JP2002353271A - 電子装置の実装構造 - Google Patents

電子装置の実装構造

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JP2002353271A JP2001161156A JP2001161156A JP2002353271A JP 2002353271 A JP2002353271 A JP 2002353271A JP 2001161156 A JP2001161156 A JP 2001161156A JP 2001161156 A JP2001161156 A JP 2001161156A JP 2002353271 A JP2002353271 A JP 2002353271A
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plating layer
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    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子装置の外部接続用パッドとこれを外部電
気回路基板に接続する半田との間で剥離が発生し、その
ため電子部品を長期間にわたり正常に作動させることが
できない。 【解決手段】 電子装置1の外部接続用パッド15を被覆
するニッケルめっき層17とこれを外部電気回路基板2に
接続する半田3との間に形成される銅−ニッケル−錫合
金21のうち、ニッケルめっき層17側に半田側よりもニッ
ケルの含有量が多いニッケル偏析層21aが形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下面にニッケル層
で被覆された外部接続用パッドを有する絶縁基体上に半
導体素子等の電子部品を搭載して成る電子装置を、上面
に銅から成る電子装置接続用パッドを有する外部電気回
路基板上に半田を介して実装して成る電子装置の実装構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばガラス−エポキシ板等から
成る絶縁板やエポキシ樹脂等から成る絶縁層を複数層積
層して成る絶縁基体の内部および上下面に銅箔等から成
る複数の配線導体を設けるとともにこの絶縁基体上に半
導体素子等の電子部品を搭載して成る電子装置が知られ
ている。
【0003】このような電子装置においては、絶縁基体
上に導出した配線導体の一部に電子部品の電極がボンデ
ィングワイヤや金属バンプを介して電気的に接続されて
おり、絶縁基体の下面に導出した配線導体の一部が外部
電気回路基板に半田を介して接続される外部接続用パッ
ドを形成している。さらに、外部接続用パッドには外部
電気回路基板との半田を介した接続を容易なものとする
ために例えば鉛−錫共晶合金等の半田が予め接合されて
いる。
【0004】なお、このような電子装置において外部接
続用パッドに半田を接合するには、外部接続用パッドの
露出表面に厚みが0.5〜10μm程度のニッケルめっき層
および厚みが0.01〜0.8μm程度の金めっき層を順次被
着させておくとともに、その上に半田を溶融させて付着
させる方法が採用される。このとき、金めっき層は溶融
した半田内に拡散吸収されて消滅し、またニッケルめっ
き層と半田との間にはニッケル−錫合金層が形成され
る。
【0005】そして、この電子装置は外部接続用パッド
に接合された半田を外部電気回路基板上に設けた電子装
置接続用パッド上に溶融接合させることにより外部電気
回路基板に実装される。このとき、例えば外部電気回路
基板の電子装置接続用パッドが銅から成る場合には、電
子装置接続用パッドに含有される銅が、溶融した半田中
に拡散してこれがニッケルめっき層と半田との間のニッ
ケル−錫合金層と反応することによりニッケルめっき層
と半田との間に銅−ニッケル−錫合金層が形成されるこ
とが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の電子装置の実装構造によると、半導体素子等の電子
部品が作動時に発生する熱等に起因する熱応力が半田と
外部接続用パッドとの間に繰返し印加されるとニッケル
めっき層と半田との間で剥離が生じやすく、そのため電
子部品を長期間にわたり正常に作動させることができな
いという問題点を有していた。
【0007】本発明は、かかる上述の問題点に鑑み完成
されたものであり、その目的は、ニッケルめっき層と半
田との間で剥離が発生することがなく、電子部品を長期
間にわたり、正常に作動させることが可能な電子装置の
実装構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子装置の実装
構造は、下面にニッケル層で被覆された外部接続用パッ
ドを有する絶縁基体上に電子部品を搭載して成る電子装
置を、上面に銅から成る電子装置接続用パッドを有する
外部電気回路基板上に、外部接続用パッドと電子装置接
続用パッドとを錫を含有する半田を介して接合すること
により実装して成る電子装置の実装構造であって、ニッ
ケル層と半田との間に銅−ニッケル−錫合金層が形成さ
れているとともに、この銅−ニッケル−錫合金層は、ニ
ッケル層側に半田の側よりもニッケルの含有量が多いニ
ッケル偏析層が形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0009】本発明の電子装置の実装構造によれば、電
子装置の外部接続用パッドを被覆するニッケルめっき層
と半田との間に形成された銅−ニッケル−錫合金層のう
ち、ニッケルめっき層側に半田側よりもニッケルの含有
量が多いニッケル偏析層が形成されていることから、こ
のニッケルの含有量が多いニッケル偏析層を介してニッ
ケルめっき層と半田とが強固に接合される。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を添付の図面に基
づき詳細に説明する。図1は、本発明を半導体素子を搭
載した電子装置に適用した場合の実施の形態の一例を示
す断面図であり、1は電子装置、2は外部電気回路基板
である。この外部電気回路基板2上に電子装置1を半田
3を介して実装することにより本発明の電子装置の実装
構造が形成される。
【0011】電子装置1は、主として絶縁基体4とこれ
に搭載された電子部品5と封止部材6とから構成されて
いる。この例では、電子部品5は例えばLSI等の半導
体素子である。また、封止部材6はエポキシ樹脂等の封
止樹脂である。
【0012】絶縁基体4は、例えばガラス繊維を縦横に
織り込んだガラス織物にエポキシ樹脂やビスマレイミド
トリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて成る板状
の芯体7の上下面にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリ
アジン樹脂等の熱硬化性樹脂から成る絶縁層8をそれぞ
れ複数層ずつ積層して成り、その上面から下面にかけて
は銅箔等から成る複数の配線導体9が形成されている。
【0013】絶縁基体4を構成する芯体7は、厚みが0.
3〜1.5mm程度であり、その上面から下面にかけて直径
が0.2〜1.0mm程度の複数の貫通孔10を有している。そ
して、その上下面および各貫通孔10の内壁には配線導体
9の一部が被着されており、上下面の配線導体9が貫通
孔10を介して電気的に接続されている。
【0014】このような芯体7は、ガラス織物に未硬化
の熱硬化性樹脂を含浸させたシートを熱硬化させた後、
これに上面から下面にかけてドリル加工を施すことによ
り製作される。なお、芯体7上下面の配線導体9は、芯
体7用のシートの上下全面に厚みが5〜50μm程度の銅
箔を貼着しておくとともにこの銅箔をシートの硬化後に
エッチング加工することにより所定のパターンに形成さ
れる。また、貫通孔10内壁の配線導体9は、芯体7に貫
通孔10を設けた後に、この貫通孔10内壁に無電解めっき
法および電解めっき法により厚みが5〜50μm程度の銅
箔を析出させることにより形成される。
【0015】さらに、芯体7は、その貫通孔10の内部に
エポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬
化性樹脂から成る樹脂柱11が充填されている。樹脂柱11
は、貫通孔10を塞ぐことにより貫通孔10の直上および直
下に絶縁層8を形成可能とするためのものであり、未硬
化のペースト状の熱硬化性樹脂を貫通孔10内にスクリー
ン印刷法により充填し、これを熱硬化させた後、その上
下面を略平坦に研磨することにより形成される。そし
て、この樹脂柱11を含む芯体7の上下面に絶縁層8が積
層されている。
【0016】芯体7の上下面に積層された絶縁層8は、
それぞれの厚みが20〜50μm程度であり、各層の上面か
ら下面にかけて直径が30〜100μm程度の複数の貫通孔1
2を有している。これらの絶縁層8は、配線導体9を高
密度に配線するための絶縁間隔を提供するためのもので
あり、最表層を除く絶縁層8にはその表面および貫通孔
12内に配線導体9の一部が被着されている。そして、上
層の配線導体9と下層の配線導体9とを貫通孔12を介し
て電気的に接続することにより高密度配線を立体的に形
成可能としている。なお、最表層の絶縁層8は、ソルダ
レジスト層である。このような絶縁層8は、厚みが20〜
50μm程度の未硬化の熱硬化性樹脂のフィルムを芯体7
の上下面に貼着し、これを熱硬化させるとともにレーザ
加工により貫通孔12を穿孔し、さらにその上に同様にし
て次の絶縁層8を順次積み重ねることによって形成され
る。なお、各絶縁層8表面および貫通孔12内に被着され
た配線導体9は、各絶縁層8を形成する毎に各絶縁層8
の表面および貫通孔12内に5〜50μm程度の厚みの銅箔
を公知のセミアディティブ法やサブトラクティブ法等の
パターン形成法により所定のパターンに被着させること
によって形成される。
【0017】絶縁基体4の上面から下面にかけて形成さ
れた配線導体9は、電子部品5の各電極を外部電気回路
基板2に接続するための導電路として機能し、絶縁基体
4の上面に露出している部位が電子部品5の各電極に鉛
−錫合金から成る半田13を介して接続された電子部品接
続用パッド14を、絶縁基体4の下面に露出した部位が外
部電気回路基板2に鉛−錫合金から成る半田3を介して
接続された外部接続用パッド15を形成している。なお、
この例では電子部品5の各電極は電子部品接続用パッド
14に半田13を介して接続されているが、電子部品5の電
極は例えばボンディングワイヤを介して電子部品接続用
パッド14に接続されてもよい。その場合、電子部品接続
用パッド14は電子部品5が搭載される部位の周囲に配置
される。
【0018】そして、絶縁基体4上面の電子部品接続用
パッド14に電子部品5の各電極を半田13を介して接続し
た後、電子部品5をエポキシ樹脂等から成る封止部材6
により封止することにより電子装置1が完成し、この電
子装置1の外部接続用パッド15を半田3を介して外部電
気回路基板2の電子装置接続用パッド16に接続すること
によって電子装置1が外部電気回路基板2に実装され
る。
【0019】なお、このような電子装置1においては、
半田3を介した外部電気回路基板2への実装を容易なも
のとするために、半田3を外部接続用パッド15に予め取
着させておく。そうすることによって電子装置1を外部
電気回路基板2に実装する際に半田3の保持や位置合わ
せなどを容易かつ確実に行なうことができる。
【0020】外部接続用パッド15に半田3を予め取着さ
せるには、まず、図2(a)に要部拡大断面図で示すよ
うに、外部接続用パッド15の表面に0.5〜10μmの厚み
のニッケルめっき層17および0.01〜0.8μmの厚みの金
めっき層18を被着させるとともに、その上に例えば鉛−
錫合金や銀−錫合金等の錫を含有する直径が0.4〜0.7m
m程度の球状の半田3を接触させる。次に、これらを例
えば窒素ガス雰囲気中で半田3の溶融温度以上の温度に
加熱してリフローさせれば、図2(b)に要部拡大断面
図で示すように、球状の半田3が一旦溶融した後に固化
して半田3が外部接続用パッド15に取着される。なおこ
のとき、ニッケルめっき層17上の金めっき層18は溶融し
た半田3中に拡散吸収されて消滅する。また、ニッケル
めっき層17と半田3との間には、ニッケルめっき層17中
のニッケルと半田3中の錫とが反応して厚みが0.5〜5
μm程度のニッケル−錫の合金層19が形成される。
【0021】なお、ニッケルめっき層17としては、例え
ばリンを4〜12重量%程度含有する無電解ニッケルめっ
きが好適に使用される。そして、そのようなニッケルめ
っき層17用のめっき液としては、例えば硫酸ニッケル40
g/l、クエン酸ナトリウム24g/l、酢酸ナトリウム
14g/l、次亜リン酸ナトリウム20g/l、塩化アンモ
ニウム5g/lからなる温度が50〜90℃の無電解ニッケ
ルめっきが使用される。また、金めっき層18用のめっき
液としては、例えばシアン化金カリウム5g/l、クエ
ン酸カリウム50g/l、エチレンジアミン4酢酸ナトリ
ウム5g/lから成る温度50〜90℃の無電解金めっき液
が使用される。
【0022】なお、ニッケルめっき層17は、外部接続用
パッド15が酸化腐蝕するのを防止して外部接続用パッド
15と半田3との接合を容易かつ強固なものとするための
ものであり、その厚みが0.5μm未満では、外部接続用
パッド15を良好に被覆することができずに、外部接続用
パッド15の表面に酸化や変色をきたして半田3との接合
が弱いものとなる傾向にあり、他方、10μmを超える
と、ニッケルめっき層17の内部応力によりニッケルめっ
き層17にクラックや剥がれが発生しやすくなる。したが
って、ニッケルめっき層17の厚みは0.5〜10μmの範囲
が好ましい。
【0023】また、ニッケルめっき層17がリンを含有す
る無電解ニッケルめっきから成る場合、ニッケルめっき
層17中のリンの含有量が4重量%未満であると、外部接
続用パッド15にニッケルめっき層17を被着させる際、ニ
ッケルめっきの析出速度が遅くなり所定の厚みのニッケ
ルめっき層17を得るために長時間を要するのでめっきの
効率が悪くなり、他方12重量%を超えると、ニッケルめ
っき層17上に金めっき層18を良好に被着させることが困
難となる。従って、ニッケルめっき層17中のリンの含有
量は、4〜12重量%の範囲が好ましい。
【0024】さらに、ニッケルめっき層17上に被着させ
る金めっき層18は、ニッケルめっき層17と半田3とを良
好に接合させるためのものであり、その厚みが0.01μ
m未満であると、ニッケルめっき層17と半田3との接合
が弱いものとなる傾向にあり、他方0.8μmを超える
と、半田3中に金が多量に溶け込んでしまい、半田3が
脆化し、電子部品5が作動時に発生する熱等による応力
によってニッケルめっき層17と半田3との間で剥離が発
生しやすくなる。従って、金めっき層18の厚みは0.01〜
0.8μmの範囲が好ましい。
【0025】また、このようなニッケルめっき層17およ
び金めっき層18は、例えば絶縁基体1の電子部品接続用
パッド14に電子部品5の電極を接続する前に被着させれ
ばよい。そして、それと同時に電子部品接続用パッド14
にも同様にニッケルめっき層および金めっき層を被着さ
せてもよい。そうすることで電子部品接続用パッド14が
酸化腐蝕するのが有効に防止されるとともに電子部品接
続用パッド14と半田13との接合を容易かつ強固なものと
することができる。
【0026】他方、電子装置1が実装された外部電気回
路基板2は、例えば一般的なプリント板であり、ガラス
繊維を縦横に織り込んだガラス織物にエポキシ樹脂やビ
スマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸さ
せて成る絶縁板20の上面に銅箔から成る複数の電子装置
接続用パッド16が形成されて成る。このような外部電気
回路基板2は常法によって製作される。
【0027】そして、電子装置1を外部電気回路基板2
に実装するには、電子装置1をその外部接続用パッド15
に予め取着させた半田3と電子装置接続用パッド16とが
接するようにして外部電気回路基板2上に載置し、これ
らを例えば窒素ガス雰囲気中で半田3が溶融する温度以
上の温度に加熱して半田3を溶融させる方法が採用され
る。
【0028】このとき、図3に要部拡大断面図で示すよ
うに、電子装置1の外部接続用パッド15を被覆するニッ
ケル層17と半田3との間に厚みが1〜25μm程度の銅−
ニッケル−錫合金層21が形成される。この銅−ニッケル
−錫合金21は、半田3を溶融させた際に、電子装置接続
用パッド16に含有される銅が半田3中に拡散し、その銅
がニッケルめっき層17と半田3との間に形成されていた
ニッケル−錫合金19と反応することによって形成され
る。
【0029】そして、本発明の電子装置の実装構造で
は、外部接続用パッド15上に形成されたニッケルめっき
層17と半田3との間に形成された銅−ニッケル−錫合金
層21のニッケルめっき層17側に半田3側よりもニッケル
の含有量が多いニッケル偏析層21aが形成されている。
このように外部接続用パッド15上に形成されたニッケル
めっき17と半田3との間に形成された銅−ニッケル−錫
合金層21のうち、ニッケルめっき層17の側に半田3側よ
りもニッケルの含有量が多いニッケル偏析層21aが形成
されていることから、このニッケルの含有量が多いニッ
ケル偏析層21aを介して外部接続用パッド15上のニッケ
ルめっき層17と半田3とが強固に接合され、その結果、
電子部品5が作動時に発生する熱等による熱応力が繰り
返し印加されたとしても、外部接続パッド15と半田3と
の間に剥離が発生することがなく、電子部品5を長期間
にわたり正常かつ安定して作動させることができる。
【0030】このように、外部接続用パッド15上に被着
されたニッケルめっき層17と半田3との間に形成された
銅−ニッケル−錫合金層21のニッケルめっき層17側に半
田3側よりもニッケルの含有量が多いニッケル偏析層21
aを形成するには、ニッケルめっき層17上に半田3を取
着させた際にニッケルめっき層17と半田3との間に緻密
で均一なニッケル−錫合金層19を形成するとともに半導
体装置1を外部電気回路基板2に実装する際に半田3を
溶融させる溶融温度を低くするとともに溶融時間を短く
すればよい。このように略均一なニッケル−錫合金層19
がニッケルめっき層17と半田3との間に形成された電子
装置1を外部電気回路基板2に半田3の溶融温度を低く
かつ溶融時間を短くして実装すると、外部電気回路基板
2の電子装置接続用パッド16から半田3中に拡散した銅
がニッケルめっき層17と半田3との間に形成されたニッ
ケル−錫合金層19との間で多量に反応することがなく、
したがって、ニッケルめっき層17と半田3との間に形成
される銅−ニッケル−錫合金層21のうち、ニッケルめっ
き層17側に半田3の側よりもニッケルの含有量が多いニ
ッケル偏析層21aを例えば0.05〜2.5μmの厚みに形成
することができる。
【0031】なお、ニッケルめっき層17上に半田3を取
着させた際にニッケルめっき層17と半田3との間に緻密
で均一なニッケル−錫合金層19を形成するには、例えば
ニッケルめっき層17表面のニッケル結晶粒界に沿って形
成される溝の深さを0.2μm以下とすることが有効であ
る。ニッケルめっき層17表面のニッケル結晶粒界に沿っ
て形成される溝の深さを0.2μm以下とするには、ニッ
ケルめっき17を施す外部接続パッド15をニッケルめっき
前に100〜200g/lの過硫酸ナトリウムからなる20〜30
℃のエッチング液に1〜3分浸漬しエッチングしたり、あ
るいはニッケルめっき液中に非イオン性の界面活性剤を
数ppm添加し、析出するニッケルめっき層17とめっき
液との界面張力を小さなものとした状態でめっきをする
こと等により溝の深さを0.2μm以下とすることができ
る。
【0032】なお、ニッケルめっき層17と半田3との間
に形成された銅−ニッケル−錫合金層21のうち、ニッケ
ルめっき層17側に形成されるニッケル偏析層21aは、そ
の厚みが0.05μm未満であると、このニッケル偏析層21
aを介して外部接続用パッド15上のニッケルめっき層17
と半田3とが強固に接合されない。したがってニッケル
めっき層17と半田3との間に形成された銅−ニッケル−
錫合金層21のうち、ニッケルめっき層17側に形成される
ニッケル偏析層21aは、その厚みが0.05μm以上あるこ
とが好ましい。また、ニッケルめっき層17と半田3とを
強固に接合させるためには、ニッケル偏析層21a中のニ
ッケルの含有量が15重量%以上であることが好ましい。
【0033】かくして、本発明の電子装置の実装構造に
よれば、電子部品5を長期間にわたり正常に作動させる
ことができる。
【0034】なお、本発明は、上述の実施の形態の一例
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲であれば種々の変更は可能であり、例えば上述の実
施の形態の一例では、絶縁基体4はガラス織物に熱硬化
性樹脂を含浸させた材料および熱硬化性樹脂から形成さ
れていたが、絶縁基体4は、セラミックス材料等の他の
絶縁材料から形成されていてもよく、また、配線導体9
としては、タングステンやモリブデン・銅・銀等の金属
粉末のメタライズ導体等の他の導電材料を使用すること
ができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の電子装置の実装構造によれば、
電子装置の外部接続パッドを被覆するニッケルめっき層
と半田との間に形成された銅−ニッケル−錫合金層のう
ち、ニッケルめっき層側に半田側よりもニッケルの含有
量が多いニッケル偏析層が形成されていることから、こ
のニッケルの含有量が多いニッケル偏析層を介してニッ
ケルめっき層と半田とが強固に接合され、その結果、電
子部品が作動時に発生する熱等による熱応力が繰り返し
印加されたとしても外部接続パッドと半田とが剥離する
ことがなく、電子部品を長期間にわたり正常に作動させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子装置の実装構造の実施形態の一例
を示す断面図である。
【図2】(a)・(b)は、図1に示す電子装置1の外
部接続用パッド15に半田3を予め取着させる方法を説明
するための要部拡大断面図である。
【図3】図1に示す電子装置の実装構造の要部拡大断面
図である。
【符号の説明】
1・・・・・電子装置 2・・・・・外部電気回路基板 3・・・・・半田 4・・・・・絶縁基体 5・・・・・電子部品 15・・・・・外部接続用パッド 17・・・・・ニッケルめっき層 16・・・・・電子装置接続用パッド 21・・・・・銅−ニッケル−錫合金層 21a・・・・ニッケル偏析層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面にニッケル層で被覆された外部接続
    用パッドを有する絶縁基体上に電子部品を搭載して成る
    電子装置を、上面に銅から成る電子装置接続用パッドを
    有する外部電気回路基板上に、前記外部接続用パッドと
    前記電子装置接続用パッドとを錫を含有する半田を介し
    て接合することにより実装して成る電子装置の実装構造
    であって、前記ニッケル層と前記半田との間に銅−ニッ
    ケル−錫合金層が形成されているとともに、該銅−ニッ
    ケル−錫合金層は、前記ニッケル層側に前記半田の側よ
    りもニッケルの含有量が多いニッケル偏析層が形成され
    ていることを特徴とする電子装置の実装構造。
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