JP2002353793A - 半導体スイッチ回路 - Google Patents

半導体スイッチ回路

Info

Publication number
JP2002353793A
JP2002353793A JP2001160577A JP2001160577A JP2002353793A JP 2002353793 A JP2002353793 A JP 2002353793A JP 2001160577 A JP2001160577 A JP 2001160577A JP 2001160577 A JP2001160577 A JP 2001160577A JP 2002353793 A JP2002353793 A JP 2002353793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
switch element
effect transistor
output terminal
field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001160577A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4641664B2 (ja
Inventor
Takeshi Ito
剛 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Japan Radio Co Ltd filed Critical New Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2001160577A priority Critical patent/JP4641664B2/ja
Publication of JP2002353793A publication Critical patent/JP2002353793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4641664B2 publication Critical patent/JP4641664B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切替電圧端子と別個に正電圧印加のための端
子を不要とすると共に、バースト信号入力時における信
号の立ち上がりの鈍化を防止する。 【解決手段】 第1又は第2の切替電圧印加端子34,
35へ正の切替電圧を印加することにより、第1の電界
効果トランジスタ1又は第2の電界効果トランジスタ2
を介して第1の出力端子32又は第2の出力端子33か
ら出力信号を得ることができるようになっており、特
に、バースト信号が印加された場合には、第1及び第2
の電界効果トランジスタ1,2のドレイン及びソース
は、高抵抗値を有する第5、第6、及び第8の抵抗器1
5,16,18又は第5、第7及び第9の抵抗器15,
17,19を介して接地されているため、チャンネル内
の残留電荷が接地側へ放電されるので、立ち上がりに鈍
化のない出力信号を得ることができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号の出力切
替を行う半導体スイッチ回路に係り、特に、高周波信号
の出力切替を可能とした半導体スイッチ回路における構
成の簡素化、動作特性の向上等を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回路としては、例えば、
図4に示されたような構成を有してなるものが公知・周
知となっている。以下、同図を参照しつつこの従来回路
について説明すれば、まず、この従来回路は、正電源に
より動作するよう第1乃至第4の電界効果トランジスタ
FET1〜FET4を中心に回路構成されてなるもので
ある。この従来回路は、信号入力端子PCに外部から印
加された高周波信号が、次述するような切替電圧の印加
によって第1の出力端子P1又は第2の出力端子P2へ
選択的に出力されるようになっているものである。すな
わち、まず、電源印加端子VDDには、所定の正の電源電
圧が印加される。そして、信号入力端子PCへ印加され
た信号を、第1の出力端子P1へ出力したい場合には、
第1の切替電圧印加端子VCTL1に、正の電源電圧と
同一の電圧を印加する一方、第2の切替電圧印加端子V
CTL2には、いわゆるピンチオフ電圧以下の電圧を印
加する。その結果、第1及び第4の電界効果トランジス
タFET1,FET2が導通状態となる一方、第2及び
第3の電界効果トランジスタFET2,FET3は、非
導通状態となる。そして、信号入力端子PCへ印加され
た高周波信号は、第1の電界効果トランジスタFET1
及び直流阻止用コンデンサC4を介して第1の出力端子
P1へ出力されることとなる。一方、非導通状態にある
第2の電界効果トランジスタFET2を介して第4の電
界効果トランジスタFET4側へ漏洩してきた高周波信
号は、導通状態にある第4の電界効果トランジスタFE
T4及び直流阻止用コンデンサC2を介して高周波的に
接地されることとなるために、第2の出力端子P2に漏
れ出ることはないようになっている。
【0003】また、信号入力端子PCに印加された高周
波信号を第2の出力端子P2へ出力したい場合には、第
1の切替電圧印加端子VCTL1にピンチオフ電圧以下
の電圧を印加する一方、第2の切替電圧印加端子VCT
L2には、正の電源電圧と同一の電圧を印加する。その
結果、この場合には、第2及び第3の電界効果トランジ
スタFET2,FET3が導通状態となる一方、第1及
び第4の電界効果トランジスタFET1,FET4は、
非導通状態となる。そして、信号入力端子PCへ入力さ
れた高周波信号は、第2の電界効果トランジスタFET
2及び直流阻止用コンデンサC5を介して第2の出力端
子P2から出力されることとなる。一方、非導通状態に
ある第1の電界効果トランジスタFET1を介して第3
の電界効果トランジスタFET3側へ漏洩してきた高周
波信号は、導通状態にある第3の電界効果トランジスタ
FET3及び直流阻止用コンデンサC1を介して高周波
的に接地されることとなり、第1の出力端子P1へ漏れ
出ることはないようになっている。
【0004】また、図5に示されたような構成を有して
なる半導体スイッチ回路も公知・周知となっている。以
下、同図を参照しつつこの従来回路について説明すれ
ば、まず、この従来回路は、先の図4に示された従来回
路における電源印加端子VDDを不要としつつ、正電圧に
よるスイッチング動作を可能とした構成となっているも
のである。すなわち、この図5に示された回路において
は、第1及び第2の切替電圧印加端子VCTL1,VC
TL2に印加される電圧は、先の図4に示された従来回
路と同様で、この電圧の印加と、第1乃至第4の電界効
果トランジスタFET1〜FET4の内部容量とによっ
て、各部の電位が定まるようになっているものである。
したがって、図4に示された従来回路と同様に、第1の
切替電圧印加端子VCTL1に正電圧を、第2の切替電
圧印加端子VCTL2にピンチオフ電圧を、それぞれ印
加した場合には、第1及び第4の電界効果トランジスタ
FET1,FET4が導通状態となる一方、第2及び第
3の電界効果トランジスタFET2,FET3が非導通
状態となる。
【0005】また、第1の切替電圧印加端子VCTL1
にピンチオフ電圧を、第2の切替電圧印加端子VCTL
2に正電圧を、それぞれ印加した場合には、第1及び第
4の電界効果トランジスタFET1,FET4が非導通
状態となる一方、第2及び第3の電界効果トランジスタ
FET2,FET3が導通状態となる。このようにし
て、図4の従来回路同様の出力切替動作を得ることがで
きるものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示された従来回路にあっては、電界効果トランジスタの
動作状態を決定する基準電圧となる正電圧を与えるため
の電源印加端子VDDが、第1及び第2の出力端子P1,
P2の切替のための電圧を印加する第1及び第2の切替
電圧印加端子VCTL1,VCTL2とは別個に必要で
あるため、特に、この種の回路を集積回路化する際に
は、端子数の削減とチップサイズの小型化という要求と
いう観点から、図5に示された従来回路に比して例え一
個でも端子数が多いということは満足できるものではな
い。一方、図5に示された従来回路にあっては、図4に
示されたような電源印加端子VDDは不要であるが、その
回路構成故に、電界効果トランジスタのチャンネル内の
残留電荷によってスイッチ動作開始直後の各々の電界効
果トランジスタの節点電位の設定に時間を要することが
あり、その為、例えば、信号入力端子PCにバースト信
号が印加された際に、通過信号の立ち上がりが鈍化し、
出力電力が低下するという不都合を招くという問題があ
った。
【0007】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、切替電圧端子と別個に正電圧印加のための端子を必
要とすることなく、かつ、バースト信号入力時において
も信号の立ち上がりの鈍化を招くことのない正電圧動作
の半導体スイッチ回路を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記発明の目的を達成す
るため、本発明に係る半導体スイッチ回路は、一端が信
号入力端子に、他端がそれぞれ出力端子に接続された電
界効果トランジスタからなる第1及び第2のスイッチ素
子と、前記第2のスイッチ素子と共に導通状態とされ
て、前記第1のスイッチ素子の他端が接続される第1の
出力端子への漏洩信号を接地側へ流すシャント機能を果
たす電界効果トランジスタからなる第3のスイッチ素子
と、前記第1のスイッチ素子と共に導通状態とされて、
前記第2のスイッチ素子の他端が接続される第2の出力
端子への漏洩信号を接地側へ流すシャント機能を果たす
電界効果トランジスタからなる第4のスイッチ素子と、
を具備し、前記第1乃至第4の電界効果トランジスタの
ゲートへ制御用の電圧の印加によって、前記第1乃至第
4のスイッチ素子の動作切替を行い、前記第1及び第2
の出力端子からの信号出力を選択可能に構成されてなる
半導体スイッチ回路であって、導通状態とされた前記第
1又は第2のスイッチ素子を構成する前記第1又は第2
の電界効果トランジスタのドレイン、ソースを抵抗器を
介して接地せしめる放電接地手段を設けてなるものであ
る。
【0009】かかる構成においては、第1又は第2の電
界効果トランジスタのドレイン、ソースが高抵抗値の抵
抗器を用いてなる接地回路により接地されているため、
その直流動作レベルに何ら影響を及ぼすことなく、第1
又は第2の電界効果トランジスタの動作状態の切り替わ
りの際に影響を与える電界効果トランジスタのチャンネ
ルの残留電荷が、放電接地手段を構成する抵抗器を介し
て接地側へ放電されることとなり、バースト信号入力時
においても信号の立ち上がりの鈍化を招くことのない正
電圧動作の半導体スイッチ回路できることとなるもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図3を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。最初に、本発明の実施の形態における第1
の構成例について、図1を参照しつつ説明する。なお、
以下の説明において、電界効果トランジスタは、Nチャ
ンネル、Pチャンネルいずれのものを使用しても良いの
で、ドレイン、ソースについての接続箇所の説明におい
ては、Nチャンネル電界効果トランジスタの場合の接続
箇所を記述した後に括弧書きでPチャンネル電界効果ト
ランジスタの場合の接続を記述することとする。この第
1の構成例における半導体スイッチ回路S1は、第1乃
至第4のスイッチ素子としての第1乃至第4の電界効果
トランジスタ(図1においては、それぞれ「FET
1」、「FET2」、「FET3」、「FET4」と表
記)1〜4を中心に構成され、信号入力端子(図1にお
いては「PC」と表記)31に印加された高周波信号
が、第1及び第2の切替電圧印加端子(図1において
は、それぞれ「VCTL1」、「VCTL2」と表記)
34,35に印加される電圧に応じて第1の出力端子
(図1においては「P1」と表記)32又は第2の出力
端子(図1においては「P2」と表記)33へ出力され
るように構成されてなるものである。
【0011】すなわち、具体的にその構成を説明すれ
ば、まず、第1及び第2の電界効果トランジスタ1,2
は、各々のドレイン(又はソース)が相互に接続される
と共に、第3の直流阻止用コンデンサ(図1においては
「C3」と表記)7を介して信号入力端子31に接続さ
れている。また、第1の電界効果トランジスタ1のソー
ス(又はドレイン)は、第4の直流阻止用コンデンサ
(図1においては「C4」と表記)4を介して第1の出
力端子32に接続されると共に、第3の電界効果トラン
ジスタ3のドレイン(又はソース)に接続されたものと
なっている。さらに、第2の電界効果トランジスタ2の
ソース(又はドレイン)は、第5の直流阻止用コンデン
サ(図1においては「C5」と表記)9を介して第2の
出力端子33に接続されると共に第4の電界効果トラン
ジスタ4のドレイン(又はソース)に接続されたものと
なっている。
【0012】第3の電界効果トランジスタ3は、そのソ
ース(又はドレイン)が第1の直流阻止用コンデンサ
(図1においては「C1」と表記)5を介して接地され
るようになっており、この第1の直流阻止用コンデンサ
5には、第8の抵抗器(図1においては「R8」と表
記)18(放電接地用第4の抵抗器)が並列接続されて
いる。第4の電界効果トランジスタ4は、そのソース
(又はドレイン)が第2の直流阻止用コンデンサ(図1
においては「C2」と表記)6を介して接地されるよう
になっており、この第2の直流阻止用コンデンサ6に
は、第9の抵抗器(図1においては「R9」と表記)1
9(放電接地用第5の抵抗器)が並列接続されている。
【0013】一方、第1の電界効果トランジスタ1のゲ
ートは、第1の抵抗器(図1においては「R1」と表
記)11を介して第1の切替電圧印加端子34に接続さ
れると共に、この第1の抵抗器11及び第4の抵抗器
(図1においては「R4」と表記)14を介して第4の
電界効果トランジスタ4のゲートに接続されたものとな
っている。また、第2の電界効果トランジスタ2のゲー
トは、第2の抵抗器(図1においては「R2」と表記)
12を介して第2の切替電圧印加端子35に接続される
と共に、この第2の抵抗器12及び第3の抵抗器(図1
においては「R3」と表記)13を介して第3の電界効
果トランジスタ3のゲートに接続されたものとなってい
る。
【0014】さらに、第1及び第2の電界効果トランジ
スタ1,2のドレイン(又はソース)の相互の接続点に
は、第5の抵抗器(図1においては「R5」と表記)1
5(放電接地用第1の抵抗器)の一端が接続される一
方、この第5の抵抗器15の他端には、第6及び第7の
抵抗器(図1においては、それぞれ「R6」、「R7」
と表記)16,17(放電接地用第2及び第3の抵抗
器)の一端が接続されている。そして、第6の抵抗器1
6の他端は、第3の電界効果トランジスタ3のソース
(又はドレイン)に、第7の抵抗器17の他端は、第4
の電界効果トランジスタ4のソース(又はドレイン)
に、それぞれ接続されたものとなっている。かかる構成
において、第1乃至第9の抵抗器11〜19は、いずれ
も高抵抗値(大凡数kΩ以上)のものを用いるのが好適
である。そして、この第1の構成例においては、放電接
地手段は、第5乃至第9の抵抗器15〜19によって構
成される部分によって実現されたものとなっている。
【0015】次に、かかる構成における動作について説
明する。まず、以下の動作説明においては、第1乃至第
4の電界効果トランジスタFET1〜FET4はデプレ
ッション型のものであるとする。この第1の構成例にお
ける半導体スイッチ回路S1において、信号入力端子3
1に印加された高周波信号を、第1の出力端子32又は
第2の出力端子33から得るためには、第1及び第2の
切替電圧印加端子34,35の一方に、相補的にピンチ
オフ電圧の絶対値より高い正電圧を印加する一方、他方
には、接地電位を印加する。すなわち、例えば、信号入
力端子31に外部より印加された高周波信号を第1の出
力端子32から得たい場合には、第1の切替電圧印加端
子34に正電圧を印加する一方、第2の切替電圧印加端
子35には接地電位を印加する。その結果、第1及び第
4の電界効果トランジスタ1,4が導通状態となる一
方、第2及び第3の電界効果トランジスタ2,3は非導
通状態となる。
【0016】したがって、信号入力端子31へ印加され
た高周波信号は、第1の電界効果トランジスタ1及び第
4の直流阻止用コンデンサ8を介して第1の出力端子3
2から出力されることとなる。一方、非導通状態にある
第2の電界効果トランジスタ2を介して第4の電界効果
トランジスタ4と第5の直流阻止用コンデンサ9との接
続点側へ漏洩してきた高周波信号は、第4の電界効果ト
ランジスタ4及び第2の直流阻止用コンデンサ6を介し
て高周波的に接地されるため、第2の出力端子33へ漏
れ出ることは殆どない。すなわち、第4の電界効果トラ
ンジスタ4は、第2の出力端33への漏洩信号を接地側
へ流すシャント機能を果たすものとなっている。かかる
状態において、信号入力端子31へバースト信号を印加
した場合、信号が通過する第1の電界効果トランジスタ
1のドレイン及びソースは、第5、第6、第8の抵抗器
15、16、18を介して接地状態とされているため、
第1の電界効果トランジスタ1のチャンネル内の残留電
荷は接地側へ放電されることとなる。そのために、各々
の電界効果トランジスタ1〜4の節点電位が速やかに決
定され、従来と異なり、残留電荷による第1の電界効果
トランジスタ1の動作遅れを生ずるようなことがなく、
第1の出力端子32からは、従来と異なり、立ち上がり
に鈍りのない信号が得られることとなる。
【0017】一方、第2の出力端子33から信号を得た
い場合には、上述の場合とは逆に、第1の切替電圧印加
端子34を接地電位とする一方、第2の切替電圧印加端
子35に正電圧を印加する。その結果、第2及び第3の
電界効果トランジスタ2,3が導通状態となる一方、第
1及び第4の電界効果トランジスタ1,4は非導通状態
となる。そして、信号入力端子31へ印加された高周波
信号は、第2の電界効果トランジスタ2及び第5の直流
阻止用コンデンサ9を介して第2の出力端子33から出
力されることとなる。一方、非導通状態にある第1の電
界効果トランジスタ1を介して第3の電界効果トランジ
スタ3と第4の直流阻止用コンデンサ8との接続点側へ
漏洩してきた高周波信号は、第3の電界効果トランジス
タ3及び第1の直流阻止用コンデンサ5を介して高周波
的に接地されるため、第1の出力端子32へ漏れ出るこ
とは殆どない状態となる。すなわち、第3の電界効果ト
ランジスタ3は、第1の出力端子32への漏洩信号を接
地側へ流すシャント機能を果たすものとなっている。そ
して、信号入力端子31へバースト信号が印加された場
合の動作は、先に第1及び第4の電界効果トランジスタ
1,4が導通状態にある場合において説明したと基本的
に同様に、第2の電界効果トランジスタ2のドレイン及
びソースは、第5、第7、第9の抵抗器15、17、1
9を介して接地状態とされているため、電界効果トラン
ジスタのチャンネル内の残留電荷は接地側へ放電され、
そのため、第2の出力端子33からは、従来と異なり、
立ち上がりに鈍りのない信号が得られることとなる。
【0018】次に、第2の構成例について、図2を参照
しつつ説明する。なお、図1に示された第1の構成例と
同一の構成要素については、同一の符号を付して、その
詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する
こととする。この第2の構成例における半導体スイッチ
回路S2は、先の図1に示された第1の構成例における
第5乃至第7の抵抗器15〜17を廃し、新たに第14
乃至第17の抵抗器(図2においては、それぞれ「R1
4」、「R15」、「R16」、「R17」と表記)2
4〜27が次述するように設けられてなるものである。
すなわち、第14の抵抗器24(放電接地用第1の抵抗
器)が第1の電界効果トランジスタ1のドレイン・ソー
ス間に接続され、第15の抵抗器25(放電接地用第2
の抵抗器)が第2の電界効果トランジスタ2のドレイン
・ソース間に接続されたものとなっている。
【0019】また、第16の抵抗器26(放電接地用第
3の抵抗器)が第3の電界効果トランジスタ3のドレイ
ン・ソース間に、第17の抵抗器27(放電接地用第4
の抵抗器)が第4の電界効果トランジスタ4のドレイン
・ソース間に、それぞれ接続されている。なお、この第
2の構成例においては、第8の抵抗器18は、放電接地
用第5の抵抗器として、第9の抵抗器19は、放電接地
用第6の抵抗器として、それぞれ機能を果たすものとな
る。この第2の構成例においては、放電接地手段は、第
14乃至第17の抵抗器24〜27と、第8及び第9の
抵抗器18,19により構成される部分によって実現さ
れたものとなっている。
【0020】次に、かかる構成における動作について説
明する。まず、バースト信号以外の高周波信号を信号入
力端子31へ印加した場合の動作は、先の図1に示され
た第1の構成例の場合と同様であるので、ここでの再度
の説明は省略することとする。次いで、信号入力端子3
1にバースト信号が印加された場合であるが、この第2
の構成例においては、まず、第1の電界効果トランジス
タ1が導通状態される場合(換言すれば、第1の出力端
子32から信号が出力される場合)には、第1の電界効
果トランジスタ1のドレイン及びソースは、第14の抵
抗器24、第16の抵抗器26及び第8の抵抗器18を
介して接地された状態となっているため、第1の電界効
果トランジスタ1の残留電荷は、これらの抵抗器24,
26,18を介して接地側へ放電されることとなる。そ
のため、各々の電界効果トランジスタ1〜4の節点電位
が速やかに決定され、先の第1の構成例の場合と同様に
第1の出力端子32からは、従来と異なり、立ち上がり
に鈍りのない信号が得られることとなる。また、第2の
電界効果トランジスタ2が導通状態とされる場合(換言
すれば、第2の出力端子33から信号が出力される場
合)には、第2の電界効果トランジスタ2のドレイン及
びソースは、第15の抵抗器25、第17の抵抗器27
及び第9の抵抗器19を介して接地された状態となって
いるため、第2の電界効果トランジスタ2の残留電荷
は、これらの抵抗器25,27,19を介して接地側へ
放電されることとなる。したがって、この場合も上述し
た第1の構成例と同様に、第2の出力端子33からは、
従来と異なり、立ち上がりに鈍りのない信号が得られる
こととなる。
【0021】次に、第3の構成例について、図3を参照
しつつ説明する。なお、図1に示された第1の構成例と
同一の構成要素については、同一の符号を付して、その
詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する
こととする。この第3の構成例における半導体スイッチ
回路S3は、先の図1に示された第1の構成例における
第6乃至第9の抵抗器16〜19を廃する一方、第5の
抵抗器15の一端を接地したものとなっている。次に、
かかる構成における動作について説明する。まず、バー
スト信号以外の高周波信号を信号入力端子31へ印加し
た場合の動作は、先の図1に示された第1の構成例の場
合と同様であるので、ここでの再度の説明は省略するこ
ととする。次いで、信号入力端子31にバースト信号が
印加された場合であるが、この第3の構成例において
は、第1及び第2の電界効果トランジスタ1,2のドレ
イン及びソースは、第5の抵抗器15(放電接地用抵抗
器)を介して接地された状態となるので、第1及び第2
の電界効果トランジスタ1,2の残留電荷は第5の抵抗
器15を介して接地側へ放電されて除去されることとな
るため、バースト信号が入力された場合にも、第1の構
成例における半導体スイッチ回路S1同様に、所望によ
り第1の出力端子32又は第2の出力端子33から、従
来と異なり、立ち上がりに鈍りのない信号が得られるこ
ととなる。
【0022】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
電界効果トランジスタのチャンネル内の残留電荷を、直
流動作レベルに何ら変動を来すことなく接地側へ放電で
きるような構成とすることにより、第1又は第2の電界
効果トランジスタの動作状態の切り替わりの際に影響を
与えるチャンネルの残留電荷が、抵抗器を介して接地側
へ放電されることとなり、バースト信号のような信号が
入力された場合であっても、従来と異なり、切替電圧端
子と別個に正電圧印加のための端子を必要とすることな
く、信号の立ち上がりの鈍化を招くことのない正電圧動
作の半導体スイッチ回路を提供することができるという
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の構成例における半
導体スイッチ回路の回路構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態の第2の構成例における半
導体スイッチ回路の回路構成を示す回路図である。
【図3】本発明の実施の形態の第3の構成例における半
導体スイッチ回路の回路構成を示す回路図である。
【図4】従来回路の第1の構成例を示す回路図である。
【図5】従来回路の第2の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1…第1の電界効果トランジスタ(第1のスイッチ素
子) 2…第2の電界効果トランジスタ(第2のスイッチ素
子) 3…第3の電界効果トランジスタ(第3のスイッチ素
子) 4…第4の電界効果トランジスタ(第4のスイッチ素
子) 31…信号入力端子 32…第1の出力端子 33…第2の出力端子 34…第1の切替電圧印加端子 35…第2の切替電圧印加端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が信号入力端子に、他端がそれぞれ
    出力端子に接続された電界効果トランジスタからなる第
    1及び第2のスイッチ素子と、 前記第2のスイッチ素子と共に導通状態とされて、前記
    第1のスイッチ素子の他端が接続される第1の出力端子
    への漏洩信号を接地側へ流すシャント機能を果たす電界
    効果トランジスタからなる第3のスイッチ素子と、 前記第1のスイッチ素子と共に導通状態とされて、前記
    第2のスイッチ素子の他端が接続される第2の出力端子
    への漏洩信号を接地側へ流すシャント機能を果たす電界
    効果トランジスタからなる第4のスイッチ素子と、を具
    備し、 前記第1乃至第4の電界効果トランジスタのゲートへ制
    御用の電圧の印加によって、前記第1乃至第4のスイッ
    チ素子の動作切替を行い、前記第1及び第2の出力端子
    からの信号出力を選択可能に構成されてなる半導体スイ
    ッチ回路であって、 導通状態とされた前記第1又は第2のスイッチ素子を構
    成する前記第1又は第2の電界効果トランジスタのドレ
    イン、ソースを抵抗器を介して接地せしめる放電接地手
    段を設けたことを特徴とする半導体スイッチ回路。
  2. 【請求項2】 前記第3のスイッチ素子は、一端が前記
    第1のスイッチ素子の他端と共に前記第1の出力端子に
    接続される一方、他端は、第1の直流阻止用コンデンサ
    を介して接地され、 前記第4のスイッチ素子は、一端が前記第2のスイッチ
    素子の他端と共に前記第2の出力端子に接続される一
    方、他端は、第2の直流阻止用コンデンサを介して接地
    され、 前記放電接地手段は、一端が前記信号入力端子に接続さ
    れた前記第1及び第2のスイッチ素子の一端に接続され
    た放電接地用第1の抵抗器が設けられ、前記放電接地用
    第1の抵抗器の他端には、放電接地用第2及び第3の抵
    抗器の一端が共に接続され、 前記放電接地用第2の抵抗器の他端は、前記第3のスイ
    ッチ素子の他端と前記第1の直流阻止用コンデンサとの
    接続点に接続され、 前記第3の抵抗器の他端は、前記第4のスイッチ素子の
    他端と前記第2の直流阻止用コンデンサとの接続点に接
    続され、 前記第1の直流阻止用コンデンサには、放電接地用第4
    の抵抗器が、前記第2の直流阻止用コンデンサには、放
    電接地用第5の抵抗器が、それぞれ並列接続されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体スイッチ回路。
  3. 【請求項3】 前記第3のスイッチ素子は、一端が前記
    第1のスイッチ素子の他端と共に前記第1の出力端子に
    接続される一方、他端は、第1の直流阻止用コンデンサ
    を介して接地され、 前記第4のスイッチ素子は、一端が前記第2のスイッチ
    素子の他端と共に前記第2の出力端子に接続される一
    方、他端は、第2の直流阻止用コンデンサを介して接地
    され、 前記放電接地手段は、前記第1のスイッチ素子に並列接
    続された放電接地用第1の抵抗器と、 前記第2のスイッチ素子に並列接続された放電接地用第
    2の抵抗器と、 前記第3のスイッチ素子に並列接続された放電接地用第
    3の抵抗器と、 前記第4のスイッチ素子に並列接続された放電接地用第
    4の抵抗器と、 前記第1の直流阻止用コンデンサに並列接続された放電
    接地用第5の抵抗器と、 前記第2の直流阻止用コンデンサに並列接続された放電
    接地用第6の抵抗器と、を具備してなることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体スイッチ回路。
  4. 【請求項4】 前記放電接地手段は、一端が前記信号入
    力端子に接続された前記第1及び第2のスイッチ素子の
    一端に接続され、他端が接地された放電接地用抵抗器を
    用いてなることを特徴とする請求項1記載の半導体スイ
    ッチ回路。
JP2001160577A 2001-05-29 2001-05-29 半導体スイッチ回路 Expired - Fee Related JP4641664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001160577A JP4641664B2 (ja) 2001-05-29 2001-05-29 半導体スイッチ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001160577A JP4641664B2 (ja) 2001-05-29 2001-05-29 半導体スイッチ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002353793A true JP2002353793A (ja) 2002-12-06
JP4641664B2 JP4641664B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=19003972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001160577A Expired - Fee Related JP4641664B2 (ja) 2001-05-29 2001-05-29 半導体スイッチ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4641664B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7425623B2 (ja) 2020-02-18 2024-01-31 日清紡マイクロデバイス株式会社 高周波スイッチ回路

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63238716A (ja) * 1986-11-14 1988-10-04 Nec Corp スイッチ回路
JPH03237807A (ja) * 1990-02-15 1991-10-23 Mitsubishi Electric Corp マイクロ波回路スイツチ及びマイクロ波回路スイツチを備えた移相器
JPH08293776A (ja) * 1995-04-24 1996-11-05 Sony Corp 半導体集積回路装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63238716A (ja) * 1986-11-14 1988-10-04 Nec Corp スイッチ回路
JPH03237807A (ja) * 1990-02-15 1991-10-23 Mitsubishi Electric Corp マイクロ波回路スイツチ及びマイクロ波回路スイツチを備えた移相器
JPH08293776A (ja) * 1995-04-24 1996-11-05 Sony Corp 半導体集積回路装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7425623B2 (ja) 2020-02-18 2024-01-31 日清紡マイクロデバイス株式会社 高周波スイッチ回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP4641664B2 (ja) 2011-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3790227B2 (ja) 高周波スイッチ回路
KR950009087B1 (ko) 반도체 집적회로의 출력회로
JP3902111B2 (ja) スイッチ半導体集積回路
JP3031227B2 (ja) 半導体スイッチ
US4443715A (en) Driver circuit
JPH01233756A (ja) Mos型集積回路
US4219743A (en) Buffer circuit
JP3658042B2 (ja) 初期化回路
JPH1022803A (ja) nチャネルMOSFETの駆動回路及び電流方向切換回路
JP2000164730A (ja) Mos型半導体集積回路
JP3616764B2 (ja) 電力をパッドを介して集積回路に供給するための回路構成
JP2002353793A (ja) 半導体スイッチ回路
US4546276A (en) Full output voltage driver circuit using bootstrap capacitor and controlled delay circuitry
JPH07191065A (ja) 集積コンパレータ回路
KR970031312A (ko) 3-상태회로의 출력 안정화회로
JPH0983344A (ja) インバータ回路
JP2004207437A (ja) 接地スイッチ回路
JPH11213687A (ja) サンプルホールド回路
JP2544796B2 (ja) 半導体集積回路装置の入力回路
JPH02123826A (ja) Cmosインバータ回路
JP2007019590A (ja) 半導体信号切替回路
JP2002164772A (ja) 半導体スイッチ集積回路
JPH05259880A (ja) 入出力バッファ回路
JPH05304418A (ja) Cmos型水晶発振回路
JP2587514Y2 (ja) 半導体集積回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080229

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4641664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees