JP2002353863A - エコーキャンセラ - Google Patents

エコーキャンセラ

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JP2002353863A
JP2002353863A JP2001162667A JP2001162667A JP2002353863A JP 2002353863 A JP2002353863 A JP 2002353863A JP 2001162667 A JP2001162667 A JP 2001162667A JP 2001162667 A JP2001162667 A JP 2001162667A JP 2002353863 A JP2002353863 A JP 2002353863A
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echo
echo canceller
hook
telephone
canceller
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JP2001162667A
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Masao Ukai
政雄 鵜飼
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対向側電話機をオンフック或いはオフフックし
たようにエコー経路特性の大きな変化時においても、送
話者にエコーが還流しないエコーキャンセラを提供する
ことを目的とする。 【解決手段】第一の伝送装置11には、第一の電話機2
に対する制御信号を中継するREP部12と、2線式/
4線式変換を行うHYBトランス13と、還流するエコ
ーを消去する第一のエコーキャンセラ14aと第二のエ
コーキャンセラ14bと、第一のエコーキャンセラ14
a及び第二のエコーキャンセラ14bを切替えて使用す
る切替部15a、15bと、各構成要素を制御する制御
部16とを備え、第一のエコーキャンセラ14a及び第
二のエコーキャンセラ14bは、夫々擬似エコーを生成
する擬似エコー生成部17a、17bと、擬似エコーを
用いてエコーを消去する減算器18a、18bとから成
り立っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエコーキャンセラに
関し、特に送信信号と、受信信号からエコーを消去した
後の残留エコーとを基に擬似エコーを生成する際に、短
時間で擬似エコーの最適化動作を収束させることを可能
としたエコーキャンセラに関する。
【0002】
【従来の技術】電話回線として、通常、加入者回線には
2線式回線を、又、中継回線には4線式回線が用いられ
ることが多く、両者を接続する際には、2線式回線を4
線式回線に変換するためにハイブリッドトランス(以
降、HYBトランスと称す)が使用されている。HYB
トランスには、2線式回線の特性インピーダンスとイン
ピーダンス整合を行うバランスネットワーク(以降、B
NWと称す)を設けており、4線式回線の受信側から送
信側への音声信号の回り込み成分であるエコーを防ぐよ
う機能している。又、2線式回線の特性インピーダンス
とBNWのインピーダンスとは完全に一致させることは
不可能であり、不一致の程度によりエコーは発生する。
このエコーは、中継回線において音声信号の遅延時間が
十数msec程度以下であると通話時に大きな影響を与
えることはないが、中継回線に衛星回線を経由させる等
して遅延時間が大幅に増加すると、送話者の音声信号
が、対向側HYBトランスを経由し時間遅れを伴って送
話者自身に還流されるため、通話品質が著しく低下す
る。そのため、中継回線の遅延時間が所定の遅延時間よ
り大きい場合、エコーキャンセラを挿入してエコーの消
去を行うことが一般的である。
【0003】図5は、従来のエコーキャンセラを電話回
線に挿入した際の構成例である。同図は、エコーキャン
セラの説明に必要な構成要素のみを記載してあり、第一
の伝送装置1に第一の電話機2を収容し、第二の伝送装
置3に第二の電話機4を収容して第一の伝送装置1と第
二の伝送装置3間を伝送路5により接続した構成で、第
二の伝送装置3において発生するエコーを第一の伝送装
置1において消去するために、エコーキャンセラ6を第
一の伝送装置1に備えた従来例である。第一の伝送装置
1には、2線式/4線式変換を行うHYBトランス7と
エコーキャンセラ6とを備え、エコーキャンセラ6は、
擬似エコーを生成する擬似エコー生成部8と、擬似エコ
ーを用いてエコーを消去する減算器9とから成り立って
いる。一方、第二の伝送装置3には、HYBトランス1
0を備えている。
【0004】図5を用いてエコーキャンセラ6の機能を
説明すると、第二の伝送装置3に備えたHYBトランス
10において、第二の電話機4を接続した2線式回線側
のインピーダンスとHYBトランスに設けたBNWのイ
ンピーダンスとが完全に一致することは不可能なので、
不一致に起因するエコーがHYBトランス10の受信側
から送信側に還流している。そこで、第一の電話機2を
使用している送話者自身の音声が、第二の伝送装置3に
備えたHYBトランス10においてエコーとなって送信
側に回り込み、第一の電話機2の受話側にエコーが到達
する。この通話品質を劣化させるエコーを消去するため
に、第一の伝送装置1にエコーキャンセラ6を備える。
エコーキャンセラ6は、擬似エコー生成部8において、
送信信号と、受信信号からエコーを消去した後の残留エ
コーとを基にエコー経路の特性を推定し擬似エコーを生
成すると共に、残留エコーが低減するよう逐次擬似エコ
ーの特性を可変し最適な擬似エコーを生成するよう動作
する。
【0005】次に、減算器9は、受信信号から、前記生
成した擬似エコーを減算し、エコー消去を行う。従っ
て、第二の伝送装置3に備えたHYBトランス10を介
して還流するエコーは、第一の伝送装置1において消去
され、第一の電話機2に到達することはない。
【0006】図6は、従来のエコーキャンセラの動作状
態を示す図である。同図を説明すると、エコーキャンセ
ラは、において自局側電話機がオフフックすることで
動作を開始し、エコー経路の特性を推定して擬似エコー
の特性を可変することにより、最適な擬似エコーを生成
するよう動作し、エコーを消去する。次に、において
対向側電話機がオフフックするとエコー経路の特性が変
化するので、エコーキャンセラは、再びエコー経路の特
性を推定して擬似エコーの特性を可変することにより、
最適な擬似エコーを生成するよう動作し、エコーを消去
する。この状態で通話が行なわれる。において通話が
終了し、対向側電話機がオンフックするとエコー経路の
特性は変化するので、エコーキャンセラにおいては、更
にエコー経路の特性を推定して擬似エコーの特性を可変
することにより、最適な擬似エコーを生成するよう動作
し、エコーを消去する。最後に、において自局側電話
機がオンフックするとエコーキャンセラの動作は停止す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エコーキャンセラは、エコー経路の特性を推定して擬似
エコーの特性を可変し最適な擬似エコーを生成する際
に、次のような問題点が生じていた。送話側の電話機に
還流するエコーは、エコーを生ずる原因となるエコー経
路の特性により変化し、この変化を図5において説明す
ると、同図におけるエコー経路の特性は、第二の伝送装
置3に備えたHYBトランス10に起因する。このHY
Bトランス10には、第二の電話機4が接続されている
が、電話機のインピーダンスは、送受話器をオンフック
した状態と、オフフックした状態とで大きく異なり、従
って、HYBトランス10の2線側の終端インピーダン
スが送受話器をオンフックしているかオフフックしてい
るかにより大きく変化することになる。この終端インピ
ーダンスの変化によりエコー経路の特性も大きく変化
し、送話側に還流するエコーの特性は、第二の電話機4
をオンフックするか或いはオフフックするかにより異な
る。エコーキャンセラ6は、エコー経路の特性の変化に
対応するため、擬似エコー生成部8に備えている擬似エ
コー生成手段の一つであるFIRフィルタの係数を、残
留エコー等から推定することにより常時更新しており、
エコーキャンセラがエコー経路の特性変化に追従するよ
うにしている。
【0008】そこで、第二の電話機4をオンフックする
か或いはオフフックする際のエコー経路の特性は、大き
く変化するため、フィルタ係数の更新を行い最適化が収
束するまでに多くの時間を必要とし、例えば第二の電話
機4がオフフックからオンフックに状態を移行するとい
ったエコー経路特性の大きな変化時に、直ちには、送話
者に還流するエコーが消去されないという問題が発生し
ていた。本発明は、上述したような従来のエコーキャン
セラの問題を解決するためになされたものであって、対
向側電話機をオフフックからオンフックに或いはオンフ
ックからオフフックに移行するようなエコー経路特性の
大きな変化時においても、送話者にエコーが還流するこ
とを防ぐエコーキャンセラを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係わるエコーキャンセラは、以下の構成をと
る。請求項1記戴のエコーキャンセラは、自局の音声信
号が対向するエコー経路を経由して自局側に還流するエ
コーとなり通話品質が劣化することを防止するエコーキ
ャンセラであって、自局の電話機の動作状態を検出する
REP部と、還流するエコーを消去するための第一のエ
コーキャンセラ手段及び第二のエコーキャンセラ手段
と、該二つのエコーキャンセラ手段を選択して切替える
切替部と、該切替部を所定の条件で制御する制御部とを
備えるよう構成する。
【0010】請求項2記載のエコーキャンセラは、前記
切替動作の条件は、対向側において電話機がオンフック
の際に第一のエコーキャンセラ手段を選択し、対向側に
おいて電話機がオフフックの際に第二のエコーキャンセ
ラ手段を選択して夫々を切替えるものとし、エコー経路
の特性に合わせて二つのエコーキャンセラ手段を使い分
けるよう構成する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施例に基づいて
本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係るエコー
キャンセラを電話回線に挿入した一実施例を示す構成図
である。同図は、エコーキャンセラの説明に必要な構成
要素のみを記載してあり、第一の伝送装置11に第一の
電話機2を収容し、第二の伝送装置3に第二の電話機4
を収容して、第一の伝送装置11と第二の伝送装置3間
を伝送路5により接続した構成で、第二の伝送装置3に
おいて発生するエコーを第一の伝送装置11において消
去するために、エコーキャンセラを第一の伝送装置11
に備えた実施例である。第一の伝送装置11には、第一
の電話機2に対する制御信号を中継するREP部12
と、2線式/4線式変換を行うHYBトランス13と、
還流するエコーを消去するエコーキャンセラ手段として
の第一のエコーキャンセラ14aと第二のエコーキャン
セラ14bと、第一のエコーキャンセラ14a及び第二
のエコーキャンセラ14bを切替えて使用する切替部1
5a、15bと、各構成要素を制御する制御部16とを
備え、第一のエコーキャンセラ14a及び第二のエコー
キャンセラ14bは、夫々擬似エコーを生成する擬似エ
コー生成部17a、17bと、擬似エコーを用いてエコ
ーを消去する減算器18a、18bとから成り立ってい
る。一方、第二の伝送装置3には、HYBトランス10
を備えている。
【0012】そこで先ず初めに、図2及び図3を用いて
本発明の要旨を説明する。図2は、本発明に係わるエコ
ーキャンセラの動作概要を示す構成例であり、図3は、
本発明に係わるエコーキャンセラの動作状態を示す図で
ある。図2は、同等の機能を備えた第一のエコーキャン
セラ14aと第二のエコーキャンセラ14bと、二つの
エコーキャンセラを切替える切替部15a、15bと、
切替部15a、15bの切替動作を制御する制御部16
と、エコーを発生させるエコー経路19とにより構成す
る。
【0013】本発明の特徴は、対向側電話機のオンフッ
ク及びオフフックに起因する二つのエコー経路の特性に
対応させて、図2に示すようにエコーキャンセラを二つ
用意したことである。そこで、対向側電話機の状態変化
を検出し、対向側電話機がオンフックの状態の時は、第
一のエコーキャンセラを動作させ、一方、対向側電話機
がオフフックの状態の時は、第二のエコーキャンセラを
動作させる。エコーキャンセラは、擬似エコー生成手段
の一つであるFIRフィルタの係数を、残留エコー等か
ら推定することにより常時更新しているが、第一のエコ
ーキャンセラは、常に対向側電話機がオンフック状態で
動作し、第二のエコーキャンセラは、常に対向側電話機
がオフフック状態で動作すると共に、夫々更新したフィ
ルタ係数はエコーキャンセラの動作を停止してもそのま
ま保持しているので、二つのエコーキャンセラが動作を
開始した際に必要なフィルタ係数の更新の収束にかかる
時間は短縮され、対向側電話機をオンフック或いはオフ
フックしたようなエコー経路特性の大きな変化時におい
ても、送話者に還流するエコーは殆ど消去されて違和感
なく通話することが可能となる。
【0014】図2において、制御部16は、自局側電話
機のオフフック、対向側電話機のオフフック(通話開
始)、対向側電話機のオンフック(通話終了)、自局側
電話機のオンフックの状態変化を自装置に備えたシグナ
リング手段(図示していない)から通知されると、夫々
の状態において切替部15a、15bを動作させ、第一
のエコーキャンセラ14aを機能させるか或いは第二の
エコーキャンセラ14bを機能させるかを決定する。
【0015】図3にその時の動作状態図を示す。先ず、
自局側電話機のオフフックを検出すると、第一のエコ
ーキャンセラを動作させ、次に対向側電話機のオフフ
ックを検出すると第一のエコーキャンセラを復旧させて
第二のエコーキャンセラを動作させる。この時から通話
が開始される。対向側電話機のオンフックが検出され
ると通話は終了し、第二のエコーキャンセラを復旧させ
て第一のエコーキャンセラを動作させる。更に、自局
側電話機のオンフックを検出すると、全ての動作が終了
し、第一のエコーキャンセラを復旧させる。
【0016】次に、図1を用いて本発明に係わるエコー
キャンセラの動作を、第一の電話機2から第二の電話機
4宛てに発呼した場合について更に詳しく説明する。先
ず、送話者が第一の電話機2をオフフックすると、第一
の伝送装置11に備えたREP部12が検出して制御部
16に通知し、制御部16は、切替部15a、15bを
制御して第一のエコーキャンセラ14aを運用状態に切
替え、第一のエコーキャンセラ14aは動作を開始す
る。第一のエコーキャンセラ14aに設けた擬似エコー
生成部17aは、送信信号と、受信信号からエコーを消
去した後の残留エコーとを基にエコー経路の特性を推定
し擬似エコーを生成すると共に、擬似エコー生成部17
aは、残留エコーが低減するよう逐次擬似エコーの特性
を可変し最適な擬似エコーを生成するよう動作する。
【0017】次に、減算部18aは、受信信号から、前
記生成した擬似エコーを減算し、エコー消去を行う。擬
似エコー生成部17aは、第二の電話機4がオンフック
している状態のエコー経路の特性に対応して繰り返し使
用されており、擬似エコー生成手段の一つであるFIR
フィルタの係数は、この状態で更新が収束し保持されて
いるので、第一のエコーキャンセラ14aが動作を開始
しても保持しているフィルタ係数の更新の収束に要する
時間は僅かである。
【0018】次に、対向側電話機4が応答して、送受話
器がオフフックされると、第一の伝送装置11に備えて
いるシグナリング手段(図示していない)から制御部1
6はオフフックの通知を受け、切替部15a、15bを
制御して第一のエコーキャンセラ14aを復旧し、第二
のエコーキャンセラ14bを運用状態に切替え、第二の
エコーキャンセラ14bは動作を開始する。第二のエコ
ーキャンセラ14bに設けた擬似エコー生成部17b
は、送信信号と、受信信号からエコーを消去した後の残
留エコーとを基にエコー経路の特性を推定し擬似エコー
を生成すると共に、擬似エコー生成部17bは、残留エ
コーが低減するよう逐次擬似エコーの特性を可変し最適
な擬似エコーを生成するよう動作する。
【0019】次に、減算部18bは、受信信号から、前
記生成した擬似エコーを減算し、エコー消去を行う。擬
似エコー生成部17bは、第二の電話機4がオフフック
した状態のエコー経路の特性に対応して繰り返し使用さ
れており、擬似エコー生成手段の一つであるFIRフィ
ルタの係数は、この状態で更新が収束し保持されている
ので、第二のエコーキャンセラ14bが動作を開始して
も保持しているフィルタ係数の更新の収束に要する時間
は僅かであり、通話開始時に送話者のエコーが還流する
ことは殆どない。
【0020】次に、対向側電話機4が終話して、送受話
器がオンフックされると、第一の伝送装置11に備えて
いるシグナリング手段(図示していない)から制御部1
6はオンフックの通知を受け、切替部15a、15bを
制御して第二のエコーキャンセラ14bを復旧し、第一
のエコーキャンセラ14aを運用状態に切替え、第一の
エコーキャンセラ14aは動作を開始する。第一のエコ
ーキャンセラ14aに設けた擬似エコー生成部17a
は、前述したように第二の電話機4がオフフックした状
態のエコー経路の特性において繰り返し使用されてお
り、擬似エコー生成手段の一つであるFIRフィルタの
係数は、この状態で更新が収束し保持されているので、
第一のエコーキャンセラ14aが動作を開始してもフィ
ルタ係数の更新に必要な時間は僅かである。
【0021】次に、送話者が第一の電話機2をオンフッ
クすると、第一の伝送装置11に備えたREP部12が
検出して制御部16に通知し、制御部16は、切替部1
5a、15bを制御して第一のエコーキャンセラ14a
を復旧状態に切替え、第一のエコーキャンセラ14aは
動作を停止する。
【0022】図4は、本発明に係わるエコーキャンセラ
が機能する際の動作を示すフローチャートである。同図
を説明すると、ステップ1においてスタートした後、自
局側の電話機がオフフックしたかの検出を行う(ステッ
プ2)。オフフックを検出すると、対向側電話機がオン
フックしている状態に対応した第一のエコーキャンセラ
の動作を開始する(ステップ3)。一方、オフフックを
検出しない場合は、そのままオフフックの検出を続け
る。次に、自局側の電話機がオンフックされていないか
の検出を行い(ステップ4)、オンフックされるとステ
ップ5に移行して第一のエコーキャンセラを復旧させ
る。オンフックされない場合は、対向側の電話機がオフ
フックされたかどうかの検出を行い(ステップ6)、オ
フフックを検出すると、第一のエコーキャンセラの動作
を停止して、対向側電話機がオフフックしている状態に
対応した第二のエコーキャンセラの動作を開始する(ス
テップ7)。一方、オフフックを検出しない場合は、そ
のままオフフックの検出を続ける。
【0023】次に、自局側の電話機がオンフックされて
いないかの検出を行い(ステップ8)、オンフックされ
るとステップ5に移行して第二のエコーキャンセラを復
旧させる。オンフックされない場合は、対向側の電話機
がオンフックされたかどうかの検出を行い(ステップ
9)、オンフックを検出すると、第二のエコーキャンセ
ラの動作を停止して、対向側電話機がオンフックした状
態に対応している第一のエコーキャンセラの動作を開始
する(ステップ10)。一方、オンフックを検出しない
場合は、そのままオンフックの検出を続ける。次に、自
局側の電話機がオンフックしたかの検出を行い(ステッ
プ11)、オンフックを検出するとステップ5に移行し
て第一のエコーキャンセラを復旧させる。一方、オンフ
ックを検出しない場合は、そのままオンフックの検出を
続ける。
【0024】
【発明の効果】本発明は上述したように、請求項1及び
2共に、二つのエコーキャンセラを用い、夫々を対向側
電話機のオンフック及びオフフック状態に起因するエコ
ー特性に対応させて使い分けたため、二つのエコーキャ
ンセラが最適化動作を行なうエコー特性は夫々固定化さ
れ、最適な擬似エコーを生成する際に行うフィルタ係数
の更新の収束に必要な時間が短縮されて、通話開始時に
還流するエコーにより通話品質を劣化させることを防ぐ
ことが出来、エコーキャンセラの運用において著しい効
果を発揮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエコーキャンセラを電話回線に挿
入した一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明に係わるエコーキャンセラの動作概要を
示す構成例である。
【図3】本発明に係わるエコーキャンセラの動作状態を
示す図である。
【図4】本発明に係わるエコーキャンセラが機能する際
の動作を示すフローチャートである。
【図5】従来のエコーキャンセラを電話回線に挿入した
際の構成例である。
【図6】従来のエコーキャンセラの動作状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
1・・第一の伝送装置、 2・・第一の電話
機、3・・第二の伝送装置、 4・・第二の
電話機、5・・伝送路、 6・・エ
コーキャンセラ、7・・HYBトランス、
8・・擬似エコー生成部、9・・減算器、
10・・HYBトランス、11・・第一の伝送装
置、 12・・REP部、13・・HYBトラ
ンス、 14a、14b・・エコーキャンセ
ラ、15a、15b・・切替部、 16・・制御
部、17a、17b・・擬似エコー生成部、18a、1
8b・・減算部、 19・・エコー経路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自局の音声信号が対向するエコー経路を経
    由して自局側に還流するエコーとなり通話品質が劣化す
    ることを防止するエコーキャンセラであって、自局の電
    話機の動作状態を検出するREP部と、還流するエコー
    を消去するための第一のエコーキャンセラ手段及び第二
    のエコーキャンセラ手段と、該二つのエコーキャンセラ
    手段を選択して切替える切替部と、該切替部を所定の条
    件で制御する制御部とを備えたことを特徴とするエコー
    キャンセラ。
  2. 【請求項2】前記切替動作の条件は、対向側において電
    話機がオンフックの際に第一のエコーキャンセラ手段を
    選択し、対向側において電話機がオフフックの際に第二
    のエコーキャンセラ手段を選択して夫々を切替えるもの
    とし、エコー経路の特性に合わせて二つのエコーキャン
    セラ手段を使い分けたことを特徴とする請求項1記戴の
    エコーキャンセラ。
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