JP2002369668A - さつま揚げの製造法 - Google Patents

さつま揚げの製造法

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JP2002369668A
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fried
oil
carotene
frying
color
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JP2001179841A
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Yoshizou Kitagou
賀三 北郷
Shinobu Yasuda
忍 安田
Hisashi Nozaki
恒 野崎
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Kibun Foods Inc
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Kibun Foods Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温で又は短時間で、更に場合によっては2
度揚げをせずに好ましい揚げ色にすることができるさつ
ま揚げの製造法を得る。 【解決手段】 食塩を加えて撹拌・混合された魚肉すり
身を成型して油ちょうするさつま揚げの製造法におい
て、天然カロチン含有カロチンパームオイルを含んだ揚
げ油で揚げ色がつくまで油ちょうするもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、さつま揚げの製造
法に関するものであり、短時間で又は低温で好ましい揚
げ色にすることの出来るさつま揚げの製造法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】さつま揚げは、油で揚げられた魚肉練製
品の総称であり、高温の油で揚げられるため、表面が黄
金色から赤褐色の揚げ色となり、食欲をそそる色合いと
香ばしい香りを有する食品である。
【0003】さつま揚げの揚げ色は生地に添加する糖の
種類及びその添加濃度と、油の揚げ温度によって色調が
変わるが一般に150℃以上の温度で行われる。高温で
はさつま揚げが膨れるため、一般に、さつま揚げの色づ
けのための油ちょうは120〜150℃程度の低温で約
5分程度油ちょうして行われ、その後、160〜190
℃の高温の油で約3分程度の油ちょうを行う。即ち、所
謂「2度揚げ」によって好ましい食感と揚げ色を施して
いる。
【0004】一方、精製パーム油はこれまでも加工油脂
として様々な用途で用いられているが、近年、「分子蒸
留法」と呼ばれる低温・高圧の条件下で蒸留を行う精製
法により、パーム果実に含まれる天然のカロチンやトコ
フェロールを壊すことなく、多量に含んだ「カロチンパ
ームオイル」と呼ばれる精製パーム油が開発されてい
る。
【0005】このカロチンを含んだカロチンパームオイ
ル(例えば、商品名:カロチーノ)は、カロチンを多量
に含むため、紅色をしており、希釈により黄色となるた
め、様々な食品に使用されて着色やカロチン強化の目的
で使用されている。
【0006】このカロチンパームオイルは、揚げ油とし
ても使用されており、カロチンパームオイルそのままか
らふつうの揚げ油に5〜100%添加されフライや、フ
ライドポテトなどの揚げ色の改善に使用されている。し
かし、この揚げ色の改善は主に吸収される油が着色して
いることによる効果である。
【0007】例えば、揚げ物吸油量はサイズにもよる
が、ポテトで5〜7%、天ぷらで10〜15%、フライ
類15〜18%にもなり、吸油量に応じてカロチンパー
ムオイルの着色の度合いが定まっている。
【0008】また、さつま揚げの揚げ物吸油量は1〜2
%程度であり、カロチンパームオイルを加えた揚げ油で
揚げたさつま揚げの吸油による揚げ色の改善は、油の吸
収量が少ないため、その効果はあまり期待できるもので
はない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、揚げ色
を付けるための油ちょうは高温のため、さつま揚げ生地
が膨れるので、その後の冷却によって膨れた生地が萎
み、皺になるという欠点があった。そのため、2度揚げ
などの工夫をして膨れや皺を防止している。
【0010】本発明は、低温で又は短時間で好ましい揚
げ色にすることができ、従って、場合により2度揚げす
ることなしに得られたさつま揚げの皺の発生を極力抑制
することのできるさつま揚げの製造法を得ることを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明に係るさつま揚げの製造法は、食塩を加えて撹拌・混
合された魚肉すり身を成型して油ちょうするさつま揚げ
の製造法において、天然カロチン含有カロチンパームオ
イルを含んだ揚げ油で揚げ色がつくまで油ちょうするも
のである。
【0012】請求項2に記載された発明に係るさつま揚
げの製造法は、請求項1に記載のカロチンパームオイル
を5〜50重量%を含んだ揚げ油で油ちょうするもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、パーム果実か
ら搾出されたパーム原油を低温・高圧状態で精製して得
られた天然カロチン含有カロチンパームオイルを含んだ
揚げ油で揚げ色がつくまで油ちょうするため、低温で又
は短時間で、また場合によっては2度揚げをせずに好ま
しい揚げ色にすることができ、従って、得られたさつま
揚げの皺の発生が極力抑制される。
【0014】前述の通り、揚げ物吸油量は、サイズにも
よるが、ポテトで5〜7%、天ぷらで10〜15%、フ
ライ類15〜18%にもなるが、さつま揚げでは1〜2
%程度のものである。本発明のカロチンパームオイルを
加えた揚げ油で揚げたさつま揚げの揚げ色が明かに早く
色づき、この着色は着色した油の吸収による着色と明か
に異なる揚げ油の変化、具体的には、通常の揚げ物で生
じるアミノカルボニル反応が促進された揚げ色であるこ
とが確認された。
【0015】従って、揚げ油にカロチンパームオイルを
添加することにより明かに揚げ色の着色が促進され、同
一温度であれば短時間で着色が終わり、同時間であれば
低温で着色するため、高温油ちょうによるさつま揚げの
膨れによる皺が少なくなる利点がある。
【0016】本発明でのカロチンパームオイルは、その
まま又は他の揚げ油に添加して用いる。しかしながら、
カロチンパームオイルの添加量の増加に伴い、油ちょう
によるさつま揚げの揚げ色の度合いが増加する。従っ
て、好ましくは、5〜50重量%を含んだ揚げ油で油ち
ょうする。5重量%より少なくてはカロチンパームオイ
ルを用いた着色の効果が判らず、50重量%を越える
と、さつま揚げの内部の温度が所定の温度に上昇・保持
される前に、良好な揚げ色の度合いを超えてしまうから
である。
【0017】本発明での揚げ色がつくまでの油ちょうと
は、少なくとも所謂「キツネ色」と呼ばれる黄金色にな
り、更に加熱されて「濃いキツネ色」と呼ばれる赤褐色
まで油ちょうされた状態を指す。前述の通り、揚げ油に
カロチンパームオイルを添加することにより、同一温度
であれば短時間で着色が終わり、同時間であれば低温で
着色するため、高温油ちょうによるさつま揚げの膨れに
寄る皺が少なくなる利点を有する。
【0018】
【実施例】
【表1】
【0019】表1に示したさつま揚げの配合で常法通り
に塩摺り、攪拌後、5×8×0.7cmの短冊状に成形し
たさつま揚げ生地を用意した。大豆白絞めのみの揚げ油
と、カロチンパームオイル(発売元イエナ商事(株)、商
品名「カロチーノ」)5%を加えた揚げ油とを用意し、
各々の揚げ油を用いてさつま揚げ生地を170℃で2分
間油ちょうを行った。
【0020】揚げ色は明かにカロチンパームオイル5%
を添加した方が濃く付いていた。カロチンパームオイル
を加えた揚げ油は黄色に着色しているので、さつま揚げ
の着色は吸着や吸収によることを考えられるので、さつ
ま揚げを切断して吸着や吸収を調べてみたが、吸収吸着
はなく、明かにアミノカルボニル反応が促進されて揚げ
色が付いていると考えられた。
【0021】同様のさつま揚げ生地を用意し、大豆白絞
めのみの揚げ油と、カロチンパームオイル5%を加えた
揚げ油とを用意し、各々の揚げ油を用いてさつま揚げ生
地を170℃で同様の揚げ色になるまで油ちょうを行っ
た。その結果、カロチンパームオイル5%を加えた揚げ
油では、2分程度の油ちょうで黄金色の揚げ色が付いた
が、大豆白絞めのみの揚げ油では、黄金色の揚げ色を得
るためには、4分程度の油ちょうを行う必要があった。
【0022】しかも、4分もの油ちょうにより、さつま
揚げ生地は内部から膨れあがり、その後の冷却によって
膨れた生地が萎み、皺になった。これに対して、2分程
度の油ちょうで黄金色の揚げ色が付いたカロチンパーム
オイル5%を加えた揚げ油を用いたものは、内部からの
膨れもさほどではなく、皺の発生もほとんど無いもので
あった。
【0023】以上のように、天然カロチン含有カロチン
パームオイルを含んだ揚げ油で揚げ色がつくまで油ちょ
うするため、低温で又は短時間で、更に場合によっては
2度揚げをせずに好ましい揚げ色にすることができ、従
って、得られたさつま揚げの皺の発生が極力抑制される
さつま揚げの製造法を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、低温で又は
短時間で、更に場合によっては2度揚げをせずに好まし
い揚げ色にすることができ、従って、得られたさつま揚
げの皺の発生を極力抑制することのできるさつま揚げの
製造法を得ることができるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野崎 恒 東京都中央区銀座7丁目14番13号 株式会 社紀文食品内 Fターム(参考) 4B034 LB05 LC03 LK10Z LP11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食塩を加えて撹拌・混合された魚肉すり
    身を成型して油ちょうするさつま揚げの製造法におい
    て、 天然カロチン含有カロチンパームオイルを含んだ揚げ油
    で揚げ色がつくまで油ちょうすることを特徴とするさつ
    ま揚げの製造法。
  2. 【請求項2】 前記カロチンパームオイルを5〜50重
    量%を含んだ揚げ油で油ちょうすることを特徴とする請
    求項1に記載のさつま揚げの製造法。
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