JP2002357089A - 接合構造 - Google Patents

接合構造

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JP2002357089A JP2001165734A JP2001165734A JP2002357089A JP 2002357089 A JP2002357089 A JP 2002357089A JP 2001165734 A JP2001165734 A JP 2001165734A JP 2001165734 A JP2001165734 A JP 2001165734A JP 2002357089 A JP2002357089 A JP 2002357089A
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真紀 中筋
Munetaka Ozeki
宗孝 大関
Hiroki Someya
洋樹 染谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの部材を作業性良く安定して接合するこ
とができる接合構造を提供することを目的とする。 【解決手段】 接合構造は、第1セグメントSaに設け
られた接合棒1と、第2セグメントSbに設けられ、接
合棒1を保持する接合具2とを備えている。接合棒1
は、挿入方向前端部に膨出部21を備えている。接合具
2は、接合棒1を挿通可能な通路4を有するとともに通
路4の一部に膨出部21を配置可能な拡大空間部Sを有
するスリーブ23を備えている。拡大空間部Sの挿入方
向後方側には、拡大空間部Sに配置された膨出部21を
係止して接合棒1の挿入方向後方側への移動を規制する
リング状部材7が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの部材を互い
に接合する接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、筒状のトンネル壁体を構成する
場合、一般に、セグメントどうしをボルトによって接合
していた。このボルトでセグメントどうしを接合する構
造としては、セグメントの接合面の近傍に、セグメント
の接合面どうしを当接した際に互いに連通する孔部を有
する継手を埋め込んでおき、これら継手の孔部どうしが
連通するように、セグメントの接合面を当接した状態
で、孔部へボルトを挿通し、このボルトにナットを締結
して接合する構造が一般的である。また、相互のセグメ
ントにナット部材であるインサート金具を埋め込んでお
き、隣接するセグメントに貫通したボルトを締結して互
いに接合する構造もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造では、建築現場にて継手の接合面に形成され
た孔部にボルトを挿通し、このボルトにナットを締結す
るという極めて煩雑な作業を要するという問題があっ
た。しかも、上記のような接合構造では、継手の孔部ど
うしを正確に連通してセグメントを設置しなければなら
なかった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、例えばセグメントどうしのような2つの部材
を作業性良く安定して接合することができる接合構造を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の接合構造は、第1の部材と第2の
部材とを接合する接合構造において、前記第1の部材
に、前記第2の部材へ向かって延びるように設けられた
接合棒と、前記第2の部材に設けられ、前記接合棒が挿
入されることによって該接合棒を保持する接合具とを備
え、前記接合棒は、挿入方向前端部に膨出部を備え、前
記接合具は、前記接合棒を挿通可能な通路を有するとと
もに該通路の一部に前記膨出部を配置可能な拡大空間部
を有するスリーブを備え、前記拡大空間部の一部に、該
拡大空間部に配置された前記膨出部を係止して前記接合
棒の挿入方向後方側への移動を規制する係止部を備える
ことを特徴とする。
【0006】本発明によれば、接合棒をスリーブに挿入
すると、先端の膨出部がスリーブ内部の拡大空間部に填
り込んで係止部に係止し、スリーブの内部で拘束され
る。これにより、接合棒を引き抜こうとする力、すなわ
ち、接合棒の挿入方向後方側への力が作用しても、拡大
空間部の一部に形成されている係止部と膨出部との係合
関係から、接合具に接合された接合棒が引き抜かれるよ
うなこともなく、第1の部材と第2の部材との接合は安
定する。
【0007】請求項2に記載の接合構造は、請求項1に
記載の接合構造において、前記接合具は、前記通路に配
置され、前記接合棒を挿通可能な挿通部を有するリング
状部材と、前記通路の途中に設けられ、前記リング状部
材の前記第1及び第2の部材側への移動を規制するリン
グ用係止部とを備え、前記リング状部材は、その一部に
切欠部を有して前記挿通部を拡大・縮小するように変形
可能、且つ、該挿通部を縮小する方向に付勢力を有して
おり、前記挿通部が縮小された際、該挿通部の少なくと
も一部が前記接合棒の前記膨出部より小径となるように
設定されていることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、接合具のスリーブの通路
に配置され、切欠部の作用によって挿通部を拡大・縮小
するように変形可能なリング状部材は、挿通部を縮小す
る方向に付勢力を有しているとともに、挿通部を縮小し
た際、少なくともその一部が接合棒の膨出部より小径に
なるように設定されているので、接合具の通路に挿入さ
れた接合棒は、リング状部材の挿通部を通過する際、挿
通部を押し拡げるように通過した後、リング状部材の挿
通部を縮小する方向に作用する付勢力によって締め付け
られる。このように、接合棒を接合具の通路に挿入する
だけで、接合棒と接合具とを連結することができる。こ
のとき、リング状部材は、リング状部材より第2の部材
側に配置された接合棒の膨出部を係止して接合棒の挿入
方向後方側への移動を規制する係止部となっており、接
合具に接合された接合棒は引き抜かれるようなこともな
く、第1の部材と第2の部材との接合は安定する。ま
た、リング状部材は、通路の途中に設けられたリング用
係止部によって第1及び第2の部材側への移動を規制さ
れているので、接合棒の挿入動作を安定して行うことが
できる。
【0009】請求項3に記載の接合構造は、請求項2に
記載の接合構造において、前記スリーブは、内部に前記
リング状部材の前記第2の部材側への移動を規制するリ
ング用段部を備えた第1筒状部材と、前記第1筒状部材
の内部に配置された前記リング状部材の前記第1の部材
側への移動を規制するように前記第1筒状部材に接続さ
れる第2筒状部材とを有することを特徴とする。
【0010】本発明によれば、第2の部材に接合具を設
ける際、第2の部材に第1筒状部材を設け、この第1筒
状部材のリング用段部にリング状部材を配置した後、第
1筒状部材に第2筒状部材を接続すればよいので、第2
の部材に対する接合具の取り付けを作業性良く行うこと
ができる。
【0011】請求項4に記載の接合構造は、請求項2又
は3に記載の接合構造において、前記挿通部は、前記第
2の部材側に向かって縮まるようにテーパ状に形成され
ていることを特徴とする。
【0012】本発明によれば、接合棒をリング状部材の
挿通部を通過させる際、接合棒の膨出部はテーパ状に形
成された部分に案内されるので、挿入動作動作を容易に
行うことができる。
【0013】請求項5に記載の接合構造は、請求項2〜
4のいずれかに記載の接合構造において、前記通路と前
記リング状部材との間に可撓性部材を備えることを特徴
とする。
【0014】本発明によれば、リング状部材が挿通部を
拡大・縮小するように変形した際、リング状部材と通路
との干渉を抑えることができる。
【0015】請求項6に記載の接合構造は、請求項1〜
5のいずれかに記載の接合構造において、前記スリーブ
の周囲に該スリーブの外方への拡がりを阻止するように
内方に作用する付勢力を発揮する弾性部材が設けられて
いることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、弾性部材がスリーブの外
方への拡がりを阻止するように付勢力を発揮することに
より、スリーブによる膨出部の拘束力が強まる。これに
より、接合棒の引き抜こうとする強い力が作用しても、
この力によるスリーブの外方への変形が抑制される。し
たがって、接合状態をより強固に保つことができる。
【0017】請求項7に記載の接合構造は、請求項1〜
6のいずれかに記載の接合構造において、前記スリーブ
に、前記第1の部材側から前記第2の部材側に向けて割
断されるようにスリットが形成されていることを特徴と
する。
【0018】本発明によれば、スリーブにスリットが形
成されているから、接合棒を挿入する際にスリーブが外
方に拡大変形し易くなる。これにより、接合棒の挿入が
抵抗少なく挿入できるようになる。したがって、接合作
業が容易になって作業性が向上する。
【0019】請求項8に記載の接合構造は、請求項7に
記載の接合構造において、前記スリットは、前記スリー
ブを前記第1の部材側からみて放射状に複数形成されて
いることを特徴とする。
【0020】本発明によれば、スリットがスリーブを接
合棒の挿入方向からみて放射状に複数形成されているこ
とから、スリーブの拡大変形が均等に起こるようにな
る。これにより、接合棒の挿入がさらに行い易くなる。
したがって、接合作業が容易になって作業性が向上す
る。
【0021】請求項9に記載の接合構造は、請求項1〜
8のいずれかに記載の接合構造において、前記接合棒の
基端に、挿入完了時点で前記スリーブの先端に被着する
蓋体が設けられていることを特徴とする。
【0022】本発明によれば、接合棒の挿入完了時点で
スリーブの先端に蓋体が被着することにより、スリーブ
の外方への拡がりが事実上行われなくなるので、スリー
ブによる膨出部の拘束力がさらに強まる。これにより、
接合棒の引き抜こうとして非常に強い力が作用してもス
リーブが変形しなくなる。したがって、接合状態を更に
強固に保つことができる。
【0023】請求項10に記載の接合構造は、請求項9
に記載の接合構造において、前記スリーブの先端に近接
する外側面に、周方向に連続する無端の溝が形成され、
前記蓋体の内側には前記溝に嵌合する無端の突条部が形
成されていることを特徴とする。
【0024】本発明によれば、スリーブ側の溝に蓋体側
の突条部が嵌合することにより、スリーブからの蓋体の
離脱が防止される。これにより、蓋体によるスリーブの
拘束状態が確保される。したがって、接合状態を更に強
固に保つことができる。
【0025】請求項11に記載の接合構造は、請求項9
又は10に記載の接合構造において、前記スリーブの先
端面と外側面との間に斜面が形成され、前記蓋体の下縁
は断面楔形に形成されていることを特徴とする。
【0026】本発明によれば、接合棒を挿入する過程で
スリーブが外方に拡大変形しても、スリーブ側の斜面に
楔形をなす蓋体の下縁が当接してスリーブを蓋体の内側
に案内する。これにより、蓋体の被着がより確実に行わ
れる。したがって、接合作業が容易になって作業性が向
上する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の接合構造について
図面を参照しながら説明する。図1、図2、図3は本発
明の接合構造の第1実施形態を示す側方断面図であって
一連の接合動作を示している。
【0028】図1において、接合構造は、トンネル壁体
を構成する第1セグメント(第1の部材)Saと第2セ
グメント(第2の部材)Sbとを接合するものであっ
て、第1セグメントSaに設けられた接合棒1と、第2
セグメントSbに設けられた接合具2とを備えている。
接合棒1は、第2セグメントSb側へ向かって延びるよ
うに設けられており、接合具2に対して、図1中、矢印
y方向に挿入される。接合棒1の挿入方向後端側にはね
じ部1aが形成されている。そして、第1セグメントS
aに埋設されたインサートナット1bとねじ部1aとを
ねじ込むことにより、接合棒1と第1セグメントSaと
が固定される。一方、接合棒1の挿入方向前端側には軸
部1cより大径な大径部1dを有する膨出部21が形成
されている。接合棒1は、ポリカーボネート、ポリスチ
レン、ナイロン、繊維強化プラスチックなどの各種合成
樹脂によって構成される。合成樹脂によって構成するこ
とにより、成型を容易とし、低コストを実現している。
もちろん、接合棒1を鋼などの各種金属によって構成し
てもよい。
【0029】接合具2は、第2セグメントSbに埋設さ
れ、接合棒1を挿通可能な通路4を有するスリーブ23
を有している。接合具2のうちスリーブ23は、第1筒
状部材3と、第1筒状部材3に接続された第2筒状部材
5とを備えており、これら2つの筒状部材の内部が通路
4となっている。第2筒状部材5は、第1筒状部材3の
内部に嵌合されることによって第1筒状部材3と接続し
ている。第1接合部材3と第2接合部材5との接合は、
例えばアーク溶接や接着剤を用いて行われている。第1
筒状部材3の第2セグメントSb側端部には、通路4を
塞ぐストッパー部6が設けられている。これら接合具2
のスリーブ23を構成する第1筒状部材3、第2筒状部
材5や蓋体6も、ポリカーボネート、ポリスチレン、ナ
イロン、繊維強化プラスチックなどの各種合成樹脂によ
って構成されている。なお、接合具2を鋼などの各種金
属によって構成してもよい。
【0030】接合具2の通路4の途中にはリング状部材
(係止部)7が配置されている。このリング状部材7
も、ポリカーボネート、ポリスチレン、ナイロン、繊維
強化プラスチックなどの各種合成樹脂によって構成され
る。リング状部材7は開口部である挿通部8を有してお
り、この挿通部8に接合棒1が挿通されるようになって
いる。そして、図1や図4(a)の断面図などに示すよ
うに、この挿通部8は、第2セグメントSb側に向かっ
て小さくなるようにテーパ状に形成されている。
【0031】リング状部材7は、図4(b)の正面図に
示すように、その一部を切られた切欠部9を有してい
る。切欠部9が形成されていることによって、このリン
グ状部材7の切欠部9近傍は図4(b)中、矢印y1に
示すように弾性変形可能となっている。そして、この弾
性変形に応じて、リング状部材7の挿通部8が拡大・縮
小する方向に変形するようになっている。
【0032】ここで、外部からの力を作用されていない
状態(通常状態)におけるリング状部材7の挿通部8の
径の少なくとも一部は、接合棒1の径より小さくなるよ
うに設定されている。本実施形態においては、挿通部8
は第2セグメントSb側に向かって小さくなるようにテ
ーパ状に形成されているが、この第2セグメントSb側
の径が、少なくとも接合棒1のうち、膨出部21の大径
部1dより小さくなるように設定されている。一方、挿
通部8のうち第1セグメントSa側の径は膨出部21の
大径部1dより若干大きくあるいはほぼ同じに設定され
ており、接合棒1をリング状部材7の挿通部8に挿入し
やすいようにしている。
【0033】そして、リング状部材7の挿通部8が拡径
されるように弾性変形された際には、リング状部材7は
挿通部8を縮小する方向に付勢力を有することになる。
【0034】図1に戻って、通路4は、第1筒状部材3
の内部と第2筒状部材5の内部とが接続されることによ
って形成されている。ここで、第1筒状部材3の内部に
はリング用段部3aが形成されており、リング状部材7
は、第2筒状部材5の第2セグメントSb側の端面5a
とリング用段部3aとによって形成された凹部(リング
用係止部)10に配置されている。リング状部材7は、
凹部10に配置されていることによって、第1セグメン
トSa側及び第2セグメントSb側への移動を規制され
ている。
【0035】第1筒状部材3の内径は、リング状部材7
の内径より大きく設定されている。すなわち、リング状
部材(係止部)7に対して第2セグメント(第2の部
材)Sb側には、このリング状部材7によって形成され
る空間より拡大された拡大空間部Sが、第1筒状部材3
によって形成されている。
【0036】凹部10とリング状部材7との間にはOリ
ング(可撓性部材)11が設けられている。Oリング1
1によって、リング状部材7が挿通部8を拡大・縮小す
るように変形した際のリング状部材7と凹部10(通路
4)との干渉が抑えられる。なお、凹部10とリング状
部材7との間には、リング状部材7の変形に伴う衝撃を
和らげることが可能なものなら何でもよく、Oリングの
ような弾性部材に限らず金属ベローズのような部材でも
よい。すなわち、撓む性質を有するものであれば何でも
よい。
【0037】以上説明したような構成を有する接合構造
によって、第1セグメントSaと第2セグメントSbと
を接合する手順について説明する。まず、図1に示すよ
うに、接合棒1のねじ部1aと第1セグメントSaに埋
設されているインサートナット1bとを螺着することに
よって、第1セグメントSaに接合棒1を固定する。ま
た、第2セグメントSbに、第1筒状部材3をストッパ
ー部6とともに埋設する。そして、第1筒状部材3の内
部に第1セグメントSa側からOリング11とともにリ
ング状部材7を挿入し、リング用段部3aに係合する。
【0038】そして、リング用段部3aに配置されたリ
ング状部材7を抑えるように、第1筒状部材3の内部に
第1セグメントSa側から第2筒状部材5を挿入し、ア
ーク溶接や接着剤を用いた接合によって第1筒状部材3
と第2接合部材5とを接続する。第1筒状部材3に挿入
された第2筒状部材5の第2セグメントSb側の端面5
aによってリング状部材7はリング用段部3aに抑えつ
けられる。こうして、リング用段部3aと第2筒状部材
5の端面5aとにより形成された凹部(係止部)10に
よって、リング状部材7の第1セグメントSa側及び第
2セグメントSb側への移動(通路4方向の移動)が規
制される。
【0039】接合具2を第2セグメントSbに設けた
ら、通路4に向かって矢印y方向に接合棒1を挿入す
る。通路4に挿入された接合棒1の膨出部21は、やが
て、リング状部材7に達する。このとき、リング状部材
7の挿通部8は第2セグメントSb側に向かって小さく
なるように形成されており、挿通部8の第1セグメント
Sa側の径は接合棒1の膨出部21より若干大きいかほ
ぼ同じに設定されている。
【0040】図2に示すように、接合棒1を更に押し込
むことによって、挿通部8を拡大するように変形可能に
設けられているリング状部材7は挿通部8を拡大させ
る。このとき、リング状部材7の外径は凹部10(通路
4)の径より小さく形成されており、リング状部材7と
凹部10との間にはOリング11が設けられているの
で、リング状部材7の挿通部8を拡大させるような変形
は妨げられない。
【0041】挿通部8の第1セグメントSa側の径は、
接合棒1の膨出部21より大きいかほぼ同じに形成され
ているので、挿通部8に対する接合棒1の挿入動作は安
定して行われる。そして、挿通部8は第2セグメントS
b側に向かって小さくなるようにテーパ状に形成されて
いるので、接合棒1をテーパ形状に案内させつつ挿通部
8に押し込むことに伴って、挿通部8は拡径される。
【0042】そして、図3に示すように、接合棒1の膨
出部21がリング状部材7を通過して第1筒状部材Sに
よって形成された拡大空間部Sに配置されると、リング
状部材7は挿通部8の径を縮小する方向に付勢力を有し
ているので、接合棒1の軸部1cを締め付けるように変
形し、接合棒1を保持する。このとき、挿通部8の第2
セグメントSb側の径は接合棒1の膨出部21の大径部
1dより小さく設定されており、リング状部材7より第
2セグメントSb側に形成されている拡大空間部21に
配置された膨出部21によって、接合棒1は第1セグメ
ントSa側の移動(挿入方向後方側への移動)を規制さ
れ、接合具2から引き抜かれることがない。こうして、
接合棒1と接合具2とが固定され、第1セグメントSa
と第2セグメントSbとが接合される。
【0043】以上説明したように、接合棒1を第1筒状
部材3及び第2筒状部材5からなるスリーブ23に挿入
すると、先端の膨出部21がスリーブ23内部の拡大空
間部Sに填り込んで係止部であるリング状部材7に係止
し、スリーブ23の内部で拘束される。これにより、接
合棒1を引き抜こうとする力、すなわち、接合棒1の挿
入方向後方側への力が作用しても、拡大空間部Sのうち
接合棒1の挿入方向後方側に配置されているリング状部
材(係止部)7と膨出部21との係合関係から、接合具
2に接合された接合棒1が引き抜かれるようなこともな
く、第1セグメントSaと第2セグメントSbとの接合
は安定する。
【0044】通路4に配置され、切欠部9の作用によっ
て挿通部8を拡大・縮小するように変形可能なリング状
部材7は、挿通部8を縮小する方向に付勢力を有してい
るとともに、挿通部8を縮小した際、接合棒1より小径
になる部分を有するように設定されているので、接合具
2の通路4に挿入された接合棒1は、リング状部材7の
挿通部8を通過する際、膨出部21で挿通部8を押し拡
げるように通過した後、リング状部材7の挿通部8を縮
小する方向に作用する付勢力によって締め付けられる。
このように、接合棒1を接合具2の通路4に挿入するだ
けで、接合棒1と接合具2とを連結することができる。
このとき、リング状部材7は、通路4の途中に設けられ
た凹部10によって通路4方向への移動を規制されてい
るので、接合棒1の挿入動作を安定して行うことができ
るとともに、接合具2に接合された接合棒1が引き抜か
れるようなこともなく、第1セグメントSaと第2セグ
メントSbとの接合は安定される。
【0045】接合棒1の膨出部21は、リング状部材7
より第2セグメントSb側の拡大空間部Sに配置された
際、リング状部材7によって挿入方向後方側への移動を
規制されるので、接合棒1は接合具2から引き抜かれる
ようなことがない。したがって、第1セグメントSaと
第2セグメントSbとの接合は安定する。
【0046】接合具1は、内部にリング状部材7の第2
セグメントSb側への移動を規制するリング用段部3a
を備えた第1筒状部材3と、第1筒状部材3の内部に配
置されたリング状部材7の第1セグメントSa側への移
動を規制するように第1筒状部材3に接続される第2筒
状部材5とを有しているので、第2セグメントSbに接
合具2を設ける際には、第2セグメントSbに第1筒状
部材3を設け、この第1筒状部材3のリング用段部3a
にリング状部材7を配置した後、第1筒状部材3に第2
筒状部材5を接続すればよいので、第2セグメントSb
に対する接合具2の取り付けを作業性良く行うことがで
きる。
【0047】挿通部8は第2セグメントSbに向かって
縮まるようにテーパ状に形成されており、挿通部8の第
1セグメントSa側の径は接合棒1の膨出部21より若
干大きいかほぼ同じに設定されているので、接合棒1を
リング状部材7の挿通部8に挿入しやすくなっている。
一方、挿通部8の第2セグメントSb側の径は接合棒1
の膨出部21より小さく設定されているので、接合棒1
の保持を安定して行うことができる。
【0048】凹部10とリング状部材7との間にOリン
グ11を備えるので、リング状部材7が挿通部8を拡大
・縮小するように変形した際、リング状部材7と通路4
との干渉を抑えることができる。
【0049】なお、凹部10とリング状部材7との間に
は、Oリング11を設けない構成とすることも可能であ
る。この場合、凹部10とリング状部材7との間には、
リング状部材7の挿通部8を拡大するような変形を妨げ
ないように、離間部を設けておく。すなわち、リング状
部材7の外径を、凹部10(通路4)の内径より小さく
設定しておく。このとき、凹部10によってリング状部
材7の通路4方向への移動が規制されていることによ
り、通路4に挿入された接合棒1のリング状部材7によ
る保持を安定して行うことができる。
【0050】次に、本発明の接合構造の第2実施形態に
ついて、図5を参照しながら説明する。ここで、以下の
説明において、前述した第1実施形態と同一あるいは同
等の構成部分については同一の符号を用いるとともに、
その説明を簡略もしくは省略する。図5に示す第2実施
形態に係る特徴的な部分は、接合具2を構成する第1筒
状部材3と第2筒状部材5との接続構造である。図5に
示すように、第2筒状部材5の外周面にはおねじ溝5b
が設けられており、第1筒状部材3の内周面にはめねじ
溝3bが設けられている。そして、第2筒状部材5の全
てが第1筒状部材3の内側に包まれるように配置され、
おねじ溝5bとめねじ溝3bとを螺着することによっ
て、第1筒状部材3と第2筒状部材5とが接続される。
この場合、第2セグメントSbの第1セグメントSaと
対向する面に、第1筒状部材3及び第2筒状部材5の後
端面のそれぞれが露出している。
【0051】以上説明したように、第1筒状部材3の内
周面にめねじ溝3bを設け、第2筒状部材5の外周面に
おねじ溝5bを設け、めねじ溝3bとおねじ溝5bとの
螺着によって、第1筒状部材3と第2筒状部材5とを接
続してもよい。そして、第1筒状部材3の内部に第2筒
状部材5の全てを配置するようにしたことにより、接合
具2の挿入方向の長さを短くすることができ、これに伴
って、接合棒1の軸部1cの長さを短くすることができ
る。
【0052】次に、本発明の接合構造の第3実施形態に
ついて、図6を参照しながら説明する。ここで、以下の
説明において、前述した第1、第2実施形態と同一ある
いは同等の構成部分については同一の符号を用いるとと
もに、その説明を簡略もしくは省略する。図6に示す第
3実施形態に係る特徴的な部分は、第2実施形態同様、
接合具2を構成する第1筒状部材3と第2筒状部材5と
の接続構造である。図6に示すように、第2筒状部材5
の内周面にはめねじ溝5cが設けられており、第1筒状
部材3の外周面にはおねじ溝3cが設けられている。そ
して、第2筒状部材5が第1筒状部材3を包むように配
置され、おねじ溝3cとめねじ溝5cとを螺着すること
によって、第1筒状部材3と第2筒状部材5とが接続さ
れる。この場合、第2セグメントSbの第1セグメント
Saと対向する面に、第2筒状部材5の後端面のみが露
出している。
【0053】以上説明したように、第1筒状部材3の外
周面におねじ溝3cを設け、第2筒状部材5の内周面に
めねじ溝5cを設け、おねじ溝3cとめねじ溝5cとの
螺着によって、第1筒状部材3と第2筒状部材5とを接
続してもよい。そして、第2筒状部材5の内部に第1筒
状部材3の一部を配置するようにしたことにより、接合
具2の挿入方向の長さを短くすることができ、これに伴
って、接合棒1の軸部1cの長さを短くすることができ
る。
【0054】次に、本発明の接合構造の第4実施形態に
ついて、図7〜図10を参照しながら説明する。図7は
本実施形態の接合構造を示す図であって、接合前状態で
の断面図である。図8はスリーブを接合棒の反挿入方向
から見た図、図9は同接合構造の構成要素であるスリー
ブを側方から見た図である。また、図10は同接合構造
を示す図であって、接合前状態の断面図である。
【0055】図7に示すように、本実施形態の接合構造
は、第1セグメントSaに固定され、第2セグメントS
bに向かって延出する円柱状の接合棒1と、セグメント
Sbに形成された配設孔Hの内部に配設され、接合棒1
が挿入された場合にこの接合棒1を固定する接合具2と
によって接合される概略構成を有している。接合棒1
は、基端に形成されたねじ部1aを第1セグメントSa
に埋設固定されたインサート1bに螺着することで第1
セグメントSaに固定されている。
【0056】接合棒1の先端には膨出部21が形成され
ている。膨出部21は下方が先鋭な略円錐状で、接合棒
1と連続する部分には鈎形の大径部1dが形成されてい
る。
【0057】接合具2は、接合棒1が挿入されるスリー
ブ23と、スリーブ23の周囲を取り囲むように配設さ
れた弾性部材30とを備えている。スリーブ23は、接
合棒1を挿入される先端を配設孔Hから突出させない位
置とし、図示しない基端の大径部(図9に図示)を埋設
することで第2セグメントSbに固定されている。ま
た、弾性部材30はスリーブ23の先端を配設孔H内に
おいて若干露出させるように配設されている。
【0058】スリーブ23の内部には、接合棒1の膨出
部21を包むように係止する拡大空間部Sが形成されて
おり、拡大空間部Sをなすスリーブ23の内壁には膨出
部21の大径部1dを係止する段部(係止部)24が形
成されている。
【0059】図8、図9に示すように、スリーブ23に
は、接合棒1を挿入される先端から挿入方向に向けて割
断されるように複数のスリット25が形成されている。
各スリット25は、スリーブ23を接合棒1の挿入方向
からみて放射状をなすように等間隔に配置されている。
【0060】接合棒1の基端には、挿入完了時点でスリ
ーブ23の先端に被着する蓋体13が設けられている。
なお、蓋体13は接合棒1とともに第1セグメントSa
に固定されている。
【0061】スリーブ23の先端に近接する外側面に
は、周方向に連続する無端の溝26が形成されている。
一方、蓋体13の内側には溝26に嵌合する無端の突条
部14が形成されている。
【0062】スリーブ23の先端面と外側面との間には
周方向に一連の斜面27が形成されている。一方、蓋体
13の下縁15は断面楔形に形成されている。
【0063】以上のような構成を有する接合構造によ
る、第1,第2セグメントSa,Sb間の接合作業につ
いて説明する。第1,第2セグメントSa,Sb間が離
間した状態(図7参照)から、第2セグメントSbのス
リーブ23に接合棒1を挿入するように第1セグメント
Saを接近させていく。この接近動作に伴ってスリーブ
23内に挿入されていく接合棒1は、円錐状の膨出部2
1によって、スリット25を割り広げていく。
【0064】そして、膨出部21が拡大空間部Sに填り
込んだとき、スリーブ23が弾性部材30の付勢力を受
けて元の形状に復帰し、膨出部21の大径部1dがスリ
ーブ23側の段部(係止部)24に係止する(図10参
照)。
【0065】さらに、膨出部21が拡大空間部Sに填り
込むと同時に蓋体13がスリーブ23の先端に被着し、
スリーブ23側の溝26と突条部14とを嵌合させて固
定される。蓋体13がスリーブ23に被着する過程で
は、スリーブ23側の斜面27に蓋体13の楔形の下縁
15が当接し、蓋体13をスリーブ23の外側に案内す
る。これにより、接合棒1が接合具2に対して抜出不可
に固定されるので、第2セグメントSbに対する第1セ
グメントSaの接合作業が完了する。
【0066】この構成によれば、第1,第2セグメント
Sa,Sbどうしを接合させる際に、単に、第1セグメ
ントSaに設けられた接合棒1を第2セグメントSbに
設けられた接合具2へ挿入させることにより、極めて容
易に、接合具2に接合棒1を係止させ、それぞれを接合
させることができる。
【0067】なお、上記各実施形態における接合構造
は、トンネルを構成するセグメントSa,Sbどうしを
接合するものであるが、トンネルのセグメントに限ら
ず、任意の部材どうしを接合する際に適用可能であるこ
とはもちろんである。
【0068】なお、第1,第2,第3実施形態で示した
接合構造のスリーブ23の周囲に、第4実施形態で示し
た弾性部材30を配置してもよい。また、第1,第2,
第3実施形態で示した接合構造のスリーブ23に、第4
実施形態で示したスリット25を形成してもよい。ま
た、第1,第2,第3実施形態で示した接合棒1に、第
4実施形態で示した蓋体13を設けてもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明の接合構造によれば、接合棒をス
リーブに挿入すると、先端の膨出部がスリーブ内部の拡
大空間部に填り込んで係止部に係止し、スリーブの内部
で拘束される。これにより、接合棒を引き抜こうとする
力が作用しても、拡大空間部の一部に形成されている係
止部と膨出部との係合関係から、接合具に接合された接
合棒が引き抜かれることなく、第1の部材と第2の部材
とを強固に安定して接合することができる。そして、本
発明により、ボルトを継手の接合面に形成された孔部へ
挿通させてナットを締結させていた従来構造と比較し
て、その接合作業にかかる労力を大幅に低減させること
ができる。また、接合時に、現場にて用意する部品を少
なくすることができ、部品の搬入、準備等の作業を軽減
することができ、省力化を図ることもできる。さらに、
ロボットを使った自動組み立ての実現にも貢献が期待で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接合構造の第1実施形態を示す断面図
であって、第1の部材と第2の部材とが接合される前の
状態を示す図である。
【図2】本発明の接合構造の第1実施形態を示す断面図
であって、接合棒の前端部が保持部材に保持される直前
の状態を示す図である。
【図3】本発明の接合構造の第1実施形態を示す断面図
であって、第1の部材と第2の部材とが接合された後の
状態を示す図である。
【図4】本発明の接合構造の第1実施形態に係るリング
状部材を示す図である。
【図5】本発明の接合構造の第2実施形態を示す断面図
であって、第1の部材と第2の部材とが接合された後の
状態を示す図である。
【図6】本発明の接合構造の第3実施形態を示す断面図
であって、第1の部材と第2の部材とが接合された後の
状態を示す図である。
【図7】本発明の接合構造の第4実施形態を示す断面図
であって、第1の部材と第2の部材とが接合される前の
状態を示す図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る接合構造の構成要
素であるスリーブを側方から見た図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る接合構造の構成要
素であるスリーブを接合棒の挿入方向から見た図であ
る。
【図10】本発明の第4実施形態に係る接合構造を示す
図であって、接合後の状態での断面図である。
【符号の説明】
1 接合棒 1d 大径部 2 接合具 3 第1筒状部材(スリーブ) 3a リング用段部 4 通路 5 第2筒状部材(スリーブ) 7 リング状部材(係止部) 8 開口部(挿通部) 9 切欠部 10 凹部(リング用係止部) 11 Oリング(可撓性部材) 13 蓋体 14 突条部 21 膨出部 23 スリーブ 24 段部(係止部) 25 スリット 26 溝 27 斜面 30 弾性部材 S 拡大空間部 Sa 第1セグメント(第1の部材) Sb 第2セグメント(第2の部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北岡 隆司 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 中筋 真紀 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 大関 宗孝 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 石 川島建材工業株式会社内 (72)発明者 染谷 洋樹 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 石 川島建材工業株式会社内 Fターム(参考) 2D055 GC04 GC05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部材と第2の部材とを接合する接
    合構造において、 前記第1の部材に、前記第2の部材へ向かって延びるよ
    うに設けられた接合棒と、 前記第2の部材に設けられ、前記接合棒が挿入されるこ
    とによって該接合棒を保持する接合具とを備え、 前記接合棒は、挿入方向前端部に膨出部を備え、 前記接合具は、前記接合棒を挿通可能な通路を有すると
    ともに該通路の一部に前記膨出部を配置可能な拡大空間
    部を有するスリーブを備え、 前記拡大空間部の一部に、該拡大空間部に配置された前
    記膨出部を係止して前記接合棒の挿入方向後方側への移
    動を規制する係止部を備えることを特徴とする接合構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の接合構造において、 前記接合具は、前記通路に配置され、前記接合棒を挿通
    可能な挿通部を有するリング状部材と、 前記通路の途中に設けられ、前記リング状部材の前記第
    1及び第2の部材側への移動を規制するリング用係止部
    とを備え、 前記リング状部材は、その一部に切欠部を有して前記挿
    通部を拡大・縮小するように変形可能、且つ、該挿通部
    を縮小する方向に付勢力を有しており、 前記挿通部が縮小された際、該挿通部の少なくとも一部
    が前記接合棒の前記膨出部より小径となるように設定さ
    れていることを特徴とする接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の接合構造において、 前記スリーブは、内部に前記リング状部材の前記第2の
    部材側への移動を規制するリング用段部を備えた第1筒
    状部材と、 前記第1筒状部材の内部に配置された前記リング状部材
    の前記第1の部材側への移動を規制するように前記第1
    筒状部材に接続される第2筒状部材とを有することを特
    徴とする接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の接合構造におい
    て、 前記挿通部は、前記第2の部材側に向かって縮まるよう
    にテーパ状に形成されていることを特徴とする接合構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の接合構
    造において、 前記通路と前記リング状部材との間に可撓性部材を備え
    ることを特徴とする接合構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の接合構
    造において、 前記スリーブの周囲に該スリーブの外方への拡がりを阻
    止するように内方に作用する付勢力を発揮する弾性部材
    が設けられていることを特徴とする接合構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の接合構
    造において、 前記スリーブに、前記第1の部材側から前記第2の部材
    側に向けて割断されるようにスリットが形成されている
    ことを特徴とする接合構造。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の接合構造において、 前記スリットは、前記スリーブを前記第1の部材側から
    みて放射状に複数形成されていることを特徴とする接合
    構造。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の接合構
    造において、 前記接合棒の基端に、挿入完了時点で前記スリーブの先
    端に被着する蓋体が設けられていることを特徴とする接
    合構造。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の接合構造において、 前記スリーブの先端に近接する外側面に、周方向に連続
    する無端の溝が形成され、前記蓋体の内側には前記溝に
    嵌合する無端の突条部が形成されていることを特徴とす
    る接合構造。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載の接合構造に
    おいて、 前記スリーブの先端面と外側面との間に斜面が形成さ
    れ、前記蓋体の下縁は断面楔形に形成されていることを
    特徴とする接合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000265788A (ja) * 1999-03-19 2000-09-26 Kumagai Gumi Co Ltd コンクリート部材の継手構造

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