JP2002348370A - パーフルオロポリエーテル変性シラン及びそれを利用する表面処理剤 - Google Patents

パーフルオロポリエーテル変性シラン及びそれを利用する表面処理剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撥水撥油性、離型性、防汚性等がより優れた
硬化被膜を形成することができるパーフルオロポリエー
テル変性シラン、及びそれを利用する表面処理剤を提供
する。 【解決手段】 下記一般式(1) F(Cx2xO)my2y−Q−Z (1) 〔式中、Qは2価の有機基であり、Zは下記一般式
(2) 【化1】 (式中、Aは加水分解性基であり、R1及びR2は独立に
1価の有機基であり、a及びbはそれぞれ2又は3の整
数である。)で表わされる1価の基であり、mは6〜50
の整数であり、x及びyはそれぞれ1〜3の整数であ
る。〕で表されるパーフルオロポリエーテル変性シラ
ン、及び及びそれを利用する表面処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーフルオロポリ
エーテル変性シラン及びそれを利用する表面処理剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般にパーフルオロポリエーテル基含有
化合物は、その表面エネルギーが非常に小さいので、撥
水撥油性、耐薬品性、潤滑性、離型性、防汚性等の性質
を有する。その性質を利用して、工業的には紙や繊維等
の撥水撥油防汚剤、磁気記録媒体の滑剤、精密機器の防
油剤、離型剤、化粧料、保護膜等幅広く利用されてい
る。
【0003】しかし、その性質は同時に他の基材に対す
る非粘着性、非密着性であることを示しており、基材表
面に塗布することはできても、被膜を形成し基材に密着
させることは難しかった。
【0004】一方、ガラスや布等の基材表面と有機化合
物とを結合させるものとしては、シランカップリング剤
が良く知られている。シランカップリング剤は、1分子
中に有機官能基と反応性シリル基(一般にはアルコキシ
シリル基)を有する。アルコキシシリル基は、空気中の
水分等によって自己縮合反応をおこしてシロキサンとな
り被膜を形成する。それと同時に、ガラスや金属等の表
面と化学的・物理的に結合することによって、耐久性を
有する強固な被膜となる。シランカップリング剤はこの
性質を利用して各種基材表面のコーティング剤として幅
広く利用されている。
【0005】上記のパーフルオロポリエーテル基に基く
撥水撥油性等の特徴と、シランカッポリング剤が有する
被膜形成性及び被膜の密着性の特徴を兼ね備えた化合物
を意図して、特開昭58-167597号公報には、下記式:
【0006】
【化3】
【0007】(式中、R1、R2は炭素原子数1〜4のアル
キル基、QはCH2CH2CH2又はCH2CH2NHCH 2CH2CH2、mは1〜
4の整数、nは2又は3の整数である。)で示されるフルオ
ロアミノシラン化合物が開示されている。しかしなが
ら、この化合物は、パーフルオロポリエーテル基の部分
が、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)の2〜5
量体と短いため、パーフルオロポリエーテル基の持つ撥
水撥油性等の特徴を十分に発揮させることができなかっ
た。
【0008】また、特開昭58-122979号公報には、ガラ
ス表面の撥水撥油剤として、下記式:
【0009】
【化4】
【0010】(式中、Rfは炭素原子数1〜20個のポリフル
オロアルキル基であって、エーテル結合を1個以上含ん
でもよい。R1は水素原子又は低級アルキル基、Aはアル
キレン基、xは−CON(R2)−Q−又は−SO2N(R2)−Q−(た
だし、R2は低級アルキル基、Qは2価の有機基を示す)、z
は低級アルキル基、Yはハロゲン、アルコキシ基又はR3C
OO−(ただし、R3は水素原子又は低級アルキル基を示
す)、nは0又は1の整数、aは1〜3の整数、bは0又は1〜2
の整数である。)で示される化合物が開示されている。
しかし、この場合も含フッ素基部分の炭素原子数が1〜2
0個と少ないためポリフルオロエーテル基の特徴である
撥水撥油性等の効果が十分に得られていない。
【0011】そこで、本発明者らはこれらの問題を解決
するために先に下記式:
【0012】
【化5】
【0013】(式中、Xは加水分解性基、R1は低級アルキ
ル基、R2は水素原子又は低級アルキル基、QはCH2CH2CH2
又はCH2CH2NHCH2CH2CH2、mは6〜50の整数、nは2又は3、
x及びyはそれぞれ1〜3の整数である。)で表される、パ
ーフルオロポリエーテル変性アミノシランを提案した
(特開平11-29585号公報)。このパーフルオロポリエーテ
ル変性アミノシランは、撥水撥油性、防汚性、耐薬品
性、潤滑性、離型性等に優れており、各種基材表面にコ
ーティングすることにより表面処理剤として利用するこ
とができる。しかし、1分子中の加水分解性基の割合(重
量%)が少ないため、硬化までに時間を要する等、被膜
形成性が十分ではなかった。
【0014】また、近年、建築物の高層化に伴い窓ガラ
スをメインテナンスフリー化すること等「汚れにくくす
る」、「汚れを落としやすくする」技術に対する要求は
年々高まってきており、これらの要求に応えることので
きる材料の開発が望まれている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑
み、本発明の課題は、被膜形成性が良好で、同時に撥水
撥油性、離型性、防汚性等がより優れた硬化被膜を形成
することができるパーフルオロポリエーテル変性シラン
及びそれを利用する表面処理剤を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記要望
に応えるため鋭意検討を行った結果、下記一般式(1)
で示される新規なパーフルオロポリエーテル変性シラン
により上記課題を解決することができることを見出し、
本発明をなすに至った。
【0017】すなわち、本発明は、第一に、下記一般式
(1): F(Cx2xO)my2y−Q−Z (1) 〔式中、Qは2価の有機基であり、Zは下記一般式
(2):
【0018】
【化6】
【0019】(式中、Aは加水分解性基であり、R1及び
2は独立に1価の有機基であり、a及びbはそれぞれ
2又は3の整数である。)で表わされる1価の基であ
り、mは6〜50の整数であり、x及びyはそれぞれ1〜
3の整数である。〕で表されるパーフルオロポリエーテ
ル変性シランを提供する。
【0020】第二に、前記パーフルオロポリエーテル変
性シラン、及びその加水分解縮合物からなる群から選ば
れる少なくとも1種を含有する表面処理剤を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。 [パーフルオロポリエーテル変性シラン]本発明のパー
フルオロポリエーテル基変性シランは、下記一般式
(1): F(Cx2xO)my2y−Q−Z (1) 〔式中、Qは2価の有機基であり、Zは下記一般式
(2):
【0022】
【化7】
【0023】(式中、Aは加水分解性基であり、R1及び
2は独立に1価の有機基であり、a及びbはそれぞれ
2又は3の整数である。)で表わされる1価の基であ
り、mは6〜50の整数であり、x及びyはそれぞれ1〜
3の整数である。〕で表されるパーフルオロポリエーテ
ル変性シランである。
【0024】上記式中、Qは2価の有機基であり、特に
は、酸素原子、窒素原子、ケイ素原子及び硫黄原子から
選ばれる1種又は2種以上を含有していてもよい置換又
は非置換の2価炭化水素基である。この2価炭化水素基
としては炭素原子数2〜20のものが好ましい。この2価
炭化水素基において、酸素、窒素、ケイ素原子、硫黄原
子を含有していない部分の置換又は非置換の2価炭化水
素基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基、メチルエチレン基、ブチレン基、ヘキサメチレン基
等のアルキレン基、シクロヘキシレン基等のシクロアル
キレン基、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基、
ナフチレン基、ビフェニレン基等のアリレーン基や、こ
れらアルキレン基とアリレーン基の組合せ等が例示さ
れ、またこれらの基の水素原子の一部又は全部がハロゲ
ン原子で置換されたものが挙げられる。
【0025】これら2価炭化水素基が酸素原子、窒素原
子、ケイ素原子及び硫黄原子を含有している場合は、酸
素原子は−O−として、窒素原子は−NR−(Rは水素
原子、炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基で
ある)又は−N=として、ケイ素原子は−SiR'R”−
(R',R"は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール
基である)として、硫黄原子は−S−として2価炭化水
素基中に介在する。また、これらの原子はアミド結合
[−CONR−(Rは上記と同様)]として、スルホンア
ミド結合[−SO2NR−(Rは上記と同様)]として、
−COO−として2価炭化水素基中に介在していてもよ
い。
【0026】このように酸素原子、窒素原子、ケイ素原
子、硫黄原子を含有している場合の2価炭化水素基の具
体例としては、下記のものが挙げられる。なお、下記式
でMeはメチル基、Phはフェニル基である。 −CHCHOCHCHCH− , −C
OCHCHCH − −CHCHSCHCHCH− ,
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】
【化11】
【0031】また、一般式(1)において、Zは前記の
ように一般式(2):
【0032】
【化12】
【0033】(式中、Aは加水分解性基であり、R1及び
2は独立に1価の有機基であり、a及びbはそれぞれ
2又は3の整数である。)で表わされる1価の基であ
り、式中Aは加水分解性基であり、同一でも異なってい
てもよい。Aの具体例としては、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、メト
キシメトキシ基、メトキシエトキシ基等のオキシアルコ
キシ基、アセトキシ基等のアシロキシ基、イソプロペノ
キシ基等のアルケニルオキシ基、クロル基、ブロモ基、
ヨード基等のハロゲン基等が挙げられる。中でもメトキ
シ基、エトキシ基、イソプロペノキシ基、クロル基が好
適である。
【0034】一般式(2)において、上記R1及びR2
1価の有機基であり、R1及びR2としては、置換若しく
は非置換の1価炭化水素基、又は下記式:
【0035】
【化13】
【0036】で表わされる1価の基が挙げられる。
【0037】前記R1及びR2で表わされる置換若しくは
非置換の1価炭化水素基としては、炭素原子数1〜12の
ものが好ましく、これらの基として具体的には、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の
シクロアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル
基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニル
エチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基、ある
いはこれらの基の水素原子の一部又は全部がフッ素、塩
素、臭素等のハロゲン原子で置換したクロロメチル基、
ブロモエチル基、クロロプロピル基、トロフルオロプロ
ピル基、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル基
等を挙げることができる。
【0038】一般式(1)において、mは6〜50の整数
である。この範囲より小さいとパーフルオロポリエーテ
ル基が有する撥水撥油性、離型性、防汚性等の特徴が十
分に発揮されず、また、この範囲より大きいと、分子全
体に占めるアルコキシシリル基の割合が小さくなるの
で、アルコキシシリル基の縮合反応が進み難くなり、被
膜を形成する上で好ましくない。mの値としては15〜35
の範囲が機能の発現と反応性とのバランスの上で特に望
ましい。
【0039】一般式(1)で表わされるパーフルオロポ
リエーテル変性シランとしては、特にF(CxF2xO)mCyF2y
−で表わされるパーフルオロポリエーテル基が下記式
(3):
【0040】
【化14】
【0041】(式中、mは前記と同様である)で示され
る基であることが好ましく、また加水分解性基Aがアル
コキシ基であるものが好ましい。
【0042】本発明のパーフルオロポリエーテル変性シ
ランの製造方法としては、通常、パーフルオロポリエー
テル変性ヒドロシロキサン(ヘキサフルオロプロピレン
オキサイド(HFPO)オリゴマーの末端に水素原子を有する
シロキサン誘導体)とビニル基を有するシラン化合物と
のヒドロシリル化反応によって製造する方法が挙げられ
る。
【0043】本発明のパーフルオロポリエーテル変性シ
ランは一般式(1)から明らかなように、分子中に加水
分解性シリル基を2個以上有しており、特開昭58-12297
9号公報に記載されている化合物よりも反応性が向上し
ているので、硬化性、被膜形成性に優れている。
【0044】本発明のパーフルオロポリエーテル変性シ
ランは、撥水性、撥油性、離型性、防汚性等に優れた硬
化被膜を形成する。
【0045】[表面処理剤]本発明の表面処理剤は、上
記パーフルオロポリエーテル変性シランを利用するも
の、すなわち一般式(1)で示されるパーフルオロポリ
エーテル変性シラン及びその部分加水分解縮合物から選
ばれる少なくとも1種を主成分として含有するものであ
る。この場合、この表面処理剤は、必要に応じて、アル
コキシシラン加水分解縮合触媒を含有していてもよい。
かかる触媒としては、例えば、有機錫化合物(ジブチル
銀ジメトキシド、ジラウリン酸ジブチル錫等)、有機チ
タン化合物(テトラ−n−ブチルチタネート等)、有機酸
(酢酸、メタンスルホン酸等)、無機酸(塩酸、硫酸等)が
挙げられ、これらの中では特に酢酸、テトラ−n−ブチ
ルチタネート、ジラウリン酸ジブチル錫等が望ましい。
上記触媒の添加量は触媒としての有効量であり、通常、
上記パーフルオロポリエーテル変性シラン100重量部に
対して0.01〜5重量部、特に0.1〜1重量部である。
【0046】また、本発明の表面処理剤は、適当な溶剤
を含有していてもよい。かかる溶剤としては、例えば、
フッ素変性脂肪族炭化水素系溶剤(パーフルオロヘプタ
ン、パーフルオロオクタン等)、フッ素変性芳香族炭化
水素系溶剤(m−キシレンヘキサフロライド、ベンゾト
リフロライド等)、フッ素変性エーテル系溶剤〔メチル
パーフルオロブチルエーテル、パーフルオロ(2−ブチル
テトラヒドロフラン)等〕、炭化水素系溶剤(石油ベンジ
ン、ミネラルスピリッツ、トルエン、キシレン等)、ケ
トン系溶剤(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等)が挙げられ、中でも溶解性、濡れ性
等の点で、フッ素変性された溶剤が望ましく、特に、m
−キシレンヘキサフロライド、パーフルオロ(2−ブチル
テトラヒドロフラン)等が好適に用いられる。なお、こ
れら溶剤は、単独で用いても2種以上を混合して使用し
てもよく、上記成分を均一に溶解させることが望まし
い。
【0047】上記表面処理剤を用いて各種基材の表面を
処理する方法としては、公知の方法が採用でき、例え
ば、刷毛塗り、ディッピング、スプレー、蒸着処理等の
方法を適用し得る。処理条件は適宜選択され、処理温度
は処理方法によって最適な温度は異なるが、例えば刷毛
塗りやディッピングの場合は、室温〜120℃の範囲が望
ましい。また、処理湿度としては、加湿下で行うことが
反応を促進する上で望ましい。なお、基材としては、
紙、布、金属、ガラス、プラスチック、セラミック等、
各種材質のものを用いることができる。
【0048】また、本発明の表面処理剤は、上記の機能
を利用して、例えば次のように応用される。こうして、
基材表面に硬化皮膜が形成され、この皮膜は基材に密着
し、かつ揆水揆油性などのパーフルオロエテール基本来
の前述した優れた特性を有するものである。 (1)撥水撥油剤として、紙、布、金属、ガラス、プラス
チック、セラミック等に適用。 (2)離型剤として、粘着テープ、樹脂成型用金型、ロー
ル等に適用。 (3)防汚加工剤として、紙、布、金属、ガラス、プラス
チック、セラミック等に適用。
【0049】また、より具体的な応用例として下記のも
のが挙げられる。 ・反射防止フィルム等の表面に防汚性に優れた被膜を形
成する防汚コーティング剤。 ・眼鏡レンズ、反射防止フィルター等光学部材の指紋、
皮脂付着防止コーティング剤。 ・浴槽、洗面台のようなサニタリー製品の撥水、防汚コ
ーティング剤。 ・一般産業用ガラス、自動車、電車、航空機等の窓ガラ
ス、ヘッドランプカバー等の防汚コーティング剤。 ・外壁用建材の撥水、防汚コーティング剤。 ・台所用建材の油汚れ防止用コーティング剤。 ・電話ボックスの撥水、防汚及び貼り紙防止コーティン
グ剤。 ・美術品等の撥水・撥油性、及び指紋付着防止付与のコ
ーティング剤。
【0050】[硬化被膜]上記表面処理剤を各種基材又
は物品の表面に適用し、上述の処理により該表面に密着
した硬化被膜が形成される。各種基材あるいは物品の表
面に形成される硬化被膜の膜厚は、基材あるいは物品の
種類により適宜選択されるが、通常0.1〜5μm、特に0.1
〜1μmであることが好ましい。
【0051】[その他の用途]本発明のパーフルオロポ
リエーテル変性シランは、上記用途以外に、塗料添加
剤、樹脂改質剤、無機充填材の流動性・分散性の改質、
テープ・フィルム等の潤滑性の向上剤等に使用される。
【0052】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0053】実施例1 [パーフルオロポリエーテル変性シランの合成]温度
計、還流冷却器、攪拌機を取り付けた容量200mlの3つ口
フラスコに、下記式:
【0054】
【化15】
【0055】で表わされるパーフルオロポリエーテル変
性ヒドロシロキサン89.9gと、m−キシレンヘキサフロ
ライド90.0g、塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のト
ルエン溶液(以下触媒PTと記す)0.117g(Pt単体として2.4
0×10-6モルを含有)を入れて80℃に加熱攪拌した。ビニ
ルトリメトキシシラン9.2gを滴下して85℃で3時間熟成
し、ガスクロマトグラフィーにより原料のビニルトリメ
トキシシランが消失したのを確認した後、溶剤や過剰の
ビニルトリメトキシシランを減圧溜去して無色透明の液
体96.8gを得た。得られた化合物の1H-NMRのデータを次
に示す。また、図1にIRスペクトル図を示す ・1H-NMR(TMS基準、ppm) −SiCH3 0.1〜1.4 −SiCH2CH2Si− 0.7〜0.8 −NHCH2CH2CH2Si− 0.5〜0.9 −NHCH2CH2CH2Si− 1.5〜1.9 −NHCH2CH2CH2Si− 3.2〜3.7 −SiOCH3 3.5〜3.8 −CONHCH2− 6.3〜6.6 ・IR(KBr板、液膜法、cm-1、図1にチャート添付) 3050-2800(C-H) 1730(CON) 1315-1050(C-F) 以上の結果から、得られた化合物の構造式は
【0056】
【化16】 であることがわかった。
【0057】[パーフルオロポリエーテル変性シランの
評価]前記のようにして合成したパーフルオロポリエー
テル変性シラン3.0gをノナフロロブチルエチルエーテル
(商品名HFE-7200:3M社製)97.0gに溶解し、ガラス板(2.
5×10×0.5cm)に刷毛塗りで塗布した。25℃、湿度70%
の雰囲気下で1時間放置し、硬化被膜を形成させた。こ
の試料片を用いて、下記(1)〜(3)の評価を行った。
【0058】(1)撥水撥油性の評価 接触角計(協和界面科学社製A3型)を用いて、硬化被膜の
水及びn−ヘキサデカンに対する接触角を測定し、撥水
撥油性の評価とした。 (2)離型性の評価 硬化被膜表面にセロハン粘着テープ(幅25mm)を貼り、そ
の剥離力を測定して離型性の評価とした。測定は引張試
験機を用いて硬化被膜表面とセロハン粘着テープの粘着
面とが180°となるように剥離速度300mm/minで引張っ
て行った。
【0059】(3)被膜の耐久性の評価 セルロース製不織布によって硬化被膜表面を一定の荷重
で30往復拭いたのち、評価(1)で示した方法で水に対す
る接触角を測定して耐久性の評価とした。 (4)加水分解性(被膜形成性)の評価 合成したパーフルオロポリエーテル変性シラン3.0gをノ
ナフロロブチルエチルエーテル97.0gに溶解させ、ガラ
ス板(2.5×10×0.5cm)に刷毛塗りで塗布し、25℃、湿度
70%の雰囲気下で10分間放置したのち、表面の未硬化分
をセルロース製不織布で拭き取ってから、ガラス表面の
水に対する接触角を測定して加水分解性(被膜形成性)の
評価とした。これら(1)〜(4)の評価結果を表1に示す。
【0060】実施例2 実施例1の合成で用いたパーフルオロポリエーテル変性
ヒドロシロキサンの代わりに、下記式:
【0061】
【化17】
【0062】に示されるパーフルオロポリエーテル変性
ヒドロシロキサン90.1gを用いた以外は、実施例1と同
様の方法で下記式に示す化合物を得た。
【0063】
【化18】
【0064】合成したパーフルオロポリエーテル変性シ
ランについて実施例1と同様にして評価を行い、その結
果を表1に示す。
【0065】比較例1 実施例1で用いたパーフルオロポリエーテル変性ヒドロ
シロキサン代わりに下記式:
【0066】
【化19】
【0067】で示される化合物を用いた以外は、実施例
1と同様の方法で下記式に示す化合物を得た。
【0068】
【化20】
【0069】合成したパーフルオロポリエーテル変性シ
ランについて実施例1と同様にして評価を行い、その結
果を表1に示す。
【0070】比較例2 実施例1におけるパーフルオロポリエーテル変性シラン
の代わりに下記式に示す化合物について実施例と同様の
方法で評価した。評価結果を表1に示す。
【0071】
【化21】
【0072】
【表1】
【0073】実施例1及び実施例2のパーフルオロポリ
エーテル変性シランは、加水分解性(被膜形成性)に優れ
ており、得られる硬化被膜は、いずれも従来品(比較例
2)と同等もしくはそれ以上の撥水撥油性及び離型性を
有し、かつ、耐久性に優れている。また、比較例1で
は、実施例と比べて撥水撥油性、離型性に劣っており実
用に供し得ない。したがって、実施例1及び実施例2の
パーフルオロポリエーテル変性シランは、表面処理剤と
して有効に利用可能である。
【0074】実施例3〜4 粘着偏光フィルタ(N社製)に付設したきらめき防止機能
付のハードコート層の上にスパッタリング方式で、SiO2
層、TiO2層、SiO2層、TiO2層、SiO2層の5層をそれぞれ
λ/4光学膜厚で順次積層して反射防止層を付設した。
【0075】次に、実施例1〜2で合成したパーフルオ
ロポリエーテル変性シランをノナフロロブチルエチルエ
ーテルで0.3重量%濃度となるように希釈して、コーテ
ィング溶液を調製した。この処理液を前記の反射防止フ
イルムにスピンコート法で塗工し、室温下に一昼夜放置
してコーティング層を硬化させて汚染防止層を形成し、
反射防止膜を有する光学素材を得た。
【0076】比較例3 汚染防止層を付設しない以外は実施例に準じて光学素材
を得た。 比較例4 比較例1で合成したフルオロシランを用いてコーティン
グ溶液を調製し、これを用いる以外は、実施例3に準じ
て光学素材を得た。
【0077】実施例3、4及び比較例3、4で得た光学
素材を用いて、以下のような評価を行った。 (1)撥水性の評価 接触角計(協和界面科学社製A3型)を用いて、硬化被膜の
水に対する接触角を測定し、撥水性の評価とした。評価
結果を表2に示す。
【0078】(2)防汚性に対する評価 フイルム表面に人差し指を5秒間押し当てて指紋を付着
させてそのつきにくさを目視で評価した。またその指紋
を乾いた布で拭き取ったときの汚れの拭き取りやすさに
ついても評価した。評価基準は以下のとおりであり、被
験者5人の平均の評価をその表面の評価とした。評価結
果を表2に示す。 (指紋のつきにくさ) ○:指紋がほとんどつかない ×:はっきりと指紋がつく (指紋の拭き取りやすさ) ○:指紋を軽く拭き取ることができる △:指紋は拭き取りにくいが跡は残らない ×:指紋が拭き取りにくく跡も残る
【0079】
【表2】
【0080】以上のことから本発明のパーフルオロポリ
エーテル変性シランを含有するコーティング剤は、撥水
撥油性、防汚性に優れた硬化被膜を形成する。したがっ
て、本発明のパーフルオロポリエーテル変性シランは表
面処理剤として各種の用途へ応用することができるもの
である。
【0081】
【発明の効果】本発明のパーフルオロポリエーテル変性
シランは、被膜形成性(加水分解性)が良好で、基材表
面に強固に密着した硬化被膜を形成し、この硬化被膜
は、撥水撥油性、防汚性、耐薬品性、潤滑性及び離型性
等に優れており、その効果を長期間持続する。したがっ
て、このパーフルオロポリエーテル変性シランを利用し
た表面処理剤(パーフルオロポリエーテル変性シラン及
びその部分加水分解縮合物からなる群から選ばれる少な
くとも1種を含有する表面処理剤)は、各種用途に利用
が可能であり、たとえば、コーティング剤等として各種
基材又は物品に有効に適用される。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で合成したパーフルオロポリエーテル
変性シランのIRスペクトル図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1): F(Cx2xO)my2y−Q−Z (1) 〔式中、Qは2価の有機基であり、Zは下記一般式
    (2): 【化1】 (式中、Aは加水分解性基であり、R1及びR2は独立に
    1価の有機基であり、a及びbはそれぞれ2又は3の整
    数である。)で表わされる1価の基であり、mは6〜50
    の整数であり、x及びyはそれぞれ1〜3の整数であ
    る。〕で表されるパーフルオロポリエーテル変性シラ
    ン。
  2. 【請求項2】一般式(1)において、F(Cx2xO)m
    y2y−で表わされる基が、下記式(3): 【化2】 (式中、mは請求項1と同様である。)で示される基で
    ある請求項1記載のパーフルオロポリエーテル変性シラ
    ン。
  3. 【請求項3】一般式(2)におけるAがアルコキシ基で
    ある請求項1記載のパーフルオロポリエーテル変性シラ
    ン。
  4. 【請求項4】一般式(1)におけるQが、酸素原子、窒
    素原子、ケイ素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれ
    る1種又は2種以上を含有していてもよい置換又は非置
    換の2価炭化水素基である請求項1に記載のパーフルオ
    ロポリエーテル変性シラン。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載のパー
    フルオロポリエーテル変性シラン及びその加水分解縮合
    物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する表
    面処理剤。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の表面処理剤から得られる
    硬化被膜。
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