JP2002368071A - 処理用基板 - Google Patents
処理用基板Info
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- JP2002368071A JP2002368071A JP2001175564A JP2001175564A JP2002368071A JP 2002368071 A JP2002368071 A JP 2002368071A JP 2001175564 A JP2001175564 A JP 2001175564A JP 2001175564 A JP2001175564 A JP 2001175564A JP 2002368071 A JP2002368071 A JP 2002368071A
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Abstract
る吸着力を向上させることが可能な処理用基板を提供す
る。 【解決手段】本発明の処理用基板10は、石英ガラスか
らなる絶縁層11と、この絶縁層11の一方の側の面に
貼付された導電材12とから構成されている。導電材1
2としては、例えば導電性の高分子フィルムを好適に用
いることができる。高分子フィルムは、例えば接着剤又
は粘着剤によって絶縁層11に貼付する。
Description
等の絶縁性基板を用いた処理用基板に関する。
ディスプレイや液晶プロジェクタ等には、ガラス基板が
用いられている。
プロセスと同様に、例えばスパッタリング装置による成
膜や、イオン加速器による不純物注入、エッチングなど
が行われている。
を制御することが重要で、特に、エッチング工程では、
レジストの焼けを防ぐため、基板を冷却することが不可
欠である。
のウェハーに対する有効な温度制御手段として、静電吸
着装置(静電チャック)が用いられている。
極をDC電源に接続し、静電吸着面と対象基板との間に
コンデンサーを形成させることで吸着力を発生させるも
のである。
ガラスのような絶縁性の高い基板では電極になり得ない
ため、静電吸着面との間にコンデンサーが形成されず、
基板を静電吸着させることができなかった。
着装置の電極の構造を工夫することで吸着力を向上させ
うることを見出したが(例えば、特開2000−332
091号、特開2001−35907号公報参照)、そ
のためには、金属製の基板より大きな電圧(±1kV以
下→±3kV以上)を印加することが必要であった。
とから静電吸着電源が大型化するとともに周囲の部分と
放電を起こしやすくなるなど安全面でも問題であった。
膜を形成させて吸着させる方法も提案されているが(例
えば、特開2000−188279号公報参照)、導電
膜を形成させるための成膜装置と成膜プロセスが別途必
要になるため生産効率が著しく低下するという問題があ
る。
解決するためになされたもので、成膜プロセスを用いる
ことなく低電圧下における吸着力を向上させることが可
能な処理用基板を提供することを目的とする。
になされた請求項1記載の発明は、真空槽内で所定の処
理が施される処理用基板であって、所定の絶縁材料から
なる絶縁層と、前記絶縁層の所定の部位に導電材が貼付
されていることを特徴とする。
明において、前記導電材が、前記絶縁層の一方側の面に
貼付されていることを特徴とする。
において、前記導電材が、前記絶縁層の被吸着側の面に
貼付されていることを特徴とする。
いずれか1項記載の発明において、前記導電材が、前記
絶縁層の被吸着側と反対側の面に貼付されていることを
特徴とする。
いずれか1項記載の発明において、前記導電材が、導電
性のフィルムからなることを特徴とする。
いずれか1項記載の発明において、前記導電材が、導電
性のペーストからなることを特徴とする。
明において、前記導電性のペーストが、フィルムによっ
て被覆されていることを特徴とする。
(例えば一方側の面)に導電材が貼付されていることか
ら、低電圧下における吸着力の向上を成膜プロセスを用
いることなく達成することができ、これにより生産効率
の向上及びシステムの簡素化を図ることができる。
側の面に貼付すると、より吸着力を向上させることがで
きる。
電性のフィルムを用いた場合には、新たに導電膜形成用
の成膜装置及びプロセスを必要とせず、しかも、研磨あ
るいは溶解作業を行うことなく容易に剥離することがで
きるので、スループットの向上を図ることができる。
の接触、ずれ等によって生ずる機械的衝撃に対する吸収
材として基板表面の欠けや傷の発生を防止することが可
能になる。
いた場合には、導電材を例えば塗布するだけで低電圧下
における吸着力を向上させることができ、これにより成
膜プロセスを省略して生産効率の向上及びシステムの簡
素化を図ることができる。
よって被覆することにより、真空槽内の汚染等を防止す
ることができる。
実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、
本発明の処理用基板を用いる真空装置の構成を示す断面
図である。
置1は、図示しない真空排気系に接続された真空槽2を
有し、この真空槽2内のサセプタ20 上に、後述する
処理用基板10を吸着するための静電吸着装置3が設け
られている。
極31が設けられた静電チャック本体32を有し、この
静電チャック本体32の吸着電極31は、真空槽2の外
部に設けられた静電チャック電源33に接続されてい
る。
ックした処理用基板10の温度を制御するためのヒータ
34等の温度制御手段が設けられている。
用基板の構成を示す断面図である。図2(a)(b)に
示すように、本実施の形態の処理用基板10は、絶縁材
料である石英ガラスからなる絶縁層11と、この絶縁層
11の一方の側の面に貼付された導電材12とから構成
されている。
性の高分子フィルムを好適に用いることができる。
樹脂を主成分とする粘着剤や熱可塑性ポリイミド樹脂を
主成分とする接着剤によって絶縁層11に貼付する。
イミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、
塩化ビニル、エチレンビニルアセテート等を主成分とす
るものを好適に用いることができる。
械的強度に優れ、また250℃程度の耐熱性を有する点
から特に好ましいものである。
くは剥離の際の強度及び取り扱いの容易さの観点から5
〜500μmとすることが好ましく、また、後述するよ
うに導電性ペースト上に導電性の高分子フィルムを貼付
する場合には、吸着力を確保する観点から、300μm
以下とすることが好ましい。
高分子フィルムは、図2(a)に示すように、絶縁層1
1の被吸着側の面に貼付してもよいし、また、図2
(b)に示すように、絶縁層11の被吸着側と反対側の
面に貼付してもよい。
は、図2(a)に示すように、絶縁層11の被吸着側の
面に高分子フィルムを貼付することが好ましい。
は、絶縁層11の一方側の面に導電材12が貼付されて
いることから、低電圧下における吸着力の向上を成膜プ
ロセスを用いることなく達成することができ、これによ
り生産効率の向上及びシステムの簡素化を図ることがで
きる。
の被吸着側の面に貼付すると、より吸着力を向上させる
ことができる。
て導電性のフィルムを用いた場合には、新たに導電膜形
成用の成膜装置及びプロセスを必要とせず、しかも、研
磨あるいは溶解作業を行うことなく容易に剥離すること
ができるので、スループットの向上を図ることができ
る。
よって生ずる機械的衝撃に対する吸収材として基板表面
の欠けや傷の発生を防止することができる。
ることなく、種々の変更を行うことができる。例えば、
また、本発明においては、導電材12として導電性のペ
ーストを用いることもできる。
きる導電性のペーストとしては、銅ペースト、銀ペース
ト、カーボンペースト等があげられる。
る場合は、図3に示すように、例えばエチレンビニール
アセテート等の絶縁性フィルム13を用い、層状に形成
した導電性のペースト(導電性ペースト層12a)によ
って絶縁性フィルム13を絶縁層11に貼り合わせると
よい。
さは特に限定されることはないが、むらなく均一に基板
全面に塗布することができ、かつ、後に容易に除去でき
るという観点からは、1〜10μmとすることが好まし
い。
定されることはないが、導電性ペースト層12aとの放
電を起こさせない程度で薄い方が好ましい。
600μmであり、より好ましくは、5〜200μmで
ある。
12a及び絶縁性フィルム13は絶縁層11の被吸着側
の面に貼付してもよいし、絶縁層11の被吸着側と反対
側の面に貼付してもよい。
は、図3に示すように、絶縁層11の被吸着側の面に導
電性ペースト層12a及び絶縁性フィルム13を貼付す
ることが好ましい。
に説明する。静電吸着装置に対する処理用基板の吸着力
を比較するため、以下の実験を行った。
さ8インチの高純度石英基板を用意した。この基板の体
積抵抗率は、1018Ω・cm以上、比誘電率は、3.7
0(1MHz)であった。
れ吸着力を測定した。 基板A:石英基板単体(何も処理を施していないもの) 基板B:石英基板の片面に厚さ100μmのAl膜をD
C又はRFスパッタリング法によって形成し、その面を
静電吸着面としたもの 基板C:石英基板に導電性ポリイミドフィルムを接着
し、ポリイミド面を静電吸着面としたもの 基板D:石英基板に導電性ポリイミドフィルムを接着
し、ポリイミドフィルムと反対側の面(石英基板が露出
している面)を吸着面としたもの 基板C及び基板Dにおいて、導電性ポリイミドフィルム
の厚さは50μmで、体積抵抗率は1×103Ω・cm
であった。
a)で静電吸着力を測定した。
で静電吸着させた基板を引上げ、引上げ力をロードセル
で測定し、その値を吸着力とした。
す。ここで、吸着力は慣用に従い、面積で規格化して単
位面積あたりの力として表す。
い単体の基板Aの吸着力は、吸着電圧(Vesc)±5
kVで2.3g/cm2であった。
基板Bにあっては、Vesc=±500Vで17.2g
/cm2の吸着力となっている。
ルムを貼付した基板Cの場合は、Vesc=±500V
で8.98g/cm2の吸着力が得られている。
は及ばないが、その約半分の吸着力が得られており、絶
縁層単体の基板Aと比較すると、吸着電圧が1/10で
あるにもかかわらず約4倍の吸着力を達成している。
相関があることが知られており、吸着面に導電性フィル
ムを貼付した本発明によれば、熱伝達性能を大きく改善
できることがわかる。
い基板Dにおいても吸着力が改善できる。
た基板Bの石英面を吸着した場合には、吸着力はVes
c=±5kVで16.0g/cm2となった。
記基板Cを用い、直径8インチで厚さ0.6mmの石英
基板にTi膜を形成する際の温度上昇を測定した。
5Pa、DCパワーは6kW、成膜時間60秒における
基板の温度上昇をサーモラベルで測定した。
度上昇は100℃を超えてしまったが、吸着電極にVe
sc=±5kVの電圧を印加したところ、基板の温度は
60℃に低下した。
2.3g/cm2であったが、成膜開始とほぼ同時に金属
Tiとの間で吸着力が働き(約10g/cm2)、基板
冷却の効果を発現したものと思われる。
の石英基板に導電性のペースト及び絶縁性フィルムを貼
付した基板を用い、この基板にTi膜を形成する際の温
度上昇を測定した。
g)ペーストを用い、絶縁性フィルムは、エチレンビニ
ールアセテートを用いた。
性フィルムの厚さは、銀ペーストとの放電を防止するた
め50μmとした。
件により基板の温度上昇を測定したところ、温度上昇は
66℃となり、上記導電性フィルムを用いた場合とほぼ
等しい結果を得た。
圧下における吸着力の向上を成膜プロセスを用いること
なく達成することができ、これにより生産効率の向上及
びシステムの簡素化を図ることができる。
示す断面図
態の構成を示す断面図
示す断面図
ラフ
Claims (7)
- 【請求項1】真空槽内で所定の処理が施される処理用基
板であって、 所定の絶縁材料からなる絶縁層と、 前記絶縁層の所定の部位に導電材が貼付されていること
を特徴とする処理用基板。 - 【請求項2】前記導電材が、前記絶縁層の一方側の面に
貼付されていることを特徴とする請求項1記載の処理用
基板。 - 【請求項3】前記導電材が、前記絶縁層の被吸着側の面
に貼付されていることを特徴とする請求項2記載の処理
用基板。 - 【請求項4】前記導電材が、前記絶縁層の被吸着側と反
対側の面に貼付されていることを特徴とする請求項2又
は3のいずれか1項記載の処理用基板。 - 【請求項5】前記導電材が、導電性のフィルムからなる
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の
処理用基板。 - 【請求項6】前記導電材が、導電性のペーストからなる
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の
処理用基板。 - 【請求項7】前記導電性のペーストが、フィルムによっ
て被覆されていることを特徴とする請求項6記載の処理
用基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001175564A JP2002368071A (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 処理用基板 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001175564A JP2002368071A (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 処理用基板 |
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Publication Number | Publication Date |
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- 2001-06-11 JP JP2001175564A patent/JP2002368071A/ja active Pending
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