JP2002362632A - 複合容器 - Google Patents

複合容器

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JP2002362632A
JP2002362632A JP2001165765A JP2001165765A JP2002362632A JP 2002362632 A JP2002362632 A JP 2002362632A JP 2001165765 A JP2001165765 A JP 2001165765A JP 2001165765 A JP2001165765 A JP 2001165765A JP 2002362632 A JP2002362632 A JP 2002362632A
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container
wall
shoulder
inner container
peripheral wall
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JP2001165765A
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Takayuki Goto
孝之 後藤
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 胴部を断面が扁平形状で、薄肉とした容器
を、同形の外装容器に交換可能として取着した複合容器
を提供すること。 【解決手段】 内側容器と外装容器とが係脱自在に結合
され、それぞれの胴部の横断面が長手方向と巾方向で異
なる複合容器であって、内側容器と外装容器が、軟材質
によって形成された締付け具によって結合されているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合容器、とくに
内容液を充填した内側容器を交換可能として、外装容器
に取着した複合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】外装容器に内側容器を装着し、内側容器
を交換可能とした複合容器は、従来より知られており、
両容器の結合手段として、ねじ結合、バョネット結合が
採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ねじ結
合、或いはバョネット結合を採用した従来容器では、内
側と外装の容器を相互に廻動させなければならないの
で、内側容器は、円筒形の容器に限られるという問題が
あった。また、外装容器の形状を大きくすることによっ
て、内側容器の形状を断面が楕円形、或いは角形の容器
とすることも提案されているが、外装容器の形状を大き
くしなければならないので、容積がかさばり、取扱いが
不便となるという問題があった。
【0004】本発明は、上記問題を解決することを課題
として、胴部を断面が扁平形状で、薄肉とした容器を、
同形の外装容器に交換可能として取着した複合容器を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、基本的な複合容器として、内側容器と外
装容器とが係脱自在に結合され、それぞれの胴部の横断
面が長手方向と巾方向で異なる複合容器であって、内側
容器と外装容器が、軟材質によって形成された締付け具
によって結合されていることを特徴とする構成を採用す
る。
【0006】複合容器の具体的な一つの実施形態とし
て、内側容器と外装容器とが係脱自在に結合され、それ
ぞれの胴部の横断面が長手方向と巾方向で異なる複合容
器であって、内側容器は、上肩壁と肩周壁とを具えた肩
部と、係合凸条を設けた上部胴壁と下部胴壁とからな
り、肩周壁より縮径された胴部とを具備しており、口
部、肩部の壁面、胴部の上部胴壁は厚肉とし、胴部の下
部胴壁と底部の壁面を薄肉としており、外装容器は、上
端に取付筒を形成した胴周壁を具えており、該取付筒の
内周に、前記胴部の係合凸条に係合する掛止め凸条を設
け軟材質によって形成された締付け具が装着されている
ことを特徴とする構成を採用する。
【0007】別の実施形態として、内側容器と外装容器
とが係脱自在に結合され、それぞれの胴部の横断面が長
手方向と巾方向で異なる複合容器であって、内側容器
は、薄肉に形成された胴部と底部を具備しており、外装
容器は、上端に取付筒を形成した胴周壁を具えたケース
本体と肩カバーとからなり、肩カバーは、上壁と、係合
凸条を設けた取付筒を内周縁に垂設した側周壁とを具備
しており、ケース本体の取付筒に、前記係合凸条に係合
する掛止め凸条を設け軟材質によって形成された締付け
具が装着されていることを特徴とする構成を採用する。
【0008】さらに別の実施形態として、内側容器と外
装容器とが係脱自在に結合され、それぞれの胴部の横断
面が長手方向と巾方向で異なる複合容器であって、内側
容器は、口部と、上肩壁と肩周壁を具え、肩周壁の短径
部の両側面に縦溝と横溝とからなるL字状溝を刻設され
た肩部と、薄肉に形成された胴部と底部とを具備してお
り、外装容器は、上端に頂壁と側周壁とからなる取付部
を具えた胴壁を具備しており、側周壁の短径部の両側面
には横方向に延びる長孔が設けられており、締付け具
は、軟材質によって形成され、その内面に上記長孔を通
じて突出する掛止め片を設け、該掛止め片を内側容器の
L字状溝に係合するようにしたことを特徴とする構成を
採用する。
【0009】内側容器の壁面として、内側容器の胴部下
方と底部が、フイルム状の薄肉によって成形されている
ことを特徴とする構成を採用し、また締付け具の素材と
して、締付け具がエラストマーによって成形されている
ことを特徴とする構成を採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1実施形態複合
容器について、図面を参照して説明する。図1におい
て、Aは内側容器、Bは外装容器、Cは締付け具、Dは
内部にポンプEを装着したキャップ、Fはポンプに装着
された吐出ノズルである。図1,2に示すように、内側
容器Aは、口部1と肩部2、胴部3と底部4とからなっ
ている。口部1外周には、ねじ5が螺設され、その下方
には円形の段部6が設けられ、該段部6は肩部2に続い
ている。
【0011】肩部2は、上肩壁7とその楕円形状の周縁
に沿って垂設された肩周壁8とを具えている。肩周壁8
の下端は、内方に突出し、細巾の帯状壁9となってお
り、その内周縁より胴部3を形成する上部胴壁10が垂
下している。上部胴壁10の短径部の両側面には、横方
向に傾斜して延びる係合凸条11が設けられており、上
部胴壁10の下端から下方にやや縮径された下部胴壁1
2が続いている。
【0012】肩周壁8から上部胴壁10の係合凸条11
までの肉厚は、厚肉となっており、それより下方にある
胴部3の側壁、底部4は薄肉とされ、フィルム状となっ
ている。薄肉部分は、ブロー成形にあたって、パリソン
の肉厚調整をすることによって容易に得ることができ、
内側容器Aは全体として樹脂量が大きく節減されてい
る。
【0013】図1,3に示すように、外装容器Bは、楕
円形状の胴周壁15と底壁16とからなっている。胴周
壁15の上端部には、胴周壁15より縮径された取付筒
17が形成されており、取付筒17の上端外周縁には、
全周にわたって、膨出部18が設けられている。
【0014】締付け具Cは、図3,4に示すように、エ
ラストマー、その他軟材質で成形されたベルト体20に
よって形成され、その下端部内周には、全周にわたって
横溝21が刻設されており、所定の位置に、前記上部胴
壁10の係合凸条11に係合する一対の傾斜した掛止め
凸条22が設けられている。ベルト体20の外周面に
は、数本の細条によって形成された二つの把持部23
が、前記掛止め凸条22から一定距離隔てた位置に設け
られ、掛止め凸条22に対応する周面には、矢印と
「閉」の表示24が付されている。
【0015】締付け具Cの外装容器Bへの装着にあたっ
ては、取付筒17の膨出部18が横溝21に係合され、
ベルト体20の下端部が取付筒17の外周に一定の摩擦
力をもって接合するように展張されている。
【0016】図1に示すように、キャップDは、上壁3
0と側周壁31とを具え、上壁30には、吐出ノズルF
のための案内筒32が設けられており、側周壁31に
は、容器口部1のねじ5に螺合するねじ33が螺設され
ている。
【0017】ポンプEおよび吐出ノズルFは公知のもの
で、簡単に説明すると、ポンプEは、キャップDの上壁
30に設けられた取付部に取付部材を介して装着され、
シリンダー35とステムを連設したピストン(図示しな
い)を具えており、シリンダー35の下端には、吸込パ
イプ36が取着されている。
【0018】吐出ノズルFは、ポンプEのステムに取着
されており、ばねによって上方に付勢されている。ま
た、吐出ノズルに変え、噴霧ノズルを取着することもで
きる。
【0019】次に、本第1実施形態複合容器の使用態様
と作用効果について説明する。内側容器Aには、内容物
が充填され、使用にあたっては、内側容器Aは上端に締
付け具Cを装着した外装容器Bにセットされ、仮キャッ
プを取り外して、ポンプE、吐出ノズルFを装着したキ
ャップDが取り付けられ、吐出容器として使用される。
内容物を使い終わったときには、新しい内側容器に取り
換えられる。
【0020】内側容器Aと外装容器Bとのセットにあた
っては、図4に示すように、外装容器Bに装着した締付
け具Cを、その掛止め凸条22が外装容器Bの短径軸線
から離れた廻動位置にある状態として、内側容器Aを外
装容器Bに挿入し、肩部2の帯状壁9がベルト体20の
上端に接触するように押し込む。
【0021】次いで、ベルト体20を把持部23を持っ
て矢印の方向に廻動させると、掛止め凸条22が係合凸
条11に係合して係合凸条11を押し下げ、帯状壁9を
ベルト体20の上端に接合させ、内側容器Aを外装容器
B内に保持することができる。次に、内側容器Aの仮キ
ャップを取り外し、ポンプEと吐出ノズルFとを装着し
たキャップDを締着することによって、吐出容器として
使用可能な状態となる。
【0022】使用にあたっては、外装容器Bを持ち、吐
出ノズルFを押圧することによって、内側容器Aから内
容液を吐出させることができ、吐出後には、外装容器B
を直立した状態で、台板等の板上に直立載置しておくこ
とができる。
【0023】内容液を使い終わったときには、内側容器
を新しい内側容器に取り換える。取り換えにあたって
は、ベルト体20を反対側に廻動させることによって係
合凸条11と掛止め凸条22の係合を解き、内側容器A
を持ち上げると、外装容器Bから簡単に取り外すことが
できる。
【0024】次いで、新しい内側容器を挿入して外装容
器Bにセットし、仮キャップを外して使用済み内側容器
Aのポンプ付キャップDを取着することによって、新し
い吐出容器として使用することができる。また、使用済
みの容器の廃棄は、内側容器Aと仮キャップだけで、胴
部3の大部分、底部4は、フィルム状の薄肉になってい
るので、廃棄時には内側容器Aを押し潰して小容量の廃
棄物とすることができる。
【0025】次に、締付け具Cの装着についての別実施
例について説明する。前記実施形態では、締付け具Cを
外装容器に装着したが、本実施例は、図5に示すよう
に、内側容器の肩部に装着するようにしたものである。
【0026】第1実施形態と同一の構成部分について
は、同一の符号に添字aを付して説明を省略し、以下、
相違点を中心に説明する。図5に示すように、内側容器
A1は、口部1aと断面が楕円形の肩部2a、胴部3a
と底部とからなり、肩部2aは、上肩壁7aと肩周壁8
a、肩周壁8aの下方に連設され、締付け具C1を装着
する支持筒37とを具えている。支持筒37の外周は、
肩周壁8aより縮径され、下端全周にわたって膨出部3
8が設けられている。胴部3aは薄肉となっており、支
持筒37の内周縁から垂設されている。
【0027】外装容器B1は、楕円形の胴周壁15aと
底壁とからなり、胴周壁15aの上端には、胴周壁15
aより縮径された取付筒17aが形成されており、該取
付筒17aの短径側の両側面には、横方向に傾斜して延
びる係合凸条39が設けられている。
【0028】締付け具C1は、軟材質で成形されたベル
ト体20aによって形成され、その上端部内周には、全
周にわたって膨出部38が係合する横溝21aが刻設さ
れており、所定の位置には、外装容器B1の取付筒17
aの係合凸条39の下側に係合する掛止め凸条22aが
設けられている。
【0029】内側容器A1と外装容器B1のセットにあ
たっては、締付け具C1を、掛止め凸条22aを肩部2
aの短径軸線より離れた位置として、内側容器A1の肩
部の支持筒37に取り付け、次いで、内側容器A1を外
装容器B1に挿入し、締付け具C1のベルト体20aを
廻動させると、掛止め凸条22aが係合凸条39に係合
して、内側容器A1が外装容器B1にセットされる。
【0030】次に、第2実施形態の吐出容器について、
図面を参照して説明する。図6において、Aaは内側容
器、Baはケース本体Ba1と肩カバーBa2とからな
る外装容器、Caはケース本体Ba1と肩カバーBa2
を結合し、内側容器Aaを外装容器Baにセットする締
付け具、DaはポンプEaと吐出ノズルFaを装着した
キャップである。
【0031】図7に示すように、内側容器Aaは、口部
40と肩部41、胴部42と底部43とからなってい
る。口部40外周には、ねじ44と保持突条45が突設
され、その下方は一定の距離をおいて肩部41に続いて
いる。胴部42は、薄肉の上部胴壁46と下部胴部47
とからなり、肩部41、胴部42の横断面は楕円形状で
ある。
【0032】図6,8に示すように、外装容器Baのケ
ース本体Ba1は、楕円形状の胴周壁50と底壁51と
からなり、胴周壁50の上端部には取付筒52が形成さ
れ、その上端外周縁には全周にわたる膨出部53が設け
られている。
【0033】肩カバーBa2は、図7に示すように、楕
円形状の上壁55と側周壁56とからなり、上壁55の
中央には、円形の開口57が穿設され、その周縁には、
突出リング58が立設されている。側周壁56の内周縁
に沿って、薄肉の取付筒59が垂設されており、取付筒
59の短径側の双方の外周面には、左右に傾斜させた係
合凸条60が設けられている。
【0034】図6,8に示すように、締付け具Caは、
第1実施形態と同様に、エラストマー、その他軟材質で
成形されたベルト体70によって形成され、その下端部
内周には、全周にわたって横溝71が刻設されており、
中間部には、前記肩カバーBa2の係合凸条60に係合
する傾斜した一対の掛止め凸条72が設けられている。
ベルト体70の外周面には、数本の細条によって形成さ
れた二つの把持部73が、前記掛止め凸条72から一定
距離隔てた位置に設けられ、掛止め凸条72に対応する
外周面には、矢印と「閉」の表示74が付されている。
【0035】締付け具Caのケース本体Ba1への装着
にあたっては、第1実施形態と同様に、取付筒52の膨
出部53が横溝71に係合され、ベルト体70の下端部
が取付筒52の外周に一定の摩擦力をもって接合するよ
うに展張されている。
【0036】キャップDaは、第1実施形態と同じく公
知のポンプEaと吐出ノズルFaとを装着しており、内
側容器Aaの口部40に螺着できるようになっている。
【0037】次に、本第2実施形態複合容器の使用態様
と作用効果について説明する。前第1実施形態と同様に
内側容器Aaには、内容物が充填され、使用にあたって
は、該内側容器Aaは、上端に締付け具Caを装着した
ケース本体Ba1と肩カバーBa2とからなる外装容器
Baにセットされ、ポンプEa、吐出ノズルFaを装着
したキャップDaが取り付けられ使用される。内容物を
使い終わったときには、新しい内側容器に取り換えられ
る。
【0038】内側容器と外装容器とのセットにあたって
は、図7に示すように、まず、内側容器Aaに肩カバー
Ba2を被せ、セットする。その際、容器口部40の保
持突条45が肩カバーBa2の開口57を押し広げて嵌
挿され、突出リング58の上端が保持突条45の下側に
係合することによって、肩カバーBa2と内側容器Aa
が結合される。
【0039】次に、肩カバーBa2と結合した内側容器
Aaが外装容器Baに挿入されるが、その際、締付け具
Caは、図8に示すように、取付筒52に対してベルト
体70の掛止め凸条72がケース本体Ba1の短径軸線
から離れた廻動位置にある状態とされる。
【0040】次いで、ベルト体70を把持部73を持っ
て矢印の方向に廻動させると、締付け具Caの掛止め凸
条72が肩カバーBa2の係合凸条60に係合して係合
凸条60を押し下げ、肩カバーBa2の側周壁56の下
端をベルト体70の上端に接合させ、内側容器Aaを外
装容器Ba内に保持することができる。
【0041】次に、内側容器Aaの仮キャップを取り外
し、ポンプEa、吐出ノズルFaを装着したキャップD
aを締着することによって、吐出容器として使用可能な
状態となる。
【0042】使用にあたっては、外装容器Baを持ち、
吐出ノズルFaを押圧することによって、内側容器Aa
から内容液を吐出させることができ、吐出後には、外装
容器Baを直立した状態で、台板等の板上に直立載置し
ておくことができる。
【0043】内容液を使い終わったときには、内側容器
を新しい内側容器に取り換える。取り換えにあたって
は、ベルト体70を反対側に廻動させることによって掛
止め凸条72と係合凸条60の係合を解き、肩カバーB
a2を持ち上げると肩カバーBa2と共に内側容器Aa
を外装容器Baから簡単に取り外すことができる。
【0044】次いで、新しい内側容器を挿入して外装容
器Baにセットし、仮キャップを外して使用済み容器の
ポンプ付キャップDaを取着することによって、新しい
吐出容器として使用することができる。また、使用済み
の容器の廃棄は、内側容器Aaと仮キャップだけで、胴
部42の大部分、底部43は、フィルム状の薄肉になっ
ているので、廃棄時には、内側容器Aaを押し潰して小
容量の廃棄物とすることができる。
【0045】上記第2実施形態においても、第1実施形
態における実施例と同様に、締付け具Caを肩カバーB
a2に装着するようにしてもよい。
【0046】次に、第3実施形態の複合容器について、
図面を参照して説明する。図9,10において、Abは
内側容器、Bbは外側容器、Cbは締付け具、Dbはキ
ャップである。内側容器Abは、口部80と肩部81、
胴部82と底部83とからなっており、口部80外周に
は、ねじ84が螺設されており、その下方に段部85が
形成され、肩部81に続いている。
【0047】肩部81は二段となっており、段部85に
続く楕円形状の上肩壁86と、肩周壁87および下方に
広がる下肩壁88とから形成されている。上肩壁86、
肩周壁87は、口部80に続いて厚肉に形成され、肩周
壁87の短径部側の両側面には、縦溝89aと横溝89
bとからなるL字状溝89が形成されている。
【0048】胴部82は、下肩壁88に続く楕円形の薄
肉の胴壁であって、薄肉の底部83に続いている。胴部
82、底部83は、ブロー成形時の肉厚調整によって薄
肉に成形される。
【0049】図11に示すように、外装容器Bbは、楕
円形状の頂壁90と側周壁91とを具えた取付部92
と、側周壁91の下端より下方に広がる肩壁93と胴壁
94とからなっている。頂壁90の中央に円形の挿通孔
95が穿孔されており、側周壁91の短径側の両側面に
は、横方向に延びる長孔96が穿孔されている。側周壁
91の下端には、全周にわたって溝97刻設されてい
る。
【0050】肩壁93には、長孔96に対向する位置
に、二つの位置合わせ表示98a,bが刻印されてお
り、一方の表示98bには「LOCK」なる文字が付記
されている。胴壁94の下端は開放され、周縁に沿って
ラッパ状に広がる開放接地端99が形成されている。
【0051】締付け具Cbは、エラストマー、その他軟
材質で成形されたほぼ楕円形を保持するベルト体100
であって、下端内周には内方に突出して外装容器Bbの
溝97に嵌入される突出リング101が形成されてい
る。ベルト体100の短径側の両側の内周面には、取付
部92の長孔96に挿入され、内側容器AbのL字状溝
89に係合する掛止め片102が設けられ、掛止め片1
02に対応する外周面には、位置合わせのための表示1
03が付されている。
【0052】締付け具Cbの外装容器Bbへの取り付け
にあたっては、ベルト体100を側方に広げて掛止め片
102を長孔96に挿入し、次いで、突出リング101
を取付部92の下端の溝97に嵌着することによって、
ベルト体100は、側周壁91に長孔96の範囲で廻動
自在として締着される。
【0053】次に、本第3実施形態複合容器の使用形態
と作用効果について説明する。本実施形態の複合容器
は、内側容器Abが外装容器Bbにセットされ、内側容
器を交換可能とした液注出容器として使用される。内容
液を使い終わったときには、新しい内側容器と取り換え
られる。
【0054】内側容器Abの外装容器Bbへのセットに
あたっては、締付け具Cbの表示103を外装容器Bb
の肩壁の表示98aに合わせ、内側容器Abを外装容器
Bbの下側から押し込むと、キャップDbを取着した容
器口部80が外装容器Bbの上方に突出する。その際、
掛止め片102の長孔96から突出した部分は、縦溝8
9aに嵌挿され、縦溝89aの下端に位置している。
【0055】次いで、締付け具Cbを「LOCK」の方
向に廻動させ、表示103を表示98bに合わせると、
掛止め片102の突出端は横溝89bに嵌挿され、内側
容器Abの上下への妄動が阻止されて、外装容器Bb内
にセットすることができる。使用にあたっては、キャッ
プを取り外し、外装容器を把持して注出容器として使用
する。注出後に、外装容器を直立した状態で台板等の板
上に直立載置して置くことができる。
【0056】内容液を使い終わったときには、締付け具
Cbをセット時とは反対の方向に廻動すると、掛止め片
102は、縦溝89aの位置に来る。キャップDbを取
着した容器口部80を上方から押し下げると、内側容器
Abは、外装容器Bbから離脱し、取り外れ、次に、新
しい内側容器をセットし、取り換えることができる。容
器の廃棄にあたっては、使用済みの容器の廃棄は、内側
容器Abと仮キャップだけで、胴部82の大部分、底部
83は、フィルム状の薄肉になっているので、廃棄時に
は内側容器Abを押し潰して小容量の廃棄物とすること
ができる。
【0057】上記第3実施形態において、複合容器を液
注出容器として使用しているが、前第1,2実施形態と
同様に、ポンプと吐出ノズルを取り付けたキャップを、
容器口部に取り付け、吐出容器として使用できる。
【0058】また、前記各実施形態では、吐出容器また
は液注出容器として説明しているが、吐出ノズルに変
え、噴霧ノズルを取着したポンプを取り付けてもよい。
また、第1、第2実施形態の容器を液注出容器としても
よい。
【0059】前記各実施形態では、外装容器と内側容器
の断面形状を楕円形状としているが、双方の容器がほぼ
相似形で、長径方向と短径方向を有する断面形状のもの
であれば、角部を丸め付けした長方形、或いは対向する
半円弧と直線とで形成される断面扁平形状、または対向
する円弧と円弧によって形成される断面扁平形状、その
他扁平な形状の複合容器であってもよい。本発明の複合
容器の断面形状は、上記形状の容器をすべて含むもので
ある。
【0060】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
から、次の効果を奏する。内側容器を軟材質の締付け具
を用いて外装容器に装着するようにしているので、内側
容器と外側容器が扁平形状であっても締付け具が変形
し、内側容器を交換可能として結合できる。
【0061】外装容器を持って吐出ノズルの操作や、液
の注出ができるので、内側容器を薄肉にし、素材樹脂を
節減できる。また、内側容器を薄肉の使い捨て容器と
し、容器を押し潰して小容量の廃棄物とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態複合容器の一部断面側面図
である。
【図2】内側容器の一部断面正面図である。
【図3】締付け具を装着した外装容器の断面正面図であ
る。
【図4】複合容器の分解斜視図である。
【図5】締付け具装着部分の別実施例の一部を断面とし
た分解図である。
【図6】第2実施形態複合容器の一部断面側面図であ
る。
【図7】肩カバーを取着した内側容器の一部断面正面図
である。
【図8】外装容器の分解斜視図である。
【図9】第3実施形態複合容器の一部断面側面図であ
る。
【図10】内側容器の斜視図である。
【図11】外装容器と締付け具の分解斜視図である。
【符号の説明】
A、A1、Aa、Ab 内側容器 B、B1、Ba、Bb 外装容器 C、C1、Ca、Cb 締付け具 D、Da、Db キャップ E、Ea ポンプ F、Fa 吐出ノズル Ba1 ケース本体 Ba2 肩カバー 1、1a、40、80 口部 2、2a、41、81 肩部 3、3a、42、82 胴部 7、7a、85 上肩壁 8、8a 肩壁 9 帯状壁 10、46 上部胴壁 11、60 係合凸条 12、47 下部胴壁 15、15a、50 胴周壁 16、51 底壁 17、17a、52 取付筒 18、53 膨出部 20、20a、70、100 ベルト体 21、21a、71 横溝 22、22a、72 掛止め凸条 23、73 把持部 24、74、98a,b、103 表示 37 支持筒 38 膨出部 39 係合凸条 45 保持突条 55 上壁 56、91 側周壁 57 開口 58 突出リング 59 取付筒 85 段部 86 上肩壁 87 肩周壁 88 下肩壁 89 L字状溝 89a 縦溝 89b 横溝 90 頂壁 92 取付部 93 肩壁 94 胴壁 95 挿通孔 96 長孔 97 溝 101 突出リング 102 掛止め片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側容器と外装容器とが係脱自在に結合
    され、それぞれの胴部の横断面が長手方向と巾方向で異
    なる複合容器であって、 内側容器と外装容器が、軟材質によって形成された締付
    け具によって結合されていることを特徴とする複合容
    器。
  2. 【請求項2】 内側容器と外装容器とが係脱自在に結合
    され、それぞれの胴部の横断面が長手方向と巾方向で異
    なる複合容器であって、 内側容器は、上肩壁と肩周壁とを具えた肩部と、係合凸
    条を設けた上部胴壁と下部胴壁とからなり、肩周壁より
    縮径された胴部とを具備しており、 口部、肩部の壁面、胴部の上部胴壁は厚肉とし、胴部の
    下部胴壁と底部の壁面を薄肉としており、 外装容器は、上端に取付筒を形成した胴周壁を具えてお
    り、該取付筒の内周に、前記胴部の係合凸条に係合する
    掛止め凸条を設け軟材質によって形成された締付け具が
    装着されていることを特徴とする複合容器。
  3. 【請求項3】 内側容器と外装容器とが係脱自在に結合
    され、それぞれの胴部の横断面が長手方向と巾方向で異
    なる複合容器であって、 内側容器は、薄肉に形成された胴部と底部を具備してお
    り、 外装容器は、上端に取付筒を形成した胴周壁を具えたケ
    ース本体と肩カバーとからなり、 肩カバーは、上壁と、係合凸条を設けた取付筒を内周縁
    に垂設した側周壁とを具備しており、 ケース本体の取付筒に、前記係合凸条に係合する掛止め
    凸条を設け軟材質によって形成された締付け具が装着さ
    れていることを特徴とする係合容器。
  4. 【請求項4】 内側容器と外装容器とが係脱自在に結合
    され、それぞれの胴部の横断面が長手方向と巾方向で異
    なる複合容器であって、 内側容器は、口部と、上肩壁と肩周壁を具え、肩周壁の
    短径部の両側面に縦溝と横溝とからなるL字状溝を刻設
    された肩部と、薄肉に形成された胴部と底部とを具備し
    ており、 外装容器は、上端に頂壁と側周壁とからなる取付部を具
    えた胴壁を具備しており、側周壁の短径部の両側面には
    横方向に延びる長孔が設けられており、 締付け具は、軟材質によって形成され、その内面に上記
    長孔を通じて突出する掛止め片を設け、該掛止め片を内
    側容器のL字状溝に係合するようにしたことを特徴とす
    る複合容器。
  5. 【請求項5】 内側容器の胴部下方と底部が、フイルム
    状の薄肉によって成形されていることを特徴とする請求
    項1〜4記載の複合容器。
  6. 【請求項6】 締付け具がエラストマーによって成形さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4記載の複合容
    器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021054442A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 株式会社吉野工業所 容器組立体及びレフィル容器
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KR102588418B1 (ko) * 2023-05-26 2023-10-13 주식회사 네스필러피케이지 리필형 화장품 용기

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