JP2002350194A - 輸送環境データ記録装置、輸送環境データ収集方法および輸送環境データ解析方法 - Google Patents

輸送環境データ記録装置、輸送環境データ収集方法および輸送環境データ解析方法

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JP2002350194A
JP2002350194A JP2001367990A JP2001367990A JP2002350194A JP 2002350194 A JP2002350194 A JP 2002350194A JP 2001367990 A JP2001367990 A JP 2001367990A JP 2001367990 A JP2001367990 A JP 2001367990A JP 2002350194 A JP2002350194 A JP 2002350194A
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measurement
environment
transportation
transport
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Shoji Oka
昌二 岡
Yoshikazu Ito
義和 伊藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸送環境データの測定作業の効率を高める。 【解決手段】 輸送環境測定装置2における測定条件デ
ータが、PC4によってメモリカード3にあらかじめ記
録され、輸送環境データ記録装置1は、このメモリカー
ド3より測定条件データを読み込み、輸送環境測定装置
2に転送する。これにより、輸送環境測定装置2におけ
る測定の初期設定が自動的に行われ、例えば、測定条件
データに含まれるタイマー設定によって、輸送環境デー
タの測定動作の開始および終了が制御される。また、輸
送環境測定装置2による測定データは輸送環境データ記
録装置1に転送され、輸送環境データ記録装置1は転送
された測定データをメモリカード3に書き込む。このメ
モリカード3によって測定データはPC4に供給され、
輸送環境データの解析が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品およびその包
装の輸送中の環境に関する輸送環境データを測定する輸
送環境測定装置による測定データを記録する輸送環境デ
ータ記録装置、および前記輸送環境データ記録装置を用
いた輸送環境データ収集方法および輸送環境データ収集
解析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】包装には、さまざまな機能があり、例え
ば、電子機器製品の包装(輸送包装)では、包装の機能
を、商品保護性、経済性、環境調和適性、物流
適性、販売促進性に大別することができる。それぞれ
重要ではあるが、その中でも商品保護性は、最も重要な
本来的機能である。その機能を満足した包装設計を行な
うには、製品情報(寸法、質量、易損性など)と同様に
物流上のストレス(振動、衝撃、圧力、温湿度など)情
報が必要である。
【0003】物流上のストレスは、図18のように大別
することができる。包装は、これらの物流上の全てのス
トレスから製品のもつ外力耐性の不足分を補う役割をも
たなければならない。特に、家電製品の包装の場合、ポ
ータブル製品を除くと、衝撃や振動に対する保護が求め
られており、設計にも重点が置かれている。
【0004】ところで、近年、テレビや力タログ雑誌、
インターネット等を用いた通信販売の普及等により、販
売する製品の物流環境が大きく変化している。例えば、
製品が販売店において販売される場合、工場で生産され
た製品はメーカの配送センター等を通じて販売店に配送
され、購入者によって直接持ち帰られるか、あるいは販
売店の依頼した輸送業者等によって購入者に輸送され
る。これに対して通信販売の場合、製品は工場あるいは
メーカの配送センター等から、一般の宅配業者によって
購入者に直接輸送されることが多くなっている。宅配業
者による輸送では、製品は例えば地域ごとの配送センタ
ー等において機械や人手による仕分けや積み替え作業等
が行われることにより、製品やその包装の輸送環境をメ
ーカが直接把握できないことが多い。また、宅配業者に
よる輸送では、工場で生産された製品はメーカの配送セ
ンター等を通じて販売店に配送される場合に比べて、衝
撃ストレスを受けやすいとされている。このため、製品
の輸送中における振動や衝撃、温湿度等のフィールドデ
ータを収集して、輸送中の製品やこれに対する包装の品
質の維持、外力耐性の向上に努めることが重要となって
いる。
【0005】フィールドデータを測定する測定機器に
は、機械式と電子式があり、用途や予算によって使い分
けられている。機械式は、受けた衝撃を感圧紙上に記録
していく紙送り方式で、一定速度で送るタイプ、衝
撃加速度を受けた時のみ一定量送るタイプとがある。電
子式は、受けた衝撃加速度を測定器の内蔵メモリーに発
生日時と共に記録していくもので、時系列で設定値以
上の衝撃加速度を記録していくピーク値記録型、ピー
ク値記録型の機能に加え、各加速度を波形として記録す
る波形記録型に分類ができる。また付属の解析ソフトに
より落下高さへの換算、落下方向の表示や、衝撃の加え
られたモードを示す機能を持つものが多く、その利便性
から包袋貨物の落下高さ条件を設定するための測定に使
用されることが多い。
【0006】このため、従来では、製品やその包装の輸
送中における振動や衝撃、温湿度等の輸送環境データを
測定する電子式の輸送環境測定装置を用い、この装置を
包装箱の内部に設置して実際に輸送し、輸送中における
フィールドデータを得る方法が一般に行われている。こ
の輸送環境データの測定方法では、例えば、製品の輸送
に用いられるものと同様の紙製包装箱の内部に、クッシ
ョンを介して木箱を設置し、この木箱に輸送環境測定装
置を固定した測定用のダミー包装箱を製品とともに輸送
して、輸送後に測定データをパーソナルコンピュータ等
に転送して解析する。これにより、例えば輸送中におけ
る製品やその包装の落下高さや振動および衝撃の方向、
振動および衝撃発生時の状況等を知ることができ、輸送
時における取り扱いや、製品の強度、包装箱の品質の改
善、あるいは包装資材の合理化のために役立てることが
可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した輸
送環境データの測定方法に用いた輸送環境測定装置は、
例えば加速度センサや温度センサ等の測定器と、これら
の測定データをデジタル化して記憶するための制御装置
およびRAM、データ転送のためのインタフェース等
が、金属製の容器の中に収納されている。測定の際の手
順は、まず、木箱の内部に設置した輸送環境測定装置の
上蓋をはずし、パーソナルコンピュータに接統して、パ
ーソナルコンピュータにおいて入力した測定条件等の設
定値を、輸送環境測定装置に転送する。この転送が終了
後、パーソナルコンピュータを分離してスイッチ操作等
により測定を開始させ、上蓋を締めてネジ止めして、本
箱をダミー包装箱の中に設置する。また、測定の終了時
には、ダミー包装箱から木箱を取り出し、輸送環境測定
装置の上蓋をはずして再びパーソナルコンピュータと接
統し、RAMにおいて記憶された測定データをパーソナ
ルコンピュータに転送する。
【0008】このように、輸送環境測定装置を用いた従
来の測定方法では、測定条件の設定や測定データの転送
のためにパーソナルコンピュータとの接続が必要であ
り、また、この際に輸送環境測定装置や木箱の上蓋の取
り外しを行わなくてはならないため、測定作業の効率が
悪かった。また、例えば輸送環境測定装置における測定
の動作状態や異常の発生、電池残量等を確認するために
も、上記と同様に上蓋の取り外し作業が必要となり、ス
ムーズに測定作業をすることができなかった。
【0009】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、輸送環境データの測定作業の効率を向上さ
せることが可能な輸送環境データ記録装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】また、本発明の他の目的は、輸送環境デー
タの測定作業の効率を向上させることが可能な輸送環境
データ収集方法を提供することである。
【0011】また、本発明の他の目的は、輸送環境デー
タの測定作業の効率を向上させることが可能な輸送環境
データ収集解析方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、製品およびその包装の輸送中の環境に関
する輸送環境データを測定する輸送環境測定装置による
測定データを記録する輸送環境データ記録装置におい
て、搬送可能な外部記録媒体への記録および再生を行う
記録再生手段と、前記輸送環境測定装置と接続してデー
タの送受信を行う接続手段と、前記外部記録媒体に記録
された前記輸送環境測定装置における測定条件データを
読み出して前記輸送環境測定装置に対して出力し、前記
輸送環境測定装置による前記測定データを受信して前記
外部記録媒体に書き込む記録再生制御手段と、を有する
ことを特徴とする輸送環境データ記録装置が提供され
る。
【0013】このような輸送環境測定装置では、輸送環
境測定装置の測定条件データを外部記録媒体にあらかじ
め記録させておき、この測定条件データが輸送環境測定
装置に転送される。また、輸送環境測定装置による測定
データは外部記録媒体に記録される。これにより、輸送
環境測定装置に対する直接的な操作入力を行わずに、輸
送環境測定装置に対する測定条件の設定を行い、また外
部記録媒体を取り出すことで測定データを得ることがで
きるので、輸送環境データの測定における作業効率を向
上させることができる。
【0014】また、本発明では、製品およびその包装の
輸送中の環境に関する輸送環境データを測定する輸送環
境測定装置に接続して測定データを記録する輸送環境デ
ータ記録装置を用いた輸送環境データ収集方法におい
て、前記輸送環境測定装置における測定条件データが記
録された搬送可能な外部記録媒体をセットし、前記測定
条件データを読み出して前記輸送環境測定装置に対して
出力し、前記輸送環境測定装置による前記測定データを
受信して前記外部記録媒体に書き込み、前記外部記録媒
体を取り出して前記測定データを収集する、ことを特徴
とする輸送環境データ収集方法が提供される。
【0015】このような輸送環境データ収集方法では、
輸送環境測定装置の測定条件データを外部記録媒体にあ
らかじめ記録させておき、この測定条件データを輸送環
境測定装置に転送する。また、輸送環境測定装置による
測定データを外部記録媒体に記録する。これにより、輸
送環境測定装置に対する直接的な操作入力を行わずに、
輸送環境測定装置に対する測定条件の設定を行い、また
外部記録媒体を取り出すことで測定データを得ることが
できるので、輸送環境データの収集における作業効率を
向上させることができる。
【0016】また、本発明では、製品およびその包装の
輸送中の環境に関する輸送環境データを測定する輸送環
境測定装置による測定データを端末装置に送信する輸送
環境データ記録装置において、端末装置との間でデータ
を送受信する通信手段と、輸送環境測定装置と接続して
データの送受信を行う接続手段と、通信手段において受
信された測定条件データを、接続手段を介して輸送環境
測定装置に対して出力し、接続手段において受信された
測定データを通信部を介して、端末装置に送信する送受
信制御手段とを有することを特徴とする輸送環境データ
記録装置が提供される。
【0017】このような輸送環境データ記録装置では、
端末装置から受信した測定条件データは輸送環境測定装
置に転送される。また、輸送環境測定装置による測定デ
ータは端末装置に送信される。これにより、輸送環境測
定装置に対する直接的な操作入力を行わずに、輸送環境
測定装置に対する測定条件の設定を行い、また端末装置
で輸送環境測定装置による測定データを受信することが
できるので、輸送環境データの測定における作業効率を
向上させることができる。
【0018】また、本発明では、製品およびその包装の
輸送中の環境に関する輸送環境データを測定する輸送環
境測定装置に接続して測定データを端末装置に送信する
輸送環境データ記録装置を用いた輸送環境データ収集方
法において、輸送環境測定装置における測定条件データ
を受信し、輸送環境測定装置に対して出力し、輸送環境
測定装置による測定データを受信し、端末装置に送信し
て測定データを収集する、ことを特徴とする輸送環境デ
ータ収集方法が提供される。
【0019】このような輸送環境データ収集方法では、
端末装置から受信した測定条件データは輸送環境測定装
置に転送される。また、輸送環境測定装置による測定デ
ータは端末装置に送信される。これにより、輸送環境測
定装置に対する直接的な操作入力を行わずに、輸送環境
測定装置に対する測定条件の設定を行い、また端末装置
で輸送環境測定装置による測定データを受信することが
できるので、輸送環境データの収集における作業効率を
向上させることができる。
【0020】また、本発明では、製品およびその包装の
輸送中の環境に関する輸送環境データを測定する輸送環
境測定装置にアクセスして測定データを端末装置に送信
する輸送環境データ記録装置を用いた輸送環境データ収
集解析方法において、輸送環境測定装置における測定条
件データを受信し、輸送環境測定装置に対して出力し、
輸送環境測定装置による測定データを受信し、端末装置
に無線により送信して測定データを収集し、収集した測
定データを、端末装置において解析することを特徴とす
る輸送環境データ収集解析方法が提供される。
【0021】このような輸送環境データ収集方法では、
端末装置から受信した測定条件データは輸送環境測定装
置に転送される。また、輸送環境測定装置による測定デ
ータは端末装置に送信される。また、端末装置において
受信した測定データを分析処理することができる。これ
により、輸送環境測定装置に対する直接的な操作入力を
行わずに、輸送環境測定装置に対する測定条件の設定を
行い、また端末装置で輸送環境測定装置による測定デー
タを受信することができるので、輸送環境データの収集
における作業効率を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。まず、図1に、この発明の第1の
実施形態における輸送環境データの測定の概要について
説明する図を示す。
【0023】図1に示す輸送環境データ記録装置1は、
製品やその包装の輸送中における振動、衝撃や温湿度等
の輸送環境データを測定する輸送環境測定装置2による
測定データを、半導体を用いた携帯型の記録媒体である
メモリカード3に記録するための装置である。輸送環境
データ記録装置1は、メモリカード3が差し込まれるス
ロットや、輸送環境測定装置2と接続するためのインタ
フェース、液晶ディスプレイやLED(Light Emitting
Dlode)等を具備している。また、輸送環境測定装置2
は、例えば金属製の容器の内部に、振動、衝撃等を検知
する加速度センサや、温度センサ、湿度センサ、結露セ
ンサ等の輸送環境の検出手段、これらの検出信号に対す
る信号処理やデータ送受信等の処理を行う制御処理装
置、および輸送環境データ記録装置1と接続するための
通信インタフェース等が収納されている。一方、測定さ
れた輸送環境データの解析や、輸送環境測定装置2にお
ける測定条件の設定は、パーソナルコンピュータ(以
下、PCと略称する)4を用いて行われる。PC4で
は、このような測定データ解析や測定条件設定のための
アプリケーションソフトウェアが実行される。また、P
C4はメモリカード3が差し込まれるスロットを具備
し、メモリカード3に対するデータの書き込み、読み出
しが可能となっている。
【0024】輸送環境データの測定の際、輸送環境デー
タ記録装置1は、輸送環境測定装置2に接続されて、輸
送時において製品を包装するものと同様の例えば紙製の
包装箱5の内部に設置された例えば木箱6の外部に設置
される。また、包装箱5と木箱6との間には緩衝材7が
配置される。これによって包装箱5は、実際に輸送され
る製品が収納された包装箱と大きさおよび質量がほぼ同
じとされたダミーの包装箱とされる。なお、緩衝材7
は、繰返し性が安定している緩衝材料、例えばポリエチ
レンフォームなどからなるものを使用し、測定したい衝
撃レベルの範囲で底付きしないように設計する。また、
輸送環境測定装置2を取り付けるダミーの包装箱は、上
述した例に限られるものではなく、共振や変形などの影
響を受けづらい材質・構造であればよい。
【0025】また、ダミーの包装箱は、測定の実施の目
的に応じて、変更するようにする。例えば、包装貨物の
落下試験条件の設定を主目的とする場合は、輸送する商
品群を重量および形状別にグループ化し、その代表的な
寸法・質量で、ダミーの包装箱を作製するようにする。
また、輸送業者の特定を主目的とする場合は、商品群を
重量別に大・中・小程度に分類し、その代表的な寸法・
重量で、ダミーの包装箱を作製するようにする。
【0026】輸送環境データの測定の開始時には、まず
パーソナルゴンピユータ4を用いて、輸送環境測定装置
2における測定条件を設定した測定条件データが、メモ
リカード3にあらかじめ記録され、このメモリカード3
が輸送環境データ記録装置1に装着される。測定条件デ
ータには、例えば、輸送環境測定装置2における各セン
サの感度や測定インターバル等の設定、測定データのサ
ンプリングレートや記録を行うためのしきい値の設定、
測定のタイマー設定等が含まれる。輸送環境データ記録
装置1は、これらの測定条件データをメモリカード3か
ら読み出して輸送環境測定装置2に転送し、これにより
輸送環境データの測定に対する初期設定が行われる。こ
の後、包装箱5の蓋が閉じられ、この包装箱5が製品と
ともに実際に輸送されて、例えばタイマー設定に基づい
て輸送環境測定装置2による輸送環境データの測定が開
始される。
【0027】包装箱5の輸送中において、測定された輸
送環境データは、輸送環境測定装置2より輸送環境デー
タ記録装置1に随時転送され、メモリカード3に記録さ
れるる。輸送環境データの測定が終了されると、輸送環
境データ記録装置1よリメモリカード3が取り出されて
PC4に供給され、PC4において測定データの解析が
行われる。例えばPC4では、測定された加速度の大き
さと方向より、輸送中における落下の高さやそのときの
姿勢等が解析される。
【0028】以上の輸送環境データの測定では、輸送環
境データ記録装置1を用いたことにより、輸送環境測定
装置2における測定条件データをメモリカード3に記録
し、これを輸送環境測定装置2に転送して初期設定を行
うことが可能で、また、測定データをメモリカード3に
記録して取り出すことができる。したがって、輸送環境
データの初期設定や、測定データの収集のために、輸送
環境測定装置2とPC4とをその都度接続する必要がな
く、輸送環境データの測定作業の効率が高められる。
【0029】次に、輸送環境データ記録装置1の具体的
な構成例について説明する。図2に輸送環境データ記録
装置1および輸送環境測定装置2の装置構成例を示す。
輸送環境データ記録装置1は、装置全体の制御をつかさ
どるCPU11と、CPU11によって実行する制御プ
ログラムが格納されたROM12と、CPU11の動作
領域等として機能するRAM13と、メモリカード3に
対するデータの記録および再生を行うリーダ・ライタ1
4と、輸送環境測定装置2と電気的に接続してデータの
送受信を行うインタフェース(以下、I/Fと略称す
る)15と、各種のデータを表示する表示部16によっ
て構成される。
【0030】CPU11は、ROM12に記憶された測
定データ記録のための制御プログラムを実行することに
より、リーダ・ライタ14によるメモリカード3からの
データの記録および再生や、I/F15による輸送環境
測定装置2とのデータの送受信、表示部16によるデー
タの表示等の処理を行う。リーダ・ライタ14は、メモ
リカード3を装着するスロットを具備し、CPU11の
制御に基づいて、メモリカード3に記憶された、輸送環
境測定装置2における測定条件データを読み出し、また
測定された輸送環境データをメモリカード3に書き込
む。I/F15は、例えば、RS−232C規格に準じ
たシリアルインタフェースであり、メモリカード3より
読み出された測定条件データ等を輸送環境測定装置2に
対して送信し、また、輸送環境測定装置2からの測定デ
ータを受信してCPU11に供給する。表示部16は、
例えば液晶ディスプレイやLED等により構成され、輸
送環境測定装置2における測定動作状態を示す動作モー
ドや、異常発生の有無、電池容量等のデータを表示す
る。
【0031】ここで、図3に輸送環境データ記録装置1
の外部の構成例を示す。輸送環境データ記録装置1の外
部面には、例えば図3に示すように、輸送環境測定装置
2における測定動作等を表示する液晶ディスプレイ(以
下、LCDと略称する)16a、およびLED16b、
16c、16dと、輸送環境測定装置2と接続するケー
プル8が接続されるRS−232C規格に準拠したコネ
クタ24aと、メモリカード3が装着される図示しない
カードスロット等が設けられている。LCD16aに
は、測定の動作中やスタンバイ、動作終了といった輸送
環境測定装置2における動作状態を文字等によって表示
する他、例えば、メモリカード3からのデータの読み込
み中および書き込み中、輸送環境測定装置2に対するデ
ータの転送中等の、輸送環境データ記録装置1自身の動
作状態等を表示してもよい。また、LED16b〜16
dは、例えば、輸送環境測定装置2における測定動作
中、異常発生、およびバッテリー切れの発生を、それぞ
れ異なる色で発光することによって示す。さらに、この
他に輸送環境データ記録装置1には、例えば輸送環境測
定装置2における動作モード等を、ユーザによって直接
入力するためのボタンスイッチ等の操作入力部が設けら
れてもよい。
【0032】以下、図2に戻って説明する。上記のよう
な輸送環境データ記録装置1に接続されて、輸送環境デ
ータの測定を行う輸送環境測定装置2は、装置全体の制
御をつかさどるCPU21と、CPU21によって実行
する制御プログラムが格納されたROM22と、CPU
21の動作領域等として機能するRAM23と、輸送環
境データ記録装置1と電気的に接続してデータの送受信
を行うI/F24と、輸送環境の検知手段である加速度
センサ25、温度センサ26および湿度センサ27と、
各センサによる検出信号をデジタルデータに変換してC
PU21に供給するA/D変換部28によって構成され
る。
【0033】CPU21は、ROM22に記憶された輸
送環境データ測定のための制御プログラムを実行するこ
とにより、I/F24による輸送環境データ記録装置1
とのデータの送受信や、受信した測定条件データに基づ
いて、A/D変換部28より供給された検出信号から測
定データを生成して転送する等の処理を行う。RAM2
3は、CPU21による記憶された制御プログラムの実
行における各種のプログラムやデータが記憶されるとと
もに、輸送環境データ記録装置1から出力された測定条
件のデータを保持する。I/F24は、上述したI/F
15と同様に例えばRS−232C規格に準じたシリア
ルインタフェースであり、輸送環境データ記録装置1か
ら送信された測定条件データや動作モードの制御データ
を受信してCPU21に供給するとともに、CPU21
より出力された測定データを輸送環境データ記録装置1
に対して転送する。
【0034】加速度センサ25、温度センサ26および
湿度センサ27では、CPU21の制御により、受信し
た測定条件データに基づいて各センサの感度や測定イン
ターバル等が設定される。加速度センサ25は、例えば
上下、左右および前後の3方向に対する加速度を測定す
る3個のセンサにより構成され、例えば加速度に比例し
て電気抵抗が変化する圧電抵抗方式のセンサがそれぞれ
用いられる。温度センサ26は、例えば温度に比例して
電気抵抗が変化する白金抵抗体を用いたセンサであり、
輸送環境データとしての温度測定を行うとともに、加速
度センサ25の温度変化による感度の補償のためにも用
いられる。湿度センサ27は、例えば、静電容量式高分
子膜とプローブに内蔵する増幅器により、湿度に比例し
た電圧出力を得ることにより湿度の計測を行う。なお、
この加速度センサ25、温度センサ26および湿度セン
サ27からの検出信号は、それぞれ図示しない増幅装置
によって増幅されてA/D変換部28に供給される。
【0035】CPU21では、A/D変換部28を介し
て供給された各センサからの検出信号より、受信した測
定条件データに基づいて測定データが生成される。例え
ば、加速度センサ25からの検出信号は、設定されたサ
ンプリングレートで取り込まれた計測値が順次RAM2
3に記憶され、この計測値が、データ生成のためのしき
い値であるトリガーレベルを超えた場合に、このときの
時間とともに測定データとして輸送環境データ記録装置
1に対して送信される。これにより、比較的大きな振動
や衝撃が加えられた場合のみの加速度の波形が測定デー
タとして得られる。例えば、サンプリングレートやトリ
ガーレベルを低く設定した場合、小さな加速度変化のデ
ータを得ることが可能となる反面、測定データのデータ
量が大きくなるため、測定条件データによるこれらの設
定では、測定時間やメモリカード3の記憶容量等を考慮
して行われることが望ましい。また、湿度センサ27に
対しては、例えば、測定条件データによって設定された
計測インターバルの数秒間だけ定電圧を供給し、これに
よりCPU21は湿度センサ27からの検出信号を一定
時間ごとに測定データ化する。
【0036】なお、輸送環境測定装置2は、この他に例
えば測定動作状態等を表示するための表示部や、動作モ
ードの設定や測定動作の開始、終了等をユーザによって
直接操作入力するための操作入力部等を具備してもよ
い。また、輸送環境の検知手段としては、他に例えば感
湿膜抵抗変化型等の結露センサ等が設けられてもよい。
【0037】次に、輸送環境データ記録装置1および輸
送環境測定装置2における動作について説明する。図4
に輸送環境データ記録装置1におけるCPU11による
動作のフローチャートを示す。
【0038】図4に示すフローチャートの開始時点にお
いて、輸送環境データ記録装置1は輸送環境測定装置2
と接続され、ROM12に格納された測定データ記録の
ための制御プログラムがCPU11によって実行されて
いる。また、輸送環境測定装置2では、ROM22に格
納された輸送環境データ測定のための制御プログラムが
実行されて、輸送環境データ記録装置1から転送される
データの受信を待機する動作モードとなうている。PC
4では、輸送環境測定装置2における測定条件データの
入力が行われ、設定された測定条件データがメモリカー
ド3に記録されて取り出される。
【0039】ステップS401において、リーダ・ライ
タ14にメモリカード3が装着されたことを検知する
と、ステップS402に進み、メモリカード3に記憶さ
れた測定条件データをRAM13に読み込む。ステップ
S403において、読み込んだ測定条件データを、I/
F15を介して輸送環境測定装置2に対して転送する。
メモリカード3からの測定条件データの読み込みととも
に、輸送環境測定装置2への転送が順次行われてもよ
い。また、測定条件データの転送は、例えば輸送環境デ
ータ記録装置1が操作入カスイッチを具備し、ユーザに
よって直接操作入力が行われることによってデータの転
送が開始されてもよい。さらに、測定条件データの読み
込みとともに、この測定条件データを表示部16の例え
ばLCD16aに表示して、ユーザがモニタすることを
可能としてもよい。
【0040】例えば測定条件データに輸送環境データの
測定時間のタイマー設定が含まれていた場合、輸送環境
測定装置2では、測定条件データの受信を完了すると測
定スタンバイの動作モードとなり、この動作モードを示
す制御信号を輸送環境データ記録装置1に対して送信す
る。ステップS404において、輸送環境データ記録装
置1はこの制御信号を受信し、例えば表示部16のLE
D16bを点灯する等により、測定スタンバイの動作モ
ードであることを表示する。また、操作入力スイッチを
用いたユーザによる操作入力によって、動作モードの設
定が行われてもよい。この後、輸送環境測定装置2にお
いて、タイマー設定に基づいて輸送環境データの測定が
開始されると、測定中の動作モードとなってこれを示す
制御信号を輸送環境データ記録装置1に対して送信す
る。ステップS405において、輸送環境データ記録装
置1は、この制御信号を受信して、例えば表示部16の
LED16bの色を変化させて点灯する等により、測定
中の動作モードであることを表示する。
【0041】輸送環境測定装置2では、各センサからの
検出信号により生成された測定データを、例えば一定時
間ごとに、あるいは所定のデータ量ごとに、輸送環境デ
ータ記録装置1に対して順次送信する。ステップS40
6において、輸送環境データ記録装置1は測定データを
受信して、リーダ・ライタ14によってメモリカード3
に順次書き込む。輸送環境測定装置2では、例えば測定
動作に異常が生じた場合や、電池残量がわずかになった
場合には、このような状態を表す制御信号を送信し、輸
送環境データ記録装置1はこれらの制御信号の受信に基
づき、表示部16のLED16cおよびLED16dを
点灯させて、異常発生および電池残量が少ないことを表
示する。
【0042】また、輸送環境測定装置2では、例えばタ
イマー設定に基づいて輸送環境データの測定が終了する
と、これを示す制御信号が送信される。ステップS40
7において、輸送環境データ記録装置1は、測定終了を
示す制御信号の受信の有無を判定し、受信されない場合
はステップS406に戻り、受信した場合はステップS
408に進む。ステップS408において、メモリカー
ド3への測定データの書き込みを中止して、例えば、表
示部16のLED16bの点灯を中止してLCD16a
に測定終了を示す表示を行い、測定データの記録処理が
終了する。この後、メモリカード3が取り出されてPC
4に装着され、PC4における解析のためのアプリケー
ションソフトウェアの実行により、測定データの解析が
行われ、例えば、加速度センサ25による測定波形か
ら、包装箱5の落下高さやそのときの姿勢、落下回数等
の解析データが生成される。
【0043】次に、PC4において実行される測定デー
タの解析処理について説明する。以下に、(1)落下高
さと、(2)落下方向と、(2)衝突モードとを算出す
る測定データの解析処理について、順次説明する。な
お、ここでは、便宜上、(1)落下高さと、(2)落下
方向と、(3)衝突モードと算出する解析方法について
説明するが、測定データの解析方法は、この例に限られ
るものではない。
【0044】(1)落下高さ 図5に示すように、3方向の合成衝撃波から速度変化を
求め、(1)式により落下高さを算出する h=(Vc/(1+e))2/2g・・・(1) h:落下高さ(m) Vc:合成速度変化(m/s) e:緩衝材の反発係数 g:重力加速度(9.8m/s2) 測定された衝撃値は、上述した解析方法により、落下高
さに置きかえられる。
【0045】なお、落下高さの解析方法は、上述した例
に限られるものではなく、次に示すような解析方法を用
いてもかまわない。すなわち、図6に示すように、落下
中の経過時間から衝突速度を求め、(2)式により落下
高さを算出する。 h=(g×t2)/2・・・(2) h:落下高さ(m) g:重力加速度(9.8m/s2) t:落下時間(s)
【0046】(2)落下方向 落下方向は、ベクトルの合成により知ることができる。
但し、このままでは、落下方向のバリエーションが多く
なり、試験条件とするには実現的ではない。そこで、面
・稜・角に分類し集約することが多い。このため、ここ
では、その分析方法が、合成速度変化と各方向別の速度
変化との比率(%)によって判断されるようにする。そ
の比率のあるレベル以上のものが1方向なら面落下、2
方向なら稜落下、それ以外の場合なら角落下と判断され
るようにする。ここで、あるレベルとは、包装貨物の落
下角度(傾斜角)の許容範囲によって定められる。
【0047】(3)衝撃モード 衝撃モードは、例えば、自由落下、転倒落下、投げ、衝
突に大別することができ、図7および図8に示すよう
に、衝突前の波形状から判断することができる。ここ
で、衝撃モードとは、包装の荷扱い上で発生した衝撃を
受ける時の状態を示す。
【0048】次に、ダミー包装箱を、ある物流区間、あ
る輸送車にて輸送した場合に得られた測定データを、P
C4において解析した場合の解析結果を示す。なお、商
品の寸法や質量によって、物流上で受ける衝撃のレベル
やモードは変化するため、ダミーの包装箱を小型軽量か
ら大型重量のものまで、8種類のダミー包装箱を用い
て、それぞれのダミー包装箱により得られた測定データ
を、PC4において解析した。
【0049】図9は、ダミー包装箱の落下高さの解析結
果を示す。なお、図9では、便宜上、ダミー包装箱の最
大の落下高さが示されている。図9に示す解析結果によ
れば、小型軽量商品の最大落下高さが、大型重量商品の
最大落下高さに比べて、非常に高いこと分かる。
【0050】図10は、ダミー包装箱の落下方向の解析
結果を示す。図10に示す解析結果によれば、小型軽量
商品の包装の落下方向は、面落下が主体であるのに対
し、大型重量商品の包装の落下方向は、角落下が主体で
あることが分かる。
【0051】図11は、ダミー包装箱の衝撃モードの解
析結果を示す。図11に示す解析結果によれば、小型軽
量商品・中型商品の包装の衝撃モードは、投げ上げモー
ドが主体、大型重量商品の場合、転倒モードが主体にな
っていることがわかる。
【0052】また、PCにおける測定データの解析より
包装貨物の落下試験条件、すなわち包装貨物の落下試験
の落下高さが、算出されるようにしてもかまわない。以
下に、この包装貨物の落下試験の落下高さを算出する際
のPC4の解析処理について、フローチャートを用いて
説明する。
【0053】図12は、包装貨物の落下試験の落下高さ
を算出する際のPC4の解析処理を説明するためのフロ
ーチャートである。なお、図12に示すフローチャート
の開始時点において、製品の生存確率がPC4に入力さ
れている。
【0054】包装設計を評価するための試験条件を設定
する場合、まず決定しなければならないのは、製品の生
存確率(製品の不良許容値)の決定である。包装によっ
て衝撃(落下)ストレスから製品を100%保護するこ
とは不可能である。もし100%保護しようとした場
合、保証落下高さは当然倉庫の積上高さ超えるものとな
り、包装にかかるコストも非常に高額なものになる。そ
こで、生存確率は、不良発生による処理コスト、包袋材
料費、物流費などの経済バランスやユーザーニーズ、環
境負荷レベルなどを基に定め、これと測定データの落下
高さを対数正規分布・無理関数・ワイブル分布などで近
似したグラフから、落下試験高さを決定する。
【0055】まず、ステップS411において、測定デ
ータに含まれる3方向の合成衝撃波から速度変化を求
め、この求められた速度変化を、(1)式に代入し、落
下高さを算出する。
【0056】次に、ステップS412において、ステッ
プS411で算出された落下高に基づき、図13Aに示
すように、ヒストグラムを作成する。そして、ステップ
S413において、このヒストグラムを、図13Bに示
しように、例えば、対数正規分布、無理関数、ワイブル
分布で近似する。その後、ステップS414において、
図13Cに示すように、フローチャートの開始時点にお
いて入力された生存確率に基づき、試験の落下高さを決
定する。
【0057】なお、PC4では、複数回の測定データに
基づき、データ解析を行い、上述した落下高さ、落下方
向、衝撃モードおよび包装貨物の落下試験高さなどを出
力することも可能である。このように、複数回の測定デ
ータに基づき、好適には20回以上の測定データに基づ
き、データ解析を行うことで、分析結果の精度を高める
ことができる。
【0058】以上の輸送環境データ記録装置1における
動作では、メモリカード3から読み出した測定条件デー
タを輸送環境測定装置2に転送することにより、輸送環
境測定装置2における測定のための初期設定が自動的に
行われる。また、測定条件データに、測定の開始時刻お
よび終了時刻を含むタイマー設定のデータを含めること
により、輸送環境測定装置2において、自動的に輸送環
境データを測定させることができる。さらに、測定の進
行につれて測定データがメモリカード3に自動的に記録
され、測定の終了後にメモリカード3を取り出すこと
で、測定データをPC4に入力して解析処理を行うこと
が可能となる。したがって、輸送環境データ記録装置1
を用いることにより、PC4において設定された測定条
件データの転送、および輸送環境測定装置2による測定
データのPC4への転送のために、PC4と輸送環境測
定装置2とを接続する必要がなくなり、さらに、輸送環
境測定装置2とのデータ送受信や、測定動作の開始およ
び終了の制御を、例えば輸送環境測定装置2の上蓋を開
ける等により直接操作入力することなく、自動的に行う
ことができるため、輸送環境データの測定作業の効率を
高めることが可能となる。また、測定された輸送環境デ
ータがメモリカード3に記録されることから、測定後に
解析作業を行う作業者への測定データの受け渡しをスム
ーズに行うことが可能となる。
【0059】また、表示部16において輸送環境測定装
置2の測定動作状態を確認することも可能であり、輸送
環境測定装置2の上蓋を開けて表示部の確認や操作入力
を直接行わずに、測定動作状態を確認することができ
る。さらに、操作入カスイッチを具備することにより、
輸送環境測定装置2の測定動作の開始、終了の操作や測
定動作モードの切り換え等のリモートコントロールを行
うことも可能となる。
【0060】次に、この発明の第2の実施形態について
説明する。この発明の第2の実施形態は、流通過程でダ
ミー包装箱に加わる加速度などの情報とともに、衝撃発
生のポイント(場所)をデータとして、メモリカードに
記録するようにしたものである。
【0061】図14に、輸送環境データ記録装置101
および輸送環境測定装置2の装置構成例を示す。なお、
上述した第1の実施形態における輸送環境データ記録装
置1と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明
を省略する。
【0062】輸送環境データ記録装置101は、装置全
体の制御をつかさどるCPU111と、CPU111に
よって実行する制御プログラムが格納されたROM11
2と、CPU11の動作領域等として機能するRAM1
3と、メモリカード3に対するデータの記録および再生
を行うリーダ・ライタ14と、輸送環境測定装置2と電
気的に接続してデータの送受信を行うI/F15と、各
種のデー夕を表示する表示部16と、ダミー包装箱の輸
送時の位置情報を受信する通信部113と、通信部11
2と電気的に接続してデータの受信を行うI/F114
とによって構成される。
【0063】CPU111は、ROM112に記憶され
た測定データ記録のための制御プログラムを実行するこ
とにより、リーダ・ライタ14によるメモリカード3か
らのデータの記録および再生や、I/F15による輸送
環境測定装置2とのデータの送受信、表示部16による
データの表示、I/F114による通信部113からの
位置情報の受信等の処理を行う。なお、CPU111
が、I/F15を介して輸送環境測定装置2から受信し
た測定データを、I/F114を介して通信部113か
ら受信した位置情報とを対応付けて、メモリカード3に
記録するようにしてもかまわない。
【0064】通信部113は、ダミー包装箱の輸送時の
位置情報を受信し、受信した位置情報をI/F114を
介して、CPU111に供給するためのものある。具体
的には、通信部112は、GPS(Global Positioning
System)端末、PHS(Personal Handy-phone System)、
CDMA(Code Division Multiple Access)方式の携帯
端末などである。したがって、通信部112は、GPS
(Global PositioningSystem)の位置情報システム、ある
いは、PHS(Personal Handy-phone System)およびC
DMA(Code Division Multiple Access)方式の携帯端
末などの位置情報システムを用いて、現在位置を特定す
ることができる。
【0065】これ以外のことは、上述した第1の実施形
態と略同様であるので、説明を省略する。
【0066】以上の輸送環境データ記録装置101にお
ける動作では、メモリカード3から読み出した測定条件
データを輸送環境測定装置2に転送することにより、輸
送環境測定装置2における測定のための初期設定が自動
的に行われる。また、測定条件データに、測定の開始時
刻および終了時刻を含むタイマー設定のデータを含める
ことにより、輸送環境測定装置2において、自動的に輸
送環境データを測定させることができる。さらに、測定
の進行につれて測定データがメモリカード3に自動的に
記録され、測定の終了後にメモリカード3を取り出すこ
とで、測定データをPC4に入力して解析処理を行うこ
とが可能となる。したがって、輸送環境データ記録装置
101を用いることにより、PC4において設定された
測定条件データの転送、および輸送環境測定装置2によ
る測定データのPC4への転送のために、PC4と輸送
環境測定装置2とを接続する必要がなくなり、さらに、
輸送環境測定装置2とのデータ送受信や、測定動作の開
始および終了の制御を、例えば輸送環境測定装置2の上
蓋を開ける等により直接操作入力することなく、自動的
に行うことができるため、輸送環境データの測定作業の
効率を高めることが可能となる。また、測定された輸送
環境データがメモリカード3に記録されることから、測
定後に解析作業を行う作業者への測定データの受け渡し
をスムーズに行うことが可能となる。
【0067】また、表示部16において輸送環境測定装
置2の測定動作状態を確認することも可能であり、輸送
環境測定装置2の上蓋を開けて表示部の確認や操作入力
を直接行わずに、測定動作状態を確認することができ
る。さらに、操作入カスイッチを具備することにより、
輸送環境測定装置2の測定動作の開始、終了の操作や測
定動作モードの切り換え等のリモートコントロールを行
うことも可能となる。
【0068】また、輸送環境測定装置2において測定さ
れた測定データと、通信部113において受信された位
置情報とが、メモリカード3に記録されるため、測定の
終了後にメモリカード3を取り出し、このメモリカード
に記録された測定データと位置情報とを、解析すること
により、問題のある物流拠点を特定することができる。
さらに、PC4を用いたデータの解析結果に基づき、物
流上で問題となっている作業を特定することにより、適
切な物流改善を行うことができる。
【0069】次に、この発明の第3の実施形態について
説明する。図15に、輸送環境データ記録装置1および
輸送環境測定装置102の装置構成例を示す。なお、上
述した第1の実施形態における輸送環境測定装置2と共
通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略す
る。
【0070】輸送環境データの測定を行う輸送環境測定
装置102は、装置全体の制御をつかさどるCPU12
1と、CPU121によって実行する制御プログラムが
格納されたROM122と、CPU121の動作領域等
として機能するRAM23と、輸送環境データ記録装置
1と電気的に接続してデータの送受信を行うI/F24
と、輸送環境の検知手段である加速度センサ25、温度
センサ26および湿度センサ27と、各センサによる検
出信号をデジタルデータに変換してCPU21に供給す
るA/D変換部28と、ダミー包装箱の輸送時の位置情
報を受信する通信部123とによって構成される。
【0071】CPU121は、ROM122に記憶され
た輸送環境データ測定のための制御プログラムを実行す
ることにより、I/F24による輸送環境データ記録装
置1とのデータの送受信や、受信した測定条件データに
基づいて、A/D変換部28より供給された検出信号か
ら測定データを生成して転送する等の処理を行う。な
お、CPU121は、各センサから供給された測定デー
タを、通信部123から供給された位置情報とを対応付
けて、I/F24を介して、輸送環境データ記録装置1
に送信するようにしてもかまわない。
【0072】通信部123は、輸送時にダミー包装箱が
位置する位置情報を受信し、CPU111に供給するた
めのものである。具体的には、通信部123は、GPS
(Global Positioning System)端末、PHS(Personal H
andy-phone System)およびCDMA(Code Division Mul
tiple Access)方式の携帯端末などである。したがっ
て、通信部123は、GPS(Global Positioning Syst
em)の位置情報システム、あるいは、PHS(Personal H
andy-phone System)およびCDMA(Code Division Mul
tiple Access)方式の携帯端末などの位置情報システム
を用いて、現在位置を特定することができる。
【0073】これ以外のことは、上述した第1の実施形
態と略同様であるので、説明を省略する。
【0074】この発明の第3の実施形態においても、第
2の実施形態と同様の利点を得ることができる。
【0075】次に、この発明の第4の実施形態について
説明する。まず、図16に、この発明の第4の実施形態
における製品の輸送環境データの測定の概要について説
明する図を示す。なお、上述した第1の実施形態と共通
する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略す
る。
【0076】輸送環境データ記録装置201は、PHS
端末やCDMA方式の携帯端末などの通信部を備えてい
る。この通信部が、基地局202に電波205を、適宜
送信するとともに、これに応じて基地局202から輸送
時中における通信部、すなわちダミー包装箱の位置情報
を受信し、例えば、輸送環境データ記録装置201に備
えられたCPUに供給する。また、この通信部は、輸送
中における包装箱の位置情報および輸送環境測定装置2
で測定された測定情報を、基地局202に対して送信す
る。さらに、この通信部は、PC4から送信された測定
条件データを、基地局202から受信する。
【0077】基地局202は、輸送環境データ記録装置
201に備えられた通信部から送信されてくる情報を受
信し、センタ203に供給するとともに、センタ203
から供給された情報を、輸送環境データ記録装置201
に送信するためのものである。
【0078】センタ203は、基地局203の制御およ
び通信網・位置情報管理を行うものである。例えば、セ
ンタ203は、輸送環境データ記録装置201に備えら
れた通信部から適宜送信される電波を受信した基地局2
03を、通信部、すなわち包装箱の所在位置として算出
し、この算出された位置情報を、輸送環境データ記録装
置201、PC4などに送信する。また、センタ203
は、PC4からネットワーク204を介してデータを受
信するとともに、PC4からネットワーク204を介し
て受信したデータを、基地局202を介して、輸送環境
データ記録装置201に送信する。PC4は、ネットワ
ーク204を介して、センタ203との間で、データの
送受信を行う。ここで、ネットワーク204は、例え
ば、インターネットなどのネットワークである。
【0079】図16に、輸送環境データ記録装置201
および輸送環境測定装置2の装置構成例を示す。なお、
上述した第1の実施形態における輸送環境データ記録装
置1と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明
を省略する。
【0080】輸送環境データ記録装置201は、装置全
体の制御をつかさどるCPU211と、CPU211に
よって実行する制御プログラムが格納されたROM21
2と、CPU211の動作領域等として機能するRAM
13と、PC4と輸送環境データ記録装置201との間
のデータの送受信を行うとともに、ダミー包装箱の輸送
時の位置情報をセンタ203から受信する通信部21
3、輸送環境測定装置2と電気的に接続してデータの送
受信を行うI/F15と、各種のデー夕を表示する表示
部16とによって構成される。
【0081】CPU211は、ROM212に記憶され
た測定データ記録のための制御プログラムを実行するこ
とにより、通信部213から位置情報を受信するととも
に、通信部213を介して、PC4とのデータの送受信
を行う。なお、CPU211は、I/F15を介して輸
送環境測定装置2から受信した測定データを、通信部2
13から受信した位置情報とを対応付けて、例えば、図
示を省略したメモリに記憶した後、これらの測定データ
と位置情報とを、適宜、PC4に対して送信するように
してもよい。
【0082】通信部213は、輸送時にダミー包装箱が
位置する位置情報を受信し、受信した位置情報をI/F
113を介して、CPU211に供給するためのもので
ある。具体的には、通信部213は、GPS(Global Po
sitioning System)端末、PHS(Personal Handy-phone
System)およびCDMA(Code Division Multiple Acce
ss)方式の携帯端末などである。したがって、通信部2
13は、GPS(Global Positioning System)の位置情
報システム、あるいは、PHS(Personal Handy-phone
System)およびCDMA(Code Division Multiple Acces
s)方式の携帯端末などの位置情報システムを用いて、現
在位置を特定することができる。
【0083】これ以外のことは、上述した第1の実施形
態と略同様であるので、説明を省略する。
【0084】以上の輸送環境データ記録装置201にお
ける動作では、PC4から送信された測定条件データを
輸送環境測定装置2に転送することにより、輸送環境測
定装置2における測定のための初期設定が自動的に行わ
れる。また、測定条件データに、測定の開始時刻および
終了時刻を含むタイマー設定のデータを含めることによ
り、輸送環境測定装置2において、自動的に輸送環境デ
ータを測定させることができる。さらに、測定の進行に
つれて測定データがPC4に自動的に送信され、PC4
において受信した測定データの解析処理を行うことが可
能となる。したがって、輸送環境データ記録装置201
を用いることにより、PC4において設定された測定条
件データの転送、および輸送環境測定装置2による測定
データのPC4への転送のために、PC4と輸送環境測
定装置2とを接続する必要がなくなり、さらに、輸送環
境測定装置2とのデータ送受信や、測定動作の開始およ
び終了の制御を、例えば輸送環境測定装置2の上蓋を開
ける等により直接操作入力することなく、自動的に行う
ことができるため、輸送環境データの測定作業の効率を
高めることが可能となる。また、測定された輸送環境デ
ータが、通信部213を介して、PC4に送信されるの
で、解析作業を行う作業者への測定データの受け渡しを
スムーズに行うことが可能となる。
【0085】また、PC4において輸送環境測定装置2
の測定動作状態を確認することも可能であり、輸送環境
測定装置2の上蓋を開けて表示部の確認や操作入力を直
接行わずに、測定動作状態を確認することができる。さ
らに、PC4により、輸送環境測定装置2の測定動作の
開始、終了の操作や測定動作モードの切り換え等のリモ
ートコントロールを行うことも可能となる。
【0086】また、輸送環境測定装置2において測定さ
れた測定データと、通信部113において受信された位
置情報とが、PC4に送信され、PCにおいて、受信し
た測定データと位置情報とを解析することにより、問題
のある物流拠点を特定することができる。さらに、PC
4を用いたデータの解析結果に基づき、物流上で問題と
なっている作業を特定することにより、適切な物流改善
を行うことができる。
【0087】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0088】例えば、PC4において、測定の実施の目
的が選択されると、選択された実施の目的に応じた測定
条件データがメモリカード3に自動的に記録されるよう
にしてもかまわない。具体的には、PC4のモニタ装置
に、包装貨物の落下試験条件の設定、輸送業者の選定、
物流上の問題点の抽出などの項目を表示し、この表示さ
れた項目から所望の項目を選択すると、選択された項目
に応じた測定条件データがメモリカード3に自動的に記
録されるようにする。
【0089】また、測定の実施の目的に応じて、測定用
のダミーケースの仕様(寸法、質量)、測定条件データ
に含まれる測定回数などを適宜変更するようにしてもか
まわない。例えば、包装貨物の落下試験の設定を主目的
とする場合には、衝撃を受ける方向、衝撃のレベルと発
生頻度に精度が要求されるため、測定回数が重要になっ
てくるため、測定条件データに含まれる測定時間を短く
するようにする。また、包装貨物の落下試験の設定を主
目的とする場合には、PC4には、少なくとも、落下高
さや落下方向の解析機能が備えられているようにする。
また、包装貨物の落下試験の設定を主目的とする場合に
は、ダミーケースを輸送する商品群を重量および形状別
にグループ化し、その代表的な寸法・質量で作製するよ
うにする。
【0090】また、輸送業者の選定を主目的とする場合
は、衝撃のレベルおよびその発生頻度の傾向(差異)が
わかるような測定条件データに設定するようにする。ま
た、輸送業者の選定を主目的とする場合は、ダミーケー
スの仕様に対する要求項目は、試験条件の設定を目的と
するより少なくてもよい。具体的には、ダミーケースに
対する発生加速度とその回数が測定できるように、測定
条件データを設定する。また、ダミーケースは輸送され
る商品群を重量別に大・中・小程度に分類し、その代表
的な寸法・重量で作製するようにする。
【0091】さらに、物流上の問題点を抽出する場合
は、包装貨物の落下試験の設定を主目的とする場合の測
定条件データに加えて、流通過程での落下衝撃が発生し
ている場所などのデータを記録可能なようなデータ設定
にする。また、PC4には、測定されたデータに基づ
き、衝撃発生日時の記録や衝撃波形が分析できる機能が
少なくとも備えられているようにする。
【0092】また、この発明の第1、第2および第3の
実施形態においては、輸送環境データ記録装置1および
101が、メモリカード4を装着するためのリーダライ
タ14を備える構成について示したが、輸送環境データ
記録装置1が、PC4との間で、測定条件データおよび
測定データを、ブルーツースなどの無線により送受信す
るための送受信部を備えるような構成にしてもかまわな
い。このような送受信部を設けることにより、輸送環境
データの測定における作業効率を向上させることができ
る。
【0093】また、製品およびその包装の輸送中におけ
る、振動または衝撃の強さおよび方向、温度、湿度、結
露の状況、位置情報に加えて、時間情報も、輸送環境デ
ータ(測定データ)として測定するようにしてもかまわ
ない。具体的には、輸送環境データ記録装置あるいは輸
送環境測定装置が、製品およびその包装の輸送中におけ
る、時間を計測する時間計測部などをさらに備えるよう
にする。また、この場合、輸送環境測定装置に備えられ
たCPUが、時間計測部で計測された時間と、加速度セ
ンサ25、温度センサ26および湿度センサ27におい
て測定された測定データとを関連づけて、輸送環境デー
タ記録装置に送信するようにしてもかまわない。
【0094】また、上述した実施形態では、PC4にお
いて測定データが解析される場合について示したが、P
C4で行われるデータ解析を輸送環境データ記録装置に
おいて行うようにしてもかまわない。具体的には、輸送
環境測定装置において測定された測定データに基づき、
落下高さ、落下方向、衝突モードなどの解析処理をする
解析手段を、輸送環境データ記録装置に設けるようにす
る。
【0095】また、上述した実施形態においては、輸送
環境データ記録装置が、メモリカードを装着するリーダ
ライタ14を備える場合を例として示したが、光記録媒
体、磁気記録媒体などを装着可能なリーダライタを備え
るようにしてもかまわない。
【0096】上記各実施形態から把握できる請求項記載
以外の技術的思想(発明)について、以下にその効果と
ともに記載する。
【0097】請求項1記載の発明において、前記接続手
段に換え、前記輸送環境測定装置と接続しまたはブルー
ツースなどの無線でデータの送受信を行う交信手段を備
え、外部記録媒体または無線により、PC4とのデータ
のやり取りを行うことができるようにする。この場合、
データ測定者などが所望のデータ収集方法により測定デ
ータを収集することができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の輸送環境
データ記録装置では、輸送環境測定装置の測定条件デー
タを外部記録媒体にあらかじめ記録させておき、この測
定条件データが輸送環境測定装置に転送される。また、
輸送環境測定装置による測定データは外部記録媒体に記
録される。これにより、輸送環境測定装置に対する直接
的な操作入力を行わずに、輸送環境測定装置に対する測
定条件の設定を行い、また外部記録媒体を取り出すこと
で測定データを得ることができるので、輸送環境データ
の測定における作業効率を向上させることができる。
【0099】また、本発明の輸送環境データ収集方法で
は、輸送環境測定装置の測定条件データを外部記録媒体
にあらかじめ記録させておき、この測定条件データを輸
送環境測定装置に転送する。また、輸送環境測定装置に
よる測定データを外部記録媒体に記録する。これによ
り、輸送環境測定装置に対する直接的な操作入力を行わ
ずに、輸送環境測定装置に対する測定条件の設定を行
い、また外部記録媒体を取り出すことで測定データを得
ることができるので、輸送環境データの収集における作
業効率を向上させることができる。
【0100】また、本発明の輸送環境データ記録装置で
は、端末装置から受信した測定条件データは輸送環境測
定装置に転送される。また、輸送環境測定装置による測
定データは端末装置に送信される。これにより、輸送環
境測定装置に対する直接的な操作入力を行わずに、輸送
環境測定装置に対する測定条件の設定を行い、また端末
装置で輸送環境測定装置による測定データを受信するこ
とができるので、輸送環境データの測定における作業効
率を向上させることができる。
【0101】また、本発明の輸送環境データ収集方法で
は、端末装置から受信した測定条件データは輸送環境測
定装置に転送される。また、輸送環境測定装置による測
定データは端末装置に送信される。これにより、輸送環
境測定装置に対する直接的な操作入力を行わずに、輸送
環境測定装置に対する測定条件の設定を行い、また端末
装置で輸送環境測定装置による測定データを受信するこ
とができるので、輸送環境データの収集における作業効
率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態における製品やその
包装の輸送環境データの測定の概要について説明する図
である。
【図2】この発明の第1の実施形態による輸送環境デー
タ記録装置および輸送環境測定装置の装置構成例を示す
図である。
【図3】輸送環境データ記録装置の外部の構成例を示す
図である。
【図4】輸送環境データ記録装置におけるCPUによる
動作を示すフローチャートである。
【図5】合成速度変化の算出方法を説明するための図で
ある。
【図6】衝突速度の算出方法を説明するための図であ
る。
【図7】衝撃モードを説明するための図である。
【図8】衝撃モードを説明するための図である。
【図9】測定データに基づく、落下高さの解析結果を示
す図である。
【図10】測定データに基づく、落下方向の解析結果を
示す図である。
【図11】測定データに基づく、衝撃モードの解析結果
を示す図である。
【図12】包装貨物の落下試験における設定値の算出処
理を説明するためのフローチャートである。
【図13】包装貨物の落下試験における設定値の算出処
理を説明するための図である。
【図14】この発明の第2の実施形態による輸送環境デ
ータ記録装置および輸送環境測定装置の装置構成例を示
す図である。
【図15】この発明の第3の実施形態による輸送環境デ
ータ記録装置および輸送環境測定装置の装置構成例を示
す図である。
【図16】この発明の第1の実施形態における製品やそ
の包装の輸送環境データの測定の概要について説明する
図である。
【図17】この発明の第4の実施形態による輸送環境デ
ータ記録装置および輸送環境測定装置の装置構成例を示
す図である。
【図18】物流上のストレスを説明するための略線図で
ある。
【符号の説明】
1,101,201……輸送環境データ記録装置、2,
102……輸送環境測定装置、3……メモリカード、4
……パーソナルコンピュータ、5……包装箱、6……木
箱、7……緩衝材、11……CPU、12……ROM、
13……RAM、14……リーダ・ライタ、15……イ
ンタフェース、16……表示部、21……CPU、22
……ROM、23……RAM、24……インタフェー
ス、25……加速度センサ、26……温度センサ、27
……湿度センサ、123,213……通信部、202…
…基地局、203……センタ、204……ネットワー
ク、205……交信電波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F070 AA00 AA01 CC04 CC11 DD03 DD12 DD14 FF12 GG07 HH05 HH06 5H180 AA15 BB04 BB05 FF05 FF10 FF27 FF33

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品およびその包装の輸送中の環境に関
    する輸送環境データを測定する輸送環境測定装置による
    測定データを記録する輸送環境データ記録装置におい
    て、 着脱自在な外部記録媒体に対するデータの記録および再
    生を行う記録再生手段と、 前記輸送環境測定装置と接続してデータの送受信を行う
    接続手段と、 前記外部記録媒体に記録された前記輸送環境測定装置に
    おける測定条件データを読み出して前記輸送環境測定装
    置に対して出力し、前記輸送環境測定装置による前記測
    定データを受信して前記外部記録媒体に書き込む記録再
    生制御手段と、 を有することを特徴とする輸送環境データ記録装置。
  2. 【請求項2】 前記外部記録媒体は携帯型の半導体メモ
    リなどの記録メディアであることを特徴とする請求項1
    記載の輸送環境データ記録装置。
  3. 【請求項3】 前記輸送環境データは、前記製品および
    その包装の輸送中における、振動または衝撃の強さおよ
    び方向、温度、湿度、結露の状況、時間、位置情報のう
    ち、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載
    の輸送環境データ記録装置。
  4. 【請求項4】 前記測定条件データは、前記輸送環境測
    定装置における測定の開始時間および終了時間の設定値
    を含むことを特徴とする請求項1記載の輸送環境データ
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記輸送環境データの測定時には、輸送
    される前記製品と同様の包装箱の内部に前記輸送環境測
    定装置とともに配設されて、前記製品とともに輸送され
    ることを特徴とする請求項1記載の輸送環境データ記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記輸送環境測定装置から送信された各
    種のデータを表示する表示手段を有することを特徴とす
    る請求項1記載の輸送環境データ記録装置。
  7. 【請求項7】 前記表示手段は、前記輸送環境測定装置
    における測定動作状態、異常発生の有無、および電池残
    量のうち少なくとも1つを表示することを特徴とする請
    求項6記載の輸送環境データ記録装置。
  8. 【請求項8】 前記表示手段は、液晶ディスプレイ、L
    EDのうち少なくとも1つを含んで構成されることを特
    徴とする請求項6記載の輸送環境データ記録装置。
  9. 【請求項9】 製品およびその包装の輸送中の環境に関
    する輸送環境データを測定する輸送環境測定装置に接続
    して測定データを記録する輸送環境データ記録装置を用
    いた輸送環境データ収集方法において、 前記輸送環境測定装置における測定条件データが記録さ
    れた搬送可能な外部記録媒体をセットし、前記測定条件
    データを読み出して前記輸送環境測定装置に対して出力
    し、 前記輸送環境測定装置による前記測定データを受信して
    前記外部記録媒体に書き込み、前記外部記録媒体を取り
    出して前記測定データを収集する、 ことを特徴とする輸送環境データ収集方法。
  10. 【請求項10】 製品およびその包装の輸送中の環境に
    関する輸送環境データを測定する輸送環境測定装置によ
    る測定データを端末装置に送信する輸送環境データ記録
    装置において、 前記端末装置との間でデータを送受信する通信手段と、 前記輸送環境測定装置と接続してデータの送受信を行う
    接続手段と、 前記通信手段において受信された測定条件データを、前
    記接続手段を介して前記輸送環境測定装置に対して出力
    し、前記接続手段において受信された測定データを前記
    通信部を介して、前記端末装置に送信する送受信制御手
    段とを有することを特徴とする輸送環境データ記録装
    置。
  11. 【請求項11】 前記通信手段は、PHSあるいはCD
    MA方式の携帯端末であることを特徴とする請求項10
    記載の輸送環境データ記録装置。
  12. 【請求項12】 前記通信手段は、さらに、製品および
    その包装の輸送中における位置情報を受信することを特
    徴とする請求項10記載の輸送環境データ記録装置。
  13. 【請求項13】 前記輸送環境データは、前記製品およ
    びその包装の輸送中における、振動または衝撃の強さお
    よび方向、温度、湿度、結露の状況、時間、位置情報の
    うち、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10
    記載の輸送環境データ記録装置。
  14. 【請求項14】 前記測定条件データは、前記輸送環境
    測定装置における測定の開始時間および終了時間の設定
    値を含むことを特徴とする請求項10記載の輸送環境デ
    ータ記録装置。
  15. 【請求項15】 前記輸送環境データの測定時には、輸
    送される前記製品と同様の包装箱の内部に前記輸送環境
    測定装置とともに配設されて、前記製品とともに輸送さ
    れることを特徴とする請求項10記載の輸送環境データ
    記録装置。
  16. 【請求項16】 前記輸送環境測定装置から送信された
    各種のデータを表示する表示手段を有することを特徴と
    する請求項10記載の輸送環境データ記録装置。
  17. 【請求項17】 前記表示手段は、前記輸送環境測定装
    置における測定動作状態、異常発生の有無、および電池
    残量のうち少なくとも1つを表示することを特徴とする
    請求項15記載の輸送環境データ記録装置。
  18. 【請求項18】 前記表示手段は、液晶ディスプレイ、
    LEDのうち少なくとも1つを含んで構成されることを
    特徴とする請求項16記載の輸送環境データ記録装置。
  19. 【請求項19】 製品およびその包装の輸送中の環境に
    関する輸送環境データを測定する輸送環境測定装置に接
    続して測定データを端末装置に送信する輸送環境データ
    記録装置を用いた輸送環境データ収集方法において、 前記輸送環境測定装置における測定条件データを受信
    し、前記輸送環境測定装置に対して出力し、 前記輸送環境測定装置による前記測定データを受信し、
    前記端末装置に送信して前記測定データを収集する、 ことを特徴とする輸送環境データ収集方法。
  20. 【請求項20】 製品およびその包装の輸送中の環境に
    関する輸送環境データを測定する輸送環境測定装置にア
    クセスして測定データを端末装置に送信する輸送環境デ
    ータ記録装置を用いた輸送環境データ収集解析方法にお
    いて、 前記輸送環境測定装置における測定条件データを受信
    し、前記輸送環境測定装置に対して出力し、 前記輸送環境測定装置による前記測定データを受信し、
    前記端末装置に無線により送信して前記測定データを収
    集し、 収集した前記測定データを、前記端末装置において解析
    することを特徴とする輸送環境データ収集解析方法。
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