JP2002362525A - プラスチックボトル - Google Patents
プラスチックボトルInfo
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Abstract
壊強度を高めると同時に、ラベル貼付時の外観品質の向
上を図る。 【解決手段】 容器胴部12を押圧して内容物を排出す
るプラスチックボトル11において、胴部周壁面14
に、断面凹溝状をした所定長さからなる水平リブ16を
少なくとも1本備え、該水平リブ16の長手方向両端部
に段差部18を形成した。
Description
用のリブを形成された薄肉のプラスチックボトルに関す
る。
より軽量化する必要が強まってきている。通常、プラス
チックボトルにおいては、使用樹脂量を少なくし、薄肉
化することによって、容器の軽量化を図っているが、薄
肉化の際に問題となる強度低下を小さくするため、胴部
周壁面にリブと呼ばれる補強用の凹溝もしくは凸溝を形
成することが広く行なわれている(例えば、特開平9−
240647号公報、特開平11−348960号公報
参照)。
トルの原形を維持したり、内容液排出時の胴部押圧(い
わゆるスクイズ操作)による変形から胴部を原形状に回
復させるための役割を果たしている。しかしながら、従
来採用されているリブは、ただ単に凹溝状にへこませ、
あるいは凸溝状に突出させただけであり、リブ端部にお
いて胴部周壁面との間に大きな段差を有している。この
ため、ボトル落下時などに大きな衝撃力が作用した場
合、リブ端部に応力が集中しやすく、この部分で容器が
破損しやすいという問題があった。
の応力の集中を分散させればよいが、従来、このような
応力の分散方法として、例えば特開平10−26491
8号公報に開示されるように、多角形断面からなる胴部
の角部においてリブの延長線が胴部周壁面と面一になる
ように形成する方法などが採用されていた。しかしなが
ら、この方法は、応力の分散には効果的である反面、金
型加工に手間を生じたり、また、リブの上から化粧用の
巻きラベルなどを貼り付けた場合などに、リブの端部形
状がラベル面に凹凸となって表れてしまい、ラベル貼付
時の外観品質が低下してしまうという問題があった。
解決するためになされたもので、リブ端部と胴部周壁面
との接続部形状を工夫することによってリブ端部に作用
する応力を分散し、容器の破壊強度を高めると同時に、
ラベル貼付時の外観品質の向上も図ったプラスチックボ
トルを提供することを目的とする。
成するため、胴部を押圧して内容物を排出するプラスチ
ックボトルにおいて、胴部周壁面に、断面凹溝状をした
所定長さからなるリブを少なくとも1本備え、該リブの
長手方向両端部に段差部を形成したものである。
ルとした場合、リブの長手方向両端部に形成した段差部
によってリブ端部に作用する応力が分散される。その結
果、ボトル落下時などに大きな衝撃力が作用しても、リ
ブ端部に応力が集中することがなくなり、従来のように
リブ端部付近で容器が破損するというようなことがなく
なる。また、リブ端部に形成した段差部のために、リブ
底面と胴部周壁面との段差が急激に大きくなることがな
くなり、リブの上から化粧用の巻きラベルなどを貼付し
ても、リブの端部形状がラベル面に凹凸となって表れに
くく、ラベル貼付時の外観品質も向上する。
て図面を参照して説明する。図1に本発明に係るプラス
チックボトルの一実施の形態を示す。(a)はプラスチ
ックボトルの全体形状の正面図、(b)は(a)中のI
−I線位置における略示断面図、(c)は(b)中のP
部分(リブ端部)の略示拡大図である。
(以下、ボトルという)、12は内容液を収容する容器
胴部、13は内容液注出用の口部である。ボトル11
は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン
(PP)、ポリエチレン・テレフタレート(PET)な
ど、その使用目的に応じて採用されたプラスチック樹脂
で作られており、胴部周壁面14のボトル正面側と裏面
側には、それぞれ巻きラベル15の貼付面に位置して、
断面凹溝状をした所定長さからなる水平リブ16が所定
間隔をおいて上下方向に平行に複数本形成されている。
そして、これら水平リブ16の長手方向両端部には、所
定の傾斜角度からなる単純傾斜部18の途中に、断面円
弧状をした段差部19がそれぞれ形成されており、この
段差部19を介してリブ底面17と胴部周壁面14を連
結したものである。
1.0mmとされ、また、段差部19の深さdは0.3
mmとされている。なお、リブ底面17と段差部19と
のつなぎ目、単純傾斜部18と段差部19とのつなぎ目
には、必要に応じてアールを付け、滑らかにつなぐこと
が望ましい。
ン、商品説明、使用方法などを印刷表示した化粧用の装
飾帯であって、プラスチック、紙、あるいはこれらを重
ね合わせたラミネート紙から作られており、水平リブ1
6の上から胴部周壁面14に巻き付けられ、接着剤など
必要な手段で定位置に固着される。
は、水平リブ16の長手方向両端部に段差部19を形成
し、この段差部19を介してリブ底面17と胴部周壁面
14を連結しているため、リブ端部に作用する応力がこ
の断面円弧状の段差部19で分散され、容器落下などに
よる大きな衝撃力が作用しても、リブ端部に応力が集中
することがなくなる。このため、従来のようにリブ端部
に応力が集中してこの部分でボトルが破損するというよ
うなことがなくなる。
7と胴部周壁面14との間の段差が急激に変化すること
がなくなるので、リブの上側から胴部周壁面14に化粧
用の巻きラベル15を貼付しても、従来のようにリブの
端部形状がラベル表面に凹凸となって表れにくくなる。
このため、ラベル貼付時の外観品質も向上する。
(a)は胴部周壁面14に縦リブ26を形成したプラス
チックボトルの例を、また、(b)は胴部周壁面14に
斜めリブ36を形成したプラスチックボトルの例をそれ
ぞれ示すものである。このように、補強用のリブの形成
方向は、図1のような胴部円周方向に沿った水平リブ1
6(図1参照)だけに限られるものではなく、図2に示
したように、設計仕様に応じて、縦リブ26や斜めリブ
36など、自由に採用できるものである。
うな円弧状断面に限らず、リブ底面13と胴部周壁面1
7との間に所望の段差を与えることが可能な形状であれ
ばよく、図示したような円弧状断面の他、台形状断面、
折れ線状断面など、種々の断面形状を採用できるもので
ある。さらに、容器胴部12の断面形状も、図示例のよ
うな楕円形断面に限らず、円形断面、四角形断面、5角
形以上の多角形断面など、自由に採用できるものであ
る。
形態では、すべてのリブ16、26、36について、そ
の長手方向両端部に段差部19を形成したが、段差部1
9は必ずしもすべてのリブに形成する必要はなく、要求
されるボトルの強度に応じて、例えば1つ置きのリブ毎
にその長手方向両端部に段差部19を形成するなど、そ
の形成位置は自由に採用できるものである。
トル(本発明品)と、図3に示すような段差部19のな
い従来のプラスチックボトル(従来品)とを用い、落下
試験を行なった。その試験落結果を表1に示す。なお、
落下試験は次の方法によった。
落下試験法に準じ、落下高さ0.9m、1.0mの2水
準を採用した。落下回数は1つのボトルにつき10回と
し、容器内部には収容液体として水を封入した。なお、
表1中の「結果」の欄には、落下試験に供したボトルの
総数を分母に、破損したボトルの数を分子に表記した。
い従来品の場合、落下高さ0.9m、1.0mのいずれ
の場合においても、試験に供した6個のプラスチックボ
トルのうち、2個が破損した。そして、この破損箇所
は、いずれの場合も、図4に示すように、容器底部に近
いリブ端部付近に集中していた。一方、段差部19を有
する本発明品の場合、リブ端部に破損は生ぜず、破壊強
度が向上していることが確認された。
ボトルの胴部周壁面に形成されたリブの長手方向両端部
にリブ底面と胴部周壁面との間をつなぐ段差部を形成し
たので、この段差部によってリブ端部に作用する応力を
分散することができ、容器の破壊強度を高めると同時
に、ラベル貼付時の外観品質も向上することができる。
態を示すもので、(a)はプラスチックボトルの全体形
状の正面図、(b)は(a)中のI−I線位置における
略示断面図、(c)は(b)中のP部分(リブ端部)の
略示拡大図である。
形態を示すもので、(a)は胴部周壁面に縦リブを形成
したプラスチックボトルの例を示す正面図、(b)は胴
部周壁面に斜めリブを形成したプラスチックボトルの例
を示す正面図である。
を示す略示拡大断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 胴部を押圧して内容物を排出するプラス
チックボトルにおいて、胴部周壁面に、断面凹溝状をし
た所定長さからなるリブを少なくとも1本備え、該リブ
の長手方向両端部に段差部を形成したことを特徴とする
プラスチックボトル。 - 【請求項2】 前記段差部がボトル周壁面から0.1〜
0.8mmの深さ位置にあることを特徴とする請求項1
記載のプラスチックボトル。 - 【請求項3】 前記リブが胴部周壁面の円周方向に沿っ
て水平に形成されていることを特徴とする請求項1また
は2記載のプラスチックボトル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001171382A JP4796712B2 (ja) | 2001-06-06 | 2001-06-06 | プラスチックボトル |
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- 2001-06-06 JP JP2001171382A patent/JP4796712B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP7406317B2 (ja) | 2019-07-04 | 2023-12-27 | メビウスパッケージング株式会社 | 容器 |
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