JP2002344762A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2002344762A
JP2002344762A JP2001364948A JP2001364948A JP2002344762A JP 2002344762 A JP2002344762 A JP 2002344762A JP 2001364948 A JP2001364948 A JP 2001364948A JP 2001364948 A JP2001364948 A JP 2001364948A JP 2002344762 A JP2002344762 A JP 2002344762A
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Masato Takahashi
正人 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 BG処理とUCR処理の量を適切に設定して
形成する画像の画質を向上させる。 【解決手段】 任意の色空間データとして入力された多
値カラー画像データをCMYの2値画像データに変換し
た後、黒生成(BG)処理と下色除去(UCR)処理を
施してCMYKの2値画像データに変換し、その画像デ
ータに基いてカラー画像を形成するカラー画像形成装置
において、BG処理によって画素毎にブラックの画像デ
ータを生成する際に、CMYの2値画像データを参照し
てグレイデータを生成し、着目画素の周辺画素も含めた
着目領域のグレイ濃度に応じたビットマップディザマト
リクスパターンと上記着目画素におけるグレイデータと
の論理積によって上記着目画素におけるブラックの画像
データを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー画像形成
装置、より詳細には、任意の色空間のデータとして入力
された多値カラー画像データをシアン(C),マゼンタ
(M),イエロー(Y)の2値カラー画像データに変換
した後、黒生成(BG)処理と下色除去(UCR)処理
を施して、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー
(Y),ブラック(K)の2値カラー画像データに変換
して画像形成するカラープリンタ,カラー複写機,カラ
ーファクシミリ装置等のカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラープリンタ,カラー複写機,カラー
ファクシミリ装置等のカラー画像形成装置における画像
形成方式として、任意の色空間データとして入力された
多値カラー画像データをCMYの画像データによる2値
カラー画像データに変換した後、黒生成(BG)処理と
下色除去(UCR)処理を施してCMYKの2値カラー
画像データに変換し、この画像データに基づいて4色の
インクやトナー(以下、「トナー等」という)によって
カラー画像を形成する方式が広く用いられている。
【0003】ここで、BG処理とは、CMYの各色の画
像の共通部分(2値データの場合には3色全ての画像を
形成して黒色になる部分、多値データの場合には各色の
階調値の最小値)をKの画像とする処理であり、2値化
された画像データの場合には、単純にはCMYの論理積
を取ることによってKの画像データを生成することがで
きる。また、UCR処理とは、BG処理によってKの画
像が増えた分CMYの各色の階調を低く(ドットを少な
く)して全体としての濃度や色合いを保つための処理で
ある。これらの処理を行うことにより、画像の中のグレ
ーあるいは黒の成分を黒1色の書き込みで形成できるた
め、CMYのトナー等を節約することができ、また、品
質のよい黒画像を形成することができる。
【0004】このような処理を行う画像形成装置とし
て、例えば特開平5−276368号公報には、中間調
濃度領域ではUCR/BG処理量を多くし、高濃度域で
はUCR処理量を少なくすることにより灰色の均一性を
高めたカラー画像処理装置が開示されている。また、特
開平10−200765号公報には、UCR/BG処理
を行う際に、階調の低い部分では除去するCMY成分に
対して生成するK成分を少なくし、中間調以降では線形
に黒の最高濃度に達するようにして除去するCMYの濃
度と生成するKの濃度のバランスを保つようにした記録
装置が開示されている。特開平11−164164号公
報に、2値CMYカラーデータの着目領域の黒濃度に基
づいてBG/UCRデータを生成し、このパターンによ
ってCMYKカラー印刷データを生成するようにした画
像形成装置が開示されている。特開2000−1659
07号公報には、BG/UCR処理を行うドットの画像
データの色空間における位置によって複数のBG/UC
Rテーブルを使い分け、境目で発生する不連続性を連続
化テーブル4によって補正するカラー画像記録装置が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、BG/UC
R処理によってCMYの共通部分を全てKに置き換えて
しまうと、グレー部分の連続階調の再現に有効でないと
いう問題があった。また、その分のCMYを全て除去し
てしまうと、グレー部分を全てKのトナー等で画像形成
することになり、全体として画像に色味がなくなってし
まい、逆にBG/UCR処理量が少なすぎるとCMYの
トナー等の特性や色ズレ等によってグレー部分に色付き
が生じてしまうことがあるので、これらを勘案してBG
/UCR処理量を適切に定めなければ高い品質の画像が
得られないという問題もあった。
【0006】この点について、上記の各公報のうち、特
開平5−276368号公報では、カラーの色味低下の
改善については何も触れていない。また、特開平10−
200765号公報や特開平11−164164号公報
には、CMYの共通部分をとって生成したKの量の一部
をBG処理量とすることが開示されているが、その割合
の決定方法についての記載はない。従って、これらの方
法ではBG/UCR処理量を適切に設定できないという
問題があった。特開2000−165907号公報に開
示されている装置によれば、画素データの色空間の位置
に応じてUCR/BG処理量を設定し、また複数のUC
R/BGテーブルの使い分けによる処理量の不連続を防
止することができるが、その処理量はCMYの共通部分
をとって生成したKの階調に応じた値としてテーブルに
格納されており、この装置の方式はCMYの2値カラー
画像データに適用することができないという問題があっ
た。また、適用する手法についての具体的な言及もな
い。
【0007】この発明は、以上の問題を解決し、任意の
色空間データとして入力された多値カラー画像データを
CMYの濃度画像データによる2値カラー画像データに
変換後、BG処理とUCR処理を施してCMYKの2値
カラー画像データに変換し、この画像データに基づいて
カラー画像形成を行うカラー画像形成装置において、B
G処理とUCR処理の量を適切に設定して形成する画像
の画質を向上させることを目的とする。特に、色味のあ
る画像を形成できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、任意の色空間データとして入力された
多値カラー画像データをシアン,マゼンタ,イエロー
(CMY)の2値画像データに変換した後、黒生成(B
G)処理と下色除去(UCR)処理を施してシアン,マ
ゼンタ,イエロー,ブラック(CMYK)の2値画像デ
ータに変換し、その画像データに基いてカラー画像を形
成するカラー画像形成装置において、次のようにするこ
とを特徴とする。すなわち、上記シアン,マゼンタ,イ
エローの2値画像データを参照してグレイデータを生成
する手段を設け、上記黒生成処理を行う手段を、ある着
目画素についてブラックの画像データを生成する際に、
その画素のグレイデータと、その画素の周辺画素も含め
た着目領域のグレイデータに応じたビットマップディザ
マトリクスパターンとを用いてブラックの画像データを
生成する手段とする。
【0009】さらに、上記下色除去処理を行う手段を、
ある画素のシアン,マゼンタあるいはイエローの2値画
像データに対して上記下色除去処理を行う際に、上記ビ
ットマップディザマトリクスパターンと上記着目画素の
グレイデータとを用いて下色除去処理を行う手段とする
とよい。また、シアン,マゼンタ,イエローの各色に対
するビットマップディザマトリクスパターンを記憶する
記憶手段を設け、上記シアン,マゼンタ,イエローの2
値画像データを参照してグレイデータを生成する手段を
設け、上記下色除去処理を行う手段を、ある着目画素の
画像データに対して上記下色除去処理を行う際に、その
画素のグレイデータと、その画素の周辺画素も含めた着
目領域のグレイデータに応じた下色除去処理を行う色に
ついてのビットマップディザマトリクスパターンとを用
いて下色除去処理を行う手段としてもよい。
【0010】あるいはまた、ブラックのビットマップデ
ィザマトリクスパターンを記憶する記憶手段を設け、上
記黒生成処理を行う手段を、ブラックの画像データを生
成する際に、上記シアン,マゼンタ,イエローの2値画
像データを参照してグレイデータを生成し、そのグレイ
データとそのグレイデータを上記記憶手段に記憶してい
るブラックのビットマップディザマトリクスパターンを
用いて補正したデータに応じたブラックのビットマップ
ディザマトリクスパターンとを用いてブラックの画像デ
ータを生成する手段としてもよい。ここでさらに、上記
下色除去処理を行う手段を、シアン,マゼンタあるいは
イエローの2値画像データに対して上記下色除去処理を
行う際に、上記グレイデータとそのグレイデータを上記
記憶手段に記憶しているブラックのビットマップディザ
マトリクスパターンを用いて補正したデータに応じたブ
ラックのビットマップディザマトリクスパターンとを用
いて下色除去処理を行う手段としてもよい。
【0011】また、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラ
ックの各色に対するビットマップディザマトリクスパタ
ーンを記憶する記憶手段を設け、上記下色除去処理を行
う手段を、シアン,マゼンタあるいはイエローの2値画
像データに対して上記下色除去処理を行う際に、そのシ
アン,マゼンタ,イエローの2値画像データを参照して
グレイデータを生成し、そのグレイデータとそのグレイ
データを上記記憶手段に記憶したブラックのビットマッ
プディザマトリクスパターンを用いて補正したデータに
応じた上記下色除去処理を行う色についてのビットマッ
プディザマトリクスパターンとを用いて下色除去処理を
行う手段としてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面を参照して説明する。 〔カラー画像形成装置の実施形態:図1〕まず、この発
明のカラー画像形成装置の実施形態であるカラープリン
タの構成について、図1を用いて説明する。図1はその
カラープリンタの構成をコントローラを中心に示すブロ
ック図である。このカラープリンタは、画像データの受
信や加工を行いその画像データに基づいてプリンタエン
ジン120の制御を行うプリンタコントローラ110
と、用紙を搬送してその用紙上にカラー画像を形成する
プリンタエンジン120とを備えている。
【0013】プリンタコントローラ110においては、
図1に示すように、CPU111,RAM112,RO
M113,ハードディスクドライブ(HDD)114,
ASIC(特定用途向けIC,Application Specific I
ntegrated Circuit)115,パネルインタフェース
(I/F)116,セントロニクスI/F117,ネッ
トワークI/F118,エンジンI/F119がシステ
ムバスによって接続されている。CPU111は、この
カラープリンタ全体を統括制御する制御部であり、RO
M113に格納された様々な制御プログラムやアプリケ
ーションプログラムを実行して各部の制御やデータに対
する処理を行う。後述する画像データの変換処理もCP
U111が行う。
【0014】RAM112は、受信したデータのバッフ
ァや、CPU111がプログラムを実行するためのワー
クエリア、画像データを展開する画像メモリ等、データ
の一時的な記憶に用いる記憶手段である。ROM113
は、制御プログラムやアプリケーションプログラム等の
CPU111で実行するためのプログラムや、各種パラ
メータ等を記憶する記憶手段である。各色のディザマト
リクスはそれぞれテーブルとしてこのROM113に記
憶されている。このROM113を書き換え可能な記憶
手段で構成れば、プログラムのアップデートが可能にな
る。HDD114は、受信したデータや変換後の画像デ
ータを蓄積するための記憶手段であり、ある程度の期間
保存しておくデータはここに記憶させる。また、RAM
112の容量が不足した場合にその記憶内容を一時的に
退避させる目的でも使用することができる。
【0015】ASIC115は、CPU111による制
御動作を補完するように、画像データの変倍や、圧縮、
伸長等の種々の動作を高速に実行する。パネルI/F1
16は、コントロールパネル121の制御や、コントロ
ールパネル121からの入力情報の取得を行うユニット
である。そして、コントロールパネル121は、液晶表
示(LCD)パネルや各種ランプによる表示部と、各種
キーとからなる操作表示部であり、装置の動作状態や設
定を示すメッセージを表示したり、ユーザからの操作に
よる指示を受け付けたりするユニットである。セントロ
ニクスI/F117は、周辺機器とのインタフェースと
して設けられる。ネットワークI/F118は、ローカ
ルエリアネットワーク(LAN)等のネットワークに接
続するためのユニットである。
【0016】エンジンI/F119は、プリンタエンジ
ン120と接続するためのユニットであり、CPU11
1によって生成されたCMYKの2値カラー画像データ
に基づいてプリンタエンジン120を駆動するユニット
である。プリンタエンジン120は、CMYKの各色の
画像を形成する画像形成手段を備え、エンジンI/F1
19からの制御信号に従って用紙上にCMYKの4色の
画像を重ねて形成することによりカラー画像を形成する
ユニットである。画像形成方式としては、インクジェッ
ト方式、電子写真方式等、公知の方法を適宜選択して用
いることができる。
【0017】そして、以上のような構成のこのカラープ
リンタは、ネットワークあるいはASIC115,セン
トロニクスI/F117を介して接続されたホストコン
ピュータから任意の色空間のデータとして入力された多
値カラー画像データを、シアン,マゼンタ,イエロー
(CMY)の2値画像データに変換した後、黒生成(B
G)処理と下色除去(UCR)処理を施してシアン,マ
ゼンタ,イエロー,ブラック(CMYK)の2値画像デ
ータに変換し、その画像データに基いてカラー画像を形
成する装置である。
【0018】〔第1の動作例:図2乃至図7,図14〕
次に、このカラープリンタの第1の動作例について説明
する。なお、この発明はBG処理及びUCR処理に特徴
を有するため、カラー画像データの変換処理のみについ
て、この部分を中心に説明する。他の部分には公知技術
を適宜選択して用いればよい。図2はそのカラープリン
タにおけるカラー画像データの変換のプロセスを示す
図、図3は同じくBG処理のプロセスを示すフローチャ
ート、図4は同じくBG処理中の一処理について説明す
るための図、図5は同じくBG処理中の別の処理につい
て説明するための図、図6は同じくBG処理中のさらに
別の処理について説明するための図、図7は同じくUC
R処理中の一処理について説明するための図、図14は
このカラープリンタで用いるビットマップディザマトリ
クスパターンについて説明するための図である。なお、
以下に説明する動作例も含め、図に示すデータについ
て、個々の色のカラー画像データを指す場合には、カラ
ー画像データを包括的に示す符号に色の略称を付けた符
号を用いるものとする。
【0019】このカラープリンタは、図2に示すよう
に、ホストコンピュータから任意の色空間のデータとし
て入力された多値のカラー画像データ10(10X,1
0Y,10Z)を、まず色変換処理1によってCMYの
多値カラー画像データ20(20C,20M,20Y)
に変換する。続いて、これらの多値カラー画像データ2
0に対してディザマトリクスを用いてディザ処理2を行
い、CMYの2値カラー画像データ30(30C,30
M,30Y)に変換する。そして、これらの2値カラー
画像データ30に対して画素単位でBG/UCR処理3
を行い、CMYKの2値カラー画像データであるプレー
ンデータ40(40C,40M,40Y,40K)に変
換する。そして、このプレーンデータ40に従ってプリ
ンタエンジン20を駆動してカラー画像を形成する。な
お、ホストコンピュータから入力されるデータはかなら
ずしもビットマップ形式のものでなくてよいが、色変換
処理1を行う前にはビットマップ形式に展開しておくも
のとする。
【0020】ここで、この動作例におけるBG処理につ
いて説明する。このカラープリンタがBG処理を行う場
合、CPU11は図3のフローチャートに示す処理を実
行する。まずステップS1でグレイデータの生成を行
う。この処理は、図4に示すように、CMYの各2値カ
ラー画像データの論理積(AND)をとったANDデー
タ31としてCMYの全ての画像を形成する黒画素を抽
出して生成する。図中の50は、生成されたグレイデー
タを示す。次に、ステップS2でBG処理の対象とする
画素(着目画素)を選択する。
【0021】そして、ステップS3で、グレイデータ5
0の着目画素51a付近の着目領域51におけるグレイ
の階調値(濃度)を算出する。ここで着目領域51と
は、図5に示すように着目画素51aを含む領域であ
り、そのサイズは任意であるが、着目画素51aの位置
によってサイズが異ならないようにするとよい。ここで
は、図5に示すように着目画素51aと3つの周辺画素
51bとの4画素から構成される領域であるとする。ま
た、階調値の算出は、ここでは256階調で行うものと
し、 gray(x,y)=black_count × 256 / matrix_size によって求めることができる。ここで、black_countは
着目領域51内の黒画素の個数であり、matrix_sizeは
着目領域51を構成する画素数を示す。従って、例えば
図5に示した例では、black_count=1,matrix_size=
2×2=4であるので、gray(x,y)=1×256/4=
64となる。図3のステップS4では、ブラックのビッ
トマップディザマトリクスパターンから、ステップS3
で求めた階調値のビットマップディザマトリクスパター
ン60Kを選択する。
【0022】ここで、ある階調値のビットマップディザ
マトリクスパターンとは、例えば図14に符号100で
示すように、マトリクス中の階調値に対応する数のマト
リクス要素(画素)が1(ドット形成)となるパターン
のことで、このパターンによって所定の階調値に相当す
る濃度を表現することができるものである。なお、ディ
ザ処理2に用いるディザマトリクスが2値化の閾値を定
めたマトリクスである場合には、そのディザマトリクス
の各画素にその階調値を入力して2値化を行うことによ
り、このビットマップディザマトリクスパターンを得る
ことができる。すなわち、例えば階調値が64のビット
マップディザマトリクスパターンを得たい場合には、デ
ィザ処理用のディザマトリクスの各画素に階調値として
64を入力して2値化することによってパターンを得る
ことができる。また、このビットマップディザマトリク
スパターンは、ドットを形成する画素を「1」、形成し
ない画素を「0」のデータで示しており、このパターン
の各画素のデータについて1の補数を取ることにより、
各画素のデータを反転した(各画素の0と1を入れ替え
た)反転データ101を得ることができる。
【0023】図3の説明に戻ると、ステップS4でパタ
ーンを選択した後、ステップS5で、図6に示すよう
に、そのビットマップディザマトリクスパターン60K
と着目画素51aのグレイデータ50との論理積を求め
ることにより、着目画素51aにおけるKのプレーンデ
ータ40Kを生成する。そして、ステップS6に進み、
全画素について処理を行ったかどうか判断し、行ってい
れば処理を終了し、行っていなければステップS2に戻
って処理を繰り返す。この動作例ではこのように、着目
画素51aのグレイデータ50と、着目画素51aの周
辺画素51bも含めた着目領域51のグレイデータ50
に応じたビットマップディザマトリクスパターン60K
とを用いてBG処理を行ってブラックの画像データであ
るプレーンデータ40Kを生成する。
【0024】このような処理により、全ての画素につい
てプレーンデータ40Kを生成することができ、そのプ
レーンデータ40Kが、BG処理によって生成されるK
の2値画像データである。ここで、着目画素51aのグ
レイデータが1(黒)の場合であっても、ビットマップ
ディザマトリクスパターン60Kにおける着目画素51
aに対応する位置のデータが1であるとは限らない。従
って、CMYが全て1で着目画素51aのグレイデータ
50が1となっても、この画素のプレーンデータ40K
が1になる場合とならない場合とがある。そして、1に
なる確率は、階調値gray(x,y)に相当するビットマップ
マトリクステーブル60Kにおいて1であるマトリクス
要素(画素)の数に比例する。
【0025】従って、グレイデータ50におけるKの量
に対するBG処理量(BG処理によって最終的に生成さ
れるKの量)の割合を、ステップS4で選択するビット
マップディザマトリクスパターン、さらに言えばステッ
プS3で求めた着目領域のグレイの階調値によって指定
することができるので、グレイデータ50の階調値が小
さい、すなわち色が薄いか彩度の高い領域ではBG処理
量を低減し、グレイデータ50の階調値が大きい、すな
わち色が濃く彩度が低い領域ではBG処理量を比較的多
くする制御を容易に行うことができる。従って、色味の
重要な領域とはっきりした黒の重要な領域とに応じて適
切なBG処理量を設定し、高い画質の画像を形成するこ
とができる。
【0026】なお、上記の処理において説明した着目領
域51の大きさやグレイの濃度を表現する階調数は一例
であり、適宜変更して構わないことは言うまでもない。
また、上記の処理ではgray(x,y)の階調値のビットマッ
プディザマトリクスパターンを用いる例について説明し
たが、gray(x,y)に任意の係数をかけて得た階調値のビ
ットマップディザマトリクスパターンを使用し、BG処
理量を変更するようにしてもよい。また、カラープリン
タがモノクロ画像のディザ処理のためのブラックのディ
ザマトリクスを備えている場合には、そのマトリクスの
大きさを着目領域51の大きさとし、その階調数をグレ
イの濃度を表現する階調数として、そのディザマトリク
スを上記の処理に利用するとよい。このようにすれば、
BG処理のための特別なマトリクスを用意する必要がな
く、コストを低減することができる。
【0027】そして、着目領域51は、画像形成領域に
ディザマトリクスパターンを敷き詰めた場合の個々のデ
ィザマトリクスパターンと重なるように設定するとよ
い。なお、このように着目画素51aによって着目領域
51の境界が変化しない場合には、ある着目領域51に
ついて一度グレイの階調値の算出とビットマップディザ
マトリクスパターンの選択を行ってしまえば、同じ着目
領域の着目画素について処理を行う限りは、これらの処
理を繰り返すことなく、前の着目画素について使用した
データをそのまま用いて処理を行うようにすることがで
きる。また、BG処理中に設定され得る着目領域51の
数がさほど多くない場合には、設定され得る着目領域5
1の全てについて予めグレイの階調値の算出とビットマ
ップディザマトリクスパターンの選択を行ってその結果
を記憶しておくようにしてもよい。また、ステップS2
で選択した処理画素が白データ(0)であった場合に
は、その後の処理を行うまでもなくその画素がプレーン
データ40Kにおいても白データとなることがわかるの
で、その画素におけるプレーンデータ40Kを白データ
としてステップS6に進むようにしてもよい。
【0028】次に、この動作例におけるUCR処理につ
いて説明する。UCR処理の動作は、途中までは図3に
示したBG処理の動作とほぼ同様である。すなわち、C
MYの各2値カラー画像データ30の論理積によってグ
レイデータ50を生成し、そのグレイデータ50と、そ
のグレイデータ50のグレイ階調に応じたビットマップ
ディザマトリクスパターンとの論理積によってUCRデ
ータを生成する。このUCRデータは、グレイデータ5
0の階調gray(x,y)に係数を掛けないかあるいはBG処
理の場合と同じ係数を掛ける場合には、プレーンデータ
40Kと同じものになるので、この場合には、BG処理
で求めたプレーンデータ40KをUCRデータとして用
いるようにしてもよい。そして、UCRデータの1の補
数(各画素の0と1を入れ替えたデータ)を求めてUC
Rデータ42とし、図7に示すように各色の2値カラー
データ30C,30M,30YとUCRデータ42の論
理積をとることにより、シアン,マゼンタ,イエローの
各プレーンデータ40C,40M,40Yを生成するこ
とができる。すなわち、元のUCRデータが「1」の画
素が、UCR処理をしてC,M,Yの画像を形成しない
ようにする画素である。
【0029】この動作例ではこのように、着目画素51
aのグレイデータ50と、着目画素51aの周辺画素5
1bも含めた着目領域51のグレイデータ50に応じた
ビットマップディザマトリクスパターン60Kとを用い
て生成したUCRデータによってUCR処理を行う。こ
のような処理により、UCR処理量もBG処理の場合と
同様にビットマップディザマトリクスパターンによって
指定することができ、BG処理量に応じたUCR量の制
御を容易に行うことができる。従って、色味の重要な領
域とはっきりした黒の重要な領域とに応じて適切なUC
R処理量を設定し、高い画質の画像を形成することがで
きる。なお、gray(x,y)にBG処理の場合とは別の任意
の係数をかけて処理を行うことにより、BG処理とは異
なる量のUCR処理を行うようにすることもできる。
【0030】〔第2の動作例:図8乃至図10〕次に、
このカラープリンタの第2の動作例について説明する。
図8はこの動作例におけるUCR処理のプロセスを示す
フローチャート、図9は同じくUCR処理中の一処理に
ついて説明するための図、図10は同じくUCR処理中
の別の処理について説明するための図である。なお、こ
の動作例は、UCRデータ41の生成にブラックのビッ
トマップディザマトリクスパターンに代えてUCR処理
を行う色のビットマップディザマトリクスパターンを使
用する点が第1の動作例と異なるのみであるので、これ
以外の点については説明を省略するか簡単にする。
【0031】この動作例においては、カラープリンタが
UCR処理を行う場合、CPU11は図8のフローチャ
ートに示す処理を実行する。このフローチャートにおけ
るステップS11,S12,S13,S16の処理は、
図3のフローチャートにおけるステップS1,S2,S
3,S6の処理と同様である。ステップS14において
は、UCR処理を行う色のビットマップディザマトリク
スパターンから、ステップS13で求めたグレイデータ
50の階調値gray(x,y)のビットマップディザマトリク
スパターンを選択する。そして、ステップS15で、図
9に示すように、そのビットマップディザマトリクスパ
ターンと着目画素51aのグレイデータ50との論理積
を求めることにより、着目画素51aにおけるUCRデ
ータ41を生成する。
【0032】すなわち、例えばシアンのUCRデータ4
0Cを生成する場合には、シアンのビットマップディザ
マトリクスパターンから階調値gray(x,y)のビットマッ
プディザマトリクスパターン60Cを選択し、これと着
目画素51aのグレイデータ50との論理積を求めてシ
アンのUCRデータ41Cを生成する。なお、通常はC
MYの全ての色についてUCR処理を行うため、ステッ
プS14,S15の処理はCMYのそれぞれについて並
行に行い、各色のUCRデータ41C,41M,41Y
を生成するものとする。このような処理を全ての画素に
ついて行うことにより、全ての画素について各色のUC
Rデータ41を生成することができる。
【0033】全ての画素についてUCRデータ41の生
成が終了すると、ステップS16からステップS17に
進み、元の2値カラー画像データ30からUCR処理分
の画素のデータを「0」にして除去し、終了する。すな
わち、UCRデータ41の1の補数(各画素の0と1を
入れ替えたデータ)を生成してUCRデータ42とし、
図10に示すように各色の2値カラーデータ30C,3
0M,30Yとその色のUCRデータ42C,42M,
42Yとの論理積をとることにより、シアン,マゼン
タ,イエローの各プレーンデータ40C,40M,40
Yを生成することができる。
【0034】この動作例ではこのように、着目画素51
aのグレイデータ50と、着目画素51aの周辺画素5
1bも含めた着目領域51のグレイデータ50に応じた
UCR処理を行う色のビットマップディザマトリクスパ
ターン60とを用いて生成したUCRデータ41によっ
てUCR処理を行う。このような処理を行うことによ
り、UCR処理を行う色のビットマップディザマトリク
スパターンによってUCR量を設定することができるの
で、UCR量をより確実に設定することができ、さらに
画質の向上を図ることができる。なお、この動作例にも
第1の動作例の場合と同様な変更が適用可能である。さ
らに、色毎にgray(x,y)に掛ける補正値を異なるものに
することにより、色毎にUCR処理量を調整することも
可能である。
【0035】〔第3の動作例:図11乃至図13〕次
に、このカラープリンタの第3の動作例について説明す
る。図11はこの動作例におけるBG処理のプロセスを
示すフローチャート、図12はこの動作例の作用につい
て説明するための図、図13はこの動作例におけるBG
処理について説明するための図である。まず、この動作
例におけるBG処理について説明する。このカラープリ
ンタがBG処理を行う場合、CPU11は図11のフロ
ーチャートに示す処理を実行する。まずステップS21
でグレイデータ50の生成を行う。この処理は、第1の
動作例の場合と同様に、CMYの各2値カラー画像デー
タの論理積をとったANDデータとしてCMYの全ての
画像を形成する黒画素を抽出して生成する。
【0036】次に、ステップS22でグレイデータ50
をBG処理開始階調値のビットマップディザマトリクス
パターンの反転データでマスクして低減グレイデータ5
0′を生成する。すなわち、予め、BG処理を行い始め
る直前の階調値(グレイデータがその階調値以下の場合
にはBG処理を行わないという階調値)をBG処理開始
階調値として設定しておき、その階調値におけるブラッ
クのビットマップディザマトリクスパターンの各ドット
のデータを反転させたパターンを、マスクパターン70
Kとして作成し、図13の(A)に示すように、グレイ
データ50とこのマスクパターン70Kの論理積をとる
ことにより、低減グレイデータ50′を生成する。この
動作例では、グレイデータ50をこのようにブラックの
ビットマップマトリクスパターンを用いて補正した低減
グレイデータ50′を用いてBG処理量を決定する。
【0037】このような処理を行うのは、以下の理由に
よる。すなわち、BG処理量について考えた場合、グレ
イ成分の薄い領域(グレイデータの階調値が小さい領
域)ではKの生成量を減らし、グレイ成分の濃い領域
(グレイデータの階調値が大きい領域)ではKの生成量
を増やしたほうが高品質な画像を形成できることが知ら
れている。この場合のグレイデータの階調レベルとBG
処理によって生成するKの量との関係としては、例えば
図12のグラフに示すように、グレイデータの階調レベ
ルが0〜127までの範囲では全くKを生成せず、12
8を越えた時点で傾きが2の直線に沿ってKの生成量を
増加させるような関係にすることが考えられる。そこ
で、Kを生成し始める直前の階調値(図12の場合には
127)をBG処理開始階調値として設定しておき、こ
の階調値分のドットをグレイデータ50から除去するこ
とにより、BG処理開始階調値を越える分のドットに対
応する量だけのBG処理を行い、図12に示すようなB
G処理量を実現できるようにしたものである。
【0038】図11の説明に戻る。ステップS22で低
減グレイデータ50′を生成した後、ステップS23で
BG処理の対象とする着目領域51を選択する。そし
て、ステップS24で、低減グレイデータ52の着目領
域51におけるグレイの階調値(濃度)を算出する。こ
の階調値grayの算出は、ここでは256階調で行うもの
とし、 gray = black_count × 256 / matrix_size によって求めることができる。ここで、black_countは
着目領域51内の黒画素の個数であり、matrix_sizeは
着目領域51を構成する画素数を示す。従って、例えば
着目領域51を8bit(8画素)とし、その領域にお
ける低減グレイデータが「00100111」であった
とすると、black_count=4,matrix_size=8であるの
で、gray=4×256/8=128となる。
【0039】そして、ステップS25でこの階調値gray
に所定の係数(図12に示すK生成量にしたい場合には
2)を掛けて着目領域51におけるKの階調値を算出す
る。この階調値が255を超えてしまう場合には、階調
値は255に設定するものとする。次に、ステップS2
6では、ブラックのビットマップディザマトリクスパタ
ーンから、ステップS25で求めた階調値のビットマッ
プディザマトリクスパターン60K′を選択する。
【0040】そして、ステップS27で、図13の
(B)に示すように、そのビットマップディザマトリク
スパターン60K′と着目領域51のグレイデータ50
との論理積を求めることにより、着目領域51における
Kのプレーンデータ40Kを生成する。そして、ステッ
プS28に進み、全領域について処理を行ったかどうか
判断し、行っていれば処理を終了し、行っていなければ
ステップS23に戻って処理を繰り返す。この動作例で
はこのように、グレイデータ50をブラックのビットマ
ップマトリクスパターンを用いて補正して低減グレイデ
ータ52を生成し、グレイデータ50とその低減グレイ
データ52に応じたブラックのディザマトリクスパター
ンとによってKのプレーンデータ40Kを生成し、BG
処理量を決定する。
【0041】このような処理により、全ての画素につい
てプレーンデータ40Kを生成することができ、そのプ
レーンデータ40Kが、BG処理によって生成されるK
の2値画像データである。そして、グレイデータ50に
おけるKの量に対するBG処理量(BG処理によって最
終的に生成されるKの量)の割合を、ステップS26で
選択したビットマップディザマトリクスパターン、更に
言えばステップS25で所定の係数を掛けた後の階調値
によって指定することができるので、グレイデータがあ
る一定レベル以下の階調の場合にはBG処理を行わず、
それを越えた場合に越えた大きさに応じた量のBG処理
を行うといったBG処理量の調節を容易に行うことがで
きる。従って、色味の重要な領域とはっきりした黒の重
要な領域とに応じて適切なBG処理量を設定し、高い画
質の画像を形成することができる。なお、この動作例の
場合にも、第1の動作例の場合と同様な変更を適用する
ことは可能である。
【0042】次に、この動作例におけるUCR処理につ
いて説明する。UCR処理の動作は、途中までは図11
に示したBG処理の動作とほぼ同様である。すなわち、
CMYの各2値カラー画像データ30の論理積によって
グレイデータ50を生成し、そのグレイデータ50をU
CR処理開始階調値(グレイデータがその階調値以下の
場合にはUCR処理を行わないという階調値)のビット
マップディザマトリクスパターンの反転データでマスク
して低減グレイデータ50′を生成する。そして、その
低減グレイデータ52の着目領域における階調値を求
め、その階調値に所定の係数を掛けて求めた階調値に応
じたビットマップディザマトリクスパターンと着目領域
のグレイデータ50との論理積によってUCRデータを
生成する。この動作例ではこのように、グレイデータ5
0をブラックのビットマップマトリクスパターンを用い
て補正して低減グレイデータ52を生成し、グレイデー
タ50とその低減グレイデータ52に応じたブラックの
ディザマトリクスパターンとによって生成したUCRデ
ータ51を用いてUCR処理量を決定する。
【0043】このUCRデータは、UCR処理開始階調
値がBG処理開始階調値と等しくかつ階調値に掛ける所
定の係数がBG処理の場合と等しい場合には、プレーン
データ40Kと同じものになるので、この場合には、B
G処理で求めたプレーンデータ40KをUCRデータと
して用いるようにしてもよい。そして、UCRデータの
1の補数(各画素の0と1を入れ替えたデータ)を生成
し、各色の2値カラーデータ30C,30M,30Yと
の論理積をとることにより、シアン,マゼンタ,イエロ
ーの各プレーンデータ40C,40M,40Yを生成す
ることができる。すなわち、元のUCRデータが「1」
の画素が、UCR処理をしてC,M,Yの画像を形成し
ないようにする画素である。
【0044】このような処理により、UCR処理量もB
G処理の場合と同様にビットマップディザマトリクスパ
ターンによって指定することができ、BG処理量に応じ
たUCR量の制御を容易に行うことができる。従って、
色味の重要な領域とはっきりした黒の重要な領域とに応
じて適切なUCR処理量を設定し、高い画質の画像を形
成することができる。なお、UCR処理開始階調値をB
G処理開始階調値とは異なる階調値にしたり、階調値に
掛ける所定の係数をBG処理の場合とは異なる値にして
処理を行うことにより、BG処理とは異なる量のUCR
処理を行うようにすることもできる。
【0045】ここで、UCRデータを生成する場合に、
第1の動作例の場合と同様に、ビットマップディザマト
リクスパターン60K′と着目領域51のグレイデータ
50との論理積を求めることにより、着目領域51にお
けるUCRデータを生成するようにしてもよい。また、
第2の動作例の場合と同様に、UCRデータの生成に、
UCR処理を行う色のビットマップディザマトリクスパ
ターンを用いるようにしてもよいし、さらに、グレイデ
ータのマスクに用いるビットマップディザマトリクスパ
ターンについても、UCR処理を行う色のビットマップ
ディザマトリクスパターンを用いるようにしてもよい。
このようにすれば、UCR処理を行う色のビットマップ
ディザマトリクスパターンによってUCR量を設定する
ことができるので、UCR量をより確実に設定すること
ができ、さらに画質の向上を図ることができる。
【0046】なお、ここまでの説明において、カラー画
像データの変換処理はCPU111が行う例について説
明したが、この変換処理専用の演算回路を設けてその回
路によって変換処理を行うようにしてもよいことは言う
までもない。また、ここではこの発明をカラープリンタ
に適用した例について説明したが、カラー複写機、カラ
ーファクシミリ装置、カラー画像形成の可能なデジタル
複合機等の、他のカラー画像形成装置にも同様に適用可
能であることも、言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明のカ
ラー画像形成装置によれば、色味の重要な領域とはっき
りした黒の重要な領域とに応じて適切なBG処理量及び
UCR処理量を設定し、高い画質の画像を形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカラー画像形成装置の実施形態であ
るカラープリンタの構成をコントローラを中心に示すブ
ロック図である。
【図2】そのカラープリンタにおけるカラー画像データ
の変換のプロセスを示す図である。
【図3】同じく第1の動作例におけるBG処理のプロセ
スを示すフローチャートである。
【図4】同じくBG処理中の一処理について説明するた
めの図
【図5】同じくBG処理中の別の処理について説明する
ための図である。
【図6】同じくBG処理中のさらに別の処理について説
明するための図である。
【図7】同じくUCR処理中の一処理について説明する
ための図である。
【図8】同じく第2の動作例におけるUCR処理のプロ
セスを示すフローチャートである。
【図9】同じくUCR処理中の一処理について説明する
ための図である。
【図10】同じくUCR処理中の別の処理について説明
するための図である。
【図11】同じく第3の動作例におけるBG処理のプロ
セスを示すフローチャートである。
【図12】その動作例の作用について説明するための図
である。
【図13】その動作例におけるBG処理について説明す
るための図である。
【図14】この発明のカラー画像形成装置の実施形態で
あるカラープリンタで用いるビットマップディザマトリ
クスパターンについて説明するための図である。
【符号の説明】
1:色変換処理 2:ディザ処理 3:BG/UCR処理 10X,10Y,10Z:多値カラー画像データ 20C,20M,20Y:CMYの多値カラー画像デー
タ 30C,30M,30Y:CMYの2値カラー画像デー
タ 40C,40M,40Y,40K:プレーンデータ 41C,41M,41Y:UCRデータ 42C,42M,42Y:UCRデータ 50:グレイデータ 51:着目領域 51a:着目画素 51b:周辺画素 60C,60M,60Y,60K,60K′:ビットマ
ップディザマトリクスパターン 70K:マスクパターン 110:プリンタコントローラ 111:CPU 112:ROM 113:RAM 114:HDD 115:ASIC 116:パネルI/F 117:セントロニクスI/F 118:ネットワークI/F 119:エンジンI/F 120:プリンタエンジン 121:コントロールパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AA27 AB13 BA01 BA07 BA20 BB03 BB06 BC19 DA09 2H030 AA02 AD07 AD11 AD16 5B057 AA01 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC01 CE13 CE18 CH08 DA17 DB06 DC22 5C077 LL19 MP08 NN09 PP33 PP38 PQ08 PQ12 RR02 5C079 HB03 HB12 KA02 LA21 LA31 LB02 LC04 MA11 NA03 NA05 NA07 PA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の色空間データとして入力された多
    値カラー画像データをシアン,マゼンタ,イエロー(C
    MY)の2値画像データに変換した後、黒生成(BG)
    処理と下色除去(UCR)処理を施してシアン,マゼン
    タ,イエロー,ブラック(CMYK)の2値画像データ
    に変換し、その画像データに基いてカラー画像を形成す
    るカラー画像形成装置において、 前記シアン,マゼンタ,イエローの2値画像データを参
    照してグレイデータを生成する手段を有し、 前記黒生成処理を行う手段が、ある着目画素についてブ
    ラックの画像データを生成する際に、該画素の前記グレ
    イデータと、該画素の周辺画素も含めた着目領域のグレ
    イデータに応じたビットマップディザマトリクスパター
    ンとを用いてブラックの画像データを生成する手段であ
    ることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラー画像形成装置であ
    って、 前記下色除去処理を行う手段が、ある画素のシアン,マ
    ゼンタあるいはイエローの2値画像データに対して前記
    下色除去処理を行う際に、前記ビットマップディザマト
    リクスパターンと前記着目画素のグレイデータとを用い
    て下色除去処理を行う手段であることを特徴とするカラ
    ー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 任意の色空間データとして入力された多
    値カラー画像データをシアン,マゼンタ,イエロー(C
    MY)の2値画像データに変換した後、黒生成(BG)
    処理と下色除去(UCR)処理を施してシアン,マゼン
    タ,イエロー,ブラック(CMYK)の2値画像データ
    に変換し、その画像データに基いてカラー画像を形成す
    るカラー画像形成装置において、 シアン,マゼンタ,イエローの各色に対するビットマッ
    プディザマトリクスパターンを記憶する記憶手段を有
    し、 前記シアン,マゼンタ,イエローの2値画像データを参
    照してグレイデータを生成する手段を有し、 前記下色除去処理を行う手段が、ある着目画素の画像デ
    ータに対して前記下色除去処理を行う際に、該画素のグ
    レイデータと、該画素の周辺画素も含めた着目領域のグ
    レイデータに応じた下色除去処理を行う色についてのビ
    ットマップディザマトリクスパターンとを用いて下色除
    去処理を行う手段であることを特徴とするカラー画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 任意の色空間データとして入力された多
    値カラー画像データをシアン,マゼンタ,イエロー(C
    MY)の2値画像データに変換した後、黒生成(BG)
    処理と下色除去(UCR)処理を施してシアン,マゼン
    タ,イエロー,ブラック(CMYK)の2値画像データ
    に変換し、その画像データに基いてカラー画像を形成す
    るカラー画像形成装置において、 ブラックのビットマップディザマトリクスパターンを記
    憶する記憶手段を有し、 前記黒生成処理を行う手段が、ブラックの画像データを
    生成する際に、前記シアン,マゼンタ,イエローの2値
    画像データを参照してグレイデータを生成し、該グレイ
    データとそのグレイデータを前記記憶手段に記憶してい
    るブラックのビットマップディザマトリクスパターンを
    用いて補正したデータに応じたブラックのビットマップ
    ディザマトリクスパターンとを用いてブラックの画像デ
    ータを生成する手段であることを特徴とするカラー画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のカラー画像形成装置であ
    って、 前記下色除去処理を行う手段が、シアン,マゼンタある
    いはイエローの2値画像データに対して前記下色除去処
    理を行う際に、前記グレイデータをとそのグレイデータ
    を前記記憶手段に記憶しているブラックのビットマップ
    ディザマトリクスパターンを用いて補正したデータに応
    じたブラックのビットマップディザマトリクスパターン
    とを用いて下色除去処理を行う手段であることを特徴と
    するカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 任意の色空間データとして入力された多
    値カラー画像データをシアン,マゼンタ,イエロー(C
    MY)の2値画像データに変換した後、黒生成(BG)
    処理と下色除去(UCR)処理を施してシアン,マゼン
    タ,イエロー,ブラック(CMYK)の2値画像データ
    に変換し、その画像データに基いてカラー画像を形成す
    るカラー画像形成装置において、 シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色に対する
    ビットマップディザマトリクスパターンを記憶する記憶
    手段を有し、 前記下色除去処理を行う手段が、シアン,マゼンタある
    いはイエローの2値画像データに対して前記下色除去処
    理を行う際に、そのシアン,マゼンタ,イエローの2値
    画像データを参照してグレイデータを生成し、該グレイ
    データとそのグレイデータを前記記憶手段に記憶したブ
    ラックのビットマップディザマトリクスパターンを用い
    て補正したデータに応じた前記下色除去処理を行う色に
    ついてのビットマップディザマトリクスパターンとを用
    いて下色除去処理を行う手段であることを特徴とするカ
    ラー画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2014043044A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Nisca Corp 印刷装置

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