JP2002364147A - 浴槽目地材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な意匠性を呈して浴槽を設置できる浴槽
目地材の提供。 【構成】 浴槽１の外周と浴室壁面Ｗ間に形成される隙
間Ｓを塞ぐことができるとともに、浴槽の洗い場側にお
いては、垂下状に曲げて小口処理できる上面覆蓋片４を
備えたことを特徴とする浴槽目地材３。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、浴槽の目地材に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、浴槽の回りと壁面間
にコーキングを施して隙間を埋めており、従来において
は、コーキングをする手間がかかり、また、コーキング
にカビが生ずるという問題点があった。かと言って、浴
槽の回りと壁面間の隙間を空けたままにしておくと、浴
槽の回りから防水パン上に水が流れて浴槽の下に汚れが
溜まり、掃除しにくく、不衛生となるという問題点があ
った。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、浴槽の回りと壁面間の
隙間を良好に塞ぐことのできる浴槽目地材を提供せんこ
とを目的とし、その要旨は、浴槽の外周と浴室壁面間に
形成される隙間を塞ぐことができるとともに、浴槽の洗
い場側においては、垂下状に曲げて小口処理できる上面
覆蓋片を備えたことである。

【０００４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、浴槽の設置状態の平面構成図であり、浴
槽１の外周と、浴室を構成する壁面Ｗ間に形成される隙
間Ｓを塞ぐために、本例では図２の断面図で示すような
目地材３が用いられるものであり、目地材３は、隙間Ｓ
を塞ぐことのできる上面覆蓋片４と、この上面覆蓋片４
から一体状に垂下された固定片５と、固定片５の下端か
ら上面覆蓋片４と反対側へ水平に折れ曲がった下面片６
と、下面片６の先端で上方へ曲げられた引っ掛け片７を
有する断面形状で、全体が半硬質樹脂で形成されてお
り、目地材３全体は透明または半透明のものとなってい
る。

【０００５】浴槽１の側壁部１ａの上端から外側へ水平
状に延びるフランジ部１ｂの先端には、垂下状に垂下片
１ｃが一体形成されており、この垂下片１ｃの外側に、
両面テープ２を貼着しておき、目地材３の下面片６を垂
下片１ｃの下面に当接させ、引っ掛け片７を垂下片１ｃ
の裏側に引っ掛け状態として、両面テープ２に、外側よ
り目地材３の固定片５を押し付けて、目地材３を予め浴
槽１の回りに固設しておくことができ、両面テープ２は
図１に示すように所定間隔に貼着して用いることができ
る。

【０００６】このように予め浴槽１の回りに透明または
半透明の目地材３を固定させて取り付けておき、この状
態で図１に示すように浴槽１を設置すると、浴槽１の回
りと浴室壁面Ｗ間に形成される隙間Ｓは、目地材３の上
面覆蓋片４により良好に塞がれることとなり、従来のよ
うにコーキングを施す必要がなく、手間がかからず良好
に隙間Ｓを塞いで、容易に浴槽１を施工することができ
るものとなる。

【０００７】なお、目地材３は透明または半透明である
ため、隙間Ｓを目立たないようにすることができて、浴
槽１の設置状態の意匠性を向上させることができるもの
となる。即ち、浴槽１の色に対応する色の目地材３とす
れば、色の違う目地材３を多数用意しておく必要がある
が、透明または半透明の目地材３は１種類のものを用意
しておけば、あらゆる色の浴槽の回りに取り付けて隙間
を目立たないように塞ぐことができるものである。

【０００８】なお、図１に示すように、浴槽１の洗い場
１２側にはエプロン１１が垂設されるが、このエプロン
１１側の端面では、何らかの処理をしないと目地材３の
断面形状が露出して見栄えが悪くなる。しかし、本例の
目地材３は全体が半硬質樹脂で形成されているため、こ
のエプロン１１側端部の小口処理を図３〜図５に示すよ
うに現場で目地材３を加工して行うことができるもので
ある。

【０００９】即ち、エプロン１１側の端部においては、
先ず図３に示すように、目地材３に、上面覆蓋片４を除
く固定片５及び下面片６及び引っ掛け片７に、縦方向の
第１切込み８と、間隔をおいて第２切込み９を形成させ
る。また、先端側は傾斜して切断し、傾斜切断面１０を
形成させる。

【００１０】前記第１切込み８と第２切込み９間には、
支持片部３Ａが形成されることとなり、また、第２切込
み９から先端側には、重合片部３Ｂが形成されることと
なり、この重合片部３Ｂを図４に示すように、前記支持
片部３Ａの裏側へ重ね合わせ状に曲げてゆき、完全に支
持片部３Ａの裏側に重合片部３Ｂを重ね合わせて、重合
片部３Ｂの引っ掛け片７を、前記第１切込み８に裏側か
ら通して引っ掛け、支持片部３Ａの裏側に重合片部３Ｂ
を固定させる。

【００１１】この状態では、図５に示すように、重合片
部３Ｂの上面覆蓋片４が前面で垂下状態となって固定さ
れ、小口処理面４ａが形成されて、この小口処理面４ａ
をエプロン１１と面一状に形成させれば、スッキリとし
た意匠性を呈する小口処理を現場で行うことができるも
のとなる。このように現場で曲げて小口処理するため
に、目地材３は全体が半硬質樹脂製で形成されるもので
あり、例えば塩化ビニールとかエラストマー樹脂とポリ
プロピレンの混合した素材等で形成させておくことがで
きる。

【００１２】

【発明の効果】本発明の浴槽目地材は、浴槽の外周と浴
室壁面間に形成される隙間を塞ぐことができるととも
に、浴槽の洗い場側においては、垂下状に曲げて小口処
理できる上面覆蓋片を備えたことにより、従来のように
コーキングを施す必要がなく、施工を容易化させて隙間
を良好に塞ぐことができ、洗い場側の端縁の小口処理を
現場で簡単に行って、スッキリとした意匠性を呈して浴
槽の設置が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】浴槽の設置状態の平面構成図である。

【図２】浴槽の回りに予め目地材を貼付け固定させる分
解断面図である。

【図３】現場での小口処理の第１工程を示す斜視図であ
る。

【図４】小口処理の第２工程を示す斜視図である。

【図５】小口処理面を形成させた斜視構成図である。

【符号の説明】

１ 浴槽 １ｂ フランジ部 １ｃ 垂下片 ２ 両面テープ ３ 目地材 ３Ａ 支持片部 ３Ｂ 重合片部 ４ 上面覆蓋片 ４ａ 小口処理面 ５ 固定片 ６ 下面片 ７ 引っ掛け片 ８ 第１切込み ９ 第２切込み １０ 傾斜切断面 １１ エプロン １２ 洗い場 Ｗ 壁面 Ｓ 隙間

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽の外周と浴室壁面間に形成される隙
   間を塞ぐことができるとともに、浴槽の洗い場側におい
   ては、垂下状に曲げて小口処理できる上面覆蓋片を備え
   たことを特徴とする浴槽目地材。