JP2002369364A - ケーブル用分岐カバー - Google Patents

ケーブル用分岐カバー

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JP2002369364A
JP2002369364A JP2001177073A JP2001177073A JP2002369364A JP 2002369364 A JP2002369364 A JP 2002369364A JP 2001177073 A JP2001177073 A JP 2001177073A JP 2001177073 A JP2001177073 A JP 2001177073A JP 2002369364 A JP2002369364 A JP 2002369364A
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cable
sheath
base
branch
cables
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JP2001177073A
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Tamami Shimomura
珠三 霜村
Masao Matsumoto
正夫 松本
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三心ケーブル2に対する組み付け作業の容易
化を図れると共に、十分な汎用性を確保できる構造を実
現する。 【解決手段】 全体を十分な弾性を有する材料により造
ると共に、基部6aの先端部と各分岐部7a、7aの先
端部とに、それぞれ小径円筒部12a、12bを形成す
る。上記三心ケーブル2に組み付けた状態で、上記各小
径円筒部12a、12bの内周面を、それぞれこの三心
ケーブル2を構成するシース4の外周面及び相ケーブル
3、3の外周面に弾性的に当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数本の構成ケ
ーブルの周囲をシースにより一括して覆って成るケーブ
ルの一部で、上記各構成ケーブルが上記シースの端部か
ら露出する根元の部分を保護する為の、ケーブル用分岐
カバーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】複数本の構成ケーブルの周囲をシースに
より一括して覆って成るケーブルでは、これら各構成ケ
ーブルの端部を機器等に接続する場合に、上記シースの
端部を剥ぎ取って、このシースの端部から上記各構成ケ
ーブルの端部を所定の長さだけ露出させる。そして、こ
れら各構成ケーブルの終端に設けた端子を、それぞれ上
記機器等に設けた端子に接続する。又、この際に上記各
構成ケーブルのうち上記シースの端部から露出した部分
の周囲には、当該露出した部分での感電防止等を図る為
に、絶縁材製の保護層を設ける。特に、上記各構成ケー
ブルが上記シースの端部から露出する根元の部分を保護
する為の保護層としては、従来からケーブル用分岐カバ
ーが広く使用されている。図4〜6は、この様なケーブ
ル用分岐カバーの従来構造の1例として、電力を供給す
る三心ケーブル用のものを示している。
【0003】図4に示す様に、ケーブル用分岐カバー1
により保護すべき三心ケーブル2は、三相交流に対して
各相1本ずつの、それぞれが構成ケーブルである合計3
本の相ケーブル3、3の周囲を、シース4により一括し
て覆って成る。又、これら各相ケーブル3、3はそれぞ
れ、ケーブル導体の周囲をケーブル絶縁体により覆い、
更にこのケーブル絶縁体の周囲を遮蔽層5により覆って
成る。又、上記各相ケーブル3、3の端部を機器等に接
続する為、上記シース4の端部を剥ぎ取って、このシー
ス4の端部から上記各相ケーブル3、3の端部を所定の
長さだけ露出させている。そして、これら各相ケーブル
3、3が上記シース4の端部から露出した根元の部分の
周囲を、上記ケーブル用分岐カバー1により覆ってい
る。
【0004】このケーブル用分岐カバー1は、全体を絶
縁性を有する合成樹脂等の材料により構成しており、円
筒状の基部6と、それぞれがこの基部6よりも小径の円
筒状に形成され、それぞれがこの基部6の端部から分岐
する状態で設けられた合計3個の分岐部7、7とを備え
る。即ち、上記ケーブル用分岐カバー1は、上記基部6
の軸方向端縁と上記各分岐部7、7の軸方向端縁とを段
部8により互いに連続させると共に、上記基部6の内径
側の空間と上記各分岐部7、7の内径側の空間とを互い
に連通させて成る。又、上記各分岐部7、7は、上記基
部6の中心軸の周りに、周方向に関して等間隔で配置し
ている。そして、上記各分岐部7、7の内側に上記各相
ケーブル3、3の根元部分を挿通すると共に、上記基部
6の内側に上記シース4の端部を挿入している。
【0005】又、この状態で、上記各分岐部7、7の内
周面と上記各相ケーブル3、3の根元部分の外周面との
間に存在する円筒状の隙間、並びに、上記基部6の内周
面と上記シース4の端部外周面との間に存在する円筒状
の隙間を、それぞれ径合わせ部9a、9bにより塞いで
いる。これら各径合わせ部9a、9bは、それぞれ上記
各相ケーブル3、3の根元部分の外周面及び上記シース
4の端部外周面に、このシース4の切れ端や絶縁テープ
等を巻き付ける事により形成している。この様な各径合
わせ部9a、9bの形成作業は、上記ケーブル用分岐カ
バー1を図4に示す個所に配置する以前に行なってお
く。
【0006】又、上記各分岐部7、7の外周面と上記各
相ケーブル3、3の外周面との間に形成された大きな段
差、並びに、上記基部6の外周面と上記シース4の外周
面との間に形成された大きな段差を、それぞれ外部処理
部10a、10bにより埋めている。これら各外部処理
部10a、10bは、それぞれ上記各段差を介して互い
に隣り合う上記各外周面同士の間に掛け渡す状態で、絶
縁テープ等を巻き付ける事により形成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来のケ
ーブル用分岐カバー1の場合、上記基部6の内周面と上
記シース4の端部外周面との間、並びに、上記各分岐部
7、7の内周面と上記各相ケーブル3、3の根元部分の
外周面との間に、円筒状の隙間が生じる。これと共に、
上記基部6の外周面と上記シース4の外周面との間、並
びに、上記各分岐部7、7の外周面と上記各相ケーブル
3、3の外周面との間に、それぞれ大きな段差が生じ
る。そして、上述の様な隙間を埋めるべく、前述した様
な径合わせ部9a、9bを設ける必要がある。これと共
に、上述の様な大きな段差を埋めるべく、前述した様な
外部処理部10a、10bを設ける必要がある。
【0008】ところが、上述の様な径合わせ部9a、9
bや外部処理部10a、10bを形成する作業は面倒で
ある。特に、上記各相ケーブル3、3の根元部分に設け
る径合わせ部9b、9bや、これら各相ケーブル3、3
の外周面と上記各分岐部7、7の外周面との間に存在す
る段差部に設ける外部処理部10b、10bは、互いに
隣り合う相ケーブル3、3や分岐部7、7が邪魔になっ
て形成するのが難しく、この形成作業に熟練と多くの時
間とを要する。
【0009】尚、上記ケーブル用分岐カバー1として、
保護すべき三心ケーブル2のサイズに合わせたもの、即
ち、上記隙間や上記段差が生じないサイズのものを製造
して使用すれば、上記径合わせ部9a、9bや外部処理
部10a、10bの形成作業を省略できる。但し、保護
すべき三心ケーブル2のサイズは様々である為、保護す
べき三心ケーブル2のサイズに合わせて多種類のケーブ
ル用分岐カバー1を製造していたのでは、このケーブル
用分岐カバー1の汎用性を確保できず、コスト増大に結
び付く。本発明のケーブル用分岐カバーは、上述の様な
事情に鑑みて、保護すべきケーブルに対する組み付け作
業を熟練を要する事なく短時間で行なえて、しかも汎用
性を確保できる構造を実現するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル用分岐
カバーは、何れも、複数本の構成ケーブルの周囲をシー
スにより一括して覆って成るケーブルの一部で、これら
各構成ケーブルがこのシースの端部から露出する根元の
部分を保護する為、その内側にこのシースの端部を挿入
自在な筒状の基部と、それぞれがこの基部の端部から分
岐する状態で設けられて、それぞれの内側に上記各構成
ケーブルを挿通自在な複数の筒状の分岐部とを備え、全
体を絶縁性を有する材料により造っている。
【0011】特に、請求項1に記載したケーブル用分岐
カバーに於いては、上記絶縁性を有する材料が十分な弾
性を有する材料であり、このケーブル用分岐カバーの軸
方向両端部のうち、少なくとも一方の端部に、この一方
の端部の内側に挿通する上記シース又は上記各構成ケー
ブルの外周面に全周に亙り弾性的に当接自在な弾性当接
部を設けている。この様な弾性当接部は、組み付け以前
に於ける自由状態での内径寸法と上記シース又は上記各
構成ケーブルの外径寸法との差に基づいて、これらシー
ス又は各構成ケーブルの外周面に弾性的に当接自在な常
温収縮型のものと、組み付け以前に於ける自由状態での
内径寸法は上記シース又は上記各構成ケーブルの外径寸
法よりも大きいが、組み付け後に熱収縮して上記シース
又は上記各構成ケーブルの外周面に弾性的に当接自在と
なる熱収縮型のものとの、双方を含む。
【0012】又、請求項2に記載したケーブル用分岐カ
バーに於いては、上記基部の内径を上記シースの端部の
外径以上に、上記各分岐部の内径をそれぞれ当該分岐部
の内側に挿通する上記構成ケーブルの外径以上に、それ
ぞれ形成しており、且つ、上記ケーブル用分岐カバーの
軸方向両端部のうち、少なくとも一方の端部に、熱収縮
する事に基づきこの一方の端部の内側に挿通する上記シ
ース又は上記各構成ケーブルの外周面に全周に亙り当接
する熱収縮部を設けている。
【0013】
【作用】上述の様に構成する本発明のケーブル用分岐カ
バーによれば、保護すべきケーブルに対する組み付け作
業を容易に行なえる。即ち、請求項1に記載したケーブ
ル用分岐カバーの場合には、各分岐部の内側に各構成ケ
ーブルを挿通すると共に、基部の内側にシースの端部を
挿入した状態で、これら各分岐部の端部に設けた弾性当
接部が各構成ケーブルの外周面に、基部の端部に設けた
弾性当接部がシースの外周面に、それぞれ全周に亙り弾
性的に当接する。又、請求項2に記載したケーブル用分
岐カバーの場合には、各分岐部の内側に各構成ケーブル
を挿通すると共に、基部の内側にシースの端部を挿入し
た後、これら各分岐部の端部と基部の端部とに設けた熱
収縮部を、それぞれ熱収縮させる事により、これら各熱
収縮部を各構成ケーブルの外周面又はシースの外周面
に、それぞれ当接させる事ができる。この為、本発明の
場合には、各分岐部の内周面と各構成ケーブルの外周面
との間、並びに、基部の内周面とシースの外周面との間
に、それぞれ径合わせ部を設ける必要はない。
【0014】又、上記弾性当接部又は上記熱収縮部を形
成した部分に関しては、各分岐部の外周面と各構成ケー
ブルの外周面との連続部、並びに、基部の外周面とシー
スの外周面との連続部に、それぞれ問題となる程の大き
な段差が生じる事はない。この為、上記弾性当接部又は
上記熱収縮部を形成した部分に関しては、この段差を埋
める為の外部処理部を設ける必要はない。
【0015】従って、本発明の場合には、上記径合わせ
部及び上記外部処理部を形成する作業を省略できる分、
ケーブル用分岐カバーの組み付け作業の容易化を図れ
る。又、本発明のケーブル用分岐カバーは、保護すべき
ケーブルのサイズが多少異なる場合でも、これら各ケー
ブルのサイズに合わせて、上記弾性当接部の弾性変形量
(請求項1)又は上記熱収縮部の熱収縮量(請求項2)
を変化させる事により、これら弾性当接部又は熱収縮部
をシースの外周面及び各構成ケーブルの外周面に全周に
亙り当接させる事ができる。この様に本発明のケーブル
用分岐カバーは、サイズの異なる複数のケーブルに適用
できる為、十分な汎用性を確保できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜2は、請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本
例のケーブル用分岐カバー1aは、前述した従来構造と
同様、電力の供給を行なう三心ケーブル2用のものであ
る。この三心ケーブル2の構造に就いては前述した通り
であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説
明を省略し、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
【0017】本例のケーブル用分岐カバー1aは、全体
を絶縁性及び十分な弾性を有する材料であるゴム等によ
り構成しており、筒状の基部6aと、それぞれがこの基
部6aよりも小径の筒状に形成され、それぞれがこの基
部6aの端部から分岐する状態で設けられた合計3個の
分岐部7a、7aとを備える。即ち、上記ケーブル用分
岐カバー1aは、上記基部6aの軸方向端縁と上記各分
岐部7a、7aの軸方向端縁とを段部8により互いに連
続させると共に、上記基部6aの内径側の空間と上記各
分岐部7a、7aの内径側の空間とを互いに連通させて
成る。又、これら各分岐部7a、7aは、上記基部6a
の中心軸の周りに、周方向に関して等間隔で配置してい
る。又、本例の場合、上記基部6aと上記各分岐部7
a、7aとは、それぞれ上記段部8側の端部に設けた大
径円筒部11a、11bの軸方向端縁と、この段部8と
反対側の端部に設けた、弾性当接部である小径円筒部1
2a、12bの軸方向端縁とを、上記各大径円筒部11
a、11bからこれら各小径円筒部12a、12bに向
かうに従って径寸法が小さくなる方向に傾斜した傾斜部
13a、13bにより連続させて成る。
【0018】又、上記基部6aの自由状態で、この基部
6aを構成する大径円筒部11aの内径を上記三心ケー
ブル2を構成するシース4の外径よりも大きくし、同じ
く小径円筒部12aの内径をこのシース4の外径よりも
小さくしている。又、上記各分岐部7a、7aの自由状
態で、これら各分岐部7a、7aを構成する大径円筒部
11bの内径を上記三心ケーブル2を構成する各相ケー
ブル3、3の外径よりも大きくし、同じく小径円筒部1
2bの内径をこれら各相ケーブル3、3の外径よりも小
さくしている。
【0019】上述の様に構成するケーブル用分岐カバー
1aを、保護すべき三心ケーブル2に組み付ける場合に
は、上記各分岐部7a、7aの内側に上記各相ケーブル
3、3の根元部分を挿通すると共に、上記基部6aの内
側に上記シース4の端部を挿入し、図1に示す様な状態
とする。尚、この様な組み付け作業を行なう際に、上記
各構成ケーブル3、3の端部と上記シース4の端部と
は、それぞれ上記ケーブル用分岐カバー1aの内側に、
上記基部6aを構成する小径円筒部12aの端部開口か
ら挿入するが、この様な挿入作業は、この小径円筒部1
2aを弾性的に拡径させながら(例えば、上記基部6a
を図1に鎖線で示す様に、この基部6aをめくり返す様
に弾性変形させながら)行なう。又、上記各相ケーブル
3、3の端部は上記各分岐部7a、7aを構成する小径
円筒部12b、12bの内側に、これら各小径円筒部1
2b、12bを弾性的に拡径させつつ押し込む。
【0020】又、上記三心ケーブル2に対する上記ケー
ブル用分岐カバー1aの組み付け方として、次の様な方
法を採用する事もできる。先ず、上記基部6aを、その
内径寸法が上記シース4の外径寸法よりも大きい円筒状
の拡径治具(図示せず)に、上記各分岐部7a、7a
を、その内径寸法が上記各相ケーブル3、3の外径寸法
よりも大きい円筒状の拡径治具(図示せず)に、それぞ
れ直径を弾性的に広げた状態で外嵌しておく。そして、
上記各分岐部7a、7aの内側に上記各相ケーブル3、
3の根元部分を、上記基部6aの内側に上記シース4の
先端部を、それぞれ挿通した後、これら基部6a及び各
分岐部7a、7aから上記各拡径治具を抜き取る。そし
て、この様に各拡径治具を抜き取る事に伴い、上記基部
6a及び上記各分岐部7a、7aを自身の弾性により縮
径させて、図1に示す様な状態とする。
【0021】上述の図1に示す様に、上記ケーブル用分
岐カバー1aを上記三心ケーブル2に組み付けた状態で
は、上記基部6aを構成する小径円筒部12aの内周面
が上記シース4の端部外周面に、上記各分岐部7a、7
aを構成する小径円筒部12b、12bの内周面が上記
各相ケーブル3、3の根元部分の外周面に、それぞれ弾
性的に当接する。この為、本例の場合には、上記基部6
aの内周面と上記シース4の端部外周面との間、並び
に、上記各分岐部7a、7aの内周面と上記各相ケーブ
ル3、3の根元部分の外周面との間に、それぞれ径合わ
せ部9a、9b(図4参照)を設ける必要がない。又、
本例の場合、上記基部6aの外周面と上記シース4の外
周面との連続部、並びに、上記各分岐部7a、7aの外
周面と各相ケーブル3、3の外周面との連続部に、それ
ぞれ問題となる程に大きな段差が生じない。この為、こ
の段差を埋める為の外部処理部10a、10b(図4参
照)を設ける必要はない。従って、本例の場合には、上
記径合わせ部9a、9b及び上記外部処理部10a、1
0bを形成する作業を省略できる分、上記ケーブル用分
岐カバー1aの組み付け作業の容易化を図れる。この
為、この組み付け作業を熟練を要する事なく短時間で行
なえる。又、上記径合わせ部9a、9b及び上記外部処
理部10a、10bをなくせる分、上記ケーブル用分岐
カバー1aの組み付け部の仕上がりを綺麗にできる。但
し、本例を実施する場合、上記ケーブル用分岐カバー1
aの厚みにより生じた上記各段差を埋める為に、これら
各段差部分に外部処理部を設けても良い。本例の場合、
この様な外部処理部を設ける場合でも、上記各段差が小
さい為、従来の外部処理部10a、10bに比べて処理
量を少なくでき、短時間で容易に施工できる。
【0022】又、本例のケーブル用分岐カバー1aは、
保護すべき三心ケーブル2のサイズが異なる場合でも、
これら各三心ケーブル2のサイズに合わせて、上記各小
径円筒部12a、12bの弾性変形量を変化させる事に
より、これら各小径円筒部12a、12bの内周面を上
記シース4の外周面及び上記各相ケーブル3、3の外周
面に弾性的に当接させる事ができる。この様に本例のケ
ーブル用分岐カバー1aは、サイズの異なる複数の三心
ケーブル2に適用できる為、十分な汎用性を確保でき
る。
【0023】尚、上述した様な本例のケーブル用分岐カ
バー1aを射出成形により造る場合、形成用の中子は、
上記基部6aの端部開口を通じてこのケーブル用分岐カ
バー1aの内径側から、このケーブル用分岐カバー1a
の弾性を利用して引き抜く(所謂無理抜きを行なう)。
但し、上記基部6aを単なる円筒形とした中間体を形成
した後、この基部6aの開口側端部を熱収縮させる方法
を採用すれば、形成用の中子を無理抜きしなくても済
む。
【0024】又、上述した第1例では、基部の端部と各
分岐部の端部との双方に弾性当接部(小径円筒部12
a、12b)を設けたが、この弾性当接部は、上記基部
の端部と上記各分岐部の端部とのうち、何れか一方の端
部にのみ設ける事もできる。例えば、上記弾性当接部を
上記各分岐部の端部にのみ設ける場合には、形成用の中
子を無理抜きする事なくケーブル用分岐カバーを造れ
る。この場合、基部の開口端部とシースの端部外周面と
の間は、前述の図4に示した様な処理を施す。
【0025】次に、図3は、請求項1〜2に対応する、
本発明の実施の形態の第2例を示している。本例のケー
ブル用分岐カバー1bは、全体を絶縁性及び十分な熱収
縮性を有する合成樹脂等により形成している。この様な
本例のケーブル用分岐カバー1bの、三心ケーブル2
(図1参照)に対する組み付け以前の状態での形状は、
前述の図4〜6に示した従来のケーブル用分岐カバー1
と同様である。即ち、本例のケーブル用分岐カバー1b
は、円筒状の基部6bの軸方向端縁と、それぞれがこの
基部6bよりも小径の円筒状に形成された合計3個の分
岐部7b、7bの軸方向端縁とを、段部8により連続さ
せると共に、上記基部6bの内径側の空間と上記各分岐
部7b、7bの内径側の空間とを互いに連通させて成
る。又、上記各分岐部7b、7bは、上記基部6bの中
心軸回りに、周方向に関して等間隔で配置している。
又、本例の場合、上記基部6bの内径を上記三心ケーブ
ル2を構成するシース4(図1参照)の外径以上に、上
記各分岐部7b、7bの内径をこの三心ケーブル2を構
成する各相ケーブル3、3(図1参照)の外径以上に、
それぞれ形成している。
【0026】上述の様に構成するケーブル用分岐カバー
1bを、上記三心ケーブル2に組み付ける場合には、先
ず、上記各分岐部7b、7bの内側に上記各相ケーブル
3、3の根元部分を挿通すると共に、上記基部6bの内
側に上記シース4の端部を挿入する。そして、それぞれ
が熱収縮部である、上記各分岐部7b、7bの先端(図
4の上端)側部分で図4に斜格子で示した部分と、上記
基部6bの先端(図4の下端)側部分で図4に斜格子で
示した部分とに、それぞれ熱を加える。これにより、こ
れら各熱を加えた部分を、前述の図1に示す様な状態に
熱収縮させて、上記各分岐部7b、7bの先端部内周面
を上記各相ケーブル3、3の根元部分の外周面に、上記
基部6bの先端部内周面を上記シース4の端部外周面
に、それぞれ当接させる。
【0027】上述の様に構成する本例のケーブル用分岐
カバー1bの場合も、上記各分岐部7b、7bの先端部
内周面を上記各相ケーブル3、3の根元部分の外周面
に、上記基部6bの先端部内周面を上記シース4の端部
外周面に、それぞれ当接させる事ができる。この為、上
記各分岐部7b、7bの内周面と上記各相ケーブル3、
3の根元部分の外周面との間、並びに、上記基部6bの
内周面と上記シース4の端部外周面との間に、それぞれ
径合わせ部9a、9b(図4参照)を設ける必要がな
い。又、上記各分岐部7b、7bの外周面と各相ケーブ
ル3、3の外周面との連続部、並びに、上記基部6bの
外周面と上記シース4の外周面との連続部に、それぞれ
問題となる程に大きな段差が生じない。この為、この段
差を埋める為の外部処理部10a、10b(図4参照)
を設ける必要はない。従って、本例の場合も、上記径合
わせ部9a、9b及び上記外部処理部10a、10bを
形成する作業を省略できる分、上記ケーブル用分岐カバ
ー1bの組み付け作業の容易化を図れる。この為、この
組み付け作業を熟練を要する事なく短時間で行なえる。
又、上記径合わせ部9a、9b及び上記外部処理部10
a、10bをなくせる分、上記ケーブル用分岐カバー1
bの組み付け部の仕上がりを綺麗にできる。但し、本例
を実施する場合も、上記ケーブル用分岐カバー1bの厚
みにより生じた上記各段差を埋める為に、これら各段差
部分に外部処理部を設けても良い。本例の場合、この様
な外部処理部を設ける場合でも、上記各段差が小さい
為、従来の外部処理部10a、10bに比べて処理量を
少なくでき、短時間で容易に施工できる。
【0028】更に、本例のケーブル用分岐カバー1b
は、保護すべき三心ケーブル2のサイズが異なる場合で
も、これら各三心ケーブル2のサイズに合わせて、上記
各先端部の熱収縮量を変化させる事により、これら各先
端部の内周面を上記各相ケーブル3、3の外周面及び上
記シース4の外周面に当接させる事ができる。従って、
本例のケーブル用分岐カバー1bも、サイズの異なる複
数種類の三心ケーブル2に適用できる為、十分な汎用性
を確保できる。
【0029】尚、上述した第2例では、熱収縮部を基部
の先端部と各分岐部の先端部との双方に設けたが、この
様な熱収縮部は、基部の端部と各分岐部の端部とのう
ち、何れか一方の端部にのみ設ける事もできる。例え
ば、熱収縮部を上記各分岐部の端部にのみ設ける事もで
きる。この場合も、上記基部の開口端部とシースの端部
外周面との間には、前述の図4に示した様な処理を施
す。更に、本発明を実施する場合、上記基部の端部と上
記各分岐部の端部とのうち、一方の端部に弾性当接部
を、他方の端部に熱収縮部を、それぞれ設ける事もでき
る。但し、この場合にケーブル用分岐カバーを構成する
材料としては、全体的に弾性と熱収縮性との双方の性質
を有するものを使用するか、或は、軸方向中間部で異な
る材料製の半部同士を連結し、上記弾性当接部に弾性を
有するものを、上記熱収縮部に熱収縮性を有するもの
を、それぞれ使用する。
【0030】又、上述した実施の形態では、保護すべき
ケーブルが三心ケーブルである場合、即ち、分岐部の数
が3個である場合に就いて説明したが、本発明のケーブ
ル用分岐カバーは、これに限るものではない。即ち、本
発明のケーブル用分岐カバーを実施する場合、分岐部の
数(2個以上)は、保護すべきケーブルを構成する構成
ケーブルの数(2本以上)に合わせて決定する。
【0031】
【発明の効果】本発明のケーブル用分岐カバーは、以上
に述べた様に構成され作用する為、保護すべきケーブル
に対して組み付ける作業を、熟練を要する事なく容易に
行なえる。又、サイズの異なるケーブルにも適用できる
為、汎用性を十分に確保できる。この為、ケーブル分岐
部の処理に要するコスト低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を、三心ケーブル
に組み付けた状態で示す断面図。
【図2】ケーブル用分岐カバーのみを示す断面図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を、三心ケーブル
に組み付ける以前の状態で示す断面図。
【図4】従来のケーブル用分岐カバーの1例を、三心ケ
ーブルに組み付けた状態で示す断面図。
【図5】図4に示したケーブル用分岐カバーの斜視図。
【図6】同じく断面図。
【符号の説明】
1、1a、1b ケーブル用分岐カバー 2 三心ケーブル 3 相ケーブル 4 シース 5 遮蔽層 6、6a、6b 基部 7、7a、7b 分岐部 8 段部 9a、9b 径合わせ部 10a、10b 外部処理部 11a、11b 大径円筒部 12a、12b 小径円筒部 13a、13b 傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G355 AA03 BA08 BA15 5G375 AA02 BA02 BA10 BA15 BB43 CB07 CB08 DB32 DB33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の構成ケーブルの周囲をシースに
    より一括して覆って成るケーブルの一部で、これら各構
    成ケーブルがこのシースの端部から露出する根元の部分
    を保護する為、その内側にこのシースの端部を挿入自在
    な筒状の基部と、それぞれがこの基部の端部から分岐す
    る状態で設けられて、それぞれの内側に上記各構成ケー
    ブルを挿通自在な複数の筒状の分岐部とを備え、全体を
    絶縁性を有する材料により造ったケーブル用分岐カバー
    に於いて、この絶縁性を有する材料が弾性を有する材料
    であり、このケーブル用分岐カバーの軸方向両端部のう
    ち、少なくとも一方の端部に、この一方の端部の内側に
    挿通する上記シース又は上記各構成ケーブルの外周面に
    全周に亙り弾性的に当接自在な弾性当接部を設けた事を
    特徴とするケーブル用分岐カバー。
  2. 【請求項2】 複数本の構成ケーブルの周囲をシースに
    より一括して覆って成るケーブルの一部で、これら各構
    成ケーブルがこのシースの端部から露出する根元の部分
    を保護する為、その内側にこのシースの端部を挿入自在
    な筒状の基部と、それぞれがこの基部の端部から分岐す
    る状態で設けられて、それぞれの内側に上記各構成ケー
    ブルを挿通自在な複数の筒状の分岐部とを備え、全体を
    絶縁性を有する材料により造ったケーブル用分岐カバー
    に於いて、上記基部の内径を上記シースの端部の外径以
    上に、上記各分岐部の内径をそれぞれ当該分岐部の内側
    に挿通する上記構成ケーブルの外径以上に、それぞれ形
    成しており、且つ、上記ケーブル用分岐カバーの軸方向
    両端部のうち、少なくとも一方の端部に、熱収縮する事
    に基づきこの一方の端部の内側に挿通する上記シース又
    は上記各構成ケーブルの外周面に全周に亙り当接する熱
    収縮部を設けた事を特徴とするケーブル用分岐カバー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017005923A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 矢崎総業株式会社 端末覆い体
JP2017010734A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 矢崎総業株式会社 端末覆い体及びコネクタ

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JP2017005923A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 矢崎総業株式会社 端末覆い体
JP2017010734A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 矢崎総業株式会社 端末覆い体及びコネクタ

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