JP2002367852A - チップ型電子部品およびチップ型電子部品への導電性ペースト付与方法 - Google Patents

チップ型電子部品およびチップ型電子部品への導電性ペースト付与方法

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JP2002367852A
JP2002367852A JP2001176848A JP2001176848A JP2002367852A JP 2002367852 A JP2002367852 A JP 2002367852A JP 2001176848 A JP2001176848 A JP 2001176848A JP 2001176848 A JP2001176848 A JP 2001176848A JP 2002367852 A JP2002367852 A JP 2002367852A
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chip
type electronic
electronic component
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JP2001176848A
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浩嘉 ▲高▼島
Hiroyoshi Takashima
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品本体の側面上に帯状に延びる主要部と上
面および下面の各一部にまで延びる隣接面延長部を有す
る側面電極の、部品本体に対する固着力を高める。 【解決手段】 側面電極29および30において、その
主要部31の幅W1に比べて、隣接面延長部32の幅W
2の幅をより広くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チップ型電子部
品およびチップ型電子部品への導電性ペースト付与方法
に関するもので、特に、部品本体の側面上に形成された
側面電極を備えるチップ型電子部品、およびこのような
側面電極を形成するためのチップ型電子部品への導電性
ペースト付与方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5には、この発明にとって興味ある従
来のチップ型電子部品1の外観が斜視図で示されてい
る。
【0003】チップ型電子部品1は、直方体状の部品本
体2を備えている。部品本体2は、相対向する1対の側
面3および4、相対向する1対の端面5および6ならび
に相対向する上面7および下面8を有している。
【0004】部品本体2の側面3および4上には、それ
ぞれ、側面電極9および10が形成されている。側面電
極9および10は、典型的には、導電性ペーストの付与
および焼付けによって形成されるものである。
【0005】なお、チップ型電子部品1がセラミック電
子部品であり、部品本体2がセラミックをもって構成さ
れる場合、部品本体2を得るための焼成工程が実施され
るが、この導電性ペーストの付与および焼付けは、部品
本体2を得るための焼成工程の後に実施される場合と、
部品本体2を得るための焼成工程の前に導電性ペースト
の付与が行なわれ、部品本体2を得るための焼成工程と
同時に導電性ペーストの焼付けが行なわれる場合とがあ
る。
【0006】側面電極9および10は、上面7側の稜線
と下面8側の稜線との間で帯状に延びる主要部11なら
びに上面7および下面8の各一部にまでそれぞれ延びる
隣接面延長部12を有している。なお、図5では、側面
電極10の主要部11および部品本体2の下面8の一部
にまで延びる隣接面延長部12については、部品本体2
によって隠れるため、図示されていない。
【0007】このような側面電極9 および10におい
て、その主要部11の幅W1と隣接面延長部12の幅W
2とは実質的に等しくなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】チップ型電子部品1に
おける近年の小型化または複合化の要望への対応の結
果、側面電極9および10の主要部11の幅W1はより
狭くされる傾向にある。このように、主要部11の幅W
1が狭くされると、隣接面延長部12の幅W2も狭くな
る。
【0009】しかしながら、側面電極9および10の幅
W1およびW2が狭くなると、側面電極9および10の
各々と部品本体2との接触面積が小さくなり、部品本体
2に対する側面電極9および10の固着力が弱くなる。
そのため、図示しない配線基板上にチップ型電子部品1
を実装した状態において、配線基板に加わる撓み力や衝
撃力によって、チップ型電子部品1が配線基板から外れ
やすくなるという問題に遭遇する。
【0010】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を解決し得るチップ型電子部品およびチップ型電
子部品への導電性ペースト付与方法を提供しようとする
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、相対向する
1対の側面、相対向する1対の端面ならびに相対向する
上面および下面を有する、直方体状の部品本体と、部品
本体の少なくとも一方の側面上に形成された、側面電極
とを備え、この側面電極は、上面側の稜線と下面側の稜
線との間で帯状に延びる主要部ならびに上面および下面
の少なくとも一方の一部にまで延びる隣接面延長部を有
している、チップ型電子部品にまず向けられるものであ
って、上述した技術的課題を解決するため、次のような
構成を備えることを特徴としている。
【0012】すなわち、側面電極は、その主要部の幅に
比べて、隣接面延長部の幅がより広くされていることを
特徴としている。
【0013】側面電極は、典型的には、導電性ペースト
の付与および焼付けによって形成される。
【0014】また、この発明に係るチップ型電子部品に
おいて、隣接面延長部は、部品本体の上面および下面の
双方の各一部にまで延びるように形成されることが好ま
しい。
【0015】主要部より広い幅を隣接面延長部に与える
ため、隣接面延長部において採用される形態は任意であ
る。たとえば、隣接面延長部は、稜線の近傍で最も広い
幅を与えるような形態とされたり、稜線から離れた部分
で最も広い幅を与えるようにされたりすることができ
る。
【0016】側面電極は、部品本体の1つの側面の複数
箇所に形成されてもよい。
【0017】この発明に係るチップ型電子部品は、典型
的には、セラミック電子部品であり、したがって、部品
本体は、その少なくとも表面がセラミックから構成され
る。
【0018】この発明は、また、チップ型電子部品への
導電性ペースト付与方法にも向けられる。
【0019】この発明に係る導電性ペースト付与方法
は、第1の局面では、相対向する1対の側面、相対向す
る1対の端面ならびに相対向する上面および下面を有す
る、直方体状の部品本体を用意する工程と、部品本体の
側面上に付与すべき導電性ペーストを通過させるための
スリットが設けられた、スリット板を用意する工程と、
スリットの開口を部品本体の側面によって閉じるよう
に、部品本体をスリット板上に配置する工程と、次い
で、スリットを通して導電性ペーストを少なくとも側面
上へ付与する工程と、次いで、部品本体をスリットから
離隔させる工程とを備える、チップ型電子部品への導電
性ペースト付与方法に向けられる。
【0020】このような導電性ペースト付与方法におい
て、この発明では、前述したスリットを通して導電性ペ
ーストを側面上へ付与する工程が、導電性ペーストを、
スリット板上で盛り上がりかつスリットの側方へ広がる
ように、スリットから吐出させるように実施されること
を特徴としている。
【0021】この発明に係る導電性ペースト付与方法
は、第2の局面では、相対向する1対の側面、相対向す
る1対の端面ならびに相対向する上面および下面を有す
る、直方体状の部品本体を用意する工程と、部品本体の
側面上に付与すべき導電性ペーストを充填する溝が設け
られた、弾性体からなる溝板を用意する工程と、溝の開
口を部品本体の側面によって閉じるように、部品本体を
溝板上に配置する工程と、次いで、溝板を厚み方向へ圧
縮変形させるように、部品本体を溝板に向かって押圧
し、それによって、溝内の導電性ペーストを部品本体の
少なくとも側面上へ付与する工程と、次いで、部品本体
を溝板から離隔させる工程とを備える、チップ型電子部
品への導電性ペースト付与方法に向けられる。
【0022】このような導電性ペースト付与方法におい
て、この発明では、前述した部品本体を溝板に向かって
押圧する工程が、導電性ペーストを、溝板上で盛り上が
りかつ溝の側方へ広がるように、溝から導出するように
実施されることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よるチップ型電子部品21の外観を示す斜視図である。
【0024】チップ型電子部品21は、直方体状の部品
本体22を備えている。部品本体22は、相対向する1
対の側面23および24、相対向する1対の端面25お
よび26ならびに相対向する上面27および下面28を
有している。
【0025】部品本体22の側面23および24上に
は、それぞれ、側面電極29および30が形成されてい
る。側面電極29および30は、典型的には、導電性ペ
ーストの付与および焼付けによって形成されるものであ
る。
【0026】チップ型電子部品21がセラミック電子部
品であり、部品本体22がセラミックをもって構成され
る場合、部品本体22を得るための焼成工程が実施され
るが、側面電極29および30の形成のための導電性ペ
ーストの付与および焼付けは、焼成後の部品本体22に
対して行なわれても、焼成前の部品本体22に対して導
電性ペーストが付与され、部品本体22を得るための焼
成工程において、この導電性ペーストの焼付けを同時に
行なうようにしてもよい。
【0027】側面電極29および30は、それぞれ、側
面23および24上で少なくとも上面27側の稜線と下
面28側の稜線との間で帯状に延びる主要部31ならび
に上面27および下面28の各一部にまでそれぞれ延び
る隣接面延長部32を有している。なお、図1におい
て、側面電極30の主要部31および部品本体22の下
面28の一部にまで延びる隣接面延長部32について
は、部品本体22によって隠れるため、図示されていな
いが、側面電極30は側面電極29と実質的に同様の形
態をなしており、また、側面電極29および30の各々
は実質的に上下対称の形態をなしている。
【0028】また、側面電極29は、部品本体22の側
面23の3箇所に分布して形成され、他方、側面電極3
0は、側面24の3箇所に分布して形成されている。
【0029】このようなチップ型電子部品21におい
て、側面電極29および30は、その主要部31の幅W
1に比べて、その隣接面延長部32の幅W2がより広く
されていることを特徴としている。
【0030】このように、隣接面延長部の幅W2がより
広くされることにより、側面電極29および30の各々
の全体としての部品本体22との接触面積が大きくな
り、側面電極29および30の各々の部品本体22に対
する固着力を向上させることができる。
【0031】また、側面電極29および30を形成する
ための焼付け工程において、導電性ペーストは収縮し、
そのため、焼付け後の側面電極29および30には、部
品本体22を挟み付ける力が発生する。この挟み付ける
力は、側面電極29および30の各々の部品本体22に
対する固着力を高めるように作用するものであるが、こ
のような力は、隣接面延長部32の幅W2が広くなるほ
ど増大する。したがって、この実施形態によれば、側面
電極29および30の各々が部品本体22を挟み付ける
力によっても、側面電極29および30の各々の部品本
体22に対する固着力を高めることができる。
【0032】上述した側面電極29および30の各々が
部品本体22を挟み付ける力による固着力向上の効果
は、隣接面延長部32の幅W2を広くした場合の方が、
主要部31の幅W1を広くした場合よりも大きい。した
がって、この実施形態によれば、この挟み付ける力をよ
り効果的に大きくすることができる。
【0033】なお、隣接面延長部32の幅W2を広くす
ることにより、チップ型電子部品21を配線基板上に実
装するとき、不所望な半田ブリッジが形成されてしまう
ことが懸念されるが、このような半田ブリッジが生じる
危険性は、主要部31の幅W1を広くする場合に比べて
低い。したがって、この点においても、隣接面延長部3
2の幅W2をより広くすることに意味がある。
【0034】図1に示すような形態の側面電極29およ
び30を形成するため、次のような導電性ペースト付与
方法が適用される。
【0035】図2は、この発明の一実施形態による導電
性ペースト付与方法を説明するための図である。図2に
おいて、図1に示した要素に相当する要素には同様の参
照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0036】図2に示した導電性ペースト付与方法を実
施するにあたって、部品本体22が用意される。チップ
型電子部品21がセラミック電子部品である場合、部品
本体22は、セラミックをもって構成され、その少なく
とも表面がセラミックから構成される。部品本体22
は、焼成後のものであっても、焼成前のものであっても
よい。
【0037】また、部品本体22の側面23および24
の各々上に付与すべき導電性ペースト33を通過させる
ためのスリット34が設けられた、たとえばステンレス
鋼等の剛体からなるスリット板35が用意される。導電
性ペースト33としては、たとえば、Ag、Ag−P
d、Cu、Ni等を導電成分として含むものが用いられ
る。
【0038】次に、スリット34の開口を部品本体22
の側面23または24によって閉じられるように、部品
本体22がスリット板35上に配置される。図2では、
部品本体22の一方の側面23がスリット34の開口を
閉じている状態が図示されている。
【0039】次いで、スリット34を通して導電性ペー
スト33を部品本体22の少なくとも側面23上へ付与
する工程が実施される。このとき、導電性ペースト33
には、図示しない圧力源からの圧力がスリット板35の
下方から及ぼされ、導電性ペースト33は、スリット板
35上で盛り上がりかつスリット34の側方へ広がるよ
うに、スリット34から吐出される。
【0040】なお、図5に示した従来のチップ型電子部
品1における側面電極9および10の形成にあたって
は、上述した工程において、導電性ペースト33は、ス
リット板35上で盛り上がるように、スリット34から
吐出されるが、スリット板35上でスリット34の側方
へ広がるには至らない。この実施形態では、上述したよ
うに、この工程において、導電性ペースト33をスリッ
ト板35上でスリット34の側方へ広がるようにスリッ
ト34から吐出させることが重要である。
【0041】上述のような導電性ペースト33の広がり
は、隣接面延長部32の幅W2を広くするもので、この
広がりは、用いられる導電性ペースト33の粘度がより
低いほど、また、吐出された導電性ペースト33への部
品本体22の接触時間がより長いほど、より大きくな
る。
【0042】次いで、部品本体22をスリット板35か
ら離隔させる工程が実施される。
【0043】このようにして、導電性ペースト33が部
品本体22の一方の側面23上に付与され、次いで、こ
の導電性ペースト33が乾燥された後、同様の操作が、
部品本体22の他方の側面24に対しても実施される。
【0044】その後、部品本体22の側面23および2
4上に付与された導電性ペースト33が焼き付けられ、
それによって、図1に示すような側面電極29および3
0が形成される。この導電性ペースト33の焼付けは、
前述したように、部品本体22を得るための焼成と同時
に行なわれてもよい。
【0045】一例として、導電性ペースト33の粘度を
25Pa・S(15〜40Pa・Sの範囲で、形状の面
からは25Pa・S以下の低粘度のものが好ましい。)
とし、スリット34の幅を0.2mmとし、スリット3
4の長さを部品本体22の側面23または24から2.
0mmの隙間が形成される長さ(隙間は2.5mm以下
が好ましい。)とし、導電性ペースト33をスリット3
4の開口からスリット板35上で0.2〜0.3mmの
高さまで盛り上がらせ、その状態で、部品本体22を
0.2秒間(0.1〜1.0秒間の範囲で、形状の面か
らは時間が長い法が好ましい。)維持したとき、側面電
極29および30の各々について、隣接面延長部32の
高さ(端面25および26に平行な方向に測定した寸
法)が0.1〜0.15mmとなり、隣接面延長部32
の幅W2が0.25〜0.35mmとなり、他方、主要
部31の幅W1が0.2mmとなって、隣接面延長部3
2の幅W2を、主要部31の幅W1より0.05〜0.
15mm広くすることができる。
【0046】スリット34の形態については、上記のよ
うに、部品本体22の各1個に対応したスリット34と
してもよく、あるいは、複数個(たとえば5〜10個)
の部品本体22が一列に整列した状態で同時に導電性ペ
ースト33を付与できるような長尺状のスリット34で
あってもよい。長尺状の場合には、隣接する部品本体2
2の間隔は、3〜4mmであることが好ましい。
【0047】図3は、この発明の他の実施形態による導
電性ペースト付与方法を説明するためのものである。図
3において、図1または図2に示した要素に相当する要
素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0048】この実施形態においても、直方体状の部品
本体22が用意される。
【0049】また、この実施形態では、部品本体22の
側面23および24上に付与すべき導電性ペースト33
を充填する溝36が設けられた、たとえばウレタンゴム
からなる弾性体からなる溝板37が用意される。
【0050】次に、溝36の開口を部品本体の側面23
または24によって閉じるように、部品本体22が溝板
37上に配置される。図3では、一方の側面23が溝3
6の開口を閉じる状態が図示されている。
【0051】次いで、溝板37を厚み方向へ圧縮変形さ
せるように、部品本体22を溝板37に向かって押圧
し、それによって、溝36内の導電性ペースト33を部
品本体22の少なくとも側面23上へ付与する工程が実
施される。この工程において、導電性ペースト33は、
溝板37上で盛り上がりかつ溝36の側方へ広がるよう
に、溝36から導出される。
【0052】なお、図5に示した従来のチップ型電子部
品1における側面電極9および10を形成するにあたっ
ては、導電性ペースト33を、溝板37上で盛り上がる
ように、溝36から導出することが行なわれるが、導電
性ペースト33が溝板37上で溝36の側方へ広がるに
は至らない。したがって、この実施形態では、導電性ペ
ースト33を溝板37上で溝36の側方へ広がるように
溝36から導出することが重要である。
【0053】上述のような導電性ペースト33の広がり
は、隣接面延長部32の幅W2を広くするもので、この
広がりは、用いられる導電性ペースト33の粘度がより
低いほど、また、部品本体22を溝板37に向かって押
圧する時間がより長いほど、また、部品本体22を溝板
37に向かって近接させる速度がより速いほど、より大
きくなる。
【0054】次いで、部品本体22を溝板37から離隔
させる工程が実施される。
【0055】このようにして、導電性ペースト33が部
品本体22の一方の側面33上に付与され、次いで、こ
の導電性ペースト33が乾燥された後、同様の操作が、
部品本体22の他方の側面24に対しても実施される。
【0056】その後、導電性ペースト33が焼き付けら
れ、それによって、図1に示すような側面電極29およ
び30が形成されることについては、前述した実施形態
の場合と同様である。
【0057】より具体的に、溝板37をゴム硬度80度
の弾性体で構成し、溝36の開口の幅を0.65mmと
し、導電性ペースト33の粘度を25〜30Pa・Sと
し、部品本体22の溝板37への近接および離隔の各速
さを50mm/秒とし、部品本体22を溝板37に向か
って近接させた後、離隔させるまでの時間を0.5秒と
し、部品本体22の溝板37への押込み量を0.4mm
としたとき、隣接面延長部32の高さ(端面25および
26に平行な方向に測定した寸法)が0.45〜0.6
mmとなり、隣接面延長部32の幅W2が0.75〜
0.95mmとなり、他方、主要部31の幅W1が0.
65mmとなって、主要部31の幅W1より、隣接面延
長部32の幅W2を0.1〜0.3mm広くすることが
できる。
【0058】図4は、この発明の他の実施形態によるチ
ップ型電子部品21aの上面27を示す図である。図4
において、図1に示す要素に相当する要素には同様の参
照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0059】図4には、側面電極29および30の各々
の隣接面延長部32aが図示されている。前述した図1
に示す隣接面延長部32は、側面23および24の各々
の上面27側の稜線および下面28側の稜線の近傍で最
も広い幅を与える形態を有していたが、図4に示した隣
接面延長部32aは、上述の稜線から離れた部分で最も
広い幅を与える形態を有している。
【0060】図4に示した実施形態の意義は、隣接面延
長部の形態は任意であることを明らかにすることにあ
る。したがって、隣接面延長部は、図示しない他の形態
に変更されてもよい。また、図示した隣接面延長部32
および32aは、いずれも、端面25および26に平行
な対称軸に関して実質的に対称の形態を有していたが、
非対称の形態であってもよい。
【0061】以上、この発明を図示した実施形態に関連
して説明したが、この発明は、これらに限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内において、その他、種々の
実施形態が可能である。
【0062】たとえば、図1に示したチップ型電子部品
21は、部品本体22の側面23および24上に側面電
極29および30が形成されたものであったが、この発
明が適用されるチップ型電子部品は、端面25および2
6にも電極がさらに形成されるものであってもよい。
【0063】また、1つの側面23または24上に形成
される側面電極29または30の数は任意である。
【0064】また、部品本体22の側面23および24
のいずれか一方にのみ側面電極が形成される場合にも、
この発明を適用することができる。
【0065】また、図1に示した実施形態について説明
すると、隣接面延長部32の幅W2が主要部31の幅W
1より広くされるのは、上面27側および下面28側の
いずれか一方のみであってもよく、さらに、隣接面延長
部32自身が形成されるのは、上面側27および下面側
28側のいずれか一方のみであってもよい。
【0066】また、側面電極29および30を形成する
ための導電性ペースト付与方法としては、図2に示した
方法または図3に示した方法以外の方法を採用してもよ
い。この場合、隣接面延長部32の幅W2を広くするた
め、側面23および24の少なくとも所定の箇所におい
て、導電性ペーストに対する濡れ性を向上させるための
表面処理を施す方法を採用することもできる。また、ス
クリーン印刷等の方法によって、より広い幅W2を有す
る隣接面延長部32を形成するようにしてもよい。
【0067】また、側面電極29および30は、導電性
ペーストの付与および焼付けによって形成するほか、乾
式めっきまたは湿式めっきを適用したり、金属箔を貼り
付けたりする方法も採用できる。
【0068】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、側面
電極において、その主要部の幅に比べて、隣接面延長部
の幅がより広くされているので、側面電極全体としての
部品本体への接触面積がより大きくなり、そのため、側
面電極の部品本体に対する固着力が高められる。
【0069】したがって、チップ型電子部品の小型化や
複合化によって、側面電極の主要部の幅が狭くされて
も、側面電極の部品本体に対する固着力を所定値以上に
保つことができ、チップ型電子部品を配線基板上に実装
した状態において、配線基板に加わる撓み力や衝撃力に
よって配線基板からチップ型電子部品が外れるという不
都合を生じにくくすることができる。
【0070】この発明において、側面電極が、導電性ペ
ーストの付与および焼付けによって形成されたものであ
る場合には、側面電極を形成するための導電性ペースト
は、焼付け工程において収縮し、焼付け後において、側
面電極には、部品本体を挟み付ける力が発生する。この
挟み付ける力は、側面電極の部品本体に対する固着力を
高めるように作用するものであるが、このような力は、
隣接面延長部の幅が広くなるほど増大する。したがっ
て、この挟み付ける力によっても、側面電極の部品本体
に対する固着力を効果的に高めることができる。
【0071】また、側面電極が導電性ペーストの付与お
よび焼付けによって形成される場合には、スリットを通
して導電性ペーストを側面上へ付与する工程を適用した
り、部品本体を弾性体からなる溝板に向かって押圧し、
それによって、溝内の導電性ペーストを側面上へ付与す
る工程を適用したりすることができ、所望の形態の側面
電極の形成を能率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるチップ型電子部品
21の外観を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態による導電性ペースト付
与方法を説明するためのスリット板35の一部を図解的
に示す断面図である。
【図3】この発明の他の実施形態による導電性ペースト
付与方法を説明するための溝板37の一部を図解的に示
す断面図である。
【図4】この発明の他の実施形態によるチップ型電子部
品21aの上面27を示す図である。
【図5】この発明にとって興味ある従来のチップ型電子
部品1の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
21,21a チップ型電子部品 22 部品本体 23,24 側面 25,26 端面 27 上面 28 下面 29,30 側面電極 31 主要部 32,32a 隣接面延長部 33 導電性ペースト 34 スリット 35 スリット板 36 溝 37 溝板 W1 主要部の幅 W2 隣接面延長部の幅

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する1対の側面、相対向する1対
    の端面ならびに相対向する上面および下面を有する、直
    方体状の部品本体と、前記部品本体の少なくとも一方の
    前記側面上に形成された、側面電極とを備え、前記側面
    電極は、前記上面側の稜線と前記下面側の稜線との間で
    帯状に延びる主要部ならびに前記上面および前記下面の
    少なくとも一方の一部にまで延びる隣接面延長部を有し
    ている、チップ型電子部品であって、 前記側面電極は、前記主要部の幅に比べて、前記隣接面
    延長部の幅がより広くされていることを特徴とする、チ
    ップ型電子部品。
  2. 【請求項2】 前記側面電極は、導電性ペーストの付与
    および焼付けによって形成されたものである、請求項1
    に記載のチップ型電子部品。
  3. 【請求項3】 前記隣接面延長部は、前記上面および前
    記下面の双方の各一部にまで延びるように形成されてい
    る、請求項1または2に記載のチップ型電子部品。
  4. 【請求項4】 前記隣接面延長部は、前記稜線の近傍で
    最も広い幅を与える、請求項1ないし3のいずれかに記
    載のチップ型電子部品。
  5. 【請求項5】 前記隣接面延長部は、前記稜線から離れ
    た部分で最も広い幅を与える、請求項1ないし3のいず
    れかに記載のチップ型電子部品。
  6. 【請求項6】 前記側面電極は、前記部品本体の1つの
    前記側面の複数箇所に形成される、請求項1ないし5の
    いずれかに記載のチップ型電子部品。
  7. 【請求項7】 前記部品本体は、その少なくとも表面が
    セラミックからなる、請求項1ないし6のいずれかに記
    載のチップ型電子部品。
  8. 【請求項8】 相対向する1対の側面、相対向する1対
    の端面ならびに相対向する上面および下面を有する、直
    方体状の部品本体を用意する工程と、 前記部品本体の前記側面上に付与すべき導電性ペースト
    を通過させるためのスリットが設けられた、スリット板
    を用意する工程と、 前記スリットの開口を前記部品本体の前記側面によって
    閉じるように、前記部品本体を前記スリット板上に配置
    する工程と、 次いで、前記スリットを通して導電性ペーストを少なく
    とも前記側面上へ付与する工程と、 次いで、前記部品本体を前記スリット板から離隔させる
    工程とを備える、チップ型電子部品への導電性ペースト
    付与方法であって、 前記スリットを通して導電性ペーストを前記側面上へ付
    与する工程において、前記導電性ペーストを、前記スリ
    ット板上で盛り上がりかつ前記スリットの側方へ広がる
    ように、前記スリットから吐出させることを特徴とす
    る、チップ型電子部品への導電性ペースト付与方法。
  9. 【請求項9】 相対向する1対の側面、相対向する1対
    の端面ならびに相対向する上面および下面を有する、直
    方体状の部品本体を用意する工程と、 前記部品本体の前記側面上に付与すべき導電性ペースト
    を充填する溝が設けられた、弾性体からなる溝板を用意
    する工程と、 前記溝の開口を前記部品本体の前記側面によって閉じる
    ように、前記部品本体を前記溝板上に配置する工程と、 次いで、前記溝板を厚み方向へ圧縮変形させるように、
    前記部品本体を前記溝板に向かって押圧し、それによっ
    て、前記溝内の導電性ペーストを前記部品本体の少なく
    とも前記側面上へ付与する工程と、 次いで、前記部品本体を前記溝板から離隔させる工程と
    を備える、チップ型電子部品への導電性ペースト付与方
    法であって、 前記部品本体を前記溝板に向かって押圧する工程におい
    て、前記導電性ペーストを、前記溝板上で盛り上がりか
    つ前記溝の側方へ広がるように、前記溝から導出するこ
    とを特徴とする、チップ型電子部品への導電性ペースト
    付与方法。
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