JP2002369668A - さつま揚げの製造法 - Google Patents
さつま揚げの製造法Info
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Abstract
度揚げをせずに好ましい揚げ色にすることができるさつ
ま揚げの製造法を得る。 【解決手段】 食塩を加えて撹拌・混合された魚肉すり
身を成型して油ちょうするさつま揚げの製造法におい
て、天然カロチン含有カロチンパームオイルを含んだ揚
げ油で揚げ色がつくまで油ちょうするもの。
Description
法に関するものであり、短時間で又は低温で好ましい揚
げ色にすることの出来るさつま揚げの製造法に関するも
のである。
品の総称であり、高温の油で揚げられるため、表面が黄
金色から赤褐色の揚げ色となり、食欲をそそる色合いと
香ばしい香りを有する食品である。
種類及びその添加濃度と、油の揚げ温度によって色調が
変わるが一般に150℃以上の温度で行われる。高温で
はさつま揚げが膨れるため、一般に、さつま揚げの色づ
けのための油ちょうは120〜150℃程度の低温で約
5分程度油ちょうして行われ、その後、160〜190
℃の高温の油で約3分程度の油ちょうを行う。即ち、所
謂「2度揚げ」によって好ましい食感と揚げ色を施して
いる。
として様々な用途で用いられているが、近年、「分子蒸
留法」と呼ばれる低温・高圧の条件下で蒸留を行う精製
法により、パーム果実に含まれる天然のカロチンやトコ
フェロールを壊すことなく、多量に含んだ「カロチンパ
ームオイル」と呼ばれる精製パーム油が開発されてい
る。
ル(例えば、商品名:カロチーノ)は、カロチンを多量
に含むため、紅色をしており、希釈により黄色となるた
め、様々な食品に使用されて着色やカロチン強化の目的
で使用されている。
ても使用されており、カロチンパームオイルそのままか
らふつうの揚げ油に5〜100%添加されフライや、フ
ライドポテトなどの揚げ色の改善に使用されている。し
かし、この揚げ色の改善は主に吸収される油が着色して
いることによる効果である。
が、ポテトで5〜7%、天ぷらで10〜15%、フライ
類15〜18%にもなり、吸油量に応じてカロチンパー
ムオイルの着色の度合いが定まっている。
%程度であり、カロチンパームオイルを加えた揚げ油で
揚げたさつま揚げの吸油による揚げ色の改善は、油の吸
収量が少ないため、その効果はあまり期待できるもので
はない。
を付けるための油ちょうは高温のため、さつま揚げ生地
が膨れるので、その後の冷却によって膨れた生地が萎
み、皺になるという欠点があった。そのため、2度揚げ
などの工夫をして膨れや皺を防止している。
げ色にすることができ、従って、場合により2度揚げす
ることなしに得られたさつま揚げの皺の発生を極力抑制
することのできるさつま揚げの製造法を得ることを目的
とする。
明に係るさつま揚げの製造法は、食塩を加えて撹拌・混
合された魚肉すり身を成型して油ちょうするさつま揚げ
の製造法において、天然カロチン含有カロチンパームオ
イルを含んだ揚げ油で揚げ色がつくまで油ちょうするも
のである。
げの製造法は、請求項1に記載のカロチンパームオイル
を5〜50重量%を含んだ揚げ油で油ちょうするもので
ある。
ら搾出されたパーム原油を低温・高圧状態で精製して得
られた天然カロチン含有カロチンパームオイルを含んだ
揚げ油で揚げ色がつくまで油ちょうするため、低温で又
は短時間で、また場合によっては2度揚げをせずに好ま
しい揚げ色にすることができ、従って、得られたさつま
揚げの皺の発生が極力抑制される。
よるが、ポテトで5〜7%、天ぷらで10〜15%、フ
ライ類15〜18%にもなるが、さつま揚げでは1〜2
%程度のものである。本発明のカロチンパームオイルを
加えた揚げ油で揚げたさつま揚げの揚げ色が明かに早く
色づき、この着色は着色した油の吸収による着色と明か
に異なる揚げ油の変化、具体的には、通常の揚げ物で生
じるアミノカルボニル反応が促進された揚げ色であるこ
とが確認された。
添加することにより明かに揚げ色の着色が促進され、同
一温度であれば短時間で着色が終わり、同時間であれば
低温で着色するため、高温油ちょうによるさつま揚げの
膨れによる皺が少なくなる利点がある。
まま又は他の揚げ油に添加して用いる。しかしながら、
カロチンパームオイルの添加量の増加に伴い、油ちょう
によるさつま揚げの揚げ色の度合いが増加する。従っ
て、好ましくは、5〜50重量%を含んだ揚げ油で油ち
ょうする。5重量%より少なくてはカロチンパームオイ
ルを用いた着色の効果が判らず、50重量%を越える
と、さつま揚げの内部の温度が所定の温度に上昇・保持
される前に、良好な揚げ色の度合いを超えてしまうから
である。
は、少なくとも所謂「キツネ色」と呼ばれる黄金色にな
り、更に加熱されて「濃いキツネ色」と呼ばれる赤褐色
まで油ちょうされた状態を指す。前述の通り、揚げ油に
カロチンパームオイルを添加することにより、同一温度
であれば短時間で着色が終わり、同時間であれば低温で
着色するため、高温油ちょうによるさつま揚げの膨れに
寄る皺が少なくなる利点を有する。
に塩摺り、攪拌後、5×8×0.7cmの短冊状に成形し
たさつま揚げ生地を用意した。大豆白絞めのみの揚げ油
と、カロチンパームオイル(発売元イエナ商事(株)、商
品名「カロチーノ」)5%を加えた揚げ油とを用意し、
各々の揚げ油を用いてさつま揚げ生地を170℃で2分
間油ちょうを行った。
を添加した方が濃く付いていた。カロチンパームオイル
を加えた揚げ油は黄色に着色しているので、さつま揚げ
の着色は吸着や吸収によることを考えられるので、さつ
ま揚げを切断して吸着や吸収を調べてみたが、吸収吸着
はなく、明かにアミノカルボニル反応が促進されて揚げ
色が付いていると考えられた。
めのみの揚げ油と、カロチンパームオイル5%を加えた
揚げ油とを用意し、各々の揚げ油を用いてさつま揚げ生
地を170℃で同様の揚げ色になるまで油ちょうを行っ
た。その結果、カロチンパームオイル5%を加えた揚げ
油では、2分程度の油ちょうで黄金色の揚げ色が付いた
が、大豆白絞めのみの揚げ油では、黄金色の揚げ色を得
るためには、4分程度の油ちょうを行う必要があった。
揚げ生地は内部から膨れあがり、その後の冷却によって
膨れた生地が萎み、皺になった。これに対して、2分程
度の油ちょうで黄金色の揚げ色が付いたカロチンパーム
オイル5%を加えた揚げ油を用いたものは、内部からの
膨れもさほどではなく、皺の発生もほとんど無いもので
あった。
パームオイルを含んだ揚げ油で揚げ色がつくまで油ちょ
うするため、低温で又は短時間で、更に場合によっては
2度揚げをせずに好ましい揚げ色にすることができ、従
って、得られたさつま揚げの皺の発生が極力抑制される
さつま揚げの製造法を得ることができる。
短時間で、更に場合によっては2度揚げをせずに好まし
い揚げ色にすることができ、従って、得られたさつま揚
げの皺の発生を極力抑制することのできるさつま揚げの
製造法を得ることができるという効果がある。
Claims (2)
- 【請求項1】 食塩を加えて撹拌・混合された魚肉すり
身を成型して油ちょうするさつま揚げの製造法におい
て、 天然カロチン含有カロチンパームオイルを含んだ揚げ油
で揚げ色がつくまで油ちょうすることを特徴とするさつ
ま揚げの製造法。 - 【請求項2】 前記カロチンパームオイルを5〜50重
量%を含んだ揚げ油で油ちょうすることを特徴とする請
求項1に記載のさつま揚げの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001179841A JP2002369668A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | さつま揚げの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001179841A JP2002369668A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | さつま揚げの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002369668A true JP2002369668A (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=19020346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001179841A Pending JP2002369668A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | さつま揚げの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002369668A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102293232A (zh) * | 2011-09-06 | 2011-12-28 | 郑州三全食品股份有限公司 | 一种改善油炸产品色泽的方法及油炸产品 |
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-
2001
- 2001-06-14 JP JP2001179841A patent/JP2002369668A/ja active Pending
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