JP2002347848A - 配送用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は配送中に収納した物品の損傷を効率
よく阻止することができるとともに、物品の収納も容易
に、楽にできる安価な配送用容器を得るにある。 【解決手段】 開口部の一方の端部にとじ片が一体形成
された封筒状の配送用容器本体と、この配送用容器本体
の開口部の一端部に一端部が固定あるいは配送用容器本
体の内側面に固定され、不使用時には該配送用容器本体
内に収納でき、内部に物品を収納する場合には収納する
物品をくるむことができるクッションシートとで配送用
容器を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は本やカタログ、見本
やサンプルその他の物品を収納して配送する場合に使用
する配送用容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の配送用容器は厚紙を用い
て封筒状に形成したり、クッション材を介装したシート
材で封筒状に形成したものが使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の厚紙を用いた配
送用容器は、収納する物品をクッション材で覆わなけれ
ば配送中に損傷しやすいという欠点があった。また、ク
ッション材を介装したシート材を用いた配送用容器は、
配送中に収納した物品が損傷するのを効率よく阻止する
ことができるが、シート材が高く、コスト高になるとい
う欠点があった。

【０００４】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
配送中に収納した物品の損傷を効率よく阻止することが
できるとともに、物品の収納も容易に、楽にできる安価
な配送用容器を提供することを目的としている。

【０００５】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読む
と、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面は
もっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範
囲を限定するものではない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は開口部の一方の端部にとじ片が一体形成さ
れた封筒状の配送用容器本体と、この配送用容器本体の
開口部の一端部に一端部が固定あるいは配送用容器本体
の内側面に固定され、不使用時には該配送用容器本体内
に収納でき、内部に物品を収納する場合には収納する物
品をくるむことができるクッションシートとで配送用容
器を構成している。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り、本発明を詳細に説明する。

【０００８】図１ないし図１１に示す本発明の第１の実
施の形態において、１は本やカタログ、見本やサンプ
ル、その他の物品を収納して郵送あるいは宅配する場合
等に使用する本発明の封筒型の配送用容器で、この配送
用容器１は開口部２の一方の端部にとじ片３が一体形成
された封筒状の配送用容器本体４と、この配送用容器本
体４の開口部２の一端部に一端部が固定され、不使用時
には該配送用容器本体４内に収納でき、内部に物品５を
収納する場合には収納する物品５をくるむことができる
クッションシート６とで構成されている。

【０００９】前記配送用容器本体４は厚紙等のシート状
の紙７の内側面に厚紙等のシート状の紙を波板状のクッ
ション紙８となるように接着固定した段ボール９を用い
て、２つ折りした表面板１０と裏面板１１と、この表面
板１０と裏面板１１の両側部寄りの部位に形成した箱状
にするための折り目１２、１２、１２、１２と、前記表
面板１０および裏面板１１の両側部に一体形成された、
先端部が前記折り目１２、１２、１２、１２部まで突出
する、該表面板１０と裏面板１１との両側部を接着固定
するのりしろ片１３、１３、１３、１３と、前記表面板
１０と一体形成されたほぼ前記表面板１０の両側部寄り
の折り目１２、１２間の寸法と同じ寸法の開口部２をと
じるとじ片本体１４、このとじ片本体１４の根元部位に
両側部に一体形成された、前記両側部の外側のりしろ片
１３、１３に接着固定される側部とじ片１５、１５とか
らなるとじ片３とで構成されている。

【００１０】前記クッションシート６は前記配送用容器
本体４を形成する段ボール９を、前記表面板１０の両側
部寄りの折り目１２、１２間の寸法と同じ幅寸法で、一
端部が前記裏面板１１の開口端部１７に接着固定され、
他端部は前記表面板１０と裏面板１１の内壁面に添うよ
うに収納されるとともに、他端部が前記とじ片３の側部
とじ片１５、１５の上部に位置するものが使用されてい
る。

【００１１】上記構成の配送用容器１は、本やカタログ
等の比較的薄い物品５を配送する場合には、図９に示す
ように配送用容器本体４の開口部２より物品５を内部に
収納し、クッショシート６の端部で収納した物品５の端
部をくるむとともに、とじ片３を開口部を覆うように裏
面板１１に接着固定したり、接着テープを用いて固定す
る。

【００１２】また、比較的厚い物品５Ａを配送する場合
には、図１０に示すように配送用容器本体４の折り目１
２、１２、１２、１２を折り曲げ、箱状にして内部に物
品５Ａを収納し、クッションシート６の端部で収納した
物品５Ａの端部をくるむとともに、とじ片３を開口部２
を覆うように裏面板１１および両側部の外側のりしろ片
１３、１３に接着固定したり、接着テープを用いて固定
する。

【００１３】さらにビンや缶等の容器状の物品５Ｂを配
送する場合には、図１１に示すようにクッションシート
６に物品５Ｂをくるむようにして配送用容器本体４内に
収納し、とじ片３を前述のようにとじることにより、同
様に配送するための梱包ができる。

【００１４】

【発明の異なる実施の形態】次に、図１２ないし図２１
に示す本発明の異なる実施に形態につき説明する。な
お、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当っ
て、前記本発明の第１の実施の形態と同一構成部分には
同一符号を付して重複する説明を省略する。

【００１５】図１２ないし図１４に示す本発明の第２の
実施の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と
主に異なる点は、厚紙を用いて配送用容器本体４Ａを形
成した点で、このような配送用容器本体４Ａを用いて構
成した配送用容器１Ａにしても、前記本発明の第１の実
施の形態と同様な作用効果が得られる。

【００１６】図１５および図１６に示す本発明の第３の
実施の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と
主に異なる点は、多数個の空気充填室１６を形成した合
成樹脂材製のクッションシート６Ａを用いた点で、この
ようなクッションシート６Ａを用いて構成した配送用容
器１Ｂにしても、前記本発明の第１の実施の形態と同様
な作用効果が得られる。

【００１７】図１７および図１８に示す本発明の第４の
実施の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と
主に異なる点は、クッションシート６の両端部を除く部
位を配送用容器本体４の内側面２０に接着固定した点
で、このように構成した配送用容器１Ｃにしても、前記
本発明の第１の実施の形態と同様な作用効果が得られる
とともに、クッションシート６の両端部で物品５をくる
むことができる。

【００１８】図１９に示す本発明の第５の実施の形態に
おいて、前記本発明の第１の実施の形態と主に異なる点
は、クッションシート６を二つ折りにして配送用容器本
体４内に収納した点で、このように構成した配送用容器
１Ｄにしても、前記本発明の第１の実施の形態と同様な
作用効果が得られる。

【００１９】図２０および図２１に示す本発明の第６の
実施の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と
主に異なる点は、裏面板１１の折り目１２、１２部の両
端部を除く部位に切欠部１８、１８を形成し、該切欠部
１８、１８に挿入係止することができる係止片１９、１
９を表面板１０ののりしろ片１３、１３の先端部に一体
形成した点で、このように構成した配送用容器１Ｅにし
ても、前記本発明の第１の実施の形態と同様な作用効果
が得られるとともに、のりしろ片１３、１３、１３、１
３をのりを用いて固定することなく係止片１９、１９を
切欠部１８、１８に挿入係止することにより、固定状態
にすることができる。なお、切欠部１８、１８の形成部
位は折り目１２、１２部に限らず、該折り目１２、１２
部近傍であっても良い。

【００２０】なお、前記本発明の各実施の形態では配送
用容器本体に折り目を形成したものについて説明した
が、本発明はこれに限らず、折り目を形成しない配送用
容器本体を用いてもよい。

【００２１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙する効果が得られる。

【００２２】（１）開口部の一方の端部にとじ片が一体
形成された封筒状の配送用容器本体と、この配送用容器
本体の開口部の一端部に一端部が固定あるいは配送用容
器本体の内側面に固定され、不使用時には該配送用容器
本体内に収納でき、内部に物品を収納する場合には収納
する物品をくるむことができるクッションシートとで構
成されているので、配送用容器本体に固定されているク
ッションシートによって収納する物品をくるむことがで
きる。したがって、配送用の梱包作業が容易で、損傷し
づらい状態にできる。

【００２３】（２）前記（１）によって、クッションシ
ートの少なくとも一端部によって収納する物品をくるむ
ことができ、確実にクッション効果が得られるように梱
包することができる。

【００２４】（３）前記（１）によって、構造が簡単で
安価に製造することができる。

【００２５】（４）請求項２も前記（１）〜（３）と同
様な効果が得られるとともに、全体を紙材で構成してい
るので、安価で、再利用や廃棄が容易にできる。

【００２６】（５）請求項３も前記（１）〜（３）と同
様な効果が得られるとともに、厚い物品でも容易に収納
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態の平面図。

【図２】本発明の第１の実施の形態の正面図。

【図３】本発明の第１の実施の形態の背面図。

【図４】本発明の第１の実施の形態の底面図。

【図５】本発明の第１の実施の形態の側面図。

【図６】図１の６−６線に沿う断面図。

【図７】図１の７−７線に沿う拡大断面図。

【図８】本発明の第１の実施の形態の展開図。

【図９】比較的薄い物品の収納状態の説明図。

【図１０】比較的厚い物品の収納状態の説明図。

【図１１】容器状の物品の収納状態の説明図。

【図１２】本発明の第２の実施の形態の平面図。

【図１３】本発明の第２の実施の形態の正面図。

【図１４】本発明の第２の実施の形態の展開図。

【図１５】本発明の第３の実施の形態の平面図。

【図１６】本発明の第３の実施の形態の展開図。

【図１７】本発明の第４の実施の形態の平面図。

【図１８】本発明の第４の実施の形態の側面図

【図１９】本発明の第５の実施の形態の平面図。

【図２０】本発明の第６の実施の形態の平面図。

【図２１】本発明の第６の実施の形態の展開図。

【符号の説明】

１、１Ａ〜１Ｅ：配送用容器、２：開口部、
３：とじ片、４、４Ａ：配送用容器本体、５、５Ａ、
５Ｂ：物品、６、６Ａ：クッションシート、７：シート
状の紙、 ８：クッション紙、９：段ボール、
１０：表面板、１１：裏面板、 １２：
折り目、１３：のりしろ片、 １４：とじ片本体、
１５：側部とじ片、 １６：空気充填室、１７：開
口端部、 １８：切欠部、１９：係止片、
２０：内側面。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 開口部の一方の端部にとじ片が一体形成
   された封筒状の配送用容器本体と、この配送用容器本体
   の開口部の一端部に一端部が固定あるいは配送用容器本
   体の内側面に固定され、不使用時には該配送用容器本体
   内に収納でき、内部に物品を収納する場合には収納する
   物品をくるむことができるクッションシートとを備える
   ことを特徴とする配送用容器。
2. 【請求項２】 開口部の一方の端部にとじ片が一体形成
   されたシート状の紙の内側面に波板状のクッション紙が
   固定されている段ボールを用いた封筒状の配送用容器本
   体と、この配送用容器本体の開口部の一端部に一端部が
   固定あるいは配送用容器本体の内側面に固定され、不使
   用時には該配送用容器本体内に収納でき、内部に物品を
   収納する場合には収納する物品をくるむことができるシ
   ート状の紙の内側面に波板状のクッション紙が固定され
   ている段ボール状のクッションシートとを備えることを
   特徴とする配送用容器。
3. 【請求項３】 開口部の一方の端部にとじ片が一体形成
   され、使用時に箱状となる折り目を有する封筒状の配送
   用容器本体と、この配送用容器本体の開口部の一端部に
   一端部が固定あるいは配送用容器本体の内側面に固定さ
   れ、不使用時には該配送用容器本体内に収納でき、内部
   に物品を収納する場合には収納する物品をくるむことが
   できるクッションシートとを備えることを特徴とする配
   送用容器。
4. 【請求項４】 開口部の一方の端部にとじ片が一体形成
   された封筒状の配送用容器本体と、この配送用容器本体
   内に二つ折り状態で収納され、内部に物品を収納する場
   合には収納する物品をくるむことができるクッションシ
   ートとを備えることを特徴とする配送用容器。