JPH1042447A - 電線分岐接続部の被覆チューブ - Google Patents

電線分岐接続部の被覆チューブ

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JPH1042447A
JPH1042447A JP8196492A JP19649296A JPH1042447A JP H1042447 A JPH1042447 A JP H1042447A JP 8196492 A JP8196492 A JP 8196492A JP 19649296 A JP19649296 A JP 19649296A JP H1042447 A JPH1042447 A JP H1042447A
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清隆 田中
Tomoo Einaga
友夫 永長
Tsunehisa Nakamura
恒久 中村
Shingo Uchida
進午 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口端のみにPSTを配設して、主電線及び
分岐電線に対する優れたシール性を発揮できる電線分岐
接続部の被覆チューブを低コストで製造する。 【解決手段】 被覆チューブ10は、可撓性スリーブ部
12の3つの開口端にシール部14a、14bを備え
る。主電線用のシール部14aは、スリーブ部12から
一体に延長される第1弾性要素16と、第1弾性要素1
6の内側に配置される第2弾性要素18と、第1弾性要
素16及び第2弾性要素18を弾性的拡径状態に保持す
る除去可能なコア要素20とからなる。分岐電線用のシ
ール部14bは、スリーブ部12から一体に延長される
管要素22と、管要素22を弾性的拡径状態に保持する
除去可能なコア要素24とからなる。第2弾性要素18
を第1弾性要素16よりも永久伸びの小さい高価なエラ
ストマーから形成し、スリーブ部12、第1弾性要素1
6及び管要素22を安価なエラストマーから形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の分岐接続部
に、防湿、電気的絶縁、及び機械的保護処理を施すため
の、電線分岐接続部の被覆チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線(ケーブル)同士の接続部や
電線と他の導電端末部材との接続部において露出した電
線導体を、防湿、電気的絶縁、及び機械的保護の目的で
被覆処理するために、様々な方法が用いられている。例
えば、接続部に防水性粘着テープを巻着する方法、接続
部を別体の管部材で被覆した後に管部材の端部を防水性
粘着テープで封止する方法、接続部にマスチック等のペ
ースト状部材を塗着した上に防水性粘着テープを巻着す
る方法等は、簡便で安価な方法として周知であるが、防
水性粘着テープの巻着処理が作業者によって仕上がり状
態に差を生じ易く、均一かつ安定した処理を施すことが
困難となる課題がある。
【0003】充分な防湿性、電気絶縁性、及び機械的保
護特性を、電線接続部に容易かつ安定的に付与するため
に、接続部の外径寸法を上回る内径寸法と接続部の全長
を超える長さとを有した管部材を、接続部を囲繞して配
置した後に何らかの手段を用いて収縮させ、その収縮力
によって接続部を密接被覆する被覆チューブ(以下、収
縮チューブという)が知られている。この種の収縮チュ
ーブには、熱収縮性に富む高分子材料からなる管部材
を、外部の熱源を用いて加熱収縮させる熱収縮チューブ
(特開平1−295614号公報参照)と、永久伸びの
小さなエラストマーからなる管部材の全長部分を、硬質
プラスチック等からなる筒状のコア部材によって予め弾
性的に拡径(径方向へ拡張)し、接続部への装着時にコ
ア部材を除去することによって弾性収縮させるコア付弾
性収縮チューブ(特開平3−143217号公報参照)
とがある。
【0004】上記の収縮チューブはいずれも、作業時間
の短縮及び仕上がり状態の安定化が可能であり、また、
管部材がそれ自体の収縮力によって電線導体及び電線外
被に密着するので、防水性粘着テープを使用せずに充分
な防湿性、電気絶縁性、及び機械的保護特性を接続部に
付与できる利点を有する。しかしながら、熱収縮チュー
ブは、作業時にバーナー等の熱源を必要とする煩雑さを
有し、また、一様な収縮形状を得るためには加熱収縮作
業に熟練を要する課題がある。他方、コア付弾性収縮チ
ューブ(一般にPST(プレストレッチドチューブ)と
称する)は、収縮作業に熟練を要しないものの、管部材
の全長が長くなるほどコア部材の除去に時間を要し、ま
たコア部材の存在により、電線接続部への装着時に管部
材を曲げることができず、装着作業が行い難くなるとと
もに、管部材の筒状壁を指で圧搾して電線接続部の管部
材内での相対位置を確認しつつ管部材を接続部に装着す
ることができず、被覆処理の信頼性が低下する傾向があ
った。
【0005】コア付弾性収縮チューブが有するこのよう
な課題を解決するものとして、特開平7−57798号
公報は、チューブ開口端の近傍領域のみにPST構造の
シール部を備えて構成される被覆チューブを開示する。
すなわちこの被覆チューブは、複数の開口端を備えた管
状のスリーブ部と、スリーブ部の各開口端に設けられる
管状のシール部とを具備し、各シール部が、スリーブ部
に一体に連結される管要素と、管要素の径方向内側に配
置されて管要素を弾性的拡径状態に保持する除去可能な
コア要素とから形成されるものである。したがってこの
被覆チューブでは、各シール部に設置されたコア要素の
全長が、チューブ全体にPST構造を有する場合に比べ
て縮小されるので、コア要素の除去に要する作業時間が
短縮される。また、電線接続部を被覆するスリーブ部に
はコア要素が配置されないので、装着作業においてスリ
ーブ部を自在に撓曲することができ、装着作業性を改善
できるとともに、スリーブ部内の電線接続部の位置を触
感で確認しつつ被覆チューブを適正位置に装着できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−57798
号公報に開示される被覆チューブは、スリーブ部をY分
岐管形状とすることにより電線のY分岐接続部に適用で
きる。この適用において、被覆チューブをY分岐接続部
に装着する際には、分岐電線用の2つのシール部から1
本ずつスリーブ部に挿入された計2本の分岐電線を主電
線用の1つのシール部から引出し、両分岐電線を1本の
主電線に接続した後、被覆チューブをずらして電線接続
部をスリーブ部内に配置し、その状態で各シール部のコ
ア要素を除去することにより管要素を各電線の外被に密
着させる。したがって被覆チューブの主電線用シール部
は、分岐線側開口端よりも大径のコア部材を用いて大き
く拡径されなければならない。そして、主電線と分岐電
線とが略同一径を有する場合には、このように大きく拡
径した主電線側シール部における管要素は、コア要素を
除去した後に、より小さく拡径した分岐電線側シール部
における管要素と同様に略同一径まで収縮して、主電線
に対し、分岐電線側と同等のシール能力を発揮できるこ
とが要求される。したがってこのような分岐形の被覆チ
ューブを製造する際には、管要素の材料として、より大
きく拡径する主電線側シール部にて充分なシール能力を
発揮できるだけの永久伸び特性を有した材料を選択する
ことになるが、そのような材料は分岐電線側シール部の
管要素に関しては能力過剰であり、材料コストが不要に
増大する課題が生じる。
【0007】さらに、特開平7−57798号公報に開
示される被覆チューブは、その製造工程において各シー
ル部にコア要素を配置する際に、所定の治具により管要
素を拡径した状態でコア要素を管要素内に挿入する作業
を行う。このとき、スリーブ部及び管要素が一般に不透
明な材料からなるので、シール部の適正位置にコア要素
を配置することが困難となっていた。
【0008】本発明の主目的は、開口端近傍領域のみに
PST構造を配設することにより装着作業性及び被覆信
頼性を向上させた電線分岐接続部の被覆チューブにおい
て、所望の開口端に所望のシール能力を付与できるよう
にすることにより材料コストの上昇を抑制できる電線分
岐接続部の被覆チューブを提供することにある。本発明
の他の目的は、そのような電線分岐接続部の被覆チュー
ブにおいて、開口端の適正位置にコア要素を配置できる
被覆チューブを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、3つの開口端を備えた電気絶縁性のエラ
ストマーからなるY分岐管状のスリーブ部と、スリーブ
部の開口端の各々に設けられる電気絶縁性を有した管状
のシール部とを具備し、シール部の各々が、スリーブ部
に連結される管要素と、管要素の径方向内側に配置さ
れ、管要素を弾性的拡径状態に保持する除去可能なコア
要素とから形成される電線分岐接続部の被覆チューブに
おいて、主電線側の1つのシール部のコア要素が、分岐
電線側の他の2つのシール部の各々のコア要素より大き
な内径寸法を有し、主電線側のシール部の管要素が、ス
リーブ部から一体的に延長される第1弾性要素と、第1
弾性要素とコア要素との間に挟持される第2弾性要素と
を具備し、第2弾性要素が、第1弾性要素よりも永久伸
びの小さいエラストマーからなることを特徴とする電線
分岐接続部の被覆チューブを提供する。
【0010】さらに本発明は、上記した電線分岐接続部
の被覆チューブにおいて、第1弾性要素の永久伸びが1
0%〜30%の範囲にあり、第2弾性要素の永久伸びが
10%未満である被覆チューブを提供する。
【0011】さらに本発明は、上記した電線分岐接続部
の被覆チューブにおいて、全てのシール部の外表面に、
コア要素の軸方向端縁の位置を規定する第1目印が設け
られ、さらに主電線側のシール部の外表面に、第2弾性
要素の軸方向端縁の位置を規定する第2目印が設けられ
る被覆チューブを提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明をその好適な実施の形態に基づき詳細に説明する。複
数の図面において、同一又は類似の構成要素には共通の
参照符号を付す。図1〜図3は、本発明の実施形態によ
る電線分岐接続部の被覆チューブ10を示す。被覆チュ
ーブ10は、3つの開口端を有する略Y字円筒状の管状
部材からなり、主として略同一外径の電線同士のY分岐
接続部を防湿、電気的絶縁、及び機械的保護の目的で被
覆収容する。被覆チューブ10は、3本の電線40a、
40bの端部で露出されて相互連結された導体部分42
と、各電線40a、40bのそれら導体部分42に隣接
する電線外被44の末端部分とを囲繞可能な長さを有し
たY分岐管状のスリーブ部12を備える。スリーブ部1
2は、後述するように、導体部分42及び電線外被44
の末端部分の外径寸法よりも大きな内径寸法を有するこ
とが好ましい。スリーブ部12は、本質的に電気絶縁性
及び可撓性を有したエラストマーからなり、被覆対象の
電線の撓みに対応して自由に変形可能となっている。
【0013】スリーブ部12の3つの開口端のうち、主
電線40aを通す1つの開口端には、2層管要素を備え
たPST構造のシール部14aが形成される。すなわち
シール部14aは、スリーブ部12に連結される管要素
として、スリーブ部12から一体的に延長形成される管
状の第1弾性要素16と、第1弾性要素16の径方向内
側に固定的に配置される管状の第2弾性要素18とを備
える。第1弾性要素16と第2弾性要素18とは、後述
するように相互に特性の異なるエラストマーからなる。
さらにシール部14aは、第2弾性要素18の径方向内
側に除去可能に配置される大径の管状のコア要素20を
備える。コア要素20は、後述するように2本の分岐電
線40bの電線外被44の外径寸法の合計値より充分に
大きな内径寸法を有し、第1弾性要素16及び第2弾性
要素18を弾性的に拡径するとともに、それらの弾性回
復(収縮)力に抗してコア要素自体の内径寸法を維持し
つつ第1弾性要素16及び第2弾性要素18を弾性的拡
径状態に保持する。
【0014】スリーブ部12の3つの開口端のうち、分
岐電線40bを通す他の2つの開口端には、従来技術と
同様の1層管要素を備えたPST構造のシール部14b
が形成される。すなわち各シール部14bは、スリーブ
部12から一体的に延長形成される管要素22と、管要
素22の径方向内側に除去可能に配置される小径の管状
のコア要素24とを備える。各コア要素24は、1本の
分岐電線40bの電線外被44の外径寸法より充分に大
きな内径寸法を有し、管要素22を弾性的に拡径すると
ともに、その弾性回復(収縮)力に抗してコア要素自体
の内径寸法を維持しつつ管要素22を弾性的拡径状態に
保持する。
【0015】被覆チューブ10を電線の分岐接続部に装
着すると、スリーブ部12は分岐接続部を被覆収容し、
シール部14aの第1弾性要素16及び第2弾性要素1
8並びにシール部14bの管要素22は、コア要素2
0、24を除去することにより弾性収縮して、その収縮
による締付力のもとで各電線40a、40bの電線外被
44の末端近傍部分に密着する。なお、スリーブ部1
2、シール部14aの第1弾性要素16及びシール部1
4bの管要素22は、好ましくは射出成形工程により、
同一材料から一体形成される。それにより被覆チューブ
10に、電線分岐接続部に対する優れた防湿作用、電気
絶縁作用及び機械的保護作用が、低コストで付与され
る。
【0016】被覆チューブ10では、後述するように電
線の分岐接続部に装着される際の必然から、主電線40
aを通すシール部14aは、コア要素20によって、分
岐電線40bを通す各シール部14bよりも大きな径に
拡張されており、コア要素20を除去した後は、分岐電
線40bと略同一外径の主電線40aに対して各シール
部14bと同等のシール効果を奏することが要求され
る。したがってこのような分岐形の被覆チューブに従来
技術を適用すれば、より大きく拡径される主電線側シー
ル部に充分なシール能力を発揮できるだけの優れた永久
伸び特性を有した材料が、被覆チューブの主材料(すな
わちスリーブ部及び各シール部の管要素の材料)として
選択されるが、そのような材料は分岐電線側の各シール
部に関しては能力過剰であり、被覆チューブの材料コス
トが不要に増大する課題が生じる。
【0017】これに対し本実施形態では、比較的小さく
拡径される各シール部14bに要求される永久伸び特性
を基準として被覆チューブ10の主材料を選択し、被覆
チューブ10の材料コストを低く抑えるとともに、大き
く拡径されるシール部14aは2層構造として、その内
層側に、主材料よりも優れた永久伸び特性を有する高価
な材料を使用することにより、シール部14aが各シー
ル部14bと同等のシール能力を発揮できる構成とした
のである。
【0018】したがって、シール部14aの管要素の外
層を構成する第1弾性要素16は、電気絶縁性、高い弾
性回復率、優れた永久伸び特性等の、PSTとして好ま
しい物性を有するエラストマーからなる。第1弾性要素
16の材料の具体例としては、エチレンプロピレンゴム
(特にEPDM)、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シ
リコーンゴム、天然ゴム、フッ素系ゴム、シリコーン変
性EPDM等が挙げられる。これらのうちでEPDM
は、耐候性、電気絶縁性及び耐水性に優れ、しかも安価
である点で、特に好ましい材料である。
【0019】さらに詳述すれば、シール部14aの第1
弾性要素16は、JIS−K6301に準拠した測定方
法に基づいて、10%〜30%の範囲の永久伸びを有す
るEPDMからなる。永久伸びが10%未満のエラスト
マーは、電線被覆材に要求される抗トラッキング性を考
慮した場合、現在の技術で作製できるものとしてはシリ
コーンゴムが適当な材料であるが、そのようなシリコー
ンゴムは一般に高価であり、被覆チューブ10の材料コ
ストが高騰する危惧がある。これに対し、永久伸びが1
0%〜30%の範囲のEPDMは、安価かつ容易に作製
できる。また、永久伸びが30%を超えると、シール部
14aの第1弾性要素16の弾性収縮による締付力が時
間の経過とともに劣化し、シール部14aにおける防湿
及び電気絶縁機能が低下する傾向がある。
【0020】また、シール部14aの管要素の内層を構
成する第2弾性要素18は、第1弾性要素16と同様に
PSTとして好ましい物性を有するエラストマーからな
り、特に、JIS−K6301に準拠した測定方法に基
づいて、10%未満の永久伸びを有するシリコーンゴム
が好適な材料である。永久伸びが10%以上では、第1
弾性要素16と同等のシール能力、すなわち分岐電線側
の各シール部14bの管要素22と同等のシール能力し
か発揮できないので、より大きく拡径される主電線側シ
ール部14aでは第2弾性要素18の弾性収縮による締
付力が時間の経過とともに劣化し、シール部14aにお
ける防湿及び電気絶縁機能が低下する傾向がある。この
ようなシリコーンゴムは、EPDMに比べて非常に高価
な材料であるが、被覆チューブ10では1つのシール部
14aのみに配置すればよいので、全体をそのようなシ
リコーンゴムがら形成する被覆チューブに比べて、材料
コストの高騰を抑制できる。
【0021】なお、シール部14aの第1弾性要素16
及び第2弾性要素18の他の物性(例えば300%引張
応力、硬さ等)は、PSTに好適な範囲で任意である。
ただし、電線外被に接触する第2弾性要素18は、周辺
環境に曝される第1弾性要素16よりも硬さの小さな材
料から形成でき、その場合、電線外被の表面の凹凸に第
2弾性要素18が容易に追従できるので、シール部14
aのシール能力がさらに向上する。
【0022】また、シール部14aの第1弾性要素16
及び第2弾性要素18の軸方向長さ、並びにシール部1
4bの管要素22の軸方向長さは、被覆チューブ10の
適用電線に印加される電圧によって決まるシール距離
(確実なシールを得るに必要とされる長さ)に対応し
て、適宜設定されるが、それぞれ10mm以上の寸法であ
ることが好ましい。同様に、シール部14aの第1弾性
要素16と第2弾性要素18とを合わせた管要素の径方
向厚み、並びにシール部14bの管要素22の径方向厚
みも、シール距離に対応して適宜設定されるが、それぞ
れ3mm以上であることが好ましい。
【0023】シール部14a、14bの各コア要素2
0、24は、例えば硬質プラスチックからなる円筒状部
材であり、第1弾性要素16及び第2弾性要素18並び
に管要素22を、それらの弾性回復(収縮)力に抗して
前述した弾性的拡径状態に保持するに充分な剛性を有す
る。コア要素20、24の好適な材料としては、酢酸又
は酪酸セルロース、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル等が挙げられる。
【0024】コア要素20、24は、その円筒壁の全長
に亙って螺旋状に延びる溝又は弱め線26と、スリーブ
部12に隣接して配置される端部にてストリップ状に延
出する延長部28とを備える。延長部28は、コア要素
20、24の内部を通されて、その先端が、各シール部
14a、14bの軸方向外端から引き出される。コア要
素20、24は、被覆チューブ10を電線分岐接続部に
装着する際に、延長部28をシール部14a、14bの
外側から引っ張ることにより弱め線26に沿って連続的
に破壊され、シール部14a、14bから除去される。
そのために各コア要素20、24は、シール部14a、
14b内に電線40a、40bを収容した状態で、電線
外被44とコア要素20、24との隙間を利用して延長
部28を容易に引っ張ることができるだけの内径寸法を
有することが好ましい。
【0025】このように被覆チューブ10では、各開口
端のシール部14a、14bに配置したコア要素20、
24は、被覆チューブ10の全長に関わらず、適用電線
に必要なシール距離に相当する長さを有していればよ
い。その結果、全長に亙ってPST構造を有する被覆チ
ューブに比べて、コア要素20、24の除去作業に要す
る時間が著しく短縮される。また、コア要素20、24
に起因する材料コスト及び廃棄物量が減少する。
【0026】上記構成を有する被覆チューブ10の製造
工程の一例としては、第1弾性要素16及び管要素22
を一体成形したスリーブ部12と、第2弾性要素18
と、各コア要素20、24とを別工程で形成する。そし
て、第2弾性要素18を拡径しつつコア要素20の外表
面に取着した後、第1弾性要素16を拡径しつつコア要
素20上の第2弾性要素18の外表面に取着する。ま
た、各管要素22を拡径しつつコア要素24の外表面に
取着する。このとき、スリーブ部12、第1弾性要素1
6、第2弾性要素18及び管要素22が一般に不透明な
材料からなるので、各シール部14a、14bの適正位
置に第2弾性要素18及びコア要素20、24を配置す
ることが困難になることが予測される。そこで被覆チュ
ーブ10では、シール部14aの外表面に、コア要素2
0の軸方向端縁の位置を規定する第1目印30と、第2
弾性要素18の軸方向端縁の位置を規定する第2目印3
2とを設けている。また、シール部14bの外表面に
は、コア要素24の軸方向端縁の位置を規定する第1目
印34が設けられる。
【0027】図示実施形態では、各第1目印30、34
は、スリーブ部12と各シール部14a、14bとの境
界領域に、軸方向へ所定距離だけ離間して略平行に設け
られた一対の直線状目印からなる。被覆チューブ10の
組立時には、各コア要素20、24の軸方向一端縁を、
各第1目印30、34を構成する一対の直線状目印の間
に配置し、かつ軸方向他端縁を第1弾性要素16及び管
要素22の開口端から僅かに外方へ突出させることによ
り、各シール部14a、14b内の適正位置に各コア要
素20、24が位置決めされる。
【0028】さらに第2目印32は、スリーブ部12か
ら離れた側の第1目印30の直線状目印と第1弾性要素
16の開口端との間の所定位置に、第1目印30に略平
行に設けられた1つの直線状目印からなる。被覆チュー
ブ10の組立時には、第2弾性要素18の軸方向一端縁
を、スリーブ部12から離れた側の第1目印30の直線
状目印と第2目印32との間に配置し、かつ軸方向他端
縁を第1弾性要素16の開口端から外方へ突出しない位
置に配置することにより、シール部14a内の適正位置
に第2弾性要素18が位置決めされる。なお、第1目印
30、34及び第2目印32は、曲線状、点線状、点状
等の様々な形状を有することができ、また、突起、溝、
印刷等の様々な形態を採ることができる。
【0029】次に、上記構成を有する被覆チューブ10
の作用効果を説明する。図2に示すように、電線のY分
岐接続部では、接続される3本の電線40a、40b
の、外被44及び絶縁体(図示せず)の除去により露出
された導体42が、コネクタ46によって相互に接続さ
れる。最初に被覆チューブ10には、3本の電線40
a、40bの相互接続に先立って、小径の各シール部1
4bからそれぞれ1本の分岐電線40bがスリーブ部1
2内に挿入され、それらの露出導体42が大径のシール
部14aから被覆チューブ10の外側に引き出されて、
コネクタ46により主電線40aの露出導体42に接続
される。次いで被覆チューブ10を移動して、スリーブ
部12の略中央にコネクタ46を位置決めしつつ、各電
線40a、40bの外被44の末端部分、露出導体4
2、及びコネクタ46を包囲する準備位置に配置する。
【0030】このときスリーブ部12の内径寸法を、そ
の内表面と、導体42、外被44、及びコネクタ46の
各外表面との間に隙間48が形成されるように設定する
ことにより、被覆チューブ10に電線40a、40bを
挿通する際の摩擦抵抗が減少し、容易に挿通できるよう
になる。或いはまた、スリーブ部12が電線接続部を締
付けない程度に、隙間48を可及的に低減してもよい。
さらに、スリーブ部12を前述のように可撓性材料から
形成することにより、スリーブ部12の筒状壁を指で圧
搾して被覆チューブ10内でのコネクタ46の位置を確
認することが可能となる。
【0031】被覆チューブ10を上記準備位置に配置
し、シール部14a、14bのコア要素20、24を、
それらの延長部28の先端を引っ張ることにより、弱め
線26に沿って螺旋状に破壊しつつシール部14a、1
4bから除去する。それによりシール部14aの第1弾
性要素16及び第2弾性要素18、並びにシール部14
bの管要素22は、それらの弾性収縮による締付力のも
とで、それぞれ主電線40aの外被44及び分岐電線4
0bの外被44の外表面に密着する(図3参照)。この
とき、10%未満の永久伸びを有するエラストマーから
なるシール部14aの第2弾性要素18は、シール部1
4bの管要素22に比べて略2倍の内径寸法まで拡径さ
れていたにも関わらず、良好に弾性収縮して主電線40
aの外被44の外表面に密着する。また、各シール部1
4bの管要素22は、所要のシール能力を充分に発揮で
きる範囲で拡径されていたので、良好に弾性収縮して分
岐電線40bの外被44の外表面に密着する。
【0032】ここで、シール部14aの第1弾性要素1
6は、シール部14bの管要素12に比べて大きく拡径
されるが、径方向内側に第2弾性要素18を配置するの
で、第1弾性要素16の拡径時の周方向への伸び量は第
2弾性要素18の同伸び量よりも小さくなる。したがっ
て第1弾性要素16は、第2弾性要素18より劣る永久
伸び特性を有する材料から形成されていても、コア要素
20の除去により良好に収縮して、第1弾性要素16と
第2弾性要素18との間に所要のシール作用をもたら
す。また、上記のように両シール部14a、14bが同
一径の電線に対しシールを行う場合にも、第1弾性要素
16は、非拡径時の初期内径寸法を第2弾性要素18の
厚みだけ管要素22より大きく設計でき、収縮後のシー
ル状態での内径寸法も第2弾性要素18の厚みだけ管要
素22より大きく設定できるので、管要素22と同じ永
久伸び特性により第1弾性要素16と第2弾性要素18
との間に所要のシール作用をもたらす。このようにして
シール部14aは、各シール部14bと同等のシール能
力を発揮できる。
【0033】なお、第1弾性要素16と第2弾性要素1
8との間のシール作用が不足する危惧がある場合は、第
1弾性要素16の材料の永久伸びを10%に可及的に近
似させるか、又は第1弾性要素16と第2弾性要素18
との間を接着剤等の適当な手段により固着することが望
ましい。
【0034】シール部14aの第1弾性要素16及び第
2弾性要素18、並びにシール部14bの管要素22
の、弾性収縮による締付力の大きさは、いわゆるシール
ストレス(%)の値に左右される。本実施形態では、適
用される電線40a、40bの外被44の外径寸法に対
応して、第1弾性要素16及び管要素22における5%
以上のシールストレスが得られるように、被覆チューブ
10の特にシール部14a及び14bの非拡径時の径寸
法(すなわちコア要素20及び24を除いた非拡径時の
第1弾性要素16及び管要素22の内径寸法)を設定す
る。それにより各電線40a、40bに対し、必要かつ
充分な防湿、電気絶縁、及び機械的保護効果が得られ
る。なお、シールストレスは次式により算出される。 シールストレス=〔(電線外被44の外径−非拡径時の
第1弾性要素16又は管要素22の内径)/非拡径時の
第1弾性要素16又は管要素22の内径〕×100
【0035】上記した被覆チューブ10による電線分岐
接続部の防湿及び電気絶縁効果、並びに数値限定の根拠
を、以下の実験の評価結果によってさらに明確にする。
実験される被覆チューブ10は、表1に示すように、1
0%〜30%の永久伸びを有するEPDMから、スリー
ブ部12、第1弾性要素16及び管要素22を金型成形
により一体に形成し、特に永久伸びの異なる3種類のP
ST用シリコーンゴムi、ii、 iiiから、第2弾性要素
18を金型成形により形成して第1弾性要素16の径方
向内側に配置したものを使用した。なお表の特性値は、
JIS−K6301に準拠して測定したものである。
【0036】
【表1】
【0037】これら第1弾性要素16と各第2弾性要素
18とを組合せて、第1弾性要素16及び管要素22に
おける5%以上のシールストレスが得られるように、シ
ール部14a及び14bを形成した3種類の被覆チュー
ブを、電線40a、40bのY分岐接続部に装着した。
その後、接続部を水没させ、導体42と水との間の絶縁
抵抗をDC1000Vの条件で絶縁抵抗計にて測定し、
防水絶縁特性を比較評価した(実験1)。また、被覆チ
ューブ10を装着した電線分岐接続部から離れた部位の
電線端部から、分岐接続部へエアー圧を印加し、エアー
リーク発生時の圧力を測定して気密特性を比較評価した
(実験2)。評価結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】本実施形態では、2000MΩ以上の防水
絶縁特性、及び0.38kgf/cm2 以上の気密特性が得ら
れる場合に、電線40a、40bに対して要求されるシ
ール性能が得られたものとする。したがって上記各材料
のうちでは、EPDMからなる第1弾性要素16に対
し、ii(永久伸び=9%)又は iii(同5%)のシリコ
ーンゴムからなる第2弾性要素18を組合せたものが優
秀なシール性能を発揮することが理解されよう。
【0040】さらに、本発明と従来技術とを比較するた
めに、表2に示した第1弾性要素16と iiiの第2弾性
要素18との組合せからなる被覆チューブ10を使用
し、比較対象の従来技術による被覆処理例として、
(1)電線接続部を防水テープの巻付けによって被覆し
たもの、(2)接続部をプラスチック製の分岐形管部材
で被覆し、管部材の両端部を30mmに亙って防水テープ
で封止したもの、及び(3)従来技術に基づきシリコー
ンゴムで形成した分岐形PSTによって接続部を絶縁処
理したもの、を使用した。評価結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】表3から分かるように、本発明による被覆
チューブは、従来技術の防水テープ処理及び管部材+防
水テープ処理に比べて、防水絶縁特性及び気密特性共に
はるかに良好な結果が得られ、従来技術によるシリコー
ンゴム製分岐形PSTと同等の防水絶縁特性及び気密特
性が得られた。さらに、材料コストに関しては、従来技
術によるシリコーンゴム製分岐形PSTよりもはるかに
安価に製造できるものであった。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、複数の開口端近傍のシール部のみにPST構
造を配設することにより装着作業性及び被覆信頼性を向
上させた電線分岐接続部の被覆チューブにおいて、主電
線側の1つのシール部においてコア要素により拡径され
る管要素を、エラストマー製の第1弾性要素と、第1弾
性要素よりも永久伸びの小さいエラストマーからなる第
2弾性要素とから形成したので、より優れた永久伸び特
性を要求される主電線側のシール部に、分岐電線側のシ
ール部と同等のシール能力を付与することが可能になっ
た。したがって本発明によれば、第1弾性要素を含む被
覆チューブの主要部分に、安価な材料を使用できるの
で、高性能の電線接続部の被覆チューブを低コストで提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による被覆チューブの一部切
欠き正面図である。
【図2】電線分岐接続部に装着される図1の被覆チュー
ブの断面正面図で、コア要素の除去前の状態を示す。
【図3】電線分岐接続部に装着される図1の被覆チュー
ブの一部切欠き正面図で、コア要素の除去後の状態を示
す。
【符号の説明】
10…被覆チューブ 12…スリーブ部 14a、14b…シール部 16…第1弾性要素 18…第2弾性要素 20、24…コア要素 22…管要素 30、34…第1目印 32…第2目印
フロントページの続き (72)発明者 中村 恒久 神奈川県相模原市南橋本3−8−8 住友 スリーエム株式会社内 (72)発明者 内田 進午 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3つの開口端を備えた電気絶縁性のエラ
    ストマーからなるY分岐管状のスリーブ部と、該スリー
    ブ部の該開口端の各々に設けられる電気絶縁性を有した
    管状のシール部とを具備し、該シール部の各々が、前記
    スリーブ部に連結される管要素と、該管要素の径方向内
    側に配置され、該管要素を弾性的拡径状態に保持する除
    去可能なコア要素とから形成される電線分岐接続部の被
    覆チューブにおいて、 主電線側の1つの前記シール部の前記コア要素が、分岐
    電線側の他の2つの前記シール部の各々の前記コア要素
    より大きな内径寸法を有し、 主電線側の該シール部の前記管要素が、前記スリーブ部
    から一体的に延長される第1弾性要素と、該第1弾性要
    素と前記コア要素との間に挟持される第2弾性要素とを
    具備し、該第2弾性要素が、該第1弾性要素よりも永久
    伸びの小さいエラストマーからなること、を特徴とする
    電線分岐接続部の被覆チューブ。
  2. 【請求項2】 前記第1弾性要素の永久伸びが10%〜
    30%の範囲にあり、前記第2弾性要素の永久伸びが1
    0%未満である請求項1に記載の電線分岐接続部の被覆
    チューブ。
  3. 【請求項3】 全ての前記シール部の外表面に、前記コ
    ア要素の軸方向端縁の位置を規定する第1目印が設けら
    れ、さらに前記主電線側のシール部の外表面に、前記第
    2弾性要素の軸方向端縁の位置を規定する第2目印が設
    けられる請求項1又は2に記載の電線分岐接続部の被覆
    チューブ。
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