JP2002370818A - 積層束反転装置及び積層束反転方法 - Google Patents
積層束反転装置及び積層束反転方法Info
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Abstract
一貫加工も可能な積層束反転装置及び積層束反転方法を
得る。 【解決手段】 積層束反転装置22は、平版印刷版の積
層束12を搬送する搬送ベルト52を有し、さらに、積
層束12を積層方向に挟持可能なガイド板38を備え
る。搬送ベルト52によって搬送され、所定の反転位置
に至った積層束12をガイド板38で積層方向に挟持
し、装置本体を反転させる。平版印刷版の加工ラインに
組み込み、加工ラインを停止又は減速させることなく反
転させることができる。
Description
と、この積層束反転装置を使用した積層束反転方法に関
する。
では、製版工程の自動化を容易にすべく、感光性印刷版
や感熱性印刷版等の平版印刷版が広く用いられている。
平版印刷版は、一般にシート状或いはコイル状のアルミ
ニウム板等の支持体に、例えば、砂目立て、陽極酸化、
シリケート処理、その他化成処理等の表面処理を単独又
は適宜組み合わせて行い、次いで、感光層又は感熱層
(以下、これらをまとめて「塗布膜」といい、塗布膜が
塗布された面を「画像形成面」、塗布膜が形成されてい
ない面を「非画像形成面」という)の塗布、乾燥処理を
行った後に所望のサイズに切断されることで製造され
る。
引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、イン
クが塗布されることで、紙面に文字、画像等が印刷され
る。
形状に裁断された複数の平版印刷版が厚み方向に積層さ
れて、積層束が構成されることがある。積層束を包装す
ることで、複数枚の平版印刷版を一括して荷扱い(輸送
や保管など)することができ、荷扱いの効率化を図るこ
とができる。
の片面のみに塗布膜が形成された、いわゆる片面品があ
る。この片面品を自動現像機などに装填する場合に、輸
送状態の平版印刷版の向き(上下方向)と、装填時の向
きとが一致していない場合には、平版印刷版のユーザー
がいちいち平版印刷版を反転させて装填する必要がり、
ユーザーの作業負担が大きい。
反転した状態で包装すれば、ユーザーが反転する必要が
なくなり、作業負担が軽減される。
5〜30kg程度の重量であることが多いため、人手に
て反転させると作業者にかかる負荷が大きい。しかも、
不用意に反転させると、積層束を構成する平版印刷版が
ずれてしまうことがある。
層束を積層方向に挟んで反転させる方法もあるが、積層
束の高さ(厚み)が一定値以上又は一定値以下の場合に
は反転フォークリフトで挟持できない場合がある。積層
束の高さが低い場合には、複数の積層束をさらに積み重
ねることで、反転フォークリフトで挟むことが可能とな
るが、反転前に積層束をさらに積み重ね、反転後には再
度積層束を分離しなければならず、作業工程が増大す
る。
刷版の加工ライン(裁断等を行うライン)の外で行う作
業であるため、生産性を高めることが難しく、一貫加工
も出来ない。
考慮し、積層束を反転させる際の生産性を向上させ、一
貫加工も可能な積層束反転装置及び積層束反転方法を得
ることを課題とする。
は、複数の板状物が厚み方向に積層されて構成された積
層束を搬送する搬送部材と、前記搬送部材で搬送され所
定の反転位置で停止された前記積層束を積層方向に挟持
する挟持部材と、前記挟持部材によって前記積層束が挟
持された状態で、前記搬送部材と前記挟持部材とを反転
させる反転部材と、を有することを特徴とする。
転位置まで反転され、次に挟持部材で積層方向に挟持さ
れる。この状態で、反転部材によって搬送部材と挟持装
置とを反転させる。これにより、人手を介することな
く、積層束を反転することができる。反転時に、挟持部
材によって積層束を積層方向に挟持しているので、積層
束を構成する平版印刷版のずれを防止することもでき
る。
インの一部として組み込むことも可能であるため、生産
性を向上させることが可能であり、さらに、一貫加工も
可能となる。
載の発明において、前記反転部材が、正逆2方向に反転
可能とされていることを特徴とする。
次の積層束を反転させるときは、反転部材によって搬送
部材及び挟持部材を逆転させればよい。すなわち、反転
部材による反転角度は、180度で十分となるため、積
層束反転装置の構造を簡略化できる。
請求項2に記載の発明において、前記挟持部材が、前記
搬送部材と一体化されていることを特徴とする。
品点数が少なくなり、構造を簡略化できる。
求項3のいずれかに記載の積層束反転装置を使用して、
複数の板状物が厚み方向に積層されて構成された積層束
を反転させる積層束反転方法であって、前記搬送部材で
前記積層束を所定の反転位置まで搬送する搬送工程と、
前記搬送工程で前記反転位置まで搬送された前記積層束
を前記挟持部材で積層方向に挟持する挟持工程と、前記
挟持工程で挟持された前記積層束を前記反転部材で反転
させる反転工程と、を有することを特徴とする。
送部材で所定の反転位置まで搬送され、次に、挟持工程
により、挟持部材で積層方向に挟持される。この状態
で、反転工程により、反転部材が搬送部材と挟持装置と
を反転させるので、積層束も反転される。人手を介する
ことなく、積層束を反転することができ、しかも、反転
時に、挟持部材によって積層束を積層方向に挟持してい
るので、積層束を構成する平版印刷版のずれを防止する
こともできる。
項1〜請求項3のいずれかに記載の積層束反転装置で
は、搬送部材を、平版印刷版の加工ラインの一部として
組み込むことも可能であるため、生産性を向上させるこ
とが可能であり、さらに、一貫加工も可能となる。
施形態の積層束反転装置22が示されている。この積層
束反転装置22は、平版印刷版の加工ラインを構成する
2つの搬送コンベア14A、14Bの間に配置され、加
工ラインに組み込まれている。加工ラインでは、合紙と
呼ばれる保護用の紙が必要に応じて貼着された状態で所
定サイズの平版印刷版が裁断され、さらにこの平版印刷
版が厚み方向に複数枚積層されて、積層束12(図1参
照)が構成される。積層束反転装置22は、矢印F方向
に搬送されてきた積層束12を、加工ラインの流れを停
止させたりは減速させたりすることなく反転させること
ができる。以下、単に「搬送方向」というときは、積層
束12の搬送方向をいい、「幅方向」というときは、積
層束12の幅方向(搬送方向と直交する方向)をいうも
のとする。また、各図面において、搬送方向を矢印F
で、幅方向を矢印Wで適宜示す。
薄いアルミニウム製の支持体上に、塗布膜(感光性印刷
版の場合には感光層、感熱性印刷版の場合には感熱層、
さらに必要に応じて、オーバーコート層やマット層等)
を塗布して形成されている。この塗布膜に、露光、現像
処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセット
され、インクが塗布されることで、紙面に文字、画像等
が印刷される。なお、本実施形態の平版印刷版は、印刷
に必要な処理(露光や現像等)が施される前段階のもの
であり、場合によっては平版印刷版原版あるいは平版印
刷版材と称されることもある。
版の具体的構成は特に限定されないが、例えば、ヒート
モード方式およびフォトン方式のレーザ刷版用の平版印
刷版とすることによって、デジタルデータから直接製版
可能な平版印刷版とすることができる。
の成分を種々選択することによって、種々の製版方法に
対応した平版印刷版とすることができる。本発明に係る
平版印刷版の具体的態様の例としては、下記(1)〜
(11)の態様が挙げられる。 (1) 感光層が赤外線吸収剤、熱によって酸を発生す
る化合物、および酸によって架橋する化合物を含有する
態様。 (2) 感光層が赤外線吸収剤、および熱によってアル
カリ溶解性となる化合物を含有する態様。 (3) 感光層が、レーザ光照射によってラジカルを発
生する化合物、アルカリに可溶のバインダー、および多
官能性のモノマーあるいはプレポリマーを含有する層
と、酸素遮断層との2層を含む態様。 (4) 感光層が、物理現像核層とハロゲン化銀乳剤層
との2層からなる態様。 (5) 感光層が、多官能性モノマーおよび多官能性バ
インダーとを含有する重合層と、ハロゲン化銀と還元剤
を含有する層と、酸素遮断層との3層を含む態様。 (6) 感光層が、ノボラック樹脂およびナフトキノン
ジアジドを含有する層と、ハロゲン化銀を含有する層と
の2層を含む態様。 (7) 感光層が、有機光導電体を含む態様。 (8) 感光層が、レーザー光照射によって除去される
レーザー光吸収層と、親油性層および/または親水性層
とからなる2〜3層を含む態様。 (9) 感光層が、エネルギーを吸収して酸を発生する
化合物、酸によってスルホン酸またはカルボン酸を発生
する官能基を側鎖に有する高分子化合物、および可視光
を吸収することで酸発生剤にエネルギーを与える化合物
を含有する態様。 (10) 感光層が、キノンジアジド化合物と、ノボラ
ック樹脂とを含有する態様。 (11) 感光層が、光又は紫外線により分解して自己
もしくは層内の他の分子との架橋構造を形成する化合物
とアルカリに可溶のバインダーとを含有する態様。
度感光タイプの塗布膜を塗布した平版印刷版や、感熱タ
イプの平版印刷版が使用されることもあるが(例えば上
記した(1)〜(3)の態様等)、このような高感度タ
イプの平版印刷版の場合には、本発明の積層束反転装置
を適用することが好ましい。
限定されず、例えば、 波長域350〜450nmのレーザー(具体例とし
ては、波長405±5nmのレーザーダイオード)。 波長域480〜540nmのレーザー(具体例とし
ては、波長488nmのアルゴンレーザー、波長532
nmの(FD)YAGレーザー、波長532nmの固体
レーザー、波長532nmの(グリーン)He−Neレ
ーザー)。 波長域630〜680nmのレーザー(具体例とし
ては、波長630〜670nmのHe−Neレーザー、
波長630〜670nmの赤色半導体レーザー)。 波長域800〜830nmのレーザー(具体例とし
ては、波長830nmの赤外線(半導体)レーザー)。 波長1064〜1080nmのレーザー(具体例と
しては、波長1064nmのYAGレーザー)。
例えば、及びの波長域のレーザー光はいずれも、上
記した(3)又は(4)の態様の感光層又は感熱層を有
する平版印刷版の双方に適用可能である。また、及び
の波長域のレーザー光はいずれも、上記した(1)又
は(2)の態様の感光層又は感熱層を有する平版印刷版
の双方に適用可能である。もちろん、レーザー光の波長
域と感光層又は感熱層との関係はこれらに限定されな
い。
(1)〜(11)の全ての態様の平版印刷版)は、積層
束12を構成した状態で自動給版機能を持った自動製版
機やいわゆるプレートセッター等にセットされ、製版工
程への供給(給版)されることがある平版印刷版とされ
ている。但し、実際の使用状況において、平版印刷版の
使用者が平版印刷版10を自動給版機構によって給版す
るか、手動で給版するか等の使い方に左右されることな
く(換言すれば、給版方法以前の問題として)、本実施
形態の積層束反転装置22を使用して積層束12を反転
可能である。もちろん、(1)〜(11)以外の態様の
平版印刷版であっても、自動給版機能を持った自動製版
機やいわゆるプレートセッター等にセットされ、製版工
程への供給(給版)される可能性がある平版印刷版は、
全て本実施形態に係る平版印刷版に含まれる。
る印刷機によって紙面の都合上、インクを塗布しない位
置(すなわち印刷されない領域)にセットされて使用さ
れる、いわゆる「捨て版」あるいは「空版」と称される
ものもある。このような捨て版あるいは空版も、本実施
形態に係る平版印刷版に含まれる。
えば、厚み0.1〜0.5mm、長辺(幅)300〜2
050mm、短辺(長さ)200〜1500mmのアル
ミニウム板の片面又は両面に塗布膜(感光層あるいは感
熱層等)が塗布されたもの等とすることができる。
刷版と、を交互に厚み方向に重ね合わせて、積層束12
が構成される。なお、重ね合わせ方向の両端面、あるい
は平版印刷版の所定枚数ごとに、「当てボール」と称さ
れる保護用厚紙を配置して、平版印刷版の変形や損傷を
防止できるようにしてもよい。
数は特に限定されないが、運搬や保管の効率化の観点等
から、例えば10枚〜200枚とすることができる。平
版印刷版を10枚以上とすることで、荷扱いの効率化を
図ることができる。また、200枚以下とすることで、
積層束12自体の重量が制限されることになるので、荷
扱いにおける作業負荷が軽減される。また、さらに多く
の平版印刷版によって積層束12を構成し、より効率的
に(少ない荷扱いの回数で)運搬や保管をできるように
することも可能である。例えば、平版印刷版の枚数を最
大で3000枚程度としてもよい。平版印刷版の種類に
よっては、合紙及び保護用厚紙のいずれか一方若しくは
双方を省略して、平版印刷版の積層束12を構成しても
よい。
形成面)を保護できれば、具体的構成は特に限定されな
いが、例えば、木材パルプを100%使用した紙や、木
材パルプを100%使用せず合成パルプを使用した紙、
及びこれらの紙の表面に低密度ポリエチレン層を設けた
紙等を使用できる。特に、合成パルプを使用しない紙で
は、材料コストが低くなるので、低コストで合紙を製造
することができる。より具体的には、漂白クラフトパル
プから抄造した坪量30〜60g/m2 、密度0.7〜
0.85g/cm3 、水分4〜8%、PH4〜6の合紙
が挙げられるが、もちろんこれに限定されない。
置22は、設置面Gに固定される一対のフレーム24を
有している。フレーム24の間には、図2及び図3に示
すように、軸受26を介して積層束反転装置22の装置
本体28が支持されており、軸受26を中心として回転
可能とされている(回転中心を中心線Cで示す)。
対して対称な四角形状の枠体30を有している。枠体3
0内には、一対の支持板32が上下対称に配置されてい
る。支持板32はそれぞれ、ニップ用シリンダー34を
介して互いに平行となるように枠体30に取り付けられ
ており、ニップ用シリンダー34の駆動によって、平行
状態を維持したまま上下方向に移動するようになってい
る。ニップ用シリンダー34の駆動は、図示しない制御
装置によって制御され、所定のタイミングで駆動され
る。また、ニップ用シリンダー34は同期して駆動さ
れ、支持板32も同期して互いに接近(図6又は図7参
照)又は離間(図4、図5又は図8参照)する。
側の支持板32に向かう方向へ向かって複数のアーム3
6が延出されている。アーム36の先端には、略長尺状
のガイド板38が取り付けられている。それぞれのガイ
ド板38は、図2及び図3から分かるように、その長手
方向が搬送方向(矢印F方向)と一致し、幅方向(矢印
W方向)には一定の間隔をあけて平行に並ぶように配置
されている。ガイド板38の、互いに対向する面(中心
線C側の面)は挟持面とされており、後述するように、
この挟持面によって積層束12を積層方向に挟持する。
ずつ、合計2本のシャフト40が掛け渡されている。そ
れぞれのシャフト40には、アーム36の間に位置する
ように、複数の駆動プーリ42が取り付けられており、
この駆動プーリ42には、枠体30の外側に取り付けら
れたコンベア駆動モータ44の回転駆動力が、駆動ベル
ト46を介して伝わるようになっている。さらに、ガイ
ド板38の間には、枠体30に対し取付部材(図示省
略)を介して、それぞれの駆動プーリ42に対応する補
助板48及び従動プーリ50が取り付けられている。1
つの駆動プーリ42及び補助板48とこれらに対応する
複数(本実施形態では4つ)の従動プーリ50に、無端
状の搬送ベルト52が掛け渡されている。従って、搬送
方向に所定の長さを有する複数のガイド板38と搬送ベ
ルト52とが、幅方向に交互に並べられて搬送挟持ユニ
ット54が構成され、さらにこの搬送挟持ユニット54
が中心線Cの上下に配置されていることになる。そし
て、コンベア駆動モータ44の回転駆動力を受けて駆動
プーリ42が回転すると、搬送ベルト52もこれに対応
して、積層束12を搬送可能な方向(矢印R方向)へと
循環する。
面)は、搬送方向(矢印F方向)に沿って互いに平行と
されている。搬送ベルト52が補助板48に接触してい
る部分は搬送部とされており、補助板48によって内側
から支持されているため平面性が維持されている。例え
ば、搬送ベルト52が積層束12を支持しつつ搬送して
いる状態でも、積層束12の重量で不用意に撓むことは
ない。また、搬送ベルト52の搬送部の位置は、支持板
32の接近位置(図6又は図7参照)と離間位置(図
4、図5又は図8参照)との間になるように設定されて
いる。
り付けられており、積層束12が所定の反転位置(図5
に示す位置、図2においても反転位置の積層束12を二
点鎖線で示している)まで搬送されてくると、その情報
を図示しない制御装置に送る。
ム24の外側には、図示しない制御装置によって駆動制
御される反転用モータ56が取り付けられている。反転
用モータ56の回転駆動力は、駆動ベルト等の駆動力伝
達部材60を介して枠体30に伝わるようになってお
り、枠体30が回転することで、搬送挟持ユニット54
は反転されて上下が入れ替わる。
の回転角度を検出する角度センサー58が取り付けら
れ、図示しない制御装置に接続されている。この角度セ
ンサー58からの情報を基に図示しない制御装置が反転
用モータ56を駆動する。なお、反転用モータ56は、
正逆2方向に回転可能とされており、枠体30も、中心
線C回りに、正逆2方向に回転する。
よって積層束12を反転する方法、及び積層束反転装置
22の作用を説明する。
に、ガイド板38は互いに離間した位置にあり、搬送ベ
ルト52の搬送部よりも、中心線Cから離れた位置にあ
る。
ア14Aが循環駆動されて積層束12が搬送されてくる
と、搬送ベルト52もこれに同期して循環するように、
図示しない制御装置がコンベア駆動モータ44を駆動す
る。従って、積層束12は、下側の搬送ベルト52によ
ってスムーズに(搬送速度を落としたり停止したりする
ことなく)、積層束反転装置22の所定位置(反転位
置)まで搬送される(図5参照)。
しない位置センサーが検知し、この情報を図示しない制
御装置に送ると、制御装置はコンベア駆動モータ44の
駆動を停止する。
シリンダー34を駆動し、支持板32を互いに接近させ
る。これにより、図6に示すように、積層束12は下側
の支持板32に持上げられて搬送ベルト52から浮き上
がり、上下のガイド板38によって、積層方向(上下方
向)に挟持される。挟持された状態で、図示しない制御
装置は、ニップ用シリンダー34の駆動を停止するの
で、過度に積層束12が厚み方向に挟持されてしまうこ
とはなく、平版印刷版の品質に問題が生じることはな
い。
タ56を駆動(正転)する。これにより、枠体30も回
転し(すなわち装置本体28が全体として中心線C回り
に回転する)、回転角度が180度に達したことが角度
センサー58で検知されると、反転用モータ56の駆動
を停止する。図7に示すように、搬送挟持ユニット54
は反転されて上下が入れ替わるので、ガイド板38に挟
持された積層束12も反転される。
シリンダー34を駆動し、支持板32を互いに離間させ
る。これにより、図8に示すように、積層束12の挟持
は解除され、積層束12は下側の搬送ベルト52に支持
される。この状態で制御装置は、コンベア駆動モータ4
4を駆動する。搬送ベルト52が循環するので、反転さ
れた積層束12が、加工ラインの下流側の搬送コンベア
14Bに送られる。
了する。次の積層束12を反転させるときは、枠体30
を回転させることなく(すなわち初期状態に戻すことな
く)、上下の搬送挟持ユニット54の間に積層束12を
受け入れ、反転させることができる。
回転可能とされているので、反転用モータ56を逆転さ
せて枠体30を180度回転させれば、次の積層束12
を反転させることができる。すなわち、反転用モータ5
6を正逆2方向に回転可能とすることで、枠体30(装
置本体28)の回転角度は180度で十分となる。この
ため、積層束反転装置22の構造を簡略化できる。
の積層束反転装置112が示されている。以下、第1実
施形態の積層束反転装置22と実質的に同一の構成要
素、部材等については同一符号を付して、その詳細な説
明を省略する。
は、第1実施形態の搬送ベルト52に代えて、コンベア
ロール114が用いられている。コンベアロール114
は、それぞれの軸方向が積層束12の幅方向(矢印W方
向)と一致する向きとされ、搬送方向(矢印F方向)に
所定間隔をあけて(実質的には殆ど間隔をあけることな
く接近した状態で)複数並べられ、中心線Cの上下に配
置されている。コンベアロール114の一部又は全部
は、コンベア駆動モータ44の駆動力を受けて回転する
ようになっている(本実施形態では、1つおきに駆動回
転するようにしており、回転駆動力を受けないコンベア
ロール114はいわゆるフリーロールとしている)。
2に対してブラケット116(図11参照)を介して回
転可能に取り付けられている。そして、第1実施形態の
ガイド板38と同様に、ニップ用シリンダー34の駆動
によって上下に移動し、互いに接近(図11〜図13参
照)又は離間(図9又は図14参照)するようになって
いる。従って、第2実施形態のコンベアロール114
は、実質的に第1実施形態の搬送ベルト52(積層束1
2を搬送する)と、ガイド板38(積層束12を積層方
向に挟持する)と、の双方の作用を兼ねていることにな
る。
下流側の位置にストッパ118が設けられている。搬送
されてきた積層束12は、このストッパ118に接触す
ることで、所定の反転位置に位置決めされる。
層束反転装置112では、加工ラインの搬送コンベア1
4Aの循環駆動で搬送されてきた積層束12は、コンベ
アロール114の回転によってさらに搬送され、図9に
示すように、反転位置に至る(図10においても、反転
位置にある積層束12を二点鎖線で示している)。
センサーからの情報により、制御装置はコンベア駆動モ
ータ44の駆動を停止し、さらに、ニップ用シリンダー
34を駆動する。図11及び図12に示すように、コン
ベアロール114が互いに接近し、積層束12は上下の
コンベアロール114によって積層方向(上下方向)に
挟持される。挟持された状態で、図示しない制御装置
は、ニップ用シリンダー34の駆動を停止するので、過
度に積層束12が厚み方向に挟持されてしまうことはな
く、平版印刷版の品質に問題が生じることはない。
タ56を駆動(正転)する。これにより、枠体30、す
なわち装置本体が全体として中心線C回りに回転する。
回転角度が180度に達したことが角度センサー58で
検知されると、反転用モータ56の駆動を停止する。こ
れにより、図13に示すように、コンベアロール114
は反転されて上下が入れ替わり、コンベアロール114
に挟持された積層束12も反転される。
34を駆動し、コンベアロール114を互いに離間させ
と、図14に示すように、積層束12の挟持は解除さ
れ、積層束12は下側のコンベアロール114に支持さ
れる。この状態で制御装置は、コンベア駆動モータ44
を駆動し、コンベアロール114の回転により、積層束
12が、加工ラインの下流側の搬送コンベア14Bに送
られる。
了する。なお、第2実施形態では、コンベアロール11
4が反転された状態では、図14からも分かるように、
上流側の搬送コンベア14Aとコンベアロール114と
の間に間隙が構成されているが、次の積層束12を反転
させるときには、搬送された積層束12がコンベアロー
ル114の間に至る前に、枠体30をさらに180度回
転(正転又は逆転)させておけばよい。もちろん、この
ような間隙が構成されないようにし、第1実施形態と同
様に、枠体30の反転状態で、次の積層束12を受け入
れ可能としてもよい。
施形態の積層束反転装置においても、従来は人手により
行われていた積層束12の反転作業を、人手を介するこ
となく行うことができる。反転時には、積層束12を積
層方向に挟持しているので、積層束12を構成する平版
印刷版がずれることもない。
転装置を組み込み、加工ラインでの積層束12の搬送を
減速させたり停止させたりすることなく反転できる。こ
のため、生産性を向上させることが可能であり、一貫加
工もできるようになる。
版印刷版の加工ラインの外部に設置し、いわゆるオフラ
インで積層束12を反転させることも可能である。
としても、平版印刷版の積層束に限定されない。すなわ
ち、紙、薄板(金属、ガラス、樹脂など材質は問わな
い)の積層束を、本発明の積層束反転装置によって反転
させることができる。これらの積層束の種類に応じて、
搬送ベルト52やガイド板38及びコンベアロール11
4の形状、サイズ等を決定すれば、積層束を確実に挟持
して反転可能となる。また、挟持力も、積層束の種類に
応じて適切に設定すればよい。本発明の各実施形態のよ
うに、平版印刷版の積層束12を反転させる場合には、
200Pa〜10000Paの範囲の挟持力(圧力)と
すれば、平版印刷版どうしのずれを生じさせることもな
く、平版印刷版が圧力によって変形したり、いわゆるか
ぶりが生じたりすることも防止でき、好ましい。特に、
平版印刷版の支持体として使用されるアルミニウム板で
は、わずかな損傷や変形があっても、現像や印刷等の工
程に影響が生じたり、印刷物の画質が低下したりするこ
とがある。本実施形態では、アルミニウム板の変形や損
傷が防止されているので、このような不都合が生じるこ
ともない。
反転させる際の生産性を向上させることができ、一貫加
工も可能となる。
側面図である。
破断して示す平面図である。
正面図である。
て積層束を反転する状態を示す説明図である。
て積層束を反転する工程を示す説明図である。
て積層束を反転する工程を示す説明図である。
て積層束を反転する工程を示す説明図である。
て積層束を反転する工程を示す説明図である。
側面図である。
す平面図である。
す正面図である。
いて積層束を反転する状態を示す説明図である。
いて積層束を反転する工程を示す説明図である。
いて積層束を反転する工程を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の板状物が厚み方向に積層されて構
成された積層束を搬送する搬送部材と、 前記搬送部材で搬送され所定の反転位置で停止された前
記積層束を積層方向に挟持する挟持部材と、 前記挟持部材によって前記積層束が挟持された状態で、
前記搬送部材と前記挟持部材とを反転させる反転部材
と、 を有することを特徴とする積層束反転装置。 - 【請求項2】 前記反転部材が、正逆2方向に反転可能
とされていることを特徴とする請求項1に記載の積層束
反転装置。 - 【請求項3】 前記挟持部材が、前記搬送部材と一体化
されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
載の積層束反転装置。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
積層束反転装置を使用して、複数の板状物が厚み方向に
積層されて構成された積層束を反転させる積層束反転方
法であって、 前記搬送部材で前記積層束を所定の反転位置まで搬送す
る搬送工程と、 前記搬送工程で前記反転位置まで搬送された前記積層束
を前記挟持部材で積層方向に挟持する挟持工程と、 前記挟持工程で挟持された前記積層束を前記反転部材で
反転させる反転工程と、 を有することを特徴とする積層束反転方法。
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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- 2001-06-12 JP JP2001177406A patent/JP2002370818A/ja active Pending
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