JP2002505297A - 眼底組織細胞障害による疾患の予防および治療用医薬組成物 - Google Patents

眼底組織細胞障害による疾患の予防および治療用医薬組成物

Info

Publication number
JP2002505297A
JP2002505297A JP2000534225A JP2000534225A JP2002505297A JP 2002505297 A JP2002505297 A JP 2002505297A JP 2000534225 A JP2000534225 A JP 2000534225A JP 2000534225 A JP2000534225 A JP 2000534225A JP 2002505297 A JP2002505297 A JP 2002505297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disease
group
retinal
glaucoma
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000534225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4422894B2 (ja
JP2002505297A5 (ja
Inventor
光佳 東
征夫 吉田
雄二 坂本
淳 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Senju Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Senju Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Senju Pharmaceutical Co Ltd
Publication of JP2002505297A publication Critical patent/JP2002505297A/ja
Publication of JP2002505297A5 publication Critical patent/JP2002505297A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4422894B2 publication Critical patent/JP4422894B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/63Compounds containing para-N-benzenesulfonyl-N-groups, e.g. sulfanilamide, p-nitrobenzenesulfonyl hydrazide
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/16Amides, e.g. hydroxamic acids
    • A61K31/18Sulfonamides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • A61P27/06Antiglaucoma agents or miotics

Abstract

(57)【要約】 式(I) 【化1】 〔式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基を示し;RとRは同一または異なってもよく、それぞれ水素または炭素数1〜4のアルキル基を示すか、あるいはRとRとが連結して炭素数3〜7の環を形成してもよく;Rはアリール、シクロアルキルまたは芳香族複素環残基で置換されていてもよい低級アルキル基を示す。〕の化合物またはその医薬上許容される塩を有効成分として含む、網脈絡膜疾患、緑内障および光凝固による眼球後眼部合併症のような、眼底組織細胞障害による疾患の予防または治療用医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼底組織細胞障害による疾患の予防および治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
眼底組織は、網膜、網膜血管、網膜色素上皮、視神経乳頭、脈絡膜および強膜
等の組織から構成され、水晶体から入った光刺激を視神経細胞を通して脳に伝え
る器官である。そのため、眼底組織細胞の障害は失明につながる重篤な疾患を誘
発することが多い。眼底組織細胞の障害は、虚血や、興奮性アミノ酸の上昇やA
TPの減少等、種々の生体内物質の変動に起因する場合が多い。また、高血圧や
糖尿病等のような全身性疾患や加齢、外傷等によっても眼底組織細胞は障害を受
ける。糖尿病網膜症や黄斑変性症における新生血管の抑制や除去、網膜血管閉塞
症における血管閉塞部の除去などにレーザー照射による光凝固が用いられるが、
レーザー照射周辺部の循環の変化、光凝固熱による炎症反応などによる、眼底組
織細胞障害が問題となっている。
【0003】 眼底組織細胞の障害による疾患は上記した種々の要因により、また種々の要因
が複雑に組合わさって発症する。眼底組織細胞の障害による疾患としては、網脈
絡膜疾患(例えば網膜血管閉塞症、網膜静脈周囲炎、Eales病、虚血性眼症
候群および網膜細動脈瘤等の網膜血管異常;高血圧または腎疾患による網膜症;
糖尿病網膜症;網膜色素上皮症;網膜ジストロフィ;黄斑ジストロフィ;網脈絡
膜萎縮;網脈絡膜症;黄斑変性症;黄斑浮腫;網膜色素上皮剥離;網膜剥離;変
性網膜分離症;網膜芽細胞腫、網膜色素上皮腫瘍、視神経乳頭毛細血管腫等の腫
瘍;虚血性視神経症等の視神経症;うっ血乳頭/乳頭浮腫等の乳頭腫脹等);お
よび眼底組織細胞障害を伴う緑内障(例えば開放隅角緑内障、低眼圧緑内障、閉
塞隅角緑内障等);さらに光凝固による眼球後眼部合併症(例えば黄斑部浮腫、
網膜剥離、視神経炎、視野異常、光覚異常、色覚異常等)が挙げられる。ここで
、光凝固による眼球後眼部合併症とはレーザー照射による光凝固の際に発生する
レーザー照射周辺部の循環の変化、凝固熱による炎症反応などの眼底組織障害、
およびその障害により誘発される疾患をいう。
【0004】 現在、眼底組織細胞の障害による疾患の薬物療法としては、ビタミンE製剤で
あるニコチン酸トコフェロール、ペントキシフィリン等の微小循環改善剤、種々
のステロイド剤、抗プロスタグランジン剤、消炎酵素製剤等の経口投与が行われ
ている。しかしながら、当該治療では効果が十分でなかったり、血圧降下や胃腸
障害等の副作用が問題となっている。また、緑内障の治療法としては、ピロカル
ピンを代表とするコリン作動薬、エピネフリン、ジピベフリン等の交感神経作動
薬、チモロール、ピンドロール、カルテオロール等の交感神経β遮断薬等を局所
投与(例えば点眼)するのが有用であるが、これらの作用機構に応じた種々の副
作用が問題となっている。
【0005】 近年、カルパイン阻害活性を有する化合物に虚血性細胞死を抑制する作用があ
ることが報告されている[Lee K., Frank S., Vanderklish. P., Arai A., Lync
h G., Proc. Natl. Acad. Sci., 88, 7233-7237 (1991), Rami A., Krieglstein
J., Brain Res., 609, 67-70 (1993)]。しかし、これらの報告は脳の海馬にお
ける神経細胞の死に関連した細胞死の抑制効果のみを開示しており、眼底組織細
胞障害に対する薬剤の抑制効果や、眼科領域での使用は開示されていない。また
、これまで用いられてきた阻害剤は、組織移行性および副作用の点で問題が多い
。EP0771565には、システインプロテアーゼ阻害剤が糖尿病網膜症等に
みられる血管新生に有用である旨の記載が認められるが、眼底組織細胞障害に起
因する疾患については全く示唆すらなされていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題を解決した、眼底組織細胞障害の予防および治療剤を提
供することを目的とする。さらに、本発明は眼底組織細胞障害による疾患の予防
および治療剤を提供すること、並びにこれらの疾患の予防および治療方法を提供
することを目的とする。
【0007】 本発明において、「眼底組織」という用語は、網膜、網膜血管、網膜色素上皮
、視神経乳頭、脈絡膜、強膜および硝子体基底を含めた意味であり、これらの組
織のうち、網膜、網膜血管、網膜色素上皮、視神経乳頭および脈絡膜を総称して
網脈絡膜ということもある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、眼底組織細胞障害の改善に優れた安全性の高い、眼底組織細胞
障害の予防および治療剤を開発すべく、鋭意研究を重ねた結果、下式(I)
【0009】
【化5】
【0010】 〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよい炭素数6 〜10のアリール基を示し;R2とR3は同一または異なってもよく、それぞれ水
素または炭素数1〜4のアルキル基を示すか、あるいはR2とR3とが連結して炭
素数3〜7の環を形成してもよく;R4はアリール、シクロアルキルまたは芳香 族複素環残基で置換されていてもよい低級アルキル基を示す。〕 の化合物およびその医薬上許容される塩が強い眼底組織細胞障害の予防および治
療効果を発揮することを見出した。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明で使用する式(I)の化合物およびその医薬上許容される塩は、特開平
9−43464号(EP0771565)に開示されている公知の化合物であり
、そこに開示されている製造法によって製造することができる。
【0012】 式(I)において、アミノ酸分子が光学異性体として存在する場合、特に明示
しなければそれらはL体である。
【0013】 式(I)において、R1の炭素数1〜4のアルキル基は、メチル、エチル、プ ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル等が挙げられる。それらのうちメチルが好ましい。
【0014】 R1の炭素数6〜10のアリール基としては、フェニル、ナフチル、インデニ ル、アズレニル等が挙げられる。好ましくはフェニルおよびナフチルである。
【0015】 該アリール基上に存在していてもよい置換基としては、例えばハロゲン(例え
ばフッ素、塩素等)、直鎖状または分岐鎖状である炭素数1〜5のアルキル(例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert
−ペンチル等)、トリフルオロメチル、直鎖状または分岐鎖状である炭素数1〜
5のアルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、
イソペントキシ、ネオペントキシ、tert−ペントキシ等)、ヒドロキシ、炭
素数2〜5のアシルオキシ(例えばアセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリル
オキシ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシ等)、カルボキシル及び炭素数2
〜5のアシル(例えばアセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレ
リル、イソバレリル、ピバロイル等)が挙げられる。好ましくはハロゲンおよび
炭素数1〜5のアルキル基である。より好ましくはフッ素、塩素およびメチルで
ある。
【0016】 R1の置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基の好適な具体例とし ては、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、p−トリルおよび2−ナフ
チルである。
【0017】 直鎖状または分岐鎖状である、R2およびR3で表される炭素数1〜4のアルキ
ル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル
、sec−ブチル、tert−ブチル等が挙げられる。好ましくはプロピル、イ
ソプロピルおよびtert−ブチルである。より好ましくはイソプロピルである
【0018】 R2およびR3において、好ましくはそれらの一方が水素であり、かつ他方がプ
ロピル、イソプロピル、イソブチルまたはtert−ブチルである。より好まし
くはR2がプロピル、イソプロピル、イソブチルまたはtert−ブチルであり 、かつR3が水素である。さらにより好ましくはR2がイソプロピルであり、かつ
3が水素である。
【0019】 R2とR3とが連結して形成してもよい炭素数3〜7の環としては、シクロプロ
ピリデン、シクロブチリデン、シクロペンチリデン、シクロヘキシリデン、シク
ロヘプチリデン等が挙げられる。とりわけシクロペンチリデンおよびシクロヘキ
シリデンが好ましい。
【0020】 R4で表される低級アルキル基としては、直鎖状または分枝状の炭素数1〜6 のもの、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル
、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル
、tert−ペンチル、ヘキシル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチ
ル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル等が
挙げられる。好ましくはメチルおよびイソブチルである。上記低級アルキル基は
、下記のアリール基、シクロアルキル基または芳香族複素環残基で置換されてい
てもよい。
【0021】 該アリール基としては、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等が挙げられ
る。とりわけフェニルが好ましい。
【0022】 該シクロアルキル基としては、好ましくは炭素数3〜6のシクロアルキル、例
えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が挙げ
られる。とりわけシクロヘキシルが好ましい。
【0023】 該芳香族複素環残基としては、酸素、窒素およびイオウからなる群より選ばれ
る少なくとも1つのヘテロ原子をそれぞれ含む単環式複素環残基および対応の縮
合型複素環残基が挙げられる。単環式複素環残基としては、特に限定はなく、ピ
ロリル、フリル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾ
リル、ピリジル等が挙げられる。縮合型複素環残基としては、特に限定はなく、
インドリル、キノリル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、インダゾリル、キナゾ
リニル、フタラジニル、キノキサリニル等が挙げられる。とりわけインドリルが
好ましい。
【0024】 R4で表される、アリール、シクロアルキルまたは芳香族複素環残基で置換さ れていてもよい低級アルキル基の好適な具体例は、イソブチル、ベンジル、シク
ロヘキシルメチルおよびインドール−3−イルメチルである。
【0025】 代表的な式(I)の化合物は、 N−(2−ナフタレンスルホニル)−L−バリル−L−ロイシナール、 N−(4−フルオロフェニルスルホニル)−L−バリル−L−ロイシナール、 N−(4−クロロフェニルスルホニル)−L−バリル−L−ロイシナール、 N−(4−メチルフェニルスルホニル)−L−バリル−L−ロイシナール、 N−(4−フルオロフェニルスルホニル)−L−バリル−L−フェニルアラニ
ナール、 N−(2−ナフタレンスルホニル)−L−バリル−L−フェニルアラニナール
、 N−(4−クロロフェニルスルホニル)−L−バリル−L−フェニルアラニナ
ール、 N−(4−メチルフェニルスルホニル)−L−バリル−L−フェニルアラニナ
ール、 N−(4−クロロフェニルスルホニル)−L−バリル−L−トリプトファナー
ル、 N−(4−フルオロフェニルスルホニル)−L−バリル−L−シクロヘキシル
アラニナール、 N−(2−ナフタレンスルホニル)−L−バリル−L−シクロヘキシルアラニ
ナールおよび N−(4−クロロフェニルスルホニル)−L−バリル−L−シクロヘキシルア
ラニナール、並びにこれらの医薬上許容される塩である。
【0026】 とりわけN−(4−フルオロフェニルスルホニル)−L−バリル−L−ロイシ
ナールおよびその医薬上許容される塩が好ましい。
【0027】 式(I)の化合物の医薬上許容される塩としては、ナトリウム、カリウム等の
アルカリ金属との塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩、
アルミニウム塩、アンモニウム塩等の無機塩基との塩;トリメチルアミン、ピリ
ジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン等の有機塩
基との塩;塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩;ギ酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸
、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸等の有機酸との塩;アルギニン、リジン、オルニチン、アスパラギン
酸、グルタミン酸等のアミノ酸との塩が挙げられる。
【0028】 本発明の予防および治療剤は、所望により、例えば医薬上許容される担体また
は賦形剤と合して、活性化合物を混合、溶解することを含む公知の製剤技術に従
って製剤化できる、自体公知のいかなる剤型としても提供できる。そのような剤
型のうち、ヒトに経口的に投与される剤型としては、粉末、顆粒、錠剤、カプセ
ル剤、シロップ剤およびその他の液剤が挙げられる。粉末、顆粒、錠剤等は、固
形製剤に適する任意の製薬担体、例えば賦形剤(例えばデンプン、ブドウ糖、果
糖、白糖、乳糖等)、滑沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
カルシウム等)、崩壊剤(例えばデンプン、結晶セルロース等)、結合剤(例え
ばデンプン、アラビアゴム等)等を用いて製剤化することができる。そのような
固形製剤は、コーティング剤(例えばゼラチン、白糖等)または腸溶性コーティ
ング剤(例えばフタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メタクリル酸コ
ポリマー、セラック等)でコーティングされていてもよく、これにより活性化合
物を特に腸で放出することができる。シロップやその他の液剤の製剤化において
、安定剤(例えばエデト酸ナトリウム等)、懸濁化剤(例えばアラビアゴム、カ
ルメロース等)、矯味剤(例えば単シロップ、ブドウ糖等)、芳香剤等の様々な
添加剤を適宜に選択して添加することができる。非経口的に投与する剤型として
は、注射剤、坐剤等が挙げられる。注射剤は、溶剤(例えば注射用水等)、安定
剤(例えばエデト酸ナトリウム等)、等張化剤(例えば塩化ナトリウム、グリセ
リン、マンニトール等)、pH調整剤(例えば塩酸、クエン酸、水酸化ナトリウ
ム等)、懸濁化剤(例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナト
リウム等)およびその他の適当な添加剤を用いて製剤化できる。坐剤の製剤化に
おいては、坐剤基剤(例えばカカオ脂、マクロゴール等)等を適宜に選択して使
用することができる。局所投与するための剤型としては、例えば点眼剤や眼軟膏
が挙げられる。点眼剤や眼軟膏の製剤化においては、溶剤(例えば生理食塩水、
滅菌精製水等)、安定剤(例えばエデト酸ナトリウム、クエン酸等)、乳化剤(
例えばポリビニルピロリドン等)、懸濁化剤(例えばヒドロキシプロピルメチル
セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等)、界面活性剤
(例えばポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等)、保存剤(
例えば塩化ベンザルコニウム、パラベン類、クロロブタノール等)、緩衝剤(例
えばホウ酸、ホウ砂(ホウ酸ナトリウム)、酢酸ナトリウム、クエン酸緩衝剤、
リン酸緩衝剤等)、等張化剤(例えば塩化ナトリウム、グリセリン、マンニトー
ル等)、pH調整剤(例えば塩酸、水酸化ナトリウム等)および軟膏基剤(例え
ばワセリン、ラノリン等)のような種々の公知物質を適宜に選択して使用するこ
とができる。
【0029】 本発明の予防および治療剤は、網脈絡膜疾患および眼底組織細胞障害を伴う緑
内障や高眼圧症、さらに光凝固による眼球後眼部合併症の予防および治療に有用
である。網脈絡膜疾患としては、特に限定はなく、網膜血管閉塞症、網膜静脈周
囲炎、Eales病、虚血性眼症候群および網膜細動脈瘤等の網膜血管異常;高
血圧または腎疾患による網膜症;糖尿病網膜症;網膜色素上皮症;網膜ジストロ
フィ;黄斑ジストロフィ;網脈絡膜萎縮;網脈絡膜症;黄斑変性症;黄斑浮腫;
網膜色素上皮剥離;網膜剥離;変性網膜分離症;網膜芽細胞腫、網膜色素上皮腫
瘍、視神経乳頭毛細血管腫等の腫瘍;虚血性視神経症等の視神経症;うっ血乳頭
/乳頭浮腫等の乳頭腫脹等が挙げられる。特に、本発明の予防および治療剤は網
膜血管閉塞症および黄斑変性症の予防および治療に有用である。眼底組織細胞障
害を伴う緑内障や高眼圧症としては、開放隅角緑内障、低眼圧緑内障、閉塞隅角
緑内障や視野変化の伴う高眼圧症等が挙げられる。特に、本発明の予防または治
療剤は低眼圧緑内障の予防および治療に有用である。光凝固による眼球後眼部合
併症としては、黄斑部浮腫、網膜剥離、視神経炎、視野異常、光覚異常、色覚異
常が挙げられる。
【0030】 本発明における式(I)で示される化合物およびその医薬上許容される塩の投
与量は、対象となる疾患、患者の症状やその他の条件、投与方法およびその他の
要因に依存する。一般的に一回あたりの投与量は、経口投与では通常1〜100
0mg、好ましくは10〜500mg、注射剤では通常0.1〜300mg、好
ましくは1〜150mg投与することにより、所望の効果が得られる。局所投与
する場合には、通常0.001〜1.0w/v%、好ましくは0.01〜0.5
w/v%の濃度である点眼液を、1回20〜50μl、1日5〜6回程度点眼す
るのがよい。
【0031】 本発明の予防および治療剤は、本発明の目的を損なわない限り、他の活性成分
を併用することもできる。そのような他の活性成分としては、ワーファリンカリ
ウム、ウロキナーゼ、アスピリン等の抗凝血薬;カルバゾクロムスルホン酸ナト
リウム等の血管強化・止血剤;カリジノゲナーゼ、ペントキシフィリン、塩酸サ
ルポグレラート、ニコチン酸トコフェロール等の末梢循環改善剤;ベタメサゾン
、デキサメタゾン、プレドニゾロン等の副腎皮質ステロイド剤;セラペプターゼ
、ストレプトキナーゼ・ストレプトドルナーゼ等の消炎酵素剤;β遮断薬、マン
ニトール、アセタゾラミド等の抗緑内障剤および抗プロスタグランジン剤が挙げ
られる。
【0032】
【実施例】
本発明を以下の実施例および試験例によりさらに詳細に説明するが、本発明は
これらにより何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例および試験例に
おいて、化合物1はN−(4−フルオロフェニルスルホニル)−L−バリル−L
−ロイシナールを意味する。 実施例1錠剤 化合物1 50mg 乳糖 80mg デンプン 17mg ステアリン酸マグネシウム 3mg 結晶セルロース 10mg 以上の成分を1錠分の材料として、常法により錠剤を成形した。錠剤は必要に
応じて通常用いられる腸溶性コーティング剤(例えばフタル酸ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース等)、糖衣およびフィルム(例えばエチルセルロース)を適
用してもよい。
【0033】 実施例2カプセル剤 化合物1 75mg マンニトール 75mg デンプン 17mg ステアリン酸カルシウム 3mg 以上の成分を1カプセル剤の材料として均一に混合し、常法により顆粒状とし
、硬カプセルに充填した。この充填する前に必要に応じて顆粒は通常用いられる
腸溶性コーティング剤(例えばフタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース)
、糖衣またはフィルム(例えばエチルセルロース)を適用してもよい。
【0034】 実施例3懸濁注射剤 化合物1 750mg カルボキシメチルセルロースナトリウム 500mg 注射用水 全量 100ml 以上の成分を常法により無菌的に混和して懸濁注射剤とした。
【0035】 実施例4点眼剤 化合物1 50mg ホウ酸 700mg ホウ砂 適量 塩化ナトリウム 500mg ヒドロキシメチルセルロース 0.5g エデト酸ナトリウム 0.05mg 塩化ベンザルコニウム 0.005mg 滅菌精製水 全量 100ml
【0036】 試験例1ラット眼底組織細胞障害に対する作用 方法: 雄性SDラット(体重150g)を用い、5w/v%塩酸ケタミン/2w/v
%塩酸キシラジン(3:1,0.5ml,i.p.)麻酔下で網膜中心動脈を動
脈瘤クリップで結紮し、75分間の血流遮断を行った。正常群には、網膜中心動
脈の露出のみ行い、虚血とはしなかった。血流再開後5日目に組織標本を作成し
た。組織標本として用いるため、摘出した眼球を4%ホルムアルデヒドにより固
定し、常法に従いパラフィン包埋した。その後、視神経乳頭を含む網膜表面に対
して垂直な水平断によって薄切片(3μm厚さ)を作成し、ヘマトキシリン−エ
オジンにより染色した。光学顕微鏡下で、視神経乳頭部から一定距離(1〜2m
m)における網膜断面0.25mm幅あたりの、網膜の神経細胞(ガングリオン
細胞)数および内顆粒層細胞数を計測した。試験薬として、実施例3の懸濁注射
剤を、化合物1が100mg/kg体重となるよう、動脈結紮15分前、血流再
開直後およびその後毎日1回腹腔内に投与した(化合物1投与群)。対照群およ
び正常群には、実施例3で用いた基剤を同様に投与した。陽性対照には、Cbz
−Val−Phe−H[S.C. Hong ら,Stroke, 25 (3), 663-669, 1994]10 0mg/kgを同様に投与した(MDL投与群)。
【0037】 結果: その結果を図1および2に示す。 動脈結紮により、ガングリオン細胞数および内顆粒層細胞数は共に、正常群に
比較し有意に減少した。化合物1の投与は、動脈結紮によるガングリオン細胞数
および内顆粒層細胞数の減少を有意に抑制した。MDL投与群では、その抑制は
わずかであった。 以上の結果は、本発明の活性化合物1が眼底組織細胞障害を改善するのに効果
的であることを示している。
【0038】 試験例2ラット摘出網膜無酸素障害に対する作用 方法: 雄性SDラット(体重150g)の眼底組織(網膜)を単離し、ブドウ糖を含
まないRPMI 1640培地(Gibco社製)中で無酸素下にインキュベー
トした。3および6時間後に眼底組織をホモジナイズした後、細胞内のスペクト
リンの分解産物をSDS電気泳動法により分離し、Saidoらの方法[The Jo
urnal of Biological Chemistry, 268, 25239-25243(1993)]によって作成した特
異抗体を用いて検出した。試験化合物として、化合物1およびMDLを20mM
の濃度になるようエタノールに溶解し、培地に100μMの濃度になるように加
えた。対照として、雄性SDラット(体重150g)の眼底組織をブドウ糖含有
RPMI 1640培地中、酸素存在下で同様にインキュベートした。
【0039】 結果: その結果を図3(a)と図3(b)に示す。 該組織をブドウ糖含有培地中、酸素存在下でインキュベートした場合、スペク
トリンの分解は認められなかった。しかし、ブドウ糖を含有していない培地中、
無酸素条件下では3時間および6時間インキュベートすると、220kDaのバ
ンドで示されるスペクトリンがカルパインによって切断され、145および15
0kDaのバンドによって示されるスペクトリンの分解断片が検出された。組織
を化合物1およびMDLを添加した培地中でインキュベートした場合、スペクリ
ンの分解による150kDaのバンドは幾らか検出されたが、145kDaのバ
ンドは検出されなかった。 以上の結果は、無酸素により眼底組織中のカルシウム濃度が上昇し、それによ
りカルシウム依存性の蛋白質分解酵素であるカルパインが活性化され、細胞が障
害をうけることを示した。その結果は、該障害を化合物1が改善したことを示し
た。
【0040】
【発明の効果】
本発明の予防および治療剤は、眼底組織細胞障害による疾患、例えば網膜血管
閉塞症、網膜静脈周囲炎、Eales病、虚血性眼症候群、網膜細動脈瘤等の網
膜血管異常;高血圧または腎疾患による網膜症;糖尿病網膜症;網膜色素上皮症
;網膜ジストロフィ;黄斑ジストロフィ;網脈絡膜萎縮;網脈絡膜症;黄斑変性
症;黄斑浮腫;網膜色素上皮剥離;網膜剥離;変性網膜分離症;網膜芽細胞腫、
網膜色素上皮腫瘍、視神経乳頭毛細血管腫等の腫瘍;虚血性視神経症等の視神経
症;うっ血乳頭/乳頭浮腫等の乳頭腫脹等の網脈絡膜疾患;開放隅角緑内障、低
眼圧緑内障、閉塞隅角緑内障等の緑内障;視野変化の伴う高眼圧症、黄斑部浮腫
、網膜剥離、視神経炎、視野異常、光覚異常および色覚異常のような光凝固によ
る眼球後眼部合併症の予防および治療に有用である。
【0041】 本出願は日本で出願された平成10年特許願第53624号を基礎としており
、その内容は本明細書にすべて包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラット網膜のガングリオン細胞障害に対する効果を示したグラフである。縦軸
はガングリオン細胞数を示す。図中、a)はStudent’s t法による正
常群に対する有意差を示し(p<0.01)、b)はStudent’s t法
による対照群に対する有意差を示す(p<0.01)。
【図2】 ラット網膜の内顆粒層細胞障害に対する効果を示したグラフである。縦軸は内
顆粒層細胞数を示す。図中、a)はStudent’s t法による正常群に対
する有意差を示し(p<0.01)、b)はStudent’s t法による対
照群に対する有意差を示す(p<0.01)。
【図3】 図3(a)および図3(b)は、無酸素下にラット網膜組織をインキュベート
した後に検出された網膜組織をホモジナイズした細胞内スペクトリンの分解産物
を示したSDS電気泳動像であり、図3(a)および図3(b)は、それぞれ3
時間および6時間インキュベートした後のSDS電気泳動像を示す。図中、Mは
分子量マーカーであり、1はブドウ糖含有培地中、酸素存在下でインキュベート
した網膜組織を示し、2はブドウ糖不含培地中、無酸素条件下でインキュベート
した網膜組織を示し、3はブドウ糖不含培地にN−(4−フルオロフェニルスル
ホニル)−L−バリル−L−ロイシナール(以下、化合物1と略す)を100μ
M添加し、無酸素条件下でインキュベートした網膜組織を示し、4はブドウ糖不
含培地にCbz−Val−Phe−H(以下、MDLと略す)を100μM添加
し、無酸素条件下でインキュベートした網膜組織を示す。220kDaの蛋白質
のバンドは完全な状態のスペクトリンを示し、145kDaおよび150kDa
のバンドはスペクトリンの分解物を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年4月22日(2000.4.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよい炭素数6 〜10のアリール基を示し;R2とR3は同一または異なってもよく、それぞれ水
素または炭素数1〜4のアルキル基を示すか、あるいはR2とR3とが連結して炭
素数3〜7の環を形成してもよく;R4はアリール、シクロアルキルまたは芳香 族複素環残基で置換されていてもよい低級アルキル基を示す。〕 の化合物またはその医薬上許容される塩を含有してなる眼底組織細胞障害による
疾患の予防または治療用医薬組成物。
【化2】 〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよい炭素数6 〜10のアリール基を示し;R2とR3は同一または異なってもよく、それぞれ水
素または炭素数1〜4のアルキル基を示すか、あるいはR2とR3とが連結して炭
素数3〜7の環を形成してもよく;R4はアリール、シクロアルキルまたは芳香 族複素環残基で置換されていてもよい低級アルキル基を示す。〕 の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む、眼底組織細胞障
害による疾患の予防または治療方法。
【化3】 〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよい炭素数6 〜10のアリール基を示し;R2とR3は同一または異なってもよく、それぞれ水
素または炭素数1〜4のアルキル基を示すか、あるいはR2とR3とが連結して炭
素数3〜7の環を形成してもよく;R4はアリール、シクロアルキルまたは芳香 族複素環残基で置換されていてもよい低級アルキル基を示す。〕 の化合物またはその医薬上許容される塩の使用。
【化4】 〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよい炭素数6 〜10のアリール基を示し;R2とR3は同一または異なってもよく、それぞれ水
素または炭素数1〜4のアルキル基を示すか、あるいはR2とR3とが連結して炭
素数3〜7の環を形成してもよく;R4はアリール、シクロアルキルまたは芳香 族複素環残基で置換されていてもよい低級アルキル基を示す。〕 の化合物またはその医薬上許容される塩、および医薬上許容される担体を含有し
てなる眼底組織細胞障害による疾患の予防または治療用医薬組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 209/14 C07D 209/14 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 BC13 MA01 MA04 NA14 ZA33 ZA42 ZA81 4C204 CB03 DB13 EB03 FB01 GB01 4C206 JA11 MA01 MA04 MA78 NA14 ZA33 4H006 AA01 AB20

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 有効成分として、下式(I) 【化1】 〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよい炭素数6 〜10のアリール基を示し;R2とR3は同一または異なってもよく、それぞれ水
    素または炭素数1〜4のアルキル基を示すか、あるいはR2とR3とが連結して炭
    素数3〜7の環を形成してもよく;R4はアリール、シクロアルキルまたは芳香 族複素環残基で置換されていてもよい低級アルキル基を示す。〕 の化合物またはその医薬上許容される塩を含有してなる眼底組織細胞障害による
    疾患の予防または治療用医薬組成物。 【請求項2】 式(I)におけるR1がフッ素、塩素もしくはメチルで置換 されていてもよい、フェニルまたはナフチルである、請求項1記載の医薬組成物
    。 【請求項3】 式(I)におけるR1がメチル、4−フルオロフェニル、4 −クロロフェニル、p−トリルおよび2−ナフチルからなる群より選ばれる基で
    ある、請求項1記載の医薬組成物。 【請求項4】 式(I)において、R2がプロピル、イソプロピルまたはt ert−ブチルであり、かつR3が水素である、請求項1記載の医薬組成物。 【請求項5】 式(I)において、R2がイソプロピルであり、かつR3が水
    素である、請求項1記載の医薬組成物。 【請求項6】 式(I)において、R2とR3とが連結してシクロペンチリデ
    ンまたはシクロヘキシリデンを形成する、請求項1記載の医薬組成物。 【請求項7】 式(I)において、R4がイソブチル、ベンジル、シクロヘ キシルメチルおよびインドール−3−イルメチルからなる群より選ばれる基であ
    る、請求項1記載の医薬組成物。 【請求項8】 有効成分が、N−(4−フルオロフェニルスルホニル)−L
    −バリル−L−ロイシナールまたはその医薬上許容される塩である、請求項1記
    載の医薬組成物。 【請求項9】 眼底組織細胞障害による疾患が、網脈絡膜疾患、緑内障およ
    び光凝固による眼球後眼部合併症からなる群より選ばれる疾患である、請求項1
    〜8のいずれかに記載の医薬組成物。 【請求項10】 眼底組織細胞障害による疾患が網脈絡膜疾患である、請求
    項1〜9のいずれかに記載の医薬組成物。 【請求項11】 網脈絡膜疾患が、網膜血管閉塞症、網膜静脈周囲炎、Ea
    les病、虚血性眼症候群、網膜細動脈瘤、高血圧または腎疾患による網膜症、
    糖尿病網膜症、網膜色素上皮症、網膜ジストロフィ、黄斑ジストロフィ、網脈絡
    膜萎縮、網脈絡膜症、黄斑変性症、黄斑浮腫、網膜色素上皮剥離、網膜剥離、変
    性網膜分離症、網膜芽細胞腫、網膜色素上皮腫瘍、視神経乳頭毛細血管腫、虚血
    性視神経症およびうっ血乳頭/乳頭浮腫からなる群より選ばれる1つである、請
    求項10記載の医薬組成物。 【請求項12】 網脈絡膜疾患が網膜血管閉塞症である、請求項11記載の
    医薬組成物。 【請求項13】 網脈絡膜疾患が黄斑変性症である、請求項11記載の医薬
    組成物。 【請求項14】 眼底組織細胞障害による疾患が光凝固による眼球後眼部合
    併症である、請求項1〜9のいずれかに記載の医薬組成物。 【請求項15】 光凝固による眼球後眼部合併症が、黄斑部浮腫、網膜剥離
    、視神経炎、視野異常、光覚異常および色覚異常からなる群より選ばれる1つで
    ある、請求項14記載の医薬組成物。 【請求項16】 眼底組織細胞障害による疾患が緑内障である、請求項1〜
    9のいずれかに記載の医薬組成物。 【請求項17】 緑内障が、開放隅角緑内障、低眼圧緑内障および閉塞隅角
    緑内障からなる群より選ばれる1つである、請求項16記載の医薬組成物。 【請求項18】 緑内障が低眼圧緑内障である、請求項17記載の医薬組成
    物。 【請求項19】 有効量の、式(I) 【化2】 〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよい炭素数6 〜10のアリール基を示し;R2とR3は同一または異なってもよく、それぞれ水
    素または炭素数1〜4のアルキル基を示すか、あるいはR2とR3とが連結して炭
    素数3〜7の環を形成してもよく;R4はアリール、シクロアルキルまたは芳香 族複素環残基で置換されていてもよい低級アルキル基を示す。〕 の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む、眼底組織細胞障
    害による疾患の予防または治療方法。 【請求項20】 式(I)におけるR1がフッ素、塩素もしくはメチルで置 換されていてもよい、フェニルまたはナフチルである、請求項19記載の方法。 【請求項21】 式(I)におけるR1がメチル、4−フルオロフェニル、 4−クロロフェニル、p−トリルおよび2−ナフチルからなる群より選ばれる基
    である、請求項19記載の方法。 【請求項22】 式(I)において、R2がプロピル、イソプロピルまたは tert−ブチルであり、かつR3が水素である、請求項19記載の方法。 【請求項23】 式(I)において、R2がイソプロピルであり、かつR3
    水素である、請求項19記載の方法。 【請求項24】 式(I)において、R2とR3とが連結してシクロペンチリ
    デンまたはシクロヘキシリデンを形成する、請求項19記載の方法。 【請求項25】 式(I)において、R4がイソブチル、ベンジル、シクロ ヘキシルメチルおよびインドール−3−イルメチルからなる群より選ばれる基で
    ある、請求項19記載の方法。 【請求項26】 有効成分が、N−(4−フルオロフェニルスルホニル)−
    L−バリル−L−ロイシナールまたはその医薬上許容される塩である、請求項1
    9記載の方法。 【請求項27】 眼底組織細胞障害による疾患が、網脈絡膜疾患緑内障、緑
    内障および光凝固による眼球後眼部合併症からなる群より選ばれる疾患である、
    請求項19〜26のいずれかに記載の方法。 【請求項28】 眼底組織細胞障害による疾患が網脈絡膜疾患である、請求
    項19〜27のいずれかに記載の方法。 【請求項29】 網脈絡膜疾患が、網膜血管閉塞症、網膜静脈周囲炎、Ea
    les病、虚血性眼症候群、網膜細動脈瘤、高血圧または腎疾患による網膜症、
    糖尿病網膜症、網膜色素上皮症、網膜ジストロフィ、黄斑ジストロフィ、網脈絡
    膜萎縮、網脈絡膜症、黄斑変性症、黄斑浮腫、網膜色素上皮剥離、網膜剥離、変
    性網膜分離症、網膜芽細胞腫、網膜色素上皮腫瘍、視神経乳頭毛細血管腫、虚血
    性視神経症およびうっ血乳頭/乳頭浮腫からなる群より選ばれる1つである、請
    求項28記載の方法。 【請求項30】 網脈絡膜疾患が網膜血管閉塞症である、請求項29記載の
    方法。 【請求項31】 網脈絡膜疾患が黄斑変性症である、請求項29記載の方法
    。 【請求項32】 眼底組織細胞障害による疾患が光凝固による眼球後眼部合
    併症である、請求項19〜27のいずれかに記載の方法。 【請求項33】 光凝固による眼球後眼部合併症が、黄斑部浮腫、網膜剥離
    、視神経炎、視野異常、光覚異常および色覚異常からなる群より選ばれる1つで
    ある、請求項32記載の方法。 【請求項34】 眼底組織細胞障害による疾患が緑内障である、請求項19
    〜27のいずれかに記載の方法。 【請求項35】 緑内障が、開放隅角緑内障、低眼圧緑内障および閉塞隅角
    緑内障からなる群より選ばれる1つである、請求項34記載の方法。 【請求項36】 緑内障が低眼圧緑内障である、請求項35記載の方法。 【請求項37】 眼底組織細胞障害による疾患の予防または治療用医薬を製
    造するための、下式(I) 【化3】 〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよい炭素数6 〜10のアリール基を示し;R2とR3は同一または異なってもよく、それぞれ水
    素または炭素数1〜4のアルキル基を示すか、あるいはR2とR3とが連結して炭
    素数3〜7の環を形成してもよく;R4はアリール、シクロアルキルまたは芳香 族複素環残基で置換されていてもよい低級アルキル基を示す。〕 の化合物またはその医薬上許容される塩の使用。 【請求項38】 式(I)におけるR1がフッ素、塩素もしくはメチルで置 換されていてもよい、フェニルまたはナフチルである、請求項37記載の使用。 【請求項39】 式(I)におけるR1がメチル、4−フルオロフェニル、 4−クロロフェニル、p−トリルおよび2−ナフチルからなる群より選ばれる基
    である、請求項37記載の使用。 【請求項40】 式(I)において、R2がプロピル、イソプロピルまたは tert−ブチルであり、かつR3が水素である、請求項37記載の使用。 【請求項41】 式(I)において、R2がイソプロピルであり、かつR3
    水素である、請求項37記載の使用。 【請求項42】 式(I)において、R2とR3とが連結してシクロペンチリ
    デンまたはシクロヘキシリデンを形成する、請求項37記載の使用。 【請求項43】 式(I)において、R4がイソブチル、ベンジル、シクロ ヘキシルメチルおよびインドール−3−イルメチルからなる群より選ばれる基で
    ある、請求項37記載の使用。 【請求項44】 有効成分が、N−(4−フルオロフェニルスルホニル)−
    L−バリル−L−ロイシナールまたはその医薬上許容される塩である、請求項3
    7記載の使用。 【請求項45】 眼底組織細胞障害による疾患が、網脈絡膜疾患、緑内障お
    よび光凝固による眼球後眼部合併症からなる群より選ばれる疾患である、請求項
    37〜44のいずれかに記載の使用。 【請求項46】 眼底組織細胞障害による疾患が網脈絡膜疾患である、請求
    項37〜45のいずれかに記載の使用。 【請求項47】 網脈絡膜疾患が、網膜血管閉塞症、網膜静脈周囲炎、Ea
    les病、虚血性眼症候群、網膜細動脈瘤、高血圧または腎疾患による網膜症、
    糖尿病網膜症、網膜色素上皮症、網膜ジストロフィ、黄斑ジストロフィ、網脈絡
    膜萎縮、網脈絡膜症、黄斑変性症、黄斑浮腫、網膜色素上皮剥離、網膜剥離、変
    性網膜分離症、網膜芽細胞腫、網膜色素上皮腫瘍、視神経乳頭毛細血管腫、虚血
    性視神経症およびうっ血乳頭/乳頭浮腫からなる群より選ばれる1つである、請
    求項46記載の使用。 【請求項48】 網脈絡膜疾患が網膜血管閉塞症である、請求項47記載の
    使用。 【請求項49】 網脈絡膜疾患が黄斑変性症である、請求項47記載の使用
    。 【請求項50】 眼底組織細胞障害による疾患が光凝固による眼球後眼部合
    併症である、請求項37〜45のいずれかに記載の使用。 【請求項51】 光凝固による眼球後眼部合併症が、黄斑部浮腫、網膜剥離
    、視神経炎、視野異常、光覚異常および色覚異常からなる群より選ばれる1つで
    ある、請求項50記載の使用。 【請求項52】 眼底組織細胞障害による疾患が緑内障である、請求項37
    〜45のいずれかに記載の使用。 【請求項53】 緑内障が、開放隅角緑内障、低眼圧緑内障および閉塞隅角
    緑内障からなる群より選ばれる1つである、請求項52記載の使用。 【請求項54】 緑内障が低眼圧緑内障である、請求項53記載の使用。 【請求項55】 有効量の、下式(I) 【化4】 〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよい炭素数6 〜10のアリール基を示し;R2とR3は同一または異なってもよく、それぞれ水
    素または炭素数1〜4のアルキル基を示すか、あるいはR2とR3とが連結して炭
    素数3〜7の環を形成してもよく;R4はアリール、シクロアルキルまたは芳香 族複素環残基で置換されていてもよい低級アルキル基を示す。〕 の化合物またはその医薬上許容される塩、および医薬上許容される担体を含有し
    てなる眼底組織細胞障害による疾患の予防または治療用医薬組成物。 【請求項56】 式(I)におけるR1がフッ素、塩素もしくはメチルで置 換されていてもよい、フェニルまたはナフチルである、請求項55記載の組成物
    。 【請求項57】 式(I)におけるR1がメチル、4−フルオロフェニル、 4−クロロフェニル、p−トリルおよび2−ナフチルからなる群より選ばれる基
    である、請求項55記載の組成物。 【請求項58】 式(I)において、R2がプロピル、イソプロピルまたは tert−ブチルであり、かつR3が水素である、請求項55記載の組成物。 【請求項59】 式(I)において、R2がイソプロピルであり、かつR3
    水素である、請求項55記載の組成物。 【請求項60】 式(I)において、R2とR3とが連結してシクロペンチリ
    デンまたはシクロヘキシリデンを形成する、請求項55記載の組成物。 【請求項61】 式(I)において、R4がイソブチル、ベンジル、シクロ ヘキシルメチルおよびインドール−3−イルメチルからなる群より選ばれる基で
    ある、請求項55記載の組成物。 【請求項62】 有効成分が、N−(4−フルオロフェニルスルホニル)−
    L−バリル−L−ロイシナールまたはその医薬上許容される塩である、請求項5
    5記載の組成物。 【請求項63】 眼底組織細胞障害による疾患が、網脈絡膜疾患、緑内障お
    よび光凝固による眼球後眼部合併症からなる群より選ばれる疾患である、請求項
    55〜62のいずれかに記載の組成物。 【請求項64】 眼底組織細胞障害による疾患が網脈絡膜疾患である、請求
    項55〜63のいずれかに記載の組成物。 【請求項65】 網脈絡膜疾患が、網膜血管閉塞症、網膜静脈周囲炎、Ea
    les病、虚血性眼症候群、網膜細動脈瘤、高血圧または腎疾患による網膜症、
    糖尿病網膜症、網膜色素上皮症、網膜ジストロフィ、黄斑ジストロフィ、網脈絡
    膜萎縮、網脈絡膜症、黄斑変性症、黄斑浮腫、網膜色素上皮剥離、網膜剥離、変
    性網膜分離症、網膜芽細胞腫、網膜色素上皮腫瘍、視神経乳頭毛細血管腫、虚血
    性視神経症およびうっ血乳頭/乳頭(papil)からなる群より選ばれる1つである 、請求項64記載の組成物。46.眼底組織細胞障害による疾患が網脈絡膜疾患
    である、請求項37〜45のいずれかに記載の使用。 【請求項47】 網脈絡膜疾患が、黄斑変性症である網膜血管閉塞疾患(occ
    lusidisease)からなる群より選ばれる1つである、請求項46記載の使用。 【請求項68】 眼底組織細胞障害による疾患が光凝固による眼球後眼部合
    併症である、請求項55〜63のいずれかに記載の組成物。 【請求項69】 光凝固による眼球後眼部合併症が、黄斑部浮腫、網膜剥離
    、視神経炎、視野異常、光覚異常および色覚異常からなる群より選ばれる1つで
    ある、請求項68記載の組成物。 【請求項70】 眼底組織細胞障害による疾患が緑内障である、請求項55
    〜62のいずれかに記載の組成物。 【請求項71】 緑内障が、開放隅角緑内障、低眼圧緑内障および閉塞隅角
    緑内障からなる群より選ばれる1つである、請求項70記載の組成物。 【請求項72】 緑内障が低眼圧緑内障である、請求項71記載の組成物。 【請求項73】 請求項55〜62のいずれかに記載の医薬組成物、および
    該医薬組成物を眼底組織細胞障害による疾患の予防または治療用途に使用するこ
    とができる、または使用すべきであることを記載した、該医薬組成物に関する記
    載物を含む商業パッケージ。
JP2000534225A 1998-03-05 1999-03-03 眼底組織細胞障害による疾患の予防および治療用医薬組成物 Expired - Fee Related JP4422894B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-53624 1998-03-05
JP5362498 1998-03-05
PCT/JP1999/001031 WO1999044624A2 (en) 1998-03-05 1999-03-03 Pharmaceutical composition for prophylaxis and therapy of diseases associated with ocular fundus tissue cytopathy

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002505297A true JP2002505297A (ja) 2002-02-19
JP2002505297A5 JP2002505297A5 (ja) 2006-03-23
JP4422894B2 JP4422894B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=12948075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000534225A Expired - Fee Related JP4422894B2 (ja) 1998-03-05 1999-03-03 眼底組織細胞障害による疾患の予防および治療用医薬組成物

Country Status (17)

Country Link
US (1) US6423691B1 (ja)
EP (2) EP1058553B1 (ja)
JP (1) JP4422894B2 (ja)
KR (1) KR20010041605A (ja)
CN (1) CN1298304A (ja)
AR (1) AR018576A1 (ja)
AT (2) ATE400277T1 (ja)
AU (1) AU2745599A (ja)
BR (1) BR9908566A (ja)
CA (1) CA2322854A1 (ja)
DE (2) DE69925578T2 (ja)
HU (1) HUP0101733A3 (ja)
ID (1) ID27083A (ja)
NO (1) NO20004405L (ja)
PL (1) PL343412A1 (ja)
WO (1) WO1999044624A2 (ja)
ZA (1) ZA991749B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004060373A1 (ja) * 2002-12-27 2004-07-22 Santen Pharmaceutical Co., Ltd. 滲出型加齢黄斑変性治療剤

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7572833B2 (en) 2000-10-26 2009-08-11 Senju Pharmaceutical Co., Ltd. Drug composition comprising dipeptidyl aldehyde derivative
JP4549851B2 (ja) * 2002-07-22 2010-09-22 千寿製薬株式会社 新規α−ケトアミド誘導体およびその用途
EP1543371B1 (en) 2002-09-19 2009-12-23 Koninklijke Philips Electronics N.V. Electrowetting optical switch
US9463161B2 (en) 2009-05-29 2016-10-11 Pearl Therapeutics, Inc. Compositions for pulmonary delivery of long-acting muscarinic antagonists and associated methods and systems
US20120065793A1 (en) 2010-02-25 2012-03-15 Kaji Mitsuru Demand and supply control apparatus, demand and supply control method, and program
EP2593089B1 (en) 2010-07-14 2018-04-04 Senju Pharmaceutical Co., Ltd. Solid dispersion of alfa-ketoamide derivative
RU2452436C1 (ru) * 2011-01-31 2012-06-10 Федеральное государственное учреждение "Межотраслевой научно-технический комплекс "Микрохирургия глаза" имени академика С.Н. Федорова Федерального агентства по высокотехнологичной медицинской помощи" Способ лечения атрофии зрительного нерва сосудистого генеза
JPWO2015125941A1 (ja) * 2014-02-21 2017-03-30 株式会社ヘリオス 眼疾患治療剤、そのスクリーニング方法または網膜色素上皮細胞移植に伴う拒絶反応の予測方法
US10449234B2 (en) 2015-09-11 2019-10-22 The Schepens Eye Research Institute, Inc. Compositions and methods for prevention and treatment of corneal haze and scarring
US11439608B2 (en) 2017-09-25 2022-09-13 Qun Lu Roles of modulators of intersectin-CDC42 signaling in Alzheimer's disease
PL424452A1 (pl) * 2018-01-31 2019-08-12 Forty-Four Pharmaceuticals Spółka Z Ograniczoną Odpowiedzialnością Inhibitory obojętnej endopeptydazy (NEP) i ludzkiej rozpuszczalnej endopeptydazy (hSEP) do profilaktyki i leczenia chorób oczu

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0504938A3 (en) * 1991-03-22 1993-04-14 Suntory Limited Prophylactic and therapeutic agent for bone diseases comprising di- or tripeptide derivative as active ingredient
JP2848232B2 (ja) 1993-02-19 1999-01-20 武田薬品工業株式会社 アルデヒド誘導体
JP3599287B2 (ja) * 1993-04-28 2004-12-08 三菱化学株式会社 スルホンアミド誘導体
EP0731107A1 (en) * 1995-02-13 1996-09-11 Takeda Chemical Industries, Ltd. Production of aldehyde derivatives
ES2193615T3 (es) * 1995-10-25 2003-11-01 Senju Pharma Co .nhibidor de la angiogenesis.
ES2293651T3 (es) 1995-11-28 2008-03-16 Cephalon, Inc. Inhibidores de cisteina y serina proteasas derivados de aminoacidos d.
DE19718826A1 (de) * 1997-05-05 1998-11-12 Marion S Dr Eckmiller Verwendung biologisch aktiver Wirkstoffe zum Beeinflussen des Extrazellulär-Raumes von Sinneszellen und Verfahren zur Wirkstoff-Administrationssteuerung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004060373A1 (ja) * 2002-12-27 2004-07-22 Santen Pharmaceutical Co., Ltd. 滲出型加齢黄斑変性治療剤

Also Published As

Publication number Publication date
EP1504760B1 (en) 2008-07-09
WO1999044624A2 (en) 1999-09-10
CN1298304A (zh) 2001-06-06
JP4422894B2 (ja) 2010-02-24
WO1999044624A3 (en) 1999-10-21
ATE400277T1 (de) 2008-07-15
DE69939075D1 (de) 2008-08-21
DE69925578T2 (de) 2006-04-27
HUP0101733A2 (hu) 2001-11-28
NO20004405D0 (no) 2000-09-04
EP1504760A1 (en) 2005-02-09
PL343412A1 (en) 2001-08-13
ZA991749B (en) 1999-09-16
US6423691B1 (en) 2002-07-23
NO20004405L (no) 2000-11-03
AR018576A1 (es) 2001-11-28
ATE296635T1 (de) 2005-06-15
AU2745599A (en) 1999-09-20
EP1058553B1 (en) 2005-06-01
ID27083A (id) 2001-02-22
KR20010041605A (ko) 2001-05-25
EP1058553A2 (en) 2000-12-13
BR9908566A (pt) 2000-11-21
DE69925578D1 (de) 2005-07-07
HUP0101733A3 (en) 2001-12-28
CA2322854A1 (en) 1999-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010113753A1 (ja) JNK(c-Junアミノ末端キナーゼ)阻害ペプチドを用いた網膜疾患の予防または治療剤、網膜疾患の予防または治療方法、ならびに、その使用
JP5314931B2 (ja) 加齢黄斑変性の予防又は治療剤
JP2008308489A (ja) ロピニロール又はその塩を有効成分として含有する後眼部疾患の予防又は治療剤
JP4422894B2 (ja) 眼底組織細胞障害による疾患の予防および治療用医薬組成物
TW201412325A (zh) 用於治療患有青光眼及其他退化性眼疾之人類視力喪失的間隔醫療
EP1884237B1 (en) Amidino derivatives for use in the prevention or treatment of glaucoma
HU214719B (hu) Eljárás retinális betegségek megelőzésére és kezelésére alkalmas gyógyszerkészítmények előállítására
JP2009227671A (ja) 視神経障害を伴う眼疾患の予防又は治療剤
CN113286581A (zh) 用于治疗视网膜疾病的眼内或者口服给药用药物组合物
WO2011149012A1 (ja) イソキノリンスルホニル誘導体を有効成分として含有する網脈絡膜変性疾患の予防または治療剤、網脈絡膜変性疾患の予防または治療方法、イソキノリンスルホニル誘導体またはその医薬的に許容される塩、ならびにその使用
JPWO2002000260A1 (ja) 視神経疾患等治療剤
JP2005047909A (ja) ピペリジン誘導体を有効成分とする掻痒治療剤
WO2006098292A1 (ja) 眼疾患治療剤
JP2004331502A (ja) 視神経細胞保護剤
MXPA00008689A (en) Pharmaceutical composition for prophylaxis and therapy of diseases associated with ocular fundus tissue cytopathy
WO1997038691A1 (fr) Medicament pour neuropathie retinienne
TW202312986A (zh) 視網膜之神經細胞的保護劑
JP3612618B2 (ja) 網膜疾患治療剤
JPH06287139A (ja) 網膜疾患の予防および治療剤
JP2001240543A (ja) 虚血性網膜疾患並びに網膜及び視神経障害の治療及び/または予防薬
WO2016129626A1 (ja) 眼疾患処置薬
KR20010041967A (ko) 뇌조직 장애를 예방 및 치료하기 위한 시스테인프로테아제 억제제 함유 약제학적 조성물
JP2002241304A (ja) 前眼部炎症疾患の予防または治療剤
JP2006348024A (ja) アミジノ誘導体を有効成分として含む神経細胞の保護剤
JP2004537533A (ja) 視神経細胞保護剤

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060127

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees