JP2002347548A - エネルギー吸収部材 - Google Patents

エネルギー吸収部材

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JP2002347548A JP2001161330A JP2001161330A JP2002347548A JP 2002347548 A JP2002347548 A JP 2002347548A JP 2001161330 A JP2001161330 A JP 2001161330A JP 2001161330 A JP2001161330 A JP 2001161330A JP 2002347548 A JP2002347548 A JP 2002347548A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塑性変形時(クラッシュモード)の荷重変化
特性を安定して得ることが可能であり、また荷重変化特
性の山部を必要最小限低下させることで、荷重変化特性
を平均荷重の低下を抑えながら平準化することが可能な
エネルギー吸収部材を提供すること。 【解決手段】 中空の角柱状に形成され、長さ方向の荷
重により塑性変形して衝撃エネルギーを吸収可能なエネ
ルギー吸収部材10において、外方に向けて突出する複
数で所定形状の膨出部(大径のエンボスP2)を、各角
部11aの長さ方向に所定の間隔L1で連続的に配設し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギー吸収部
材、例えば自動車のフロント部におけるサイドメンバに
組付けられて、衝突時の衝撃荷重(衝撃エネルギー)を
吸収するためのエネルギー吸収部材に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のエネルギー吸収部材の一つとし
て、中空の角柱状(例えば、断面略矩形)に形成され、
長さ方向(中空角柱の中心線方向)の荷重により塑性変
形して衝撃エネルギーを吸収可能なものがあり、例え
ば、特開平7−145842号公報や特開平10−45
023号公報にて示されている。特開平7−14584
2号公報に示されているエネルギー吸収部材は、長さ方
向の荷重により塑性変形する際に、蛇腹状の変形が安定
して得られるように、蛇腹状変形の起点となり得る溝条
を角部から平面部にわたって設けたものである。また、
特開平10−45023号公報に示されているエネルギ
ー吸収部材は、各角部(コーナーR部)の板厚を元板厚
より薄く形成した中空断面の押出形材、或いは平面部
(壁面部)に外側に向けて突出する矩形断面の凸部を設
けた中空断面の押出形材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開平7−1
45842号公報に示されているエネルギー吸収部材で
は、角部から平面部にわたって設けた溝条によって、長
さ方向の荷重により塑性変形する際に、蛇腹状の変形が
安定して得られるものの、同溝条により各部の長さ方向
強度が不必要に低下して、エネルギー吸収能力が大幅に
低下するおそれがある。
【0004】また、上記した特開平10−45023号
公報に示されているエネルギー吸収部材で、各角部(コ
ーナーR部)の板厚を元板厚より薄く形成した中空断面
の押出形材では、各角部(コーナーR部)の板厚を元板
厚より薄く形成することで、長さ方向の荷重により塑性
変形する際の各角部(コーナーR部)での割れを防止し
て、大きなエネルギー吸収能力が得られるようにしてい
る。このため、割れやすい材料(例えば、アルミ合金)
にてエネルギー吸収部材を構成する場合に有効ではある
ものの、割れ難い材料(例えば、炭素鋼板)にてエネル
ギー吸収部材を構成する場合には、各角部(コーナーR
部)の板厚を元板厚より薄く形成することでエネルギー
吸収能力が不必要に低下するおそれがある。
【0005】また、各角部(コーナーR部)の板厚を元
板厚より薄く形成した中空断面の押出形材では、長さ方
向の荷重により塑性変形する際の変形形状を所定の蛇腹
形状とし難くて、塑性変形時の荷重変化特性を安定して
得ることが難しいばかりか、荷重変化特性に山部(角部
を座屈させるための荷重によって生じる)と谷部(平面
部を座屈させるための荷重によって生じる)が顕著に表
れて、荷重変化特性を平準化することが難しい。
【0006】一方、上記した特開平10−45023号
公報に示されているエネルギー吸収部材で、平面部(壁
面部)に外側に向けて突出する矩形断面の凸部を設けた
中空断面の押出形材では、矩形断面の凸部によって平面
部の長さ方向強度を高めることはできるものの、この場
合にも、長さ方向の荷重により塑性変形する際の変形形
状を所定の蛇腹形状とし難くて、塑性変形時の荷重変化
特性を安定して得ることが難しい。
【0007】したがって、本発明では、塑性変形時(ク
ラッシュモード)の荷重変化特性を安定して得ることが
可能であり、また荷重変化特性の山部(角部を座屈させ
るための荷重)を必要最小限低下させることで、荷重変
化特性を(平均荷重の低下を抑えながら、または平均荷
重を高めながら)平準化することが可能なエネルギー吸
収部材を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、割れ難い材料
(例えば、炭素鋼板)にてエネルギー吸収部材を構成す
る場合に好適であり、中空の角柱状(例えば、四角柱
状)に形成され、長さ方向の荷重により塑性変形して衝
撃エネルギーを吸収可能なエネルギー吸収部材におい
て、外方に向けて突出する複数で所定形状(例えば、球
状)の膨出部を、各角部の長さ方向に所定の間隔で連続
的に配設したこと(請求項1に係る発明)に特徴があ
る。
【0009】この場合において、複数の凹部、凸部また
は凹凸部を、各平面部に長さ方向の荷重に直交して千鳥
状に設けて、各平面部に残存する平面が荷重に直交して
蛇行するようにすること(請求項2に係る発明)が望ま
しく、これらの場合において、中空内部に両端を平面部
に連結した隔壁を設けて、同隔壁により中空部を区画し
て細分化すること(請求項3に係る発明)が望ましい。
また、前記隔壁に複数の凹部、凸部または凹凸部を設け
ること(請求項4に係る発明)が望ましい。
【0010】
【発明の作用・効果】本発明によるエネルギー吸収部材
(請求項1に係る発明)においては、各角部に形成され
る膨出部の形状と長さ方向の配設間隔を適宜に設定する
ことにより、各角部の長さ方向強度を所望の長さ方向間
隔にて必要十分な強度を確保した上で所定量低下させる
(長さ方向強度の低下量を必要最小限とする)ことがで
きる。このため、所定の塑性変形(所定形状での蛇腹状
の変形)を促すことができるとともに、塑性変形時の荷
重変化特性を安定して得ることができる。また、塑性変
形時の荷重変化特性において、その山部(角部を座屈さ
せるための荷重)を必要最小限低下させて、荷重変化特
性を平均荷重の低下を抑えながら平準化することができ
る。
【0011】また、本発明によるエネルギー吸収部材
(請求項2に係る発明)においては、請求項1に記載の
作用効果に加えて、各平面部に千鳥状に設けた凹部、凸
部または凹凸部により、各平面部の長さ方向強度を十分
に高めることができて、塑性変形時の荷重変化特性にお
ける谷部(平面部を座屈させるための荷重)を十分に高
めて、荷重変化特性の平均荷重を高めるとともに、荷重
変化特性を平準化することができる。したがって、塑性
変形時の荷重変化特性における山部を必要最小限低下さ
せることができるとともに、塑性変形時の荷重変化特性
における谷部を十分に高めることができて、平均荷重を
高めながら荷重変化特性を平準化することができる。
【0012】また、本発明によるエネルギー吸収部材
(請求項3に係る発明)においては、隔壁によって、当
該エネルギー吸収部材の長さ方向強度を高めることがで
きて、荷重変化特性の平均荷重を高めることができるこ
とは勿論のこと、荷重変化特性(座屈波形特性)にみら
れる座屈ピッチ(エネルギー吸収部材が断面略矩形の中
空形状である場合では、一般的に知られているように、
区画された矩形中空部の縦横長さによって定まるもの)
を小さくすることができて、平均荷重を高めながら荷重
変化特性を更に平準化することができる。また、本発明
によるエネルギー吸収部材(請求項4に係る発明)にお
いては、隔壁に形成される凹部、凸部または凹凸部によ
り、隔壁の長さ方向強度を高めることができて、荷重変
化特性の平均荷重を更に高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図6は本発明によるエネ
ルギー吸収部材10を示していて、このエネルギー吸収
部材10は、図1に例示したように、自動車20のフロ
ント部21において衝突時の衝撃荷重(衝撃エネルギ
ー)を吸収するように、長さ方向(図2の左右方向)が
車両の前後方向となるようにしてサイドメンバ22とバ
ンパ補強材23間に組付けられている。
【0014】また、エネルギー吸収部材10は、図2に
示したように、断面略矩形で中空の角柱状(四角柱状以
外の六角、八角等の多角柱状としても実施可能)に形成
されて4個の角部11aと平面部11bを有する外壁1
1と、外壁11の各平面部11bに各端部12aを連結
して外壁11によって形成される中空部を区画して細分
化する隔壁12によって構成されている。
【0015】外壁11は、図3に示したように、断面コ
字状に屈曲形成(屈曲部では湾曲形成)した2枚の鋼板
11A,11B(素材は、例えば、板厚1.2mmの炭
素鋼帯鋼である)によって構成されている。隔壁12
は、図3に示したように、両端部を同一方向に折り曲げ
られて組み合わせるためのスリットSを有する3枚の鋼
板12A,12B,12C(素材は、例えば、板厚1.
2mmの炭素鋼帯鋼である)によって構成されている。
【0016】各鋼板11A,11Bと12A,12B,
12Cには、周縁部と組付連結部(スリット形成部や溶
接を施す部位)を除いた部分に、屈曲形成前にプレス等
による加圧成形により、小径と大径の2種類で多数のエ
ンボス(球状加工部)P1,P2が、図4に示した所定
のパターン(図4の上下方向、すなわち長さ方向にて大
小のエンボスP1,P2の中心が直線状となるパター
ン)にて、予め形成されている。また、各鋼板11A,
11Bが屈曲形成された状態(図4に示したBL線を中
心として略90度折り曲げられた状態)では、各角部1
1aに大小のエンボスP1,P2が一致して(図4のB
L線に沿って直線状に配置されて)外方に向けて突出す
るようになっている。また、各鋼板11A,11Bと1
2A,12B,12Cは、図3に示したように組み合わ
された状態にて、各接合部の全体を溶接により連結(結
合)することで一体化されるようになっている。
【0017】小径のエンボスP1は、図4および図5に
示したように、大径のエンボスP2を6個で略均等に囲
むようにして設けられており、径φ1、曲率半径R1、
深さHで形成されている。また、小径のエンボスP1
は、図4に示したように、矢印で示した長さ方向の荷重
Fに直交して千鳥状に設けられていて、各平面部11b
に残存する平面が荷重Fに直交して蛇行するようになっ
ている(図4の蛇行線参照)。
【0018】大径のエンボスP2は、図4および図5に
示したように、長さ方向で小径のエンボスP1を2個挟
むようにして所定の間隔L1で連続的に設けられてお
り、径φ2(φ2>φ1)、曲率半径R2(R2>R
1)、深さHで形成されている。また、大径のエンボス
P2は、図4に示したように、矢印で示した長さ方向の
荷重Fに直交する方向では、小径のエンボスP1と同一
の間隔L2で設けられている。上記した所定の間隔L1
は、外壁11内に隔壁12によって区画された中空部の
縦横寸法a,b(図2参照)によって縦横寸法a,bの和
の略半分に定められていて、図6に示した座屈ピッチL
3と略一致している。
【0019】上記のように構成した本実施形態のエネル
ギー吸収部材10では、各角部11aに対応して形成さ
れたエンボスP1,P2の形状(径φ1,φ2、曲率半
径R1,R2、深さH)を適宜に設定するとともに、大
径のエンボスP2の長さ方向での配設間隔L1を外壁1
1内に隔壁12によって区画された中空部の縦横寸法
a,bに応じて設定した(図6に示した座屈ピッチL3
と略一致するように設定した)ため、各角部11aの長
さ方向強度を長さ方向間隔L1毎に必要十分な強度を確
保した上で所定量低下させる(長さ方向強度の低下量を
必要最小限とする)ことができる。
【0020】このため、エネルギー吸収部材10に長さ
方向の荷重Fが作用してエネルギー吸収部材10が塑性
変形する際に、所定の塑性変形(所定形状での蛇腹状の
変形)を促すことができるとともに、塑性変形時の荷重
変化特性を安定して得ることができる。また、塑性変形
時の荷重変化特性において、図6の実線(エネルギー吸
収部材10を塑性変形させた場合の特性線)と破線(外
壁11と隔壁12にエンボスP1,P2を形成しないエ
ネルギー吸収部材を塑性変形させた場合の特性線)で示
したように、その山部(角部11aを座屈させるための
荷重)を必要最小限低下させて、荷重変化特性を平均荷
重の低下を抑えながら平準化することができる。
【0021】また、本実施形態のエネルギー吸収部材1
0では、各平面部11bに長さ方向の荷重Fに直交して
小径のエンボスP1を千鳥状に設けて、各平面部11b
に残存する平面が荷重Fに直交して蛇行するようにした
ため、各平面部11bの長さ方向強度を十分に高めるこ
とができて、塑性変形時の荷重変化特性における谷部
(平面部11bを座屈させるための荷重)を十分に高め
て、荷重変化特性の平均荷重を高めるとともに、荷重変
化特性を平準化することができる。
【0022】したがって、本実施形態においては、図6
に示したように、エネルギー吸収部材10が荷重Fによ
って塑性変形する際の荷重変化特性における山部を必要
最小限低下させることができるとともに、同荷重変化特
性における谷部を十分に高めることができて、平均荷重
を高めながら荷重変化特性を平準化することができ、自
動車20に装備した本実施形態では衝突検出センサ(図
示省略の加速度検知装置)のセンシング感度を良好とす
ることが可能である。なお、図6において各座屈ピッチ
L3内にて小さな山谷が生じているのは、外壁11と隔
壁12にエンボスP1,P2を形成したことに起因して
いる。
【0023】また、本実施形態のエネルギー吸収部材1
0(外壁11と隔壁12にエンボスP1,P2を形成し
たもの)では、外壁11と隔壁12にエンボスP1,P
2を形成しないエネルギー吸収部材に比して、(エネル
ギー吸収量)/(部品重量)を相当量(20%程度)ア
ップさせることができるため、部品重量を上げずにエネ
ルギー吸収量を上げる(コストを上げずにエネルギー吸
収性能を上げる)、或いはエネルギー吸収量を下げずに
部品重量を下げる(エネルギー吸収性能を下げずに軽量
化とコスト低減を図る)ことが可能である。
【0024】また、本実施形態のエネルギー吸収部材1
0では、エンボスP1,P2によって長さ方向の荷重F
に対して強度を高めた隔壁12によって、当該エネルギ
ー吸収部材10の長さ方向強度が高められていて、隔壁
12を設けないエネルギー吸収部材に比して、荷重変化
特性の平均荷重が高められている。また、隔壁12によ
り外壁11によって形成される中空部が区画されて細分
化されていて、荷重変化特性(座屈波形特性)にみられ
る座屈ピッチL3が小さくされている。したがって、隔
壁12を設けないエネルギー吸収部材に比して、平均荷
重を高めながら荷重変化特性を平準化することができ
る。
【0025】上記実施形態においては、隔壁12にもエ
ンボスP1,P2を設けて実施したが、エンボスP1,
P2を設けない隔壁12でも外壁11の長さ方向強度を
高めることができるため、隔壁12にエンボスP1,P
2を設けないで実施することも可能である。また、上記
実施形態においては、隔壁12によって外壁11の長さ
方向強度を高めて実施したが、平均荷重をさほど高める
必要がない実施形態では隔壁12を無くして実施するこ
とも可能である。
【0026】また、上記実施形態においては、外壁11
の各角部11aに大小のエンボスP1,P2を設けて実
施したが、各角部11aで本発明の作用効果(所定形状
での蛇腹状の変形を促す作用効果、塑性変形時の荷重変
化特性を安定化する作用効果、荷重変化特性の山部を必
要最小限低下させて、荷重変化特性を平均荷重の低下を
抑えながら平準化する作用効果)に有効な構成は大径の
エンボスP2(外方に向けて突出し、各角部の長さ方向
に所定の間隔で連続的に配設される複数で所定形状の膨
出部)であるため、各角部11aから小径のエンボスP
1を無くして実施すること、或いは図7に示したよう
に、各平面部11bから大小のエンボスP1,P2を無
くして実施することも可能である。なお、図7に示した
エネルギー吸収部材10Aでは、図8の太い実線で示し
た特性線(荷重変化特性を平均荷重の低下を抑えながら
平準化した特性線)が得られる。
【0027】また、上記実施形態においては、外壁11
の各平面部11bに大小のエンボスP1,P2を設け
て、各平面部11bに残存する平面が荷重Fに直交して
蛇行するように実施したが、図9に示したパターン(図
4に示したパターンで大径のエンボスP2を小径のエン
ボスP1に変更したパターン)のように、外壁11の各
平面部11bに小径のエンボスP1のみを設けて(すな
わち、外壁11の各平面部11bに外方(表面)に向け
て突出する同一形状の凸部を設けて)、各平面部11b
に残存する平面が荷重Fに直交して蛇行するように実施
する(図9の蛇行線参照)ことも可能である。
【0028】この場合において、図9に示した全てのエ
ンボスP1を内方に向けて突出させて形成すること(外
壁11の各平面部11bに内方(裏面)に向けて突出す
る凹部を形成すること)、或いは図9の白抜きで表示し
たエンボスP1を外方に向けて突出させ、他のエンボス
P1を内方に向けて突出させて形成すること(外壁11
の各平面部11bに表裏に突出する凹凸部を形成するこ
と)も可能である。
【0029】また、上記実施形態においては、外壁11
と隔壁12の長さ方向全体に大小のエンボスP1,P2
を設けて実施したが、図10に示したエネルギー吸収部
材10Bのように、外壁11と隔壁12の長さ方向にて
所定の間隔L1で大小のエンボスP1,P2を設けて実
施することも可能である。
【0030】また、上記実施形態においては、外方に向
けて突出し各角部11aの長さ方向に所定の間隔L1で
連続的に配設される複数で所定形状の膨出部として、大
径のエンボスP2(球状加工部)を採用して実施した
が、同膨出部の形状は球状に限定されるものではなくて
適宜変更が可能である。また、上記実施形態において
は、各平面部11bに長さ方向の荷重Fに直交して千鳥
状に設けられる複数の凹部、凸部または凹凸部として、
複数のエンボスP1,P2(球状加工部)を採用して実
施したが、これらの形状は球状に限定されるものではな
くて適宜変更が可能である。
【0031】また、上記実施形態においては、本発明に
よるエネルギー吸収部材10を自動車20のフロント部
21に採用して実施したが、本発明によるエネルギー吸
収部材10は自動車20のリヤ部は勿論のこと、他の適
宜な箇所(エネルギーを吸収する必要がある箇所)にも
採用して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるエネルギー吸収部材を自動車の
フロント部においてサイドメンバに実施した実施形態の
側面図である。
【図2】 図1に示したエネルギー吸収部材の拡大斜視
図である。
【図3】 図2に示したエネルギー吸収部材の製作工程
を示す斜視図である。
【図4】 図2および図3に示したエネルギー吸収部材
の外壁と隔壁に形成されたエンボスのパターンを示す図
である。
【図5】 図4に示した小径と大径のエンボスの断面図
である。
【図6】 図2に示したエネルギー吸収部材を長さ方向
の荷重にて塑性変形させた場合の特性線(実線)と外壁
と隔壁にエンボスを形成しないエネルギー吸収部材を長
さ方向の荷重にて塑性変形させた場合の特性線(破線)
を示した荷重変化特性線図である。
【図7】 本発明によるエネルギー吸収部材の他の実施
形態を示す斜視図である。
【図8】 図7に示したエネルギー吸収部材を長さ方向
の荷重にて塑性変形させた場合の特性線を示した荷重変
化特性線図である。
【図9】 エネルギー吸収部材の外壁と隔壁に形成され
るエンボスの他のパターンを示す図である。
【図10】 本発明によるエネルギー吸収部材のその他
の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10、10A、10B…エネルギー吸収部材、11…外
壁、11A,11B…外壁を構成する鋼板、11a…角
部、11b…平面部、12…隔壁、12A,12B,1
2C…隔壁を構成する鋼板、P1…小径のエンボス、P
2…大径のエンボス、F…長さ方向の荷重。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の角柱状に形成され、長さ方向の荷
    重により塑性変形して衝撃エネルギーを吸収可能なエネ
    ルギー吸収部材において、外方に向けて突出する複数で
    所定形状の膨出部を、各角部の長さ方向に所定の間隔で
    連続的に配設したことを特徴とするエネルギー吸収部
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエネルギー吸収部材に
    おいて、複数の凸部、凹部または凹凸部を、各平面部に
    長さ方向の荷重に直交して千鳥状に設けて、各平面部に
    残存する平面が荷重に直交して蛇行するようにしたこと
    を特徴とするエネルギー吸収部材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のエネルギー吸
    収部材において、中空内部に両端を平面部に連結した隔
    壁を設けて、同隔壁により中空部を区画して細分化した
    ことを特徴とするエネルギー吸収部材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のエネルギー吸収部材に
    おいて、前記隔壁に複数の凸部、凹部または凹凸部を設
    けたことを特徴とするエネルギー吸収部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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