JP2010002181A - 落下を記録するための装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】落下を記録できる装置を提供する。
【解決手段】落下したことを記録する機能を有するデータロガー10を提供する。データロガー10は、0Gまたは落下を示す第1の信号21と、衝撃があったことを示す第2の信号22とを含む信号を出力するための落下検出センサー11と、第1の信号21により時間のカウントをスタートするカウンター12と、時刻データを出力するためのRTC13と、第2の信号22により、カウンター12の値Tfと、発生時刻Thとをメモリ19に記録するCPU15とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】落下したことを記録する機能を有するデータロガー10を提供する。データロガー10は、0Gまたは落下を示す第1の信号21と、衝撃があったことを示す第2の信号22とを含む信号を出力するための落下検出センサー11と、第1の信号21により時間のカウントをスタートするカウンター12と、時刻データを出力するためのRTC13と、第2の信号22により、カウンター12の値Tfと、発生時刻Thとをメモリ19に記録するCPU15とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、落下したことを記録する機能を有する装置に関するものである。
非特許文献1には、ピエゾ抵抗方式、静電容量方式および熱検知方式を含む3軸加速度センサーが記載されている。また、非特許文献1には、XYZの3軸すべてが0Gになったり、急な衝撃を受けた場合に、特定の端子に信号を出したり、デジタル・インターフェイスから特別のコードを出力したりすることが記載されている。さらに、非特許文献1には、回転しながら落ちるような場合は、各軸で検出される加速度が0Gにならず一定のパターンで変動し、落下の判定精度を上げるために、このような状況でも落下を検出できるようにしたことが記載されている。
山田剛良著「3軸加速度センサ、3mm角製品が続々登場200円切りで普及が本格化」、日経エレクトロニクス,2006年9月11日号,no.934,pp71−77。
山田剛良著「3軸加速度センサ、3mm角製品が続々登場200円切りで普及が本格化」、日経エレクトロニクス,2006年9月11日号,no.934,pp71−77。
このような機能を備えた加速度センサーは、0Gになるのを検知して、HDDのデータを保存するといったHDDの落下保護機能のために用いられている。また、3軸加速度センサーは、地磁気センサーの補正、機器を振ったり、傾けたりする動きを検知して、機器を操作するユーザー・インターフェイスに使う用途が記載されている。しかしながら、落下したことを記録する用途は未開発の分野である。
本発明の一態様は、落下したことを記録する機能を有する装置である。この装置は、0Gまたは落下を示す第1の信号と、衝撃があったことまたは落下終了を示す第2の信号とを含む信号を出力するための第1のセンサーと、第1の信号により時間のカウントをスタートするカウンターと、時刻データを出力するための計時ユニットとを有する。さらに、この装置は、第2の信号により、カウンターの値またはカウンターの値に関連するデータと、計時ユニットから得られる、第1の信号または第2の信号の発生時刻とを関連させてメモリに記録する手段を有する。第1の信号と第2の信号との時間間隔を検出することにより、落下時間を測定できる。落下時間に基づき、落下距離を算出できる。さらには、適当な条件を設定することにより、落下時の衝撃を推定できる。したがって、カウンターの値また落下距離などのカウンターの値に関連するデータと、落下の発生時刻とを関連させてメモリに記録することにより、落下の履歴を残すことが可能となる。第1のセンサーから衝撃の値が得られる場合は、その値を、発生時刻と関連させてメモリに記録することがさらに好ましい。
落下の履歴を残すことは、たとえば、荷物の運搬あるいは輸送において、輸送状態、荷物の搬入搬出のときの取り扱いを示すデータとして重要である。コンテナに同梱される、あるいは取り付けられる情報収集装置(データロガー)がある。
本発明に含まれる装置は、第1の信号または第2の信号により、記録する手段として動作するプロセッサを有することが望ましい。第1の信号または第2の信号により、プロセッサをスリープモードなどの低消費電力状態から、記録する手段として動作する状態に移行させることが可能である。このため、記録する手段として動作していないときの電力消費を低減できる。
本発明に含まれる装置は、さらに、温度および/または湿度を含む環境情報を検出するための第2のセンサーと、第2のセンサーが検出した環境情報と、計時ユニットから得られる検出時刻とを関連させてメモリに記録するための手段とを、さらに有することが望ましい。落下の履歴に加えて、周囲の温度、湿度などの環境情報の履歴を記録することができる。このような装置の一例は、上述したデータロガーである。
本発明に含まれる装置は、また、情報処理および/または通信処理を行うためのプロセッサと、情報処理および/または通信処理に関する記録を格納するためのデータ格納ユニットとをさらに有するものである。落下の履歴を残すことにより、これらのプロセッサ、データ格納ユニットの信頼性を検証したり、故障が発生したときの要因究明のために利用できる。
本発明の他の態様は、落下したことを記録する方法であって、以下を含む。
第1のセンサーより、0Gまたは落下を示す第1の信号が得られると、カウンターにより時間のカウントを開始することと、
第1のセンサーより、衝撃があったことを示す第2の信号が得られると、カウンターの値またはカウンターの値に関連するデータと、計時ユニットから得られる、第1の信号または第2の信号の発生時刻とを関連させてメモリに記録すること。
第1のセンサーより、0Gまたは落下を示す第1の信号が得られると、カウンターにより時間のカウントを開始することと、
第1のセンサーより、衝撃があったことを示す第2の信号が得られると、カウンターの値またはカウンターの値に関連するデータと、計時ユニットから得られる、第1の信号または第2の信号の発生時刻とを関連させてメモリに記録すること。
図1に、本発明の一実施形態であるデータロガーの概略構成を示している。このデータロガー10は、コンテナに同梱され、コンテナの輸送中の状態を記録する。また、データロガー10は、輸送中および/到着後に、通信により呼び出されると、記録されたデータを送信する。
このデータロガー10は、落下検出センサー11と、落下時間をカウントするためのカウンター12と、時刻を出力するためのリアルタイムクロックユニット(計時ユニット、RTC)13と、温度/湿度を検出するためのセンサー14と、これらより得られたデータを記録用のメモリ(RAM)19に記録する処理を実行可能なプロセッサ(CPU)15と、CPU用のプログラムなどが記録されたROM18と、無線あるいは有線で外部装置(ホストマシン)、例えば、パーソナルコンピュータ(パソコン)と通信するための通信回路17と、電源用の電池16とを有する。
落下検出センサー11は、ピエゾ抵抗方式、静電容量方式および熱検知方式を含む3軸加速度センサーであり、XYZの3軸すべてが0Gになったり、各軸で検出される加速度が0Gにならなくても一定のパターンで変動したりすることを判断し、落下を示す第1の信号を出力する。さらに、落下検出センサー11は、急な衝撃を受けたり、各軸で検出される加速度が落下を示す一定のパターンでなくなると、落下終了を示す第2の信号を出力する。例えば、第1の信号は、図1に示した落下パルス20の立ち上りのエッジ21であり、第2の信号は、落下パルス20の立ち下がりのエッジ22である。さらに、落下検出センサー11として、衝撃を受けたときの加速度(衝撃の値)を第2の信号とは別に出力するセンサーを採用しても良い。
カウンター12は、不図示のクロックユニットから1kHzのクロックを受け取り、落下検出センサー11の第1の信号21により、カウントを開始する。CPU15は、落下検出センサー11の第2の信号22によりカウンター12の現在値を取得し、RTC13から得られた時刻(発生時刻Th)とともに、記録用メモリ19に記録する。CPU15は、スリープモードなどの省電力モードであれば、第1の信号21または第2の信号22を割り込み信号として受信する。そして、CPU15は、省電力モードから通常モードに復帰し、上記の処理を行う。記録が終了すると、再び省電力モードに移行する。
CPU15は、RTC13からの所定の時刻であることを示す割り込み信号、または内蔵しているカウンターにより計測している時間になると、省電力モードから通常モードに復帰する。そして、CPU15は、温度/湿度センサーより、温度および/または湿度の検出値をサンプリングする。そして、サンプリングされた値を、RTC13から得られた時刻(サンプリング時刻)とともに、記録用メモリ19に記録する。記録が終了すると、再び省電力モードに移行する。
さらに、CPU15は、通信回路17により、ホストマシンからの呼び出しを受信すると、省電力モードから通常モードに復帰する。そして、CPU15は、記録用メモリ19に記録されているデータを通信回路17によりホストマシンに送信する。データの送信が終了すると、再び省電力モードに移行する。
図2に、データロガー10の処理の概要をフローチャートにより示している。ステップ31において、落下検出センサー11が落下を検出すると、落下検出センサー11から第1の信号21が出力される。この第1の信号21により、ステップ32において、カウンター12はカウントを開始する。
落下検出センサー11が衝撃を検出したり、落下終了を検出すると、ステップ33において、落下検出センサー11から第2の信号22が出力される。この第2の信号22により、ステップ34において、CPU15は、カウンター12のカウント値(落下時間)Tfと、RTC13から得られる発生時刻Thをともに、1つのデータあるいはファイルとして記録用メモリ19に記録する。さらに、落下検出センサー11から衝撃の値を得られるときは、落下時間Tfに加えて、衝撃の値も含めて、発生時刻Thと関連させて記録する。
これらの値を関連させて記録する方法は、1つのデータあるいはファイルとして記録する方法に限られない。これらの値、例えば、カウンター12のカウント値Tfと、発生時刻Thとの関連性が後に明確になる記録方法であれば良い。例えば、カウント値Tfと、発生時刻Thとに、共通の識別情報、例えば、測定した順番などを付して記録したり、これらのデータの順番が判明するように記録することにより、記録用メモリ19に記録されたデータの関連性を後で確認できる。
また、CPU15は、ステップ34においてカウント値Tfおよび発生時間Thを記録すると共に、カウンター12をクリア(リセット)し、次の落下の発生に備える。地震などにより連続的または周期的に落下状態が発生したときに、それぞれの振動を捉えることが可能となる。
ステップ35において、CPU15は、サンプリング時間になると、ステップ36において、温度および/または湿度をサンプリングする。そして、ステップ37において、サンプリングした時刻をRTC13から取得し、サンプリングしたデータと、サンプリング時刻とをともに記録用メモリ19に記録する。これらのデータおよびサンプリング時刻も、カウント値と発生時刻と同様に、関連性が後に明確なる方法で記録される。
ステップ38において、CPU15が通信回路17を介して呼び出されると、ステップ39において、CPU15は、通信回路17を介して記録用メモリ19に記録されているデータをホストマシンに送信する。
これにより、ホストマシンは、データロガー10から得られたデータにより、落下が発生した時刻と、落下を検出した第1の信号21から、その後の衝撃を検出した第2の信号22までのカウント値とを関連させて知ることができる。カウント値は、第1の信号21から第2の信号22までの時間、すなわち、落下時間Tfを示す。本例であれば、データロガー10のカウンター12は、1kHzのクロックで落下時間Tfをカウントするので、ホストマシンは、データロガー10から得られるカウント値により、落下時間Tfをms(ミリ秒)のオーダで知ることができる。落下の発生時刻Thは、落下というイベントが発生した時刻と特定できる程度で良く、日時分が判別できる程度であれば十分である。したがって、発生時刻Thは、第1の信号21または第2の信号22のいずれに関連した時刻であっても良い。
落下距離は、落下中の加速度と、落下時間Tfの二乗に比例する。したがって、加速度によっても落下距離は変化するが、基本的にはフリーフォール状態を仮定し、重力加速度により落下距離を求めることが落下の衝撃を類推する上で有効である。また、落下時の衝撃は、接地または着地状態あるいは条件で変わる可能性がある。しかしながら、落下距離が長ければ、接地した際の衝撃が大きいことに変わりはない。したがって、落下距離を知ることは、データロガー10およびデータロガー10とともに落下した物体(機器あるいは搬送物など)に対する落下による影響を知るために有効である。
さらに、ホストマシンは、データロガー10から得られたデータにより、定期的にサンプリングされた温度および湿度を知ることができる。したがって、得られたデータを解析することにより、データロガー10またはデータロガー10が同梱されたコンテナ、または、データロガー10を内蔵した電気あるいは電子機器の運搬中および/または使用中の環境を知ることができる。それにより、それらの機器の健全性を確認したり、損傷・故障などが発生したときにその要因を調べることができる。
図3に、データロガー10を用いた輸送システムの一例を示している。この輸送システム50においては、出荷元51において、コンテナ1にデータロガー10を梱包したり、あるいはコンテナ1にデータロガー10を取り付けることによりコンテナ1の状態をデータロガー10に記録できるようにする。データロガー10の記録用のメモリ19に、コンテナ1と関連する、あるいはコンテナ1を表す特定の識別情報を記録させることができる。データロガー10は、記録されたデータと共に識別情報を送信することにより、いずれのコンテナにおいて記録されたデータであるかをホストマシン側で容易に判別できる。
コンテナ1は、他のコンテナなどと共に、船2、飛行機3および/またはトラック4といった輸送手段により中継基地52に搬送される。中継基地52には、港、飛行場、集配センターなどが含まれる。この過程において、船2、飛行機3、およびトラック4に搭載されたホストマシン59により、データロガー10に記録されたデータを通信により取得することができる。したがって、コンテナ1が置かれている温度および/または湿度を、随時、コンテナ1に直に接したりしないで確認することができる。
ホストマシン59の一例は、通信機能を持った、あるいは適当な通信機器に接続されたパーソナルコンピュータである。また、データロガー10の識別情報と共にデータロガー10から得られた温度・湿度、さらには落下時間Tfとそれぞれの時刻とを記録するための専用の端末であっても良い。また、流通過程において、コンテナ1の通過を確認したり、行き先により仕分けするシステムが設置されている場合は、そのシステムにデータロガー10からのデータを取得するための機能を設けることができる。
さらに、この流通システム50においては、データロガー10からデータを取得することにより、コンテナ1が落下したか否かを確認することができる。例えば、データロガー10に、船2、飛行機3あるいはトラック4といった輸送手段に搭載される前の時刻の落下の履歴が残されており、その落下時間Tfが所定の時間よりも長ければ、出荷元51あるいは出荷元51から、これらの輸送手段に搭載される前になんらかの異常な取り扱いがあったことが分かる。データロガー10には、落下時間Tfが記録されているので、落下時間Tfが短い場合は、荷揚げ、荷下ろしなどの通常の輸送作業に伴う衝撃であることが分かる。一方、落下時間Tfが長い場合は、コンテナ1の取り扱いが異常であったか、あるいは、荷崩れなどのトラブルがあったことが想定できる。
また、船2、飛行機3あるいはトラック4の輸送中においても、定期的にデータロガー10のデータを、ホストマシン59により取得することにより、輸送中のコンテナ1の環境を知ることができる。例えば、輸送中に落下時間Tfおよび発生時刻Thの記録がある場合は、落下時間Tfが短ければ、揺れによる影響である可能性があり、落下時間Tfが長ければ、荷崩れなどのトラブルの可能性がある。したがって、輸送手段の担当者は、コンテナ1の搭載状況を確認することにより、さらなるトラブルの発生を未然に防止できる。また、コンテナ1の受取先および発送元は、データロガー10からのデータを取得して解析することにより、トラブルの発生を知ることができる。
中継基地52においても、データロガー10に記録されたデータをホストマシン59により取得することができる。したがって、コンテナ1を開封しなくても、コンテナ1の輸送状況をある程度判断することが可能である。例えば、中継基地52において、コンテナ1を開封できる場合は、データロガー10に記録されたデータに基づいて、損傷の可能性があるコンテナを開封し、発送元51に対して代替品の発送を事前に手配することができる。
中継基地52から別の輸送手段5により、コンテナ1は、受取先53に搬送される。受取先53は、コンテナ1の受け入れに際し、データロガー10に記録されたデータをホストマシン59により取得する。受取先53は、データロガー10の記録により、コンテナ1の搬送状況を詳細に知ることができ、コンテナ1に含まれる商品の健全性を確認することができる。また、データロガー10に、異常なデータが記録されている場合は、その発生時刻Thあるいはサンプリングされた時刻が、それらのデータとともに記録されているので、輸送中のどの段階において異常が発生したかを判断することができる。
データロガー10の用途は、コンテナ1の輸送状況を記録することに限定されない。落下時間Tfと発生時刻Thを記録することができるので、簡易な地震記録計として使用することが可能である。データロガー10は、温度および湿度も測定できるので、定点観測用のデータロガーとしても有効である。また、落下時間Tfにより、地すべりなどの異常な状態の発生を判断して警報を出すための用途などにも適用できる。データロガー10は、断続的な落下状態の発生と共に、それらの落下時間を記録および判断することが可能である。このため、データロガー10が適用されている条件が分かれば、落下の要因を推定することが可能であり、様々な用途に利用できる。
図4に、本発明の他の実施形態の1つである電子装置の概略構成を示している。この電子装置60の一形態は情報処理装置であり、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータである。この電子装置60の他の形態の1つは、通信装置であり、例えば、ハードディスクを内蔵した携帯電話である。
この電子機器60は、落下検出センサー11と、落下時間Tfをカウントするためのカウンター12と、時刻を出力するためのリアルタイムクロックユニット(RTC)13と、これらより得られたデータを記録用のメモリ(RAM)19に記録する処理を実行可能なプロセッサ(CPU)15と、CPU用のプログラムなどが記録されたROM18と、無線あるいは有線により通信するための通信回路17と、電源用の電池16とを有する。さらに、この電子機器60は、大量のデータを格納するためのデータ格納ユニットとしてハードディスクデバイス(HDD)61を有する。また、CPU15は、汎用のCPUであり、情報処理および/または通信処理も行う。落下検出センサー11、および落下検出センサー11からの信号21および22により、落下時間Tfを記録することは上記のデータロガー10と同様である。
この電子装置60においては、落下検出センサー11から出力される、落下を示す第1の信号21は、HDD61にも供給される。HDD61においては、落下信号21によりデータの入出力を停止し、ヘッドを収納するなどの落下の衝撃に備えるための処理を行う。CPU15は、第2の信号22により、落下時間Tfと発生時刻Thとを記録する。さらに、CPU15は、落下時間Tfが予め設定された時間を超える場合は、HDD61への衝撃が過大であった可能性があると判断する。これにより、CPU15は、HDD61の自己チェック機能をスタートさせ、異常が発見されなければ通常動作に復帰し、異常が見つかればユーザに対して状況を通知してHDD61に格納されたデータが破壊されるのを防止する。
図5に、電子機器60の処理、落下検出に関する処理の概要をフローチャートにより示している。ステップ71において、落下検出センサー11が落下を検出すると、落下検出センサー11から第1の信号21が出力される。この第1の信号21により、ステップ72において、カウンター12はカウントを開始する。落下検出センサー11が衝撃を検出すると、ステップ73において、落下検出センサー11から第2の信号22が出力される。この第2の信号22により、ステップ74において、CPU15は、カウンター12のカウント値Tfと、RTC13から得られる発生時刻Thとを関連させて記録用メモリ19に記録する。
ステップ75において、記録されたカウント値Tfを、予め設定されている値と比較し、カウント値Tfが大きいと、落下ショックが過大であったと判断する。そして、ステップ76によりHDD61の機能検査を行なう。ステップ77において、HDD61の機能に異常が見つからなければ通常動作に復帰する。HDD61の機能に異常が見つかれば、ステップ78において、CPU15は、いったんHDD61に関する機能を停止し、HDD61に格納されたデータを保護する。
ステップ76において、HDD61の機能検査を行なう際、CPU15は、ユーザに対して、カウント値Tfに基づき、落下ショックによりHDD61に機能障害が発生した可能性があることを通知できる。また、カウント値Tfが小さければ、CPU15は、持ち運びなどによる想定内のショックであるとして、HDD61の機能チェックを行なわずに、通常動作に復帰することができる。
落下時間Tfを記録してCPU15により落下時間Tfの大小を判断することにより、落下の衝撃が推定できる。このため、衝撃が小さいと推定できるときは、通常動作に即時復帰することにより、電子装置60における処理が大幅に中断することを防止できる。したがって、落下が検出されれば、とりあえず落下対策を行い、落下時間Tfの大小によりその後の処理を判断するといった、落下に対する保護を行うことができる。
さらに、落下時間Tfが短い場合でも、それらを発生時刻Thと共に記録することにより、HDD61の動作環境を後に知ることができる。したがって、HDD61に何らかの異常が見つかった場合に、その異常の要因の1つが使用環境にあるか否かを推定でき、その後の復帰に役立てることが可能となる。
なお、以上では、落下を検出した信号と、衝撃を受けた信号とをセンサー側において出力する落下検出センサーを備えた装置を説明している。そのようなセンサーの代わりに、3軸加速度センサーからX、YおよびZ軸方向の加速度をCPUが取得し、CPUの側で落下状態を判断して第1の信号を生成し、また、衝撃を判断して第2の信号を生成し、それらより落下時間をカウントして記録することも可能である。そのような装置では、X、YおよびZ軸方向の加速度をCPUに入力するため衝撃の値をさらに詳しく記録できる。また、落下開始時の加速度の方向を判断することにより、データロガーなどが投げ上げられたか、落とされたかの判断も可能となる。また、地震発生の際の加速度をさらに詳しく検出して記録することも可能となる。一方、加速度をCPUに入力するためのA/Dコンバータなどが必要になり、また、CPUも常時、落下を検出している必要があるなど、構成が複雑になり、消費電力も大きくなる。このため、十分な能力の電源用のバッテリーを搭載していることが望ましい。
10 データロガー、 11 落下検出センサー、 12 カウンター
13 RTC(計時ユニット)、 15 CPU、 19 記録用メモリ
60 電子装置、 61 HDD
13 RTC(計時ユニット)、 15 CPU、 19 記録用メモリ
60 電子装置、 61 HDD
Claims (8)
- 落下したことを記録する機能を有する装置であって、
0Gまたは落下を示す第1の信号と、衝撃があったことまたは落下終了を示す第2の信号とを含む信号を出力するための第1のセンサーと、
前記第1の信号により時間のカウントをスタートするカウンターと、
時刻データを出力するための計時ユニットと、
前記第2の信号により、前記カウンターの値または前記カウンターの値に関連するデータと、前記計時ユニットから得られる、前記第1の信号または前記第2の信号の発生時刻とを関連させてメモリに記録する手段とを有する装置。 - 請求項1において、前記カウンターの値に関連するデータは距離である、装置。
- 請求項1において、前記第1のセンサーから得られた衝撃の値を、前記発生時刻と関連させて前記メモリに記録する手段を有する、装置。
- 請求項1において、前記第1の信号または前記第2の信号により、前記記録する手段として動作するプロセッサを有する、装置。
- 請求項1において、温度および/または湿度を含む環境情報を検出するための第2のセンサーと、
前記第2のセンサーが検出した環境情報と、前記計時ユニットから得られる検出時刻とを関連させて前記メモリに記録する手段とを、さらに有する装置。 - 請求項1において、情報処理および/または通信処理を行うためのプロセッサと、前記情報処理および/または通信処理に関する記録を格納するためのデータ格納ユニットとをさらに有する装置。
- 落下したことを記録する方法であって、
第1のセンサーより、0Gまたは落下を示す第1の信号が得られると、カウンターにより時間のカウントを開始することと、
前記第1のセンサーより、衝撃があったことまたは落下終了を示す第2の信号が得られると、前記カウンターの値または前記カウンターの値に関連するデータと、計時ユニットから得られる、前記第1の信号または前記第2の信号の発生時刻とを関連させてメモリに記録することと、を有する方法。 - 請求項7において、前記カウンターの値に関連するデータは距離である、方法。
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