JPH09161408A - ビット同期回路 - Google Patents

ビット同期回路

Info

Publication number
JPH09161408A
JPH09161408A JP7320623A JP32062395A JPH09161408A JP H09161408 A JPH09161408 A JP H09161408A JP 7320623 A JP7320623 A JP 7320623A JP 32062395 A JP32062395 A JP 32062395A JP H09161408 A JPH09161408 A JP H09161408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
phase
channel data
value
channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7320623A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Umezawa
勝 梅澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP7320623A priority Critical patent/JPH09161408A/ja
Publication of JPH09161408A publication Critical patent/JPH09161408A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模が小なるビット同期回路を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 記録媒体から読取られた読取信号を固定
クロックにてサンプリングして、この読取信号のレベル
に対応した読取サンプル値を得て、上記固定クロックの
位相とチャネルデータ仮位相との位相差を検出すると共
に、求められたチャネルデータに基づいて上記仮位相に
対する位相誤差を検出し、これら位相差、位相誤差、及
び上記チャネルデータ仮位相の前後に存在する読取サン
プル値各々に基づいた補間演算によりチャネルデータ存
在点における読取信号のレベルを求め、これを上記チャ
ネルデータとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
再生装置に採用されるビット同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】パーシャルレスポンスとビタビ復号を組
み合わせたディジタルデータの復調方式としてPRML
方式が知られている。かかるPRML方式を採用して、
記録ディスクから読み取られた読取信号から、ビット同
期をとってディジタルデータの復調を行うPRML復調
器用のビット同期回路が、電子情報通信学会論文誌 ('
92/11 Vol.J75-C-11 No.11)に掲載の論文 ”ディジタ
ル信号処理によるPRML用ビット同期回路”にて述べ
られている。
【0003】かかるビット同期回路においては、PR−
IV(パーシャルレスポンス・クラスIV)なる記録再生系
を想定している。かかるPR−IVによる記録再生系で
は、記録ディスクから読み取られたアナログの読取信号
の信号レベルは、所定周期毎に−1、0、+1なる3値
(以下、チャネルデータと称する)の内のいずれかの値
となる。
【0004】図1は、かかるPR−IV方式による記録再
生系にて得られる読取信号のアイパターンを示す図であ
る。図1の曲線にて示されるが如く、読取信号の信号レ
ベルは連続変化して行くが、チャネルデータの周期毎
に、その信号レベルは−1、0、+1なる3値(三角点
にて示す)の内のいずれかになる。尚、図1において
は、チャネルデータが存在する位相を0としている。
【0005】図2は、上記論文誌において示されている
PRML復調器の構成を示す図である。図2において、
A/D変換器1は、記録ディスクから読み取られたアナ
ログの読取信号を、固定クロックのタイミング毎にサン
プリングしてディジタルのサンプル値に変換する。この
際、かかる固定クロックの周波数は、上記チャネルデー
タの周波数の2倍である。
【0006】等化器2は、FIR(Finite Impulse Res
ponse)ディジタルフィルタからなり、かかるサンプル
値のチャネル応答特性を上記PR−IVに適合するように
波形等化を行い、この波形等化したサンプル値を補間器
3及びDFDPLL(判定帰還形ディジタルフェーズロ
ックドループ)4からなるビット同期回路10に供給す
る。
【0007】ビット同期回路10は、上記等化器2にて
波形等化されたサンプル値に基づいてチャネルデータを
求め、これをビタビ復号器20に供給する。ここで、上
記固定クロックは、チャネルデータの位相とは非同期な
クロックであるため、この固定クロックにてサンプリン
グして得られたサンプル値は、必ずしもチャネルデータ
とは等しくならない。そこで、ビット同期回路10にお
いては、かかるサンプル値に基づいてチャネルデータが
存在するデータ存在点位相を検出し、このデータ存在点
位相におけるチャネルデータの値を、上記サンプル値を
用いた補間演算により求めるのである。
【0008】ビタビ復号器20は、かかるチャネルデー
タの系列に基づいて、最も確からしい2値のディジタル
データを復号し、これを復調ディジタルデータとして出
力する。次に、ビット同期回路10の内部動作について
説明する。図3は、かかるビット同期回路10における
DFDPLL4の内部構成を示す図である。
【0009】図3において、データ存在点位相検出回路
41は、上記等化器2にて波形等化された連続する2サ
ンプル値から、読取信号の瞬時ゼロ交差点位相θdを求
め、これを位相同期ループ回路42に供給する。例え
ば、図4に示されるが如きサンプル値S1〜S3が供給さ
れた場合、データ存在点位相検出回路41は、連続する
2サンプル間においてその値がゼロ交差している読取サ
ンプル値S1、S2間の信号波形を破線の如く直線近似
し、この直線近似した波形が0レベルと交差する時点の
位相が瞬時ゼロ交差点位相θdとなる。
【0010】かかる瞬時ゼロ交差点位相θdは次式から
求まる。
【数1】θd=(π・S2)/(S2−S1) 位相同期ループ回路42は、かかる瞬時ゼロ交差点位相
θdに基づいて、チャネルデータが実際に存在する点の
位相、すなわち、データ存在点位相θを求める。
【0011】ここで、図1に示されるように、チャネル
データ存在点以外の位相、すなわち、チャネルデータの
値が+1から−1(あるいは−1から+1)に遷移する
際の位相πにおいても読取信号の信号レベルが0とな
る。従って、このゼロ交差位相に基づいてデータ存在点
位相θを推定するためには、かかる位相πの時点を省い
て、正しいデータ存在点位相θのみを選別しなければな
らない。
【0012】位相修正制御回路43は、読取サンプル値
から誤ったデータ存在点位相を検出して位相修正信号を
発生し、これを位相同期ループ回路42に供給する。位
相同期ループ回路42は、かかる位相修正信号に応じて
正しい瞬時ゼロ交差点位相θ dの入力を抜き取る。位相
同期ループ回路42は、データ存在点位相θと、上記抜
き取られた正しい瞬時ゼロ交差点位相θdとの位相差が
最小となるように制御される。
【0013】ビット同期回路10における補間器3は、
かかるデータ存在点位相θの前後に存在するサンプル値
を用いた補間演算により、このデータ存在点位相θにお
けるチャネルデータの値を求める。以上の如く、かかる
ビット同期回路10においては、先ず、連続する2サン
プル間においてその値がゼロ交差する際の位相を求め、
このゼロ交差位相に基づいてデータ存在点位相θを制御
し、次に、このデータ存在点位相θの前後に存在するサ
ンプル値を用いた補間演算によりかかるデータ存在点に
おけるチャネルデータの値を求めているのである。
【0014】しかしながら、上述したように、かかるビ
ット同期回路10においては、2サンプル間においてそ
の値がゼロ交差する位相を求めるというデータ存在点位
相検出回路41、並びに、データ存在点におけるチャネ
ルデータの値を求める補間器3が必要となり、その回路
規模が大になるという問題が発生する。又、上記論文に
述べられているように、データ存在点以外にもデータが
ゼロ交差する点が存在するので、位相修正制御回路43
が必要になり、更に、回路規模が増大するのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決すべくなされたものであり、回路規模が小なるビ
ット同期回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体から
読取られた読取信号からチャネルデータを求めるビット
同期回路であって、前記読取信号を固定クロックにて順
次サンプリングして前記読取信号のレベルに対応した読
取サンプル値を得るA/D変換器と、チャネルデータ仮
位相と前記固定クロックの位相との位相差を検出してこ
の位相差に対応した位相データを得る位相検出手段と、
前記チャネルデータに基づいて前記チャネルデータ仮位
相に対する位相誤差を検出してこの位相誤差に対応した
位相誤差データを得る位相誤差検出手段と、前記位相デ
ータ、前記位相誤差データ、及び前記チャネルデータ仮
位相の前後に存在する前記読取サンプル値各々に基づい
た補間演算により前記チャネルデータの存在点における
前記読取信号のレベルを求めこれを前記チャネルデータ
として出力する補間演算手段とからなる。
【0017】
【発明の実施の形態】記録媒体から読取られた読取信号
を固定クロックにてサンプリングして、この読取信号の
レベルに対応した読取サンプル値を得て、上記固定クロ
ックの位相とチャネルデータ仮位相との位相差を検出す
ると共に、求められたチャネルデータに基づいて上記仮
位相に対する位相誤差を検出し、これら位相差、位相誤
差、及び上記チャネルデータ仮位相の前後に存在する読
取サンプル値各々に基づいた補間演算によりチャネルデ
ータ存在点における読取信号のレベルを求め、これを上
記チャネルデータとする。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
5は、本発明によるビット同期回路を備えたPRML復
調器の構成を示す図である。図5において、A/D変換
器1は、光ディスク、磁気ディスク及び磁気テープの如
き記録媒体から読み取られたアナログの読取信号を、固
定クロックのタイミング毎にサンプリングすることによ
り、かかる読取信号のレベルに対応したディジタルの読
取サンプル値を得る。等化器2は、FIR(Finite Imp
ulse Response)ディジタルフィルタからなり、かかる
読取サンプル値のチャネル応答特性をPR−IV(パーシ
ャルレスポンス・クラスIV)に適合するように波形等化
を行い、この波形等化した読取サンプル値を補間器30
及びDPLL(ディジタルフェーズロックドループ)4
0からなるビット同期回路100に供給する。
【0019】かかるビット同期回路100における補間
器30は、後述するDPLL40から供給される位相デ
ータ、位相誤差データ、及びチャネルデータが存在する
であろうチャネルデータ仮位相の前後に存在する連続し
た2つの読取サンプル値(上記等化器2から供給され
る)各々を用いた補間演算により、チャネルデータ存在
点位相における読取信号のレベルを求め、これを上記チ
ャネルデータとしてビタビ復号器20及びDPLL40
夫々に供給する。
【0020】DPLL40は、上記チャネルデータに基
づいて位相誤差を抽出し、この位相誤差が最小となるよ
うに、内部ディジタルVCO(後述する)の位相制御を
行い、制御された位相データを補間器30に供給する。
更に、DPLL40は、かかる位相データに基づいて、
上記チャネルデータに位相同期したチャネルクロックを
発生し、これをビタビ復号器20に供給する。
【0021】ビタビ復号器20は、ビット同期回路10
0から供給されたチャネルデータを上記チャネルクロッ
ク毎に取り込んで、この取り込んだチャネルデータの系
列に基づいて最も確からしい2値のディジタルデータを
復号し、これを復調ディジタルデータとして出力する。
図6は、かかるビット同期回路100の内部構成を示す
図である。
【0022】図6において、補間器30におけるフリッ
プフロップ31は、上述した固定クロックのタイミング
毎に、上記等化器2にて波形等化された読取サンプル値
を取り込み、これを補間演算回路33に供給する。補間
演算回路33は、かかる等化器2にて波形等化された読
取サンプル値をSn、上記フリップフロップ31によっ
て1固定クロック分だけ遅延されて供給される読取サン
プル値をSn-1として、
【数2】Sn+(Sn-1−Sn)・(θn/θB) なる直線近似補間演算を行うことにより、チャネルデー
タ存在点における読取信号のレベルを求める。
【0023】この際、かかる補間演算回路33は、DP
LL40からオーバーフロー信号OFLが供給されてい
る期間中においてのみかかる直線補間演算を実施し、そ
の演算結果をフリップフロップ32に供給する。尚、上
記演算式におけるθn及びθBとは、後述するDPLL4
0から供給される第1及び第2位相データ夫々に対応し
たものである。フリップフロップ32は、この直線近似
補間演算結果を、DPLL40から供給されるチャネル
クロックのタイミング毎に取り込んでこれをチャネルデ
ータとして出力する。
【0024】DPLL40におけるサンプル抽出回路4
61は、かかるチャネルデータの中から、その絶対値が
所定値よりも小さい0レベル付近のチャネルデータを抽
出し、この抽出チャネルデータを極性反転回路462に
供給する。更に、サンプル抽出回路461は、この抽出
チャネルデータの前後のチャネルデータの値に基づい
て、そのレベルの変化遷移が上昇傾向にあるか、あるい
は下降傾向にあるかを検出し、この検出結果を示す傾斜
信号を極性反転回路462に供給する。
【0025】図7は、かかるサンプル抽出回路461の
内部構成を示す図である。図7において、絶対値回路4
10は、チャネルデータの絶対値を求め、これを比較器
411に供給する。比較器411は、かかる絶対値と所
定値VTHとを大小比較し、この絶対値が所定値VTHより
小であるときのみイネーブル信号を発生してこれをフリ
ップフロップ412及び413の各々に供給する。フリ
ップフロップ412は、かかるイネーブル信号の供給時
に、チャネルクロックのタイミングに応じてチャネルデ
ータを取り込み、これを抽出チャネルデータとして極性
反転回路462に供給する。一方、Dフリップフロップ
414は、逐次、チャネルクロックのタイミングに応じ
てチャネルデータを取り込み、これを比較器415に供
給する。比較器415は、チャネルデータの値と、フリ
ップフロップ414によって1チャネルクロック分だけ
遅延されて供給されるチャネルデータの値とを大小比較
し、この比較結果を示す信号をフリップフロップ413
に供給する。例えば、フリップフロップ414によって
1チャネルクロック分だけ遅延されたチャネルデータの
方が大なる場合、これは、チャネルデータの変化遷移が
下降傾向にあることを示すので、この際、比較器415
は、論理値1の信号をフリップフロップ413に供給す
る。又、この遅延されたチャネルデータの方が小なる場
合、これは、チャネルデータの変化遷移が上昇傾向にあ
ることを示すので、この際、比較器415は、論理値0
の信号をフリップフロップ413に供給するのである。
フリップフロップ413は、比較器411からイネーブ
ル信号が供給された場合にのみ、上記比較器415から
供給される信号をチャネルクロックのタイミングに応じ
て取り込み、これを傾斜信号として極性反転回路462
に供給する。
【0026】極性反転回路462は、かかる傾斜信号に
応じて、上記抽出チャネルデータの極性を反転させたも
の、又は、この抽出チャネルデータそのものを位相誤差
データとしてループフィルタ463に供給する。例え
ば、チャネルデータの変化遷移が下降傾向にあることを
示す論理値1の傾斜信号が供給された場合、極性反転回
路462は、上記抽出チャネルデータの極性を反転させ
たものを位相誤差データとしてループフィルタ463に
供給する一方、チャネルデータの変化遷移が上昇傾向に
あることを示す論理値0の傾斜信号が供給された場合、
極性反転回路462は、上記抽出チャネルデータをその
まま位相誤差データとしてループフィルタ463に供給
するのである。
【0027】図8は、かかるループフィルタ463の内
部構成を示す図である。図8において、ビットシフト回
路432は、かかる位相誤差データの全データビットを
所定数だけビットシフトすることにより、位相誤差の大
きさを調整し、かかる位相誤差に比例した大きさの位相
誤差比例データ信号を加算器435に供給する。一方、
加算器431は、かかる位相誤差データと、Dフリップ
フロップ433から供給されたデータ信号とを加算して
得られた加算結果を位相誤差の積分要素とする。加算器
431は、この位相誤差積分要素に対応した位相誤差積
分データ信号をビットシフト回路434に供給する。D
フリップフロップ433は、チャネルクロックのタイミ
ングにて上記位相誤差積分データ信号を取り込み、これ
を上記データ信号として加算器431に供給するのであ
る。ビットシフト回路434は、上記位相誤差積分デー
タ信号の全データビットを所定数だけビットシフトする
ことにより、この位相誤差積分データ信号が示すデータ
値の大きさを調整し、この調整した位相誤差積分データ
信号を加算器435に供給する。加算器435は、上記
ビットシフト回路432から供給された位相誤差比例デ
ータ信号と、上記ビットシフト回路434から供給され
た位相誤差積分データ信号とを加算して得られた加算結
果を平滑位相誤差データとして加算器44に供給する。
【0028】これらサンプル抽出回路461、極性反転
回路462及びループフィルタ463なる構成にて、上
記補間器30にて得られたチャネルデータの位相と、正
しいチャネルデータ存在点位相との位相誤差を検出する
という位相誤差検出回路46を形成している。かかる位
相誤差検出回路46においては、補間器30にて得られ
たチャネルデータが正しいチャネルデータ存在点位相に
基づいて補間演算されたものであるならば、そのデータ
が取り得る値は、図1に示されるが如き−1、0、+1
なる3値の内のいずれかになるということに着目して、
このチャネルデータの中から、その絶対値が所定値より
も小さい0レベル付近のチャネルデータ、つまり、理想
的には0レベルとなるべきチャネルデータを抽出し、こ
れを正しいチャネルデータ存在点位相に対する位相誤差
データとするのである。
【0029】加算器44は、かかる位相誤差データの平
滑値である平滑位相誤差データと、PLL自走周波数設
定値とを加算して得られた加算結果を第2位相データθ
Bとし、これをディジタルVCO(電圧制御発信器)4
5、及び補間器30の各々に供給する。ディジタルVC
O45は、加算器451、フリップフロップ452、4
53、及びナンドゲート454から構成されている。こ
こで、かかる加算器451及びフリップフロップ453
は、この加算器451の加算結果を被加算値として用い
るといういわゆる累算加算器を形成しており、この累算
値がディジタルVCO45自身の発振出力となる。つま
り、かかる累算加算器の加算動作によれば、時間経過に
つれその累算値が上昇していくが、この累算値が加算器
451の演算限界、すなわちオーバーフロー値に達する
と、その累算値は0に戻り再び上昇して行く。かかる動
作が繰り返されることにより、この累算値は鋸歯状に発
振するのである。この際、かかるディジタルVCO45
の発振周波数が上記チャネルデータの周波数と同一とな
るように、上記PLL自走周波数設定値が設定されてい
るのである。
【0030】図6におけるディジタルVCO45におい
ては、上記加算器44から順次供給されてくる第2位相
データθBを、固定クロックのタイミング毎に取り込ん
で累算加算して、この累算値を第1位相データθnとし
て上記補間器30に供給する。加算器451は、この累
算値がオーバーフローしている期間中において、論理値
1のオーバーフロー信号OFLを発生してこれを上記補
間器30に供給する。尚、かかるオーバーフロー信号O
FLは、その累算値がオーバーフローしていない期間中
は論理値0となっている。フリップフロップ452は、
固定クロックのタイミング毎にかかるオーバーフロー信
号OFLを取り込んで、これをナンドゲート454に供
給する。ナンドゲート454は、かかるフリップフロッ
プ452により1固定クロック分だけ遅延されて供給さ
れてくるオーバーフロー信号OFLが論理値1である期
間中は、上記固定クロックをチャネルクロックとして出
力する一方、かかるオーバーフロー信号OFLが論理値
0である期間中は、このチャネルクロックを論理値1に
固定する。
【0031】図9は、かかる構成からなるビット同期回
路100による動作波形の一例を示す図である。尚、か
かる図9においては、固定クロックの周波数をチャネル
データの周波数の3/2倍に設定した場合の一例を示し
ており、かかる固定クロック毎に読取信号の信号レベル
に対応した読取サンプル値S1〜S10が得られているも
のとする。
【0032】ここで、DPLL40においては、ディジ
タルVCO45の発振出力、すなわち、加算器451の
累算値としての第1位相データθnが、固定クロック毎
に、図9の破線にて示されるが如き鋸歯状波形r上の値
を取って発振するように、前述したPLL自走周波数設
定値を決定している。ここで、かかる鋸歯状波形rの発
振周波数は、チャネルデータの周波数と同一である。従
って、加算器451から出力されるオーバーフロー信号
OFLは、図9に示されるが如く、かかる固定クロック
の1/3の周波数となり、かつ、その1周期内において
論理値1となる期間と論理値0となる期間との比が2:
1となる。
【0033】又、かかるDPLL40では、上記鋸歯状
波形rのレベルが0となる時点を、仮に、チャネルデー
タが存在するであろうチャネルデータ仮位相と想定して
いる。従って、上記第1位相データθnとは、チャネル
データ仮位相と、固定クロックによるサンプリングタイ
ミングとの位相差に対応した位相データなのである。
又、上記第2位相データθBは、第1位相データθnと1
時点前の位相データとの位相差となる。
【0034】ここで、補間器30は、かかるオーバーフ
ロー信号OFLが論理値1の期間中に限り、連続した2
つの読取サンプル値(読取サンプル値Sn及びSn-1)を
用いて、これら2つの読取サンプル値間に存在するチャ
ネルデータ存在点位相における読取信号のレベルを、
【数3】Sn+(Sn-1−Sn)・(θn/θB) なる直線補間演算により求め、これをチャネルデータと
するのである。
【0035】例えば、図9においては、読取サンプル値
1及びS2を用いた上記直線補間演算によりチャネルデ
ータD1、読取サンプル値S3及びS4を用いた上記直線
補間演算によりチャネルデータD2、読取サンプル値S4
及びS5を用いた補間演算によりチャネルデータD3、読
取サンプル値S6及びS7を用いた上記直線補間演算によ
り、チャネルデータD4、読取サンプル値S7及びS8
用いた上記直線補間演算により、チャネルデータD5
読取サンプル値S9及びS10を用いた補間演算により、
チャネルデータD6が得られる。
【0036】この際、図9に示されるが如く、読取サン
プル値S2びS3間、読取サンプル値S5びS6間、読取サ
ンプル値S8びS9間の各々には、チャネルデータが存在
していない。つまり、上記実施例においては、固定クロ
ックの周波数をチャネルデータの周波数の3/2倍に設
定してあるので、かかる固定クロック3周期分あたり、
1周期の間にはチャネルデータが存在しないのである。
そこで、この間、補間演算回路33における上記直線補
間演算を停止せんとして、図9に示されるが如きオーバ
ーフロー信号OFLを補間演算回路33に供給するので
ある。
【0037】ナンドゲート454は、フリップフロップ
452によって1固定クロック分だけ遅延された上記オ
ーバーフロー信号OFLの論理値が1である期間中は、
供給された固定クロックを上述した如きチャネルクロッ
クとして出力する一方、かかるオーバーフロー信号OF
Lが論理値0である期間中は、このチャネルクロックを
論理値1に固定する。この際、かかるナンドゲート45
4から出力されるチャネルクロックの立ち上がりエッジ
周期は、図9にて示されるが如く一定とはならない。
【0038】フリップフロップ32は、図9に示される
が如く、かかるチャネルクロックの立ち上がりエッジ毎
に、チャネルデータD1〜D6各々を順次出力して行く。
サンプル抽出回路461は、これらチャネルデータD1
〜D6の中から、その絶対値が所定値VTHよりも小とな
っているチャネルデータD1、D3、及びD5を抽出し、
これらを抽出チャネルデータとして図9に示されるよう
に出力する。この際、かかるチャネルデータD1及びD5
各々の時点におけるチャネルデータのレベル遷移は上昇
傾向にあり、又、チャネルデータD3が得られる時点に
おけるレベル遷移は下向傾向にあるので、極性反転回路
462は、これらチャネルデータD 1、D3、及びD5
内、チャネルデータD3のみ極性反転させたものを位相
データとして出力する。ループフィルタ463は、チャ
ネルデータD1、−D3、及びD 5の平滑値を求める。加
算器44は、この位相データの平滑値と、PLL自走周
波数設定値とを加算することにより、上述の第2位相デ
ータθBを求め、これをディジタルVCO45、及び補
間演算回路33の各々に供給する。
【0039】ここで、フリップフロップ32から出力さ
れたチャネルデータが、正しいチャネルデータ存在点位
相に基づいて補間演算されたものであるのならば、その
値は、+1、0、−1のいずれかになる。よって、かか
るチャネルデータの中から、その絶対値が所定値(1よ
りも小なる値)よりも小なるものを抽出すれば、この抽
出チャネルデータの値は0となるはずである。ところ
が、図9に示されるが如く、この抽出チャネルデータの
値が0とならない場合には、補間演算回路33は、この
抽出チャネルデータの値に応じた分だけずれたチャネル
データ仮位相にて、チャネルデータを求めていることに
なる。
【0040】そこで、位相誤差検出回路46にて、かか
る抽出チャネルデータからチャネルデータ仮位相に対す
る位相誤差を抽出し、この位相誤差が小となるように帰
還制御しているのである。かかる動作により、フリップ
フロップ32から出力されるチャネルデータは、その値
が+1、0、−1のいずれかになるように収束して行く
のである。
【0041】又、上記図6に示されるDPLL40にお
いては、そのPLL自走周波数設定値として所定の固定
値を加算器44に供給する構成としているが、図10に
示されるが如く、読取サンプル値からチャネルクロック
周波数を周波数検出器464にて検出し、この検出周波
数に応じた値を上記PLL自走周波数設定値として加算
器44に供給する構成としても良い。かかる構成によれ
ば、通常速度再生、2倍速再生、及び4倍速再生の如き
可変速再生を行うCD−ROMプレーヤからの読取信号
に対しても、これら各再生速度に追従したVCO制御が
為される。ここで、かかるCD−ROMに記録されてい
る記録信号として、最大反転間隔TMAX=12TなるR
LL符号が用いられている場合を例に、周波数検出器4
64の動作を説明する。
【0042】周波数検出器464は、先ず、上記読取サ
ンプル値のMSBを監視して、連続する0又は1の最大
ランレングスを検出する。例えば、18が検出された
時、これはチャネルクロックにおける12Tに相当する
と予測されるので、この際、自走周波数設定値Fは、
【数4】 F=(12/18)・θMAX=(12/18)・28 171 同様に、連続する0又は1の最大ランレングスとして、
16、20、22が検出された場合には、夫々、19
2、154、140が自走周波数設定値Fの値となるの
である。尚、かかる演算を逐次実施せず、検出されるこ
とが予想される最大ランレングスの全てに対して、上記
演算にて予め自走周波数設定値Fを求めておき、これら
を対応づけてメモリに記憶させておき、検出された最大
ランレングスに対応した自走周波数設定値Fの値をかか
るメモリから読み出すような構成としても良い。尚、か
かる図10に示される実施例においては、読取サンプル
値に基づいて周波数を検出しているが、A/D変換器1
による変換前のアナログの読取信号から直接、周波数検
出を行っても良い。
【0043】又、図5、図6及び図10に示されている
位相誤差検出回路46においては、補間器30からチャ
ネルデータが供給され次第、位相検出動作を行うような
構成となっているが、図11に示される構成であっても
構わない。図11において、周波数誤差検出回路465
は、供給されたチャネルデータに基づいて周波数誤差を
検出し、この検出した周波数誤差値をセレクタ466に
供給する。セレクタ466は、先ず、周波数誤差検出回
路465にて検出された周波数誤差値をループフィルタ
463に供給する。かかる動作により、DPLL40及
び補間器は周波数サーボ系となる。かかる周波数サーボ
動作により、周波数誤差値が所定値よりも小となった
ら、セレクタ466は、前述した如きサンプル抽出回路
461及び極性反転回路462にて検出された位相デー
タをループフィルタ463に供給するという動作に切り
替える。すなわち、最初、周波数データを用いた粗調サ
ーボを実施することにより、ある程度チャネルデータの
供給が安定してきてから、前述した如き位相データを用
いたサーボに切り替えるのである。尚、かかる周波数誤
差の検出は、例えば、求められたチャネルデータの最大
反転間隔TMAXを監視したり、又は、同期パターンの出
現周期を測定することにより検出することが出来る。
【0044】尚、上記実施例における補間演算回路33
においては、チャネルデータ存在点の前後に存在する2
つの読取サンプル値を用いた直線補間によって近似的に
チャネルデータを求めているが、かかる構成に限定され
るものではない。例えば、チャネルデータ存在点の前後
に存在する3つ以上の複数の読取サンプル値を用いた補
間演算によってチャネルデータを求めても良いのであ
る。
【0045】
【発明の効果】以上の如く、本発明によるビット同期回
路においては、記録媒体から読取られた読取信号を固定
クロックにてサンプリングして、この読取信号のレベル
に対応した読取サンプル値を得る。ここで、上記固定ク
ロックの位相とチャネルデータ存在点のチャネルデータ
仮位相との位相差を検出すると共に、チャネルデータに
基づいて上記チャネルデータ仮位相に対する位相誤差を
検出し、これら位相差及び位相誤差、及び、上記チャネ
ルデータ仮位相の前後に存在する読取サンプル値各々に
基づいた補間演算によりチャネルデータ存在点における
読取信号のレベルを求めこれを上記チャネルデータとす
る構成としている。
【0046】従って、本発明によるビット同期回路によ
れば、読取サンプル値から直接、チャネルデータ存在点
位相を求めようとするビット同期回路に比してその構成
を簡略化することが出来て好ましいのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】PR−IV方式による記録再生系にて得られる読
取信号のアイパターンを示す図である。
【図2】PRML復調器の構成を示す図である。
【図3】DFDPLL4の構成を示す図である。
【図4】瞬時ゼロ交差点位相θdの検出動作を説明する
為の図である。
【図5】本発明によるビット同期回路100が採用され
たPRML復調器の構成を示す図である。
【図6】本発明によるビット同期回路100の構成を示
す図である。
【図7】サンプル抽出回路461の構成を示す図であ
る。
【図8】ループフィルタ463の構成を示す図である。
【図9】本発明によるビット同期回路100の動作波形
の一例を示す図である。
【図10】本発明によるビット同期回路100の他の構
成例を示す図である。
【図11】位相誤差抽出回路46の他の構成例を示す図
である。
【主要部分の符号の説明】
30 補間器 33 補間演算回路 40 DPLL 45 ディジタルVCO 46 位相誤差抽出回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体から読取られた読取信号からチ
    ャネルデータを求めるビット同期回路であって、 前記読取信号を固定クロックにて順次サンプリングして
    前記読取信号のレベルに対応した読取サンプル値を得る
    A/D変換器と、 チャネルデータ仮位相と前記固定クロックの位相との位
    相差を検出してこの位相差に対応した位相データを得る
    位相検出手段と、 前記チャネルデータに基づいて前記チャネルデータ仮位
    相に対する位相誤差を検出してこの位相誤差に対応した
    位相誤差データを得る位相誤差検出手段と、 前記位相データ、前記位相誤差データ、及び前記チャネ
    ルデータ仮位相の前後に存在する前記読取サンプル値各
    々に基づいた補間演算により前記チャネルデータの存在
    点における前記読取信号のレベルを求めこれを前記チャ
    ネルデータとして出力する補間演算手段とからなること
    を特徴とするビット同期回路。
  2. 【請求項2】 前記位相検出手段は、前記チャネルデー
    タの周波数と同一周波数にて鋸歯状にその出力値が発振
    するVCOを備えており、前記固定クロックのタイミン
    グにて取り込んだ前記VCOの発振出力の値を前記位相
    データとすることを特徴とする請求項1記載のビット同
    期回路。
  3. 【請求項3】 前記VCOは、前記出力値の累算加算を
    行う加算器と、前記加算器がオーバーフローする毎にチ
    ャネルクロックを発生する手段とからなり、前記補間演
    算手段は、前記チャネルクロックのタイミングにて前記
    チャネルデータを出力することを特徴とする請求項1及
    び2記載のビット同期回路。
  4. 【請求項4】 前記位相誤差検出手段は、前記チャネル
    データの中から0レベル付近のチャネルデータを抽出
    し、この抽出したチャネルデータの平滑値を前記位相誤
    差データとすることを特徴とする請求項1記載のビット
    同期回路。
  5. 【請求項5】 前記位相誤差検出手段は、前記チャネル
    クロックのタイミング毎に前記位相誤差データの検出を
    為すことを特徴とする請求項1、3及び4記載のビット
    同期回路。
JP7320623A 1995-12-08 1995-12-08 ビット同期回路 Pending JPH09161408A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7320623A JPH09161408A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 ビット同期回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7320623A JPH09161408A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 ビット同期回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09161408A true JPH09161408A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18123478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7320623A Pending JPH09161408A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 ビット同期回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09161408A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006019073A1 (ja) * 2004-08-20 2006-02-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報再生装置
JP2008052784A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Sanyo Electric Co Ltd デジタルpll回路およびデータ再生装置
JP2010176837A (ja) * 2010-03-25 2010-08-12 Sony Corp 信号処理回路
JP2012217121A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Denso Corp デジタル位相同期回路および物理量検出センサ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006019073A1 (ja) * 2004-08-20 2006-02-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報再生装置
US7616395B2 (en) 2004-08-20 2009-11-10 Panasonic Corporation Information reproduction apparatus
JP2008052784A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Sanyo Electric Co Ltd デジタルpll回路およびデータ再生装置
JP2010176837A (ja) * 2010-03-25 2010-08-12 Sony Corp 信号処理回路
JP2012217121A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Denso Corp デジタル位相同期回路および物理量検出センサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1039463B1 (en) Signal processing apparatus
JPH0887828A (ja) 光ディスクからのデータ再生システム
JPH05243991A (ja) 周波数偏差検波器を伴う位相ロックループ
WO2000036602A1 (fr) Circuit de synchronisation de phase/stabilisation de frequence
KR20050072453A (ko) 주파수 및 위상 제어 장치와 최대 우도 디코더
JP4100878B2 (ja) データ再生装置に用いられるクロック調整装置、オフセット検出装置及びデータ再生装置
JPH0836706A (ja) データ記憶装置においてアンダーシュート誘起タイミング位相ステップを排除する方法およびハードディスクドライブ
JP3921321B2 (ja) 記録メディア読み出しシステム
JP4784400B2 (ja) Pll回路および記録情報再生装置
JP3669796B2 (ja) ディジタルpll回路
US6157604A (en) Sampled amplitude read channel employing a baud rate estimator for digital timing recovery in an optical disk storage device
EP1111606B1 (en) Clock adjustment apparatus for a data reproduction system and an apparatus having a data reproduction system including such a clock adjustment apparatus
JPH05120813A (ja) 位相ロツクループ回路
JPH0773598A (ja) タイミング抽出回路とこれを用いた記録再生装置
JPH09161408A (ja) ビット同期回路
JPH097304A (ja) ディジタル信号再生装置
JPH08161829A (ja) デジタル情報再生装置及びデジタルpll装置
JP3564858B2 (ja) デジタルpll回路
US6721256B2 (en) Phase detection using sampled data
JP2001110146A (ja) 再生装置
JP2001035095A (ja) ディジタル信号再生装置
US5920533A (en) Clock signal extraction system for high density recording apparatus
JP2000076805A (ja) 拡張パーシャルレスポンスの位相同期方法、その方法を使用した位相同期回路及びリードチャネル回路
JP4443085B2 (ja) 再生装置及び復号装置
JP3218720B2 (ja) 入力信号のエッジ時刻測定回路及びディジタルpll装置