JP2002356401A - シクロプロペンの送達システム - Google Patents

シクロプロペンの送達システム

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JP2002356401A JP2002049319A JP2002049319A JP2002356401A JP 2002356401 A JP2002356401 A JP 2002356401A JP 2002049319 A JP2002049319 A JP 2002049319A JP 2002049319 A JP2002049319 A JP 2002049319A JP 2002356401 A JP2002356401 A JP 2002356401A
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    • A01N3/02Keeping cut flowers fresh chemically

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シクロプロペンの送達システムを提供する。 【解決手段】 a)式: 〔式中:具体例としては、1−クロロ−4−シクロプロ
ペン−1−イルメチル−ベンゼン 1)各R、R、R、およびRは独立して式: −(L)−Z の基であり、さらに 2)各化合物における水素以外の原子の合計数は、50
以下である化合物〕そのエナンチオマー、立体異性体、
塩および混合物;ならびに b)包装材料を含む組成物が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、フリーなまたは分子封入剤中に
封入されたシクロプロペンが、農産物および観賞植物用
の包装材料中に組み入れられる、シクロプロペンの新規
送達(delivery)システムに関する。
【0002】エチレンは、植物中のあるレセプターと結
合することにより、花、葉、果実、および野菜をはじめ
とする植物または植物の一部を成熟前の死(prema
ture deth)を引き起こすことができることが
よく知られている。エチレンは、葉の黄化および矮小成
長、ならびに未成熟な果実、花および葉の落下を促進す
ることが知られている。加えて、エチレンは、収穫され
た果実および野菜の成熟を誘発または促進することも知
られている。これらのエチレンにより誘発される問題の
ために、エチレンの植物に対する有害な影響を防止また
は減少させる方法を探索する研究が現在非常に活発に熱
心に行われている。米国特許第5518988号は、エ
チレン結合の有効なブロッキング剤としての、シクロプ
ロペンおよびメチルシクロプロペンをはじめとするその
誘導体の使用を開示している。しかしながら、これらの
化合物に関する主な問題は、これらは典型的には不安定
な気体であり、圧縮された場合に爆発の危険性をもたら
すことである。米国特許第6017849号は、これら
の問題を解決する方法として、これらの気体状化合物の
反応性を安定化し、これにより該活性化合物を貯蔵し、
輸送し、さらに植物に施用または送達するための便利で
安全な手段を提供するために、これらの化合物を分子封
入剤複合体中に組み入れる方法を開示する。米国特許第
5518988号において開示されている最も活性なシ
クロプロペン誘導体、1−メチルシクロプロペン(「1
−MCP」)に関して、好ましい分子封入剤はシクロデ
キストリンであり、α−シクロデキストリンが最も好ま
しい。これらの活性化合物の植物への施用または送達
は、分子封入剤複合体に単に水を添加することにより行
われる。該複合体は、米国特許第6017849号に開
示された方法に従って調製され、これにより、粉末形態
の物質が得られる。
【0003】粉末化された複合体を、通常水に添加し
て、処理される植物または植物の一部が保存されている
環境中、すなわち、処理容器または処理室中に1−MC
Pを放出させる。典型的な処理濃度は、植物または植物
の一部を取り巻く環境中、0.1〜1.0ppm(体積
/体積)である。この放出を行うためには多量の水が必
要であり、1−MCP/α−シクロデキストリン複合体
の重量の少なくとも10倍、好ましくは20倍である。
多くの場合、植物または植物の一部を取り囲んでいる包
装材料中に1−MCPを組み入れ、水を添加する必要な
しに1−MCPが放出される送達システムがあると有利
である。
【0004】本発明者らは、驚くべきことに、シクロプ
ロペンを組み入れた包装材料から、果実、野菜、および
花(「農産物(produce)」)を処理するのに必
要な低濃度のシクロプロペンを放出させることができる
ことを見いだした。シクロプロペンは多種の包装材料中
に直接組み入れることができるか、またはまず分子封入
剤中に封入し、これと続いて包装材料中に組み入れるこ
とができる。本発明者らは、農産物を取り巻く湿った空
気からの水分が、農産物の有効な処理に必要な量のシク
ロプロペンを放出させることができる場合が多いことを
見いだした。本発明の一態様において、粉末化複合体が
フィルムまたは容器の一部として調製される。粉末を異
なる熱可塑性包装用プラスチック、例えば、ポリエチレ
ン、エチルビニルアセテート、ポリビニルアルコー中に
混合するか、または間に挟み込むか、あるいは硬質プラ
スチック、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、
およびポリメチルメタクリレートと混合することができ
る。加えて、さまざまなワックス、並びにコート紙およ
び厚紙中に組み入れることができるか、あるいは包装材
料の接着成分中に組み入れることができる。
【0005】本発明は、したがって、 a)式:
【化5】 〔式中、 1)各R、R、R、およびRは独立して式: −(L)−Z の基であり、〔式中、i)nは0〜12の整数であり; ii)各Lは独立して、D、E、またはJの基のメンバ
ーから選択され、ただし、Dは式:
【化6】 を有し;Eは式:
【化7】 を有し;さらにJは式:
【化8】 を有し〔式中、A)各XおよびYは独立して、式: −(L)−Z の基であり; B)mは0から8の整数であり;さらに C)3つ以上のE基が互いに隣接することはなく、さら
にJ基は互いに隣接しない。〕; iii)各Zは A)水素、ハロ、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、
クロレート、ブロメート、イオデート、イソシアナト、
イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチ
オ、または B)G基(ただし、Gは非置換または置換の、不飽和、
部分的に飽和または飽和の、単環式、二環式、三環式、
または縮合の;炭素環または複素環系であって; 1)該環系が3または4員複素環を含む場合、該複素環
は1個のヘテロ原子を含み; 2)該環系が5員以上の複素環または多環式複素環を含
む場合、該複素環または多環式複素環は1〜4個のヘテ
ロ原子を含み; 3)各ヘテロ原子は、独立して、N、O、およびSから
選択され; 4)置換基の数は0〜5であり、各置換基は独立してX
から選択される。);から独立して選択される。〕、さ
らに 2)各化合物における水素以外の原子の合計数は、50
以下である化合物、そのエナンチオマー、立体異性体、
塩および混合物;ならびに b)包装材料を含む組成物である。
【0006】本発明の目的に関して、さまざまなL基の
構造式において、各開放端を有する結合は、別のL基、
Z基、またはシクロプロペン部分との結合を示す。例え
ば、構造式−O−は、2つの他の原子と結合する酸素原
子を示し;ジメチルエーテル部分ではない。
【0007】本発明の別の態様は、本発明の組成物を組
み入れた包装中に植物を封入する段階を含む、植物にお
けるエチレン応答を抑制する方法である。本発明のさら
なる態様は、本発明の組成物を組み入れた包装中に植物
を封入する段階を含む、植物の寿命を長くする方法であ
る。本発明のさらなる態様は、本発明の組成物中に植物
を封入する段階を含む、植物におけるエチレン応答を抑
制するために、植物にシクロプロペン化合物を送達する
方法である。
【0008】本発明において使用する場合、「ハロ」
は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素を意味する。好
ましくは、各化合物における水素以外の原子の数は25
未満である。より好ましくは、各化合物における水素以
外の原子の数は20未満である。さらにより好ましく
は、各化合物における水素以外の原子の数は13未満で
ある。最も好ましくは、各化合物における水素以外の原
子の数は7未満である。好ましくは、R、R
、およびRのうちの2つは水素である。より好ま
しくは、RおよびRは水素であるか、またはR
よびRは水素である。さらにより好ましくは、R
、およびRが水素であるか、またはR 、R
よびRが水素である。最も好ましくは、R、R
およびRが水素である。好ましくは、Rは(C
10)アルキルであり、R、R、およびR は水
素である。より好ましくは、Rは(C−C)アル
キルであり、R、R、およびRは水素である。さ
らにより好ましくは、Rは(C−C)アルキルで
あり、R、R、およびRは水素である。最も好ま
しくは、R はメチルであり、R、R、およびR
は水素である。
【0009】典型的なR、R、R、およびR
としては、例えば:アルケニル、アルキル、アルキニ
ル、アセチルアミノアルケニル、アセチルアミノアルキ
ル、アセチルアミノアルキニル、アルケノキシ、アルコ
キシ、アルキノキシ、アルコキシアルコキシアルキル、
アルコキシアルケニル、アルコキシアルキル、アルコキ
シアルキニル、アルコキシカルボニルアルケニル、アル
コキシカルボニルアルキル、アルコキシカルボニルアル
キニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキ
シアルキル、アルキル(アルコキシイミノ)アルキル、
カルボキシアルケニル、カルボキシアルキル、カルボキ
シアルキニル、ジアルキルアミノ、ハロアルコキシアル
ケニル、ハロアルコキシアルキル、ハロアルコキシアル
キニル、ハロアルケニル、ハロアルキル、ハロアルキニ
ル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキル、ヒド
ロキシアルキニル、トリアルキルシリルアルケニル、ト
リアルキルシリルアルキル、トリアルキルシリルアルキ
ニル、ジアルキルホスホナト、ジアルキルホスファト、
ジアルキルチオホスファト、ジアルキルアミノアルキ
ル、アルキルスルホニルアルキル、アルキルチオアルケ
ニル、アルキルチオアルキル、アルキルチオアルキニ
ル、ジアルキルアミノスルホニル、ハロアルキルチオア
ルケニル、ハロアルキルチオアルキル、ハロアルキルチ
オアルキニル、アルコキシカルボニルオキシ;シクロア
ルケニル、シクロアルキル、シクロアルキニル、アセチ
ルアミノシクロアルケニル、アセチルアミノシクロアル
キル、アセチルアミノシクロアルキニル、シクロアルケ
ノキシ、シクロアルコキシ、シクロアルキノキシ、アル
コキシアルコキシシクロアルキル、アルコキシシクロア
ルケニル、アルコキシシクロアルキル、アルコキシシク
ロアルキニル、アルコキシカルボニルシクロアルケニ
ル、アルコキシカルボニルシクロアルキル、アルコキシ
カルボニルシクロアルキニル、シクロアルキルカルボニ
ル、アルキルカルボニルオキシシクロアルキル、カルボ
キシシクロアルケニル、カルボキシシクロアルキル、カ
ルボキシシクロアルキニル、ジシクロアルキルアミノ、
ハロシクロアルコキシシクロアルケニル、ハロシクロア
ルコキシシクロアルキル、ハロシクロアルコキシシクロ
アルキニル、ハロシクロアルケニル、ハロシクロアルキ
ル、ハロシクロアルキニル、ヒドロキシシクロアルケニ
ル、ヒドロキシシクロアルキル、ヒドロキシシクロアル
キニル、トリアルキルシリルシクロアルケニル、トリア
ルキルシリルシクロアルキル、トリアルキルシリルシク
ロアルキニル、ジアルキルアミノシクロアルキル、アル
キルスルホニルシクロアルキル、シクロアルキルカルボ
ニルオキシアルキル、シクロアルキルスルホニルアルキ
ル、アルキルチオシクロアルケニル、アルキルチオシク
ロアルキル、アルキルチオシクロアルキニル、ジシクロ
アルキルアミノスルホニル、ハロアルキルチオシクロア
ルケニル、ハロアルキルチオシクロアルキル、ハロアル
キルチオシクロアルキニル;アリール、アルケニルアリ
ール、アルキルアリール、アルキニルアリール、アセチ
ルアミノアリール、アリールオキシ、アルコキシアルコ
キシアリール、アルコキシアリール、アルコキシカルボ
ニルアリール、アリールカルボニル、アルキルカルボニ
ルオキシアリール、カルボキシアリール、ジアリールア
ミノ、ハロアルコキシアリール、ハロアリール、ヒドロ
キシアリール、トリアルキルシリルアリール、ジアルキ
ルアミノアリール、アルキルスルホニルアリール、アリ
ールスルホニルアルキル、アルキルチオアリール、アリ
ールチオアルキル、ジアリールアミノスルホニル、ハロ
アルキルチオアリール;ヘテロアリール、アルケニルへ
テロアリール、アルキルへテロアリール、アルキニルへ
テロアリール、アセチルアミノへテロアリール、ヘテロ
アリールオキシ、アルコキシアルコキシへテロアリー
ル、アルコキシへテロアリール、アルコキシカルボニル
へテロアリール、ヘテロアリールカルボニル、アルキル
カルボニルオキシへテロアリール、カルボキシへテロア
リール、ジヘテロアリールアミノ、ハロアルコキシへテ
ロアリール、ハロへテロアリール、ヒドロキシへテロア
リール、トリアルキルシリルへテロアリール、ジアルキ
ルアミノへテロアリール、アルキルスルホニルへテロア
リール、ヘテロアリールスルホニルアルキル、アルキル
チオへテロアリール、ヘテロアリールチオアルキル、ジ
ヘテロアリールアミノスルホニル、ハロアルキルチオへ
テロアリール;ヘテロサイクリル、アルケニルへテロサ
イクリル、アルキルへテロサイクリル、アルキニルへテ
ロサイクリル、アセチルアミノへテロサイクリル、ヘテ
ロサイクリルオキシ、アルコキシアルコキシへテロシク
ロ、アルコキシへテロサイクリル、アルコキシカルボニ
ルヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルカルボニル、ア
ルキルカルボニルオキシへテロサイクリル、カルボキシ
へテロサイクリル、ジヘテロサイクリルアミノ、ハロア
ルコキシへテロサイクリル、ハロへテロサイクリル、ヒ
ドロキシへテロサイクリル、トリアルキルシリルへテロ
サイクリル、ジアルキルアミノヘテロサイクリル、アル
キルスルホニルへテロサイクリル、アルキルチオへテロ
サイクリル、ヘテロサイクリルチオアルキル、ジヘテロ
サイクリルアミノスルホニル、ハロアルキルチオへテロ
サイクリル;水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨー
ド、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、クロラト(c
hlorato)、ブロマト(bromato)、イオ
ダト(iodato)、イソシアナト、イソシアニド、
イソチオシアナト、ペンタフルオロチオ、アセトキシ、
カルボエトキシ、シアナト、ニトラト、ニトリト、ペル
クロラト、アレニル;ブチルメルカプト、ジエチルホス
フォナト、ジメチルフェニルシリル、イソキノリル、メ
ルカプト、ナフチル、フェノキシ、フェニル、ピペリジ
ノ、ピリジル、キノリル、トリエチルシリル、トリメチ
ルシリル;およびその置換類似体が挙げられる。
【0010】典型的なG基としては、例えば:飽和また
は不飽和の、シクロアルキル、二環式、三環式、多環式
の、飽和または不飽和複素環、非置換または置換フェニ
ル、ナフチル、またはヘテロアリール環系、例えば、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペント−3−エン
−1−イル、3−メトキシシクロヘキサン−1−イル、
フェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニ
ル、4−ブロモフェニル、3−ニトロフェニル、2−メ
トキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェ
ニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、2−
メチル−3−メトキシフェニル、2,4−ジブロモフェ
ニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジメチル
フェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、4−メト
キシフェニル、ナフチル、2−クロロナフチル、2,4
−ジメトキシフェニル、4−(トリフルオロメチル)フ
ェニル、2−ヨード−4−メチルフェニル、ピリジン−
2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、
ピラジニル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−
イル、ピリミジン−5−イル、ピリダジニル、トリアゾ
ール−1−イル、イミダゾール−1−イル、チオフェン
−2−イル、チオフェン−3−イル、フラン−2−イ
ル、フラン−3−イル、ピロリル、オキサゾリル、イソ
キサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジア
ゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、テ
トラヒドロフリル、ピロリジニル、ピペリジニル、テト
ラヒドロピラニル、モルホリニル、ピペラジニル、ジオ
キソラニル、ジオキサニル、インドリニルおよび5−メ
チル−6−クロマニル、アダマンチル、ノルボルニル、
およびその置換類似体、例えば:3−ブチル−ピリジン
−2−イル、4−ブロモ−ピリジン−2−イル、5−カ
ルボエトキシ−ピリジン−2−イル、6−メトキシエト
キシ−ピリジン−2−イルが挙げられる。
【0011】「包装材料」なる用語は、本発明において
一般的な意味において用いられ、果実、野菜、または観
賞植物がその中に収容されることができる、例えば、包
装用フィルム;容器、例えば厚紙、プラスチック、ある
いは木箱または紙袋;あるいは植物または容器上のワッ
クスまたはフィルムコーティングなどのあらゆる要素を
包含する。封入されたシクロプロペンは、異なる熱可塑
性包装用プラスチック、たとえば、ポリエチレン、エチ
ルビニルアセテート、ポリビニルアルコールなどの中に
混合されるかまたはその間に挟み込まれるか、あるいは
硬質プラスチック、たとえば、ポリスチレン、ポリカー
ボネート、およびポリメチルメタクリレートなどと混合
することができる。加えて、シクロプロペンは、フリー
または封入された状態のいずれであっても、さまざまな
ワックス、コート紙、および厚紙中に組み入れることが
できるか、または包装用材料の接着成分中に組み入れら
れるか、包装ラベル中に組み入れることができる。
【0012】包装材料中に組み入れられるシクロプロペ
ンの量は、具体的なシクロプロペン、使用される包装材
料の種類および量、包装材料の組成、封入される植物材
料の量、ならびに封入される体積によって変わる。一般
に、封入堆積中、約1ppbから1000ppmのシク
ロプロペンの濃度を得るためには、包装材料の表面積1
平方メートルあたり0.0001から100ミリグラム
(「mg」)の包装用材料中のシクロプロペン濃度が必
要である。好ましくは、シクロプロペンの濃度は、0.
001から10mg/mである。より好ましくは、
0.01から1mg/mである。これは、それぞれ、
1平方メートルの包装用材料により包装された体積中に
放出されるシクロプロペンが約10ppb〜100pp
mおよび100ppb〜10ppmに相当する。「封入
する」なる用語は、植物を取り囲む、密封する、または
閉じこめることを意味する。一般的な意味において、植
物を輸送または貯蔵できるように、植物を包装用材料と
密着させることを意味する。
【0013】シクロプロペンは、特にシクロプロペンが
分子封入剤中に封入されている場合には、拡散または水
による置換により包装用材料から放出されることが知ら
れているので、本発明はさらに、シクロプロペンガス、
または水、あるいはいずれも透過しない容器中での、本
発明の組成物が封入されている物品も包含する。このよ
うな製造製品としては、例えば、シクロプロペンがラベ
ル材料中に組み入れられたラベルまたはラベル用接着剤
が挙げられる。シクロプロペンは、多くのタイプの包装
材料中に直接組み入れることができるか、またはまず分
子封入剤中に封入し、これを続いて包装材料中に組み入
れることができる。好ましい封入剤としては、シクロデ
キストリン、クラウンエーテル、ポリオキシアルキレ
ン、ポリシロキサン、およびゼオライトが挙げられる。
より好ましい封入剤としては、α−シクロデキストリ
ン、β−シクロデキストリン、およびγ−シクロデキス
トリンが挙げられる。特にシクロプロペンが1−メチル
シクロプロペンである場合に、最も好ましい封入剤は、
α−シクロデキストリンである。最も好ましい封入剤
は、R置換基の大きさによって変わる。しかしながら、
当業者らには理解されるように、任意のシクロデキスト
リンまたはシクロデキストリンの混合物、シクロデキス
トリンポリマーならびに修飾されたシクロデキストリン
も本発明にしたがって用いることができる。シクロデキ
ストリンは、Wacker Biochem In
c., Adrian, MIまたはCerestar
USA, Hammond, IN、ならびに他の販
売者から入手可能である。
【0014】「植物」なる用語は、本発明において一般
的な意味において用いられ、木質の幹を有する植物、例
えば樹木および灌木を包含する。本明細書に記載される
包装される植物としては、木全体およびその任意の部
分、例えば収穫された穀物、鉢植え、切り花(茎および
花)、他の観賞植物、種子、休眠状態の苗木、および収
穫された果実および野菜が挙げられる。本発明は、さま
ざまな異なるエチレン応答を変更するために用いること
ができる。エチレン応答は、外因性または内因性のいず
れかのエチレン送達源により開始することができる。エ
チレン応答としては、例えば、花、果実および野菜の成
熟および/または老化、葉、花および果実の器官脱離、
観賞植物、例えば鉢植え、切り花、低木、種子、および
休眠中の苗木の寿命の短縮が挙げられる。本発明の組成
物により抑制することができるさらなるエチレン応答ま
たはエチレンタイプの応答としては、例えば、オーキシ
ン活性、末端成長の抑制、頂芽優性の調節、分枝の増
加、分げつの増大、植物の生化学的組成の変化(例え
ば、茎部分に対して葉部分が増大するなど)、開花およ
び種子発育の不全または抑制、種子発芽の刺激および休
眠状態の中断、ならびにホルモンまたは上偏成長効果が
挙げられる。
【0015】本発明の態様による方法は、野菜の成熟お
よび/または器官脱離を抑制する。本発明において使用
する場合、「野菜の成熟」とは、野菜がなっている植物
から収穫した後の野菜の成熟を包含する。成熟および/
または器官脱離を抑制するために本発明の組成物により
処理されることができる野菜としては、葉物野菜、例え
ばレタス(例えば,Lactuea sativa)、
ほうれん草(Spinaca oleracea)、お
よびキャベツ(Brassica olerace
a)、種々の根菜、例えばジャガイモ(Solanum
tuberosum)および人参(Daucus)、
球根、例えば玉葱(allium種)、ハーブ、例えば
バジル(Ocimum basilicum)、オレガ
ノ(Origanum vulgare)、ディル(A
nethum graveolens)、ならびに大豆
(Glycine max)、リマ豆(Phaseol
uslimensis)、エンドウ豆(Lathyru
s種)、トウモロコシ(Zea mays)、ブロッコ
リー(Brassica oleracea ital
ica)、カリフラワー(Brassica oler
acea botrytis)、およびアスパラガス
(Asparagus officinalis)が挙
げられる。
【0016】本発明の態様による方法は、果実の成熟を
抑制する。本発明において使用される場合、「果実の成
熟」とは、果実がなっている植物から収穫した後の果実
の成熟を包含する。成熟を抑制するために本発明の組成
物により処理することができる果実としては、トマト
(Lycopersicon esculentu
m)、リンゴ(Malus domestica)、バ
ナナ(Musa sapientum)、洋ナシ(Py
rus conrnunis)、パパイヤ(Caric
a papaya)、マンゴ(Mangifera i
ndica)、モモ(Prunus persic
a)、アプリコット(Prunus armeniac
a)、ネクタリン(Prunus persica n
ectarina)、オレンジ(Citrus種)、レ
モン(Citrus lemonia)、ライム(Ci
trus aurantifolia)、グレープフル
ーツ(Citrus paradisi)、タンジェリ
ン(Citrus nobilisdelicios
a)、キウィ(Actinidia chinenu
s)、メロン、例えばカンタロープ(C.cantal
upensis)およびマスクメロン(C.mel
o)、パイナップル(Aranas comosu
s)、カキ(Diospyros種)、ベリー類、例え
ばイチゴ(Fragaria)、ブルーベリー(Vac
cinium種)およびラズベリー(例えば、Rubu
sursinus)をはじめとする種々の小果実、イン
ゲン(Phaseolusvulgaris)、Cuc
umis属のメンバー、例えば胡瓜(C.sativu
s)およびアボカド(Persea american
a)が挙げられる。
【0017】器官脱離の抑制および/または花の鮮度お
よび外観の延長(たとえば、しおれるのを遅らせる)の
ために本発明の組成物により処理することができる観賞
植物は、鉢植え観賞植物、および切り花を包含する。本
発明の組成物により処理することができる鉢植え観賞植
物および切り花としては、アザレア(Rhododen
dron種)、アジサイ(Macrophylla h
ydrangea)、ハイビスカス(Hibiscus
rosasanensis)、キンギョソウ(Ant
irrhinum種)、ポインセチア(Euphorb
ia pulcherima)、サボテン(例えば、C
actaceae schlumbergera tr
uncata)、ベゴニア(Begonia種)、バラ
(Rosa種)、チューリップ(Tulipa種)、水
仙(Narcissus種)、ペチュニア(Petun
ia hybrida)、カーネーション(Diant
hus caryophyllus)、ユリ(例えば、
Lilium種)、グラジオラス(Gladiolus
種)、ユリズイセン(Alstoemeria bra
siliensis)、アネモネ(例えば、Anemo
ne blanda)、オダマキ(Aquilegia
種)、タラノキ(例えば、Aralia chinen
sis)、エゾギク(例えば、Aster carol
inianus)、ブーゲンビリア(Bougainv
illea種)、ツバキ(Camellia種)、ベル
フラワー(Campanula種)、ケイトウ(cel
osia種)、イトスギ(Chamaecyparis
種)、キク(Chrysanthemum種)、クレマ
チス(Clematis種)、シクラメン(Cycla
men種)、フリージア(例えば、Freesia r
efracta)、およびOrchidaceae科の
ランが挙げられる。
【0018】葉、花および果実の器官脱離を抑制するた
めに本発明の組成物で処理することができる植物として
は、ワタ(Gossypium種)、リンゴ、ナシ、サ
クラ(Prunus avium)、ペカン(Carv
a illinoensis)、ブドウ(Vitis
vinifera)、オリーブ(例えば、Vitisv
iniferaおよびOlea europaea)、
コーヒー(Coffea arabica)、サヤマメ
(Phaseolus vulgaris)、およびベ
ンジャミン(ficus benjamina)、なら
びに休眠中の苗木、たとえば、リンゴをはじめとする種
々の果樹、観賞植物、低木および木の苗木が挙げられ
る。加えて、葉の器官脱離を抑制するために本発明の組
成物で処理することができる低木としては、イボタノキ
(Ligustrum種)、カナメモチ(Photin
ia種)、モチノキ(Ilex種)、Polypodi
aceae科のシダ、フカノキ(Schefflera
種)、アグラオネマ(aglaonema)(Agla
onema種)、コトネアスター(Cotoneast
er種)、メギ(Berberis種)、ヤマモモ(M
yrica種)、ツクバネウツギ(Abelia種)、
アカシア(Acacia種)およびBromeliac
eae科のアナナスが挙げられる。
【0019】本発明において使用される場合、特記しな
い限り、すべての百分率は重量百分率であり、すべての
部は重量部であり、数値範囲はその両端を含み、組合せ
可能である。すべての比は重量比であり、すべての比の
範囲は両端を含み、組合せ可能である。すべてのモル範
囲は、両端を含み、組合せ可能である。
【0020】本発明に適用可能な多くのシクロロプロペ
ンは。米国特許第5518988号および第60178
49号において開示されたプロセスを用いて調製される
公知物質である。本発明のシクロプロペン/分子封入剤
複合体は、シクロプロペンを分子封入剤の溶液またはス
ラリーと接触させ、次に再び米国特許第6017849
号において開示されている一般法を用いて複合体を単離
することにより調製される。1−メチルシクロプロペン
の場合、気体をα−シクロデキストリンの水中溶液にバ
ブルし、これから複合体がまず析出し、次にろ過により
単離される。本発明の化合物は、多くの方法により調製
することができる。一般的な引例にとしては、Clos
s, G.L.Advan. Alicyclic C
hem. 1966, 1, 53−127およびAl
Dulayymi, A.R.; AlDulayy
mi, J.R; Baird, M. S.;および
Koza, G. Russian Journal
of OrgnaicChemistry 1997,
33, 798−816参照。
【0021】ブロモ−オレフィンのジブロモカルベンと
の反応により、トリブロモシクロプロパンが得られ、こ
れはメチルリチウムまたは示されるような他の有機リチ
ウム化合物でシクロプロペンに変換することができる
(Baird, M.S.;Hussain, H.
H.;Nethercott, W J. Chem.
Soc. Perkin Trans. 1, 198
6, 1845−1854およびBarid, M.
S.;Fitton, H.L.;Clegg,W;M
cCamley, A. J. Chem. Soc.
PerkinTrans. 1, 1993, 32
1−326参照)。1当量のメチルリチウムまたは他の
アルキルリチウムを使用する場合、一臭素化シクロプロ
ペンが得られる。2当量以上のアルキルリチウムを用い
て、リチエート化(lithiated)シクロプロペ
ンが形成される。これを水でクエンチして、図示される
シクロプロペン(E=H)を得ることができる。別法と
して、シクロプロペニルリチウムを求電子試薬と反応さ
せて、誘導化シクロプロペンを得ることができる。この
ような求電子試薬の例としては、アルキル化剤、三置換
クロロシラン、ボレート、ジアルキルまたはジアリール
ジスルフィド、ケトン、アルデヒド、エステル、アミド
およびニトリルが挙げられる。
【0022】
【化9】
【0023】ブロモ−オレフィンは、標準的方法により
調製することができる。クロロ−オレフィンをブロモ−
オレフィンのかわりに用いることができる。還元剤、例
えばジエチルホスファイトを用いて三臭素化シクロプロ
パンを一臭素化シクロプロパンに変換することもでき
る。他の還元剤を用いることができる。
【0024】
【化10】
【0025】1,1−二置換オレフィンもジブロモカル
ベンと反応させることができ、二臭素化中間体が得られ
る。これを亜鉛で還元して、一臭素化シクロプロパンに
することができる。塩基で臭素を除去して、シクロプロ
ペンを得る(Binger,P. Synthesis
1974, 190参照)。
【0026】
【化11】
【0027】シクロプロペンは、強塩基、例えば液体ア
ンモニア中ナトリウムアミドで脱プロトン化し、ハロゲ
ン化アルキルまたは他の求電子試薬と反応させて置換シ
クロプロペンを得ることができる(参考文献:Schi
pperijn, A.J.;Smael, P.;R
ecl. Trav. Chim.Pays−Bas,
1973, 92, 1159)。置換シクロプロペ
ンをアルキルリチウム試薬で脱プロトン化して、求電子
試薬と反応させることができる。
【0028】
【化12】
【0029】アルコールを含むトリブロモシクロプロパ
ンまたはシクロプロペンを良好な脱離基、例えば、スル
ホネート誘導体に変換することができる。脱離基を求電
子試薬と置換して、他の置換シクロプロペンを得ること
ができる。
【0030】
【化13】
【0031】ビニルトリアルキルシランから得られる1
−トリアルキルシリル−2−ヒドロキシシクロプロパン
はシクロプロペンの前駆体としての役割をすることがで
きる(Mizojiri, R.; Urabe,
H.; Sato,F. J.Org. Chem.
2000, 65, 6217)。
【0032】
【化14】
【0033】1−トリアルキルシリル−2−ハロシクロ
プロパンもフッ素化物で触媒された脱離反応を受けて、
シクロプロペンが得られる(Billups, W.
E.; Lee, G−A; Arney, B.
E.; Whitmire,K. H. J. Am.
Chem. Soc., 1991, 113,79
80.およびBanwell, M. G.; Cor
bett, M.;Gulbis, J. ; Mac
kay, M. F.; Reum, M. E.
J. Chem. Soc. Perkin Tran
s. 1,1993, 945)。ジアゾ化合物のアセ
チレンへの付加は、シクロプロペンの合成に用いること
ができるもう一つの方法である(Mueller,
P.; Cranisher, C; Helv. C
him. Acta 1993, 76, 521)。
【0034】
【化15】
【0035】エステルを加水分解して、カルボン酸にす
ることができる。同様に、ジハロカルベンをアセチレン
に付加して、1−アルキル−3,3−ジハロシクロプロ
ペンを得ることができる(Bessard, Y.;
Schlosser, M.; Tetrahedro
n, 1991, 47, 7323)。本発明の化合
物は、図示するように、マロネート誘導体からも得るこ
とができる。
【0036】
【化16】
【0037】シクロプロペンを得るための他の方法は以
下の文献においてみることができる:Duerr,
H., Angew. Chem. 1967, 2
4, 1104; Closs et al.,J.
Am. Chem. 1963,85, 3796;
Baird, M. S.; Dale, C.
M.; Al Dulayymi, J. R. J.
Chem. Soc. Perkin Trans.
1, 1993, 1373−1374; Kost
er, R. et al., Liebigs An
nalen Chem. 1973, 1219−12
35; Closs, G. L.; Closs,
L. E., J. Am. Chem. Soc.,
1961,83, 1003−1004; Sto
ll, A. T.; Negishi, E., T
etrahedron Lett.1985, 26,
5671−5674)。
【0038】実施例 一般的事項:すべてのシクロプロペンを−80℃で保存
した。すべての反応は、窒素雰囲気下で行った。シクロ
プロペンのフラッシュクロマトグラフィーは、窒素雰囲
気下で行った。すべての目的化合物は特記しない限り8
0%以上の純度であった。1−置換シクロプロペンは加
熱せず、これらの化合物が室温である時間を最小にする
ように注意した。
【0039】実施例1:1−クロロ−4−シクロプロペ
ン−1−イルメチル−ベンゼン(化合物1) a. 1−(2−ブロモ−アリル)−4−クロロ−ベン
ゼン 8ml(0.0622モル)の2,3−ジブロモプロペ
ンの50mlのジエチルエーテル中溶液を、Fires
toneバルブを使用して窒素雰囲気下においた。氷水
浴中で冷却しながら、62ml(0.062モル)の1
M 4−−クロロフェニルマグネシウムブロミドのジエ
チルエーテル中溶液を添加漏斗によりゆっくりと添加し
た。室温に暖めながら2時間撹拌後、反応物を氷浴中で
再冷却し、50mlの1N塩酸をシリンジから添加し
た。結果として得られる混合物を分液漏斗に移し、相を
分離した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過した。溶
媒を濾液から真空下で除去した。残留物を冷ペンタンで
トリチュレートして、油状物として12.0gの1−
(2−ブロモ−アリル)−4−クロロ−ベンゼンを得、
これをさらに精製せずに使用した。
【0040】b. 2−(4−クロロフェニルメチル)
−1,1,2−トリブロモシクロプロパン 11.4g(0.0494モル)の1−(2−ブロモ−
アリル)−4−クロロ−ベンゼンの20mlのブロモホ
ルム中溶液に、0.686g(0.00213モル)の
テトラブチルアンモニウムブロミドを添加した。58.
5℃に1時間加熱した後、10.7ml(0.0494
モル)の50%水性水酸化ナトリウムを添加した。これ
を2日にわたって7回繰り返した。室温に冷却した後、
ヘキサンおよび水を添加した。この混合物を定性的ひだ
付濾紙を通して重力ろ過した。結果として得られた混合
物を分液漏斗に移し、相を分離した。有機層をMgSO
で乾燥し、ろ過した。溶媒を濾液から真空下で除去し
た。この残留物を、ヘキサンを用いてカラムクロマトグ
ラフィーにより精製して、2.3gの2−(4−クロロ
フェニルメチル)−1,1,2−トリブロモシクロプロ
パンを得た。
【0041】c. 1−(4−クロロフェニルメチル)
−シクロプロペン 1.20g(0.00298モル)の2−(4−クロロ
フェニルメチル)−1,1,2−トリブロモシクロプロ
パンの6mlジエチルエーテル中溶液をFiresto
neバルブを使用して窒素雰囲気下においた。氷水浴中
で冷却しながら、6.38ml(0.00893モル)
のジエチルエーテル中1.4Mメチルリチウムをシリン
ジによりゆっくりと添加した。15分後、2mlの水を
シリンジにより添加した。結果として得られた混合物を
分液漏斗に移し、相を分離させた。有機層をMgSO
で乾燥し、ろ過した。浴温20℃以下で溶媒を濾液から
真空下で除去して、油状物として、0.430gの1−
(4−クロロフェニルメチル)−シクロプロペンを得
た。
【0042】実施例2:1−(2−チエニル)メチル−
シクロプロペン(化合物2)の調製 2−ブロモチオフェンのグリニャール試薬を調製し、化
合物1の調製に使用したのと同じ反応シーケンスにより
1−(2−チエニル)メチル−シクロプロペンに変換し
た。 実施例3:2−(3−シクロプロペン−1−イル−プロ
ピル)−[1,3]ジオキサン(化合物3)の調製 2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキサンのグリ
ニャール試薬を調製し、化合物1の調製に使用したのと
同じ反応シーケンスにより2−(3−シクロプロペン−
1−イル−プロピル)−[1,3]ジオキサンに変換し
た。
【0043】実施例4:1−(6−(フェニルジメチル
シリル)−ヘキシル)−シクロプロペン(化合物4)の
調製 a. 2−ブロモ−8−(フェニルジメチルシリル)−
オクト−1−エン 市販のペンタメチレンビス(マグネシウムブロミド)
(37ml、THF中0.5M、18.5ミリモル)を
氷浴中で冷却した。3.16g(18.5ミリモル)の
フェニルジメチルクロロシランのおよそ7mlのTHF
中溶液を添加した。反応混合物を5℃で15分間、次に
室温で35分間撹拌し、5℃に再冷却した。およそ5m
lのTHF中2,3−ジブロモプロペン(3.7g、1
8.5ミリモル)を反応混合物に添加し、これを5℃で
5分間維持し、次に室温に暖め、一夜撹拌した。反応混
合物を水でクエンチした。エーテルおよび少量の1N
HClを添加した。相を分離し、有機相を水およびブラ
インで洗浄し、塩化マグネシウムで乾燥し、ストリップ
した。カラムクロマトグラフィーにより、無色油状物と
して、1.47gの2−ブロモ−8−(フェニルジメチ
ルシリル)−オクト−1−エンを得た。
【0044】b. N,N’−ジベンジル−N,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアンモニウムジブ
ロミドおよびN,N’−ジベンジル−N,N,N’,
N’−テトラエチルエチレンジアンモニウムジブロミド
(相間移動触媒) 16.5g(142ミリモル)のN,N,N’,N’−
テトラメチルエチレンジアミンの60gのアセトニトリ
ル中の撹拌された溶液に、50.1g(292ミリモ
ル)のベンジルブロミドを添加した。混合物は自発的に
発熱し、2.5時間攪拌すると、大量の析出物が観察さ
れた。スラリーをジエチルエーテルで希釈し、ろ過し、
ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して、61.8gの所
望のN,N’−ジベンジル−N,N,N’,N’−テト
ラメチルエチレンジアンモニウムジブロミドを得た。白
色固体 融点230−232℃。同様にして、N,N,
N’,N’−テトラエチルエチレンジアミンを用いて、
N,N’−ジベンジル−N,N,N’,N’−テトラエ
チルエチレンジアンモニウムジブロミドを得た。白色固
体、融点190−193℃、分解性(decompos
es)。
【0045】c. 2−(6−フェニルジメチルシリ
ル)−ヘキシル)−1,1,2−トリブロモシクロプロ
パン 1.4g(4.3ミリモル)の2−ブロモ−8−(フェ
ニルジメチルシリル)−オクト−1−エン、3.2gの
45%水性水酸化カリウム溶液(25.6ミリモル)、
0.2gのN,N’−ジベンジル−N,N,N’,N’
−テトラエチルエチレンジアンモニウムジブロミド、お
よび7.5mlの塩化メチレンの混合物を1.1mlの
ブロモホルム(12.6ミリモル)で処理した。よく撹
拌した反応混合物を一夜室温で維持した。水および塩化
メチレンを添加し、相を分離した。塩化メチレン相を硫
酸マグネシウムで乾燥し、ストリップした。ストリップ
中に少量のヘプタンを添加して、残存するブロモホルム
の除去を促進した。カラムクロマトグラフィーにより、
無色液体として、1.02gの2−(6−(フェニルジ
メチルシリル)−ヘキシル)−1,1,2−トリブロモ
シクロプロパンを得た。
【0046】d. 1−(6−(フェニルジメチルシリ
ル)−ヘキシル)−シクロプロペン 0.95g(1.9ミリモル)の2−(6−(フェニル
ジメチルシリル)−ヘキシル)−1,1,2−トリブロ
モシクロプロパンのエーテル中溶液を−78℃に冷却し
た。過剰のメチルリチウム(1.4M、4.1ml、
5.7ミリモル)を添加し、反応混合物を氷浴中に30
分間入れ、水でクエンチした。相を分離した。エーテル
相を水で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、ストリップして、無色液体として200mg
の1−(6−(フェニルジメチルシリル)−ヘキシル)
−シクロプロペンを得た。
【0047】実施例5:1−(α,α−ジメチルベンジ
ル)−シクロプロペン(化合物5)の調製 a. α,α−ジメチルベンジルシアニド 機械的攪拌機、外部水浴、内部温度計、凝縮器および添
加漏斗を備えた1000ml三口フラスコ中に、250
gのジメチルスルホキシド、59g(504ミリモル)
のベンジルシアニド、および160g(1127ミリモ
ル)のヨウ化メチルを添加した。内部温度を+45℃に
上昇させ、次に83gの50%水性NaOHを毎秒0.
7滴で添加した。2時間後、添加が完了した。濃厚なス
ラリーを冷却し、1000mlの水および500mlの
ジエチルエーテルおよび500mlのヘキサンで希釈し
た。有機層を分離し、濃縮した。これは一または二メチ
ル化化合物を含んでいた。この濃縮物に、さらに250
gのジメチルスルホキシド、60gのヨウ化メチル、お
よび37gの50%水性NaOHを2時間、前記のよう
に添加した。冷却後、1000mlの水、500mlの
ジエチルエーテル、および500mlのヘキサンで希釈
して、有機層を得、これを500mlの水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させて、6
9gのα,α−ジメチルベンジルシアニドを得た。
【0048】b. α,α−ジメチルベンジルメチルケ
トン 磁気攪拌機、還流冷却器および隔壁を備えた乾燥窒素雰
囲気下の500ml丸底フラスコ中に、30g(207
ミリモル)のα,α−ジメチルベンジルシアニドおよび
200mlのジエチルエーテルを添加した。ジエチルエ
ーテル中メチルリチウム(1.4M、160ml、22
4ミリモル)をカニューレにより3分かけて添加した。
反応物は添加中に穏やかな還流となるまで発熱した。2
0分間撹拌した後、100mlの水で希釈した45ml
の水性濃塩酸をゆっくり添加することにより反応物をク
エンチした。1時間撹拌後、有機層を分離し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させて、32gの
α,α−ジメチルベンジルメチルケトンを得た。
【0049】c. 1−(α,α−ジメチルベンジル)
−1−クロロエチレン 磁気攪拌機および還流冷却器を備えた250ml丸底フ
ラスコ中に、15g(98ミリモル)のPOCl(1
45ミリモル)、30g(145ミリモル)のPC
、および19.9g(123ミリモル)のα,α−
ジメチルベンジルメチルケトンを添加した。反応物を外
部温度110℃まで油浴中で加熱した。1時間後に気体
の発生が停止した。反応物を冷却し、慎重に氷および水
性水酸化アンモニウム上に注いだ。ジエチルエーテルで
抽出して、1−(α,α−ジメチルベンジル)−1−ク
ロロエチレンおよび1−(α,α−ジメチルベンジル)
−1,1−ジクロロエタンの混合物を得た。真空蒸留に
より、精製された1−(α,α−ジメチルベンジル)−
1−クロロエチレン(沸点(23torr)110−1
20℃)を得た。
【0050】d. 1−(α,α−ジメチルベンジル)
−1−クロロ−2,2−ジブロモシクロプロパン マグネティックスターラを備えた100ml丸底フラス
コ中に、4.5g(25ミリモル)の1−(α,α−ジ
メチルベンジル)−1−クロロエチレン、25g(10
0ミリモル)のブロモホルム、27gの塩化メチレン、
0.37gのN,N’−ジベンジル−N,N,N’,
N’−テトラメチルエチレンジアンモニウムジブロミ
ド、および12.4g(100ミリモル)の45%水性
KOHを添加した。高速で一夜撹拌して、所望のシクロ
プロパンに20%変換した。水性層を水で洗浄し、新鮮
なブロモホルム、触媒、およびKOHを一夜再び添加し
て、さらに変換させた。3回目の添加で十分とみなし
た。水性洗浄した有機層を真空中で蒸発させ、ヘキサン
中2%ジエチルエーテルを用いて、シリカゲル上でのク
ロマトグラフィーにかけて、4.2gの1−(α,α−
ジメチルベンジル)−1−クロロ−2,2−ジブロモシ
クロプロパンを得た。
【0051】e. 1−(α,α−ジメチルベンジル)
−シクロプロペン スターラバーおよび隔壁を備え、乾燥窒素雰囲気下の5
0mlフラスコ中に、1.73g(4.9ミリモル)の
1−(α,α−ジメチルベンジル)−1−クロロ−2,
2−ジブロモシクロプロパンおよび12mlのジエチル
エーテルを添加した。氷浴中10分間冷却した後、ジエ
チルエーテル中9.0ml(12.6ミリモル)の1.
4Mメチルリチウムをシリンジを通して添加した。直ち
に沈殿が形成された。10分間撹拌した後、3mlの水
で反応物をクエンチした。水性層を除去し、有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で浴温+25℃で
蒸発させて、0.94gの1−(α,α−ジメチルベン
ジル)−シクロプロペンを得た。
【0052】実施例6:3−メチル−3−フェニルシク
ロプロペン(化合物6)の調製 a. 2,2−ジブロモ−1−メチル−1−フェニルシ
クロプロパン 12.5ml(0.0963モル)のα−メチルスチレ
ンの30.4ml(0.348モル)のブロモホルム中
溶液および1.34g(0.00416モル)のテトラ
ブチルアンモニウムブロミドに、20.9ml(0.4
00モル)の50%水性水酸化ナトリウムを添加漏斗を
通してゆっくり添加した。55℃に1時間加熱した後、
20.9ml(0.400モル)の50%水性水酸化ナ
トリウムを添加した。さらに2時間加熱した後、反応物
を室温に冷却し、ヘキサンおよび水を添加した。結果と
して得られる混合物を分液漏斗に移し、相を分離した。
有機層をMgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を真空中
で濾液から除去した。生成物を真空蒸留により単離し
て、油状物として24.1gの2,2−ジブロモ−1−
メチル−1−フェニルシクロプロパンを得た。
【0053】b. 2−ブロモ−1−メチル−1−フェ
ニルシクロプロパン 6.40g(0.0221モル)の2,2−ジブロモ−
1−メチル−1−フェニルシクロプロパンの22gのメ
タノール中溶液に、2.16g(0.0360モル)の
氷酢酸および2.11g(0.0323モル)の亜鉛末
を添加した。室温で4時間撹拌した後、溶媒を真空中で
除去した。結果として得られた残留物にヘキサンおよび
水を添加した。結果として得られた混合物を分液漏斗に
移し、相を分離した。有機層をMgSO上で、乾燥
し、ろ過した。溶媒を真空中でろ液から除去して、油状
物として、3.24gの2−ブロモ−1−メチル−1−
フェニルシクロプロパンを得、これをさらに精製せずに
使用した。
【0054】c. 3−メチル−3−フェニルシクロプ
ロペン 1.56g(0.00739モル)の2−ブロモ−1−
メチル−1−フェニルシクロプロパンの5mlのジメチ
ルスルホキシド中溶液に、1.429g(0.0127
モル)のカリウムtert−ブトキシドを添加した。反
応物を72℃に4時間加熱した後、ジエチルエーテルお
よび水を添加した。結果として得られた混合物を分液漏
斗に移し、相を分離した。有機層をMgSOで乾燥
し、ろ過した。溶媒を真空中でろ液から除去して、油状
物として、0.88gの純度70%の3−メチル−3−
フェニルシクロプロペンを得た。主な副生成物(ほぼ2
0%)は1−メチル−1−フェニルシクロプロパンであ
った。
【0055】実施例7:3−メチル−3−フェノキシメ
チルシクロプロプ−2−エン(化合物7)の調製 α−メチルスチレンの3−メチル−3−フェニルシクロ
プロペンへの変換(実施例6)と同様にして、メタリル
フェニルエーテルを3−メチル−3−フェノキシメチル
シクロプロプ−2−エン(純度90%)に変換した。
【0056】実施例8:1−メチル−2−ベンジルシク
ロプロペン(化合物8)の調製 スターラバーおよび隔壁を備え、乾燥窒素雰囲気下の5
0mlフラスコ中に、1mgの1,10−フェナンスロ
リン、1.34g(11.5ミリモル)のN,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、および2
5mlのテトラヒドロフランを添加した。混合物を−3
0℃に冷却し、1.5ml(22ミリモル)の1−メチ
ルシクロプロペン(3−クロロ−2−メチル−プロペン
から調製;Hopf, H.;Wachholz,
G.; Walsh, R., Chem. Ber.
1985, 118, 3579, およびKost
er,R et al.,Liebigs Annal
en Chem. 1973,1219−1235参
照)をシリンジから添加した。暗赤茶色溶液を得るため
に、1.0mlの1.6Mヘキサン中ブチルリチウムを
添加することが必要であった。さらに6.0mlの1.
6Mブチルリチウム溶液(9.6ミリモル)を添加し、
−30℃で15分間撹拌して、リチエート化1−メチル
シクロプロペンの溶液を得た。1.64gの臭化ベンジ
ルを添加し、20分かけて+5℃までゆっくり暖める
と、明るい色になった。0.5mlのメタノールで反応
物をクエンチし、+25℃の浴温で迅速に真空中で蒸発
させ、ジエチルエーテルおよび希水性塩酸間で分配し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で最蒸発させ
て、1.3gの1−メチル−2−ベンジルシクロプロペ
ンを得た。
【0057】実施例9:1−(2−(4−クロロフェニ
ルチオ)エチル)シクロプロペン(化合物9)の調製 a. 2−ブロモ−4−(1−エトキシ−エトキシ)−
ブト−1−エン 10.38g(0.0687モル)の3−ブロモ−3−
ブテン−1−オールの20mlのジエチルエーテル中溶
液を50mg(0.000263モル)のp−トルエン
スルホン酸一水和物と共に氷水浴中で冷却しながら、1
9ml(0.199モル)のエチルビニルエーテルをゆ
っくり滴下して、内部温度を10℃未満に維持した。0
℃で1時間後、数滴のトリエチルアミンを添加した。反
応混合物を水上に注いだ。結果として得られた混合物を
分液漏斗に移し、相を分離した。単離された有機層をブ
ラインで洗浄し、炭酸カリウムで乾燥し、ろ過した。溶
媒を真空中でろ液から除去して、油状物として、14.
04gの2−ブロモ−4−(1−エトキシ−エトキシ)
−ブト−1−エンを得た。
【0058】b. 1,1,2−トリブロモ−2−[2
−(1−エトキシ−エトキシ)−エチル]−シクロプロ
パン 14.02g(0.0628モル)の2−ブロモ−4−
(1−エトキシ−エトキシ)−ブト−1−エンの108
mlの塩化メチレンと0.5−0.9mlの45%水性
水酸化カリウム中溶液に、16.4ml(0.118モ
ル)のブロモホルムおよび2.88g(0.00628
モル)のN,N’−ジベンジル−N,N,N’,N’−
テトラメチルエチレンジアンモニウムジブロミドおよび
28ml(0.314モル)の45%水性水酸化カリウ
ムを添加した。3日後、反応混合物を水上に注いだ。結
果として得られた混合物を分液漏斗に移し、相を分離し
た。単離された有機層に2.88g(0.00628モ
ル)のN,N’−ジベンジル−N,N,N’,N’−テ
トラメチルエチレンジアンモニウムジブロミドおよび2
8ml(0.314モル)の45%水性水酸化カリウム
を添加した。24時間後、ヘキサンおよび水を添加し
た。この混合物を定性的ひだ付濾紙を通して重力ろ過し
た。結果として得られた混合物を分液漏斗に移し、相を
分離した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過した。溶
媒を真空中でろ液から除去して、油状物として、17.
0gの1,1,2−トリブロモ−2−[2−(1−エト
キシ−エトキシ)−エチル]−シクロプロパンを得た。
【0059】c. 1,1,2−トリブロモ−2−(2
−ヒドロキシエチル)シクロプロパン 16.5g(0.0418モル)の1,1,2−トリブ
ロモ−2−[2−(1−エトキシ−エトキシ)−エチ
ル]−シクロプロパンの145mlのメタノールおよび
40mlの水中スラリーに、0.306g(0.001
61モル)のp−トルエンスルホン酸一水和物および1
45mlの6M塩酸を添加した。室温で1時間撹拌した
後、反応混合物から溶媒を真空中で除去した。残留物
に、酢酸エチルおよび水を添加した。結果として得られ
た混合物を分液漏斗に移し、相を分離した。単離された
有機層をブラインで洗浄し、次いでMgSOで乾燥
し、ろ過した。溶媒を真空中でろ液から除去して、油状
物として、11.9gの1,1,2−トリブロモ−2−
(2−ヒドロキシエチル)シクロプロパンを得た。
【0060】d. 1,1,2−トリブロモ−2−(2
−ベンゼンスルホニルオキシエチル)シクロプロパン 3.00g(0.00929モル)の1,1,2−トリ
ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)シクロプロパン
の塩化メチレンおよび0.901ml(0.0111モ
ル)のピリジン中溶液を0℃に冷却しながら、1.18
ml(0.00929モル)のベンゼンスルホニルクロ
リドをピペットを通して滴下した。室温まで暖めた。3
日後、水を添加した。結果として得られた混合物を分液
漏斗に移し、相を分離した。有機層をMgSOで乾燥
し、ろ過した。溶媒を真空中でろ液から除去して、油状
物として、純度80%の3.10gの1,1,2−トリ
ブロモ−2−(2−ベンゼンスルホニルオキシエチル)
シクロプロパンを得た。
【0061】e. 2−(2−(4−クロロフェニルチ
オ)エチル)−1,1,2−トリブロモシクロプロパン 0.234g(0.162モル)の4−クロロチオフェ
ノールの3mlのメタノール中溶液に、0.371ml
(0.00162モル)のメタノール中25%ナトリウ
ムメトキシドを添加した。室温で約1時間撹拌後、溶媒
を真空中で除去した。0.750g(0.00151モ
ル)の1,1,2−トリブロモ−2−(2−ベンゼンス
ルホニルオキシエチル)−シクロプロパンのN,N−ジ
メチルホルムアミド無水物中溶液を残留物に添加した。
室温で24時間撹拌後、反応混合物を水上に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過
した。溶媒を真空中でろ液から除去して、0.750g
の油状物を得、これを続いて0.5%から1%ジエチル
エーテル/ヘキサンを用いてカラムクロマトグラフィー
により精製して、油状物として、0.500gの2−
(2−(4−クロロフェニル−チオ)エチル)−1,
1,2−トリブロモシクロプロパンを得た。
【0062】f. 1−(2−(4−クロロフェニルチ
オ)エチル)シクロプロペン 0.500g(0.0011モル)の2−(2−(4−
クロロフェニルチオ)エチル)−1,1,2−トリブロ
モシクロプロパンの6mlのジエチルエーテル中溶液
を、Firestoneバルブを使用することにより窒
素雰囲気下においた。氷水浴中冷却しながら、2.38
ml(0.00334モル)のジエチルエーテル中1.
4Mメチルリチウムをシリンジからゆっくり添加した。
15分後、2mlの水をシリンジから添加した。結果と
して得られた混合物を分液漏斗に移し、相を分離した。
有機層をMgSOで乾燥し、ろ過した。浴温20℃以
下で溶媒を真空中でろ液から除去して、油状物として、
0.100gの1−(2−(4−クロロフェニルチオ)
エチル)シクロプロペンを得た。
【0063】実施例10:2−(2−ベンゼンスルホニ
ルオキシエチル)−シクロプロペン(化合物10) 0.745g(0.00150モル)の1,1,2−ト
リブロモ−2−(2−ベンゼンスルホニルオキシエチ
ル)−シクロプロパンの4mlのジエチルエーテル中溶
液をFirestoneバルブを使用することにより窒
素雰囲気下においた。ドライアイス/アセトン浴中で−
78℃に冷却しながら、23.45ml(0.0045
0モル)のジエチルエーテル中1.4Mメチルリチウム
をシリンジからゆっくり添加した。氷水浴中で0℃に1
5分暖めた後、約30分間−78℃に戻し、その後2m
lの水をシリンジから添加した。結果として得られた混
合物を分液漏斗に移し、相を分離した。有機層をMgS
で乾燥し、ろ過した。溶媒を真空中、浴温20℃で
濾液から除去して、油状物として、30%の1−(2−
ヒドロキシエチル)シクロプロペンを副生成物として含
む、0.155gより多い、純度70%の2−(2−ベ
ンゼンスルホニルエチル)シクロプロペンを得た。
【0064】実施例11:2−(1−(4−ブロモピラ
ゾール))−1−エチルシクロプロペン(化合物11) a. 2−ヒドロキシ−1−エチルシクロプロペン 1.15g(3.6ミリモル)の1,1,2−トリブロ
モ−2−(2−ヒドロキシエチル)シクロプロパン(前
記の調製物)の40mlのエーテル中溶液を−78℃に
冷却した。メチルリチウム(1.4M、10.3ml、
14.4ミリモル)を添加した。反応混合物を5℃に暖
め、1時間半保持した。反応物を水でクエンチし、相を
分離した。エーテル相を水で洗浄し、ブラインで洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ストリップした。粗生
成物を次の反応で直ちに使用した。
【0065】b. 2−メタンスルホニル−1−エチル
シクロプロペン 前記反応の粗生成物を、5mlのエーテル中に溶解し、
氷浴中で冷却した。トリエチルアミン(1ml)を添加
し、次に0.49gのメタンスルホニルクロリド(4.
3ミリモル)を添加した。反応混合物を1時間撹拌し
た。水および追加のエーテルを添加し、相を分離した。
エーテル相を水で2回洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥し、ストリップして、淡黄色液体と
して380mgの2−メタンスルホニル−1−エチルシ
クロプロペンを得た。
【0066】c. 2−(1−(4−ブロモピラゾー
ル))−1−エチルシクロプロペン 60%水素化ナトリウム(0.13g、3.3ミリモ
ル)の5mlのDMF中懸濁液に、0.51gの4−ブ
ロモピラゾール(3.5ミリモル)を添加した。反応物
を15分間室温で撹拌し、次に氷浴中で冷却した。2−
メタンスルホニル−1−エチルシクロプロペン(280
mg、1.7ミリモル)を添加した。氷浴をはずし、反
応物を室温で2時間撹拌した。エーテルおよび水を反応
混合物に添加し、相を分離した。水性相を追加のエーテ
ルで抽出した。組み合わせたエーテル相を水で3回洗浄
し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ス
トリップした。生成物をクロマトグラフィーにかけて、
30mgの純度72%の2−(1−(4−ブロモピラゾ
ール)−1−エチルシクロプロペンを得た。
【0067】実施例12:7−(1−イミダゾール)−
1−ヘプチルシクロプロペン(化合物12)の調製 a. 1−(1−エトキシエトキシ)−6−ブロモヘキ
サン 80mgのトルエンスルホン酸の40mlのエーテル中
の冷却した溶液に、20g(110ミリモル)の6−ブ
ロモヘキサノールおよび40mlのエチルビニルエーテ
ルを同時に別の添加漏斗により送達した。反応混合物の
温度を、送達中(1時間要した)7℃以下に維持した。
反応混合物を20分以上撹拌し、次にほぼ1mlのトリ
エチルアミンを添加した。反応混合物を水およびブライ
ンで洗浄し、炭酸カリウムで乾燥し、ろ過し、ストリッ
プして、25.7gの淡黄色液体を得、これをさらに精
製せずに使用した。
【0068】b. 9−(1−エトキシエトキシ)−2
−ブロモノン−1−エン 5.6gのマグネシウム屑(turnings)(23
0ミリモル)の100mlのTHF中スラリーを少量の
1,2−ジブロモエタンで処理した。1−(1−エトキ
シエトキシ)−6−ブロモヘキサン(38.5g、15
2ミリモル)をゆっくりと反応混合物に送達し、温度を
40−50℃に維持した。添加の最後に、反応混合物を
20分間保持し、次にカニューレにより、33.4g
(167ミリモル)の2,3−ジブロモプロペンの25
mlのTHF中溶液に0℃で移した。反応混合物を0℃
で15分間撹拌し、次に室温で15分間撹拌し、次に水
でクエンチした。反応混合物を分液漏斗に移した。少量
の1N HClを添加し、相を分離し、エーテル相を水
およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、
ろ過し、ストリップして、33.63gの黄色液体を
得、これをさらに精製せずに使用した。
【0069】c. 1,1,2−トリブロモ−2−(7
−ヒドロキシヘプチル)シクロプロパン 9−(1−エトキシエトキシ)−2−ブロモノン−1−
エン(33.63g、115ミリモル)、4.1gの
N,N’−ジベンジル−N,N,N’,N’−テトラエ
チルエチレンジアンモニウムジブロミド、42gの45
%水酸化カリウム(337ミリモル)、93gのブロモ
ホルム(368ミリモル)および280gの塩化メチレ
ンの混合物を急速に室温で2日間撹拌した。反応が停止
したら、反応混合物を分液漏斗に移し、水で洗浄した。
塩化メチレン相をフラスコに移し、同量の相間移動触媒
および45%水酸化カリウムで前記のように処理し、室
温でさらに3日間撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、
塩化メチレン相を硫酸マグネシウムで乾燥し、次にスト
リップした。生成物を320mlのメタノールおよび4
0mlの1N HClで1時間室温で処理した。メタノ
ールをストリップし、酢酸エチルを添加した。有機相を
水およびブラインで洗浄し、次に200mlのシリカゲ
ルで処理した。ろ過し、続いてストリップして、38g
の黒色生成物を得た。これをシリカゲル上のクロマトグ
ラフィーにかけて、淡黄色液体として19.0gの1,
1,2−トリブロモ−2−(7−ヒドロキシヘプチル)
シクロプロパンを得た。
【0070】d. 1−(7−ヒドロキシヘプチル)−
シクロプロペン 1.0gの1,1,2−トリブロモ−2−(7−ヒドロ
キシヘプチル)シクロプロパン(2.5ミリモル)の2
5mlのエーテル中溶液を−78℃で7.2mlのメチ
ルリチウム(1.4M、10ミリモル)で処理した。5
分後、反応混合物を0℃に暖め、この温度に維持した。
反応物を飽和塩化アンモニウムでクエンチした。反応混
合物を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、ろ過し、ストリップして、240mgの1−
(7−ヒドロキシヘプチル)シクロプロペンを得た。
【0071】e. 1−(7−メタンスルホニルオキシ
ヘプチル)−シクロプロペン 3.8ミリモルの1−(7−ヒドロキシヘプチル)−シ
クロプロペンの50mlのエーテル中溶液を氷浴中で冷
却した。トリエチルアミン(1ml)および0.48g
のメタンスルホニルクロリド(4.2ミリモル)を添加
し、反応混合物を2時間半0℃で撹拌した。反応混合物
を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
し、ろ過し、ストリップして、1−(7−メタンスルホ
ニルオキシヘプチル)−シクロプロペンを得、これをさ
らに精製せずに使用した。
【0072】f. 7−(1−イミダゾール)−1−ヘ
プチルシクロプロペン 氷浴中、60%水素化ナトリウム(0.08g、2ミリ
モル)の5mlのDMF中懸濁液に、0.14gのイミ
ダゾール(2ミリモル)を添加した。反応物を15分間
撹拌し、次に3mlのDMF中0.3g(1.3ミリモ
ル)の1−(7−メタンスルホニルオキシヘプチル)−
シクロプロペンを添加した。反応混合物を10分間撹拌
し、次に氷浴を取り外し、反応物を室温で1時間撹拌し
た。エーテルおよび水を反応混合物に添加し、相を分離
した。水性相を追加のエーテルで抽出した。組み合わせ
たエーテル相を水で3回洗浄し、ブラインで洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥し、ストリップした。生成物をク
ロマトグラフィーにかけて、80mgの7−(1−イミ
ダゾール)−1−ヘプチルシクロプロペンを得た。
【0073】実施例13:7−(ジフェニルアミノ)−
1−ヘプチルシクロプロペン(化合物13)の調製 10mlのTHF中ジフェニルアミン(0.42g、
2.5ミリモル)を−78℃に冷却し、1.6ml
(1.4M、2.2ミリモル)のメチルリチウムで処理
した。1−(7−メタンスルホニルオキシヘプチル)−
シクロプロペンを添加し、浴をはずし、反応混合物を室
温まで暖めた。反応物を5.5時間保持し、水でクエン
チした。エーテルおよび水を反応混合物に添加し、相を
分離した。エーテル相を水で2回洗浄し、ブラインで洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ストリップした。生
成物をクロマトグラフィーにかけて、無色液体として8
0mgの7−(ジフェニルアミノ)−1−ヘプチルシク
ロプロペンを得た。
【0074】実施例14:1−シクロヘキシルシクロプ
ロペン(化合物14)の調製 1−シクロヘキシル−2−(トリメチルシリル)シクロ
プロパノールを、メチルシクロヘキシルカルボキシレー
トおよびビニルトリメチルシランから、Mizojir
i, R.;Urabe, H.;Sato, F.
J. OrgChem. 2000, 65, 621
7に記載されているようにして調製した。この物質を同
文献において記載されているのと同様にしてシクロプロ
ペンに変換した。
【0075】実施例15:1−((2−カルボキシ−N
−モルホリノ)エチル)−シクロプロペンの調製 a. 2−(2−ブロモ−アリル)−マロン酸ジエチル
エステル 21.70g(0.542モル)の60%油中水素化ナ
トリウムからヘキサンで洗浄することにより、油を取り
除いた。200mlのテトラヒドロフラン中に懸濁させ
た残留物に、84.38ml(0.556モル)のジエ
チルマロネートをゆっくりと添加漏斗を通して添加し
た。反応物を−35℃から−10℃に冷却し、100g
(0.400モル)の2,3−ジブロモプロペンをゆっ
くりと添加漏斗を通して添加した。還流温度に1時間加
熱した後、反応物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。
ヘキサンおよび水を残留物に添加し、結果として得られ
た混合物を分液漏斗に移し、相を分離した。単離した有
機層を1N塩酸で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、
ろ過した。溶媒を濾液から真空中で除去して、油状物と
して154gの2−(2−ブロモ−アリル)−マロン酸
ジエチルエステルを得た。
【0076】b. 2−(2−ブロモ−アリル)−マロ
ン酸 10.5g(0.0376モル)の2−(2−ブロモ−
アリル)−マロン酸ジエチルエステルおよび37.6m
l(0.470モル)の50%水性水酸化ナトリウムの
混合物を室温で4日間撹拌した。反応混合物をジエチル
エーテルで抽出した。濃塩酸の添加により、単離された
水性相を酸性にし、ジエチルエーテルを添加した。結果
として得られた混合物を分液漏斗に移し、相を分離し
た。単離された有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ
過した。溶媒を濾液から真空中で除去して、固体として
5.3gの2−(2−ブロモ−アリル)−マロン酸を
得、精製せずに以降の処理を行った。
【0077】c. 4−ブロモ−ペント−4−エン酸 5.3g(0.0238モル)の未精製2−(2−ブロ
モ−アリル)−マロン酸を、125−130℃に8時間
加熱して、3.73gの4−ブロモ−ペント−4−エン
酸を得、精製せずに以降の処理を行った。
【0078】d. 4−ブロモ−ペント−4−エン酸エ
チルエステル 3.73g(0.0208モル)の未精製4−ブロモ−
ペント−4−エン酸の3mlのクロロホルムと1滴の
N,N−ジメチルホルムアミド中溶液に、1.18ml
(0.0162モル)のチオニルクロリドを添加した。
この混合物を60℃に30分間加熱した後、これを2.
46ml(0.0436モル)のエタノールおよび1.
97ml(0.024モル)ピリジンおよび13ml塩
化メチレンの溶液に添加した。30分間撹拌した後、反
応混合物を真空中で濃縮した。残留物にジエチルエーテ
ルおよび水を添加した。結果として得られた混合物を分
液漏斗に移し、相を分離した。単離された有機層を硫酸
マグネシウムで乾燥し、ろ過した。溶媒を真空中で濾液
から除去して、油状物として3.5gの4−ブロモ−ペ
ント−4−エン酸エチルエステルを得、これを真空蒸留
により精製した。
【0079】e. 1,1,2−トリブロモ−2−
((3−カルボエトキシ)エチル)−シクロプロパン 1,1,2−トリブロモ−2−((3−カルボエトキ
シ)エチル−シクロプロパンを実施例9において対応す
る中間体について記載したのと同様にして調製した。得
られた残留物を、ジエチルエーテル/ヘキサンを用いた
カラムクロマトグラフィーにより精製した。
【0080】f. 1,1,2−トリブロモ−2−
((2−カルボキシ)エチル)−シクロプロパン 10.2g(0.0269モル)の1,1,2−トリブ
ロモ−2−((3−カルボエトキシ)エチル)シクロプ
ロパンの40ml(0.736モル)の48%臭化水素
酸および40mlの水中溶液を還流温度に8時間加熱し
た後、これを室温に冷却し、Shark Skin(登
録商標)濾紙を通して真空ろ過した。単離された固体を
水で洗浄した後、ジエチルエーテルを添加した。溶液を
分液漏斗に移し、飽和水性重炭酸ナトリウムで洗浄し、
これを単離し、1N塩酸の添加により酸性にした。水性
溶液を分液漏斗に戻し、ジエチルエーテルで抽出した。
単離された有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し
た。溶媒を真空中で濾液から除去して、固体として5.
9gの1,1,2−トリブロモ−2−((2−カルボキ
シ))−エチルシクロプロパンを得、これをこのまま使
用した。
【0081】g. 1,1,2−トリブロモ−2−
((2−カルボキシ−N−モルホリノ)エチル)−シク
ロプロパン 0.97g(0.00276モル)の1,1,2−トリ
ブロモ−2−((2−カルボキシ))−エチルシクロプ
ロパンの2mlクロロホルム中スラリーに、1滴のN,
N−ジメチルホルムアミドおよび0.434ml(0.
00596モル)のチオニルクロリドを添加した。15
分還流温度に加熱した後、反応混合物を真空濃縮した。
この残留物の2ml塩化メチレン中溶液を、−20℃に
冷却した0.486ml(0.00552モル)のモル
ホリンの1ml塩化メチレン中溶液に添加した。30分
後、反応混合物を真空濃縮した。結果として得られた残
留物を最小量の1N塩酸と酢酸エチルから抽出した。有
機層をMgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を真空中で
濾液から除去して、油状物の1.08gの1,1,2−
トリブロモ−2−((2−カルボキシ−N−モルホリ
ノ)エチル)−シクロプロパンを得た。
【0082】h. 1−((2−カルボキシ−N−モル
ホリノ)エチル)−シクロプロペン 0.460gの純度60%の1−((2−カルボキシ−
N−モルホリノ)エチル)−シクロプロペンを化合物1
と同様にして調製した。同様にして、以下の化合物を調
製した:
【0083】
【表1】
【0084】前記化合物をさまざまな分光分析技術を用
いて特徴づけた。化合物1−35についてのNMRデー
タを表2に示す。不純物を含む化合物については、不純
物の化学シフトは記載せず、目的化合物の寄与のみを反
映するように積分値を調節した。
【0085】
【表2】
【0086】組成物中に1またはそれ以上のアジュバン
ト、例えば,エキステンダー、結合剤、滑沢剤、界面活
性剤および/または分散剤、浸潤剤、展着剤、分散剤、
固着剤、接着剤、消泡剤、増粘剤、乳化剤などを組み入
れるのが望ましい場合が多い。このような当該分野で通
常用いられるアジュバントは、John W. McC
utcheon, Inc. publication
Detergents and Emulsifie
rs, Annual, Allured Publi
shing Company, Ridgewood,
New Jersey, U.S.Aにおいて見いだ
すことができる。本発明のさらなる態様は、植物におけ
るエチレン応答を抑制するために、シクロプロペン化合
物を植物に送達する方法であって、本発明の組成物を植
物の存在下で水と接触させる段階を含む方法である。本
発明のいくつかの態様を以下の実施例により説明する
【0087】実施例16:1−MCP/α−シクロデキ
ストリン複合体を含むポリビニルアルコール(PVA)
フィルムからの1−MCPの放出 1−MCP/α−シクロデキストリン複合体粉末(0.
05グラム)を、1.5mil厚のM7061ポリビニ
ルアルコール(PVA)フィルム(ChrisCraf
t Corp.)の2×3.5インチの小片中にSea
lmaster420(Audion Elektr
o)ヒートシーラーを用いて熱密封させた。このフィル
ムを36リットルの体積の高湿度チャンバー中に入れ
た。フィルムが直接水と接触しないように注意した。該
フィルムの時間に対する1−MCP放出特性を、チャン
バー中の空気を1−MCPについて周期的に分析するこ
とにより測定した。分析法は、フレームイオン化検出器
を用いたガスクロマトグラフィーであった。表3は、時
間に対するチャンバー中の1−MCP濃度を示す。結果
から、湿気により提供される水だけにより、1−MCP
がPVAフィルムから放出されることが明らかにわか
る。
【0088】
【表3】
【0089】実施例17:1−MCP/α−シクロデキ
ストリン複合体を含有する低密度ポリエチレン(LDP
E)フィルムからの1−MCPの放出 1−MCP/α−CD複合体粉末(0.05グラム)
を、2.0mil厚の低密度ポリエチレン(LDPE)
フィルムの5.5×12インチ片中に熱密封させた。こ
のフィルムを36リットル体積の高湿度チャンバー中に
入れた。フィルムが水と直接接触しないように注意し
た。時間に対するフィルムの1−MCP放出特性を、チ
ャンバー内の空気を1−MCPに関して周期的に分析す
ることにより測定した。分析法は、フレームイオン化検
出器を用いたガスクロマトグラフィーであった。表4
は、時間に対するチャンバー中の1−MCP濃度を示
す。結果から、1−MCPは湿気により提供される水だ
けにより、LDPEフィルムから放出されることを明ら
かに示す。
【0090】
【表4】
【0091】実施例18:1−MCP/α−シクロデキ
ストリン複合体を含有するワックス状キャストフィルム
からの1−MCPの放出 Parafilm(登録商標)「M」フィルム(2.0
グラム、American National Can
Corp.)を12グラムのヘキサン中に溶解/分散
させた。1−MCP/α−シクロデキストリン複合体粉
末(0.5グラム)をこの懸濁液中に混合し、次に混合
物全体を直径3.5インチのガラス製結晶皿中に注いで
乾燥させた。皿を50℃のオーブン中に5時間入れて乾
燥させ、結果として得られたキャストフィルムを皿から
取り出した。このフィルムを36リットル体積の高湿度
チャンバー中に入れ、フィルムが水と直接接触しないよ
うに注意した。時間に対するフィルムの1−MCP放出
特性を、チャンバー中の空気を1−MCPに関して周期
的に分析することにより測定した。分析法は、フレーム
イオン化検出器を用いたガスクロマトグラフィーであっ
た。表5は時間に対するヘッドスペース中の1−MCP
濃度を示す。結果から、明らかに1−MCPが湿度によ
り提供される水によりLDPEフィルムから放出される
ことがわかる。
【0092】
【表5】
【0093】実施例19:高密度ポリエチレン(HDP
E)フィルムからの1−MCP放出 2mil厚さの4.5×2.75インチの高密度ポリエ
チレン(HDPE)フィルムを、密封クォートジャーの
空気中2206ppm 1−MCP(体積/体積)に2
時間曝露させた。フィルムをとりだし、空気中で5分間
放置し、次にサンプリング隔壁を備えた新しいクォート
ジャー中に密封した。時間に対するフィルムの1−MC
P放出特性を、ジャー中の空気を1−MCPに関して周
期的に分析することにより測定した。分析法は、フレー
ムイオン化検出器用いたガスクロマトグラフィーであっ
た。表6はその結果を示し、フィルムからの1−MCP
放出を示す。
【0094】
【表6】
【0095】実施例20:ワックス紙からの1−MCP
放出 4.5×2.75インチのワックス紙を、密封クォート
ジャーの空気中2206ppmの1−MCP(体積/体
積)に5時間曝露した。フィルムをとりだし、空気中5
分間放置し、次にサンプリング隔壁を備えた新しいクォ
ートジャー中に密封した。時間に対するフィルムの1−
MCP放出特性を、ジャー中の空気を1−MCPに関し
て周期的に分析することにより決定した。分析法は、フ
レームイオン化検出器を用いたガスクロマトグラフィー
であった。表7は、実施例19よりも放出が少ないが、
それでもかなりの量の1−MCPが放出されることを示
す。
【0096】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 7/08 C07F 7/08 C // C07C 13/28 C07C 13/28 25/18 25/18 43/215 43/215 211/54 211/54 309/73 309/73 323/09 323/09 Fターム(参考) 3E035 AA11 AA20 AB01 BA01 BA08 BC01 BC02 3E067 AA11 AB08 AB09 AB90 BA05A BA12A BB01A BB14A BB22A BB24A BB26A CA30 EA04 EE31 FC01 GA18 GB20 GD01 4H006 AB01 AB83 4H011 BC01 BC02 BC03 BC07 CA04 CA05 CB10 CB11 CC01 CC02 DB01 4H049 VN01 VP01 VQ05 VQ07 VR24 VS13 VS96 VU01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)式: 【化1】 〔式中: 1)各R、R、R、およびRは独立して式: −(L)−Z の基であり 〔式中、i)nは0〜12の整数であり; ii)各Lは独立して、D、E、またはJの基のメンバ
    ーから選択され、 ただし、Dは式: 【化2】 であり;Eは式: 【化3】 であり;さらにJは式: 【化4】 であって〔式中、A)XおよびYのそれぞれは独立し
    て、式: −(L)−Z の基であり; B)mは0から8の整数であり;さらに C)3つ以上のE基が互いに隣接することはなく、さら
    にJ基は互いに隣接しない。〕; iii)各Zは A)水素、ハロ、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、
    クロレート、ブロメート、イオデート、イソシアナト、
    イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチ
    オ、または B)G基(ただし、Gは非置換または置換の、不飽和、
    部分的に飽和または飽和の単環式、二環式、三環式、ま
    たは縮合の;炭素環または複素環系であって、 1)該環系が3または4員複素環を含む場合、該複素環
    は1個のヘテロ原子を含み; 2)該環系が5員以上の複素環または多環式複素環を含
    む場合、該複素環または多環式複素環は1〜4個のヘテ
    ロ原子を含み; 3)各ヘテロ原子は、独立して、N、O、およびSから
    選択され; 4)置換基の数は0〜5であり、各置換基は独立してX
    から選択される。);から独立して選択される。〕、さ
    らに 2)各化合物における水素以外の原子の合計数は、50
    以下である化合物、そのエナンチオマー、立体異性体、
    塩および混合物;ならびに b)包装材料 を含む組成物。
  2. 【請求項2】 Rが、(C−C10)アルキルであ
    り、R、R、およびRが水素である請求項1記載
    の組成物。
  3. 【請求項3】 Rが、(C−C)アルキルであ
    り、R、R、およびRが水素である請求項1記載
    の組成物。
  4. 【請求項4】 Rが、メチルであり、R、R、お
    よびRが水素である請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 包装材料が、厚紙容器、プラスチック容
    器、木箱、紙袋;ワックスコーティング、コート紙、プ
    ラスチックフィルム、または接着剤である請求項1記載
    の組成物。
  6. 【請求項6】 プラスチックフィルムが、ポリエチレ
    ン、エチルビニルアセテート、ポリビニルアルコールま
    たはポリスチレンである請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の組成物を組み入れた包装
    中に植物を封入する段階を含む、植物におけるエチレン
    応答を抑制する方法。
  8. 【請求項8】 本発明の組成物を組み入れた包装中に植
    物を封入する段階を含む、植物の寿命を長くする方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の組成物中に植物を封入す
    る段階を含む、植物にシクロプロペン化合物を送達する
    方法。
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