JP2002370122A - 切断工具における工具本体の支持構造 - Google Patents

切断工具における工具本体の支持構造

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JP2002370122A JP2001177494A JP2001177494A JP2002370122A JP 2002370122 A JP2002370122 A JP 2002370122A JP 2001177494 A JP2001177494 A JP 2001177494A JP 2001177494 A JP2001177494 A JP 2001177494A JP 2002370122 A JP2002370122 A JP 2002370122A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースに対して工具本体を傾けていわゆる傾
斜切りを行うことができる形式のジグソーにおいて、従
来、工具本体のベースに対する直角位置あるいは傾斜位
置をバラツキなく高精度で位置決めすることが困難であ
ったため、高精度の切断作業を安定して行うことが困難
であった。本発明では、工具本体の直角位置および傾斜
位置を繰り返し安定して高精度で位置決めできる工具本
体の支持構造を提供する。 【解決手段】 ベース20に位置決め凸部30を設け、
工具本体10に位置決め凹部32(33)を設け、該位
置決め凹部32(33)に位置決め凸部30を挿入して
工具本体10のベース20に対する直角位置、傾斜位置
を高精度で位置決めする構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばジグソー
等の切断工具における工具本体のベースに対する支持構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】ジグソーは、往復動するブレードを備え
た工具本体と、該工具本体の下面側に取り付けられて、
切断材の上面に当接させるベースを備えており、該ベー
スに対して工具本体を切断進行方向に対して左右に傾動
させることにより、ブレードを切断材に対して左右に傾
動させていわゆる斜め切りを行うことができるようにな
っている。工具本体に対するベースの支持構造は、ベー
スの上面側に設けた半円柱体形状の台座部に対して、工
具本体の下面に設けた支持部の凹面を摺接可能に当接さ
せ、台座部と支持部との間に固定ボルトを締め込んで相
対的に固定する構成となっている。ベースの台座部に
は、固定ボルトを挿通するための溝部が形成されてお
り、該溝部内で固定ボルトが移動できる範囲で、工具本
体をベースに対して傾動させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
ジグソーの支持構造について従来より様々な技術が提案
されているが、工具本体のベースに対する直角位置また
は傾斜位置を精度よく位置決めすることが考慮されてい
なかった。このため、いわゆる傾斜切りを行う際の工具
本体のベースに対する傾斜角度あるいは直角切りを行う
際の工具本体のベースに対する直角度(傾斜角度が0
゜)は、使用者の目測により設定していたため位置変更
するたびにばらつきやすく、このために安定した繰り返
し精度で工具本体のベースに対する直角位置および傾斜
位置を位置決めすることができず、その結果精度の高い
切断作業を行うことが困難であった。本発明は、この問
題に鑑みなされたもので、工具本体のベースに対する直
角位置および/または傾斜位置等を精度よく位置決めす
ることができる支持構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は前記
各請求項に記載した構成の支持構造とした。請求項1記
載の支持構造によれば、工具本体またはベースの一方に
設けた位置決め凸部が他方に設けた位置決め凹部に挿入
されて、工具本体のベースに対する傾動方向の位置(傾
斜位置および直角位置)が位置決めされる構成であり、
この位置決め凸部の位置決め凹部に対する寸法(クリア
ランス)を適切に設定することにより工具本体のベース
に対する直角位置および/または傾斜位置の位置をガタ
ツキなく高精度で位置決めすることができる。工具本体
のケースおよびベースを、アルミニウム合金あるいはマ
グネシウム合金を素材として成形により製作した場合に
は成型精度のばらつきにより、鋼材等の板金によりベー
ス等を製作した場合には、打ち抜き精度やプレス精度の
ばらつきにより、工具本体のベースに対する傾斜位置あ
るいは直角位置を高精度で位置決めすることができなか
った。この点、請求項1記載の構成によれば、位置決め
凸部と位置決め凹部のクリアランスを例えばH7(h
7)程度のはめ合い精度に加工することにより、工具本
体のベースに対する直角位置および/または傾斜位置を
使用者の熟練度に関係なく、またいちいちスケールを用
いることなく、高精度かつ高い繰り返し精度で位置決め
することができる。ここで、本願発明における位置決め
凸部および位置決め凹部には、工具本体をベースに対し
て固定するための固定ボルトおよびこれを挿通するため
の挿通孔(挿通溝)は含まれない。これらは工具本体の
ベースから離間する方向の移動を阻止することを主たる
機能とするもので、工具本体のベースに対する直角位置
あるいは傾斜位置を位置決めする機能を有していない。
また、この明細書において、工具本体のベースに対する
位置に関して直角位置、傾斜位置とは、工具本体に取り
付けたブレード(切断刃)のベース下面(切断材への当
接面)に対する該ブレードの板厚方向(切断進行方向左
右)の傾きについていう。請求項2記載の支持構造によ
れば、簡単かつ低コストな構成で上記作用効果を得るこ
とができる。位置決めピンとこれが挿入される位置決め
孔は、相互にガタツキなく挿入させるための精度を加工
により出しやすい。また、位置決め孔に位置決めピンを
挿入する構成であるので、工具本体のベースに対する直
角位置および傾斜位置に加えて前後方向の位置が位置決
めされる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図11に基づいて説明する。図1は、本実施形態の支持
構造を備えたジグソー1を示している。このジグソー1
は、電動モータを内蔵した工具本体10と、該工具本体
10の下面側に支持されたベース20を備えている。本
実施形態のジグソー1は、工具本体10に対するベース
20の支持構造に特徴を有しており、工具本体10の内
部構造等ジグソー1の基本的な構成については特に変更
を要しないので説明および図示を省略する。図1中、符
号2は、本体ハウジングを示している。本体ハウジング
2の後ろ側(図において右側)に、当該ジグソー1の駆
動源としての電動モータが内蔵されている。この電動モ
ータの出力はギヤ列を介して往復動機構に伝達される。
ギヤ列はギヤケース3に内蔵されており、往復動機構は
ギヤケース3に内蔵されている。ギヤケース3とブレー
ドクランプ解除用レバー4の下側の一部が本体ハウジン
グ2からはみ出している。図では、このはみ出した部分
が見えている。
【0006】往復動機構はギヤ列を経て出力される回転
駆動力をロッド5の往復動に変換するための機構で、こ
れについても従来構成と同様であるので説明を省略す
る。ロッド5はロッドケース4内に上下動可能に支持さ
れており、その下端部はロッドケース4の下面側から突
き出されている。図1ではこの突き出した部分のみが見
えている。ロッド5の下端部には、ブレード6を脱着す
る際に回転操作するブレードホルダ7が設けられてい
る。このブレードホルダ7をロッド5の軸回りに回転操
作すると、ブレード6がロッド5に対して固定され、ま
た取り外し可能となる。電動モータが起動すると、ギヤ
列および往復動機構を経てロッド5が上下に往復動し、
これによりブレード6が往復動して切断材Wが切断され
る。
【0007】次に、ベース20は、アルミダイキャスト
製のもので、図2に単体で示すように矩形の平板形状を
有している。このベース20の前側(図において左側)
には、ブレード6を挿通するための逃がし窓部20aが
前端に開口した状態に設けられている。このベース20
の裏面側には、切断材Wの傷付き防止、および当該ベー
ス20の切断材Wに対する適度な滑りを実現するため
に、樹脂製の保護シート28がその全面に貼り付けられ
ている。このベース20の、上記逃がし窓部20aの後
ろ側(図示右側)には、台座部21が上面側(図におい
て手前側)に盛り上がるように設けられている。この台
座部21は、ベース20の長手方向ほぼ中央から後端部
付近に至る一定幅の範囲を板厚方向上面側に湾曲させて
形成したもので半円弧形状を有している。このため、こ
の台座部21の上面は円弧形状に形成されている。図
1、図2および図4に示すように台座部21の上面前端
部付近には、位置決めピン30が上方へ突き出して設け
られている。この位置決めピン30が特許請求の範囲に
記載した位置決め凸部の一実施形態に相当する。また、
図2に示すように台座部21の長手方向ほぼ中央には、
前後に沿った縦溝22aと幅方向に沿った横溝22bが
十字形状に交差した挿通溝22が形成されている。この
挿通溝22は、図1および図3に示すように当該台座部
21を貫通して形成されている。この挿通溝22には固
定ボルト25が挿通されている。
【0008】上記台座部21を介してベース20の上方
に工具本体10が左右に傾動可能に支持されている。工
具本体10のギヤケース3の下面には支持部9が一体に
設けられている。支持部9の前部には、支持縁11を介
してホルダ12が上下前後に傾動可能に支持され、ホル
ダ12の先端側にはバックローラー13が回転可能に支
持されている。このバックローラ13は、ロッド5に装
着したブレード6の背面側であって切断部位の近傍に当
接されている。このバックローラー13によりブレード
6に付加される切断抵抗が受けられるとともに、ブレー
ド6に楕円運動が与えられる。支持部9の詳細が図4に
示されている。この支持部9の下面側には、上記ベース
20の台座部21の上面円弧形状に整合する円弧形状の
凹面9aが形成されている。この凹面9aには、前記固
定ボルト25を挿通するための挿通孔9bが形成されて
いる。この挿通孔9bは、同じく支持部9の後部に設け
たナット保持部9cに貫通している。ナット保持部9c
は、ナット26を挿入、取り出し可能で、挿入した状態
では該ナット26を回転不能に保持する六角孔形状を有
している。ナット26には、固定ボルト25をねじ込み
可能なサイズのものが用いられている。
【0009】前記台座部21の裏面側であって挿通溝2
2の下方には、補助板27が配置され、固定ボルト25
は、この補助板27の挿通孔27a、挿通溝22および
支持部9の挿通孔9bに挿通された状態でナット26が
締め込まれている。この補助板27は、図3に示すよう
に台座部21の円弧形状に対して弦となる位置に跨る部
分(弦部27b)を備えている。この弦部27bの弾性
力により、当該補助板27は固定ボルト25に対するス
プリングワッシャとしての機能を有しており、これによ
り固定ボルト25のナット26に対する緩み止め、ひい
ては台座部21に対する支持部9の緩み止めがなされ
る。支持部9の凹面9aの前側には、前記位置決めピン
30の先端部が挿入される移動溝31が形成されてい
る。この移動溝31は、凹面9aの中心(最も深い位
置)に沿って前後に長く形成されている。この移動溝3
1の深さD0は、位置決めピン30の台座部21の上面
からの突き出し寸法Lよりも僅かに浅い寸法に設定され
ている。移動溝31の前端側と後端側の2位置には、位
置決め孔32,33が形成されている。両位置決め孔3
2,33は、移動溝31の底部からさらに深さD1で掘
り込まれている。従って、両位置決め孔32,33の、
凹面9aからの深さは(D0+D1)に設定されてお
り、移動溝31よりも寸法D1だけ深く形成されてい
る。
【0010】移動溝31の長手方向ほぼ中程であって、
上記両位置決め孔32,33の間には、傾斜案内溝34
が形成されている。この傾斜案内溝34は、移動溝31
が延びる方向(前後方向)に直交する方向(左右方向、
すなわち図4において紙面に直交する方向であり、図5
において上下方向)に延びている。従って、この傾斜案
内溝34は、凹面9aの湾曲形状に沿って形成されてい
る。この傾斜案内溝34も、移動溝31の底面から深さ
D1で形成されている。本実施形態において、上記両位
置決め孔32,33が特許請求の範囲に記載した位置決
め凹部の一実施形態に相当する。移動溝31は、位置決
めピン30が前側の位置決め孔32と後ろ側の位置決め
孔33との間、前側の位置決め孔32または後ろ側の位
置決め孔33と傾斜案内溝34間を相対的に移動するた
めの溝部として機能する。この前後の位置決め孔32,
33の径および傾斜案内溝34の幅寸法は、位置決めピ
ン30をほぼガタツキなく挿入可能な寸法に設定されて
いる。前後の位置決め孔32,33は、位置決めピン3
0が挿入されて工具本体10がベース20に対して固定
された状態では、ブレード6がその板厚方向についてベ
ース20ひいては切断材Wに対して精度よく直交する状
態に位置決めされ、これによりいわゆる直角切りを高精
度で行うことができるように設けられている。このよう
に、前後の位置決め孔32,33は、工具本体10ひい
てはブレード6の直角出し用の位置決め孔として機能す
る。
【0011】固定ボルト25をナット26に対して締め
込むことにより支持部9の台座部21に対する位置が固
定され、ひいては工具本体10のベース20に対する相
対位置が固定される。この固定状態では、位置決めピン
30の先端部が前側の位置決め孔32または後ろ側の位
置決め孔33または中央の傾斜案内溝34内に挿入され
た状態となる。位置決めピン30が前側の位置決め孔3
2に挿入された状態(図1および図4に示す状態)で
は、工具本体10がベース20に対して後ろ側の位置に
固定されて、工具本体10の前端よりもベース20が前
側に張り出し状態となる。この状態では、ベース20の
ブレード6よりも前側に位置する範囲(面積)が大きく
なるため、切断材Wの端部にブレード6をあてがって切
断(直角切り)を開始する際における切断材Wに対する
ベース20の接地面積が大きくなり、その結果ブレード
6ひいては当該ジグソー1の位置決めを楽に行うことが
でき(振動による位置ズレを少なくすることができ
る)、これにより精度よい切断作業を行うことができ
る。位置決めピン30が後ろ側の位置決め孔33に挿入
された状態では、工具本体10がベース20に対して前
側の位置に固定されて、工具本体10の前端とベース2
0の前端がほぼ一致した状態、若しくは工具本体10の
前端よりもベース20の前端がより後ろ側に位置する状
態となる。この状態では、壁面に向かって切断作業を行
う場合、工具本体10の前面が壁面に当接するまで当該
ジグソー1を進行させることができるので、ブレード6
をより壁面に近い位置まで進行させることができ、これ
により壁際の切断作業を楽に行うことができる。上記の
ように工具本体10をベース20に対して直角位置に固
定した状態が図6に示されている。この場合、図7に示
すように位置決めピン30は前側の位置決め孔32(ま
たは後ろ側の位置決め孔33)に挿入されている。
【0012】工具本体10のベース20に対する位置を
変更する場合(作業形態を変更する場合)は、以下の操
作を行う。先ず、固定ボルト25を緩み方向に回転して
ナット26に対して緩めることにより工具本体10の支
持部9は、ベース20の台座部21に対して離間する方
向に変位可能となる。支持部9の凹面9aがベース20
の台座部21の上面から寸法(L−D0)だけ離間する
と、位置決めピン30が位置決め孔32(または33ま
たは傾斜案内溝34)から抜き出される。位置決めピン
30が位置決め孔32(または33または傾斜案内溝3
4)から相対的に抜き出されると、該位置決めピン30
は相対的に移動溝31内を移動可能となる。固定ボルト
25を緩めて位置決めピン30が相対的に移動溝31内
を移動可能な状態とすることにより、工具本体10をベ
ース20に対して前後に位置変更することができる。工
具本体10のベース20に対する前後の位置を選択した
後、固定ボルト25を締め込みつつ、位置決めピン30
を前側の位置決め孔32または後ろ側の位置決め孔33
に挿入する。固定ボルト25を完全に締め込むと、工具
本体10がベース20に対して2位置(位置決めピン3
0を前側の位置決め孔32に挿入した位置、位置決めピ
ン30を後ろ側の位置決め孔33に挿入した位置)のい
ずれかの位置に固定される。図示は省略したが、支持部
9の側面および台座部21の側面には、該支持部9の台
座部21に対する前後の位置を表示するための位置目盛
りが表示されている。この位置目盛りを確認することに
より、位置決めピン30がいづれの位置決め孔32,3
3または傾斜案内溝34に挿入されているのかを判断す
ることができる。また、この位置目盛りを確認しながら
工具本体10をベース20に対して移動させることによ
り、固定ボルト25を締め付ける段階で、位置決めピン
30を前側の位置決め孔32または後ろ側の位置決め孔
33に確実に挿入することができる。位置決めピン30
を前側の位置決め孔32または後ろ側の位置決め孔33
に挿入した場合の作用効果は前記した通りである。
【0013】次に、固定ボルト25を緩めることにより
位置決めピン30を前側の位置決め孔32または後ろ側
の位置決め孔33から抜き出して、該位置決めピン30
を相対的に移動溝31内を移動可能な状態とし、この状
態で前記位置目盛りを確認しながら工具本体10をベー
ス20に対して前後に移動させて、位置決めピン30が
傾斜案内溝34の口元に位置する状態とし、然る後、固
定ボルト25を締め込んで位置決めピン30を傾斜案内
溝34内に挿入すると、未だ固定ボルト25を完全に締
め込んでいない状態では、位置決めピン30を相対的に
傾斜案内溝34内を移動させながら工具本体10をベー
ス20に対して左右に傾動させることができる。図示省
略した角度目盛りに基づいて工具本体10のベース20
に対する傾斜角度を決定し、然る後固定ボルト25を完
全に締め込むことにより工具本体10をベース20に対
して切断進行方向左側または切断進行方向右側に傾斜さ
せた状態に固定することができる。この傾斜状態では、
ブレード6がその板厚方向についてベース20ひいては
切断材Wに対して例えば45゜で切断進行方向左側に傾
斜しており、この傾斜状態で当該ジグソー1を作動させ
て該ブレード6を往復動させることにより、切断材Wを
いわゆる傾斜切りすることができる。図8は、工具本体
10をベース20に対して切断進行方向右側に45゜傾
斜させた状態を示している。この場合は、図9に示すよ
うに位置決めピン30は、傾斜案内溝34の左側端部付
近に相対移動した状態となる。なお、工具本体10をベ
ース20に対して前後方向へ移動させる際には、固定ボ
ルト25が挿通溝22の縦溝22a内を移動し、左右に
傾動させる際には横溝22b内を移動する。
【0014】以上のように構成した本実施形態の支持構
造によれば、工具本体10のベース20に対する直角位
置を高精度で位置決めすることができ、これにより作業
者の熟練度等に関係なく精度のよい切断作業を常時安定
して行うことができる。従来は、上記例示した位置決め
ピン30および位置決め孔32,33を備えていなかっ
た。このため、固定ボルトを緩めて工具本体を左右に傾
斜させる場合、あるいは直角位置に移動させる場合に
は、作業者の目測によりあるいはスケールを用いる等し
て工具本体の位置を位置決めしなければならず、その結
果位置決め作業に手間取るばかりか、高精度で工具本体
を直角位置に位置決めし、また一定角度の傾斜位置に位
置決めすることができず、このため精度のよい切断作業
を行うことが困難であった。従来、工具本体のベースに
対する前後方向の位置あるいは傾斜位置を規制する手段
は、固定ボルトの挿通溝に対する位置決めによるのみで
あったので、精度の低い位置決めしか行うことができな
かった。この点、例示した支持構造によれば、位置決め
ピン30を前側または後ろ側の位置決め孔32(または
33)に挿入することにより、該位置決めピン30の位
置決め孔32(または33)に対する傾動方向(図6〜
図9において左右方向)の位置を規制し、これにより工
具本体10のベース20に対する直角位置が精度よく位
置決めされるので、高精度の直角切りを容易に行うこと
ができる。
【0015】以上説明した実施形態には種々変更を加え
ることができる。例えば、位置決めピン30を位置決め
孔32(または33)に挿入することにより、工具本体
10の直角位置を高精度で位置決めする構成を例示した
が、これに加えて傾斜位置をも高精度で位置決めする構
成とすることもできる。この場合、前記例示した傾斜案
内溝34に代えて、例えば図10に示すように傾斜移動
溝35を移動溝31に直交し、かつ凹面9aに沿って形
成し、該傾斜移動溝35の例えば45゜傾斜位置に傾斜
位置決め孔36,36を設ける構成とすることができ
る。傾斜移動溝35は移動溝31と同じ深さD0に形成
し、傾斜位置決め孔36,36は、位置決めピン30を
ガタツキなく挿入可能な径で、傾斜移動溝35の底面か
らさらに深さD1で形成する構成とすればよい。この構
成によれば、工具本体10のベース20に対する直角位
置のみならず45゜傾斜位置をも高精度で位置決めする
ことができる。また、傾斜移動溝35に沿ってより多く
の傾斜位置決め孔を設けることにより、より多くの傾斜
位置(例えば、30゜、60゜等)で位置決めする構成
とすることができる。さらに、傾斜移動溝35に工具本
体の直角位置(傾斜角度0゜)を位置決めするための位
置決め孔37を設けることにより、工具本体10を前後
に移動させることなく、その直角位置または傾斜位置を
任意に選択可能な構成とすることもできる。また、工具
本体10を前側および後ろ側に位置させた状態では、該
工具本体10を直角位置にのみ位置決めする構成を例示
したが、上記のように位置決め孔36,36,37を備
えた傾斜移動溝35を、移動溝31の前側および後ろ側
にも設けることにより、工具本体10を前後および中央
の3位置で、それぞれ直角位置または傾斜位置を任意に
選択可能な構成とすることができる。
【0016】さらに、例えば図11に示すように支持部
9の凹面9aに、位置決め凹部として櫛形の位置決め溝
40,41を前後方向に一定の間隔をおいて設け、一方
の位置決め溝40(または41)の移動溝部40aに位
置決めピン42を位置させることにより工具本体10を
ベース20に対して左右に傾動可能であり、工具本体1
0を前側(図示左側)に移動させて位置決めピン42を
相対的に該移動溝部40aから直角位置決め溝部40b
に進入させることにより工具本体10を直角位置で位置
決め可能、傾斜溝部40c(または40b)に進入させ
ることにより工具本体10を例えば45゜の傾斜角度で
位置決め可能な構成としてもよい。この場合、固定ボル
ト25を適量緩めて位置決めピン25を位置決め溝40
から抜き出し、この状態で工具本体10をベースに対し
て後ろ側に移動させることにより該位置決めピン25を
後ろ側の位置決め溝41に進入させることができる。位
置決めピン25を後ろ側の位置決め溝41に進入させた
状態でも、前側の位置決め溝40と同様工具本体10を
直角位置または傾斜位置に精度良く位置決めすることが
できる。
【0017】また、固定ボルト25をナット26に対し
て締め込み、緩めることにより、工具本体10の支持部
9をベース20の台座部21に対して接近、離間させ
て、位置決めピン30を位置決め孔32(33)に対し
て挿入し、抜き出す構成を例示したが、これに代えて例
えば位置決めピンをその軸方向移動可能に台座部に設け
ることにより、使用者が該位置決めピンをその軸方向に
移動させて該位置決めピンを位置決め孔に対して挿脱さ
せる構成としてもよい。さらに、位置決め凸部(位置決
めピン30)を工具本体10側に設け、位置決め凹部
(位置決め孔32,33)をベース20側に設ける構成
を例示したが、位置決め凸部をベース側に設け、位置決
め凹部を工具本体10側に設ける構成としてもよい。ま
た、位置決め凸部として位置決めピン30を例示した
が、これに代えて例えば台座部21の上面にブロック体
形状の位置決め凸部を一体に形成する構成としてもよ
い。さらに、切断工具としていわゆるジグソーを例示し
たが、本願発明は、ベースに対して工具本体を左右に傾
動させていわゆる傾斜切りを可能とする切断工具に広く
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、ジグソー全
体の側面図である。
【図2】ベースの平面図である。
【図3】図1の(3)−(3)線断面矢視図である。
【図4】台座部に対する支持部の支持構造を示す側面図
である。
【図5】支持部の下面図である。
【図6】工具本体を直角位置に位置決めした状態のジグ
ソーの正面図である。
【図7】工具本体を直角位置に位置決めした状態におけ
る、台座部に対する支持部の支持構造を示す縦断面図で
ある。
【図8】工具本体を切断進行方向右側に45゜傾斜した
位置に位置決めした状態のジグソーの正面図である。
【図9】工具本体を切断進行方向右側に45゜傾斜した
位置に位置決めした状態における、台座部に対する支持
部の支持構造を示す縦断面図である。
【図10】支持部の縦断面図であって、別態様の位置決
め凹部を示す図である。
【図11】支持部の下面図であって、別態様の位置決め
凹部を示す図である。
【符号の説明】
W…切断材 1…ジグソー 5…ロッド 6…ブレード 9…支持部、9a…凹面、9b…挿通孔 10…工具本体 13…バックローラ 20…ベース、21…台座部 22…挿通溝、25…固定ボルト、26…ナット 27…補助板 30…位置決めピン(位置決め凸部) 31…移動溝 32…位置決め孔(前側) 33…位置決め孔(後ろ側) 34…傾斜案内溝 35…傾斜移動溝 36…傾斜位置決め孔 40…位置決め孔(前側) 40a…移動溝部、40b…直角位置決め溝部、40c
…傾斜溝部 41…位置決め孔(後ろ側)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断材に載置するベースと、該ベースに
    対して切断進行方向左右に傾動可能かつ切断進行方向前
    後に移動可能に支持され、固定ボルトの締め込みにより
    前記ベースに対して固定される工具本体を備えた切断工
    具における前記工具本体の前記ベースに対する支持構造
    であって、 前記工具本体または前記ベースの一方に位置決め凸部を
    設け、他方に位置決め凹部を設け、該位置決め凹部に前
    記位置決め凸部を挿入して、前記工具本体の切断進行方
    向左右の傾動位置を位置決めする構成とした前記工具本
    体の前記ベースに対する支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の支持構造であって、位置
    決め凸部としてベースに位置決めピンを設け、位置決め
    凹部として工具本体に位置決め孔を設けた構成とした支
    持構造。
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