に依存する。

【００３０】 マガジン凹版印刷に対して、圧胴１の軸方向に相並ぶ所定のライン幅の彫刻ラ
イン（Ｇｒａｖｉｅｒｓｔｒａｎｇ）がそれぞれ１つの所属の彫刻機構部材３で
彫刻される。この場合、彫刻機構部材３は、次のように彫刻車５上に位置定めさ
れ、ロック係止されている、即ち、所定のライン幅に相応する相互距離間隔を有
するように彫刻車５上に位置定めされ、ロック係止されている。代替選択的に彫
刻機構部材３は、スピンドルナットを用いて回転スピンドル６に連結され得る。
この場合において、同じく共通の彫刻車５が省かれている。

【００３１】 この場合において、個々の彫刻機構部材３の大体凡その距離間隔Ｄ′が有利に
相次いで測定され、ここで、電磁石を用いて相次いで測定チャネル内に旋回され
得る。

【００３２】 図４は、装置１５の第２実施例を示し、この装置１５の第２実施例では、歯付
き櫛状体１７の各々有意の関連歯面２３にそれぞれｎビットの２進コード２７の
形態の１つの識別マーキングが対応付けられる。読出された２進コード２７を用
いて、実際の有意の関連歯面ーこの上に彫刻機構部材３がそれの零位置にいてス
トップされるーが求められ、よって、直接的に零位置と基準点２４との間の実際
の距離間隔Ｄが検出され得る。

【００３３】 図示の実施例では、２進コード２７は、黒及び白マークとして鋼バンド２８上
に位置し、該鋼バンド２８の長手方向拡がりが、軸方向に延在し、鋼バンド２８
は位置固定的に彫刻機のベースに取り付けられている。鋼バンド２８上での２進
コード２７の読出のため図示していない彫刻機構部材３は、ビット数に相応する
数センサエレメントを有する１つのセンサ２９を有し、それ等のセンサエレメン
トは２進コード２７により反射された光を評価する。

【００３４】 読出された２進コード２７は、彫刻機構部材３から多重線路２０を介して図１
の制御装置１２へ転送され、この制御装置１２では、読出された２進コード２７
、２進コード２７に対応付けられた歯付き櫛状体１７の歯及び歯ピッチを用いて
彫刻機構部材３の零位置を基準点２４との間の実際の距離間隔Ｄが求められる。

【００３５】 Ｘビット２進コーディングにより、２^Xの軸方向位置を区別し得る。図４に示 す５ビット２進コーディングにより３２の軸方向位置を検出し得る。

【００３６】 複数の彫刻機構部材３の零位置を検出しようとする場合彫刻機構部材３の各々
がセンサ２９を有し、そして各センサ２９により２進コードが多重線路２３０を
介して図１の制御装置１２へ伝送され、そこで相応に評価される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 圧胴の彫刻機の基本的ブロック接続図。

【図２】 彫刻機構部材の軸方向位置を求めるための装置の側面図。

【図３】 彫刻機構部材の軸方向位置の求めるための装置の第１実施例の概略図

【図４】 彫刻機構部材の軸方向位置を求めるための装置の第２実施例の概略図。

【符号の説明】

１ 圧胴 ２ 圧胴駆動部 ３ 彫刻機構部材 ４ 彫刻針 ５ 彫刻車 ６ スピンドル ７ 彫刻車駆動部 ８ 彫刻アンプ ９ 線路 １０ Ａ／Ｄ変換器 １１ 彫刻データメモリ １２ 制御装置 １３ 線路 １４ 線路 １５ 装置 １６ 光電検出系 １７ 歯付き櫛状体 １８ 光検出器 １９ 光検出器 ２０ 多重線路 ２１ 歯 ２２ 歯間隙 ２３ 歯面 ２４ 基準点 ２７ バーコード ２８ 鋼バンド ２９ センサ

【手続補正書】

【提出日】平成１２年９月２０日（２０００．９．２０）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】 彫刻スタート前、ステップモータ駆動部の位置からカウンタをリセットし、リ
セットの際の彫刻機構部材のその都度の軸方向実際位置、−零位置を称されるー
を検出しなければならず、このことにより彫刻機構を、ひきつづいて、検出され
た零位置から出発して所望の軸方向規定位置へシフトできるようにするものであ
る。 ＵＳ−Ａ−５４９２０５７から、センサを用いての電子的彫刻機にて彫刻機構
の軸方向位置を求めるための方法が既に公知である。 ＵＳ−Ａ−５０７４６９０からニードル式ないしインパクトプリンタ（Ｎａｄ
ｅｌｄｒｕｃｋｅｒ）にて零位置を求めるため絶対値発生器として歯付き櫛状体
を使用することが既に公知である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅｄｅ ｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒ ｍａｎｙ 【要約の続き】 刻機構部材（３）の位置の精確な距離間隔（Ｄ）を比較 により求める。

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 凹版印刷用の圧胴の彫刻のための電子的彫刻機にて少なくと
   も１つの彫刻機構部材の軸方向位置を求める方法であって、 彫刻機構部材（３）により彫刻ラスタ形配置のインクセルを圧胴（１）内に彫
   刻し、前記インクセルの彫刻深度により“明”（白）及び“暗”（黒）間の彫刻
   すべき階調値が定まるようにし、 彫刻機構部材（３）は、インクセルの面状彫刻のため圧胴（１）の軸方向に向
   いた送り運動を圧胴（１）に沿って行うようにし、 彫刻の前に圧胴（１）に関して彫刻機構部材（３）の瞬時の軸方向位置を検出
   するようにした当該の軸方向位置を求める方法において、 圧胴（１）の軸方向に配向された位置固定の歯付き櫛状体（１７）を配し、 該歯付き櫛状体（１７）では各歯（２１）の歯面（２３）のうちの１つが歯付
   き櫛状体の歯ピッチの倍数として軸方向基準点（２４）からの軸方向距離間隔（
   Ｄ）を表すものであり、 彫刻機構部材（３）に軸方向基準マーク（１６）を設け、 彫刻機構部材（３）は、それの基準マーク（１６）により、それの瞬時位置か
   ら、歯付き櫛状体（１７）の最も近い有意の関連歯面（２３）のほうに向かって
   彫刻機構部材（３）の求めるべき軸方向位置へ移動シフトせしめられ、 基準点（２４）からの、基準マーク（１６）の大体凡その距離間隔（Ｄ′）を
   測定し、 測定された大体凡その距離間隔（Ｄ′）を歯付き櫛状体（１７）の歯ピッチの
   倍数と比較し、 基準点（２４）からの、彫刻機構部材（３）の位置の精確な距離間隔（Ｄ）を
   比較により求めることを特徴とする彫刻機構部材の位置を求める方法。
2. 【請求項２】 凹版印刷用の圧胴の彫刻のための電子的彫刻機にて少なくと
   も１つの彫刻機構部材の軸方向位置を求める方法であって、 彫刻機構部材（３）により彫刻ラスタ形配置のインクセルを圧胴（１）内に彫
   刻し、前記インクセルの彫刻深度により“明”（白）及び“暗”（黒）間の彫刻
   すべき階調値が定まるようにし、 彫刻機構部材（３）は、インクセルの面状彫刻のため圧胴（１）の軸方向に向
   いた送り運動を圧胴（１）に沿って行うようにし、 彫刻の前に圧胴（１）に関して彫刻機構部材（３）の瞬時の軸方向位置を検出
   するようにした当該の軸方向位置を求める方法において、 圧胴（１）の軸方向に配向された位置固定の歯付き櫛状体（１７）を配し、 該歯付き櫛状体（１７）では各歯（２１）の歯面（２３）のうちの１つが歯付
   き櫛状体の歯ピッチの倍数として軸方向基準点（２４）からの軸方向距離間隔（
   Ｄ）を表すものであり、 彫刻機構部材（３）に軸方向基準マーク（１６）を設け、 歯付き櫛状体（１７）の各々の有意の関連歯面（２３）に１つの識別マーキン
   グ（２６）が対応付けられ、 彫刻機構部材（３）は、それの基準マーク（１６）を以て、それの瞬時位置か
   ら、歯付き櫛状体（１７）の最も近い、有意の関連歯面（２３）のほうに向かっ
   て彫刻機構部材（３）の求めるべき軸方向位置へ移動シフトせしめられ、 当該の有意の関連歯面（２３）の所属の識別マーキング（２６）を検出し、 基準点（２４）から彫刻機構部材（３）の位置までの距離間隔（Ｄ）を、検出
   された識別マーキング（２６）から、歯付き櫛状体（１７）の歯ピッチの倍数と
   して求めることを特徴とする彫刻機構部材の位置を求める方法。
3. 【請求項３】 彫刻機構部材（３）の基準マーク（１６）は、送り方向に対
   して垂直に延びる平面内に位置しており、該平面は、インクセル（４）を通って
   延びるようにしたことを特徴とする請求項１又は２記載の方法。
4. 【請求項４】 彫刻機構部材（３）の基準マーク（１６）は、シェーディン
   グエレメント（Ａｂｓｃｈａｔｔｕｎｇｓｅｌｅｍｅｎｔ）として歯付き櫛状体
   （１７）を有する光電検出系として形成され、 歯付き櫛状体（１７）の有意の関連歯面（２３）を１つの歯（２１）と歯空隙
   （２２）との間の明るさ移行部として求めることを特徴とする請求項１から３ま
   でのうちいずれか１項記載の方法。
5. 【請求項５】 有意の関連歯面（２３）の識別マーキング（２６）のため２
   進コードを使用することを特徴とする請求項２から４までのうちいずれか１項記
   載の方法。
6. 【請求項６】 彫刻機構部材を用いて凹版印刷用の圧胴の彫刻をするための
   電子的彫刻機にて彫刻機構部材の軸方向位置を求める装置において、 圧胴（１）の軸方向に配向された位置固定の歯付き櫛状体（１７）を有し、該
   歯付き櫛状体（１７）では各歯（２１）の歯面（２３）のうちの１つが、軸方向
   基準点（２４）からの軸方向距離間隔を、歯付き櫛状体（１７）の歯ピッチの倍
   数として表しており、 彫刻機構部材（３）の基準マークとして彫刻機構部材（３）に設けられている
   光電検出系（１６）を有し、ここで、位置固定の歯付き櫛状体（１７）が光電検
   出系（１６）に対し、光電検出系（１６）のシェーディングエレメントとして用
   いられ、 基準点（２４）の彫刻機構部材（３）の１つの位置の大体凡その軸方向距離間
   隔（Ｄ′）の測定のため距離間隔測定器（２５）を有し、 評価段（１２）を有し、該評価段（１２）は、測定された大体凡その距離間隔
   （Ｄ′）を歯付き櫛状体‘（１７）の歯ピッチの倍数と比較し、当該の比較によ
   り基準点（２４）からの位置の精確な距離間隔（Ｄ）を求めるように構成されて
   いることを特徴とする彫刻機構部材の位置を求める装置。
7. 【請求項７】 彫刻機構部材を用いて凹版印刷用の圧胴の彫刻をするための
   電子的彫刻機にて彫刻機構部材の軸方向位置を求める装置において、 圧胴（１）の軸方向に配向された位置固定の歯付き櫛状体（１７）を有し、該
   歯付き櫛状体（１７）では各歯（２１）の歯面（２３）のうちの１つが、軸方向
   基準点（２４）からの軸方向距離間隔を、歯付き櫛状体（１７）の歯ピッチの倍
   数として表しており、 歯付き櫛状体（１７）の各有意の関連歯面（２３）に対して１つの識別マーキ
   ング（２６）を有し、 彫刻機構部材（３）の基準マークとして彫刻機構部材（３）に設けられている
   光電検出系（１６）を有し、ここで、位置固定の歯付き櫛状体（１７）が光電検
   出系（１６）に対し、光電検出系（１６）のシェーディングエレメントとして用
   いられ、 各々の識別マーキング（２６）の検出のため彫刻機構部材（３）に設けられて
   いるセンサ（２８）を有し、 評価段（１２）を有し、該評価段（１２）は、歯付き櫛状体（１７）の歯ピッ
   チの倍数として、検出された識別マーキング（２６）から、基準点（２４）から
   の彫刻機構部材（３）の零位置の距離間隔（Ｄ）を求めるように構成されている
   ことを特徴とする彫刻機構部材の位置を求める装置。
8. 【請求項８】 識別マーキング（２６）は２進コードとして構成されている
   ことを特徴とする請求項７記載の装置。
9. 【請求項９】 センサ（２８）は、識別マーキング（２６）により反射され
   た光の読出のための光センサとして構成されていることを特徴とする請求項７又
   は８記載の装置。
10. 【請求項１０】 凹版印刷用の圧胴の彫刻のための彫刻機であって、該彫刻
    機は、下記の構成要素を備え、即ち、 第１の駆動部（２）により回転される回転可能に支承された圧胴（１）を備え
    、 彫刻車（５）を備え、該彫刻車（５）は、第２駆動部（７）を用いて軸方向に
    圧胴（１）に沿って可動であり、 少なくとも１つの彫刻機構部材（３）を備え、該少なくとも１つの彫刻機構部
    材（３）は、彫刻車（５）上で移動可能であり、ロック係止可能に配置されてい
    る当該の彫刻機において、 １つの軸方向基準点（２４）に関して彫刻機構部材（３）の軸方向位置を求め
    るための装置（１５）を有し、前記装置（１５）は、下記要素を具備する即ち、 圧胴（１）の軸方向に配向された位置固定の歯付き櫛状体（１７）を具備し、
    該歯付き櫛状体（１７）にて、各歯（２１）の歯面（２３）のうちの１つが軸方
    向基準点（２４）からの軸方向距離間隔（Ｄ）を歯付き櫛状体（１７）の歯ピッ
    チの倍数として表すものであり、 彫刻機構部材（１７）に設けられた光電検出系（１６）を彫刻機構部材（３）
    の基準マークとして具備し、ここで、位置固定の歯付き櫛状体（１７）が光電検
    出系（１６）に対するシェーディングエレメントとして用いられ、 基準点（２４）からの彫刻機構部材（３）の位置の大体凡その軸方向距離間隔
    （Ｄ′）の測定のための距離間隔測定器（２５）を有し、 評価段（１２）を有し、該評価段（１２）は、測定された大体凡その距離間隔
    （Ｄ′）を歯付き櫛状体（１７）の歯ピッチの倍数と比較し、当該の比較から基
    準点からの位置の精確な距離間隔（Ｄ）を求めるように構成されていることを特
    徴とする彫刻機。
11. 【請求項１１】 凹版印刷用の圧胴の彫刻のための彫刻機において、 第１の駆動部（２）により回転される回転可能に支承された圧胴（１）を有し
    、 彫刻車（５）を有し、該彫刻車（５）は、第２駆動部（７）を用いて軸方向に
    圧胴（１）に沿って可動であり、 少なくとも１つの彫刻機構部材（３）を有し、該少なくとも１つの彫刻機構部
    材（３）は、彫刻車（５）上で移動可能でありロック係止可能に配置されている
    当該の彫刻機において、 軸方向基準点（２４）に関して軸方向位置を求めるための装置（１５）を有し
    、前記装置（１５）は、下記要素を具備する即ち、 圧胴（１）の軸方句に配向された位置固定の歯付き櫛状体（１７）を具備し、
    該歯付き櫛状体（１７）にて、各歯（２１）の歯面（２３）のうちの１つが軸方
    向基準点（２４）からの軸方向距離間隔（Ｄ）を歯付き櫛状体（１７）の歯ピッ
    チの倍数として表すものであり、 歯付き櫛状体（１７）の各有意の関連歯面（２３）に対する識別マーキング（
    ２６）を有し、 彫刻機構部材（３）に設けられた光電検出系（１６）を彫刻機構部材（３）の
    基準マークとして具備し、ここで、位置固定の歯付き櫛状体（１７）が光電検出
    系（１６）に対するシェーディングエレメントとして用いられ、 各々の識別マーキング（２６）の検出のための、彫刻機構部材（３）に設けら
    れているセンサ（２８）を有し、 評価段（１２）を有し、該評価段（１２）は、基準点（２４）からの彫刻機構
    部材（３）の位置の距離間隔（Ｄ）を検出された識別マーキング（２６）から歯
    付き櫛状体（１７）の歯ピッチの倍数として求めるように構成されていることを
    特徴とする彫刻機。