JP2002347439A - 車両用サンバイザ - Google Patents

車両用サンバイザ

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JP2002347439A
JP2002347439A JP2001157508A JP2001157508A JP2002347439A JP 2002347439 A JP2002347439 A JP 2002347439A JP 2001157508 A JP2001157508 A JP 2001157508A JP 2001157508 A JP2001157508 A JP 2001157508A JP 2002347439 A JP2002347439 A JP 2002347439A
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support arm
clip
vehicle
support
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JP2001157508A
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Hiroyuki Kurahashi
宏幸 倉橋
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Neo Ex Lab Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用サンバイザにおいて、軸受ケースを用
いなくても支持アームの抜け止め構造を成立できるよう
にする。 【解決手段】 サンバイザ本体2を構成するシェル3に
一体に形成したクリップ支持部7に鉄板製のクリップ2
1を取り付ける。クリップ21は支持アーム31に係合
して適度の回動抵抗を付加する略筒形の係合部21aを
有し、脚片21bを介してクリップ支持部7に組付け固
定される。支持アーム31には径方向に突出する抜止部
34が突設される。この抜止部34がクリップ21の係
合部21aにおける軸方向端面に係止することで支持ア
ーム31の抜け方向の移動を規制する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
おいて、乗員を光線から保護するために備えられる車両
用サンバイザに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用サンバイザにおいては、遮光部を
構成するサンバイザ本体は、該サンバイザ本体に対して
回転自在にかつ抜け止め状態で組み付けられた支持アー
ムを介して車室天井に取り付けられる。なお、支持アー
ムは、鉄製パイプをインサート成形した樹脂成形品、す
なわち断面円形の二重パイプ構造が一般的である。図1
5は、支持アームのサンバイザ本体に対する組付け構造
例を示したものである。図示のように、サンバイザ本体
101の右右のいずれか一方の隅部に鉄板製の軸受ケー
ス102が内蔵(一般にはインサート成形)されてお
り、その軸受ケース102に支持アーム103が回転自
在に取り付けられている。支持アーム103は、図示の
ように略L字形に形成されており、その水平部103a
をサンバイザ本体101の隅部の図示矢印方向から軸受
ケース102内に差し込むことによって組み付ける。支
持アーム103の水平部103aにおける先端外周に
は、径方向に突出する抜け止め用のリブ104が形成さ
れ、そのリブ104が軸受ケース102に形成した切欠
部105の軸方向端面に当接することで支持アーム10
3が抜け止めされている。
【0003】上記の抜け止め構造においては、軸受ケー
ス102の周方向における一部にリブ104が通過し得
るスリットを軸方向に沿って備えている。すなわち、軸
受ケース102はリブ104付き支持アーム103が貫
通可能な断面略鍵穴形に形成されており、支持アーム1
03を所定位置まで差し込んでから回動すれば、リブ1
04が軸受ケース102の切欠部105から突出して係
止し、抜け止めされる構成となっている。上記のような
構成の抜け止め構造によると、サンバイザ本体101の
表面を表皮によって被覆後、そのサンバイザ本体101
に支持アーム103を組み付けることができるという生
産上の有利さを持つものである。なお、軸受ケース10
2には、支持アーム103に弾性的に係合する金属製の
クリップ106が組み付けられている。このクリップ1
06は、支持アーム103に対して適度の回動抵抗を付
加することでサンバイザ本体101に所定の操作トルク
を付加する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の抜け止
め構造では、支持アーム103に設けたリブ104が軸
受ケース102に設けた切欠部105に係止することで
抜け止めされる構成であり、軸受ケース102が存在し
ないと成立しない構造であった。通常、軸受ケース10
2は鉄板から形成され、サンバイザ本体101にインサ
ート成形される。このため、軸受ケース102を別途に
製作後、これをサンバイザ本体101の成形に先立って
成形型内にセットしなければならず、生産性が低い。
【0005】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、軸受ケ
ースを用いなくても支持アームの抜け止め構造を成立さ
せることが可能な車両用サンバイザを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る車両用サンバイザは、特許請求の範囲
の各請求項に記載の通りの構成を備えた。請求項1に記
載の車両用サンバイザにおいては、支持アームの外周に
径方向に突出する抜止部を設け、その抜止部がクリップ
に係止することで支持アームの抜け方向の移動を規制す
る構成としている。従って、請求項1に記載の発明によ
れば、軸受ケースを用いなくても支持アームの抜け止め
構造を成立させることができる。
【0007】請求項2に記載の車両用サンバイザにおい
ては、抜止部は少なくともその一部が金属製の強度部材
で形成されており、その強度部材は少なくとも外層が硬
質樹脂から形成された前記支持アームにインサート成形
によって結合されるとともに支持アームの外周面よりも
内側へ所定深さで埋め込まれた埋込部を有する構成とし
ている。従って、上記のように構成される請求項2に記
載の発明によれば、従来に比べて抜止部の強度を高め、
大きな外力に対しても十分に対抗することが可能な抜け
止め構造を提供することができる。
【0008】請求項3に記載の車両用サンバイザにおい
ては、クリップは、支持アームを回動可能に支持する機
能を有する構成としている。従って、請求項3に記載の
発明によれば、クリップが支持アームの軸受を兼用する
ことができる。
【0009】請求項4に記載の車両用サンバイザにおい
ては、サンバイザ本体は、硬質樹脂製のシェルによって
構成されており、そのシェルにクリップを支持するクリ
ップ支持部が一体に形成されている。従って、請求項4
に記載の発明によれば、シェルの成形時にクリップ支持
部を同時に成形できるため、生産性が向上する。
【0010】請求項5に記載の車両用サンバイザにおい
ては、クリップ支持部に支持アームを回動可能に支持す
る軸受部が一体に形成されている。従って、請求項5に
記載の発明によれば、支持アームが安定に支持されてサ
ンバイザの回動操作フィーリングが向上する。
【0011】請求項6に記載の車両用サンバイザにおい
ては、支持アームは、外層を構成する樹脂パイプと、そ
の樹脂パイプによって包み込まれて内層を構成する金属
棒とからなる二重構造に形成され、強度部材の埋込部が
金属棒の外周に沿って延長されている。このような構成
を有する請求項6に記載の発明によれば、強度部材の埋
込部の領域を拡大でき、これにより抜止部の強度をより
アップすることが可能となる。
【0012】請求項7に記載の車両用サンバイザにおい
ては、抜止部は、支持アームの軸方向において対向する
プレート部と、両プレート部を接続する接続プレート部
とからなり、それらプレート部が樹脂によって包み込ま
れている。このような構成によれば、プレート間に樹脂
が充填されることで強度部材と樹脂との結合力が高めら
れる。また、インサート成形時において、対向するプレ
ートを成形型にセットする際の位置決め基準として用い
ることができる。すなわち、成形型側に対向するプレー
ト間に差し込む凸部等の受け部を設けておくことで、支
持アームに対する強度部材の位置精度を確保できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る車
両用サンバイザを図1〜図10に基づいて説明する。図
1は車両用サンバイザの全体正面図である。図1に示す
ように、車両用サンバイザ1は、サンバイザ本体2と、
そのサンバイザ本体2を車両の車室天井に取り付けるた
めの支持装置30とを主体に構成される。支持装置30
は、略L字形の支持アーム31を主体に構成されてい
る。支持アーム31は、縦軸部31aが車内天井面にブ
ラケット39を介して回動可能に取り付けられ、横軸部
31bがサンバイザ本体2に回動可能に取り付けられ
る。かくして、サンバイザ本体2は、支持アーム31の
縦軸線回りと横軸線回りに回動可能とされ、天井面に沿
う格納位置と、フロントガラス又はドアガラスに沿う日
除け位置へ回動変位することができる。
【0014】サンバイザ本体2の芯材は、図5〜図7に
示すように、第1と第2の2つのシェル(半割体コア)
3,4によって構成されている。両シェル3,4は、例
えばポリプロピレン樹脂のような硬質樹脂製の射出成形
体から形成されており、外周縁を相互に突き合わせた状
態で適宜固定手段で接合することによって断面中空形の
サンバイザ本体2を形成する。なお、サンバイザ本体2
の表面(外面)は表皮5,6によって被覆される。
【0015】図2及び図3に示すように、サンバイザ本
体2を構成するシェル3,4のうちの一方のシェル3の
内面側にクリップ支持部7が一体に形成され、そのクリ
ップ支持部7はクリップ取付用として上下方向に貫通さ
れた左右2個の方形状の貫通孔7aを備えている。ま
た、クリップ支持部7には貫通孔7aを挟んで上方に突
出する左右一対の軸受部8が一体に形成されている。ク
リップ21は、図6に示すように、長方形状の金属板
(鉄板)を、断面略鍵穴形状に折り曲げて形成した、い
わゆる板ばね構造であり、略筒状をなす係合部21a
と、その係合部21aから相互に対向して下方に延びる
一対の脚片21bとを備えた構造とされている。なお、
一方の脚片21bの端部は他方の脚片21bの端部にU
字状に折り返されている。脚片21bは、左右2組に分
けて設けられており、この脚片21bをクリップ支持部
7の貫通孔7aに弾性変形(対向する両片を狭める)さ
せて差し込むと、折り返し片21cの端部が貫通孔7a
の段差に係止する。これによりクリップ21がクリップ
支持部7に抜け止め状態で組付け固定される(図6参
照)。
【0016】支持アーム31はクリップ支持部7の軸受
部8によって回動可能に支持されるとともに、クリップ
21の係合部21a内に挿通されて外側から弾性的に係
合(挟持方向の力を付与)されることで適度の回動抵抗
を付加される。すなわち、クリップ21は、支持アーム
31に回動抵抗を付与することで、サンバイザ1に対し
て回動操作トルクを付加する。また、支持アーム31の
外周上の一部には平面部31cが形成されており、サン
バイザ1が車両天井面に沿う格納位置及び使用標準位置
へ回動されたときにクリップ21の係合部21aが平面
部31cに係合し、これによりサンバイザ1が格納位置
に保持されるようになっている。
【0017】なお、クリップ支持部7の軸受部8の軸孔
8aは、サンバイザ本体2(シェル3,4の合わせ面)
の右上端部に形成されたアーム取付孔2aと同心状に形
成される。また、アーム取付孔2a及び該アーム取付孔
2aに近い方の軸受部8の軸孔8aは、図3に示すよう
に、下縁部側に後述する支持アーム31の抜止部34が
挿通可能な凹部2b,8bを有する。
【0018】支持アーム31は、図5〜図8に示すよう
に、金属棒を構成する鉄製パイプ32と、その鉄製パイ
プ32の外表面を包み込む硬質の樹脂パイプ33とから
なる断面円形の二重パイプ構造である。すなわち、支持
アーム31は、内層が金属部品で構成され、外層が樹脂
部品で構成された二重構造であり、インサート成形によ
って形成されている。支持アーム31における横軸部3
1bの軸方向略中程には、外周の一部から径方向に突出
する四角形の抜止部34が形成されている。支持アーム
31は、横軸部31bをサンバイザ本体2のアーム取付
孔2aからクリップ支持部7の軸受部8及びクリップ2
1の係合部21a内に差し込むことによって組み付けら
れる。このとき、アーム取付孔2aの凹部2b、軸孔8
aの凹部8b及びクリップ21の脚片21bのスリット
21Sを通る。そして、抜止部34は、横軸部31bを
規定の位置まで差し込んでから所定角度(略90度)回
動したとき、係合部21aの軸方向端面に係止すること
で支持アーム31を抜け止めする。なお、抜止部34は
縦軸部31aの突出方向に対して約90度の位相差をも
って配置されており、これにより、サンバイザ1の使用
形態において、サンバイザ本体2の回動操作範囲内では
抜止部34がスリット21Sに整合(一致)しない構成
となっている。
【0019】抜止部34は金属製、例えば鉄板製の強度
部材35を含んで構成される。すなわち、抜止部34内
には、図8及び図9に示すように、強度部材35がイン
サート成形によって包み込まれている。強度部材35
は、外層を構成する樹脂パイプ33の外周面から径方向
へ突出する突出部37と、樹脂パイプ33の外周面より
も内側に突入された埋込部36を有しており、本実施の
形態では埋込部36の埋込端が鉄製パイプ32の外周面
に達している。このように構成される強度部材35入り
の抜止部34は、単なる樹脂製の抜止部に比べてその強
度が向上されることになる。従って、支持アーム31に
対して抜け方向の外力が作用したとき、その外力で抜止
部34が削り取られる(剪断破壊する)ことを防止でき
る。このことにより、サンバイザ本体2から支持アーム
31が抜け出し、剥き出し状態で車室天井側に残存する
といった現象を回避することが可能となる。
【0020】また、本実施の形態に係る強度部材35
は、一枚の鉄板からなり、図10に示すように、軸方向
に所定間隔を置いて対向する2枚のプレート部35a
と、その両プレート部35aを接続する接続プレート部
35bとからなる略正面視で略U字形に形成されてい
る。また、両プレート部35aと接続プレート部35b
との接続部位(突出部37)は、略アリ溝形(台形)に
形成されている。上記のような構造を採用することで、
インサート成形後においては、プレート部35a,35
bがその内外を樹脂で包み込まれることになり、これに
より強度部材35と樹脂パイプ33との結合力が高めら
れる。また、強度部材35はその全体を樹脂で包み込ま
れることから、防錆効果も得られる。
【0021】また、対向する2枚のプレート部35a
は、側面視で半円弧よりやや大きい略C形に形成されて
いる。以下、このプレート部35aをC形プレート部と
いう。C形プレート部35aの内径は、支持アーム31
の鉄製パイプ32の外径に対応する大きさに形成され、
外径は樹脂パイプ33の外径よりもやや小さく形成され
ている。従って、インサート成形されるC形プレート部
35aは、樹脂パイプ33内に埋め込まれ、前述の埋込
部36を構成する。埋込部36は、強度部材35による
抜止部34の強化を図る上で極めて重要であり、特に本
実施の形態では、鉄製パイプ32の外周に沿ってほぼ半
周にわたって延長している。これにより、外力に対する
強度部材35の受承面積が増大され、抜止部34の強度
をよりアップすることが可能となる。
【0022】上記のように、本実施の形態においては、
支持アーム31の外周に径方向に突出する抜止部34を
設け、その抜止部34がクリップ21における係合部2
1aの軸方向端面に係止することで支持アーム31の抜
け方向の移動を規制する構成としている。これにより、
軸受ケースを用いることなく、支持アーム31の抜け止
め構造を成立することができる。また、サンバイザ本体
2の芯材をシェル3,4から構成し、そのシェル3,4
にクリップ支持部7を一体に形成する構成を採用してい
る。このため、サンバイザ本体2の成形時において、ク
リップ支持部7を同時に成形することができ、生産性が
向上する。クリップ支持部7に設けた軸受部8によって
支持アーム31を支持する構成のため、支持アーム31
が安定に支持されてサンバイザ1の回動操作フィーリン
グが向上する。
【0023】図11は支持アーム31の軸受に関する変
更例を示している。前述した実施の形態では、クリップ
支持部7に設けた軸受部8で支持アーム31を回動可能
に支持する構成としたが、この変更例では、軸受機能を
クリップ21に設定したものである。すなわち、変更例
のクリップ21は、サンバイザ1に対して回動操作トル
クを付加する本来の操作トルク機能に加え、支持アーム
31の軸受機能を備えた軸受兼用構造としたものであ
る。従って、この変更例によれば、クリップ支持部7の
構造が簡素化されるため、成形型を用いて成形する場合
の成形性が向上し、型費も安価になる。
【0024】次に、上述した実施形態に適用される支持
アーム31の製造方法を図12〜図14に基づいて説明
する。図12は成形型の下型51を示している。図示の
ように、下型51は、L形をなす成型空間52の両端に
セット用凹部53,54を有し、また長手方向の略中程
に強度部材35のC形プレート部35aを保持する凸部
55と、接続プレート部35bを収容する凹部56とを
有している。図13は下型51に強度部材35及び鉄製
パイプ32がセットされた状態を示している。下型51
に対して、先ず、対向するC形プレート部35a間に凸
部55が嵌まり込むように強度部材35を上方から差し
込んでセットする。このとき、接続プレート部35bが
凹部56に所定の隙間を置いて差し込まれ、強度部材3
5は、凸部55との接触面を除いては、成型空間52に
対して中吊り状態に位置決めされる(図14参照)。
【0025】次に、鉄製パイプ32の縦軸部側にセット
ピン38を差し込んだのち、下型51のセット用凹部5
3,54に軸端部を嵌め込むことで、鉄製パイプ32を
成型空間52に中吊り状態でセットする。このとき、縦
軸部側については先端まで樹脂で包み込む設定のため、
上述のセットピン38を利用してセット用凹部53に支
持させるが、横軸部側については、先端を樹脂から露出
する設定のため、その先端をセット用凹部54に直接支
持する。また、鉄製パイプ32は、先にセットされてい
る強度部材35のC形プレート部35aに上方から押し
込んで嵌め込まれる(図14仮想線参照)。この場合、
半円弧形よりもやや大きく形成されているC形プレート
部35aの径方向の弾性変形を利用しての嵌め込みとな
る。かくして、鉄製パイプ32と強度部材35とは位置
決めされた状態で下型51にセットされる。なお、上記
の説明では、下型51に強度部材35をセットしてから
鉄製パイプ32をセットするとしたが、強度部材35を
予め鉄製パイプ32にセットしてから、鉄製パイプ32
を下型51にセットするという順序で行ってもよい。
【0026】その後、下型51に上型(図示省略)を型
合わせし、溶融樹脂を成形空間内に充填し、固化を待っ
て、抜止部34に強度部材35が埋め込まれて強度がア
ップされた鉄製パイプ32と樹脂パイプ33からなる二
重構造の支持アーム31を得ることができる。上記のよ
うな製造方法においては、鉄製パイプ32と強度部材3
5とを同時にインサート成形することができ、既存の支
持アームの製造方法に、1つのステップ、すなわち強度
部材35をセットするステップを追加するだけで容易に
強度部材35入りの抜止部34を備えた支持アーム31
を得ることができる。また、強度部材35を下型51に
設けた凸部55にて保持し、その強度部材35にて鉄製
パイプ32を保持するため、従来の製造方法では必要で
あった鉄製パイプの軸方向中間位置を支えるためのピン
を廃止できる。更には、強度部材35はC形プレート部
35aを対向して備える構造としたことにより、その対
向間隔に下型51の凸部55を差し込んで成型空間52
内に中吊り状態にセットすることができる。
【0027】なお、本発明は図示の実施形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変
更することが可能である。例えば、本実施の形態では、
抜止部34がクリップ21の軸方向端面に係止すること
で支持アーム31の抜け方向の移動を規制する構成とし
たが、クリップ21に軸方向の中程に切欠部を形成し、
その切欠に抜止部34が係止することで抜け止めする構
成に変更しても実施できる。また、支持アーム31の金
属棒を構成する部材として鉄製パイプ32を採用してい
るが、必ずしもパイプに限られるものではなく、中実体
であっても何ら差し支えない。また、本実施の形態で
は、強度部材35の全体を樹脂パイプ33を構成する樹
脂層内に埋め込む構成としたが、埋込部36を除いた部
位、すなわち樹脂パイプ33の外周面から突出する突出
部37については、その一部あるいは全部を露出する構
成に変更してもよい。また、強度部材35を鉄製とした
が、鉄以外の金属を用いることも可能であるし、形状に
ついても図示の形状に限定されるものでない。例えば、
埋込部36については、C形プレート部35aをリング
状に変更したり、あるいは樹脂パイプ33の軸方向に沿
って延長する形状に変更することが可能である。また、
サンバイザ本体2の芯材がシェル3,4によって構成さ
れるタイプの場合で説明しているが、芯材が発泡体で形
成されるタイプに適用することも可能であり、その場
合、クリップ支持部7は、硬質樹脂で予め所定形状に別
途製作し、それを発泡体の成形時にインサート成形によ
って一体的に形成される。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
支持アーム側に径方向に突出する抜止部が設けられてい
る車両用サンバイザのアーム抜止構造において、軸受ケ
ースを用いなくても支持アームの抜け止め構造を成立さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用サンバイザの一部を切断して示す全体正
面図である。
【図2】支持アームの支持構造及び抜け止め構造を示す
斜視図である。
【図3】クリップ及び支持アームを組み付ける前の一方
のシェル及びクリップ支持部を示す斜視図である。
【図4】支持アームの支持構造及び抜け止め構造を示す
正面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【図7】図4のC−C線断面図である。
【図8】図4のD−D線断面図である。
【図9】図8のE−E線断面図であり、シェルを省略し
て示す。
【図10】強度部材を示す斜視図である。
【図11】支持アームの軸受に関する変更例を示す斜視
図である。
【図12】下型に対する強度部材及び鉄製パイプのセッ
トを説明する斜視図である。
【図13】下型に強度部材及び鉄製パイプがセットされ
た状態を示す平面図である。
【図14】下型に強度部材がセットされた状態を示す断
面図である。
【図15】従来の支持アームの抜け止め構造を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 車両用サンバイザ 2 サンバイザ本体 7 クリップ支持部 8 軸受部 21 クリップ 21a 係合部 21b 脚片 30 支持装置 31 支持アーム 32 鉄製パイプ 33 樹脂パイプ 34 抜止部 35 強度部材 36 埋込部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンバイザ本体と、そのサンバイザ本体
    に回転可能に貫通される支持アームと、前記サンバイザ
    本体に内蔵されるとともに前記支持アームの外周に弾性
    係合することで前記サンバイザ本体に対して所定の回動
    操作トルクを付与するクリップとを備えた車両用サンバ
    イザであって、 前記支持アームの外周に径方向に突出する抜止部を設
    け、その抜止部が前記クリップに係止することで前記支
    持アームの抜け方向の移動を規制する構成としたことを
    特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用サンバイザであ
    って、前記抜止部は少なくともその一部が金属製の強度
    部材で形成されており、その強度部材は少なくとも外層
    が硬質樹脂から形成された前記支持アームにインサート
    成形によって結合されるとともに前記支持アームの外周
    面よりも内側へ所定深さで埋め込まれた埋込部を有して
    いることを特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の車両用サンバイ
    ザであって、前記クリップは前記支持アームを回動可能
    に支持する軸受機能を有することを特徴とする車両用サ
    ンバイザ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用
    サンバイザであって、前記サンバイザ本体は、硬質樹脂
    製のシェルによって構成されており、そのシェルに前記
    クリップを支持するクリップ支持部が一体に形成されて
    いることを特徴とする車両用サンバイザ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用サンバイザであ
    って、前記クリップ支持部に前記支持アームを回動可能
    に支持する軸受部が一体に形成されていることを特徴と
    する車両用サンバイザ。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の車両用サンバイザであ
    って、前記支持アームは、外層を構成する樹脂パイプ
    と、その樹脂パイプによって包み込まれて内層を構成す
    る金属棒とからなる二重構造に形成され、前記強度部材
    の埋込部が前記金属棒の外周に沿って延長されているこ
    とを特徴とする車両用サンバイザ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の車両用サンバイザであ
    って、前記抜止部は、支持アームの軸方向において対向
    するプレート部と、両プレート部を接続する接続プレー
    ト部とからなり、それらプレート部が樹脂によって包み
    込まれていることを特徴とする車両用サンバイザ。
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