JP2009219192A - モータの電機子コア - Google Patents

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哲広 土江
Arata Aoki
新 青木
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Abstract

【課題】電磁コイルの収容スペースを圧迫することなく、ティースの付根部側の応力集中を防止できるモータの電機子コアを提供する。
【解決手段】電磁コイルが係合されるティース16u,16v,16wとリターンパス部15u,15v,15wを一体に形成する。ティース16u,16v,16wとリターンパス部15u,15v,15wの境界部のコーナーに、リターンパス部15u,15v,15wの内周面に対して凹状に湾曲した凹状湾曲部30を設ける。凹状湾曲部30によって応力集中を緩和するとともに、ティース16u,16v,16wでの電磁コイルの収容スペースの圧迫を無くす。
【選択図】図3

Description

この発明は、モータの電機子コアに関するものである。
モータの電機子コアとして、円環状のコア本体の内周に複数のティースが一体に形成され、各ティースに電磁コイルが巻回されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電機子コアは、各ティースとコア本体の境界部のコーナーに、各ティースの側面からコア本体の内周面に向かって滑らかに連続するように湾曲部が設けられ、各境界部のコーナーの応力集中を防止するようになっている。
特開2003−32921号公報
しかし、この従来の電機子コアにおいては、境界部のコーナーの湾曲部がティースの側面に対して外側に膨出する凸状の湾曲部となっているため、この湾曲部がティースの周囲の電磁コイルの収容スペースを圧迫し、コア全体の大型化の原因になることが考えられる。
そこで、この発明は、電磁コイルの収容スペースを圧迫することなく、ティースの付根部側の応力集中を防止することのできるモータの電機子コアを提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、電磁コイル(例えば、後述の実施形態における環状コイル13U,13W)が係合される複数のティース(例えば、後述の実施形態におけるティース16u,16v,16w)と、ティース同士を接続するコア本体(例えば、後述の実施形態におけるリターンパス部15u,15v,15w)が一体に形成されたモータの電機子コア(例えば、後述の実施形態におけるステータ1)において、前記各ティースとコア本体の境界部のコーナーに、前記コア本体の前記ティース側の一般面(例えば、後述の実施形態における一般面a)に対して凹状に湾曲した凹状湾曲部(例えば、後述の実施形態における凹状湾曲部30)を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータの電機子コアにおいて、前記ティースとコア本体は圧粉磁性材によって形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のモータの電機子コアにおいて、前記コア本体のうちの、前記凹状湾曲部が形成される面と逆側の面には、前記コア本体の凹状湾曲部のない領域と厚みが同じになるように膨出部(例えば、後述の実施形態における膨出部50)を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記ティースとコア本体を有する3相のコア要素(例えば、後述の実施形態におけるステータリング10U,10V,10W)が積層され、このコア要素の積層方向と略直交する方向に、前記各コア要素のティースが所定の順序で配列されるとともに、積層方向両側のコア要素の各ティースが積層方向の各一端側にオフセットして配置され、前記各コア要素のティースに前記電磁コイルが蛇行して係合される請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータの電機子コアであって、前記積層方向中央のコア要素(例えば、後述の実施形態におけるステータリング10V)の前記境界部のコーナーには、当該コア要素のティースと前記電磁コイルの間隔が狭い略半分の領域に前記凹状湾曲部を設けるとともに、当該コア要素のティースと前記電磁コイルの間隔が広い残余の略半分の領域に前記一般面に対して凸状に湾曲した凸状湾曲部(例えば、後述の実施形態における凸状湾曲部35)を設けたことを特徴とする。
これにより、積層方向中央のコア要素のティースは、一方の境界部当たり略半分の領域のみが凹状湾曲部となる。
請求項5に記載の発明は、前記凹状湾曲部を設ける略半分の領域は、前記電磁コイルの中央のコア要素のティースから隣接するコア要素のティースへの乗り移り部のうちの、中央のコア要素のティースに近接する部位が配置される領域であり、前記凸状湾曲部を設ける残余の略半分の領域は、前記電磁コイルの乗り移り部のうちの、隣接するコア要素のティースに近接する部位が配置される領域であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載のモータの電機子コアにおいて、前記積層方向中央のコア要素を、積層方向にさらに2分割した分割コア要素(例えば、後述の実施形態における第1分割リング25および第2分割リング26)によって構成し、この各分割コア要素のティースの一方側の境界部のコーナーに前記凹状湾曲部を設けるとともに、他方側の境界部のコーナーに前記凸状湾曲部を設け、前記2つの分割コア要素を、前記凹状湾曲部と凸状湾曲部が積層方向で対になるように反転して積層したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、各ティースとコア本体の境界部のコーナーに設けた凹状湾曲部によってティースの付根部側の応力集中を緩和することができるとともに、凹状湾曲部がコア本体のティース側の一般面よりも凹状に窪むことから、ティースにおける電磁コイルの収容スペースの圧迫も無くすことができる。したがって、これにより電機子コア全体の小型化も図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ティースとコア本体が強度的に不利な圧粉磁性材から成るため、ティースの付根部の応力集中の低減効果が特に有効になる。また、凹状湾曲部も圧粉成形の際に比較的容易に形成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、コア本体のうちの、凹状湾曲部が形成される面と逆側の面に、コア本体の凹状湾曲部のない領域と厚みが同じになるように膨出部を設けたため、コア本体の凹状湾曲部を設けた領域に凹状湾曲部のない領域とほぼ同断面積の磁路を確保することができ、その結果、モータ効率を高めることが可能になる。
請求項4に記載の発明によれば、積層方向中央のコア要素の一方の境界部当たり略半分の領域のみが凹状湾曲部となり、残余の略半分の領域は凸状湾曲部となるため、磁路断面積の減少部分をより少なくすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、電磁コイルの乗り移りの関係で電磁コイルとティースの間隔が狭まる領域と広がる領域に、凹状湾曲部と凸状湾曲部がそれぞれ設けられるため、電磁コイルが密集し易い部位のみが凹状湾曲部となり、磁路断面積の減少部分をより少なくすることが可能になる。
請求項6に記載の発明によれば、同形状の2つの分割コア要素を反転させて積層することで積層方向中央のコア要素を構成することができるため、製造の容易化と生産効率の向上を図ることができる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明にかかる電機子コアをステータ1として用いたクローポール型モータ100を示すものであり、図2は、同モータ100のステータ1単体の斜視図、図3は、ステータ1を円周方向に沿って切ったときの断面図、図4は、ステータ1を内周面側から見た図である。
モータ100は、例えば、ハイブリッド車両のエンジンとトランスミッションの間で両者に直結され、モータ動力を、トランスミッションを介して車輪に伝達するとともに、車輪やエンジンの動力を用いて発電を行うのに用いられる。ステータ1は、エンジンブロックに一体に結合されるアルミニウム製のモータハウジング(図示せず)の内部に取り付けられ、その内周側に同軸にロータ40が回転可能に配置されている。ロータ40側には円周方向に沿って複数の永久磁石41が取り付けられ、ステータ1は、ロータ40を回転させるための回転磁界を発生する。
ステータ1は、U相,V相,W相の3相のステータリング10U,10V,10W(コア要素)と、これらに係合されるU相とW相の2相の環状コイル13U,13W(電磁コイル)と、を備えている。なお、図3においては、環状コイル13U,13Wが省略されている。各ステータリング10U,10V,10Wは、圧粉磁性材によって形成され、外周壁をなす円環状のリターンパス部15u,15v,15w(コア本体)と、リターンパス部15u,15v,15wの内周から径方向内側に突出して環状コイル13U,13Wが係合される複数のティース16u,16v,16wと、を備えている。ステータリング10U,10V,10Wは、リターンパス部15u,15v,15wが軸方向に積層され、その状態で各ティース16u,16v,16wが円周方向に沿って所定の順序で配列されるようになっている。また、各ティース16u,16v,16wの径方向内側の端部には、ティース16u,16v,16wの一般部断面よりも一回り大きく外側に張り出し、ロータ40の外周面に対峙して磁束の入出が行われる磁極爪17u,17v,17wが設けられている。
軸方向両側のステータリング10U,10Wは同構造とされ、両者が鏡面対象になるようにステータリング10Vを間に挟んで組み付けられる。そして、ステータリング10U,10Wの各ティース16u,16wは、リターンパス部15u,15wとの連接領域から軸方向の一端側に山形状に膨出し、膨出部の先端側は、3相のステータリング10U,10V,10Wが組み立てられた状態において、他方のステータリング10W,10Uの内側領域の近傍まで達するようになっている。
また、軸方向中央のステータリング10Vの各ティース16vは、リターンパス部15vとの連接領域から軸方向の両側に膨出し、膨出した各端部に周方向逆向きに屈曲する屈曲部18が設けられている。より詳細には、各ティース16vは、リターンパス部15vを中心として軸方向両側に同量膨出する略矩形状の基本断面部19と、この基本断面部19の軸方向の両端から周方向逆向きに収斂しつつ僅かに突出する略三角形状の屈曲部18と、を備え、全体として略Z字状断面に形成されている。
環状コイル13U,13Wは平角線から成り、線材がそれぞれ所定数周回されて環状の帯として束ねられ、その後にプレス成形によって軸方向に蛇行した波形形状に造形されている。一方の環状コイル13Uは、ステータリング10Uのティース16uの断面の膨出部形状に略沿う山形状の蛇行曲げ部20uがティース16uと同数形成され、他方の環状コイル13Wは、同様にステータリング10Wのティース16wの断面の膨出部形状に略沿う山形状の蛇行曲げ部20wがティース16wと同数形成されている。
環状コイル13U,13Wは、ステータ1を組み立てる際に蛇行曲げ部20u,20wを各ステータリング10U,10Wのティース16u,16wに合致させるようにして、ステータリング10U,10V,10Wの内側に組み付けられる。こうしてステータリング10U,10V,10W内に組み付けられた環状コイル13U,13Wは蛇行曲げ部20u,20wがステータリング10U,10Wの山形状の各ティース16u,16wに沿って配置され、隣接する蛇行曲げ部20u,20wの間には、軸方向中央のステータリング10Vの略Z状のティース16vが配置される(図4参照)。これにより、環状コイル13U,13Wは、ティース16vの周囲の相反領域にそれぞれ沿って配置される。
両環状コイル13U,13Wの蛇行曲げ部20u,20wは、相手環状コイル13W,13Uに対向する側に膨出し、互いに電気角で240°の位相差を持つように配置される。そして、両環状コイル13U,13WはV字状に結線され、互いの位相差が120°を成す正弦波で通電されることにより、回転磁界を発生する。
ところで、軸方向中央のステータリング10Vは軸方向の中央で2分割され、第1分割リング25と第2分割リング26(分割コア要素)によって構成されている。具体的には、各分割リング25,26は、リターンパス部15vから各ティース16vに亙る部位が軸方向で2分割され、各分割リング25,26のティース16vには屈曲部18がそれぞれ一つ設けられている。なお、各分割リング25,26はティース16vの膨出方向が軸方向で逆向きになるように背中合わせに組み付けられるが、両者は同一のものが用いられる。
図5,図6は、軸方向両側のステータリング10U,10Wのリターンパス部15u,15wと一つのティース16u,16wの接続部分を示す斜視図と平面図である。
これらの図に示すように、ティース16u,16wとリターンパス部15u,15wの円周方向両側の境界部のコーナーには、リターンパス部15u,15wの内周側の一般面aに対して凹状に湾曲した凹状湾曲部30が形成されている。この凹状湾曲部30は、各ティース16u,16wの付根部をリターパス部15u,15w側に延長させるように、各ティース16u,16wの外面に滑らかに連なっているが、さらに、型成形時の型抜き性を考慮して、リターンパス部15u,15wの端面31(ティース16u,16wの膨出方向の端面31)に対してオーバーハング部を持たないように形成されている。
凹状湾曲部30は、各ティース16u,16wの付根部側の応力集中を防止するためのものであるが、各ティース16u,16wの付根部を膨出させるものではないため、各ティース16u,16wにおける環状コイル13U,13Wの収納スペースを圧迫しない。
図7,図8は、軸方向中央のステータリング10Vのリターンパス部15vと一つのティース16vの接続部分を示す分解斜視図である。
これらの図に示すように、ティース16vとリターンパス部15vの円周方向の両側の各境界部のコーナーの略半分の領域には、リターンパス部15vの内周側の一般面aに対して凹状に湾曲した凹状湾曲部30が形成され、各境界部のコーナーの残余の略半分の領域には、リターンパス部15vの内周側の一般面aに対して凸状に湾曲した凸状湾曲部35が形成されている。
具体的には、第1,第2分割リング25,26の各ティース16vの一方側の境界部には凹状湾曲部30が形成され、各ティース16vの他方側の境界部には凸状湾曲部35が形成されている。そして、これらの分割リング25,26は、各ティース16vの凹状湾曲部30と凸状湾曲部35が同境界部上で対を成すように反転して積層されている。
ステータリング10Vに形成される凹状湾曲部30と凸状湾曲部35は、いずれも各ティース16vの付根部側の応力集中を防止するためのものであるが、ティース16vと電磁コイル13U,13Wの間隔が広くなるか狭くなるかに応じて作り分けられている。
図4には、凹状湾曲部30と凸状湾曲部35がそれぞれ記載され、凹状湾曲部30にはクロスハッチングが入れられている。
同図に示すように、蛇行してステータリング10U,10V,10W内に組み付けられる環状コイル13U,13Wは、隣接するティース16u,16vと、16v,16wを乗り移る領域があり、例えば、環状コイル13Uの図中左側のティース16vから右側のティース16uの山形状の膨出部に乗り移る領域では、上半分側で一方のティース16vに近接するかたちで偏り、下半分側で他方のティース16uに近接するかたちで偏る。このため、ティース16vの上半分側で環状コイル13Uが近接する領域には凹状湾曲部30が形成されており、下半分側で環状コイル13Uが近接しない領域には凸状湾曲部35が形成されている。各ティース16vの他の境界部においても凹状湾曲部30と凸状湾曲部35が同様にして割り振られている。
したがって、軸方向中央のステータリング10Vの場合も、環状コイル13U,13Wが偏って配置される領域に環状湾曲部30が設けられているため、応力集中を防止するための構造がティース16vの収容スペースを圧迫することがない。
以上のように、このモータ100のステータ1においては、各ステータリング10U,10V,10Wのティース16u,16v,16wの付根部に凹状湾曲部30が設けられているため、各ティース16u,16v,16wの付根部側の応力集中を緩和することができ、しかも、凹状湾曲部30が各リターンパス部15u,15v,15wの内周面(一般面)に対して凹状に窪むことから、環状コイル13U,13Wの収容スペースを圧迫することもない。このため、ステータ1全体の小型化も図ることができる。
そして、このステータ1においては、各ステータリング10U,10V,10Wが強度的に不利な圧粉磁性材によって形成されるため、凹状湾曲部30による各ティース16u,16v,16wの付根部の応力緩和は特に有効になる。また、凹状湾曲部30については、上記の実施形態のように型抜き方向にオーバーハングができないように成形型を工夫しさえすれば、圧粉成形の際に容易に形成することができる。したがって、製造工数の増加を来たすこともない。
また、軸方向中央のステータリング10Vについては、各ティース16vの片側の境界部につき環状コイル13U,13Vが近接する半分の領域を凹状湾曲部30、環状コイル13U,13Vが近接しない残余の半分の領域を凸状湾曲部35としているため、境界部での応力緩和を図りつつも、磁路面積が減少する領域を最低限に抑えることができる。したがって、このステータ1においては、ステータリング10Vの応力集中の緩和とモータ効率の向上を両立させることができる。
さらに、この実施形態のステータ1においては、軸方向中央のステータリング10Vを第1分割リング25と第2分割リング26によって構成するとともに、各分割リング25,26のティース16vの両側の境界部に凹状湾曲部30と凸状湾曲部35を形成して、両分割リング25,26を上下反転させて積層して用いるようにしているため、第1分割リング25と第2分割リング26を同一部品にし、製造の容易化と生産効率の向上を図ることができる。
図9は、この発明の他の実施形態のステータリング10U,10てのリターンパス部15u,15wと一つのティース16u,16wの接続部分を示す平面図である。
この実施形態では、各ティース16u,16wとリターンパス部15u,15wの境界部のコーナーにリターンパス部15u,15wの内周面(一般面)に対して窪んだ凹状湾曲部30が形成されるとともに、リターンパス部15u,15wの外周面のうちの、ティース16u,16wの両側の凹状湾曲部30を結ぶ範囲に対応する領域に径方向外側に膨出する膨出部50が形成されている。この膨出部50は、リターンパス部15u,15w上の凹状湾曲部30が形成されている領域が、凹状湾曲部30の形成されていない領域とほぼ同厚みになるように形成されている。
この実施形態の場合、第1の実施形態と同様にリターンパス部15u,15wの内周面側に凹状湾曲部30が形成されるものの、凹形状によって断面が削られた分を外周側の膨出部50で補うことができるため、リターンパス部15u,15w上での磁路面積の減少を抑制することができる。したがって、この実施形態においては、モータ効率をより高めることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、この発明にかかる電機子コアをステータ側に用いたが、この発明にかかる電機子コアはロータ側に適用することも可能である。さらに、モータは回転タイプに限らず、直線的に作動するリニアモータであっても良い。
この発明の一実施形態のモータの部分断面斜視図。 同実施形態のステータの斜視図。 同実施形態のステータを周方向に沿って切った断面図。 同実施形態のステータを内周側から見た図。 同実施形態の積層方向両側のステータリングの一部を示す斜視図。 同実施形態の積層方向両側のステータリングの一部を示す平面図。 同実施形態の積層方向中央のステータリングの一部を示す分解斜視図。 同実施形態の積層方向中央のステータリングの一部を示す別の角度から見た分解斜視図。 この発明の他の実施形態のステータリングの一部を示す斜視図。
符号の説明
1…ステータ(電機子コア)
10U,10V,10W…ステータリング(コア要素)
13U,13W…環状コイル(電磁コイル)
15u,15v,15w…リターンパス部(コア本体)
16u,16v,16w…ティース
25…第1分割リング(分割コア要素)
26…第2分割リング(分割コア要素)
30…凹状湾曲部
35…凸状湾曲部
50…膨出部
a…一般面

Claims (6)

  1. 電磁コイルが係合される複数のティースと、ティース同士を接続するコア本体が一体に形成されたモータの電機子コアにおいて、
    前記各ティースとコア本体の境界部のコーナーに、前記コア本体の前記ティース側の一般面に対して凹状に湾曲した凹状湾曲部を設けたことを特徴とするモータの電機子コア。
  2. 前記ティースとコア本体は圧粉磁性材によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータの電機子コア。
  3. 前記コア本体のうちの、前記凹状湾曲部が形成される面と逆側の面には、前記コア本体の凹状湾曲部のない領域と厚みが同じになるように膨出部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のモータの電機子コア。
  4. 前記ティースとコア本体を有する3相のコア要素が積層され、
    このコア要素の積層方向と略直交する方向に、前記各コア要素のティースが所定の順序で配列されるとともに、積層方向両側のコア要素の各ティースが積層方向の各一端側にオフセットして配置され、前記各コア要素のティースに前記電磁コイルが蛇行して係合されるモータの電機子コアであって、
    前記積層方向中央のコア要素の前記境界部のコーナーには、当該コア要素のティースと前記電磁コイルの間隔が狭い略半分の領域に前記凹状湾曲部を設けるとともに、当該コア要素のティースと前記電磁コイルの間隔が広い残余の略半分の領域に前記一般面に対して凸状に湾曲した凸状湾曲部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータの電機子コア。
  5. 前記凹状湾曲部を設ける略半分の領域は、前記電磁コイルの中央のコア要素のティースから隣接するコア要素のティースへの乗り移り部のうちの、中央のコア要素のティースに近接する部位が配置される領域であり、前記凸状湾曲部を設ける残余の略半分の領域は、前記電磁コイルの乗り移り部のうちの、隣接するコア要素のティースに近接する部位が配置される領域であることを特徴とする請求項4に記載のモータの電機子コア。
  6. 前記積層方向中央のコア要素を、積層方向にさらに2分割した分割コア要素によって構成し、
    この各分割コア要素のティースの一方側の境界部のコーナーに前記凹状湾曲部を設けるとともに、他方側の境界部のコーナーに前記凸状湾曲部を設け、
    前記2つの分割コア要素を、前記凹状湾曲部と凸状湾曲部が積層方向で対になるように反転して積層したことを特徴とする請求項4または5に記載のモータの電機子コア。
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