JP2002349915A - 加湿器 - Google Patents

加湿器

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JP2002349915A
JP2002349915A JP2001158899A JP2001158899A JP2002349915A JP 2002349915 A JP2002349915 A JP 2002349915A JP 2001158899 A JP2001158899 A JP 2001158899A JP 2001158899 A JP2001158899 A JP 2001158899A JP 2002349915 A JP2002349915 A JP 2002349915A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物や部屋の種類・大きさに応じた加湿能力
の設定を可能とする。 【解決手段】 加湿手段と該加湿手段の加湿能力を変え
る加湿能力可変手段とを備え、該加湿能力可変手段によ
って上記加湿手段の加湿能力を所望の大きさに調節でき
るようにしてなる加湿器であって、上記加湿能力可変手
段は、建物の種類と部屋の種類を相互に対応させて幾つ
かの様式モードに分類し、これら各様式モード毎の畳数
との関係における最適な定格加湿能力を調節設定するよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気中に蒸気を
放出して空気中の湿度を高めるようにした加湿器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、室内の空気を加湿するために
用いられる加湿器として、各種のタイプのものが開発さ
れている。これらの加湿器は、その蒸気発生メカニズム
には差があるが、何れにしても発生した水蒸気を部屋等
の居住空間に放出することにより同空間中の空気の加湿
を行うようになっている。
【0003】そして、これまでの加湿器の場合、製品毎
に定格加湿能力(MAXmL/h)が決まっており、そ
の能力範囲内において、加湿能力を例えば強、中、弱と
複数の段階に調節設定することができるようになってい
る。したがって、この能力調節機能を利用すれば、例え
ば設置される部屋の大きさに対応した加湿能力の調整が
一応可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の加
湿器の場合、上記加湿能力の調整機能は、必ずしも部屋
の大きさ(畳数)に対応して正確に調節することを主眼
としたものではなく、単に単位時間当りの加湿能力の調
整を行うものにすぎないため、何の程度の大きさの部屋
に何の程度の加湿能力が適切なのかは、ユーザーにとっ
て、はっきりとは分からない。
【0005】また一方、設定された目標湿度を適切に実
現するためには、上述のような部屋の大きさだけではな
く、畳数が同じでも吸湿性や通気性が大きく相違する建
物の種類(例えば木造・プレハブ・集合住宅など)や部
屋の種類(例えば和室・洋室など)をも考慮して正確に
加湿能力を設定しなければならない。しかし、従来、こ
のような建物や部屋の種類(様式)に応じた対応は、必
ずしも適切になされていない。このため、ケースによっ
ては、過加湿や加湿不足などの現象を招いている。
【0006】なお、これまでにも製品によっては、一応
の目安として建物および部屋の種類や適用床面積と加湿
能力(調節レベル)との対応関係を概略的に取扱説明書
中に記述したものも見られるが、操作パネル面の表示部
を含めて製品本体側では、そのような対応関係が分かる
ようになってはいない。
【0007】本願発明は、このような事情に鑑み、上述
のような建物と部屋の種類(様式)を相互に対応させて
幾つかの様式モードに分類し、これら各様式モード毎の
畳数との関係における最適な定格加湿能力を容易に調節
設定できるようにした高性能の加湿器を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0009】(1) 請求項1の発明 この発明の加湿器は、加湿手段と該加湿手段の加湿能力
を変える加湿能力可変手段とを備え、該加湿能力可変手
段によって上記加湿手段の加湿能力を所望の大きさに調
節できるようにしてなる加湿器であって、上記加湿能力
可変手段は、建物の種類と部屋の種類を相互に対応させ
て幾つかの様式モードに分類し、これら各様式モード毎
の畳数との関係における最適な定格加湿能力を調節設定
するように構成されていることを特徴としている。
【0010】したがって、該構成では、例えば所望の様
式モードを選択し、畳数を設定すれば、その様式モード
での対応する部屋の畳数に適した加湿能力が自動的に調
節設定されることになる。
【0011】(2) 請求項2の発明 この発明の加湿器は、上記請求項1の発明の構成におい
て、各様式モードに応じた定格加湿能力の調節設定は、
所定の様式モードの所定の定格加湿能力を基準とし、該
基準となる定格加湿能力を補正して他の様式モードの加
湿能力とするように構成されている。
【0012】したがって、該構成では、要するに加湿能
力と畳数との相関データとしては、上記基準となる所定
の様式モードの相関データのみを基準データとして記憶
させておくだけで、他の様式モードの定格加湿能力を容
易に調節設定できることになる。
【0013】もちろん、1部の例外については、別の例
外データマップとして記憶させておけばよい。
【0014】(3) 請求項3の発明 この発明の加湿器は、上記請求項2の発明の構成におい
て、所定の様式モードは、木造・和室モードであり、そ
の他の様式モードがプレハブ・洋室モード、集合住宅・
洋室モードであることを特徴としている。
【0015】吸湿性、通気性の良さから言って、木造・
和室モードは、各様式モードの中でも最も大きな加湿能
力が要求される。
【0016】したがって、該構成では、要するに加湿能
力と畳数との相関データとしては、上記最大の定格加湿
能力である「木造・和室」モードの相関データのみを基
準となるデータとして記憶させておくだけでよく、それ
よりも定格加湿能力が小さい他の様式モードについて
は、同データを順次小さく補正するだけでよいことにな
る。
【0017】もちろん、1部の例外については、別の例
外相関データマップとして記憶させておけばよい。
【0018】(4) 請求項4の発明 この発明の加湿器は、上記請求項1,2又は3の発明の
構成において、上記加湿手段の加湿能力の変更は、上記
加湿手段の間欠運転時間を変えることにより行われるよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0019】したがって、該構成では、上記の各場合に
おいて、例えば電熱ヒータ等加湿手段への間欠運転時間
(ON/OFF時間)を変えることで、容易に単位時間
当りの加湿量を可変することができる。
【0020】(5) 請求項5の発明 この発明の加湿器は、上記請求項3又は4の発明の構成
において、木造・和室モード、プレハブ・洋室モード、
集合住宅・洋室モードの各々は、強、中、弱の加湿ラン
クとして表示設定されるように構成されていることを特
徴としている。
【0021】したがって、該構成では、木造・和室モー
ドの場合には強ランクを、プレハブ・洋室モードの場合
には中ランクを、集合住宅・洋室モードの場合には弱ラ
ンクを各々選択すれば、それぞれのモードと畳数に対応
した最適な加湿能力が設定される。
【0022】
【発明の効果】したがって、本願発明の加湿器による
と、1台の加湿器で、各種の建物様式および部屋様式、
部屋の大きさ等に適切に対応することができ、各々に対
して最適な加湿能力を簡単に設定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付の図1〜図7を参照し
て、本願発明の実施の形態に係る加湿器の構成について
説明する。
【0024】(加湿器本体の構成)この加湿器は、先ず
図1および図2に示すように、前面側に位置する給水部
2と該給水部2の背面側に隣接する水蒸気発生部3とを
有する加湿器本体1を備えている。該加湿器本体1は、
上面を形成する合成樹脂製の蓋カバー4と、側面を形成
する円筒状の耐熱合成樹脂製の本体ケース5と、該本体
ケース5の下端側開口面部を閉塞する合成樹脂製の底ケ
ース6とからなっており、前記蓋カバー4は、前記本体
ケース5に対して着脱自在とされている。
【0025】前記給水部2は、取り外し自在な給水タン
ク7と、該給水タンク7内から供給される水Wを一時的
に貯溜する貯溜容器8とを備えている。
【0026】前記給水タンク7は、透明あるいは半透明
の合成樹脂からなるタンク本体9と、該タンク本体9の
給水用開口部10に対して螺着脱自在とされる給水キャ
ップ11とを備えて構成されている。該給水キャップ1
1には、給水弁13が付設された給水ノズル12が設け
られている。前記給水弁13は、給水ノズル12内に架
設された軸受14に対して上下摺動可能に支持されてお
り、図示しないスプリングによって閉弁方向に付勢され
ている。
【0027】前記貯溜容器8は、前記本体ケース5の上
下方向中間部に一体形成された支持壁5aにより構成さ
れており、その中央には、円筒状の突部16が一体に形
成されている。そして、前記給水タンク7のセット時に
おいては、該突部16に対して給水タンク7の給水ノズ
ル12が外挿され、給水弁13が同突部16によって押
し上げられて開弁状態となるようになっている。そし
て、この状態においては、前記給水ノズル12の先端よ
りも、やや上方位置に水位が保持される。
【0028】一方、前記水蒸気発生部3は、水Wを加熱
する加熱タンク部17を備えている。該加熱タンク部1
7は、前記本体ケース5の支持壁5aを利用して前記貯
溜容器8部分に連続するように形成された底部17a
と、該底部17aに対して着脱自在に載置される略円筒
形状のカバー部17bとからなっており、該カバー部1
7bの下端には、前記貯溜容器8との連通孔18(図示
の断面位置では直接見えない)が形成されている。
【0029】前記加熱タンク部17の水位と前記貯溜容
器8の水位とは同位とされており、前記加熱タンク部1
7からの水蒸気発生によってその水位が低下し、貯溜容
器8において給水タンク7の給水ノズル12の下端より
低位となると、前記給水タンク7からの水の補給がなさ
れる。
【0030】前記加熱タンク部17の下方側には、前記
支持壁5aの周縁部に対してビス19により固定された
断面ハット型のヒータプレート20が配置されており、
該ヒータプレート20の内側には、電源端子21a,2
1bを有してAC電源に接続される電熱ヒータ21が配
置されている。また、該電熱ヒータ21の下方には、さ
らに遮熱板22が設けられている。さらに、該遮熱板2
2の下方には、図示はしていないが制御基板が設けられ
ている。
【0031】そして、前記電熱ヒータ21により、前記
加熱タンク部17内の水Wが蒸発するように加熱される
ようになっている。
【0032】また、前記加熱タンク部17の底部17a
には、これも図示はしていないが、加熱タンク部17の
温度を検出する温度センサーが取り付けられている。該
温度センサーからの温度検出情報は、後述するマイクロ
コンピュータユニット27(以下、単にマイコンユニッ
ト27と略称する)に入力される。
【0033】前記加熱タンク部17の一部を構成する上
方側加熱タンク部17のカバー部17bの上部には、そ
の上端側天板部に水蒸気排出口32,32・・を有する
蒸気排出筒33が着脱自在に取り付けられている。該蒸
気排出筒33内には、さらに前記加熱タンクカバー部1
7bの天板部に設けられ、例えばアロマオイル等のテラ
ピー剤が収納される漏斗状容器34と、ハーブ等の芳香
剤Fを収納する芳香剤収納部35とが設けられている。
このような構成の場合、例えば蓋カバー4を取り外し
て、蒸気排出筒33を取り外せば、アロマスオイルや芳
香剤Fの交換を容易に行うことができる。また符号36
は加熱タンクカバー部17bの天面に形成された蒸気流
通孔、37は芳香剤収納部35の底部に形成された蒸気
流通孔である。
【0034】ところで、前記遮熱板22の制御基板下方
部には、上記のように図示しない制御基板があり、同制
御基板上には前記電熱ヒータ21を駆動する電源回路や
制御回路が設けられている。そして、この制御基板上に
配設された各種の電気部品は、前記電熱ヒータ21の作
動中に発熱するため、これを冷却する必要がある。
【0035】そこで、例えば図2に示すように、前記給
水部2の下方であって前記貯溜容器8の側方には、それ
ら各種の電気部品を冷却するための冷却風Aを得るため
の送風機38が配設されている。該送風機38は、例え
ば駆動源であるファンモータ39により回転駆動される
多翼遠心羽根車と、該多翼遠心羽根車を被包するスクロ
ールタイプのファンケーシングとからなっており、該フ
ァンケーシングの吐出口は、前記加熱タンク部17の下
方空間(即ち、前記制御基板部分)の方向に向かって開
口されている。該送風機38からの冷却風Aは、先ず前
記加熱タンク部17の下方空間を通る過程で特に前記制
御基板のヒートシンクを有効に冷却し、その後支持壁5
aに形成された連通口(図示省略)を通って前記加熱タ
ンクカバー部17bの一側方に形成された空気導入室4
1に入り、該空気導入室41から空気導入口42を介し
て加熱タンク部17内に導入されて、該加熱タンク部1
7内において発生する水蒸気Sと合流することとなって
いる。このようにすると、1個の送風機38で、発熱す
る各種電気部品の冷却と、加熱タンク部17において発
生する水蒸気Sの温度降下とを併せて行うことができ
る。
【0036】なお、前記本体ケース5には、前記給水タ
ンク7内の水位を見通せる水位表示窓43が形成されて
いる。また符号44は加湿器を持ち運ぶための把手であ
る。
【0037】また、前記本体ケース5の外面には、該本
体ケース5の前面側から側面側にかけての部分(換言す
れば、給水タンク7の前面側および側面側の一部に対応
する部分)を覆うABS樹脂等からなる断熱カバー45
が着脱自在に取り付けられている。
【0038】前記断熱カバー45には、前記本体ケース
5に形成された水位表示窓43に対応する覗窓46が形
成されている。また、この断熱カバー45の前面側下部
内面には、操作スイッチ類を備えた操作基板47が取り
付けられている。該操作基板47は、前記断熱カバー4
5の下部内面に突設された取付用ボス48に対してビス
49で直接取り付けられている。
【0039】他方、前記断熱カバー45の前面側中央部
には、例えば図3に示すような操作パネル50が設けら
れている。該操作パネル50には、運転キー51、タイ
マー設定キー52、連続運転/タイマー運転を切換える
運転切換キー53、後述するような建物および部屋の様
式モード(木造・和室、プレハブ・洋室、集合住宅・洋
室など)を任意に切換えて選択する様式切換キ−54、
部屋の大きさを入力する畳数切換キ−55、目標湿度を
設定する湿度設定キー56、各種設定状態をリセットす
るリセットキー57等の各種操作キーに加え、さらに、
設定時間表示、運転状態表示、現在の設定湿度表示
(%)、建物および部屋の様式表示(例えば木造・和
室、プレハブ・洋室、集合住宅・洋室など)、部屋の畳
数表示(大きさ)、お手入れ表示、給水表示等の各種の
表示を行う液晶表示部60が設けられている。
【0040】(制御回路部の構成)次に、図4に示す電
気回路図に基づいて、本実施の形態にかかる加湿器にお
ける加湿制御回路の構成を説明する。なお、図1ないし
図3において示された各部に対応する電気的要素には同
一の参照符号を付して示す。
【0041】商用交流電源61からの電力は、加熱タン
ク部17の異常加熱を検知して溶断する温度ヒューズ6
2を介して送風機38のファンモータ39に供給される
とともに、降圧トランス64で降圧され、且つ整流器6
5で整流されて、マイコンユニット27に対してその電
源として供給されるようになっている。また、前記商用
交流電源61からの電力は、マイコンユニット27から
電熱ヒータON信号が出力されて、リレーコイル駆動ト
ランジスタ28がONになり、リレーコイル71が駆動
されると、リレースイッチ70が閉じ、同リレースイッ
チ70を介して電熱ヒータ21に供給されるようになっ
ている。
【0042】そして、上述した運転キー51のON操作
により、電源回路に電源が入ると、上記電熱ヒータ21
により、前記加熱タンク部17内の水Wが加熱され、水
蒸気Sが発生せしめられる。そして、該発生された水蒸
気Sは、上述の蒸気排出筒33を経て芳香等が付与され
た後に、水蒸気排出口32から室内へ放出され、その放
出量に応じて設定された目標湿度への室内空気の加湿が
行われる。
【0043】(建物および部屋の種類や部屋の大きさに
応じた最適加湿能力の設定制御)すでに述べたように、
これまでの加湿器の場合、製品毎に定格加湿能力(MA
XmL/h)が決まっており、その能力範囲内におい
て、例えば強(400mL/h)、中(250mL/
h)、弱(150mL/h)と複数の段階に調節設定す
ることができるようになっている。したがって、この能
力調節機能を利用すれば、例えば設置される部屋の大き
さ(畳数)に対応した加湿能力の調節設定が一応可能と
なる。
【0044】しかし、従来の加湿器の場合、この加湿能
力の調節機能は、一応の目安にすぎず、必ずしも部屋の
大きさ(畳数)に正確に対応して調節することを主眼と
したものではなく、基本的には単位時間当りの加湿能力
の調整を行うものにすぎないため、何の程度の大きさの
部屋に何の程度の加湿能力が適切なのかは、はっきりと
は分からない。
【0045】また一方、上記の設定された目標湿度を適
切に実現するためには、上述のような部屋の大きさ(畳
数)だけではなく、畳数が同じでも吸湿性や通気性が大
きく相違する建物の種類(例えば木造・プレハブ・集合
住宅など)や部屋の種類(例えば和室・洋室など)をも
考慮して加湿能力を設定しなければならない。しかし、
従来、このような建物の種類や部屋の種類に応じた対応
は、なされていない。
【0046】なお、これまでも製品によっては、一応の
目安として建物および部屋の種類や適用床面積と加湿能
力(調節レベル)との対応関係を概略的に取扱説明書中
に記述したものも見られるが、操作パネル面の表示部を
含めて製品本体側では、そのような対応関係が分かるよ
うにはなっていない。
【0047】そこで、この本願発明の実施の形態の構成
では、このような事情に鑑み、上述のような建物の種類
と部屋の種類を相互に対応させて幾つかの様式モードN
o1〜NoN(例えばNo1:「木造・和室」、No
2:「プレハブ・洋室」、No3:「集合住宅・洋室」
・・・NoN「その他」)に分類し、これら各様式モー
ドNo1〜NoN毎の畳数との関係における最適な定格
加湿能力を調節設定できるようにしている。
【0048】この定格加湿能力の調節設定は、例えば吸
湿性、通気性の良さから言って上記各様式モードNo1
〜NoNの中でも同一畳数下において最も大きな加湿能
力が要求される様式モードNo1:「木造・和室」の場
合を基準に設定された最大定格加湿能力(基本加湿能
力)を上記様式モードNo1〜NoN毎に設定した補正
係数(様式モードNo2〜NoNの畳数N2〜Nnを様式
モードNo1の畳数N1に対応した畳数に変換する変換
係数)K1〜Knにより低減補正するようになっている
(例えば様式モードNo2の場合K2=3/5、様式モ
ードNo3の場合K3=1/2に設定。但し、様式モー
ドNo1に対応した補正係数K1は本来補正が不要なた
め、K1=1に設定されている)。
【0049】これは、次のような事情に基いている。
【0050】すなわち、一部の例外はあるが、例えば図
6の定格加湿量と建物および部屋の種類(様式)・畳数
とを比較すると、 (1) 様式モードNo2の「プレハブ・洋室」の畳数
に対してK2=3/5を掛けると、ほぼ様式モードNo
1の「木造・和室」の畳数になる。
【0051】例1:例えば定格加湿能力350mL/h
のとき、 10畳×3/5=6畳 例2:例えば定格加湿能力300mL/hのとき、 8畳×3/5=24/5=4.8≒5畳 (2) 様式モードNo3の「集合住宅・洋室」の畳数
にK3=1/2を掛けると、ほぼ様式モードNo1の
「木造・和室」の畳数になる。
【0052】例1:例えば定格加湿能力250mL/h
のとき、 8畳×1/2=4畳 例2:例えば定格加湿能力450mL/hのとき、 15畳×1/2=7.5≒8畳 ・・・・・となる。
【0053】このように建物および部屋の種類に応じた
様式モードとして、例えばNo2:「プレハブ・洋室」
又はNo3:「集合住宅・洋室」が選択されたときに
は、それぞれその様式モードの部屋の実際の畳数に対し
て各々上述の補正係数K2=3/5,K3=1/2を掛け
たときに得られた畳数値とNo1:「木造・和室」のと
きの畳数値とを比較して対応する加湿能力を決定し、運
転すればよいことが分かる。
【0054】したがって、この実施の形態の構成では、
要するに加湿能力と畳数との相関データとしては、例え
ば図7に示される様式モードNo1の「木造・和室」の
加湿量と畳数データのみを、「通常データマップ」とし
て記憶させておくだけでよいことになる。
【0055】もちろん、1部の例外については、別の
「例外データマップ」として記憶させておけばよい。
【0056】例えば様式モードNo1の「木造・和室」
で、8.5畳に対応する加湿能力が必要な場合などが、
それである。
【0057】この場合、基本的に小数点以下は、四捨五
入することになっているので、本来8.5という数字は
でてこない。したがって、そのような加湿能力が必要な
建物および部屋の様式と畳数が選択されたときは上記の
例外となる。
【0058】さらに、上記の場合において、加湿能力を
変化させる具体的な方法としては、例えば上述の電熱ヒ
ータ21への通電時間(ON/OFF時間)を変えるこ
とで、単位時間当りの加湿量に大小をつけることができ
る。
【0059】例えば電熱ヒータ21のフル通電(デュー
ティー比100%)にて加湿量が700mL/hとする
と、10分間で電熱ヒータ21をON/OFFと間欠運
転することで、350mL/hの加湿能力とする。この
ように、間欠運転の時間を変えることで、容易に加湿能
力の可変設定を行うことができる。
【0060】以下、このような観点から構成された本願
発明の実施の形態における建物および部屋の種類や部屋
の大きさに応じた最適加湿能力設定制御の方法につい
て、図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0061】すなわち、先ず運転キー51がON操作さ
れ、当該加湿器本体のマイコンユニット27に電源が入
ると、本制御をスタートする。
【0062】そして、先ず最初にステップS1で、上述
の様式切換キー54により選択された様式モードが、上
記様式モードNo1の「木造・和室」であるか否かを判
定する。その結果、YESと判定された時は、さらに続
いてステップS2に進んで、上記畳数切換キー55を使
用して、当該部屋の畳数N1を入力する。その後、続く
ステップS4で同入力された畳数N1が上述した例外であ
るか否かを判断する。
【0063】他方、上記ステップS1でNOと判定され
た時は、さらにステップS3で様式モードNo2の「プ
レハブ・洋室」であるか否か、それもNOである時は、
さらにステップS9で様式モードNo3の「集合住宅・
洋室」であるか否かを、順次判定して行く。
【0064】そして、それぞれ続くステップS8,S12
で各々畳数N2,N3を入力し、さらに続くステップ
10,S13で同入力された畳数N2,N3が上述した例外
であるか否かを各々判断する。
【0065】先ず最初に、上記ステップS1でYESの
ユーザーにより選択された様式モードが様式モードNo
1:「木造・和室」である場合において、上記ステップ
2で入力された畳数N1が例外である時は、ステップS
7に進んで上述した例外データマップから加湿量を選択
して決定した後、最終的にステップS6で上述した電熱
ヒータ21のON/OFF時間を決定して運転する。他
方、同ステップS4でNOの入力された畳数N1が例外で
はない時は、先ずステップS5に進んで、上述した通常
のデータマップから加湿量を決定して、ステップS6
上述した電熱ヒータ21のON/OFF時間を決定して
運転する。
【0066】次にステップS3でYESの様式モードN
o2:「プレハブ・洋室」である場合において、入力さ
れた畳数N2が例外である時は、上述のステップS7に進
んで上述した例外データマップから加湿量を選択決定し
た後、最終的にステップS6で上記電熱ヒータ21のO
N/OFF時間を決定して運転する。他方、同ステップ
10でNOの入力された畳数N2が例外ではない時は、
先ずステップS11に進んで、N1=3・N2/5として畳
数N2を畳数N1に変換(補正)した上でステップS5
進み、上述した通常のデータマップから加湿量を決定し
て、ステップS6で電熱ヒータ21のON/OFF時間
を決定して運転する。
【0067】また他方ステップS13でYESの様式モー
ドNo3:「集合住宅・洋室」である場合において、入
力された畳数N3が例外である時は、上述のステップS7
に進んで上述した例外データマップから加湿量を選択決
定した後、最終的にステップS6で上記電熱ヒータ21
のON/OFF時間を決定して運転する。他方、同ステ
ップS13でNOの入力された畳数N3が例外ではない時
は、先ずステップS14に進んで、N1=N3/2として畳
数N3を畳数N1に変換(補正)した上でステップS5
進み、上述した通常のデータマップから加湿量を決定し
た後、ステップS6で上記電熱ヒータ21のON/OF
F時間を決定して運転する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる加湿器の本体部
分の構成を示す左側方から見た断面図である。
【図2】同加湿器の本体部分の前方から見た断面図であ
る。
【図3】同加湿器の本体部分前面に設けられている操作
パネル部の正面図である。
【図4】同加湿器の制御回路の構成を示す電気回路図で
ある。
【図5】同加湿器の加湿能力設定制御の内容を示すフロ
ーチャートである。
【図6】同加湿器の建物および部屋の種類等様式と定格
加湿能力との関係を示すデータテーブル図である。
【図7】同加湿器の木造・和室モードでの加湿量と畳数
との関係を示す基本となるデータテーブル図である。
【符号の説明】
1は加湿器本体、21は電熱ヒータ、27はマイコンユ
ニット、50は操作パネル、51は運転キー、52はタ
イマーキー、53は運転切換キー、54は様式切換キ
ー、55は畳数切換キー、56は湿度設定キー、60は
液晶表示部である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加湿手段と該加湿手段の加湿能力を変え
    る加湿能力可変手段とを備え、該加湿能力可変手段によ
    って上記加湿手段の加湿能力を所望の大きさに調節でき
    るようにしてなる加湿器であって、上記加湿能力可変手
    段は、建物の種類と部屋の種類を相互に対応させて幾つ
    かの様式モードに分類し、これら各様式モード毎の畳数
    との関係における最適な定格加湿能力を調節設定するよ
    うに構成されていることを特徴とする加湿器。
  2. 【請求項2】 各様式モードに応じた定格加湿能力の調
    節設定は、所定の様式モードの所定の定格加湿能力を基
    準とし、該基準となる定格加湿能力を補正して他の様式
    モードの加湿能力とするように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の加湿器。
  3. 【請求項3】 所定の様式モードは、木造・和室モード
    であり、その他の様式モードがプレハブ・洋室モード、
    集合住宅・洋室モードであることを特徴とする請求項2
    記載の加湿器。
  4. 【請求項4】 加湿能力の変更は、加湿手段の間欠運転
    時間を変えることにより行われるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の加湿器。
  5. 【請求項5】 木造・和室モード、プレハブ・洋室モー
    ド、集合住宅・洋室モードの各々は、強、中、弱の加湿
    ランクとして表示設定されるように構成されていること
    を特徴とする請求項3又は4記載の加湿器。
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