JP2002344434A - 位相誤差検出回路 - Google Patents

位相誤差検出回路

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JP2002344434A
JP2002344434A JP2001142805A JP2001142805A JP2002344434A JP 2002344434 A JP2002344434 A JP 2002344434A JP 2001142805 A JP2001142805 A JP 2001142805A JP 2001142805 A JP2001142805 A JP 2001142805A JP 2002344434 A JP2002344434 A JP 2002344434A
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JP2001142805A
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Hisahito Watanabe
央人 渡邊
Yasunao Masuko
泰尚 益子
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタルPLL回路に用いられている位相
誤差検出回路の検出精度向上のため、発振器出力値の傾
き値が正負のいずれにおいても、再生信号と発振器出力
値との位相誤差値を正確に得ることを目的としている。 【解決手段】 nビット発振器出力18の傾き信号19
に対応して、再生信号20とnビット発振器出力18の
位相誤差を求める演算処理を変える位相誤差検出回路1
3により、従来の位相誤差検出回路で起こり得た位相誤
差の誤認識を減少させ、従来回路より安定したPLL回
路動作を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
クなど光ディスクに記憶されたディジタルデータの再生
に用いる再生クロック、または伝送系を通過したディジ
タルデータの信号などに同期した再生クロックを生成す
るディジタルPLL回路などに使用される位相誤差検出
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばコンパクトディスクにおいては、
記録信号をEFM(8−14変調)と呼ばれる変調をか
けて記録している。再生時には再生されるデジタル信号
(以降再生信号という)からデジタルPLL回路により
再生クロックを生成し、再生クロックをもとに復調す
る。
【0003】図4は、従来のディジタルPLL回路に用
いられている発振器を含む位相誤差検出回路のブロック
図である。
【0004】発振器15は加算器2とnビット幅のレジ
スタ3(以降nビットレジスタ3という)から構成され
る。位相誤差検出回路46はエッジ検出器1と遅延器で
あるDFF(Dフリップフロップ)4と演算処理器45
から構成され、演算処理器45は演算器41、演算器4
2、および加算器43から構成されている。
【0005】発振器15は、周波数制御値信号48とn
ビットレジスタ3の出力であるnビット発振器出力18
を加算器2で加算し、桁上げが発生した場合には桁上げ
を無効にしたnビット値をnビットレジスタ3に入力
し、入力したその値は基準クロック16に同期してnビ
ットレジスタ3の出力側よりnビット幅の発振器出力1
8(以降nビット発振器出力18という)として出力す
る。ここで周波数制御値信号48は発振器15の発振周
波数を制御する値の信号である。
【0006】nビット発振器出力18の1つは演算器4
1に入力し、他の1つはDFF4に入力し、1基準クロ
ック遅延したDFF出力21は演算器42に入力する。
【0007】再生信号20のエッジが検出されると、次
の基準クロック16の立ち上がりタイミングよりエッジ
出力9がエッジ検出器1から出力され、基準クロック1
6と再生信号20のエッジとの位相差に応じた重み係数
の乗算が演算器41および42で行われ、乗算結果を加
算器43で加算し補間、又は補外演算が行われて、位相
誤差値信号47を得る。
【0008】図5(a)は、図4示の位相誤差検出回路
の主要部におけるタイミングを示し、特に、再生信号2
0のエッジ22近傍におけるnビット発振器出力18の
傾きが正の場合のタイミングチャートである。
【0009】ここで、nビット発振器出力18のビット
数は10とし、発振周波数を決める周波数制御値は12
8とする。再生信号20のエッジ22と基準クロック1
6との位相差はエッジ検出器1内部で発生した基準クロ
ック16の3倍の周波数を有するクロックにより検出す
る。図に基準クロック16の周期T0と基準クロック1
6の3倍の周波数の周期T1、T2、T3を示してい
る。エッジ22の位置がT0を3分割したT1、T2、
T3、のいずれかとなり位相検出精度が3倍になってい
ることを示している。
【0010】ここで、nビット発振器出力18は10ビ
ットの2の補数表示されているので、−512(100
0000000)から+511(011111111
1)の範囲の数値{( )内は10ビットの2の補数表
示}が表示できる。
【0011】図5(a)において、基準クロック16の
立ち上がりエッジ毎にnビット発振器出力18は周波数
制御値の128が加算されるので128づつ増加し、−
144、−16、+112、+240と出力する。DF
F出力21は1基準クロック遅延して、−272、−1
44、−16、+112と出力する。
【0012】図5(a)において、nビット発振器出力
18の連続した2値が−16、+112であるところの
その間のT2の位置に再生信号20のエッジ22が存在
する。基準クロック16と再生信号20のエッジ22と
の位相差に対応した重み係数は再生信号のエッジ22が
T2の位置にあるので1/2である。
【0013】エッジ22が検出された次の基準クロック
16の立ち上がりタイミングにおいて、演算器41にn
ビット発振器出力18の値である+112が入力し、演
算器42にはDFF出力21の値である−16が入力す
る。
【0014】再生信号20のエッジ22の位置における
重み係数(1/2)をnビット発振器出力18の連続し
た2値である演算器41、42に格納された値に乗算し
加算を行う演算処理を10進数表示すると、 (+112)×(1/2)+(−16)×(1/2)=
+48 となる。上記数値を10ビットの2の補数表示すると (0001110000)×(1/2)+(11111
10000)×(1/2)=0000110000 となり、値はnビット発振器出力18のT2の位置での
値と位相誤差演算を行なって得た位相誤差値と同じ値と
なっており、位相誤差値は正しい値となっている。
【0015】図5(b)は、図4示の位相誤差検出回路
の主要部におけるタイミングを示し、特に、nビット発
振器出力18が1基準クロック内に正から負の値に変化
し、nビット発振器出力18の傾きが負の時に、再生信
号のエッジ22を検出した場合を示す。
【0016】nビット発振器出力18は10ビットであ
るので、10ビットの2の補数表示で表示できる値+5
11を越えると負の値になる。
【0017】図中、再生信号20のエッジ22はnビッ
ト発振器出力18の連続した2値が+420、−476
であるところのその間のT2の位置に存在する。
【0018】エッジ22が検出された次の基準信号の立
ち上がりタイミングにおいて、演算器41にnビット発
振器出力18の値である−476が入力し、演算器42
にはDFF出力21の値である+420が入力する。
【0019】再生信号20のエッジ22の位置における
重み係数(1/2)をnビット発振器出力18の連続し
た2値である演算器41、42に格納された値に乗算し
加算を行う演算処理を10進数表示すると、 (−476)×(1/2)+(+420)×(1/2)
=−28 となる。上記数値を10ビットの2の補数表示すると (1000100100)×(1/2)+(01101
00100)×(1/2)=1111100100 となり、予想されるnビット発振器出力18のT2の位
置での値は+484であるが、位相誤差演算を行なって
得た位相誤差値は−28であり、位相誤差値は正しい値
になっていない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成で、PLL
回路の位相誤差検出回路の位相誤差検出精度を上げるに
は、基準クロックの周波数を上げ、発振器と位相誤差検
出回路を含むPLL回路のビット数を増やすことが必要
である。しかし、PLL回路が正常に動作する基準クロ
ック周波数には上限があり、最高動作周波数を超えた周
波数にする事はできない。また、発振器を含むPLL回
路のビット数を増やすと最高動作周波数が低下すること
になる。
【0021】そこで、基準クロック周波数を上げること
なく、また発振器を含むPLL回路のビット数を増やす
ことなく、位相誤差検出回路の位相誤差検出精度を上げ
る回路を提案する。
【0022】従来の構成では、nビット発振器出力値が
一定値づつ増加しnビット発振器出力値の傾きが正の場
合の位相誤差値は正しい値を得ることができるが、nビ
ット発振器出力値が一定値づつ増加し、nビット目に桁
上げが発生しnビット発振器出力値が正から負に変化
し、nビット発振器出力値の傾きが負の場合の位相誤差
値は正しく得ることができないことがある。
【0023】基準クロックの変化に対して再生信号の変
化が比較的遅い場合は、nビット発振器出力値の正から
負の変化点の検出回数が少ないので位相誤差値が正しく
得ることができない場合においても、PLL回路は安定
して動作するが、再生信号の変化が比較的早い場合は位
相誤差値の誤認識の回数が多くなるためPLL回路の動
作が不安定になり、出力信号のジッタの増加、引き込み
の悪化などの可能性がある。またnビットレジスタのn
値が小さい場合にも位相誤差値の誤認識の回数が多くな
りPLL回路の動作が不安定になる。
【0024】本発明は、この点を改善するために、位相
誤差値を正しく得るための位相誤差検出回路を実現する
ことを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の位相誤差検出回路では、nビット発振器出
力値の連続した2値の傾きが正であるか負であるかを検
出する傾き検出器によりnビット発振器出力値の傾きを
検出し、その傾きの正負に応じて位相誤差値を求める演
算処理を変えることで従来構成による位相誤差値の誤認
識をなくすようにしている。
【0026】本発明の請求項1記載の位相誤差検出回路
は、再生信号のエッジを検出するエッジ検出器と、基準
クロック毎に出力値が変化する発振器出力値を1基準ク
ロック遅延させる遅延器と、前記発振器出力値と前記遅
延器の出力値より前記発振器出力値の連続する2値の傾
きの正負を検出する傾き検出器と、前記発振器出力値の
連続する2値と前記エッジ検出器のエッジ出力信号より
前記発振器出力値と前記再生信号との位相誤差値を求め
る演算処理を前記傾きにより変える演算処理器とを備え
ることを特徴としている。
【0027】この構成により前記発振器出力値が一定値
づつ増加し最上位ビットに桁上げが発生し、前記発振器
出力値の連続する2値の傾きが負となる場合に生ずる前
記位相誤差値の誤認識をなくすことができる。
【0028】本発明の請求項2記載の位相誤差検出回路
の演算処理器は、前記傾きが正の場合、nビット幅の発
振器出力値の連続した2値の(n+1)ビット目に正負
の符号に対応した符号ビットの拡張を行い連続した2値
の(n+1)ビットの補正を行い、前記傾きが負の場
合、前記nビット幅の発振器出力値の連続した2値の
(n+1)ビット目に0を付加して符号ビットの拡張を
行い連続した2値の(n+1)ビットの補正を行い、前
記基準クロックと前記再生信号のエッジとの位相差に応
じた重み係数を前記連続した2値の(n+1)ビットの
補正に乗算し重み係数補正値求める演算器と、前記2値
の(n+1)ビットの重み係数補正値を加算し、前記加
算の結果の最上位ビットを削除してnビットの加算結果
を出力する加算器とを備えたことを特徴とする請求項1
記載の位相誤差検出回路である。
【0029】上記回路構成により、少しの回路規模の増
加により前記再生信号と前記nビット発振器出力値との
間の位相誤差値を精度よく検出することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。
【0031】図1は本発明に係る発振器を含む位相誤差
検出回路のブロック図を示す。
【0032】発振器15は加算器2とnビットレジスタ
3から構成されている。位相誤差検出回路13はエッジ
検出器1と遅延器であるDFF4と傾き検出器5と演算
処理器12から構成され、演算処理器12は演算器6、
演算器7、および加算器8から構成されている。
【0033】発振器15は、周波数制御値信号17とn
ビットレジスタ3の出力であるnビット発振器出力18
を加算器2で加算し、桁上げが発生した場合には桁上げ
を無効にしたnビット値をnビットレジスタ3に入力
し、その値は基準クロック16に同期してnビットレジ
スタ3の出力側よりnビット発振器出力18として出力
する。ここで周波数制御値信号17は発振器15の発振
周波数を制御する値の信号である。
【0034】nビット発振器出力18の1つは傾き検出
器5と演算器6に入力し、他の1つはDFF4に入力
し、1基準クロック遅延したDFF出力21は傾き検出
器5と演算器7に入力する。
【0035】再生信号20のエッジが検出されると、次
の基準クロック16の立ち上がりタイミングよりエッジ
出力9がエッジ検出器1から出力される。エッジ出力9
が出力されると、nビット発振器出力18の連続した2
値の傾きを検出する傾き検出器5の出力である傾き信号
19の値に対応して、位相誤差値を求める演算処理を変
える演算器6および演算器7は、(n+1)ビット目に
ゼロの符号ビットあるいは正負に対応した符号ビットの
付加を行う(n+1)ビット補正と、基準クロック16
と再生信号20のエッジとの位相差に応じた重み係数の
乗算を行い重み係数補正値を求める。加算器8は乗算結
果の加算と(n+1)ビット目の削除を行い、補間演算
によりnビットの正しい位相誤差値信号14を出力す
る。
【0036】図2は図1に示す本発明の演算処理過程の
タイミングを示す図である。
【0037】ここに、nビット発振器出力18のビット
数は10とし、発振周波数を決める周波数制御値は12
8とする。nビット発振器出力18は10ビットの2の
補数表示であるので+511から−512の範囲の値を
表示できる。
【0038】再生信号20のエッジ22と基準クロック
16との位相差はエッジ検出器1内部で発生した基準ク
ロック16の3倍の周波数を有するクロックにより検出
する。図に基準クロック16の周期T0と基準クロック
16の3倍の周波数の周期T1、T2、T3を示してい
る。エッジ22の位置がT0を3分割したT1、T2、
T3、のいずれかとなり位相検出精度が3倍になってい
ることを示している。図2(a)は再生信号20のエッ
ジ22の位置において、nビット発振器出力18の値
が、正の値になっている場合の位相誤差演算処理を示
す。
【0039】図2(a)において、nビット発振器出力
18は基準クロック16の立ち上がりエッジごとに周波
数制御値の128が加算され、nビット発振器出力18
は+292、+420、と出力し、つぎに加算結果が5
11を超えると負の値となり、−476、−348と出
力する。DFF出力21は1基準クロック遅延し、+1
64、+292、+420、−476と出力する。
【0040】傾き信号19はnビット発振器出力18の
値の符号が負でかつDFF出力21の値の符号が正の場
合負となり、その他の符号の組合せでは正となる。エッ
ジ22を検出した次の基準クロックサイクルにおいて、
nビット発振器出力18の値が−476、DFF出力2
1の値が+420であり、符号が+と−であり傾き信号
19は負となる。
【0041】nビット発振器出力18は10ビットの2
の補数表示であるので+511を超えると負の値にな
る。そこで−476を10ビットの2の補数表示にする
と(1000100100)であるが、11ビット目に
0を付加し11ビットの2の補数表示すると(0100
0100100)となり、10進数表示では+548と
なる。ここで−476を11ビットの補正を行い+54
8に補正する。また、nビット発振器出力18の連続す
る2値の他の10ビット出力値である+420の11ビ
ット目に0を付加しても値は+420であり、変らな
い。
【0042】nビット発振器出力18の連続した2値が
+420、−476の時、その2値間のT2の位置に再
生信号20のエッジ22が位置している。従って、基準
クロック16と再生信号20のエッジ22との位相差に
対応した重み係数はエッジ22の位置がT2の位置にあ
るので1/2である。
【0043】エッジ22が検出された次の基準クロック
16の立ち上がりタイミングにおいて、演算器6にnビ
ット発振器出力18の値である−476が入力し、演算
器7にはDFF出力21の値である+420が入力す
る。
【0044】ここで、nビット発振器出力18の連続し
た2値である演算器6、7に格納された値の+420、
−476の10ビット出力値に対して、11ビット目に
0を付加する補正を行い、この補正に重み係数を乗算
し、乗算結果を加算する位相誤差の演算処理を10進数
表示すると (+548)×(1/2)+(+420)×(1/2)
=+484 となる。上記演算を10ビットの2の補数値の11ビッ
ト目に0を付加し11ビットの2の補数表示で位相誤差
の演算処理を表すと、 (01000100100)×(1/2)+(0011
0100100)×(1/2)=(001111001
00) となる。加算後11ビット目を削除し、10ビットにす
ると (0111100100) となり、10進数表示すると、+484となる。nビッ
ト発振器出力値のT2の位置における値と、位相誤差の
演算結果とが同じ値となり、正しい位相誤差値を得るこ
とが出来ることを示している。
【0045】図2(b)は再生信号20のエッジ22の
位置における、nビット発振器出力18の値が、+51
1を超えて負の値になっている場合の位相誤差演算処理
を示す。
【0046】図2(b)において、nビット発振器出力
18の連続した2値が+460、−436の時、その2
値間のT2の位置に再生信号のエッジ22が位置してい
る。基準クロック16と再生信号20のエッジ22との
位相差に対応した重み係数はエッジ22がT2の位置に
あるので1/2である。
【0047】nビット発振器出力18の10ビット出力
値−436は2の補数表示すると(100100110
0)であるが、11ビット目に0を付加し11ビットの
2の補数表示すると(01001001100)となり
10進数表示では+588となる。nビット発振器出力
18の連続する2値の他の10ビット出力値である+4
60の11ビット目に0を付加しても+460と変わら
ない。
【0048】エッジ22が検出された次の基準クロック
16の立ち上がりタイミングにおいて、演算器6にnビ
ット発振器出力18の値である−436が入力し、演算
器7にはDFF出力21の値である+460が入力す
る。
【0049】ここで、nビット発振器出力18の連続し
た2値である演算器6、7に格納された値の+460、
−436の10ビット出力値に対して、11ビット目に
0を付加する補正を行い、この補正に重み係数を乗算
し、乗算結果を加算する位相誤差の演算処理を10進数
表示すると (+588)×(1/2)+(+460)×(1/2)
=+524 となる。上記演算を10ビットの2の補数値の11ビッ
ト目に0を付加し11ビットの2の補数表示で位相誤差
の演算処理を表すと、 (01001001100)×(1/2)+(0011
1001100)×(1/2)=(010000011
00) となる。この値を10進数表示すると+524である。
この値は10ビットで表示できる値+511を超えてい
るため、11ビット目を削除し10ビットの2の補数表
示すると、 (1000001100) となり、10進数表示すると、−500となる。
【0050】この値は、nビット発振器出力値のT2の
位置における値と、位相誤差の演算結果とが同じ値とな
り、正しい位相誤差値を得ることが出来ることを示して
いる。
【0051】以上述べたように、nビット発振器出力1
8の連続する2値よりその傾きを検出し、傾きが負の場
合には、(n+1)ビット目に0を付加する11ビット
の補正を行い、基準クロック16と再生信号20のエッ
ジ22との位相差に応じた重み係数の乗算する重み係数
補正値を求め、11ビットの加算後11ビット目を削除
し、10ビットの位相誤差値を求めることにより正しい
位相誤差値を得ることができる。
【0052】図3はnビット発振器出力値の傾きが負の
場合(a)と正の場合(b)の位相誤差演算処理を示し
ている。
【0053】図3(a)に示すように、nビット発振器
出力値はnビットの2の補数表示であるから、負の値の
nビット発振器出力31の最上位ビットは1であり、正
の値のnビット発振器出力32の最上位ビットは0であ
る。
【0054】nビット発振器出力値の傾きが負の場合
は、nビット発振器出力値が負および正共に、nビット
発振器出力値の連続する2値に対して、(n+1)ビッ
ト目に0を付加し(n+1)ビットの補正を行い、(n
+1)ビットの補正項33および34を得る。
【0055】基準クロック16と再生信号20のエッジ
22との位相差に対応する重み係数35および36を
(n+1)ビット補正項33および34に乗算し重み係
数補正値を求める。
【0056】重み係数補正値の(n+1)ビットの2値
を加算し、(n+1)ビットの加算結果37を得るが、
加算結果37の最上位ビットは常に0である。すなわ
ち、(n+1)ビットの加算結果37は必ず正の値をと
る。したがって、加算により得られた値はnビットで表
現できる範囲を超えている場合でも、常に0である最上
位ビットを削除してnビットの加算結果38とすれば、
nビット発振器出力値と同じnビットの2の補数表現と
して正しい位相誤差値を得ることできる。
【0057】図3(b)はnビット発振器出力値の傾き
が正の場合の位相誤差演算処理を示している。
【0058】nビット発振器出力値の傾きが正の場合
は、nビット発振器出力値の連続した2値に補正を行わ
なくても位相誤差値を求めることが可能である。この
時、nビット発振器出力値の連続した2値の符号ビット
は(0−0)、(1−1)、(0−1)のいずれかであ
る。しかし、nビット発振器出力値の連続した2値の傾
きが負の場合との演算器および加算器の共有化を考慮し
1ビットの符号ビットの拡張を行う。
【0059】正の値のnビット発振器出力311の場
合、最上位ビットは0であるので、(n+1)ビット目
に0を付加する(n+1)ビットの補正を行い、(n+
1)ビット補正項313を得る。負の値のnビット発振
器出力312の場合、最上位ビットは1であるので、
(n+1)ビット目に1を付加する(n+1)ビットの
補正を行い、(n+1)ビット補正項314を得る。
【0060】基準クロック16と再生信号20のエッジ
22との位相差に対応する重み係数315、および31
6を(n+1)ビット補正項313、あるいは314に
乗算し重み係数補正値を求める。
【0061】重み係数補正値の(n+1)ビットの2値
を加算し、(n+1)ビットの加算結果317を得る
が、得られた(n+1)ビット加算結果317の符号
は、正負、いずれかを取るが、最上位ビットを削除して
nビットの加算結果318とすれば、nビット発振器出
力値と同じnビットの2の補数表現として位相誤差値を
出力することができる。
【0062】以上、述べたように本発明の位相誤差検出
回路により、nビット発振器出力値の連続する2値の傾
きが正負ともに正しい位相誤差値を得ることができ、従
来回路より位相誤差値の検出精度を向上することにより
誤認識が少なくなる。また、nビット発振器出力値の連
続した2値の傾きに応じて1ビットの拡張補正と重み係
数補正値を求め、加算後最上位ビットを削除する演算処
理を行うことで、再生信号20とnビット発振器出力1
8との正しい位相誤差値を得ることができる。また、傾
き検出器と演算器の1ビット追加という簡単な回路の追
加により正しい位相誤差値を得ることがきる。
【0063】なお、本発明の実施の形態では、2の補数
による補間演算処理を示したが、2進数による連続する
nビット発振器出力値の2値の補間、補外演算を行い、
位相誤差の精度を上げることは可能である。
【0064】
【発明の効果】以上、本発明によれば、nビット発振器
出力値の傾きに応じて演算処理を変えることにより、再
生信号とnビット発振器出力値との位相誤差値を、従来
回路に比べより正確に検出することが可能となり、基準
クロックの変化に対し再生信号の変化が比較的早い場合
でも従来回路より安定したPLL回路動作が望める。ま
た、nビット発振器出力値の傾きに応じた演算は、前記
出力値を1ビットの符号拡張を行うことで容易に実現が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相誤差検出回路ブロック図
【図2】本発明に係る補正過程タイミング図
【図3】本発明の補正演算の説明図
【図4】従来の位相誤差検出回路ブロック図
【図5】従来の位相誤差検出回路のタイミング図
【符号の説明】
1 エッジ検出器 2,8,43 加算器 3 nビットレジスタ 4 遅延器(DFF) 5 傾き検出器 6,7,41,42 演算器 12,45 演算処理器 13,46 位相誤差検出回路 14,47 位相誤差値信号 15 発振器 16 基準クロック 17,48 周波数制御値信号 18 nビット発振器出力 19 傾き信号 20 再生信号 21 DFF出力 22 エッジ 31,311 負の値のnビット発振器出力 32,312 正の値のnビット発振器出力 33,313 (n+1)ビット目に0を付加した補正
項 34,314 (n+1)ビット目に0を付加した補正
項 35,36,315,316 位相差に対応した重み係
数 37,317 (n+1)ビットの加算結果 38,318 nビットの加算器出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 AB07 BC03 CC04 GM14 GM15 5J106 AA04 BB04 CC01 CC26 CC41 DD13 DD38 DD44 DD48 EE01 JJ02 KK05 5K047 AA03 CC11 GG24 MM49 MM60 MM63

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力デジタル信号のエッジを検出するエ
    ッジ検出器と、基準クロック毎に出力値が変化する発振
    器出力値を1基準クロック遅延させる遅延器と、前記発
    振器出力値と前記遅延器の出力値より前記発振器出力値
    の連続する2値の傾きを検出する傾き検出器と、前記発
    振器出力値の連続する2値と前記エッジ検出器の出力信
    号より前記発振器出力値と前記デジタル信号との位相誤
    差値を求める演算処理を前記傾きにより変える演算処理
    器とを備えた位相誤差検出回路。
  2. 【請求項2】 前記演算処理器は、前記傾きが正の場
    合、nビット幅の発振器出力値の連続した2値の(n+
    1)ビット目に正負の符号に対応した符号ビットの拡張
    を行い連続した2値の(n+1)ビットの補正を行い、
    前記傾きが負の場合、前記nビット幅の発振器出力値の
    連続した2値の(n+1)ビット目に0を付加して符号
    ビットの拡張を行い連続した2値の(n+1)ビットの
    補正を行い、前記基準クロックと前記デジタル信号のエ
    ッジとの位相差に応じた重み係数を前記連続した2値の
    (n+1)ビットの補正に乗算し重み係数補正値求める
    演算器と、前記2値の(n+1)ビットの重み係数補正
    値を加算し、前記加算の結果の最上位ビットを削除して
    nビットの加算結果を出力する加算器とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載の位相誤差検出回路。
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