JP3720569B2 - 合成樹脂製注出容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗剤液, シャンプー, リンス等を収納させる合成樹脂製注出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
【発明が解決しようとする課題】
この種容器として、弾性圧搾可能な胴部上端から上端部外径を小径とする口頸部を起立する容器体と、口頸部上面を閉塞する頂壁の周縁から短筒部を垂設して、該短筒部内面を小外径とした口頸部の上端部に嵌着させ、かつ頂壁に、切り離し面相互が圧接して閉塞するスリットを穿設した弾性筒と、口頸部外面に螺合させた筒状キャップとからなり、該キャップを外し、かつ容器体胴部を弾性圧搾させて容器体内の収納液体を加圧することでスリットを開口させて容器体内液体を注出させるよう形成したものがある。
【0003】
従来容器では、シャンプー,リンス等の液体は粘性が大きく、液切れが悪いため、容器外面に注出液体が垂れ落ちて見苦しくなることがあった。又生産者から需要者の手に渡るまで長時間経過した場合、或いは需要者が長期間使用しないで放置した場合等に、スリットの相互に当接する切り離し面同志が接着して、注出時にスリットを十分に開口できなくなり、注出に支障が生じることがあった。
【0004】
本発明は、流出液体に置換する外気を吸気する通路を設けると共に、該通路を利用して垂れ液を容器体内へ吸入させるよう形成することで、容器体内の負圧化を円滑に解消可能に、かつ垂れ液を容器体内へ吸入可能に設け、又不使用時にスリットを開口させるよう形成して、スリットの相互に当接する切り離し面同志が接着することを防止するよう設けたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、弾性圧搾可能な胴部上端から口頸部2を起立する容器体1と、上記口頸部2へ装着させた注出キャップ3とからなり、該注出キャップを、上記口頸部2外面に嵌合させた装着筒部11の上端から第1内向きフランジ状壁12を介して中間筒部13を起立し、該中間筒部の上端から第2内向きフランジ状壁15を介して上方筒部16を起立したキャップ主体10と、該キャップ主体の中間筒部13下部内面に固定筒部21を嵌着させると共に、該固定筒部の上端内面に付設した第3内向きフランジ状壁23の外周部上面に環状突部24を付設し、又上記第3内向きフランジ状壁23に吸気孔25を複数穿設した支持環体20と、該支持環体の環状突部24内面に、弾性頂壁31の周縁から上記上方筒部16内面との間に小間隙32をあけて垂設した弾性周壁33の下端部を嵌着させ、又弾性頂壁31に切り離し面相互が圧接するスリット35を穿設した口部開閉部材30と、上記口頸部2上面を閉塞する頂壁41の周縁から短筒部42を垂設し、かつ該短筒部の内面を上記キャップ主体10の上方筒部16へ嵌合させた補助キャップ40とで形成し、上記支持環体20の環状突部24直ぐ上方の弾性周壁部分外面に外向きフランジ状弁板37を付設して、該弁板の外周部上面をキャップ主体10の第2内向きフランジ状壁15下面へ圧接させて吸気弁39を形成した。
【0006】
第2の手段として、弾性圧搾可能な胴部上端から口頸部2を起立する容器体1と、上記口頸部2へ装着させた注出キャップ3とからなり、
該注出キャップを、
上記口頸部2外面に嵌合させた装着筒部11の上端から第1内向きフランジ状壁12を介して中間筒部13を起立し、該中間筒部の上端から第2内向きフランジ状壁15を介して上方筒部16を起立したキャップ主体10と、
該キャップ主体の中間筒部13下部内面に固定筒部21の上部を嵌着させると共に、該固定筒部の下部内面から第3内向きフランジ状壁23を介して内筒部26を起立し、又第3内向きフランジ状壁23に吸気孔25を穿設した支持環体20と、
該支持環体の内筒部26内面に、弾性頂壁31の周縁から上記上方筒部16内面との間に小間隙32をあけて垂設した弾性周壁33の下端部を嵌着させ、又弾性頂壁31に切り離し面が相互に圧接するスリット35を穿設した口部開閉部材30と、
上記口頸部2上面を閉塞する頂壁41の周縁から短筒部42を垂設し、かつ該短筒部の内面を上記キャップ主体10の上方筒部16へ嵌合させた補助キャップ40とで形成し、
上記支持環体20の内筒部26直ぐ上方の弾性周壁部分外面から下方大径テ−パ状の筒状弁部38を垂下し、該筒状弁部の下端部外面を第3内向きフランジ状壁23直ぐ上方の固定筒部分内面へ圧接させて吸気弁39を形成した。
【0007】
第3の手段として、第1又は第2の手段を有すると共に、口部開閉部材30の弾性頂壁31を半球面状に下方へ彎曲させると共に、該弾性頂壁の外周部上面に環状の係合突起34を周設し、又弾性頂壁31上方の補助キャップ40の頂壁41部分を半球面状に下方へ彎曲させて、該彎曲部の下面を口部開閉部材30の弾性頂壁31上面へ圧接させ、更に、補助キャップ40の頂壁41外周部下面に周設した環状の押圧突部44外面を上記係合突起34の内面へ圧接させて弾性頂壁31を伸長変形させることでスリット35を開口させた。
【0008】
第4の手段として、第1又は第2の手段を有すると共に、補助キャップ40の頂壁41中央部下面に押込み突部46を付設して、該押込み突部の下端面で口部開閉部材30の弾性頂壁31中央部を弾性に抗して押し込むことでスリット35を開口させた。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1から図3が示す第1実施形態を説明すると、該実施形態の容器は、容器体1と注出キャップ3からなり、容器体1は、弾性圧搾可能な胴部上端から肩部を介して、又は介することなく直接口頸部2を起立している。
【0010】
注出キャップ3は、キャップ主体10, 支持環体20, 口部開閉部材30および補助キャップ40からなり、キャップ主体10は、上記口頸部2外面に螺合させた装着筒部11の上端から第1内向きフランジ状壁12を介して中間筒部13を起立すると共に、該中間筒部の下部内面に係合溝部14を周設し、又その中間筒部13を下方へ延長形成して、該延長形成部の外面を上記口頸部2の上部に水密に嵌合させ、更に、上記中間筒部13の上端から第2内向きフランジ状壁15を介して上方筒部16を起立し、該上方筒部の中間部外面に係合突条17を周設し、又更に、上記第2内向きフランジ状壁15の内周面から下面内周部にかけての壁面部分にL字状の縦板部18を複数縦設している。
【0011】
支持環体20は、上記キャップ主体10の中間筒部13下部内面に固定筒部21を嵌合させると共に、該固定筒部の上部外面に周設した凸状係止部22を上記係合溝部14内へ係止させ、又上記固定筒部21の上部内面に付設した第3内向きフランジ状壁23の上面外周部に環状突部24を周設し、又その第3内向きフランジ状壁23に吸気孔25を複数穿設している。
【0012】
口部開閉部材30は、半球面状に下方へ彎曲させた弾性頂壁31を有し、該弾性頂壁の周縁から、キャップ主体10の上方筒部16内面との間に小間隙32をあけて弾性周壁33を垂設すると共に、該弾性周壁の下端部外面を上記支持環体20の環状突部24へ嵌合させ、又弾性頂壁31の外周部上面に、内周面を上方大径のテ−パ状とした環状の係合突起34を周設している。更に、上記弾性頂壁31の中央部には、十字状のスリット35を穿設し、該スリットは、後述するように図1が示す補助キャップ40を閉蓋させた状態では開口し、かつ図3が示す開蓋状態では、切り離し面相互が圧接して閉塞している。又更に、そのスリット35と上記係合突起34下端内面との間の弾性頂壁部分下面には、弾性頂壁補強用の突条36を周設し、又上記環状突部24直ぐ上方の弾性周壁部分外面に付設した外向きフランジ状弁板37の内周部を、支持環体20の環状突部24上面とキャップ主体10の縦板部18下端とで挟持させ、かつその弁板37の外周部上面に周設した密閉突部の上面を、キャップ主体10の第2内向きフランジ状壁15下面へ圧接させて吸気弁39を形成している。
【0013】
補助キャップ40は、上記キャップ主体10の上方筒部16上面を閉塞する頂壁41の周縁から短筒部42を、かつ頂壁41の外周部下面から筒状栓部43を、それぞれ垂設して、これ等短筒部と筒状栓部をキャップ主体10の上方筒部16の外面と内面とにそれぞれ嵌合させると共に、短筒部42の下部内面に周設した突条の上面を上記係合突条17下面へ係合させ、又上記筒状栓部43内方の頂壁部分を下方へ彎曲させ、かつ該彎曲部の外周部を除く部分を厚肉として、該厚肉部41aの下面を口部開閉部材30の弾性頂壁31上面へ圧接させ、又厚肉部41a外方の彎曲部分下面に、外周面を下方小径のテ−パ状とした環状の押圧突部44を周設し、該押圧突部の外周面を口部開閉部材30の係合突起34へ嵌合させることで、既述弾性頂壁31を伸長変形させて、図2が示すように上記スリット35を開口させている。
【0014】
収納液体を注出させる場合には、図1が示す状態から図3が示すように、補助キャップ40を開蓋する。該状態では、口部開閉部材30の弾性頂壁31が弾性復元するため、スリット35は、切り離し面相互が圧接して閉塞する。次に、容器体胴部を弾性圧搾して容器体内を加圧すると、スリット35が開口して収納液体が注出される。又該状態から胴部の圧搾を解放すると、スリット35が閉塞し、かつ図3が想像線で示すように外向きフランジ状弁板37が弾性変形して吸気弁39が開弁するため、外気が小間隙32および吸気孔25を通って容器体内へ吸入され、よって、容器体内の負圧化が解消される。又液体注出の際、注出液体が液垂れして口部開閉部材30の弾性周壁33外面に付着した場合には、外気を吸気する時にその付着液体が外気と共に容器体内へ吸入される。
【0015】
図4, 図5は、第2実施形態を示し、本実施形態の容器は、容器体1と注出キャップ3からなり、容器体1は、第1実施形態と構造が同一であるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0016】
注出キャップ3は、キャップ主体10, 支持環体20, 口部開閉部材30および補助キャップ40からなり、キャップ主体10は、第1実施形態と構造が同一であるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0017】
支持環体20は、キャップ主体10の中間筒部13下部内面に固定筒部21の上部を嵌合させると共に、該固定筒部の上部外面に周設した凸状係止部22をキャップ主体10の係合溝部14内へ係止させ、又上記固定筒部21の下部内面から第3内向きフランジ状壁23を介して内筒部26を起立すると共に、該内筒部の上部に内向きフランジ状の係合壁部27を付設し、更に、上記第3内向きフランジ状壁23に吸気孔25を複数穿設している。
【0018】
口部開閉部材30は、半球面状に上方へ彎曲させた弾性頂壁31を有し、該弾性頂壁の周縁から上方筒部16内面との間に小間隙32をあけて弾性周壁33を垂設すると共に、該弾性周壁の下端部外面を、上記係合壁部27上方の内筒部26部分へ嵌合させ、又弾性頂壁31の外周部下面に弾性頂壁補強用の突条36を周設する。又該突条が囲む弾性頂壁31部分には、十字状のスリット35を穿設し、該スリットは、後述するように図4が示す補助キャップ40を閉蓋させた状態では開口している。更に、上記内筒部26直ぐ上方の弾性周壁33部分外面からは、外向きフランジ状壁を介して下方大径テ−パ状の筒状弁部38を垂設し、該筒状弁部の下端部外面を、上記第3内向きフランジ状壁23直ぐ上方の固定筒部21部分へ圧接させて吸気弁39を形成している。
【0019】
補助キャップ40は、キャップ主体10の上方筒部16上面を閉塞する頂壁41周縁から短筒部42を、かつ頂壁41の外周部下面から筒状栓部43をそれぞれ垂設して、これ等短筒部と筒状栓部をキャップ主体10の上方筒部16の外面と内面とにそれぞれ嵌合させると共に、その短筒部42の下端部内面に周設した突条の上面をキャップ主体10の係合突条17下面に係合させ、又短筒部42を上方へ延長形成して、該延長部分を摘み筒部45とし、更に、上記頂壁41の中央部下面に押込み突部46を付設して、該押込み突部の下端面で口部開閉部材30の弾性頂壁31中央部を弾性に抗して押し込むことで、図5が示すようにスリット35を開口させている。
【0020】
収納液体を注出させる場合には、図4が示す状態から補助キャップ40を開蓋させる。該状態では、押込み突部46の下端面が弾性頂壁31から離れ、スリット35は、切り離し面相互が圧接して閉塞する。次に、容器体胴部を弾性圧搾すると、スリット35が開口して収納液体が注出される。又該状態から胴部の圧搾を解放すると、スリット35が閉塞し、かつ図4が想像線で示すように筒状弁部38が弾性変形して吸気弁39が開弁するため、外気が小間隙32および吸気孔25を通って容器体内へ吸入され、よって、容器体内の負圧化が解消される。又液体注出の際、注出液体が液垂れして口部開閉部材30の弾性周壁33外面に付着した場合には、外気が吸気される時にその付着液体が外気と共に容器体内へ吸入される。
【0021】
尚口部開閉部材30は、シリコンゴム或いは軟質合成樹脂材で成形し、他の部品は、適宜合成樹脂材で成形する。又スリット35は、一文字状或いはY字状等の形状に穿設してもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明は上記構成とするもので、請求項1記載の発明の場合は、口部開閉部材30の弾性頂壁31にスリット35を穿設したから、図1が示す状態から補助キャップ40を外し、かつ容器体胴部を弾性圧搾して容器体内を加圧することで、スリット35を開口させて収納液体を容易に注出でき、かつ該状態から容器体胴部を解放すると、弾性頂壁31が弾性復元してスリット35が閉塞するから、使用後に補助キャップ40を閉め忘れても、収納液体が蒸発することが阻止される。又口部開閉部材30の弾性周壁33外面とキャップ主体10の上方筒部16内面との間に小間隙32を設け、かつ支持環体20の第3内向きフランジ状壁23に吸気孔25を複数穿設し、更に、支持環体20の環状突部24直ぐ上方の弾性周壁部分外面に外向きフランジ状弁板37を付設して、該弁板の外周部上面をキャップ主体10の第2内向きフランジ状壁15下面へ圧接させて吸気弁39を形成したから、容器体胴部を圧搾して収納液体を注出させ、かつ胴部の圧搾を解放すると、外向きフランジ状弁板37が弾性変形して吸気弁39が開弁し、外気が小間隙32および吸気孔25を通って容器体内へ吸入されることになり、よって、容器体内の負圧化を円滑に解消することができ、又注出時に液垂れして液体が口部開閉部材30の弾性周壁33外面に付着した場合には、該付着液体を外気と共に容器体内へ吸入させることができる。
【0023】
請求項2記載の発明の場合は、口部開閉部材30の弾性頂壁31にスリット35を穿設したから、請求項1の発明と同様に、収納液体を容易に注出できると共に、使用後に補助キャップ40を閉め忘れても、収納液体が蒸発することが阻止される。又口部開閉部材30の弾性周壁33外面とキャップ主体10の上方筒部16内面との間に小間隙32を設け、かつ支持環体20の第3内向きフランジ状壁23に吸気孔25を複数穿設し、更に、支持環体20の内筒部26直ぐ上方の弾性周壁部分から筒状弁部38を垂設して、該筒状弁部の下端部外面を、第3内向きフランジ状壁23直ぐ上方の固定筒部21部分へ圧接させて吸気弁39を形成したから、請求項1の発明と同様に、外気が小間隙32および吸気孔25を通って吸気され、容器体内の負圧化を円滑に解消でき、かつ液垂れして弾性周壁33外面に付着した液体を外気と共に吸入させることができ、更に、弁部38を筒状としたから、弾性疲労が生じ難くて耐久性が優れている。
【0024】
請求項3記載の発明の場合は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果を有し、かつ口部開閉部材30の弾性頂壁31を半球面状に下方へ彎曲させ、又該弾性頂壁上方の補助キャップ40の頂壁41部分を半球面状に下方へ彎曲させて、該彎曲部の下面を口部開閉部材30の弾性頂壁31上面へ圧接させ、更に、補助キャップ40の頂壁41外周部下面に周設した環状の押圧突部44外面を、弾性頂壁31の外周部上面に周設した係合突起34内面へ圧接させることで、弾性頂壁31を伸長変形させてスリット35を開口させたから、補助キャップ40を閉蓋させた状態では、スリット35が常時開口していることとなり、よって、不使用状態で容器を長期間放置しても、スリット35の相互に対向する切り離し面同志が接着して、注出時にスリット35を大きく開口できなくなり、注出に支障を来すことがない。
【0025】
請求項4記載の発明の場合は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果を有し、かつ補助キャップ40の頂壁41中央部下面に押込み突部46を付設して、該押込み突部の下端面で口部開閉部材30の弾性頂壁31中央部を弾性に抗して押し込むことでスリット35を開口させたから、補助キャップ40を閉蓋させた状態では、スリット35が常時開口していることとなり、よって、請求項3記載の発明と同様にスリット35の相互に対向する切り離し面同志が接着して注出に支障を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の第1実施形態を示す要部縦断面図である。
【図2】 図1A−A線を矢示方向に見た横断面図である。
【図3】 同実施形態を開蓋状態で示す要部縦断面図である。
【図4】 本発明容器の第2実施形態を示す要部縦断面図である。
【図5】 図4B−B線を矢示方向に見た横断面図である。
【符号の説明】
1…容器体 3…注出キャップ 10…キャップ主体
20…支持環体 30…口部開閉部材 40…補助キャップ
Claims (4)
- 弾性圧搾可能な胴部上端から口頸部2を起立する容器体1と、上記口頸部2へ装着させた注出キャップ3とからなり、該注出キャップを、上記口頸部2外面に嵌合させた装着筒部11の上端から第1内向きフランジ状壁12を介して中間筒部13を起立し、該中間筒部の上端から第2内向きフランジ状壁15を介して上方筒部16を起立したキャップ主体10と、該キャップ主体の中間筒部13下部内面に固定筒部21を嵌着させると共に、該固定筒部の上端内面に付設した第3内向きフランジ状壁23の外周部上面に環状突部24を付設し、又上記第3内向きフランジ状壁23に吸気孔25を複数穿設した支持環体20と、該支持環体の環状突部24内面に、弾性頂壁31の周縁から上記上方筒部16内面との間に小間隙32をあけて垂設した弾性周壁33の下端部を嵌着させ、又弾性頂壁31に切り離し面相互が圧接するスリット35を穿設した口部開閉部材30と、上記口頸部2上面を閉塞する頂壁41の周縁から短筒部42を垂設し、かつ該短筒部の内面を上記キャップ主体10の上方筒部16へ嵌合させた補助キャップ40とで形成し、上記支持環体20の環状突部24直ぐ上方の弾性周壁部分外面に外向きフランジ状弁板37を付設して、該弁板の外周部上面をキャップ主体10の第2内向きフランジ状壁15下面へ圧接させて吸気弁39を形成したことを特徴とする合成樹脂製注出容器。
- 弾性圧搾可能な胴部上端から口頸部2を起立する容器体1と、上記口頸部2へ装着させた注出キャップ3とからなり、
該注出キャップを、
上記口頸部2外面に嵌合させた装着筒部11の上端から第1内向きフランジ状壁12を介して中間筒部13を起立し、該中間筒部の上端から第2内向きフランジ状壁15を介して上方筒部16を起立したキャップ主体10と、
該キャップ主体の中間筒部13下部内面に固定筒部21の上部を嵌着させると共に、該固定筒部の下部内面から第3内向きフランジ状壁23を介して内筒部26を起立し、又第3内向きフランジ状壁23に吸気孔25を穿設した支持環体20と、
該支持環体の内筒部26内面に、弾性頂壁31の周縁から上記上方筒部16内面との間に小間隙32をあけて垂設した弾性周壁33の下端部を嵌着させ、又弾性頂壁31に切り離し面が相互に圧接するスリット35を穿設した口部開閉部材30と、
上記口頸部2上面を閉塞する頂壁41の周縁から短筒部42を垂設し、かつ該短筒部の内面を上記キャップ主体10の上方筒部16へ嵌合させた補助キャップ40とで形成し、
上記支持環体20の内筒部26直ぐ上方の弾性周壁部分外面から下方大径テ−パ状の筒状弁部38を垂下し、該筒状弁部の下端部外面を第3内向きフランジ状壁23直ぐ上方の固定筒部分内面へ圧接させて吸気弁39を形成したことを特徴とする合成樹脂製注出容器。 - 口部開閉部材30の弾性頂壁31を半球面状に下方へ彎曲させると共に、該弾性頂壁の外周部上面に環状の係合突起34を周設し、又弾性頂壁31上方の補助キャップ40の頂壁41部分を半球面状に下方へ彎曲させて、該彎曲部の下面を口部開閉部材30の弾性頂壁31上面へ圧接させ、更に、補助キャップ40の頂壁41外周部下面に周設した環状の押圧突部44外面を上記係合突起34の内面へ圧接させて弾性頂壁31を伸長変形させることでスリット35を開口させた請求項1又は請求項2記載の合成樹脂製注出容器。
- 補助キャップ40の頂壁41中央部下面に押込み突部46を付設して、該押込み突部の下端面で口部開閉部材30の弾性頂壁31中央部を弾性に抗して押し込むことでスリット35を開口させた請求項1又は請求項2記載の合成樹脂製注出容器。
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