JP6721651B2 - リヤサブフレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両後方に配置されるリヤサブフレームを有するリヤサブフレーム構造に関する。
例えば、特許文献1には、エンジンやモータ等の駆動源(パワーユニット)を支持するサブフレーム構造が開示されている。このサブフレーム構造は、左右一対のサイドメンバと、車両前後方向にそれぞれ離間して配置された前側クロスメンバ及び後側クロスメンバとを備えている。
特許第3649461号公報
ところで、左右一対のサイドメンバにおいて、前側クロスメンバ及び後側クロスメンバ間領域を上下方向に屈曲させた屈曲部を設け、この屈曲部の下方側にサスペンションアーム取付部を設けることが考えられる。
しかしながら、このように構成することで、各サイドメンバの屈曲部に対して応力が集中し易い構造となる。このため、屈曲部を起点としてサイドメンバが変形することにより、サブフレームの剛性・強度が低下するおそれがある。また、サブフレームの剛性・強度の低下に起因して、NV特性が低下するおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、キックアップ部を設けた場合であっても、剛性・強度の低下を回避することが可能なリヤサブフレーム構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車両後方に配置されるリヤサブフレームを有するリヤサブフレーム構造において、車両前後方向に延びる左右一対のサイドメンバと、前記左右一対のサイドメンバの間で車幅方向に沿って延びると共に、車両前後方向に沿って互いに所定間隔離間して配置される前クロスメンバ及び後クロスメンバと、前記各サイドメンバにおける前記前クロスメンバと前記後クロスメンバとの間の領域で、前記各サイドメンバを上曲げして設けられた左右一対のキックアップ部と、前記各キックアップ部の上曲げが開始する立ち上げ部の近傍から車両後方側に向けて延在すると共に、前記後クロスメンバに連結される左右一対のブレースと、を備えることを特徴とする。
本発明では、キックアップ部を設けた場合であっても、剛性・強度の低下を回避することが可能なリヤサブフレーム構造を得ることができる。
本発明の実施形態に係るリヤサブフレームを斜め下方からみた斜視図である。 図1に示すリヤサブフレームの底面図である。 図1に示すリヤサブフレームの左側面図である。 図1に示すリヤサブフレームの分解斜視図である。 一対のブラケットにサスペンションアームが取り付けられた状態を示す底面図である。 図2のVI−VI線に沿った拡大端面図である。 一対のブラケットを底面側からみた拡大斜視図である。 図2のVIII−VIII線に沿った拡大断面図である。 (a)は、前クロスメンバに設けられた傾斜面部とガセットに設けられた傾斜面部とが連続する状態を示す平面図、(b)は、(a)に示す前クロスメンバの傾斜面部とガセットの傾斜面部とを斜め上方から見た斜視図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るリヤサブフレームを斜め下方からみた斜視図、図2は、図1に示すリヤサブフレームの底面図、図3は、図1に示すリヤサブフレームの左側面図、図4は、図1に示すリヤサブフレームの分解斜視図である。なお、各図中において、「前後」は、車両前後方向、「左右」は、車幅方向(左右方向)、「上下」は、車両上下方向(鉛直上下方向)を、それぞれ示している。
図示しない車両の車体後部には、本発明の実施形態に係るリヤサブフレーム10が配置されている。このリヤサブフレーム10は、車両前後方向に沿って延びる左右一対のリヤサイドフレーム(図示せず)の下方側に取り付けられている。また、リヤサブフレーム10は、図示しない後輪用懸架装置を支持すると共に、図示しない複数の防振装置を介して図示しないパワーユニット(モータやエンジン等の駆動源)を支持している。
図1及び図2に示されるように、リヤサブフレーム10は、車両前後方向に沿って延びる左右一対の縦メンバ(サイドメンバ)18、18と、左右一対の縦メンバ18、18の間で車幅方向に沿って延びるクロスメンバとを備えて構成されている。クロスメンバは、左右一対の縦メンバ18、18の車両前方側に固定される前クロスメンバ20と、左右一対の縦メンバ18、18の車両後方側に固定される後クロスメンバ22とを有する。前クロスメンバ20と後クロスメンバ22とは、車両前後方向に沿って互いに所定間隔離間して配置されている。
図2及び図4に示されるように、左右一対の縦メンバ18、18と前クロスメンバ20との結合部位(連結部)には、各縦メンバ18と前クロスメンバ20とを連結する左右一対のガセット23、23が設けられている。各ガセット23は、各縦メンバ18と前クロスメンバ20との連結部において傾斜状に延びている。また、各ガセット23は、縦メンバ18と前クロスメンバ20とが連結される部位において、前クロスメンバ20の車両後方側で縦メンバ18の車幅方向内側に配置されている。なお、各ガセット23については、後記で詳細に説明する。
図3及び図1に示されるように、各縦メンバ18は、前クロスメンバ20と後クロスメンバ22との間の領域において、各縦メンバ18を上曲げして設けられた左右一対のキックアップ部24を有する。各キックアップ部24は、各縦メンバ18の中間部から車両後方に向かって上曲げが開始する立ち上げ部25を有する。また、左右一対の縦メンバ18、18の車幅方向に沿った間には、立ち上げ部25と後クロスメンバ22とを連結する左右一対のブレース27、27が配置されている。
図4に示されるように、左右一対のブレース27、27は、それぞれ同じに構成されている。各ブレース27は、直線状に延びた平板帯状体を呈し、車両前後方向に沿って互いに略平行に配置されている。各ブレース27の軸方向に沿った両側部には、それぞれ軸方向と略平行に延び、且つ、下方に向かって突出するフランジ部27aが設けられている。図1及び図4に示されるように、各ブレース27の車両前方端部27bは、ボルトBを介して、各ガセット23の底面に対して締結されている。また、各ブレース27の車両後方端部27cは、車両前後方向に離間した2つのボルトBを介して、後クロスメンバ22の底面に締結されている。
後記する図6に示されるように、各縦メンバ18は、断面コ字状を呈する上壁18aと、断面コ字状を呈する下壁18bとを有する。上壁18aと下壁18bの端部同士がそれぞれ接合されて閉断面29が形成されている。
図5は、一対のブラケットにサスペンションアームが取り付けられた状態を示す底面図、図6は、図2のVI−VI線に沿った拡大端面図、図7は、一対のブラケットを底面側からみた拡大斜視図である。なお、図5では、左右一対のブレース27、27の図示を省略している。
図5及び図6に示されるように、前クロスメンバ20と後クロスメンバ22との間の領域において、各縦メンバ18の下壁18bは、下方に向かって膨出する凸部からなるビード部26を有する。本実施形態において、このビード部26は、縦メンバ18の下方に向かって膨出するように形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、ビード部26は、縦メンバ18の長手方向に対して交差する方向(車幅方向内側、車幅方向外側、又は、上下方向)に向かって膨出するものであればよい。
キックアップ部24において、ビード部26に隣接する車幅方向内側には、上方に向かって断面L字状に窪む凹部28が設けられている。車幅方向に沿って互いに隣接するビード部26と凹部28とによって、軸直断面において多角形断面からなる多角形断面形状部30が設けられている(図6参照)。この多角形断面形状部30は、例えば、6つの頂点(第1頂点32a〜第6頂点32f)と、隣接する2つの頂点を結んで形成される6の面(第1面34a〜第6面34f)とによって構成されている。
図6に示されるように、具体的には、第1面34aは、縦メンバ18の上壁18aの上面を形成するものであり、第1頂点32aと第2頂点32bとを結ぶ平坦面によって構成されている。第2面34bは、車幅方向外側の側壁を形成するものであり、第2頂点32bと第3頂点32cとを結ぶ略平坦面によって構成されている。第3面34cは、第3頂点32cと第4頂点32dとを結ぶ面からなり、曲面と平坦面との複合面で構成されている。
第4面34dは、第4頂点32dと第5頂点32eとを結ぶ略平坦面で構成されている。第5面34eは、第5頂点32eと第6頂点32fとを結ぶ略平坦面で構成されている。第6面34fは、車幅方向内側の側壁を形成するものであり、第6頂点32fと第1頂点32aとを結ぶ面で構成されている。なお、第4面34dと第5面34eとの間には、断面円弧状のR面が設けられている。
ビード部26は、それぞれ連続する、第2面34bの一部と、第3面34cと、第4面34dとによって構成されている。ビード部26に隣接する凹部28は、それぞれ連続する第4面34dと第5面34eとによって構成されている。
図6に示されるように、ビード部26の車幅方向の寸法(H2)は、縦メンバ18の車幅方向の寸法(H1)よりも小さくなっている(H1>H2)。
図2に示されるように、ビード部26は、底面視して車両前方側に向けて車幅方向の寸法が増大する拡幅部36を有する。ガセット23に近接する車両前方部位で拡幅部36の車幅方向の寸法が最大となっている。拡幅部36の車両前方側には、車幅方向外側から車幅方向内側に向けて傾斜する傾斜面38を有する傾斜面部40が設けられている。傾斜面部40は、傾斜面部40よりも車両後方に位置する凹部28と連続している。
図2に示されるように、キックアップ部24において、ビード部26が形成される領域には、ビード部26を跨ぐ一対のブラケット42、42が車両前後方向に沿って対向配置されている。各ブラケット42は、車両前後方向でそれぞれ対称に構成されている。
図7に示されるように、各ブラケット42は、車幅方向の一方側の端部から車両前後方向に延出する縦延出部44と、縦延出部44の車幅方向の一方側の端部から車幅方向の他方側に向かって延出する横延出部46とを有する。縦延出部44と横延出部46とは、ブラケット42の車幅方向の一方の端部で連続すると共に、車幅方向の一方の端部で互いに直交するように形成されている。
各ブラケット42の横延出部46は、車両前後方向からみて略矩形状を呈し、所定距離だけ離間して互いに略平行に対向するように配置されている。各縦延出部44は、側面視して略直角三角形状を呈し、一側の縦延出部44が車両前方に向かって延出していると共に、他側の縦延出部44が車両後方側に向かって延出するように設けられている。
各ブラケット42の横延出部46には、支持孔52を有する支持板54が接合されている(図7参照)。一対のブラケット42及び支持板54によって、ブッシュ48を貫通する取付ボルト50を円滑に支持することができる。この場合、図5に示されるように、一対のブラケット42、42は、「サスペンションアーム取付部」として機能するものであり、車幅方向に沿って延びるサスペンションアーム56の一端部が、ブッシュ48を介して回動可能に取り付けられている。
図3に示されるように、上下方向において、各ブラケット42の下端42aと各ブレース27とは、略同等の位置に配置されている。なお、各ブレース27は、各ブラケット42の下端42aよりも上方に位置していてもよい。
図5に示されるように、左右一対のガセット23、23は、底面視して略三角形状を呈し、互いに左右対称に配置されている。各ガセット23は、縦メンバ18と前クロスメンバ20との間で傾斜状に延びる傾斜面部60を有する。この傾斜面部60は、前クロスメンバ20から縦メンバ18の車幅方向内側壁に向かうにつれて車両後方に向かって傾斜する傾斜面62を有する。このガセット23の傾斜面62は、ビード部26の拡幅部36を構成する傾斜面38と連続して形成されている(図5、図2参照)。
図8は、図2のVIII−VIII線に沿った拡大断面図である。
図8に示されるように、各ガセット23は、上下方向に沿った断面がコ字状を呈するコ字状断面部68を有する。このコ字状断面部68は、略L字状断面を有する上ガセット70と、略L字状断面を有する下ガセット72とが一体的に接合されて構成されている。上ガセット70の上部稜線には、ガセット23の内部に向けて断面円弧状に窪む窪み部73(後記する図9(a)、図9(b)参照)が形成されている。この窪み部73は、パワーユニットとの干渉を回避するための逃げとして機能するものである。
図9(a)は、前クロスメンバに設けられた傾斜面部とガセットに設けられた傾斜面部とが連続する状態を示す平面図、図9(b)は、図9(a)に示す前クロスメンバの傾斜面部とガセットの傾斜面部とを斜め上方から見た斜視図である。
図9(a)及び図9(b)に示されるように、前クロスメンバ20の車両後方側は、車幅方向の中央部で下方に向かって窪む凹部74を有する。この凹部74の車幅方向に沿った左右両側には、傾斜面部(第2傾斜面部)76が設けられている。この傾斜面部76は、平面視して、凹部74中央の底面部75から車幅方向外側に向かうにつれて車両後方に向かって傾斜する傾斜面78を有する。
前クロスメンバ20の傾斜面部76は、凹部74中央の底面部75から各ガセット23の傾斜面部60の一端に向けて延出している。前クロスメンバ20の傾斜面部76と、ガセット23の傾斜面部60とは、リヤサブフレーム10の内側の面において略面一でそれぞれ連続するように形成されている。
本実施形態に係るリヤサブフレーム10が組み込まれた車両後部は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態では、各キックアップ部24の上曲げが開始する立ち上げ部25の近傍から車両後方側に向けて延在すると共に、後クロスメンバ22に連結される左右一対のブレース27、27を配置している。これにより、本実施形態では、各ブレース27によってキックアップ部24が補強される。この結果、本実施形態では、キックアップ部24を設けた場合であっても、リヤサブフレーム10の剛性・強度の低下を回避することができ、NV性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、各ブレース27の車両前方端部27bを、各ガセット23に対して取り付けている。各ブレース27の車両前方端部27bが取り付けられる各ガセット23は、縦メンバ18と前クロスメンバ20との間で荷重伝達機能を有し、比較的高剛性・高強度に設けられている。このため、本実施形態では、各ブレース27によってNV性能をより一層向上させることができる。
さらに、本実施形態では、上下方向において、各ブラケット42の下端42aと各ブレース27とが略同等の位置に配置されている。これにより、本実施形態では、各ブレース27がサスペンションアーム56よりも下方に突出することがなく、他の部品とのレイアウトが容易となる。また、車両走行時に道路上の障害物(例えば、縁石等)との干渉を、好適に回避することができる。
さらにまた、本実施形態では、キックアップ部24に、縦メンバ18の長手方向に沿って延びるビード部26を設けている。これにより、本実施形態では、比較的低剛性・低強度となるキックアップ部24にビード部(凸部)26を設けてキックアップ部24を補強することができる。この結果、本実施形態では、車両前後方向荷重に対する縦メンバ18の剛性・強度を向上させることができる。
一般的に、前クロスメンバ20と後クロスメンバ22との間の領域は、前クロスメンバ20及び後クロスメンバ22が設けられる部位と比較して、低強度領域となっている。そこで、本実施形態では、各縦メンバ18が、前クロスメンバ20と後クロスメンバ22との間の領域において、縦メンバ18の長手方向に対して交差する下方向に向かって膨出するビード部26を有している。本実施形態では、このビード部26を設けることで、ビード部26が設けられていない平坦面の場合と比較して、縦メンバ18の車両前後方向に対する剛性・強度を増大させることができる。これにより、本実施形態では、前クロスメンバ20と後クロスメンバ22との間の領域における剛性・強度を向上させることができる。この結果、前クロスメンバ20と後クロスメンバ22との間の領域に配置される図示しないパワーユニットを、車両前後方向荷重から好適に保護することができる。
さらにまた、本実施形態では、縦メンバ18と前クロスメンバ20との連結部において傾斜状に延びるガセット23が設けられ、拡幅部36を構成する傾斜面38と、ガセット23の傾斜面62とが連続して形成されている。これにより、本実施形態では、縦メンバ18と前クロスメンバ20との連続する傾斜面38、62同士によって、前クロスメンバ20から縦メンバ18への荷重伝達効率を向上させることができる。
本実施形態では、縦メンバ18に長手方向と交差する方向に膨出するビード部26を設けて縦メンバ18の車両前後方向の剛性・強度を高めているが、縦メンバ18の車幅方向の剛性・強度が低下するおそれがある。そこで、本実施形態では、各縦メンバ18のビード部26が形成される領域に、このビード部26を跨ぐように一対のブラケット42、42を配置している。ビード部26を跨ぐ一対のブラケット42、42を配置することで、本実施形態では、縦メンバ18の車幅方向の剛性・強度を補強することができる。
さらにまた、本実施形態では、ビード部26の車幅方向の寸法(H2)が、縦メンバ18の車幅方向の寸法(H1)よりも小さくなっている(H1>H2)。これにより、本実施形態では、縦メンバ18を多角形断面(図6参照)で形成することが可能となり、縦メンバ18の車両前方向から入力される荷重に対する剛性・強度を増大させることができる。
さらにまた、本実施形態では、左右一対の縦メンバ18、18と前クロスメンバ20とを連結する左右一対のガセット23、23を備えていることで、縦メンバ18と前クロスメンバ20との間の荷重伝達効率を向上させることができる。すなわち、本実施形態において、各ガセット23は、各縦メンバ18と前クロスメンバ20との間で傾斜状に延びる傾斜面部60を有し、前クロスメンバ20は、ガセット23の傾斜面部60に連続する傾斜面部76を有している。これにより、本実施形態では、ガセット23の傾斜面部60と前クロスメンバ20の傾斜面部76とを連続させることで、ガセット23から前クロスメンバ20への荷重伝達効率を高めることができる。この結果、本実施形態では、縦メンバ18と前クロスメンバ20との連結部における応力集中を抑制して、連結部の剛性・強度を向上させることができる。
換言すると、本実施形態では、ガセット23に対して傾斜面部60を設けているだけでなく、前クロスメンバ20の凹部74に対しても傾斜面部76を設けている。さらに、本実施形態では、ガセット23の傾斜面部60と前クロスメンバ20の傾斜面部76とがそれぞれ連続するように構成している。これにより、本実施形態では、縦メンバ18と前クロスメンバ20との連結部における応力集中を抑制して、連結部の剛性・強度を向上させることができる。この結果、本実施形態では、リヤサブフレーム10が配置されるスペースのレイアウト等の関係で、仮に、縦メンバ18と前クロスメンバ20とが直交又は略直交する位置に配置される場合であっても、リヤサブフレーム10の剛性・強度を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、前クロスメンバ20に、車両前方に向かって窪む凹部74が形成されている。前クロスメンバ20の傾斜面部76は、凹部74の底面部75からガセット23の傾斜面部60の車両前方端部に向けて延出している。これにより、本実施形態では、凹部74によってパワーユニットとの干渉を回避することができる効果と、ガセット23から前クロスメンバ20への荷重伝達効率を向上させることができる効果との両方の効果を併存(両立)させて調和することができる。
さらにまた、本実施形態では、ガセット23に、上下方向に沿った断面がコ字状からなるコ字状断面部68を設けている。これにより、本実施形態では、ガセット23単体の剛性・強度を向上させ、荷重伝達効率をより一層向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、ガセット23が、それぞれ略L字状断面を有する上ガセット70及び下ガセット72を備え、コ字状断面部68は、上ガセット70及び下ガセット72によって形成されている。これにより、本実施形態では、ガセット23を上ガセット70及び下ガセット72に分割構成することで、ガセット23の形状自由度が高まり、コ字状断面部68の断面高さ寸法を高くすることができる。この結果、本実施形態では、ガセット23の成形性を向上させると共に、ガセット23の剛性・強度の向上とを調和させて両立させることができる。
10 リヤサブフレーム
18 縦メンバ(サイドメンバ)
20 前クロスメンバ
22 後クロスメンバ
23 ガセット
24 キックアップ部
25 立ち上げ部
26 ビード部
27 ブレース
27b (ブレースの)車両前方端部
28 凹部
36 拡幅部
38 (拡幅部の)傾斜面
42 ブラケット(サスペンションアーム取付部)
42a (ブラケットの)下端
56 サスペンションアーム
62 (ガセットの)傾斜面
68 コ字状断面部
70 上ガセット
72 下ガセット
74 凹部
75 底面部
78 (前クロスメンバの)傾斜面
H1 縦メンバの車幅方向の寸法
H2 ビード部の車幅方向の寸法

Claims (11)

  1. 車両後方に配置されるリヤサブフレームを有するリヤサブフレーム構造において、
    車両前後方向に延びる左右一対のサイドメンバと、
    前記左右一対のサイドメンバの間で車幅方向に沿って延びると共に、車両前後方向に沿って互いに所定間隔離間して配置される前クロスメンバ及び後クロスメンバと、
    前記各サイドメンバにおける前記前クロスメンバと前記後クロスメンバとの間の領域で、前記各サイドメンバを上曲げして設けられた左右一対のキックアップ部と、
    前記各キックアップ部の上曲げが開始する立ち上げ部の近傍から車両後方側に向けて延在すると共に、前記後クロスメンバに連結される左右一対のブレースと、
    を備え
    前記各サイドメンバから車幅方向内側且つ車両前方側に向けて延出する傾斜面を有すると共に、前記前クロスメンバに連結される左右一対のガセットをさらに備え、
    前記各ブレースの車両前方端部は、前記各ガセットに対して取り付けられており、
    前記キックアップ部は、サイドメンバの前端から後方に離間した中間部分に前記立ち上げ部を有し、
    前記サイドメンバの前記立ち上げ部よりも前方の部位と前記前クロスメンバとの間に前記ガセットが設けられている
    ことを特徴とするリヤサブフレーム構造。
  2. 請求項1記載のリヤサブフレーム構造において、
    前記各キックアップ部には、サスペンションアームが取り付けられるサスペンションアーム取付部が設けられ、
    前記各ブレースは、上下方向において、前記サスペンションアーム取付部の下端と略同等に位置し、又は、前記サスペンションアーム取付部の下端よりも上方に位置していることを特徴とするリヤサブフレーム構造。
  3. 請求項記載のリヤサブフレーム構造において、
    前記各キックアップ部には、前記各サイドメンバの長手方向に沿って延びるビード部が設けられていることを特徴とするリヤサブフレーム構造。
  4. 請求項記載のリヤサブフレーム構造において、
    前記ビード部は、底面視して車両前方側に向けて車幅方向の寸法が増大する拡幅部を有し、
    前記拡幅部を構成する傾斜面と、前記各ガセットの前記傾斜面とが連続して形成されていることを特徴とするリヤサブフレーム構造。
  5. 請求項記載のリヤサブフレーム構造において、
    前記サスペンションアーム取付部は、互いに対向して配置された一対のブラケットを有し、
    前記各ブラケットは、車幅方向に延びて前記ビード部を跨ぐように配置されていることを特徴とするリヤサブフレーム構造。
  6. 請求項又は請求項記載のリヤサブフレーム構造において、
    前記ビード部の車幅方向の寸法(H2)は、前記各サイドメンバの車幅方向の寸法(H1)よりも小さい(H1>H2)ことを特徴とするリヤサブフレーム構造。
  7. 請求項乃至請求項のいずれか1項記載のリヤサブフレーム構造において、
    前記前クロスメンバは、前記各ガセットの前記傾斜面と連続する傾斜面を有することを特徴とするリヤサブフレーム構造。
  8. 請求項記載のリヤサブフレーム構造において、
    前記前クロスメンバは、車両前方に向かって窪む凹部を有し、
    前記前クロスメンバの前記傾斜面は、前記凹部の底部から車幅方向外側端部に向けて延びていることを特徴とするリヤサブフレーム構造。
  9. 請求項乃至請求項のいずれか1項記載のリヤサブフレーム構造において、
    前記各ガセットは、上下方向に沿った断面がコ字状からなるコ字状断面部を有することを特徴とするリヤサブフレーム構造。
  10. 請求項記載のリヤサブフレーム構造において、
    前記各ガセットは、それぞれ略L字状断面を有する上ガセット及び下ガセットを備え、
    前記コ字状断面部は、前記上ガセット及び前記下ガセットによって形成されることを特徴とするリヤサブフレーム構造。
  11. 車両後方に配置されるリヤサブフレームを有するリヤサブフレーム構造において、
    車両前後方向に延びる左右一対のサイドメンバと、
    前記左右一対のサイドメンバの間で車幅方向に沿って延びると共に、車両前後方向に沿って互いに所定間隔離間して配置される前クロスメンバ及び後クロスメンバと、
    前記各サイドメンバにおける前記前クロスメンバと前記後クロスメンバとの間の領域で、前記各サイドメンバを上曲げして設けられた左右一対のキックアップ部と、
    前記各キックアップ部の上曲げが開始する立ち上げ部の近傍から車両後方側に向けて延在すると共に、前記後クロスメンバに連結される左右一対のブレースと、
    を備え、
    前記各サイドメンバから車幅方向内側且つ車両前方側に向けて延出する傾斜面を有すると共に、前記前クロスメンバに連結される左右一対のガセットをさらに備え、
    前記各ブレースの車両前方端部は、前記各ガセットに対して取り付けられており、
    前記前クロスメンバは、前記各ガセットの前記傾斜面と連続する傾斜面を有し、
    前記前クロスメンバは、車両前方に向かって窪む凹部を有し、
    前記前クロスメンバの前記傾斜面は、前記凹部の底部から車幅方向外側端部に向けて延びている
    ことを特徴とするリヤサブフレーム構造。
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