JP2002356573A - ポリプロピレン系樹脂押出発泡シート及びその製造方法並びにその押出発泡シートの熱成形方法 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂押出発泡シート及びその製造方法並びにその押出発泡シートの熱成形方法

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JP2002356573A JP2001213415A JP2001213415A JP2002356573A JP 2002356573 A JP2002356573 A JP 2002356573A JP 2001213415 A JP2001213415 A JP 2001213415A JP 2001213415 A JP2001213415 A JP 2001213415A JP 2002356573 A JP2002356573 A JP 2002356573A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融強度の高いポリプロピレン系樹脂に、コ
スト低減のために溶融強度の低いポリプロピレン系樹脂
を混合して低発泡の押出発泡シートを得ようとすると、
熱成形性に優れた独立気泡率の高い発泡シートが得られ
ないという問題があった。 【解決手段】 本発明のポリプロピレン系樹脂押出発泡
シートは、230℃におけるメルトテンションが10c
N以上のポリプロピレン系樹脂(A)15〜70重量%
と、230℃におけるメルトテンションが5cN以下の
ポリプロピレン系樹脂(B)85〜30重量%(ただ
し、ポリプロピレン系樹脂(A)+ポリプロピレン系樹
脂(B)=100重量%)との混合物を基材樹脂とす
る、見掛け密度が150〜750g/L及び独立気泡率
が50%以上であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリプロピレン系樹
脂押出発泡シート、及びその製造方法、並びにその押出
発泡シートの熱成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリスチレン系樹脂発泡シー
トを熱成形することにより得られる食品包装用容器等が
広く使用されてきた。これらの容器は軽量性、外観、剛
性、断熱性に優れ、包装材料として好適なものである
が、近年の電子レンジの普及により、耐熱性等が更に要
求されるようになってきた。
【0003】一方、ポリスチレン系樹脂発泡シートに替
わる熱成形用発泡シートの素材として、最近、ポリプロ
ピレン系樹脂発泡シートが注目されている。この発泡シ
ートは、長鎖分岐を有する高メルトテンションタイプの
ポリプロピレン系樹脂が米国のハイモント社により開発
されたことを期に、該樹脂を原料として押出発泡法によ
り製造されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このポ
リプロピレン系樹脂発泡シートは、耐熱性においては従
来のポリスチレン系樹脂発泡シートに優れるものの、原
料のポリプロピレン系樹脂に長鎖分岐を形成する工程が
必要であるため高価になり、その結果、ポリプロピレン
系樹脂発泡シートも必然的に高価なものになってしまう
という問題がある。
【0005】この点については、高メルトテンションタ
イプのポリプロピレン系樹脂(以下「HMS−PP」と
いう)に、長鎖分岐を持たない低コストの低メルトテン
ションタイプのポリプロピレン系樹脂(以下「LMS−
PP」という)を混合して高価なHMS−PPの使用量
を減らすことができれば発泡シートのコスト低減に繋が
ることは明らかである。
【0006】しかしながら、LMS−PPを混合したポ
リプロピレン系樹脂発泡シートであって、保形性の高い
熱成形品を得るのに適した見掛け密度が150〜750
g/Lのものを得ようとすると、どうしても独立気泡率
が極端に低下してしまうので、LMS−PPを混合した
発泡シートは熱成形の用途に使用することが困難であっ
た。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
熱成形性に優れた見掛け密度が150〜750g/Lの
ポリプロピレン系樹脂発泡シートを低コストで提供する
ことをその目的とする。
【0008】本発明者等は、HMS−PPに混合するL
MS−PPについて鋭意研究した結果、特定のLMS−
PPを選択することにより、見掛け密度が150〜75
0g/Lのポリプロピレン系樹脂発泡シートであって
も、高い独立気泡率をもつ熱成形性に優れたポリプロピ
レン系樹脂発泡シートが得られることを見出し、本発明
を完成させるに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、(1)2
30℃におけるメルトテンションが10cN以上のポリ
プロピレン系樹脂(A)15〜70重量%と、230℃
におけるメルトテンションが5cN以下のポリプロピレ
ン系樹脂(B)85〜30重量%(ただし、ポリプロピ
レン系樹脂(A)+ポリプロピレン系樹脂(B)=10
0重量%)との混合物を基材樹脂とする、見掛け密度が
150〜750g/L及び独立気泡率が50%以上であ
ることを特徴とするポリプロピレン系樹脂押出発泡シー
ト、(2)ポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの1m
当たりの重量が240〜600gであることを特徴と
する上記(1)記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡シ
ート、(3)ポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの1
40℃における引張降伏点強度(N)を該発泡シートの
1m当たりの重量(g)で除した値が、150×10
−4N/g以上であることを特徴とする上記(1)又は
(2)記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡シート、
(4)230℃におけるメルトテンションが10cN以
上のポリプロピレン系樹脂(A)と、230℃における
メルトテンションが5cN以下のポリプロピレン系樹脂
(B)とを、ポリプロピレン系樹脂(A)が15〜70
重量%及びポリプロピレン系樹脂(B)が85〜30重
量%の割合(ただし、ポリプロピレン系樹脂(A)+ポ
リプロピレン系樹脂(B)100重量%)となるように
押出機内に入れて溶融させるとともに発泡剤の存在下で
溶融混練し、次いで押出機内から押し出して発泡させ
て、見掛け密度が150〜750g/L及び独立気泡率
が50%以上の発泡シートを得ることを特徴とするポリ
プロピレン系樹脂押出発泡シートの製造方法、(5)ポ
リプロピレン系樹脂(B)の融点とポリプロピレン系樹
脂(A)の融点との差(樹脂(B)の融点−樹脂(A)
の融点)が−2〜8℃であることを特徴とする上記
(4)記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの製
造方法、(6)ポリプロピレン系樹脂(B)のメルトフ
ローレートが、ポリプロピレン系樹脂(A)のメルトフ
ローレートの1.2倍以上であることを特徴とする上記
(4)又は(5)記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡
シートの製造方法、(7)ポリプロピレン系樹脂(B)
のメルトフローレートが、ポリプロピレン系樹脂(A)
のメルトフローレートの1.3〜5.0倍であることを
特徴とする上記(6)記載のポリプロピレン系樹脂押出
発泡シートの製造方法、(8)上記(1)乃至(3)の
いずれか記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡シートを
加熱軟化させた後、所望の形状に熱成形することを特徴
とするポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの熱成形方
法、を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において用いる基材樹脂
は、下記のポリプロピレン系樹脂(A)及びポリプロピ
レン系樹脂(B)からなる。
【0011】ポリプロピレン系樹脂(A)(以下、単に
樹脂(A)と呼ぶことがある。)としては、ポリプロピ
レンや、エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチ
レン−プロピレンランダム共重合体、プロピレン−ブテ
ンブロック共重合体、プロピレン−ブテンランダム共重
合体、エチレン−プロピレン−ブテン三元共重合体等の
プロピレン系共重合体が挙げられる。プロピレン系共重
合体は、通常、プロピレン成分含量50重量%以上のも
のをいうが、特に80重量%以上のものが好ましい。
【0012】樹脂(A)は、230℃におけるメルトテ
ンションが10cN以上の高溶融張力を示すものであ
る。樹脂(A)の該メルトテンションが10cN未満で
あると見掛け密度が150〜750g/Lのポリプロピ
レン系樹脂押出発泡シートであって且つ成形性に優れる
独立気泡率が50%以上の発泡シートを得ることができ
ない。独立気泡率がより高いポリプロピレン系樹脂押出
発泡シートを得るには、上記樹脂(A)の該メルトテン
ションは11cN以上であることが好ましく、13cN
以上であることがより好ましく、15cN以上であるこ
とが更に好ましい。逆に、上記樹脂(A)の該メルトテ
ンションが大きくなりすぎると、得られる発泡シートの
熱成形時の伸びが低下して熱成形性が低下する虞がある
ので、上記樹脂(A)の該メルトテンションは60cN
以下であることが好ましく、50cN以下であることが
より好ましく、40cN以下であることが更に好まし
い。
【0013】また、樹脂(A)としては、メルトフロー
レート(JIS K7210:1999の付属書A表1
の条件Mにより測定された値)が0.3〜12g/10
分であることが好ましく、0.5〜8g/10分である
ことがより好ましい。
【0014】また、樹脂(A)の融点は、得られる発泡
シートの耐熱性を考慮すると、156℃以上であること
が好ましい。
【0015】樹脂(A)は、通常、230℃におけるメ
ルトテンションが5cN以下の低溶融張力を示すポリプ
ロピレン系樹脂に、電子線又は過酸化物を作用させて長
鎖分岐を形成させたり、僅かに架橋させることにより得
られる。そのような上記樹脂(A)は、例えば市販され
ているモンテル社の「PF814」や「SD632」等
が挙げられる。
【0016】上記ポリプロピレン系樹脂(A)は押出発
泡性に優れるため、樹脂(A)のみを基材樹脂として用
いて独立気泡率の高い押出発泡体を得ることができる。
しかしながら、樹脂(A)のみを用いて得た発泡体は原
料代がどうしても高くなってしまう。このため本発明で
は、原料コスト低減のために、基材樹脂として樹脂
(A)に、以下のポリプロピレン系樹脂(B)(以下、
単に樹脂(B)と呼ぶことがある。)を混合して用い
る。
【0017】樹脂(B)としては、ポリプロピレンや、
エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン−プ
ロピレンランダム共重合体、プロピレン−ブテンブロッ
ク共重合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、エ
チレン−プロピレン−ブテン三元共重合体等のプロピレ
ン系共重合体が挙げられる。プロピレン系共重合体は、
通常、プロピレン成分含量50重量%以上のものをいう
が、特に80重量%以上のものが好ましい。
【0018】樹脂(B)は、230℃におけるメルトテ
ンションが5cN以下の低溶融張力を示すものである。
樹脂(B)として230℃におけるメルトテンションが
5cNを越えるポリプロピレン系樹脂を使用すると原料
コストが上昇してしまうので好ましくない。樹脂(B)
は、通常、電子線又は過酸化物を作用させて長鎖分岐を
形成させたり、僅かに架橋させる操作を行なわなわれて
いない通常のポリプロピレン系樹脂がこれに該当する。
通常、樹脂(B)の230℃におけるメルトテンション
は、0.05cN以上であるが、0.1〜3.5cNが
好ましい。
【0019】また、樹脂(A)であっても、押出機等で
溶融状態で強いせん断をかけたものの中には230℃に
おけるメルトテンションが5cN以下に低下してしまう
ものがある。例えば、樹脂(A)、または樹脂(A)と
樹脂(B)とを押出機中で強いせん断をかけてから押出
発泡させて得られた発泡シートは、熱成形等に使用され
得るが、その際の抜きカス等を再度溶融して得られたペ
レットの中には230℃におけるメルトテンションが5
cN以下に低下してしまうものがあり、そのようなペレ
ットは、樹脂(B)として使用可能である。
【0020】また、樹脂(B)のメルトフローレート
(JIS K7210:1999の付属書A表1の条件
Mにより測定された値)(以下「MFR−B」という)
は、樹脂(A)の同メルトフローレート(以下「MFR
−A」という)の1.2倍以上であることが好ましく、
MFR−Bは、MFR−Aの1.3〜5.0倍であるこ
とがより好ましく、MFR−Aの1.5〜4.0倍であ
ることが更に好ましい。MFR−BがMFR−Aの1.
2倍以上であると、発泡温度を充分に低下させることが
可能となり、それによって独立気泡率の高い発泡シート
が容易に得られる。
【0021】また、樹脂(A)は押出機内等で溶融混練
されてから押出されると溶融混練される前のメルトフロ
ーレートの2〜4倍に高まるが、樹脂(B)は溶融混練
される前のメルトフローレートとほとんど変わらないか
ほんのわずか上昇する。そこで、MFR−Bが、好まし
くはMFR−Aの1.3〜5.0倍、より好ましくは
1.5〜4.0倍であると押出機内において樹脂(A)
と樹脂(B)のメルトフローレートが概ね一致するよう
になるため、その結果、両者の混合がより均一となり、
しかも発泡温度を充分に下げても結晶化物の発生が抑止
されるので、より独立気泡率の高い発泡シートを得るこ
とが可能となる。
【0022】また、樹脂(B)の融点と樹脂(A)の融
点の差(樹脂(B)の融点−樹脂(A)の融点)が−2
〜8℃となるように樹脂(B)を選択することが好まし
く、その差が、1〜7℃となるように樹脂(B)を選択
することがより好ましい。その差が−2℃より小さくな
るほど、独立気泡率の高い発泡シートを得ようとして発
泡温度を低くすると樹脂(B)が結晶化を開始して発泡
シート中に結晶物が発生しやすくなり、商品価値が低下
する。逆にその差が8℃より大きくなるほど独立気泡率
の高い発泡シートを得るのが困難となる。
【0023】本発明においては、樹脂(B)としては、
ポリプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンブロ
ック共重合体、或いはポリプロピレン単独重合体にゴム
成分を混合してなる耐衝撃性ポリプロピレンが好適に使
用される。樹脂(B)の融点は155℃以上であること
が好ましく、157℃以上であることがより好ましい。
【0024】また、樹脂(A)の結晶化温度と樹脂
(B)の結晶化温度との差が12℃以上であることが好
ましい。その差が12℃を下回ると、発泡シートの製造
時に結晶化物が発生しやすくなるので好ましくない。そ
の差は13〜35℃であることがより好ましい。
【0025】本発明において、樹脂(A)と樹脂(B)
とは、樹脂(A)15〜70重量%、樹脂(B)85〜
30重量%の割合で混合して使用される(ただし、樹脂
(A)+樹脂(B)=100重量%)。その際、樹脂
(A)の混合割合が多くなりすぎるとコスト低減につい
ての寄与が小さくなる。逆に樹脂(A)の混合割合が少
なくなりすぎると独立気泡率の大きい発泡シートを得る
のが困難となったり、独立気泡率が高い発泡シートが得
られても熱成形の際に気泡が破泡しやすく、良好な熱成
形品を得るのが困難となってしまう。このような観点か
ら、樹脂(A)と樹脂(B)とは、樹脂(A)30〜6
0重量%、樹脂(B)70〜40重量%の割合で混合し
て使用される(ただし、樹脂(A)+樹脂(B)=10
0重量%)ことが好ましい。
【0026】本発明では基材樹脂として、上記樹脂
(A)と樹脂(B)との混合物を用いることを基本とす
るが、本発明の所期の目的を阻害しない範囲において、
基材樹脂中にアイオノマーや、エチレン−プロピレンゴ
ム等のエラストマーを含有せしめて用いることもでき
る。これらの量は、樹脂(A)と樹脂(B)との混合物
100重量部当たり、多くても30重量部であるが、2
0重量部以下であることが好ましい。
【0027】尚、上記樹脂(A)または樹脂(B)のメ
ルトテンションは、株式会社東洋精機製作所製のメルト
テンションテスターII型によって測定することができ
る。具体的には、オリフィス内径2.095mm、長さ
8mmのオリフィスを有するメルトテンションテスター
を用い、上記オリフィスを予め230℃に昇温してお
き、その中に樹脂(A)または樹脂(B)を4g入れ、
5分間置いてから、ピストンの押出速度を10mm/分
として230℃の溶融樹脂をオリフィスから紐状に押出
して、この紐状物を直径45mmの張力検出用プーリー
に掛けた後、5rpm/秒(紐状物の捲取り加速度:
1.3×10-2m/秒2)の割合で捲取り速度を徐々に
増加させていきながら直径50mmの捲取りローラーで
捲取る。
【0028】本発明において、メルトテンションを求め
るには、まず、張力検出用プーリーに掛けた紐状物が切
れるまで捲取り速度を増加させ、紐状物が切れた時の捲
取り速度:R(rpm)を求める。次いで、R×0.7
(rpm)の一定の捲取り速度において紐状物の捲取り
を行い、張力検出用プーリーと連結する検出器により検
出される紐状物のメルトテンションを経時的に測定し、
縦軸にメルトテンションを、横軸に時間をとったグラフ
に示すと、図1のような振幅をもったグラフが得られ
る。
【0029】本発明におけるメルトテンションとして
は、図1において振幅の安定した部分の振幅の中央値
(X)を採用する。但し、捲取り速度が500rpmに
達しても紐状物が切れない場合には、捲取り速度を50
0rpmとして紐状物を巻き取って求めたグラフより紐
状物のメルトテンションを求める。尚、メルトテンショ
ンの経時的測定の際に、まれに特異な振幅値が検出され
ることがあるが、このような特異な振幅値は無視するも
のとする。
【0030】また樹脂(A)、樹脂(B)の融点は、原
料樹脂3〜5mgを、示差走査熱量測定装置により、窒
素ガス雰囲気下で、昇温速度10℃/分で室温(15〜
30℃)から210℃まで昇温して1回目のDSC曲線
を得た後、直ちに降温速度10℃/分で40℃まで降温
し、その後もう一度昇温速度10℃/分で210℃まで
昇温したときに得られる2回目のDSC曲線上の最も高
温側に現れる主融解ピークの頂点の温度とする。結晶化
温度は、上記1回目のDSC曲線を得た後、直ちに降温
速度10℃/分で40℃まで降温した時に得られるDS
C曲線上の最も高温側に現れる主発熱ピークの頂点の温
度とする。
【0031】本発明のポリプロピレン系樹脂押出発泡シ
ートは、樹脂(A)と樹脂(B)とを上記割合で押出機
内のホッパーより押出機内に入れ、押出機内で樹脂
(A)と樹脂(B)を溶融させると共に発泡剤と混練し
た後、この溶融混練物を押出機先端に取り付けたダイス
を通して低圧下に押出して発泡することにより得られ
る。本発明においてシート状の発泡体を得るためには、
環状のリップを有するサーキュラーダイスを用い、この
ダイスのリップより押出発泡してチューブ状の発泡体を
得、次いで、このチューブを切り開いてシート状とする
方法が好ましく採用される。尚、サーキュラーダイスに
代えてTダイスから押出す方法でも製造は可能である。
【0032】上記発泡剤としては、無機発泡剤、揮発性
発泡剤、分解型発泡剤等が用いられる。無機発泡剤とし
ては、二酸化炭素、空気、窒素等を用いることができ
る。揮発性発泡剤としてはプロパン、n−ブタン、i−
ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素、シク
ロブタン、シクロペンタン等の環式脂肪族炭化水素、ト
リクロロフロロメタン、ジクロロジフロロメタン、ジク
ロロテトラフロロエタン、メチルクロライド、エチルク
ロライド、メチレンクロライド等のハロゲン化炭化水素
等を用いることができる。また分解型発泡剤としては、
アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテト
ラミン、アゾビスイソブチロニトリル、重炭酸ナトリウ
ム等を用いることができる。これらの発泡剤は適宜混合
して用いることもできる。
【0033】発泡剤の使用量は、発泡剤の種類、所望す
る発泡倍率等によっても異なるが、見掛け密度が150
〜750g/Lのポリプロピレン系樹脂押出発泡シート
を得るための発泡剤の使用量の目安は、樹脂100重量
部当たり0.1〜5重量部程度である。
【0034】押出機内で基材樹脂と発泡剤とを溶融混練
する際に、必要に応じて各種添加剤を添加することがで
きる。添加剤としては、タルク、シリカ等の無機粉末や
多価カルボン酸の酸性塩、多価カルボン酸と炭酸ナトリ
ウム或いは重炭酸ナトリウムとの反応混合物等の気泡調
整剤、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、クレー、ゼオ
ライト、アルミナ、硫酸バリウム等の無機充填剤(タル
ク、シリカは気泡調整剤としての機能も有する。)、熱
安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤等が挙げら
れる。上記気泡調整剤は基材樹脂100重量部当たり1
3重量部程度以下添加することができる(ただし、前記
無機充填剤を樹脂に多量に含有させる場合は除く。)。
【0035】本発明の発泡シートは、上記した方法によ
って得られる、見掛け密度が150〜750g/L、独
立気泡率が50%以上のポリプロピレン系樹脂押出発泡
シートである。見掛け密度が150g/Lより小さくな
ると、得られる発泡シートの独立気泡率を50%以上に
維持することが困難となり、熱成形性が悪化してしま
う。また、見掛け密度が750g/Lよりも大きくなる
と、発泡シートとそれから得られる熱成形体の断熱性能
が極端に悪化するので好ましくない。そのような観点か
ら、本発明の発泡シートの見掛け密度は160〜450
g/Lであることが好ましく、170〜400g/Lが
より好ましい。また、発泡シートの独立気泡率が50%
よりも小さくなると、熱成形性が悪化してしまう。本発
明の発泡シートの独立気泡率は60%以上が好ましく、
70%以上がより好ましい。
【0036】また、本発明の発泡シートは、幅が600
〜1200mmであることが好ましい。そのような幅の
発泡シートであれば、通常の熱成形機が使用できるので
好ましい。また、本発明の発泡シートは、1m当たり
の重量(坪量)が240〜600gであることが好まし
い。坪量が大きいほど独立気泡率の高い発泡シートを製
造しやすいが、坪量があまり大きくなりすぎると、発泡
シートの見掛け密度を750g/L以下に維持できなく
なってしまう。発泡シートの厚みは、通常は0.5〜
2.5mmであるが、0.7〜2.0mmであることが
好ましい。
【0037】発泡シートの厚みは例えばダイスのスリッ
ト間隙の大小によって調整することができ、幅はダイス
のスリットの幅(或いはサーキュラーダイスの場合には
ダイスのリップ径とブローアップ比)の大小によって調
整することができる。また見掛け密度は、一般に発泡剤
の添加量によって調整することができる。
【0038】本発明の発泡シートは、140℃における
引張降伏点強度(N)を該発泡シートの1m当たりの
重量(g)で除した値(以下、「Ng値」という。)
が、発泡シートの押出方向においても、押出方向と直交
するいわゆる幅方向においても、150×10−4N/
g以上であることが好ましく、160×10−4N/g
以上であることがより好ましい。このNg値が大きくな
るほど熱成形時にシートが引き伸ばされたときに亀裂が
発生しにくくなるが、あまりにも大きくなりすぎると、
シャープな熱成形が困難となる虞がある。そういった観
点から、上記Ng値は220×10−4N/g以下であ
ることが好ましく、220×10−4N/g以下である
ことがより好ましい。
【0039】尚、140℃における引張降伏点強度は、
JIS K6767:1999の附属書1の2に従い、
チャック間距離を50mmとし、引張試験機の測定部位
を囲う恒温槽内を140℃に温調しておき(その温調は
引張試験完了まで継続される)、恒温槽の扉を開けて恒
温槽内にすばやく測定試料を装填してから恒温槽の扉を
閉め(扉を開けてから閉めるまでの間を4秒以内とす
る)、それから1分間放置してから引張試験を開始する
ことにより求められる。この際、各方向に対し、それぞ
れ3回測定を行ない、その3回の相加平均値を採用す
る。
【0040】発泡シートの140℃における引張降伏点
強度は、独立気泡率が高いほど、坪量が重いほど、押出
直後の押出方向及び幅方向への引張り度合いがある程度
まで大きいほど、大きな値を示す。これらの点を考慮し
て予備実験を行なうことで目標とする引張り降伏点強度
の発泡シートを得ることができる。
【0041】上記発泡シートの独立気泡率(%)は、A
STM D2856−70に記載されている手順Cに準
拠し、東芝ベックマン株式会社製の空気比較式比重計9
30型を使用して測定される発泡体の真の体積:Vxか
ら、下記(1)式より算出されるもので、3回の測定値
の平均値として求めたものである。
【0042】
【数1】 S(%)=(Vx−W/ρ)×100/(Va−W/ρ) (1)
【0043】但し、上記(1)式において、Vxは上記
した方法で測定される真の体積(cm3)で、発泡体を
構成する樹脂の容積と、発泡体内の独立気泡部分の気泡
全容積との和に相当する。その他、上記(1)式中の、
Va、W、ρは以下の通りである。
【0044】Va:測定に使用した発泡体の外寸法から
計算される発泡体の見掛けの体積(cm3) W :測定に使用した発泡体の全重量(g) ρ :発泡体を構成する基材樹脂の密度(g/cm3
【0045】尚、試験片は、空気比較式比重計に付属の
サンプルカップに非圧縮状態で収納されなければならな
いので、縦と横がそれぞれ2.5cmになるようにカッ
トし(厚みはそのままとする)、見掛け体積が15cm
3に最も近づくように複数枚を重ね合せて使用される。
【0046】上記押出発泡シートは、加熱軟化させて所
望の形状に熱成形することができる。発泡体の成形方法
としては、発泡体を加熱軟化させて折り曲げ、箱状体等
を形成する方法や、発泡体を加熱軟化させた後、型に密
着させて所望の形状に成形する方法が挙げられる。後者
の方法としては、例えば真空成形、圧空成形やこれらの
応用として、フリードローイング成形、プラグ・アンド
・リッジ成形、リッジ成形、マッチド・モールド成形、
ストレート成形、ドレープ成形、リバースドロー成形、
エアスリップ成形、プラグアシスト成形、プラグアシス
トリバースドロー成形等やこれらを組み合わせた方法等
を採用することができる。
【0047】本発明の押出発泡シートに対しては、熱成
形される前に、その片面又は両面に、必要に応じて実質
的に非発泡の熱可塑性樹脂フィルムまたはシートを積層
することができる。実質的に非発泡の熱可塑性樹脂フィ
ルムまたはシート(以下「非発泡樹脂層」という)は単
層構造のものであっても複数層の多層構造のものであっ
ても構わない。いずれにしても非発泡樹脂層の片面にお
ける厚みは、5〜500μmであることが好ましく、1
0〜300μmであることがより好ましく、15〜10
0μmであることがより好ましい。
【0048】また、非発泡樹脂層としては、ポリプロピ
レン系樹脂からなるものが好ましい。非発泡樹脂層がポ
リプロピレン系樹脂からなるものであれば、発泡シート
に対し、押出ラミネート法、熱ロールとニップとの間を
通すことによるラミネート法、或いは共押出ラミネート
法等により容易に接着させることができる。
【0049】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
【0050】実施例1〜14、比較例1〜4 表1に示す樹脂(A)と樹脂(B)とを表2に示す割合
で予めドライブレンドしておき、これを押出機のホッパ
ーに投入すると共に、気泡調節剤マスターバッチ(日本
ベーリンガーインゲルハイム株式会社の「H−CF20
E」)を表2に示す割合(樹脂(A)と樹脂(B)のド
ライブレンド物100重量部当たりの重量割合)で押出
機のホッパーに投入し、押出機内で樹脂(A)と樹脂
(B)とを溶融させてH−CF20Eと共に混練した
後、押出機内に発泡剤(実施例1〜6及び比較例1〜4
ではイソブタンを使用し、実施例7では炭酸ガスを使用
した。)を表2に示す割合で(樹脂(A)と樹脂(B)
のドライブレンド物100重量部当たりの重量割合)で
圧入し、溶融樹脂と発泡剤とを充分に混練してから、徐
々に溶融混練物の温度を低下させていき、径78mm、
間隙0.3mmのリップを有するサーキュラーダイスを
通して押出発泡させてチューブ状の発泡体を得、次いで
このチューブの内側を直径が235mmの円柱状冷却ド
ラム表面に沿わせつつ冷却すると共に、チューブの外面
に空気を吹き付けて冷却し、次いで冷却されたチューブ
を切り開いてシート状発泡体を得た。この時の、押出温
度、ダイス圧力及び押出量を併せて表2に示した。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】得られた発泡シートの1m当たりの重量
(坪量)、シート幅、平均厚み、見掛け密度、独立気泡
率、140℃における引張降伏点強度、及びNg値を表
3に示す。
【0054】
【表3】
【0055】実施例1〜14では、結晶化物が発生する
ことなく押出温度を177℃まで(実施例6では17
6.5℃まで、実施例7と実施例19では179℃ま
で、実施例8と実施例10では176℃まで、実施例1
3では174℃まで)低下させることができたので、独
立気泡率の高い発泡シートが得られた。これは、樹脂
(B)が樹脂(A)に対し、メルトフローレートが充分
に大きかったことと、融点が高く且つ結晶化温度が充分
に低かったことが寄与しているものと思われる。一方、
比較例1〜3では、押出温度を184℃に低下せさたと
ころ、得られる発泡シートに結晶化物が発生してしまっ
たため、185℃が冷却の限界と判断した。その結果、
比較例1〜3で得られた発泡シートは、独立気泡率が極
端に低いものとなってしまった。また、比較例4では、
樹脂(B)の結晶化温度が高く、押出温度を充分に低下
させることができず、結果として、押出直後のチューブ
状の発泡体を広げた際に裂けが発生してしまった。
【0056】次に、実施例1〜14で得られた発泡シー
トのそれぞれに対し、両面をヒーターで加熱して軟化さ
せた後、プラグアシスト真空成形法によって、開口部直
径170mm、底部直径150mm、深さ30mmの円
形収納部を有するトレーを目標に成形したところ、型の
出のしっかりとした良好な成形品(トレー)が得られ
た。
【0057】次に、比較例1〜3で得られた発泡シート
のそれぞれに対し、実施例1〜3と同様に、両面をヒー
ターで加熱して軟化させた後、プラグアシスト真空成形
法によって、開口部直径170mm、底部直径150m
m、深さ30mmの円形収納部を有するトレーを目標に
成形したところ、型に沿わず、成形品とは言い難いもの
しか得られなかった。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリプロ
ピレン系樹脂押出発泡シートは、230℃におけるメル
トテンションが10cN以上のポリプロピレン系樹脂
(A)15〜70重量%と、230℃におけるメルトテ
ンションが5cN以下のポリプロピレン系樹脂(B)8
5〜30重量%(ただし、ポリプロピレン系樹脂(A)
+ポリプロピレン系樹脂(B)=100重量%)との混
合物が基材樹脂となっており、高価な樹脂(A)の使用
量が少なく抑えられているためコストの低減が可能であ
る。また、本発明のポリプロピレン系樹脂押出発泡シー
トは、発泡性に劣る樹脂(B)が30重量%以上含まれ
ており、150〜750g/Lという見掛け密度に発泡
されているにもかかわらず、独立気泡率が50%以上で
あるため、型の出に優れた熱成形品を得ることが出来る
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】メルトテンションテスターのオリフィスから樹
脂を紐状に押出して、捲取り速度一定として紐状の樹脂
を捲取りローラーで捲取った時のメルトテンション:M
Tの経時変化を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 23:00 B29K 23:00 105:04 105:04 B29L 7:00 B29L 7:00 (72)発明者 直井 洋輔 栃木県鹿沼市さつき町10−3 株式会社ジ ェイエスピー鹿沼研究所内 (72)発明者 百瀬 義昭 栃木県鹿沼市さつき町10−3 株式会社ジ ェイエスピー鹿沼研究所内 (72)発明者 若林 功一 栃木県鹿沼市さつき町17 株式会社ジェイ エスピー鹿沼第一工場内 (72)発明者 森田 和彦 栃木県鹿沼市さつき町17 株式会社ジェイ エスピー鹿沼第一工場内 Fターム(参考) 4F074 AA24 AA24A AA24B AC26 AC32 AC36 AD10 BA02 BA12 BA13 BA14 BA16 BA31 BA32 BA33 BA35 BA36 BA37 BA38 BA39 BA40 BA43 BA44 BA45 BA47 BA53 BA54 BA55 CA22 DA02 DA12 DA20 DA23 DA32 DA33 DA34 4F207 AA11 AB02 AG01 AG20 AR15 KA01 KA11 KA19 KF04 KK56 KK63 KW23 KW41 4F208 AA11 AB02 AG01 AG20 AR15 MA00 MG13 MG22 MH06 MJ09 4J002 BB11W BB11X BB12W BB12X BB14W BB14X DJ016 DJ046 EG056 FD017 FD206 GF00 GG00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 230℃におけるメルトテンションが1
    0cN以上のポリプロピレン系樹脂(A)15〜70重
    量%と、230℃におけるメルトテンションが5cN以
    下のポリプロピレン系樹脂(B)85〜30重量%(た
    だし、ポリプロピレン系樹脂(A)+ポリプロピレン系
    樹脂(B)=100重量%)との混合物を基材樹脂とす
    る、見掛け密度が150〜750g/L及び独立気泡率
    が50%以上であることを特徴とするポリプロピレン系
    樹脂押出発泡シート。
  2. 【請求項2】 ポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの
    1m当たりの重量が240〜600gであることを特
    徴とする請求項1記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡
    シート。
  3. 【請求項3】 ポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの
    140℃における引張降伏点強度(N)を該発泡シート
    の1m当たりの重量(g)で除した値が、150×1
    −4N/g以上であることを特徴とする請求項1又は
    2記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡シート。
  4. 【請求項4】 230℃におけるメルトテンションが1
    0cN以上のポリプロピレン系樹脂(A)と、230℃
    におけるメルトテンションが5cN以下のポリプロピレ
    ン系樹脂(B)とを、ポリプロピレン系樹脂(A)が1
    5〜70重量%及びポリプロピレン系樹脂(B)が85
    〜30重量%の割合(ただし、ポリプロピレン系樹脂
    (A)+ポリプロピレン系樹脂(B)100重量%)と
    なるように押出機内に入れて溶融させるとともに発泡剤
    の存在下で溶融混練し、次いで押出機内から押し出して
    発泡させて、見掛け密度が150〜750g/L及び独
    立気泡率が50%以上の発泡シートを得ることを特徴と
    するポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリプロピレン系樹脂(B)の融点とポ
    リプロピレン系樹脂(A)の融点との差(樹脂(B)の
    融点−樹脂(A)の融点)が−2〜8℃であることを特
    徴とする請求項4記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡
    シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 ポリプロピレン系樹脂(B)のメルトフ
    ローレートが、ポリプロピレン系樹脂(A)のメルトフ
    ローレートの1.2倍以上であることを特徴とする請求
    項4又は5記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡シート
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 ポリプロピレン系樹脂(B)のメルトフ
    ローレートが、ポリプロピレン系樹脂(A)のメルトフ
    ローレートの1.3〜5.0倍であることを特徴とする
    請求項6記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至3のいずれか記載のポリプ
    ロピレン系樹脂押出発泡シートを加熱軟化させた後、所
    望の形状に熱成形することを特徴とするポリプロピレン
    系樹脂押出発泡シートの熱成形方法。
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