JP2002347646A - 車両のエンジンマウントメンバ構造 - Google Patents

車両のエンジンマウントメンバ構造

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JP2002347646A
JP2002347646A JP2001154152A JP2001154152A JP2002347646A JP 2002347646 A JP2002347646 A JP 2002347646A JP 2001154152 A JP2001154152 A JP 2001154152A JP 2001154152 A JP2001154152 A JP 2001154152A JP 2002347646 A JP2002347646 A JP 2002347646A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 断面が円形の中空パイプからなるキャブオー
バ型車両のエンジンマウントメンバの形状を最適化し、
振動低減と組付作業性の向上を図る。 【解決手段】 車両の前後方向に延設した左右一対のフ
レーム6,8と縦置き状態のエンジン2とを設け、この
フレームに沿い車両前方に延設される左右の各サイド部
材とこのサイド部材間をエンジンの前側で連結するフロ
ント部材34とを設け、これら部材を断面が円形の中空
パイプ36で一体に成形し、サイド部材の後端部には一
端が弾性材を介してエンジンに接続されるとともに、他
端がフレームに締結される車体側マウント部材を左右に
配設して構成されるエンジンマウントメンバ18,20
の構造において、平面視でサイド部材の前端部をフレー
ムに連結固定する左右のブラケット10,12を設け、
ブラケットの車体側締付点より車両前後方向前側の空間
に前記フロント部材を配設し、このフロント部材にはエ
ンジンと離間する部分と近接する部分とを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両のエンジンマ
ウントメンバ構造に係り、特に断面が円形の中空パイプ
からなるキャブオーバ型車両のエンジンマウントメンバ
の形状を最適化し、振動低減と組付作業性の向上を図る
車両のエンジンマウントメンバ構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両においては、左右一対のフレームを
前後方向に延設するとともに、この一対のフレーム間に
縦置き状態のエンジンを配設し、エンジンとフレーム間
に、フレームに沿い車両前方に左右の各サイド部材を延
設し、これらのサイド部材間をエンジンの前側で連結す
るフロント部材を設け、サイド部材とフロント部材とを
断面が円形の中空パイプで一体に成形し、サイド部材の
後端部の一端を弾性材を介してエンジンに接続するとと
もに、他端をフレームに締結される車体側マウント部材
を左右に配設し、エンジンマウントメンバを構成してい
る。
【0003】車両のエンジンマウントメンバ構造として
は、特開昭61−98628号公報に開示されるものが
ある。この公報に開示されるフロントディファレンシャ
ルの取付け構造は、フロントディファレンシャルの前後
方向の位置をそのままに維持したままでエンジンの一を
前方に移動してリヤフロアの座席足元を段下げし得ると
同時に、エンジンの振動を低減している。
【0004】また、特開平10−45020号公報に開
示されるものがある。この公報に開示される自動車前部
の構成部品配設構造は、車体フレームがボデーを支持す
る主フレームと、この主フレームの下方に配設されて弾
性のエンジンマウントを介してエンジンを支持するサブ
フレームとを備え、このサブフレームを前後方向に延び
る左右一対のサブフレームと、これら各サブサイドフレ
ームから上方に向けて突出し、その突出端部が主フレー
ムに結合される結合フレームとで構成した自動車前部の
構成部品配設構造において、エンジンを量結合フレーム
の突出端部に架設させてこの各突出端部にエンジンマウ
ントを介して支持させ、エンジンマウントを、主フレー
ムに対する結合フレームの突出端部の結合部の近傍に位
置させ、サブフレームの結合フレームにおけるエンジン
の支持部を簡単な構成によって剛性を向上させ、エンジ
ンの振動がエンジンマウントで十分に吸収されて、振動
がより確実に車体に伝えられないようにしている。
【0005】更に、特開平11−208502号公報に
開示されるものがある。この公報に開示される自動車の
クロスメンバー構造は、円形中空パイプからなるクロス
メンバー本体と取付用ブラケットとの結合強度を確保し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の車両
のエンジンマウントメンバ構造においては、図5に示す
如く、左右の第1、第2エンジンマウントメンバ11
8、120をパイプであるフロント部材134で連結
し、第1、第2エンジンマウントメンバ118、120
を左右一対の第1、第2サイドフレーム106、108
の下部に図示しないフローティングゴムを介して固定し
ている。
【0007】そしてこのとき、従来のパイプレイアウト
は、剛性及びコスト上から最短距離のレイアウトが採用
されていた。
【0008】この結果、以下の如き不都合があった。 (1)パイプ長さが短い程、剛性はアップする。しか
し、車体側の共振周波数以上にすることが困難なため、
車体と共振し、こもり音が発生する。(車体側の共振周
波数以上にする場合、フローティングゴムを介している
ために、特に難しい。) (2)フロント部材134上には、図5に示す如く、冷
却水配管150類があり、ホースの組付を困難にしてい
た。 (3)フロント部材134は、図6に示す如く、プロペ
ラシャフト116の下を通過するため、パイプであるフ
ロント部材134の通過する位置が車両前方になる程、
最低地上高が決められていることにより地上高の確保が
困難となる。よって、パイプであるフロント部材134
の断面形状を変化させる潰しを追加して地上高を確保す
る必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、車両の前後方向に延設した
左右一対のフレームと縦置き状態のエンジンとを設け、
このエンジンと前記フレーム間には、フレームに沿い車
両前方に延設される左右の各サイド部材とこのサイド部
材間をエンジンの前側で連結するフロント部材とを設
け、前記サイド部材と前記フロント部材とを断面が円形
の中空パイプで一体に成形して設け、前記サイド部材の
後端部には一端が弾性材を介して前記エンジンに接続さ
れるとともに、他端が前記フレームに締結される車体側
マウント部材を左右に配設して構成されるエンジンマウ
ントメンバの構造において、平面視で前記サイド部材の
前端部を前記フレームに連結固定する左右のブラケット
を設け、これらのブラケットの車体側締付点より車両前
後方向前側の空間に前記フロント部材を配設するととも
に、このフロント部材にはエンジンと離間する部分と近
接する部分とを形成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
中空パイプのパイプ径を増加させずに、中空パイプのフ
ロント部材部分を湾曲させて中空パイプの長さを大と
し、共振点を車体側よりも下げることによって、剛性を
向上させる方策に比し、重量を低減し、且つエンジンマ
ウントメンバのレイアウトの自由度を向上している。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0012】図1〜図3はこの発明の実施例を示すもの
である。
【0013】図1及び図2において、2は図示しない車
両に縦置き状態に設けられるエンジン、4はエンジンに
固着されるエンジンミッションアッシである。
【0014】また、図示しない車両は、左右一対のフレ
ームである2本の第1、第2サイドフレーム6、8を前
後方向に延設している。
【0015】そして、車両のフロント側に、左右の第
1、第2マウントブラケット10、12を介して縦置き
状態に前記エンジンミッションアッシ2を搭載するとと
もに、このエンジン2に取り付けられるエンジンミッシ
ョンアッシ4をリヤマウンチングである第3マウントブ
ラケット14によって支持する。
【0016】また、前記車両のフロント側に駆動力を伝
達するために、図1に示す如く、前記エンジンミッショ
ンアッシ4と図示しないフロントデフとを接続する前輪
用プロペラシャフト16を設ける。
【0017】更に、前記エンジン2及びエンジンミッシ
ョンアッシ4は、図2に示す如く、左右の第1、第2マ
ウントブラケット10、12によって傾斜状態に支持さ
れており、左側の第1マウントブラケット10は、車体
側マウント部材である第1エンジンマウントメンバ18
に接続されるとともに、右側の第2マウントブラケット
12は、車体側マウント部材である第2エンジンマウン
トメンバ20に接続される。
【0018】このとき、前記第1エンジンマウントメン
バ18は、一端が弾性材である第1マウントゴム部材2
2を介して前記エンジン2側、つまり左側の第1マウン
トブラケット10に接続され、他端が第1フローティン
グゴム24を介して前記第1サイドフレーム6に締結さ
れる。
【0019】同様に、前記第2エンジンマウントメンバ
20は、一端が弾性材である第2マウントゴム部材26
を介して前記エンジン2側、つまり右側の第2マウント
ブラケット12に接続され、他端が第2フローティング
ゴム28を介して前記第2サイドフレーム8に締結され
る。
【0020】そして、前記エンジン2と第1、第2サイ
ドフレーム6、8間に、これらの第1、第2サイドフレ
ーム6、8に沿い車両前方に延設される左右の第1、第
2サイド部材30、32と、これらの第1、第2サイド
部材30、32間をエンジン2の前側で連結するフロン
ト部材34とを設け、前記第1、第2サイド部材30、
32と前記フロント部材34とを断面円形状の中空パイ
プ36で一体に成形して設ける。
【0021】このとき、第1、第2サイド部材30、3
2の後端部には、車体側マウント部材である前記第1、
第2エンジンマウントメンバ18、20が位置すること
となる。
【0022】また、平面視で前記第1、第2サイド部材
30、32の前端部を前記第1、第2サイドフレーム
6、8に連結固定する左右の第1、第2ブラケット3
8、40を設け、これらの第1、第2ブラケット38、
40の車体側締付点P1、P2より車両前後方向前側の
空間42に前記フロント部材34を配設するとともに、
このフロント部材34にはエンジン2と離間する部分4
4と近接する部分46とを形成する構成とする。
【0023】詳述すれば、前記第1、第2エンジンマウ
ントメンバ18、20の上部には、図1に示す如く、第
1、第2エンジンマウントメンバ18、20の前方に配
置したラジエータ48と前記エンジン2とを連結する冷
却配管50を設け、この冷却配管50の中間部50cに
は接続点52を設け、この接続点52に対峙する第1、
第2エンジンマウントメンバ18、20のフロント部材
34の位相、例えば第2エンジンマウントメンバ20の
フロント部材34の位相を前記エンジン2と離間する方
向に変更する。
【0024】また、前記第1、第2エンジンマウントメ
ンバ18、20の上部には、図1に示す如く、車両前後
方向でエンジン2から離間する方向で前下がりに傾斜す
る前輪用プロペラシャフト16を設け、この前輪用プロ
ペラシャフト16に対峙する第1、第2エンジンマウン
トメンバ18、20のフロント部材34の位相、例えば
第1エンジンマウントメンバ18のフロント部材34の
位相をエンジン2と近接する方向に変更するものであ
る。
【0025】さすれば、前記中空パイプ36は、図1に
示す如く、両端に位置する第1、第2サイド部材30、
32の後側が前記第1、第2エンジンマウントメンバ1
8、20によって第1、第2サイドフレーム6、8に夫
々固着されるとともに、第1、第2サイド部材30、3
2の前側が第1、第2ブラケット38、40によって第
1、第2サイドフレーム6、8に夫々固着され、第1、
第2サイド部材30、32の前端部をフロント部材34
で連結した断面逆U字状に形成される。
【0026】そして、フロント部材34は、前記冷却配
管50及び前輪用プロペラシャフト16の下方に配設さ
れるとともに、第2エンジンマウントメンバ20と冷却
配管50の中間部50cの接続点52間にエンジン2と
離間する部分44を形成し、第1エンジンマウントメン
バ18と冷却配管50の中間部50cの接続点52間に
エンジン2と近接する部分46を形成し、湾曲形状によ
って前記中空パイプ36のフロント部材34の長さを大
とするものである。
【0027】なお、符号54は、前記ラジエータ48に
接続するラジエータホース、56はヒータパイプ、58
はATクーラホースである。
【0028】次に作用を説明する。
【0029】前記エンジン2の駆動時には、エンジン2
と離間する部分44とエンジン2と近接する部分46と
が形成されることによって、冷却配管50の中間部50
cの接続点52を境として、いずれか一方のみが振れる
こととになり、前記中空パイプ36及び第1、第2エン
ジンマウントメンバ18、20全体が振れることはな
い。
【0030】また、前記中空パイプ36のフロント部材
34を湾曲形状、特に第2エンジンマウントメンバ20
と冷却配管50の中間部50cの接続点52間にエンジ
ン2と離間する部分44を形成したことによって、冷却
配管50へのホース組付スペースを確保している。
【0031】更に、前記中空パイプ36のフロント部材
34を湾曲形状、特に第1エンジンマウントメンバ18
と冷却配管50の中間部50cの接続点52間にエンジ
ン2と近接する部分46を形成したことによって、従来
のものに比し、中空パイプ36のフロント部材34を最
低地上高からの距離の大となる車両の後方側に位置さ
せ、パイプの潰しを不要としている。
【0032】これにより、従来においては、エンジンの
振動が車体に伝達することを防止するために、エンジン
マウントメンバの剛性を向上または低下させ、車体側の
共振点に対してずらす必要があるが、エンジンマウント
メンバの剛性を向上させる場合に、パイプを太く、つま
りパイプ径を大とするとともにパイプ全長を短くする必
要があり、重量増加とエンジンマウントメンバのレイア
ウトの自由度が制限されるものであるが、この実施例に
おいては、前記中空パイプ36のパイプ径を増加させず
に、中空パイプ36のフロント部材34部分を湾曲させ
て中空パイプ36の長さを大とし、共振点を車体側より
も下げることによって、剛性を向上させる方策に比し、
重量を低減でき、且つエンジンマウントメンバのレイア
ウトの自由度を向上し得て、実用上有利である。
【0033】また、前記冷却配管50の中間部50cに
設けた接続点52に対峙する第1、第2エンジンマウン
トメンバ18、20のフロント部材34の位相、例えば
第2エンジンマウントメンバ20のフロント部材34の
位相を前記エンジン2と離間する方向に変更したことに
より、第2エンジンマウントメンバ20と冷却配管50
の中間部50cの接続点52間にエンジン2と離間する
部分44を形成することができ、ホース組付スペースを
確保し得て、冷却配管50の接続作業性を向上させるこ
とができる。
【0034】更に、前下がりに傾斜すべく設けた前輪用
プロペラシャフト16に対峙する第1、第2エンジンマ
ウントメンバ18、20のフロント部材34の位相、例
えば第1エンジンマウントメンバ18のフロント部材3
4の位相をエンジン2と近接する方向に変更したことに
より、第1エンジンマウントメンバ18と冷却配管50
の中間部50cの接続点52間にエンジン2と近接する
部分46を形成することができ、従来のものに比し、中
空パイプ36のフロント部材34を最低地上高からの距
離の大となる車両の後方側に位置させることができ、十
分な地上高を確保し得るとともに、中空パイプ36の断
面形状をパイプの潰しによって扁平させる必要が全くな
く、中空パイプ36の配設作業が容易であり、しかも強
度・剛性の低下を防止し得て、実用上有利である。
【0035】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0036】例えば、この発明の実施例においては、中
空パイプのフロント部材において、エンジンと離間する
部分及びエンジンと近接する部分を設け、湾曲形状によ
って中空パイプの長さを大とし、共振点を車体側よりも
下げる構成としたが、中空パイプのフロント部材にエン
ジンと離間する部分及びエンジンと近接する部分を形成
する際に、車両の前後方向の変形のみでなく、最低地上
高を勘案し、車両の上下方向を含めた変形を行う特別構
成とすることも可能である。
【0037】さすれば、車両の前後方向と上下方向との
両方向に中空パイプのフロント部材を変形させることに
より、同一のスペースにおいてエンジンと離間する部分
及びエンジンと近接する部分をより一層大きく変形させ
ることが可能となり、ホース組付スペースの確保し得
て、冷却配管の接続作業性を向上し得るとともに、中空
パイプの配設作業が容易となり、しかも強度・剛性の低
下を防止し得る。
【0038】また、この発明の実施例においては、フロ
ント部材34に、エンジン2と離間する部分44と近接
する部分46とを形成する構成としたが、フロント部材
62のエンジンと離間する部分64と近接する部分66
との少なくとのもいずれか一方の部分の形状を変化させ
る特別構成とすることも可能である。
【0039】すなわち、図4に破線で示す如く、例えば
エンジンと近接する部分66の一部に、エンジンにより
一層近接する部分68を形成することができる。
【0040】さすれば、エンジンと近接する部分66の
一部に、エンジンにより一層近接する部分68が形成さ
れることとなり、共振防止を果たすためのパイプ長さの
調整が可能であるとともに、特にエンジンと近接する部
分66側の場合には、プロペラシャフトとの干渉をエン
ジンにより一層近接する部分68によって効果的に回避
できる。
【0041】更に、図4に1点鎖線で示す如く、例えば
エンジンと離間する部分64の全体を円弧状に湾曲形成
することもできる。
【0042】さすれば、エンジンと離間する部分64を
全体を円弧状に湾曲形成することにより、曲げ加工が容
易となるとともに、パイプ強度を向上させることもで
き、しかもエンジンと離間する部分64の中央部位を最
高変位地とすることができ、レイアウトの自由度の増大
や他部品との干渉防止に絶大に効果を発揮し得る。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの本発明によ
れば、車両の前後方向に延設した左右一対のフレームと
縦置き状態のエンジンとを設け、このエンジンとフレー
ム間には、フレームに沿い車両前方に延設される左右の
各サイド部材とこのサイド部材間をエンジンの前側で連
結するフロント部材とを設け、サイド部材とフロント部
材とを断面が円形の中空パイプで一体に成形して設け、
サイド部材の後端部には一端が弾性材を介して前記エン
ジンに接続されるとともに、他端がフレームに締結され
る車体側マウント部材を左右に配設して構成されるエン
ジンマウントメンバの構造において、平面視でサイド部
材の前端部をフレームに連結固定する左右のブラケット
を設け、これらのブラケットの車体側締付点より車両前
後方向前側の空間にフロント部材を配設するとともに、
このフロント部材にはエンジンと離間する部分と近接す
る部分とを形成したので、中空パイプのパイプ径を増加
させずに、中空パイプのフロント部材部分を湾曲させて
中空パイプの長さを大とし、共振点を車体側よりも下げ
ることによって、剛性を向上させる方策に比し、重量を
低減でき、且つエンジンマウントメンバのレイアウトの
自由度を向上し得て、実用上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す車両のエンジンマウン
トメンバ構造の概略平面図である。
【図2】車両のエンジンマウントメンバ構造の概略斜視
図である。
【図3】図1のIII−III線による概略拡大図であ
る。
【図4】この発明の他の実施例を示すフロント部材の平
面図である。
【図5】この発明の従来技術を示す車両のエンジンマウ
ントメンバ構造の概略平面図である。
【図6】図5の矢視VI部分の概略拡大図である。
【符号の説明】
2 エンジン 6 第1サイドフレーム 8 第2サイドフレーム 10 第1マウントブラケット 12 第2マウントブラケット 14 第3マウントブラケット 16 前輪用プロペラシャフト 18 第1エンジンマウントメンバ 20 第2エンジンマウントメンバ 22 第1マウントゴム部材 24 第1フローティングゴム 26 第2マウントゴム部材 28 第2フローティングゴム 30 第1サイド部材 32 第2サイド部材 34 フロント部材 36 中空パイプ 38 第1ブラケット 40 第2ブラケット P1、P2 車体側締付点 42 空間 44 エンジンと離間する部分 46 エンジンと近接する部分 50 冷却配管 54 ラジエータホース 56 ヒータパイプ 58 ATクーラホース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前後方向に延設した左右一対のフ
    レームと縦置き状態のエンジンとを設け、このエンジン
    と前記フレーム間には、フレームに沿い車両前方に延設
    される左右の各サイド部材とこのサイド部材間をエンジ
    ンの前側で連結するフロント部材とを設け、前記サイド
    部材と前記フロント部材とを断面が円形の中空パイプで
    一体に成形して設け、前記サイド部材の後端部には一端
    が弾性材を介して前記エンジンに接続されるとともに、
    他端が前記フレームに締結される車体側マウント部材を
    左右に配設して構成されるエンジンマウントメンバの構
    造において、平面視で前記サイド部材の前端部を前記フ
    レームに連結固定する左右のブラケットを設け、これら
    のブラケットの車体側締付点より車両前後方向前側の空
    間に前記フロント部材を配設するとともに、このフロン
    ト部材にはエンジンと離間する部分と近接する部分とを
    形成したことを特徴とする車両のエンジンマウントメン
    バ構造。
  2. 【請求項2】 前記エンジンマウントメンバの上部に
    は、エンジンマウントメンバの前方に配置したラジエー
    タと前記エンジンとを連結する冷却配管を設け、この冷
    却配管の中間部には接続点を設け、この接続点に対峙す
    る前記エンジンマウントメンバのフロント部材の位相を
    前記エンジンと離間する方向に変更したことを特徴とす
    る請求項1に記載の車両のエンジンマウントメンバ構
    造。
  3. 【請求項3】 前記エンジンマウントメンバの上部に
    は、車両前後方向でエンジンから離間する方向で前下が
    りに傾斜する前輪用プロペラシャフトを設け、この前輪
    用プロペラシャフトに対峙する前記エンジンマウントメ
    ンバのフロント部材の位相をエンジンと近接する方向に
    変更したことを特徴とする請求項1及び2に記載の車両
    のエンジンマウントメンバ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100339247C (zh) * 2004-03-25 2007-09-26 三菱自动车工业株式会社 动力总成安装结构

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