JP2018172132A - 絞出し容器 - Google Patents

絞出し容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2018172132A
JP2018172132A JP2017070432A JP2017070432A JP2018172132A JP 2018172132 A JP2018172132 A JP 2018172132A JP 2017070432 A JP2017070432 A JP 2017070432A JP 2017070432 A JP2017070432 A JP 2017070432A JP 2018172132 A JP2018172132 A JP 2018172132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trunk
container
wall portion
mouth
contents
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017070432A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7142418B2 (ja
Inventor
修一 木虎
Shuichi Kiko
修一 木虎
岸上 晴男
Haruo Kishigami
晴男 岸上
幸治 吉井
Koji Yoshii
幸治 吉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2017070432A priority Critical patent/JP7142418B2/ja
Publication of JP2018172132A publication Critical patent/JP2018172132A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7142418B2 publication Critical patent/JP7142418B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

【課題】加熱殺菌処理が必要な内容物を収容することができるとともに当該内容物を容易に絞り出すことができる絞出し容器を提供する。【解決手段】低密度ポリエチレンを主材として、口部11、胴部12及び底部13を備えたボトル形状に形成され、胴部12の押圧によって口部11から内容物を絞り出して使用される絞出し容器1であって、胴部12の、口部11と底部13との中間よりも底部13側の部分に、それぞれ胴部12の周方向に沿って延びる複数本の横リブ20が胴部12の軸方向に向けて間隔を空けて並べて設けられていることを特徴とする絞出し容器1。【選択図】図1

Description

本発明は、収容した内容物を絞り出して使用される絞出し容器に関する。
例えば、おろしワサビ(練りワサビ)、おろしにんにく、おろし生姜、マヨネーズ、ケチャップなどの練り状ないしペースト状の内容物を収容する容器として、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状を有し、その胴部を押圧することによって口部から内容物を絞り出して使用される絞出し容器が知られている。
このような絞出し容器は、胴部を押し潰し易くし、これにより内容物を容易に絞り出すことができるようにするために、比較的柔らかい低密度ポリエチレンを主材として形成されるのが一般的である(特許文献1参照)。
特開2017−19562号公報
各種容器に収容される内容物としては、容器に充填されて口部がアルミシール等のシール材で密封された後に、加熱殺菌処理を必要とするものがある。このような内容物の加熱殺菌処理は、例えば、内容物が充填され、口部が密封された容器を、所定時間(例えば30分)、所定温度(例えば80℃)に保持することで内容物の加熱殺菌を行い、その後、容器に冷水等を掛けて急冷することにより行われる。そして、このような加熱殺菌処理を必要とする内容物を収容する容器として、上記のような絞出し容器を用いることが要望されている。
しかし、低密度ポリエチレンを主材としてボトル状に形成された絞出し容器は、比較的耐熱性が低いため、内容物の充填後に上記した加熱殺菌処理を行うと、加熱により容器内圧が上昇して胴部が膨張変形し、次いで、急冷の際に容器が減圧変形することによって、胴部に永久変形が生じてしまうという問題があった。
これに対し、胴部の肉厚を厚くするなど、容器の内容量1mlあたりの重量を大きくして、上記変形に耐え得る剛性を胴部に持たせた構成とすることが考えられる。しかし、このような構成とした場合では、胴部が硬くなって潰れにくくなり、内容物を絞り出す作業が困難になってしまうという問題が生じることになる。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、加熱殺菌処理が必要な内容物を収容することができるとともに当該内容物を容易に絞り出すことができる絞出し容器を提供することにある。
本発明の絞出し容器は、低密度ポリエチレンを主材として、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状に形成され、前記胴部の押圧によって前記口部から内容物を絞り出して使用される絞出し容器であって、前記胴部の、前記口部と前記底部との中間よりも前記底部側の部分に、それぞれ前記胴部の周方向に沿って延びる複数本の横リブが前記胴部の軸方向に向けて間隔を空けて並べて設けられていることを特徴とする。
本発明の絞出し容器は、上記構成において、前記胴部の軸心を挟んだ両側に、それぞれ複数の前記横リブが前記胴部の軸方向に向けて間隔を空けて並べて設けられているのが好ましい。
本発明の絞出し容器は、上記構成において、前記胴部が、互いに対向する正面壁部分及び背面壁部分と、前記正面壁部分及び前記背面壁部分よりも幅の狭い一対の側壁部分とを有する扁平形状であり、前記正面壁部分と前記背面壁部分とに、それぞれ複数の前記横向きリブが設けられているのが好ましい。
本発明の絞出し容器は、上記構成において、前記胴部は、前記正面壁部分の側からの正面視で、前記口部の側よりも前記底部の側の幅が広い下膨れの形状であるのが好ましい。
本発明の絞出し容器は、上記構成において、低密度ポリエチレンにより形成された内層と外層の間にバリア層を備えるのが好ましい。
本発明の絞出し容器は、練り状またはペースト状の内容物を収容する用途に用いることができる。
本発明の絞出し容器は、内容量が150ml〜300mlであり、内容量1mlあたりの重量が0.1g以下のものとすることができる。
本発明によれば、加熱殺菌処理が必要な内容物を収容することができるとともに当該内容物を容易に絞り出すことができる絞出し容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である絞出し容器の正面図である。 図1に示す絞出し容器の側面図である。 図1に示す絞出し容器の底面図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1〜図4に示す本発明の一実施の形態である絞出し容器1は、おろしワサビ(練りワサビ)、おろしにんにく、おろし生姜などの練り状ないしペースト状であるとともに、絞出し容器1に充填された後に加熱殺菌処理を必要とする内容物を収容する用途に用いることができるものである。
この絞出し容器1は、低密度ポリエチレン(LDPE)を主材としてボトル形状に形成されており、口部11、胴部12及び底部13を備えている。より具体的には、絞出し容器1は、主材である低密度ポリエチレンにより形成された内層と外層の間に、バリア層としてEVOH層(エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂層)を備えた積層構造を有している。内層とEVOH層の間及び外層とEVOH層の間には、それぞれ層間剥離を防止するための接着層が設けられている。
本実施の形態においては、絞出し容器1は、低密度ポリエチレンとEVOHとにより形成された積層構造のパリソンを押出ブロー成形(EBM:Extrusion Blow Molding)することにより形成されている。
なお、絞出し容器1は、低密度ポリエチレンとEVOH層との積層構造に限らず、低密度ポリエチレンを主材としてボトル形状に形成されていれば、例えば、低密度ポリエチレンの単層構造とするなど、その構成は種々変更可能である。また、絞出し容器1は、上記押出ブロー成形により形成されたものに限らず、低密度ポリエチレンを主材としてボトル形状に形成されていれば、例えば、低密度ポリエチレンにより予め有底筒状に形成されたプリフォームをブロー成形して形成されたものとするなど、他の方法により形成されたものとすることもできる。
口部11は円筒状に形成されており、その先端は内容物の注出口11aとなっている。口部11の開口端は平坦に形成されており、内容物の充填後に、当該開口端にたとえばアルミシール等のフィルム状のシール材を貼着することによって注出口11aを密封することができる。さらに、口部11の外周面には雄ねじ11bが一体に設けられており、この雄ねじ11bにキャップ(不図示)をねじ結合させることで、注出口11aをキャップにより閉塞することができる。
胴部12は、互いに対向する正面壁部分12a及び背面壁部分12bと一対の側壁部分12cとを有する略筒状に形成されており、口部11の下端に一体に連ねられている。胴部12の内部は収容空間となっており、この収容空間に内容物を収容することができる。胴部12は可撓性を有しており、手などによって押圧して容易に押し潰すことができる。
図3に示すように、正面壁部分12aと背面壁部分12bとの間隔は、一対の側壁部分12cの間隔よりも狭くなっている。すなわち、本実施の形態においては、胴部12は、正面壁部分12a及び背面壁部分12bの幅よりも一対の側壁部分12cの幅が狭い扁平形状となっている。
また、図1に示すように、本実施の形態においては、胴部12は、正面壁部分12aの側からの正面視で、口部11の側よりも底部13の側の幅が広い下膨れの形状となっている。
胴部12の正面壁部分12a及び背面壁部分12bの、口部11と底部13との中間よりも底部13の側の部分には、それぞれ4本の横リブ20が設けられている。すなわち、胴部12の軸心を挟んだ両側に、それぞれ胴部12の図1における上下方向の中央位置よりも下方側の部分に位置するように4本の横リブ20が設けられている。
これらの横リブ20は、それぞれ胴部12の周方向(図1における左右方向)に沿って延びており、その長さは互いに略同一となっている。また、図2、図4に示すように、これらの横リブ20は、それぞれ胴部12の内側に向けて半円状に凹む凹溝状に形成されている。図1、図2に示すように、正面壁部分12aに設けられる4本の横リブ20は、互いに胴部12の軸方向つまり上下方向に向けて間隔を空けて並べて設けられ、背面壁部分12bに設けられる4本の横リブ20は、互いに胴部12の軸方向つまり上下方向に向けて間隔を空けて並べて設けられている。図示する場合では、隣り合う横リブ20の間隔は、何れも、当該横リブ20の溝幅すなわち上下方向幅の2倍程度とされている。なお、正面壁部分12aに設けられる4本の横リブ20と、背面壁部分12bに設けられる4本の横リブ20とは、胴部12の軸心を挟んで対称に配置されている。
これらの横リブ20は、胴部12の剛性を高めるとともに、胴部12の内圧の変化に応じて当該内圧の変化を吸収するように変形することができる。
底部13は胴部12の下端に一体に連なり、胴部12の下端を閉塞している。底部13の中央側の部分は上方に向けてドーム状に凹む凹部13aとなっており、当該凹部13aには押出ブロー成形におけるパリソンの食切り部14が設けられている。図3に示すように、食切り部14は、一方の側壁部分12cの側から他方の側壁部分12cの側に向けて真っ直ぐに延びるリブ状の食切り本体部14aと、それぞれ食切り本体部14aから該食切り本体部14aに直交するように正面壁部分12aの側に向けて真っ直ぐに延びるとともに互いに間隔を空けて並ぶリブ状の2本の食切り枝部14bと、それぞれ食切り本体部14aから該食切り本体部14aに直交するように背面壁部分12bの側に向けて真っ直ぐに延びるとともに互いに間隔を空けて並ぶリブ状の3本の食切り枝部14cと、を有している。底部13の凹部13aに設けられる食切り部14を上記形状のものとしたことにより、底部13の剛性を高めることができる。
このような構成を有する絞出し容器1は、胴部12の収容空間に収容されている内容物を、手などによって胴部12を押圧して押し潰すことにより、口部11の注出口11aから外部に絞り出すことができる。
絞出し容器1は、比較的柔らかい材質である低密度ポリエチレンを主材として形成されているので、胴部12は押し潰し易く、これにより内容物を容易に絞り出すことができる。
また、本実施の形態の絞出し容器1では、絞出し容器1を低密度ポリエチレンとEVOH層(バリア層)とを有する積層構造に形成するようにしているので、胴部12を適度な可撓性を有する柔らかいものとしつつ、胴部12の酸素透過に対するバリア性を高めて、内容物の酸化を抑制することができる。
ここで、バリア層として使用されているEVOH層は、エチレン含有量が29〜44mol%のEVOHにより形成されたものであるのが好ましい。エチレン含有量が29〜44mol%のEVOHによりEVOH層を形成することにより、適度の酸素バリア性能を確保しつつ、内容物を絞り出す際にEVOH層にクラック等が発生することを防止することができる。これに対して、エチレン含有量が29mol%未満のEVOHによりEVOH層を構成すると、内容物を絞り出す際に、EVOH層にクラック等が発生するおそれがある。また、エチレン含有量が44mol%を超えるEVOHによりEVOH層を構成すると、酸素バリア性能が不足することになる。
さらに、本実施の形態の絞出し容器1では、胴部12を扁平形状としているので、内容物を絞り出す際に胴部12を押圧し易くして、内容物を絞り出す作業をさらに容易にすることができる。
さらに、本実施の形態の絞出し容器1では、胴部12を下膨れの形状としているので、胴部12をより底部13の側において押圧し易くして、使用時に、底部13の側に溜まった内容物を効率良く注出口11aの側に押し出して外部に絞り出すことができる。
上記の通り、絞出し容器1は、胴部12への充填後に加熱殺菌処理を必要とする内容物を収容する用途に用いることができる。
内容物の加熱殺菌処理は、例えば、口部11を通して胴部12の収容空間に所定量の内容物を充填し、口部11の開口端にシール材を貼着して注出口11aを密封した後、当該密封状態の内容物入りの絞出し容器1を、所定時間(例えば30分)、所定温度(例えば80℃)に保持することで内容物の殺菌を行い、その後、絞出し容器1に冷水等を掛けて急冷することにより行われる。
ここで、胴部に横リブが設けられないボトル形状の低密度ポリエチレンを主材とした絞出し容器では、内容物の充填後に口部の注出口を密封して加熱殺菌処理を行うと、低密度ポリエチレンの耐熱性が比較的低いことから、加熱により容器内圧が上昇することで胴部が膨張変形し、次いで急冷の際に容器内が減圧変形することで、胴部に永久変形が生じることになる。一方、当該永久変形を防止するために、胴部の肉厚を厚くするなど、容器の内容量1mlあたりの重量を大きくして、上記変形に耐え得る剛性を胴部に持たせた構成とすると、胴部が硬くなって潰れにくくなり、内容物を絞り出す作業が困難になってしまう。
これに対して、本実施の形態の絞出し容器1では、胴部12の軸心を挟んだ両側の、口部11と底部13との中間よりも底部13の側の部分に、それぞれ胴部12の周方向に沿って延びる4本の横リブ20を胴部12の軸方向に向けて間隔を空けて並べて設けるようにしたので、胴部12の肉厚を厚くして胴部12の剛性を高めるなどの対策を施すことなく、胴部12を内容物の絞り出しを容易に行い得る程度の適度な可撓性を有する構成としたまま、当該横リブ20により胴部12の所望部位の剛性を高めつつ加熱殺菌処理において生じる胴部12の内圧の増減を当該横リブ20の変形により吸収することができるようにして、加熱殺菌処理を行うことによって胴部12に永久変形が生じることを防止することができる。
このように、本実施の形態の絞出し容器1では、胴部12を内容物の絞り出しを容易に行い得る程度の適度な可撓性を有する構成としたまま加熱殺菌処理による胴部12の永久変形を防止することができるので、加熱殺菌処理が必要な内容物を収容することができるとともに当該内容物を容易に絞り出すことができる。
また、本実施の形態の絞出し容器1では、胴部12の軸心を挟んだ両側に、それぞれ4本の横リブ20を設けるようにしているので、加熱殺菌処理において生じる胴部12の内圧の増減を胴部12の軸心を挟んだ両側において効果的に吸収することができる。これにより、加熱殺菌処理を行うことによって胴部12に永久変形が生じることをより確実に防止することができる。
さらに、本実施の形態の絞出し容器1では、胴部12を扁平形状とし、その正面壁部分12a及び背面壁部分12bとに、それぞれ4本の横リブ20を設けるようにしているので、加熱殺菌処理において生じる胴部12の内圧の増減を、扁平な胴部12の軸心を挟んだ両側において効果的に吸収することができる。これにより、加熱殺菌処理を行うことによって胴部12に永久変形が生じることをより確実に防止することができる。
さらに、本実施の形態の絞出し容器1では、胴部12を、扁平形状であるとともに正面壁部分12aの側からの正面視で、口部11の側よりも底部13の側の幅が広い形状としたので、加熱殺菌処理において、横リブ20が設けられる胴部12の底部13の側において内圧の変化を効果的に吸収することができる。これにより、加熱殺菌処理を行うことによって胴部12に永久変形が生じることをより確実に防止することができる。
さらに、本実施の形態の絞出し容器1では、底部13に設けられる食切り部14を、一方の側壁部分12cの側から他方の側壁部分12cの側に向けて真っ直ぐに延びるリブ状の食切り本体部14aと、それぞれ食切り本体部14aから該食切り本体部14aに直交するように正面壁部分12aの側に向けて真っ直ぐに延びるとともに互いに間隔を空けて並ぶリブ状の2本の食切り枝部14bと、それぞれ食切り本体部14aから該食切り本体部14aに直交するように背面壁部分12bの側に向けて真っ直ぐに延びるとともに互いに間隔を空けて並ぶリブ状の3本の食切り枝部14cと、を有する構成として、底部13の剛性を高めるようにしたので、加熱殺菌処理により胴部12の内圧が増加したときに、凹部13aが下方に向けて変形してしまうことを防止することができる。これにより、上記した横リブ20による胴部12の永久変形の防止効果と相まって、絞出し容器1の形状を確実に維持することができる。
上記構成を有する絞出し容器1は、内容量が150ml〜300mlであるとともに、内容量1mlあたりの重量が0.1g以下のものとすることができる。上記した本実施の形態の絞出し容器1の内容量は175ml、重量は14gであり、内容量1mlあたりの重量は0.08gである。
ここで、上記の通り、胴部に横リブが設けられない従来の低密度ポリエチレンを主材とした絞出し容器では、加熱殺菌処理により生じる胴部の永久変形の防止と、胴部を適度な可撓性を有するものとして内容物の絞り出し易さの維持とを両立することは困難であるが、本出願人は、特に、内容量が150ml〜300mlの場合に、胴部の永久変形が顕著に生じること、また、当該永久変形を防止するために胴部の肉厚を厚くして加熱殺菌処理により生じる胴部の永久変形を防止しようとした場合に胴部が硬くなり過ぎることを見出した。すなわち、本出願人は、内容量が150ml〜300mlの場合に、特に、加熱殺菌処理により生じる胴部の永久変形の防止と、胴部を適度な可撓性を有するものとして内容物の絞り出し易さの維持とを両立することが困難になるという新たな課題を見出した。
そして、当該課題を解決するための手段を検討するために、図1に示す絞出し容器1と同一の形状を有する実施例の絞出し容器と、図1に示す絞出し容器1と同様の基本形状を有するが横リブが設けられない構成の比較例1の絞出し容器と、図1に示す絞出し容器1と同様の基本形状を有するが胴部に横リブに替えて縦リブを設けた構成の比較例2の絞出し容器とを用意し、これらの絞出し容器のそれぞれに内容物として160gのペースト状のショウガを充填し、口部をアルミシールで密封した後、30分間、80℃のシャワーを浴びせて内容物の殺菌処理を行い、その後、冷却水により急冷して、胴部に永久変形が生じるか否かを確認する実験を行った。
その結果、胴部に横リブが設けられない比較例1の絞出し容器と、胴部に縦リブを設けた比較例2の絞出し容器では、加熱殺菌処理後の胴部に永久変形が生じたが、胴部に横リブを設けた実施例の絞出し容器では、加熱殺菌処理後の胴部に永久変形が生じないことを確認した。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、絞出し容器1の主材となる低密度ポリエチレンは、低密度ポリエチレンを主成分とした樹脂材料により形成されていれば、例えば、低密度ポリエチレンに他種類の樹脂材料ないし添加剤等を混ぜた樹脂材料により形成された構成とすることもできる。
また、前記実施の形態においては、胴部12を扁平形状のものとし、横リブ20を、胴部12の正面壁部分12a及び背面壁部分12bに設けるようにしているが、これに限らず、胴部12の形状に応じて、横リブ20を、口部11と底部13との中間よりも底部13の側の部分であれば、種々の部分に設けることができる。
さらに、胴部12は、上記した扁平形状に限らず、例えば円形の横断面形状や楕円形の横断面形状などの他の形状とすることもできる。また、胴部12は、上記した下膨れの形状に限らず、口部11の側と底部13の側が同一の幅となる形状など他の形状とすることもできる。
さらに、前記実施の形態においては、胴部12の軸心を挟んだ両側に、それぞれ4本の横リブ20を設けるようにしているが、これに限らず、それぞれの側に複数本の横リブ20が設けられていれば、その本数は任意に変更可能である。
さらに、前記実施の形態においては、横リブ20を胴部12の内側に向けて半円状に凹む凹溝状としているが、横リブ20を胴部12の外側に向けて半円状に突出する凸状に形成することもできる。また、何れの場合においても、横リブ20の横断面形状を半円状以外の形状とすることもできる。
さらに、前記実施の形態においては、絞出し容器1を、おろしワサビ(練りワサビ)、おろしにんにく、おろし生姜等の練り状ないしペースト状の内容物を収容する用途に用いられるものとしたが、これに限らず、例えばマヨネーズやケチャップ等の他の練り状ないしペースト状の内容物や、練り状ないしペースト状ではない内容物など、他の内容物を収容する用途に用いることもできる。また、絞出し容器1を、加熱殺菌処理を必要としない内容物を収容する用途に用いることもできる。
1 絞出し容器
11 口部
11a 注出口
11b 雄ねじ
12 胴部
12a 正面壁部分
12b 背面壁部分
12c 側壁部分
13 底部
14 食切り部
14a 食切り本体部
14b 食切り枝部
14c 食切り枝部
20 横リブ

Claims (7)

  1. 低密度ポリエチレンを主材として、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状に形成され、前記胴部の押圧によって前記口部から内容物を絞り出して使用される絞出し容器であって、
    前記胴部の、前記口部と前記底部との中間よりも前記底部側の部分に、それぞれ前記胴部の周方向に沿って延びる複数本の横リブが前記胴部の軸方向に向けて間隔を空けて並べて設けられていることを特徴とする絞出し容器。
  2. 前記胴部の軸心を挟んだ両側に、それぞれ複数の前記横リブが前記胴部の軸方向に向けて間隔を空けて並べて設けられている、請求項1に記載の絞出し容器。
  3. 前記胴部が、互いに対向する正面壁部分及び背面壁部分と、前記正面壁部分及び前記背面壁部分よりも幅の狭い一対の側壁部分とを有する扁平形状であり、
    前記正面壁部分と前記背面壁部分とに、それぞれ複数の前記横向きリブが設けられている、請求項2に記載の絞出し容器。
  4. 前記胴部は、前記正面壁部分の側からの正面視で、前記口部の側よりも前記底部の側の幅が広い下膨れの形状である、請求項3に記載の絞出し容器。
  5. 低密度ポリエチレンにより形成された内層と外層の間にバリア層を備える、請求項1〜4の何れか1項に記載の絞出し容器。
  6. 練り状またはペースト状の内容物を収容する用途に用いられるものである、請求項1〜5の何れか1項に記載の絞出し容器。
  7. 内容量が150ml〜300mlであり、内容量1mlあたりの重量が0.1g以下である、請求項1〜6の何れか1項に記載の絞出し容器。
JP2017070432A 2017-03-31 2017-03-31 絞出し容器 Active JP7142418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017070432A JP7142418B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 絞出し容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017070432A JP7142418B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 絞出し容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018172132A true JP2018172132A (ja) 2018-11-08
JP7142418B2 JP7142418B2 (ja) 2022-09-27

Family

ID=64108162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017070432A Active JP7142418B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 絞出し容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7142418B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000309320A (ja) * 1999-02-27 2000-11-07 Yoshino Kogyosho Co Ltd 薄肉ブローボトル
JP2002362525A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Lion Corp プラスチックボトル
US20070210028A1 (en) * 2006-03-10 2007-09-13 Graham Packaging Company, Lp Plastic container
JP2008514521A (ja) * 2004-09-30 2008-05-08 マーレイ メルローズ デヴィッド 差圧真空パネルを有する圧力容器
JP2010058808A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Q P Corp ボトル入りマヨネーズ様食品
JP2014234196A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 株式会社吉野工業所 二重容器
US20150203237A1 (en) * 2012-07-13 2015-07-23 H.J. Heinz Company Squeezable bottle including an ornamental feature
JP2017019562A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 キユーピー株式会社 液状調味料容器及び容器詰液状調味料

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050045657A1 (en) 2003-08-25 2005-03-03 Smiley Charles F. Squeeze bottle

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000309320A (ja) * 1999-02-27 2000-11-07 Yoshino Kogyosho Co Ltd 薄肉ブローボトル
JP2002362525A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Lion Corp プラスチックボトル
JP2008514521A (ja) * 2004-09-30 2008-05-08 マーレイ メルローズ デヴィッド 差圧真空パネルを有する圧力容器
US20070210028A1 (en) * 2006-03-10 2007-09-13 Graham Packaging Company, Lp Plastic container
JP2010058808A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Q P Corp ボトル入りマヨネーズ様食品
US20150203237A1 (en) * 2012-07-13 2015-07-23 H.J. Heinz Company Squeezable bottle including an ornamental feature
JP2014234196A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 株式会社吉野工業所 二重容器
JP2017019562A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 キユーピー株式会社 液状調味料容器及び容器詰液状調味料

Also Published As

Publication number Publication date
JP7142418B2 (ja) 2022-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6910714B2 (ja) 二重容器
JP6639088B2 (ja) 二重容器
CN109071094B (zh) 调湿容器
JP6855126B2 (ja) 合成樹脂製容器
JP2018172132A (ja) 絞出し容器
US20150208859A1 (en) Self-heating or cooling tube container
JP6396192B2 (ja) 二重容器
JP7297397B2 (ja) 絞出し容器
JP6479502B2 (ja) スクイズフォーマー容器
JP2019043580A (ja) 絞出し容器
JP6659221B2 (ja) 二重容器
JP7175631B2 (ja) 二重容器
CN105829208A (zh) 用于无菌灌装粘性食品的可挤压瓶
JP6910736B2 (ja) 絞出し容器
US9415924B1 (en) Hair coloring system
JP6410654B2 (ja) 二重容器
JP6553363B2 (ja) 二重容器
JP7139064B2 (ja) 二重容器
JP6396191B2 (ja) 二重容器
JP6263947B2 (ja) 包装体の製造方法
JP2022171426A (ja) 絞出し容器
JP2020055558A (ja) 積層剥離容器
BR112016013722B1 (pt) Recipientes pequenos
US20180050359A1 (en) Apparatus for containing and dispensing fluids under presure
JP2022071767A (ja) 積層剥離容器及びこれを用いた内容物入り容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210406

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210706

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220426

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20220524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220720

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20220802

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20220913

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20220913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7142418

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150