JP2002213664A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2002213664A
JP2002213664A JP2001013206A JP2001013206A JP2002213664A JP 2002213664 A JP2002213664 A JP 2002213664A JP 2001013206 A JP2001013206 A JP 2001013206A JP 2001013206 A JP2001013206 A JP 2001013206A JP 2002213664 A JP2002213664 A JP 2002213664A
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Japan
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ring
pipe
annular groove
diameter
retaining ring
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Pending
Application number
JP2001013206A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Nishino
克彦 西野
Masahiro Ikeda
昌弘 池田
Hideo Hirabayashi
秀雄 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Industrial Co Ltd
JFE Engineering Corp
JFE Pipe Fitting Mfg Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Industrial Co Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kyowa Industrial Co Ltd, NKK Corp, Nippon Kokan Ltd, Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd filed Critical Kyowa Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に分解できず、分解の必要があるときに
は分解が可能な管継手を提供する。接続口部への管の差
込み長さが十分に長いときにだけ押輪をねじ込んで管を
抜け止めできるようにする。 【解決手段】 接続口部12を有する継手本体1の雄ね
じ17の中間部に環状溝18を形成し、そこに弾性有す
る拡縮可能なリング体2を保持させる。押輪3と抜止め
リング4と抜止めリング支持体5とを有する。雄ねじ1
7の第1ねじ部17aから第2ねじ部17bに押輪3の
雌ねじ31が移行すると、押輪3の係合部33が環状溝
18から突出したリング体2に対向する。管を奥まで差
し込むと、抜止めリング支持体5が抜止めリング4から
押し出されて押輪3をねじ込めるようになる。管6に対
する初期抜出し防止作用を発揮するゴムリング8を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管継手、特に抜止
めリングによって管を締め付けることにより管を抜け止
めする機能を備えた管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の管継手の多くは、雄ねじを備え
た継手本体、その雄ねじにねじ込まれる雌ねじを備えた
押輪、抜止めリング、などを有している。そして、この
ような管継手は、継手本体の雄ねじに押輪の雌ねじをね
じ込んで継手本体と押輪とを連結し、かつ、その内部に
抜止めリングを保持させることによって上記三者を一体
に組み立てて配管施工現場に搬入されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、配管施
工現場で作業者が継手本体から押輪を取り外したりする
ことが多々あり、そのような分解が行われると、抜止め
リングが脱落して紛失したり、再組立てが適切に行われ
なかったりするおそれがある。
【0004】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であり、一旦組み立てると容易に分解することのできな
い管継手を提供することを目的とする。
【0005】また、本発明は、分解の必要が生じたとき
には分解が可能な管継手を提供することを目的とする。
【0006】さらに、本発明は、上記のような目的を達
成することのできる管継手において、継手本体の接続口
部に管が十分な差込み長さだけ差し込まれたときにだけ
押輪のねじ込みが可能になり、しかも、押輪をねじ込む
ことができさえすれば、継手本体の接続口部に差し込ま
れた管に対して抜止めリングによる抜止め作用が必ず確
実に発揮され、接続口部に対する管の差込み長さが不足
しているときには、押輪をねじ込むことができなくなっ
て管の差込み長さの不足を認識することのできる構造簡
単な管継手を提供することを目的とする。
【0007】さらに、本発明は、管継手の構成部品の初
期の組込みが容易になる管継手を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の管
継手は、外周部に雄ねじが形成された筒状の継手本体
に、管が外嵌合される接続口部とこの接続口部の周囲の
同心状の突出部とが突出して具備されていると共に、そ
の突出部の先端に奥側ほど漸次縮径するテーパ状の案内
面が形成され、上記継手本体の雄ねじ形成域の軸線方向
中間部に環状溝が形成されていると共に、この環状溝に
よって上記雄ねじがその環状溝の手前側の第1ねじ部と
その環状溝の奥側の第2ねじ部とに分割されており、上
記環状溝に、自然状態でその環状溝から突出し縮径によ
ってその環状溝内に収容される拡縮可能な弾性を備えた
合成樹脂製のリング体が保持され、上記雄ねじにねじ込
まれることによって上記第1ねじ部から上記第2ねじ部
に移行する雌ねじを内周部に有する金属製の押輪と、そ
の押輪の押付け力を受けて上記案内面に押し付けられる
ことによりその押輪のねじ込み量に見合うだけ縮径され
かつその縮径により上記接続口部に外嵌合された上記管
をその外側から締め付ける抜止めリングとを有し、上記
押輪の上記雌ねじが上記第1ねじ部にねじ込まれてきた
ときにその押輪の前端に具備された作用部と摺動するこ
とにより上記リング体を縮径させて上記環状溝内に収容
させるテーパ状の摺動面がこのリング体の外周部に具備
され、上記押輪における上記雌ねじの終部とこの終部に
隣接する内周面との境界部に、その押輪の上記雌ねじの
全体が上記第2ねじ部に移行しているときに、上記環状
溝から突出されている上記リング体の前端面に軸線方向
で対向する係合部が段付状に設けられ、上記接続口部の
外周部に、接続口部の先端側ほど漸次拡径するテーパ状
の底面を有する環状溝部が形成され、この環状溝部に、
上記接続口部に外嵌合された上記管の内周面に弾圧して
その管が抜出し方向に変位することを抑制するための抜
出し阻止力を付与する弾力性を備えた輪状部材が収容保
持されている、というものである。
【0009】この発明において、抜止めリングが継手本
体の雄ねじへの押輪の雌ねじのねじ込み量に見合って縮
径されると、その抜止めリングが接続口部に外嵌合され
た管をその外側から締め付けて抜止めする。
【0010】また、押輪の雌ねじを継手本体の雄ねじの
第1ねじ部にねじ込んでいくと、その押輪の作用部がリ
ング体の摺動面と摺動し、リング体を縮径させて継手本
体の環状溝内に収容させる。このため、さらに押輪をね
じ込んでいくと、押輪の雌ねじがリング体を乗り越えて
上記雄ねじの第2ねじ部に移行する。こうして押輪の雌
ねじの全体が第2ねじ部に移行すると、リング体がそれ
自体の弾性によって自然状態に復帰して上記環状溝から
突出し、そのリング体の前端面に押輪の係合部が軸線方
向で対向する。このようになると、押輪を逆方向に回し
てその雌ねじを上記雄ねじの第2ねじ部に対して後退さ
せても、その押輪の係合部がリング体の前端面に係合す
るので、もはや押輪を回転させることができなくなり、
押輪と継手本体とを分解することができなくなる。その
結果、抜止めリングも継手本体と押輪とによって保持さ
れたままになり、その抜止めリングが脱落するというよ
うな事態を生じない。しかし、押輪を大きな力で逆方向
に回して後退させると、その押輪が金属製であり、リン
グ体が合成樹脂製であることにより、押輪の係合部がリ
ング体を破断してしまう。こうしてリング体が破断され
ると、押輪を逆方向に回すことによって押輪を継手本体
から取り外して当該管継手を分解することが可能にな
る。
【0011】さらに、管が接続口部に外嵌されて弾力性
を備えた輪状部材がその管の内周面に弾圧すると、その
輪状部材によって管に抜出し阻止力が付与されるので、
管が抜出し方向に容易に変位するということがなくな
る。そのため、押輪が締め付けられて抜止めリングが管
を締め付けて抜止めしていなくても、一旦挿入した管が
抜け出すという事態が起こりにくくなるという初期抜出
し防止作用が発揮される。ここで、上記輪状部材を収容
保持している環状溝部の底面が接続口部の先端側ほど漸
次拡径するテーパ状に形成されていることにより、管が
抜出し方向に変位するのに伴って輪状部材が管と共に移
動した場合、輪状部材が環状溝部の底面によって押し拡
げられてより強く管の内周面に弾圧するので、上記した
抜出し阻止力が増大して管に対する初期抜出し防止作用
がいっそう顕著に発揮されるようになる。
【0012】請求項2に係る発明の管継ぎ手は、請求項
1に記載したものにおいて、上記輪状部材は円形断面の
ゴムリングによって形成されている、というものであ
る。これによると、輪状部材を汎用部材で安価に形成す
ることが可能になる。
【0013】請求項3に係る発明の管継手は、請求項1
又は請求項2に記載したものにおいて、上記押輪に挿通
された上記管の先端部を挿入可能でかつ上記抜止めリン
グの内側に対して嵌脱可能な輪部とこの輪部の径内方向
に突き出てこの輪部に挿入された上記管の先端面が当接
するリング状の当り部とを備える抜止めリング支持体を
有し、上記突出部と上記接続口部との間に、上記抜止め
リング支持体とその抜止めリング支持体の上記輪部に挿
入された上記管の先端部とが挿入される管端挿入空間が
形成されていると共に、上記抜止めリング支持体のリン
グ状の当り部の内径は、その当り部が上記環状溝部の径
大側端部に収容保持された輪状部材の手前側と奥側との
間を移動可能となる寸法に形成されている、というもの
である。
【0014】この発明において、抜止めリングの内側に
抜止めリング支持体の輪部が嵌合されていると、押輪を
ねじ込んだときの押付け力が抜止めリングに加わって
も、その抜止めリングが抜止めリング支持体の輪部に当
たってその縮径が阻止される(縮径規制作用)。こうし
て抜止めリングの縮径が阻止されていると、押輪をねじ
込んで抜止めリングを縮径させることが不可能になる。
言い換えると、押輪をねじ込むことができなくなる。
【0015】その一方、押輪に挿通された管の先端部を
抜止めリング支持体の輪部に挿入し、その管の先端面で
抜止めリング支持体の当り部を押し、抜止めリング支持
体を抜止めリングから押し出して管端挿入空間の中まで
押し込むと、抜止めリング支持体による抜止めリングの
縮径規制作用が解除される。したがって、押輪をねじ込
んで抜止めリングを縮径させ、その抜止めリングによっ
て管を外側から締め付けて抜け止めすることが可能であ
る。このように、押輪をねじ込むことができるときには
管の先端部が必ず管端挿入空間の中まで挿入されている
ので、押輪をねじ込むことができさえすれば、接続口部
に十分な差込み長さだけ外嵌合された管に対して抜止め
リングによる抜止め作用を加えることができるようにな
る。したがって、管の差込み長さの不足によって管が抜
け出るという脱管を起こすおそれがない。
【0016】また、抜止めリング支持体の環状の当り部
の内径は、その当り部が上記環状溝部の径大側端部に収
容保持された輪状部材の手前側と奥側との間を移動可能
となる寸法に形成されているので、管の先端面で抜止め
リング支持体の当り部を押し、抜止めリング支持体を抜
止めリングから押し出して管端挿入空間の中まで押し込
むという操作を輪状部材にじゃまされることなく行うこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の管継手の実施形態
を分解して示した部分縦断側面図、図2〜図5は上記管
継手の組立手順を示した部分縦断側面図、図6は継手本
体1の接続口部12に管6を外嵌合させたときの部分縦
断側面図、図7は押輪3を締め付けて管6を抜止めした
ときの部分縦断側面図、図8はリング体の後面図、図9
は図8のIX−IX線に沿う拡大断面図である。
【0018】図1の管継手において、筒状の継手本体1
は金属製であり、レンチなどの工具に対する係止部1
1、管(不図示)が外嵌合して接続される筒状の接続口
部12、接続口部12の周囲に同心状に突出された筒状
の突出部13などを具備しており、接続口部12が上記
突出部13よりも突き出していると共に、その接続口部
12は継手本体1、具体的には突出部13よりも径小に
なっている。そして、接続口部12と突出部13との間
に管端挿入空間14が形成されている。上記突出部13
は、その先端に上記管端挿入空間14に近付くほど漸次
縮径するテーパ状の案内面16を有し、その外周に雄ね
じ17を有する。また、接続口部12の外周の軸方向中
央部に複数条の鋸歯状の突歯15がリング状に形成され
ていると共に、接続口部12の外周部における突歯15
の奥側位置に環状溝部7が形成されている。環状溝部7
は、接続口部12の先端側ほど漸次拡径するテーパ状の
底面71を有している。そして、この環状溝部7にOリ
ングでなるゴムリング(輪状部材の一例である)8が収
容保持されている。このゴムリング8は、接続口部12
に外嵌合された管6(後述する)の内周面に弾圧してそ
の管6が抜出し方向に変位することを抑制するための抜
出し阻止力を付与する役割を担う。
【0019】継手本体1の雄ねじ形成域の軸線方向中間
部に環状溝18が形成されており、この環状溝18によ
って雄ねじ17がその環状溝18の手前側の短い第1ね
じ部17aとその環状溝18の奥側の長い第2ねじ部1
7bとに分割されている。上記環状溝18にリング体2
が嵌合状に保持されている。図8及び図9に示したよう
に、このリング体2は、周方向の一箇所が欠除されたC
字状に形成された合成樹脂成形体でなり、その前端面2
1は軸線に対して直角に形成されている一方、その外周
部の後半部分に後側ほど径小となるテーパ状の摺動面2
2が形成されている。このリング体2は自然状態では図
1のように上記環状溝18から突出しているのに対し、
その弾性に抗して縮径されることによってその環状溝1
8内に収容されるようになっている。
【0020】押輪3は金属製であり、継手本体10の雄
ねじ17にねじ合わせ可能な雌ねじ31をその内周部の
前半部に有し、この雌ねじ31の終部とこの終部に隣接
する内周面32との境界部に段付き状の係合部33を備
えている。すなわち、この係合部33には、雌ねじ31
の内径よりも内周面32を径大にすることによって必然
的に形成される段差部が相当している。また、押輪3の
前端部には前拡がりテーパ状の作用部34が備わってい
る。さらに、押輪3の後壁内面が前拡がりに傾斜したテ
ーパ状の押付面35に形成されている。この押付面35
の開き角度は上記した案内面16の開き角度と同一であ
り、好ましくは45度である。
【0021】抜止めリング4は、周方向の1箇所が欠除
された弾性リング部材によって形成されており、その内
周に複数条(図例では2条)の突歯41がリング状に形
成されている。
【0022】抜止めリング支持体5は、短円筒状の輪部
51とその輪部51の前端部に内鍔状に設けられたリン
グ状の当り部52とを有している。そして、自然状態で
の上記抜止めリング4の内径が、この抜止めリング支持
体5の輪部51の外径よりも少し小さくなっている。ま
た、抜止めリング支持体5は、上記管端挿入空間14に
挿入可能な外径及び内径を有している。さらに、抜止め
リング支持体5のリング状の当り部52の内径は、その
当り部52が上記環状溝部7の径大側端部に収容保持さ
れた輪状部材8の手前側と奥側との間を移動可能となる
寸法に形成されている。具体的には、当り部52の内径
寸法が環状溝部7の径大側端部に収容保持された輪状部
材8の外周直径よりも大きい場合には、当り部52が環
状溝部7の径大側端部に収容保持された輪状部材8の手
前側と奥側との間を問題なく移動可能である。この点に
関し、当り部52の内径が環状溝部7の径大側端部に収
容保持された輪状部材8の外周直径よりも小さくても、
当り部52が輪状部材8を弾性変形させながらその輪状
部材8を乗り越え得る場合には、当り部52の内径が、
当り部52が環状溝部7の径大側端部に収容保持された
輪状部材8の手前側と奥側との間を移動可能となる寸法
に形成されているといえる。
【0023】図1に示した管継手の組立手順を図2〜図
5を参照して説明する。最初に、図2のように継手本体
1の雄ねじ17の第1ねじ部17aに押輪3の雌ねじ3
1が始部がねじ合わされて押輪3が継手本体1に仮締め
される。このときには、押輪3の押付面35と継手本体
1の案内面16との間の空間内で抜止めリング4が保持
され、その抜止めリング4の内側に抜止めリング支持体
5の輪部51が嵌合保持されている。管継手を組み立て
るときに、図2のように抜止めリング支持体5の輪部5
1を抜止めリング4の内側に嵌合し、その抜止めリング
4の弾性を利用して抜止めリング支持体5を抜止めリン
グ4に保持させておくと、抜止めリング支持体5と抜止
めリング4とを一つの部品として取り扱うことができる
ので管継手への組込みを容易に行える利点がある。
【0024】図2のように押輪3を継手本体1に仮締め
した後、さらに押輪3の雌ねじ31を継手本体1の上記
第1ねじ部17aにねじ込んでいくと、図3のように、
その押輪3の作用部34が、環状溝18から突出してい
るリング体2の摺動面22と摺動する。このため、押輪
3の前進に伴ってリング体2が次第に縮径され、押輪3
の雌ねじ31が図4のようにリング体2に乗り上がって
そのリング体2が環状溝18内に収容される。図4の状
態からさらに押輪3がねじ込まれると、押輪3の雌ねじ
31が図5のようにリング体2を乗り越えて上記雄ねじ
17の第2ねじ部17bに移行する。こうして押輪3の
雌ねじ31の全体が第2ねじ部17bに移行すると、リ
ング体2がそれ自体の弾性によって自然状態に復帰して
環状溝18から突出し、そのリング体2の前端面21に
押輪3の係合部33が軸線方向で対向する。
【0025】以上によって管継手の組立てが終了する。
こうして組み立てられた管継手において、押輪3を逆方
向に回してその雌ねじ31を継手本体1の雄ねじ17の
第2ねじ部17bに対して後退させたときには、押輪3
の係合部33がリング体2の前端面21に係合するので
押輪3の後退が阻止される。そのため、押輪3と継手本
体1とを分解することはできない。このことにより、組
み立てられた管継手が配管施工現場に搬入された後で
は、その管継手が不用意に分解されてしまって抜止めリ
ング4などが脱落して紛失したり、再組立てが適切に行
われなかったりするおそれがなくなる。しかし、押輪3
を大きな力で逆方向に回して後退させると、その押輪3
が金属製であり、リング体2が合成樹脂製であることに
より、押輪3の係合部33がリング体2を破断してしま
う。こうしてリング体2が破断されると、押輪3を逆方
向に回すことによって押輪3を継手本体1から取り外し
て当該管継手を分解することが可能になる。なお、組み
立てた管継手を配管施工現場に搬入するときには、図5
のように継手本体1側の案内面16と押輪3側の押付面
35とによって抜止めリング4をがたつかないように保
持させておくことが望ましい。
【0026】図3、図4、図5において矢符aは押輪3
のねじ込みによる前進方向を表している。
【0027】次に、ポリエチレン管などの合成樹脂管で
なる管6の接続手順を図5〜図7を参照して説明する。
【0028】図5のように組み立てられている管継手に
おいては、抜止めリング支持体5の輪部51が抜止めリ
ング4の内側に嵌合されていると、その抜止めリング支
持体5によって抜止めリング4の縮径が阻止されてい
る。そのため、押輪3を正回転させてその雌ねじ31を
継手本体1の雄ねじ17の第2ねじ部17bにねじ込も
うとしても押輪3をねじ込むことは不可能である。
【0029】その一方、図5のように管継手の押輪3側
に管6を臨ませ、その状態から押輪3に挿通した管6の
先端部61を抜止めリング支持体5の輪部51に挿入
し、その管6の先端面62で抜止めリング支持体5の当
り部52を押して図6のように抜止めリング支持体5を
抜止めリング4から押し出し、管端挿入空間14(図1
〜図5参照)の中まで押し込むと、抜止めリング支持体
5による抜止めリング4の縮径規制作用が解除される。
また、この状態では、環状溝部7に収容保持されている
ゴムリング8が、管6の内周面に擦れて図6のように環
状溝部7の径大側端部まで移動されている。そのため、
ゴムリング8が管6の内周面に弾圧してその管6が抜出
し方向に変位することを抑制する。すなわち、ゴムリン
グ8により管6に抜出し阻止力が付与される。そして、
管6が引抜き方向に引っ張られて抜出し方向(図5の矢
符aの反対方向)に移動した場合には、ゴムリング8が
環状溝部7の底面71によって押し拡げられてより強く
管6の内周面に弾圧するので、上記した抜出し阻止力が
増大して管6に対する初期抜出し防止作用がいっそう顕
著に発揮されるようになる。このように、ゴムリング8
による初期抜出し防止作用が発揮されるようになってい
ると、一旦挿入された管6が誤って引き抜かれ、そのよ
うな管6の引抜きにより、抜止めリング支持体5が管端
挿入空間14に嵌まり込んだまま放置されて、再び管6
を挿入しようとしても挿入できなくなるといった事態が
未然に防止される。
【0030】上記のようにして抜止めリング支持体5に
よる抜止めリング4の縮径規制作用を解除した後、押輪
3をねじ込んでいくと、押輪3の押付面35が抜止めリ
ング4を案内面16に押し付けて滑らせるので、押付面
35により抜止めリング4に加えられる押付け力が押付
面35と案内面16とにより径内方向に向く力に変換さ
れて抜止めリング4が押輪3のねじ込み量に見合うだけ
縮径する。そして、抜止めリング4が案内面16の内周
端のところまで縮径された後、さらに押輪3がねじ込ま
れると、図7のように抜止めリング4が管端挿入空間1
4に押し込まれる。このときには、管6の先端部61の
外周に抜止めリング4の突歯41が喰い込み、管6の先
端部61の内周に接続口部12の突歯15が喰い込む。
図7の状態では、抜止めリング4が管6を外側から締め
付けて抜け止めしている。また、管6の先端部61は管
端挿入空間14の奥まで挿入されている。
【0031】ところで、上記した押付面35と案内面1
6の開き角度は同一角度になっているので、押付面35
と案内面16とに挾まれて次第に縮径する抜止めリング
4は軸線方向に移動しない。そのため、抜止めリング4
の突歯41が管6の先端部61の外周に喰い込んでも、
その管6が差込方向に押されて移動することはない。し
たがって、抜止めリング4の突歯41が管6の先端部6
1の外周に滑ることなく喰い込むようになり、抜止めリ
ング4による抜止め作用が確実に発揮される。したがっ
て、管6が管端挿入空間14の奥まで完全に差し込まれ
ていても確実な抜止め作用が発揮される。なお、抜止め
リング4が管端挿入空間14に嵌まり込むときには、そ
の抜止めリング4がわずかに軸線方向に移動するけれど
も、この程度の移動では、抜止めリング4による抜止め
作用が損なわれない。
【0032】抜止めリング4が管端挿入空間14に挿入
されていると、その抜止めリング4の拡径が突出部13
によって阻止される。そのため、仮に押輪3が緩んで
も、抜止めリング4が拡径することはないので、抜止め
リング4による抜止め作用がいっそう確実に発揮され
る。
【0033】以上の説明からわかるように、上記管継手
では、押輪3をねじ込むことができるときには管6の先
端部61が必ず管端挿入空間14の中まで挿入されて抜
止めリング支持体5も管端挿入空間14の中へ押し込ま
れている。したがって、押輪3をねじ込むことができさ
えすれば、接続口部12に十分な差込み長さだけ外嵌合
された管6に対して抜止めリング30による抜止め作用
を加えることができるようになる。これに対し、接続口
部12に対する管6の差込み長さが不足しているような
ときには、管6によって抜止めリング支持体5が抜止め
リング4から押し出されないので、上記したように押輪
3をねじ込むことができない。
【0034】ところで、図1に示したように、抜止めリ
ング4は、軸方向に長い筒状の胴体部42と、その胴体
部42の内周側に設けられて後述する管6の外周に喰込
み可能な上記突歯41と、胴体部42の一端部により形
成されて上記案内面16に対し接触摺動自在な円弧状の
外面を有する第1当り部43と、胴体部42の他端部に
より形成されて上記押付面35に対し接触摺動自在な第
2当り部44とを備えている。そして、上記押付面35
と第2当り部44とが接触しているときの摩擦抵抗が、
上記案内面16と第1当り部43とが接触しているとき
の摩擦抵抗と、突歯41が管6に接触しているときのそ
の突歯41と管6との摩擦抵抗とを合わせた摩擦抵抗よ
りも小さくなるように形成されている。
【0035】このようになっていると、図6で説明した
状態、すなわち、押付面35と案内面16とによって抜
止めリング4が挾圧され、押輪3の締付けによってその
抜止めリング4が図6の状態から縮径してその突歯41
が管6に接触した状態になってから以降では、押付面3
5と第2当り部44との接触箇所の摩擦抵抗が、案内面
16と第1当り部43との接触箇所の摩擦抵抗と、突歯
41と管6との接触箇所の摩擦抵抗とを合わせた摩擦抵
抗よりも小さいため、押輪3が締付け方向に回転されて
も、その押輪3に抜止めリング4が共回りするという事
態が起こらない。そのため、管6にねじれ応力が加わに
にくいという利点がある。
【0036】
【発明の効果】本発明の管継手によれば、一旦組み立て
ると容易に分解することのできない管継手を提供するこ
とが可能になり、同時に、分解の必要が生じたときには
分解が可能な管継手を提供することが可能になる。
【0037】また、本発明の管継手によれば、押輪をね
じ込むことができさえすれば、接続口部に十分な差込み
長さだけ外嵌合された管に対して抜止めリングによる抜
止め作用が必ず確実に発揮される。言い換えると、接続
口部に管の先端部が十分な差込み長さだけ差し込まれて
いるときだけ押輪をねじ込んで抜止めリングによる抜止
め作用を発揮させることができるので、管の差込み長さ
の不足による脱管が確実に防止される。
【0038】さらに、本発明の管継ぎ手によれば、ゴム
リングなどによって形成することのできる輪状部材によ
って管に対する初期抜出し防止作用が発揮されるので、
一旦挿入された管が誤って引き抜かれ、そのような管の
引抜きにより、抜止めリング支持体が管端挿入空間に嵌
まり込んだまま放置されて、再び管を挿入しようとして
も挿入できなくなるといった事態が未然に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管継手の実施形態を分解して示した部
分縦断側面図である。
【図2】管継手の組立初期状態を示す部分縦断側面図で
ある。
【図3】管継手の組立中間状態を示す部分縦断側面図で
ある。
【図4】管継手の組立中間状態を示す部分縦断側面図で
ある。
【図5】管継手の組立終了状態を示す部分縦断側面図で
ある。
【図6】継手本体の接続口部に管を外嵌合させたときの
部分縦断側面図である。
【図7】管を抜止めしたときの部分縦断側面図である。
【図8】リング体の後面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
1 継手本体 2 リング体 3 押輪 4 抜止めリング 5 抜止めリング支持体 6 管 7 環状溝部 8 ゴムリング(輪状部材) 12 接続口部 13 突出部 14 管端挿入空間 16 案内面 17 雄ねじ 17a 第1ねじ部 17b 第2ねじ部 18 環状溝 22 摺動面 31 雌ねじ 33 係合部 34 作用部 51 輪部 52 当り部 61 管の先端部 71 環状溝部の底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 克彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 池田 昌弘 東京都港区白金5丁目5番5号 京和工業 株式会社内 (72)発明者 平林 秀雄 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 Fターム(参考) 3H014 CA05 GA02 3H019 HA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部に雄ねじが形成された筒状の継手
    本体に、管が外嵌合される接続口部とこの接続口部の周
    囲の同心状の突出部とが突出して具備されていると共
    に、その突出部の先端に奥側ほど漸次縮径するテーパ状
    の案内面が形成され、上記継手本体の雄ねじ形成域の軸
    線方向中間部に環状溝が形成されていると共に、この環
    状溝によって上記雄ねじがその環状溝の手前側の第1ね
    じ部とその環状溝の奥側の第2ねじ部とに分割されてお
    り、上記環状溝に、自然状態でその環状溝から突出し縮
    径によってその環状溝内に収容される拡縮可能な弾性を
    備えた合成樹脂製のリング体が保持され、 上記雄ねじにねじ込まれることによって上記第1ねじ部
    から上記第2ねじ部に移行する雌ねじを内周部に有する
    金属製の押輪と、その押輪の押付け力を受けて上記案内
    面に押し付けられることによりその押輪のねじ込み量に
    見合うだけ縮径されかつその縮径により上記接続口部に
    外嵌合された上記管をその外側から締め付ける抜止めリ
    ングとを有し、 上記押輪の上記雌ねじが上記第1ねじ部にねじ込まれて
    きたときにその押輪の前端に具備された作用部と摺動す
    ることにより上記リング体を縮径させて上記環状溝内に
    収容させるテーパ状の摺動面がこのリング体の外周部に
    具備され、 上記押輪における上記雌ねじの終部とこの終部に隣接す
    る内周面との境界部に、その押輪の上記雌ねじの全体が
    上記第2ねじ部に移行しているときに、上記環状溝から
    突出されている上記リング体の前端面に軸線方向で対向
    する係合部が段付状に設けられ、 上記接続口部の外周部に、接続口部の先端側ほど漸次拡
    径するテーパ状の底面を有する環状溝部が形成され、こ
    の環状溝部に、上記接続口部に外嵌合された上記管の内
    周面に弾圧してその管が抜出し方向に変位することを抑
    制するための抜出し阻止力を付与する弾力性を備えた輪
    状部材が収容保持されていることを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 上記輪状部材が円形断面のゴムリングで
    なる請求項1に記載した管継手。
  3. 【請求項3】 上記押輪に挿通された上記管の先端部を
    挿入可能でかつ上記抜止めリングの内側に対して嵌脱可
    能な輪部とこの輪部の径内方向に突き出てこの輪部に挿
    入された上記管の先端面が当接するリング状の当り部と
    を備える抜止めリング支持体を有し、 上記突出部と上記接続口部との間に、上記抜止めリング
    支持体とその抜止めリング支持体の上記輪部に挿入され
    た上記管の先端部とが挿入される管端挿入空間が形成さ
    れていると共に、上記抜止めリング支持体のリング状の
    当り部の内径は、その当り部が上記環状溝部の径大側端
    部に収容保持された輪状部材の手前側と奥側との間を移
    動可能となる寸法に形成されている請求項1又は請求項
    2に記載した管継手。
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