JP2018146517A - 電子秤及び店舗管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間継続して物品の重量を測定しても正確に重量を計測することが可能な電子秤、及び店舗管理システムを提供すること。【解決手段】本発明の電子秤は、物品の重量を検知し、当該重量に関する計量データを出力する重量検知部と、重量検知部から出力された過去の計量データを記憶する記憶部と、重量検知部から出力された計量データと過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じた場合に、計量データを過去の計量データに基づいて補正する制御部と、を備える、電子秤。【選択図】図1
Description
本発明は、電子秤及び店舗管理システムに関する。
従来、例えば特許文献1に記載された電子秤が知られている。特許文献1に記載された電子秤は、物品の重量を検知し、当該重量に関する計量データを出力する重量検知部を備えている。
上述したような電子秤においては、継続して物品の重量を計測する際に、例えば、構成部品の温度特性などに起因して、実際の物品の重量の変化によらない計量データの変化が生じ得るため、計量データの正確性が保たれない場合がある。
そこで、本発明は、継続して物品の重量を測定する場合でも正確に重量を計測することが可能な電子秤、及び店舗管理システムを提供することを目的とする。
本発明に係る電子秤は、物品の重量を検知し、当該重量に関する計量データを出力する重量検知部と、重量検知部から出力された計量データを記憶する記憶部と、重量検知部から出力された計量データと記憶部に記憶された過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じた場合に、記憶部に記憶された過去の計量データに基づいて当該計量データを補正する制御部と、を備える。
この電子秤では、重量検知部から出力された計量データと記憶部に記憶された過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じた場合に、過去の計量データに基づいて当該計量データを補正する。これにより、例えば、構成部品の温度特性などに起因する、計量データの非本質的な変化を補正することができる。そのため、長時間継続して物品の重量を測定しても、計量データを一定に保つことができる。
本発明に係る電子秤では、過去の計量データが、補正される計量データよりも一定時間前に重量検知部で検知された計量データであってよい。過去の計量データをこのように設定することにより、クリープ等による計量データの経時的変化についても適切に補正することができる。
本発明に係る電子秤では、制御部が補正を行う際に補正される計量データと過去の計量データとを入れ替えてもよい。このような構成によれば、記憶部に記憶されている過去の計量データを使用できるため、停電後等に以前のデータを引き継ぐことができる。
本発明に係る店舗管理システムは、物品の重量を検知し、当該重量に関する計量データを出力する重量検知部と、重量検知部から出力された過去の計量データを無線送信する通信部と、通信部から無線送信された過去の計量データを受信する受信部と、受信部で受信された過去の計量データを記憶する記憶部と、重量検知部から出力された計量データと記憶部に記憶された過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じた場合に、過去の計量データに基づいて計量データを補正する制御部と、を備える。
この店舗管理システムでは、重量検知部から出力された計量データと記憶部に記憶された過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じた場合に、記憶部に記憶された過去の計量データに基づいて計量データを補正する。これにより、例えば、構成部品の温度特性などに起因する、計量データの非本質的な変化を補正することができる。そのため、長時間継続して物品の重量を測定しても、計量データを一定に保つことができる。
本発明に係る店舗管理システムでは、重量検知部、通信部及び受信部は、複数の店舗のそれぞれに備えられており、記憶部及び制御部が、複数の店舗における受信部と通信可能に設けられ、制御部が、店舗ごとに重量検知部から出力された計量データと記憶部に記憶された過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じた場合に、過去の計量データに基づいて計量データを補正してもよい。この構成によれば、複数の店舗におけるそれぞれ計量データを一括して管理することができる。
本発明によれば、長時間継続して物品の重量を測定しても正確に重量を計測することが可能な電子秤、及び店舗管理システムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。「上」及び「下」の語は、鉛直方向の上下方向に対応する。
(第一実施形態)
図1に示されるように、第一実施形態に係る店舗管理システム1は、物品の計量データに基づいて店舗を管理する。物品は、商品等の被計量物である。物品としては、特に限定されず、例えば食品、薬品及び部品等が挙げられる。物品は、当該物品を収容する袋又は容器等を含んでいてもよい。店舗としては、特に限定されず、例えば飲食店、小売店、病院、工場及び倉庫等が挙げられる。店舗管理システム1は、複数の店舗ユニット2と、サーバ装置3と、を備える。
図1に示されるように、第一実施形態に係る店舗管理システム1は、物品の計量データに基づいて店舗を管理する。物品は、商品等の被計量物である。物品としては、特に限定されず、例えば食品、薬品及び部品等が挙げられる。物品は、当該物品を収容する袋又は容器等を含んでいてもよい。店舗としては、特に限定されず、例えば飲食店、小売店、病院、工場及び倉庫等が挙げられる。店舗管理システム1は、複数の店舗ユニット2と、サーバ装置3と、を備える。
店舗ユニット2は、複数の店舗のそれぞれに備え付けられている。店舗ユニット2は、電子秤10と、アクセスポイント(受信部)20と、データ管理装置30と、を備える。電子秤10は、計量装置11及び通信装置(通信部)12を具備する。
計量装置11は、物品の重量を電気的に計量する。計量装置11は、ロードセル13(重量検知部)及び基板14を有する。ロードセル13は、物品の重量を検知し、当該重量に関する計量データを基板14へ出力する。ロードセル13が出力する計量データは、計量する物品の重量に応じた電圧等のアナログ信号である。ロードセル13は、半導体圧力センサ等の歪みを計る素子を含んで構成されている。ロードセル13としては、特に限定されず、公知の種々のロードセルを採用できる。
図1及び図2に示されるように、基板14は、信号変換部14a、近接場型無線通信部14b、記憶部14c及び制御部14dを含む。信号変換部14aは、ロードセル13から出力されたアナログ信号の計量データを、デジタル信号の計量データへ変換する。近接場型無線通信部14bは、信号変換部14aでデジタル信号へ変換された計量データを、近接場型無線通信により通信装置12へ送信する。近接場型無線通信部14bは、近接場型無線通信により、通信装置12が計量データを受信した旨の受信確認応答を当該通信装置12から受信する。
近接場型無線通信は、近接通信であって、数ミリメートル程度の極短距離の通信エリアを有する小電力無線通信である。近接場型無線通信の通信方式としては、公知の種々の近接場型無線通信方式を利用でき、例えばFeliCa(登録商標)の通信方式を利用できる。近接場型無線通信部14bは、例えばIC(Integrated Circuit)チップ及びアンテナにより構成される。
基板14の記憶部14cは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びHDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶部14cは、信号変換部14aからデジタル信号へ変換された計量データを受け取り、記憶する。また、記憶部14cには、所定の閾値が記憶されている。
基板14の制御部14dは、CPU(Central Processing Unit)等によって構成される。制御部14dは、記憶部14cに計量データの入力があった際に、記憶部14cから、所定の閾値と共に、今回入力された計量データと、記憶部14cに記憶されている過去の計量データとを読み出す。読み出し後、制御部14dは、今回入力された計量データと、記憶部14cに記憶されている過去の計量データとを比較する。比較の結果、制御部14dは、今回入力された計量データと過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じたと判断した場合、過去のデータに基づいて今回入力された計量データを補正する(詳しくは後述)。補正された計量データは、記憶部14cに記憶される。計量データが補正された場合、近接場型無線通信部14bは、補正前の計量データに代えて補正後の計量データを近接場型無線通信により通信装置12へ送信する。
通信装置12は、計量装置11の計量データを計量装置11から近接場型無線通信により受信すると共に、受信した当該計量データをアクセスポイント20へ無線送信する無線モジュールである。通信装置12は、近接場型無線通信部12a、記憶部12b、送信部12c、制御部12d、及び電池(バッテリー)12eを含む。
近接場型無線通信部12aは、近接場型無線通信により、基板14の近接場型無線通信部14bから計量データを受信する。近接場型無線通信部12aは、近接場型無線通信により、計量データを受信した旨の受信確認応答を近接場型無線通信部14bへ送信する。近接場型無線通信部12aは、例えばICチップ及びアンテナにより構成される。
通信装置12の記憶部12bは、ROM、RAM及びHDD等で構成されている。記憶部12bには、通信装置12固有のIDコード、及び、制御部12dで実行するプログラムが記憶されている。IDコードは、通信装置12を識別する識別情報である。
送信部12cは、近接場型無線通信部12aで受信した計量データを、記憶部12bに記憶されたIDコードと関連づけて無線送信する。具体的には、送信部12cは、920MHzの周波数帯を利用した無線通信により、計量データをIDコードと共に無線送信する。送信部12cの通信方式としては、公知の種々の無線通信方式を利用できる。
通信装置12の制御部12dは、CPU等によって構成される。制御部12dは、記憶部12bに記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、近接場型無線通信部12a及び送信部12cの動作を制御する。電池12eは、通信装置12に電力を供給する。電池12eは、通信装置12に設けられている。電池12eとしては、例えば小型のボタン型電池が用いられている。
図3(a)及び図3(b)に示されるように、電子秤10は、上方に開口する矩形箱状の筐体15と、下方へ開口する矩形箱状の風袋16と、を含む。筐体15は、電子秤10の下側構造体である。風袋16は、電子秤10の上側構造体であって、その上面に物品が載置される計量皿を構成する。風袋16は、筐体15の開口を塞ぐように筐体15に被せられている。筐体15及び風袋16は、ステンレス鋼等の金属で形成されている。筐体15及び風袋16の側面には、その内外を貫通する貫通孔としての無線通信用窓17が形成されている。無線通信用窓17により、通信装置12からアクセスポイント20への無線通信を確実に行うことが可能となる。
図3(b)に示されるように、筐体15内には、計量装置11及び通信装置12が収容されている。計量装置11のロードセル13は、その荷重を受ける方向を上下方向とした状態で、筐体15内の四隅部に配置されている。ロードセル13は、風袋16の内面に当接し、風袋16を支持する。計量装置11の基板14は、その厚さ方向を上下方向にした状態で、筐体15内に配置されている。基板14には、ロードセル13の計量データが配線を介して入力される。
通信装置12は、計量装置11に取外し可能に設けられている。具体的には、通信装置12は、基板14上に載置されて保持されている。図示する例では、通信装置12は、基板14上において、近接場型無線通信部12aが基板14の近接場型無線通信部14bの通信エリア内に存在する位置(つまり、計量装置11と通信装置12とが近接場型無線通信可能な位置)に、保持部材18により着脱可能に保持されている。
図1に戻り、アクセスポイント20は、電子秤10の通信装置12から無線送信された計量データ及びIDコードを受信する。データ管理装置30は、アクセスポイント20とLAN(Local Area Network)等によって接続されている。データ管理装置30は、アクセスポイント20で受信した計量データ及びIDコードを管理する。データ管理装置30は、一般的なコンピュータで構成されている。例えばデータ管理装置30は、複数の電子秤10の計量データそれぞれを、IDコードに関連づけて監視する。
サーバ装置3は、複数の店舗ユニット2を統括的に管理する上位装置として機能する。サーバ装置3は、複数の店舗ユニット2の各データ管理装置30に対して、インターネット等のネットワークNを介して通信可能とされている。サーバ装置3は、複数の店舗ユニット2の各データ管理装置30で管理する計量データを、統括的に管理する。サーバ装置3は、例えば複数の店舗についての本部センターに設置されたコンピュータで構成されている。なお、サーバ装置3は、データ管理装置30に対して直接通信可能であってもよい。
以上に説明した店舗管理システム1では、各店舗の電子秤10それぞれにおいて、物品の重量が計量装置11で計量され、その計量データが安定した状態に達すると、当該計量データがIDコードと共に計量装置11から通信装置12へ近接場型無線通信により送信される。通信装置12で受信した計量データ及びIDコードは、920MHzの周波数帯を利用した無線通信により、通信装置12からアクセスポイント20へ送信される。アクセスポイント20で受信した計量データ及びIDコードは、データ管理装置30へ出力される。データ管理装置30により計量データがIDコードに関連づけて管理され、サーバ装置3により各店舗における各計量データが統括的に管理される。
図4は、本実施形態に係る電子秤10の動作を説明するフローチャートである。まず、時刻t0に電子秤10に物品を載置する(ステップS1)。電子秤10のロードセル13では、物品の重量が検知される(ステップS2)。ロードセル13で検知された物品の重量は、信号変換部14aでデジタル信号の計量データへ変換された後、過去のデータとして記憶部14cに出力され、記憶部14cに記憶される(ステップS3)。
時刻t0から一定の時間Δt経過後の時刻(t0+Δt)にロードセル13が物品の重量を検知し(ステップS4)、計量データ(今回の計量データ)が記憶部14cに出力され、記憶部14cに記憶される(ステップS5)。時刻(t0+Δt)における計量データが記憶部14cに出力されると、制御部14dは、時刻(t0+Δt)における計量データ(今回の計量データ)、時刻t0における計量データ(過去の計量データ)及び所定の閾値を読み出し、両者を比較する(ステップS6)。
制御部14dにおいて、今回の計量データと過去の計量データとの差の絶対値が、閾値以下であると判断された場合(ステップS7におけるYES)、時刻(t0+Δt)における計量データを時刻t0における計量データと置き換える(ステップS8)。一方、制御部14dにおいて、今回の計量データと過去の計量データとの差の絶対値が、閾値よりも大きいと判断された場合(ステップS7におけるNO)、補正は行われない(つまり、時刻(t0+Δt)における計量データは変更されない)。後述のとおり、ステップ4に戻った際に、記憶部14cに保存されている今回のデータが過去のデータとして使用される。
続いて物品の重量が検知された時刻(t0+Δt)から一定の時間Δt経過後の時刻(t0+2Δt)にロードセル13が再び物品の重量を検知する(ステップS4に戻る)。検知された計量データは、記憶部14cに記憶される(ステップS5)。時刻(t0+2Δt)における計量データが記憶部14cに出力されると、制御部14dは、所定の閾値と共に、時刻(t0+2Δt)における計量データ(今回の計量データ)と、時刻(t0+Δt)における計量データ(過去の計量データ)とを読み出す。読み出し後、制御部14dは、時刻(t0+2Δt)における計量データ(今回の計量データ)と、時刻(t0+Δt)における計量データ(過去の計量データ)とを比較する(ステップS6)。制御部14dは、時刻(t0+2Δt)における計量データ(今回の計量データ)と時刻(t0+Δt)における計量データとの差の絶対値が所定の閾値を超えているか否かの判断を行い(ステップS7)、差の絶対値が閾値を超えている場合は、時刻(t0+2Δt)を時刻(t0+Δt)における計量データと置き換える(ステップS8)。
以降、一定の時間Δt経過するたびに重量の検知が行われ、ステップS4〜S7を繰り返す。上記閾値及び一定の時間Δtは任意に変更可能である。ただし、例えば、電源を切る等することにより、一連のフローは終了する。
なお、時刻t0で物品の重量が検知された際にも、過去の計量データとの比較(つまり、電子秤10に何も載置されていない状態の計量データ)が行われるが、物品の重量は閾値よりも大きいため、ここでは単に物品の重量の計量に基づく計量データが記憶されるだけである。そのため、図4では、時刻t0で物品の重量が検知された際に、計量データが閾値を超えているか否かの判断について省略している。
以上、電子秤10では、ロードセル13から出力された計量データと記憶部14cに記憶された過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じた場合に、過去の計量データに基づいて当該計量データを補正する。これにより、例えば、構成部品の温度特性などに起因する、計量データの非本質的な変化を補正することができる。そのため、長時間継続して物品の重量を測定しても、計量データを一定に保つことができる。
電子秤10では、過去の計量データが、補正される計量データよりも一定時間前に重量検知部で検知された計量データである。過去の計量データをこのように設定することにより、クリープ等による計量データの経時的変化についても適切に補正することができる。
電子秤10では、制御部14dが補正を行う際に補正される計量データと過去の計量データとを入れ替えている。このような構成によれば、記憶部に記憶されている過去の計量データを使用できるため、停電後等に以前のデータを引き継ぐことができる。
店舗管理システム1では、ロードセル13から出力された計量データと記憶部31aに記憶された過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じた場合に、記憶部31aに記憶された過去の計量データに基づいて計量データを補正する。これにより、例えば、構成部品の温度特性などに起因する、計量データの非本質的な変化を補正することができる。そのため、長時間継続して物品の重量を測定しても、計量データを一定に保つことができる。
電子秤10では、通信装置12による計量データの受信及び送信をワイヤレスで実現でき、通信装置12のレイアウトの制約を緩和できる。特に、通信装置12は、計量装置11から計量データを近接場型無線通信により受信することから、通信装置12と計量装置11との間の認証設定作業(例えば、無関係の機器と通信をしないように互いを認証するペアリング等の作業)を不要にできる。したがって、通信装置12のレイアウト自由度の向上を簡易に実現することが可能となる。
さらに、通信装置12による計量データの受信及び送信をワイヤレスで実現することから、通信装置12の防水性及び耐衝撃性を高めることが可能となる。通信装置12のレイアウト性が向上することから、電子秤10の小型化に対応可能となる。なお、計量装置11と通信装置12との間の通信が近接場型無線通信であるため、当該通信についての無線局への届出は不要である。技術基準適合証明の取得が容易となる。
電子秤10では、通信装置12が計量装置11に取外し可能に設けられている。これにより、例えば計量装置11が故障した場合、計量装置11のみを容易に交換できる。計量装置11の交換後には、通信装置12とアクセスポイント20等との間の認証設定作業を再び行う必要がない。
電子秤10では、通信装置12が電池12eを有している。これにより、通信装置12への電力供給用の配線を不要にできる。通信装置12のレイアウト自由度を一層高めることが可能となる。
電子秤10では、通信装置12は、IDコードを計量データと共にアクセスポイント20へ無線送信する。これにより、複数の電子秤10を使用した場合において、複数の電子秤10の各通信装置12から無線送信された計量データのそれぞれを識別でき、どの電子秤10の計量データであるかを容易に特定できる。複数の電子秤10を管理する際の手間を抑えることが可能となる。
電子秤10では、通信装置12は、920MHzの周波数帯を利用した無線通信により計量データを無線送信する。これにより、計量データの無線通信が、一般的に普及している他の電波と混信してしまうことを回避できる。また、計量データの無線通信が、一般的に普及している他の電波により電波妨害されることを回避できる。その結果、狭い店舗であっても、通信装置12からアクセスポイント20へ安定して無線通信することが可能となる。他の電波としては、Wi−Fi等の2.4GHz又は5.2GHzの電波、及び、電子レンジ等の2.4GHzの電波が挙げられる。
店舗管理システム1では、店舗ユニット2が電子秤10を備えることから、上記効果、すなわち、通信装置12のレイアウト自由度の向上を簡易に実現するという効果が奏される。また、店舗管理システム1では、通信装置12で無線送信された計量データをデータ管理装置30で管理することで、計量データによる店舗管理が可能となる。
店舗管理システム1では、店舗ユニット2が複数の店舗のそれぞれに備えられている。店舗管理システム1は、複数の店舗ユニット2におけるデータ管理装置30のそれぞれに対してネットワークNを介して通信可能なサーバ装置3をさらに備える。これにより、複数の店舗において計量データによる店舗管理が可能となる。
ちなみに、電子秤10では、基板14と通信装置12との間の通信をワイヤレスで実現できるため、ロードセル13から出力される計量データに及ぶ外乱要因を把握する上で、基板14と通信装置12との間の通信に係る外乱要因を分ける(分離する)ことが可能となる。このように外乱要因を分けて把握できることは、当該計量データが外乱の悪影響を受けやすいアナログ信号であることから、例えば物品を精度よく計量するために特に有効である。
(第二実施形態)
図5は、第二実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。図5に示されるように、第二実施形態の店舗管理システムでは、サーバ装置3が記憶部31a、制御部31b及び通信部31cを含む。つまり、第二実施形態の店舗管理システムは、第一実施形態とは異なり、基板14が記憶部及び制御部を有さず、サーバ装置3が記憶部31a及び制御部31bを含む。
図5は、第二実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。図5に示されるように、第二実施形態の店舗管理システムでは、サーバ装置3が記憶部31a、制御部31b及び通信部31cを含む。つまり、第二実施形態の店舗管理システムは、第一実施形態とは異なり、基板14が記憶部及び制御部を有さず、サーバ装置3が記憶部31a及び制御部31bを含む。
サーバ装置3の通信部31cは、複数の店舗ユニット2の各データ管理装置30と通信可能であるように構成されている。サーバ装置3は、通信部31cを介して、複数の店舗ユニット2の各データ管理装置30から計量データ及びIDコードを受信する。受信された計量データは、IDコードに関連づけられてサーバ装置3の記憶部31aに記憶される。サーバ装置3の記憶部31aは、ROM、RAM及びHDD等で構成されている。記憶部には、所定の閾値が記憶されている。
サーバ装置3の制御部31bは、CPU等によって構成される。制御部31bは、記憶部31aに計量データ及びIDコードの入力があった際に、記憶部14cから、所定の閾値と共に、今回入力された計量データと、記憶部14cに記憶されている同じIDコードに関連づけられている過去の計量データとを読み出す。読み出し後、制御部31bは、今回入力された計量データと、記憶部31aに記憶されている同じIDコードに関連づけられている過去の計量データとを比較する。比較の結果、制御部31bは、今回入力された計量データと過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じたと判断した場合、今回入力された計量データを補正する。補正後の計量データは、IDコードと共に記憶部31aに記憶される。また、サーバ装置3は、通信部31cを介して補正後の計量データ及びIDコードをデータ管理装置30に送信する。
第二実施形態に係る店舗管理システムでは、複数の店舗におけるそれぞれ計量データを一括して管理すると共に、店舗ごとに過去の計量データに基づいた計量データの補正を行うことができる。また、各店舗に停電等のトラブルがあった際にも、サーバ装置3の記憶部31aに計量データが保存されているため、復旧後速やかに計量データを引き継ぐことができる。また、サーバ装置3に複数の店舗における電子秤10の情報を集約することにより、複数の電子秤10の状態を比較することができるため、電子秤10に生じた異常を発見しやすい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、通信装置12の配置は特に限定されず、筐体15外に配置されていてもよい。例えば図6に示される電子秤10Aのように、通信装置12は、風袋16の正面側の側面に設けられていてもよい。
上記実施形態では、通信装置12は、計量データを表示する表示部を有していてもよい。例えば図6に示される電子秤10Aのように、筐体15外に通信装置12が配置されている場合に、通信装置12の正面側に電子ペーパー等の表示部12fが設けられていてもよい。この構成によれば、通信装置12を利用して計量データを表示させることができる。通信装置12ひいては表示部12fのレイアウト自由度が高められることから、見やすい位置に計量データを表示することが可能となる。また、計量データの補正が行われた場合に、表示部には補正後の計量データのみを表示することにより、作業者が常に物品の正確な重量を知ることができる。
上記実施形態では、筐体15及び風袋16は、樹脂で形成されていてもよい。これにより、筐体15及び風袋16は電波を透過するため、通信装置12が筐体15内に配置されている場合でも、通信装置12からアクセスポイント20への無線通信を確実に行うことができる。なお、この場合には、無線通信用窓17が形成されていなくてもよい。
上記実施形態では、記憶部及び制御部が計量装置11の基板14又はサーバ装置3に備えられているが、記憶部及び制御部はデータ管理装置30に設けられていてもよい。また、記憶部及び制御部は、それぞれ通信装置12の記憶部12b及び制御部12dであってもよい。
上記実施形態では、記憶部14c又は31aに信号変換部14aでデジタル信号に変換された計量データが保存されるが、記憶部14c又は31aに記憶される計量データとしては、ロードセル(重量検知部)13から出力されるアナログ信号であってもよい。この場合、制御部14d又は31bは、記憶部14c又は31aに記憶されたアナログ信号の計量データを補正してもよい。
上記実施形態では、ロードセル(重量検知部)13が物品の重量を検知する時間間隔Δtと、今回の計量データと比較に用いられる過去の計量データとの時間間隔ΔTが同じであるが、ΔTをΔtよりも大きくとってもよい。今回の計量データよりもΔT前の過去の計量データが記憶されていない場合、例えば、上記基準値と比較する構成としてもよい。
上記実施形態では、通信装置12は電池12eを有するが、これに代えてもしくは加えて、通信装置12と基板14とが配線で電気的に接続され、当該配線を介して基板14から通信装置12へ電力が供給されていてもよい。上記実施形態において、通信装置12を計量装置11に取外し可能に設ける構成は、特に限定されない。公知の種々の構成を利用して、通信装置12が計量装置11に取外し可能に設けられていてもよい。
1…店舗管理システム、2…店舗ユニット、3…サーバ装置、10,10A…電子秤、11…計量装置、12…通信装置、12e…電池(バッテリー)、12f…表示部、20…アクセスポイント(受信部)、30…データ管理装置、N…ネットワーク。
Claims (5)
- 物品の重量を検知し、当該重量に関する計量データを出力する重量検知部と、
前記重量検知部から出力された過去の計量データを記憶する記憶部と、
前記重量検知部から出力された計量データと前記記憶部に記憶された過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じた場合に、計量データを前記過去の計量データに基づいて補正する制御部と、を備える、電子秤。 - 前記過去の計量データが、補正される前記計量データよりも一定時間前に前記重量検知部で検知された計量データである、請求項1に記載の電子秤。
- 前記制御部が前記補正を行う際に、補正される前記計量データと前記過去の計量データとを入れ替える、請求項1又は2に記載の電子秤。
- 物品の重量を検知し、当該重量に関する計量データを出力する重量検知部と、
前記重量検知部から出力された過去の計量データを無線送信する通信部と、
前記通信部から無線送信された前記過去の計量データを受信する受信部と、
前記受信部で受信された前記過去の計量データを記憶する記憶部と、
前記重量検知部から出力された計量データと、前記記憶部に記憶された前記過去の計量データとの間に所定の閾値以下の変化が生じた場合に、前記過去の計量データに基づいて計量データを補正する制御部と、を備える、店舗管理システム。 - 前記重量検知部、前記通信部及び前記受信部は、複数の店舗のそれぞれに備えられており、
前記記憶部及び前記制御部が、前記複数の店舗における受信部と通信可能に設けられ、
前記制御部が、店舗ごとに前記重量検知部から出力された前記計量データと前記記憶部に記憶された前記過去の計量データとの間に前記所定の閾値以下の変化が生じた場合に、前記過去の計量データに基づいて計量データを補正する、請求項4に記載の店舗管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017044300A JP2018146517A (ja) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | 電子秤及び店舗管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017044300A JP2018146517A (ja) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | 電子秤及び店舗管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018146517A true JP2018146517A (ja) | 2018-09-20 |
Family
ID=63591222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017044300A Pending JP2018146517A (ja) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | 電子秤及び店舗管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018146517A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7489616B2 (ja) | 2020-01-22 | 2024-05-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ショーケースおよびショーケース管理システム |
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2017
- 2017-03-08 JP JP2017044300A patent/JP2018146517A/ja active Pending
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