JP2002369418A - 電動機のステータ構造 - Google Patents
電動機のステータ構造Info
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- JP2002369418A JP2002369418A JP2001167598A JP2001167598A JP2002369418A JP 2002369418 A JP2002369418 A JP 2002369418A JP 2001167598 A JP2001167598 A JP 2001167598A JP 2001167598 A JP2001167598 A JP 2001167598A JP 2002369418 A JP2002369418 A JP 2002369418A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スロット部における巻線の占有率を高めて、
モータ性能の向上を図る。 【解決手段】 ティース部3とバックティース部4およ
びスロット部5をもって形成される積層コア1につい
て、ティース部3の幅寸法Wをステータ外周側からステ
ータ内周側に向かって漸次小さくなるように形成する。
その結果として、スロット部5を平行四辺形もしくは長
方形に近い形状とし、巻線2の巻回時のその緻密化を可
能とし、スロット部5における巻線2の占有率を高め
る。
モータ性能の向上を図る。 【解決手段】 ティース部3とバックティース部4およ
びスロット部5をもって形成される積層コア1につい
て、ティース部3の幅寸法Wをステータ外周側からステ
ータ内周側に向かって漸次小さくなるように形成する。
その結果として、スロット部5を平行四辺形もしくは長
方形に近い形状とし、巻線2の巻回時のその緻密化を可
能とし、スロット部5における巻線2の占有率を高め
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機のステータ
(固定子)、特に集中巻ステータの構造に関する。
(固定子)、特に集中巻ステータの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電動機のステータ構造として例
えば特開平11−341747号公報に記載のものがあ
る。
えば特開平11−341747号公報に記載のものがあ
る。
【0003】この従来のステータ構造では、図17に示
すような略扇形状の鋼板を多数積層してなる一極分ずつ
の複数の積層コア(積層鉄心)51を相互に組み合わせ
て円形状のステータとするものであるが、各々の積層コ
ア51は、ティース部(極歯部)52とバックティース
部53とをもって両側にスロット部54を形成し、その
スロット部54にティース部52を芯材として絶縁シー
ト55を介して所定の巻線56を巻回してある。
すような略扇形状の鋼板を多数積層してなる一極分ずつ
の複数の積層コア(積層鉄心)51を相互に組み合わせ
て円形状のステータとするものであるが、各々の積層コ
ア51は、ティース部(極歯部)52とバックティース
部53とをもって両側にスロット部54を形成し、その
スロット部54にティース部52を芯材として絶縁シー
ト55を介して所定の巻線56を巻回してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構造
では、ティース部52において局部的に磁束密度が高く
なるのを回避するために、その幅寸法はWtはステータ
半径方向でほぼ一定寸法になるように設定するのが一般
的であるから、そのティース部52の両側に位置するこ
とになるスロット部54は同図のように略台形状のもの
とならざるを得ない。そのため、スロット部54におけ
る巻線56の占有率向上を図るべくその巻線56として
平角銅線を使用した場合に、隣接する極との干渉を考慮
すると巻線56を巻きたくとも巻くことができないデッ
ドスペースPが発生し、所期の目的であるところのスロ
ット部54における巻線56の占有率向上が図れなくな
る。
では、ティース部52において局部的に磁束密度が高く
なるのを回避するために、その幅寸法はWtはステータ
半径方向でほぼ一定寸法になるように設定するのが一般
的であるから、そのティース部52の両側に位置するこ
とになるスロット部54は同図のように略台形状のもの
とならざるを得ない。そのため、スロット部54におけ
る巻線56の占有率向上を図るべくその巻線56として
平角銅線を使用した場合に、隣接する極との干渉を考慮
すると巻線56を巻きたくとも巻くことができないデッ
ドスペースPが発生し、所期の目的であるところのスロ
ット部54における巻線56の占有率向上が図れなくな
る。
【0005】本発明はこのような課題に着目してなされ
たもので、特に上記スロット部における巻線の占有率向
上を図りながら磁束密度の変化を抑制できるようにした
ステータ構造を提供しようとするものである。
たもので、特に上記スロット部における巻線の占有率向
上を図りながら磁束密度の変化を抑制できるようにした
ステータ構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、略扇形状に加工された鋼板を積層することにより形
成されるとともに、バックティース部とティース部とで
巻線を巻回するためのスロット部を形成することになる
集中巻ステータ用の積層コアと、上記積層コアの鋼板積
層方向両端面に当接するように配置されて、巻線受容面
が形成された磁性粉末成形体製のコアエンド部材と、上
記積層コアおよびコアエンド部材を覆う絶縁キャップ
と、上記絶縁キャップの外周に巻回される巻線とから構
成された集中巻ステータ構造であることを前提として、
上記巻線が巻回される積層コアのティース部の幅を外径
側は広くして内周側に向かって連続的もしくは段階的に
狭くなるようなテーパ形状に形成するとともに、上記コ
アエンド部材の巻線受容面の高さをステータ外周側は低
く、内周側に向かって連続的もしくは段階的に高くなる
ように設定したことを特徴としている。
は、略扇形状に加工された鋼板を積層することにより形
成されるとともに、バックティース部とティース部とで
巻線を巻回するためのスロット部を形成することになる
集中巻ステータ用の積層コアと、上記積層コアの鋼板積
層方向両端面に当接するように配置されて、巻線受容面
が形成された磁性粉末成形体製のコアエンド部材と、上
記積層コアおよびコアエンド部材を覆う絶縁キャップ
と、上記絶縁キャップの外周に巻回される巻線とから構
成された集中巻ステータ構造であることを前提として、
上記巻線が巻回される積層コアのティース部の幅を外径
側は広くして内周側に向かって連続的もしくは段階的に
狭くなるようなテーパ形状に形成するとともに、上記コ
アエンド部材の巻線受容面の高さをステータ外周側は低
く、内周側に向かって連続的もしくは段階的に高くなる
ように設定したことを特徴としている。
【0007】この場合には、請求項2に記載の発明のよ
うに、上記バックティース部の半径方向での幅寸法を円
周方向を通して略一定にすることが望ましい。
うに、上記バックティース部の半径方向での幅寸法を円
周方向を通して略一定にすることが望ましい。
【0008】したがって、請求項1に記載の発明では、
積層コアの輪郭形状がほぼ扇形状であることを前提とし
て、上記のように巻線が巻かれることになるティース部
の幅を外径側は広くして内周側に向かって連続的もしく
は段階的に狭くなるようなテーパ形状に形成すると、そ
の両側のスロット部は長方形もしくは平行四辺形等のよ
うに矩形状のものとなる。そのため、巻線として例えば
平角銅線を使用した場合に、スロット部では巻線が規則
性をもって整列されることからいわゆる巻線の収まりが
よくなって巻線の緻密化が可能となり、従来と比べてデ
ッドスペースが大幅に減少してスロット部での巻線の占
有率が飛躍的に向上するようになる。そして、この傾向
は、請求項2に記載の発明のように、上記バックティー
ス部の半径方向での幅寸法を円周方向を通して略一定に
することで一段と顕著となる。
積層コアの輪郭形状がほぼ扇形状であることを前提とし
て、上記のように巻線が巻かれることになるティース部
の幅を外径側は広くして内周側に向かって連続的もしく
は段階的に狭くなるようなテーパ形状に形成すると、そ
の両側のスロット部は長方形もしくは平行四辺形等のよ
うに矩形状のものとなる。そのため、巻線として例えば
平角銅線を使用した場合に、スロット部では巻線が規則
性をもって整列されることからいわゆる巻線の収まりが
よくなって巻線の緻密化が可能となり、従来と比べてデ
ッドスペースが大幅に減少してスロット部での巻線の占
有率が飛躍的に向上するようになる。そして、この傾向
は、請求項2に記載の発明のように、上記バックティー
ス部の半径方向での幅寸法を円周方向を通して略一定に
することで一段と顕著となる。
【0009】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明を前提として、上記コアエンド部材
の巻線受容面が階段状に形成されているとともに、その
段差壁面がステータ外周側に向かって膨らむ円弧形状に
形成されていることを特徴としている。
たは2に記載の発明を前提として、上記コアエンド部材
の巻線受容面が階段状に形成されているとともに、その
段差壁面がステータ外周側に向かって膨らむ円弧形状に
形成されていることを特徴としている。
【0010】したがって、この請求項3に記載の発明で
は、コアエンド部材の巻線受容面が階段状に形成され、
且つその段差壁面が所定曲率の円弧形状に形成されてい
ることから、巻線の巻回時にその巻線受容面の案内効果
によって巻線の捻れの発生が抑制される。そのため、ス
ロット部における巻線の配置が一段と緻密化されて無駄
な空間が生じにくくなり、上記スロット部でのデッドス
ペースの縮小化に一段と貢献できるようになる。
は、コアエンド部材の巻線受容面が階段状に形成され、
且つその段差壁面が所定曲率の円弧形状に形成されてい
ることから、巻線の巻回時にその巻線受容面の案内効果
によって巻線の捻れの発生が抑制される。そのため、ス
ロット部における巻線の配置が一段と緻密化されて無駄
な空間が生じにくくなり、上記スロット部でのデッドス
ペースの縮小化に一段と貢献できるようになる。
【0011】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜
3のいずれかに記載の発明を前提として、上記コアエン
ド部材と積層コアとの当接面にそれぞれ嵌合部を設けて
両者を相互に嵌合させたことを特徴としている。
3のいずれかに記載の発明を前提として、上記コアエン
ド部材と積層コアとの当接面にそれぞれ嵌合部を設けて
両者を相互に嵌合させたことを特徴としている。
【0012】この場合に、請求項5に記載の発明のよう
に、上記コアエンド部材と積層コアとの相互嵌合部を、
コアエンド部材の巻線受容面と積層コアのスロット部と
のなすコーナー部相当位置に設定するのが望ましい。
に、上記コアエンド部材と積層コアとの相互嵌合部を、
コアエンド部材の巻線受容面と積層コアのスロット部と
のなすコーナー部相当位置に設定するのが望ましい。
【0013】したがって、この請求項4に記載の発明で
は、コアエンド部材と積層コアとの相互嵌合によって相
対位置決めがなされていることから、巻線巻回時の張力
を受けたとしても無用な動きが抑制されて、絶縁キャッ
プが破損するのを未然に防止できるようになる。
は、コアエンド部材と積層コアとの相互嵌合によって相
対位置決めがなされていることから、巻線巻回時の張力
を受けたとしても無用な動きが抑制されて、絶縁キャッ
プが破損するのを未然に防止できるようになる。
【0014】特に請求項5に記載の発明のように、上記
相互嵌合部がコアエンド部材の巻線受容面と積層コアの
スロット部とのなすコーナー部相当位置に設定されてい
ると、ティース部領域の嵌合部として機能するかしめ加
工等の加工変質層を残さずにコアエンド部材のずれを防
止して、絶縁キャップの破損を未然に防止することがで
きるようになる。
相互嵌合部がコアエンド部材の巻線受容面と積層コアの
スロット部とのなすコーナー部相当位置に設定されてい
ると、ティース部領域の嵌合部として機能するかしめ加
工等の加工変質層を残さずにコアエンド部材のずれを防
止して、絶縁キャップの破損を未然に防止することがで
きるようになる。
【0015】請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜
5のいずれかに記載の発明を前提として、上記コアエン
ド部材のうち積層コア側ティース部のステータ内径側先
端部相当位置の形状を積層鋼板とは異なる形状としたこ
とを特徴としている。
5のいずれかに記載の発明を前提として、上記コアエン
ド部材のうち積層コア側ティース部のステータ内径側先
端部相当位置の形状を積層鋼板とは異なる形状としたこ
とを特徴としている。
【0016】したがって、この請求項6に記載の発明で
は、ステータから生じる磁束分布を滑らかにする機能が
発揮されることによりコギングトルクが抑制されて、滑
らかな回転を保証できるようになる。
は、ステータから生じる磁束分布を滑らかにする機能が
発揮されることによりコギングトルクが抑制されて、滑
らかな回転を保証できるようになる。
【0017】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、スロッ
ト部におけるデッドスペースの縮小化によりそのスロッ
ト部での巻線の占有率が向上し、小型で高出力なモータ
を提供することが可能となるほか、コアエンド部材を比
較的熱伝導率の良い磁性粉末成形体製のものとしたこと
により、絶縁キャップの厚さが一段と小さなものとな
り、コイルエンド部での熱を取り除きやすくなる利点が
ある。
ト部におけるデッドスペースの縮小化によりそのスロッ
ト部での巻線の占有率が向上し、小型で高出力なモータ
を提供することが可能となるほか、コアエンド部材を比
較的熱伝導率の良い磁性粉末成形体製のものとしたこと
により、絶縁キャップの厚さが一段と小さなものとな
り、コイルエンド部での熱を取り除きやすくなる利点が
ある。
【0018】また、請求項2に記載の発明によれば、ス
ロット部でのデッドスペースを一段と小さくして、巻線
の占有率を一段と向上させることができる効果がある。
ロット部でのデッドスペースを一段と小さくして、巻線
の占有率を一段と向上させることができる効果がある。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、コアエン
ド部材によって巻線巻回時の捻れ防止効果が発揮される
ことから、請求項1または2に記載の発明と同様の効果
に加えて、スロット部内での巻線の配列を一段と緻密化
して無駄な空間の発生を防止できるようになり、デッド
スペースのさらなる縮小化によってモータの一層の小型
化を図ることが可能となる。
ド部材によって巻線巻回時の捻れ防止効果が発揮される
ことから、請求項1または2に記載の発明と同様の効果
に加えて、スロット部内での巻線の配列を一段と緻密化
して無駄な空間の発生を防止できるようになり、デッド
スペースのさらなる縮小化によってモータの一層の小型
化を図ることが可能となる。
【0020】請求項4,5に記載の発明によれば、請求
項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果に加え
て、コアエンド部材と積層コアとの相互嵌合による相対
位置決めのために、巻線巻回時の張力で絶縁キャップが
破損するのを未然に防止できる効果がある。
項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果に加え
て、コアエンド部材と積層コアとの相互嵌合による相対
位置決めのために、巻線巻回時の張力で絶縁キャップが
破損するのを未然に防止できる効果がある。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、ステータ
から生じる磁束分布を滑らかにする機能が発揮されるこ
とから、コギングトルクを抑制して、より滑らかな回転
特性をもつモータを提供することができる効果がある。
から生じる磁束分布を滑らかにする機能が発揮されるこ
とから、コギングトルクを抑制して、より滑らかな回転
特性をもつモータを提供することができる効果がある。
【0022】
【発明の実施の形態】図1〜8は本発明に係るステータ
構造の第1の実施の形態を示す図である。なお、この実
施の形態は請求項1に記載の発明に対応している。
構造の第1の実施の形態を示す図である。なお、この実
施の形態は請求項1に記載の発明に対応している。
【0023】図1の(A)は上記ステータを構成するこ
とになる1極分の積層コア1に巻線2が巻回された状態
を、同図(B)は同図(A)の水平断面をそれぞれ示し
ており、積層コア1は同図(B)に示すように電磁鋼板
等の高透磁率材料を略変形扇形状に打ち抜いて所定枚数
だけ積層することにより形成される。そして、積層コア
1には、ティース部3とバックティース部4とが変形T
字状の関係となるようにそれぞれ形成されていて、その
ティース部3とバックティース部4とのなす両側の空間
が巻線2の配置のためのスロット部5として機能するよ
うになっている。
とになる1極分の積層コア1に巻線2が巻回された状態
を、同図(B)は同図(A)の水平断面をそれぞれ示し
ており、積層コア1は同図(B)に示すように電磁鋼板
等の高透磁率材料を略変形扇形状に打ち抜いて所定枚数
だけ積層することにより形成される。そして、積層コア
1には、ティース部3とバックティース部4とが変形T
字状の関係となるようにそれぞれ形成されていて、その
ティース部3とバックティース部4とのなす両側の空間
が巻線2の配置のためのスロット部5として機能するよ
うになっている。
【0024】図1の(C)は同図(A)の巻線2と後述
する絶縁キャップ6とを取り除いた状態を、また同図
(D)は同図(C)のa方向矢視図をそれぞれ示してお
り、積層コア1の積層方向両端面には上記ティース部3
の投影形状と略同一の輪郭形状をもつコアエンド部材7
がそれぞれに装着されている。このコアエンド部材7は
高透磁率材料である磁性粉末成形体にて形成されてい
て、後述するように巻線2が巻回されることになる表面
の巻線受圧面7aは、ステータ外周側から内周側に向か
って段階的に高くなるように階段状のものとして形成さ
れている。
する絶縁キャップ6とを取り除いた状態を、また同図
(D)は同図(C)のa方向矢視図をそれぞれ示してお
り、積層コア1の積層方向両端面には上記ティース部3
の投影形状と略同一の輪郭形状をもつコアエンド部材7
がそれぞれに装着されている。このコアエンド部材7は
高透磁率材料である磁性粉末成形体にて形成されてい
て、後述するように巻線2が巻回されることになる表面
の巻線受圧面7aは、ステータ外周側から内周側に向か
って段階的に高くなるように階段状のものとして形成さ
れている。
【0025】そして、上記積層コア1にコアエンド部材
7が装着された状態で上記スロット部5の内面を覆うよ
うに図2に示す絶縁キャップ6が被せられて図3の状態
となり、その絶縁キャップ6の外周に巻線2が所定回数
だけ巻回されて図1の(A)の状態となる。なお、図1
の(B)では絶縁キャップ6を図示省略してある。
7が装着された状態で上記スロット部5の内面を覆うよ
うに図2に示す絶縁キャップ6が被せられて図3の状態
となり、その絶縁キャップ6の外周に巻線2が所定回数
だけ巻回されて図1の(A)の状態となる。なお、図1
の(B)では絶縁キャップ6を図示省略してある。
【0026】上記積層コア1は、一枚一枚の鋼板がプレ
スにて所定形状に打ち抜かれた上で所定枚数だけ積層さ
れて、その型内でのかしめ加工もしくは外表面にレーザ
溶接等が施されることで各鋼板同士が不離一体に積層固
着される。そして、積層コア1のティース部3はモータ
として機能する際の磁束通過部分となる。本実施の形態
では、そのティース部3の幅寸法Wについてステータ外
周側からステータ内周側に向かって漸次幅狭となるよう
にそのティース部の両端面をテーパ状に形成し、それに
よってティース部3の両側に形成されることになる巻線
配置のためのスロット部5の投影形状が平行四辺形もし
くは長方形となるように設定してある。なお、上記テー
パ状の変化は連続的変化のほか段階的に変化するもので
もよい。
スにて所定形状に打ち抜かれた上で所定枚数だけ積層さ
れて、その型内でのかしめ加工もしくは外表面にレーザ
溶接等が施されることで各鋼板同士が不離一体に積層固
着される。そして、積層コア1のティース部3はモータ
として機能する際の磁束通過部分となる。本実施の形態
では、そのティース部3の幅寸法Wについてステータ外
周側からステータ内周側に向かって漸次幅狭となるよう
にそのティース部の両端面をテーパ状に形成し、それに
よってティース部3の両側に形成されることになる巻線
配置のためのスロット部5の投影形状が平行四辺形もし
くは長方形となるように設定してある。なお、上記テー
パ状の変化は連続的変化のほか段階的に変化するもので
もよい。
【0027】図4は上記積層コア1を鋼板積層方向から
見た図であり、また図5は図4におけるA,B,Cの各
断面での断面図を示している。積層コア1がモータの一
部として機能する際にはティース部3を磁束Mが通過す
ることになるが、ティース部3におけるステータ内周側
の先端部ではその幅寸法Wが小さいために磁束密度が高
くなり、磁束が飽和する可能性がある。そこで、本実施
の形態では、積層コア1の鋼板積層方向両端面に磁性材
料製のコアエンド部材7を配置して、このコアエンド部
材7を磁路として機能させている。ただし、コアエンド
部材7は材質によって磁気特性が異なるため、A,B,
Cの各断面での等価断面積を求めて、その値が互いに等
しくなるように設定する。
見た図であり、また図5は図4におけるA,B,Cの各
断面での断面図を示している。積層コア1がモータの一
部として機能する際にはティース部3を磁束Mが通過す
ることになるが、ティース部3におけるステータ内周側
の先端部ではその幅寸法Wが小さいために磁束密度が高
くなり、磁束が飽和する可能性がある。そこで、本実施
の形態では、積層コア1の鋼板積層方向両端面に磁性材
料製のコアエンド部材7を配置して、このコアエンド部
材7を磁路として機能させている。ただし、コアエンド
部材7は材質によって磁気特性が異なるため、A,B,
Cの各断面での等価断面積を求めて、その値が互いに等
しくなるように設定する。
【0028】より具体的には、図5に示すように、例え
ば断面Aのコア断面積をScaとし、両端のコアエンド
部材7の断面積をSeaとする。双方の断面積Scaお
よびSeaが磁路となるが、両者の材料特性は同一では
なく、その材料特性を補正するための定数をいずれかに
乗じて、等価断面積の計算を行う。
ば断面Aのコア断面積をScaとし、両端のコアエンド
部材7の断面積をSeaとする。双方の断面積Scaお
よびSeaが磁路となるが、両者の材料特性は同一では
なく、その材料特性を補正するための定数をいずれかに
乗じて、等価断面積の計算を行う。
【0029】上記の材料定数は、例えば飽和磁束密度の
比率をもとに設定することができる。ここでは、積層コ
ア1に使用している材料の飽和磁束密度BcをBc=
2.0T、コアエンド部材7に使用している材料の飽和
磁束密度BeをBe=1.5Tとする。その際の材料定
数Kは、 K=Be/Bc=1.5/2.0=0.75 となる。
比率をもとに設定することができる。ここでは、積層コ
ア1に使用している材料の飽和磁束密度BcをBc=
2.0T、コアエンド部材7に使用している材料の飽和
磁束密度BeをBe=1.5Tとする。その際の材料定
数Kは、 K=Be/Bc=1.5/2.0=0.75 となる。
【0030】この材料定数Kを用いて断面Aの等価断面
積SAを次式から求める。
積SAを次式から求める。
【0031】SA=Sca+K・Sea この等価断面積を断面Bおよび断面Cでも同様に求め、
等価断面積がほぼ一定となるようにコアエンド部材7の
断面形状を決定する。なお、コアエンド部材7の角部に
は、巻線2となる電線径に応じて、皮膜に損傷が生じな
いように適宜曲率半径Rのアール面取り部8を形成して
いる。
等価断面積がほぼ一定となるようにコアエンド部材7の
断面形状を決定する。なお、コアエンド部材7の角部に
は、巻線2となる電線径に応じて、皮膜に損傷が生じな
いように適宜曲率半径Rのアール面取り部8を形成して
いる。
【0032】SB=Scb+K・Seb SC=Scc+K・Sec SA=SB=SC このようにして形状を決定してコアエンド部材7を製作
する。
する。
【0033】コアエンド部材7は、例えば磁性粉末の表
面に絶縁処理を行った粉末を成形型にて圧縮成形した圧
粉磁性体が用いられる。このようにして成形されたコア
エンド部材7を積層コア1の両端面に当接させる。
面に絶縁処理を行った粉末を成形型にて圧縮成形した圧
粉磁性体が用いられる。このようにして成形されたコア
エンド部材7を積層コア1の両端面に当接させる。
【0034】図2,3に示した絶縁キャップ6はポリエ
ステル等の樹脂にて形成される。ただし、より一層の強
度の向上もしくは薄肉化が要求されるような場合にはフ
ィラーを混合して成形することも可能である。絶縁キャ
ップ6は鋼板積層方向のスロット部5内で任意の位置で
分割されており、積層コア1の両端側からそれぞれ絶縁
キャップ6を対向するように配置することで、少なくと
もスロット部5内の巻線2と当接する部分全面を絶縁す
ることが可能となる。
ステル等の樹脂にて形成される。ただし、より一層の強
度の向上もしくは薄肉化が要求されるような場合にはフ
ィラーを混合して成形することも可能である。絶縁キャ
ップ6は鋼板積層方向のスロット部5内で任意の位置で
分割されており、積層コア1の両端側からそれぞれ絶縁
キャップ6を対向するように配置することで、少なくと
もスロット部5内の巻線2と当接する部分全面を絶縁す
ることが可能となる。
【0035】絶縁キャップ6のコイルエンドに相当する
部分すなわち鋼板積層方向両端面に相当する部分では、
コアエンド部材7の表面に絶縁機能上必要となる最低限
の厚さの樹脂層を形成している。また、絶縁キャップ6
のうちスロット部5の内壁面に沿う部分には巻線2の巻
き崩れ防止のためにガイド壁6aが設けられている。こ
の絶縁キャップ6はキャップ自体を単独で成形して組み
付けるか、もしくは成形したコアエンド部材7をモール
ド型内に固定してから樹脂をモールディングして一体に
することも可能である。
部分すなわち鋼板積層方向両端面に相当する部分では、
コアエンド部材7の表面に絶縁機能上必要となる最低限
の厚さの樹脂層を形成している。また、絶縁キャップ6
のうちスロット部5の内壁面に沿う部分には巻線2の巻
き崩れ防止のためにガイド壁6aが設けられている。こ
の絶縁キャップ6はキャップ自体を単独で成形して組み
付けるか、もしくは成形したコアエンド部材7をモール
ド型内に固定してから樹脂をモールディングして一体に
することも可能である。
【0036】このような絶縁キャップ6が取り付けられ
て、絶縁キャップ6の外周部に巻線2が巻回される。そ
の際に、絶縁キャップ6のコイルエンド相当部にはコア
エンド部材7側の階段状の巻線受容面7aと同様の段差
が設けられているため、巻回時の巻線2の係合部が生じ
て巻回作業性が向上する。
て、絶縁キャップ6の外周部に巻線2が巻回される。そ
の際に、絶縁キャップ6のコイルエンド相当部にはコア
エンド部材7側の階段状の巻線受容面7aと同様の段差
が設けられているため、巻回時の巻線2の係合部が生じ
て巻回作業性が向上する。
【0037】図6は巻線2を巻回した1ターン目の状態
を示したものである。この図では巻線2の状態をわかり
やすくするために絶縁キャップ6のガイド壁6aは一部
図示省略してあり、巻き始め部分の巻線2はコイルエン
ド相当部の段差によりステータ半径方向の動きが拘束さ
れた状態で巻回される。
を示したものである。この図では巻線2の状態をわかり
やすくするために絶縁キャップ6のガイド壁6aは一部
図示省略してあり、巻き始め部分の巻線2はコイルエン
ド相当部の段差によりステータ半径方向の動きが拘束さ
れた状態で巻回される。
【0038】図7,8は2ターン目の巻回の状態を示し
ており、巻線2がコイルエンド部に差し掛かったとき
に、2段目と3段目の段差壁面によりステータ半径方向
の動きが拘束される。さらに巻回されて、図8のスロッ
ト部5における領域dに巻回される時に、巻線2は1タ
ーン目の巻線2で半径方向外周側に動くことが拘束さ
れ、さらにコアエンド部材7の3段目の段差壁面で内周
側への動きが拘束されるため、スムースな巻回作業が可
能となる。
ており、巻線2がコイルエンド部に差し掛かったとき
に、2段目と3段目の段差壁面によりステータ半径方向
の動きが拘束される。さらに巻回されて、図8のスロッ
ト部5における領域dに巻回される時に、巻線2は1タ
ーン目の巻線2で半径方向外周側に動くことが拘束さ
れ、さらにコアエンド部材7の3段目の段差壁面で内周
側への動きが拘束されるため、スムースな巻回作業が可
能となる。
【0039】図9には本発明の第2の実施の形態を示
す。なお、この実施の形態は請求項2に記載の発明に対
応している。
す。なお、この実施の形態は請求項2に記載の発明に対
応している。
【0040】この実施の形態では、図1の(B)と比較
すると明らかなように、積層コア1におけるバックティ
ース部4の幅寸法Wbを円周方向全体にわたってほぼ一
定にした点で第1の実施の形態のものと異なっている。
すると明らかなように、積層コア1におけるバックティ
ース部4の幅寸法Wbを円周方向全体にわたってほぼ一
定にした点で第1の実施の形態のものと異なっている。
【0041】モータとして機能したときの磁束密度の分
布は、隣接する積層コア1,1同士の幅が最も小さくな
る部位で最大となり、その位置から磁極の中心側に移動
するにしたがって磁束密度は低くなる。本実施の形態で
は、バックティース部4の幅寸法Wbを円周方向でほぼ
一定にすることでスロット部5の面積を大きくして巻線
2の巻回面積を大きくし、もって巻線断面積の増加によ
る銅損低減効果ならびに巻数増加によってモータとして
のトルク向上を図ることができる。
布は、隣接する積層コア1,1同士の幅が最も小さくな
る部位で最大となり、その位置から磁極の中心側に移動
するにしたがって磁束密度は低くなる。本実施の形態で
は、バックティース部4の幅寸法Wbを円周方向でほぼ
一定にすることでスロット部5の面積を大きくして巻線
2の巻回面積を大きくし、もって巻線断面積の増加によ
る銅損低減効果ならびに巻数増加によってモータとして
のトルク向上を図ることができる。
【0042】また、ティース部3の形状は、第1の実施
の形態と同様にその幅寸法を内周側に向かって連続的も
しくは段階的に狭くなるようにテーパ形状としている。
さらに、積層コア1の両端に当接することになるコアエ
ンド部材7は少なくとも積層コア1のティース部3と同
様な投影形状を有し、その断面積は積層コア1とコアエ
ンド部材7の等価断面積がほぼ一定になるように断面形
状が決められている。
の形態と同様にその幅寸法を内周側に向かって連続的も
しくは段階的に狭くなるようにテーパ形状としている。
さらに、積層コア1の両端に当接することになるコアエ
ンド部材7は少なくとも積層コア1のティース部3と同
様な投影形状を有し、その断面積は積層コア1とコアエ
ンド部材7の等価断面積がほぼ一定になるように断面形
状が決められている。
【0043】このように、積層コア1のバックティース
部4の幅寸法Wbをほぼ一定にすると、巻線2が巻回さ
れる部分の形状は正方形に近いものとなり、特に巻線2
として平角銅線を使用した場合には、スロット部5にお
ける巻線2の占有率を一段と高めることができるように
なる。
部4の幅寸法Wbをほぼ一定にすると、巻線2が巻回さ
れる部分の形状は正方形に近いものとなり、特に巻線2
として平角銅線を使用した場合には、スロット部5にお
ける巻線2の占有率を一段と高めることができるように
なる。
【0044】図10は本実施の形態の積層コア1におけ
る巻線断面図を示しており、スロット部5が平行四辺形
もしくは長方形に近いかたちとなるため、巻線2の外周
側にデッドスペースとして生じる空間Qは小さいものと
なる。参考までに、図17に示した従来のものではスロ
ット部54が平行四辺形でないため、巻線56の外周側
にはデッドスペースとして大きな空Pが生じてしまうこ
とになる。このようにバックティース部4の幅寸法Wb
がほぼ一定のものとなることによって、巻線2を巻回す
るスロット部5が正方形に近くなり、巻線2の占有率が
向上することになる。
る巻線断面図を示しており、スロット部5が平行四辺形
もしくは長方形に近いかたちとなるため、巻線2の外周
側にデッドスペースとして生じる空間Qは小さいものと
なる。参考までに、図17に示した従来のものではスロ
ット部54が平行四辺形でないため、巻線56の外周側
にはデッドスペースとして大きな空Pが生じてしまうこ
とになる。このようにバックティース部4の幅寸法Wb
がほぼ一定のものとなることによって、巻線2を巻回す
るスロット部5が正方形に近くなり、巻線2の占有率が
向上することになる。
【0045】図11には本発明の第3の実施の形態を示
す。なお、この実施の形態は請求項3に記載の発明に対
応している。
す。なお、この実施の形態は請求項3に記載の発明に対
応している。
【0046】この第3の実施の形態では、コアエンド部
材17における階段状の巻線受容面17aの各段差壁面
17bがステータ外周側に向かって膨らむ方向の所定曲
率の円弧形状に形成されている点で第2の実施の形態と
異なっており、それ以外の構造は第2の実施の形態のも
のと同様である。なお、積層コア1のバックティース部
4は図示省略してある。
材17における階段状の巻線受容面17aの各段差壁面
17bがステータ外周側に向かって膨らむ方向の所定曲
率の円弧形状に形成されている点で第2の実施の形態と
異なっており、それ以外の構造は第2の実施の形態のも
のと同様である。なお、積層コア1のバックティース部
4は図示省略してある。
【0047】ここで、図12に示すように、積層コア1
のティース部3の最大幅寸法と最小幅寸法との差が大き
くなって、結果としてそのティース部3のテーパ形状の
度合いが大きくなった場合に、巻線2がスロット部5か
らコイルエンド部に差し掛かるときに、その角部では巻
線2に捻られる方向の力Fが作用することから、スロッ
ト部5内に巻かれた巻線2が浮き上がり、巻線2の占有
率を低下させることになる。
のティース部3の最大幅寸法と最小幅寸法との差が大き
くなって、結果としてそのティース部3のテーパ形状の
度合いが大きくなった場合に、巻線2がスロット部5か
らコイルエンド部に差し掛かるときに、その角部では巻
線2に捻られる方向の力Fが作用することから、スロッ
ト部5内に巻かれた巻線2が浮き上がり、巻線2の占有
率を低下させることになる。
【0048】本実施の形態では、この現象を回避するた
めに、巻線2はティース部3の側面に対して直角に曲
げ、上記円弧形状の段差壁面17bに倣わせるようにし
て湾曲させて反対側のスロット部5に巻回するようにす
る。これにより、巻線2が捻れることがなく、その占有
率を高めることができるようになる。
めに、巻線2はティース部3の側面に対して直角に曲
げ、上記円弧形状の段差壁面17bに倣わせるようにし
て湾曲させて反対側のスロット部5に巻回するようにす
る。これにより、巻線2が捻れることがなく、その占有
率を高めることができるようになる。
【0049】図13には本発明の第4の実施の形態を示
す。なお、この実施の形態は請求項4に記載の発明に対
応している。
す。なお、この実施の形態は請求項4に記載の発明に対
応している。
【0050】この第4の実施の形態では、コアエンド部
材7のうち積層コア1に対する当接面に嵌合凸部10を
形成するとともに積層コア1には嵌合凹部11を設け
て、両者を相互嵌合させるようにした点で第1の実施の
形態のものと異なっており、それ以外の構造は第1の実
施の形態のものと同様である。
材7のうち積層コア1に対する当接面に嵌合凸部10を
形成するとともに積層コア1には嵌合凹部11を設け
て、両者を相互嵌合させるようにした点で第1の実施の
形態のものと異なっており、それ以外の構造は第1の実
施の形態のものと同様である。
【0051】上記構造において、積層コア1のティース
部3およびバックティース部4には積層した鋼板同士を
相互に固着するためのいわゆる「だぼかしめ」等の嵌合
凹部11が設けられる。この嵌合凹部11は、積層コア
1を形成することになる個々の鋼板の板厚の半分程度を
積層方向において隣接する鋼板に押し込んで締結する際
に必然的に生ずることになる。
部3およびバックティース部4には積層した鋼板同士を
相互に固着するためのいわゆる「だぼかしめ」等の嵌合
凹部11が設けられる。この嵌合凹部11は、積層コア
1を形成することになる個々の鋼板の板厚の半分程度を
積層方向において隣接する鋼板に押し込んで締結する際
に必然的に生ずることになる。
【0052】そこで、本実施の形態では、上記嵌合凹部
11を積極的に有効利用して、これに対応する嵌合凸部
10をコアエンド部材7に形成し、嵌合凹部11と嵌合
凸部10とを相互嵌合させることで積層コア1とコアエ
ンド部材7との相対位置決めを行うようにしたものであ
る。
11を積極的に有効利用して、これに対応する嵌合凸部
10をコアエンド部材7に形成し、嵌合凹部11と嵌合
凸部10とを相互嵌合させることで積層コア1とコアエ
ンド部材7との相対位置決めを行うようにしたものであ
る。
【0053】積層コア1に巻線2を巻回するときには、
巻線2を引っ張りながら巻回することになるが、巻線2
がコアエンド部材7に掛かったときに積層コア1との間
にせん断方向の力が作用して、先に述べた絶縁キャップ
6が破損する可能性があることは否めない。そこで、上
記のようにコアエンド部材7と積層コア1とを機械的に
嵌合させることで、巻線2の張力による力を嵌合凸部1
0と嵌合凹部11との相互嵌合部で受けて、絶縁キャッ
プ6の破損を未然に防止できるようになる。
巻線2を引っ張りながら巻回することになるが、巻線2
がコアエンド部材7に掛かったときに積層コア1との間
にせん断方向の力が作用して、先に述べた絶縁キャップ
6が破損する可能性があることは否めない。そこで、上
記のようにコアエンド部材7と積層コア1とを機械的に
嵌合させることで、巻線2の張力による力を嵌合凸部1
0と嵌合凹部11との相互嵌合部で受けて、絶縁キャッ
プ6の破損を未然に防止できるようになる。
【0054】図14には本発明の第5の実施の形態を示
す。なお、この実施の形態は請求項5に記載の発明に対
応している。
す。なお、この実施の形態は請求項5に記載の発明に対
応している。
【0055】この第5の実施の形態では、同図に示すよ
うに、積層コア1のうち巻線2を巻回するときにその巻
線2がスロット部5からコイルエンド部に差し掛かる側
の角部の一部に嵌合部として切欠部12を形成する一
方、コアエンド部材17側には上記切欠部12に嵌合可
能な嵌合凸部13を形成したもので、それ以外の構造は
図11に示した第3の実施のものと同様である。
うに、積層コア1のうち巻線2を巻回するときにその巻
線2がスロット部5からコイルエンド部に差し掛かる側
の角部の一部に嵌合部として切欠部12を形成する一
方、コアエンド部材17側には上記切欠部12に嵌合可
能な嵌合凸部13を形成したもので、それ以外の構造は
図11に示した第3の実施のものと同様である。
【0056】積層コア1に巻線2を巻回する際にはその
線径に応じた張力を付与されながら巻回される。そのた
め、コアエンド部材17と積層コア1との間にはせん断
方向の力が作用して、絶縁キャップ6を破損する可能性
があることは先に述べたとおりである。
線径に応じた張力を付与されながら巻回される。そのた
め、コアエンド部材17と積層コア1との間にはせん断
方向の力が作用して、絶縁キャップ6を破損する可能性
があることは先に述べたとおりである。
【0057】本実施の形態では、コアエンド部材17の
角部のうち、巻線2がスロット部5からコイルエンド部
に差し掛かる際に巻回される側の角部のみに嵌合凸部1
3を設け、これと当接する側の積層コア1のティース部
3の幅寸法を一部狭めて、切欠部12が形成された鋼板
を積層して積層コア1を形成する。
角部のうち、巻線2がスロット部5からコイルエンド部
に差し掛かる際に巻回される側の角部のみに嵌合凸部1
3を設け、これと当接する側の積層コア1のティース部
3の幅寸法を一部狭めて、切欠部12が形成された鋼板
を積層して積層コア1を形成する。
【0058】こうすることにより、積層コア1のティー
ス部3の角部に設けられた切欠部12とコアエンド部材
17側の嵌合凸部13とが相互嵌合し、もって巻線2の
張力によるせん断方向の力を受け止めることが可能とな
り、絶縁キャップ6の破損を未然に防止できるようにな
る。その上、第4の実施の形態のような「だぼかしめ」
による加工法を採用していないことから、上記嵌合凹部
11(図13参照)の発生による鉄損等の損失をも抑制
できるようになる。
ス部3の角部に設けられた切欠部12とコアエンド部材
17側の嵌合凸部13とが相互嵌合し、もって巻線2の
張力によるせん断方向の力を受け止めることが可能とな
り、絶縁キャップ6の破損を未然に防止できるようにな
る。その上、第4の実施の形態のような「だぼかしめ」
による加工法を採用していないことから、上記嵌合凹部
11(図13参照)の発生による鉄損等の損失をも抑制
できるようになる。
【0059】図15には本発明の第6の実施の形態を示
す。なお、この実施の形態は請求項6に記載の発明に対
応している。
す。なお、この実施の形態は請求項6に記載の発明に対
応している。
【0060】この第6の実施の形態では、同図に示すよ
うに、コアエンド部材27のうちステータ内周側でその
両側に突出する拡幅部27a,27bについて両者の長
さを互いに異ならせて、一方の拡幅部27aを寸法Gだ
け積層コア1よりも突出するようにするとともに、他方
の拡幅部27bは積層コア1よりも突出しないようにそ
の長さを短く設定したもので、それ以外の構造は図14
に示した第5の実施の形態のものと同様である。
うに、コアエンド部材27のうちステータ内周側でその
両側に突出する拡幅部27a,27bについて両者の長
さを互いに異ならせて、一方の拡幅部27aを寸法Gだ
け積層コア1よりも突出するようにするとともに、他方
の拡幅部27bは積層コア1よりも突出しないようにそ
の長さを短く設定したもので、それ以外の構造は図14
に示した第5の実施の形態のものと同様である。
【0061】積層コア1は個々の鋼板がステータの軸心
方向に積層されていることから、ティース部3の先端側
となるステータ内周面の磁束分布によっては、特に低速
回転時にモータのトルク変動を生じることがある。その
対策として本実施の形態では、コアエンド部材27の三
次元的な形状自由度を活用して、ティース部3先端に相
当する拡幅部27a,27bの形状を左右で異ならせる
ことにより、ステータ内周の磁束分布を滑らかにしてコ
ギングを低減する。
方向に積層されていることから、ティース部3の先端側
となるステータ内周面の磁束分布によっては、特に低速
回転時にモータのトルク変動を生じることがある。その
対策として本実施の形態では、コアエンド部材27の三
次元的な形状自由度を活用して、ティース部3先端に相
当する拡幅部27a,27bの形状を左右で異ならせる
ことにより、ステータ内周の磁束分布を滑らかにしてコ
ギングを低減する。
【0062】図16は上記積層コア1に巻線2を巻回し
た状態を示しており、同図から明らかなようにコアエン
ド部材27の端部の拡幅部27a,27bが積層コア1
側の同等部位に対してずれているため、実質的にコアに
スキューを与えて積層した場合と同等の効果が期待でき
るようになる。
た状態を示しており、同図から明らかなようにコアエン
ド部材27の端部の拡幅部27a,27bが積層コア1
側の同等部位に対してずれているため、実質的にコアに
スキューを与えて積層した場合と同等の効果が期待でき
るようになる。
【図1】本発明の第1の実施の形態としてステータを構
成することになる積層コアの構成を示す図で、(A)は
その斜視図、(B)は同図(A)の水平断面図、(C)
は積層コアとコアエンド部材との相互関係を示す要部斜
視図、(D)は同図(C)のa方向矢視図。
成することになる積層コアの構成を示す図で、(A)は
その斜視図、(B)は同図(A)の水平断面図、(C)
は積層コアとコアエンド部材との相互関係を示す要部斜
視図、(D)は同図(C)のa方向矢視図。
【図2】図1に示す絶縁キャップ単独での斜視図。
【図3】積層コアとコアエンド部材および絶縁キャップ
との相互関係を示す斜視図。
との相互関係を示す斜視図。
【図4】第1の実施の形態の積層コイルでの磁束の流れ
を示す平面説明図。
を示す平面説明図。
【図5】図4の各断面での断面積変化を示す説明図。
【図6】巻線巻回時の状況を示す要部斜視図。
【図7】巻線巻回時の状況を示す要部斜視図。
【図8】図7の平面説明図。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す積層コイルの
平面説明図。
平面説明図。
【図10】図9の積層コイルに巻線を巻回した状態を示
す断面説明図。
す断面説明図。
【図11】本発明の第3の実施の実施の形態を示す積層
コイルの要部斜視図。
コイルの要部斜視図。
【図12】図11に示す積層コイルの巻線巻回時の状況
を示す平面説明図。
を示す平面説明図。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示す図で、
(A)は積層コイルの平面説明図、(B)は同図(A)
のe−e線に沿う断面説明図。
(A)は積層コイルの平面説明図、(B)は同図(A)
のe−e線に沿う断面説明図。
【図14】本発明の第5の実施の形態を示す図で、
(A)は積層コイルの要部斜視図、(B)は同図(A)
のf−f線に沿う断面説明図。
(A)は積層コイルの要部斜視図、(B)は同図(A)
のf−f線に沿う断面説明図。
【図15】本発明の第6の実施の形態を示す図で、
(A)は積層コイルの要部斜視図、(B)は同図(A)
のg方向矢視図。
(A)は積層コイルの要部斜視図、(B)は同図(A)
のg方向矢視図。
【図16】第6の実施の形態に係る積層コイルの全体構
成を示す斜視図。
成を示す斜視図。
【図17】従来の積層コアの一例を示す平面説明図。
1…積層コア 2…巻線 3…ティース部 4…バックティース部 5…スロット部 6…絶縁キャップ 7…コアエンド部材 7a…巻線受容面 10…嵌合凸部 11…嵌合凹部 12…切欠部(嵌合部) 13…嵌合凸部 17…コアエンド部材 17a…巻線受容面 17b…段差壁面 27a…拡幅部 27b…拡幅部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 光夫 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA07 AA09 AB01 AB06 AC08 AE07 AE08 5H603 AA04 AA09 BB01 BB12 CA01 CB02 CB03 CC05 CC11 CC17 CD21 CE02 FA02 FA26 5H604 AA08 BB01 BB14 CC01 CC05 CC15 DA16 DB01 DB26 PB03
Claims (6)
- 【請求項1】 略扇形状に加工された鋼板を積層するこ
とにより形成されるとともに、バックティース部とティ
ース部とで巻線を巻回するためのスロット部を形成する
ことになる集中巻ステータ用の積層コアと、 上記積層コアの鋼板積層方向両端面に当接するように配
置されて、巻線受容面が形成された磁性粉末成形体製の
コアエンド部材と、 上記積層コアおよびコアエンド部材を覆う絶縁キャップ
と、 上記絶縁キャップの外周に巻回される巻線と、 から構成された集中巻ステータ構造において、 上記巻線が巻回される積層コアのティース部の幅を外径
側は広くして内周側に向かって連続的もしくは段階的に
狭くなるようなテーパ形状に形成するとともに、 上記コアエンド部材の巻線受容面の高さをステータ外周
側は低く、内周側に向かって連続的もしくは段階的に高
くなるように設定したことを特徴とする電動機のステー
タ構造。 - 【請求項2】 上記バックティース部の半径方向での幅
寸法を円周方向を通して略一定にしたことを特徴とする
請求項1に記載の電動機のステータ構造。 - 【請求項3】 上記コアエンド部材の巻線受容面が階段
状に形成されているとともに、その段差壁面がステータ
外周側に向かって膨らむ円弧形状に形成されていること
を特徴とする請求項1または2に記載の電動機のステー
タ構造。 - 【請求項4】 上記コアエンド部材と積層コアとの当接
面にそれぞれ嵌合部を設けて両者を相互に嵌合させたこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電動機
のステータ構造。 - 【請求項5】 上記コアエンド部材と積層コアとの相互
嵌合部を、コアエンド部材の巻線受容面と積層コアのス
ロット部とのなすコーナー部相当位置に設定したことを
特徴とする請求項4に記載の電動機のステータ構造。 - 【請求項6】 上記コアエンド部材のうち積層コア側テ
ィース部のステータ内径側先端部相当位置の形状を積層
鋼板とは異なる形状としたことを特徴とする請求項1〜
5のいずれかに記載の電動機のステータ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001167598A JP2002369418A (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | 電動機のステータ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001167598A JP2002369418A (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | 電動機のステータ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002369418A true JP2002369418A (ja) | 2002-12-20 |
Family
ID=19009960
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001167598A Pending JP2002369418A (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | 電動機のステータ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002369418A (ja) |
Cited By (42)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004004092A1 (ja) * | 2002-07-01 | 2004-01-08 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | 回転電機 |
EP1453188A2 (en) * | 2003-02-27 | 2004-09-01 | Lg Electronics Inc. | Electrical motor stator assembly and fabrication method thereof |
WO2005101612A1 (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 回転電機の固定子 |
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