JP4251340B2 - スポイト付きキャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器体内に収納された化粧水とか薬液等の内容液を、スポイト機能により取り出すことができるスポイト付きキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スポイト付きキャップの従来技術の代表例として、実開平5−10258号公報に開示された構造、すなわち容器に対する螺合組付き部分を構成すると共に、スポイト管と弾性吸引体との組合せ物であるスポイト機能部を組付けた内蓋と、この内蓋に対して、抜け出し不能かつ一定角度だけ回動自在に組付き、内蓋に対する回動により弾性吸引体操作用の釦を昇降変位する外蓋と、を組合せて構成されている。
【0003】
この従来技術にあっては、容器の閉状態では、釦が弾性吸引体を押し潰した状態にあり、この閉状態から外蓋を開方向に回動させると、釦が上昇して弾性吸引体を原形復帰させてスポイト管に内容液を吸引し、次いで内蓋が螺脱回動して、キャップは容器から離脱するので、このキャップを持って釦を操作して吸引した内容液を目的箇所に注出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、容器の閉状態では、弾性吸引体が潰れ姿勢のままに保持されるので、弾性吸引体に弾性疲労または変形疲労が確実に発生することになり、これによりスポイト機能が早期に劣化すると云う問題があった。
【0005】
また、キャップを構成する内蓋と外蓋とは、相互に回動変位可能に組付く必要があると共に、この相互回動組付きは、内蓋と外蓋とを相対回動させるのに要する操作力に比べて、内蓋を容器から螺脱させるのに要する回動操作力の方が確実に大きいと云う関係を満たす必要があり、このため内蓋と外蓋との組付き構造および組付き強度の設定が面倒となると云う問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、弾性ドームの弾性変形とは別に、キャップの容器体に対する螺脱動作を利用して、スポイト管への内容液の定量吸引を達成することを技術的課題とし、もって内容液吸引力の発生源である弾性ドームの変形疲労の発生を皆無として、長期間にわたって安定して良好なスポイト機能を発揮できるようにし、またキャップの螺合着脱の回動動作による相対的な昇降変位を利用して、スポイト管への内容液の定量吸引を達成する構成とすることにより、全体構造および取扱いを容易に簡単化できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
スポイト管を有し、このスポイト管の管本体を閉姿勢で容器体内に垂下位置させるスポイト付きキャップであること、
上端部に操作釦を、抜け出し不能かつ突出状に昇降変位自在に内装し、下半部で容器体の口部に螺合着脱する外筒の中央部に、内鍔状の隔壁を介して内筒を連設したキャップ本体を有すること、
シリンダ筒に頂板を連設した有頂筒体に、頂板を覆って、操作釦で押し潰し操作される半球殻状の弾性ドームを密に搭載組付けし、頂板に通気孔を開設すると共に、頂板中央から通気筒片を垂設し、キャップ本体の外筒の上半部に不動に内装組付きしたシリンダ体を有すること、
このシリンダ体に、シリンダ筒内周面および通気筒片外周面に密摺接しながら昇降変位可能に内装し、シリンダ体との間に装着したばねにより下方に付勢されたピストン体を有すること、
直線細管条の管本体の上端部に、容器体の口部上端面に対向する大きさの鍔片を周設し、この鍔片より上方に突出した組付き筒部を、キャップ本体の内筒に対して抜け出し不能であるが、昇降変位可能に嵌入組付けし、キャップ本体の内筒から上方に突出した組付き筒部の上端部を、ピストン体に密に組付け固定したスポイト管を有すること、
にある。
【0008】
閉姿勢状態では、スポイト管の管本体を容器体内に垂下状に位置させたスポイト付きキャップは、容器体の口部に対するキャップ本体の螺合組付き力により、ばねの弾力に逆らって、ピストン体とスポイト管との組合せ物である第二の組合せ物を、キャップ本体と操作釦とシリンダ体と弾性ドームとの組合せ物である第一の組合せ物に対して、ピストン体がシリンダ体内に最も深く侵入する第一の侵入位置に位置させている。
【0009】
閉姿勢状態からキャップ本体を螺脱方向に回動させると、この回動により、第一の組合せ物は容器体に対して上昇変位するものの、第二の組合せ物は、ばねの作用により容器体に対して上昇変位せず、第一の組合せ物と第二の組合せ物との間に相対昇降変位が発生する。
【0010】
この第一の組合せ物と第二の組合せ物との間の相対昇降変位により、ピストン体がシリンダ体に対して第一の侵入位置から、侵入程度の浅い第二の侵入位置に変位し、これによりシリンダ体内に負圧が発生する。
【0011】
このシリンダ体内の負圧は、シリンダ体の通気孔、弾性ドーム内、シリンダ体の通気筒片、そしてピストン体の通気開口を介してスポイト管の管本体内に作用し、容器体の内容液を管本体内に吸引する。
【0012】
第一の組合せ物と第二の組合せ物との間の相対昇降変位は、キャップ本体の内筒に対するスポイト管の抜け出し不能な突き当たりにより停止し、その後は両組合せ物は螺脱回動に従って容器体に対して一緒に上昇変位し、これによりスポイト付きキャップの容器体からの離脱が達成される。
【0013】
このように、容器体から取り外した状態で、スポイト付きキャップのスポイト管には一定量の内容液が吸引収納されているので、使用者は、取り外したスポイト付きキャップに対して、操作釦を押し下げて弾性ドームを押し潰す内容液注出処理を施して、内容液の注出を達成する。
【0014】
スポイト付きキャップを容器体の口部に螺合組付けしてゆくと、容器体に対するキャップ本体の螺合の進行に従って、ばねの弾力に逆らって、第一の組合せ物に対して第二の組合せ物が相対的に上昇し、ピストン体がシリンダ体に対して第一の侵入位置まで侵入し、当初の閉姿勢状態に復帰する。
【0015】
このスポイト付きキャップの閉姿勢状態への復帰に際して、ピストン体のシリンダ体に対する第一の侵入位置までの侵入により、例えスポイト管内に内容液が残留していても、このスポイト管内の内容液は強制的に排出されることになり、これによりスポイト付きキャップは、常に一定した状態、すなわちスポイト管内に内容液を全く位置させていない状態で待機することになる。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に、キャップ本体の内筒の内周面にガイド縦溝を設けると共に、内筒の上端部を上方に縮径した縮径先端部とし、スポイト管の組付き筒部の外周面下部に、キャップ本体のガイド縦溝に周方向から係止するガイド縦条を突設すると共に、キャップ本体の内筒から上方に突出した組付き筒部の上端部外周面に、キャップ本体の縮径先端部の上端が乗り越え不能に下方から突き当たるストッパー突条を設けた、ことを加えたものである。
【0017】
この請求項2記載の発明にあっては、縮径先端部のストッパー突条に対する下方からの突き当たりと、スポイト管の鍔片に対するキャップ本体の隔壁の上方からの突き当たりとにより、第一に組合せ物に対する第二の組合せ物の抜け出し不能な一定ストロークでの昇降変位可能な組付きを達成する他に、ガイド縦溝に対するガイド縦条の係合により、第一の組合せ物と第二の組合せ物との相対回動を不能としたので、シリンダ体に対するピストン体の密な摺接組付きを安定して達成維持することができる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明に、キャップ本体を、外筒と内筒とを有する本体筒と、この本体筒の外筒に外装組付けされ、上端部に操作釦を内装組付けしたカバー筒と、本体筒の外筒上端に、この外筒を上方に延長した形態で嵌着組付きすると共に、カバー筒上端部内に位置して、操作釦の下降限を設定するスペーサリングと、から構成した、ことを加えたものである。
【0019】
この請求項3記載の発明にあっては、カバー筒を単純な筒構造とすることができるので、カバー筒を装飾性に優れた金属材料製とすることが可能となり、カバー筒を金属製とした際に、合成樹脂製の本体筒を金属製のカバー筒との接着固定を達成する接着剤の、本体筒上端縁から操作釦動作域への洩れ出しを、スペーサリングで確実に防止することができ、また本体筒と別体のスペーサリングに操作釦の下降限位置設定機能部分を形成したので、本体筒に対するシリンダ体および弾性ドームの組付けに支障を与えるこのなく、操作釦の下降限位置の設定をすることができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明に、シリンダ体のシリンダ筒の内側となるキャップ本体の隔壁部分に、この隔壁を上下に貫通する開放孔を開設した、ことを加えたものである。
【0021】
この請求項4記載の発明にあっては、第一の組合せ物と第二の組合せ物との相対昇降変位に伴う、シリンダ体内のピストン体より下の空間内の空気の出入り流動移動を、開放孔を介して自在とすることによって、第一の組合せ物と第二の組合せ物との相対昇降変位が円滑に達成されるようにする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
スポイト付きキャップ1は、第一の組合せ物である、キャップ本体2と操作釦17とシリンダ体21とそして弾性ドーム27との組合せ物と、第二の組合せ物である、ピストン体29とスポイト管34との組合せ物と、シリンダ体21とピストン体29との間に装着されて、ピストン体29を下方に付勢するばね33とから構成され、図2に示すように、キャップ本体2の上端に、操作釦17を突出状に内装組付けし、キャップ本体2にスポイト管34を垂下状に組付けている。
【0023】
容器体40に対する螺合組付き部分と、スポイト管34の組付け部分を形成するキャップ本体2は、その主体部分である本体筒3と、優れた装飾性を発揮する金属製のカバー筒11と、スペーサリング13とから構成されている。
【0024】
本体筒3は、下半部内周面に、容器体40の口部41に螺合する螺条5を刻設した円筒状の外筒4の内周面中央に、内鍔状の隔壁6を介して内筒8を同軸心状に起立連設して構成され、外筒4の上半部と隔壁6とによりシリンダ体21の組付け部を構成すると共に、内筒8でスポイト管34の組付け部を構成している。
【0025】
スペーサリング13は、その下端の嵌着筒片14を外筒4の上端に、外側の組付き段部15を外筒4の上端面に当接させた状態で嵌入係合して組付けられ、カバー筒11は、外筒4にスペーサリング13を組付けた状態で、この組合せ物に上方から嵌装組付けされる。
【0026】
シリンダ体21は、円筒形状をしたシリンダ筒22の上端に、中央に上下に連通した通気筒片25を垂設した頂板23を連設して有頂筒体を構成し、この有頂筒体の頂板23に通気孔24を開設すると共に、シリンダ筒22の外周面に、上方に開放した組付け用に溝を形成する鍔筒片26を周設して構成されている。
【0027】
このシリンダ体21は、シリンダ筒22の下端縁を隔壁6の上面に当接させた状態で、鍔筒片26を外筒4の内周面上端部に強固に嵌入係止させて、本体筒3に対して組付けられる。
【0028】
弾性ドーム27は、ゴム等の弾性材により、周端部分を肉厚な組付き縁部28とした半球殻状に成形されており、組付き縁部28を鍔筒片26が形成する組付き周溝に強固に嵌入組付けすることにより、シリンダ体21に、頂板23全体を覆う形態で密に搭載組付くことになる。
【0029】
弾性ドーム27を押し潰し操作する操作釦17は、キャップ本体2の上端部内に嵌入可能な有頂筒体の頂壁下面中央から、弾性ドーム27に押し潰し力を作用させる押圧足片18を垂設すると共に、この有頂筒体の周壁下端に拡径してガイド筒片19を垂設した構成となっており、キャップ本体2の上端部を構成するカバー筒11の内鍔筒片12の下端縁に、ガイド筒片19の上端面である係止段部20を下方から係止させることにより、キャップ本体2に抜け出し不能に嵌装組付きし、ガイド筒片19の下端縁を、スペーサリング13の嵌着筒片14の上端面である規制段部16に突き当てることにより、下降限すなわち弾性ドーム27の押し潰し限を設定する。
【0030】
シリンダ体21内に密摺接して昇降動可能に組付くピストン体29は、シリンダ体21の通気筒片25の外周面の内周面を密摺接させる内筒片31の外側に、下方に開放した周溝状の嵌着溝30を形成しており、内筒片31の通気筒片25に対する密嵌装により、内筒片31の下端開口部である通気開口32を、常時通気筒片25内、すなわち弾性ドーム27内およびシリンダ体21内に連通させている。
【0031】
スポイト管34は、直線細管状の管本体35の上端に外鍔状の鍔片36を周設し、この鍔片36の上方に、管本体36を延長させた形態で組付き筒部37を起立連設し、この組付き筒部37の下部外周面に、キャップ本体2の内筒8の内周面に設けたガイド縦溝9に昇降変位自在に係合するガイド縦条38を刻設し、組付き筒部37の上部外周面に、キャップ本体2の内筒8の上端部である縮径先端部10が、下方から乗り越え不能に突き当たるストッパー突条39を突周設し、さらにこのストッパー突条39よりの上位の組付き筒部37上端部分を、ピストン体29の嵌着溝30に密に嵌入組付きする部分とした構成となっている。
【0032】
次に、図示実施例の組立て手順の一例を説明する。
本体筒3の内筒8に、スポイト管34の組付き筒部37を下方から、縮径先端部10がストッパー突条39を強引に乗り越えるまで挿入し、内筒8上に突出した組付き筒部37の上端部にピストン体29を密に嵌着組付けして、第二の組合せ物の組立てを完了する。
【0033】
ピストン体29のスポイト管34への組付けが完了したならば、ピストン体29との間にコイルばね状のばね33を装着した状態で、弾性ドーム27を組付けたシリンダ体21を本体筒3の外筒4上半部内に、アンダーカット結合を利用して装着固定する。
【0034】
本体筒3に対するシリンダ体21の組付けが完了したならば、本体筒3の外筒4に上端にスペーサリング13を嵌着させてから、操作釦17を挿入組付けしたカバー筒11を外筒4に上方から外嵌組付けして、スポイト付きキャップ1の組立てを完了する。
【0035】
このスポイト付きキャップ1の組立てに際して、本体筒3と別体物であるスペーサリング13を設けることにより、本体筒3とカバー筒11とを接着固定する接着剤が、外筒4の上端縁から内側(操作釦17の昇降動空間)に洩れ出して、操作釦17の昇降動に支障を与える不都合の発生を防止し、また本体筒3に対するシリンダ体21の組付けに支障を生じることなく、操作釦17の下降限位置設定機能部分を形成することができる。
【0036】
本体筒3にシリンダ体21を組付けた状態で、シリンダ筒22に内側となる隔壁6部分に開設された開放孔7は、シリンダ体21内のピストン体29下方の空気を、シリンダ体21内から円滑に出入りできるようにするためのもので、この開放孔7により、シリンダ体21内におけるピストン体29の昇降動が円滑に行われるようにしている。
【0037】
なお、42は容器体40の口部41に嵌入組付けされた軟質材料製のシゴキ体で、口部41に密嵌入する嵌入筒43の上端に、口部41の上端面に搭載してシゴキ体42の嵌入組付き限を設定する外フランジ44を周設し、嵌入筒43の下端に、複数の鍵状に折れ曲がった連結腕片46を介して、スポイト管34の管本体35の外周面に軽く弾接して、この管本体35外周面に付着した内容液をシゴキ落とすシゴキリング45を連設して構成されている。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
スポイト機能部分の構成部分の一つである軟質弾性材製の弾性ドームは、内容液の注出および吸引動作時にだけ、押し潰し変形され、容器体の密閉時等の他の状態時には、自然に安定した形状となっているので、変形疲労等による永久変形とか弾力劣化の発生する恐れがなく、もって良好で安定したスポイト機能を長期間にわたって確実に得ることができる。
【0039】
スポイト付きキャップの容器体に対する螺脱動作だけにより、スポイト管への内容液の定量吸引と、スポイト付きキャップの容器体からの離脱とが必然的に達成されるようにしたので、複数の可動部分のそれぞれの摺動抵抗の大きさに、正確な大小関係を設定する必要が全くなく、もって可動部分の組合せ構造の単純化と取扱いの容易化とを得ることができる。
【0040】
請求項2記載の発明にあっては、キャップ本体とシリンダ体との組合せ物に対して、スポイト管とピストン体との組合せ物を、単に離脱不能かつ昇降変位可能に組付けるだけではなく、相互に回動変位不能に組付けることにより、シリンダ体に対するピストン体の密な組付きを、安定して維持し、これにより良好なスポイト機能を安定して保持する。
【0041】
請求項3記載の発明にあっては、別体物のスペーサリングをキャップ本体に組付ける構成としたので、本体筒とカバー筒とを接着固定する接着剤の本体筒内側への洩れ出しをスペーサリングで確実に阻止して、操作釦の良好な昇降動作を得ることができ、また本体筒へのシリンダ体の組付けに支障を与えることなく、操作釦の下降限設定を無理なく達成できる。
【0042】
請求項4記載の発明にあっては、シリンダ体に対するピストン体の昇降変位を無理なくかつ円滑に達成させることができるので、スポイト付きキャップの容器体からの螺脱動作に伴う、内容液のスポイト管への定量吸引を確実にかつ正確に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を容器体に組付けた、容器の閉状態全体正面図。
【図2】図1に示した本発明の実施例の、全体正面図。
【図3】図2に示した実施例の、分解全体斜視図。
【図4】図2に示した実施例の、容器本に組付けた閉状態の要部拡大縦断面図。
【図5】図2に示した実施例の、内筒と組付き筒部との組付き構造を示す、要部拡大平断面図。
【符号の説明】
1 ; スポイト付きキャップ
2 ; キャップ本体
3 ; 本体筒
4 ; 外筒
5 ; 螺条
6 ; 隔壁
7 ; 開放孔
8 ; 内筒
9 ; ガイド縦溝
10; 縮径先端部
11; カバー筒
12; 内鍔筒片
13; スペーサリング
14; 嵌着筒片
15; 組付き段部
16; 規制段部
17; 操作釦
18; 押圧足片
19; ガイド筒片
20; 係止段部
21; シリンダ体
22; シリンダ筒
23; 頂板
24; 通気孔
25; 通気筒片
26; 鍔筒片
27; 弾性ドーム
28; 組付き縁部
29; ピストン体
30; 嵌着溝
31; 内筒片
32; 通気開口
33; ばね
34; スポイト管
35; 管本体
36; 鍔片
37; 組付き筒部
38; ガイド縦条
39; ストッパー突条
40; 容器体
41; 口部
42; シゴキ体
43; 嵌入筒
44; 外フランジ
45; シゴキリング
46; 連結腕片

Claims (4)

  1. スポイト管(34)を有し、該スポイト管(34)の管本体(35)を閉姿勢で容器体(40)内に垂下位置させるスポイト付きキャップであって、上端部に操作釦(17)を、抜け出し不能かつ突出状に昇降変位自在に内装し、下半部で前記容器体(40)の口部(41)に螺合着脱する外筒(4) の中央部に、内鍔状の隔壁(6) を介して内筒(8) を連設したキャップ本体(2) と、シリンダ筒(22)に頂板(23)を連設した有頂筒体に、前記頂板(23)を覆って、前記操作釦(17)で押し潰し操作される半球殻状の弾性ドーム(27)を密に搭載組付けし、前記頂板(23)に通気孔(24)を開設すると共に、前記頂板(23)中央から通気筒片(25)を垂設し、前記外筒(4) の上半部に不動に内装組付きしたシリンダ体(21)と、該シリンダ体(21)に、前記シリンダ筒(22)内周面および通気筒片(25)外周面に密摺接しながら昇降変位可能に内装し、前記シリンダ体(21)との間に装着したばね(33)により下方に付勢されたピストン体(29)と、前記管本体(35)の上端部に、前記容器体(40)の口部(41)上端面に対向する大きさの鍔片(36)を周設し、該鍔片(36)より上方に突出した組付き筒部(37)を、前記内筒(8) に対して抜け出し不能であるが、昇降変位可能に嵌入組付けし、前記内筒(8) から上方に突出した前記組付き筒部(37)の上端部を、前記ピストン体(29)に密に組付け固定したスポイト管(34)と、から成るスポイト付きキャップ。
  2. 内筒(8) の内周面にガイド縦溝(9) を設けると共に、前記内筒(8) の上端部を上方に縮径した縮径先端部(10)とし、スポイト管(34)の組付き筒部(37)の外周面下部に、前記ガイド縦溝(9) に周方向から係止するガイド縦条(38)を突設すると共に、前記内筒(8) から上方に突出した組付き筒部(37)の上端部外周面に、前記縮径先端部(10)の上端が乗り越え不能に下方から突き当たるストッパー突条(39)を設けた請求項1記載のスポイト付きキャップ。
  3. キャップ本体(2) を、外筒(4) と内筒(8) とを有する本体筒(3) と、該本体筒(3) の外筒(4) に外装組付けされ、上端部に操作釦(17)を内装組付けしたカバー筒(11)と、前記外筒(4) 上端に、該外筒(4) を上方に延長した形態で嵌着組付きすると共に、前記カバー筒(11)上端部内に位置して、前記操作釦(17)の下降限を設定するスペーサリング(13)と、から構成した請求項1または2記載のスポイト付きキャップ。
  4. シリンダ体(21)のシリンダ筒(22)の内側となる隔壁(6) 部分に、該隔壁(6) を上下に貫通する開放孔(9) を開設した請求項1または2または3記載のスポイト付きキャップ。
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